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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024068192
(43)【公開日】2024-05-17
(54)【発明の名称】ブロア
(51)【国際特許分類】
   F04D 29/44 20060101AFI20240510BHJP
   F04D 29/52 20060101ALI20240510BHJP
   F04F 5/46 20060101ALI20240510BHJP
【FI】
F04D29/44 Z
F04D29/52 Z
F04F5/46 C
【審査請求】有
【請求項の数】36
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023189123
(22)【出願日】2023-11-06
(31)【優先権主張番号】10-2022-0146103
(32)【優先日】2022-11-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】LG ELECTRONICS INC.
【住所又は居所原語表記】128, Yeoui-daero, Yeongdeungpo-gu, 07336 Seoul,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100109841
【弁理士】
【氏名又は名称】堅田 健史
(74)【代理人】
【識別番号】230112025
【弁護士】
【氏名又は名称】小林 英了
(72)【発明者】
【氏名】ミュンジン ク
(72)【発明者】
【氏名】クンマン パク
(72)【発明者】
【氏名】クンヤン リ
(72)【発明者】
【氏名】ボヒュン キム
【テーマコード(参考)】
3H079
3H130
【Fターム(参考)】
3H079AA18
3H079AA24
3H079CC03
3H079CC05
3H130AA13
3H130AB02
3H130AB06
3H130AB26
3H130AB50
3H130AB52
3H130AC25
3H130BA22A
3H130BA73A
3H130BA73Z
3H130CA05
3H130CA06
3H130CA21
3H130CA24
3H130CA29
3H130CB01
3H130DA03Z
3H130DD01Z
3H130DG03X
3H130DJ02X
3H130EA04A
3H130EA04J
3H130EA04Z
3H130EA06A
3H130EA06J
3H130EA06Z
3H130EA07A
3H130EA07J
3H130EA07Z
3H130EB01A
3H130EB01J
3H130EB01Z
3H130EB02A
3H130EB02J
3H130EB02Z
3H130EC05A
3H130EC05J
3H130EC05Z
(57)【要約】      (修正有)
【課題】上側に複数個の吐出口を備えながらも、外力に対して優れた剛性を有するブロアを提供するを提供する。
【解決手段】本発明にかかるブロアは、空気が流入するハウジングと、ハウジングの上側に配置され、各々吐出口を有し、互いに対向する複数個の吐出部と、対向する複数個の吐出部間の少なくとも一部が離隔されて形成され、少なくとも前方及び後方が開放されるブローイングスペースVbと、送風ファンの下流に配置され、複数個の吐出部から下側に離隔され、ハウジングに連結されるグランドと、グランドから上側に延びて複数個の吐出部を支持するサポーターと、を含むので、グランドと吐出部が上下に離隔されて形成される圧力の緩衝地帯を介して渦流発生を低減し、ブロアの送風性能を向上させることができ、また、ハウジングの内部に配置されたサポーター及びグランドが吐出部を支持するようにし、ブロアの構造安定性を向上させることができる。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブロアであって、
空気が流入するハウジング;
前記ハウジングの内部に配置され、流入した空気を上側に送風させる送風ファン;
前記ハウジングの内部と連通する空間Vo1と第1吐出口とを備え、前記ハウジングの上側に配置され、上側に延びる第1吐出部;
前記ハウジングの内部と連通する空間Vo2と第2吐出口とを備え、前記ハウジングの上側に配置され、前記第1吐出部と対向し、上側に延びる第2吐出部;
対向する前記第1吐出部と前記第2吐出部との間に形成され、少なくとも前方及び後方が開放されるブローイングスペースVb;
前記送風ファンの上側に配置され、少なくとも一部が前記第1吐出部及び前記第2吐出部から下側に離隔され、間に空間Vdを形成し、前記ハウジングに連結されるグランド;
前記空間Vdに配置され、前記グランドから上側に延びて前記第1吐出部及び前記第2吐出部を支持するサポーター;を備えてなり、
前記第1吐出部及び第2吐出部は、側方に延びて前記第1吐出部及び前記第2吐出部の対向する下部を連結するブリッジを更に備え、
前記サポーターは、前記ブリッジの下面に連結される、ブロア。
【請求項2】
前記第1吐出口及び前記第2吐出口は、前記ブローイングスペースVbに向けて配置される、請求項1に記載のブロア。
【請求項3】
前記第1吐出部は、前記第1吐出部のうち、前記ブローイングスペースに向ける部位である第1内側部と、前記ブローイングスペースに向けていない部位である第1外側部とに区分され、
前記第2吐出部は、前記第2吐出部のうち、前記ブローイングスペースに向ける部位である第2内側部と、前記ブローイングスペースに向けていない部位である第2外側部とに区分される、請求項1に記載のブロア。
【請求項4】
前記サポーターは、前記第1内側部及び第2内側部に連結される、請求項3に記載のブロア。
【請求項5】
前記第1外側部及び第2外側部は、前記ハウジングと連結される、請求項3に記載のブロア。
【請求項6】
前記ブロアは上下方向に長く延びる、請求項5に記載のブロア。
【請求項7】
前記ブロアは、平断面が上側にいくほど狭くなる、請求項6に記載のブロア。
【請求項8】
前記サポーターは、
上下方向に延びるボディと、
前記ボディから上側に延びて周りを形成し、前記周りの内側で前記第1吐出部及び前記第2吐出部が前記サポーターと連結される突出部と、
前記ボディの下部から側方に延びて前記グランドに連結される拡張部と、を備える、請求項1に記載のブロア。
【請求項9】
前記サポーターは、前記拡張部が前記ボディよりも平断面積が広く、前記ボディが前記突出部よりも平断面積が広い、請求項8に記載のブロア。
【請求項10】
前記サポーターは、
前記突出部と前記ボディとを連結する第1リブと、
前記ボディと前記拡張部とを連結する第2リブと、を更に備える、請求項9に記載のブロア。
【請求項11】
前記サポーターは、上側にいくほど平断面積が狭くなる、請求項1に記載のブロア。
【請求項12】
前記サポーターは、前記ハウジングの内部空間のうち、前記ブローイングスペースVbと上下に対応する部位に配置される、請求項1に記載のブロア。
【請求項13】
前記サポーターは、前記第1吐出部及び第2吐出部のうち、前記ブローイングスペースと上下方向に対応する部位に連結される、請求項1に記載のブロア。
【請求項14】
前記サポーターは、前記グランドの中央部から上側に延びる、請求項1に記載のブロア。
【請求項15】
前記第1吐出部及び前記第2吐出部は、前記ブローイングスペースVbを中心に左右に配置され、
前記ブローイングスペースVbの前後方向の幅SL1は、前記ブローイングスペースVbの左右方向の幅SL2よりも長く、
前記サポーターは、前後方向の長さL1が左右方向の長さL2よりも長い、請求項1に記載のブロア。
【請求項16】
前記ブリッジは、下側に窪んでいる、請求項1に記載のブロア。
【請求項17】
前記サポーターは、前記ブリッジ下面の中央付近に連結される、請求項1に記載のブロア。
【請求項18】
前記ブリッジは、前記サポーターの上面にボルティングされる、請求項1に記載のブロア。
【請求項19】
前記サポーターは、上下方向に延びるボディと、前記ボディから上側に延びて周りを形成する突出部と、を備え、
前記第1吐出部は、前記第1吐出部の下部から下側に延びて、前記突出部の内側に挿入される第1挿入部を備え、
前記第2吐出部は、前記第2吐出部の下部から下側に延びて、前記突出部の内側に挿入される第2挿入部を備える、請求項1に記載のブロア。
【請求項20】
前記第1挿入部及び第2挿入部の何れか一つは、前記突出部の内周りに対応する形状に形成されて前記突出部と締り嵌め方式で締結される、請求項19に記載のブロア。
【請求項21】
前記第1挿入部及び第2挿入部のうちの残りの一つは、
前記何れか一つの内周りに対応する形状に形成され、
前記何れか一つと締り嵌め方式で締結される、請求項20に記載のブロア。
【請求項22】
前記第1挿入部及び第2挿入部の少なくとも一つは、下端から側方に延びて前記ボディの上面と接触するボルティング面を備え、
前記ボルティング面と前記ボディの上面はボルティングされる、請求項19に記載のブロア。
【請求項23】
前記第1挿入部及び第2挿入部は、各々前記ボルティング面を備え、
前記第1挿入部のボルティング面と前記第2挿入部のボルティング面は上下に重なって単数個のボルトにより前記ボディの上面にボルティングされる、請求項22に記載のブロア。
【請求項24】
前記ブロアは、前記ハウジングのうち、前記サポーターに対応する高さを有する部位に配置され、所定の第1距離G1だけ前記ハウジングの内部に突出する第1構造物を更に備え、
前記サポーターは、前記第1構造物と対向する第1面を備え、
前記第1面は、前記第1構造物が突出した方向に所定の第1角度s1に傾斜する、請求項1に記載のブロア。
【請求項25】
前記ブロアは、
前記ハウジングのうち、前記サポーターに対応する高さを有する部位に配置され、前記第1距離G1よりも小さい第2距離G2だけ前記ハウジングの内部に突出する第2構造物を更に備え、
前記サポーターは、前記第2構造物と対向する第2面を備え、
前記第2面は、前記第2構造物が突出した方向に前記第1角度s1よりも小さい第2角度s2に傾斜する、請求項24に記載のブロア。
【請求項26】
前記サポーターの下部の内側には中空が形成される、請求項1に記載のブロア。
【請求項27】
前記グランドは、
前記送風ファンの上側に配置され、前記ハウジングから内側に離隔されるハブと、
前記ハブと前記ハウジングとを連結するスポークと、を備える、請求項1に記載のブロア。
【請求項28】
前記ハブは内部に前記ファンに駆動力を提供するファンモータが配置される、請求項27に記載のブロア。
【請求項29】
前記グランドは、前記ハブから外側に離隔され、前記ハウジングに連結されるリムを更に備え、
前記スポークは、前記ハブと前記リムとを連結する、請求項27に記載のブロア。
【請求項30】
前記サポーターは、前記ハウジングとの離隔距離Wdが前記ハブと前記リムとの間の離隔距離Wpよりも大きい、請求項29に記載のブロア。
【請求項31】
前記サポーターは、上下方向に延びるボディと、前記ボディの下部から側方に延びる拡張部と、を備え、
前記拡張部は、前記ハブの上部に連結される、請求項27に記載のブロア。
【請求項32】
前記拡張部の周り部位は、前記ハブの上部の周り部位と連結される、請求項31に記載のブロア。
【請求項33】
前記拡張部の上下方向の厚さT1は、前記スポークの上下方向の幅T2よりも小さく形成される、請求項31に記載のブロア。
【請求項34】
前記ブロアは、
前記送風ファンの下側に配置されるフィルターと、
吸入口が形成され、前記フィルターの外側に脱着可能に配置され、前記ハウジングの下側で前記ハウジングと連結されるフィルターカバーと、
前記フィルターと前記フィルターカバーとの間で上下に延びて前記フィルターの配置空間を形成し、前記グランドの下側で前記グランドと連結されるフィルターカラムと、を更に備える、請求項1に記載のブロア。
【請求項35】
前記フィルターの下側に配置され、下面が底と接触し、上面が前記フィルターカバー及び前記フィルターカラムの下側と連結されるベースを更に備える、請求項34に記載のブロア。
【請求項36】
前記空間Vdは、前記送風ファンから吐出された空気が前記第1吐出部の前記空間Vo1と前記第2吐出部の前記空間Vo2に分配される分配空間Vdである、請求項1に記載のブロア。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
ブロアに関し、具体的に、上部に複数の吐出部を備えても、優れた構造安定性及び送風性能を有するブロアに関する。
【0002】
〔関連技術〕
本願は、韓国特許出願第10-2022-0146103(出願日:2022年11月4日/DAS code:5B7E)に基づくパリ条約4条の優先権主張を伴ったものであり、本願発明は、当該韓国特許出願に開示された内容に基づくものである。参考のために、当該韓国特許出願の明細書、特許請求の範囲及び図面の内容は本願明細書の一部に包摂される。
【背景技術】
【0003】
一般に、ブロアは、ファンを駆動して空気の流動を引き起こす機械装置である。過去のブロアは、外部にファンが露出し、直接的に外部空間に気流を吐出する方式が主流となっていた。
【0004】
昨今は、ファンをブロアの内部空間に隠し、空気の吐出のために形成される別途の吐出部を備え、外部のユーザーにファンが視覚的に露出されないようにするファンレス(Fan-Less)タイプのブロアが浮上している。
【0005】
特に、先行技術として、ブロアは先行技術(特許文献1及び特許文献2)と同様に、ブロアの下部に吸入口を備え、ブロアの上部に互いに離隔される複数の吐出部を備えて、吐出風量を向上させ、さらにコアンダ効果を活用することもできた。
【0006】
しかし、先行技術のブロアは、複数の吐出部が離隔されることによって、吐出部をたたんだり広げたりする外力に脆弱であるという問題点がある。
【0007】
仮に、外力に対抗するために複数の吐出部を別途で連結する荷重支持構造をブロアの内部に備えたとしても、このような荷重支持構造は流動抵抗を上昇させるという問題点を発生させることがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】US2019-170162A1(2019.6.6)
【特許文献2】US2014-0147297A1(2014.5.29)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の課題は、前述した従来技術の問題点を解決することができる空気調和機装着用仕上げモジュールを提供することにある。
【0010】
本発明は、上側に複数個の吐出口を備えながらも、外力に対して優れた剛性を有するブロアを提供することに目的がある。
【0011】
本発明は、荷重支持構造を内部に備えても、優れた送風性能を確保することができるブロアを提供することに目的がある。
【0012】
本発明は、荷重支持構造がブロアの内部に要求される別の構造の形態乃至機能を兼ね備えて空間効率性を向上させたブロアを提供することに目的がある。
【0013】
本発明の課題は、以上で言及した課題に制限されず、言及されないまた別の課題は、以下の記載から当業者にとって明確に理解されることができるはずだ。
【課題を解決するための手段】
【0014】
〔本発明の一の態様〕
本発明にあっては、その一の態様として、以下の発明を提案する。
〔1〕
ブロアであって、
空気が流入するハウジング;
前記ハウジングの内部に配置され、流入した空気を上側に送風させる送風ファン;
前記ハウジングの内部と連通する空間Vo1と第1吐出口とを備え、前記ハウジングの上側に配置され、上側に延びる第1吐出部;
前記ハウジングの内部と連通する空間Vo2と第2吐出口とを備え、前記ハウジングの上側に配置され、前記第1吐出部と対向し、上側に延びる第2吐出部;
対向する前記第1吐出部と前記第2吐出部との間に形成され、少なくとも前方及び後方が開放されるブローイングスペースVb;
前記送風ファンの上側に配置され、少なくとも一部が前記第1吐出部及び前記第2吐出部から下側に離隔され、間に空間Vdを形成し、前記ハウジングに連結されるグランド;
前記空間Vdに配置され、前記グランドから上側に延びて前記第1吐出部及び前記第2吐出部を支持するサポーター;を備えてなる、ブロア。
〔2〕
前記第1吐出口及び前記第2吐出口は、前記ブローイングスペースVbに向けて配置される、〔1〕に記載のブロア。
〔3〕
前記第1吐出部は、前記第1吐出部のうち、前記ブローイングスペースに向ける部位である第1内側部と、前記ブローイングスペースに向けていない部位である第1外側部とに区分され、
前記第2吐出部は、前記第2吐出部のうち、前記ブローイングスペースに向ける部位である第2内側部と、前記ブローイングスペースに向けていない部位である第2外側部とに区分される、〔1〕に記載のブロア。
〔4〕
前記サポーターは、前記第1内側部及び第2内側部に連結される、〔3〕に記載のブロア。
〔5〕
前記第1外側部及び第2外側部は、前記ハウジングと連結される、〔3〕に記載のブロア。
〔6〕
前記ブロアは上下方向に長く延びる、〔5〕に記載のブロア。
〔7〕
前記ブロアは、平断面積が上側にいくほど狭くなる、〔6〕に記載のブロア。
〔8〕
前記サポーターは、
上下方向に延びるボディと、
前記ボディから上側に延びて周りを形成し、前記周りの内側で前記第1吐出部及び前記第2吐出部が前記サポーターと連結される突出部と、
前記ボディの下部から側方に延びて前記グランドに連結される拡張部と、を備える、〔1〕に記載のブロア。
〔9〕
前記サポーターは、前記拡張部が前記ボディよりも平断面積が広く、前記ボディが前記突出部よりも平断面積が広い、〔8〕に記載のブロア。
〔10〕
前記サポーターは、
前記突出部と前記ボディとを連結する第1リブと、
前記ボディと前記拡張部とを連結する第2リブと、を更に備える、〔9〕に記載のブロア。
〔11〕
前記サポーターは、上側にいくほど平断面積が狭くなる、〔1〕に記載のブロア。
〔12〕
前記サポーターは、前記ハウジングの内部空間のうち、前記ブローイングスペースVbと上下に対応する部位に配置される、〔1〕に記載のブロア。
〔13〕
前記サポーターは、前記第1吐出部及び第2吐出部のうち、前記ブローイングスペースと上下方向に対応する部位に連結される、〔1〕に記載のブロア。
〔14〕
前記サポーターは、前記グランドの中央部から上側に延びる、〔1〕に記載のブロア。
〔15〕
前記第1吐出部及び前記第2吐出部は、前記ブローイングスペースVbを中心に左右に配置され、
前記ブローイングスペースVbの前後方向の幅SL1は、前記ブローイングスペースVbの左右方向の幅SL2よりも長く、
前記サポーターは、前後方向の長さL1が左右方向の長さL2よりも長い、〔1〕に記載のブロア。
〔16〕
前記第1吐出部及び第2吐出部は、側方に延びて前記第1吐出部及び第2吐出部の対向する下部を連結するブリッジを更に備え、
前記サポーターは、前記ブリッジの下面に連結される、〔1〕に記載のブロア。
〔17〕
前記ブリッジは、下側に窪んでいる、〔16〕に記載のブロア。
〔18〕
前記サポーターは、前記ブリッジ下面の中央付近に連結される、〔16〕に記載のブロア。
〔19〕
前記ブリッジは、前記サポーターの上面にボルティングされる、〔16〕に記載のブロア。
〔20〕
前記サポーターは、上下方向に延びるボディと、前記ボディから上側に延びて周りを形成する突出部と、を備え、
前記第1吐出部は、前記第1吐出部の下部から下側に延びて、前記突出部の内側に挿入される第1挿入部を備え、
前記第2吐出部は、前記第2吐出部の下部から下側に延びて、前記突出部の内側に挿入される第2挿入部を備える、〔1〕に記載のブロア。
〔21〕
前記第1挿入部及び第2挿入部の何れか一つは、前記突出部の内周りに対応する形状に形成されて前記突出部と締り嵌め方式で締結される、〔20〕に記載のブロア。
〔22〕
前記第1挿入部及び第2挿入部のうちの残りの一つは、
前記何れか一つの内周りに対応する形状に形成され、
前記何れか一つと締り嵌め方式で締結される、〔21〕に記載のブロア。
〔23〕
前記第1挿入部及び第2挿入部の少なくとも一つは、下端から側方に延びて前記ボディの上面と接触するボルティング面を備え、
前記ボルティング面と前記ボディの上面はボルティングされる、〔20〕に記載のブロア。
〔24〕
前記第1挿入部及び第2挿入部は、各々前記ボルティング面を備え、
前記第1挿入部のボルティング面と前記第2挿入部のボルティング面は上下に重なって単数個のボルトにより前記ボディの上面にボルティングされる、〔23〕に記載のブロア。
〔25〕
前記ブロアは、前記ハウジングのうち、前記サポーターに対応する高さを有する部位に配置され、所定の第1距離G1だけ前記ハウジングの内部に突出する第1構造物を更に備え、
前記サポーターは、前記第1構造物と対向する第1面を備え、
前記第1面は、前記第1構造物が突出した方向に所定の第1角度s1に傾斜する、〔1〕に記載のブロア。
〔26〕
前記ブロアは、
前記ハウジングのうち、前記サポーターに対応する高さを有する部位に配置され、前記第1距離G1よりも小さい第2距離G2だけ前記ハウジングの内部に突出する第2構造物を更に備え、
前記サポーターは、前記第2構造物と対向する第2面を備え、
前記第2面は、前記第2構造物が突出した方向に前記第1角度s1よりも小さい第2角度s2に傾斜する、〔25〕に記載のブロア。
〔27〕
前記サポーターの下部の内側には中空が形成される、〔1〕に記載のブロア。
〔28〕
前記グランドは、
前記送風ファンの上側に配置され、前記ハウジングから内側に離隔されるハブと、
前記ハブと前記ハウジングとを連結するスポークと、を備える、〔1〕に記載のブロア。
〔29〕
前記ハブは内部に前記ファンに駆動力を提供するファンモータが配置される、〔28〕に記載のブロア。
〔30〕
前記グランドは、前記ハブから外側に離隔され、前記ハウジングに連結されるリムを更に備え、
前記スポークは、前記ハブと前記リムとを連結する、〔28〕に記載のブロア。
〔31〕
前記サポーターは、前記ハウジングとの離隔距離Wdが前記ハブと前記リムとの間の離隔距離Wpよりも大きい、〔30〕に記載のブロア。
〔32〕
前記サポーターは、上下方向に延びるボディと、前記ボディの下部から側方に延びる拡張部と、を備え、
前記拡張部は、前記ハブの上部に連結される、〔28〕に記載のブロア。
〔33〕
前記拡張部の周り部位は、前記ハブの上部の周り部位と連結される、〔32〕に記載のブロア。
〔34〕
前記拡張部の上下方向の厚さT1は、前記スポークの上下方向の幅T2よりも小さく形成される、〔32〕に記載のブロア。
〔35〕
前記ブロアは、
前記送風ファンの下側に配置されるフィルターと、
吸入口が形成され、前記フィルターの外側に脱着可能に配置され、前記ハウジングの下側で前記ハウジングと連結されるフィルターカバーと、
前記フィルターと前記フィルターカバーとの間で上下に延びて前記フィルターの配置空間を形成し、前記グランドの下側で前記グランドと連結されるフィルターカラムと、を更に備える、〔1〕に記載のブロア。
〔36〕
前記フィルターの下側に配置され、下面が底と接触し、上面が前記フィルターカバー及び前記フィルターカラムの下側と連結されるベースを更に備える、〔35〕に記載のブロア。
〔37〕
前記空間Vdは、前記送風ファンから吐出された空気が前記第1吐出部の前記空間Vo1と前記第2吐出部の前記空間Vo2に分配される分配空間Vdである、〔1〕に記載のブロア。
【0015】
前記の課題を解決するための本発明にかかるブロアは、空気が流入するハウジングと、ハウジングの上側に配置され、各々吐出口を有し、互いに対向する複数個の吐出部と、対向する複数個の吐出部の間の少なくとも一部が離隔されて形成され、少なくとも前方及び後方が開放されるブローイングスペースVbと、を含む。
【0016】
複数個の吐出部は、間にブローイングスペースVbを介してハウジングに並列的に連結されるものと理解できる。これによって、空気の流動を形成する送風ファンは、ブロアの内部空間のうち、ハウジングの上部部位よりも上流部位に配置されることができる。送風ファンで加圧された空気は上側に流動し、複数個の吐出部に分配された後、外部に吐出されることができる。
【0017】
本発明にかかるブロアは、送風ファンの下流に配置され、複数個の吐出部から下側に離隔され、ハウジングに連結されるグランドと、グランドから上側に延びて複数個の吐出部を支持するサポーターと、を含む。
【0018】
グランドが吐出部から下側に離隔されることによって、間に緩衝地帯である分配空間を確保し、圧力損失及び渦流の発生を低減することができる。また、ハウジングの内部に配置されたサポーター及びグランドが吐出部を支持するようにし、ブロアの構造安定性を向上させることができる。
【0019】
第1吐出部は、第1吐出部のうちブローイングスペースに向ける部位である第1内側部と、ブローイングスペースに向けていない部位である第1外側部とに区分でき、第2吐出部は、第2吐出部のうちブローイングスペースに向ける部位である第2内側部と、ブローイングスペースに向けていない部位である第2外側部とに区分できる。このとき、サポーターは、第1内側部及び第2内側部に連結できる。サポーターは、第1吐出部及び第2吐出部のうち、ブローイングスペースと上下方向に対応する部位に連結できる。
【0020】
従って、サポーターが第1吐出部及び第2吐出部の重心付近である内側部を支持することによって、ブロアの構造剛性を向上させることができる。
【0021】
第1外側部及び第2外側部は、ハウジングと連結できる。
【0022】
従って、吐出部の周りのうち、ブローイングスペースVbに対する外側部位を下側のハウジングと連結することによって、ハウジングの内部流露と吐出部の内部流路とを連通させながらも、吐出部の荷重の一部が直接的にハウジングに伝達されるようにし、ブロアの構造剛性を向上させることができる。
【0023】
サポーターは、上下方向に延びるボディと、ボディから上側に延びて周りを形成し、周りの内側で第1吐出部及び第2吐出部がサポーターと連結される突出部と、及び/又はボディの下部から側方に延びてグランドに連結される拡張部と、を含むことができる。
【0024】
サポーターは、拡張部がボディより平断面積が広くてもよい。サポーターは、ボディが突出部より平断面積が広くてもよい。
【0025】
従って、分配空間の流路幅を考慮するサポーターの形状設計を通じて、吐出空間に近づくほど漸進的に分配空間の平断面積が広がるようにし、サポーターが分配空間内に配置される支持構造としての役割を行うとともに、乱流が生じないようにしながら、各々の吐出流路へ円滑に気流が分配されるようにできる。
【0026】
サポーターは、突出部とボディとを連結する第1リブ、及び/又はボディと拡張部とを連結する第2リブをさらに含むことができる。
【0027】
従って、高さに応じてサポーターの各部位の平断面積を差等しながら段差が発生しても、発生した段差をリブで補強し、サポーターの剛性を向上させることができる。
【0028】
サポーターは、ハウジングの内部空間のうち、ブローイングスペースVbと上下に対応する部位に配置できる。
【0029】
従って、送風ファンから吐出流路に直進する区間以外の部位にサポーターを配置し、サポーターが備えられることによる流動抵抗を最小化することができる。
【0030】
第1吐出部及び第2吐出部は、ブローイングスペースVbを中心に左右に配置されてもよく、ブローイングスペースVbの前後方向の幅SL1は、ブローイングスペースVbの左右方向の幅SL2よりも長くてもよく、サポーターは前後方向の長さL1が左右方向の長さL2よりも長くてもよい。
【0031】
従って、ブロアの風量を強化するために第1吐出部及び第2吐出部の前後方向の長さを長く形成(すなわち、コアンダ面を広く確保してコアンダ効果を増加させる)しても、これに対応してサポーターを前後方向に長く形成することによって、吐出部を安定的に支持することができる。
【0032】
第1吐出部及び第2吐出部は、側方に延びて第1吐出部及び第2吐出部の対向する下部を連結するブリッジをさらに含むことができ、サポーターは、ブリッジの下面に連結できる。
【0033】
従って、第1吐出部と第2吐出部との間の離隔された隙間の下部を側方に延びるブリッジで連結し、ブリッジの下面にサポーターを連結することによって、吐出部の荷重をサポーターに均一に伝達できる。
【0034】
また、サポーターは、ブリッジの下面の中央付近に連結できる。従って、サポーターがブリッジの重心を支えることによって、ブロアの構造剛性を向上させることができる。
【0035】
一方、ブリッジは下側に窪んでもよい。従って、加圧空間を通過して吐出流路に直進できない空気は、ブリッジにぶつかって吐出流路に流動できるという点で、ブリッジの形状を下側に凹な曲面に形成することによって、ブリッジとの衝突による流動抵抗を低減することができる。
【0036】
第1吐出部は、第1吐出部の下部から下側に延びて突出部の内側に挿入される第1挿入部を含むことができ、第2吐出部は、第2吐出部の下部から下側に延びて突出部の内側に挿入される第2挿入部を含むことができる。
【0037】
従って、離隔された二つの吐出部は、特に側方向の外力(閉じたり開けたりする力)に脆弱であっても、サポーターと吐出部の連結部位に側方向の周りを形成する突出部及び突出部の内側に挿入される挿入部を備え、ブロアの構造剛性を向上させることができる。
【0038】
第1挿入部及び第2挿入部の何れか一つは突出部の内周に対応する形状に形成され、突出部と締り嵌め方式で締結されることができる。このとき、第1挿入部及び第2挿入部のうちの残りの一つは何れか一つの内周に対応する形状に形成され、何れか一つと締り嵌め方式で締結されることができる。
【0039】
従って、吐出部とサポーターの締結方式において、順次に締り嵌め方式を採択し、ブロアの組立性を向上させることができる。
【0040】
第1挿入部及び第2挿入部は、各々ボディの上面と対向するボルティング面を備え、第1挿入部のボルティング面と第2挿入部のボルティング面とが上下に重なり、単数個のボルトによってボディの上面にボルティングされることができる。
【0041】
従って、単数のボルティングだけで重なって積層されたサポーター、第1挿入部、第2挿入部を固定させることができるようにし、ブロアの組立性を向上させることができる。
【0042】
ブロアは、ハウジングのうちサポーターに対応する高さを有する部位に配置され、所定の第1距離G1だけハウジングの内部に突出する第1構造物をさらに含むことができる。サポーターは、第1構造物と対向する第1面を含むことができ、第1面は、第1構造物が突出した方向に所定の第1角度s1に傾斜していてもよい。
【0043】
ブロアは、ハウジングのうちサポーターに対応する高さを有する部位に配置され、第1距離G1よりも小さい第2距離G2だけハウジングの内部に突出する第2構造物をさらに含むことができる。サポーターは、第2構造物と対向する第2面を含み、第2面は、第2構造物が突出した方向に第1角度s1よりも小さい第2角度s2に傾斜していてもよい。
【0044】
従って、分配空間に貫入する構造物に対応してサポーターを傾斜して形成することによって、構造物の配置においても分配空間の流路幅が確保できる。
【0045】
サポーターの下部の内側には中空が形成できる。
【0046】
従って、サポーターの内部の下部を中空に形成して材料費を節減することができ、また、グランドがモータハウジングとして機能する場合、ファンモータがグランドの上面から上側に突出しても、干渉することなくサポーターを配置するようにできる。
【0047】
グランドは、送風ファンの上側に配置され、ハウジングから内側に離隔されるハブと、ハブとハウジングとを連結するスポークとを含むことができる。
【0048】
従って、グランドがブロアの送風性能を向上させるディフューザとして機能しながらも、サポーターから伝達された荷重をハウジングに伝達する支持構造としても機能するようにし、ブロアの空間効率性を向上させることができる。
【0049】
また、ディフューザとしてのグランドが送風ファンから吐出された空気の適切な加圧と流動方向の切替を図ることによって、吐出口が上下方向に長く延びる構造でも吐出口全体にわたって均一に空気が到達するようにできる。
【0050】
さらに、ハブは内部にファンに駆動力を提供するファンモータを配置することができる。
【0051】
すなわち、ハブの内部空間をファンモータのハウジングとして活用し、ブロアの空間効率性をさらに向上させることができる。
【0052】
グランドは、ハブから外側に離隔され、ハウジングに連結されるリムをさらに含み、スポークはハブとリムとを連結することができる。
【0053】
従って、リム、ハブ、スポークで構成されるディフューザ兼用のグランドを別途作製した後、ハウジングに簡単に締結できるようにし、ブロアの作製性を向上させることができる。
【0054】
その他の実施形態の具体的な事項は、詳細な説明及び図面に含まれている。
【発明の効果】
【0055】
本発明にかかる送風機は、次のような効果が一つ又はそれ以上がある。
【0056】
第一に、本発明にかかるブロアは、上側に複数個の吐出口を備えながらも、外力に対して優れた剛性を有することができる。
【0057】
第二に、本発明にかかるブロアは、荷重支持構造を内部に備えても、優れた送風性能を確保することができる。
【0058】
第三に、本発明にかかるブロアは、荷重支持構造がブロアの内部に要求される別の構造の形態乃至機能を兼ね備えて空間効率性を向上させることができる。
【0059】
本発明の効果は、以上で言及した効果に制限されず、言及されないまた別の効果は、請求範囲の記載から当業者にとって明確に理解されることができるはずだ。
【図面の簡単な説明】
【0060】
図1】本発明の実施形態にかかるブロアの斜視図である。
図2図1においてガイドボードが突出した状態のブロアの斜視図である。
図3図2の正面図である。
図4図1のP-P’に沿って見た正断面図である。
図5図4の斜視図である。
図6図1のQ-Q’に沿って見た側断面図である。
図7図6の斜視図である。
図8図4のAを拡大した図である。
図9図5のAを拡大した図である。
図10】本発明の別の実施形態にかかるサポーターの断面の拡大斜視図である。
図11】本発明のまた別の実施形態にかかるサポーターの断面の拡大斜視図である。
図12図6のAを拡大した図である。
図13図7のAを拡大した図である。
図14図3のIX-IXによる断面の平面図である。
図15図3のIX-IXによる断面の底面図である。
図16図13の透過図である。
図17】本発明の実施形態にかかるブロアが前方風を実現する際の気流フロー図である。
図18】本発明の実施形態にかかるブロアが上昇風を実現する際の気流フロー図である。
図19】本発明の実施形態にかかるブロアの各部、ハウジング、サポーター、及びグランドを概略的に説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0061】
本発明の利点及び特徴、並びにそれらを達成する方法は、添付される図面と共に詳細に後述されている実施形態を参照すると明確になるはずだ。しかし、本発明は、以下で開示される実施形態に限定されるわけではなく、互いに異なる多様な形態で実現されることができ、単に本実施形態は、本発明の開示を完全するようにし、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本発明は請求項の範疇により定義されるだけである。明細書全体にわたって同じ参照符号は同じ構成要素を指称し得る。
【0062】
以下、例えば、図面符号「134」は、図面符号「134a」、「134b」、「134c」、「134d」、「134e」、及び「134f」を含む意味であり得る。以下、前後左右の方向は説明上の便宜のために任意に設定された基準であるだけで、絶対的な方位を意味するものと理解されてはならない。以下、本叙述において「連結する」とは、直接的に連結する場合だけでなく、間に別の構成を介して間接的に連結する場合を含むこともある。
【0063】
本叙述において、平断面積(平断面)とは、平面図上から見た断面積(平らな断面)を指称することとする。本叙述において、特定の構成を支持するとは、特定の構成の荷重を支えて、特定の構成に加えられる外力から特定の構成を固定させることを意味することができる。
【0064】
まず、本発明にかかるブロア1を構成する吸入部、分配部、及び吐出部について説明する。本発明にかかるブロア1は、吸入部100、分配部130、及び吐出部110、120を含む(図19参照)。
【0065】
吸入部100は外気を吸入して分配部130に供給する。吸入部100は、外気が吸入される吸入口101を有する。吸入部100は内部に送風ファン102aを配置することができる。吸入部100は、内部にフィルター103を配置することができる。吸入部100の内部空間は吸入空間乃至吸入流路と指称してもよい。
【0066】
吐出部110、120は外部空間に空気を吐出する。吐出部110、120は、外気が吐出する吐出口を有する。吐出部110、120は複数個備えられる。複数個の吐出部110、120は分配部130に対して並列的に連結される。例えば、吐出部110、120は、第1吐出部110及び第2吐出部120を含むことができる。吐出部110、120は、内部にベーンを備えることができる。吐出部110、120の内部空間は吐出空間乃至吐出流路と指称してもよい。
【0067】
分配部130は吸入部100から供給された空気を複数個の吐出部110、120に分配する。分配部130は吸入部100と吐出部110、120との間に配置されることができる。分配部130は吸入部100と吐出部110、120とを連結することができる。分配部130には複数個の吐出部110、120が並列的に連結される。分配部130の内部空間は分配空間乃至緩衝空間と指称してもよい。
【0068】
分配部130は、吸入部100内の送風ファン102aから放出されながら加圧された空気が複数個の吐出部110、120に分配される過程で発生する流動抵抗を低減するために、吐出空間と吸入空間との圧力差を緩衝する緩衝空間と理解できる。
【0069】
吸入部100と吐出部110、120は、分配部130を介在して各々下側と上側に連結される。これによって、ブロア1は吸入部100よりも高い位置で空気を吐出させることができる。
【0070】
一方、説明上の便宜のために、以下、吸入部100と分配部130とが直接的に連結され、分配部130と吐出部110、120とが直接的に連結される場合を基準に叙述するようにする。しかし、これにより本発明の技術的思想の核心が制限されるものではなく、各部の間には他の構成がさらに配置されることもあるのは当然である。
【0071】
一方、本叙述において、「部」とは、全体の一部を意味するものであるだけで、作製又は組立上の基本単位である部品を意味するものではない。よって、本叙述において、各々の部を区分して叙述することは、説明上の便宜のために部位を分けたものであるだけで、各部別に作製又は組み立てられなければならないという意味ではない。
【0072】
本発明にかかるブロア1は、空気が流入するハウジング160と、ハウジング160の上側に配置され、各々吐出口を有し、互いに対向する複数個の吐出部110、120と、対向する複数個の吐出部110、120の間の少なくとも一部が離隔されて形成され、少なくとも前方及び後方が開放されるブローイングスペースVbと、を含む。複数個の吐出部110、120は、間にブローイングスペースVbを介してハウジング160に並列的に連結されるものと理解できる。
【0073】
空気の流動を形成する送風ファンは、ブロア1の内部空間のうち、ハウジング160の上部部位よりも上流部位に配置できる。送風ファン102aで加圧された空気は上側に流動して複数個の吐出部110、120に分配された後、外部に吐出されることができる。
【0074】
複数個の吐出流路が並列的に配置される構造において、送風ファン102aを通過した加圧された空気が複数個の吐出流路に分配されるとき、圧力損失及び渦流が発生し得る。かかる圧力損失及び渦流発生を低減するためには、送風ファン102a付近と吐出流路との間の圧力差を緩和する緩衝地帯が備えられる必要がある。
【0075】
このような必要のため、送風ファン102a(吸入流路)と複数個の吐出流路との間には相対的に広い流路幅を提供する分配空間Vdが備えられてもよい。
【0076】
一方、複数個の吐出部110、120は、ブローイングスペースVbが形成される部位で互いに離隔されるものと理解できる。従って、間に前後方に開放される離隔空間であるブローイングスペースVbが形成される複数個の吐出部110、120は、外力(特に、吐出部を開けたり閉じたりする外力)に脆弱なことがある。よって、複数個の吐出部110、120をハウジング160の内部で別途支持し、ブロア1の構造安定性を向上させる必要がある。吐出部110、120の下側には広い流路幅を必要とする分配空間Vdが備えられる点でさらにそうである。
【0077】
本発明にかかるブロア1は、送風ファン102aの下流に配置され、複数個の吐出部110、120から下側に離隔され、ハウジング160に連結されるグランド107と、グランド107から上側に延びて複数個の吐出部110、120を支持するサポーター132と、を含む。
【0078】
グランド107が吐出部110、120から下側に離隔されることによって、間に緩衝地帯である分配空間Vdを確保することができる。グランドはハウジング160に連結され、ハウジング160に荷重を伝達することができる。グランド107はハウジング160により固定されることができる。グランド107は上側のサポーター132を支持することができる。サポーター132は分配空間Vd(グランド107の上側)に配置され、複数個の吐出部110、120を支持することができる。このとき、特定の構成を支持するとは、特定の構成の荷重を支えて、特定の構成に加えられる外力から特定の構成を固定させることを意味することができる。従って、吐出部110、120の荷重の少なくとも一部は、サポーター132及びグランド107を介してハウジング160に伝達されることができ、ハウジング160に伝達された荷重は地面に伝達されることができる。
【0079】
このように、ハウジング160の上側で複数個の吐出部110、120が対向するように配置され、その間にブローイングスペースVbが形成される構造において、ハウジング160の内部に配置されたサポーター132及びグランド107が吐出部110、120を支持するようにし、ブロア1の構造安定性を向上させることができる。
【0080】
一方、サポーター132は分配空間Vdに配置されるので、十分な流路幅を確保しながらも、荷重支持の役割を安定的に行うために適切な形状及び配置に備えられる必要がある。これに関するサポーター132の具体的な形状及び配置に関しては後述するようにする。
【0081】
以下、添付された図面を参照して、本発明の実施形態にかかるブロア1の構成についてさらに詳細に説明するようにする。
【0082】
まず、図4乃至図8図12図13、及び図19を参照してハウジングについて説明する。
【0083】
ハウジング160には空気が流入する。ハウジング160の上側には複数個の吐出部110、120が並列的に連結できる。ハウジング160に流入した空気は上側に流動し、複数個の吐出部110、120各々に分配できる。すなわち、本叙述において、ハウジング160とは、一側に空気が流入する流入口を備え、上側に複数個の吐出部110、120が並列連結されるケーシングと理解できる。ハウジング160はブロア1の外観のうちの一部を提供できる(図19参照)。
【0084】
ハウジング160の形状は周りを有し、上下に開口された形状であり得る。例えば、ハウジング160の形状は、上面と下面が開口された円筒状に近くてもよい。例えば、ハウジング160の形状は上面と下面が開口され、上側にいくほど平断面積が狭くなる円錐台形状に近くてもよい。
【0085】
ハウジングの具体的な形状が本発明の技術的思想の核心を制限するわけではない。例えば、ハウジング160は上面と下面が開口されたボックス状の直六面体形状に備えられてもよい。この場合も、ハウジング160は一側に空気が流入する流入口を備え、上側に複数個の吐出部110、120が並列連結されるケーシングと理解できることは当然であるため、本発明のハウジング160に該当するものと理解できる。しかし、以下、叙述の便宜上、ハウジング160は上面と下面が開口された円錐台形状の場合を基準に叙述するようにする。
【0086】
ハウジングの上側には複数個の吐出部110、120が連結できる。吐出部110、120の内部空間とハウジング160の内部空間は連通できる。ハウジング160の上部の内部空間は、流動する空気が複数個の吐出部110、120に分配される空間である点で、前述した分配部130と理解できる。ハウジング160の上部の内部空間には後述するグランド107及びサポーター132を配置することができる。
【0087】
ハウジング160の下部の内部空間には送風ファン102aを配置することができる。ハウジング160の下側には吸入口101を有するフィルターカバー105を配置することができる。フィルターカバー105の内側にはフィルター103を配置することができる。フィルターカバー105に形成された吸入口101を通過した空気は、フィルター103を通過して浄化された後、送風ファン102aにより上側に圧送され得る。
【0088】
この場合、ハウジング160の下部は、前述した吸入部100の上部と理解できる。また、ハウジング160の下側は吸入部100の下部と理解できる。吸入部100の下部の内部空間とハウジング160の内部空間は連通できる。吸入部100は上部と下部が別途の部材で作製されて連結されるものであってもよい。
【0089】
一方、前記と異なり、ハウジング160の下部が吸入部100全体を提供することもできる。この場合、ハウジング160の下部には吸入口101及びフィルター103を配置することができる。或いは、前記と異なり、ハウジング160は分配部130のみを提供することもできる。この場合、送風ファン102aはハウジング160ではない別途のケーシングに配置されることができる。このように、ハウジング160と吸入部100との関係は、ブロア1の作製単位に応じて変わり得る事項に過ぎず、本発明の技術的思想の核心を制限するわけではない。しかし、以下、叙述の便宜上、ハウジング160が分配部130及び吸入部100の上部を提供する場合を基準に説明するようにする。
【0090】
ハウジング160は一体の部材で作製されることもあるが、便宜のために、外側に配置されて厚さを有する部材であるスリーブ(以下、「アウタースリーブ」)と、内側に配置されて厚さを有する部材であるスリーブ(以下、「インナースリーブ」)とが各々作製された後、一つに組み立てられて作製されることもある。この場合、アウタースリーブの外部面がハウジング160の外部面を形成し、インナースリーブの内部面がハウジング160の内部面を形成することができる。所望の形状の外部面及び内部面を容易に作製するために、アウタースリーブとインナースリーブを各々先に作製した後、一つに組み立てることができるようにし、ハウジング160の作製の便宜を向上させることができる。このような作製方式は、後述する吐出部などにも同様に適用されることができる。
【0091】
添付された図面のように、吸入部100のアウタースリーブに該当するフィルターカバー105を上側に延ばして、吐出部110、120のアウタースリーブ(具体的には、後述する第1、2外側部114、124のアウタースリーブ114o、124o)を下側に延ばした後、フィルターカバー105の上部と吐出部110、120のアウタースリーブの下部を総称してハウジング160のアウタースリーブと指称してもよい。フィルターカバー105の上端と吐出部110、120の外側部114、124のアウタースリーブ114o、124oの下端は、後述するスポーク107bと対応する高さ部位で連結され、滑らかな連続面を形成することができる。
【0092】
添付された図面のように、周りを形成するリム107cを備え、吐出部110、120のインナースリーブ(具体的には、後述する第1、2外側部114、124のインナースリーブ114i、124iに)を下側に延ばした後、リム107cと吐出部110、120のインナースリーブの下部を総称してハウジング160のインナースリーブと指称してもよい。高さ上、リム107cの下端がハウジング160の下端であると理解できる。リム107cの上端は吐出部110、120の外側部114、124のインナースリーブ114i、124iの下端と連結されて滑らかな連続面を形成することができる。
【0093】
図8図9、及び図12を参照すると、リム107cはハウジング160のインナースリーブの少なくとも一部を構成することができる。リム107cは、上面と下面が開口された円筒状であり得る。或いは、リム107cは、上面と下面が開口され、上側にいくほど平断面積が狭くなる円錐台形状であり得る。
【0094】
リム107cの内部には後述するサポーター132、グランド107、及び/又は送風ファン102aを配置することができる。リム107cの内部で下側から上側に送風ファン102a、グランド107、及び/又はサポーター132を順次配置することができる。
【0095】
送風ファン102a、及び/又はグランド107は、リム107cの内部の平断面上の中央部位に配置されることができる。グランド107(具体的には、後述するハブ107a)はリム107cの内周面から一定距離の内側に離隔されて配置されることができる。リム107cの内周面とグランド107(具体的には、後述するハブ107a)との間の離隔された空間は加圧空間Vpと指称してもよい。加圧空間Vpはブロア1内の他の部位に比べて流路幅を狭く形成して空気を加圧する空間と理解できる。
【0096】
リム107cの下端は半径内側方向に延びて、後述する送風ファン102aの空気流入口102aaと面積が一致する開口部を形成することができる。また、リム107cは前記開口部の周りに沿って形成され、回転軸方向に上方傾斜を有する曲面形態のベルマウス107caを形成することもできる。ベルマルス107caはフィルター103を通過した空気を送風ファン102aの空気流入口102aa側にガイドして空気流動を向上させることができる。
【0097】
リム107cの内部面は空気の流動を考慮し、滑らかな連続面に形成されることができる。リム107cの外部面にはフィルターカバー105の上部及び吐出部110、120の外側部114、124のアウタースリーブ114o、124oの下部が連結できる。リム107cの外部面のうち下部にはフィルターカバー105の上部が連結できる。リム107cの外部面のうち上部には吐出部110、120の外側部114、124のアウタースリーブ114o、124oの下部が連結できる。
【0098】
以下、ハウジング160のインナースリーブ及びハウジング160のアウタースリーブを総称し、簡略にハウジング160と叙述できることは当然である。高さ上、フィルター103の上側からブリッジ134の下側までをハウジング160と指称してもよい。高さ上、ブリッジ134及びブリッジ134の上側部位を吐出部110、120と指称してもよい(図19参照)。
【0099】
但し、前述したハウジング160の作製単位に関する叙述は一例示であるだけで、これによって本発明の技術的思想の核心が制限されてはならない。例えば、ハウジング160は前方面を形成するフロントスリーブと後方面を形成するリアスリーブとが組み立てられて作製されることもできる。しかし、以下、叙述の便宜上、添付された図面のようなハウジング160の作製単位を基準に叙述するようにする。
【0100】
図4乃至図8図12、及び図13を参照すると、送風ファン102aはブロア1の内部に配置されることができる。本発明の一実施形態にかかると、送風ファン102aはハウジング160の内部に配置されることができる。送風ファン102aはハウジング160の下部の内部空間に配置されることができる。送風ファン102aは、後述するグランド107の下側に配置されることができる。
【0101】
送風ファン102aは流入した空気を上側に送風させる。送風ファン102aは下側の空気を吸入して上側に圧送させることができる。ブロア1の吸入口101及びフィルター103を通過した空気は、送風ファン102aにより加圧された後、上側に吐出されることができる。
【0102】
例えば、送風ファン102aは回転軸が上下方向に配置されることができる。送風ファン102aの回転軸はハウジング160の内部空間の平断面上、中央と一致するように配置されることができる。このとき、送風ファン102aは下側に向けて開口された空気流入口102aaを備える軸流ファン(axial fan)又は斜流ファン(mixed flow fan)であり得る。このとき、送風ファン102aは下側に空気流入口102aaを有し、上側に空気吐出口102abを有し得る。このとき、送風ファン102aの空気流入口102aaはハウジング160の空気流入口(乃至リム107cの開口部)と一致し得る。
【0103】
好ましくは、送風ファン102aは斜流ファン(mixed flow fan)であり得る。一般に、斜流ファンは軸流ファン(axial fan)に比べて体積が小さく、消音が少ないものと知られている。斜流ファンは半径方向に対して上側に約45~55度の傾斜を有する複数個のブレード102adが上下方向の回転軸を中心に配置され、半径方向に対して上側に約45~55度の傾斜を有する一対のシュラウド102acがブレード102adを介在して上下に離隔されて備えられる形態であり得る。
【0104】
送風ファン102aの空気流入口102aaに流入した空気は、一対のシュラウド102acの間に流入して回転されるブレード102adにより加圧された後、送風ファン102aの空気吐出口102abに吐出されることができる。
【0105】
但し、斜流ファンは軸方向に対して半径外側方向に傾斜して流動する気流を形成するという点で、ファンから吐出された気流を上側方向に切り替えさせるために、後述するディフューザ(すなわち、ハブ107aとスポーク107bを含む形態のグランド107)を備える必要があり得る。
【0106】
以下、吐出部110、120及びブローイングスペースVbに関して詳細に説明するようにする。
【0107】
本発明で吐出部110、120は複数個備えられる。複数個の吐出部110、120は、少なくとも一部が互いに離隔される。複数個の吐出部110、120は、分配部130の上側に連結できる。複数個の吐出部110、120は、相互間に並列に配置される。複数個の吐出部110、120は各々吐出口を有する。分配部130から空気が分配された各々の吐出部110、120は、吐出口を介して空気を外部に吐出できる。
【0108】
例えば、添付図のように、吐出部110、120はハウジング160の上側に連結される第1吐出部110及び第2吐出部120を含むことができる。本発明の技術的思想の核心は吐出部の数に制限されるわけではない。以下、叙述の便宜上、吐出部が2つである場合を基準に叙述するようにする。
【0109】
第2吐出部120は第1吐出部110と対向することができる。例えば、第1吐出部110と第2吐出部120は互いに完全に離隔されて平行な「II」形状の吐出部を形成することもできる。しかし、第2吐出部120が第1吐出部110と対向するというのは、第2吐出部120と第1吐出部110が必ず互いに完全に離隔されなければならないということを意味するものでもない。例えば、第1吐出部110と第2吐出部120の一部分は互いに連結されることもある。
【0110】
例えば、第1吐出部110と第2吐出部120の下端部が互いに連結され、第1吐出部110と第2吐出部120の上端部が互いに連結され、第1吐出部110と第2吐出部120の中端部が互いに離隔され、全体的に「O」形状の吐出部を形成することもある。このとき、第1吐出部110と第2吐出部120との間の離隔された空間は水平方向に開放され得る。
【0111】
或いは、添付図のように、第1吐出部110と第2吐出部120の下端部だけが互いに連結され、全体的に「U」形状の吐出部を形成することもある。このとき、第1吐出部110と第2吐出部120との間の離隔された空間は水平方向と上方に開放され得る。
【0112】
このように、吐出部の全体的な形状は変形され得るが、別途の言及がない限り、以下、叙述の便宜上、第1吐出部110と第2吐出部120の下端部のみが互いに連結され、「U」形状又は「U」形状に近い形状の吐出部を形成する場合を基準に叙述するようにする。このとき、第1吐出部110と第2吐出部120の下部を連結する部位は、ブリッジ134と指称してもよい。ブリッジ134に関する詳細な説明は後述するようにする。また、このとき、第1吐出部110は第1タワーと指称してもよく、第2吐出部120は第2タワーと指称してもよい。
【0113】
以下、叙述上の便宜のために、ブロア1に方位を付与するようにする。第1吐出部110は、ブローイングスペースVbを基準に右側に配置され、第2吐出部120は、ブローイングスペースVbを基準に左側に配置されているものとみなす(図2の方位表参照)。すなわち、第1吐出部110及び第2吐出部120は、ブローイングスペースVbを中心に左右に配置されることができる。第1吐出部110と第2吐出部120は、互いに左右側方に離隔されることができる(図2の方位表参照)。
【0114】
これによって、ブローイングスペースVbは少なくとも前方及び後方が開放される。また、好ましくは、後述する気流変換器400による上昇風を実現するために、ブローイングスペースVbは上方が共に開放されることができる。例えば、吐出部110、120の全体的な形状がU形状に形成されることができる。或いは、例えば、吐出部110、120の全体的な形状がO形状であっても、吐出部110、120の上部を上下方向に貫通して形成される開口が備えられてもよい。
【0115】
一方、前述のように、吐出部110、120が「U」形状乃至「U」形状に近い形状に形成されるとき、吐出部110、120は下記のような端部を含むことができる。
【0116】
第1吐出部110は、上側端部である上側端111、前方側端部である前端112、後方側端部である後端113を含むことができる。第2吐出部120は、上側端部である上側端121、前方側端部である前端122、後方側端部である後端123を含むことができる(図1参照)。
【0117】
吐出部110、120の前端112、122及び後端113、123は、後述する内側部と外側部の境界になり得る。
【0118】
図2図17及び図18を参照すると、ブロア1の空気吐出方向はブローイングスペースVbを横切る水平方向である第1空気吐出方向S1と、ブローイングスペースVbを横切る垂直方向である第2空気吐出方向S2と、を含むことができる。第1空気吐出方向S1に流動する空気を水平気流乃至前方風といえ、第2空気吐出方向S2に流動する空気を上昇気流乃至上昇風といえる。
【0119】
このとき、水平気流は空気を水平方向にのみ流動させるという意味よりは、水平方向に流動する空気の流量がさらに多いと理解されなければならない。同様に、上昇気流は空気を上側方向にのみ流動させるという意味よりは、上側方向に流動する空気の流量がさらに多いと理解されなければならない。上昇気流は吐出空気がユーザーに直接流動することを抑制し、室内空気を積極的に対流させることができる。
【0120】
第2空気吐出方向S2を干渉することなく実現するために、ブローイングスペースVbの上方が開放され得る。例えば、第1吐出部110の上側端111及び第2吐出部120の上側端121が離隔され得る。
【0121】
また、第1空気吐出方向S1を干渉することなく実現するために、ブローイングスペースVbの前方及び後方が開放され得る。例えば、第1吐出部110の前端112及び第2吐出部120の前端122が離隔され、第1吐出部110の後端113及び第2吐出部120の後端123も離隔され得る。
【0122】
第1吐出部110はハウジング160の上側に配置される。第1吐出部110は、ハウジング160の内部と連通する空間Vo1を形成する。前記空間vo1は、第1吐出空間Vo1と指称してもよい。第1吐出部110は周り又は周りと上面を備え、内部空間を形成し、下面は開放された形状のケーシングであり得る。このとき、第1吐出部110の開放された下面はハウジング160の開放された上面と相接し得る。これによって、第1吐出空間Vo1とハウジング160の内部空間が連通できる。
【0123】
例えば、第1吐出部110は下面が開放された直六面体形状のケーシングであり得る。或いは、例えば、第1吐出部110は、下面が開放された円柱形状のケーシングであり得る。又は、例えば、第1吐出部110は、下面が開放された円錐形状のケーシングであり得る。挙げた形状以外にも、第1吐出部110の形状は、当業者が容易に変形し得る程度のどんな形状に備えられても構わない。しかし、以下、叙述上の便宜のために、第1吐出部110は下面が開放され、上側にいくほど断面積が狭くなり、平らな上面を有する円錐台に近い形状のケーシングである場合を基準に叙述するようにする。
【0124】
第1吐出部110は第1吐出口117を有する。例えば、第1吐出口117は第1吐出部110の周り又は上面が開口されて形成されることができる。ハウジング160から第1吐出空間Vo1に流入した空気は、第1吐出口117を介してブロア1から吐出されることができる。
【0125】
第1吐出部110は上側に延びる。すなわち、第1吐出部110の外観は上下方向に長く形成されてもよい。第1吐出口117もまた第1吐出部110に沿って共に上下方向に長く形成されてもよい。第1吐出口117の上下方向の長さは、第1吐出部110の上下方向の長さに近くてもよい。第1吐出口117の下端は第1吐出部110の下端に近く形成され、第1吐出口117の上端は第1吐出部110の上端に近く形成されてもよい。これによって、ブロア1は室内空間の平面積を狭く占めながらも、豊かな吐出風量を提供することができる。
【0126】
第2吐出部120はハウジング160の上側に配置される。第2吐出部120はハウジング160の内部と連通する空間Vo2を形成する。前記空間vo2は第2吐出空間Vo2と指称してもよい。第2吐出部120は周り又は周りと上面を備えて内部空間を形成し、下面は開放された形状のケーシングであり得る。このとき、第2吐出部120の開放された下面はハウジング160の開放された上面と相接し得る。これによって、第2吐出空間Vo2とハウジング160の内部空間が連通できる。
【0127】
例えば、第2吐出部120は下面が開放された直六面体形状のケーシングであり得る。或いは、例えば、第2吐出部120は、下面が開放された円柱形状のケーシングであり得る。又は、例えば、第2吐出部120は、下面が開放された円錐形状のケーシングであり得る。挙げた形状以外にも、第2吐出部120の形状は、当業者が容易に変形し得る程度のどんな形状に備えられても構わない。しかし、以下、叙述上の便宜のために、第2吐出部120は下面が開放され、上側にいくほど断面積が狭くなり、平らな上面を有する円錐台に近い形状のケーシングである場合を基準に叙述するようにする。
【0128】
第2吐出部120は第2吐出口127を有する。例えば、第2吐出口127は第2吐出部120の周り又は上面が開口されて形成されることができる。ハウジング160から第2吐出空間Vo2に流入した空気は、第2吐出口127を介してブロア1から吐出されることができる。
【0129】
第2吐出部120は上側に延びる。すなわち、第2吐出部120の外観は上下方向に長く形成されてもよい。第2吐出口127もまた第2吐出部120に沿って共に上下方向に長く形成されてもよい。第2吐出口127の上下方向の長さは第2吐出部120の上下方向の長さに近くてもよい。第2吐出口127の下端は第2吐出部120の下端に近く形成され、第2吐出口127の上端は第2吐出部120の上端に近く形成されてもよい。これによって、ブロア1は室内空間の平面積を狭く占めながらも、豊かな吐出風量を提供することができる。
【0130】
一方、吐出部110、120内の吐出口が配置される位置は、当業者にとって多様に変容され得る。例えば、吐出口は吐出部110、120の上面に配置されてもよい。例えば、吐出口は吐出部110、120間の互いに対向する面ではない面(以下、外側部)に配置されてもよい。しかし、好ましくは、二つの吐出部110、120が対向する構造で、ブローイングスペースVb及びコアンダ効果を通じてブロア1の性能を極大化するために、二つの吐出部110、120が互いに対向する面(以下、内側部)に吐出口を配置することができる。以下、叙述上の便宜のために、第1吐出部110の第1内側部115に第1吐出口117が配置され、第2吐出部120の第2内側部125に第2吐出口127が配置された場合を基準に叙述するようにする。
【0131】
一方、第1吐出部110と第2吐出部120との間の離隔された空間は、吐出口から吐出された空気が流動する空間という意味で、以下、ブローイングスペースVbと指称してもよい。ブローイングスペースVbは対向する第1吐出部110と第2吐出部120との間に形成されることができる。第1吐出部110と第2吐出部120の外面は、ブローイングスペースVbの境界と理解できる。
【0132】
第1吐出口117は、ブローイングスペースVbに向けて配置されることができる。また、第2吐出口127はブローイングスペースVbに向けて配置されることができる。
【0133】
第1吐出空間Vo1を流動する空気は、第1吐出口117を介してブローイングスペースVbに吐出されることができる。第2吐出空間Vo2を流動する空気は第2吐出口127を介してブローイングスペースVbに吐出されることができる。
【0134】
第1吐出口117及び第2吐出口127から吐出された空気はブローイングスペースVbで合流された後、ユーザーに流動し得る。すなわち、第1吐出口117の吐出空気及び第2吐出口127の吐出空気が個別的にユーザーに流動しないようにし、第1吐出口117の吐出空気及び第2吐出口127の吐出空気をブローイングスペースVbで合流させた後、ユーザーに提供することができる。ブローイングスペースVbは吐出空気が合流されてミックスされる空間に用いられることができる。第1吐出口117の吐出空気及び第2吐出口127の吐出空気がブローイングスペースVbで合流されることによって、吐出空気の直進性を向上させることができる。
【0135】
吐出口からブローイングスペースVbに吐出された空気は、コアンダ効果により第1内側部115及び第2内側部125に乗って前方に吐出されることができる。第1内側部115の外面と第2内側部125の外面は、コアンダ面に作用し、ブローイングスペースVbを流動する空気を前方側にガイドできる。すなわち、吐出口から吐出された空気はコアンダ効果により内側部の外面に乗って前方に流動し得る。
【0136】
ブローイングスペースVbを介して外気に比べて大きい圧力及び速力を有する吐出風がブローイングスペースVbの開放された前方に吐出されることによって、ブロア1の後方に対してブローイングスペースVb内の負圧(negative pressure)が形成できる。これによって、ブロア1の後方の空気がブローイングスペースVbに流入し得る。ブロア1の後方からブローイングスペースVbに流入した空気は吐出風に合流し得る。これによって、ブロア1が吐出する風量はさらに増幅し得る。
【0137】
すなわち、吐出口がブローイングスペースVbに向けて空気を吐出することによって、第1吐出口117及び第2吐出口127から各々吐出された空気はブローイングスペースVbで合流されて前方に流動し、ブロア1の後方の空気は圧力差によってブローイングスペースVbに引っ張られて前方に共に流動することによって、ブロア1の風量が強化できる。
【0138】
ブローイングスペースVbでの空気流動により外側部の周囲でも空気流動が発生し得る。外側部は周囲の空気流動に対してコアンダ効果を誘発し、空気流動を前端112、122に案内できる。すなわち、第1外側部114の外面と第2外側部124の外面はブロア1の側方の空気に対してコアンダ面に作用し、ブロア1の側方の空気が前方風に合流されるようにできる。これによって、ブロア1が吐出する風量はさらに増幅し得る。
【0139】
第1吐出部110及び第2吐出部120は、空気吐出方向S1、S2に対して流線形に形成され得る。例えば、第1内側部115及び第2内側部125はブローイングスペースVbに向けて、平断面上、膨らんで形成され得る。例えば、第1外側部114及び第2外側部124は、各々左側方及び右側方に向けて平断面上膨らんで形成され得る。
【0140】
一方、ブローイングスペースVbの幅というのは、二つの吐出部110、120の間の離隔距離乃至ブローイングスペースVbの左右方向の長さを指称するものであり得る。ブローイングスペースVbの深さというのは、ブローイングスペースVbの前後方向の長さを指称するものであり得る。ブローイングスペースVbの高さというのは、ブローイングスペースVbの上下方向の長さを指称するものであり得る(図2の方位表参照)。
【0141】
第1内側部115及び第2内側部125間の離隔距離(すなわち、ブローイングスペースVbの幅)のうちの最短距離を最短距離B0といえる。第1、2吐出口は最短距離B0が形成される地点よりも後方側に位置してもよい。
【0142】
第1吐出部110の前端112及び第2吐出部120の前端122の離隔距離を第1離隔距離B1といえ、第1吐出部110の後端113及び第2吐出部120の後端123の離隔距離を第2離隔距離B2といえる。
【0143】
B1及びB2は同一に形成され得る。本実施形態と異なり、B1又はB2の何れか一つの長さがより長く形成されても構わない。
【0144】
第1吐出口117及び第2吐出口127はB0及びB2の間に配置されることができる。第1吐出口117及び第2吐出口127はB0よりも第1吐出部110の後端113及び第2吐出部120の後端123に近く配置されることが好ましい。吐出口117、127が後端113、123に近く配置されるほどコアンダ効果を通じた気流制御が容易である。
【0145】
一方、コアンダ効果を強化するために、吐出口を通過して吐出される空気が前方に向けて吐出されるように吐出口が前方に向けて屈曲して形成されることができる。これに関して、吐出口の形状に関する詳細な説明は後述するようにする。
【0146】
第1吐出口117及び第2吐出口127は、上下方向上、ブローイングスペースVbが形成された領域内に配置されることができる。
【0147】
ブローイングスペースVbの幅よりも第1吐出口117及び第2吐出口127の上下方向の長さが長くてもよい。これによって、第1吐出口117の吐出空気及び第2吐出口127の吐出空気がブローイングスペースVbで円滑に合流されるように誘導できる。
【0148】
第1吐出部110と第2吐出部120はブローイングスペースVbを基準に互いに対称され得る(対称となってよい:以下同じ)。第1吐出口117と第2吐出口127はブローイングスペースVbを基準に互いに対称され得る。これと異なり、第1吐出部110及び第2吐出部120が非対称の形態で形成されても構わない。しかし、ブローイングスペースVbを基準に第1吐出部110及び第2吐出部120が対称されることが、水平気流及び上昇気流の制御においてより有利なことがある。
【0149】
一方、二つの吐出部110、120各々は、組立及び作製上の便宜のために、ブローイングスペースVbを基準に、後述するように作製単位が区分されることもできる。
【0150】
第1吐出部110は、第1吐出部110のうち、ブローイングスペースVbに向ける部位である第1内側部115と、ブローイングスペースVbに向けていない部位である第1外側部114とに区分できる。第1吐出部110は、第1内側部115と第1外側部114とが結合されて形成されることができる。第1内側部115と第1外側部114は連続面を形成することができる。
【0151】
第1内側部115と第1外側部114は各々単一の部材で形成されることもできる。しかし、図面に示すように、作製及び組立の便宜のために、第1内側部115は外側に配置されるアウタースリーブ115oと内側に配置されるインナースリーブ115iとが結合されて形成されることができる。また、第1外側部114は外側に配置されるアウタースリーブ114oと内側に配置されるインナースリーブ114iとが結合されて形成されることができる。
【0152】
第2吐出部120は、第2吐出部120のうち、ブローイングスペースVbに向ける部位である第2内側部125と、ブローイングスペースVbに向けていない部位である第2外側部124とに区分できる。第2吐出部120は第2内側部125と第2外側部124とが結合されて形成されることができる。第2内側部125と第2外側部124は連続面を形成することができる。
【0153】
第2内側部125と第2外側部124は、各々単一の部材で形成されることもできる。しかし、図面に示すように、作製及び組立の便宜のために、第2内側部125は外側に配置されるアウタースリーブ125oと内側に配置されるインナースリーブ125iとが結合されて形成されることができる。また、第2外側部124は外側に配置されるアウタースリーブ124oと内側に配置されるインナースリーブ124iとが結合されて形成されることができる(図8図9、及び図11参照)。
【0154】
第1吐出部110の第1外側部114及び第2吐出部120の第2外側部124は互いに反対方向に配置されることができる。第1吐出部110の第1内側部115及び第2吐出部120の第2内側部125は互いに対向することができる。
【0155】
一方、前述したように、吐出部を内側部と外側部とに区画して作製及び組立てることによって、内側部の周囲での流動に適したコアンダ面及び外側部の周囲での流動に適したコアンダ面を各々適切な形状に作製することがさらに容易になる。
【0156】
前述したように、吐出部110、120の全体的な形状が「U」形状である場合、ブリッジ134部位を除いた二つの吐出部110、120の間の距離(ブローイングスペースVbの幅)は上端から下側にいくほど狭くなるか、又は離れるか、又は一定であるように形成されることができる。例えば、前記距離が上端から下側にいくほど狭くなる場合、吐出部110、120の全体的な形状は「V」形状に近くてもよい。例えば、前記距離が上端から下側にいくほど離れる場合、吐出部110、120の全体的な形状は「C」形状が反時計方向に90度回転された形状に近くてもよい。ブローイングスペースVbの幅が広い方は、幅が狭い方よりも流動速度が相対的に低く形成され得る。吐出風の流動速度によって吐出風の到達距離が変わり得る。
【0157】
このように、ブリッジ134部位を除いた二つの吐出部110、120の間の距離は吐出風の到達距離などを考慮し、必要に応じて当業者にとって多様に変容され得る。以下の叙述では便宜のために、ブローイングスペースVbの幅が一定に形成される場合を基準に叙述するようにする。この場合、吐出風の速力及び到達距離を高さに応じて均一に形成させることができる。
【0158】
ブローイングスペースVbの前後方向の幅SL1(すなわち、ブローイングスペースVbの深さ)は、ブローイングスペースVbの左右方向の幅SL2(すなわち、ブローイングスペースVbの幅)よりも長くてもよい(図8図9、及び図12参照)。
【0159】
従って、ブローイングスペースVbの前後方向の幅SL1を相対的に長く形成することによって、ブロア1が前方風を吐出するための十分なコアンダ面を提供することができる。ブローイングスペースVbの左右方向の幅SL2を相対的に短く形成することによって、前方風が遠い所まで到達できる風圧を確保することができる。
【0160】
第1外側部114はハウジング160と連結できる。第1外側部114はハウジング160の上端と連続面を形成することができる。第2外側部124は、ハウジング160と連結できる。第1外側部114と第2外側部124の下端は、ハウジング160の上端と同じ形状であり得る。第1、2外側部114、124の下端はハウジング160の上端と連続面を形成することができる。吐出部110、120の周りのうち、ブローイングスペースVbに対する外側部位を下側のハウジング160と連結することによって、ハウジング160の内部流路と吐出部110、120の内部流路とを連通させながらも、吐出部110、120の荷重の一部が直接的にハウジング160に伝達されるようにし、ブロア1の構造安定性を向上させることができる。
【0161】
また、吐出部110、120の外側部がハウジング160と連続面を形成することによって、ハウジング160の内部空間と吐出部110、120の内部吐出空間とが連通されるにあたって流路の境界に段差が形成されないながら滑らかに連結されるようにし、不要な流動抵抗の発生を防止することができる。
【0162】
第1外側部114の側端の下部と第2外側部124の側端の下部は、互いに連結されて連続面を形成することができる。第1外側部114の側端の下部と第2外側部124の側端の下部、及びブリッジ134は共に第1吐出部110と第2吐出部120とが連結するようにできる。
【0163】
以下、ブリッジについて叙述するようにする(図1乃至図7参照)。
【0164】
第1吐出部110及び第2吐出部120は、側方に延びて第1吐出部110及び第2吐出部120の対向する下部を連結するブリッジ134をさらに含むことができる。ブリッジ134は、第1内側部115の下部と第2内側部125の下部とを連結することができる。ブリッジ134は、吐出部110、120の一部と理解されることができる。ブリッジ134は、第1吐出部110及び第2吐出部120の下部を連結することによって、離隔された二つの吐出部110、120の外力に対する剛性を向上させることができる。
【0165】
ブリッジ134の上面はブロア1の外観の一部を提供し、ブローイングスペースVbの下側境界面を形成することができる。ブリッジ134の上面はブローイングスペースVb内の流動を考慮して形成されることができる。ブリッジ134の上面、第1外側部114、第2外側部124、第1内側部115、第2内側部125は共に吐出部110、120の外観を形成することができる。
【0166】
ブリッジ134の下面はブロア1の内部面、特に、分配空間Vdの上側境界面を形成することができる。分配空間Vdを流動する空気のうちの一部は、ブリッジ134の下面により第1吐出空間Vo1と第2吐出空間Vo2に分配されることができる。ブリッジ134の下面は分配空間Vd内の流動を考慮して形成されることができる。
【0167】
ブリッジ134の形状は側方に離隔された第1吐出部110と第2吐出部120とを連結するために側方に延びる形状であり得る。例えば、ブリッジ134は水平方向に延びて、一端が第1吐出部110と垂直な角を形成し、他端が第2吐出部120と垂直な角を形成する形状であり得る。或いは、例えば、ブリッジ134は「V」形状であり、一端が第1吐出部110と滑らかな連続面を形成し、他端が第2吐出部120と滑らかな連続面を形成することもできる。
【0168】
しかし、ブリッジ134の上面はブローイングスペースVb内の流動に影響を与えることができ、ブリッジ134の下面は分配空間Vd内の流動の分配に影響を与えることができるので、好ましくは、ブリッジ134はラウンドされた「U」形状であり、一端が第1吐出部110と滑らかな連続面を形成し、他端が第2吐出部120と滑らかな連続面を形成することができる。すなわち、ブリッジ134は下側に窪んでいてもよい。
【0169】
加圧空間Vpを通過して吐出流路に直進できない空気は、ブリッジ134にぶつかって吐出流路に流動できるという点で、ブリッジ134の形状を下側に窪んでいる曲面に形成することによって、ブリッジ134との衝突による流動抵抗を低減することができる。
【0170】
ブリッジ134は、ブリッジカバー134a、第1ブリッジ部134b1、第2ブリッジ部134b2、第1挿入部134c1、及び第2挿入部134c2を含むことができる(図8乃至図13参照)。
【0171】
ブリッジカバー134aはブリッジ134の最外側に配置されてブリッジ134の外面を形成することができる。ブリッジカバー134aは、第1内側部115及び第2内側部125とは別個の部材で作製されて組立締結できる。ブリッジカバー134aは、第1内側部115のアウタースリーブ115oの下端134aaと第2内側部125のアウタースリーブ125oの下端134abを連続面に連結することができる。ブリッジカバー134aはラウンドされた「U」形状であり得る。
【0172】
ブリッジカバー134aの前端は下方に折り曲げられて延びて、前方面134acを形成することができる。ブリッジカバー134aの前方面134acは半透明な材質で備えられ、ディスプレイが表示できる。ブリッジカバー134aの前方面134acは第1外側部114及び第2外側部124と連続面を形成することができる。ブリッジカバー134aの前方面134acは、第1外側部114及び第2外側部124と共にブロア1の周りを提供することができる。ブリッジカバー134aの前方面134acは、ハウジング160の一部と理解されることもできる。
【0173】
一方、ブリッジ134の作製において、水平部材であるブリッジ134は上下に延びた第1、2吐出部110、120とは完全に別途作製されて組立てられることもある。しかし、ブリッジ134部位は互いに離隔された吐出部110、120の荷重及び/又は外力が下側のハウジング160に伝達されるにあたってストレスが集中する部位であるため、ブリッジ134の少なくとも一部は、第1吐出部110及び第2吐出部120と一体の部材で作製されるようにし、第1吐出部110、第2吐出部120、ブリッジ134の結合強度を向上させることが好ましい。
【0174】
例えば、ブリッジ134は、第1内側部115のインナースリーブ115iの下端134aaから第2内側部125に向けて下方に屈曲して延びる第1ブリッジ部134b1と、第2内側部125のインナースリーブ125iの下端134abから第1内側部115に向けて下方に屈曲して延びる第2ブリッジ部134b2とを含むことができる。第1ブリッジ部134b1は第1内側部115のインナースリーブ115iと一体に形成されることができる。第2ブリッジ部134b2は第2内側部125のインナースリーブ125iと一体に形成されることができる。第1ブリッジ部134b1と第2ブリッジ134部の全体的な形状は「U」形状であり得る。
【0175】
第1ブリッジ部134b1と第2ブリッジ部134b2は「U」形状の中間地点で互いに連結されて連続面を形成することもできる(図11参照)。しかし、好ましくは、第1ブリッジ部134b1と第2ブリッジ部134b2は下端で互いに連結されず、所定の距離離隔されたまま、各々下方に折り曲げられて延びることができる。
【0176】
第1吐出部110(具体的には、第1ブリッジ部134b1)は第1吐出部110(具体的には、第1ブリッジ部134b1)の下部から下側に延びて、後述するサポーター132の突出部132bの内側に挿入される第1挿入部134c1を含むことができる。第2吐出部120(具体的には、第2ブリッジ部134b2)は第2吐出部120(具体的には、第2ブリッジ部134b2)の下部から下側に延びて、後述するサポーター132の突出部132bの内側に挿入される第2挿入部134c2を含むことができる。第1挿入部134c1と第2挿入部134c2は、サポーター132の突出部132bの内側に挿入されてはまるように形成されることによって、ブリッジ134とサポーター132との締結を容易にできる。
【0177】
第1挿入部134c1と第2挿入部134c2はサポーター132の突出部132bの内側面に面接触できる。ブリッジ134部が第1挿入部134c1と第2挿入部134c2を備えることによって、後述するサポーター132(すなわち、サポーター132の突出部132b)と相接する面積を広げて、ブリッジ134とサポーター132との間の締結強度を向上させることができる。
【0178】
さらに、第1挿入部134c1は第1挿入部134c1の前方端と後方端で折り曲げられて、第2挿入部134c2に向けて延びる延長面134c1f、134c1rを含むことができる。第1挿入部134c1の平断面上の形状は、第2挿入部134c2に向けて開口された「C」形状に近くてもよい。また、第2挿入部134c2は第2挿入部134c2の前方端と後方端で折り曲げられて、第1挿入部134c1に向けて延びる延長面134c2f、134c2rを含むことができる。第2挿入部134c2の平断面上の形状は、第1挿入部134c1に向けて開口された「C」形状に近くてもよい。
【0179】
第1挿入部134c1の前方端の延長面134c1fは、第2挿入部134c2の前方端の延長面134c2fと面接触できる。第2挿入部134c2の後方端の延長面134c2rは、第1挿入部134c1の後方端の延長面134c1rと面接触できる。すなわち、第1挿入部134c1と第2挿入部134c2は、延長面を介して互いに噛合って締り嵌めとなることができる。
【0180】
また、第1挿入部134c1の前方端の延長面134c1fと第2挿入部134c2の前方端の延長面134c2fの何れか一つは、サポーター132の突出部132bの内側面と面接触できる。第1挿入部134c1の後方端の延長面134c1rと第2挿入部134c2の後方端の延長面134c2rの何れか一つは、サポーター132の突出部132bの内側面と面接触できる。すなわち、第1挿入部134c1、第2挿入部134c2、第1挿入部134c1の前方端の延長面134c1fと第2挿入部134c2の前方端の延長面134c2fの何れか一つ、及び第1挿入部134c1の後方端の延長面134c1rと第2挿入部134c2の後方端の延長面134c2rの何れか一つは、サポーター132の突出部132bの内周面に対応するように形成され、サポーター132の突出部132bに締り嵌めとなることができる。
【0181】
例えば、第1挿入部134c1(以下、「挿入部」とは、「延長面」を含む挿入部を意味することができる。)及び第2挿入部134c2の何れか一つは、突出部132bの内周に対応する形状に形成されることができる。前記何れか一つの挿入部は、突出部132bと締り嵌め方式で締結されることができる。第1挿入部134c1及び第2挿入部134c2のうちの残りの一つは、前記何れか一つの内周に対応する形状に形成されることができる。前記残りの一つの挿入部は、前記何れか一つの挿入部と締り嵌め方式で締結されることができる。特に、この場合、吐出部110、120とサポーター132の締結方式において順次に締り嵌め方式を採択し、ブロア1の組立性を向上させることができる。また、後述するボルティングの締結を実施することにおいて、一次的に締り嵌め締結を介してボルト孔を一列に整列させることができ、組立性をさらに向上させることができる。
【0182】
このように、第1挿入部134c1と第2挿入部134c2が延長面を備えることによって、後述するサポーター132(すなわち、サポーター132の突出部132b)と相接する面積をさらに広げて、ブリッジ134とサポーター132との間の締結強度を向上させることができ、ブリッジ134とサポーター132との締結をさらに容易にできる。
【0183】
一方、ブロア1の構造強度を向上させるために、第1内側部115のインナースリーブ115iと第1挿入部134c1は一体の部材で形成されることができ、第2内側部125のインナースリーブ125iと第2挿入部134c2は一体の部材で形成されることができる。
【0184】
第1挿入部134c1及び/又は第2挿入部134c2はサポーター132にボルティングされるためのボルティング面をさらに含むことができる。第1挿入部134c1及び第2挿入部134c2の少なくとも一つは、下端から側方に延びてボディ132aの上面と接触するボルティング面を含むことができる。ボルティング面とボディ132aの上面はボルティングされることができる。
【0185】
例えば、第1挿入部134c1及び第2挿入部134c2は各々ボルティング面を備えることができる。第1挿入部134c1は、下端が第2挿入部134c2の方向に折り曲げられて側方に延びる第1ボルティング面134d1をさらに含むことができる。第2挿入部134c2は、下端が第1挿入部134c1の方向に折り曲げられて側方に延びる第2ボルティング面134d2をさらに含むことができる。
【0186】
第1挿入部134c1の第1ボルティング面134d1と第2挿入部134c2の第2ボルティング面134d2は上下に重なり、単数個のボルトによりボディ132aの上面にボルティングされることができる。すなわち、第1ボルティング面134d1及び第2ボルティング面134d2の何れか一つが突出部132bの内側のボディ132aの上面に面接触できる。このとき、第1ボルティング面134d1及び第2ボルティング面134d2のうちもう一つは、前記何れか一つのボルティング面の上面に面接触し、第1ボルティング面134d1と第2ボルティング面134d2は上下に重なった後、単数個のボルトによりボルティングされることができる。単数のボルティングのみで重なって積層されたサポーター132、第1挿入部134c1、第2挿入部134c2を固定させることができるようにし、ブロア1の組立性を向上させることができる。
【0187】
或いは、第1ボルティング面134d1及び第2ボルティング面134dが上下方向上同じ高さで互いに向けて延びるようにすることもできる。このとき、単数個のボルトの平断面上の右側部位は第1ボルティング面134d1を貫通し、単数個のボルトの平断面上の左側部位は第2ボルティング面134d2を貫通し、ボディ132aの上面を貫通して互いに締結されるようにできる(図11参照)。
【0188】
一方、本発明の実施形態にかかるブロア1は、上下方向に長く延びることができる。ブロア1が上下方向に長く形成されることによって、設置空間内の面積を少なく占めながらも、十分な風量を確保することができる(図1乃至図3参照)。
【0189】
ブロア1は平断面積が上側にいくほど狭くなり得る。例えば、ブロア1は全体的に円錐又は円錐台(Truncated cone)形状であり得る。ブロア1が上側にいくほど狭くなる形状であるようにし、ブロア1の重心を下げて外力によりブロア1が容易に倒れやすくないようにできる。また、内部の平断面積が送風ファン102aからの距離が離れるほど狭くなるように形成し、上下方向に長く形成された吐出部110、120全体にわたって均一な吐出流速を確保することもできる。
【0190】
以下、グランド及びサポーターについて説明するようにする(図19参照)。
【0191】
ブロア1が上下方向に長く形成されることによって、上部でブロア1に加えられる外力、特に、側方向に加えられる外力に脆弱なことがある。これによって、ブロア1の上部の荷重を下部に適切に伝達する別途の構造が備えられる必要がある。
【0192】
複数個の吐出部110、120の少なくとも一部が互いに離隔される構造を有することによって、離隔された吐出部110、120に加えられる外力、特に側方向に加えられる外力に脆弱なことがあるため、離隔された吐出部110、120を支持する別途の構造が備えられる必要がある。
【0193】
吐出部110、120が上下方向に長く延びることによって、吐出部110、120の下側構造が単位面積当たり支持すべき荷重乃至外力が増加するので、上下方向に長く延びる吐出部110、120を支持する別途の構造が備えられる必要がある。
【0194】
本叙述で開示するサポーター132及びグランド107は、このような必要を満たして、ブロア1の構造安定性を向上させることができる。
【0195】
以下、まず、図4乃至図9図12、及び図13を参照し、グランドについて叙述するようにする。
【0196】
グランドは、ハウジング160の内部に配置されることができる。グランド107は送風ファン102aの上側に配置される。グランド107は送風ファン102aの下流に配置される。グランド107は少なくとも一部が吐出部110、120から下側に離隔される。グランド107は少なくとも一部が第1吐出部110及び第2吐出部120から下側に離隔される。グランド107が吐出部110、120から下側に離隔されることによって、グランド107と吐出部110、120との間に前述した分配空間Vdを形成することができる。グランド107の上側から吐出部110、120の下側までの空間を分配空間Vdと指称してもよい。
【0197】
グランド107の上側には後述するサポーター132を配置することができる。グランド107はサポーター132と連結できる。グランド107はハウジン160に連結される。グランド107はサポーター132から伝達される荷重乃至外力をハウジング160に伝達できる。すなわち、グランド107は、後述するサポーター132と共に支持構造として機能できる(図19参照)。
【0198】
グランド107は主に水平方向に延びることができる。すなわち、後述するサポーター132が主に垂直方向に荷重を伝達する垂直部材であれば、グランド107は主に水平方向に荷重を伝達する水平部材と理解されることができる。
【0199】
一方、グランド107が送風ファン102aの下流部位に配置されることによって、グランド107の形状は流路提供の観点からも決定される必要がある。具体的に、吐出口が上下方向に長く延びる構造で吐出口全体にわたって均一に空気が到達するようにするためには(特に、吐出口のうち送風ファン102aから距離が遠い部位にも均一に空気が到達するようにするためには)、第一に、送風ファン102aから吐出された気流の方向を一定レベル以上の上昇風に切り替えさせる必要があり、第二に、送風ファン102aから吐出された空気の圧力を一定レベル以上に高める必要がある。よって、送風ファン102aの下流に配置されるグランド107は、流動チャンネルを狭めて気流を加圧し、また、気流の方向を上方に切り替えさせる機能を行うように形成されることができる。
【0200】
すなわち、グランド107は支持構造として機能すると同時に、加圧空間Vpを形成する流路形成構造としても機能することができる。例えば、グランド107は、後述するハブ107aとスポーク107bとを含む形態で備えられてもよい。ハブ107aの下側には送風ファン102aが配置されてもよい。
【0201】
前述のように、リム107cの内周面とグランド107(具体的には、後述するハブ107a)との間の離隔された空間は、加圧空間Vpと指称してもよい。加圧空間Vpは、ブロア1内の他の部位に比べて流路幅を狭く形成して空気を加圧する空間と理解されることができる。具体的に、加圧空間Vpは送風ファン102aの空気吐出口102abからグランド107の上端までの空間を指称してもよい。
【0202】
加圧空間Vpは、送風ファン102aから吐出された空気を加圧し、上下に長く形成された吐出部110、120の端部まで空気が伝達されるようにすることで、ブロア1が均一に空気を吐出するようにする空間と理解されることができる。
【0203】
ハブ107aは、サポーター132の荷重を支持して加圧空間Vpを形成するために、後述するような所定の形状に形成されることができる。ハブ107aは下面、上面、及び周りを有し得る。例えば、ハブ107aはボウル(Bowl)形状であり得る。
【0204】
ハブは、ハウジング160から内側に離隔されることができる。ハブ107aの周りはハウジング160の内側面と対向することができる。ハブ107aはハウジング160から内側に離隔されることによって、間に送風ファン102aから吐出された空気が流動する流路、すなわち、前述した加圧空間Vpを形成することができる。
【0205】
ハブ107aがハウジング160から離隔された距離、すなわち、加圧空間Vpの流路幅(以下、「加圧空間Vpの幅」又は「加圧空間Vpの流路幅」とは、加圧空間Vpのうちスポーク107bが配置される部位、すなわち、加圧空間Vpのうち下流部位の平断面上の幅を指称してもよい。)は、グランド107の上側の分配空間Vdの流路幅よりも相対的に小さく形成されることができる。
【0206】
但し、ハブ107aの体積が大きくなるほど支持構造としての機能は強化し得るが、加圧空間Vpの流路幅が狭めすぎて、空気流動が低下し得るので、ハブ107aは後述するような適切な大きさに決定される必要がある。
【0207】
一方、ハウジング160から離隔されたハブ107aは、後述するスポーク107bによりハウジング160と連結乃至固定されることができる。
【0208】
ボウル形状であるハブの周りは、垂直な上部107aaと内側に傾斜した下部107abとに区分できる。傾斜した下部107abは、下端が送風ファン102aの空気吐出口102abと同一水平線上に位置するか、近く位置するように形成されることができる。
【0209】
前記垂直な上部107aaには後述するスポーク107bが連結できる。垂直な上部107aaの上下方向の長さは、構造強度のために十分なスポーク107bの上下方向の長さを確保し、流動の十分な加圧が可能なように決定されることができる。例えば、垂直な上部107aaの上下方向の長さは、垂直な上部107aaからハウジング160(乃至リム107c)までの水平距離、すなわち、加圧空間Vpの幅に対して70%以上の長さに形成されることができる。
【0210】
垂直な上部107aaの平断面上の大きさは、加圧空間Vpの幅が送風ファン102aのブレード102ad幅(又は、上側シュラウド102acと下側シュラウド102acとの間の距離)から30%~70%程度まで狭くなるように形成されることができる。
【0211】
前記傾斜した下部107abは傾斜を通じて送風ファン102aから吐出された空気を上方にガイドできる。傾斜した下部107abの傾斜は、送風ファン102aのシュラウド102ac及びブレード102adが傾斜した程度と同一であり得る。
【0212】
周りの上下方向上の長さ、すなわち、ハブ107aの上下方向上の長さは、加圧空間Vpの上下方向上の長さが送風ファン102aの上下方向上の長さに対応するほどに形成されることができる。
【0213】
傾斜した下部107abの一部は、空間効率性を考慮し、送風ファン102aの上側シュラウド102acと上下方向上オーバーラップされ得る。
【0214】
ハブ107aの周りはハウジング160の内側面に対応する形状であり得る。例えば、ハウジング160の内側面が平断面上円形である場合、ハブ107aの周りは平断面上ハウジング160の内側面よりも半径の小さい円形であり得る。これによって、送風ファン102aの回転軸を中心に均一な幅の流路を形成することができる。
【0215】
ハブ107aの周り(乃至周り面)は、流動を考慮して滑らかな連続面を形成することができる。周りのうち、前記垂直な上部107aaの下端と前記傾斜した下部107abの上端は、連結されて滑らかな連続面を形成することができる。
【0216】
ハブ107aの上側にはサポーター132を配置することができる。ハブ107aの上面とサポーター132の下面は連結できる。ハブ107aの上面は、後述するサポーター132の拡張部132cと連結できる。ハブ107aはサポーター132から荷重乃至外力の伝達を受けることができる。或いは、ハブ107aは、サポーター132を外力から固定させることができる。ハブ107aの上面は、サポーター132の下面に対応する形状であり得る。ハブ107aの上面は、平板の形態であり得る。或いは、後述するように、ハブ107aの内部にファンモータ102bが収容される場合、ハブ107aの上面は上方に開口された形態であり得る。
【0217】
スポーク107bは、ハブ107aとハウジング160(乃至リム107c)を連結することができる。スポーク107bは水平方向に延びる部材であり得る。スポーク107bは半径方向に延びる部材であり得る。スポーク107bは上下方向と半径方向で定義される平面上に配置される板状の部材であり得る。スポーク107bはハブ107aから荷重の伝達を受けてハウジング160に伝達できる。スポーク107bはハブ107aをハウジング160に固定させることができる。
【0218】
スポーク107bの半径方向上の長さは、ハブ107aとハウジング160(乃至リム107c)との間の半径方向上の離隔距離と同一であり得る。スポーク107bの上下方向上の長さは、支持構造として十分な構造強度を確保することができるとともに、送風ファン102aから吐出された空気を上方にガイドするのに十分なガイド面積を確保できる程度に決定されることができる。
【0219】
スポーク107bはハブ107aの外周とハウジング160の内周(簡略に、これを「回転方向」と指称してもよい)に沿って複数個が配列され得る。回転方向に互いに離隔された複数個のスポーク107bの間に送風ファン102aから吐出された空気が流動できる。スポーク107bの個数及びスポーク107bの回転方向上の厚さは、流路確保の必要性とグランド107の支持強度を考慮し、適切な厚さに形成されることができる。
【0220】
スポーク107bはハブ107aとリム107cとの間の空間(すなわち、加圧空間Vp)に配置され、流動する空気を上方にガイドすることもできる。スポーク107bはベーンとして機能し、空気流動で半径方向の成分を低減し、上側方向の成分を強化させることができる。スポーク107bは、送風ファン102aの回転方向に傾斜を有する曲面の形態であり得る。スポーク107bは空気の流動を考慮し、翼型(airfoil)に形成されることができる。スポーク107bはハブ107aの下流端に配置されることができる。空気を上方にガイドするためのスポーク107bの形態は、ブロア1に配置される一般的なディフューザの形状と理解されることができる。
【0221】
スポークは、回転方向上から見たとき、アーチ形に形成されることができる。すなわち、スポーク107bの下端部は上側に凹んで「n」形状に形成されることができる。このようなアーチ形構造は、上側から構造物に加えられる外力が構造物の局所部位に圧縮力の形態でのみ伝達されるようにし、一般的に引張力よりも圧縮力に強い部材の特性を活用することによって、部材の強度を向上させることができることが知られている。これによって、上側から加えられる荷重乃至外力にさらに堅固に対抗できる。
【0222】
従って、前述したようにグランド107をハブ107aとスポーク107bとで構成することによって、グランド107がブロア1の送風性能を向上させるディフューザとして機能しながらも、サポーター132から伝達された荷重をハウジング160に伝達するようにし、ブロア1の流動効率性及び空間効率性を向上させることができる。
【0223】
前述と異なり、グランド107はサポーター132から伝達された荷重をハウジング160に伝達し、送風ファン102aから吐出された空気が通過できる流路を形成できる形状であれば、どんな形状に備えられても構わない。例えば、グランド107は側方向に広がったグリル(Grill)形状であってもよい。
【0224】
前述と異なり、リム107cはグランド107の一部と理解されることもできる。すなわち、グランド107は、ハブ107aから外側に離隔され、ハウジング160に連結されるリム107cをさらに含む概念であり得る。
【0225】
このとき、スポーク107bは、ハブ107aとリム107cとを連結できる。これによって、サポーター132からハブ107aに伝達された荷重は、スポーク107bを介してリム107c及びハウジング160に伝達されることができる。また、サポーター132とハブ107aはリム107cとスポーク107bを介してハウジング160に固定されることができる。
【0226】
リム107c、スポーク107b、及びハブ107aは一体に形成されることができる。この場合、リム107c、ハブ107a、及びスポーク107bで構成されるディフューザ兼用のグランド107を別途作製した後、ハウジング160に簡単に締結できるようにし、ブロア1の作製性及び組立の便宜を向上させることができる。すなわち、ブロア1の作製過程において、ハブ107a、スポーク107b、及びリム107cの作製及び組立を他の部位の作製及び組立から分離し、別途行うことができるようになり、ブロア1の作製性及び組立の便宜を向上させることができる。
【0227】
リム107cの形状、機能などに関する叙述は前述した通りであるので、同じ叙述を省略するようにする。
【0228】
一方、ハブ107aは内部に中空132eを形成することができる。ハブ107aは内部にファンに駆動力を提供するファンモータ102bを配置することができる。すなわち、ハブ107aは荷重支持構造及びディフューザとして機能すると同時に、モータハウジング160として機能することもできる。ハブ107aはファンモータ102bを包む形状であり得る。ハブ107aは、下面、上面、及び周りを介して内部空間を形成することができる。
【0229】
前述したように、ハブ107aがボウル(Bowl)の形態で形成される場合、周り面のうち垂直な上部107aaの内側には主にファンモータ102bの体積が大きい部位が配置され、周り面のうち内側に傾斜した下部107abの内側には主にファンモータ102bの体積が小さい部位及び/又はモータ軸102baを配置することができる。
【0230】
ハブ107aは内部に収容されるファンモータ102bとの干渉を避けるために、上面が少なくとも一部開放されることができる。このとき、ハブ107aの周りの上面がサポーター132を支持できる。ハブ107aは内部に収容されるファンモータ102bのモータ軸102baが通過するように下面の少なくとも一部が開放されることができる。ファンモータ102bのモータ軸102baはハブ107aの開口された下部を通過して送風ファン102aに連結できる。ファンモータ102bは送風ファン102aに駆動力を提供することができる。
【0231】
ハブ107aの内部空間をファンモータ102bのハウジング160に活用し、ブロア1の空間効率性をさらに向上させることができる。
【0232】
次に、図4乃至図13を参照し、サポーターについて説明するようにする。
【0233】
グランド107の上側、すなわち、分配空間Vdにはサポーター132を配置することができる。このとき、荷重を安定的に支持しながらも、圧力の緩衝地帯である分配空間Vdの機能に符合する適切な形態でサポーター132の形状及び配置を決定する必要がある。以下、添付された図面(特に、図8乃至図13)を参照して、サポーター132に関して叙述するようにする。
【0234】
サポーターはグランド107から上側に延びて複数個の吐出部110、120を支持する。例えば、サポーター132はグランド107から上側に延びて第1吐出部110及び第2吐出部120を支持する。サポーター132はグランド107により支持されることができる。
【0235】
サポーター132の上部は、第1吐出部110及び/又は第2吐出部120に連結できる。サポーター132の下部はグランド107に連結できる。従って、サポーター132は吐出部110、120とグランド107とを連結させることができる。このとき、連結するというのは、直接的に連結する場合以外にも、間に他の部材を介して間接的に連結する場合を含むことができる。
【0236】
サポーター132は、吐出部110、120の荷重をグランド107に伝達できる。サポーター132は吐出部110、120に加えられる外力をグランド107に伝達できる。サポーター132は吐出部110、120に加えられる外力に対抗して吐出部110、120を固定させることができる(図19参照)。
【0237】
このとき、前述のように吐出部110、120の外側部がハウジング160に直接連結される場合、吐出部110、120の荷重の一部は外側部を介して直接的にハウジング160に伝達され、残りの一部はサポーター132及びグランド107を介してハウジング160に伝達されることができる。
【0238】
サポーター132は上下方向に長く形成されることができる。サポーター132はグランド107から上側に延びることができる。サポーター132は主に上下方向に延びることができる。サポーター132は主に上下方向に荷重及び/又は力を伝達する垂直部材であり得る。
【0239】
サポーター132はハウジング160から内側に離隔されて配置されることができる。サポーター132とハウジング160(乃至リム107c)との間の離隔距離Wdが前述したハブ107aとハウジング160(乃至リム107c)との間の離隔距離Wpよりも大きくてもよい。すなわち、サポーター132は加圧空間Vpの流路幅Wpよりも分配空間Vdの流路幅Wdが大きいように形成されることができる(図8及び図9参照)。
【0240】
サポーター132がディフューザの加圧空間Vpと吐出空間との間の圧力差を緩衝する空間である分配空間Vdに配置されても、分配空間Vdの流路幅が加圧空間Vpの流路幅よりも広くなるようにし、分配空間Vdの機能を保存することができる。
【0241】
前述のように、サポーター132の上部は第1吐出部110及び/又は第2吐出部120に連結できる。具体的に、サポーター132は第1内側部115及び/又は第2内側部125に連結されることができる。具体的に、サポーター132はブリッジ134に連結できる。サポーター132が第1吐出部110及び第2吐出部120の重心付近に連結されて吐出部110、120を支持することによって、ブロア1の構造安定性を向上させることができる。
【0242】
サポーター132は、第1吐出部110及び第2吐出部120のうちブローイングスペースVbと上下方向に対応する部位に連結できる。サポーター132は、ブリッジ134の下面に連結できる。従って、第1吐出部110と第2吐出部120との間の離隔された隙間の下部を側方に延びるブリッジ134で連結し、ブリッジ134の下面にサポーター132を連結することによって吐出部110、120の荷重をサポーター132に均一に伝達できる。
【0243】
サポーター132は、ブリッジ134の下面の中央付近に連結できる。サポーター132がブリッジ134の重心を支えることによって、ブロア1の構造 安定性をさらに向上させることができる。
【0244】
ブリッジはサポーター132の上面にボルティングされることができる(図11参照)。ブリッジ134はボルティングによりサポーター132に固定されることができる。これと異なり、サポーター132の上面に突出部132bが形成され、ブリッジ134が突出部132bに挿入される結合方法に関しては、突出部132bに関する叙述で後述するようにする。
【0245】
サポーター132は平断面上、グランド107の中央部に該当する部位に配置されることができる。これによって、グランド107がサポーター132を支持するにあたって、グランド107の特定の部位に荷重などがかたよって伝達されないようにできる。
【0246】
サポーター132は、ハウジング160の内部空間のうち、ブローイングスペースVbと上下に対応する部位に配置されることができる。例えば、第1吐出部110に上下に対応する領域A1、ブローイングスペースVbに上下に対応する領域A2、及び第2吐出部120に上下に対応する領域A3に対して、サポーター132はブローイングスペースVbに上下に対応する領域A2に配置されることができる(図3参照)。
【0247】
送風ファン102aから加圧されて上方に吐出される空気は、上側にほとんどの空気が直進するものと理解できる。このような特徴を簡略に、空気の直進性と指称してもよい。従って、送風ファン102aから吐出された空気が吐出空間Vo1、Vo2に直進される区間以外の部位にサポーター132を配置し、サポーター132が備えられることによる流動抵抗を最小化することができる。さらに、送風ファン102aから吐出された空気のうち、直進しない空気及び/又は渦流はサポーター132により吐出空間Vo1、Vo2にガイドされることができる。
【0248】
前述のように、第1吐出部110及び第2吐出部120はブローイングスペースVbを中心に左右に配置されてもよく、ブローイングスペースVbの前後方向の幅SL1は、ブローイングスペースVbの左右方向の幅SL2よりも長くてもよい。これに対応し、サポーター132は前後方向の長さL1が左右方向の長さL2よりも長くてもよい(図8、及び図12参照)。
【0249】
従って、コアンダ面を長く形成してブロア1の風量を強化するために、ブローイングスペースVbを前後方向に長く形成する場合、これに対応し、サポーター132も前後方向に長く形成することによって、吐出部110、120を安定的に支持できる。
【0250】
一方、サポーターはグランド107と連結される面積を広げる拡張部132c、上下方向に延びる垂直部材であるボディ132a、及び/又はブリッジ134と連結される面積を広げる突出部132bを含むことができる。例えば、サポーター132はボディ132aのみに形成されることもできる。例えば、サポーター132は拡張部132c及びボディ132aのみに形成されることもできる。例えば、サポーター132はボディ132a及び突出部132bのみに形成されることもできる。例えば、サポーター132は拡張部132c、ボディ132a、及び突出部132bを全て含めて形成されることもできる。以下、サポーター132を構成することができる各部位について具体的に説明するようにする。
【0251】
ボディ132aは、上下方向に延びることができる。ボディ132aは垂直部材と理解されることができる。ボディ132aは、吐出部110、120の荷重をグランド107に伝達することができる。ボディ132aは吐出部110、120に加えられる外力をグランド107に伝達できる。ボディ132aは吐出部110、120に加えられる外力に対して吐出部110、120をグランド107に固定させることができる。
【0252】
ボディ132aは円柱状であり得る。ボディ132aは高さを有する周り面、上面、及び下面で構成されることができる。ボディ132aの高さは、分配空間Vdの上下方向上の長さと同一であり得る。ボディ132aの高さはグランド107と吐出部110、120との間の離隔距離と同一であり得る。
【0253】
ボディ132aの内部はボディ132aの外面を形成する部材で満たされて、強い強度を有することができる。しかし、必要に応じて、ボディ132aの内部には中空132eが形成されることもある。ボディ132aの内部の中空132eに関しては後述するようにする。
【0254】
ボディ132aはサポーター132全体の体積のうち、ほとんどを占めることができる。本叙述において、サポーター132の配置及び形状に関する説明は、ボディ132aの配置及び形状に関する説明と理解されることもある。
【0255】
一方、ブロア1は、ブロア1に所定の機能を付加するために、ブロア1の内部空間に貫入する形態の構造物をさらに含むことができる。このとき、サポーター132は、貫入する構造物に対応する傾斜を形成することができる。具体的に、ボディ132aは、貫入する構造物に対応して十分な流路幅を確保するための傾斜を形成することができる(図12参照)。
【0256】
例えば、ブロア1は、ハウジング160のうちサポーター132に対応する高さを有する部位に配置され、所定の第1距離G1だけハウジング160の内部に突出する第1構造物500をさらに含むことができる(図12参照)。例えば、第1構造物500は、ユーザーが手を入れてブロア1を容易に運搬できるようにするハンドルであり得る。一般に、ハンドルはユーザーの指が挿入されてブロア1をフッキングするために、ブロア1の内部空間に貫入して形成される。
【0257】
このとき、サポーター132は、第1構造物500と対向する第1面132aaを含むことができる。第1面132aaは、第1構造物500が突出した方向に所定の第1角度s1に傾斜し得る。第1面は、ボディ132aの外面のうち、第1構造物500と対向する面と理解されることもできる。
【0258】
ブロア1は、第2構造物510をさらに含むことができる。第2構造物510は、ハウジング160のうちサポーター132に対応する高さを有する部位に配置され、第1距離G1よりも小さい第2距離G2だけハウジング160の内部に突出してもよい。例えば、第2構造物510は、ブロア1の運転状態及び操作マニュアルをユーザーに視覚的に提供するディスプレイ部であり得る。一般に、ディスプレイ部は、ブロア1の美観を考慮し、ブロア1の外面から外側に突出しないように形成されるので、ブロア1の内部空間に関連部品が貫入して形成される。
【0259】
このとき、サポーター132は、第2構造物510と対向する第2面132abを含むことができる。第2面132abは、第2構造物510が突出した方向に第1角度s1よりも小さい第2角度s2に傾斜し得る。第2面は、ボディ132aの外面のうち、第2構造物510と対向する面と理解されることもできる。
【0260】
従って、ブロア1に機能を付加するための構造物が分配空間Vdに貫入しても、構造物に対応してサポーター132を傾斜して形成することによって、分配空間Vdの流路幅を十分に確保できる。
【0261】
また、第1構造物500が突出した第1距離G1と第2構造物510が突出した第2距離G2との大小関係に対応し、第1面の傾斜角度である第1角度s1と第2面の傾斜角度である第2角度s2との大小関係を形成することによって、サポーター132が過度に薄くなって部材の強度が弱くなるという問題を防止することができる。
【0262】
一方、第1構造物500及び第2構造物510の具体的な形態及び機能により本発明の技術的思想が制限されるわけではない。また、構造物の個数は、説明上の便宜のために2つを例示に挙げているだけで、本発明の技術的思想が構造物の個数に制限されるわけではない。
【0263】
サポーター132の下部の内側には中空132eを形成することができる。ボディ132aの下部の内側空間は中空132eに形成できる。但し、中空132eの大きさや形状は、サポーター132の構造強度を必要未満に下げない範囲で決定されなければならない。例えば、拡張部132cとボディ132aとを連結するリブ、及びボディ132aと突出部132bとを連結するリブが十分に備えられる場合、中空132eはボディ132aの大きさの50%に近い大きさに形成されても構わない。
【0264】
従って、サポーター132の下部が上部に比べて相対的に平断面積が広く形成され、構造安定性が確保できる場合、サポーター132の内部の下部を中空132eに形成して材料費を節減することができ、また、グランド107がモータハウジング160として機能する場合、モータがグランド107の上面から上側に突出しても、干渉することなくサポーター132を配置するようにできる。
【0265】
突出部132bは、ボディ132aの上側に配置されることができる。突出部132bはボディ132aから上側に延びることができる。突出部132bはボディ132aの上面から上側に延びることができる。突出部132bはボディ132aの上面の周りに沿って周りを形成することができる。突出部132bが形成した周りの内側で第1吐出部110及び第2吐出部120がサポーター132と連結できる。具体的に、前述した第1吐出部110の第1挿入部134c1と前述した第2吐出部120の第2挿入部134c2は、突出部132bの内側に挿入されることができる。第1挿入部134c1と第2挿入部134c2は、突出部132bの内側面に面接触できる。第1挿入部134c1、第2挿入部134c2、ボルティング面などに関する説明は前述した通りであるので、同じ叙述は省略するようにする。
【0266】
このように突出部132bは、吐出部110、120とサポーター132とが接触する面積を広げて、吐出部110、120とサポーター132との間の結合強度を向上させることができる。具体的に、離隔された二つの吐出部110、120は、特に側方向の外力(閉じたり開けたりする力)に脆弱であるため、サポーター132と吐出部110、120の連結部位に側方向上の周りを形成する突出部132b及び突出部132bの内側に挿入される挿入部を備え、サポーター132と吐出部110、120との間の側方向上の接触面積を広げることによって、ブロア1の構造安定性を向上させることができる。
【0267】
拡張部132cは、ボディ132aの下部に配置されることができる。拡張部132cはボディ132aの下部から側方に延びることができる。ボディ132aから延びた拡張部132cはグランド107に連結できる。拡張部132cは、ハブ107aの上部に連結できる。ハブ107aの上面と拡張部132cの下面は互いに対応するように形成されることができる。拡張部132cの周り部位は、ハブ107aの上部の周り部位と連結できる。例えば、拡張部132cが平断面上円形である場合、ハブ107aの上部の周りも平断面上同じ直径の円形であり得る。
【0268】
拡張部132cを備えることによって、ボディ132aから伝達される荷重乃至外力がグランド107の平断面上全面積に均一に伝達されるようにし、ブロア1の構造剛性を向上させることができる。
【0269】
ボディ132aの下面と拡張部132cは共にグランド107に連結されることもある。或いは、ボディ132aの下部に中空132eが形成されることによって、拡張部132cのみがグランド107に連結されることもある。
【0270】
拡張部132cの上下方向の厚さT1は、スポーク107bの上下方向の幅T2よりも小さく形成されることができる(図12参照)。これによって、サポーター132を備えるにあたって、グランド107と連結される部位である拡張部132cの厚さを相対的に薄く形成し、内部流路を十分に確保できる。
【0271】
一方、サポーター132は、上側にいくほど平断面積が狭くなり得る。例えば、サポーター132下側から上側に拡張部132c、ボディ132a、及び突出部132bを順に備える場合、拡張部132cの平断面積はボディ132aの平断面積よりも広く、ボディ132aの平断面積は突出部132bの平断面積よりも広くてもよい。また、ボディ132aの平断面積は上側にいくほど狭くなり得る。さらに、拡張部132cの平断面積は上側にいくほど狭くなり得る。また、突出部132bの平断面積は上側にいくほど狭くなり得る(図8参照)。
【0272】
サポーター132のうち、吐出流路に近い部位であるほど平断面積を狭く形成することによって、サポーター132を吐出流路に近く備えても、各々の吐出流路への流動の分配が円滑になるようにできる。具体的に、吐出空間に近くなるほど漸進的に分配空間Vdの流路幅が広くなるようにし、加圧空間Vpと吐出空間との間の圧力差を漸進的に克服し、乱流が生じないようにしながら、各々の吐出流路に円滑に気流が分配されるようにできる。
【0273】
サポーター132は、段差が形成される部位を補強するリブをさらに含むことができる。
【0274】
具体的に、サポーター132は、突出部132bとボディ132aとを連結する第1リブ132d1をさらに含むことができる。例えば、第1リブ132d1はボディ132aの上面と突出部132bの外側面とを連結することができる。第1リブ132d1は板状の部材であり得る。第1リブ132d1は、突出部132bの外側面の周りに沿って複数個が配置され得る。複数個の第1リブ132d1は突出部132bの外側面の周りに沿って同じ間隔に離隔されて配置され得る。
【0275】
具体的に、サポーター132は、ボディ132aと拡張部132cとを連結する第2リブ132d2をさらに含むことができる。例えば、第2リブ132d2はボディ132aの側面と拡張部132cの上面とを連結できる。第2リブ132d2は板状の部材であり得る。第2リブ132d2はボディ132aの側面の周りに沿って複数個が配置され得る。複数個の第2リブ132d2は、ボディ132aの側面の周りに沿って同じ間隔に離隔されて配置され得る。
【0276】
高さに応じてサポーター132の各部位の平断面積を差等しながら発生する段差は、荷重に脆弱なことがあるので、段差をリブで補強してサポーター132の強度を向上させることができる。
【0277】
以下、図1乃至図7を参照し、送風ファン102aの下側(吸入部100の下部)に関して叙述するようにする。吸入部の下部は上部から伝達される荷重乃至外力を地面に伝達することができ、吸入口101及びフィルター103を備えることで十分であり、その他、吸入部100の下部の具体的な形状などにより本発明の技術的思想の核心が制限されるわけではない。
【0278】
送風ファン102aの空気流入口102aaには流入グリル106を配置することができる。流入グリル106は、フィルター103が分離されたとき、送風ファン102a側にユーザーの指が侵入することを遮断し、これを通じてユーザー及び送風ファン102aを保護するためのものであり得る。
【0279】
流入グリル106の下側にフィルター103を配置し、上側に送風ファン102aを配置することができる。流入グリル106は、空気が流動できるように多数個の通孔が上下方向に形成されることができる。流入グリル106はベルマルス107caに連結されて固定されることができる。
【0280】
フィルターカラム104は上下方向に延びることができる。フィルターカラム104は垂直部材と理解されることができる。フィルターカラム104はハウジング160(乃至リム107c)の周りから下側に延びた形態であり得る。フィルターカラム104はハウジング160(乃至リム107c)の周りに沿って複数個が互いに離隔されて配置され得る。フィルターカラム104はハウジング160(乃至リム107c)から荷重乃至外力の伝達を受けてベース108に荷重乃至外力を伝達することができる。これと異なり、リム107cがグランド107に含まれるものと理解するとき、フィルターカラム104はグランド107の下側でグランド107と連結されるものと理解できる。
【0281】
フィルターカラム104はフィルター103とフィルターカバー105との間に配置されることができる。フィルターカラム104はブロア1の周りに沿って配置されたものと理解されることもできる。よって、フィルターカラム104は、ブロア1の内部空間にフィルター103が設置されるようにするフィルター設置空間Vfを提供するものと理解されることもできる。フィルター設置空間Vfは、フィルターカラム104により確保されることができる。フィルターカラム104の上下方向上の長さはフィルター103の上下方向上の長さと同一でもよく、より長くてもよい。
【0282】
フィルターカラム104の厚さは支持構造としての構造強度とフィルター設置空間Vfの十分な大きさを共に考慮して決定されることができる。
【0283】
複数個のフィルターカラム104の内側にはフィルター103を配置することができる。フィルターカラム104の内側面はフィルター103の外側面と対向することができる。フィルターカラム104の内側面はフィルター103の外側面と接触し、フィルター103を直接的に固定乃至支持することもできる。
【0284】
フィルター103が脱着可能に形成されるとき、フィルターカラム104はフィルター103の脱着方向の外側に配置されることができる。例えば、フィルター103が前方に脱着されるとき、フィルターカラム104は前方を除いた方位上に配置されることができる。
【0285】
フィルター103は内部に上下方向に開口された中空が形成された円筒の形態で形成されることができる。フィルター103は送風ファンの下側に配置されることができる。フィルター103の内部の中空は、前述した流入グリル106、リム107cの下端の開口部、乃至送風ファン102aの空気流入口102aaと整列されることができる。フィルター103の外側面は吸入口101と対向することができる。
【0286】
吸入口から吸入された空気はフィルター103を通過して浄化されながら、フィルター103の内部の中空に流入できる。フィルター103の内部の中空に流入した空気は流入グリル106を通過しながら、送風ファン102aの空気流入口102aaに吸入されることができる。
【0287】
フィルターカバー105は吸入部100の外観乃至アウタースリーブに提供されることができる。フィルターカバー105は吸入部100の下部の外観乃至アウタースリーブであり得、また、前述したように、ハウジング160のアウタースリーブの下部にも共に提供されることができる。フィルターカバー105はハウジング160の下側でハウジング160と連結されるものと理解されることもできる。
【0288】
フィルターカバー105はフィルター103を包む形態で形成されることができる。例えば、フィルター103が円筒形態である場合、フィルターカバー105は円筒形態の周り面の形態で形成されることができる。或いは、例えば、ブロア1の断面積が上側にいくほど狭くなり得るという点で、フィルターカバー105は円錐台の周り面の形態で形成されることもできる。
【0289】
フィルターカバー105の上下方向上の長さは、吸入部100の上下方向上の長さに対応し得る。例えば、吸入部100にベース108、フィルター103、及び送風ファン102aが収容される場合、フィルターカバー105の上下方向上の長さは、ベース108、フィルター103、及び送風ファン102aの上下方向上の長さの和に近くてもよい。
【0290】
フィルターカバー105は分配部130及び吐出部110、120のアウタースリーブから伝達される荷重をベース108に伝達できる。例えば、フィルターカバー105の上端は吐出部110、120の外側部114、124のアウタースリーブ114o、124oの下端と連結できる。フィルターカバー105の上端は吐出部110、120の外側部114、124のアウタースリーブ114o、124oの下端を支持できる。フィルターカバー105の下端はベース108により支持されることができる。
【0291】
フィルター103はフィルターカバー105の内部に配置されることができる。フィルターカバー105は脱着可能に形成され、フィルター103が挿入されるか脱着されるようにできる。
【0292】
フィルターカバー105には吸入口101が形成できる。フィルターカバー105は周りが開口され、吸入口101が形成できる。吸入口101はフィルターカバー105の周りに沿って複数個が形成できる。個々の吸入口101はホールの形態で形成されることができる。吸入口101はフィルター103の周り面に対応して形成されることができる。吸入口101とフィルター103は互いに対向することができる。吸入口101は吸入部100の周辺の360度方向で空気を吸入することができる。
【0293】
フィルターカバー105は外側面に上下方向に延びるグリルを含むこともできる。グリルは薄い厚さのバー(Bar)の形態であり得る。グリルはフィルターカバー105の周りに沿って複数個が離隔され配置されることができる。グリル間の離隔距離は、吸入口101に流入し得る異物を遮断するのに十分なように狭く形成されることができる。上下方向に延びるグリルは、支持構造の垂直部材であり得る。すなわち、グリルを備えることによって、フィルターカバー105はフィルターカバー105の上側から伝達される荷重及び外力に対抗可能な構造強度を備えることができる。
【0294】
フィルターカバー105の下側には、地面に安着するベース108を配置することができる。ベース108の下面は底と接触できる。平断面上のベース108はフィルター103及びフィルターカバー105の下端に対応する形態で形成されることができる。例えば、ベース108は円板状に形成されることができる。
【0295】
ベース108はフィルターの下側に配置されることができる。ベース108の上面にはフィルター103が安着できる。ベース108の上面にはフィルターカバー105が連結できる。ベース108の上面にはフィルターカラム104の下側が連結できる。ベース108はフィルターカバー105及び/又はフィルターカラム104を支持することができる。フィルターカバー105及び/又はフィルターカラム104からベース108に伝達される荷重乃至外力を、ベース108は地面に伝達できる。
【0296】
ベース108は内部に中空を含み、中空には印刷回路基板などからなる電装部が形成できる。電装部はファンモータ102b、ディスプレイなどに電力を供給することができる。
【0297】
図4及び図5を参照し、エアガイドについて説明するようにする。吐出空間には空気の流動方向を水平方向に切り替えさせるためのエアガイドを配置することができる。前記エアガイドは下側から上側に流動する空気を水平方向に方向切替させて、方向切り替えられた空気は吐出口に流動し得る。また、エアガイドは長く形成された吐出口の全面にわたって均一に空気が分配されるようにできる。
【0298】
エアガイドの区分が必要である場合、第1吐出部110の内部に配置されたことを第1エアガイド116といえ、第2吐出部120の内部に配置されたことを第2エアガイド126といえる。第1エアガイド116と第2エアガイド126は互いに対称し得る。同じ叙述の繰り返しを避けるために、以下、特別な言及がなくても、二つのうち何れか一つのエアガイドに関する説明はもう一つのエアガイドにも適用できることは当然である。
【0299】
エアガイドは吐出口の長さ方向に沿って複数個を配置することができる。下側から流動する空気を吐出口に案内するために、複数個のエアガイドの少なくとも何れかは上側にふくらんでいる曲面に形成されることができる。
【0300】
エアガイドは、吐出部110、120の外側部の内部面及び内側部の内部面に結合されることができる。エアガイドは後方側の端部が吐出口117に近く配置されることができる。エアガイドは吐出部110、120の前端112、122よりも後端113、123に近く配置されることができる。
【0301】
複数個のエアガイドの少なくとも何れかは、前方側の端部が後方側の端部よりも低く配置されることができる。
【0302】
複数個のエアガイドは送風ファン102aに近く配置されたものであるほど前方側端部が送風ファン102a側に傾斜した程度が大きいように形成されることができる。
【0303】
次に、図14乃至図16を参照し、吐出口の具体的な形状について叙述するようにする。吐出口は吐出される空気が空気吐出方向(例えば、前方)に向けて吐出されるように形成されることができる。また、吐出口は吐出される空気が内側部に沿って円滑に流動するように形成されることができる。
【0304】
第1吐出口117は第1吐出部110の前端112及び後端113の間に配置され、後端113に近く配置されることができる。第1吐出口117は第1内側部115に配置されることができる。第1吐出口117から吐出された空気はコアンダ効果により前記第1内側部115に沿って流動でき、第1吐出部110の前端112に向けて流動できる。
【0305】
第1吐出口117は上下方向に対して傾斜して配置されることができる。具体的に、第1吐出口117は前方側に傾斜して配置されることができる。第1吐出部110の前端112及び後端113も上下方向に対して傾斜して配置されることができる。第1吐出部110の前端112は後方側に傾斜して配置されることができる。第1吐出部110の後端113は前方側に傾斜して配置されることができる。第1吐出口117の傾きは第1吐出部110の前端112乃至後端113の傾きよりもさらに大きく形成されることができる。
【0306】
第2吐出口127は第1吐出口117と左右対称であってもよく、第2吐出部120は第1吐出部110と左右対称であってもよいので、第2吐出口127及び第2吐出部120に関する重複説明は省略するようにする。
【0307】
一方、吐出部110、120は吐出口よりも広い面積が開口されて形成される吐出開口部を備えることができる。吐出口は吐出開口部に組立てられる吐出ケースにより形成されることができる。
【0308】
第1吐出部110には第1吐出開口部118が形成できる。第1吐出開口部118には第1吐出ケース170が組み立てられ得る。第2吐出部120には第2吐出開口部128が形成できる。第2吐出開口部128には第2吐出ケース180が組み立てられ得る。
【0309】
第1吐出開口部118は第1内側部115に形成されることができる。第1吐出ケース170は第1内側部115を貫通するように配置されることができる。第2吐出開口部128は第2内側部125に形成されることができる。第2吐出ケース180は第2内側部125を貫通するように配置されることができる。
【0310】
第1吐出ケース170は空気吐出方向側(例えば、前方側)に配置される第1吐出ガイド172と、空気吐出方向の反対側(例えば、後方側)に配置される第2吐出ガイド174とを含むことができる。
【0311】
第1吐出ガイド172の外側面172a及び第2吐出ガイド174の外側面174aは、第1内側部115のうちの一部を提供することができる。
【0312】
第1吐出ガイド172の内側面172bは第1吐出空間Vo1に向けるように配置され、外側面172aはブローイングスペースVbに向けるように配置されることができる。第2吐出ガイド174の内側面174bは第1吐出空間Vo1に向けるように配置され、外側面174aはブローイングスペースVbに向けるように配置されることができる。
【0313】
第1吐出ガイド172の外側面172aは第1内側部115の外側面と連続する曲面を形成することができる。第2吐出ガイド174の外側面174aは第1内側部115の外側面と連続する曲面を形成することができる。第2吐出ガイド174の内側面174bは第1外側部114の内側面と連続する曲面を形成し、これを通じて第1吐出空間Vo1の空気を第1吐出ガイド172側に案内できる。
【0314】
第1吐出ガイド172及び第2吐出ガイド174の間に第1吐出口117が形成され、第1吐出空間Vo1の空気は第1吐出口117を介してブローイングスペースVbに吐出されることができる。
【0315】
具体的に、第1吐出空間Vo1の空気は第1吐出ガイド172の外側面172a及び第2吐出ガイド174の内側面174bの間に吐出されることができる。第1吐出ガイド172の外側面172a及び第2吐出ガイド174の内側面174bの間を吐出間隔175で定義することができる。吐出間隔175は所定のチャンネルを形成することができる、
【0316】
吐出間隔175は入口175a及び出口175cに比べて中間部分175bの幅が狭く形成されることができる。
【0317】
吐出間隔175の断面積は、入口175aから中間部分175bまで漸進的に狭くなり、中間部分175bから出口175cまで漸進的に広がり得る。中間部分175bは第1吐出部110の内部に位置し得る。外部から見たとき、吐出間隔175の出口175cが第1吐出口117と見えることができる。
【0318】
第1吐出口117から吐出される空気がコアンダ効果により第1内側部115に沿って流動して前方側に流動するようにするために、第1吐出ガイド172の外側面172aの曲率半径よりも第2吐出ガイド174の内側面174bの曲率半径がさらに大きく形成されることができる。
【0319】
第1吐出ガイド172の外側面172aの曲率中心は外側面172aよりも前方に位置し、第1吐出空間Vo1の内部に形成されることができる。第2吐出ガイド174の内側面174bの曲率中心は第1吐出ガイド172側に位置し、第1吐出空間Vo1の内部に形成されることができる。
【0320】
第2吐出ケース180は第2吐出口127を形成し、第2吐出口127の空気吐出側に配置された第1吐出ガイド182と、第2吐出口127を形成し、第2吐出口127の空気吐出の反対側に配置された第2吐出ガイド184とを含むことができる。
【0321】
第1吐出ガイド182及び第2吐出ガイド184の間に吐出間隔185が形成できる。
【0322】
第2吐出ケース180は第1吐出ケース170と左右対称に形成されることができるので、第2吐出ケース180に関する詳細な説明を省略し得る。
【0323】
図1乃至図3、及び図16乃至図18(特に、図16)を参照し、気流変換機400に関して説明する。ブロア1はブローイングスペースVb内の空気流動の方向を変える気流変換機400(air flow converter)をさらに含むことができる。
【0324】
気流変換機は、ブローイングスペースVbを介して流動する水平気流を上昇気流に切替させることができる。
【0325】
気流変換機は、第1吐出部110に配置された第1気流変換機401と、第2吐出部120に配置された第2気流変換機402とを含むことができる。第1気流変換機401及び第2気流変換機402は左右対称であり、構成が同一であり得る。
【0326】
気流変換機は、吐出部110、120に配置され、ブローイングスペースVbに突出するガイドボード410(guide board)と、ガイドボード410の移動のために駆動力を提供するガイドモータ420と、ガイドモータ420の駆動力をガイドボード410に提供する動力伝達部材430と、吐出部110、120の内部に配置され、ガイドボード410の移動を案内するボードガイダー440とを含むことができる。
【0327】
ガイドボード410は吐出部110、120の内部に隠されてもよく、ガイドモータ420の作動時、ブローイングスペースVbに突出してもよい。
【0328】
ガイドボード410は第1吐出部110に配置された第1ガイドボード411と、第2吐出部120に配置された第2ガイドボード412とを含むことができる。
【0329】
このため、第1吐出部110の第1内側部115を貫通する第1ボードスリット119が形成され、第2吐出部120の第2内側部125を貫通する第2ボードスリット129が各々形成されることができる。
【0330】
第1ボードスリット119及び第2ボードスリット129は左右対称に配置されることができる。第1ボードスリット119及び第2ボードスリット129は上下方向に長く延びて形成されることができる。第1ボードスリット119及び第2ボードスリット129は上下方向に対して傾斜して配置されることができる。
【0331】
第1ボードスリット119の傾きは第1吐出部110の前端112の傾きと同じであってもよく、より小さくてもよい。第2ボードスリット129の傾きは第2吐出部120の前端122の傾きと同じであってもよく、より小さくてもよい。
【0332】
ガイドボード410は平面又は曲面の板状に形成されることができる。ガイドボード410は上下方向に長く延びて形成されることができる。ガイドボードはブローイングスペースVbの前方部に配置されることができる。ガイドボードは吐出口から空気吐出方向(すなわち、前方側)に離隔された位置に配置されることができる。
【0333】
ガイドボード410はブローイングスペースVbを流動する水平気流を横切って上側方向に方向切り替えさせることができる。
【0334】
第1ガイドボード411の内側端411a及び第2ガイドボード412の内側端412aが相接するか、近接して上昇気流を形成させることができる。或いは、何れか一つの吐出部に配置されるガイドボード410がもう一つの吐出部に密着して上昇気流を形成させることもできる。
【0335】
気流変換機が作動されないとき、第1ガイドボード411の内側端411aが第1ボードスリット119を閉鎖し、第2ガイドボード412の内側端412aが第2ボードスリット129を閉鎖できる。
【0336】
気流変換機が作動される場合、第1ガイドボード411の内側端411aが第1ボードスリット119を貫通してブローイングスペースVbに突出し、第2ガイドボード412の内側端412aが第2ボードスリット129を貫通してブローイングスペースVbに突出することができる。
【0337】
第1ガイドボード411及び第2ガイドボード412は回転動作でブローイングスペースVbに突出できる。これと異なり、第1ガイドボード411及び第2ガイドボード412の少なくとも何れかがスライド方式で直線移動されてブローイングスペースVbに突出しても構わない。
【0338】
平面図上において、第1ガイドボード411及び第2ガイドボード412は弧形状に形成されることができる。第1ガイドボード411及び第2ガイドボード412は所定の曲率半径を形成し、曲率中心はブローイングスペースVbに位置してもよい。
【0339】
吐出部110、120の内部にガイドボード410が隠された状態であるとき、ガイドボード410の半径方向の内側の体積が半径方向の外側の体積よりも大きく形成されることが好ましい。
【0340】
ガイドモータ420は第1ガイドボード411に回転力を提供する第1ガイドモータ421と、第2ガイドボード412に回転力を提供する第2ガイドモータ422とを含むことができる。
【0341】
第1ガイドモータ421及び第2ガイドモータ422の回転軸は垂直方向に配置され、駆動力を伝達するためにラック432-ピニオン構造が使われ得る。
【0342】
動力伝達部材430はガイドモータ420のモータ軸102baに結合された駆動ギア431と、ガイドボード410に結合されたラック432とを含むことができる。駆動ギア431はピニオンギアが使われ、水平方向に回転されることができる。
【0343】
ラック432はガイドボード410の内側面に結合されることができる。ラック432は吐出空間Vo1、Vo2に配置され、ガイドボード410と共に旋回運動されることができる。
【0344】
ボードガイダー440はガイドボード410の旋回運動を案内できる。ボードガイダー440はガイドボード410の旋回運動時、ガイドボード410を支持することができる。
【0345】
ガイドボード410を基準にボードガイダー440はラック432の反対側に配置されることができる。ボードガイダー440はラック432で加えられる力を支持することができる。本実施形態と異なり、ボードガイダー440にガイドボードの旋回半径に対応する溝を形成し、溝に沿ってガイドボードが移動されるようにしても構わない。
【0346】
ボードガイダー440は吐出部110、120の外側部に組み立てられ得る。ボードガイダー440はガイドボード410を基準に半径方向の外側に配置されることができ、これを通じて吐出空間Vo1、Vo2を流動する空気との接触を最小化することができる。
【0347】
図17を参照すると、水平気流を提供する場合、第1ガイドボード411は第1吐出部110の内部に隠され、第2ガイドボード412は第2吐出部120の内部に隠されることができる。
【0348】
第1吐出口117の吐出空気と第2吐出口127の吐出空気はブローイングスペース120で合流し、吐出部110、120の前端112、122を通過して前方に流動し得る。
【0349】
ブローイングスペースVbの後方の空気はブローイングスペースVbの内部に誘導された後、前方に流動し得る。また、第1吐出部110の周辺の空気は第1外側部114に沿って前方に流動し、第2吐出部120の周辺の空気は第2外側部124に沿って前方に流動し得る。
【0350】
図18を参照すると、上昇気流を提供する場合、第1ガイドボード411及び第2ガイドボード412がブローイングスペースVbに突出し、ブローイングスペースVbの前方をカバーできる。
【0351】
第1ガイドボード411及び第2ガイドボード412によりブローイングスペースVbの前方がカバーされることによって、吐出口から吐出された空気は第1ガイドボード411及び第2ガイドボード412の後面に沿って上昇され、ブローイングスペースVbの上部に吐出されることができる。
【0352】
ブロア1で上昇気流を形成させることによって、吐出空気がユーザーに直接流動することを抑制することができる。また、室内空気を循環させようとするとき、ブロア1を上昇気流に作動させることができる。
【0353】
例えば、空気調和機とブロア1を同時に使用する場合、ブロア1を上昇気流に作動させて室内空気の対流を促進させることができ、室内空気をより迅速に冷房又は暖房できる。
【0354】
本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者は、本発明がその技術的思想や必須的な特徴を変更しなくては他の具体的な形態で実施され得るということを理解できるはずだ。従って、以上で述べた実施形態は、全ての面で例示的なものであり、限定的なものではないと理解しなければならない。本発明の範囲は、詳細な説明よりは後述する特許請求の範囲により示され、特許請求の範囲の意味及び範囲、並びにその均等概念から導出される全ての変更又は変形された形態が本発明の範囲に含まれるものと解釈されなければならない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19