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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024068176
(43)【公開日】2024-05-17
(54)【発明の名称】超過速度検出装置
(51)【国際特許分類】
   B60L 3/08 20060101AFI20240510BHJP
   H02P 29/00 20160101ALI20240510BHJP
   B60L 3/00 20190101ALI20240510BHJP
【FI】
B60L3/08 M
H02P29/00
B60L3/00 N
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023188224
(22)【出願日】2023-11-02
(31)【優先権主張番号】2211515
(32)【優先日】2022-11-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(71)【出願人】
【識別番号】523416313
【氏名又は名称】アルデバラン
(74)【代理人】
【識別番号】110001173
【氏名又は名称】弁理士法人川口國際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】アレクシ・モナシ
(72)【発明者】
【氏名】ギヨーム・ケリン
(72)【発明者】
【氏名】セドリック・ブリュネル
(72)【発明者】
【氏名】フロラン・ロシャイス
(72)【発明者】
【氏名】アレクサンドル・ラザレフ
【テーマコード(参考)】
5H125
5H501
【Fターム(参考)】
5H125AA20
5H125BA00
5H125CA00
5H125EE08
5H125EE51
5H125EE52
5H125EE61
5H125EE66
5H501AA20
5H501FF08
5H501JJ16
5H501LL08
5H501LL10
5H501MM04
5H501MM09
(57)【要約】
【課題】超過速度検出装置を提供する。
【解決手段】本発明は、シャシ(10)と、駆動輪(120)及び駆動電気モータ(122)を含むモータ/車輪アセンブリ(12)とを含む車両(1)であって、超過速度検出装置(2)を含み、超過速度検出装置(2)は、第1のセンサ(20)を含み、第1のセンサ(20)は、回転速度を測定するように構成され、超過速度検出装置(2)は、最大回転速度を確立するための速度基準装置(22)を含み、基準装置(22)は、近接環境を決定するための光学センサ(220)を含み、最大回転速度は、近接環境、所定の機能速度閾値及び回転方向の関数であり、超過速度検出装置(2)は、回転速度を最大回転速度と比較するための比較器(24)を含み、比較器(24)は、回転速度が最大回転速度を上回る場合、駆動輪(120)の回転を停止するように構成される、車両(1)に関する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動エリア内で移動するように構成された車両(1)であって、シャシ(10)と、少なくとも1つの駆動輪(120)及び前記駆動輪(120)を回転駆動する電気モータ(122)を含むモータ/車輪アセンブリ(12)とを含み、前記駆動輪(120)のための超過速度検出装置(2)を含み、前記超過速度検出装置(2)は、第1の超過速度センサ(20)を含み、前記第1の超過速度センサ(20)は、前記駆動輪(120)の回転速度を測定するように構成され、
前記超過速度検出装置(2)は、前記駆動輪(120)の最大回転速度を確立するように構成された速度基準装置(22)を含み、前記速度基準装置(22)は、前記駆動輪(120)の近接環境を決定するように構成された光学センサ(220)を含み、前記光学センサ(220)は、前記シャシ(10)に対して配置され、前記最大回転速度は、少なくとも前記近接環境、所定の機能速度閾値及び前記駆動輪(120)の回転方向の関数であり、
前記超過速度検出装置(2)は、前記駆動輪(120)の前記回転速度を前記駆動輪(120)の前記最大回転速度と比較するための速度比較器(24)を含み、前記速度比較器(24)は、前記駆動輪(120)の前記回転速度が前記駆動輪(120)の前記最大回転速度を上回る場合、前記駆動輪(120)の回転を停止するように構成され、
前記第1の超過速度センサ(20)は、前記第1の超過速度センサ(20)の切り換え頻度をアナログ電圧に変換するように構成された信号変換器(200)を含む、車両(1)。
【請求項2】
前記第1の超過速度センサ(20)は、前記駆動輪(120)内に位置決めされた固定要素(20’)と、回転軸に対して前記移動輪(120)の半径方向末端に位置決めされた少なくとも1つの移動要素(20’’)とを含む、請求項1に記載の車両(1)。
【請求項3】
前記第1の超過速度センサ(20)は、前記信号変換器(200)と前記速度比較器(24)との間に配置されたフィルタ(240)を含む、請求項1又は2に記載の車両(1)。
【請求項4】
前記光学センサ(220)は、ライダーセンサである、請求項1~3のいずれか一項に記載の車両。
【請求項5】
前記ライダーセンサ(220)は、前記近接環境の第1のマップ(222)を生成するように構成され、前記ライダーセンサ(220)は、前記移動エリア内の前記車両(1)の注意エリアをプログラムするように構成された第2のプログラミング入力(224)を含む、請求項4に記載の車両(1)。
【請求項6】
前記超過速度検出装置(2)は、前記第1の超過速度センサ(20)に対して所定の角度で配置された第2の超過速度センサ(26)を含み、前記第2の超過速度センサ(26)は、前記駆動輪(120)の回転速度を測定するように構成される、請求項1~5のいずれか一項に記載の車両(1)。
【請求項7】
前記第1の超過速度センサ(20)及び前記第2の超過速度センサ(26)は、ホール効果センサ、又は回転センサ、又は光学センサである、請求項6に記載の車両(1)。
【請求項8】
前記超過速度検出装置(2)は、前記第1の超過速度センサ(20)に対して且つ前記第2の超過速度センサ(26)に対して所定の角度で配置された第3の超過速度センサ(28)を含み、前記第3の超過速度センサ(28)は、前記駆動輪(120)の回転速度を測定するように構成される、請求項1~7のいずれか一項に記載の車両(1)。
【請求項9】
前記超過速度検出装置(2)は、前記第1の超過速度センサ(20)、前記第2の超過速度センサ(26)及び前記第3の超過速度センサ(28)のための汎用誤動作検出器(29)を含み、前記汎用誤動作検出器(29)は、前記第1の超過速度センサ(20)及び前記第2の超過速度センサ(26)、又は前記第2の超過速度センサ(26)及び前記第3の超過速度センサ(28)、又は前記第1の超過速度センサ(20)及び前記第3の超過速度センサ(28)、又は実際には前記第1の超過速度センサ(20)、前記第2の超過速度センサ(26)及び前記第3の超過速度センサ(28)の同時誤動作を検出するように構成される、請求項1~8のいずれか一項に記載の車両(1)。
【請求項10】
前記電気モータ(122)は、前記駆動輪(120)に組み込まれる、請求項1~9のいずれか一項に記載の車両(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自律型移動ロボットの分野に関し、より具体的には、所定の移動エリアにわたって物品又は積荷を搬送することができる自律型移動ロボットに関する。
【背景技術】
【0002】
物体を移動させることを可能にする自律型移動ロボットは、特に自律的且つ安全な運転のために設計される。
【0003】
そのような自律型移動ロボットの安全システムは、自律型移動ロボットの周囲の所定の移動エリア内の障害物を検出するための手段と、所定の移動エリア内で検出された障害物と衝突する前に自律型移動ロボットを安全に停止させるための手段とを含む。
【0004】
自律型移動ロボットの全周囲の障害物を検出するための既知の解決策は、典型的には矩形の移動ロボットのコーナーに対角線上に2つのレーザスキャナを取り付けることである。各スキャナは、一般に、270°の視野をカバーし、すなわち移動ロボットの一方の側から対応するコーナーの別の側までカバーする。したがって、2つのスキャナは、自律型移動ロボットの周囲の保護エリアをカバーし得る。
【0005】
既知の方法では、自律型移動ロボットのこのような種類は、例えば、任意の時点で自律型移動ロボットの速度を測定することを可能にする他の種類のセンサを含み得る。
【0006】
その結果、スキャナ及び/又はセンサからのデータに基づいて、特にその移動エリアに関して且つその近接環境に関して、過剰と表現され得る速度で自律型移動ロボットが移動する状況において反映される自律型移動ロボットの潜在的超過速度状況を検出することが可能になる。これは、特に自律型移動ロボットが障害物に接近する場合であり、すなわち、自律型移動ロボットは、その速度及びその移動をその近接環境及びこれらの障害物に関して適合させなければならない。
【0007】
これらのセンサ及びスキャナのすべては、一般に、自律型移動ロボットの駆動輪を制御するために、様々なセンサ及び/又はスキャナによって供給される障害物の存在及び速度のデジタルデータを分析するデジタルコントローラに接続される。したがって、デジタルコントローラは、ロボットの近接環境に関して且つセンサ又はスキャナによって特定された障害物が示し得る目前の危険に関して、自律型移動ロボットの速度及び軌道をリアルタイムで適合させる。
【0008】
しかしながら、そのようなデジタルコントローラ及びそのようなデジタルセンサの使用は、多くの欠点を伴う。具体的には、デジタルコントローラ又はデジタルエンコーダを使用することにより、特にデジタル手段の使用のために自律型移動ロボットのアーキテクチャが複雑になる。そのようなアーキテクチャの高コストに加えて、その複雑さは、長い反応時間につながる可能性があり、これは、ロボットの安全性と両立しない。加えて、自律型移動ロボットの移動及び制動の制御を得るためにそのようなデジタル手段を使用することに関連する安全性に関して、デジタルコントローラは、安全基準に適合しなければならないという欠点も有する。これらの基準の認定は、得ることが難しい場合がある。
【0009】
上述のソフトウェアアーキテクチャの使用を回避するために、その移動エリア内の移動ロボットの速度を管理するために有線式のアナログ及び論理構成要素を採用するハードウェアアーキテクチャに専ら依存することが想定され得る。具体的には、ハードウェアアーキテクチャを採用することは、ソフトウェアアーキテクチャと比較して、制約が緩和された様々な安全基準を満たすという利点を有する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
したがって、本発明の目的は、専らハードウェア論理に従って動作する自律型移動ロボットの超過速度を検出するための装置であって、自律型移動ロボットの駆動輪内又は車輪によって駆動されるシャフト上且つ自律型移動ロボットの障害物及び近接環境を検出することを可能にするライダーセンサ上に位置決めされた単純なセンサの使用のみを必要とする上記装置を提案することにより、上述の問題の全部又は一部を軽減することである。ハードウェアアーキテクチャのみに従って動作するこの超過速度検出装置は、したがって、ソフトウェアアーキテクチャよりも単純である一方、同時にこの種のシステムに適用される安全基準を完全に満たすという利点を有する。
【0011】
本発明は、モータ制御から独立している論理装置を採用するという利点も有し、これにより車両がより安全であることが保証される。
【課題を解決するための手段】
【0012】
このため、本発明の主題は、移動エリア内で移動するように構成された車両であって、シャシと、少なくとも1つの駆動輪及び駆動輪を回転駆動する電気モータを含むモータ/車輪アセンブリとを含み、駆動輪のための超過速度検出装置を含み、超過速度検出装置は、第1の超過速度センサを含み、第1の超過速度センサは、駆動輪の回転速度を測定するように構成され、
超過速度検出装置は、駆動輪の最大回転速度を確立するように構成された速度基準装置を含み、速度基準装置は、駆動輪の近接環境を決定するように構成された光学センサを含み、光学センサは、シャシに対して配置され、最大回転速度は、少なくとも近接環境、所定の機能速度閾値及び駆動輪の回転方向の関数であり、
超過速度検出装置は、駆動輪の回転速度を駆動輪の最大回転速度と比較するための速度比較器を含み、速度比較器は、駆動輪の回転速度が駆動輪の最大回転速度を上回る場合、駆動輪の回転を停止するように構成され、
第1の超過速度センサは、第1の超過速度センサの切り換え頻度をアナログ電圧に変換するように構成された信号変換器を含む、車両である。
【0013】
本発明の一態様によれば、第1の超過速度センサは、駆動輪内に位置決めされた固定要素と、回転軸に対して移動輪の半径方向末端に位置決めされた少なくとも1つの移動要素とを含む。
【0014】
本発明の一態様によれば、第1の超過速度センサは、信号変換器と速度比較器との間に配置されたフィルタを含む。
【0015】
本発明の一態様によれば、光学センサは、ライダーセンサである。
【0016】
本発明の一態様によれば、ライダーセンサは、近接環境の第1のマップを生成するように構成され、ライダーセンサは、移動エリア内の車両の注意エリアをプログラムするように構成された第2のプログラミング入力を含む。
【0017】
本発明の一態様によれば、超過速度検出装置は、第1の超過速度センサに対して所定の角度で配置された第2の超過速度センサを含み、第2の超過速度センサは、駆動輪の回転速度を測定するように構成される。
【0018】
本発明の一態様によれば、第1の超過速度センサ及び第2の超過速度センサは、ホール効果センサ、又は回転センサ、又は光学センサである。
【0019】
本発明の一態様によれば、超過速度検出装置は、第1の超過速度センサに対して且つ第2の超過速度センサに対して所定の角度で配置された第3の超過速度センサを含み、第3の超過速度センサは、駆動輪の回転速度を測定するように構成される。
【0020】
本発明の一態様によれば、超過速度検出装置は、第1の超過速度センサ、第2の超過速度センサ及び第3の超過速度センサのための汎用誤動作検出器を含み、汎用誤動作検出器は、第1の超過速度センサ及び第2の超過速度センサ、又は第2の超過速度センサ及び第3の超過速度センサ、又は第1の超過速度センサ及び第3の超過速度センサ、又は実際には第1の超過速度センサ、第2の超過速度センサ及び第3の超過速度センサの同時誤動作を検出するように構成される。
【0021】
本発明の一態様によれば、電気モータは、駆動輪に組み込まれる。
【0022】
本発明は、添付の図面によって示される例として与えられる実施形態の詳細な記載を読むことでよりよく理解され、他の利点が明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明による車両用超過速度検出装置を含む自律型車両の概略図を示す。
図2】第2の構成モードによる自律型車両の概略図を示す。
図3】2つの超過速度センサを含む、図1の自律型車両の概略図を示す。
図4】本発明による汎用誤動作検出器を含む自律型車両の概略図を示す。
図5】本発明による超過速度検出装置の好ましい構成を含む自律型車両の概略図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0024】
明瞭にするために、様々な図において、同じ要素は、同じ参照符号を有する。
【0025】
図1は、移動エリア内で移動するように構成された車両1の概略図を示す。車両1は、車輪によって移動できる任意の陸上車両として解釈され得る。本発明の1つの好ましい態様によれば、車両1は、自律的に移動できるロボットであり得る。
【0026】
車両1は、シャシ10と、モータ/車輪アセンブリ12とを含む。シャシ10は、モータ/車輪アセンブリ12に接続され、モータ/車輪アセンブリ12は、駆動輪120と、電気モータ122とを含む。電気モータ122は、所与の速度設定点に適合された電気信号をモータに送出するコントローラ(図示せず)によって制御される。この例示的な実施形態において、モータ/車輪アセンブリ12は、車両1を推進することができる駆動輪120に直接組み込まれた電気モータ122を含むアセンブリである。そのようなモータ/車輪アセンブリ12の主な利点は、その低減された嵩及び電気モータ122と駆動輪120との間にトランスミッションを必要としないという事実である。したがって、駆動輪120は、回転軸A1を中心として電気モータ122によって直接回転駆動される。
【0027】
変形形態では、電気モータ122は、駆動輪120によって駆動されるシャフト上にある。駆動輪120から電気モータ122を切り離すことには、電気モータ122が駆動シャフトによっていくつかの駆動輪を駆動することが可能になるという利点がある。
【0028】
車両1は、駆動輪120のための超過速度検出装置2も含む。超過速度検出装置2は、車両1がその移動エリア内で超過速度状況にある場合を検出するように構成される。このため、超過速度検出装置2は、駆動輪120上に配置された第1の超過速度センサ20を含む。より具体的には、第1の超過速度センサ20は、駆動輪120内又はその回転軸A1に近接して位置決めされた固定要素20’と、回転軸A1に関して移動輪120の半径方向末端に位置決めされた1つ又は複数の移動要素20’’とを含む。固定要素20’は、駆動輪120内で不動であるように配置され、且つ駆動輪120の回転の基準測定を有することを可能にする。変形形態では、移動要素20’’は、駆動輪120に対してランダムに固定される。
【0029】
より具体的には、移動要素20’’が固定要素20’に対して完全な回転を経験し、駆動輪120の完全な回転を反映すると、超過速度センサ20は、不完全状態から完全状態に切り換わることによってこの完全な回転を検出する。したがって超過速度センサ20の不完全状態は、駆動輪120及び移動要素20’’の完全でない回転を反映し、完全な状態は、完全な回転、すなわち駆動輪120及び移動要素20’’の360°の回転を反映する。完全な状態への切り換え後、第1の超過速度センサ20は、駆動輪120の新しい完全な回転を検出するまで再び不完全状態に切り換わる。したがって、第1の超過速度センサ20は、駆動輪120の回転速度を測定するように構成される。第1の超過速度センサ20の固定要素20’は、所定の基準フレームに対して、例えば既知の角度で駆動輪120の末端に近接して位置決めされる。その結果、超過速度センサ20は、駆動輪120の回転中に駆動輪120の回転角度、実際には超過速度センサ20の固定要素20’に対する移動要素20’’の回転角度を測定することが可能になる。変形形態では、基準フレームは、駆動輪120と、駆動輪120が移動する界面との間の接触点などの任意の地点であり得る。
【0030】
固定要素20’及び1つ又は複数の移動要素20’’は、第1の超過速度センサによる検出を向上するために、互いに短い距離にあるように好ましくは配置される。理想的な変形形態によれば、1つ又は複数の移動要素20’’は、固定要素20’が移動要素20’’と接触しない状態で固定要素20’にできるだけ近づけても配置される。示唆的な例として、固定要素20’は、1つ又は複数の移動要素から15ミリメートル未満の距離にある。
【0031】
その結果、駆動輪120が行った完全な回転の回数を正確に知り、駆動輪120が動いていた時間を知ることも可能になり、超過速度センサ20が駆動輪120の回転速度をリアルタイムで測定することも可能になる。したがって、超過速度センサ20は、固定要素20’に対する且つ所定の基準フレームに対する移動要素20’’の角度位置を感知するセンサとして、且つ超過速度センサ20の不完全状態から完全状態への切り換え頻度を測定することによって回転速度を感知するセンサとして機能する。
【0032】
超過速度検出装置2は、駆動輪120の最大回転速度を確立するように構成された速度基準装置22も含む。速度基準装置22は、駆動輪120の回転を安全にする機能を実行し、駆動輪120が動いているときに駆動輪120の物理的且つ機能的限界を決定することを可能にする。このため、速度基準装置22は、駆動輪120の近接環境を判定するように構成されたライダーセンサ220を含む。ライダーセンサ220は、所定の方向に光波を連続的に発することができるようにシャシ10に取り付けられる。有利には、ライダーセンサ220は、車両1の移動の方向に光波を発し、それによりライダーセンサ220が車両1の前方に現れ事故を引き起こし得る障害物を十分な速さで検出することを可能にする。
【0033】
有利には、速度基準装置22は、車両1の近接環境のより完全なマッピングを実行できるように様々な方向に向けられたいくつかのライダーセンサ220を含み得る。
【0034】
具体的には、車両1の近接環境は、ライダーセンサ220からの光波を受ける車両1に近接したエリアとして定義される。したがって、近接環境は、車両の移動エリア内に含まれ、且つライダーセンサ220によってマッピングされた、車両1に近接し、且つアクセス可能なエリアである。
【0035】
近接環境は、車両1の重要なエリアとして解釈され得、重要なエリア内において、車両1は、移動する間に障害物に直面する可能性があり、重要なエリアは、ライダーセンサ220によって特定され得る。近接の概念は、衝突する恐れがある十分に短い、ライダーセンサ220によって特定された物体と車両1との間の距離として解釈され得る。近接環境は、特に駆動輪120の回転速度に依存する。
【0036】
その結果、車両1と潜在的な障害物との間の望ましくない衝突を防止するために、速度基準装置22は、ライダーセンサ220によって特定された車両1の近接環境が衝突につながりやすい障害物を提示する場合、車両の移動速度を制限するために駆動輪120の最大回転速度を確立することを可能にする。
【0037】
駆動輪120の最大回転速度は、近接環境、所定の機能速度閾値及び車輪の回転方向の関数として速度基準装置22によって計算された速度である。より具体的には、機能速度閾値は、車両1が機能的に移動し、車両1が、定義された機能を果たし得る最大速度を定義する。
【0038】
示唆的な例として、ライダーセンサ220が、近接環境において、車両と衝突する危険性のある潜在的な障害物を検出した場合、速度基準装置22は、駆動輪120の低い最大回転速度を確立する。基準装置は、車両1が積載されているとき及び機能速度閾値が低いとき、駆動輪120のより低い最大回転速度も確立し得る。
【0039】
最大回転速度は、指標速度である。具体的には、最大回転速度は、駆動輪120が、その近接環境及びその動作に関連する情報に従うために移動しなければならない速度として解釈されるものとする。したがって、駆動輪の最大回転速度は、上述のパラメータの関数としてリアルタイムで変動する速度基準である。
【0040】
超過速度検出装置2は、駆動輪120の回転速度と、速度基準装置22によって確立された駆動輪120の最大回転速度とを比較するように構成された速度比較器24も含む。速度比較器24は、駆動輪120の回転速度が、速度基準装置22によって確立された駆動輪120の最大回転速度よりも大きい場合、駆動輪120の回転を停止するようにも構成される。
【0041】
したがって、駆動輪120の回転速度が、速度基準装置22によって確立された最大回転速度を上回る場合、車両1は、その近接環境に対して速く動き過ぎ、ライダーセンサ220によって特定された又は特定されない障害物と車両1との間の衝突の相当のリスクがそこに存在する。速度比較器24は、電気モータ122及び駆動輪120を制動するように電気モータ122に直接作用する。有利には、速度比較器24は、駆動輪120を停止するためにも電気モータ122に作用し得る。したがって、速度比較器24は、駆動輪120の回転を停止することにより、駆動輪120及び車両1のための潜在的超過速度状況に対するセーフガードとして機能することを可能にする。
【0042】
そのような実施形態は、速度比較器24が例えばコントローラの故障に起因する超過速度時に安全機能を果たすことを有利に可能にする。
【0043】
駆動輪120の回転及び駆動輪120の回転速度をより簡単に測定するために、第1の超過速度センサ20は、図2に示されるように、第1の超過速度センサ20の切り換え頻度を2進信号又はアナログ信号に変換するように構成された信号変換器200を含み得る。好ましい例として、信号変換器200は、第1の超過速度センサ20の切り換え頻度をアナログ電圧に変換するように構成される。前述のように、移動要素20’’が固定要素20’に対して完全な回転を経験し、駆動輪120自体の完全な回転を反映する場合、超過速度センサ20は、不完全状態から完全状態に切り換わることによってこの完全な回転を検出する。完全状態への切り換え後、第1の超過速度センサ20は、駆動輪120の新しい完全な回転を検出するまで不完全状態に再び切り換わる。駆動輪120の完全な回転を反映するこの切り換えの検出をより簡単にするために、アナログ信号に従ってこの切り換えを変換することが想定され得る。アナログ信号に従う変換は、超過速度センサ20の切り換えの出現の頻度、したがって駆動輪120の回転速度の測定値を強調することを可能にする。示唆的な例として、信号変換器200は、駆動輪120の回転速度を測定するために0ボルト~5ボルトの電気信号を生成し得る。
【0044】
超過速度検出装置2、特に第1の超過速度センサ20、速度比較器24及び信号変換器200を使用することは、したがって、車両及び駆動輪120の速度の管理を、コントローラによる自律型車両の全体的管理から引き離すという利点を有する。したがって、超過速度検出装置2は、デジタル及び複雑な構成要素を含むコントローラに対して切り離された態様で動作する信号変換器200などの単純な構成要素又は論理ゲートのセットを含む。超過速度検出装置2は、したがって、誤りを犯しがちなデジタルコントローラに対して自律型車両の速度を管理することを可能にするための単純で信頼性のあるシステムである。超過速度の検出は、したがって、自律型車両の動作、特にデジタルコントローラの動作から独立する。
【0045】
変形形態では、超過速度センサ20は、移動要素20’’と固定要素20’との間の回転角度を測定するようにも構成され得る。具体的には、駆動輪120の回転速度が低い場合、超過速度センサ20の切り換え頻度も同じく低く、したがってこの回転速度を測定することが困難になる。この回転角度を知ることは、駆動輪120の完全な回転を検出することなく、駆動輪120の回転速度を測定することを可能にする。信号変換器200は、例えば、方形波信号を介して又は任意の他の周期的な信号若しくは実際には電気モータ122の回転速度に比例する周波数を有する周期的な信号を介して、この回転角度を測定することを可能にし得る。
【0046】
換言すると、第1の超過速度センサ20は、不完全状態と完全状態との間の第1の超過速度センサ20の切り換え頻度を介して、駆動輪120の完全な回転又は回転角度及び駆動輪120の回転速度を測定することを可能にする。
【0047】
したがって、ライダーセンサ220は、第1のマップ222によって車両1の近接環境を特定又はデジタル表示するように構成される。ライダーセンサ220は、この第1のマップ222により、近接環境をスキャンすることと、物体がその視野内のいずれの箇所に存在し、車両1に対していずれの距離で存在するかを知ることとを可能にする。
【0048】
第2のプログラミング入力224により、ライダーセンサ220に第1のマップ222における車両1の注意エリアをプログラミングすることも想定され得る。この注意エリアをプログラムすることにより、ユーザは、車両1の移動エリアにおいて、車両1が移動してはならないエリア又は制限速度で移動しなければならないエリアを定めることが可能になる。これらの注意エリアは、したがって、衝突が非常に想定される重要なエリアと解釈することができる。
【0049】
したがって、ライダーセンサ220のスキャンと、ライダーセンサ220の第2のプログラミング入力224による注意エリアのプログラミングとを組み合わせて、より正確な第1のマップを得ることが可能である。注意エリアは、車両1の移動の上流で又は車両1の移動エリア内の移動中にプログラムすることもできる。
【0050】
ライダーセンサ220をソナー、ToFセンサ又は実際にはカメラなどの別の光学センサ又は近接センサに置き換えることも想定され得る。
【0051】
このように、第2のプログラミング入力224によって補足されるか又は補足されない第1のマップ222に基づいて、速度基準装置22は、駆動輪120の最大回転速度を確立する。上述したように、速度基準装置は、車両1の物理的限界などの他の入力パラメータを考慮することもできる。
【0052】
有利には、超過速度検出装置2は、図3に示すように、駆動輪120に取り付けられ、第1の超過速度センサ20に対して所定の角度で配置された第2の超過速度センサ26を含み得る。第1の超過速度センサ20と同様に、第2の超過速度センサ26は、駆動輪120の回転軸A1に近接して位置決めされた第2の超過速度センサの固定要素26’と、回転軸A1に対して移動輪120の半径方向末端に位置決めされた第2の超過速度センサ26の移動要素26’’とを含み、移動要素26’’は、第1の超過速度センサ20の移動要素20’’に対して所定の角度で配置される。第2の超過速度センサ26は、車輪の回転速度を測定するように構成される。換言すると、第2の超過速度センサ26は、不完全状態と完全状態との間の第2の超過速度センサ26の切り換え頻度を介して、駆動輪120の完全な回転又は回転角度及び駆動輪120の回転速度を測定することを可能にする。
【0053】
したがって、第2の超過速度センサ26を使用することは、第1の超過速度センサ20によって測定されたデータに関して冗長性を提供する駆動輪120の回転に関するデータを得るという利点を有する。第2の超過速度センサ26は、駆動輪120の完全な回転を必要とすることなく、車輪の回転速度を測定することを可能にするという利点も有する。
【0054】
具体的には、車両1は、一般に、時速3キロメートル未満の比較的低い速度で移動する。その結果、駆動輪120の回転速度の第1の定量化可能なデータを得るのに必要な時間は、一般に、比較的長い時間を必要とし得る。しかしながら、回転速度を測定するこの時間中、車両1の近接環境は、簡単に変化する可能性があり、近接環境内の障害物が車両の前方に現れ、車両1の名目上動作状況を潜在的に危険な衝突状況に転換する可能性がある。したがって、第1の超過速度センサ20に対して所定の角度で第2の超過速度センサ26を使用することは、第1の超過速度センサ20と第2の超過速度センサ26との間の角度が達成されると測定値が与えられるため、駆動輪120の回転及びその回転速度を測定するのに必要な時間を制限することを可能にする。
【0055】
できるだけ正確に駆動輪120の回転速度を測定することを可能にするために、超過速度検出装置2は、駆動輪120に同じく取り付けられ、且つ第1の超過速度センサ20及び第2の超過速度センサ26に対して所定の角度で配置された第3の超過速度センサ28を含み得る。第1の超過速度センサ20及び第2の超過速度センサ26と同様に、第3の超過速度センサ28は、駆動輪120の回転軸A1に近接して位置決めされた第3の超過速度センサ28の固定要素28’と、回転軸A1に対して移動輪120の半径方向末端に位置決めされた第3の超過速度センサ28の移動要素28’’とを含み、第3の超過速度センサ28の移動要素28’’は、第1の超過速度センサ20の移動要素20’’及び第2の超過速度センサ26の移動要素26’’に対して所定の角度で配置される。第3の超過速度センサは、駆動輪120の回転速度を測定するようにも構成される。換言すると、第3の超過速度センサ28は、第3の超過速度センサ28の不完全状態と完全状態との間の切り換え頻度を介して、駆動輪120の完全な回転又は回転角度及び駆動輪120の回転速度を測定することを可能にする。
【0056】
このように3つの超過速度センサ20、26及び28を使用することは、モータ/車輪アセンブリ12に重荷を負わせることなく、駆動輪120内の均一な角度分散を可能にするという利点を有する。さらに、第1の超過速度センサ20、第2の超過速度センサ26及び第3の超過速度センサ28の1つの超過速度センサが正確に動作していない場合、これにより駆動輪120の回転速度の測定において超過速度検出装置2に影響が及ぶことはない。超過速度センサを増やすことは、安全性に関して冗長的な要件を満たすことも可能にする。
【0057】
好ましい変形形態によれば、第1の超過速度センサ20、第2の超過速度センサ26及び第3の超過速度センサ28は、同一の固定要素、すなわち例えば第1の超過速度センサ20の固定要素20’を共有し、それぞれが所定数の移動要素を含み、その結果、超過速度検出装置2は、駆動輪120にわたって均一に分散された移動要素の所定の合計を含むように想定され得る。示唆的な例として、各超過速度センサは、超過速度検出装置2が駆動輪120にわたって均一に分散された30個の移動要素を含むように10個の移動要素を含み得る。
【0058】
理想的な変形形態では、単一の超過速度センサ、例えば第1の超過速度センサ20は、超過速度検出装置2に含まれる唯一の超過速度センサであり得、第1の超過速度センサは、図5に示されるように駆動輪120にわたって均一に分散された30個の移動要素を含み得る。
【0059】
その結果、失速信号を処理する必要がある信号変換器200は、所定数の、すなわち本例によれば30回の、駆動輪の完全な回転中の完全状態と不完全状態との間の切り換えをアナログ信号に従って書き換えることができる。具体的には、第1の超過速度センサ20は、12度ごとに不完全状態と完全状態との間で状態を変化させる。
【0060】
移動要素20’’の数を増やすこと、したがって第1の超過速度センサ20の不完全状態と完全状態との間の切り換えの回数を増やすことは、上述のように、超過速度検出装置の反応を改善するという利点を有する。具体的には、駆動輪が比較的低い回転速度で回転し、電気モータ122と駆動輪120との間に減速ギヤが設置されないとき、第1の超過速度センサの完全状態と不完全状態との間の切り換えは、30個の移動要素を使用することにより、例えば時速1キロメートルで7.8Hzの頻度、したがって128ミリ秒の間隔で行われる。しかしながら、超過速度検出装置は、迅速な反応時間、すなわち300ミリ秒未満の迅速な反応時間を有することが必要であり、これは、第1の超過速度センサ20が30個の移動要素20’’を含む場合に有利に当てはまる。
【0061】
信号変換器200の出力部において第1の超過速度センサ20にフィルタ240を追加することも想定され得る。フィルタ240は、信号変換器200と速度比較器24との間に配置される。信号変換器200の出力部におけるフィルタは、速度比較器24が比較を実行できるように十分に滑らかであると同時に、駆動輪120の速度の測定値を供給すること及び駆動輪120の回転速度の測定値を駆動輪120の最大許容回転速度と比較することに関連する時間にできるだけ影響を与えない電圧を生成できるようなサイズでなければならない。
【0062】
好ましい構成によれば、フィルタ240は、3次フィルタである。
【0063】
示唆的な例として、フィルタ240は、レジスタ及びコンデンサから構成され、サレン・キー型アクティブフィルタでカスケード接続される1次RCローパスフィルタから構成されたフィルタであり得る。変形形態では、サレン・キー型フィルタは、例えば、コイル及びコンデンサから構成された2つの1次RCローパスフィルタ又はLC2次パッシブフィルタで置き換えられ得る。
【0064】
超過速度検出装置2は、図4に示されるように、第1の超過速度センサ20、第2の超過速度センサ26及び第3の超過速度センサ28のための汎用誤動作検出器29も含み得、これは、第1の超過速度センサ20及び第2の超過速度センサ26、又は第2の超過速度センサ26及び第3の超過速度センサ28、又は第1の超過速度センサ20及び第3の超過速度センサ28、又は実際には第1の超過速度センサ20、第2の超過速度センサ26及び第3の超過速度センサ28の同時誤動作を検出するように意図される。
【0065】
したがって、汎用誤動作検出器29が、2つの超過速度センサが正しく動作していないことを検出すると、汎用誤動作検出器は、ユーザに超過速度検出装置2の損なわれた動作を報告する。同様に、汎用誤動作検出器29が、3つの超過速度センサ20、26及び28が正しく動作していないことを検出すると、汎用誤動作検出器は、ユーザに超過速度検出装置2の誤動作を報告する。
【0066】
さらに、第1の超過速度センサ20、第2の超過速度センサ26及び/又は第3の超過速度センサ28は、ホール効果センサであり得る。これらのセンサは、単純なアーキテクチャを有し、非常に簡単にモータ/車輪アセンブリ12に組み込むことができる。
【0067】
示唆的な例として、各超過速度センサが2進信号を送出するとき、汎用誤動作検出器29は、第1の超過速度センサ20、第2の超過速度センサ26及び第3の超過速度センサ28の各超過速度センサの状態を同時に検出することが可能である。同様に、第1の超過速度センサ20、第2の超過速度センサ26及び第3の超過速度センサ28が同時に同じ状態を表示する場合、汎用誤動作検出器は、ユーザに超過速度検出装置2の誤動作を報告する。したがって、汎用誤動作検出器29は、車両1の超過速度を監視する全体機能の喪失をもたらす共通原因の故障について警告することが可能である。より具体的には、3つのホール効果超過速度センサ20、26及び28を含む構成によれば、第1、第2及び第3のホール効果超過速度センサのそれぞれからの信号は、電気モータ122の角度位置を近似的に知るために位相シフトされる。第1、第2及び第3の超過速度センサの各ホール効果超過速度センサは、2進信号を生成し、これは、8種類の可能な組合せを生じさせる。しかしながら、信号の6種類の組合せのみが第1、第2及び第3のホール効果超過速度センサの所望の構成に可能である。その結果、汎用誤動作検出器29は、2つの「不可能な」組合せの1つが得られて、第1の超過速度センサ20、第2の超過速度センサ26及び第3の超過速度センサ28の1つの超過速度センサの故障を反映しているかどうかを決定することを可能にする。
【0068】
変形形態では、第1の超過速度センサ20、第2の超過速度センサ26及び/又は第3の超過速度センサ28は、回転センサ又は光学センサであり得る。
【0069】
有利には、本発明は、文献内でインホイールモータと一般に呼ばれる電気モータ122、すなわち電気モータ122によってそれ自体駆動される駆動輪に直接接続されたモータのために機能する。それにもかかわらず、当業者であれば、例えば電気モータによって生成される力及び/又はトルクを修正するための中間部材、例えば減速ギヤなどを追加することを容易に考え得る。このタイプのモータ/車輪アセンブリ12及び超過速度検出装置2を含む車両1は、例えば、ロボット若しくは自律型デリバリーロボットなどの自律型車両又は実際には制御式デリバリーロボットなどの遠隔制御式車両であり得る。
【0070】
本発明は、したがって、駆動輪に直接位置決めされたセンサと、ライダー感知センサとを併せて使用することにより、近接環境の関数としてその移動エリア内でのその移動中に自律型移動車両の一部の超過速度を検出することを可能にし、状況が危機的に見える場合に車両1を停止するという利点を有する。
【符号の説明】
【0071】
1 車両
2 超過速度検出装置
10 シャシ
12 モータ/車輪アセンブリ
20 第1の超過速度センサ
20’ 固定要素
20’’ 移動要素
22 速度基準装置
24 速度比較器
26 第2の超過速度センサ
26’ 固定要素
26’’ 移動要素
28 第3の超過速度センサ
28’ 固定要素
28’’ 移動要素
120 駆動輪
122 電気モータ
200 信号変換器
220 光学センサ
222 第1のマップ
224 第2のプログラミング入力
240 フィルタ
A1 回転軸
図1
図2
図3
図4
図5
【外国語明細書】