(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024068196
(43)【公開日】2024-05-17
(54)【発明の名称】内視鏡のための光処理アダプタ
(51)【国際特許分類】
A61B 1/06 20060101AFI20240510BHJP
【FI】
A61B1/06 610
A61B1/06 531
【審査請求】有
【請求項の数】25
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023189264
(22)【出願日】2023-11-06
(31)【優先権主張番号】63/382,644
(32)【優先日】2022-11-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/486,507
(32)【優先日】2023-02-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ZIGBEE
2.BLUETOOTH
(71)【出願人】
【識別番号】500498763
【氏名又は名称】ジャイラス エーシーエムアイ インク ディー/ビー/エー オリンパス サージカル テクノロジーズ アメリカ
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ジェフリー・ディー・ペンマン
(72)【発明者】
【氏名】ロバート・イー・アイリンガー
(72)【発明者】
【氏名】エリック・エー・フラットゥラ
【テーマコード(参考)】
4C161
【Fターム(参考)】
4C161CC06
4C161FF07
4C161FF35
4C161LL02
4C161NN01
4C161QQ06
4C161QQ09
4C161RR02
4C161RR22
(57)【要約】
【課題】本開示は、撮像及び制御システムから内視鏡、特にオンボード光発生器を有する使い捨て内視鏡に照明命令を伝送することができるアダプタに関するシステム、デバイス、及び方法を提供する。
【解決手段】内視鏡システムのためのアダプタは、ハウジング、光導電素子、光導電素子から放射された光波を受光するセンサ、光波を内視鏡の光発生器を用いて光を発生させるための命令を含む電気信号に変換するためにセンサに接続された変換器、及び電気信号をハウジングから内視鏡に伝達するために変換器に接続された電気カプラを備える。撮像及び制御システムから光発生能力を有する内視鏡に光制御信号を通信するための方法は、光発生器を用いて光を発生させるステップ、アダプタで光発生器から光を受光するステップ、センサを用いて光の強度を感知するステップ、センサによって感知された強度を、内視鏡の光発生器を用いて光を発生させるための光制御信号に変換するステップ、及び光制御信号を内視鏡の光発生器に伝送するステップを含む。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内視鏡システムのためのアダプタであって、前記アダプタは、
ハウジングと、
前記アダプタに接続されることができる光源から放射される光波を受光するセンサと、
前記センサから読み取った光強度を、内視鏡の光発生器を用いて光を発生させるための命令を含む信号に変換するために前記センサに接続された変換器と、
を備え、
前記アダプタは、前記内視鏡に前記信号を出力するように構成される、アダプタ。
【請求項2】
前記センサは光強度センサを備え、
前記変換器は感知された光強度を前記内視鏡の前記光発生器の電力設定に相関させるためのルックアップテーブルを備える、
請求項1に記載のアダプタ。
【請求項3】
前記変換器は、
プロセッサと、
前記ルックアップテーブルが記憶された非一時的なコンピュータ可読記憶媒体と、
を備える、請求項2に記載のアダプタ。
【請求項4】
前記光源から放射される光波を受光するために前記ハウジング内に配置されたカラーセンサをさらに備え、
前記変換器は、前記カラーセンサの出力を、前記内視鏡の前記光発生器が前記光源から放射される前記光波の色を有する光を発生させるための命令に変換するためのルックアップテーブルを備える、請求項1に記載のアダプタ。
【請求項5】
前記光源から前記センサに衝突する光波の強度を低減するためのフィルタをさらに備える、請求項1に記載のアダプタ。
【請求項6】
前記フィルタが一対の偏光レンズを備える、請求項5に記載のアダプタ。
【請求項7】
撮像及び制御システムのソケットに挿入されるように構成されたプラグ本体と、
前記プラグ本体内に延在し、前記光源からの前記光波を受光する光導電素子と、
前記光導電素子のための前記プラグ本体の出口と、
をさらに備える、請求項1に記載のアダプタ。
【請求項8】
前記プラグ本体は、前記撮像及び制御システムの前記ソケットの電気接点に接続するための電気リード線をさらに備える、
請求項7に記載のアダプタ。
【請求項9】
前記変換器に接続され、前記変換器の前記信号及び前記電気接点の出力を内視鏡の制御ケーブルに伝達するように構成された前記ハウジングを通してアクセス可能な電気カプラをさらに備える、請求項8に記載のアダプタ。
【請求項10】
前記アダプタから前記信号を通信するための無線通信デバイスをさらに備える、請求項1に記載のアダプタ。
【請求項11】
前記ハウジングを通って延在する流体通路をさらに備え、前記流体通路は前記ハウジングからアクセス可能な入口及び出口を有する、請求項1に記載のアダプタ。
【請求項12】
-第1のソケットを有する光源を備える撮像及び制御システムと、
-内視鏡であって、
近位端部にカプラを備え、遠位端部に撮像デバイスを備えるシャフトと、
前記シャフトを通して少なくとも部分的に延在する作業チャネルと、
前記遠位端部に近接して光を放射するように構成された光発生器と、
を備える内視鏡と、
-前記第1のソケットに接続されるように構成されたアダプタであって、
前記アダプタが前記第1のソケットに接続されたときに前記光源から光波を受光するように構成された光センサと、
前記光センサからの光強度読取値を前記光発生器を動作させるための命令に変換するように構成された変換器と、
を備える、アダプタと
を備える、外科用内視鏡システム。
【請求項13】
前記アダプタは、
前記アダプタが前記第1のソケットに接続されたときに前記光源から光波を受光して前記光波を前記光センサに伝送するように構成された光導電素子を備える、請求項12に記載の外科用内視鏡システム。
【請求項14】
前記変換器は、
前記撮像及び制御システムの前記光源の光強度値を前記内視鏡の前記光発生器の電力入力値と相関させるルックアップテーブルを備えるメモリデバイスと、
前記光センサからの出力を受信し、前記ルックアップテーブルの値を使用して前記光発生器に対するコマンド信号を生成するように構成されたプロセッサと、
を備える、請求項12に記載の外科用内視鏡システム。
【請求項15】
前記アダプタは、前記光センサに衝突する前に前記光の強度を低減するように構成された光強度フィルタをさらに備える、請求項12に記載の外科用内視鏡システム。
【請求項16】
前記変換器は、使用による前記光源の光発生の減少を補償するために、前記光源から放射される光波の光強度をスケールアップする前記光発生器のための命令を生成するように構成される、請求項12に記載の外科用内視鏡システム。
【請求項17】
前記光センサは光カラーセンサを備え、
前記内視鏡の前記光発生器は多色の光を放射するように構成される、
請求項12に記載の外科用内視鏡システム。
【請求項18】
前記アダプタは、
前記第1のソケットの電気接点に接続するように構成された電気リード線と、
前記内視鏡の前記シャフトの前記近位端部に配置されたカプラを受け入れるように構成された第2のソケットと、
をさらに備える、請求項12に記載の外科用内視鏡システム。
【請求項19】
前記アダプタは、
前記内視鏡に前記命令を通信するための無線通信デバイスをさらに備える、請求項12に記載の外科用内視鏡システム。
【請求項20】
撮像及び制御システムから光発生能力を有する内視鏡に光制御信号を通信するための方法であって、前記方法は、
前記撮像及び制御システムの第1の光発生器を用いて光を発生させるステップと、
前記撮像及び制御システムに接続されたアダプタで前記第1の光発生器から前記光を受光するステップと、
前記アダプタのセンサを用いて前記光の強度を感知するステップと、
前記センサによって感知された前記強度を、前記内視鏡の第2の光発生器を用いて光を発生させるための光制御信号に変換するステップと、
前記内視鏡の前記第2の光発生器に前記光制御信号を伝送するステップと、
を含み、
前記光制御信号は、前記センサによって感知された同等の強度の光を発生させるように前記内視鏡の前記第2の光発生器に命令するように構成される、方法。
【請求項21】
前記アダプタの前記センサを用いて前記光の強度を感知するステップは、
前記光の前記強度を感知する前に前記アダプタを使用して前記光の強度を低減するステップと、
前記光制御信号を、低減される前の前記光の前記強度に比例してスケールアップするステップと、
をさらに含む、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記アダプタのカラーセンサを用いて前記光の色を感知するステップと、
前記内視鏡の前記第2の光発生器に色発生命令を提供するステップと、
をさらに含む、請求項20に記載の方法。
【請求項23】
前記撮像及び制御システムを用いて前記内視鏡の治療または診断特徴のための制御命令を生成するステップと、
前記アダプタを介して前記内視鏡に前記制御命令を伝送するステップと、
前記撮像及び制御システムから前記アダプタを通して前記内視鏡に空気を伝送するステップと、
をさらに含む、請求項20に記載の方法。
【請求項24】
前記撮像及び制御システムの前記第1の光発生器の劣化を試験するステップと、
前記内視鏡の前記第2の光発生器を用いて前記第1の光発生器の劣化を補償するステップと、
をさらに含む、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記光制御信号を前記内視鏡に無線送信するステップをさらに含む、請求項20に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2022年11月7日に出願された米国仮特許出願第63/382644号及び2023年2月23日に出願された米国仮特許出願第63/486507号に対する優先権の利益を主張し、これらの内容はその全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、一般に、診断または治療操作を提供するために患者の解剖学的構造の切開部または開口部に挿入されるように構成された細長い本体を含む医療デバイスに関する。
【0003】
より具体的には、本開示は、医療デバイスと撮像及び制御システムとの間の接続性を確立するためのシステム及びデバイスに関する。
【背景技術】
【0004】
内視鏡は、1)様々な解剖学的部分に向けた、他のデバイス、例えば治療デバイスまたは組織収集デバイスの通路を提供すること、及び2)そのような解剖学的部分の撮像の1以上のために使用されることができる。そのような解剖学的部分は、胃腸管(例えば、食道、胃、十二指腸、膵胆管、腸、結腸など)、腎臓領域(例えば、腎臓、尿管、膀胱、尿道)及び他の内臓(例えば、生殖系、副鼻腔、粘膜下領域、気道)などを含むことができる。
【0005】
従来の内視鏡は、例えば、1以上の疾患状態の照明、撮像、検出及び診断、解剖学的領域への流体送達(例えば、生理食塩水または流体チャネルを介した他の調製物)の提供、解剖学的領域のサンプリングまたは治療のための1以上の治療デバイスの通路(例えば、作業チャネルを介して)の提供、及び流体(例えば、生理食塩水または他の調製物)を収集するための吸引通路の提供などを含む、様々な臨床手順に関与されることができる。
【0006】
従来の内視鏡では、内視鏡の遠位部分は、エレベータを使用するなどして治療デバイスを支持及び配向するように構成されることができる。いくつかのシステムでは、2つの内視鏡は、エレベータの助けを借りてその中に挿入された第2の内視鏡をガイドする第1の内視鏡と協働するように構成されことができる。そのようなシステムは、到達するのが困難な体内の解剖学的位置に内視鏡をガイドするのに役立つことができる。例えば、いくつかの解剖学的位置は、回りくどい経路を通って挿入された後に内視鏡でしかアクセスされることができない。例えば、十二指腸内視鏡検査処置(例えば、内視鏡的逆行性胆道膵管造影(Endoscopic Retrograde Cholangio-Pancreatography、以下「ERCP」という)処置)は、主スコープ(母スコープまたは十二指腸内視鏡とも呼ばれる)の作業チャネルを通って前進されることができる補助スコープ(娘スコープまたは胆管鏡とも呼ばれる)の使用を含む。さらに、生検に使用される組織回収デバイスなどの別のデバイスが補助スコープに挿入されることができる。典型的には、十二指腸内視鏡、補助スコープ及び組織回収デバイスは、そのようなスコープが伸縮配置で構成されているため、徐々に小さくなる。典型的には、各使用後、十二指腸内視鏡、補助スコープ及び組織回収デバイスは、再使用のために洗浄及び滅菌される。したがって、撮像及び制御システムは光発生器を有し、画像処理能力及び治療機能は、典型的には、同じタイプまたは同じタイプの内視鏡及び器具で繰り返し使用するように構成される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本開示は、外科手術システムで解決されるべき問題が、既存の撮像及び制御システムで使用するために使い捨て内視鏡を適合させる必要性を含むことを認識している。例えば、再使用可能なスコープを洗浄、滅菌、及び再処理する必要性を排除するために、使い捨て内視鏡を利用することが最近望まれている。しかしながら、光発生器、画像処理機器及び治療機器などの多くの資本機器は、照明及び撮像システムの互換性などの特定の互換性を有する再使用可能な内視鏡と共に使用するように構成されている。特に、多くの内視鏡は、撮像及び制御システムで生成された光を解剖学的構造で使用するために内視鏡の遠位端に伝送する光導体または光パイプなどの光伝送能力を含む。したがって、内視鏡のオペレータは、撮像及び制御システムから内視鏡の撮像及び照明機能を制御することができる。したがって、既存の撮像及び制御システムと互換性があり、安価な使い捨て内視鏡を製造する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示は、撮像及び制御システムから内視鏡、特にオンボード光発生器を有する使い捨て内視鏡に照明命令を伝送することができるアダプタに関するシステム、デバイス、及び方法を提供することによって、これら及び他の問題に対する解決策を提供することができる。光送信器の代わりに発光ダイオード(LED)などの光発生器を含む使い捨て内視鏡を製造することが望ましい場合がある。LED光発生器は、光ファイバなどの光送信器よりも安価である場合がある。さらに、光ファイバは繊細であり、誤って取り扱うと破断する可能性がある。しかしながら、内視鏡からの光導体の除去は、内視鏡の遠位端で光出力を制御する撮像及び制御システムの能力を排除する。例えば、撮像及び制御システムの光発生器のために撮像及び制御システムに入力される命令は、撮像及び制御システムの光発生器からの電子信号が内視鏡に通信されないため、内視鏡の光発生器によって生成される光を変化させない。本開示では、内視鏡アダプタは、撮像及び制御システムに入力された照明命令に基づいて、内視鏡内の光発生器に照明命令を提供するように構成されることができる。例では、本開示のアダプタは、撮像及び制御システムによって生成され、アダプタに渡された光を内視鏡内の光発生器のための命令に変換する1以上の光センサを含むことができる。1以上のセンサは、撮像及び制御システムで生成された光のパラメータを感知し、感知されたパラメータを、内視鏡の光発生器が同じパラメータを有する光を発生させるための命令に変換することができる。特定の例では、光強度センサが使用され、撮像及び制御システムからアダプタに伝送された光の強度を測定または感知し、次いで感知された強度を内視鏡の光発生器を用いて光を発生させるための電子命令に変換することができる。さらに、光カラーセンサが使用され、撮像及び制御システムからアダプタに伝送された光の色を測定または感知し、次いで感知された色を内視鏡の光発生器を用いて光を発生させるための電子命令に変換することができる。このように、既存の撮像及び制御システム、並びに関連した動作手順は、使い捨て内視鏡を含む、オンボード光発生器を有する内視鏡と共に使用されることができる。
【0009】
一例では、内視鏡システムのためのアダプタは、ハウジング、ハウジングに延在する光導電素子、光導電素子から放射された光波を受光するためにハウジング内に配置されたセンサ、光波を電気信号に変換するためにセンサに接続された変換器であって、内視鏡の光発生器を用いて光を発生させるための命令を含む変換器、及び変換器に接続され、ハウジングから内視鏡に電気信号を伝達するように構成されたハウジングを通してアクセス可能な電気カプラを備えることができる。
【0010】
別の例では、外科用内視鏡システムは、ソケットを有する光源を備える撮像及び制御システムと、近位端部にカプラを備え、遠位端部に撮像デバイスを備えるシャフト、シャフトを通して少なくとも部分的に延在する作業チャネル、並びに遠位端部に近接して光を放射するように構成された光発生器を備える内視鏡と、ソケットに接続されるように構成されたアダプタであって、アダプタは、アダプタがソケットに接続されたときに光源から光波を受光するように構成された光センサ、内視鏡のカプラを受信するように構成されたソケット、及び光センサからの光強度読取値を、光発生器を動作させるための命令に変換するように構成された変換器を備える、アダプタとを備えることができる。
【0011】
追加的な例では、撮像及び制御システムから光発生能力を有する内視鏡に光制御信号を通信するための方法は、撮像及び制御システムの第1の光発生器を用いて光を発生させるステップ、撮像及び制御システムに接続されたアダプタで第1の光発生器から光を受光するステップ、アダプタのセンサを用いて光の強度を感知するステップ、センサによって感知された強度を、内視鏡の第2の光発生器を用いて光を発生させるための光制御信号に変換するステップ、アダプタを通して内視鏡の第2の光発生器に光制御信号を伝送するステップを含むことができ、光制御信号は、センサによって感知された同等の強度の光を発生させるように内視鏡の第2の光発生器に命令するように構成される。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】撮像及び制御システム、及び本開示の光処理アダプタが使用されることができる十二指腸内視鏡などの内視鏡を備える内視鏡システムの概略図である。
【
図2】
図1の内視鏡システムの概略図であって、内視鏡に接続された撮像及び制御システムを示す概略図である。
【
図3】
図1及び
図2の撮像及び制御システムと内視鏡とを結合する光ガイドコネクタを示すブロック図である。
【
図4】
図1及び
図2の撮像及び制御システムを、オンボード光発生器を有する内視鏡に結合する本開示の光処理アダプタを示すブロック図である。
【
図5】本開示のアダプタの背面斜視図であって、撮像及び制御システムに結合するための接続を示す背面斜視図である。
【
図6】
図5のアダプタの正面斜視図であって、内視鏡に結合するためのソケットを示す正面斜視図ある。
【
図7】
図5及び
図6のアダプタの背面端図であって、撮像及び制御システムに接続するための光導体及び空気カプラを示す背面端図である。
【
図8】
図5及び
図6のアダプタの正面端図であって、電子機器ポート、空気ポート、及び内視鏡に接続するためのアライメントポストを示す正面端図である。
【
図9】プラグ構成要素及びソケット構成要素に接続された支持ブラケットを示すために外側ハウジングが取り外された、
図5から
図8のアダプタの正面斜視図である。
【
図10】光導体、センサ基板、通信ポート、空気管、及び空気出口を示すために支持ブラケット及びソケット構成要素が取り外された
図9のアダプタの正面斜視図である。
【
図11】
図10のアダプタの断面図であって、アダプタを通る空気通路及び光導体と通信ポートの間に配置された光センサを示す断面図である。
【
図12】
図10のアダプタの断面図であって、通信ポートに接続されたセンサ基板に取り付けられた光センサに向けられた光導体を示す断面図である。
【
図13】
図10のアダプタの断面図であって、光導体、光フィルタ、エンドキャップ、及び関連したシースを備える光導体アセンブリを示す断面図である。
【
図14】本開示の光処理アダプタの一例を示すブロック図である。
【
図15】撮像及び制御システムによって生成された光を内視鏡の光発生器のための光制御信号に変換するための方法の動作を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1は、撮像及び制御システム12並びに内視鏡14を備える内視鏡システム10の概略図である。
図1のシステムは、光処理アダプタなどの本明細書に記載のシステム、デバイス、及び方法と共に使用するのに適した内視鏡システムの一例示的な例である。いくつかの例によれば、内視鏡14は、撮像のために解剖学的領域に挿入可能であり、及び/または解剖学的領域に関連付けられた疾患状態の治療のための補助スコープ及び生検デバイスまたは1以上の治療デバイスなどの他のデバイスの通路を提供することができる。内視鏡14は、有利な態様では、カプラセクション36のソケット37への挿入などを介して、撮像及び制御システム12とインターフェースし、接続することができる。図示の例では、内視鏡14は十二指腸内視鏡を備えるが、本開示の特徴及び教示と共に他のタイプの内視鏡が使用されることができる。
【0014】
撮像及び制御システム12は、制御ユニット16、出力ユニット18、入力ユニット20、光源ユニット22、流体源24及び吸引ポンプ26を備えることができる。
【0015】
撮像及び制御システム12は、内視鏡システム10と結合するための様々なポートを含むことができる。例えば、制御ユニット16は、内視鏡14からデータを受信し、内視鏡にデータを通信するためのデータ入力/出力ポートを含むことができる。そのようなデータ入力/出力は、カプラセクション36とソケット37との間のインターフェースを通して提供されることができる。光源ユニット22は、光ファイバリンクなどを介して内視鏡14に光を伝送するための出力ポートを含むことができる。例えば、カプラセクション36は、光源ユニット22内のレンズまたは電球から光を受光するように構成された光導体39(
図2)を含むことができる。流体源24は、内視鏡14に流体を伝送するためのポートを含むことができる。流体源24は、ポンプ及び流体のタンクを備えることができ、または外部タンク、容器もしくは貯蔵ユニットに接続されることができる。吸引ポンプ26は、内視鏡14が挿入される解剖学的領域から流体を引き出すなどのために、内視鏡14から真空を引き出して吸引を生成するために使用されるポートを備えることができる。例では、空気などの流体は、カプラセクション36及びソケット37のインターフェースを通して内視鏡14に移送されることができる。例では、水などの流体は、ソケット37から出ることなくカプラセクション36に直接入力されることができる。出力ユニット18、例えばタッチスクリーンディスプレイ、及び入力ユニット20、例えばキーボードは、内視鏡システム10のオペレータによって内視鏡システム10の機能を制御し、内視鏡14の出力を見るために使用されることができる。制御ユニット16は、内視鏡14が挿入される解剖学的領域を治療することから信号または他の出力を生成するために追加的に使用されることができる。例では、制御ユニット16は、例えば焼灼、切断、凍結などを用いて解剖学的領域を治療するための電気出力、音響出力、流体出力などを生成することができる。
【0016】
内視鏡14は、挿入セクション28、機能セクション30、及びハンドルセクション32を備えることができ、ケーブルセクション34及びカプラセクション36に結合されることができる。カプラセクション36は、ソケット37で制御ユニット16に接続されて、入力ユニット20及び光源ユニット22などの制御ユニット16の複数の特徴に内視鏡14を接続することができる。流体源24及び吸引ポンプ26は、制御ユニット16を通すことなく内視鏡14に直接接続されることができる。
【0017】
挿入セクション28は、ハンドルセクション32から遠位に延在することができ、ケーブルセクション34は、ハンドルセクション32から近位に延在することができる。挿入セクション28は、細長くされることができ、屈曲セクション、及び機能セクション30が取り付けられることができる遠位端を含むことができる。屈曲セクションは、蛇行解剖学的通路(例えば、胃、十二指腸、腎臓、尿管など)を通して遠位端を操作するように(例えば、ハンドルセクション32上の制御ノブ38によって)制御可能であることができる。挿入セクション28はまた、細長いことができ、補助スコープなどの機能セクション30の1以上の治療器具の挿入を支持することができる1以上の作業チャネル(例えば、内部管腔)を含むことができる。作業チャネルは、ハンドルセクション32と機能セクション30の間に延在することができる。流体通路、ガイドワイヤ、及びプルワイヤなどの追加の機能も、挿入セクション28によって(例えば、吸引または灌注通路などを介して)提供されることができる。
【0018】
ハンドルセクション32は、制御ノブ38及びポート40Aを備えることができる。制御ノブ38は、挿入セクション28を通って延在する、プルワイヤまたは他の作動機構に結合されることができる。ポート40A、並びにポート40B(
図2)などの他のポートは、様々な電気ケーブル、ガイドワイヤ、補助スコープ、組織収集デバイス、流体管などを、挿入セクション28と結合するためのハンドルセクション32に結合するように構成されることができる。
【0019】
実施例によれば、撮像及び制御システム12は、光源ユニット22、吸引ポンプ26、画像処理ユニット42(
図2)などを収容するための棚を伴う移動プラットフォーム(例えば、カート41)に提供されることができる。代替として、
図1及び
図2に示される撮像及び制御システム12のいくつかの構成要素は、内視鏡を「内蔵型」にするために、内視鏡14に直接提供されることができる。
【0020】
機能セクション30は、患者の解剖学的構造を治療及び診断するための構成要素を備えることができる。機能セクション30は、撮像デバイス、照明デバイス(例えば、光ファイバの遠位端)、及びエレベータを備えることができる。機能セクション30のいくつかまたはすべての特徴の動作は、通常、撮像及び制御システム12で実行される。
【0021】
図2は、撮像及び制御システム12及び内視鏡14を備える
図1の内視鏡システム10の概略図である。
図2は、図示の例では十二指腸内視鏡を備える、内視鏡14に結合された撮像及び制御システム12の構成要素を概略的に示す。撮像及び制御システム12は、画像処理ユニット42、治療生成器44及び駆動ユニット46、並びに光源ユニット22、入力ユニット20及び出力ユニット18を含むかまたはそれらに結合されることができる制御ユニット16を備えることができる。カプラセクション36は、画像処理ユニット42及び治療生成器44などの制御ユニット16の複数の特徴に内視鏡14を接続するために制御ユニット16に接続されることができる。例では、カプラセクション36のプラグ部分48は、光源ユニット22、画像処理ユニット42、及び治療生成器44に接続することができるソケット37内の配線に接続するためのリード線49を含むことができる。例では、ポート40Aは、ドーター(daughter)スコープすなわち補助スコープなどの別の器具またはデバイスを内視鏡14に挿入するために使用されることができる。そのような器具及びデバイスは、ケーブル47を介して制御ユニット16に独立して接続されることができ、または制御ユニット16から来ることなく流体源24及び吸引ポンプ26から直接延在することができる。例では、ポート40Bは、カプラセクション36をビデオ、空気、光、及び電気などの様々な入力及び出力に接続するために使用されることができる。制御ユニット16は、カメラをアクティブ化して内視鏡14の遠位の標的組織を見るように構成されることができる。同様に、制御ユニット16は、光源ユニット22をアクティブ化して、内視鏡14またはそこから延在する他のデバイスに光を向けるように構成されることができる。光源ユニット22は、キセノン電球または発光ダイオードなどの光発生器を備えることができる。例えば、光源ユニット22は、異なる色などの異なる特性を伴う光を発生させるために複数の光発生器を含むことができる。
【0022】
画像処理ユニット42及び光源ユニット22は、有線または無線による電気的な接続により、内視鏡14と(例えば、機能セクション30で)各々インターフェースすることができる。したがって、撮像及び制御システム12は、解剖学的領域を照明し、解剖学的領域を表す信号を収集し、解剖学的領域を表す信号を処理し、解剖学的領域を表す画像を出力ユニット18上に表示することができる。撮像及び制御システム12は、所望のスペクトル(例えば、広帯域白色光、好ましい電磁波長を使用した狭帯域撮像など)の光を使用して解剖学的領域を照明するための光源ユニット22を含むことができる。撮像及び制御システム12は、信号伝送(例えば、光源から出力される光、遠位端の撮像システムからのビデオ信号、診断デバイスからの診断信号及びセンサ信号など)のために内視鏡14に(例えば、内視鏡コネクタまたはソケット37(
図1)を介して)接続することができる。
【0023】
流体源24(
図1)は、制御ユニット16と通信することができ、空気、生理食塩水または他の流体の1以上の供給源、並びに関連付けられた流体経路(例えば、空気チャネル、灌注チャネル、吸引チャネル)及びコネクタ(バーブ継手、流体シール、バルブなど)を備えることができる。流体源24は、本開示の付勢デバイスまたは圧力印加デバイスの活性化エネルギーとして利用されることができる。撮像及び制御システム12はまた、任意選択の構成要素とすることができる、駆動ユニット46を含むことができる。駆動ユニット46は、少なくとも「Rotate-to-Advance Catheterization System」と題する、Frassicaらの国際公開第2011/140118(A1)号パンフレットに記載されているように、内視鏡14の遠位セクションを前進させるための電動駆動装置を備えることができ、参照としてその全体が本明細書に組み込まれる。
【0024】
上述したように、カプラセクション36は、撮像及び制御システム12と接続された内視鏡14に使用されることができる。カプラセクション36は、内視鏡14と撮像及び制御システム12の間で様々な機能を通信するために使用されることができる。例では、カプラセクション36は、通信信号、電子信号、電気信号、電力信号、水及び空気を含む流体、光波などを伝送することができる。カプラセクション36は、内視鏡14の一部を含むことができ、撮像及び制御システム12の特定の構成のために構成されることができる。例えば、カプラセクション36は、
図3を参照して説明されたように、光源ユニット22によって生成された光を、光導体39を使用して内視鏡14に伝送するように構成されることができる。本開示によれば、光処理アダプタは、内蔵またはオンボード光発生器を有する内視鏡に結合するように撮像及び制御システム12に接続されることができる。そのような光処理アダプタは、
図4を参照して説明したように、光源ユニット22によって生成された光を、オンボード光発生器を動作させて光源ユニット22によって生成された光を複製するための電子命令に変換することができる。
【0025】
図3は、撮像及び制御システム102を内視鏡104に結合する光ガイドコネクタ100を示すブロック図である。撮像及び制御システム102は、
図1及び
図2の撮像及び制御システム12の一例を備えることができる。撮像及び制御システム102は、コントローラ105、ビデオプロセッサ106、メモリ108、光源110及びフィルタ112を備えることができる。例では、コントローラ105は、
図2の制御ユニット16の一例を備えることができ、光源110は、
図2の光源ユニット22の一例を備えることができ、ビデオプロセッサ106は、
図2の画像処理ユニット42の一例を備えることができる。内視鏡104は、スコープケーブル114、スコープハンドル116、スコープ作業シャフト118、撮像デバイス120、レンズ122、及び光ガイド124を備えることができる。例では、スコープケーブル114は
図2のケーブルセクション34の一例を備えることができ、スコープハンドル116は
図2のハンドルセクション32の一例を備えることができ、スコープ作業シャフト118は
図2の挿入セクション28の一例を備えることができる。例では、光ガイドコネクタ100は、
図1のソケット37の一例を備えることができる。したがって、スコープケーブル114は、
図1のカプラセクション36と同様のカプラを備えることができる。
【0026】
光ガイドコネクタ100は、撮像及び制御システム102と内視鏡104の間で電子信号及び光波を伝達するために使用されることができる。
図3では、光波は破線で示され、有線信号は実線で示されることができる。光ガイドコネクタ100は、撮像デバイス120によって生成された電子信号を撮像及び制御システム102に伝送し、コントローラ105から内視鏡104に制御信号を伝送することができる。例えば、アブレーション、縫合、RF信号生成、極低温特徴などの内視鏡104の様々な特徴を動作させるための制御信号が、コントローラ105から内視鏡104に伝達されることができる。さらに、光源110からの光波は、光ガイドコネクタ100を介して内視鏡104に伝達されることができる。
【0027】
光ガイドコネクタ100は、光導体126及び電気配線128を含むことができる。内視鏡103は、光導体130及び電気配線132を含むことができる。撮像及び制御システム102は、光導体134及び制御配線136を含むことができる。光ガイドコネクタ100の光導体126は、内視鏡104の光導体130と光導体134を介して光源110とを接続することができ、光ガイドコネクタ100の電気配線128は、内視鏡104の電気配線132と制御配線136を介してコントローラ105とを接続することができる。
【0028】
内視鏡104は、撮像デバイス120から撮像及び制御システム102への電子撮像信号の伝送を制御することができる。例えば、光は、内視鏡104でレンズ122に入ることができる。光は、撮像デバイス120によって受光されることができる。例では、撮像デバイス120は、電荷結合素子(CCD)または相補型金属酸化物半導体(CMOS)などの固体デバイスを備えることができる。撮像デバイス120は、レンズ122から受光した光波を電子信号に変換することができる。電子信号は、光ガイドコネクタ100の電気配線128に、電気配線132の適切な導体を介してスコープ作業シャフト118、スコープハンドル116、及びスコープケーブル114を通過されることができる。光ガイドコネクタ100の電気配線128は、制御配線136を介して撮像デバイス120から撮像及び制御システム102に電子信号を伝送するための適切なカプラを含むことができる。したがって、ビデオプロセッサ106は、適切な処理などの後に、
図1の出力ユニット18などのビデオモニタ上に表示するために撮像デバイス120から電子信号を受信することができる。メモリ108は、撮像デバイス120によって生成された信号を処理するための様々な赤色、緑色、及び青色画像メモリを含むことができる。
【0029】
光信号及び撮像信号に加えて、光ガイドコネクタ100は、内視鏡104の様々な機能のための制御信号などの他のタイプのデータを中継することができる。特に、制御配線136、電気配線128及び電気配線132は、内視鏡104の診断及び治療機能のための制御信号を伝達するために追加的に使用されることができる。例えば、ユーザは、例えば、入力ユニット20(
図2)を使用して、コントローラ105に内視鏡104の機能の設定を入力することができる。次いで、コントローラ105は、光ガイドコネクタ100に伝送するための適切な制御信号を生成することができる。電気配線128は、例えば、リード線49(
図2)を使用して、追加の導体または撮像信号を搬送する同じ導体を伴う制御信号を搬送するように構成されることができる。
【0030】
さらに、
図3には示されていないが、光ガイドコネクタ100は、生理食塩水、灌注流体、空気、送気ガス及び他のガスなどの流体を内視鏡104との間で搬送するための適切なチューブまたは配管を含むことができる。
【0031】
光源110は、撮像及び制御システム102によって生成される光の強度及びタイプを制御することができる。例えば、光源110または入力ユニット20(
図1)などの撮像及び制御システム102の特徴は、光波の生成を開始及び停止し、光波の強度を制御するためのボタンまたはノブなどの制御特徴を含むことができる。撮像及び制御システム102は、カラーフィルタなどのフィルタ112の異なるタイプのフィルタをアクティブ化または非アクティブ化するための制御特徴を追加的に含むことができる。したがって、撮像及び制御システム102のユーザは、撮像及び制御システム102で内視鏡104の光ガイド124に伝送される光の設定を開始することができる。典型的なユーザ設定は、1)オン/オフ、2)光強度、及び3)光の色を含む。例では、1)オン/オフ設定は、強度(例えば、ゼロ強度はオフに等しい)の関数とすることができ、2)強度設定は、光源110に提供される電流または電気信号の関数とすることができ、3)色設定は、フィルタ112のうちのどれが光源110の出力に適用されるかの関数とすることができる。1)、2)及び3)の各々は、コントローラ105でユーザによって設定されることができ、光源110から放射される光波の特性として示されことができる。光ガイドコネクタ100の光導体126は、光源110の光導体134から光ガイド124に光波を伝送するための適切なカプラ、導体またはパイプを含むことができる。このように、光源110からの光波は、フィルタ112、撮像及び制御システム12の光導体134、光ガイドコネクタ100の光導体126、内視鏡104の光導体130(
図2の光導体39を含む)、及び光ガイド124を通って移動することができ、それによって光波は内視鏡14を出て、内視鏡104が挿入された解剖学的構造を照明することができる。
【0032】
このように構成された光ガイドコネクタ100は、変更することなく、撮像及び制御システム102と内視鏡104の間で信号及び光波を中継するように構成されることができる。例では、内視鏡104は、撮像及び制御システム102で動作するように特に構成されることができる。例えば、光ガイド124は、変色または強度変化などの何らかの歪みを中断または導入することなく、光源110によって発生された光波を伝送するように構成されることができる。追加的に、光ガイドコネクタ100は、撮像デバイス120とビデオプロセッサ106の間、及びコントローラ105と内視鏡104の機能との間の電子通信経路を提供することができる。したがって、光ガイドコネクタ100は、光信号、撮像信号、及び制御信号を解釈、分析、または変更する機能をまったく含まない。さらに、光ガイドコネクタ100は、
図1のカプラセクション36などの特定のタイプの内視鏡プラグに結合するように機械的に構成されることができる。したがって、撮像及び制御システム12の出力を受信するように構成されていない、またはソケット37と嵌合するように機械的に構成されていない他のタイプの内視鏡は、撮像及び制御システム12と相互動作可能性または互換性がない。
【0033】
図4は、
図1及び
図2の撮像及び制御システム102を内視鏡152に結合する本開示のアダプタ150を示すブロック図である。
【0034】
撮像及び制御システム102は、コントローラ105、ビデオプロセッサ106、メモリ108、光源110及びフィルタ112を備えることができる。撮像及び制御システム102は、光導体134で光出力を提供し、制御配線136を介して通信信号を送信及び受信するために、
図3を参照して説明したのと同様に構成されることができる。
【0035】
内視鏡152は、スコープケーブル154、スコープハンドル156、スコープ作業シャフト158、撮像デバイス160、レンズ162、光ガイド164、及び光発生器166を備えることができる。内視鏡152は、内視鏡152が内視鏡104のように光導体130を貫通して延在するのではなく、内視鏡152が光発生器166を含むことができることを除いて、
図3の内視鏡104と同様に構成されることができる。例では、スコープケーブル154は、
図2のケーブルセクション34と同様に構成されることができ、スコープハンドル156は、
図2のハンドルセクション32と同様に構成されることができ、スコープ作業シャフト158は、
図2の挿入セクション28と同様に構成されることができ、その近位の光導体の代わりに撮像デバイス160を含む。例では、光ガイドコネクタ100は、
図1のソケット37の一例を備えることができる。
【0036】
アダプタ150は、光ガイドコネクタ100から内視鏡152に情報を伝達するために使用されることができる。アダプタ150は、ソケット37(
図1)に挿入されて、光源ユニット22からの光及び制御ユニット16からの制御信号、並びに様々な空気源を受信するように構成されることができる。光ガイドコネクタ100は、撮像及び制御システム102とアダプタ150の間で電子信号及び光波を伝達するために使用されることができる。
図4では、光波は破線で示され、有線信号は実線で示されることができる。アダプタ150は、撮像及び制御システム102に伝送するために、撮像デバイス120によって生成された電子信号を光ガイドコネクタ100に伝送することができる。加えて、アダプタ150は、コントローラ105及び光ガイドコネクタ100から内視鏡152に電子信号を伝送することができる。アダプタ150は、光ガイドコネクタ100から光源110によって生成された光波を受光することができ、そのような光波を光発生器166に伝送するための合成信号配線170に変換することができる。光発生器166は、光波を出力するように構成された光源を備えることができる。例では、光発生器166は、発光ダイオード(LED)を備えることができる。追加の例では、光発生器166は、異なる色の光を発生させるように構成されることができる。
【0037】
アダプタ150は、内視鏡152を通って延在することができる、合成信号配線170を含むことができる。合成信号配線170は、光発生器166と通信するための光信号配線170Aと、撮像デバイス160と通信するための撮像信号配線170Bとに分岐することができる。撮像及び制御システム102は、光導体134及び制御配線136を含むことができる。光ガイドコネクタ100の光導体126及び電気配線128はアダプタ150に接続することができ、アダプタ150は合成信号配線170を光発生器166及び撮像デバイス160に伝送することができる。
【0038】
内視鏡152は、撮像デバイス120から撮像及び制御システム102への電子撮像信号の伝送を制御することができる。例えば、光は、内視鏡152でレンズ162に入ることができる。光は、撮像デバイス160によって受光されることができる。例では、撮像デバイス160は、電荷結合素子(CCD)または相補型金属酸化物半導体(CMOS)などの固体デバイスを備えることができる。撮像デバイス160は、レンズ162から受光した光波を電子信号に変換することができる。電子信号は、合成信号配線170の適切な導体を介して、光ガイドコネクタ100の電気配線128に、スコープ作業シャフト158、スコープハンドル156、及びスコープケーブル154を通過されることができる。光ガイドコネクタ100の電気配線128は、制御配線136を介してアダプタ150から撮像及び制御システム102に電子信号を伝送するための適切なカプラを含むことができる。したがって、ビデオプロセッサ106は、適切なフィルタリングなどの後に、
図1の出力ユニット18などのビデオモニタ上に表示するために撮像デバイス160から電子信号を受信することができる。
【0039】
光源110は、上述したように、撮像及び制御システム102によって生成される光の強度及びタイプを制御することができる。例えば、光源110または入力ユニット20(
図1)などの撮像及び制御システム102の特徴は、光波の生成を開始及び停止し、光波の強度などを制御して、1)光源110のオン/オフ、2)光源110からの光の強度、及び3)フィルタ112によって決定される光の色を制御するためのボタンまたはノブなどの制御特徴を含むことができる。光ガイドコネクタ100の光導体126は、光源110の光導体134からアダプタ150に光波を伝送するための適切なカプラ、導体またはパイプを含むことができる。アダプタ150は、光導体134から光波を受光し、光波の感知された特性、例えば、オン/オフ、強度及び色を光発生器166の電子制御信号に変換することができる。アダプタ150は、
図5~
図15を参照して説明されたように、光波を電子制御信号に変換するための適切なセンサ及び回路を含むことができる。このように、光源110からの光波は、フィルタ112、光ガイドコネクタ100の光導体126を通ってアダプタ150に移動することができ、その後、アダプタ150は、合成信号配線170に沿って光発生信号を光発生器166に送信し、その後、光ガイド164に光を出力することができ、それにより、光波は内視鏡152を出て、内視鏡152が挿入された解剖学的構造を照明することができる。したがって、撮像及び制御システム102のオペレータが光を要求する、例えば、光源110をオンにするように指示すると、光発生器166は、光源110を出る光波と同等の強度及び色の光波を発生させるように指令されることができる。
【0040】
そのように構成されたアダプタ150は、変換、変更、または補間を用いて撮像及び制御システム102と内視鏡152の間で信号を中継するように構成されることができる。内視鏡152は、撮像及び制御システム102と共に動作するように特に設計される必要はなく、任意のタイプの光発生器166及びカプラセクションを含むことができる。例では、内視鏡152は、アダプタ150を使用して撮像及び制御システム102で動作するように適合されることができる。アダプタ150は、内視鏡152と撮像及び制御システム102との間の適切な機械的インターフェース、並びに1)、2)及び3)コントローラ105で光発生器166に入力される制御入力の適切な変換を提供することができる。光信号、例えば光波、及び撮像信号、例えば電子通信信号に加えて、アダプタ150は、他のタイプのデータ、例えば制御信号、並びに水及び空気などの様々な流体を光ガイドコネクタ100と内視鏡152の間で中継することができる。アダプタ150は、容易に洗浄及び滅菌される再使用可能な部品を備えることができ、一方、内視鏡152は、洗浄または消毒される必要がない使い捨てスコープとして構成されることができる。
【0041】
図5は、本開示のアダプタ200の背面斜視図であり、主ハウジング202及びプラグ構成要素204を示している。
図6は、
図5のアダプタ200の正面斜視図であり、内視鏡プラグを受け入れるためのソケット構成要素206を示している。アダプタ200は、
図4のアダプタ150の一例を備えることができる。
図5及び
図6は、同時に説明される。
【0042】
プラグ構成要素204は、空気カプラ208、光導体アセンブリ210、及び電気リード線212を備えることができる。空気カプラ208及び光導体アセンブリ210は、プラグ構成要素204の端面214から延在することができる。電気リード線212は、プラグ構成要素204の肩部または角部から延在することができる。空気カプラ208及び光導体アセンブリ210は、光ガイドコネクタ100(
図3)に、または光源ユニット22(
図1)もしくは撮像及び制御システム12の別の構成要素に直接結合されることができる。プラグ構成要素204は、主ハウジング202のレセプタクル216に挿入されることができる。主ハウジング202は、ツイストロックまたはプッシュプル操作を介して光ガイドコネクタ100または光源ユニット22のレセプタクル、例えばソケット37(
図1)に結合されることができるラグ218A及び218Bを備えることができる。主ハウジング202は、ユーザの指との人間工学的な係合を提供するためのパッド220A及び220Bなどの他の特徴を含むことができる。
【0043】
アダプタ200は、光導体アセンブリ210で光波を受光し、空気カプラ208で空気を受信し電気、リード線212及び214で制御信号を受信するように構成されることができる。例では、プラグ構成要素204は、カプラセクション36のプラグ部分48(
図2)と同様に構成されることができ、電気リード線212は、リード線49と同様に動作することができる。したがって、撮像及び制御システム12(
図1及び
図2)によって生成された制御信号はアダプタ200に伝送されることができる。光導体アセンブリ210は、光導体39(
図2)と同様に構成されることができる。これにより、光源ユニット22によって出力された光はアダプタ200に伝達されることができる。
【0044】
ソケット構成要素206は、合成信号配線170(
図4)に接続されたプラグなどの内視鏡プラグを受け入れるための開口部222を含むことができる。開口部222は、内視鏡152(
図4)と通信するための空気カプラ230(
図8)及び電気カプラ232(
図8)を含むことができる。
図7及び
図8を参照して説明したように、アダプタ200は、空気及び制御信号が流体カプラ230及び電気カプラ232を介して主ハウジング202及びプラグ構成要素204を通過することを可能にすることができる。
【0045】
図7は、
図5及び
図6のアダプタ200の背面端図であって、光導体アセンブリ210及び空気カプラ208を示す。
図8は
図5及び
図6のアダプタ200の正面端図であって、、空気カプラ230、電気カプラ232、並びにアライメントポスト234A及び234Bを示している。
図7及び
図8は、同時に説明される。
【0046】
プラグ構成要素204は、光源ユニット22のソケット37(
図1)に挿入されることができる。挿入されると、電気リード線212及び214は、ソケット37内の電気接点に接続して、制御ユニット16及び光源ユニット22などから、撮像及び制御システム12からの電気信号の伝送を可能にすることができる。
【0047】
開口部222には、内視鏡152のプラグ(
図4)が挿入されることができる。開口部222は、内視鏡プラグとの一方向の組み立てを容易にするために、一辺が丸みを帯びた略正方形などの不規則な形状を有することができる。アライメントポスト234A及び234Bは、内視鏡プラグとの結合を容易にするために開口部222に配置されることができる。例えば、アライメントポスト234A及び234Bは、内視鏡プラグの円筒形ソケットが摺動してアライメントを容易にすることができる円筒形ポストを備えることができる。加えて、アライメントポスト234A及び234Bは、流体カプラ230及び電気カプラ232に加えられる応力を緩和することができる。追加の例では、アライメントポスト234A及び234Bは、アダプタ200の排出を容易にするためにばねで留められることができる。例えば、アライメントポスト234A及び234Bは、延在位置に付勢され、次いでアダプタ200が制御ユニットに接続されると圧縮されることができる。したがって、圧縮されたばねの力は、オペレータまたはユーザによって引っ張られたときにアダプタ200の排出を容易にすることができる。
【0048】
空気ラインは、空気カプラ208及び空気カプラ230に接続されることができる。空気ライン242(
図10及び
図11)は、空気がアダプタ200を通過することを可能にするために、空気カプラ208と空気カプラ230の間に延在することができる。例えば、空気カプラ208及び空気カプラ230は、空気、二酸化炭素、生理食塩水、水及び他の流体に接続されて、送気を含む様々な機能を実行することができる。例では、空気カプラ208及び空気カプラ230は、バルブの有無にかかわらずホースカプラまたはホース継手を備えることができる。例では、アダプタ200は、干渉、調整または制御なしに空気が主ハウジング202及びプラグ構成要素204を単に通過することを可能にするように構成されることができる。しかしながら、いくつかの例では、アダプタ200は、電子制御バルブを含むことなどによって、制御ユニット16(
図1)または他の供給源から受信した電子信号に基づいて、主ハウジング202及びプラグ構成要素204を通る空気流を能動的に制御するように構成されることができる。
【0049】
光導体アセンブリ210は、光源から光波を受信するように構成されることができる。特に、光導体アセンブリ210の端部は、光源ユニット22内の電球またはLEDの出力に面することができる。光導体アセンブリ210は、プラグ構成要素204内に延在し、光波をセンサパッケージ245(
図9)上に放出することができる。以下でより詳細に説明されるように、センサパッケージ245に接続された電子機器は、光波を、電気カプラ232を通して伝送されることができる光発生器166(
図4)のための命令に変換することができる。例では、光導体アセンブリ210は、シース241に配置された光導体240を備えることができる。例では、光導体240は、光パイプまたは光ファイバの束を備えることができる。例えば、内視鏡14の光導体39(
図2)は、光ファイバの束を含むことができ、それは、光導体39が、ケーブルセクション34及び挿入セクション28を通って延在する光ファイバの束の最近位端を備えることができるからである。したがって、可撓性を容易にするために、複数の光ファイバから光導体39を製造することが望ましい。しかしながら、光導体240は、個々の光ファイバよりもはるかに大きい直径を有する単一部品の光導体を備えることができる、光パイプを備えることができる。したがって、光導体240は、熱に対してより耐性があるなどによって、剛性であり、より堅牢でありことができる。光導体アセンブリ210のさらなる説明は、
図13を参照して提供される。
【0050】
図9は、プラグ構成要素204及びソケット構成要素206に接続された支持ブラケット203を示すために主ハウジング202が取り外された、
図5及び
図6のアダプタ200の正面斜視図である。加えて、
図9はセンサパッケージ245を示す。
図10は、空気カプラ230、電気カプラ232、光導体240及び空気ライン242を示すために支持ブラケット203及びソケット構成要素206が取り外された
図9のアダプタ200の正面斜視図である。
図9及び
図10は、同時に説明される。
【0051】
光導体240は、プラグ構成要素204から延在する光導体アセンブリ210に接続されることができる。光導体は、センサパッケージ245に光を向けることができる。空気ライン242は、空気カプラ230及び空気カプラ208(
図5及び
図7)に接続されることができる。ライトボード244は、ファスナ248及びポスト250を介してプラグ構成要素204の制御基板246に接続されることができる。制御基板246は、電気リード線212のプロング254に接続されることができる。制御基板246は、基板255に取り付けられることができる、コネクタ253を介して通信基板252に接続されることができる。コネクタ253は、配線256(
図11)を介して通信基板252に接続されることができる。ライトボード244は、配線258(
図11)を介して、通信基板252に接続されることができる。通信基板252は、内視鏡152(
図4)に制御信号及び光発生信号を伝送するための電気カプラ232に接続されることができる。したがって、プラグ構成要素204がソケット37(
図1)に挿入されると、電気リード線212は、プロング254、通信基板252及び電気カプラ232を介して内視鏡152と通信するように配置されることができる。同様に、プラグ構成要素204がソケット37に挿入されると、空気ライン242は、空気ライン242、空気カプラ208、及び空気カプラ230を通して内視鏡152と通信するように配置されることができる。加えて、光導体アセンブリ210は、センサパッケージ245とアライメントして配置されることができる。
【0052】
図11は、
図10のアダプタ200を通る断面図であって、光導体240に近接して配置されたアダプタ200及びセンサパッケージ245を通る空気ライン242を示している。
【0053】
空気ライン242は、空気カプラ208及び空気カプラ230に結合された導管を備えることができる。例では、空気ライン242は、ゴムまたはプラスチックのパイプまたはチューブを備えることができる。空気ライン242は、アダプタ200を通る漏れ防止通路を提供するために、空気カプラ208及び空気カプラ230上の適切な継手に接続されることができる。例えば、空気カプラ208及び空気カプラ230は、空気ライン242が嵌合することができるバーブ継手を含むことができる。空気カプラ208は、ソケット37の嵌合する雌レセプタクル(
図1)に嵌合されることができる雄突起を備えることができる。空気カプラ230は、スコープケーブル154のカプラ上の嵌合雄突起を受け入れることができる雌レセプタクルを備えることができる(
図4)。空気カプラ208は、プラグ構成要素204の端面214によってしっかりと支持されることができ、空気カプラ230は、ソケット構成要素206によってしっかりと支持されることができる。空気ライン242は、空気カプラ208と空気カプラ230の間でアダプタ200を通って支持されずに延在することができる。したがって、支持ブラケット203の制御基板246は、それを通る空気ライン242の延在を可能にする適切な開口部を含むことができる。
【0054】
図12は、
図10のアダプタ200を通る断面図であり、電気カプラ232に接続されたライトボード244に取り付けられたセンサパッケージ245に向けられた光導体240を示している。
図12は、
図11をさらに参照して説明される。
【0055】
光導体アセンブリ210は、ソケット構成要素206に取り付けられることができる。具体的には、シース241は、ソケット構成要素206の端面214のレセプタクル259に挿入されることができる。光導体240の遠位端は、センサパッケージ245に近接して主ハウジング202内に配置されるように、ライトボード244及び支持ブラケット203を通って突出することができる。ライトボード244は、ファスナ248を介して支持ブラケット203に取り付けられることができる。ライトボード244は、適切な接続を介して通信基板252と通信するように配置されることができる。例では、配線258は、ライトボード244と通信基板252とを接続することができる。他の例では、ライトボード244が制御基板246に接続されることができる。例では、ポスト250が支持ブラケット203に接続されてアライメントを提供することができる。したがって、センサパッケージ245の出力は、アダプタ200の他の電気構成要素と共有されることができる。
図14を参照して説明したように、センサパッケージ245は、光導体240から出る光波の様々な特性を解釈するための1以上の光センサを備えることができる。センサパッケージ245または他の適切な電子機器は、光センサの出力を、光発生器66を動作させるための命令(
図4)に変換することができる。光発生器66を動作させるための命令は、電気リード線212からの他の制御信号と共に、電気カプラ232に通信されることができる。例では、電気カプラ232は、電子通信信号、並びに電力、例えば電流を送信及び受信するように構成された入力/出力デバイスを備えることができる。例では、電気カプラ232は、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポート、具体的にはUSB-Cポートを備えることができる。したがって、センサパッケージ245及び制御ユニット16からの様々なプロング254からの出力は、内視鏡152の様々な構成要素(
図4)に渡されることができる。
【0056】
図13は、光導体アセンブリ210を示す
図10のアダプタ200の断面図である。光導体アセンブリ210は、光導体240、シース241、エンドキャップ260、レンズ262、第1のフィルタ264A、第2のフィルタ264B、第1のシール266A及び第2のシール266Bを備えることができる。
【0057】
光導体240の近位端は、面268を含むことができる。面268は、光源ユニット22によって生成されるソケット37(
図1)を出る光波を受信するように配置されることができる。光導体240は、センサパッケージ245に向かって遠位に延在することができる。シース241は、プラグ構成要素204との組み立てを容易にするために近位部分を囲むことができる。フィルタ264A及び264Bは、光導体240に入る光を受光するために面268に近接して配置されることができる。フィルタ264A及び264Bは、光導体240に伝送される光の強度を低減するために、互いに対してある角度にある偏光フィルムを備えることができる。例では、光導体240に入る光の強度は、センサパッケージ245に到達する光の温度を制限するための安全特徴として低減されることができる。さらに、非常に高い光強度は、センサパッケージ245内のセンサを電子的に圧倒する可能性がある。センサパッケージ245は、光発生器166(
図4)を動作させるための命令をそれに応じて調整されることができるように、フィルタ264A及び264Bによって提供される強度低減の量に関する情報が記憶されたメモリを有するように構成されることができる。センサパッケージ245の動作のさらなる説明は、
図14及び
図15を参照して提供される。
【0058】
エンドキャップ260は、フィルタ264A及び264Bを光導体240の面268に固定するために、フィルタ264A及び264Bの周りに配置されることができる。エンドキャップ260は、レンズ262及び継手270を備えることができる。継手270は、フィルタ264A及び264Bを光導体240に対して保持するための保持デバイスを備えることができる。その後、エンドキャップ260は継手270の上に配置されて、フィルタ264A及び264Bを定位置に保持することができる。レンズ262は、光波が変更なしに通過することを可能にするガラスまたは結晶片を備えることができる。レンズ262は、フィルタ264A及び264Bを保護することができる。
【0059】
図14は、本開示の光処理アダプタ300を示すブロック図である。光処理アダプタ300は、ハウジング302、光パイプアセンブリ304、第1の入力/出力(I/O)デバイス306、第2の入力/出力(I/O)デバイス308、空気通路310、及びコントローラ312を備えることができる。コントローラ312は、回路基板314、プロセッサ316、及びメモリ318を備えることができる。光パイプアセンブリ304は、フィルタ320、光パイプ322、第1のセンサ324A、及び第2のセンサ324Bを備えることができる。
【0060】
空気通路310は、空気カプラ208、空気ライン242、及び空気カプラ230と同様に構成されることができる。空気通路310は、空気、ガス、及び水などの流体がアダプタ300を通過することを可能にするパイプまたはチューブとして構成されることができる。空気通路310の端部には、撮像制御システム及び内視鏡に接続するための適切な雄または雌の継手が提供されることができる。
【0061】
I/Oデバイス306は、電気リード線212、プロング254及び制御基板246として、またはそれらと通信するように構成されることができる。I/Oデバイス306は、撮像及び制御システムと通信するために、アダプタ300との間で電子通信信号を中継するように構成されることができる。I/Oデバイス308は、電気カプラ232として構成されることができる。I/Oデバイス306は、光生成内視鏡と通信するためにアダプタ300との間で電子通信信号を中継するように構成されることができる。
【0062】
例では、I/Oデバイス306及びI/Oデバイス308は、Bluetooth、WiFi、Zigbee、赤外線(IR)、近距離通信(NFC)、3GPP(登録商標)ままたは他の技術などの無線通信信号を使用して通信することができる。例では、I/Oデバイス306及びI/Oデバイス308は、有線接続を備えることができ、または有線接続用のワイヤを受け入れるためのポートを含むことができる。例では、I/Oデバイス306及びI/Oデバイス308は、IEEE 802.15.6-2012プロトコル、MICSプロトコル、及びMBANプロトコルのうちの1以上を使用して通信することができる。例では、I/Oデバイス306及びI/Oデバイス308は、撮像及び制御システム及び内視鏡の1以上の特徴を通信または制御するために、シリアル(例えば、ユニバーサルシリアルバス(USB))ポート、パラレルポート、または別の有線もしくは無線(例えば、赤外線(IR)、近距離通信(NFC)など)接続などのポートを備えることができる。
【0063】
フィルタ320は、フィルタ264A及び264Bとして構成されることができる。例では、フィルタ320は、特定の色の波長を吸収することができ、他の色の波長を通過させることができる吸収性フィルタを備えることができる。例では、フィルタ320は、特定のスペクトル帯域の波長を反射し、他のスペクトル帯域の波長を伝送する干渉フィルタを備えることができる。例では、フィルタ320は、特定の偏光の光波を通過させ、他の偏光の光波を遮断するように回転方向にオフセットされた一対の偏光子フィルタを備えることができる。
【0064】
光パイプ322は、光導体240として構成されることができる。光パイプ322は、光学アクリルまたはポリカーボネートまたは他の材料から製造された単一またはモノリシック構成要素を備えることができる。代替例では、光パイプ322は、シリカまたはプラスチックまたは他の材料で作られた光ファイバの束で置き換えられることができる。光パイプ322は、フィルタ320とセンサ324A及びセンサ324Bの間に延在することができる。したがって、フィルタ320を出る光は、光パイプ322の一端面に入ることができ、光パイプ322の反対面を出る光は、光波をセンサ324A及びセンサ324Bに向けることができる。
【0065】
第1のセンサ324A及び第2のセンサ324Bは、センサパッケージ245(
図11及び
図12)の一部として構成されることができる。例では、第1のセンサ324Aは光強度センサを備えることができる。例では、第1のセンサ324Aは、フォトダイオード、フォトレジスタ、フォトトランジスタ、及び光起電力光センサを備えることができる。例では、第2のセンサ324Bは、カラーセンサを備えることができる。例では、第2のセンサ324Bは、光-光電流変換センサ、光-アナログ-電圧変換センサ、及び光-デジタル変換センサを備えることができる。
【0066】
回路基板314は、アダプタ300の電気構成要素を電気的及び構造的に結合するための構造構成要素を備えることができる。例えば、回路基板314は、プロセッサ316、メモリ318、センサ324A及びセンサ324Bなどの電子結合のために電気結合が取り付けられたシリコンウェハまたはチップを備えることができる。プロセッサ316、メモリ318、並びにセンサ324A及び324Bに接続された回路基板314は、本明細書で説明したように光波を電子信号に変換するための変換器として動作することができる。
【0067】
プロセッサ316は、I/Oデバイス306及び308、センサ324A及び324B並びにメモリ318などのアダプタ300の構成要素の動作を制御する集積回路を備えることができる。プロセッサ316は、メモリ318に記憶された命令を実行して、センサ324A及び324Bなどのアダプタ300の構成要素を動作させることができる。例では、プロセッサ及びメモリは必要とされず、アダプタ300は、センサ324A及び324Bの出力をI/Oデバイス306及び308によって直接伝送されることができる単純な集積回路として動作することができる。
【0068】
メモリ318は、不揮発性コンピュータ可読メモリ、磁気メモリ、フラッシュメモリ、揮発性メモリ、プログラマブル読み出し専用メモリなどの任意の適切な記憶デバイスを含むことができる。メモリ318は、プロセッサ316がアダプタ300の動作を制御するために内部に記憶された命令を含むことができる。例えば、メモリ318は、I/Oデバイス306及び308並びにセンサ324A及び324Bを動作させるための命令を含むことができる。メモリ318は、追加的に、センサ324A及び324Bからのデータと比較するための参照データ、例えば、光発生器166(
図4)への電力入力に対して感知された光強度、並びに特定の強度及び色の光波を同じまたはほぼ同じ強度及び色の光を発生させるための1以上の電子信号に変換するために使用されることができる、他の情報を相関させるためのルックアップテーブルを含むことができる。一例では、メモリ318は、光発生器166へのゼロから最大入力までの光発生器166への電流入力(
図4)に相関される光源110のゼロから最大出力(
図4)までの光強度を有するルックアップテーブルを含むことができる。
【0069】
例では、メモリ318は、フィルタ320の効果に基づいて光発生器166によって生成された光信号をスケーリングするための命令を含むことができる。例えば、メモリ318は、上述したルックアップテーブルに適用するための適切なスケーリングファクタを含むことができる。例えば、プロセッサは、フィルタ320が光源110の出力を50%減少させることを決定することができ、それにより、センサ324A及び324Bの出力は、光発生器166を動作させるために生成する適切な電流を調べる前に50%増加されることができる。
【0070】
追加の例では、メモリ318は、プロセッサ316が光源110の補償を実行することを可能にする命令を含むことができる。例えば、キセノン電球などの様々な光源は、時間の経過と共に減光する、例えば、所望よりも少ない光を放射することが知られている。したがって、特定の光強度出力を要求する撮像及び制御システムは、例えば要求された強度の95%を有する光を出力する光源をもたらし得る。本開示の光処理アダプタは、そのような減光を補償するように構成されることができる。例では、撮像及び制御システム102は、起動時に光源110に0%及び100%の光強度出力を提供するように構成されることができる。光処理アダプタ300は、適切な、例えば、撮像及び制御システム102の特定のモデルについての意図された減光されていない出力、0%及び100%の強度出力をメモリ318に記憶していることができる。したがって、プロセッサ316は、光源110が撮像及び制御システム102から要求された出力の95%しか出力していないと決定することができ、光源110が要求された光強度を提供していなくても、光発生器166の出力が撮像及び制御システム102での要求された光強度に一致するように光発生器166の出力を適切にアップスケールすることができる。
【0071】
図15は、撮像及び制御システム12によって生成された光を内視鏡152の光発生器166のための光制御信号に変換するための方法400の動作を示すブロック図である。
【0072】
動作402で、撮像及び制御システムの第1の光発生器を用いて光が発生されることができる。例えば、光は、撮像及び制御システム102(
図4)の光源110を用いて発生されることができる。ユーザは、ユーザインターフェースでオン/オフ、強度及び色設定を入力することができる。例えば、ユーザは、出力ユニット18及び入力ユニット20(
図1)を利用して、光源110のオン/オフ、強度及び色設定を入力することができる。
【0073】
動作404で、第1の光発生器、例えば光源110からの光は、撮像及び制御システム102(
図4)に接続されたアダプタ300で受光されることができる。光源110からの光波は、アダプタ300の光導体アセンブリ210に入ることができる。光導体アセンブリ210は、アダプタ300がソケット37(
図1)に挿入されるときに、光源110内の電球または発光ダイオードの反対側に配置されることができる。
【0074】
動作406で、光の特性がアダプタのセンサを用いて感知されることができる。例えば、第1のセンサ324A(
図14)は、光源110からの光の強度を感知するために使用されることができる。加えて、例では、第2のセンサ324B(
図14)が使用され、光源110からの光の色を感知することができる。光波は、光導体アセンブリ210を出ることができ、センサパッケージ245の第1のセンサ324A及び第2のセンサ324Bに入射することができる。光波は、第1のセンサ324A及び第2のセンサ324Bの適切な要素を励起して電気信号を生成することができる。
【0075】
動作408で、センサによって感知された光特性は、内視鏡の第2の光発生器を用いて光を発生させるための制御信号に変換されることができる。例えば、第1のセンサ324Aによって感知された光強度は、同じ強度で内視鏡152(
図4)の光発生器166(
図4)を用いて光を発生させるための命令に変換されることができる。加えて、例では、第2のセンサ324Bによって感知された光の色は、同じ色の光発生器166を用いて光を発生させるための命令に変換されることができる。
【0076】
例では、プロセッサ316は、光源110からの光の強度に関する信号を第1のセンサ324Aから受信することができる。光源110からの光強度は、光源110に入力される電流に対して線形関係を有することができる。したがって、第1のセンサ324Aからの電流出力は、光発生器166の制御信号としてプロセッサ316によってスケーリングされることができる。プロセッサ316は、光源110によって出力される光の同等の強度を生成するために、光発生器166に供給される電流の値に関連付けられた第1のセンサ324Aの出力の値を有するメモリ318に記憶されたルックアップテーブルを調べることができる。メモリ318は、光源110と光発生器166との異なる組み合わせのルックアップテーブルを提供されることができる。例では、プロセッサ316は、光源110の識別情報、例えば、製造業者、光のタイプ、電球のタイプ、色のタイプ、LEDのタイプなどを提供する撮像及び制御システム12からの信号、並びに光発生器166の識別情報、例えば、製造業者、光のタイプ、電球のタイプ、色のタイプ、LEDのタイプなどを提供する内視鏡152(
図4)からの識別信号を受信することができる。したがって、プロセッサ316は、決定された撮像及び制御システムの光出力を決定された光発生器166への制御入力に変換するための適切な情報を有するルックアップテーブルを調べることができる。さらに、本明細書で説明したように、プロセッサ316は、センサ324A及び324の出力を調整して、フィルタ320を使用してアダプタ300内で伝導される光強度フィルタに対応し、並びに長期使用から生じる光源110の出力の減光のための光強度補償を提供することができる。
【0077】
動作410で、光制御信号は、アダプタを通して内視鏡の第2の光発生器に伝送されることができる。例えば、プロセッサ316によって生成された光制御信号は、合成信号配線170及び光信号配線170Aを介して内視鏡152の光発生器166に伝送されることができる。光発生器166は、アダプタ300の受信した出力に基づく強度を有する光波を発生させることができる。さらに、光発生器166は、アダプタ300によって要求される色の光波を発生させることができる。したがって、光発生器166の光出力は、光源110の出力と強度及び色を一致させることができる。次いで、光発生器166は、光ガイド164(
図4)を使用するなどして、組織に照射されることができる光波を放出することができる。
【0078】
本明細書で説明したように、本開示は、光処理アダプタを使用するLEDなどのオンボード光発生機能を有する、使い捨て内視鏡、または再使用可能な内視鏡に光発生命令を提供するのに有用である。本開示の光処理アダプタは、オンボードLEDを有する内視鏡が、内視鏡光発生器と通信するように構成されていない撮像及び制御システムから光発生命令を受信することを可能にする。本明細書で説明したように、本開示の光処理アダプタは、撮像及び制御システムに入力された命令の変換及び伝送が、アダプタ内の光センサの使用を介して撮像及び制御システムで発生されたまさに光波を介して光発生内視鏡に伝達されることを可能にする。したがって、使い捨て内視鏡などの光発生内視鏡は、撮像及び制御システムなどの既存の資本機器と共に使用されることができる。
【0079】
実施例
実施例1は、内視鏡システムのためのアダプタで、アダプタは、ハウジング、ハウジングに延在する光導電素子、光導電素子から放射された光波を受光するためにハウジング内に配置されたセンサ、光波を電気信号に変換するためにセンサに接続された変換器であって、内視鏡の光発生器を用いて光を発生させるための命令を含む変換器、及び変換器に接続され、ハウジングから内視鏡に電気信号を伝達するように構成されたハウジングを通してアクセス可能な電気カプラを備える。
【0080】
実施例2において、実施例1の主題は、センサが光強度センサを備え、変換器は感知された光強度を内視鏡の光発生器の電力設定に相関させるためのルックアップテーブルを備えることを任意選択的に含む。
【0081】
実施例3において、実施例2の主題は、変換器がプロセッサ、及びルックアップテーブルが記憶された非一時的なコンピュータ可読記憶媒体を任意選択的に含む。
【0082】
実施例4において、実施例1~実施例3のいずれか1以上の主題は、光導電素子から放射された光波を受光するためにハウジング内に配置されたカラーセンサを任意選択的に含み、変換器は、カラーセンサの出力を、内視鏡の光発生器が光導電素子から放射される光波の色を有する光を発生させるための命令に変換するためのルックアップテーブルを備える。
【0083】
実施例5において、実施例1~実施例4のいずれか1以上の主題は、光導電素子からセンサに衝突する光波の強度を低減するためのフィルタを任意選択的に含む。
【0084】
実施例6において、実施例5の主題は、フィルタが一対の偏光レンズを備えることを任意選択的に含む。
【0085】
実施例7において、実施例1~実施例6のいずれか1以上の主題は、ハウジングがプラグ部分を備え、プラグ部分は、撮像及び制御システムのソケットに挿入されるように構成されたプラグ本体、並びに光導電素子のためのプラグ本体内の出口を備えることを任意選択的に含む。
【0086】
実施例8において、実施例7の主題は、プラグ本体が、撮像及び制御システムのソケットの電気接点に接続するための電気リード線をさらに備え、電気カプラは、電気接点及び変換器の出力を内視鏡の制御ケーブルに伝達するように構成されることを任意選択的に含む。
【0087】
実施例9において、実施例1~実施例8のいずれか1以上の主題は、ハウジングを通って延在する流体通路を任意選択的に含み、空気通路はハウジングからアクセス可能な入口及び出口を有する。
【0088】
実施例10は、ソケットを有する光源を備える撮像及び制御システムと、近位端部にカプラを備え、遠位端部に撮像デバイスを備えるシャフト、シャフトを通して少なくとも部分的に延在する作業チャネル、並びに遠位端部に近接して光を放射するように構成された光発生器を備える内視鏡と、ソケットに接続されるように構成されたアダプタであって、アダプタは、アダプタがソケットに接続されたときに光源から光波を受光するように構成された光センサ、内視鏡のカプラを受信するように構成されたソケット、及び光センサからの光強度読取値を、光発生器を動作させるための命令に変換するように構成された変換器を備える、アダプタとを備える外科用内視鏡システムである。
【0089】
実施例11において、実施例10の主題は、アダプタがソケットに接続されたときに光源から光波を受光して光波を光センサに伝送するように構成された光導電素子をアダプタが備えることを任意選択的に含む。
【0090】
実施例12において、実施例10~実施例11のいずれか1以上の主題は、変換器が、撮像及び制御システムの光源の光強度値を内視鏡の光発生器の電力入力値と相関させるルックアップテーブルを備えるメモリデバイス、並びに光センサからの出力を受信し、ルックアップテーブルの値を使用して光発生器に対するコマンド信号を生成するように構成されたプロセッサを備えることを任意選択的に含む。
【0091】
実施例13において、実施例10~実施例12のいずれか1以上の主題は、アダプタが、光センサに衝突する前に光の強度を低減するように構成された光強度フィルタをさらに備えることを任意選択的に含む。
【0092】
実施例14において、実施例10~実施例13のいずれか1以上の主題は、変換器が、使用による光源の光発生の減少を補償するために、光源から放射される光波の光強度をスケールアップする光発生器のための命令を生成するように構成されることを任意選択的に含む。
【0093】
実施例15において、実施例10~実施例14のいずれか1以上の主題は、光センサが光カラーセンサを備え、内視鏡の光発生器は多色の光を放射するように構成されることを任意選択的に含む。
【0094】
実施例16において、実施例10~実施例15のいずれか1以上の主題は、アダプタが、光源の電気接点に接続するように構成された電気リード線、撮像及び制御システムのソケット上の空気出口を内視鏡のカプラ上の空気入口に接続するように構成されたアダプタを通って延在する空気通路をさらに備えることを任意選択的に含む。
【0095】
実施例17は、撮像及び制御システムから光発生能力を有する内視鏡に光制御信号を通信するための方法で、本方法は、撮像及び制御システムの第1の光発生器を用いて光を発生させるステップ、撮像及び制御システムに接続されたアダプタで第1の光発生器から光を受光するステップ、アダプタのセンサを用いて光の強度を感知するステップ、センサによって感知された強度を、内視鏡の第2の光発生器を用いて光を発生させるための光制御信号に変換するステップ、アダプタを通して内視鏡の第2の光発生器に光制御信号を伝送するステップを含み、光制御信号は、センサによって感知された同等の強度の光を発生させるように内視鏡の第2の光発生器に命令するように構成される。
【0096】
実施例18において、実施例17の主題は、アダプタのセンサを用いて光の強度を感知するステップが、光の強度を感知する前にアダプタを使用して光の強度を低減するステップ、及び光制御信号を、低減される前の光の強度に比例してスケールアップするステップをさらに含むことを任意選択的に含む。
【0097】
実施例19において、実施例17~実施例18のいずれか1以上の主題は、アダプタのカラーセンサを用いて光の色を感知するステップ、及び内視鏡の第2の光発生器に色発生命令を提供するステップを任意選択的に含む。
【0098】
例20において、実施例17~実施例19のいずれか1以上の主題は、撮像及び制御システムを用いて内視鏡の治療または診断特徴のための制御命令を生成するステップ、アダプタを通して内視鏡に制御命令を伝送するステップ、並びに撮像及び制御システムからアダプタを通して内視鏡に空気を伝送するステップを任意選択的に含む。
【0099】
実施例21において、実施例20の主題は、撮像及び制御システムの第1の光発生器の劣化を試験するステップ、並びに内視鏡の第2の光発生器を用いて第1の光発生器の劣化を補償するステップを任意選択的に含む。
【0100】
これらの非限定的な例の各々は、それ自体で自立することができ、または他の例の1以上と様々な置換または組み合わせで組み合わせられることができる。
【0101】
備考
上記の詳細な説明は、詳細な説明の一部を形成する、添付の図面の参照を含む。図面は、例示として、本発明が実施されることができる特定の実施形態を示す。これらの実施形態は、本明細書では「例」とも呼ばれる。そのような例は、図示または記載されたものに加えて要素を含むことができる。しかしながら、本発明者は、図示または説明された要素のみが提供される例も企図する。さらに、本発明者はまた、特定の例(またはその1以上の態様)に関して、または本明細書に示されもしくは記載される他の例(またはその1以上の態様)に関してのいずれかで、示されもしくは記載される要素(またはその1以上の態様)の任意の組み合わせまたは置換を使用する例を企図する。
【0102】
この文書と、参照によりそのように組み込まれた任意の文書の間で矛盾する使用がある場合、この文書における使用が支配する。
【0103】
本明細書では、「1つの(a)」または「1つの(an)」という用語は、特許文献で一般的であるように、「少なくとも1つの(at least one)」または「1以上の(one or more)」の任意の他の事例または使用とは無関係に、1以上を含むように使用される。本明細書では、「または」という用語は、特に明記しない限り、非排他的に、または「AまたはB」が「AであるがBではない」、「BであるがAではない」、及び「A及びB」を含むように指すために使用される。本明細書では、「含む(including)」及び「そこにおいて(in which)」という用語は、それぞれの用語「備える(comprising)」及び「そこにおいて(wherein)」の平易な英語の同義語として使用される。また、以下の特許請求の範囲では、「含む(including)」及び「備える(comprising)」という用語はオープンエンドであり、すなわち、特許請求の範囲でそのような用語の後に列挙された要素に加えて要素を含むシステム、デバイス、物品、組成物、調合物、またはプロセスは、依然としてその特許請求の範囲内にあると見なされる。さらに、以下の特許請求の範囲において、「第1の」、「第2の」、及び「第3の」などの用語は、単にラベルとして使用され、それらの対象に数値的な要件を課すことを意図されない。
【0104】
本明細書に記載の方法例は、少なくとも部分的に機械またはコンピュータで実施されることができる。いくつかの例は、上記の例で説明した方法を実行するように電子デバイスを構成するように動作可能な命令を用いて符号化されたコンピュータ可読媒体または機械可読媒体を含むことができる。そのような方法の実装形態は、マイクロコード、アセンブリ言語コード、上位レベル言語コードなどのコードを含むことができる。そのようなコードは、様々な方法を実行するためのコンピュータ可読命令を含むことができる。コードは、コンピュータプログラム製品の一部を形成し得る。さらに、一例では、コードは、実行中または他の時点などに、1以上の揮発性、非一時的、または不揮発性の有形のコンピュータ可読媒体に有形に記憶されることができる。これらの有形のコンピュータ可読媒体の例は、ハードディスク、リムーバブル磁気ディスク、リムーバブル光ディスク(例えば、コンパクトディスク及びデジタルビデオディスク)、磁気カセット、メモリカードまたはスティック、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)などを含むことができるが、これらに限定されない。
【0105】
上記の説明は例示的なものであり、限定的なものではないことを意図されない。例えば、上述の例(またはその1以上の態様)は、互いに組み合わせて使用され得る。上記の説明を検討すると、当業者などによって、他の実施形態が使用されることができる。要約書は、読者が技術的開示の性質を迅速に確認することを可能にするために、37 C.F.R.§1.72(b)に準拠するように提供される。それは、特許請求の範囲または意味を解釈または限定するために使用されないことを理解して提出される。また、上記の詳細な説明では、本開示を合理化するために様々な特徴が一緒にグループ化され得る。これは、特許請求されていない開示された特徴が任意の請求項に必須であることを意図していると解釈されるべきではない。むしろ、本発明の主題は、特定の開示された実施形態のすべての特徴よりも少ないものであり得る。したがって、以下の特許請求の範囲は、例または実施形態として詳細な説明に組み込まれ、各請求項は別個の実施形態として独立しており、そのような実施形態は、様々な組み合わせまたは置換で互いに組み合わされることができると考えられる。本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲を参照して、そのような特許請求の範囲が権利を与えられる均等物の全範囲と共に決定されるべきである。
【符号の説明】
【0106】
10 内視鏡システム、12 撮像及び制御システム、14 内視鏡、16 制御ユニット、18 出力ユニット、20 入力ユニット、22 光源ユニット、24 流体源、26 吸引ポンプ、28 挿入セクション、30 機能セクション、32 ハンドルセクション、34 ケーブルセクション、36 カプラセクション、37 ソケット、38 制御ノブ、40A ポート、40B ポート、41 カート、42 画像処理ユニット、44 治療生成器、46 駆動ユニット、47 ケーブル、48 プラグ部分、49 リード線、66 光発生器、100 光ガイドコネクタ、102 撮像及び制御システム、103 内視鏡、104 内視鏡、105 コントローラ、106 ビデオプロセッサ、108 メモリ、110 光源、112 色フィルタ、114 スコープケーブル、116 スコープハンドル、118 スコープ作業シャフト、120 撮像デバイス、122 レンズ、124 光ガイド、126 光導体、128 電気配線、130 光導体、132 電気配線、134 光導体、136 制御配線、150 アダプタ、152 内視鏡、154 スコープケーブル、156 スコープハンドル、158 スコープ作業シャフト、160 撮像デバイス、162 レンズ、164 光ガイド、166 光発生器、170 合成信号配線、170A 光信号配線、170B 撮像信号配線、200 アダプタ、202 主ハウジング、203 支持ブラケット、204 プラグ構成要素、206 ソケット構成要素、208 空気カプラ、210 光導体アセンブリ、212 電気リード線、214 端面、216 レセプタクル、218A ラグ、218B ラグ、220A パッド、220B パッド、222 開口部、230 空気カプラ、流体カプラ、232 電気カプラ、234A アライメントポスト、234B アライメントポスト、240 光導体、241 シース、242 空気ライン、244 ライトボード、245 センサパッケージ、246 制御基板、248 ファスナ、250 ポスト、252 通信基板、253 コネクタ、254 プロング、255 基板、256 配線、258 配線、259 レセプタクル、260 エンドキャップ、262 レンズ、264A 第1のフィルタ、264B 第2のフィルタ、266A 第1のシール、266B 第2のシール、268 面、270 継手、300 光処理アダプタ、302 ハウジング、304 光パイプアセンブリ、306 第1の入力/出力(I/O)デバイス、308 第2の入力/出力(I/O)デバイス、310 空気通路、312 コントローラ、314 回路基板、316 プロセッサ、318 メモリ、320 フィルタ、322 光パイプ、324A 第1のセンサ、324B 第2のセンサ
【外国語明細書】