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▶ 阿部 雅美の特許一覧

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  • 特開-計量容器 図1
  • 特開-計量容器 図2
  • 特開-計量容器 図3
  • 特開-計量容器 図4
  • 特開-計量容器 図5
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024006833
(43)【公開日】2024-01-17
(54)【発明の名称】計量容器
(51)【国際特許分類】
   G01F 19/00 20060101AFI20240110BHJP
   B65D 23/00 20060101ALI20240110BHJP
【FI】
G01F19/00 D
B65D23/00 N
G01F19/00 H
G01F19/00 M
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022115085
(22)【出願日】2022-06-29
(71)【出願人】
【識別番号】597174296
【氏名又は名称】阿部 雅美
(72)【発明者】
【氏名】阿部 雅美
【テーマコード(参考)】
3E062
【Fターム(参考)】
3E062AA09
3E062AB01
3E062AC02
3E062BB02
3E062BB10
3E062CA04
3E062KA10
3E062KB15
3E062MA12
(57)【要約】
【課題】 容器内の収容物を吐出する場合、容器を傾斜させることなく、また吐出する量の微調整が容易にでき、さらに吐出量を明確に視認することができる計量容器を提供すること。
【解決手段】 本発明の計量容器1は、上部3に第1開口部4を備える容器本体2と、前記第1開口部4に着脱自在に装着される蓋体5と、容器本体2の底部6に形成された第2開口部7と、容器本体2の底部6に装着される脚部8と、を備えることを特徴とする。
また前記容器本体2の側面に、上方から下方にかけて数値が大きくなる目盛20を設けた。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部に第1開口部を備える容器本体と、前記第1開口部に着脱自在に装着される蓋体と、容器本体の底部に形成された第2開口部と、容器本体の底部に装着される脚部と、を備えることを特徴とする計量容器。
【請求項2】
前記容器本体の側面に、上方から下方にかけて数値が大きくなる目盛を設けた請求項1記載の計量容器。
【請求項3】
前記脚部に、容器本体を押圧した際、内部の収容物を外部に吐出する弁機構を設置した請求項1または2記載の計量容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、収容物の吐出する量の微調整が容易にでき、さらに吐出量を明確に視認することができる計量容器に関する。
【背景技術】
【0002】
調味料や薬品等を希釈する場合、市販の計量カップを使用し、適宜量の水を加えて調節していた。一般的な計量カップ30は、図5に示すように、上部に開口部32を備えた容器本体31と、開口部32に形成された注ぎ口34と、容器本体31の側面に装着された把手33とで構成されている。また容器本体31の側面には、液体の量を視認する目盛35が記載されている。
【0003】
また一般的な計量カップに記載されている目盛は、最上部が最大量を示す数値が記載されている。そしてその目盛を確認しながら適宜量の水や液体を投入し、把手を持ち傾斜させながら調味料や薬品に投与していた。
【0004】
また、上述の計量カップに関する先行技術として、従来の家庭用計量カップで、ごく少量の液量を測定することができる計量カップがある(例えば特許文献1参照)。
【0005】
上掲特許文献1の計量カップは、計量カップの底面に、目盛線、計量目盛を備えてなり、また側面部の下部から斜めに目盛線、計量目盛を、さらに側面部の下部の周上に計量目盛を設けていることを特徴とする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】実開平6-18928号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、市販の計量カップや上掲特許文献1の計量カップにおいては、容器内の液体を投与する場合、把手を持って容器を斜めにして注がなくてはならず、投与量の微調整が難しかった。また、最大量を示す数値が最上部に記載されているため、少量の液体を投与することも困難であった。
【0008】
そこで本発明は上記の点に鑑み、容器内の収容物を吐出する場合、容器を傾斜させることなく、また吐出する量の微調整が容易にでき、さらに吐出量を明確に視認することができる計量容器を提供することにある。
【解決を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明の計量容器は、上部に第1開口部を備える容器本体と、前記第1開口部に着脱自在に装着される蓋体と、容器本体の底部に形成された第2開口部と、容器本体の底部に装着される脚部と、を備えることを特徴とする。
【0010】
また前記容器本体の側面に、上方から下方にかけて数値が大きくなる目盛を設けた。
【0011】
さらに前記脚部に、容器本体を押圧した際、内部の収容物を外部に吐出する弁機構を設置した。
【発明の効果】
【0012】
適宜量の収容物を収容した容器本体の側面を押圧することで、弁機構から収容物を外部に吐出することができる。そのため、容器本体を傾斜させることなく、吐出量の微調整が可能となる。またこの際、容器本体の側面には、上方から下方にかけて数値が大きくなる目盛が施されているので、吐出した量を明確に視認することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の計量容器の分解図である。
図2】前記計量容器の完成図である。
図3】収容物を吐出した状態である。
図4】収容物の吐出後を示す。
図5】一般的な計量カップを示す。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の計量容器は、容器内の収容物を吐出する際、容器を傾斜させることなく、また、吐出する量の微調整が容易にでき、さらには吐出量を明確に視認することができる計量容器を提供することを特徴とする。
以下、本発明の計量容器の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0015】
図1は、本発明の計量容器1の分解図であり、上部3に第1開口部4を備える容器本体2と、前記第1開口部4に着脱自在に装着される蓋体5と、容器本体2の底部6に形成された第2開口部7と、前記底部6に装着される脚部8と、で形成されている。
【0016】
容器本体2は、収容物を視認できる透明の樹脂製で形成されており、指で押圧することにより変形できる柔軟性を有している。また全体形状は、円筒状や多角筒状にて形成されている。
【0017】
前記容器本体2の上部3には、第1開口部4が形成されており、かかる第1開口部4には蓋体5が羅着されている。前記第1開口部4を形成することで、例えば水や調味料等の収容物21を容器本体2へ収容させることができる。
【0018】
また容器本体2の底部6には、第2開口部7が装着されている。前記第2開口部7は、突出した状態で形成されており、容器本体2に収容された収容物21を外部に吐出することができる。また第2開口部7の周囲には羅着部9が施されている。
【0019】
さらに、容器本体2の底部6には脚部8が着脱自在に装着されている。前記脚部8は円筒状を呈しており、容器本体2の底部6に装着することで、容器本体2を安定した状態で立てかけることができる。
【0020】
また前記脚部8の内部には、弁機構10が具備されている。かかる弁機構10は、容器本体2を押圧した際、その圧により第2開口部7から流出された収容物21を外部に吐出し、容器本体2の押圧状態が解除された後、収容物21の吐出状態を抑止させる働きを有する。
【0021】
前記弁機構10は、第2開口部7の内部に収容される突状部11と、第2開口部7の羅着部9に羅合する羅合部12と、突状部11の下部に開閉自在に装着されている弁13と、弁13の下部に配置されている吐出部14とで構成されている。
【0022】
なお、前記弁機構10は特に限定された構造ではなく、容器本体2を押圧した際、その圧により収容物21を外部に吐出し、押圧状態を解除した際は、吐出状態を抑止するものであれば如何なる構造であってもよい。さらに、収容物21が粉体状のものであれば、弁13はメッシュ状の網体を用いてもよい。
【0023】
また特に、前記容器本体2の側面には、上方から下方にかけて数値が大きくなる目盛20が施されている。図示する目盛20は、0mlから400mlの表記がされており、収容物21が0mlの箇所にある場合、全体容量は500mlとなる。
【0024】
目盛20を上述表記とすることにより、容器本体2を押圧して収容物21を吐出させ、その後押圧状態を解除すると、収容物21の上面22は下方に移動する。そのため、移動した目盛部分の数値が、収容物21の吐出量であること容易に認識することができる。
【0025】
次に、本発明の計量容器の使用方法を図3及び図4に基づいて説明する。
本発明の計量容器1内に収容される収容物21は、例えば水、液体状の調味料、また液体状の洗剤や粉末体等が収容される。
【0026】
図5においては、容器本体2内に収容物21を500ml収容した状態である。この際、収容物21の上面22は0mlの箇所に配置されている。この状態で容器本体2の側面を指で押圧し、弁13を開いて収容物21を外部に吐出する。このとき、容器本体2の側面を押圧力は指の力加減で調整できるため、吐出量の微調整が容易にできる。
【0027】
吐出後、容器本体2の押圧状態を解除する。すると弁13が元の状態が戻り、収容物21の吐出状態が止まる。このとき、図4に示すように、、容器本体2内の収容物21の上面22は50mlの箇所に下降する。そのことにより、収容物21の吐出量は50mlであると容易に確認できる。
【0028】
本発明の計量容器1は上述の構成により、適宜量の収容物21を収容した容器本体2の側面を押圧することで、弁機構10から収容物21を外部に吐出することができる。そのため、容器本体2を傾斜させることなく、吐出量の微調整が可能となる。またこの際、容器本体2の側面には、上方から下方にかけて数値が大きくなる目盛20が施されているので、吐出した量を明確に視認することができる。
【符号の説明】
【0029】
1 計量容器
2 容器本体
3 上部
4 第1開口部
5 蓋体
6 底部
7 第2開口部
8 脚部
9 羅着部
10 弁機構
11 突状部
12 羅合部
13 弁
14 吐出部
20 目盛
21 収容物
22 上面
30 計量カップ
31 容器本体
32 開口部
33 把手
34 注ぎ口
35 目盛
図1
図2
図3
図4
図5