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▶ 中辻 勇志の特許一覧

特開2024-68392分割に開閉する保護キャップ付き注射針
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  • 特開-2分割に開閉する保護キャップ付き注射針 図1
  • 特開-2分割に開閉する保護キャップ付き注射針 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024006839
(43)【公開日】2024-01-17
(54)【発明の名称】2分割に開閉する保護キャップ付き注射針
(51)【国際特許分類】
   A61M 5/32 20060101AFI20240110BHJP
【FI】
A61M5/32 510F
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022116760
(22)【出願日】2022-07-04
(71)【出願人】
【識別番号】512087010
【氏名又は名称】中辻 勇志
(72)【発明者】
【氏名】中辻 勇志
【テーマコード(参考)】
4C066
【Fターム(参考)】
4C066AA09
4C066BB01
4C066CC01
4C066DD08
4C066EE06
4C066FF05
4C066NN01
(57)【要約】      (修正有)
【課題】ワンタッチで2分割に開閉できる保護キャップ付き注射針を提供する。
【解決手段】従来型の注射針の保護キャップを長軸方向に2分割して開閉できるようにする。注射針の保護キャップ1を2分割したとき保護キャップ先端の円形部分は、分割するキャップのどちらかに円形部分全体2が残るようにする。注射針本体のシリンジに差し込むプラスチック部分に注射針に対して垂直に、注射針保護キャップの開閉時の固定芯3となる金属棒を180度ごとに1本、計2本取り付ける。2等分割した注射針保護キャップを固定芯3の金属棒に取り付け二股に開閉できるようにする。2分割した注射針保護キャップを指で開閉しやすいように保護キャップの固定芯近くに突起部4を付ける。注射針保護キャップを閉じた時に不用意に保護キャップが開かないように固定源となる凹凸の咬み込みのストッパー5をつける。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
既存の注射針の保護キャップを長軸的に2分割に開閉できるようにする。
注射針の保護キャップを2分割したとき保護キャップ先端の円形部分は、分割するキャップのどちらかに円形部分全体が残るようにする。
【請求項2】
注射針本体のシリンジに差し込むプラスチック部分に注射針に対して垂直に、注射針保護キャップの開閉時の固定芯となる金属棒を180度ごとに1本、計2本取り付ける。
2分割した注射針保護キャップを固定芯の金属棒に取り付け二股に開閉できるようにする。
【請求項3】
2分割した注射針保護キャップを指で開閉しやすいように保護キャップの固定芯近くに突起部を付ける。
【請求項4】
注射針保護キャップを閉じた時に不用意に保護キャップが開かないように固定源となる凹凸の咬み込みのストッパーをつける。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、針刺し事故を防止するための2分割に開閉する保護キャップ付き注射針に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の注射針の保護キャップは、単一の筒状で注射針を一方向から覆いカバーする形態のものがほとんどである。
注射針の保護キャップは、鋭利な注射針をカバーし、清潔に保つ役割と注射針が不用意に刺さったりする事故を防止する機能がある。
注射針を使用する時は、筒状の保護キャップを注射針から取り外しが必要である。
使用後は、安全のために筒状の保護キャップを注射針に手で戻さなければならなかった。
保護キャップを注射針に戻す際は、誤って手などを刺さないように神経を集中させ慎重に行う必要があった。
しかし業務が忙しく慌てている時や注意力が低下している時に不注意により針刺し事故を起こす場合があった。
【先行技術文献】
【0003】
【特許文献】
【非特許文献】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
注射針は医療行為や実験において生物の生体内に薬品の注入や採血の時に使用される。臨床の医療行為において採血や薬の注射または麻酔行為の時に注射針を使用する。
一般的にディスポーザブルの注射針を用いるが、従来の注射針の保護キャップは、単一の筒状で注射針を一方向から覆いカバーする形態のものがほとんどで使用時には注射針キャップの取り外しが必要である。
使用後は、安全のために筒状の保護キャップを注射針に手で戻さなければない。
保護キャップを注射針に戻す際は、神経を集中させ慎重に行う必要がある。
しかし業務が忙しく慌てている時や注意力が低下している時に不注意により針刺し事故を起こす場合があった。
本発明は、従来の取り外し式注射針の保護キャップの改良を行いワンタッチで開閉でき、針刺し事故防止ができる2分割に開閉する保護キャップ付き注射針を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明では上記目的を達成するために、次の技術手段を講じている。
今回の2分割に開閉する保護キャップ付き注射針の開発については、以下のような方法で開発した。
既存の注射針の保護キャップを長軸的に2分割できるようにする。
注射針の保護キャップを2分割したとき保護キャップ先端の円形部分は、分割するキャップのどちらかに円形部分全体が残るようにする。
注射針本体のシリンジに差し込むプラスチック部分に注射針に対して垂直に、注射針保護キャップの開閉時の固定芯となる金属棒を180度ごとに1本、計2本取り付ける。
2分割した注射針保護キャップを固定芯の金属棒に取り付け二股に開閉できるようにする。
2分割した注射針保護キャップを指で開閉しやすいように保護キャップの固定芯近くに突起部を付ける。
注射針保護キャップを閉じた時に不用意に保護キャップが開かないように固定源となる凹凸の咬み込みストッパーをつける。
【発明の効果】
【0006】
本発明の2分割に開閉する保護キャップ付き注射針を使用することで以下のような効果が考えられる。
▲1▼ワンタッチで開閉できる。
▲2▼保護キャップと注射針が一体化されているため、保護キャップの取り外しの手間と紛失を防ぐことができる。
▲3▼注射針の清潔を保つことができる。
▲4▼不注意による針刺し事故を防止することができる。
▲5▼2分割の保護キャップを開いて注射針を使用する時は、保護キャップが注射針に対して垂直に近い状態になるので注射針を穿刺する時の刺入時の水平基準の目安となる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の2分割に開閉する保護キャップ付き注射針の平面図である。
図2】本発明の2分割に開閉する保護キャップ付き注射針を使用する時の保護キャップが開いた状態の平面図である。
【発明を実地するための形態】
【0008】
以下、本発明の形態について、図面を参照しつつ詳細に説明すれば図1において2分割に開閉する保護キャップ付き注射針の構造は、従来型の注射針の保護キャップを長軸方向に2分割して開閉できるようにする。
注射針の保護キャップ(1)を2分割したとき保護キャップ先端の円形部分は、分割するキャップのどちらかに円形部分全体(2)が残るようにする。
注射針本体のシリンジに差し込むプラスチック部分に注射針に対して垂直に、注射針保護キャップの開閉時の固定芯(3)となる金属棒を180度ごとに1本、計2本取り付ける。
2分割した注射針保護キャップを固定芯の金属棒に取り付け二股に開閉できるようにする。
2分割した注射針保護キャップを指で開閉しやすいように保護キャップの固定芯近くに突起部(4)を付ける。
注射針保護キャップを閉じた時に不用意に保護キャップが開かないように固定源となる凹凸の咬み込みストッパー(5)をつける。
図2において2分割の保護キャップ(1)を開いて注射針を使用する時は、保護キャップが注射針に対して垂直に近い状態になるので注射針を穿刺する時の刺入時の水平基準の目安となる。
【符号の説明】
【0009】
1 注射針保護キャップ
2 保護キャップの先端部
3 固定芯
4 突起部
5 凹凸の咬み込みストッパー
図1
図2