(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024068102
(43)【公開日】2024-05-17
(54)【発明の名称】情報処理装置および情報処理方法
(51)【国際特許分類】
G09B 19/00 20060101AFI20240510BHJP
G06Q 50/20 20120101ALI20240510BHJP
【FI】
G09B19/00 H
G06Q50/20
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023131914
(22)【出願日】2023-08-14
(62)【分割の表示】P 2023511875の分割
【原出願日】2022-11-07
(71)【出願人】
【識別番号】520121337
【氏名又は名称】株式会社翰林
(74)【代理人】
【識別番号】100131842
【弁理士】
【氏名又は名称】加島 広基
(72)【発明者】
【氏名】長岡 博司
(72)【発明者】
【氏名】阿波連 本次
(72)【発明者】
【氏名】大賀 大輔
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC34
5L050CC34
(57)【要約】
【課題】活動内容毎の学習対象コンテンツと、学習者毎の学習済コンテンツとを用いて学習者や活動主体にとって利便性の高い情報を出力することができる情報処理装置および情報処理方法を提供する。
【解決手段】情報処理装置(例えば、サーバ(10))は、プロセッサ20と、プログラムが記憶されている第1メモリ40と、学習対象コンテンツおよび学習対象コンテンツ毎に関連する活動内容が記憶されている第2メモリ42と、学習者に関する識別情報毎の学習済コンテンツが記憶されている第3メモリ44とを備えている。第1メモリ40に記録されているプログラムを実行することにより、プロセッサ20は、学習者の端末から学習したコンテンツの情報を受け付けると、受け付けたコンテンツを学習済コンテンツとして学習者に関する識別情報に関連付けて第3メモリ44に記憶させる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサと、プログラムが記憶されている第1メモリと、学習対象コンテンツおよび学習対象コンテンツ毎に関連する活動内容が記憶されている第2メモリと、学習者に関する識別情報毎の学習済コンテンツが記憶されている第3メモリとを備え、
前記第1メモリに記録されているプログラムを実行することにより、前記プロセッサは、
学習者の端末から学習したコンテンツの情報を受け付けると、受け付けたコンテンツを学習済コンテンツとして学習者に関する識別情報に関連付けて前記第3メモリに記憶させる、情報処理装置。
【請求項2】
前記第1メモリに記録されているプログラムを実行することにより、前記プロセッサは、
学習者に関する識別情報および活動内容の情報を受け付け、
前記第2メモリおよび前記第3メモリに記憶されている情報に基づいて、受け付けた学習者に関する識別情報に対応する学習済コンテンツのうち受け付けた活動内容に関連する学習済コンテンツを抽出し、
抽出された学習済コンテンツに基づいて、受け付けた活動内容についての学習者のコンテンツの習得度を算出する、請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記第1メモリに記録されているプログラムを実行することにより、前記プロセッサは、
算出された学習者のコンテンツの習得度を端末に表示させる表示指示信号を前記端末に送信する、請求項2記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記第1メモリに記録されているプログラムを実行することにより、前記プロセッサは、
学習者に関する識別情報の情報を受け付け、
前記第3メモリに記憶されている情報に基づいて、受け付けた学習者に関する識別情報に対応する学習済コンテンツを抽出し、
前記第2メモリに記憶されている情報および抽出された学習済コンテンツに基づいて、各活動内容についての学習者のコンテンツの習得度を算出し、
算出された学習者のコンテンツの習得度が高い順に活動内容の情報を出力する、請求項1記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記第1メモリに記録されているプログラムを実行することにより、前記プロセッサは、
出力された学習者のコンテンツの習得度が高い順となっている活動内容の情報を端末に表示させる表示指示信号を前記端末に送信する、請求項4記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記第1メモリに記録されているプログラムを実行することにより、前記プロセッサは、
活動内容の情報を受け付け、
前記第2メモリおよび前記第3メモリに記憶されている情報に基づいて、受け付けた活動内容についての学習者に関する識別情報毎の学習済コンテンツに基づく学習者のコンテンツの習得度を算出し、
算出されたコンテンツの習得度の高い順に学習者に関する識別情報を出力する、請求項1記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記第1メモリに記録されているプログラムを実行することにより、前記プロセッサは、
出力されたコンテンツの習得度が高い順となっている学習者に関する識別情報を端末に表示させる表示指示信号を前記端末に送信する、請求項6記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記学習対象コンテンツは、語彙およびチャンクのうち少なくとも何れかのものを含む、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
学習者に関する識別情報は、予め割り振られている学習者の識別番号、予め割り振られている学習者の端末の識別番号、または学習者の端末にインストールされたコンテンツ学習アプリに登録されたユーザIDを含む、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項10】
プロセッサと、プログラムが記憶されている第1メモリと、学習対象コンテンツおよび学習対象コンテンツ毎の関連コンテンツが記憶されている第2メモリと、学習者に関する識別情報毎の学習済コンテンツが記憶されている第3メモリとを備え、
前記第1メモリに記録されているプログラムを実行することにより、前記プロセッサは、
学習対象コンテンツおよび学習者に関する識別情報を受け付け、
前記第2メモリに記憶されている情報に基づいて、受け付けた前記学習対象コンテンツに対応する関連コンテンツを抽出し、
前記第3メモリに記憶されている情報に基づいて、抽出された関連コンテンツのうち受け付けた学習者に関する識別情報に対応する学習済コンテンツを出力する、情報処理装置。
【請求項11】
前記第1メモリに記録されているプログラムを実行することにより、前記プロセッサは、
出力された学習済コンテンツを学習者の前記端末に表示させる表示指示信号を前記端末に送信する、請求項10記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記第3メモリに記憶されている識別情報毎の学習済コンテンツは前記第2メモリにも記憶されるようになっており、
前記第2メモリに記憶されている情報に基づいて、受け付けた前記学習対象コンテンツに対応する関連コンテンツが抽出された後、前記第2メモリに記憶されている情報に基づいて、抽出された関連コンテンツのうち他の学習者に関する識別情報に対応する学習済コンテンツも出力することができるようになっている、請求項10または11記載の情報処理装置。
【請求項13】
プロセッサと、プログラムが記憶されている第1メモリと、学習対象コンテンツおよび学習対象コンテンツ毎の関連コンテンツが記憶されているとともに学習対象コンテンツ毎に関連する活動内容が記憶されている第2メモリとを備え、
前記第1メモリに記録されているプログラムを実行することにより、前記プロセッサは、
学習者の端末から学習対象コンテンツおよび活動内容の情報を受け付け、
前記第2メモリに記憶されている情報に基づいて、受け付けた学習対象コンテンツに対応する関連コンテンツを抽出し、
抽出された関連コンテンツのうち受け付けた活動内容に対応する関連コンテンツを出力する、情報処理装置。
【請求項14】
前記第1メモリに記録されているプログラムを実行することにより、前記プロセッサは、
出力された関連コンテンツを学習者の前記端末に表示させる表示指示信号を前記端末に送信する、請求項13記載の情報処理装置。
【請求項15】
前記学習対象コンテンツは、文字を構成するパーツ、文字、語彙、チャンクのうち少なくとも何れかのものを含む、請求項13または14記載の情報処理装置。
【請求項16】
プロセッサと、プログラムが記憶されている第1メモリと、学習対象コンテンツおよび学習対象コンテンツ毎に関連する活動内容が記憶されている第2メモリと、学習者に関する識別情報毎の学習済コンテンツが記憶されている第3メモリとを備えた情報処理装置による情報処理方法であって、
前記第1メモリに記録されているプログラムを前記プロセッサが実行することにより、
学習者に関する識別情報および活動内容の情報を受け付け、
前記第2メモリおよび前記第3メモリに記憶されている情報に基づいて、受け付けた学習者に関する識別情報に対応する学習済コンテンツのうち受け付けた活動内容に関連する学習済コンテンツを抽出し、
抽出された学習済コンテンツに基づいて、受け付けた活動内容についての学習者のコンテンツの習得度を算出する、情報処理方法。
【請求項17】
プロセッサと、プログラムが記憶されている第1メモリと、学習対象コンテンツおよび学習対象コンテンツ毎に関連する活動内容が記憶されている第2メモリと、学習者に関する識別情報毎の学習済コンテンツが記憶されている第3メモリとを備えた情報処理装置による情報処理方法であって、
前記第1メモリに記録されているプログラムを前記プロセッサが実行することにより、
学習者に関する識別情報の情報を受け付け、
前記第2メモリおよび前記第3メモリに記憶されている情報に基づいて、受け付けた学習者に関する識別情報に対応する学習済コンテンツを抽出し、抽出された学習済コンテンツに基づいて、各活動内容についての学習者のコンテンツの習得度を算出し、
算出された学習者のコンテンツの習得度が高い順に活動内容の情報を出力する、情報処理方法。
【請求項18】
プロセッサと、プログラムが記憶されている第1メモリと、学習対象コンテンツおよび学習対象コンテンツ毎に関連する活動内容が記憶されている第2メモリと、学習者に関する識別情報毎の学習済コンテンツが記憶されている第3メモリとを備えた情報処理装置による情報処理方法であって、
前記第1メモリに記録されているプログラムを前記プロセッサが実行することにより、
活動内容の情報を受け付け、
前記第2メモリおよび前記第3メモリに記憶されている情報に基づいて、受け付けた活動内容についての学習者に関する識別情報毎の学習済コンテンツに基づく学習者のコンテンツの習得度を算出し、
算出されたコンテンツの習得度の高い順に学習者に関する識別情報を出力する、情報処理方法。
【請求項19】
プロセッサと、プログラムが記憶されている第1メモリと、学習対象コンテンツおよび学習対象コンテンツ毎の関連コンテンツが記憶されている第2メモリと、学習者に関する識別情報毎の学習済コンテンツが記憶されている第3メモリとを備えた情報処理装置による情報処理方法であって、
前記第1メモリに記録されているプログラムを前記プロセッサが実行することにより、
学習対象コンテンツおよび学習者に関する識別情報を受け付け、
前記第2メモリに記憶されている情報に基づいて、受け付けた前記学習対象コンテンツに対応する関連コンテンツを抽出し、前記第3メモリに記憶されている情報に基づいて、抽出された関連コンテンツのうち受け付けた学習者に関する識別情報に対応する学習済コンテンツを出力する、情報処理方法。
【請求項20】
プロセッサと、プログラムが記憶されている第1メモリと、学習対象コンテンツおよび学習対象コンテンツ毎の関連コンテンツが記憶されているとともに学習対象コンテンツ毎に関連する活動内容が記憶されている第2メモリとを備えた情報処理装置による情報処理方法であって、
前記第1メモリに記録されているプログラムを前記プロセッサが実行することにより、
学習者の端末から学習対象コンテンツおよび活動内容の情報を受け付け、
前記第2メモリに記憶されている情報に基づいて、受け付けた学習対象コンテンツに対応する関連コンテンツを抽出し、抽出された関連コンテンツのうち受け付けた活動内容に対応する関連コンテンツを出力する、情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置および情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、例えば外国語の語学の学習を補助するシステムや装置として様々なものが知られている。特許文献1には、他言語に対するリスニング能力強化を効率良く実現するための語学学習補助装置が開示されている。また、特許文献2には、学習者のレベルに応じた実効性の高い外国語学習システム及び学習方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2014-038140号公報
【特許文献2】特開2008-209922号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来は、活動内容毎の学習対象コンテンツと、学習者毎の学習済コンテンツとを用いて学習者や活動主体にとって利便性の高い情報を出力する装置や方法は存在しなかった。また、学習者がコンテンツの学習を行う際の学習効率を向上させることが望まれているがこのような装置や方法は存在しなかった。
【0005】
本発明は、活動内容毎の学習対象コンテンツと、学習者毎の学習済コンテンツとを用いて学習者や活動主体にとって利便性の高い情報を出力することができる情報処理装置および情報処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の他の目的は、学習者がコンテンツの学習を行う際の学習効率を向上させることができる情報処理装置および情報処理方法を提供することにある。
【0007】
本発明の情報処理装置は、
プロセッサと、プログラムが記憶されている第1メモリと、学習対象コンテンツおよび学習対象コンテンツ毎に関連する活動内容が記憶されている第2メモリと、学習者に関する識別情報毎の学習済コンテンツが記憶されている第3メモリとを備え、
前記第1メモリに記録されているプログラムを実行することにより、前記プロセッサは、
学習者の端末から学習したコンテンツの情報を受け付けると、受け付けたコンテンツを学習済コンテンツとして学習者に関する識別情報に関連付けて前記第3メモリに記憶させることを特徴とする。
【0008】
本発明の情報処理装置においては、
前記第1メモリに記録されているプログラムを実行することにより、前記プロセッサは、
学習者に関する識別情報および活動内容の情報を受け付け、
前記第2メモリおよび前記第3メモリに記憶されている情報に基づいて、受け付けた学習者に関する識別情報に対応する学習済コンテンツのうち受け付けた活動内容に関連する学習済コンテンツを抽出し、
抽出された学習済コンテンツに基づいて、受け付けた活動内容についての学習者のコンテンツの習得度を算出してもよい。
【0009】
この場合、前記第1メモリに記録されているプログラムを実行することにより、前記プロセッサは、
算出された学習者のコンテンツの習得度を端末に表示させる表示指示信号を前記端末に送信してもよい。
【0010】
本発明の情報処理装置においては、
前記第1メモリに記録されているプログラムを実行することにより、前記プロセッサは、
学習者に関する識別情報の情報を受け付け、
前記第3メモリに記憶されている情報に基づいて、受け付けた学習者に関する識別情報に対応する学習済コンテンツを抽出し、
前記第2メモリに記憶されている情報および抽出された学習済コンテンツに基づいて、各活動内容についての学習者のコンテンツの習得度を算出し、
算出された学習者のコンテンツの習得度が高い順に活動内容の情報を出力してもよい。
【0011】
この場合、前記第1メモリに記録されているプログラムを実行することにより、前記プロセッサは、
出力された学習者のコンテンツの習得度が高い順となっている活動内容の情報を端末に表示させる表示指示信号を前記端末に送信してもよい。
【0012】
本発明の情報処理装置においては、
前記第1メモリに記録されているプログラムを実行することにより、前記プロセッサは、
活動内容の情報を受け付け、
前記第2メモリおよび前記第3メモリに記憶されている情報に基づいて、受け付けた活動内容についての学習者に関する識別情報毎の学習済コンテンツに基づく学習者のコンテンツの習得度を算出し、
算出されたコンテンツの習得度の高い順に学習者に関する識別情報を出力してもよい。
【0013】
この場合、前記第1メモリに記録されているプログラムを実行することにより、前記プロセッサは、
出力されたコンテンツの習得度が高い順となっている学習者に関する識別情報を端末に表示させる表示指示信号を前記端末に送信してもよい。
【0014】
本発明の情報処理装置においては、
前記学習対象コンテンツは、語彙およびチャンクのうち少なくとも何れかのものを含んでいてもよい。
【0015】
本発明の情報処理装置においては、
学習者に関する識別情報は、予め割り振られている学習者の識別番号、予め割り振られている学習者の端末の識別番号、または学習者の端末にインストールされたコンテンツ学習アプリに登録されたユーザIDを含んでいてもよい。
【0016】
本発明の情報処理装置は、
プロセッサと、プログラムが記憶されている第1メモリと、学習対象コンテンツおよび学習対象コンテンツ毎の関連コンテンツが記憶されている第2メモリと、学習者に関する識別情報毎の学習済コンテンツが記憶されている第3メモリとを備え、
前記第1メモリに記録されているプログラムを実行することにより、前記プロセッサは、
学習対象コンテンツおよび学習者に関する識別情報を受け付け、
前記第2メモリに記憶されている情報に基づいて、受け付けた前記学習対象コンテンツに対応する関連コンテンツを抽出し、
前記第3メモリに記憶されている情報に基づいて、抽出された関連コンテンツのうち受け付けた学習者に関する識別情報に対応する学習済コンテンツを出力することを特徴とする。
【0017】
本発明の情報処理装置においては、
前記第1メモリに記録されているプログラムを実行することにより、前記プロセッサは、
出力された学習済コンテンツを学習者の前記端末に表示させる表示指示信号を前記端末に送信してもよい。
【0018】
本発明の情報処理装置においては、
前記第3メモリに記憶されている識別情報毎の学習済コンテンツは前記第2メモリにも記憶されるようになっており、
前記第2メモリに記憶されている情報に基づいて、受け付けた前記学習対象コンテンツに対応する関連コンテンツが抽出された後、前記第2メモリに記憶されている情報に基づいて、抽出された関連コンテンツのうち他の学習者に関する識別情報に対応する学習済コンテンツも出力することができるようになっていてもよい。
【0019】
本発明の情報処理装置は、
プロセッサと、プログラムが記憶されている第1メモリと、学習対象コンテンツおよび学習対象コンテンツ毎の関連コンテンツが記憶されているとともに学習対象コンテンツ毎に関連する活動内容が記憶されている第2メモリとを備え、
前記第1メモリに記録されているプログラムを実行することにより、前記プロセッサは、
学習者の端末から学習対象コンテンツおよび活動内容の情報を受け付け、
前記第2メモリに記憶されている情報に基づいて、受け付けた学習対象コンテンツに対応する関連コンテンツを抽出し、
抽出された関連コンテンツのうち受け付けた活動内容に対応する関連コンテンツを出力することを特徴とする。
【0020】
本発明の情報処理装置においては、
前記第1メモリに記録されているプログラムを実行することにより、前記プロセッサは、
出力された関連コンテンツを学習者の前記端末に表示させる表示指示信号を前記端末に送信してもよい。
【0021】
本発明の情報処理装置においては、
前記学習対象コンテンツは、文字を構成するパーツ、文字、語彙、チャンクのうち少なくとも何れかのものを含んでいてもよい。
【0022】
本発明の情報処理方法は、
プロセッサと、プログラムが記憶されている第1メモリと、学習対象コンテンツおよび学習対象コンテンツ毎に関連する活動内容が記憶されている第2メモリと、学習者に関する識別情報毎の学習済コンテンツが記憶されている第3メモリとを備えた情報処理装置による情報処理方法であって、
前記第1メモリに記録されているプログラムを前記プロセッサが実行することにより、
学習者に関する識別情報および活動内容の情報を受け付け、
前記第2メモリおよび前記第3メモリに記憶されている情報に基づいて、受け付けた学習者に関する識別情報に対応する学習済コンテンツのうち受け付けた活動内容に関連する学習済コンテンツを抽出し、
抽出された学習済コンテンツに基づいて、受け付けた活動内容についての学習者のコンテンツの習得度を算出することを特徴とする。
【0023】
本発明の情報処理方法は、
プロセッサと、プログラムが記憶されている第1メモリと、学習対象コンテンツおよび学習対象コンテンツ毎に関連する活動内容が記憶されている第2メモリと、学習者に関する識別情報毎の学習済コンテンツが記憶されている第3メモリとを備えた情報処理装置による情報処理方法であって、
前記第1メモリに記録されているプログラムを前記プロセッサが実行することにより、
学習者に関する識別情報の情報を受け付け、
前記第2メモリおよび前記第3メモリに記憶されている情報に基づいて、受け付けた学習者に関する識別情報に対応する学習済コンテンツを抽出し、抽出された学習済コンテンツに基づいて、各活動内容についての学習者のコンテンツの習得度を算出し、
算出された学習者のコンテンツの習得度が高い順に活動内容の情報を出力することを特徴とする。
【0024】
本発明の情報処理方法は、
プロセッサと、プログラムが記憶されている第1メモリと、学習対象コンテンツおよび学習対象コンテンツ毎に関連する活動内容が記憶されている第2メモリと、学習者に関する識別情報毎の学習済コンテンツが記憶されている第3メモリとを備えた情報処理装置による情報処理方法であって、
前記第1メモリに記録されているプログラムを前記プロセッサが実行することにより、
活動内容の情報を受け付け、
前記第2メモリおよび前記第3メモリに記憶されている情報に基づいて、受け付けた活動内容についての学習者に関する識別情報毎の学習済コンテンツに基づく学習者のコンテンツの習得度を算出し、
算出されたコンテンツの習得度の高い順に学習者に関する識別情報を出力することを特徴とする。
【0025】
本発明の情報処理方法は、
プロセッサと、プログラムが記憶されている第1メモリと、学習対象コンテンツおよび学習対象コンテンツ毎の関連コンテンツが記憶されている第2メモリと、学習者に関する識別情報毎の学習済コンテンツが記憶されている第3メモリとを備えた情報処理装置による情報処理方法であって、
前記第1メモリに記録されているプログラムを前記プロセッサが実行することにより、
学習対象コンテンツおよび学習者に関する識別情報を受け付け、
前記第2メモリに記憶されている情報に基づいて、受け付けた前記学習対象コンテンツに対応する関連コンテンツを抽出し、前記第3メモリに記憶されている情報に基づいて、抽出された関連コンテンツのうち受け付けた学習者に関する識別情報に対応する学習済コンテンツを出力することを特徴とする。
【0026】
本発明の情報処理方法は、
プロセッサと、プログラムが記憶されている第1メモリと、学習対象コンテンツおよび学習対象コンテンツ毎の関連コンテンツが記憶されているとともに学習対象コンテンツ毎に関連する活動内容が記憶されている第2メモリとを備えた情報処理装置による情報処理方法であって、
前記第1メモリに記録されているプログラムを前記プロセッサが実行することにより、
学習者の端末から学習対象コンテンツおよび活動内容の情報を受け付け、
前記第2メモリに記憶されている情報に基づいて、受け付けた学習対象コンテンツに対応する関連コンテンツを抽出し、抽出された関連コンテンツのうち受け付けた活動内容に対応する関連コンテンツを出力することを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図1】本発明の実施の形態による情報処理システムの構成を概略的に示す概略構成図である。
【
図2】
図1に示す情報処理システムによる第1の情報処理における各構成要素間の情報の流れを示すチャート図である。
【
図3】
図1に示す情報処理システムによる第1の情報処理の流れを示すフローチャートである。
【
図4】
図1に示す情報処理システムによる第2の情報処理における各構成要素間の情報の流れを示すチャート図である。
【
図5】
図1に示す情報処理システムによる第2の情報処理の流れを示すフローチャートである。
【
図6】
図1に示す情報処理システムによる第3の情報処理における各構成要素間の情報の流れを示すチャート図である。
【
図7】
図1に示す情報処理システムによる第3の情報処理の流れを示すフローチャートである。
【
図8】
図1に示す情報処理システムによる第4の情報処理における各構成要素間の情報の流れを示すチャート図である。
【
図9】
図1に示す情報処理システムによる第4の情報処理の流れを示すフローチャートである。
【
図10】
図1に示す情報処理システムによる第5の情報処理における各構成要素間の情報の流れを示すチャート図である。
【
図11】
図1に示す情報処理システムによる第5の情報処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本実施の形態による情報処理システムの構成を概略的に示す概略構成図であり、
図2乃至
図11は、それぞれ、
図1に示す情報処理システムによる第1~第5の情報処理における各構成要素間の情報の流れを示すチャート図や情報処理の流れを示すフローチャートである。
【0029】
本実施の形態の情報処理システム1は、学習者が学習者の端末60で語学等のコンテンツの学習を行うのを支援するシステムである。具体的には、本実施の形態の情報処理システム1によれば、学習者が学ぼうとするコンテンツ(学習対象コンテンツ)を学習者の端末60に入力すると、入力したコンテンツと関連する学習済コンテンツを学習者の端末60に表示させることにより同じコンテンツを繰り返し学習させたり、入力したコンテンツと活動内容が同じ他の関連コンテンツを学習者の端末60に表示させることによりある活動内容に関連するコンテンツをまとめて学習させたりすることができる。このことにより、学習者がコンテンツの学習を行う際の学習効率を向上させることができる。
【0030】
また、情報処理システム1は、企業等の活動主体と、この活動主体の活動内容に関連するコンテンツを学習している学習者とのマッチングを行うことを支援するシステムである。具体的には、本実施の形態の情報処理システム1によれば、学習者が学習したコンテンツ(学習済コンテンツ)をこの学習者の識別情報に紐付けて第3メモリ44(後述)に記憶させることにより、活動内容毎の学習対象コンテンツと、学習者毎の学習済コンテンツとを用いて学習者や活動主体にとって利便性の高い情報を出力することができる。例えば、第3メモリ44に記憶されている学習者の学習済コンテンツに基づいて、特定の活動内容についての学習者のコンテンツの習得度に関する情報を取得することができるようになる。また、第3メモリ44に記憶されている学習者の学習済コンテンツに基づいて、ある学習者における各活動内容についてのコンテンツの習得度を算出することができる。また、第3メモリ44に記憶されている学習者の学習済コンテンツに基づいて、ある活動内容についてコンテンツの習得度の高い順に学習者に関する識別情報を出力することできる。
【0031】
このような情報処理システム1の構成について以下に説明する。
【0032】
本実施の形態の情報処理システム1は、サーバ10と、複数の学習者の端末60(
図1では1つの端末60のみを表示)と、様々な種類の活動主体の端末70(
図1では1つの端末70のみを表示)とを備えている。サーバ10は、インターネット回線を通じて利用できるサーバであり、インターネットでアクセスできる物理サーバ内に仮想的な専用サーバを構築した状態で提供される。サーバ10はインターネット回線等の通信ネットワーク50を介して学習者の端末60および活動主体の端末70とそれぞれ有線または無線により通信可能となっている。学習者の端末60は学習者により所持されるものである。学習者の端末60として例えばスマートフォンやPCタブレット、パーソナルコンピュータ等が用いられる。本実施の形態では学習者は学習者の端末60により例えば語学の学習を行うことができるようになっている。活動主体の端末70は、様々な種類の活動主体の事務所等に設置されるものであり、活動主体の職員等により操作される。活動主体の端末70として例えばスマートフォンやPCタブレット、パーソナルコンピュータ等が用いられる。
【0033】
サーバ10は、プロセッサ20と、第1メモリ40と、第2メモリ42と、第3メモリ44と、通信部46とを有している。第1メモリ40、第2メモリ42、第3メモリ44および通信部46はそれぞれプロセッサ20に接続されている。プロセッサ20は、通信部46により、インターネット回線等の通信ネットワーク50を介して学習者の端末60および活動主体の端末70の各々に対して信号の送受信を行うことができるようになっている。第1メモリ40は、プロセッサ20により実行されるプログラムを記憶するようになっている。第2メモリ42は、全ての学習対象コンテンツ、学習対象コンテンツ毎の関連コンテンツおよび学習対象コンテンツ毎に関連する活動内容を記憶するようになっている。第3メモリ44は、学習者に関する識別情報毎の学習済コンテンツを記憶するようになっている。
【0034】
プロセッサ20は、第1メモリ40に記憶されているプログラムを実行することにより、受付手段22、抽出手段24、算出手段26、出力手段28、送信手段30および記憶手段32として機能する。受付手段22は、学習者の端末60および活動主体の端末70の各々から様々な情報を受け付ける。抽出手段24は、第2メモリ42および第3メモリ44に記憶されている情報に基づいて、受付手段22が受け付けた学習者に関する識別情報に対応する学習済コンテンツのうち受け付けた活動内容に関連する学習済コンテンツを抽出する。算出手段26は、抽出された学習済コンテンツに基づいて、受け付けた活動内容についての学習者のコンテンツの習得度(0%~100%)を算出する。また、抽出手段24は、第2メモリ42および第3メモリ44に記憶されている情報に基づいて、受付手段22が受け付けた学習者に関する識別情報に対応する学習済コンテンツを抽出し、算出手段26は、抽出手段24により抽出された学習済コンテンツに基づいて、各活動内容についての学習者のコンテンツの習得度を算出してもよい。この場合、出力手段28は、算出された学習者のコンテンツの習得度が高い順に活動内容の情報を出力する。また、算出手段26は、第2メモリ42および第3メモリ44に記憶されている情報に基づいて、受付手段22が受け付けた活動内容についての学習者に関する識別情報毎の学習済コンテンツに基づく学習者のコンテンツの習得度を算出し、出力手段28は、算出されたコンテンツの習得度の高い順に学習者に関する識別情報を出力してもよい。送信手段30は、学習者の端末60および活動主体の端末70の各々に様々な情報を送信する。記憶手段32は、様々な情報を第2メモリ42や第3メモリ44に記憶させる。これらの各手段22、24、26、28、30、32の機能の詳細については後述する。
【0035】
学習対象コンテンツは、学習者が学習者の端末60により学習しようとするものである。学習対象コンテンツは初期設定により第2メモリ42に記憶されている。学習対象コンテンツは、文字を構成するパーツ、文字、語彙、チャンクのうち少なくとも何れかのものを含む。文字を構成するパーツは、ある文字の一部分(例えば、漢字における部首等)である。文字は、音と意味が結合して特定の言語を表す記号である。語彙は、ある特定の範囲において使われる単語の総体である。チャンクは、人間が認識する情報のまとまりを意味する語彙の集合体である。学習者は学習者の端末60に学習対象コンテンツを入力可能となっており、学習者の端末60に学習対象コンテンツが入力されるとこの学習対象コンテンツが学習者の端末60からサーバ10に送信されるようになっている。
【0036】
学習済コンテンツは、学習者が学習者の端末60により学習したコンテンツである。学習済コンテンツは学習者に関連する識別情報に紐づけられて第3メモリ44に記憶されている。学習済コンテンツは文字を構成するパーツ、文字、語彙、チャンクのうち少なくとも何れかのものを含む。学習者が学習者の端末60により第2メモリ42に記憶されている学習対象コンテンツのうちあるコンテンツの学習を行うと、記憶手段32はこのコンテンツを学習済コンテンツとして学習者に関連する識別情報に紐付けて第3メモリ44に記憶させる。
【0037】
関連コンテンツは、各学習対象コンテンツにそれぞれ関連する他のコンテンツである。具体的には、関連コンテンツは、当該学習対象コンテンツと発音、形状または意味に関連を持つコンテンツである。学習対象コンテンツと発音が関連を持つとは、音声学上の様々なカテゴリー(例えば、無声音/有声音のカテゴリーやアクセントの違いによるカテゴリー)のうち同じカテゴリーに含まれることを意味する。また、学習対象コンテンツと形状が関連を持つとは、構成要素として一部が含まれること、および形状が類似することを意味する。また、学習対象コンテンツと意味が関連を持つとは、同じ意味であること、反対の意味であること、上位概念の意味であること、下位概念の意味であること、同じ概念のカテゴリーで同列であること、ならびに因果関係または順序関係を有することを意味する。
【0038】
例えば、学習対象コンテンツが文字を構成するパーツである場合は、関連コンテンツは、学習対象コンテンツとしての文字を構成する当該パーツと形状が関連性を持つ他のパーツや、学習対象コンテンツとしての文字を構成する当該パーツを含む文字である。また、学習対象コンテンツが文字である場合は、関連コンテンツは、学習対象コンテンツとしての文字と発音または形状が同一または類似の他の文字、あるいは関連を持つ他の文字である。また、学習対象コンテンツが文字である場合は、関連コンテンツは、学習コンテンツとしての語彙を構成する当該文字を含む語彙であってもよい。また、学習対象コンテンツが語彙である場合は、関連コンテンツは、学習対象コンテンツとしての語彙と発音が同一または類似の他の語彙、あるいは関連を持つ他の語彙や、学習対象コンテンツとしての語彙と形状が同一または類似の他の語彙、あるいは関連を持つ他の語彙や、学習対象コンテンツとしての語彙と意味が、同義または対義語関係や上位下位などの包含関係または同列関係や因果や前後関係などの関連を持つ他の語彙である。また、学習対象コンテンツがチャンクである場合は、関連コンテンツは、学習対象コンテンツとしてのチャンクと形が類似する他のチャンクや、学習対象コンテンツとしてのチャンクと意味が類似または関連を持つ他のチャンクである。
【0039】
関連コンテンツは初期設定により第2メモリ42に記憶されたものであってもよい。あるいは、学習者が関連コンテンツに関する情報を学習者の端末60により入力することができるようになっていてもよい。ここで、関連コンテンツに関する情報とは、第2メモリ42に記憶されている学習対象コンテンツに関連することを示す情報、および関連の態様に関する情報を含む。学習者の端末60によって学習者により入力された関連コンテンツに関する情報は学習者に関する識別情報に紐付けられて第3メモリ44に記憶される。また、第3メモリ44に記憶された関連コンテンツに関する情報が第2メモリ42にも記憶されるようになっていてもよい。この場合には、学習者は、他の学習者が入力した関連コンテンツに関する情報を活用することができるようになる。
【0040】
学習者に関連する識別情報は、ある学習者を他の学習者から区別するための情報である。学習者に関連する識別情報は、予め割り振られている学習者の識別番号、予め割り振られている学習者の端末60の識別番号、または学習者の端末60にインストールされたコンテンツ学習アプリに登録されたユーザID等を含む。
【0041】
活動内容は、法人や個人が営む事業の種類、仕事の種類、教育機関により提供される教育内容および試験の内容のうち何れかのもの等を含む。活動内容が法人や個人が営む事業の種類である場合は、活動内容として例えば建設業界、介護業界、医療業界、観光業界等を含む。活動内容が仕事の種類である場合は、活動内容として例えば営業、受付、事務、掃除、調理、運転手、ヘルパー等を含む。活動内容が教育機関により提供される教育内容である場合は、活動内容として例えば言語の種類、言語のレベル、教育機関のカリキュラムの内容等を含む。活動内容が試験の内容である場合は、活動内容として例えば試験の種類、試験の対象となる言語の種類、試験の対象となる言語のレベル等を含む。
【0042】
活動主体は、活動内容を実施する主体である。活動主体として法人および個人が含まれる。活動内容が建設業界、介護業界、医療業界、観光業界等である場合は、それぞれ、活動主体は建設会社、介護施設、医療施設、観光会社となる。また、活動内容が教育機関により提供される教育内容である場合は、活動主体は教育機関や語学学校等となる。また、活動内容が試験の内容である場合は、活動主体は試験を実施する組織等となる。
【0043】
学習者のコンテンツの習得度は、第2メモリ42に記憶されている全ての学習対象コンテンツ、および第3メモリ44に記憶されている学習者に関連する識別情報毎の学習済コンテンツに基づいて算出されるようになっている。具体的には、学習者のコンテンツの習得度は、以下の式により算出される。
学習者のコンテンツの習得度=学習者に関連する識別情報毎の学習済コンテンツの数÷全ての学習対象コンテンツの数
【0044】
また、本実施の形態では、活動内容毎の学習者のコンテンツの習得度をプロセッサ20により算出することができるようになっている。このような活動内容毎の学習者のコンテンツの習得度は、第2メモリ42に記憶されている全ての学習対象コンテンツのうち活動内容に関連する学習対象コンテンツ、および第3メモリ44に記憶されている学習者に関連する識別情報毎の学習済コンテンツのうち活動内容に関連する学習済コンテンツに基づいて算出されるようになっている。具体的には、活動内容毎の学習者のコンテンツの習得度は、以下の式により算出される。
活動内容毎の学習者のコンテンツの習得度=学習者に関連する識別情報毎の学習済コンテンツのうち活動内容に関連する学習済コンテンツの数÷全ての学習対象コンテンツのうち活動内容に関連する学習対象コンテンツの数
【0045】
次に、本実施の形態の情報処理システム1により学習者がコンテンツの学習を行う動作について説明する。学習者は、まず自分が所持する学習者の端末60にコンテンツ学習アプリをインストールする。具体的には、学習者は学習者の端末60によりサーバ10の管理を行う管理会社が運営するウエブサイトやアプリダウンロードサイトにアクセスし、これらのウエブサイト等からコンテンツ学習アプリをダウンロードする。このことにより、コンテンツ学習アプリが学習者の端末60にインストールされる。その後、学習者は学習者の端末60においてコンテンツ学習アプリでユーザ登録を行う。ユーザ登録が行われるとユーザIDがサーバ10のプロセッサ20等により発行される。学習者は、学習者の端末60においてコンテンツ学習アプリを起動したときに、ユーザIDおよびパスワードを入力することによりコンテンツ学習アプリでコンテンツの学習を行うことができるようになる。
【0046】
学習者が文字を構成するパーツ、文字、語彙、チャンク等のコンテンツの学習を行うにあたり、まずは学習者の端末60にインストールされているコンテンツ学習アプリを起動する。そして、学習者が学習したいコンテンツを学習者の端末60に入力すると、入力されたコンテンツは学習対象コンテンツとして学習者の端末60からサーバ10に送信される。受付手段22が学習対象コンテンツを受け付けると、サーバ10のプロセッサ20は、第2メモリ42に記憶されている情報に基づいて、受付手段22が受け付けた学習対象コンテンツに関する様々な情報(例えば、読み方等)や、学習対象コンテンツに対応する関連コンテンツ等の情報を送信手段30により学習者の端末60に送信させる。このことにより、学習者の端末60には、入力したコンテンツに関連する情報が表示されるようになり、学習者は当該コンテンツについて学習を行うことができるようになる。また、上述したように、学習者が学習者の端末60により第2メモリ42に記憶されている学習対象コンテンツのうちあるコンテンツの学習を行うと、記憶手段32はこのコンテンツを学習済コンテンツとして学習者に関連する識別情報に紐付けて第3メモリ44に記憶させる。ここで、学習者に関連する識別情報は、予め割り振られている学習者の識別番号、予め割り振られている学習者の端末60の識別番号、または学習者の端末60にインストールされたコンテンツ学習アプリに登録されたユーザIDである。
【0047】
次に、本実施の形態の情報処理システム1による情報処理の様々な態様について
図2乃至
図11に示すチャート図やフローチャートを用いて説明する。
【0048】
まず、本実施の形態の情報処理システム1による情報処理の第1の態様(第1の情報処理)について
図2に示すチャート図および
図3に示すフローチャートを用いて説明する。このような第1の情報処理によれば、学習者や活動主体は特定の活動内容における学習者のコンテンツの習得度を知ることができる。
【0049】
特定の活動内容における学習者のコンテンツの習得度を知りたい学習者は、学習者の端末60により活動内容の情報を入力する。具体的には、学習者の端末60には複数の活動内容の候補が表示され、学習者は学習者の端末60により複数の活動内容の候補からある活動内容を選択することができるようになっている。学習者が学習者の端末60により活動内容の情報を入力すると、入力された活動内容の情報およびこの学習者に関する識別情報が学習者の端末60からサーバ10に送信される。ここで、上述したように、学習者の端末60からサーバ10に送信される学習者に関連する識別情報は、予め割り振られている学習者の識別番号、予め割り振られている学習者の端末60の識別番号、または学習者の端末60にインストールされたコンテンツ学習アプリに登録されたユーザIDである。
【0050】
サーバ10において受付手段22が学習者に関する識別情報および活動内容の情報を受け付けると(
図3のStep1の「YES」)、抽出手段24は、第2メモリ42および第3メモリ44に記憶されている情報に基づいて、受付手段22が受け付けた学習者に関する識別情報に対応する学習済コンテンツのうち受け付けた活動内容に関連する学習済コンテンツを抽出する(Step2)。具体的には、抽出手段24は、まず、第3メモリ44に記憶されている情報に基づいて、受付手段22が受け付けた学習者に関する識別情報に対応する学習済コンテンツを抽出する。次に、抽出手段24は、学習者に関する識別情報に対応する学習済コンテンツのうち、受付手段22が受け付けた活動内容に関連する学習済コンテンツのみを抽出する。その後、算出手段26は、抽出手段24により抽出された学習済コンテンツに基づいて、受付手段22が受け付けた活動内容についての学習者のコンテンツの習得度を算出する(Step3)。具体的には、下記式により学習者のコンテンツの習得度を算出する。
ある活動内容の学習者のコンテンツの習得度=学習者に関連する識別情報毎の学習済コンテンツのうちこの活動内容に関連する学習済コンテンツの数÷全ての学習対象コンテンツのうちこの活動内容に関連する学習対象コンテンツの数
【0051】
そして、送信手段30は、算出手段26により算出された学習者のコンテンツの習得度を学習者の端末60に表示させる表示指示信号を学習者の端末60に送信する(Step4)。このことにより、学習者の端末60には、学習者が入力した活動内容についての学習者のコンテンツの習得度が表示される。このため、学習者は、特定の活動内容についてのコンテンツの習得度を知ることができるようになる。
【0052】
なお、他の態様として、学習者が学習者の端末60によりコンテンツ学習アプリでユーザIDの登録を行う際に、活動内容も選択することができるようになっていてもよい。この場合には、選択された活動内容の情報が学習者の端末60からサーバ10に送信され、第3メモリ44にこの活動内容の情報が学習者に関する識別情報に紐付けられて記憶される。この場合は、ある活動内容における学習者のコンテンツの習得度を知りたい学習者は、学習者の端末60により活動内容の情報を入力しなくても、第3メモリ44に記憶されているこの学習者に関する識別情報に対応する活動内容についての学習者のコンテンツの習得度が学習者の端末60に表示される。このため、学習者は、最初に設定した活動内容についてのコンテンツの習得度を知ることができるようになる。また、学習者は学習者の端末60により、ユーザIDの登録を行う際に選択した活動内容の情報を変更することができるようになっていてもよい。この場合は、変更された活動内容の情報が学習者に関する識別情報に紐付けられて第3メモリ44に記憶される。そして、ある活動内容における学習者のコンテンツの習得度を知りたい学習者は、学習者の端末60により活動内容の情報を入力しなくても、第3メモリ44に記憶されている変更された活動内容についての学習者のコンテンツの習得度が学習者の端末60に表示される。
【0053】
なお、上記の説明では、学習者が学習者の端末60により活動内容の情報を入力したときにこの活動内容についてのコンテンツの習得度が学習者の端末60に表示される態様について述べたが、このような態様に限定されることはない。活動主体の端末70を操作する操作者がある学習者について特定の活動内容におけるコンテンツの習得度を知りたいときにも同様の動作が行われる。
【0054】
具体的には、ある学習者について特定の活動内容におけるコンテンツの習得度を知りたい活動主体の職員等は、活動内容の端末70により活動内容の情報および学習者に関連する識別情報を入力する。活動主体の職員等が活動主体の端末70により活動内容の情報および学習者に関連する識別情報を入力すると、入力された活動内容の情報および学習者に関する識別情報が活動主体の端末70からサーバ10に送信される。ここで、上述したように、活動主体の端末70からサーバ10に送信される学習者に関連する識別情報は、予め割り振られている学習者の識別番号等を含む。
【0055】
サーバ10において受付手段22が学習者に関する識別情報および活動内容の情報を受け付けると(
図3のStep1の「YES」)、抽出手段24は、第2メモリ42および第3メモリ44に記憶されている情報に基づいて、受付手段22が受け付けた学習者に関する識別情報に対応する学習済コンテンツのうち受け付けた活動内容に関連する学習済コンテンツを抽出する(Step2)。その後、算出手段26は、抽出手段24により抽出された学習済コンテンツに基づいて、受付手段22が受け付けた活動内容についての学習者のコンテンツの習得度を算出する(Step3)。そして、送信手段30は、算出手段26により算出された学習者のコンテンツの習得度を活動主体の端末70に表示させる表示指示信号を活動主体の端末70に送信する(Step4)。このことにより、活動主体の端末70には、活動主体の職員等が入力した活動内容についての学習者のコンテンツの習得度が表示される。このため、活動主体の職員等は、ある学習者について特定の活動内容におけるコンテンツの習得度を知ることができるようになる。
【0056】
次に、本実施の形態の情報処理システム1による情報処理の第2の態様(第2の情報処理)について
図4に示すチャート図および
図5に示すフローチャートを用いて説明する。このような第2の情報処理によれば、学習者は、習得度が高い順となっている活動内容の情報を知ることができる。
【0057】
まず、学習者は、コンテンツの習得度が高い順となっている活動内容の情報を知りたい旨の情報を学習者の端末60に入力する。具体的には、学習者の端末60において実行されるコンテンツ学習アプリにおいて特定のボタンが押されると、コンテンツの習得度が高い順となっている活動内容の情報を知りたい旨の情報が学習者の端末60に入力される。このような情報が学習者の端末60に入力されると、学習者に関する識別情報が学習者の端末60からサーバ10に送信される。ここで、上述したように、学習者の端末60からサーバ10に送信される学習者に関連する識別情報は、予め割り振られている学習者の識別番号、予め割り振られている学習者の端末60の識別番号、または学習者の端末60にインストールされたコンテンツ学習アプリに登録されたユーザIDを含む。
【0058】
サーバ10において受付手段22が学習者に関する識別情報を受け付けると(
図5のStep11の「YES」)、抽出手段24は、第3メモリ44に記憶されている情報に基づいて、受付手段22が受け付けた学習者に関する識別情報に対応する学習済コンテンツを抽出する(Step12)。そして、算出手段26は、第2メモリ42に記憶されている情報および抽出手段24により抽出された学習済コンテンツに基づいて、各活動内容についての学習者のコンテンツの習得度を算出する。具体的には、下記式により各活動内容についての学習者のコンテンツの習得度を算出する(Step12)。
ある活動内容の学習者のコンテンツの習得度=学習者の学習済コンテンツのうちこの活動内容に関連する学習済コンテンツの数÷全ての学習対象コンテンツのうちこの活動内容に関連する学習対象コンテンツの数
【0059】
その後、出力手段28は、学習者のコンテンツの習得度が高い順に活動内容の情報を出力する(Step13)。そして、送信手段30は、出力手段28により出力された学習者のコンテンツの習得度が高い順となっている活動内容の情報を学習者の端末60に表示させる表示指示信号を学習者の端末60に送信する。このことにより、学習者の端末60には、学習者のコンテンツの習得度が高い順となっている活動内容の情報が表示される。このため、学習者は、コンテンツの習得度が高い順となっている活動内容の情報を知ることができる。
【0060】
次に、本実施の形態の情報処理システム1による情報処理の第3態様(第3の情報処理)について
図6に示すチャート図および
図7に示すフローチャートを用いて説明する。このような第3の情報処理によれば、活動主体の職員等は、この活動主体に関連する活動内容についてコンテンツの習得度が高い順となっている学習者の情報を知ることができる。
【0061】
活動主体の職員等が、この活動主体に関連する活動内容についてコンテンツの習得度が高い順となっている学習者の情報を知りたい場合は、活動主体の端末70により活動内容の情報を入力する。具体的には、活動主体の端末70には複数の活動内容の候補が表示され、活動主体の職員等は活動主体の端末70により複数の活動内容の候補からある活動内容を選択することができるようになっている。活動主体の職員等が活動主体の端末70により活動内容の情報を入力すると、入力された活動内容の情報が活動主体の端末70からサーバ10に送信される。
【0062】
サーバ10において受付手段22が活動内容の情報を受け付けると(
図7のStep21の「YES」)、算出手段26は、第2メモリ42および第3メモリ44に記憶されている情報に基づいて、受付手段22が受け付けた活動内容についての学習者に関する識別情報毎の学習済コンテンツに基づく学習者のコンテンツの習得度を算出する(
図7のStep22)。具体的には、下記式により受付手段22が受け付けた活動内容についての各学習者のコンテンツの習得度を算出する。
受付手段22が受け付けた活動内容についての学習者のコンテンツの習得度=この学習者の学習済コンテンツのうち受付手段22が受け付けた活動内容に関連する学習済コンテンツの数÷全ての学習対象コンテンツのうちこの活動内容に関連する学習対象コンテンツの数
【0063】
その後、出力手段28は、算出手段26により算出されたコンテンツの習得度の高い順に学習者に関する識別情報を出力する(Step23)。そして、送信手段30は、出力手段28により出力されたコンテンツの習得度が高い順となっている学習者に関する識別情報を活動主体の端末70に表示させる表示指示信号を活動主体の端末70に送信する。このことにより、活動主体の端末70には、コンテンツの習得度が高い順となっている学習者に関する識別情報が表示される。このため、活動主体の職員等は、コンテンツの習得度が高い順となっている学習者に関する識別情報を知ることができる。
【0064】
次に、本実施の形態の情報処理システム1による情報処理の第4態様(第4の情報処理)について
図8に示すチャート図および
図9に示すフローチャートを用いて説明する。このような第4の情報処理によれば、学習者が学習しようとする学習対象コンテンツに関連する学習済コンテンツを知ることができるため、学習者は学習済コンテンツを復習することができ、よってより効率的にコンテンツの学習を行うことができるようになる。
【0065】
学習者が学習者の端末60でコンテンツの学習を行う際に、学習者の端末60に学習対象コンテンツを入力すると、入力された学習対象コンテンツおよびこの学習者に関する識別情報が学習者の端末60からサーバ10に送信される。ここで、上述したように、学習者の端末60からサーバ10に送信される学習者に関連する識別情報は、予め割り振られている学習者の識別番号、予め割り振られている学習者の端末60の識別番号、または学習者の端末60にインストールされたコンテンツ学習アプリに登録されたユーザIDを含む。
【0066】
サーバ10において受付手段22が学習対象コンテンツおよび学習者に関する識別情報を受け付けると(
図9のStep31の「YES」)、抽出手段24は、第2メモリ42に記憶されている情報に基づいて、受付手段22が受け付けた学習対象コンテンツに対応する関連コンテンツを抽出する(
図9のStep32)。上述したように、関連コンテンツは、受付手段22が受け付けた学習対象コンテンツと発音、形状または意味が関連性を有する、第2メモリ42に記憶されているコンテンツである。そして、出力手段28は、抽出手段24により抽出された関連コンテンツのうち受付手段22が受け付けた学習者に関する識別情報に対応する学習済コンテンツと一致するコンテンツを出力する(
図9のStep32)。
【0067】
そして、送信手段30は、出力手段28により出力された学習済コンテンツを学習者の端末60に表示させる表示指示信号を学習者の端末60に送信する(
図9のStep33)。このことにより、学習者の端末60には、入力した学習対象コンテンツに関連する学習済コンテンツが表示される。この場合、学習者は、入力した学習対象コンテンツに関連する学習済コンテンツを知ることにより、学習済コンテンツを復習することができるため、より効率的にコンテンツの学習を行うことができるようになる。
【0068】
また、第3メモリ44に記憶されている識別情報毎の学習済コンテンツが第2メモリ42にも記憶されるようになっていてもよい。この場合は、抽出手段24は、第2メモリ42に記憶されている情報に基づいて、受付手段22が受け付けた学習対象コンテンツに対応する関連コンテンツを抽出する。そして、出力手段28は、第2メモリ42に記憶されている情報に基づいて、抽出手段24により抽出された関連コンテンツのうち他の学習者に関する識別情報に対応する学習済コンテンツを出力する。そして、送信手段30は、出力手段28により出力された学習済コンテンツを学習者の端末60に表示させる表示指示信号を学習者の端末60に送信する。このことにより、学習者の端末60には、入力した学習対象コンテンツに関連する学習済コンテンツが表示される。この場合、学習者は、他の学習者に関連する学習済コンテンツも知ることができるため、更に効率的にコンテンツの学習を行うことができるようになる。
【0069】
次に、本実施の形態の情報処理システム1による情報処理の第5態様(第5の情報処理)について
図10に示すチャート図および
図11に示すフローチャートを用いて説明する。このような第5の情報処理によれば、学習者は入力した活動内容に関連する関連コンテンツを知ることができる。
【0070】
学習者が学習者の端末60でコンテンツの学習を行う際に、学習者の端末60に学習対象コンテンツおよび活動内容の情報を入力すると、入力された学習対象コンテンツおよび活動内容の情報が学習者の端末60からサーバ10に送信される。具体的には、学習者の端末60には複数の活動内容の候補が表示され、学習者は学習者の端末60により複数の活動内容の候補からある活動内容を選択することができるようになっている。なお、上述したように、活動内容の情報が学習者に関連する識別情報に紐付けられて第3メモリ44に記憶されている場合は、学習者が学習者の端末60でコンテンツの学習を行う際に、学習者の端末60に学習対象コンテンツの情報を入力すると、入力された学習対象コンテンツの情報が学習者の端末60からサーバ10に送信される。
【0071】
受付手段22が学習対象コンテンツおよび活動内容の情報を受け付けると(
図11のStep41の「YES」)、抽出手段24は、第2メモリ42に記憶されている情報に基づいて、受け付けた学習対象コンテンツに対応する関連コンテンツを抽出する。上述したように、関連コンテンツは、受付手段22が受け付けた学習対象コンテンツと発音、形状または意味が関連性を有する、第2メモリ42に記憶されているコンテンツである。そして、出力手段28は、抽出手段24により抽出された関連コンテンツのうち受付手段22が受け付けた活動内容に対応する関連コンテンツを出力する(
図11のStep42)。
【0072】
そして、送信手段30は、出力手段28により出力された関連コンテンツを学習者の端末60に表示させる表示指示信号を学習者の端末60に送信する(
図11のStep43)。このことにより、学習者の端末60には、入力した学習対象コンテンツに関連するとともに入力した活動内容に対応する関連コンテンツが表示される。この場合、学習者は、入力した学習対象コンテンツに関連するとともに入力した活動内容に対応する関連コンテンツを知ることにより、特定の活動内容に関する関連コンテンツを学習することができるため、特定の活動内容についてより効率的にコンテンツの学習を行うことができるようになる。
【0073】
また、活動内容の情報が学習者に関連する識別情報に紐付けられて第3メモリ44に記憶されている場合は、出力手段28は、抽出手段24により抽出された関連コンテンツのうち第3メモリ44に記憶されている活動内容に対応する関連コンテンツを出力する。そして、送信手段30は、出力手段28により出力された関連コンテンツを学習者の端末60に表示させる表示指示信号を学習者の端末60に送信する。このことにより、学習者の端末60には、入力した学習対象コンテンツに関連するとともに第3メモリ44に記憶されている学習者に関連する識別情報に紐付けられている活動内容に対応する関連コンテンツが表示される。
【0074】
以上のような構成からなる本実施の形態の情報処理装置(具体的には、サーバ10)および情報処理方法によれば、サーバ10は、プロセッサ20と、プログラムが記憶されている第1メモリ40と、学習対象コンテンツおよび学習対象コンテンツ毎に関連する活動内容が記憶されている第2メモリ42と、学習者に関する識別情報毎の学習済コンテンツが記憶されている第3メモリ44とを備え、第1メモリ40に記録されているプログラムを実行することにより、プロセッサ20は、学習者の端末60から学習したコンテンツの情報を受け付けると、受け付けたコンテンツを学習済コンテンツとして学習者に関する識別情報に関連付けて第3メモリ44に記憶させる。このような情報処理装置および情報処理方法によれば、学習者が学習したコンテンツをこの学習者に関する識別情報に紐付けて学習済コンテンツとして第3メモリ44に記憶させることにより、第3メモリ44に記憶されている学習済コンテンツを活用することができる。
【0075】
また、本実施の形態の情報処理装置(具体的には、サーバ10)および情報処理方法においては、上述したように、学習対象コンテンツは、語彙およびチャンクのうち少なくとも何れかのものを含んでいてもよい。
【0076】
また、本実施の形態の情報処理装置(具体的には、サーバ10)および情報処理方法においては、上述したように、学習者に関する識別情報は、予め割り振られている学習者の識別番号、予め割り振られている学習者の端末の識別番号、または学習者の端末にインストールされたコンテンツ学習アプリに登録されたユーザIDを含んでいてもよい。
【0077】
また、本実施の形態の情報処理装置(具体的には、サーバ10)および情報処理方法においては、上述したように、第1メモリ40に記録されているプログラムを実行することにより、プロセッサ20は、学習者に関する識別情報および活動内容の情報を受け付け、第2メモリ42および第3メモリ44に記憶されている情報に基づいて、受け付けた学習者に関する識別情報に対応する学習済コンテンツのうち受け付けた活動内容に関連する学習済コンテンツを抽出し、抽出された学習済コンテンツに基づいて、受け付けた活動内容についての学習者のコンテンツの習得度を算出する。この場合は、第3メモリ44に記憶されている学習者の学習済コンテンツに基づいて、特定の活動内容についての学習者のコンテンツの習得度に関する情報を取得することができるようになる。
【0078】
また、本実施の形態の情報処理装置(具体的には、サーバ10)および情報処理方法においては、上述したように、第1メモリ40に記録されているプログラムを実行することにより、プロセッサ20は、算出された学習者のコンテンツの習得度を端末(具体的には、学習者の端末60または活動主体の端末70)に表示させる表示指示信号をこの端末に送信する。このことにより、学習者の端末60や活動主体の端末70等の端末に、算出された学習者のコンテンツの習得度を表示させることができる。このことにより、学習者や活動主体の職員等は算出された学習者のコンテンツの習得度を知ることができる。
【0079】
また、本実施の形態の情報処理装置(具体的には、サーバ10)および情報処理方法においては、上述したように、第1メモリ40に記録されているプログラムを実行することにより、プロセッサ20は、学習者に関する識別情報の情報を受け付け、第3メモリ44に記憶されている情報に基づいて、受け付けた学習者に関する識別情報に対応する学習済コンテンツを抽出し、第2メモリ42に記憶されている情報および抽出された学習済コンテンツに基づいて、各活動内容についての学習者のコンテンツの習得度を算出し、算出された学習者のコンテンツの習得度が高い順に活動内容の情報を出力する。このことにより、第3メモリ44に記憶されている学習者の学習済コンテンツに基づいて、ある学習者における各活動内容についてのコンテンツの習得度を算出することができる。この場合には、例えば学習者は自分の得意な(コンテンツの習得度が高い)活動内容を認識することができるようになる。
【0080】
また、本実施の形態の情報処理装置(具体的には、サーバ10)および情報処理方法においては、上述したように、第1メモリ40に記録されているプログラムを実行することにより、プロセッサ20は、出力された学習者のコンテンツの習得度が高い順となっている活動内容の情報を端末(具体的には、例えば学習者の端末60)に表示させる表示指示信号をこの端末に送信する。このことにより、学習者等は算出された各活動内容についてのコンテンツの習得度を知ることができる。
【0081】
また、本実施の形態の情報処理装置(具体的には、サーバ10)および情報処理方法においては、上述したように、第1メモリ40に記録されているプログラムを実行することにより、プロセッサ20は、活動内容の情報を受け付け、第2メモリ42および第3メモリ44に記憶されている情報に基づいて、受け付けた活動内容についての学習者に関する識別情報毎の学習済コンテンツに基づく学習者のコンテンツの習得度を算出し、算出されたコンテンツの習得度の高い順に学習者に関する識別情報を出力する。このことにより、第3メモリ44に記憶されている学習者の学習済コンテンツに基づいて、ある活動内容についてコンテンツの習得度の高い順に学習者に関する識別情報を出力することできる。
【0082】
また、本実施の形態の情報処理装置(具体的には、サーバ10)および情報処理方法においては、上述したように、第1メモリ40に記録されているプログラムを実行することにより、プロセッサ20は、出力されたコンテンツの習得度が高い順となっている学習者に関する識別情報を端末(例えば、活動主体の端末70)に表示させる表示指示信号をこの端末に送信する。このことにより、活動主体の職員等は、この活動主体の活動内容についてコンテンツの習得度の高い順に学習者に関する識別情報を知ることできる。
【0083】
また、本実施の形態の情報処理装置(具体的には、サーバ10)および情報処理方法によれば、サーバ10は、プロセッサ20と、プログラムが記憶されている第1メモリ40と、学習対象コンテンツおよび学習対象コンテンツ毎の関連コンテンツが記憶されている第2メモリ42と、学習者に関する識別情報毎の学習済コンテンツが記憶されている第3メモリ44とを備え、第1メモリ40に記録されているプログラムを実行することにより、プロセッサ20は、学習対象コンテンツおよび学習者に関する識別情報を受け付け、第2メモリ42に記憶されている情報に基づいて、受け付けた学習対象コンテンツに対応する関連コンテンツを抽出し、第3メモリ44に記憶されている情報に基づいて、抽出された関連コンテンツのうち受け付けた学習者に関する識別情報に対応する学習済コンテンツを出力する。このことにより、第3メモリ44に記憶されている学習済コンテンツに基づいて、学習者が学習しようとする学習対象コンテンツに関連する関連コンテンツであって学習者が学習済のコンテンツを出力することができるため、学習者は学習済コンテンツを復習することができるようになり、よって学習者はより効率的にコンテンツの学習を行うことができるようになる。
【0084】
また、本実施の形態の情報処理装置(具体的には、サーバ10)および情報処理方法においては、上述したように、第1メモリ40に記録されているプログラムを実行することにより、プロセッサ20は、出力された学習済コンテンツを学習者の端末60に表示させる表示指示信号を学習者の端末60に送信する。このことにより、学習者は学習者の端末60に表示される学習済コンテンツを見ることができるようになる。
【0085】
また、本実施の形態の情報処理装置(具体的には、サーバ10)および情報処理方法においては、上述したように、第3メモリ44に記憶されている識別情報毎の学習済コンテンツは第2メモリ42にも記憶されるようになっており、第2メモリ42に記憶されている情報に基づいて、受け付けた学習対象コンテンツに対応する関連コンテンツが抽出された後、第2メモリ42に記憶されている情報に基づいて、抽出された関連コンテンツのうち他の学習者に関する識別情報に対応する学習済コンテンツも出力することができるようになっている。この場合は、他の学習者に関する識別情報に対応する学習済コンテンツも参照して、学習者が学習しようとする学習対象コンテンツに関連する関連コンテンツを出力することができるため、学習者は更に効率的にコンテンツの学習を行うことができるようになる。
【0086】
また、本実施の形態の情報処理装置(具体的には、サーバ10)および情報処理方法によれば、サーバ10は、プロセッサ20と、プログラムが記憶されている第1メモリ40と、学習対象コンテンツおよび学習対象コンテンツ毎の関連コンテンツが記憶されているとともに学習対象コンテンツ毎に関連する活動内容が記憶されている第2メモリ42とを備え、第1メモリ40に記録されているプログラムを実行することにより、プロセッサ20は、学習者の端末から学習対象コンテンツおよび活動内容の情報を受け付け、第2メモリ42に記憶されている情報に基づいて、受け付けた学習対象コンテンツに対応する関連コンテンツを抽出し、抽出された関連コンテンツのうち受け付けた活動内容に対応する関連コンテンツを出力する。このことにより、学習者は学習者の端末60によりコンテンツの学習を行う際に入力した学習対象コンテンツおよび活動内容に関連する関連コンテンツを知ることができる。
【0087】
また、本実施の形態の情報処理装置(具体的には、サーバ10)および情報処理方法においては、上述したように、第1メモリ40に記録されているプログラムを実行することにより、プロセッサ20は、出力された関連コンテンツを学習者の端末60に表示させる表示指示信号を学習者の端末60に送信する。このことにより、学習者は学習者の端末60に表示される関連コンテンツを見ることができるようになる。
【0088】
なお、本発明による情報処理装置(サーバ10)や情報処理方法は、上述したような態様に限定されることはなく、様々な変更を加えることができる。
【0089】
例えば、上記の説明では第1メモリ40、第2メモリ42および第3メモリ44が別々に設けられている態様について述べたが、本実施の形態はこのような態様に限定されることはない。第1メモリ40、第2メモリ42および第3メモリ44のうち2つのメモリが統合されていたり、第1メモリ40、第2メモリ42および第3メモリ44からなる3つのメモリが統合されていたりしてもよい。
【0090】
また、サーバ10のプロセッサ20により実行されるプログラムは第1メモリ40に記憶されることに限定されることはない。サーバ10のプロセッサ20により実行されるプログラムは、サーバ10とは別に設けられている装置から送信されたものであったり、サーバ10とは別に設けられている記憶装置や外部データベース等に記憶されているものをプロセッサ20が都度読み出しにいったりしたものであってもよい。
【0091】
また、学習対象コンテンツおよび学習対象コンテンツ毎に関連する活動内容は第2メモリ42に記憶されることに限定されることはない。学習対象コンテンツおよび学習対象コンテンツ毎に関連する活動内容がサーバ10とは別に設けられている記憶装置や外部データベース等に記憶されており、記憶装置や外部データベース等に記憶されている学習対象コンテンツおよび学習対象コンテンツ毎に関連する活動内容をプロセッサ20が都度読み出しにいくようになっていてもよい。
【0092】
また、学習者に関する識別情報毎の学習済コンテンツは第3メモリ44に記憶されることに限定されることはない。学習者に関する識別情報毎の学習済コンテンツがサーバ10とは別に設けられている記憶装置や外部データベース等に記憶されており、記憶装置や外部データベース等に記憶されている学習者に関する識別情報毎の学習済コンテンツをプロセッサ20が都度読み出しにいくようになっていてもよい。
【0093】
また、第2メモリ42に記憶されている情報において、学習対象コンテンツ毎に、各活動内容との関連度を示すスコア(0~1)が記憶されていてもよい。この場合は、抽出手段24が、受付手段22が受け付けた学習者に関する識別情報に対応する学習済コンテンツのうち受け付けた活動内容に関連する学習済コンテンツを抽出する際に、第2メモリ42に記憶されている、学習対象コンテンツ毎の各活動内容との関連度を示すスコアを参照して学習済コンテンツを抽出する。また、算出手段26が第2メモリ42に記憶されている情報および抽出手段24により抽出された学習済コンテンツに基づいて各活動内容についての学習者のコンテンツの習得度を算出する際に、第2メモリ42に記憶されている、学習対象コンテンツ毎の各活動内容との関連度を示すスコアを参照して各活動内容についての学習者のコンテンツの習得度を算出する。
【0094】
また、本発明の情報処理システム1において、各学習者の学習済コンテンツの記録を他のマッチングシステムの資料の一つとして加えることができるようになっていてもよい。例えば、転職斡旋会社や人材派遣会社で用いられるマッチングシステムにおいて、各ユーザの能力を示すスキルや学歴等がユーザの情報として記録されているが、本発明の情報処理装置(例えば、サーバ10)により出力される各学習者の学習済コンテンツも、各ユーザの能力を示す資料の一つとして加えられるようになっていてもよい。
【0095】
また、本発明の情報処理システム1において、各活動主体側から学習者に特定の学習コンテンツを提供し、提供された学習コンテンツを学習済コンテンツとして第3メモリ44に記憶させるようになっていてもよい。例えば、活動主体が学校等の教育機関や社内研修を行う企業等である場合、活動主体が学習者に提供した教育内容としての学習済コンテンツを一括して第3メモリ44に学習者に関する識別情報と紐付けて記憶させることが可能である。この場合、活動主体から学習者に提供される学習コンテンツは、第2メモリ42に記憶されている、活動主体の活動内容に関連する学習コンテンツに限定されてもよい。
【0096】
また、本発明の情報処理システム1において、第3メモリ44に記憶されている各学習者のコンテンツから、学習者同士のマッチングがプロセッサ20により行われるようになっていてもよい。例えば、外国語として英語を学習する日本人の学習者と、この日本人学習者と同じ学習レベルのメキシコ人の英語の学習者とをマッチングさせることにより、英語での交流の機会や教育内容の提供がサーバ10により行われるようになっていてもよい。