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特開2024-6825高さ・水位調整機能付き底部取り外し可能花瓶
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  • 特開-高さ・水位調整機能付き底部取り外し可能花瓶 図1
  • 特開-高さ・水位調整機能付き底部取り外し可能花瓶 図2
  • 特開-高さ・水位調整機能付き底部取り外し可能花瓶 図3
  • 特開-高さ・水位調整機能付き底部取り外し可能花瓶 図4
  • 特開-高さ・水位調整機能付き底部取り外し可能花瓶 図5
  • 特開-高さ・水位調整機能付き底部取り外し可能花瓶 図6
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024006825
(43)【公開日】2024-01-17
(54)【発明の名称】高さ・水位調整機能付き底部取り外し可能花瓶
(51)【国際特許分類】
   A47G 7/06 20060101AFI20240110BHJP
【FI】
A47G7/06 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022113537
(22)【出願日】2022-06-29
(71)【出願人】
【識別番号】522282209
【氏名又は名称】宮入 さつき
(72)【発明者】
【氏名】宮入 さつき
(57)【要約】
【課題】重たい花瓶を生花と一緒に持ち運ぶことなく、また生花を花瓶から取り出す必要もなしで、さらに花瓶底部の掃除や生花の水切り等面倒な手間をなくしてのは水替えを可能とする。
【解決手段】台座部分から外して筒部分と生花のみを持ち運ぶことが出来、底部が外れることにより筒部分に生花を入れたままにしながら水替え及び底部の掃除が出来、さらに筒はいくつかの取り外し可能パーツになっているため、水切り後の長さ調整も可能である。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
切り花等の装飾のための容器であって、高さや水位の調整が可能かつ底部分が外せ水替えや掃除を楽に出来る。筒抜け円柱状で透明のアクリル素材・プラスチック素材・ガラス素材等を用いた容器で、輪切りにした複数の円柱パーツは組み替えることができ、若しくは取り外し、容器自体の高さや花瓶の水位の調整を可能とすることを特徴とする容器。
【請求項2】
分割された円柱パーツの上下・台座上部の固定部分・パーツ最上部の下部をスクリューネジ式形状で連結でき、連結部分は透明シリコンやゴムパッキンを付けて、それぞれ連結させれば水漏れがないことを特徴とする請求項1に記載の容器。
【請求項3】
円柱パーツのうちのひとつは筒抜けない底蓋式とし、そのパーツまでが水が入る仕組みとする。水替え時は底部分を外せば水が流れ落ち、花束を出し入れせずに水替え可能であり、汚れやすい底部分も洗浄がし易いことが特徴の請求項1、2に記載の容器。
【請求項4】
台座部分から取り外し、既存の花瓶に入れて使うことを特徴とする請求項目1、2、3に記載の容器。
【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】
【0001】
家庭やオフィスの花瓶として、大きな花束から小さな花束、または単体一輪の花を、煩わしさなく従来よりも楽に水替え及び容器洗浄が出来る。
【背景技術】
【0002】
従来の花瓶はガラス製や陶器製の重量の大きなものが多い。また、容器自体の高さを調節することが出来ないため生花の長さに応じた花瓶を用意するか、茎の長さを調節する必要がある。最近ではプラスチック製の花瓶も見受けられるが、一般的にガラス製や陶器製のものがデザインや種類も豊富で主流となっている。その為、重量が重く大きな花瓶、水、花束の全てを水場に持ち運びしての水替えをしなくてはならない。また、花瓶底部分は大きな花瓶は手が入るものの、小さな花瓶は手が入らず細長いブラシ等による洗浄が強いられる。花瓶から一度生花を取り出して水替え後に再び花を花瓶に入れ戻す作業も一時の生花の置き場に困る等の問題が生じる。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
発想の原点は如何に煩わしさ無く楽に時短で花瓶の水替え及び洗浄が出来るかを考えたもので、重たいものを持ち運びするのが困難な高齢者、時間に余裕のない現代人が花の水替えの煩わしさがネックとなり花束の購入を断念しない様に。さらに、購入またはプレゼントの花束の水替えを怠り、花束の日持ちを短くしてしまう事の無い様にと考えた。
【0004】
そこで、このような課題を解決すべく容器の形状や素材を鋭意研究した結果、本発明に到達した。
【課題を解決するための手段】
【0005】
従来の花瓶の機能を向上させるため、花瓶の高さを調節できるようにした。円柱で筒抜け形状の容器を輪切りにし、複数個に分割する。そのパーツは自由に取付けて長くしたり取り外して短くすることが可能で、それにより本体の高さを調節できるようにする。また連結部分は最上部のパーツの下部を、その他は上下両端をスクリューネジ式とし、それぞれのパーツを連結できるようにする。連結部分は透明のゴムやシリコン等でパッキンをはめ、水漏れを防ぐようにする。輪切りにしたパーツの最上部以外のパーツのひとつは底蓋式とし、そのパーツより下のパーツには水が行かないようにする。これにより水量調節やパーツを取り外せば花瓶本体の高さを調節することも可能となる。生花の水替えの際は、この底蓋式パーツ部分を取り外し、上部分の花を挿したままの筒部分を持ちながらにして水替えができる。生花の茎の長さに応じて花瓶のパーツ部分を分割組み合わせ、または一部分取り外すことにより、筒部分の長さ調節が可能である。底部分を一番下に取り付けて長い花束を活けたり、底部分を真ん中辺りに取り付けることで茎の長さが短くても同じ長さの花瓶に不自然なく活けることが出来る。もしくは、筒部分を取り外し、長さの短い花瓶としても使える。
【0006】
スクリュー形状で台座部分から外して上の連結筒部分、水、生花のみの持ち運びが出来るため、重さが軽減でき、重さが原因で落としてしまう様な危険も回避される。
【0007】
パーツの組み合わせや取り外しにより茎の水切りも花束を筒に挿したまま容易に可能。通常は洗い難い底部分も取り外して簡単に洗うことが出来る。
【0008】
底部分のスクリューを外し、汚れた水を流し捨てた後、花束を出し入れすることなくそのまま筒に入れたまま置き、底に溜まった汚れや腐敗物をきれいに取り除いた後、底部分を再び取り付ける事で通常は洗い難い底部分も取り外して簡単に洗うことが出来る。
【0009】
根部分を水切りする必要がある場合は筒を1つ外して長さを調整すれば花束を筒に入れたままカットすることが可能。
【0010】
筒容器の素材は合成樹脂、アクリル素材、プラスチック素材、金属等を使用する。容器の表面に模様を付ける場合や着色を暈かす事も可能。筒部分を軽い素材にすることで、高齢者にも持ち運びがし易く、水替え洗浄も容易である。台座部分の素材は陶器、金属、木材、石材等重量の大きい素材単体、または複数組み合わせることが可能。倒れにくい裾開き等の安定感のある形状にする。(図2
台座の中央部は上部筒パーツを連結できるようスクリューネジ式とする。
【0011】
筒部分及び筒底部分を台座部分から取り外し、手持ちの花瓶の中に入れて筒及び筒底部分だけで使用することも可能。
【作用】
【0012】
図1は容器の組立図で、1が上部筒容器で下部分のみスクリュー形状とする。2は調節用筒容器で上部にスクリュー形状と水止めパッキンを取付け、下部もスクリュー形状とする。3は底部付き筒容器で上部にスクリュー形状と水止めゴムパッキンを取付け下部をスクリュー形状とする。5は台座で中央に筒を取り付けるスクリュー形状がある。
【実施例0013】
図3は筒パーツの組み換えで水位調節をして花束をいけた状態の2パターンの実施例。▲1▼は底部付き筒を一番下にすることで、筒の長さを最大にして水を入れた状態で茎の長い花束に適している。▲2▼は底部付き筒を上から二番目に取り付け、その下に調節筒を2つ取り付けた状態で、茎の短い花束もしくは水切りをした後に茎の短くなった花束をいけるのに適している。図4は水替え時、底部付き筒を外し、花束を出し入れすることなく汚れた水を捨てられ、外した底部付き筒も容易に洗浄することが出来る。図5は、汚れた水を捨てた後、傷んできた茎の水切りも筒から花束を出し入れせずに筒と一緒に持ったままでカットすることが出来る。図6は、従来の大きく重たい花瓶の中に台座から取り外した筒のみを入れて使用した状態。外側の重たい花瓶から、中に入れた筒と水、生花のみを持ち運ンで水替えをすることが出来る。
【発明の効果】
【0014】
生花の水替え時に、従来の重い花瓶の水場へ持ち運び作業、生花の花瓶からの出し入れと、それに伴う花束形状の崩れのアレンジメントし直し、傷んだ根本の根切り等を含む水替え作業と、花瓶自体の洗浄作業等の煩わしさとが無くなり、高齢者またはお世話の難しい単身世帯、忙しい現代人にも作業が容易に時間短縮で花瓶の水替え及び洗浄が出来ることから、花を飾る事を躊躇することなく楽しめる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1図1は、容器の全体図で台座に取り付けた状態のものである。
図2図2は、容器の上面図で裾広がりの形状で丸型・四角型等で花束の重さに耐えられるよう重量のある素材を使用する。
図3図3は、底部蓋つき筒部分の組み立て場所を替えて水量調整した2パターンの組み立て実施例。
図4図4は、生花を筒に入れたまま底部を外し、汚れた水を底から流し捨てる作業の実施例。
図5図5は、生花を筒に入れたまま一緒に持ち、茎の根切り作業が出来ることの実施例。
図6図6は、既存の従来の大きく重たい花瓶に台座部分以外を入れて使用する実施例。
【符号の説明】
【0016】
1-上部筒容器
2-調整筒容器
3-底部分付き筒容器
4-スクリュー形状・水止めゴムパッキン
5-台座
図1
図2
図3
図4
図5
図6