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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024068312
(43)【公開日】2024-05-20
(54)【発明の名称】情報処理装置及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/12 20060101AFI20240513BHJP
   H04N 1/00 20060101ALI20240513BHJP
   B41J 29/393 20060101ALI20240513BHJP
   B41J 29/38 20060101ALI20240513BHJP
   B41J 29/00 20060101ALI20240513BHJP
【FI】
G06F3/12 334
H04N1/00 912
H04N1/00 002A
B41J29/393 103
B41J29/38 201
B41J29/00 E
G06F3/12 310
G06F3/12 353
G06F3/12 356
G06F3/12 357
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022178660
(22)【出願日】2022-11-08
(71)【出願人】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】菊本 尚
(72)【発明者】
【氏名】大平 芳恵
(72)【発明者】
【氏名】石川 将吾
(72)【発明者】
【氏名】大川 和宏
【テーマコード(参考)】
2C061
5C062
【Fターム(参考)】
2C061AP01
2C061CG02
2C061CG15
2C061HJ06
2C061HK14
2C061HN05
2C061HN16
2C061HQ12
2C061KK04
2C061KK27
2C061KK35
5C062AA05
5C062AA35
5C062AB02
5C062AB20
5C062AB22
5C062AB23
5C062AB41
5C062AB42
5C062AC02
5C062AC04
5C062AC05
5C062AC24
5C062AC61
5C062AE03
5C062AE15
5C062AF07
5C062BD01
(57)【要約】
【課題】複数部の印刷を行った後に印刷結果の検査を行った結果不合格となった複数のページを再印刷する場合において、当該再印刷された複数の印刷物の並べ替えの作業の発生を回避することができる情報処理装置及び情報処理プログラムを得る。
【解決手段】端末装置10は、複数部ある印刷ジョブによる印刷によって得られた印刷物の検査結果を取得する取得部11Aと、当該検査結果で不合格となったページを印刷するための再印刷ジョブであって、上記印刷ジョブにおいて共通の属性を有するページ群であり、かつ、連続して印刷されたページ群毎に再印刷ジョブを作成する作成部11Bと、を備える。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、
複数部ある印刷ジョブによる印刷によって得られた印刷物の検査結果を取得し、
前記検査結果で不合格となったページを印刷するための再印刷ジョブであって、前記印刷ジョブにおいて共通の属性を有するページ群であり、かつ、連続して印刷された前記ページ群毎に前記再印刷ジョブを作成する、
情報処理装置。
【請求項2】
前記プロセッサは、
前記印刷ジョブのラスタライズによって得られた印刷物の第1画像と、当該印刷ジョブによる印刷によって得られた前記印刷物の第2画像と、の比較によって前記検査結果を取得する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記プロセッサは、
前記第2画像に不具合がある場合、前記第1画像及び前記第2画像を並べて表示する、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記プロセッサは、
前記第2画像の不具合の部分を強調して当該第2画像を表示する、
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記プロセッサは、
前記第1画像及び前記第2画像の表示に応じて、再印刷を行うか否かの指示入力を受け付け、
受け付けた指示入力が再印刷を指示するものである場合、前記再印刷ジョブを実行する、
請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記プロセッサは、
前記再印刷ジョブにより再印刷を行う場合で、かつ、前記印刷ジョブによる前記ページ群の途中のページの差し替えができない場合、前記再印刷を当該ページ群単位で行う、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記印刷ジョブによる前記ページ群の途中のページの差し替えができない場合は、前記印刷ジョブがステープルジョブである場合である、
請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記プロセッサは、
前記再印刷ジョブを実行する場合で、かつ、対応する設定が変更された場合、当該再印刷ジョブの実行を中止するか、又は、当該設定が変更となった旨を提示する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記プロセッサは、
前記印刷ジョブによる印刷時における設定を保持しておき、
前記再印刷ジョブを実行する場合で、かつ、対応する設定が変更された場合、保持しておいた前記設定を適用して当該再印刷ジョブを実行する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記プロセッサは、
連続して実行する前記再印刷ジョブにおいて、纏めて印刷してもページ順に支障が生じない場合、当該再印刷ジョブを一つの再印刷ジョブに纏める、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記共通の属性は、部番号を示す値であり、
前記プロセッサは、共通の部番号を有するページ群毎に再印刷ジョブを作成する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記共通の属性は、ページ番号を示す値であり、
前記プロセッサは、共通のページ番号を有するページ群毎に再印刷ジョブを作成する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項13】
複数部ある印刷ジョブによる印刷によって得られた印刷物の検査結果を取得し、
前記検査結果で不合格となったページを印刷するための再印刷ジョブであって、前記印刷ジョブにおいて共通の属性を有するページ群であり、かつ、連続して印刷された前記ページ群毎に前記再印刷ジョブを作成する、
処理をコンピュータに実行させるための情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、印刷の不具合による再印刷を支援するための技術として以下の技術があった。
【0003】
特許文献1には、検品を伴う印刷ジョブを連続して処理する過程において、途中の印刷ジョブについて印刷欠陥が発生した際のリカバリを適切に行えるようにすることを目的とした情報処理装置が開示されている。
【0004】
この情報処理装置は、印刷処理を行う画像形成装置と通信可能に接続される情報処理装置であって、前記画像形成装置は、前記印刷処理によって記録媒体に形成された画像をページ単位で検査する機能を有し、前記情報処理装置は、前記画像形成装置に前記印刷処理を実行させるための印刷ジョブを生成して、前記画像形成装置に投入するジョブ制御手段と、前記検査において印刷欠陥が検出されたページの情報を取得する取得手段と、を備え、前記ジョブ制御手段は、投入した複数の印刷ジョブについて前記情報が取得された場合、印刷欠陥が検出されたページが属する印刷ジョブの後続の印刷ジョブが前記画像形成装置において実行されないようするための指示を行った後に、当該印刷欠陥が検出されたページが属する印刷ジョブのリカバリのための印刷ジョブを生成して、前記画像形成装置に投入する、ことを特徴とする。
【0005】
また、特許文献2には、検品処理の結果がNGと判定されたページに対してその都度再印刷を実行すると、後続の印刷ジョブを実行するまで時間がかかってしまうことを解消することを目的とした印刷装置が開示されている。
【0006】
この印刷装置は、印刷ジョブに基づいてシートに印刷処理を実行する印刷手段と、前記印刷処理が実行されたシートを読み取って得られる画像データに基づいて、前記印刷ジョブの特定のページに対して印刷不良が発生しているか否かを判定する検品処理を実行する検品手段と、前記検品処理によって印刷不良が発生していないと判定されたシートを保持する保持手段と、前記保持手段が保持するシートを給紙する給紙手段と、前記検品処理によって印刷不良が発生していると判定されたページを含む印刷ジョブを再度実行する場合に、前記検品処理によって印刷不良が発生していると判定された前記印刷ジョブの特定のページに対しては、当該特定のページに対応する印刷処理を再度実行するように前記印刷手段を制御し、前記検品処理によって印刷不良が発生していないと判定された前記印刷ジョブの特定のページに対しては、当該特定のページに対応するシートを前記保持手段から給紙するように前記給紙手段を制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2022-046156号公報
【特許文献2】特開2013-123813号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
従来、複数部の印刷を行った後に印刷結果の検査を行った結果不合格となった複数のページを再印刷する場合において、当該再印刷された複数の印刷物の並べ替えの作業が発生する場合がある、という問題点があった。
【0009】
本開示の目的は、複数部の印刷を行った後に印刷結果の検査を行った結果不合格となった複数のページを再印刷する場合において、当該再印刷された複数の印刷物の並べ替えの作業の発生を回避することができる情報処理装置及び情報処理プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、第1態様に係る情報処理装置は、プロセッサを備え、前記プロセッサは、複数部ある印刷ジョブによる印刷によって得られた印刷物の検査結果を取得し、前記検査結果で不合格となったページを印刷するための再印刷ジョブであって、前記印刷ジョブにおいて共通の属性を有するページ群であり、かつ、連続して印刷された前記ページ群毎に前記再印刷ジョブを作成する。
【0011】
また、第2態様に係る情報処理装置は、第1態様に係る情報処理装置において、前記プロセッサが、前記印刷ジョブのラスタライズによって得られた印刷物の第1画像と、当該印刷ジョブによる印刷によって得られた前記印刷物の第2画像と、の比較によって前記検査結果を取得するものである。
【0012】
また、第3態様に係る情報処理装置は、第2態様に係る情報処理装置において、前記プロセッサが、前記第2画像に不具合がある場合、前記第1画像及び前記第2画像を並べて表示するものである。
【0013】
また、第4態様に係る情報処理装置は、第3態様に係る情報処理装置において、前記プロセッサが、前記第2画像の不具合の部分を強調して当該第2画像を表示するものである。
【0014】
また、第5態様に係る情報処理装置は、第4態様に係る情報処理装置において、前記プロセッサが、前記第1画像及び前記第2画像の表示に応じて、再印刷を行うか否かの指示入力を受け付け、受け付けた指示入力が再印刷を指示するものである場合、前記再印刷ジョブを実行するものである。
【0015】
また、第6態様に係る情報処理装置は、第1態様に係る情報処理装置において、前記プロセッサが、前記再印刷ジョブにより再印刷を行う場合で、かつ、前記印刷ジョブによる前記ページ群の途中のページの差し替えができない場合、前記再印刷を当該ページ群単位で行うものである。
【0016】
また、第7態様に係る情報処理装置は、第6態様に係る情報処理装置において、前記印刷ジョブによる前記ページ群の途中のページの差し替えができない場合が、前記印刷ジョブがステープルジョブである場合であるものである。
【0017】
また、第8態様に係る情報処理装置は、第1態様に係る情報処理装置において、前記プロセッサが、前記再印刷ジョブを実行する場合で、かつ、対応する設定が変更された場合、当該再印刷ジョブの実行を中止するか、又は、当該設定が変更となった旨を提示するものである。
【0018】
また、第9態様に係る情報処理装置は、第1態様に係る情報処理装置において、前記プロセッサが、前記印刷ジョブによる印刷時における設定を保持しておき、前記再印刷ジョブを実行する場合で、かつ、対応する設定が変更された場合、保持しておいた前記設定を適用して当該再印刷ジョブを実行するものである。
【0019】
また、第10態様に係る情報処理装置は、第1態様に係る情報処理装置において、前記プロセッサが、連続して実行する前記再印刷ジョブにおいて、纏めて印刷してもページ順に支障が生じない場合、当該再印刷ジョブを一つの再印刷ジョブに纏めるものである。
【0020】
また、第11態様に係る情報処理装置は、第1態様に係る情報処理装置において、前記共通の属性が、部番号を示す値であり、前記プロセッサが、共通の部番号を有するページ群毎に再印刷ジョブを作成するものである。
【0021】
また、第12態様に係る情報処理装置は、第1態様に係る情報処理装置において、前記共通の属性が、ページ番号を示す値であり、前記プロセッサが、共通のページ番号を有するページ群毎に再印刷ジョブを作成するものである。
【0022】
更に、上記目的を達成するために、第13態様に係る情報処理プログラムは、複数部ある印刷ジョブによる印刷によって得られた印刷物の検査結果を取得し、前記検査結果で不合格となったページを印刷するための再印刷ジョブであって、前記印刷ジョブにおいて共通の属性を有するページ群であり、かつ、連続して印刷された前記ページ群毎に前記再印刷ジョブを作成する、処理をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0023】
第1態様及び第13態様によれば、複数部の印刷を行った後に印刷結果の検査を行った結果不合格となった複数のページを再印刷する場合において、当該再印刷された複数の印刷物の並べ替えの作業の発生を回避することができる。
【0024】
第2態様によれば、印刷ジョブによる印刷によって得られた印刷物の画像のみを用いて検査を行う場合に比較して、より高精度に検査を行うことができる。
【0025】
第3態様によれば、ユーザに対して検査結果を確認させることができる。
【0026】
第4態様によれば、不具合の部分を強調しない場合に比較して、より容易に、ユーザに対して検査結果を確認させることができる。
【0027】
第5態様によれば、ユーザに対して再印刷するか否かを指定させることができる。
【0028】
第6態様によれば、印刷ジョブによるページ群の途中のページの差し替えができない場合においても、当該再印刷された複数の印刷物の並べ替えの作業の発生を回避することができる。
【0029】
第7態様によれば、ステープルジョブを実行する場合においても、当該再印刷された複数の印刷物の並べ替えの作業の発生を回避することができる。
【0030】
第8態様によれば、再印刷ジョブが印刷ジョブと異なる設定で印刷されることを防ぐことができる。
【0031】
第9態様によれば、再印刷ジョブを印刷ジョブと同じ設定で印刷することができる。
【0032】
第10態様によれば、再印刷ジョブを纏めない場合に比較して、より短時間で再印刷することができる。
【0033】
第11態様によれば、ページ順に並べたものを複数部印刷する場合において、再印刷された複数の印刷物の並べ替えの作業の発生を回避することができる。
【0034】
第12態様によれば、ページ毎に複数部印刷する場合において、再印刷された複数の印刷物の並べ替えの作業の発生を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
図1】本開示の実施形態に係る情報処理システムの構成の一例を示すブロック図である。
図2】本開示の第1実施形態に係る端末装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図3】本開示の実施形態に係る端末装置の機能的な構成の一例を示すブロック図である。
図4】本開示の第1実施形態に係る部毎再印刷情報データベースの構成の一例を示す模式図である。
図5】本開示の実施形態に係る再印刷確認処理の一例を示すフローチャートである。
図6】本開示の第1実施形態に係る検査結果提示画面の一例を示す正面図である。
図7】本開示の第1実施形態に係る情報処理の一例を示すフローチャートである。
図8】本開示の第1実施形態に係る検査結果提示画面の他の一例を示す正面図である。
図9】本開示の第2実施形態に係る端末装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図10】本開示の第2実施形態に係るページ毎再印刷情報データベースの構成の一例を示す模式図である。
図11】本開示の第2実施形態に係る検査結果提示画面の一例を示す正面図である。
図12】本開示の第2実施形態に係る情報処理の一例を示すフローチャートである。
図13】本開示の第2実施形態に係る検査結果提示画面の他の一例を示す正面図である。
図14】本開示の従来技術の説明に供する図であり、ユーザによって再印刷の要否が設定された部毎再印刷情報データベースの構成の一例を示す模式図である。
図15】本開示の従来技術の説明に供する図であり、不具合があった印刷物の再印刷された印刷物との差し替えの状態の一例を示す模式図である。
図16】本開示の従来技術の説明に供する図であり、不具合があった印刷物の再印刷された印刷物との差し替えの状態の他の一例を示す模式図である。
図17】本開示の従来技術の説明に供する図であり、プロパティの設定状態の一例を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
以下、図面を参照して、本開示の実施の形態について詳細に説明する。なお、本実施形態では、本開示の技術を、印刷工場内に設けられた複数の画像形成装置を、当該印刷工場内に設けられた端末装置によって利用する情報処理システムに適用した場合について説明する。
【0037】
[第1実施形態]
まず、図1を参照して、本実施形態に係る情報処理システム1の構成を説明する。図1は、本実施形態に係る情報処理システム1の構成の一例を示すブロック図である。
【0038】
図1に示すように、本実施形態に係る情報処理システム1は、本開示の技術の情報処理装置としての複数の端末装置10A、10B、・・・と、複数の画像形成装置50A、50B、・・・と、を含む。なお、以下では、端末装置10A、10B、・・・を区別することなく説明する場合は単に「端末装置10」と総称する。また、以下では、画像形成装置50A、50B、・・・を区別することなく説明する場合は単に「画像形成装置50」と総称する。
【0039】
端末装置10の例としては、パーソナルコンピュータ及びサーバコンピュータ等の情報処理装置が挙げられる。また、本実施形態では、画像形成装置50として、画像印刷機能を有するプロダクションプリンタを適用している。但し、この形態に限るものではなく、画像印刷機能、画像読取機能、及び画像送信機能等を有する、主としてオフィス内で用いられるデジタル複合機等の他の画像形成装置を画像形成装置50として適用する形態としてもよい。
【0040】
画像形成装置50A、50B、・・・は、全てが同一の仕様のものとは限らず、実行可能なサービスが異なったり、当該サービスの設定可能な項目が異なったり、装備されているオプション品が異なったりしてもよいことは言うまでもない。
【0041】
端末装置10と、画像形成装置50と、は、ネットワークNを介して接続されており、端末装置10は画像形成装置50とネットワークNを介して相互に通信可能とされている。
【0042】
なお、本実施形態では、ネットワークNとして、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等の企業内の通信回線を適用しているが、この形態に限定されるものではない。例えば、ネットワークNとして、インターネット、電話回線網等の公共の通信回線を適用する形態としてもよいし、当該公共の通信回線と上記企業内の通信回線とを組み合わせて適用する形態としてもよい。また、本実施形態では、ネットワークNとして有線及び無線の通信回線を適用しているが、この形態に限定されるものではなく、無線の通信回線及び有線の通信回線の何れか一方のみを適用する形態としてもよい。
【0043】
次に、図2を参照して、本実施形態に係る端末装置10の構成を説明する。図2は、本実施形態に係る端末装置10のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0044】
図2に示すように、本実施形態に係る端末装置10は、プロセッサとしてのCPU(Central Processing Unit)11、一時記憶領域としてのメモリ12、不揮発性の記憶部13、キーボード及びマウス等の入力部14、液晶ディスプレイ等の表示部15、媒体読み書き装置(R/W)16、及び通信インタフェース(I/F)部18を備えている。CPU11、メモリ12、記憶部13、入力部14、表示部15、媒体読み書き装置16、及び通信I/F部18はバスBを介して互いに接続されている。媒体読み書き装置16は、記録媒体17に書き込まれている情報の読み出し及び記録媒体17への情報の書き込みを行う。
【0045】
本実施形態に係る記憶部13はHDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等によって実現される。記憶媒体としての記憶部13には、再印刷確認プログラム13A及び情報処理プログラム13Bの各プログラムが記憶されている。再印刷確認プログラム13A及び情報処理プログラム13Bの各プログラムは、当該各プログラムが書き込まれた記録媒体17が媒体読み書き装置16に接続され、媒体読み書き装置16が記録媒体17からの上記各プログラムの読み出しを行うことで、記憶部13へ記憶(インストール)される。CPU11は、再印刷確認プログラム13A及び情報処理プログラム13Bの各プログラムを記憶部13から読み出してメモリ12に展開し、当該各プログラムが有するプロセスを順次実行する。
【0046】
また、記憶部13には、部毎再印刷情報データベース13Cが記憶されている。なお、部毎再印刷情報データベース13Cについては、詳細を後述する。
【0047】
次に、図3を参照して、本実施形態に係る端末装置10の機能的な構成について説明する。図3は、本実施形態に係る端末装置10の機能的な構成の一例を示すブロック図である。
【0048】
図3に示すように、本実施形態に係る端末装置10は、取得部11A、作成部11B、表示制御部11C、受付部11D、及び実行部11Eを含む。端末装置10のCPU11が再印刷確認プログラム13A及び情報処理プログラム13Bを実行することで、取得部11A、作成部11B、表示制御部11C、受付部11D、及び実行部11Eとして機能する。
【0049】
本実施形態に係る取得部11Aは、複数部ある印刷ジョブによる印刷によって得られた印刷物の検査結果を取得する。特に、本実施形態に係る取得部11Aは、印刷ジョブのラスタライズによって得られた印刷物の第1画像と、当該印刷ジョブによる印刷によって得られた印刷物の第2画像と、の比較によって検査結果を取得する。なお、ここでいう「印刷ジョブ」とは、印刷処理の実行単位を意味する。
【0050】
本実施形態に係る情報処理システム1では、端末装置10が何れかの画像形成装置50に対して印刷ジョブを送信することで、当該画像形成装置50に対して印刷物を印刷させる。従って、端末装置10には、画像形成装置50に送信した印刷ジョブが保持されており、取得部11Aは、当該印刷ジョブのラスタライズによって第1画像を生成する。また、本実施形態に係る画像形成装置50には、自身が印刷した印刷物をスキャンすることで、当該印刷物の第2画像を生成する第2画像生成機能が備えられている。そこで、本実施形態に係る取得部11Aは、この第2画像生成機能を利用して、自身が印刷ジョブを送信することで印刷物の印刷を行わせた画像形成装置50から第2画像を取得する。但し、これらの形態に限るものではなく、例えば、画像形成装置50に対して第1画像を生成させ、生成された第1画像を、当該画像形成装置50から受信することにより取得する形態としてもよい。
【0051】
また、本実施形態に係る作成部11Bは、上記検査結果で不合格となったページを印刷するための再印刷ジョブであって、上記印刷ジョブにおいて共通の属性を有するページ群であり、かつ、連続して印刷されたページ群毎に再印刷ジョブを作成する。特に、本実施形態では、上記共通の属性が部番号を示す値とされており、本実施形態に係る作成部11Bは、共通の部番号を有するページ群毎に再印刷ジョブを作成する。
【0052】
一方、本実施形態に係る表示制御部11Cは、第2画像に不具合がある場合、表示部15により、第1画像及び第2画像を並べて表示する。特に、本実施形態に係る表示制御部11Cは、第2画像の不具合の部分を強調して当該第2画像を表示する。
【0053】
また、本実施形態に係る受付部11Dは、第1画像及び第2画像の表示に応じて、再印刷を行うか否かの指示入力を受け付け、本実施形態に係る実行部11Eは、受け付けた指示入力が再印刷を指示するものである場合、上記再印刷ジョブを実行する。
【0054】
更に、本実施形態に係る作成部11Bは、連続して実行する再印刷ジョブにおいて、纏めて印刷してもページ順に支障が生じない場合、当該再印刷ジョブを一つの再印刷ジョブに纏める。
【0055】
次に、図4を参照して、本実施形態に係る部毎再印刷情報データベース13Cについて説明する。図4は、本実施形態に係る部毎再印刷情報データベース13Cの構成の一例を示す模式図である。
【0056】
本実施形態に係る部毎再印刷情報データベース13Cは、後述する再印刷確認処理により、端末装置10のユーザによって再印刷を指示された印刷物に関する情報が登録されるデータベースである。本実施形態に係る部毎再印刷情報データベース13Cは、一例として図4に示すように、部番号、ページ番号、及び再印刷フラグの各情報が関連付けられて記憶される。
【0057】
上記部番号は、複数ページの印刷物を複数部印刷する場合における部の番号を示す情報であり、上記ページ番号は、対応する部における対応するページの番号を示す情報である。そして、上記再印刷フラグは、対応する部で、かつ、対応するページの印刷物を再印刷するか否かを示す情報であり、本実施形態では、再印刷する場合に「1」が記憶され、再印刷しない場合に「0」が記憶される。図4に示す例では、例えば、1部目については1ページ目、4ページ目、及び5ページ目が再印刷の対象とされている旨が記憶されている。
【0058】
このように、本実施形態では、部毎再印刷情報データベース13Cに対して、印刷した全ての部及びページの組み合わせについて再印刷するか否かを示す情報を登録する形態としているが、これに限るものではない。例えば、再印刷する部及びページを示す情報のみを部毎再印刷情報データベース13Cに登録する形態としてもよい。
【0059】
ここで、図14図17を参照して、従来の技術の問題点について説明する。なお、図14は、ユーザによって再印刷の要否が設定された部毎再印刷情報データベース13Cの構成の一例を示す模式図である。また、図15は、不具合があった印刷物の再印刷された印刷物との差し替えの状態の一例を示す模式図であり、図16は、不具合があった印刷物の再印刷された印刷物との差し替えの状態の他の一例を示す模式図である。更に、図17は、プロパティの設定状態の一例を示す正面図である。
【0060】
以下、ユーザにより、図14に示すように再印刷が設定された場合について説明する。
【0061】
この場合、ユーザは、図15に示すように、印刷不良となったページのみを再印刷して、元の印刷ジョブによる印刷物の該当するページと差し替えを行いたい。また、印刷不良が多発すること等を理由として、途中で印刷ジョブを中断した場合には、一例として図16に示すように、印刷が終了した部分に関してはページ単位で再印刷し、中断した以降の印刷は連続して行いたい。
【0062】
しかしながら、これまでの技術では、ユーザが再印刷を行うには煩雑な作業を伴う。例えば、この場合、ユーザは、一例として図17に示すように、該当する印刷ジョブのプロパティの設定で出力ページの範囲を指定して再印刷を行うことになるが、上述した印刷ジョブの再印刷を行う場合、1回の操作では再印刷ジョブを作成することができない。現状の印刷ジョブのプロパティの設定では、部毎に異なるページ範囲の指定を行うことができないため、部毎に再印刷の操作を繰り返さなければならない。この結果として、ユーザは、次のような操作を組み合わせて実行することとなる。
【0063】
1.印刷ジョブの部数を1とし、出力ページ範囲を[1,4,5]に変更して再印刷
2.印刷ジョブの部数を1とし、出力ページ範囲を[2,3]に変更して再印刷
3.印刷ジョブの部数を1とし、出力ページ範囲を[5]に変更して再印刷
4.印刷ジョブの部数を3とし、出力ページ範囲を[全ページ]に変更(元に戻す)
【0064】
本実施形態に係る端末装置10では、このようなユーザによる煩雑な操作の発生や、誤操作の発生を回避し、更には、再印刷された複数の印刷物の並べ替えの作業の発生を回避するべく、再印刷ジョブを自動的に作成する。
【0065】
次に、図5図8を参照して、本実施形態に係る情報処理システム1の作用を説明する。
【0066】
まず、図5図6を参照して、再印刷確認処理を実行する場合の端末装置10の作用を説明する。図5は、本実施形態に係る再印刷確認処理の一例を示すフローチャートである。なお、錯綜を回避するために、ここでは、部毎再印刷情報データベース13Cが、再印刷フラグのデフォルト値として「0」が登録された状態で構築されている場合について説明する。
【0067】
本実施形態に係る情報処理システム1では、ユーザによる端末装置10に対する指示に応じて、印刷ジョブ(以下、「対象印刷ジョブ」という。)による、何れかの画像形成装置50による印刷が終了した場合に、端末装置10のCPU11が再印刷確認プログラム13Aを実行する。これにより、図5に示す再印刷確認処理が実行される。
【0068】
図5のステップ100で、CPU11は、対象印刷ジョブに対してラスタライズを行うことにより、対象印刷ジョブによって印刷された印刷物の第1画像を作成する。ステップ102で、CPU11は、上述した第2画像生成機能を利用して、対象印刷ジョブに対応する第2画像を取得する。
【0069】
ステップ104で、CPU11は、作成した第1画像と、取得した第2画像とを、対応するページ同士で比較する比較処理を実行する。本実施形態では、比較処理として、対応する第1画像と第2画像の位置合わせを行い、対応する画素同士で差分を算出することで差分画像を導出する処理を適用している。この際、CPU11は、第1画像及び第2画像の少なくとも一方がカラーの画像であるか、又はグレイスケールの画像である場合は、当該画像を2値化した後に、上記差分を算出する処理を行う。但し、この形態に限らず、例えば、カラー画像やグレイスケールの画像であっても、そのまま上記位置合わせを行った後に上記差分を算出して上記差分画像を導出する処理を、上記比較処理として適用する形態としてもよい。
【0070】
ステップ106で、CPU11は、上記比較処理の結果、不具合が生じている印刷物があるか否かを判定し、否定判定となった場合は本再印刷確認処理を終了する一方、肯定判定となった場合はステップ108に移行する。なお、本実施形態では、上記不具合が生じているか否かの判定を、上記比較処理によって得られた差分画像に、予め定められた面積以上の面積となる画素群の領域が存在するか否かを判定することで行っているが、これに限るものではない。例えば、上記差分画像に、予め定められた閾値以上の値の画素のみで構成され、かつ、予め定められた面積以上の面積となる画素群の領域が存在するか否かを判定することで、上記不具合が生じているか否かの判定を行う形態としてもよい。
【0071】
ステップ108で、CPU11は、差分画像を用いて、予め定められた構成とされた検査結果提示画面を表示するように表示部15を制御する。ステップ110で、CPU11は、予め定められた情報が入力されるまで待機する。図6には、本実施形態に係る検査結果提示画面の一例が示されている。
【0072】
図6に示すように、本実施形態に係る検査結果提示画面では、対象印刷ジョブによる印刷物の1ページ目に対応する第1画像(図6では、「基準画像」と表記)15A及び第2画像(図6では、「スキャン画像」と表記)15Bが横並びの状態で表示される。また、本実施形態に係る検査結果提示画面では、第1画像15A及び第2画像15Bの表示領域の下方に、第1画像15A及び第2画像15Bの表示ページを変更するための変更ボタン15Cが表示されている。従って、ユーザは、入力部14を介して変更ボタン15Cを指定することで、表示する第1画像15A及び第2画像15Bのページを切り替えることができる。
【0073】
ここで、本実施形態に係る検査結果提示画面では、第2画像15Bの不具合の部分を強調して当該第2画像15Bを表示する。本実施形態では、不具合の部分を強調するために、一例として図6に示すように、当該不具合の部分を囲むように不具合強調枠15Gを表示しているが、これに限るものではない。例えば、不具合の部分の色を赤、青等といった特定の色で表示することで強調したり、不具合の部分をブリンク表示したり、リバース表示したりすることで強調表示する形態としてもよい。
【0074】
また、本実施形態に係る検査結果提示画面では、左端側に、対象印刷ジョブによる印刷物に対応する部番号及びページ番号が印刷された順に表示される。また、本実施形態に係る検査結果提示画面では、上記部番号及びページ番号の組み合わせの各々毎に、ステップ106の処理によって不具合があると判定されたページに対して不具合発生マーク15Dが表示される。また、上記部番号及びページ番号の組み合わせの各々毎に、ユーザによる目視による確認の結果に応じて再印刷を行うページを指定するための再印刷指定部15Eが表示される。
【0075】
図6に示す検査結果提示画面が表示されると、ユーザは、第1画像15A及び第2画像15Bの表示ページを変更しながら、第2画像15Bの各々を確認し、入力部14を介して、再印刷を希望するページに対応する再印刷指定部15Eを指定する。そして、ユーザは、再印刷を希望する全てのページの指定が終了すると、入力部14を介して再プリントボタン15Fを指定する。ユーザによって再印刷指定部15E又は再プリントボタン15Fが指定されると、ステップ110が肯定判定となってステップ112に移行する。
【0076】
ステップ112で、CPU11は、ユーザによって再プリントボタン15Fが指定されたか否かを判定し、否定判定となった場合は、ユーザによって再印刷を希望するページが指定されたと見なしてステップ114に移行する。ステップ114で、CPU11は、ユーザによって指定された再印刷を希望するページに対応する再印刷フラグとして「1」を部毎再印刷情報データベース13Cに記憶(更新)し、その後にステップ110に戻る。一方、ステップ112で肯定判定となった場合、CPU11は、本再印刷確認処理を終了する。
【0077】
以上の再印刷確認処理により、部毎再印刷情報データベース13Cが一例として図4に示した状態とされる。なお、以上の再印刷確認処理では、CPU11によって不具合が生じている印刷物があると判定された場合のみ、ユーザに第2画像15Bの印刷状態を確認させる場合について例示したが、これに限るものではない。例えば、CPU11による当該判定の結果の如何に関わらず、一例として図6に示す検査結果提示画面を表示すること等によって、ユーザに第2画像15Bの印刷状態を確認させる形態としてもよい。
【0078】
次に、図7を参照して、情報処理を実行する場合の本実施形態に係る端末装置10の作用を説明する。図7は、本実施形態に係る情報処理の一例を示すフローチャートである。
【0079】
本実施形態に係る情報処理システム1では、ユーザによって検査結果提示画面における再プリントボタン15Fが指定された場合に、端末装置10のCPU11が情報処理プログラム13Bを実行することで、図7に示す情報処理が実行される。なお、以下では、部毎再印刷情報データベース13Cが図4に示す状態とされている場合について説明する。
【0080】
図7のステップ200で、CPU11は、部毎再印刷情報データベース13Cに登録されている全ページ分の情報(以下、「構成情報」という。)を読み出す。ステップ202で、CPU11は、読み出した構成情報から、次の再印刷の対象となるページ(以下、「再印刷対象ページ」という。)を取得する。なお、ステップ202を最初に実行する場合、次の再印刷対象ページは最初の再印刷ページとなる。例えば、構成情報が図4に示す部毎再印刷情報データベース13Cから読み出したものである場合、最初に取得する再印刷対象ページは、再印刷フラグが最初に「1」とされている1部目の1ページ目となる。
【0081】
ステップ204で、CPU11は、ステップ202の処理によって全ての再印刷対象ページが取得されたか否かを判定し、肯定判定となった場合はステップ210に移行する一方、否定判定となった場合はステップ206に移行する。
【0082】
ステップ206で、CPU11は、前回のステップ202の処理で取得した再印刷対象ページのページ番号が、今回のステップ202の処理で取得した再印刷対象ページのページ番号以上であるか否かを判定し、肯定判定となった場合はステップ214に移行する。また、ステップ206の処理において否定判定となった場合はステップ208に移行する。なお、ステップ206を最初に実行する場合は、強制的にステップ208に移行するようにする。
【0083】
ステップ208で、CPU11は、ページ範囲を示すバッファ(以下、「ページ範囲バッファ」という。)に対して再印刷対象ページのページ番号を追加し、その後にステップ202に戻る。
【0084】
一方、ステップ210で、CPU11は、対象印刷ジョブが途中で中断されたか否かを判定し、否定判定となった場合はステップ214に移行する一方、肯定判定となった場合はステップ212に移行する。ステップ212で、CPU11は、最後に印刷されたページの後続のページのページ番号をページ範囲バッファに追加し、その後にステップ214に移行する。
【0085】
ステップ214で、CPU11は、前回作成した再印刷ジョブと、ページ範囲バッファに記憶したページ番号の範囲が同一であるか否かを判定し、肯定判定となった場合はステップ216に移行する。ステップ216で、CPU11は、前回作成した再印刷ジョブの部数を1だけインクリメントし、その後にステップ222に移行する。
【0086】
一方、ステップ214で、否定判定となった場合はステップ218に移行し、CPU11は、元の印刷ジョブをコピーすることで再印刷ジョブを作成し、ステップ220で、CPU11は、作成した再印刷ジョブの部数を1とし、ページ範囲バッファに記憶したページ番号を設定することで、作成した再印刷ジョブを完成させる。なお、ステップ214を最初に実行する場合は、強制的にステップ218に移行するようにする。
【0087】
ステップ222で、CPU11は、ページ範囲バッファの記憶内容をクリアし、ステップ224で、CPU11は、全ての再印刷対象ページが取得されたか否かを判定し、否定判定となった場合はステップ208に移行する一方、肯定判定となった場合はステップ226に移行する。
【0088】
ステップ226で、CPU11は、対象印刷ジョブが途中で中断され、かつ、最終部以外の部で中断されたか否かを判定し、否定判定となった場合はステップ230に移行する一方、肯定判定となった場合はステップ228に移行する。ステップ228で、CPU11は、不足している部数の再印刷ジョブを作成し、その後にステップ230に移行する。
【0089】
ステップ230で、CPU11は、以上の処理によって作成した再印刷ジョブを、作成した順に実行することで、当該再印刷ジョブによる印刷を対応する画像形成装置50に実行させ、その後に本情報処理を終了する。
【0090】
部毎再印刷情報データベース13Cの各情報が図4に示すものである場合、再印刷の対象となるページは以下の通りである。
【0091】
・1部目:1,4,5ページ目
・2部目:2ページ目
・3部目:5ページ目
・4部目:2,5ページ目
【0092】
この場合、上記情報処理により作成される再印刷ジョブは次のようになり、作成される再印刷ジョブは、効率的に少ないジョブ数となる。
【0093】
・再印刷ジョブ1→部数:1、対象ページ:1,4,5ページ目
・再印刷ジョブ2→部数:2、対象ページ:2,5ページ目
【0094】
また、一例として図8に示すように、この場合において対象印刷ジョブの途中で印刷が中断した場合、即ち、2部目の2ページ目まで印刷した段階で印刷が中断した場合、上記情報処理により作成される再印刷ジョブは次のようになり、この場合も作成される再印刷ジョブは、効率的に少ないジョブ数となる。
【0095】
・再印刷ジョブ1→部数:1、対象ページ:1,4,5ページ目
・再印刷ジョブ2→部数:1、対象ページ:2~5ページ目
・再印刷ジョブ3→部数:2、対象ページ:すべて
【0096】
なお、上記実施形態では、印刷ジョブによる印刷部の途中のページの差し替えができない場合については考慮しない場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、印刷ジョブによる印刷部の途中のページの差し替えができない場合には、再印刷を部単位で行う形態としてもよい。
【0097】
この形態において、上記途中のページの差し替えができない場合は、印刷ジョブがステープルジョブである場合が例示される。なお、ここでいう「ステープルジョブ」は、印刷部単位で複数枚の印刷物にステープル針を刺し通して、当該印刷物を束ねるジョブを意味する。また、上記印刷部の途中のページの差し替えができない場合は、印刷ジョブがステープルジョブである場合に限るものではなく、例えば、印刷物の中綴じ製本を行う場合も、上記印刷部の途中のページの差し替えができない場合として例示される。
【0098】
[第2実施形態]
本実施形態では、上記共通の属性がページ番号を示す値であり、共通のページ番号を有するページ群毎に再印刷ジョブを作成する場合の形態例について説明する。なお、本実施形態に係る情報処理システム1の全体的な構成は第1実施形態と略同様であるので、ここでは、まず、図9を参照して、本実施形態に係る端末装置10の構成を説明する。図9は、本実施形態に係る端末装置10のハードウェア構成の一例を示すブロック図であり、図2に示す構成要素と同一の構成要素には図2と同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0099】
図9に示すように、本実施形態に係る端末装置10は、第1実施形態に係る端末装置10に対して、部毎再印刷情報データベース13Cに代えてページ毎再印刷情報データベース13Dが適用されている点が大きく相違している。また、本実施形態に係る再印刷確認処理及び情報処理も、部単位の処理となっていたものがページ単位の処理となっている点が、第1実施形態と相違している。
【0100】
本実施形態に係る端末装置10の機能構成は、一例として図3に示した第1実施形態に係る端末装置10と略同様である。但し、作成部11Bにおいて適用される共通の属性が、ページ番号を示す値であり、共通のページ番号を有するページ群毎に再印刷ジョブを作成する点が第1実施形態とは相違している。
【0101】
次に、図10を参照して、本実施形態に係るページ毎再印刷情報データベース13Dについて説明する。図10は、本実施形態に係るページ毎再印刷情報データベース13Dの構成の一例を示す模式図である。
【0102】
本実施形態に係るページ毎再印刷情報データベース13Dは、再印刷確認処理により、端末装置10のユーザによって再印刷を指示された印刷物に関する情報が登録されるデータベースである。本実施形態に係るページ毎再印刷情報データベース13Dは、一例として図10に示すように、部番号、ページ番号、及び再印刷フラグの各情報が関連付けられて記憶される。
【0103】
上記部番号は、複数ページの印刷物を複数部印刷する場合における部の番号を示す情報であり、上記ページ番号は、対応する部における対応するページの番号を示す情報である。そして、上記再印刷フラグは、対応する部で、かつ、対応するページの印刷物を再印刷するか否かを示す情報であり、本実施形態でも、再印刷する場合に「1」が記憶され、再印刷しない場合に「0」が記憶される。図10に示す例では、例えば、1ページ目については、1部目、及び4部目が再印刷の対象とされている旨が記憶されている。
【0104】
このように、本実施形態では、ページ毎再印刷情報データベース13Dに対して、印刷した全ての部及びページの組み合わせについて再印刷するか否かを示す情報を登録する形態としているが、これに限るものではない。例えば、再印刷する部及びページを示す情報のみをページ毎再印刷情報データベース13Dに登録する形態としてもよい。
【0105】
次に、本実施形態に係る情報処理システム1の作用を説明する。なお、本実施形態に係る端末装置10の再印刷確認処理を実行する場合の作用は、部単位がページ単位となる点を除いて第1実施形態と同様であるので、ここでの説明は省略する。
【0106】
以下では、再印刷確認処理において表示される検査結果提示画面が、一例として図11に示すものである場合について説明する。図11は、本実施形態に係る検査結果提示画面の一例を示す正面図である。
【0107】
次に、図12を参照して、情報処理を実行する場合の本実施形態に係る端末装置10の作用を説明する。図12は、本実施形態に係る情報処理の一例を示すフローチャートである。
【0108】
本実施形態に係る情報処理システム1でも、ユーザによって検査結果提示画面における再プリントボタン15Fが指定された場合に、端末装置10のCPU11が情報処理プログラム13Bを実行することで、図12に示す情報処理が実行される。なお、以下では、ページ毎再印刷情報データベース13Dが図10に示す状態とされている場合について説明する。
【0109】
図7のステップ300で、CPU11は、ページ毎再印刷情報データベース13Dに登録されている全ページ分の情報(以下、「構成情報」という。)を読み出す。ステップ302で、CPU11は、読み出した構成情報から、次の再印刷の対象となるページ(以下、「再印刷対象ページ」という。)を取得する。なお、ステップ302を最初に実行する場合、次の再印刷対象ページは最初の再印刷ページとなる。例えば、構成情報が図10に示すページ毎再印刷情報データベース13Dから読み出したものである場合、最初に取得する再印刷対象ページは、再印刷フラグが最初に「1」とされている1部目の1ページ目となる。
【0110】
ステップ304で、CPU11は、ステップ302の処理によって全ての再印刷対象ページが取得されたか否かを判定し、肯定判定となった場合はステップ310に移行する一方、否定判定となった場合はステップ306に移行する。
【0111】
ステップ306で、CPU11は、前回のステップ302の処理で取得した再印刷対象ページのページ番号が、今回のステップ302の処理で取得した再印刷対象ページのページ番号と等しいか否かを判定し、否定判定となった場合はステップ314に移行する。また、ステップ306の処理において肯定判定となった場合はステップ308に移行する。なお、ステップ306を最初に実行する場合は、強制的にステップ308に移行するようにする。
【0112】
ステップ308で、CPU11は、部数を1だけインクリメントし、その後にステップ302に戻る。
【0113】
一方、ステップ310で、CPU11は、対象印刷ジョブが途中で中断されたか否かを判定し、否定判定となった場合はステップ314に移行する一方、肯定判定となった場合はステップ312に移行する。ステップ312で、CPU11は、部数に対して残りの部数を追加し、その後にステップ314に移行する。
【0114】
ステップ314で、CPU11は、前回作成した再印刷ジョブと、部数が同一であるか否かを判定し、肯定判定となった場合はステップ316に移行する。ステップ316で、CPU11は、前回作成した再印刷ジョブのページ範囲に、前回のステップ302の処理で取得した再印刷対象ページのページ番号を追加し、その後にステップ322に移行する。
【0115】
一方、ステップ314で、否定判定となった場合はステップ318に移行し、CPU11は、元の印刷ジョブをコピーすることで再印刷ジョブを作成し、ステップ320で、CPU11は、作成した再印刷ジョブのページ範囲を、前回のステップ302の処理で取得した再印刷対象ページのページ番号とし、確定した部数を設定することで、作成した再印刷ジョブを完成させる。なお、ステップ314を最初に実行する場合は、強制的にステップ318に移行するようにする。
【0116】
ステップ322で、CPU11は、部数をクリアし、ステップ324で、CPU11は、全ての再印刷対象ページが取得されたか否かを判定し、否定判定となった場合はステップ308に移行する一方、肯定判定となった場合はステップ326に移行する。
【0117】
ステップ326で、CPU11は、対象印刷ジョブが途中で中断され、かつ、最終ページ以外のページで中断されたか否かを判定し、否定判定となった場合はステップ330に移行する一方、肯定判定となった場合はステップ328に移行する。ステップ328で、CPU11は、不足しているページの再印刷ジョブを作成し、その後にステップ330に移行する。
【0118】
ステップ330で、CPU11は、以上の処理によって作成した再印刷ジョブを、作成した順に実行することで、当該再印刷ジョブによる印刷を対応する画像形成装置50に実行させ、その後に本情報処理を終了する。
【0119】
ページ毎再印刷情報データベース13Dの各情報が図10に示すものである場合、再印刷の対象となるページは以下の通りである。
【0120】
・1ページ目:1,4部目
・2ページ目:1,3部目
・4ページ目:3部目
・5ページ目:1,4部目
【0121】
この場合、上記情報処理により作成される再印刷ジョブは次のようになり、作成される再印刷ジョブは、効率的に少ないジョブ数となる。
【0122】
・再印刷ジョブ1→部数:2、対象ページ:1,2ページ目
・再印刷ジョブ2→部数:1、対象ページ:4ページ目
・再印刷ジョブ3→部数:2、対象ページ:5ページ目
【0123】
また、一例として図13に示すように、この場合において対象印刷ジョブの途中で印刷が中断した場合、即ち、4ページ目の3部目まで印刷した段階で印刷が中断した場合、上記情報処理により作成される再印刷ジョブは次のようになり、この場合も作成される再印刷ジョブは、効率的に少ないジョブ数となる。
【0124】
・再印刷ジョブ1→部数:2、対象ページ:1,2,4ページ目
・再印刷ジョブ2→部数:4、対象ページ:5ページ目
【0125】
なお、上記各実施形態では、本開示の技術を、再印刷ジョブを実行する場合に、対応する印刷ジョブのプロパティの設定が変更されることがない形態に適用した場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、当該設定が変更され得る形態に本開示の技術を適用する形態としてもよい。
【0126】
この形態において上記設定が変更された場合、対応する再印刷ジョブで印刷を行っても無駄な印刷となる可能性があるため、当該再印刷ジョブの実行を中止するか、又は、当該設定が変更となった旨をユーザに提示する形態を適用することが好ましい。なお、上記設定が変更となった旨をユーザに提示する形態では、変更後の設定内容をユーザに提示することが好ましい。この形態によれば、変更後の設定内容がユーザの意図するものであれば、当該ユーザからの指示のもとで、そのまま再印刷ジョブを実行することも可能となる。
【0127】
また、再印刷ジョブによって再印刷する際に、対応する印刷ジョブのプロパティが変更される可能性がある場合、印刷ジョブによる印刷時におけるプロパティの設定を記憶部13等に保持しておく形態としてもよい。そして、この形態の場合、再印刷ジョブを実行する場合で、かつ、対応する設定が変更された場合は、保持しておいた上記設定を適用して当該再印刷ジョブを実行する形態としてもよい。この形態によっても、無駄な再印刷を回避することができる。
【0128】
また、上記各実施形態では、本開示の技術を端末装置10に適用した場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、画像形成装置50に本開示の技術を適用する形態としてもよい。この場合、上述した再印刷確認処理及び情報処理を画像形成装置50が実行することになる。
【0129】
また、上記各実施形態では、再印刷確認処理においてユーザに再印刷を行うか否かを確認させる場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、再印刷確認処理のステップ106の処理によって印刷物の不具合が発見された場合は、ユーザからの指示によることなく、不具合が発見された印刷物の再印刷を行う旨を示す情報をデータベースに登録する形態としてもよい。
【0130】
以上、実施形態を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。発明の要旨を逸脱しない範囲で上記実施形態に多様な変更又は改良を加えることができ、該変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
【0131】
また、上記各実施形態は、クレーム(請求項)にかかる発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。前述した実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件の組み合わせにより種々の発明が抽出される。実施の形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、効果が得られる限りにおいて、この幾つかの構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0132】
また、上記各実施形態において、プロセッサとは広義的なプロセッサを指し、汎用的なプロセッサ(例えば、CPU等)や、専用のプロセッサ(例えば、GPU: Graphics Processing Unit、ASIC: Application Specific Integrated Circuit、FPGA: Field Programmable Gate Array、プログラマブル論理デバイス、等)を含むものである。
【0133】
更に、上記各実施形態では、各種処理を、プログラムを実行することにより、コンピュータを利用してソフトウェア構成により実現する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、各種処理を、ハードウェア構成や、ハードウェア構成とソフトウェア構成の組み合わせによって実現する形態としてもよい。
【0134】
その他、上記各実施形態で説明した端末装置10の構成は一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において不要な部分を削除したり、新たな部分を追加したりしてもよいことは言うまでもない。
【0135】
また、上記各実施形態で説明した各種処理の流れも一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、処理順序を入れ替えたりしてもよいことは言うまでもない。
【0136】
(付記)
(((1)))
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、
複数部ある印刷ジョブによる印刷によって得られた印刷物の検査結果を取得し、
前記検査結果で不合格となったページを印刷するための再印刷ジョブであって、前記印刷ジョブにおいて共通の属性を有するページ群であり、かつ、連続して印刷された前記ページ群毎に前記再印刷ジョブを作成する、
情報処理装置。
(((2)))
前記プロセッサは、
前記印刷ジョブのラスタライズによって得られた印刷物の第1画像と、当該印刷ジョブによる印刷によって得られた前記印刷物の第2画像と、の比較によって前記検査結果を取得する、
(((1)))に記載の情報処理装置。
(((3)))
前記プロセッサは、
前記第2画像に不具合がある場合、前記第1画像及び前記第2画像を並べて表示する、
(((2)))に記載の情報処理装置。
(((4)))
前記プロセッサは、
前記第2画像の不具合の部分を強調して当該第2画像を表示する、
(((3)))に記載の情報処理装置。
(((5)))
前記プロセッサは、
前記第1画像及び前記第2画像の表示に応じて、再印刷を行うか否かの指示入力を受け付け、
受け付けた指示入力が再印刷を指示するものである場合、前記再印刷ジョブを実行する、
(((4)))に記載の情報処理装置。
(((6)))
前記プロセッサは、
前記再印刷ジョブにより再印刷を行う場合で、かつ、前記印刷ジョブによる前記ページ群の途中のページの差し替えができない場合、前記再印刷を当該ページ群単位で行う、
(((1)))から(((5)))の何れか1項に記載の情報処理装置。
(((7)))
前記印刷ジョブによる前記ページ群の途中のページの差し替えができない場合は、前記印刷ジョブがステープルジョブである場合である、
(((6)))に記載の情報処理装置。
(((8)))
前記プロセッサは、
前記再印刷ジョブを実行する場合で、かつ、対応する設定が変更された場合、当該再印刷ジョブの実行を中止するか、又は、当該設定が変更となった旨を提示する、
(((1)))から(((7)))の何れか1項に記載の情報処理装置。
(((9)))
前記プロセッサは、
前記印刷ジョブによる印刷時における設定を保持しておき、
前記再印刷ジョブを実行する場合で、かつ、対応する設定が変更された場合、保持しておいた前記設定を適用して当該再印刷ジョブを実行する、
(((1)))から(((7)))の何れか1項に記載の情報処理装置。
(((10)))
前記プロセッサは、
連続して実行する前記再印刷ジョブにおいて、纏めて印刷してもページ順に支障が生じない場合、当該再印刷ジョブを一つの再印刷ジョブに纏める、
(((1)))から(((9)))の何れか1項に記載の情報処理装置。
(((11)))
前記共通の属性は、部番号を示す値であり、
前記プロセッサは、共通の部番号を有するページ群毎に再印刷ジョブを作成する、
(((1)))から(((10)))の何れか1項に記載の情報処理装置。
(((12)))
前記共通の属性は、ページ番号を示す値であり、
前記プロセッサは、共通のページ番号を有するページ群毎に再印刷ジョブを作成する、
(((1)))から(((10)))の何れか1項に記載の情報処理装置。
【0137】
(((1)))に係る情報処理装置によれば、複数部の印刷を行った後に印刷結果の検査を行った結果不合格となった複数のページを再印刷する場合において、当該再印刷された複数の印刷物の並べ替えの作業の発生を回避することができる。
(((2)))に係る情報処理装置によれば、印刷ジョブによる印刷によって得られた印刷物の画像のみを用いて検査を行う場合に比較して、より高精度に検査を行うことができる。
(((3)))に係る情報処理装置によれば、ユーザに対して検査結果を確認させることができる。
(((4)))に係る情報処理装置によれば、不具合の部分を強調しない場合に比較して、より容易に、ユーザに対して検査結果を確認させることができる。
(((5)))に係る情報処理装置によれば、ユーザに対して再印刷するか否かを指定させることができる。
(((6)))に係る情報処理装置によれば、印刷ジョブによるページ群の途中のページの差し替えができない場合においても、本開示の技術の効果を享受することができる。
(((7)))に係る情報処理装置によれば、ステープルジョブを実行する場合においても、本開示の技術の効果を享受することができる。
(((8)))に係る情報処理装置によれば、無駄な再印刷を回避することができる。
(((9)))に係る情報処理装置によれば、無駄な再印刷を回避することができる。
(((10)))に係る情報処理装置によれば、再印刷ジョブを纏めない場合に比較して、より短時間で再印刷することができる。
(((11)))に係る情報処理装置によれば、ページ順に並べたものを複数部印刷する場合において、再印刷された複数の印刷物の並べ替えの作業の発生を回避することができる。
(((12)))に係る情報処理装置によれば、ページ毎に複数部印刷する場合において、再印刷された複数の印刷物の並べ替えの作業の発生を回避することができる。
【符号の説明】
【0138】
1 情報処理システム
10 端末装置
11 CPU
11A 取得部
11B 作成部
11C 表示制御部
11D 受付部
11E 実行部
12 メモリ
13 記憶部
13A 再印刷確認プログラム
13B 情報処理プログラム
13C 部毎再印刷情報データベース
13D ページ毎再印刷情報データベース
14 入力部
15 表示部
15A 第1画像
15B 第2画像
15C 変更ボタン
15D 不具合発生マーク
15E 再印刷指定部
15F 再プリントボタン
15G 不具合強調枠
16 媒体読み書き装置
17 記録媒体
18 通信I/F部
50 画像形成装置
N ネットワーク
図1
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