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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024068334
(43)【公開日】2024-05-20
(54)【発明の名称】締結ソケット
(51)【国際特許分類】
   B25B 23/15 20060101AFI20240513BHJP
   B25B 21/00 20060101ALI20240513BHJP
   B05C 17/00 20060101ALI20240513BHJP
   B05C 1/02 20060101ALI20240513BHJP
【FI】
B25B23/15
B25B21/00 H
B05C17/00
B05C1/02 101
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022178693
(22)【出願日】2022-11-08
(71)【出願人】
【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100077665
【弁理士】
【氏名又は名称】千葉 剛宏
(74)【代理人】
【識別番号】100116676
【弁理士】
【氏名又は名称】宮寺 利幸
(74)【代理人】
【識別番号】100191134
【弁理士】
【氏名又は名称】千馬 隆之
(74)【代理人】
【識別番号】100136548
【弁理士】
【氏名又は名称】仲宗根 康晴
(74)【代理人】
【識別番号】100136641
【弁理士】
【氏名又は名称】坂井 志郎
(74)【代理人】
【識別番号】100180448
【弁理士】
【氏名又は名称】関口 亨祐
(72)【発明者】
【氏名】穴原 加菜
(72)【発明者】
【氏名】田中 達也
(72)【発明者】
【氏名】竹内 晋佑
(72)【発明者】
【氏名】中澤 颯太
(72)【発明者】
【氏名】柴田 湧乃介
【テーマコード(参考)】
3C038
4F040
4F042
【Fターム(参考)】
3C038DA07
4F040AA18
4F040AB04
4F040CA01
4F040CA05
4F040CA15
4F042AA15
4F042FA26
4F042FA30
4F042FA40
(57)【要約】      (修正有)
【課題】被締結部材に対して塗料を安定的に塗布することができる締結ソケットを提供する。
【解決手段】締結ソケット10は、締結部20を有するソケット本体12と、被締結部材110に当接する塗布部材14と、塗料を貯留可能な貯留部24と、貯留部24から塗布部材14に塗料を供給するための供給孔34が形成された仕切部32と、供給孔34を開閉する開閉機構16とを備える。開閉機構16は、供給孔34に配置された弁部材40と、供給孔34を閉じるように弁部材40を付勢する弾性部材42とを有する。供給孔34は、ソケット本体12の軸心AXに対してオフセットしている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被締結部材に嵌合する締結部を有するソケット本体を備え、前記ソケット本体の軸心を中心に回転駆動される締結ソケットであって、
前記ソケット本体の内側に配置され、前記被締結部材が前記締結部に嵌合する際に前記被締結部材に当接する塗布部材と、
前記ソケット本体に設けられ、塗料を貯留可能な貯留部と、
前記塗布部材と前記貯留部との間に設けられ、前記貯留部から前記塗布部材に塗料を供給するための供給孔が形成された仕切部と、
前記供給孔を開閉する開閉機構と、を備え、
前記開閉機構は、前記供給孔に配置された弁部材と、前記供給孔を閉じるように前記弁部材を付勢する弾性部材とを有し、
前記供給孔は、前記ソケット本体の前記軸心に対してオフセットしている、締結ソケット。
【請求項2】
請求項1記載の締結ソケットにおいて、
前記弁部材は、球体により構成される、締結ソケット。
【請求項3】
請求項1又は2記載の締結ソケットにおいて、
前記開閉機構は、前記貯留部内に配置されている、締結ソケット。
【請求項4】
請求項3記載の締結ソケットにおいて、
前記ソケット本体に接続されたソケット基部を備え、
前記締結部は、前記ソケット本体の一端部に設けられ、
前記ソケット基部は、前記ソケット本体の他端部に接続され、
前記弾性部材は、前記ソケット基部の一端部に支持されている、締結ソケット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、締結ソケットに関する。
【背景技術】
【0002】
組立工程にて電動工具等を用いて作業者が被締結部材(ボルト、ナット等)の締付作業を行う際に、締付けが完了したことを示す目印として、塗料を被締結部材に塗布することは公知である。電動工具に装着される締結ソケットの内部に塗布部材を配置した場合、塗布部材に塗料を染み込ませることで、塗料の補充を行う。塗料の補充量が多すぎる場合、締結ソケットの回転時に塗料が飛散する。被締結部材に目印のための塗料を塗布する技術が、特許文献1~3に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開昭62-42973号公報
【特許文献2】特開2007-152483号公報
【特許文献3】特許第5519418号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1では、塗布部材への塗料の供給量を調整する機構が設けられていないため、塗料が漏れる可能性がある。特許文献2では、機構が複雑でありコストが増加する問題がある。特許文献3では、塗布部材(マーカ本体)が軸方向に押し付けられるため、塗布部材の耐久性に懸念があり、実用性がない。
【0005】
本発明は、上述した課題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、被締結部材に嵌合する締結部を有するソケット本体を備え、前記ソケット本体の軸心を中心に回転駆動される締結ソケットであって、前記ソケット本体の内側に配置され、前記被締結部材が前記締結部に嵌合する際に前記被締結部材に当接する塗布部材と、前記ソケット本体に設けられ、塗料を貯留可能な貯留部と、前記塗布部材と前記貯留部との間に設けられ、前記貯留部から前記塗布部材に塗料を供給するための供給孔が形成された仕切部と、前記供給孔を開閉する開閉機構と、を備え、前記開閉機構は、前記供給孔に配置された弁部材と、前記供給孔を閉じるように前記弁部材を付勢する弾性部材とを有し、前記供給孔は、前記ソケット本体の前記軸心に対してオフセットしている、締結ソケットである。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、被締結部材を電動工具にて締め付ける際に、締結ソケットの回転に伴って生じる遠心力により弁部材が動いて供給孔が開くことで、供給孔を介して塗布部材に塗料が供給される。これにより、塗布部材における塗料の不足が防止され、被締結部材に対して塗料を安定的に塗布することができる。締結ソケットの非回転時には、弾性部材の付勢力により弁部材が供給孔を閉塞するため、塗布部材から塗料が漏れることがなく、塗料の飛散が防止される。塗料が飛散しないため、飛散した塗料の拭き取り作業による作業ロスの発生を防止することができる。遠心力の作用・非作用に応じて供給孔を開閉するため、開閉機構を比較的簡素に構成することができる。貯留部に塗料を充填できるため、作業者による塗料の充填頻度が少ない。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、本発明の実施形態に係る締結ソケットの断面図である。
図2図2は、締結ソケット(回転時)の断面図である。
図3図3Aは、第1変形例に係る弁部材を示す断面図である。図3Bは、第2変形例に係る弁部材を示す断面図である。図3Cは、第3変形例に係る弁部材を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1に示す本実施形態に係る締結ソケット10は、組立工程にて電動工具100を用いて作業者が被締結部材110の締付作業を行う際に使用される。締結ソケット10は、締付けが完了したことを示す目印として、被締結部材110に塗料(インク)を塗布する機能を有する。被締結部材110は、例えば、ボルト又はナット等である。
【0010】
電動工具100は、例えば、電動ドライバ又は電動インパクトである。締結ソケット10は、電動工具100の先端部に設けられたチャック102に着脱可能である。締結ソケット10が電動工具100のチャック102に取り付けられてチャック102が回転すると、締結ソケット10は、その軸心AXを中心に回転駆動される。
【0011】
締結ソケット10は、ソケット本体12と、塗布部材14と、開閉機構16と、ソケット基部18とを備える。なお、締結ソケット10の軸心AXとソケット本体12の軸心とは一致するため、以下では、ソケット本体12の軸心についても「軸心AX」と表記する。ソケット本体12は、中空円筒形状の部材である。ソケット本体12は、被締結部材110に嵌合する締結部20と、ソケット基部18が固定された基端部22とを有する。
【0012】
締結部20は、ソケット本体12の一端部(先端部)に設けられた凹部である。締結部20の中心線は、締結ソケット10の軸心AXと一致する。被締結部材110が締結部20に挿入されることで、締結部20が被締結部材110に嵌合(係合)する。すなわち、締結部20は、被締結部材110が嵌合可能な嵌合凹部である。締結部20の内周部は、被締結部材110の頭部112の形状に適合する多角形(典型的には、六角形)に形成される。
【0013】
ソケット本体12は、その内部に、塗料を貯留可能な貯留部24を有する。貯留部24は、軸心AX上に配置されており、軸心AXに沿って延在する所定容量の空間である。貯留部24の中心線は、締結ソケット10の軸心AXに対してオフセットしている。
【0014】
ソケット本体12には、貯留部24とソケット本体12の外周面を連通する充填孔26が設けられている。充填孔26を介して貯留部24に塗料を充填(補充)することができる。充填孔26には蓋部材28が着脱可能に取り付けられている。図1において、蓋部材28は雄ネジ部30を有する。雄ネジ部30が充填孔26に形成された雌ネジ部27に螺合している。
【0015】
ソケット本体12は、塗布部材14と貯留部24との間に設けられた仕切部32を有する。仕切部32は、塗布部材14と貯留部24との間を仕切る隔壁である。仕切部32には、貯留部24から塗布部材14に塗料を供給するための供給孔34が形成されている。供給孔34は仕切部32に1つのみ設けられている。供給孔34は、仕切部32を締結ソケット10の軸方向に貫通している。
【0016】
供給孔34は、ソケット本体12の軸心AXに対してオフセットしている。具体的には、供給孔34の中心線341が、軸心AXから所定距離だけ離間している。供給孔34の一部は、軸心AX上に配置されてもよい。供給孔34の全体が軸心AXと重ならない位置に供給孔34が設けられてもよい。締結ソケット10の軸方向から見て、供給孔34は、円形である。
【0017】
塗布部材14は、ソケット本体12の内側に配置されている。塗布部材14は、被締結部材110が締結部20に嵌合する際に被締結部材110に当接する。ソケット本体12には、締結部20に隣接して、配置凹部36が設けられる。配置凹部36に塗布部材14が配置(装着)されている。塗布部材14は、塗料を吸収して保持可能である。塗布部材14は、例えば、フェルト素材、又は多孔質弾性部材等により構成される。塗布部材14は、締結部20に露出する塗布面141を有する。塗布部材14の背面(塗布面141と反対側の面)の一部が供給孔34に露出している。
【0018】
開閉機構16は、供給孔34を開閉する。開閉機構16は、貯留部24内に配置されている。具体的に、開閉機構16は、供給孔34に配置された弁部材40と、供給孔34を閉じるように弁部材40を付勢する弾性部材42とを有する。弁部材40は、部分的に供給孔34に挿入されている。弁部材40は、締結ソケット10の軸心AX(回転中心)からオフセットした位置に配置される。すなわち、弁部材40の中心401は、締結ソケット10の軸心AXに対してオフセットしている。本実施形態において、弁部材40は、球体40Aにより構成される。球体40Aの直径は、供給孔34の直径よりも大きい。締結ソケット10の非回転時において、弁部材40は、供給孔34の内周縁部に全周に亘って接触し、供給孔34を閉塞している。
【0019】
弾性部材42は、締結ソケット10の軸心AXからオフセットした位置に配置される。すなわち弾性部材42の軸心422は、締結ソケット10の軸心AXに対してオフセットしている。本実施形態において、弾性部材42は、コイルバネである。弾性部材42の一端部42aには、弁部材40を支持する支持部材44が配置されている。従って、弾性部材42は、支持部材44を介して弁部材40を供給孔34に向かって弾性的に付勢する。
【0020】
支持部材44は、球体40Aからなる弁部材40に当接する球面状の凹部441を有する。支持部材44の背面部に設けられた突起部442が、弾性部材42の一端部42aに挿入されている。なお、支持部材44が設けられずに、弾性部材42の一端部42aが直接、弁部材40に当接してもよい。
【0021】
開閉機構16は、仕切部32とソケット基部18との間に保持されている。弾性部材42の他端部42bがソケット基部18に当接している。ソケット基部18が弾性部材42を押圧している。このため、弾性部材42は、軸方向に若干圧縮された状態で貯留部24内に配置されている。
【0022】
ソケット基部18は、ソケット本体12の基端部22(他端部)に接続及び固定されている。ソケット本体12により、ソケット本体12の基端部22に設けられた開口が閉じられている。ソケット基部18は、ソケット本体12の基端部22の端面に当接するフランジ部182と、フランジ部182から先端方向に突出した嵌合凸部181と、フランジ部182から嵌合凸部181と反対方向に突出した軸部183とを有する。
【0023】
締結ソケット10の軸方向から見て、フランジ部182及び嵌合凸部181は円形に形成されている。フランジ部182と嵌合凸部181と軸部183とは、同軸状に配置されている。ソケット基部18の中心線は、締結ソケット10の軸心AXと一致する。
【0024】
嵌合凸部181は、ソケット本体12の基端部22に挿入され固定されている。嵌合凸部181は、仕切部32に向かって突出した支持突起184を有する。支持突起184の中心線は、締結ソケット10の軸心AXからオフセットしている。支持突起184の中心線と、供給孔34の中心線341とは、同一直線上に位置する。支持突起184が弾性部材42の他端部42bに挿入されている。支持突起184により、弾性部材42がソケット基部18に対して位置ずれすることが防止される。軸部183は、電動工具100のチャック102に保持される部分である。
【0025】
締結ソケット10は、以下のように使用される。
【0026】
図1に示すように、貯留部24に塗料が充填された状態の締結ソケット10が、電動工具100のチャック102に取り付けられる。図2に示すように、被締結部材110の頭部112が締結部20に挿入される。このとき、塗布部材14の塗布面141が被締結部材110の頭部112に当接するため、頭部112に塗料が塗布される。チャック102が回転することにより、締結ソケット10が軸心AXを中心に回転駆動される。締結ソケット10が被締結部材110を回転させることにより、被締結部材110が対象物に締結される。
【0027】
弁部材40は、締結ソケット10の軸心AX(すなわち回転中心)からオフセットしている。このため、締結ソケット10の回転中、弁部材40には遠心力が作用する。この遠心力によって、弁部材40は、軸心AXから離れる方向(ソケット本体12の径方向外方)に移動する。貯留部24及び開閉機構16が締結ソケット10の軸心AXに対してオフセットして配置されているため、締結ソケット10の回転中に振動が発生しやすい。遠心力に加えて、この振動が、弁部材40の移動を促す。
【0028】
弁部材40が移動する結果、弁部材40と供給孔34の内周縁部との間に隙間が生じる。この隙間を介して塗料が貯留部24から供給孔34へと導入され、供給孔34から塗布部材14へと塗料が供給される。締結ソケット10の回転が停止すると、弁部材40に遠心力が作用しなくなるため、弾性部材42の弾性力により弁部材40が初期位置に戻り、再び供給孔34を塞ぐ。
【0029】
本実施形態は、以下の効果を奏する。
【0030】
被締結部材110を電動工具100にて締め付ける際に、締結ソケット10の回転に伴って生じる遠心力により弁部材40が動いて供給孔34が開くことで、供給孔34を介して塗布部材14に塗料が供給される。これにより、塗布部材14における塗料の不足が防止され、被締結部材110に対して塗料を安定的に塗布することができる。
【0031】
締結ソケット10の非回転時には、弾性部材42の付勢力により弁部材40が供給孔34を閉塞するため、塗布部材14から塗料が漏れることがなく、塗料の飛散が防止される。塗料が飛散しないため、飛散した塗料の拭き取り作業による作業ロスの発生を防止することがきる。遠心力の作用・非作用に応じて供給孔34を開閉するため、開閉機構16を比較的簡素に構成することができる。貯留部24に塗料を充填できるため、作業者による塗料の充填頻度が少ない。
【0032】
弁部材40は、球体40Aにより構成されるため、弁部材40の耐久性が向上し、塗布の信頼性が向上する。
【0033】
貯留部24内に開閉機構16が配置されているため、開閉機構16の配置スペースを別途確保する必要がなく、締結ソケット10を簡素に構成することができる。
【0034】
弾性部材42は、ソケット基部18の一端部に支持されている。ソケット基部18が弾性部材42を支持する部材を兼ねているため、弾性部材42を支持するための別途の部品を設ける必要がない。
【0035】
弁部材40は、球体40Aに限らず、他の形状を有していてもよい。図3Aに示す第1変形例に係る弁部材410は、半球状の弁本体411を有する。図3Bに示す第2変形例に係る弁部材420は、円錐状の弁本体421を有する。図3Cに示す第3変形例に係る弁部材430は、円錐台状の弁本体431を有する。締結ソケット10の回転中、弁部材410、420、430が遠心力により傾くことで、弁部材410、420、430と供給孔34の内周縁部との間に隙間が生じる。従って、この隙間を介して塗料が貯留部24から供給孔34へと導入される。
【0036】
上記の実施形態をまとめると、以下のようになる。
【0037】
上記の実施形態は、被締結部材(110)に嵌合する締結部(20)を有するソケット本体(12)を備え、前記ソケット本体の軸心(AX)を中心に回転駆動される締結ソケット(10)であって、前記ソケット本体の内側に配置され、前記被締結部材が前記締結部に嵌合する際に前記被締結部材に当接する塗布部材(14)と、前記ソケット本体に設けられ、塗料を貯留可能な貯留部(24)と、前記塗布部材と前記貯留部との間に設けられ、前記貯留部から前記塗布部材に塗料を供給するための供給孔(34)が形成された仕切部(32)と、前記供給孔を開閉する開閉機構(16)と、を備える。前記開閉機構は、前記供給孔に配置された弁部材(40)と、前記供給孔を閉じるように前記弁部材を付勢する弾性部材(42)とを有し、前記供給孔は、前記ソケット本体の前記軸心に対してオフセットしている。
【0038】
前記弁部材は、球体(40A)により構成される。
【0039】
前記開閉機構は、前記貯留部内に配置されている。
【0040】
締結ソケットは、前記ソケット本体に接続されたソケット基部(18)を備え、前記締結部は、前記ソケット本体の一端部に設けられ、前記ソケット基部は、前記ソケット本体の他端部に接続され、前記弾性部材は、前記ソケット基部の一端部に支持されている。
【0041】
なお、本発明は、上述した開示に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得る。
【符号の説明】
【0042】
10…締結ソケット
12…ソケット本体
14…塗布部材
16…開閉機構
18…ソケット基部
20…締結部
24…貯留部
32…仕切部
34…供給孔
40、410、420、430…弁部材
42…弾性部材
図1
図2
図3