(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024068516
(43)【公開日】2024-05-20
(54)【発明の名称】水栓
(51)【国際特許分類】
E03C 1/042 20060101AFI20240513BHJP
【FI】
E03C1/042 F
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022179034
(22)【出願日】2022-11-08
(71)【出願人】
【識別番号】000242378
【氏名又は名称】株式会社KVK
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】川名 拓真
【テーマコード(参考)】
2D060
【Fターム(参考)】
2D060BA05
2D060BC30
2D060BE09
2D060BE20
2D060BF03
(57)【要約】
【課題】ホースが摺動する際の摺動抵抗を小さくする。
【解決手段】水栓は、筒状の水栓ボデーと、水栓ボデー内に挿通されるホース及び通水管と、ホースと通水管の間に配置されるガイド部材40とを備える。ガイド部材40は、間隔をおいて並列した一対の板状部41と、板状部41同士を連結する連結部42とを有している。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
筒状の水栓ボデーと、
前記水栓ボデー内に挿通されるホース及び通水管と、
前記ホースと前記通水管の間に配置されるガイド部材とを備える水栓であって、
前記ガイド部材は、間隔をおいて並列した一対の板状部と、前記板状部同士を連結する連結部とを有していることを特徴とする水栓。
【請求項2】
前記ガイド部材は、前記一対の板状部の一端側が前記水栓ボデー内に挿入されており、
さらに、前記一対の板状部の一端側の端部に前記連結部を有する請求項1に記載の水栓。
【請求項3】
前記ガイド部材は、前記一対の板状部の他端側の端部に、筒状部を有する請求項1に記載の水栓。
【請求項4】
センサー部と、前記センサー部に接続された配線部材とを備え、
前記ガイド部材は、前記配線部材を係止させる係止部を有する請求項1に記載の水栓。
【請求項5】
前記板状部同士の間隔は、前記ホースの直径よりも小さい請求項1に記載の水栓。
【請求項6】
筒状の水栓ボデーと、
前記水栓ボデー内に挿通されるホース及び通水管と、
前記ホースと前記通水管の間に配置されるガイド部材とを備える水栓であって、
前記ガイド部材は、前記ホースを挿通させる筒体を有しており、
前記筒体は、切欠を有していることを特徴とする水栓。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水栓に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、湯水混合栓について記載している。
図16に示すように、湯水混合栓60は、シャワーホルダー64を有する混合栓本体61と、可撓管62が接続されたシャワーヘッド63とを備える。シャワーヘッド63は、引き出し可能にシャワーホルダー64に支持されている。湯水混合栓60は、壁部65の貫通孔に固定される取付足66と、取付足66内に嵌込まれる通水管としての給水用導入管Aと、給水用導入管Bと、混合水用導出管Cとを備える。湯水混合栓60は、可撓管62を挿通可能なガイド部材としてのホースガイド67を備える。
【0003】
図17に示すように、ホースガイド67は、可撓管62を挿通する筒部67aと、取付足66内に嵌込まれる嵌込部67bとを有している。
図16、17に示すように、筒部67aの長さは、取付足66の長さよりも長く形成されている。筒部67a内に可撓管62を挿通させることによって、可撓管62と、給水用導入管A、給水用導入管B、及び混合水用導出管Cとの干渉を防止している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献1の湯水混合栓60において、ホースガイド67の筒部67aは、可撓管62の全周を囲んでいるため、混合栓本体61の内部において、筒部67aが占める面積の割合が相対的に大きくなっていた。言い換えれば、混合栓本体61の内部において、可撓管62を挿通させるための空間が相対的に小さくなっていた。さらに、筒部67aの長さが取付足66の長さよりも長いことと合わさって、シャワーヘッド63を引き出す際に、可撓管62がホースガイド67の筒部67aに接触しやすくなっていた。可撓管62がホースガイド67の筒部67aに接触することによって、摺動抵抗が大きくなりやすいという課題を有している。
【課題を解決するための手段】
【0006】
態様1の水栓は、筒状の水栓ボデーと、前記水栓ボデー内に挿通されるホース及び通水管と、前記ホースと前記通水管の間に配置されるガイド部材とを備える水栓であって、前記ガイド部材は、間隔をおいて並列した一対の板状部と、前記板状部同士を連結する連結部とを有していることを要旨とする。
【0007】
この構成によれば、ホースと通水管の間にガイド部材が配置されていることによって、ホースと通水管の干渉を抑制することができる。また、ガイド部材が、上記一対の板状部と連結部とを有する形状であることによって、水栓ボデーの内部において、ガイド部材が占める面積の割合を相対的に小さくすることができる。ホースを挿通させるための空間を相対的に大きくすることができるため、ホースがガイド部材に接触しにくくなる。そのため、ホースが摺動する際の摺動抵抗を小さくすることができる。
【0008】
態様2は、態様1の水栓において、前記ガイド部材は、前記一対の板状部の一端側が前記水栓ボデー内に挿入されており、さらに、前記一対の板状部の一端側の端部に前記連結部を有する。この構成によれば、水栓ボデーのより奥側に連結部が位置した状態になる。そのため、水栓ボデーのより奥側において、連結部によってホースと通水管の干渉を好適に抑制することができる。
【0009】
態様3は、態様1又は2の水栓において、前記ガイド部材は、前記一対の板状部の他端側の端部に、筒状部を有する。この構成によれば、筒状部においてホースの全周を囲むことができる。そのため、筒状部において、ホースと通水管の干渉をより好適に抑制することができる。
【0010】
態様4は、態様1~3のいずれか一態様に記載の水栓において、センサー部と、前記センサー部に接続された配線部材とを備え、前記ガイド部材は、前記配線部材を係止させる係止部を有する。この構成によれば、水栓ボデー内の配線部材の位置決めを行うことが容易になる。
【0011】
態様5は、態様1~4のいずれか一態様に記載の水栓において、前記板状部同士の間隔は、前記ホースの直径よりも小さい。この構成によれば、ホースが板状部同士の間を通過して通水管に接触することを確実に抑制することができる。
【0012】
態様6の水栓は、筒状の水栓ボデーと、前記水栓ボデー内に挿通されるホース及び通水管と、前記ホースと前記通水管の間に配置されるガイド部材とを備える水栓であって、前記ガイド部材は、前記ホースを挿通させる筒体を有しており、前記筒体は、切欠を有していることを要旨とする。この構成によれば、筒体が切欠を有することによって、ホースを挿通させるための空間を相対的に大きくすることができる。そのため、ホースが摺動する際の摺動抵抗を小さくすることができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明の水栓によれば、ホースが摺動する際の摺動抵抗を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図5】
図5は、別角度のガイド部材の斜視図である。
【
図12】
図12は、さらに別の変更例のガイド部材の斜視図である。
【
図13】
図13は、別の実施形態におけるガイド部材の斜視図である。
【
図14】
図14は、別の実施形態における変更例のガイド部材の斜視図である。
【
図15】
図15は、別の実施形態におけるさらに別の変更例のガイド部材の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
水栓の実施形態を説明する。
図1に示すように、水栓10は、キッチンキャビネットのカウンタである壁部11に設置されている。以下では、水栓10を手前側である吐水ヘッド16側から見た場合における上下方向、左右方向、及び前後方向をそれぞれ、水栓10の上下方向、左右方向、及び前後方向として説明する。
【0016】
図1~3に示すように、水栓10は、壁部11に固定される筒状の水栓ボデー12を備える。水栓ボデー12の内部には、弁ユニット13が収容されている。弁ユニット13を構成する通水管である給水管34、給湯管35、及び吐出管36も、水栓ボデー12内に挿通されている。また、水栓ボデー12内には、可撓性を有するホース14が引き出し可能に挿通されている。そして、ホース14と通水管の間に、ホース14と通水管の干渉を抑制するガイド部材40が配置されている。
【0017】
水栓ボデー12の上部には、弁ユニット13を操作するためのレバー15が配置されている。水栓ボデー12の前部には、ホース14を通じて供給された湯水を吐出する吐水ヘッド16が取り付けられている。また、水栓ボデー12には、物体検知を行うセンサーユニット17が取り付けられている。
【0018】
以下では、水栓10を構成する各構成部材について説明する。
<水栓ボデー>
図2、3に示すように、水栓ボデー12は、壁部11に設けられた取付孔11aに挿通されて壁部11の下方まで延びるジョイント20と、弁ユニット13に対して回転可能に保持されるボデー本体21とを備える。また、水栓ボデー12は、後述する弁ユニット13の第3周壁31cを備える。
【0019】
ジョイント20は、断面円形状の内周面及び外周面を有する円筒状の部材である。ジョイント20の外周面の上端側には、弁ユニット13と連結するための第1ネジ溝20aが設けられている。また、ジョイント20の外周面の中央部分及び下端側には、第2ネジ溝20bが設けられている。第2ネジ溝20bの外径は、第1ネジ溝20aの外径よりも小さい。第2ネジ溝20bには、固定ナット20cが螺合している。水栓ボデー12は、ボデー本体21との間に壁部11を挟み込むように固定ナット20cを締め付けることにより、壁部11に固定されている。ジョイント20の下端部に、ガイド部材40が取り付けられている。
【0020】
ボデー本体21は、分岐管状の部材であって、主管22と、主管22から分岐した分岐管23とを有する。主管22は、壁部11の上面から上方に延びる筒状の部位であり、壁部11側に位置する基端部(他端側の端部22aともいう。)と、基端部の反対側に位置する先端部(一端側の端部22bともいう)とを有する。
【0021】
分岐管23は、主管22から前方に突出する筒状の部位であり、主管22に接続される端部である基端部23aと、基端部23aの反対側に位置する先端部23bとを有する。分岐管23は、先端部23bの右側面にセンサーユニット17を露出させる窓23cを有している。筒状の主管22の内部と筒状の分岐管23の内部とは、互いに連通している。水栓ボデー12は、ボデー本体21とジョイント20と弁ユニット13の第3周壁31cとによって、全体として筒状に構成されている。
【0022】
<弁ユニット>
図2、3に示すように、ボデー本体21の主管22内には、弁ユニット13が収容されている。弁ユニット13は、弁機構を備える弁部材30と、弁部材30を収容する有底筒状の収容部材31と、収容部材31に取り付けられる固定ナット32と、固定ナット32の外周に取り付けられる環状のシール部材33とを備える。また、弁ユニット13は、弁部材30に連通する通水管としての給水管34、給湯管35、及び吐出管36とを備える。
【0023】
図2、3に示すように、収容部材31は、底壁31dと、底壁31dの周縁から収容部材31の一端側に延びる第1周壁31aとを有する。また、底壁31dの周縁から収容部材31の他端側に延びる第2周壁31bと、第2周壁31bの他端側から収容部材31の他端側の端部まで延びる第3周壁31cとを有する。
【0024】
収容部材31における底壁31dと第1周壁31aとで囲まれる空間に弁部材30が収容される。
第1周壁31aの内周にはネジ溝31a1が設けられており、このネジ溝31a1に固定ナット32のネジ溝32a1が螺合している。
【0025】
固定ナット32は、外周に溝部32a2を有する本体部32aと、本体部32aよりも外径が大きい鍔部32bとを有する。本体部32aの溝部32a2にシール部材33が嵌め込まれる。また、本体部32aは、他端側の外周面にネジ溝32a1を有している。
【0026】
本体部32aの外径は、ボデー本体21の主管22の内径よりも小さい。本体部32aに嵌め込まれた状態で、シール部材33の外径は、ボデー本体21の主管22の内径よりも若干大きい。また、鍔部32bの外径は、ボデー本体21の主管22の内径よりも大きい。
【0027】
図2、3に示すように、収容部材31の第2周壁31bは、前方側に第2周壁31bを貫通する切欠31b1を有している。この切欠31b1を通って、ホース14と、後述するセンサーユニット17の配線部材(図示省略)とが、壁部11の取付孔11aから壁部11の下方へと延びている。
【0028】
第2周壁31bの外径は、第1周壁31aの外径と略等しく構成されている。第1周壁31aと第2周壁31bは、ボデー本体21の主管22における他端側から、主管22内に挿入できるように構成されている。
【0029】
図2、3に示すように、第3周壁31cの外径は、第1周壁31aや第2周壁31bの外径よりも大きく構成されている。第3周壁31cの外径は、ボデー本体21の主管22の外径と略等しく構成されている。また、第3周壁31cの外径は、壁部11の取付孔11aの内径よりも大きく構成されている。
【0030】
第3周壁31cは、主管22の他端側から弁ユニット13の第1周壁31aと第2周壁31bを主管22内に挿入した際に、第3周壁31cが主管22の他端側の端部22aに当接して、それ以上弁ユニット13が挿入されないように構成されている。また、この状態で、主管22の外周面と第3周壁31cの外周面とが略面一となるように構成されている。弁ユニット13の第3周壁31cは、ボデー本体21、及びジョイント20とともに、水栓10における筒状の外周を形成している。そのため、弁ユニット13の第3周壁31cは、水栓ボデー12に含まれるものとする。
【0031】
第3周壁31cの内周面には、ジョイント20の第1ネジ溝20aに螺合するネジ溝31c1が設けられている。ジョイント20の第1ネジ溝20aに螺合した状態で、第3周壁31cは、壁部11上に設置される。
【0032】
図3に示すように、収容部材31の底壁31dには、通水管を挿入する貫通孔31d1が設けられている。この貫通孔31d1を通じて、通水管は弁部材30に連通する。通水管は、収容部材31の第2周壁31bと第3周壁31cの内部を通って、壁部11の取付孔11aから壁部11の下部へと延びている。
【0033】
通水管のうち、給水管34は、壁部11の下部において図示しない給水栓に接続されるとともに、当該給水栓から供給される水が流れる管である。
通水管のうち、給湯管35は、壁部11の下部において図示しない給湯栓に接続されるとともに、当該給湯栓から供給される湯(給水管31よりも高い温度の水)が流れる管である。
【0034】
通水管のうち、吐出管36は、壁部11の下部においてホース14の一端に接続されるとともに、吐水ヘッド16から吐出される湯水が流れる管である。弁部材30は、給水管34及び給湯管35から吐出管36へと流れる湯水の各流量を調節することにより、吐水ヘッド16から吐出される湯水の流量及び温度の調節を行う。また、弁部材30の上部には、弁部材30を操作するための操作軸37が設けられている。
【0035】
<レバー>
ボデー本体21の主管22の先端部には、弁ユニット13を操作するためのレバー15が配置されている。レバー15は、弁部材30の操作軸37に接続されている。水栓10は、レバー15を操作することにより、弁ユニット13の弁部材30を操作できるように構成されている。
【0036】
<吐水ヘッド>
図2に示すように、ボデー本体21の分岐管23の先端部23bには、ブッシュ19が取り付けられている。具体的には、分岐管23の被嵌合部23dにブッシュ19が嵌合した状態で、分岐管23の先端部23bの下方に設けられた係合孔(図示省略)にブッシュ19の係合突起19fを係合させることによって、ブッシュ19は分岐管23に取り付けられる。
【0037】
ブッシュ19に、吐水ヘッド16が脱着可能に取り付けられている。吐水ヘッド16は、ホース14の他端に接続される部材であって、吐出管36からホース14へと流れた湯水を吐出する吐出口16aを有する。
【0038】
ホース14は、ブッシュ19の内部を通過して、水栓ボデー12内に挿通されており、一端が壁部11の下部において弁ユニット13の吐出管36に接続されるとともに、他端が吐水ヘッド16に接続されている。ホース14は、水栓ボデー12内において、壁部11の下部側から吐水ヘッド16に向かって、ジョイント20、弁ユニット13、ボデー本体21の主管22、及び分岐管23の順に挿通されている。また、ホース14は、吐水ヘッド16の脱着操作にともなって、水栓ボデー12から出し入れできるように、水栓ボデー12内を移動可能に収容されている。
【0039】
<センサーユニット>
ボデー本体21の分岐管23の内部に、センサーユニット17が取り付けられている。センサーユニット17は、分岐管23の窓23cから一部が露出した状態で取り付けられている。
【0040】
センサーユニット17は、非接触センサーを有するセンサー部としてのセンサー本体18と、センサー本体18に接続されているケーブル状の配線部材とを備える。非接触センサーは、人体等の物体を非接触で検出可能なセンサーである。非接触センサーとしては、赤外線センサー、光センサー、超音波センサーなどの水栓に適用される公知の非接触式センサーを用いることができる。
【0041】
配線部材は、非接触センサーからの検知信号を出力するための出力配線を含む。配線部材は、出力配線のみからなる単一の配線であってもよいし、出力配線と他の配線とを束ねたものであってもよい。上記他の配線としては、例えば、非接触センサーに電力を供給するための配線が挙げられる。
【0042】
配線部材は、分岐管23内を通って、ボデー本体21内に引き込まれる。さらに、ボデー本体21の主管22、弁ユニット13、及びジョイント20内に挿通されている。そして、配線部材の先端は、ジョイント20から壁部11の下部に引き出されるとともに、吐出管36とホース14との間に設けられている電磁弁ユニット(図示略)に接続されている。
【0043】
電磁弁ユニットは、吐出管36とホース14との間を連通する接続管と、接続管の開閉状態を切り替える電磁弁と、電磁弁の動作を制御する弁制御部とを備える。センサー本体18の非接触センサーから出力された検出信号は、配線部材を通じて電磁弁ユニットの弁制御部に入力される。弁制御部は、非接触センサーから出力された検出信号に基づいて電磁弁の開閉を制御する。
【0044】
<ガイド部材>
次に、
図4~8を参照して、ガイド部材40について説明する。
ガイド部材40は、間隔をおいて並列した一対の板状部41と、板状部41同士を連結する連結部42とを有している。一対の板状部41の一端側の端部に連結部42を有している。また、ガイド部材40は、一対の板状部41の他端側の端部に、筒状部43を有している。
【0045】
以下、ガイド部材40の詳細について説明する。
(筒状部)
図8に示すように、ガイド部材40の筒状部43は、筒状の本体部44と、本体部44から延びる一対の腕部45とを有する。
【0046】
本体部44は、上下方向に延びるとともに横断面が円形の貫通孔44aを有している。貫通孔44aの内径は、ホース14の外径よりも大きく構成されており、貫通孔44a内をホース14が摺動することができるように構成されている。
【0047】
図4に示すように、本体部44の前方側には、前方に向かって突出した前方突出部44bを有する。
図6に示すように、ガイド部材40を前方から見た際に、前方突出部44bは、上下方向と左右方向に沿う辺を有する横長の矩形状となっている。前方突出部44bは、本体部44の周面に沿って略一定の高さで突出している。
【0048】
図4、6に示すように、前方突出部44bよりも上方における本体部44の上端部には、下方側が凸となる切欠44cが形成されている。この切欠44cは、本体部44の上端部における前方側を、前方斜め下方から後方斜め上方に向かって直線状に切欠くことによってV字状に形成されている。
【0049】
切欠44cを有することによって、後述のように、ジョイント20の他端側の端部から、ジョイント20の内部にガイド部材40を挿入する際に、本体部44がジョイント20の他端側の端部に干渉することを抑制することができる。すなわち、ガイド部材40をジョイント20内に挿入しやすくなる。
【0050】
図5に示すように、ガイド部材40の本体部44の後方側には、後方に向かって突出した後方突出部44dを有する。ガイド部材40を後方から見た際に、後方突出部44dは、上下方向と左右方向に沿う辺を有する縦長の矩形状となっている。
【0051】
図8に示すように、後方突出部44dの頂部は、上下方向と左右方向の両方向に沿う平面となっている。
ガイド部材40の筒状部43における一対の腕部45は、本体部44の左右両側から、それぞれ本体部44の後方側に向かって延びている。具体的には、一対の腕部45の一方は、本体部44の左方側から後方に向かって湾曲して延びており、一対の腕部45の他方は、本体部44の右方側から後方に向かって湾曲して延びている。一対の腕部45の先端部である後方側の端部は、本体部44から離間しており、本体部44との間に隙間S1、S2を有している。本体部44との間に隙間S1、S2を有していることによって、一対の腕部45は、径方向内側に撓ませて縮径することができる。一対の腕部45の先端部同士の距離T1は、ジョイントの内径よりも若干大きくなっている。
【0052】
(板状部と連結部)
図4、7に示すように、ガイド部材40は、本体部44の一端側の端部である上端部に、一対の板状部41を有する。
【0053】
一対の板状部41は、上方に延びつつ、互いに略一定の間隔T2をおいて並列している。すなわち、一対の板状部41は、左右方向に所定の間隔T2をおいて並列しており、この間隔T2が上下方向に沿って略一定となっている。この板状部41同士の間隔T2は、ホース14の直径よりも小さく構成されている。板状部41同士の間隔T2は、ホース14の直径の1/2よりも大きいことが好ましい。
【0054】
一対の板状部41の一端側の端部に、板状部41同士を連結する板状の連結部42を有している。ガイド部材40は、連結部42からさらに上方に突出するベロ部46を有する。ベロ部46の先端は先細形状になっている。
【0055】
ベロ部46を有することによって、後述のように、ガイド部材40をホース14と通水管の間に配置する際に、挿入抵抗をより小さくしながらガイド部材40を挿入して配置することができる。すなわち、ガイド部材40をホース14と通水管の間に配置しやすくなる。
【0056】
図3に示すように、水栓ボデー12の主管22の内部において、主管22の先端部側(
図3の上側)は、ホース14と通水管の距離が相対的に小さくなっているため、ホース14と通水管とが干渉しやすい。ガイド部材40の一対の板状部41の一端側の端部に連結部42とベロ部46とを有することによって、ホース14と通水管の干渉を効果的に抑制することができる。
【0057】
図4に示すように、ガイド部材40は、一対の板状部41の一端側に連結部42を有し、一対の板状部41の他端側に筒状部43を有していることによって、一対の板状部41の間に開口部41aを有する状態になっている。そのため、板状部41同士の間隔T2が、ホース14の直径よりも小さく構成されているとは、開口部41aの左右方向の寸法が、ホース14の直径よりも小さく構成されていると言い換えることができる。
【0058】
図7に示すように、ガイド部材40を上方から見た際に、一対の板状部41、連結部42、及びベロ部46の前面側(
図7の下側)の形状は、ガイド部材40の貫通孔44aの内面に沿った形状を有している。
【0059】
また、一対の板状部41の後面側(
図7の上側)の形状は、前方に凸となるように湾曲した形状を有している。この湾曲した箇所は、水栓ボデー12内に挿通された通水管である給水管34と給湯管35の形状に沿うように構成されている。
【0060】
図4、5に示すように、一対の板状部41における右側の板状部41は、板状部41から右方に突出するとともに、屈曲して後方に突出する屈曲壁41bを有する。屈曲壁41bは、上下方向に沿って同じ形状で延びている。屈曲壁41bは、屈曲壁41bの内側にセンサーユニット17の配線部材を配置することによって、配線部材の位置決めを行うことができる。屈曲壁41bは、配線部材の係止部として機能する。
【0061】
なお、ガイド部材40の筒状部43における右側の腕部45と、本体部44との間の隙間S2(
図7、8参照)にも、配線部材を配置して位置決めを行うことができる。そのため、筒状部43の右側の腕部45も、係止部として機能する。
【0062】
図6に示すように、一対の板状部41における左側の板状部41は、ガイド部材40の筒状部43よりも若干上方の位置において、板状部41の前方に突出する突出壁41cを有する。
【0063】
図7に示すように、ガイド部材40を上方から見た際に、突出壁41cは、ガイド部材40の筒状部43における左側の腕部45と、本体部44との間の隙間S1に重なる位置に配置される。この突出壁41cによって、ガイド部材40の筒状部43における左側の腕部45と、本体部44との間の隙間S1に、誤って配線部材が配置されることを抑制することができる。
【0064】
ガイド部材40の材質は特に制限されない。ガイド部材40の材質としては、例えば樹脂を採用することができる。
<水栓の各構成部材の組付手順>
図2に示すように、水栓ボデー12の主管22における他端側の端部22aから、弁ユニット13の一端側を挿入して、主管22における一端側の端部22bから、弁ユニット13の一端側を突出させる。具体的には、弁ユニット13の操作軸37とその周辺が、主管22の一端側の端部22bから突出する。弁ユニット13の第3周壁31cが主管22の他端側の端部22aに当接することによって、それ以上、弁ユニット13は挿入されない状態になる。
【0065】
この状態で、弁ユニット13の第1周壁31aのネジ溝31a1に、固定ナット32のネジ溝32a1を螺合させる。固定ナット32の本体部32aの外周に、予めにシール部材33を嵌め込んでおく。シール部材33が、水栓ボデー12の主管22の内周面22cに当接することによって、主管22の一端側の端部22bと固定ナット32の間がシールされる。また、固定ナット32の鍔部32bの外径が主管22の内径よりも大きいことによって、弁ユニット13が水栓ボデー12の主管22の他端側に移動することが規制される。言い換えれば、弁ユニット13が、水栓ボデー12の主管22から脱離することが抑制される。
【0066】
次に、弁ユニット13の操作軸37に、レバー15を取り付ける。
また、弁ユニット13の第3周壁31cのネジ溝31c1に、ジョイント20の第1ネジ溝20aを螺合させる。その際、ジョイント20の内側に通水管を挿通させる。
【0067】
次に、水栓ボデー12の分岐管23の先端部23bにセンサーユニット17を取り付ける。具体的には、分岐管23の先端部23bに設けられた窓23cに、センサーユニット17が露出した状態になるようにセンサーユニット17を取り付ける。その際、センサーユニット17の配線部材を、分岐管23の内部に挿入する。配線部材は、水栓ボデー12の主管22内に配置された弁ユニット13の第2周壁31bの切欠31b1から弁ユニット13内へと挿通させる。そして、弁ユニット13の他端側に取り付けられたジョイント20の内部を通過させる。
【0068】
次に、水栓ボデー12の分岐管23の先端部23bにブッシュ19を取り付ける。さらに、ブッシュ19に吐水ヘッド16を取り付ける。その際、吐水ヘッド16に接続されたホース14の一端側を、ブッシュ19の内部を通過させて、分岐管23の内部に挿入する。さらにホース14は、水栓ボデー12の主管22内に配置された弁ユニット13の第2周壁31bの切欠31b1から弁ユニット13内へと挿通させる。そして、弁ユニット13の他端側に取り付けられたジョイント20の内部を通過させる。
【0069】
次に、ジョイント20の他端側の端部から、ジョイント20の内部にガイド部材40を挿入する。その際、ガイド部材40の筒状部43に、ホース14を挿通させる。また、ガイド部材40の屈曲壁41bの内側と、一対の腕部45のうち右側の腕部45の内側にセンサーユニット17の配線部材を配置する。
【0070】
ガイド部材40の筒状部43における一対の腕部45を外側から押圧して、一対の腕部45を縮径させた状態で、ガイド部材40をジョイント20内に挿入する。ガイド部材40をジョイント20内に挿入した後、押圧を解除することによって、一対の腕部45が拡径する。一対の腕部45が、ジョイント20の内面を押圧した状態で当接するため、ジョイント20内での位置がずれにくい状態でガイド部材40は取り付けられる。
【0071】
図3に示すように、ガイド部材40の一端側の端部が、ジョイント20の一端側の端部よりも分岐管23の奥側(
図3の上側)に位置するようにガイド部材40を配置する。
図9に示すように、ガイド部材40の前方突出部44bが、ジョイント20の第2ネジ溝20bの下端部に当接した状態で、ガイド部材40は位置決めされる。この状態で、ガイド部材40の一対の板状部41、連結部42、及びベロ部46が、ホース14と通水管の間に配置された状態になる。これにより、ガイド部材40は、一対の板状部41の一端側が水栓ボデー12内に挿入された状態になる。
【0072】
図3に示すように、ジョイント20の他端側を、キッチンキャビネットのカウンタである壁部11に設けられた取付孔11aに挿通させる。弁ユニット13の第3周壁31cの他端側の端部が、壁部11上に載置された状態になる。ジョイント20内を挿通する通水管と、ホース14と、センサーユニット17の配線部材は、壁部11の取付孔11aを挿通した状態になる。
【0073】
壁部11の下側においてジョイント20の第2ネジ溝20bに固定ナット20cを螺合させる。弁ユニット13の第3周壁31cと、固定ナット20cとによって壁部11を挟持することによって、水栓10は壁部11に固定された状態で取り付けられる。
【0074】
さらに、壁部11の下側において、通水管である吐出管36に電磁弁ユニットを接続する。また、電磁弁ユニットにホース14を接続する。また、電磁弁ユニットに、センサーユニット17の配線部材を接続する。
【0075】
次に、通水管である給水管34と給湯管35を、それぞれ給水栓と給湯栓に接続する。
以上の手順を行うことによって、水栓10の各構成部材は組み付けられる。また、水栓10が壁部11上に設置された状態になる。各構成部材の組付手順は、上記手順に限定されず、適宜順序を入れ替えて行うことができる。
【0076】
図3に示すように、水栓ボデー12の主管22は、弁ユニット13としての固定ナット32と、同じく弁ユニット13としての収容部材31の第3周壁31cとの間で、主管22の軸方向の両外側から挟み込まれた状態になる。そのため、弁ユニット13及び壁部11に対して、水栓ボデー12のボデー本体21を相対回転させることが可能になる。
【0077】
<作用及び効果>
本実施形態の作用について説明する。
図3、9に示すように、ガイド部材40は、水栓ボデー12としての主管22及びジョイント20の内部において、ホース14(
図9では省略)と通水管の間に配置される。具体的には、一対の板状部41の前側にホース14が配置され、後ろ側に通水管が配置される。通水管のうち、給水管34と給湯管35は、一対の板状部41の後方側の湾曲した面に沿って配置される。通水管のうち、吐出管36は、ガイド部材40の筒状部43の後方突出部44d(
図8参照)に当接した状態で配置される。そのため、吐出管36は、一対の板状部41、及び連結部42とは若干離間した位置に配置される。
【0078】
ガイド部材40の一対の板状部41が、ホース14と通水管の間に配置されていることによって、ホース14と通水管の干渉が抑制される。また、ホース14の全周がガイド部材40で囲まれていないため、水栓ボデー12の内部において、ホース14を挿通させるための空間が相対的大きくなっている。さらに、一対の板状部41が間隔をおいて並列していることによって、この間隔によって形成された空間を、ホース14が通水管に干渉しない程度に入り込むことを許容する空間として利用することができる。すなわち、水栓ボデー12の内部において、ガイド部材40の占める面積の割合が相対的に小さくなっており、ホース14を挿通させるための空間がより大きくなっている。ホース14を引き出す際に、ホース14がガイド部材40に接触しながら摺動することが抑制されるため、ホース14が摺動する際の摺動抵抗を小さくすることができる。
【0079】
本実施形態の効果について説明する。
(1)水栓10は、筒状の水栓ボデー12と、水栓ボデー12内に挿通されるホース14及び通水管と、ホース14と通水管の間に配置されるガイド部材40とを備える。ガイド部材40は、間隔をおいて並列した一対の板状部41と、板状部41同士を連結する連結部42とを有している。
【0080】
ホース14と通水管の間にガイド部材40が配置されていることによって、ホース14と通水管の干渉を抑制することができる。また、ガイド部材40が、一対の板状部41と連結部42とを有することによって、水栓ボデー12の内部において、ガイド部材40が占める面積の割合を相対的に小さくすることができる。ホース14を挿通させるための空間を相対的に大きくすることができるため、ホース14がガイド部材40に接触しにくくなる。したがって、ホース14が摺動する際の摺動抵抗を小さくすることができる。
【0081】
(2)ガイド部材40は、一対の板状部41の一端側が水栓ボデー12内に挿入されており、さらに、一対の板状部41の一端側の端部に連結部42を有する。水栓ボデー12のより奥側に連結部42が位置した状態になる。したがって、水栓ボデー12のより奥側において、連結部42によってホース14と通水管の干渉を好適に抑制することができる。
【0082】
(3)ガイド部材40は、一対の板状部41の他端側の端部に、筒状部43を有する。筒状部43においてホース14の全周を囲むことができる。したがって、筒状部43において、ホース14と通水管の干渉をより好適に抑制することができる。
【0083】
(4)センサー部と、センサー部に接続された配線部材とを備え、ガイド部材40は、配線部材を係止させる係止部を有する。したがって、水栓ボデー12内の配線部材の位置決めを行うことが容易になる。
【0084】
(5)ガイド部材40の板状部41同士の間隔T2は、ホース14の直径よりも小さい。したがって、ホース14が板状部41同士の間を通過して通水管に接触することを確実に抑制することができる。
【0085】
<変更例>
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
【0086】
・ガイド部材40の形状は、本実施形態の形状に限定されない。
図10に示すように、ガイド部材40は、筒状部43が省略されていてもよい。一対の板状部41の他端側の端部が、板状部47によって連結されていてもよい。
【0087】
図11に示すように、ガイド部材40は、筒状部43が省略されており、一対の板状部41の他端側が開放されていてもよい。
図12に示すように、ガイド部材40は、筒状部43が省略されているとともに、連結部48が、一対の板状部41の他端側の端部に設けられていてもよい。連結部48は、一対の板状部41における一端側と他端側の間に任意の位置に設けられていてもよい。
【0088】
図10~12に示すような筒状部43が省略されたガイド部材40を、水栓ボデー12内に取り付ける方向は特に制限されない。例えば、接着剤を用いて、ガイド部材40を通水管やジョイント20に接続してもよい。
【0089】
・
図10~12では、一対の板状部41は、連結部42、48や、板状部47によって連結されていたが、これらの態様に限定されない。一対の板状部41は、連結部42、48や、板状部47に加えて、一対の板状部41の前方側にも連結部を有していてもよい。すなわち、一対の板状部41が、全体の形状が筒体となるように構成されていてもよい。
【0090】
図13~15に示すように、例えば、ガイド部材50は、ホース14を挿通させる筒体51を有しており、筒体51は、切欠52を有していてもよい。切欠52は、
図14に示すように、筒体51の他端側の端部から一端側に向かって形成されていてもよいし、
図15に示すように、筒体51の一端側の端部から他端側に向かって形成されていてもよい。
図13に示すように、一端側の端部と他端側の端部を除いた筒体51の中央部に形成されていてもよい。また、複数の切欠52が形成されていてもよい。
【0091】
切欠52の長さは、筒体51の左右方向よりも、上下方向において長くなるように形成されていることが好ましい。言い換えれば、切欠52は、筒体51の軸方向に沿って長く延びていることが好ましい。また、切欠52の左右方向の長さT3は、
図7に示す一対の板状部41の間隔T2と同様であることが好ましい。
【0092】
図13~15に示す態様であっても、切欠52を有することによって、ホース14を挿通させるための空間を相対的に大きくすることができる。したがって、ホース14が摺動する際の摺動抵抗を小さくすることができる。
【0093】
・本実施形態において、ガイド部材40一対の板状部41は、互いに略一定の間隔をおいて並列していたが、この態様に限定されない。板状部41同士の間隔は、一定でなくてもよい。
【0094】
・本実施形態のガイド部材40は、連結部42からさらに上方に突出するベロ部46を有していたが、ベロ部46は省略されていてもよい。
・本実施形態のガイド部材40は、センサーユニット17の配線部材を係止する係止部としての屈曲壁41bを有していたが、屈曲壁41bは省略されていてもよい。センサーユニット17自体が省略されていてもよい。すなわち、センサー式の水栓10でなくてもよい。
【0095】
・本実施形態において、分岐管23は窓23cを有していたが、窓23cは省略されていてもよい。
・本実施形態のガイド部材40は、板状部41同士の間隔T2が、ホース14の直径よりも小さく構成されていたが、この態様に限定されない。本発明の効果を奏することのできる範囲において、板状部41同士の間隔T2は、ホース14の直径と同じ大きさであってもよいし、ホース14の直径より大きくてもよい。
【0096】
図3に示すように、水栓ボデー12の主管22内において、ホース14は自重によって上下方向に延びた状態になりやすい。仮に、板状部41同士の間隔T2がホース14の直径と同じ大きさか、ホース14の直径より大きい場合であっても、板状部41同士の間をホース14が通過することは起こりにくい。一対の板状部41を有することによって、各板状部41の後ろ側に近接する給水管34や給湯管35等の通水管と、ホース14との干渉を好適に抑制することができる。
【符号の説明】
【0097】
10…水栓、12…水栓ボデー、14…ホース、40…ガイド部材、41…板状部、42…連結部。