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特開2024-68239商品管理支援装置、商品管理支援方法、プログラム及び記録媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024068239
(43)【公開日】2024-05-20
(54)【発明の名称】商品管理支援装置、商品管理支援方法、プログラム及び記録媒体
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/087 20230101AFI20240513BHJP
   G06Q 10/083 20240101ALI20240513BHJP
【FI】
G06Q10/087
G06Q10/083
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022178534
(22)【出願日】2022-11-08
(71)【出願人】
【識別番号】000232092
【氏名又は名称】NECソリューションイノベータ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115255
【弁理士】
【氏名又は名称】辻丸 光一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100201732
【弁理士】
【氏名又は名称】松縄 正登
(74)【代理人】
【識別番号】100154081
【弁理士】
【氏名又は名称】伊佐治 創
(74)【代理人】
【識別番号】100227019
【弁理士】
【氏名又は名称】安 修央
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 亮介
(72)【発明者】
【氏名】信田 正志
(72)【発明者】
【氏名】中橋 賢一
(72)【発明者】
【氏名】山下 英志
【テーマコード(参考)】
5L010
5L049
【Fターム(参考)】
5L010AA16
5L049AA16
5L049BB54
(57)【要約】      (修正有)
【課題】商品の配送コスト及び保管コストを抑制可能な商品管理支援装置及び商品管理支援方法を提供する。
【解決手段】商品管理支援装置10は、注文情報取得部11と、発注部12と、納品情報取得部13と、仮想保管庫情報管理部14と、を備える。注文情報取得部11は、一方のユーザからユーザ識別情報を含む注文情報を取得する。発注部12は、注文情報に基づいて発注情報を生成し、発注情報を他方のユーザに出力する。納品情報取得部13は、他方のユーザから納品された商品の保管位置情報を含む納品情報を取得する。仮想保管庫情報管理部14は、注文情報及び納品情報に基づいて、一方のユーザ識別情報と商品の保管位置情報とを紐づけた仮想保管庫情報を生成する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
注文情報取得部、発注部、納品情報取得部、仮想保管庫情報管理部を含み、
前記注文情報取得部は、一方のユーザから注文情報を取得し、
前記注文情報は、一方のユーザ識別情報を含み、
前記発注部は、前記注文情報に基づいて発注情報を生成し、前記発注情報を他方のユーザに出力し、
前記納品情報取得部は、前記他方のユーザから納品情報を取得し、
前記納品情報は、納品された商品の保管位置情報を含み、
前記仮想保管庫情報管理部は、前記注文情報及び前記納品情報に基づいて、前記一方のユーザ識別情報と前記商品の保管位置情報とを紐づけた仮想保管庫情報を生成する、商品管理支援装置。
【請求項2】
前記注文情報取得部は、複数の注文情報を取得し、
前記発注部は、前記注文情報が受注条件を満たした場合に前記発注情報を生成する、請求項、請求項1記載の商品管理支援装置。
【請求項3】
前記発注部は、前記注文情報に基づいて生産計画情報を生成し、前記生産計画情報を前記他方のユーザに出力する、請求項1又は2記載の商品管理支援装置。
【請求項4】
保管位置管理部を含み、
前記保管位置管理部は、移送依頼情報取得部及び移送指示部を含み、
前記移送依頼情報取得部は、前記一方のユーザからの移送依頼情報を取得し、
前記移送指示部は、前記移送依頼情報及び前記保管位置情報に基づいて移送指示情報を生成し、前記移送指示情報を出力し、
前記仮想保管庫情報管理部は、移送後の保管位置情報に基づいて仮想保管庫情報を更新する、請求項1又は2記載の商品管理支援装置。
【請求項5】
前記保管位置管理部は、エリア情報取得部を含み、
前記エリア情報取得部は、前記一方のユーザの生活エリア情報を取得し、
前記生活エリア情報は、一方のユーザの生活エリアと、前記生活エリア内に存在する保管庫の保管庫情報とを含み、
前記移送指示部は、前記生活エリア情報及び前記仮想保管庫情報に基づいて移送指示情報を生成し、前記移送指示情報を出力する、請求項4記載の商品管理支援装置。
【請求項6】
前記移送指示部は、所定の移送条件を満たす移送指示情報を生成する、請求項4記載の商品管理支援装置。
【請求項7】
注文情報取得工程、発注工程、納品情報取得工程、仮想保管庫情報管理工程を含み、
前記注文情報取得工程は、一方のユーザから注文情報を取得し、
前記注文情報は、一方のユーザ識別情報を含み、
前記発注工程は、前記注文情報に基づいて発注情報を生成し、前記発注情報を他方のユーザに出力し、
前記納品情報取得工程は、前記他方のユーザから納品情報を取得し、
前記納品情報は、納品された商品の保管位置情報を含み、
前記仮想保管庫情報管理工程は、前記注文情報及び前記納品情報に基づいて、前記一方のユーザ識別情報と前記商品の保管位置情報とを紐づけた仮想保管庫情報を生成する、商品管理支援方法。
【請求項8】
前記注文情報取得工程は、複数の注文情報を取得し、
前記発注工程は、前記注文情報が受注条件を満たした場合に前記発注情報を生成する、請求項、請求項7記載の商品管理支援方法。
【請求項9】
注文情報取得手順、発注手順、納品情報取得手順、仮想保管庫情報管理手順を含み、
前記注文情報取得手順は、一方のユーザから注文情報を取得し、
前記注文情報は、一方のユーザ識別情報を含み、
前記発注手順は、前記注文情報に基づいて発注情報を生成し、前記発注情報を他方のユーザに出力し、
前記納品情報取得手順は、前記他方のユーザから納品情報を取得し、
前記納品情報は、納品された商品の保管位置情報を含み、
前記仮想保管庫情報管理手順は、前記注文情報及び前記納品情報に基づいて、前記一方のユーザ識別情報と前記商品の保管位置情報とを紐づけた仮想保管庫情報を生成し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項10】
注文情報取得手順、発注手順、納品情報取得手順、仮想保管庫情報管理手順を含み、
前記注文情報取得手順は、一方のユーザから注文情報を取得し、
前記注文情報は、一方のユーザ識別情報を含み、
前記発注手順は、前記注文情報に基づいて発注情報を生成し、前記発注情報を他方のユーザに出力し、
前記納品情報取得手順は、前記他方のユーザから納品情報を取得し、
前記納品情報は、納品された商品の保管位置情報を含み、
前記仮想保管庫情報管理手順は、前記注文情報及び前記納品情報に基づいて、前記一方のユーザ識別情報と前記商品の保管位置情報とを紐づけた仮想保管庫情報を生成し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品管理支援装置、商品管理支援方法、プログラム及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、EC(electronic commerce)サイト等の発展により、様々な商品がインターネット上で売買されている。ECサイトで購入された商品は、例えば、特許文献1のような配送システムを利用して顧客に配送の手配が行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-57033号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、ECサイトで購入した商品については、ユーザが指定した配送場所に逐次配送されるため、配送コストがかさむという課題がある。また、逐次受け取りを行うのは手間がかかる。しかしながら、商品の種類やユーザの用途によっては、必ずしも逐次配送は必須ではなく、このような場合においても逐次配送を行うことは配送コストの無駄が大きい。また、購入した商品の種類や量によっては保管場所が不足する場合もある。
【0005】
そこで本発明は、商品の配送及び保管に関するコストを抑制可能な商品管理支援装置、商品管理支援方法、及び、プログラムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、本発明の商品管理支援装置は、
注文情報取得部、発注部、納品情報取得部、仮想保管庫情報管理部を含み、
前記注文情報取得部は、一方のユーザから注文情報を取得し、
前記注文情報は、一方のユーザ識別情報を含み、
前記発注部は、前記注文情報に基づいて発注情報を生成し、前記発注情報を他方のユーザに出力し、
前記納品情報取得部は、前記他方のユーザから納品情報を取得し、
前記納品情報は、納品された商品の保管位置情報を含み、
前記仮想保管庫情報管理部は、前記注文情報及び前記納品情報に基づいて、前記一方のユーザ識別情報と前記商品の保管位置情報とを紐づけた仮想保管庫情報を生成する。
【0007】
本発明の商品管理支援方法は、
注文情報取得工程、発注工程、納品情報取得工程、仮想保管庫情報管理工程を含み、
前記注文情報取得工程は、一方のユーザから注文情報を取得し、
前記注文情報は、一方のユーザ識別情報を含み、
前記発注工程は、前記注文情報に基づいて発注情報を生成し、前記発注情報を他方のユーザに出力し、
前記納品情報取得工程は、前記他方のユーザから納品情報を取得し、
前記納品情報は、納品された商品の保管位置情報を含み、
前記仮想保管庫情報管理工程は、前記注文情報及び前記納品情報に基づいて、前記一方のユーザ識別情報と前記商品の保管位置情報とを紐づけた仮想保管庫情報を生成する。
【0008】
本発明のプログラムは、
注文情報取得手順、発注手順、納品情報取得手順、仮想保管庫情報管理手順を含み、
前記注文情報取得手順は、一方のユーザから注文情報を取得し、
前記注文情報は、一方のユーザ識別情報を含み、
前記発注手順は、前記注文情報に基づいて発注情報を生成し、前記発注情報を他方のユーザに出力し、
前記納品情報取得手順は、前記他方のユーザから納品情報を取得し、
前記納品情報は、納品された商品の保管位置情報を含み、
前記仮想保管庫情報管理手順は、前記注文情報及び前記納品情報に基づいて、前記一方のユーザ識別情報と前記商品の保管位置情報とを紐づけた仮想保管庫情報を生成し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0009】
本発明の記録媒体は、
注文情報取得手順、発注手順、納品情報取得手順、仮想保管庫情報管理手順を含み、
前記注文情報取得手順は、一方のユーザから注文情報を取得し、
前記注文情報は、一方のユーザ識別情報を含み、
前記発注手順は、前記注文情報に基づいて発注情報を生成し、前記発注情報を他方のユーザに出力し、
前記納品情報取得手順は、前記他方のユーザから納品情報を取得し、
前記納品情報は、納品された商品の保管位置情報を含み、
前記仮想保管庫情報管理手順は、前記注文情報及び前記納品情報に基づいて、前記一方のユーザ識別情報と前記商品の保管位置情報とを紐づけた仮想保管庫情報を生成し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、商品の配送及び保管に関するコストを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、実施形態1の商品管理支援装置の一例の構成を示すブロック図である。
図2図2は、実施形態1の商品管理支援装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図3図3は、実施形態1の商品管理支援装置における処理の一例を示すフローチャートである。
図4図4は、実施形態2の商品管理支援装置の一例の構成を示すブロック図である。
図5図5は、実施形態2の商品管理支援装置における処理の一例を説明するための模式図である。
図6図6は、実施形態2の商品管理支援装置における処理の一例を説明するための模式図である。
図7図7は、商品管理支援装置の利用例を説明するための模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明において、「一方のユーザ」は、例えば、商品の購入者があげられ、「他方のユーザ」は、商品の提供者であり、例えば、前記一方のユーザにより注文を受けた商品の販売者又は製造者の少なくとも一方があげられる。前記他方のユーザの具体例としては、例えば、商業施設等におけるテナント飲食店、弁当屋、総菜屋等の飲食品店;小売店等の販売事業者;ホテル等の宿泊事業者;農家、酪農家等の清算事業者;等があげられる。前記一方のユーザ及び前記他方のユーザは、例えば、法人でも自然人でもよい。本発明における前記一方のユーザ及び前記他方のユーザは、例えば、単数でもよいし2以上の複数でもよい。
【0013】
本発明において、「商品」は、例えば、商取引の対象となりうる物品であれば特に制限されない。前記商品は、例えば、トイレットペーパー等の日用品;衣料品;家具;家電;娯楽用品;惣菜、弁当、食材、飲料、冷凍食品等の飲食料品;医薬品;医薬部外品;等があげられる。
【0014】
以下、本発明の実施形態について図を用いて説明する。本発明は、以下の実施形態には限定されない。以下の各図において、同一部分には、同一符号を付している。また、各実施形態の説明は、特に言及がない限り、互いの説明を援用でき、各実施形態の構成は、特に言及がない限り、組合せ可能である。
げられる。
【0015】
[実施形態1]
図1は、本実施形態の商品管理支援装置10の一例の構成を示すブロック図である。図1に示すように、本装置10は、注文情報取得部11、発注部12、納品情報取得部13、仮想保管庫情報管理部14を含む。また、本装置10は、図示していないが、入力部、出力部、表示部及び/又は記憶部を含んでもよい。
【0016】
本装置10は、例えば、前記各部を含む1つの装置でもよいし、前記各部が、通信回線網を介して接続可能な装置でもよい。また、本装置10は、前記通信回線網を介して、後述する外部装置と接続可能である。前記通信回線網は、特に制限されず、公知のネットワークを使用でき、例えば、有線でも無線でもよい。前記通信回線網は、例えば、インターネット回線、WWW(World Wide Web)、電話回線、LAN(Local Area Network)、SAN(Storage Area Network)、DTN(Delay Tolerant Networking)、LPWA(Low Power Wide Area)、L5G(ローカル5G)、等があげられる。無線通信としては、例えば、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、ローカル5G、LPWA等が挙げられる。前記無線通信としては、各装置が直接通信する形態(Ad Hoc通信)、インフラストラクチャ(infrastructure通信)、アクセスポイントを介した間接通信等であってもよい。本装置10は、例えば、システムとしてサーバに組み込まれていてもよい。また、本装置10は、例えば、本発明のプログラムがインストールされたパーソナルコンピュータ(PC、例えば、デスクトップ型、ノート型)、スマートフォン、タブレット端末等であってもよい。本装置10は、例えば、前記各部のうち少なくとも一つがサーバ上にあり、その他の前記各部が端末上にあるような、クラウドコンピューティングやエッジコンピューティング等の形態であってもよい。
【0017】
図2に、本装置10のハードウェア構成のブロック図を例示する。本装置10は、例えば、中央処理装置(CPU、GPU等)101、メモリ102、バス103、記憶装置104、入力装置105、出力装置106、通信デバイス107等を含む。本装置10の各部は、それぞれのインタフェース(I/F)により、バス103を介して相互に接続されている。
【0018】
中央処理装置101は、コントローラ(システムコントローラ、I/Oコントローラ等)等により、他の構成と連携動作し、本装置10の全体の制御を担う。本装置10において、中央処理装置101により、例えば、本発明のプログラムやその他のプログラムが実行され、また、各種情報の読み込みや書き込みが行われる。具体的には、例えば、中央処理装置101が、注文情報取得部11、発注部12、納品情報取得部13、仮想保管庫情報管理部14として機能する。本装置10は、演算装置として、CPU、GPU(Graphics Processing Unit)、APU(Accelerated Processing Unit)等の他の演算装置を備えてもよいし、これらの組合せを備えてもよい。
【0019】
バス103は、例えば、外部装置とも接続できる。前記外部装置は、例えば、後述する一方のユーザ又は他方のユーザの端末、店舗に配置された端末、外部記憶装置(外部データベース等)、プリンタ、外部入力装置、外部表示装置、外部撮像装置等があげられる。本装置10は、例えば、バス103に接続された通信デバイス107により、外部ネットワーク(前記通信回線網)に接続でき、外部ネットワークを介して、他の装置と接続することもできる。
【0020】
メモリ102は、例えば、メインメモリ(主記憶装置)が挙げられる。中央処理装置101が処理を行う際には、例えば、後述する記憶装置104に記憶されている本発明のプログラム等の種々の動作プログラムを、メモリ102が読み込み、中央処理装置101は、メモリ102からデータを受け取って、プログラムを実行する。前記メインメモリは、例えば、RAM(ランダムアクセスメモリ)である。また、メモリ102は、例えば、ROM(読み出し専用メモリ)であってもよい。
【0021】
記憶装置104は、例えば、前記メインメモリ(主記憶装置)に対して、いわゆる補助記憶装置ともいう。前述のように、記憶装置104には、本発明のプログラムを含む動作プログラムが格納されている。記憶装置104は、例えば、記録媒体と、記録媒体に読み書きするドライブとの組合せであってもよい。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、内蔵型でも外付け型でもよく、HD(ハードディスク)、CD-ROM、CD-R、CD-RW、MO、DVD、フラッシュメモリー、メモリーカード等が挙げられる。記憶装置104は、例えば、記録媒体とドライブとが一体化されたハードディスクドライブ(HDD)、及びソリッドステートドライブ(SSD)であってもよい。本装置10が前記記憶部を含む場合、例えば、記憶装置104は、前記記憶部として機能する。前記記憶部は、例えば、本装置のユーザの情報(識別情報(例えば、氏名、住所、電話番号、ID等)、属性情報(例えば、性別、年齢、所属組織、住所、連絡先、趣味、嗜好等)、生体情報等)、注文情報、発注情報、納品情報、保管位置情報、仮想保管庫情報、生産計画情報、移送指示情報、生活エリア情報、保管庫識別情報、移送条件等を記憶できる。
【0022】
本装置10において、メモリ102及び記憶装置104は、ログ情報、外部データベース(図示せず)や外部の装置から取得した情報、本装置10によって生成した情報、本装置10が処理を実行する際に用いる情報等の種々の情報を記憶することも可能である。この場合、メモリ102及び記憶装置104は、例えば、前述の本装置のユーザの情報等を記憶していてもよい。なお、少なくとも一部の情報は、例えば、メモリ102及び記憶装置104以外の外部サーバに記憶されていてもよいし、複数の端末にブロックチェーン技術等を用いて分散して記憶されていてもよい。
【0023】
本装置10は、例えば、さらに、入力装置105、出力装置106を備える。入力装置105は、例えば、タッチパネル、トラックパッド、マウス等のポインティングデバイス;キーボード;カメラ、スキャナ等の撮像手段;ICカードリーダ、磁気カードリーダ等のカードリーダ;マイク等の音声入力手段;等があげられる。出力装置106は、例えば、LEDディスプレー、液晶ディスプレー等の表示装置;スピーカ等の音声出力装置;プリンタ;等があげられる。本実施形態1において、入力装置105と出力装置106とは、別個に構成されているが、入力装置105と出力装置106とは、タッチパネルディスプレーのように、一体として構成されてもよい。
【0024】
つぎに、本実施形態の商品管理支援方法の一例を、図3のフローチャートに基づき説明する。本実施形態の商品管理支援方法は、例えば、図1又は図2の装置10を用いて、次のように実施する。なお、本実施形態の商品管理支援方法は、図1又は図2の装置10の使用には限定されない。
【0025】
まず、注文情報取得部11は、一方のユーザから注文情報を取得する(S1、注文情報取得工程)。前記注文情報は、例えば、前記一方のユーザからの注文を受け付ける情報であり、商品の種類及び数量を指定して特定の商品の購入を希望する情報でもよいし、商品枠の購入を希望する情報があげられる。前記「注文」は、例えば、実在の店舗に対する注文でもよいし、仮想店舗に対する注文でもよい。また、前記仮想店舗は、例えば、1の他方のユーザによる1の仮想店舗でもよいし、1の他方のユーザによる複数の仮想店舗でもよいし、複数の他方のユーザによる1の仮想店舗でもよいし(共同出店)、複数の他方のユーザによる複数の仮想店舗でもよい。前記仮想店舗は、本装置10に登録されている仮想店舗でもよいし、装置外のサービスに登録されている仮想店舗でもよい。前記店舗及び仮想店舗は、例えば、店名、商品情報(商品の種類、価格)、配送方法、前記他方のユーザの識別情報(氏名、ニックネーム、住所、電話番号、メールアドレス、ID、識別番号、他方のユーザが所有する端末の識別情報(例えば、シリアルナンバー、IMEI(International Mobile Equipment Identity)、IPアドレス、MACアドレス等)等の情報が本装置10の記憶装置104に記憶されていてもよい。前記「商品枠」とは、一方のユーザの支払った金額に応じた商品の割り当て量であり、この場合の商品は、例えば、商品枠に対して他方のユーザ(製造者、販売者)が、任意の商品を割り当てることができる、いわゆる福袋形式の商品を意味する。この場合において、前記商品が食品である場合、例えば、消費期限間近の商品を選択することで、フードロス対策となるため好ましい。なお、前記注文情報の形態は、前述の例示に限定されない。また、前記注文情報は、前記一方のユーザ識別情報を含む。前記一方のユーザ識別情報は、例えば、一方のユーザを識別するための情報であり、具体例として、氏名、ニックネーム、住所、電話番号、メールアドレス、ID、識別番号、一方のユーザが所有する端末の識別情報(例えば、シリアルナンバー、IMEI(International Mobile Equipment Identity)、IPアドレス、MACアドレス等)があげられる。前記注文情報取得部は、例えば、複数の注文情報を取得してもよく、この場合において、前記注文情報は、複数の一方のユーザの注文情報でもよいし、1人の一方のユーザからの複数の注文情報でもよく、これらの組み合わせであってもよい。注文情報取得部11は、例えば、一方のユーザが入力した注文情報を取得できる。前記一方のユーザの入力は、例えば、本装置10の入力装置105による入力でもよいし、一方のユーザが所有する端末を用い、通信回線網を介して本装置10へアクセスして注文情報を送信することによる入力でもよい。
【0026】
発注部12は、前記注文情報に基づいて発注情報を生成し、前記発注情報を他方のユーザに出力する(S2、発注工程)。前記注文情報が商品の種類及び数量を指定して特定の商品の購入を希望する情報である場合、発注部12は、例えば、注文された商品の種類及び数量を含む発注情報を生成する。前記注文情報が商品枠の購入を希望する情報である場合、発注部12は、発注情報として、当該商品枠を販売している店舗に対して注文があった旨を連絡する情報を生成する。S2において、複数の注文情報を取得している場合、例えば、発注部12は、前記注文情報が受注条件を満たした場合に前記発注情報を生成してもよい。前記受注条件は、例えば、「注文人数、注文数、及び/又は注文額が所定閾値以上」、注文期日等があげられる。前記受注条件が定められている発注は、例えば、クラウドファンディング型入札、又はプロジェクト型入札等ともいう。前記受注条件を定め、複数の一方のユーザによる注文が条件を満たす場合に発注を行う場合、発注に係るコストを低減でき、且つ、他方のユーザが生産計画を立てやすくなるため好ましい。
【0027】
発注部12は、例えば、前記注文情報に基づいて生産計画情報を生成し、前記生産計画情報を前記他方のユーザに出力してもよい。前記生産計画情報は、例えば、商品の納期を指定する情報であり、分割納品が可能となるように指定された情報であることが好ましい。前記生産計画情報は、例えば、商品の保存処理方法を指定する情報を含んでもよい。前記保存処理方法は、特に制限されず、例えば、急速冷凍、フリーズドライ、真空パック、缶詰、レトルト等があげられるが、急速冷凍処理が好ましい。
【0028】
発注を受けた前記他方のユーザは、発注情報に基づいて商品を用意し、所定の納期までに商品を納品する。前記S12において、前記生産計画情報が生成されている場合、他方のユーザは、前記生産計画情報に沿って納品を行うことが可能となる。そして、前記他方のユーザは、納品情報を本装置10に入力する。前記納品情報の入力は、例えば、本装置10の入力装置105による入力でもよいし、他方のユーザが所有する端末を用い、通信回線網を介して本装置10へアクセスして納品情報を送信することによる入力でもよい。
【0029】
つぎに、納品情報取得部13は、前記他方のユーザから納品情報を取得する(S3、納品情報取得工程)。前記納品情報は、納品された商品の保管位置情報を含む。前記保管位置情報は、例えば、他方のユーザが納品した商品が保管されている保管庫の識別情報及び/又は保管庫の位置情報であってもよい。
【0030】
仮想保管庫情報管理部14は、前記注文情報及び前記納品情報に基づいて、前記一方のユーザ識別情報と前記商品の保管位置情報とを紐づけた仮想保管庫情報を生成する(S4、仮想保管庫情報管理工程)。前記仮想保管庫情報は、例えば、一方のユーザが購入した商品の管理が可能な仮想の保管庫である。一方のユーザは、自身の端末により、前記仮想保管庫情報を確認することにより、自身が注文した商品を管理(納品の有無、在庫量、実際の保管位置)可能となる。一方のユーザは、仮想保管庫に格納された商品について、保管位置情報を確認して自身で引き出してもよいし、配送業者に引き出しを依頼してもよい。
【0031】
なお、本装置10により注文および発注された商品の代金の決済については、本装置10により決済を行ってもよいし、本装置10外において別途決済を行ってもよい。前者の場合、例えば、本装置10は、決済部を含んでもよく、この場合は前記決済部により、前記注文情報に基づいて購入商品(購入枠)の価格情報を取得し、前記価格情報を装置外の決済サーバに送信し、前記決済サーバによる決済結果を取得することにより決済処理を実行できる。なお、前記決済処理は、特に制限されず、例えば、公知の決済装置における種々の手法が利用できる。
【0032】
本実施形態の商品管理支援装置によれば、注文された商品を逐次配送するのではなく、仮想保管庫に格納して管理を行うため、商品の配送及び保管に関するコストを抑制可能となる。ところで、昨今は、食品ロス、SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)、脱炭素社会が世界的な問題となっている。特に、我が国においては、食料品の取引において、いわゆる1/3ルール(製造日から賞味期限までの合計日数の3分の1を経過した日程までを納品可能な日とし、3分の2を経過した日程までを販売可能な日(販売期限)とする商習慣)による食品ロスの発生が問題となっている。そこで、例えば、前記他方のユーザが、本装置10を利用し、発注を受けた弁当や総菜等の消費期限の短い食料品を前記一方のユーザに販売後、急速冷凍技術により冷凍することで、食品ロス対策への貢献が可能となる。また、商品の配送数自体を抑制可能となるので、例えば、脱炭素への貢献が可能となる他、一方のユーザ(購入者)の生活様式を変更し、消費意識をエシカル消費に誘導できる。
【0033】
[実施形態2]
実施形態2は、本発明の商品管理支援装置の他の例である。
【0034】
本実施形態の商品管理支援装置は、実施形態1の商品管理支援装置10の構成に加えて保管位置管理部を含むこと以外は前記実施形態1の商品管理支援装置10と同様であり、その説明を援用できる。本実施形態の商品管理支援装置10Aは、例えば、保管位置管理部を含み、前記保管位置管理部は、移送依頼情報取得部及び移送指示部を含み、前記移送依頼情報取得部は、前記一方のユーザからの移送依頼情報を取得し、前記移送指示部は、前記移送依頼情報及び前記保管位置情報に基づいて移送指示情報を生成し、前記移送指示情報を出力し、前記仮想保管庫情報管理部は、移送後の保管位置情報に基づいて仮想保管庫情報を更新する。
【0035】
また、前記保管位置管理部は、例えば、エリア情報取得部を含んでもよい。前記エリア情報取得部は、前記一方のユーザの生活エリア情報を取得し、前記生活エリア情報は、一方のユーザの生活エリアと、前記生活エリア内に存在する保管庫の保管庫情報とを含み、前記移送指示部は、前記生活エリア情報及び前記仮想保管庫情報に基づいて移送指示情報を生成し、前記移送指示情報を出力する。また、前記移送指示部は、例えば、所定の移送条件を満たす移送指示情報を生成してもよい。
【0036】
図4は、本実施形態の商品管理支援装置10Aの一例の構成を示すブロック図である。図4に示すように、商品管理支援装置10Aは、実施形態1の商品管理支援装置10の構成に加えて、保管位置管理部15を含み、保管位置管理部15は、例えば、移送依頼情報取得部151、移送指示部152、エリア情報取得部153、及び/又は移送条件判定部154を含む。商品管理支援装置10Aのハードウェア構成は、図2の商品管理支援装置10のハードウェア構成において、中央処理装置101が、図1の商品管理支援装置10の構成に代えて、図4の商品管理支援装置10Aの構成を備える以外は同様である。以下、保管位置管理部15の処理を説明する。保管位置管理部15の処理は、例えば、前記実施形態1で説明した図3のフローチャートにおける任意の位置に適宜挿入でき、具体的には、S4の後工程に挿入されることが好ましい。
【0037】
保管位置管理部15が、移送依頼情報取得部151及び移送指示部152を含む場合の処理を説明する。移送依頼情報取得部151は、例えば、前記一方のユーザからの移送依頼情報を取得する(移送依頼情報取得工程)。前記移送依頼情報は、例えば、移送を希望する移送目的地を指定する情報である。前記一方のユーザは、例えば、前述の仮想保管庫情報を確認し、移送依頼情報を本装置10Aに送信することで所望の場所へ商品の移送を依頼することができる。前記所望の場所は、特に制限されず、例えば、自宅、最寄り駅のロッカー、職場等の生活圏内(生活エリア内)、前記生活エリア内における保管庫等があげられる。移送依頼情報取得部151は、例えば、1の一方のユーザからの移送依頼情報を取得してもよいし、2以上の複数の一方のユーザからの移送依頼情報を取得してもよい。移送指示部152は、前記移送依頼情報及び前記保管位置情報に基づいて移送指示情報を生成し、前記移送指示情報を出力する(移送指示工程)。移送指示部152は、例えば、予め定められた運送業者に対して前記移送指示情報を出力してもよいし、前記移送依頼情報が運送業者の指定情報を含む場合、指定された運送業者に移送指示情報を出力してもよい。移送依頼情報取得部151が、例えば、複数の一方のユーザからの移送依頼情報を取得している場合、移送指示部152は、例えば、前記複数の移送依頼情報をまとめて移送指示情報を生成してもよい。そして、仮想保管庫情報管理部14は、移送後の保管位置情報に基づいて仮想保管庫情報を更新する。
【0038】
保管位置管理部15が、エリア情報取得部153を含む場合の処理を説明する。エリア情報取得部151は、前記一方のユーザの生活エリア情報を取得する(生活エリア情報取得工程)。前記生活エリア情報は、一方のユーザの生活エリアと、前記生活エリア内に存在する保管庫の保管庫情報とを含む。前記生活エリアは、一方のユーザの日常生活圏内を指定する情報であり、一方のユーザの選択により任意に指定してもよいし、一方のユーザの所有する端末の位置情報等から、エリア情報取得部153が推定してもよい。この場合、例えば、エリア情報取得部153は、例えば、所定期間内における一方のユーザの位置情報の履歴を取得し、前記履歴に基づいて生活エリアを推定できる。前記生活エリア内に存在する保管庫の保管庫情報は、例えば、予め記憶装置104に記憶されていてもよいし、外部のデータベースから取得してもよい。エリア情報取得部153は、例えば、前記一方のユーザの生活エリアに基づいて保管庫情報を取得できる。また、前記生活エリア内の保管庫が複数存在する場合、例えば、優先保管庫が指定可能であってもよい。そして、移送指示部152は、例えば、前記生活エリア情報及び前記仮想保管庫情報に基づいて移送指示情報を生成し、前記移送指示情報を出力する。具体的に、移送指示部152は、例えば、仮想保管庫情報として、前記一方のユーザ識別情報と紐づけられている保管位置情報と生活エリア情報を比較し、商品の保管位置が前記生活エリア外である場合に、前記生活エリア内に存在する保管庫への移送を指示する移送指示情報を生成できる。また、移送指示部152は、例えば、前記優先保管庫が指定されている場合、前記優先保管庫に移送する情報を生成することが好ましい。なお、商品の保管位置情報が、一方のユーザの生活エリア内であった場合、保管位置管理部15は、例えば、移送指示等の処理を行わなくてもよい。
【0039】
図5を用いて、保管位置管理部15による処理の具体例を説明する。まず、例えば、本装置10Aにより発注を受けた前記他方のユーザは、用意した商品を納品する際、前記他方のユーザが存在するエリア(図5におけるCCC保管施設及びDDD保管施設)に納品が行われ、仮想保管庫情報が生成される。本装置10Aは、エリア情報取得部153により、一方のユーザ(図5の利用者)の生活エリア情報を取得し、一方のユーザの生活エリア圏内に存在する保管庫(図5におけるAAA保管施設及びBBB保管施設)の情報を抽出する。そして、本装置10Aは、CCC保管施設及びDDD保管施設が、一方のユーザの生活エリア圏内にあるかを判定し、ない場合は、生活エリア圏内の保管庫(AAA保管施設及びBBB保管施設への移送を指示する移送指示情報を生成し、運送業者に対して前記移送指示情報を出力する。この場合、本装置10Aは、例えば、前記一方のユーザの生活圏内における優先保管庫(例えば、デフォルト保管施設ともいう、図5におけるAAA保管施設)に移送する移送指示情報を生成・出力する。
【0040】
移送指示部152は、例えば、所定の移送条件を満たす場合に、前記移送指示情報を生成してもよい。前記移送条件は、特に制限されず、例えば、移送コストが小さくなる条件であることが好ましい。前記移送コストが小さくなる条件の具体例としては、例えば、「保管庫を出庫する運搬車の空き荷量が商品の量以上である場合」、「移送する商品の量が、保管庫を出庫する運搬車の最大の積載量となる場合」、「運搬車両の通常稼働帯(例えば、日中の定期運航便等)がある場合」、「商品の移送先と同一の移送先に向かう運搬車両が存在する場合」、「大量に商品を運ぶ経路(例えば、鉄道、船等)を利用可能な場合(モーダルシフト)」等があげられる。移送指示部152は、例えば、目的の配送位置に直接移送を指示する移送指示情報を生成してもよいし、間接的に移送を指示する移送指示情報を生成してもよい。前記「間接的に移送を指示する」とは、例えば、商品の保管位置から、前記移送依頼情報により指定された移送目的地が存在する方面に向かう運搬車両に対し、商品を移送させる指示があげられる。これにより、他の荷物を移送する運搬車両に相乗りして商品を目的地の方面に移送することが可能となり、運搬に発生するコストを実質的になくすことができる。また、本装置10Aは、例えば、前記移送条件を満たすことにより削減できた経費を考慮して、配送料を変化させてもよい。
【0041】
図6を用いて、移送指示部152による処理の具体例を説明する。具体例として、例えば、ユーザの生活エリア内の保管庫が図6に示す冷凍保管施設Gであり、納品された商品の保管位置が、図6の冷凍保管施設Aであり、冷凍保管施設Gから冷凍保管施設Aまでの移送指示を生成する場合を例に挙げて説明する。冷凍保管施設Aを出発する運搬車両は、冷凍保管施設Bへ向かう車両と冷凍保管施設Cに向かう車両とが存在するが、移送指示部152は、例えば、目的地である冷凍保管施設Aには、冷凍保管施設Cが近いことから、冷凍保管施設Cへ向かう運搬車両に対し、運搬指示を行う。同様に、冷凍保管施設Eへ向かう車両、冷凍保管施設Fへ向かう車両を経由して、最終的な目的地である冷凍保管施設Gへ商品を移送できる。このように移送指示を行うことにより、冷凍保管施設Aから冷凍保管施設Gへ直接移送する運搬車両を手配する場合と比較して、運搬コストを格段に抑制することが可能となる。
【0042】
本実施形態の商品管理支援装置は、例えば、保管位置管理部により、仮想保管庫に格納された商品について、保管位置を管理することが可能となる。また、例えば、所定条件を満たす移送指示を生成、出力可能なため、さらに配送コストを抑制可能となる。
【0043】
[実施形態3]
実施形態3は、実施形態1及び2の商品管理支援装置10(10A)の利用の例である。
【0044】
本実施形態では、例えば、前記他方のユーザが、商業施設におけるテナント飲食店であり、飲食店における各種商品(食事メニュー、弁当、総菜等)を急速冷凍し、本装置10により販売する場合を例に挙げて説明する。なお、前述のように、本発明の商品管理支援装置における商品は、飲食品には限定されず、商取引の対象となる様々な品々に利用できる。
【0045】
商品管理支援装置10を用いて実現可能なビジネスモデルの一例について、図を用いて説明する。図7は、前記ビジネスモデルの概要を示した模式図である。なお、本発明の商品管理支援装置10を用いたビジネスモデルは、以下の説明に限定されない。図7に示すように、商業施設のテナント飲食店(前記他方のユーザ)は、本装置10に仮想店舗を登録し、共同出店を行う。購入者(前記一方のユーザ)は、自身の端末により本装置10にアクセスし、仮想店舗で販売されている各種商品(フードロス削減パターン、福袋パターン、詰め合わせパターン等)の商品を注文(共同購入)する。本装置10は、購入者の注文情報を取得、集約して、各テナント飲食店に発注情報と生産計画を出力する。発注を受けたテナント飲食店は、出力された生産計画に従い調理を行い、商品である弁当等を製造し、急速冷凍処理を行い、各飲食店があるエリアの冷凍保管施設(保管庫)に納品し、納品情報を本装置10に登録する。納品情報を取得した本装置10は、納品された商品を仮想保管庫情報(仮想冷凍庫)に格納し、購入者に納品を通知する。本装置10は、保管位置管理部による処理により、移送条件を満たす商品を購入者の生活エリアに移送する。購入者は、自身の端末により仮想冷凍庫の在庫を確認し、受け取り場所を指定する移送依頼情報を送信する。移送依頼情報を取得した本装置10は、受け取り場所への商品の移送を手配し、購入者は、指定した受け取り場所(例えば、生活エリア内の駅、オフィスビル、自宅等)において商品を受け取ることができる。
【0046】
[実施形態4]
本実施形態のプログラムは、前述の商品管理支援方法の各工程を、コンピュータに実行させるためのプログラムである。具体的に、本実施形態のプログラムは、コンピュータに、注文情報取得手順、発注手順、納品情報取得手順、仮想保管庫情報管理手順を実行させるためのプログラムである。
【0047】
前記注文情報取得手順は、一方のユーザから注文情報を取得し、
前記注文情報は、前記一方のユーザ識別情報を含み、
前記発注手順は、前記注文情報に基づいて発注情報を生成し、前記発注情報を他方のユーザに出力し、
前記納品情報取得手順は、前記他方のユーザから納品情報を取得し、
前記納品情報は、納品された商品の保管位置情報を含み、
前記仮想保管庫情報管理手順は、前記注文情報及び前記納品情報に基づいて、前記一方のユーザ識別情報と前記商品の保管位置情報とを紐づけた仮想保管庫情報を生成する。
【0048】
また、本実施形態のプログラムは、コンピュータを、注文情報取得手順、発注手順、納品情報取得手順、仮想保管庫情報管理手順として機能させるプログラムということもできる。
【0049】
本実施形態のプログラムは、前記本発明の商品管理支援装置及び商品管理支援方法における記載を援用できる。前記各手順は、例えば、「手順」を「処理」と読み替え可能である。また、本実施形態のプログラムは、例えば、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。前記記録媒体は、例えば、非一時的なコンピュータ可読記録媒体(non-transitory computer-readable storage medium)である。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、ハードディスク(HD)、フラッシュメモリ(例えば、SSD(Solid State Drive)、USBフラッシュメモリ、SD/SDHCカード等)、光ディスク(例えば、CD‐R/CD‐RW、DVD‐R/DVD‐RW、BD‐R/BD‐RE等)、光磁気ディスク(MO)、フロッピー(登録商標)ディスク(FD)等があげられる。また、本実施形態のプログラム(例えば、プログラミング製品、又はプログラム製品ともいう)は、例えば、外部のコンピュータから配信される形態であってもよい。前記「配信」は、例えば、通信回線網を介した配信でもよいし、有線で接続された装置を介した配信であってもよい。本実施形態のプログラムは、配信された装置にインストールされて実行されてもよいし、インストールされずに実行されてもよい。
【0050】
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更を行うことができる。
【0051】
<付記>
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のように記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
注文情報取得部、発注部、納品情報取得部、仮想保管庫情報管理部を含み、
前記注文情報取得部は、一方のユーザから注文情報を取得し、
前記注文情報は、一方のユーザ識別情報を含み、
前記発注部は、前記注文情報に基づいて発注情報を生成し、前記発注情報を他方のユーザに出力し、
前記納品情報取得部は、前記他方のユーザから納品情報を取得し、
前記納品情報は、納品された商品の保管位置情報を含み、
前記仮想保管庫情報管理部は、前記注文情報及び前記納品情報に基づいて、前記一方のユーザ識別情報と前記商品の保管位置情報とを紐づけた仮想保管庫情報を生成する、商品管理支援装置。
(付記2)
前記注文情報取得部は、複数の注文情報を取得し、
前記発注部は、前記注文情報が受注条件を満たした場合に前記発注情報を生成する、付記、付記1記載の商品管理支援装置。
(付記3)
前記発注部は、前記注文情報に基づいて生産計画情報を生成し、前記生産計画情報を前記他方のユーザに出力する、付記1又は2記載の商品管理支援装置。
(付記4)
保管位置管理部を含み、
前記保管位置管理部は、移送依頼情報取得部及び移送指示部を含み、
前記移送依頼情報取得部は、前記一方のユーザからの移送依頼情報を取得し、
前記移送指示部は、前記移送依頼情報及び前記保管位置情報に基づいて移送指示情報を生成し、前記移送指示情報を出力し、
前記仮想保管庫情報管理部は、移送後の保管位置情報に基づいて仮想保管庫情報を更新する、付記1から3のいずれかに記載の商品管理支援装置。
(付記5)
前記保管位置管理部は、エリア情報取得部を含み、
前記エリア情報取得部は、前記一方のユーザの生活エリア情報を取得し、
前記生活エリア情報は、一方のユーザの生活エリアと、前記生活エリア内に存在する保管庫の保管庫情報とを含み、
前記移送指示部は、前記生活エリア情報及び前記仮想保管庫情報に基づいて移送指示情報を生成し、前記移送指示情報を出力する、付記4記載の商品管理支援装置。
(付記6)
前記移送指示部は、所定の移送条件を満たす移送指示情報を生成する、付記4又は5記載の商品管理支援装置。
(付記7)
注文情報取得工程、発注工程、納品情報取得工程、仮想保管庫情報管理工程を含み、
前記注文情報取得工程は、一方のユーザから注文情報を取得し、
前記注文情報は、一方のユーザ識別情報を含み、
前記発注工程は、前記注文情報に基づいて発注情報を生成し、前記発注情報を他方のユーザに出力し、
前記納品情報取得工程は、前記他方のユーザから納品情報を取得し、
前記納品情報は、納品された商品の保管位置情報を含み、
前記仮想保管庫情報管理工程は、前記注文情報及び前記納品情報に基づいて、前記一方のユーザ識別情報と前記商品の保管位置情報とを紐づけた仮想保管庫情報を生成する、商品管理支援方法。
(付記8)
前記注文情報取得工程は、複数の注文情報を取得し、
前記発注工程は、前記注文情報が受注条件を満たした場合に前記発注情報を生成する、付記、付記7記載の商品管理支援方法。
(付記9)
前記発注工程は、前記注文情報に基づいて生産計画情報を生成し、前記生産計画情報を前記他方のユーザに出力する、付記7又は8記載の商品管理支援方法。
(付記10)
保管位置管理工程を含み、
前記保管位置管理工程は、移送依頼情報取得工程及び移送指示工程を含み、
前記移送依頼情報取得工程は、前記一方のユーザからの移送依頼情報を取得し、
前記移送指示工程は、前記移送依頼情報及び前記保管位置情報に基づいて移送指示情報を生成し、前記移送指示情報を出力し、
前記仮想保管庫情報管理工程は、移送後の保管位置情報に基づいて仮想保管庫情報を更新する、付記7から9いずれかに記載の商品管理支援方法。
(付記11)
前記保管位置管理工程は、エリア情報取得工程を含み、
前記エリア情報取得工程は、前記一方のユーザの生活エリア情報を取得し、
前記生活エリア情報は、一方のユーザの生活エリアと、前記生活エリア内に存在する保管庫の保管庫情報とを含み、
前記移送指示工程は、前記生活エリア情報及び前記仮想保管庫情報に基づいて移送指示情報を生成し、前記移送指示情報を出力する、付記10記載の商品管理支援方法。
(付記12)
前記移送指示工程は、所定の移送条件を満たす移送指示情報を生成する、付記10又は11記載の商品管理支援方法。
(付記13)
注文情報取得手順、発注手順、納品情報取得手順、仮想保管庫情報管理手順を含み、
前記注文情報取得手順は、一方のユーザから注文情報を取得し、
前記注文情報は、一方のユーザ識別情報を含み、
前記発注手順は、前記注文情報に基づいて発注情報を生成し、前記発注情報を他方のユーザに出力し、
前記納品情報取得手順は、前記他方のユーザから納品情報を取得し、
前記納品情報は、納品された商品の保管位置情報を含み、
前記仮想保管庫情報管理手順は、前記注文情報及び前記納品情報に基づいて、前記一方のユーザ識別情報と前記商品の保管位置情報とを紐づけた仮想保管庫情報を生成し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
(付記14)
前記注文情報取得手順は、複数の注文情報を取得し、
前記発注手順は、前記注文情報が受注条件を満たした場合に前記発注情報を生成する、付記、付記13記載のプログラム。
(付記15)
前記発注手順は、前記注文情報に基づいて生産計画情報を生成し、前記生産計画情報を前記他方のユーザに出力する、付記13又は14記載のプログラム。
(付記16)
保管位置管理手順を含み、
前記保管位置管理手順は、移送依頼情報取得手順及び移送指示手順を含み、
前記移送依頼情報取得手順は、前記一方のユーザからの移送依頼情報を取得し、
前記移送指示手順は、前記移送依頼情報及び前記保管位置情報に基づいて移送指示情報を生成し、前記移送指示情報を出力し、
前記仮想保管庫情報管理手順は、移送後の保管位置情報に基づいて仮想保管庫情報を更新する、付記13から15のいずれかに記載のプログラム。
(付記17)
前記保管位置管理手順は、エリア情報取得手順を含み、
前記エリア情報取得手順は、前記一方のユーザの生活エリア情報を取得し、
前記生活エリア情報は、一方のユーザの生活エリアと、前記生活エリア内に存在する保管庫の保管庫情報とを含み、
前記移送指示手順は、前記生活エリア情報及び前記仮想保管庫情報に基づいて移送指示情報を生成し、前記移送指示情報を出力する、付記16記載のプログラム。
(付記18)
前記移送指示手順は、所定の移送条件を満たす移送指示情報を生成する、付記16又は17記載のプログラム。
(付記19)
注文情報取得手順、発注手順、納品情報取得手順、仮想保管庫情報管理手順を含み、
前記注文情報取得手順は、一方のユーザから注文情報を取得し、
前記注文情報は、一方のユーザ識別情報を含み、
前記発注手順は、前記注文情報に基づいて発注情報を生成し、前記発注情報を他方のユーザに出力し、
前記納品情報取得手順は、前記他方のユーザから納品情報を取得し、
前記納品情報は、納品された商品の保管位置情報を含み、
前記仮想保管庫情報管理手順は、前記注文情報及び前記納品情報に基づいて、前記一方のユーザ識別情報と前記商品の保管位置情報とを紐づけた仮想保管庫情報を生成し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
(付記20)
前記注文情報取得手順は、複数の注文情報を取得し、
前記発注手順は、前記注文情報が受注条件を満たした場合に前記発注情報を生成する、付記、付記19記載の記録媒体。
(付記21)
前記発注手順は、前記注文情報に基づいて生産計画情報を生成し、前記生産計画情報を前記他方のユーザに出力する、付記19又は20記載の記録媒体。
(付記22)
保管位置管理手順を含み、
前記保管位置管理手順は、移送依頼情報取得手順及び移送指示手順を含み、
前記移送依頼情報取得手順は、前記一方のユーザからの移送依頼情報を取得し、
前記移送指示手順は、前記移送依頼情報及び前記保管位置情報に基づいて移送指示情報を生成し、前記移送指示情報を出力し、
前記仮想保管庫情報管理手順は、移送後の保管位置情報に基づいて仮想保管庫情報を更新する、付記19から21のいずれかに記載の記録媒体。
(付記23)
前記保管位置管理手順は、エリア情報取得手順を含み、
前記エリア情報取得手順は、前記一方のユーザの生活エリア情報を取得し、
前記生活エリア情報は、一方のユーザの生活エリアと、前記生活エリア内に存在する保管庫の保管庫情報とを含み、
前記移送指示手順は、前記生活エリア情報及び前記仮想保管庫情報に基づいて移送指示情報を生成し、前記移送指示情報を出力する、付記22記載の記録媒体。
(付記24)
前記移送指示手順は、所定の移送条件を満たす移送指示情報を生成する、付記22又は23記載の記録媒体。
【産業上の利用可能性】
【0052】
本発明によれば、注文された商品を逐次配送するのではなく、仮想保管庫に格納して管理を行うため、商品の配送及び保管に関するコストを抑制可能となる。このため、本発明は、電子商取引、特に、冷凍食品の取引に特に好適に利用できる。
【符号の説明】
【0053】
10 商品管理支援装置
11 注文情報取得部
12 発注部
13 納品情報取得部
14 仮想保管庫情報管理部
15 保管位置管理部
151 移送依頼情報取得部
152 移送指示部
153 エリア情報取得部
101 中央処理装置
102 メモリ
103 バス
104 記憶装置
105 入力装置
106 出力装置
107 通信デバイス

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7