(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024068155
(43)【公開日】2024-05-17
(54)【発明の名称】食料飲料容器、その蓋体及びアタッチメント
(51)【国際特許分類】
B65D 23/12 20060101AFI20240510BHJP
A47J 41/00 20060101ALI20240510BHJP
A47J 41/02 20060101ALI20240510BHJP
A45F 3/18 20060101ALI20240510BHJP
A47J 36/06 20060101ALI20240510BHJP
A47G 19/22 20060101ALN20240510BHJP
【FI】
B65D23/12
A47J41/00 304B
A47J41/02 104B
A45F3/18
A47J36/06 Z
A47G19/22 D
【審査請求】有
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023186712
(22)【出願日】2023-10-31
(31)【優先権主張番号】63/423,067
(32)【優先日】2022-11-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/458,171
(32)【優先日】2023-04-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/458,172
(32)【優先日】2023-04-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】112102450
(32)【優先日】2023-01-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(31)【優先権主張番号】18/331,962
(32)【優先日】2023-06-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.INSTAGRAM
2.Tik tok
(71)【出願人】
【識別番号】521501934
【氏名又は名称】愛進化科技股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110003007
【氏名又は名称】弁理士法人謝国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】呂瑞辰
(72)【発明者】
【氏名】王靖諭
(72)【発明者】
【氏名】洪宇亭
(72)【発明者】
【氏名】蒋友常
(72)【発明者】
【氏名】何承哲
【テーマコード(参考)】
2E181
3B001
3E062
4B002
4B055
【Fターム(参考)】
2E181CA01
2E181CD01
3B001BB01
3B001CC17
3E062AA09
3E062AB02
3E062BA20
3E062BB06
3E062BB10
4B002AA02
4B002BA06
4B002BA59
4B002BA60
4B002CA02
4B002CA50
4B055AA01
4B055BA31
4B055CA22
4B055CA68
4B055CB01
4B055CB02
4B055CB07
4B055CC61
4B055FC06
4B055FD10
(57)【要約】
【課題】本発明は、食料飲料容器及びその蓋体とアタッチメントを提供する。
【解決手段】食料飲料容器は、ボディー部、蓋体及び食料飲料容器アタッチメントを含む。蓋体は、取り外し可能にボディー部に配置される。また、食料飲料容器アタッチメントは、ボディー部又は蓋体に配置されるように用いられ、かつ磁着部材及び接続構造を含み、磁着部材は、蓋体から独立し、かつ移動電子装置に磁着でき、接続構造は、磁着部材と食料飲料容器との間に配置され、選択的に磁着部材を第一位置又は第二位置に固定し、かつ接続構造の少なくとも一部は、食料飲料容器に固定される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
食料飲料容器に使用される食料飲料容器のアタッチメントであって、
前記食料飲料容器は、蓋体を含み、
前記食料飲料容器のアタッチメントは、
前記蓋体から独立し、かつ移動電子装置に磁着できる、磁着部材、及び
前記磁着部材と前記食料飲料容器との間に配置され、かつ前記磁着部材を第一位置又は第二位置に選択的に固定し、かつ少なくとも一部が前記食料飲料容器に固定される接続構造、を含むことを特徴とする食料飲料容器のアタッチメント。
【請求項2】
前記磁着部材は、磁着部及び基部を含み、
前記磁着部と前記基部とは互いに積層され、又は前記磁着部は前記基部内に収納されることを特徴とする請求項1に記載の食料飲料容器のアタッチメント。
【請求項3】
前記食料飲料容器には、磁着部材収納部が形成され、かつ前記磁着部材収納部は、前記磁着部材を収納するのに用いられることを特徴とする請求項1に記載の食料飲料容器のアタッチメント。
【請求項4】
前記磁着部材は嵌合部を含み、かつ前記嵌合部は、前記磁着部材が前記食料飲料容器に選択的に嵌合するように用いられることを特徴とする請求項1に記載の食料飲料容器のアタッチメント。
【請求項5】
前記接続構造は位置決め部材を含み、かつ前記位置決め部材は、前記磁着部材を前記第一位置又は前記第二位置に固定するように用いられることを特徴とする請求項1に記載の食料飲料容器のアタッチメント。
【請求項6】
前記磁着部材は枢着機構を含み、前記接続構造はリングダンパーを含み、かつ前記枢着機構と前記リングダンパーとは、互いに嵌合することを特徴とする請求項1に記載の食料飲料容器のアタッチメント。
【請求項7】
前記食料飲料容器は、ボディー部を更に含み、前記蓋体は、取り外し可能に前記ボディー部に配置され、かつ前記接続構造は、前記蓋体又は前記ボディー部に配置されることを特徴とする請求項1に記載の食料飲料容器のアタッチメント。
【請求項8】
ボディー部、
取り外し可能に前記ボディー部に配置される蓋体、及び
前記蓋体又は前記ボディー部に配置されるように用いられる、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の食料飲料容器アタッチメントを含むことを特徴とする食料飲料容器。
【請求項9】
前記蓋体は、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の食料飲料容器アタッチメントに使用され、
前記食料飲料容器は、ボディー部を含み、かつ前記蓋体は、取り外し可能に前記ボディー部に配置されることを特徴とする蓋体。
【請求項10】
食料飲料容器に使用され、
移動電子装置に磁着できる磁着部材、及び
前記磁着部材と前記食料飲料容器との間に配置され、かつ選択的に前記磁着部材を第一位置又は第二位置に固定する接続構造、を含み
前記接続構造は、ファスナを含み、かつ前記ファスナは、取り外し可能に前記食料飲料容器に係合することを特徴とする食料飲料容器のアタッチメント。
【請求項11】
前記磁着部材は、
前記移動電子装置に選択的に磁着する、磁着部、及び
前記磁着部に枢着する第一組み合わせ部を含み、
前記接続構造は、前記ファスナに接続する第二組み合わせ部を更に含み、かつ前記第二組み合わせ部は、取り外し可能に前記第一組み合わせ部と相互に組み合わさって接続できることを特徴とする請求項10に記載の食料飲料容器のアタッチメント。
【請求項12】
前記食料飲料容器には、収納部が形成され、かつ前記第一組み合わせ部は、選択的に前記収納部に挿入されていることを特徴とする請求項11に記載の食料飲料容器のアタッチメント。
【請求項13】
前記食料飲料容器は蓋体を含み、かつ前記収納部は、前記蓋体を貫通する貫通孔、又は前記蓋体に形成されるが貫通しない溝であることを特徴とする請求項12に記載の食料飲料容器のアタッチメント。
【請求項14】
ボディー部、
取り外し可能に前記ボディー部に配置される蓋体、及び
前記蓋体又は前記ボディー部に配置されるように用いられる請求項10乃至13のいずれか一項に記載の食料飲料容器のアタッチメントを含むことを特徴とする食料飲料容器。
【請求項15】
請求項10乃至13のいずれか一項に記載の食料飲料容器のアタッチメントに使用される蓋体であって、
前記食料飲料容器は、ボディー部を含み、前記蓋体は、前記ボディー部に配置され、かつ前記ファスナは、前記蓋体に係合することを特徴とする蓋体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食料飲料容器、その蓋体及びアタッチメントに関するものであり、特に移動電子装置を特定の位置に磁着させることができる食料飲料容器、その蓋体及びアタッチメントに関するものである。
【背景技術】
【0002】
科学技術が日々に進歩するにつれ、人々のスマートフォン、スマートウォッチ、又はタブレット型パソコン等の移動電子装置に対する使用度も日々に上がっており、Instagram、Tiktok及びLasso等のSNSアプリの盛り上がりを受けて、多くの人が力を注いで撮影したそれぞれスタイルのあるショート動画をSNSプラットフォームにアップロードして、リアルタイムにリアル又はネット上の友人にシェアをすることにより、ネットワークAVは、次第に伝統的なテレビ番組に代わって、主流なメディアの一つとなっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
フィットネスジムに通う人を例とすると、フィットネスジムで運動するとき、姿勢を調整したり、反復練習したりしやすいように、インターネット上のインストラクション動画を見たり、トレーニングの過程における肢体の動作を記録したりする必要があることがよくある。しかしながら、訓練の過程において、ユーザーは常に移動する必要があり、又は両手でダンベル、バーベル、マシンハンドルなどのトレーニング器材を持つ必要があるので、手で持って移動電子装置を特定の位置に維持することができない。このため、一部のユーザーは、移動電子装置を運動器材に寄せるか、電子装置を固定するために、三脚付きスマホフレーム、又は壁掛けアタッチメントを購入するしかない。そうすると、従来は、基本的なボトル、タオル等の運動用品以外に、ユーザーは、電子装置を固定する専用アタッチメントを別途携帯する必要があり、使用上の不便さがあった。
【0004】
発明者が鋭意に研究した結果、両手を離しても装置を使用できる効果を奏するために、移動電子装置を特定の位置に吸着させることができる食料飲料容器、その蓋体及びアタッチメントを研究開発した。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、食料飲料容器に適用される食料飲料容器のアタッチメントであって、食料飲料容器は、蓋体を含み、磁着部材、及び接続構造、を含む食料飲料容器のアタッチメントを公開している。磁着部材は、蓋体から独立し、かつ移動電子装置に磁着するのに適している。また、接続構造は、磁着部材と食料飲料容器との間に配置され、かつ磁着部材を第一位置又は第二位置に選択的に固定し、かつ接続構造の少なくとも一部が食料飲料容器に固定されている。
【0006】
一実施例において、前記磁着部材は、磁着部及び基部を含み、磁着部と基部とは互いに積層され、又は磁着部は基部内に収納される。
【0007】
一実施例において、前記基部には、少なくとも一つの磁着部収納溝が形成され、かつ磁着部は、磁着部収納溝内に配置される。
【0008】
一実施例において、前記磁着部収納溝は複数あり、磁着部は取り外し可能にこれら磁着部収納溝のうちの一つに配置される。
【0009】
一実施例において、前記磁着部は、永久磁石、電磁石又は外部磁場の吸引を受けるのに適している強磁性物質又はフェリ磁性物質である。
【0010】
一実施例において、前記磁着部材は、均質部材である。
【0011】
一実施例において、前記磁着部材は、磁粉、又は外部磁場吸引を受けるのに適した強磁性若しくはフェリ磁性金属粉末を含む。
【0012】
一実施例において、前記磁着部材は、高分子材料を含む。
【0013】
一実施例において、前記磁着部材は、射出成形により製造される。
【0014】
一実施例において、前記磁着部材は、位置決め磁着部を含み、かつ位置決め磁着部は、移動電子装置を吸着する位置決め構造に用いられる。
【0015】
一実施例において、前記食料飲料容器には、位置決め磁着収納部が形成され、かつ位置決め磁着収納部は、位置決め磁着部を収納するのに用いられる。
【0016】
一実施例において、食料飲料容器のアタッチメントは、蓄電ユニット及び電力コイルを更に含み、電力コイルは、磁着部材に配置されると共に、蓄電ユニットに電気的に接続され、かつ蓄電ユニットは、電力コイルにより移動電子装置に電力を提供し、又は移動電子装置から受け取る電力を貯蓄する。
【0017】
一実施例において、前記蓄電ユニットは、蓄電池及び導線を含み、導線は、蓄電池と電力コイルとの間に接続され、かつ接続構造に穿設される。
【0018】
一実施例において、前記磁着部材は、本体部及びオフセット部を含み、オフセット部の一端は、本体部の一端に枢着し、かつオフセット部の他端と本体部の他端との間には選択的にすき間が形成される。
【0019】
一実施例において、前記磁着部材は、オフセット部材を更に含み、かつオフセット部材は、オフセット部と本体部との間に配置されている。
【0020】
一実施例において、前記食料飲料容器には、磁着部材収納部が形成され、かつ磁着部材収納部は、磁着部材を収納するのに用いられる。
【0021】
一実施例において、前記磁着部材は嵌合部を含み、かつ嵌合部は、磁着部材が食料飲料容器に選択的に嵌合するように用いられる。
【0022】
一実施例において、前記磁着部材は、MAGSAFE互換インターフェースである。
【0023】
一実施例において、前記磁着部材は、C形状又は閉鎖リング形状である。
【0024】
一実施例において、前記接続構造は位置決め部材を含み、かつ位置決め部材は、磁着部材を第一位置又は第二位置に固定するように用いられる。
【0025】
一実施例において、前記磁着部材は枢着機構を含み、接続構造はリングダンパーを含み、かつ枢着機構とリングダンパーとは、互いに嵌合する。
【0026】
一実施例において、前記接続構造は、ヒンジ、回転軸又はプラグを含み、かつ磁着部材は、ヒンジ、回転軸又はプラグに枢着する。
【0027】
一実施例において、前記接続構造は、ヒンジ、回転軸、自在継手又はスロットを含み、かつ磁着部材は、ヒンジ、回転軸、自在継手又はスロットにより食料飲料容器に枢着する。
【0028】
一実施例において、前記接続構造は、可撓性部材を含み、可撓性部材の一端は、食料飲料容器に配置され、かつ磁着部材は、可撓性部材の他端に配置される。
【0029】
一実施例において、前記接続構造は、ブラケット部を含み、かつブラケット部は、磁着部材に選択的に当接している。
【0030】
一実施例において、前記食料飲料容器は、ボディー部を更に含み、蓋体は、取り外し可能にボディー部に配置され、かつ接続構造は、蓋体又はボディー部に配置される。
【0031】
これ以外に、本発明は、ボディー部、蓋体、及び前記食料飲料容器のアタッチメントを含む食料飲料容器を更に公開している。蓋体は、取り外し可能にボディー部に配置される。また、食料飲料容器のアタッチメントは、蓋体又はボディー部に配置されるように用いられる。
【0032】
一実施例において、前記食料飲料容器は、ボトル、水筒、鍋又は缶である。
【0033】
これ以外に、本発明は、食料飲料容器のアタッチメントに適用される蓋体であって、食料飲料容器は、ボディー部を含み、かつ蓋体は、取り外し可能にボディー部に配置される蓋体を更に公開している。
【0034】
その他、本発明は、食料飲料容器に適用され、かつ磁着部材、及び接続構造を含む食料飲料容器のアタッチメントを更に公開している。磁着部材は、移動電子装置に磁着するのに適している。また、接続構造は、磁着部材と食料飲料容器との間に配置され、かつ選択的に磁着部材を第一位置又は第二位置に固定する。接続構造は、ファスナを含み、かつファスナは、取り外し可能に食料飲料容器に係合する。
【0035】
一実施例において、前記磁着部材は、磁着部及び第一組み合わせ部を含む。磁着部は、移動電子装置に選択的に磁着するのに用いられる。第一組み合わせ部は、磁着部に枢着する。その他、接続構造は、ファスナに接続する第二組み合わせ部を更に含み、かつ第二組み合わせ部は、取り外し可能に第一組み合わせ部と相互に接続するのに適している。
【0036】
一実施例において、前記第一組み合わせ部は、第一嵌合部を含み、第二組み合わせ部は、第二嵌合部を含む。第一組み合わせ部と第二組み合わせ部とが相互に組み合わさって接続するとき、第一嵌合部と第二嵌合部とは、互いに嵌合する。
【0037】
一実施例において、前記食料飲料容器には、収納部が形成され、かつ第一組み合わせ部は、選択的に収納部に挿入されている。
【0038】
一実施例において、前記食料飲料容器は蓋体を含み、かつ収納部は、蓋体を貫通する貫通孔、又は蓋体に形成されるが貫通しない溝である。
【0039】
一実施例において、第一組み合わせ部が収納部に挿入されるとき、食料飲料容器の少なくとも一部は、磁着部に穿設するのに適している。
【0040】
一実施例において、前記ファスナは、円環に囲み、かつ第二組み合わせ部は、円環の外に配置されている。
【0041】
一実施例において、前記ファスナは、弾性があり、かつ第一端及び第二端を含み、第一端と第二端との間には、すき間が選択的に形成される。
【0042】
一実施例において、前記ファスナは、食料飲料容器に接着、ネジ止め、係合又は磁着するのに適している。
【0043】
一実施例において、前記食料飲料容器は、蓋体及びボディー部を含み、かつファスナは、蓋体又はボディー部に嵌め設けられるのに適している。
【0044】
これ以外に、本発明は、ボディー部、蓋体及び前記食料飲料容器のアタッチメントを含む食料飲料容器を更に公開している。蓋体は、取り外し可能にボディー部に配置される。また、食料飲料容器のアタッチメントは、蓋体又はボディー部に配置されるように用いられる。
【0045】
一実施例において、前記蓋体及びボディー部のいずれか一つには、装着部が形成され、かつファスナは、装着部に嵌め設けられるのに適している。
【0046】
一実施例において、前記装着部は、ボディー部に形成され、ボディー部は、支持部を更に含み、支持部は、装着部よりも低く配置され、かつ装着部よりも大きい外径を有し、支持部は選択的にファスナに当接する。
【0047】
一実施例において、前記装着部は、蓋体に隣接して配置される。
【0048】
一実施例において、前記ボディー部は、補助支持部を更に含み、補助支持部は、蓋体と装着部との間に配置され、かつ補助支持部の外径は、装着部より大きい。
【0049】
一実施例において、ファスナが装着部に嵌め設けられるとき、ファスナと支持部との外表面は互いに同一平面にある。
【0050】
一実施例において、前記ファスナは、装着部に接着、ネジ止め、係合又は磁着するのに適している。
【0051】
一実施例において、ファスナがボディー部又は蓋体に係合するとき、蓋体は、磁着部材に穿設されるのに適している。
【0052】
一実施例において、食料飲料容器は、ボトル、水筒、鍋又は缶である。
【0053】
これ以外に、本発明は、食料飲料容器のアタッチメントに適用される蓋体であって、食料飲料容器は、ボディー部を含み、蓋体は、ボディー部に配置され、かつファスナは、蓋体に係合するのに適している。
【0054】
これにより、本発明に係る食料飲料容器のアタッチメントの接続構造は、磁着部材が移動電子装置に磁着するのと同時に、磁着部材を固定することができるので、ユーザーは、移動電子装置を特定の位置に磁着させ、両手を空けることができる。また、本発明に係る食料飲料容器は、前記食料飲料容器のアタッチメントを有するので、ユーザーが食料飲料容器を使用しようとしたり、蓋体をボディー部から取り外したりするとき、食料飲料容器のアタッチメントは、依然として磁着した移動電子装置を固定し続けることができるので、食料飲料容器の既存機能を犠牲にすることなく、かつ電子移動装置を固定して保持する効果を奏することができる。
【0055】
本発明の特徴及び技術内容を更に理解できるように、以下の本発明に関する詳細な説明、及び図面を参照されたい。また、提供された添付図は、参考及び説明として提供するものに過ぎず、本発明を制限するものではないということを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【
図1】移動電子装置が本発明に係る食料飲料容器に磁着する第一実施例を示す斜視図である。
【
図3】
図1における蓋体及び接続構造の側面図である。
【
図4】
図1における磁着部材が(A)第一位置、(B)第二位置、(C)第三位置、及び(D)第四位置に位置するときの側面図である。
【
図5】
図1における食料飲料容器及びその蓄電ユニットの斜視図である。
【
図6】本発明に係る食料飲料容器の第二実施例の部分斜視図である。
【
図7】
図6における食料飲料容器の別角度での斜視図である。
【
図9】
図6における接続構造の一部の内部アセンブリの斜視図である。
【
図10】本発明に係る食料飲料容器の第三実施例の部分斜視図である。
【
図12】
図11における移動電子装置が磁着部材により
図10における食料飲料容器に磁着したときの背面図である。
【
図13】本発明に係る食料飲料容器の第四実施例の部分斜視図である。
【
図14】本発明に係る食料飲料容器の第五実施例の部分斜視図である。
【
図15】本発明に係る食料飲料容器の第六実施例の斜視図である。
【
図16】本発明に係る食料飲料容器の第七実施例の側面図である。
【
図17】本発明に係る食料飲料容器の第八実施例の部分側面図である。
【
図18】
図17における磁着部材が(A)第一位置、(B)第二位置、及び(C)第三位置に位置するときの正面図である。
【
図19】本発明に係る食料飲料容器の第九実施例の側面図である。
【
図20】本発明に係る食料飲料容器の第十実施例の部分側面図である。
【
図21】本発明に係る食料飲料容器の第十一実施例の側面図である。
【
図22】本発明に係る食料飲料容器の第十二実施例の部分側面図である。
【
図23】本発明に係る食料飲料容器の第十三実施例の側面図である。
【
図24】本発明に係る食料飲料容器の第十四実施例の部分側面図である。
【
図25】
図24における食料飲料容器の部分的なアセンブリの側面図である。
【
図26】
図24における食料飲料容器の別角度から見た拡大模式図である。
【
図27】本発明に係る食料飲料容器の第十五実施例の部分側面図である。
【
図28】
図27における磁着部材及び接続構造の斜視図である。
【
図29】本発明に係る食料飲料容器の第十六実施例の分解斜視図である。
【
図33】
図29における第一組み合わせ部が第二組み合わせ部に組み合わさって接続されるときの側面図である。
【
図34】
図33における食料飲料容器のアタッチメントの上面図である。
【
図35】本発明に係る食料飲料容器の第十七実施例の斜視図である。
【
図37】本発明に係る食料飲料容器の第十八実施例の分解斜視図である。
【
図38】
図37における第一組み合わせ部が蓋体に組み合わさって接続されるときの部分側面図である。
【
図39】本発明に係る食料飲料容器の第十九実施例の部分正面図である。
【
図40】本発明に係る食料飲料容器の第二十実施例の部分正面図である。
【
図41】
図40におけるオフセット部が本体部に対して枢転するとき正面図である。
【
図42】本発明に係る食料飲料容器の第二十一実施例の斜視図である。
【
図43】本発明に係る食料飲料容器の第二十二実施例の磁着部材の上面図である。
【
図44】本発明に係る食料飲料容器の第二十三実施例の磁着部材の側面図である。
【
図45】本発明に係る食料飲料容器の第二十四実施例の磁着部材の上面図である。
【
図46】発明に係る食料飲料容器の第二十五実施例の部分的なアセンブリの斜視図である。
【0057】
上述した本発明に係る前述及びその他技術的内容、特徴及び効果は、以下の図面を参照しながら、好適な実施形態の詳細な説明に示されるように、明らかである。以下実施形態に言及される、例えば、「上」、「下」、「左」、「右」、「前」、「後」等の方向の用語は、単なる図面を参照する際に、単なる方向を参考する説明用の用語であり、本発明は方向の用語に示されるものに限定されないということは言及に値する。その他、以下の実施例において、同一又は類似のアセンブリは、同一又は類似の符号を採用する。
【0058】
また、明細書において開示されたすべての技術的特徴は、任意の方法で組み合わせることができる。同一、同等の効果又は類似の方法を用いて本明細書において公開されたすべての技術的特徴を代替することができる。したがって、特に指摘をしていなければ、公開されたそれぞれの技術的特徴は、同等又は類似する特徴の一連の一般的に用いられる例示に過ぎない。
【発明を実施するための形態】
【0059】
図1を参照されたい。
図1は、移動電子装置が本発明に係る食料飲料容器に磁着する第一実施例を示す斜視図である。本実施例の食料飲料容器1Aは、例えば、ボトルであり、かつ食料飲料容器のアタッチメント10A、蓋体20A及びボディー部30Aを含み、食料飲料容器のアタッチメント10Aは、蓋体20Aに配置され、かつ蓋体20Aは、ボディー部30Aに取り外し可能に配置される。さらに、食料飲料容器のアタッチメント10Aは、磁着部材100A及び接続構造200Aを含み、磁着部材100Aは、蓋体20Aから独立し、かつ移動電子装置2に磁着するのに適しており、接続構造200Aは、磁着部材100Aと蓋体20Aとの間に配置されるようにしてもよい。特に説明が必要なのが、ここでの「蓋体から独立する」とは、磁着部材100Aと蓋体20Aとが一体に形成されず、かつ蓋体20Aの内部にも整合されていない、即ち、磁着部材100Aと蓋体20Aとは、独立の2つの部材である。換言すれば、磁着部材100Aは、蓋体20Aに対して移動又は転動することができ、又は、両者は、異なる空間位置に分布することができる。
【0060】
図1乃至
図4を併せて参照されたい。
図2は、
図1における磁着部材の上面図であり、
図3は、
図1における蓋体及び接続構造の側面図であり、
図4は、
図1における磁着部材が(A)第一位置、(B)第二位置、(C)第三位置、及び(D)第四位置に位置するときの側面図である。詳細には、移動電子装置2は、スマートフォン、スマートウォッチ、タブレット型パソコン又は移動電源であって、一表面に磁性部22を有するものであってもよく、磁性部22は、例えば、MAGSAFEのマグネットアレイアセンブリである。その一方で、磁着部材100Aは、MAGSAFE互換インターフェースであってもよく、かつ磁着部110A及び基部120Aを含み、磁着部110Aは、例えば、リング形状の永久磁石であり、基部120Aは、例えば、サイズが磁着部110Aより大きくかつ磁力線をブロックすることのない金属又は合金であり、磁着部110Aは、基部120A内に収納される。これにより、磁着部材100Aは、磁着部110A及び移動電子装置2の磁性部22により互いに磁着することができるので、磁着部材100Aにより移動電子装置2を食料飲料容器1Aに磁着させ、固定させることができるという効果を奏し、基部120Aは、外部において磁着部110Aの構造上の保護を提供するだけでなく、移動電子装置2の使用が終了した後に、磁着部110Aを取り外すのにも有利である。
【0061】
更に詳細には、磁着部110Aを基部120A内に収納する方法は、磁着部110Aの外部に覆われた基部120Aを形成するために、内部に磁着部110Aのサイズ及び形状に対応する収納溝を有する基部ユニットを2つ鋳造するとともに、磁着部110Aを収納溝内に配置した後、溶接又はロックの方法により2つの基部ユニットを互いに結合する方法を含むが、これに限定されない。又は、メーカーは、直接、磁着部110Aに電気めっき等の方法により特定の厚さを有する基部120Aを形成することを選択してもよい。
【0062】
本実施例の磁着部110Aは、リング形状の永久磁石であるが、磁着部110Aの形態及び材料の選択はこれに限定されないということは言及に値する。例えば、その他可能な実施形態において、磁着部110Aは、シート状又はブロック状であってもよく、かつ永久磁石以外に、磁着部110Aは、通電した後に磁場を生成する電磁石、又はそれ自体が磁力を生成せず、磁性部22の外部磁場の吸引を受動的に受ける強磁性物質又はフェリ磁性物質を選択してもよい。その一方で、金属又は合金以外に、基部120Aは、プラスチック、ゴム、木等非金属材料を用いて製造してもよく、又は皮革を使用して磁着部110Aの外側表面を覆っても良く、磁着部110Aの支持及び保護ができれば足りる。
【0063】
図3に示すように、接続構造200Aは、例えば、蓋体20Aに取り付けられたヒンジであり、その一部は、蓋体20Aに固定して設けられ、かつ枢着部材210Aを含み、枢着部材210Aは、回転軸であってもよい。その一方で、磁着部材100Aは、枢着部130Aを更に含んでもよく、枢着部130Aには、枢着部材210Aが穿設するための枢着孔が形成されている。したがって、枢着部材210Aが枢着部130Aの枢着孔に穿設されるとき、磁着部材100Aは、ヒンジに枢着されるか、ヒンジにより食料飲料容器1Aの蓋体20Aに枢着されてもよいので、蓋体20Aに対して移動又は転動する効果を奏することができ、接続構造200Aの一部が食料飲料容器1Aに固定して設けられるので、磁着部材100Aが接続構造200Aにより食料飲料容器1Aに配置されるとき、磁着部材100A及び接続構造200Aは、食料飲料容器1Aと完全に脱離して遺失するようなことが起こりにくい。
【0064】
いくつかの可能な実施形態では、接続構造200Aは、位置決め部材220Aを更に含んでもよく、位置決め部材220Aは、例えば、位置決め歯車であり、かつ枢着部材210Aに配置され、接続構造200Aには、位置決め歯車に対応するポケット又は多角形収納孔が形成されている。これにより、
図4に示すように、磁着部材100Aが枢着部材210Aにより第一位置P1、第二位置P2、第三位置P3又は第四位置P4まで枢転するとき、接続構造200Aは、位置決め部材220Aにより磁着部材100Aを現在の位置に固定することができる。換言すれば、接続構造200Aは、磁着部材100Aを第一位置P1又は第二位置P2に選択的に固定するとともに、磁着部材100Aに磁着した移動電子装置2を連帯して固定する。さらに、磁着部材100Aが蓋体20Aから独立しているので、磁着部材100Aが移動電子装置2に磁着するとき、ユーザーは依然として正常に蓋体20Aをボディー部30Aから取り外して、食料飲料容器1A内の食料又は飲料を召すことができる。メーカーは、実際のニーズに応じて蓋体20A及びボディー部30Aの重量、形状及び材料を、食料飲料容器1Aの内部にいかなる食料又は飲料が盛られていなくても、磁着部材100Aが移動電子装置2に磁着するときも依然として傾倒することなく、バランスを保つことができるように設計することができ、その他可能な実施形態では、位置決め部材220Aは、フック突起、カム又は位置決めピン等の位置決めアセンブリを選択してもよいが、本発明は、これに対して限定しないということは言及に値する。
【0065】
図2及び
図5を併せて参照されたい。
図5は、
図1における食料飲料容器及びその蓄電ユニットの斜視図である。いくつかの可能な実施形態では、食料飲料容器のアタッチメント10Aは、蓄電ユニット300A及び電力コイル400Aを更に含んでもよく、電力コイル400Aは、磁着部材100A内に配置され、かつ蓄電ユニット300Aに電気的に接続される。これにより、スマートフォン、スマートウォッチ又はタブレット型パソコン等負荷型デバイスが磁着部材100Aに磁着するとき、蓄電ユニット300Aは、内部に貯蓄された電力を電力コイル400Aにより前記移動電子装置2に供給することができる。又は、移動電源等電源型デバイスが磁着部材100Aに磁着するとき、蓄電ユニット300Aは、その後負荷型デバイスを吸着するときに使用できるように、電力コイル400Aにより移動電子装置2から受け取った電力を貯蓄することができる。
【0066】
図5に示すように、蓄電ユニット300Aは、蓄電池310A及び導線320Aを含んでもよく、導線320Aは、蓄電池310Aと電力コイル400Aとの間に接続され、かつ接続構造200Aに穿設される。本実施例において、蓄電池310Aは、例えば、蓋体20Aの内部に配置され、導線320Aは、蓄電池310Aから蓋体20A及び接続構造200Aの両側の部分に穿設され、電力コイル400Aまで連接される。その他実施例において、導線320Aは、蓋体20Aの接続構造200Aに近いエッジから露出して、基部120Aの枢着部130Aに近いエッジから挿入して、電力コイル400Aに電気的に接続してもよく、この配置において、アセンブリ間でより優れた電気的連結の信頼度を有することができる。上述の配置により、ユーザーが蓋体20A、蓋体20Aに取り付けられた接続構造200A及び磁着部材100Aをボディー部30Aから取り外すとき、電力回路全体を同時に移動するので、電気回路が物理的に断裂する状況が起こりにくい。さらに、磁着部110Aが上述の前記電磁石を選択するとき、移動電子装置2を吸着するために、蓄電池310Aにより電力を供給することにより、磁着部110Aが持続的に磁場を生成することができる。
【0067】
その他可能な実施形態では、電力コイル400Aのある磁着部材100Aを蓋体20Aに配置するとともに、蓄電池310Aをボディー部30A内に配置することができるということは言及に値する。さらに、蓄電池310Aと電力コイル400Aとの間の電気的接続も導線320Aにより接続されるが、これに限られない。例えば、蓄電ユニット300Aは、電力コイル400Aに隣接し、かつ電気的に接続して配置される他の蓄電池を含んでもよく、蓄電ユニット300Aが移動電子装置2に電力を供給する具体的過程は、磁着部材100Aが
図4における第一位置P1に位置するとき、蓄電池310Aは、まず電力コイル400Aに隣接し、かつ電気的に接続される他の蓄電池に対して無線充電を行い、移動電子装置2が磁着部材100Aに磁着するとき、既に充電が完了した蓄電池から電力コイル400Aにより移動電子装置2に対して無線充電を行うので、導線を配置しない間接的な充電方法を実現することができる。
【0068】
図6及び
図7を参照されたい。
図6は、本発明に係る食料飲料容器の第二実施例の部分斜視図であり、
図7は、
図6における食料飲料容器の別角度での斜視図である。本実施例の食料飲料容器1Bと第一実施例の食料飲料容器1Aとは、ほぼ同一であり、両者の主な相違点は、食料飲料容器1Bの蓋体20Bには、磁着部材100Bを収納するための磁着部材収納部26Bが形成されていることにある。
【0069】
図6及び
図7に示すように、蓋体20Bは、上表面22Bを有するとともに、上表面22Bの周部には、上表面22Bに対して突起する凸縁24Bが形成され、凸縁24Bが磁着部材収納部26Bを画定し、磁着部材収納部26Bは、例えば、形状及びサイズが磁着部材100Bの凹部に対応し、又は磁着部材100Bの厚さよりもごく僅かに大きいものである。このような配置により、上表面22Bの近くまで枢転する(例えば、
図4における第一位置P1まで枢転する)とき、磁着部材100Bは、磁着部材収納部26B内に収納することができ、かつ凸縁24Bは、蓋体20Bの周方向及び高さ方向に磁着部材100Bを保護することができるので、磁着部材100Bが収納しやすいだけでなく、磁着部材100Bと外部アセンブリが互いにぶつかって、傷つくことを回避することもできる。
【0070】
その一方で、本実施例の食料飲料容器のアタッチメント10Bは、ユーザーの使用習慣に応じて様々な吸着方向を提供することができるという機能を有している。具体的には、磁着部材100Bの基部120Bは、第一側面、及び第一側面に向かい合う第二側面を有し、第一側面は、上表面22Bに近いのがより好ましく、かつ第一側面及び第二側面の少なくとも一方に、磁着部収納溝が形成され、本実施例において、第一側面に磁着部収納溝122Bが形成され、第二側面にも磁着部収納溝124Bが形成されているということを例として、磁着部110Bの数量は、磁着部収納溝の数量に対応する。換言すれば、磁着部収納溝122B及び磁着部収納溝124Bのいずれにも磁着部110Bが配置され、このような配置により、ユーザーは、自身の使用習慣に応じて、第一側面に磁着部収納溝122Bのある食料飲料容器のアタッチメント10Bを購入するか、第二側面に磁着部収納溝124Bのある食料飲料容器のアタッチメント10Bを購入するか、又は両側に磁着部収納溝のある食料飲料容器のアタッチメント10Bを購入するとともに、移動電子装置2を蓋体20Bの近い磁着部収納溝122B又は蓋体20Bから離れている磁着部収納溝124Bにおける磁着部110Bに磁着させるかを自由に選択することができるので、食料飲料容器のアタッチメント10Bの購入及び使用の柔軟性を向上させることができる。
【0071】
いくつかの可能な実施形態では、磁着部材100Bは、第一側面及び第二側面のいずれにおいても磁着部収納溝を形成することもできるが、磁着部材100Bを一つだけ配置する。このような態様において、ユーザーは、様々な時機的ニーズに応じて、磁着部110Bを対応する磁着部収納溝内に嵌入することができ、このとき、磁着部収納溝の上部(底面から離れた部分)の幅は、ユーザーが磁着部110Bを着脱しやすいように、磁着部110Bの幅よりもごく僅かに大きく設計しても良い。さらに、磁着部収納溝の側壁の高さは、磁着部110Bの厚さよりもごく僅かに大きく設計しても良く、又は磁着部収納溝と磁着部110Bとの間は、互いに粘着され若しくは強固な嵌合関係を形成してもよい。これにより、磁着部110Bが磁着部収納溝内に嵌合するとき、移動電子装置2は、たとえ磁着部110Bの磁着を受けたとしても、依然として磁着部110Bを磁着部収納溝内から吸い出したり、磁着部110Bと互いにぶつかったり、両者が互いに磁着するため分離しにくい状況が生じない。
【0072】
これ以外に、本実施例の接続構造200Bは、磁着部材100Bの蓋体20Bに対する枢転機能、及び蓋体20Bのボディー部30Bに対する枢転機能を同時に整合している。本実施例において、接続構造200Bは、たとえば双軸ヒンジであり、蓋体20Bは、上蓋部及び下蓋部を含み、上蓋部は、選択的に下蓋部に対して開閉し、下蓋部は、枢転可能にボディー部30Bに配置され、かつボディー部30Bの開口を密封するためのに用いられる。その一方で、食料飲料容器1Bは、蓋体枢軸40B及びつまみ50Bを更に含んでもよく、蓋体枢軸40Bは、たとえば双軸ヒンジの下端に配置され、枢着部130Bは、双軸ヒンジの上端に配置され、かつ蓋体枢軸40B及びつまみ50Bは、上蓋部と下蓋部との間に配置される。このような配置により、ユーザーが磁着部材100Bを異なる位置まで枢転させようとするとき、枢着部130Bと接続構造200Bとの間の相対枢転によって、磁着部材100Bと上蓋部とが分離する。また、ユーザーが食料飲料容器1Bの内部の食料又は飲料を召そうとするとき、つまみ50Bを操作して蓋体枢軸40Bを枢転させることができ、下蓋部をボディー部30Bに維持する状態で上蓋部を開き、蓋体20B全体をボディー部30Bから取り外す必要はなく、磁着部材100Bと移動電子装置2との間の磁着関係にも影響しない。換言すれば、食料飲料容器1Bは、2つの異なる部材の枢転を単一の接続構造200B内に整合することができるので、機械構造の複雑さ、及び蓋体20B及びボディー部30Bに対して別途占める体積を減少させることができる。
【0073】
いくつかの可能な実施形態では、接続構造200Bは、ブラケット部230Bを更に含み、ブラケット部230Bは、たとえば斜面であり、かつ枢着部130Bに隣接して配置されている。これにより、磁着部材100Bが下向きに枢転するとともに、蓋体20Bから一定程度離れるとき、ブラケット部230Bは、枢着部130Bに当接してもよいので、磁着部材100Bの枢転ルートを制限する。換言すれば、ブラケット部230Bは、選択的に磁着部材100B当接することにより、磁着部材100Bの位置を制限する効果を奏することができる。
【0074】
図7乃至
図9を併せて参照されたい。
図8は、
図6における磁着部材の側面図であり、
図9は、
図6における接続構造の一部の内部アセンブリの斜視図である。具体的には、本実施例の食料飲料容器アタッチメント10Bは、自動位置決め及び枢転時に摩耗を減少させる効果を有する。
図8及び
図9に示すように、磁着部材100Bの枢着部130Bは、枢着機構132Bを含み、枢着機構132Bは、例えば、枢着孔内に形成される板状溝孔であり、接続構造200Bは、ブラケット部230B以外に、枢着部材210B、位置決め部材220B及びリングダンパー240Bを更に含む。枢着部材210Bは、たとえば固定ピンであり、かつ当接部212B及び精密接合部214Bを含み、精密接合部214Bは、当接部212Bの一端に固定して設けられ、その外表面に粗面化処理(例えば、ローレット)がされ、かつ外径が当接部212Bより僅かに大きい。また、位置決め部材220Bは、リングダンパー240Bと係合するための位置決め部222Bと、位置決め部222Bに接続され、かつ接続構造200Bの外表面に曝す蓋部224Bとを含み、位置決め部222Bには、たとえば長溝が形成される。また、リングダンパー240Bは、たとえば制動ヒンジであり、かつ位置決め部222Bと互いに係合するための固定部242Bと、固定部242Bに枢着し、かつ当接部212Bの他端に当接する枢転部244Bとを含み、固定部242B及び枢転部244Bのいずれにおいても、板状構造が形成されている。磁着部材100Bと接続構造200Bとの組み立てが完了したとき、枢着部材210Bは、当接部212Bから接続構造200Bの上端の軸孔に装着され、精密接合部214Bの外表面が粗面化処理され、かつ当接部212Bより大きい外径を有するので、枢着部材210Bは、その一端において、軸孔と精密接合して嵌合される。その一方で、固定部242Bの一端の板状構造が位置決め部222Bの形成する長溝に嵌合することにより、位置決め部222Bと固定部242Bとは、リングダンパー240Bの周方向において相対的に固定されるように保たれ、枢転部244Bの一端の板状構造は、枢着機構132Bに嵌合するとともに、枢着機構132Bとリングダンパー240Bとが互いに係合することにより、磁着部材100Bと枢転部244Bとが周方向に相対的に固定されるように保たれる。
【0075】
このような配置により、磁着部材100Bが接続構造200Bにより蓋体20Bに対して枢転するとき、固定部242Bは、位置決め部222Bの係合を受け、固定されるように維持され、枢転部244Bは、枢着機構132Bと同期して枢転するとともに、固定部242Bに対して転動し、かつ固定部242Bと枢転部244Bとの間にバネ及び緩衝液体等制動媒体が配置されるため、枢動力が大き過ぎるとき、リングダンパー240Bの緩衝を受けて、力を緩めるだけでなく、ユーザーが枢動を停止するとき、リングダンパー240Bも固定部242Bと枢転部244Bとの間の相対枢転により生成される制動力に基づいて、磁着部材100Bを更に特定の位置に維持することもできる。しかし、その他可能な実施形態では、リングダンパー240Bは、ユーザーが移動電子装置2を取り外すとき、自動で磁着部材100Bを第一位置P1にまで戻すように設置してもよいが、本発明は、これに対して制限しない。
【0076】
図10を参照されたい。
図10は、本発明に係る食料飲料容器の第三実施例の部分斜視図である。本実施例の食料飲料容器1Cと第二実施例の食料飲料容器1Bとは、ほぼ同一であるが、両者の主な相違点は、食料飲料容器のアタッチメント10Cの磁着部材100Cが位置決め磁着部140Cを更に含むことにある。
【0077】
図11及び
図12を併せて参照されたい。
図11は、移動電子装置の背面図であり、
図12は、
図11における移動電子装置が磁着部材により
図10における食料飲料容器に磁着したときの背面図である。詳細には、移動電子装置2は、磁性部22を有する表面に、位置決め構造24を更に有してもよく、位置決め構造24は、たとえば位置決め用磁石又は磁気テープである。その一方で、基部120Cは、周方向に延伸アーム126Cが形成され、かつ延伸アーム126Cには、磁着部110Cが配置される同じ側面において、位置決め磁着部140Cが配置され、位置決め磁着部140Cは、たとえばストライプ状の磁石であり、移動電子装置2を磁着する位置決め構造24として用いる。本実施例において、延伸アーム126Cと位置決め磁着部140Cとの数量及び位置決め構造24は、いずれも同じく一つであり、このような配置により、磁着部材100Cが
図12に示すように移動電子装置2に磁着するとき、磁性部22と磁着部110Cとが互いに磁気的に接続される関係により、移動電子装置2が磁着部材100Cから脱離しないことを確保できるだけでなく、位置決め磁着部140Cと位置決め構造24との磁気的接続関係により、移動電子装置2が磁着部材100Cに対して枢転することがないので、移動電子装置2の使用上の安定性をさらに向上させることができる。
【0078】
いくつかの可能な実施形態では、蓋体20Cは、位置決め磁着収納部28Cを更に含んでもよく、本実施例において、位置決め磁着収納部28Cは、たとえば磁着部材100Cが
図4に示す第一位置P1まで枢転するとき、凸縁24Cにおいて位置決め磁着部140Cの位置に対応する凹部である。これにより、磁着部材100Cが枢転するとともに、磁着部材収納部26C内に収納されるとき、延伸アーム126C及び位置決め磁着部140Cが位置決め磁着収納部28Cに収納されてもよく、これにより凸縁24Cと互いに係合牽引することがないので、磁着部材100Cと凸縁24Cとの相互の係止により磁着部材100Cが完全に収まりきらないということはない。
【0079】
図13を参照されたい。
図13は、本発明に係る食料飲料容器の第四実施例の部分斜視図である。本実施例の食料飲料容器1Dと第三実施例の食料飲料容器1Cとは、ほぼ同一であるが、両者の主な相違点は、磁着部材100Dが2つの位置決め磁着部140Dを含み、かつこれらの位置決め磁着部140Dは、磁着部材100Dの周方向の異なる位置に配置されている。
【0080】
詳細には、基部120Dは、同様に2つの延伸アーム126Dを有し、かつ位置決め磁着部140Dは、それぞれこれらの延伸アーム126Dに配置され、このような配置により、ユーザーは、移動電子装置2の使用上のニーズ(例えば、撮影角度又は影像視聴角度)に応じて、位置決め構造24を適切な位置決め磁着部140Dに位置決めすることでがきるので、移動電子装置2の使用上の柔軟性を向上させることができる。本実施例において、2つの延伸アーム126D及び位置決め磁着部140Dが磁着部材100Dの対角相対位相(即ち、両者は180度離れる)を例とするが、本発明はこれに限定されないということは言及に値する。実際の使用ニーズに応じて、延伸アーム126D及び位置決め磁着部140Dの数量は、3つ、4つ、ひいてはより多くてもよく、かつ位置の配置上必ずしも等間隔であるとは限らず、磁着部材100Dの上半部に集中していてもよい。
【0081】
これ以外に、その他可能な実施形態において、基部120Dの第一側面及び第二側面のいずれにおいても磁着部110Dが配置されると同時に、
図13における右側の延伸アーム126Dの第一側面には、位置決め磁着部140Dが配置され、かつ
図13における左側の延伸アーム126Dの第二側面には、他の位置決め磁着部140Dが配置されてもよい。そうすると、移動電子装置2が第一側面又は第二側面の磁着部110Dに磁着していても、当該側面において同一相対位置の位置決め磁着部140Dを有することにより、位置決め構造24を磁着することができる。
【0082】
図13に示すように、凸縁24Dの、これら位置決め磁着部140Dに対応する位置のいずれにおいても位置決め磁着収納部28Dが形成され、即ち位置決め磁着収納部28Dの形状、サイズ及び数量は、位置決め磁着部140Dに対応する。そうすると、磁着部材100Dが枢転するとともに、磁着部材収納部26D内に収納されるとき、延伸アーム126D及び位置決め磁着部140Dも位置決め磁着収納部28D内に収納できるので、凸縁24Dと互いに係止することにより、磁着部材100Dが完全に収まりきらないということはない。
【0083】
図14を参照されたい。
図14は、本発明に係る食料飲料容器の第五実施例の部分斜視図である。本実施例の食料飲料容器1Eと第二実施例の食料飲料容器1Bとは、ほぼ同一であり、両者の主な相違点は、食料飲料容器のアタッチメント10Eの接続構造200Eが蓋体20Eの径方向に沿って蓋体20Eに対して突出するということにある。
【0084】
詳細には、食料飲料容器1Eは、例えば、スポーツ用の水筒であり、ユーザーが蓋体20Eの頂部の覆い蓋を開けて内部の水又は飲料を飲むので、接続構造200Eは、設計上、磁着部材100Eの枢転及び蓋体20Eの枢転を同時に整合する必要がない。さらに、食料飲料容器1Bと比較して、接続構造200Eは、ブラケット部を有さず、蓋体20Eの径方向に沿って外に向かって延伸しており、本実施例において例えば、上表面22Eと揃っている。これにより、磁着部材100Eの枢転範囲は、覆い蓋の上方から
図14に示される垂直方向の下方までとする状態に可能とするので、移動電子装置2の固定時の位置の選択肢を大幅に増やすことができる。
【0085】
さらに、
図14に示すように、基部120Eの第一側面に形成された磁着部収納溝122Eは、完全なリング形状でなく、互いに間隔があいた2つの帯状円弧であり、かつ磁着部110Eの形状及びサイズと磁着部収納溝122Eとは互いに対応しているので、このようであっても移動電子装置2を磁着部材100Eに安定的に磁着させるという効果を奏することができる。
【0086】
図15を参照されたい。
図15は、本発明に係る食料飲料容器の第六実施例の斜視図である。本実施例の食料飲料容器1Fと第五実施例の食料飲料容器1Eとはほぼ同一であるが、両者の主な相違点は、食料飲料容器のアタッチメント10Fの接続構造200Fが蓋体20Fの上表面22Fに配置され、かつ磁着部材100Fが枢着部130Fにより接続構造200Fに枢着するということにある。
【0087】
食料飲料容器1Eと類似して、接続構造200Fも同様にブラケット部を有していないので、磁着部材100Fの枢転方向は、上表面22Fの0度から180度まで枢転することができ、ユーザーが移動電子装置2を固定する必要がないとき、磁着部材100Fを直接つまみあげるとともに、食料飲料容器1Fを引き出すハンドルとして、食料飲料容器1Fの携帯上の利便性を向上させる。上述のハンドルとしての用途は、第一乃至第五実施例及び下記におけるリング形状構造を有する磁着部材にも適用されるということは言及に値する。さらに、本実施例において、接続構造200Fは、上表面22Fの中心からオフセットして設置されているが、本発明はこれに限定するものではない。その他可能な実施形態では、接続構造200Fは、上表面22Fの円心に直接設置することにより、引き出すときの食料飲料容器1Fの重心位置のバランスが取りやすくなる。
【0088】
図16を参照されたい。
図16は、本発明に係る食料飲料容器の第七実施例の側面図である。本実施例の食料飲料容器1Gと第一実施例の食料飲料容器1Aとはほぼ同一であるが、両者の主な相違点は、食料飲料容器のアタッチメント10Gの接続構造200Gは、蓋体20Gに配置されておらず、ボディー部30Gに配置されている。
【0089】
具体的には、ユーザーは、日頃の容器の把持、撮影及び影像鑑賞の習慣に応じて、接続構造200Gが蓋体20G又はボディー部30Gに配置される食料飲料容器1Gを選択することができる。配線上の困難を減少させるために、蓄電ユニット300Gの蓄電池310Gは、ボディー部30G内に配置され、本実施例において、たとえばボディー部30Gの底側内部に配置され、かつ導線320Gで電力コイル400Gに接続されることにより、給電又は蓄電の効果を奏することができる。この部分の技術的詳細は、上述においてすでに詳細に説明されているので、再度の説明は省略する。
【0090】
図17及び
図18を参照されたい。
図17は、本発明に係る食料飲料容器の第八実施例の部分側面図であり、
図18は、
図17における磁着部材が(A)第一位置、(B)第二位置、及び(C)第三位置に位置するときの正面図である。本実施例の食料飲料容器1Hと第一実施例の食料飲料容器1Aとは、ほぼ同一であり、両者の主な相違点は、食料飲料容器のアタッチメント10Hの接続構造200Hがヒンジではなく、回転軸であり、かつ磁着部材100Hが、回転軸に枢着するか、枢着部130Hにより食料飲料容器1Hの蓋体20Hに枢着するということにある。
【0091】
詳細には、接続構造200Hは、二種類の方法により磁着部材100Hが蓋体20Hに対して枢転するということを実現することができる。1つ目の方法としては、回転軸が蓋体20Hの周縁に固定して設けられ、枢着部130Hが枢転するように回転軸に嵌め設けられることができる、即ち磁着部材100Hは、回転軸に対して枢転することができるという方法が挙げられる。もう一つの方法としては、磁着部材100Hは、回転軸が固定して設けられ、回転軸が蓋体20Hの周縁に枢設されるという方法が挙げられる。どの方法であっても、磁着部材100Hを
図18に示す通り第一位置P1、第二位置P2及び第三位置P3等異なる位置間において転動させるとともに固定してもいいが、磁着部材100Hの実際の枢転位置は、これに限られない。その他可能な実施形態では、接続構造200Hの回転軸内部には、凸点及び凸点に対応するポケットが設置されていてもよく、かつ回転軸の外表面には、対応する目盛りが表示されていてもよく、そうすると、より正確に磁着部材100Hの枢転位置を知ることができる。
【0092】
図19を参照されたい。
図19は、本発明に係る食料飲料容器の第九実施例の側面図である。本実施例の食料飲料容器1Iと第八実施例の食料飲料容器1Hとは、ほぼ同一であり、両者の主な相違点は、食料飲料容器のアタッチメント10Iの接続構造200Iが蓋体20Iに配置されず、ボディー部30Iに配置されることにある。
【0093】
食料飲料容器1Gと類似して、ユーザーは、日頃の容器の把持、撮影及び影像鑑賞の習慣に応じて、接続構造200Iが蓋体20I又はボディー部30Iに配置される食料飲料容器1Iを選択し、かつ磁着部材100Iが回転軸に枢着するか、枢着部130Iによりボディー部30Iに枢着し、そうすると、食料飲料容器1Hと同一の効果を奏することができる。
【0094】
図20を参照されたい。
図20は、本発明に係る食料飲料容器の第十実施例の部分側面図である。本実施例の食料飲料容器1Jと第一実施例の食料飲料容器1Aは、ほぼ同一であり、両者の主な相違点は、食料飲料容器のアタッチメント10Jの接続構造200Jがヒンジではなく、可撓性部材であることにあり、可撓性部材の一端は、蓋体20Jに配置され、かつ磁着部材100Jは、可撓性部材の他端に配置される。
【0095】
具体的には、可撓性部材は、たとえば金属ホースであり、かつ金属材質の剛性及び管状構造の有する可撓性を同時に有し、磁着部材100Jは固着部150Jを含み、かつ磁着部材100Jは、固着部150Jにより可撓性部材の蓋体20Jから離れた端に固定して設けられている。このような配置により、磁着部材100Jの枢転以外の動作の自由度を大幅に向上させ、かつ食料飲料容器1Jが食料飲料容器1A又は食料飲料容器1Gのような蓄電ユニット及び電力コイルを有するとき、導線が配置されてるときも金属ホーズ内に直接穿設されてもよいので、外部に曝されることを避けることができ、かつ別途孔を開ける工程を省くことができる。その他可能な実施形態では、可撓性部材に固体のストライプ状の物を選択することもでき、かつ材質もプラスチック又はゴム等の材質であってもよいが、本発明は、これに対して限定しないということは言及に値する。
【0096】
図21を参照されたい。
図21は、本発明に係る食料飲料容器の第十一実施例の側面図である。本実施例の食料飲料容器1Kと第十実施例の食料飲料容器1Jとは、ほぼ同一であるが、両者の主な相違点は、食料飲料容器のアタッチメント10Kの接続構造200Kが蓋体20Kに配置されておらず、ボディー部30Kに配置されていることにある。
【0097】
食料飲料容器1G及食料飲料容器1Iと類似して、ユーザーは、日頃の容器の把持、撮影及び影像鑑賞の習慣に応じて、接続構造200Kが蓋体20K又はボディー部30Kに配置された食料飲料容器1Kを選択することができ、かつ磁着部材100Kは、固着部150Kにより可撓性部材のボディー部30Kから離れた端に固定して設けられる。そうすると、食料飲料容器1Jと同一の効果を奏することができる。
【0098】
図22を参照されたい。
図22は、本発明に係る食料飲料容器の第十二実施例の部分的な側面図である。本実施例の食料飲料容器1Lと第一実施例の食料飲料容器1Aとは、ほぼ同一であるが、両者の主な相違点は、食料飲料容器のアタッチメント10Lの接続構造200Lは、ヒンジではなく自在継手であり、かつ磁着部材100Lは、自在継手により食料飲料容器1Lの蓋体20Lに枢着されることにある。
【0099】
詳細には、接続構造200Lは、枢着部材210L及び位置決め部材220Lを含み、枢着部材210Lは、たとえば自在継手における球状の継手であり、位置決め部材220Lは、球状の継手用のマウントであり、かつ蓋体20Lの周縁に配置される。その一方で、磁着部材100Lは、固着部150Lを含み、かつ固着部150Lは、枢着部材210Lに固定して設けられるので、磁着部材100Lを自在継手により蓋体20Lに枢着させることができる。ヒンジ構造と比較して、接続構造200Lに形成される自在継手は、磁着部材100Lが枢転軸方向に対して垂直である枢転自由度を別途提供することができるとともに、移動電子装置2が近い位置にあるときの位相変化自由度を強化することができる。
【0100】
いくつかの可能な実施形態では、枢着部材210Lには、位置決め用の凸点が形成され、位置決め部材220Lには、位置決め部222Lを形成することができ、位置決め部222Lは、たとえば前記凸点を係合するための位置決め溝である。これにより、枢着部材210L上の凸点が位置決め部222L内まで枢転するとき、磁着部材100Lを特定の位置に固定することができる。
【0101】
図23を参照されたい。
図23は、本発明に係る食料飲料容器の第十三実施例の側面図である。本実施例の食料飲料容器1Mと第十二実施例の食料飲料容器1Lとは、ほぼ同一であるが、両者の主な相違点は、食料飲料容器のアタッチメント10Mの接続構造200Mは、蓋体20Mに配置されておらず、ボディー部30Mに配置されていることにある。
【0102】
前記接続構造がボディー部に配置されている食料飲料容器と類似して、ユーザーは、日頃の容器の把持、撮影及び影像鑑賞の習慣に応じて、接続構造200Mが蓋体20M又はボディー部30Mに配置されている食料飲料容器1Mを選択し、かつ磁着部材100Mは、固着部150M及接続構造200Mによりボディー部30Mに枢着する。そうすると、食料飲料容器1Lと同一の効果を奏することができる。
【0103】
図24を参照されたい。
図24は、本発明に係る食料飲料容器の第十四実施例の部分側面図である。本実施例の食料飲料容器1Nと第一実施例の食料飲料容器1Aとは、ほぼ同一であるが、両者の主な相違点は、食料飲料容器のアタッチメント10Nの接続構造200Nがヒンジではなく、プラグスロット結合であり、かつ磁着部材100Nは、接続構造200Nにより枢転可能に蓋体20Nに配置されることにある。
【0104】
図25及び
図26を併せて参照されたい。
図25は、
図24における食料飲料容器の部分的なアセンブリの側面図であり、
図26は、
図24における食料飲料容器の別角度から見た拡大模式図である。具体的には、磁着部材100Nと蓋体20Nとの接続関係は、以下の方法によって実現される。
図25に示すように、磁着部材100Nは、枢着部130Nを含み、接続構造200Nは、嵌合部材250N及び取付部材260Nを含み、嵌合部材250Nは、プラグ252Nを含み、かつ枢着部130Nは、嵌合部材250Nのプラグ252Nから離れた端に枢着する。さらに、
図26に示すように、取付部材260Nは、蓋体20Nの周縁に固定して設けられ、かつプラグ252Nに対応するスロット262Nが形成されている。このような配置により、ユーザーが移動電子装置2を固定する必要があるとき、磁着部材100Nに枢着した嵌合部材250Nのプラグ252Nを取付部材260Nのスロット262N内に挿入することにより、嵌合部材250Nと取付部材260Nとを互いに嵌合することができ、このとき磁着部材100Nは、枢着部130Nと嵌合部材250Nとの枢着関係によって取付部材260N及び蓋体20Nに対して枢転することにより、接続構造200Aに類似する枢着方法を実現することができる。さらに、枢着部130Nも嵌合部材250Nと相対的に固定することができ、取付部材260Nは、蓋体20Nの周縁に枢着する。そうすると、プラグ252Nがスロット262N内に挿入するとき、磁着部材100Nは、取付部材260Nの蓋体20Nに対する枢転により、接続構造200Hに類似する枢転方法を実現することができる。又は、前記二種類の方法を組み合わせることができる、即ち磁着部材100Nは、枢着部130Nにより嵌合部材250Nに対して枢転できると同時に、取付部材260Nも蓋体20Nに対して枢転できるので、2つの方向の回転自由度を得ることができる。
【0105】
さらに、
図25及び
図26に示すように、いくつかの可能な実施形態では、嵌合部材250Nには、嵌合部254Nが形成されてもよく、取付部材260Nは、スロット262N内に嵌合部254Nに対応する嵌合構造264Nを形成することができる。本実施例において、嵌合部254Nは、たとえばカードスロットであり、嵌合構造264Nは、たとえばフック突起であり、数量はそれぞれ2つである。これにより、嵌合部材250Nと取付部材260Nとが互いに組み合わさるとき、嵌合部254N及び嵌合構造264Nにより互いに係合することによって、磁着部材100Nを特定の位置に固定することができる。さらに、使用上のニーズに応じて、嵌合部254N及び嵌合構造264Nを他のたとえば凸点、凹溝等の係合構造に変更することができ、ユーザーが移動電子装置2を固定する必要がないとき、磁着部材100Nが接続された嵌合部材250Nを取付部材260Nから迅速に取り外すことにより、食料飲料容器1Nのそれぞれのアセンブリを携帯するのに更に便利なようにすることができる。同時に、様々な使用習慣に応じて、接続構造200Nも食料飲料容器1Nのボディー部に配置されてもよいが、ここでは説明を繰り返さない。
【0106】
図27及び
図28を参照されたい。
図27は、本発明に係る食料飲料容器の第十五実施例の部分側面図であり、
図28は、
図27における磁着部材及び接続構造の斜視図である。本実施例の食料飲料容器1Oと第七実施例の食料飲料容器1Gとは、ほぼ同一であるが、両者の主な相違点は、食料飲料容器のアタッチメント10Oの接続構造200Oがファスナ260Oを含み、磁着部材100Oは、ファスナ260Oに枢着し、かつファスナ260Oは、取り外し可能に食料飲料容器1Oに係合することにある。
【0107】
図28に示すように、ファスナ260Oは、たとえばプラスチック又は弾力のあるニッケル、チタン等の金属又は合金により製造されるものを選択してもよく、形状はたとえばC形状であり、かつ自然状態でボディー部30Oの外径と実質的に同一又はボディー部30Oの外径よりも僅かに小さい係合区域を囲んでもよい。更に詳細には、ファスナ260Oは、第一端262O及び第二端264Oを含み、ファスナ260Oがボディー部30Oを囲むとき、第一端262Oと第二端264Oとの間には、選択的にすき間が形成され、かつすき間は、ボディー部30Oの外径によって拡大したり縮小したりすることができる。ユーザーが磁着部材100Oにより移動電子装置2を固定しようとするとき、ファスナ260Oをボディー部30Oの外周面に係合することができるので、接続構造200Oをボディー部30Oに固定することができ、かつ磁着部材100Oは、ファスナ260Oとの間の枢着関係によりボディー部30Oに対して枢転することができる。このような配置により、食料飲料容器1Oはボディー部30Oの外径がほぼ同一であるボトルであるとき、ユーザーは、使用上のニーズに応じて、食料飲料容器のアタッチメント10Oのボディー部30Oに対する高さを自由に調整することができ、たとえボディー部30Oの外径に僅かに変化があったとしても、ファスナ260Oが弾性材質で製造され、かつ第一端262Oと第二端264Oとの間には、すき間が形成されるので、ファスナ260Oは、ボディー部30Oの外径が変化して拡大又は縮小しても順応することができるとともに、ボディー部30Oの表面上にフィットすることを維持することができる。ユーザーが移動電子装置2を固定する必要がないとき、磁着部材100O及び接続構造200Oをボディー部30Oから迅速に取り外すことができるので、使用上の柔軟性及び利便性を大幅に向上させることができる。同時に、異なる使用習慣に応じて、接続構造200Oは、食料飲料容器1Oの蓋体20Oに配置されてもよいが、ここで繰り返して説明しない。
【0108】
図29乃至
図31を参照されたい。
図29は、本発明に係る食料飲料容器の第十六実施例の分解斜視図であり、
図30は、
図29における磁着部材の斜視図であり、
図31は、
図29における接続構造の斜視図である。本実施例の食料飲料容器1Pと第十五実施例の食料飲料容器1Oとは、ほぼ同一であるが、両者の主な相違点は、食料飲料容器のアタッチメント10Pの磁着部材100Pが取り外し可能に接続構造200Pに接続され、ボディー部30Pには装着部32Pが形成され、かつファスナ260Pは、装着部32Pに係合するのに適しているということにある。
【0109】
具体的には、磁着部材100Pは、磁着部110P及び第一組み合わせ部130Pを含んでもよく、移動電子装置2は、磁着部110Pに磁着することができ、かつ第一組み合わせ部130Pは、磁着部110Pに枢着する。さらに、接続構造200Pは、ファスナ260Pに接続される第二組み合わせ部210Pを更に含んでもよく、かつ第二組み合わせ部210Pは、取り外し可能に第一組み合わせ部130Pと相互に組み合わさって接続されるのに適している。例えば、第一組み合わせ部130Pには、プラグが形成され、第二組み合わせ部210Pには、前記プラグを収納するのに用いられるコンセントが形成されてもよく、かつコンセントは、ファスナ260Pに固定して設けられる。本実施例において、第二組み合わせ部210Pは、ファスナ260Pが取り囲んで形成する円環外に配置されるので、第二組み合わせ部210Pのぞんざいは、ファスナ260Pの係合過程を妨害することはないが、第二組み合わせ部210Pの実際の位置はこの限りではない。ユーザーが移動電子装置2を使用しようとするとき、磁着部110P及び第一組み合わせ部130Pを第二組み合わせ部210Pから取り外すとともに、第二組み合わせ部210P及びファスナ260Pをボディー部30Pに留置することができる。したがって、ユーザーが食料飲料容器のアタッチメント10P全体を携帯する必要がないので、使用上の利便性を向上させることができる。
【0110】
図30乃至
図32を参照されたい。
図32は、
図31における接続構造の断面模式図である。これ以外に、第一組み合わせ部130Pは、第一嵌合部134Pを含んでもよく、第二組み合わせ部210Pは、第二嵌合部212Pを含んでもよい。
図31及び
図32に示すように、第一嵌合部134Pは、たとえば貫通孔であり、第二嵌合部212Pは、たとえば前記貫通孔に対応する凸ブロックである。第一組み合わせ部130Pと第二組み合わせ部210Pとが相互に組み合わさって接続するとき、第一嵌合部134Pと第二嵌合部212Pとは互いに係合する。このような配置により、外部の妨害を受けるとき、磁着部材100Pは、接続構造200Pに安定して組み合わせて接続することができるので、相対移動は生じない。
【0111】
更に詳細には、第二組み合わせ部210Pには、第一組み合わせ部130Pを収納するのに用いられる収納部216Pが形成されてもよく、第二嵌合部212Pは、カンチレバー214Pに設けられてもよく、かつ収納部216P内に収納される。具体的には、第二組み合わせ部210Pは、実際にたとえばスリーブであってもよく、第二組み合わせ部210Pの周壁には、ファスナ260Pに隣接する貫通孔が形成され、かつカンチレバー214Pは、貫通孔の内表面から延伸する。したがって、第一組み合わせ部130Pが収納部216Pに挿入されるとき、第一組み合わせ部130Pの上端は、カンチレバー214Pにより接触することにより、第二嵌合部212Pを偏揺れさせ(yaw)、かつカンチレバー214Pは、前記接触及び偏揺れに順応するように、貫通孔内で傾斜することができる。第一嵌合部134Pと第二嵌合部212Pとが完全に揃った後、第二嵌合部212Pは、第一嵌合部134Pに自動的に入るので、係合関係を形成する。
【0112】
いくつかの可能な実施形態では、第二組み合わせ部210Pには、収納部216Pに連通する開口218Pが形成され、ユーザーが第一組み合わせ部130Pと第二組み合わせ部210Pとを分解しようとするとき、指を開口218Pに挿入して、第一嵌合部134P又は第二嵌合部212Pを押すだけで、嵌合解除の効果を奏することができる。したがって、磁着部材100Pと接続構造200Pとの組み合わせ及び分解に有利である。
【0113】
図33及び
図34を参照されたい。
図33は、
図29における第一組み合わせ部が第二組み合わせ部に組み合わさって接続されるときの側面図であり、
図34は、
図33における食料飲料容器のアタッチメントの上面図である。いくつかの可能な実施形態では、第二組み合わせ部210Pの大きさは、磁着部110に囲まれる貫通孔112Pのサイズより小さい。したがって、磁着部110Pが移動電子装置2に接続されていないとき、磁着部110Pを折りたたむとともに、そこに第二組み合わせ部210Pを相対的に内側の位置まで穿設させることにより、外部アセンブリとの衝突が発生するのを回避することができる。さらに、磁着部110P及び第二組み合わせ部210Pのうち一方には、第一位置決め構造(例えば、溝又はピン)が形成されてもよい。また、磁着部110P及び第二組み合わせ部210Pの他方には、第一位置決め構造と互いに係合するように、第二位置決め構造(例えば、ピン又は溝)が形成されてもよい(例えば、前記ピンは前記溝に挿入してもよい)。このような配置により、磁着部110Pは、静止位置まで回転することができ、かつ第二組み合わせ部210Pに対して固定することができるので、ぐらぐらすることはない。
【0114】
図29を再度参照されたい。本実施例において、ボディー部30Pには、装着部32Pが形成され、かつファスナ260Pは、装着部32Pに嵌め設けられる。具体的には、ファスナ260Pは、弾性を有し、かつ装着部32Pの外径は、ファスナ260Pにより画定される保持区域と実質的に同一又は僅かに大きい。したがって、ファスナ260Pは、装着部32Pを強固に保持することができる。これ以外に、ボディー部30Pは、支持部34Pを更に含んでもよく、支持部34Pは、装着部32Pより低い位置に配置され、かつ装着部32Pの外径より大きい外径を有し、ファスナ260Pが装着部32Pに係合するとき、支持部34Pの上縁は、ファスナ260Pの下縁に当接することができる。したがって、たとえ磁着部110Pに磁着する移動電子装置2が重かったとしても、支持部34Pの当接により、ファスナ260Pは、ボディー部30Pに沿って下へスライドすることがない。
【0115】
いくつかの可能な実施形態では、ボディー部30Pは、補助支持部36Pを更に含んでもよく、かつ補助支持部36Pは、蓋体20Pと装着部32Pとの間に配置されている。換言すれば、装着部32Pは、補助支持部36Pと支持部34Pとの間に配置されている。さらに、補助支持部36Pの外径も装着部32Pの外径により大きく、かつ補助支持部36P及び支持部34Pは、装着部32Pの高さを画定し、装着部32Pの高さとファスナ260Pの高さは実質的に同一である。このような配置により、ユーザーは、装着部32Pの位置を迅速に把握することができ、かつ補助支持部36P及び支持部34Pの当接によりファスナ260Pを装着部32Pに対して楽に固定することができる。
【0116】
好ましくは、装着部32Pと支持部34Pとの外径差、及び装着部32Pと補助支持部36Pとの外径差は、ファスナ260Pの厚さと同一である。これにより、ファスナ260Pが装着部32Pに嵌め設けられるとき、ファスナ260P、支持部34P及び補助支持部36Pの外表面は、互いに揃っているので、食料飲料容器1Pの外観の平坦性を向上させることができる。
【0117】
注意すべきところして、本実施例の装着部32Pは、ボディー部30Pに配置されるが、その他可能な実施形態では、装着部32Pが蓋体20Pに形成されてもよく、つまり、ファスナ260Pが実際のニーズに応じて蓋体20Pに係合することができることを意味する。
【0118】
図35及び
図36を参照されたい。
図35は、本発明に係る食料飲料容器の第十七実施例の斜視図であり、
図36は、
図35における食料飲料容器の分解斜視図である。本実施例の食料飲料容器1Qと第十六実施例の食料飲料容器1Pは、ほぼ同一であり、両者の主な相違点は、接続構造200Q(又はファスナ260Q)が剛性であり、かつ一つの完全な円環を囲むように形成しており、装着部32Qが蓋体20Qに隣接していることにある。
【0119】
具体的には、本実施例の磁着部材100Qは、たとえば磁着部110Pに対して細い円環であり、磁着部材100Qは、枢着部材210Q(例えば、留めくぎ又は回転軸)によりファスナ260Qに枢着し、かつ装着部32Qは、蓋体20Qに隣接して配置される。したがって、ユーザーが食料飲料容器のアタッチメント10Qをボディー部30Qに係合しようとするとき、ファスナ260Qが装着部32Qに完全に嵌め設けられるまで、ファスナ260Qは、食料飲料容器1Qの頂部から配置されるとともに、蓋体20Qに嵌め設けられることができる。食料飲料容器のアタッチメント10Qを使用する必要がなくなったとき、ファスナ260Qも食料飲料容器1Qの頂部から装着部32Qより楽に取り除くことができる。しかしながら、その他可能な実施形態では、ファスナ260QもC形状に形成することができる。
【0120】
好ましくは、磁着部材100Qにより形成される内円環と蓋体20Qとの間のサイズ関係は、ファスナ260Qが装着部32Qに係合するとき、磁着部材100Qが水平位置にまで直接回転するとともに、蓋体20Qに嵌め設けられるように配置されることである。これにより、磁着部材100Qは、使用されていないとき、比較的安全な位置に配置することができ、蓋体20Qに対して余分な高さを形成しない。
【0121】
更に詳細には、いくつかの可能な実施形態では、装着部32Qの外径は、蓋体20Qから支持部34Qまで次第に増加することができ、かつファスナ260Qの内部サイズ及び形状は、装着部32Qの形状に対応するので、精密接合関係を形成する。このような配置により、食料飲料容器のアタッチメント10Qは、変化する外径を有する食料飲料容器1Qに適用することができるので、容器全体の体積を増加させると同時に、支持部34Qもファスナ260Qを完全に支持することができる。
【0122】
注意すべきところして、ファスナ260Qが装着部32Qに単純に係合することを例にしているが、本発明はこれに限定されない。例えば、両者間の結合関係を強化するために、接続構造200Qと装着部32Qとの表面上には、粘性物質、ねじ山、係合構造(例えば、凸部及凹溝)又は磁石が配置されていてもよい。すなわち、ファスナ260Qは、装着部32Qに粘着、螺合、係合又は磁着することができるので、ファスナ260Qと装着部32Qとの結合において多様な選択肢がある。
【0123】
図37及び
図38を参照されたい。
図37は、本発明に係る食料飲料容器の第十八実施例の分解斜視図であり、
図38は、
図37における第一組み合わせ部が蓋体に組み合わさって接続されるときの部分側面図である。本実施例の食料飲料容器1Rと第十六実施例の食料飲料容器1Pとは、ほぼ同一であり、両者の主な相違点は、収納部26Rが蓋体20Rを貫通する貫通孔であり、又は蓋体20Rを貫通していないが蓋体20Rに形成される凹溝である。
【0124】
具体的には、蓋体20Rに形成される収納部26Rは、第一組み合わせ部130Rをその中に挿設させることができるので、磁着部110Rは、第一組み合わせ部130Rと収納部26Rとの係合関係により、蓋体20Rに固定することができる。さらに、第一組み合わせ部130Rが収納部26Rに挿入するとき、蓋体20Rの上半部は、磁着部110Rにより囲まれた貫通孔112Rに穿設することによって、磁着部110Rを水平位置まで回転させることができる。
【0125】
注意すべきところして、本実施例の収納部26Rは、蓋体20Rに形成されることを例としたが、本発明はこれに限られない。例えば、収納部26Rは、ボディー部30Rに形成されてもよく、適当な固定位置を提供できれば足りる。
【0126】
図39を参照されたい。
図39は、本発明に係る食料飲料容器の第十九実施例の部分正面図である。本実施例の食料飲料容器1Sと第一実施例の食料飲料容器1Aとは、ほぼ同一であり、両者の主な相違点は、前記実施例におけるそれぞれの磁着部材が閉塞リング形状であり、食料飲料容器のアタッチメント10Sの磁着部材100Sは、C形状であるということにある。
【0127】
詳細には、磁着部材100Sの前端と後端との間には、開口Oが形成され、かつ磁着部材100Sは、接続構造200Sにより蓋体20Sのに枢着する。これにより、ユーザーが食料飲料容器1Sをバイク、壁のフックに吊り掛けようとするとき、フックを開口O経由で磁着部材100Sの内部に穿設することができるので、使用上の利便性を向上させることができる。さらに、閉塞リング形状を構成していなかったとしても、磁着部材100Sの磁力強度又は感磁強度を適当に調整すれば、依然として、移動電子装置2を磁着部材100Sに安定的に磁着することができる。
【0128】
図40及び
図41を参照されたい。
図40は、本発明に係る食料飲料容器の第二十実施例の部分正面図であり、
図41は、
図40におけるオフセット部が本体部に対して枢動するとき正面図である。本実施例の食料飲料容器1Tと第一実施例の食料飲料容器1Aとは、ほぼ同一であり、両者の主な相違点は、食料飲料容器のアタッチメント10Tの磁着部材100Tには、すき間Cが選択可能に形成されている。
【0129】
図40及び
図41に示すように、磁着部材100Tは、枢着部130T及び接続構造200Tにより蓋体20Tの周縁に枢着し、かつ磁着部材100Tは、本体部160T及びオフセット部170Tを更に含み、本体部160Tは、例えば、切口のあるリング形状構造を有し、オフセット部170Tは、例えば、本体部160Tに対応する相補的構造であり、かつ両者は、共同で閉塞リング形状を形成することができる。更に詳細には、本体部160Tは、第一端162T及び第二端164Tを含み、オフセット部170Tは、第三端172T及び第四端174Tを含み、第三端172Tは、第一端162Tに枢着する。これにより、オフセット部170Tが第三端172Tを枢点として、本体部160Tに対して枢転するとき、第四端174Tと第二端164Tとの間には、すき間Cが選択可能に形成され、ユーザーが磁着部材100Tを前記フックに掛けようとするとき、オフセット部170Tを引っ張って動かすことにより、すき間Cを形成するとともに、フックをすき間C経由で磁着部材100Tの内部に穿設することができる。掛けた後、オフセット部170Tは、フックがすき間Cから脱離することを避けるために、再度本体部160Tと閉塞リング形状を形成することができる。
【0130】
いくつかの可能な実施形態では、磁着部材100Tは、オフセット部材180Tを更に含み、オフセット部材180Tは、例えば、トーションばね(torsionalspring)であり、かつ第三端172Tと本体部160Tの第一端162Tとの間に配置されている。このような配置により、ユーザーがオフセット部170Tを引っ張って動かしていないとき、オフセット部材180Tは、弾力駆動によりオフセット部170Tを本体部160Tと結合する方向に枢転させることにより、磁着部材100Tを使用上更に便利することができる。
【0131】
図42を参照されたい。
図42は、本発明に係る食料飲料容器の第二十一実施例の斜視図である。本実施例の食料飲料容器1Uと第一実施例の食料飲料容器1Aとは、ほぼ同一であり、両者の主な相違点は、食料飲料容器のアタッチメント10Uの磁着部材100Uはリング形状部材ではなく、シート状部材であり、かつ磁着部材100Uが接続構造200Uにより蓋体20Uに枢着することにある。
【0132】
具体的には、移動電子装置2の磁性部22は、リング形状に分布しているが、磁着部材100Uの面積は、磁性部22に対応する部分(例えば、磁着部材100S)、全部(例えば、上述における閉塞リング形状を形成する磁着部材)、ひいては本実施例の磁着部材100Uと同じように磁性部22より大きい面積に設定することもできる。その一方で、本実施例において、基部120Uは、蓋体20Uに近い第一側面に鏡等のアセンブリを施すとともに、蓋体20Uから離れた第二側面により移動電子装置2に磁着してもよい。これにより、ユーザーが移動電子装置2を利用して撮影や動画視聴をしながら、第一側面上の鏡により自身の姿勢を確認したり、シェーディングや化粧直し等の行為を行なったりすることもできる。
【0133】
これ以外に、
図42に示すように、磁着部材100Uは、嵌合部190Uを含み、嵌合部190Uは、例えば、フック突起であり、蓋体20Uには、嵌合部190Uに対応する係合構造26Uが形成され、係合構造26Uは、例えば、カードスロットである。このような配置により、ユーザーが磁着部材100Uを使用して移動電子装置2を固定する必要がないとき、磁着部材100Uを蓋体20Uに近い位置(例えば、
図4における第一位置P1)まで枢転することにより、嵌合部190Uを係合構造26Uに係合することができる。換言すれば、本実施例の食料飲料容器1Uは、磁着部材100Uと外部アセンブリとがぶつかって損傷することを回避するために、磁着部材100Uと蓋体20Uとを選択可能に係合固定することができる。その他可能な実施形態では、係合構造26Uは、食料飲料容器1Uのボディー部にも形成できるが、本発明は、これに対して限定しないということは言及に値する。
【0134】
図43を参照されたい。
図43は、本発明に係る食料飲料容器の第二十二実施例の磁着部材の上面図である。本実施例の磁着部材100Vと第一実施例の磁着部材100Aとは、ほぼ同一であり、両者の主な相違点は、磁着部110Vが基部120Vに配置され、かつ電力コイル400Vが磁着部材100Vに配置されることにある。
【0135】
詳細には、本実施例において、磁着部110Vは、帯状である、即ち基部120Vの表面に貼着できる平坦部材であり、かつ電力コイル400Vは、基部120Vの外表面に配置され、そうすることで、磁着部110V及び電力コイル400Vを磁着過程において移動電子装置2に近づけることができるので、基部120V内に包まれることにより、磁力又は電力が低下するリスクを避けることができる。
【0136】
図44を参照されたい。
図44は、本発明に係る食料飲料容器の第二十三実施例の磁着部材の側面図である。本実施例の磁着部材100Wと第一実施例の磁着部材100Aとは、ほぼ同一であり、両者の主な相違点は、磁着部110Wが、基部120Wの内部に完全に配置されておらず、基部120Wと互いに積層されていることにある。
【0137】
具体的には、メーカーが磁着部材100Wを製造するとき、モジュールにより磁着部110W及び基部120Wの層状構造をそれぞれ形成するとともに、完成後に、これら磁着部110W及び基部120Wに対してダイカスト、溶接、粘着又はロック等の方式で結合を行うことができる。これにより、基部120Wを製造する工程、又は磁着部110Wを基部120W内に収納する工程を簡易化することができる。
【0138】
図45を参照されたい。
図45は、本発明に係る食料飲料容器の第二十四実施例の磁着部材の上面図である。本実施例の磁着部材100Xと第一実施例の磁着部材100Aとは、ほぼ同一であり、両者の主な相違点は、磁着部材100Xが均質部材であるということにある。
【0139】
詳細には、磁着部材100Xは、磁粉110X及び高分子材料120Xを含んでもよく、磁粉110Xは、外部磁場吸引を受けるのに適した強磁性若しくはフェリ磁性金属粉末に代替することもできる。適当な混合、配合を経た後、磁着部材100Xは、射出成形により一度で完成させることができる。このような配置により、磁着部材100Xの製造工程の速度を大幅に加速できるだけでなく、磁着部材100Xの表面サイズの制度を向上させることができるので、少量の磁性、強磁性又はフェリ磁性材料を移動電子装置2に磁着できる磁着部材100Xに製造できるので、製造に必要なコストを有効に減少させることができる。
【0140】
図46を参照されたい。
図46は、本発明に係る食料飲料容器の第二十五実施例の部分的なアセンブリの斜視図である。本実施例の食料飲料容器1Yと第一実施例の食料飲料容器1Aとは、ほぼ同一であり、両者の主な相違点は、食料飲料容器1Yがボトルではなく鍋であることにある。
【0141】
具体的には、上述における前記ボトル又は運動用水筒以外には、食料飲料容器は、保温瓶、鍋(中華鍋、シチューポット、フライパンを含む)又は缶でもあり、蓋体20Yは、前記容器に対応する蓋である。さらに、本実施例において、食料飲料容器のアタッチメント10Yの磁着部材100Yは、たとえば接続構造200Yにより蓋体20Yの中心に枢着することができる。これにより、ユーザーが料理をするとき、依然として移動電子装置2を同時に使用し、かつ両手を空けて料理工程を処理することができる。
【0142】
以上に開示される内容は本発明の好ましい実施可能な実施例に過ぎず、これにより本発明の特許請求の範囲を制限するものではない。そのため、本発明の明細書及び添付図面の内容に基づき為された等価の技術変形は、全て本発明の特許請求の範囲に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0143】
2 移動電子装置
10A 食料飲料容器アタッチメント
20A 蓋体
30A ボディー部
100A 磁着部材
200A 接続構造