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▶ 上山 輝昭の特許一覧

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  • 特開-ワイパーアームリフト装置 図1
  • 特開-ワイパーアームリフト装置 図2
  • 特開-ワイパーアームリフト装置 図3
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024006826
(43)【公開日】2024-01-17
(54)【発明の名称】ワイパーアームリフト装置
(51)【国際特許分類】
   B60S 1/04 20060101AFI20240110BHJP
【FI】
B60S1/04 520
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022113538
(22)【出願日】2022-06-29
(71)【出願人】
【識別番号】505463537
【氏名又は名称】上山 輝昭
(72)【発明者】
【氏名】上山 輝昭
【テーマコード(参考)】
3D225
【Fターム(参考)】
3D225AA01
3D225AB01
3D225AC01
3D225AD02
3D225AD09
3D225AE40
(57)【要約】
【課題】 ワイパー未使用時にワイパーブレードをウインドウガラス面より持ち上げ浮かせることでワイパーゴムへの汚れ付着、へたり防止を目的とする
【解決手段】 ワイパーアームが納まっている場所下にワイパーアームを持ち上げるポールが車体内部よりせり上がりワイパーアームを持ち上げワイパーゴムをガラス面から浮かせることを特徴とする
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車のウインドウに付属するワイパー不使用時の際、ワイパーアームが納まっている場所下に設けたワイパーアームを持ち上げる金属又は硬質物質製の小さい円柱(以下ポールと言う)が車内のスイッチにより電動でボンネット内部よりせり上がりワイパーアームを持ち上げてワイパーゴムをガラス面から浮かせ、ポールがボンネット内部へ下りて納まるとワイパーアームも同時に下がりワイパーゴムをガラス面に密着させることを特徴とするワイパーアームリフト装置。
【請求項2】
前記ポールの太さは支えるワイパーアームによって異なるが概ね1cm~1.5cm前後であり、せり上がる高さもワイパーアームによるが概ね4cm前後となる、ワイパーアームを支える端部は平面で出来ておりワイパーアームにおさまり易い形状を特徴とする請求項1記載のワイパーアームリフト装置。
【請求項3】
前記ポールは車体内部に有るボールローラーが付いた金属の円筒に納まり、ポール下部に刻まれたラックギアがモーターと繋がるピニオンギアの回転を受けて上下する事を特徴とする請求項1記載のワイパーアームリフト装置。
【請求項4】
前記ポールは車体内部に有る圧縮ばねが付いた金属円筒の中に納まり、端部に回転車(フォロア)が付き、モーターと繋がるオーバル形状でやや厚みのあるカムの行き戻りする90度回転を受けて上がり圧縮ばねで下がる事を特徴とする請求項1記載の第二のワイパーアームリフト装置。
【請求項5】
前記ポールは車体内部に有る金属円筒の中のガイドレールに挟まれて納まり、内部は空洞で下部内側部分に螺旋状切り込みの雌ネジが刻まれ、一対であるモーターと繋がる外側に螺旋状切り込みの雄ネジが回転するのを受けて雌ネジであるポールがガイドレールに沿って上がり雄ネジの逆回転で下がる事を特徴とする請求項1記載の第三のワイパーアームリフト装置。
【請求項6】
前記ポールに代わって、硬質部材で出来た小さいH型形状のやや厚めの板にH文字横線中央部分まで帯状切り込みを入れた2枚を切り込み部分で組み合わせX状の立体台とした上に手動で持ち上げたワイパーアームを載せて浮かせる事を特徴とする請求項1記載のワイパーアームリフト装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車等のウインドウに付属するワイパーに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のワイパーは自動車等へ降り注ぐ雨を綺麗に拭き取り運転者の視界を確保するために様々な工夫がなされているが、ワイパーを必要としない駐車中の車においてはワイパーブレードがウインドウに密着したまま置かれているのが現状である。
【0003】
駐車中の自動車等のウインドウには落ち葉や砂埃等が落ちてウインドウを汚し、駐車中に雨が降るとウインドウに密着しているワイパーブレードが堰のようになりウインドウのガラス面を流れ落ちる砂埃等の汚れが止まって堆積し付着している。
【0004】
駐車中のワイパーブレードはウインドウアームによってウインドウに強く押し付けられていることからワイパーゴムは柔軟素材と言え駐車中に長く同じ形態のまま置かれゴムへのストレスとなっている、真夏の際にはウインドウが熱く成り密着しているワイパーゴムの大きく傷む原因の一つとなっている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述の如く、ワイパーは降雨時における雨をウインドウから除去し運転者の視界を確保すると共に雨によるストレス軽減の工夫を様々しているが駐車中のワイパー不使用時にはワイパー使用後の状態のままであり、車を改めて動かす際にウインドウの汚れを濡れタオル等で拭くかウインドウウオッシャー液を吹き付けて強引に拭き取る事をしているが堰き止められたワイパーゴムに付着した細かい汚れ等がガラスを傷つけているのが現状である。
【0006】
本発明は、この様な点に鑑み、なされたものであり、その目的はワイパー未使用時にワイパーブレードをウインドウガラス面より持ち上げ浮かせることでワイパーゴムへウインドウに付着する各種汚れが雨天の際堆積する事を防ぎ、併せてワイパーゴムがウインドウガラス面に長く押し付けられたままのストレス状態を開放する事に有る。
【課題を解決しようとするための手段】
【0007】
上記の目的を達成する本発明のワイパーアームリフト装置は自動車のウインドウに付属するワイパー不使用時の際、ワイパーアームが納まっている場所下に設けたワイパーアームを持ち上げる金属又は硬質物質製の小さい円柱(以下ポールと言う)が車内のスイッチにより電動でボンネット内部よりせり上がりワイパーアームを持ち上げてワイパーゴムをガラス面から浮かせ、ポールがボンネット内部へ下りて収まるとワイパーアームも同時に下がりワイパーゴムをガラス面に密着させることを特徴とする
【0008】
前記ポールの太さは支えるワイパーアームに寄って異なるが概ね1cm~1.5cm前後であり、せり上がる高さもワイパーアームに寄るが概ね4cm前後となる、ワイパーアームを支える端部は平面で出来ておりワイパーアームにおさまり易い形状と成っている。
【0009】
前記ポールは車体内部に有るボールローラーが付いた金属の円筒に納まり、ポール下部に刻まれたラックギアと呼ばれる直線歯形の歯車がモーターと繋がるピニオンギアと呼ばれる歯車の回転を受けて上下する。
【0010】
前記ポールは車体内部に有る圧縮ばねが付いた金属円筒の中に納まり、端部に回転車(フォロア)が付き、モーターと繋がるオーバル形状でやや厚みのあるカムの行き戻りする90度回転を受けて上がり圧縮ばねで下がる第二のワイパーアームリフト装置となる。
【0011】
前記ポールは車体内部に有る金属円筒の中のガイドレールに挟まれて納まり、内部は空洞で下部内側部分に螺旋状切り込みの雌ネジが刻まれ、一対であるモーターと繋がる外側に螺旋状切り込みの雄ネジが雌ネジの中へ入って回転するのを受けて雌ネジであるポールがガイドレールに沿って上がり、雄ネジの逆回転によって下がる第三のワイパーアームリフト装置となる。
【0012】
前記ポールに代わって硬質部材で出来た小さいH型形状のやや厚めの板にH文字横線中央部分まで帯状切り込みを入れた2枚を切り込み部分で組み合わせX状の立体台とした上に手動で持ち上げたワイパーアームを載せて浮かせる、下げる時はX状の立体台を外せば通常の状態に戻る単純な仕組みのワイパーアームリフト装置となる。
【発明の効果】
【0013】
以上説明したように本発明によれば、何れのワイパーアームリフト装置についても駐車中のワイパー未使用時にワイパーアーム下の車体内部からせり上がるポールがワイパーアームを持ち上げることでワイパーゴムをウインドウから浮かせる事が可能となる。このワイパーアームリフト装置を使えば駐車中のウインドウガラス面に付着する各種汚れが降雨によってワイパーゴムへ堆積することを大きく軽減させられる、加えてワイパーゴムがウインドウガラス面に常時密着するストレス状態から解放されることでへたり等が軽減され雨水除去にも好結果を導く又ポールが車体内部へ納まることで従来と何ら変わらぬワイパー使用状況となりウインドウガラス面とワイパーゴム保護に極めて有効である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下本発明の実施の形態を図面に基づき詳細を説明する。
【0015】
図1図6は本発明の実施の形態に係り、図1はその使用の状況を示す外観斜視図、図2はその第一の仕組みの構造斜視図、図3はその第二の仕組みの正面構造図、図4は第三の仕組みの構造斜視図、図5はその第四の部品正面図、図6はその第四の仕組みの外観斜視図である。
【0016】
図1は本発明の実施の形態であり、自動車のウインドウ右前外観を斜め上から見ており、車内のスイッチでワイパーアーム3下の内部に収納されているワイパーアームリフト装置によってせり上がった金属又は硬質物質で出来ている小さい円柱のワイパーアームリフトポール(以下ポール)4がワイパーアーム3を持ち上げる事でワイパーフレーム2は密着していたウインドウガラス面1より浮き上がっている状況の斜視図である。
【0017】
図2に示すワイパーアームリフトの仕組みは車体内部に納まっているラックアンドピニオンにより、ポール4がせり上がる様にポール4下部へラック(板状歯車)5がせり上がる高さと下がって納まる巾で刻まれて、ピニオン(平歯車)6と歯車5が噛み合い、接続するモーター7の動力でピニオン6が回転し噛み合うラック5をせり上げ、モーターが逆回転することでラック5は下がる、上下するポール4はボールローラー9が嵌まった金属円筒8の中に納まり、スムーズで安定して動く様に工夫されている、金属円筒8はモーター7とラックアンドピニオンが収まる箱と一体で繋がりポール4出口をパッキン10で異物侵入を防ぎながら車体内部に固定されている、又車体より出るポール4は風の影響を考慮し円柱形状となっている。
【0018】
図3に示すワイパーアームリフトの第二の仕組みは車体内部に有るモーター7と繋がるオーバル形状の原動節カム11が90度回転するとふちに接しているフォロアと呼ばれるローラー12もふちに沿って回転し、ローラー12と接続する従動節15はカム11の半径の違いによって上下運動に代わり、カム11の行き戻りする90度回転で同様にポール4も上下する、ポールは圧縮ばね14がポールを囲む様に付いた金属円筒13の中に納まり、ポールに付くバネ止め16が上下動を助けている。金属円筒13はモーター7とカム11が繋がる盤と一体で車体内部に固定されている。
【0019】
図4に示すワイパーアームリフト第三の仕組みはポール4の内側がワイパーアームと接する部分を除いて空洞になっており下部内側には螺旋状切り込みの雌ネジ17がポール4の上下する巾で刻まれ、車体内部の金属円筒18の中にあるガイドレール20へポール4のフィン21が挟まれ納まっている、其処へモーター7と繋がる外側に螺旋状の切り込みの雄ネジ19が一対であるポール4の雌ねじ17へ嵌まり回転することで金属円筒18の中のポール4はガイドレール20に沿って上下する。
【0020】
図5に示すH型形状板22の正面図の図示の通り、H型文字横線中央部に切り込み23が入っている2枚を切り込み部分で噛合わせると図6の外観斜視図の様に立体台24になり出来上がった台24へ手動で持ち上げてワイパーアームを載せるとワイパーブレードはウインドウガラス面から浮き上がり、ワイパーアームリフト装置と同じ効果が得られる、ワイパーアームを下げる時は立体台24を外すとワイパーアームは通常の状態に戻る。
少し厚めの硬質物質で出来たH型形状板22は切り込みを外せば2枚のシンプルな板に戻り、持ち運びも軽く手軽であり製作費用も余りかからず既存の車のワイパーアームリフトに最適である。
【0021】
以上本発明の実施の形態及び実施例を説明したが本発明の範囲はこれに限定されるものでは無い。例えば、ポールを円柱としたが多角柱でも良く、車体内部のポールも一般的な四角いラックギア形状へも考えられ又ポールの端部に付くワイパーアーム受けにしてもワイパーアームの構造により楕円形も考えられる又H型形状板へ企業ロゴや人形が万歳をしたプリントにすることも十分考えられ状況に応じ適宜選択されるものである。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明の実施の形態に係る外観斜視図である。
図2図1の実施に係る仕組み1の構造斜視図である。
図3図1の実施に係る仕組み2の正面構造図である。
図4図1の実施に係る仕組み3の構造斜視図である。
図5図1の実施に係る仕組み4の部品正面図である。
図6図5の実施に係る外観斜視図である。
図1
図2
図3
図4
図5
図6