(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024068598
(43)【公開日】2024-05-20
(54)【発明の名称】振子運動開閉部によって排出調節可能な化粧品容器
(51)【国際特許分類】
A45D 33/16 20060101AFI20240513BHJP
B65D 83/06 20060101ALI20240513BHJP
【FI】
A45D33/16
B65D83/06 D
B65D83/06 F
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022189403
(22)【出願日】2022-11-28
(31)【優先権主張番号】10-2022-0148070
(32)【優先日】2022-11-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】520158643
【氏名又は名称】ワールド スポンジ マニュファクチャリング カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【弁理士】
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】オン、ソン デ
(57)【要約】
【課題】 使用者が使おうとする分量の内容物を貯蔵部から容易に排出でき、貯蔵部から排出された内容物が再び貯蔵部に復帰しないようにでき、異種の内容物を排出できる
振子運動開閉部によって排出調節可能な化粧品容器を提供すること。
【解決手段】 一側が開口した中空構造を有し、内容物を収容する少なくとも一つの貯蔵部(100)と、前記貯蔵部(100)の上側に連通するように結合され、貫設された補助貯蔵部(232)を有する円筒状の胴体部(231)が既設定の回転角度内で振子運動しながら貯蔵部(100)との連通開閉を調節することで、貯蔵部(100)の内容物を補助貯蔵部(232)に移送することができる排出調節部(200)と、前記排出調節部(200)の上側に結合され、前記補助貯蔵部(232)に移送された内容物を外部に排出させるタッチ部材(300)とを含む。
【選択図】
図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一側が開口した中空構造を有し、内容物を収容する少なくとも一つの貯蔵部(100)と、
前記貯蔵部(100)の上側に連通するように結合され、貫設された補助貯蔵部(232)を有する円筒状の胴体部(231)が既設定の回転角度内で振子運動しながら貯蔵部(100)との連通開閉を調節することで、貯蔵部(100)の内容物を補助貯蔵部(232)に移送することができる排出調節部(200)と、
前記排出調節部(200)の上側に結合され、前記補助貯蔵部(232)に移送された内容物を外部に排出させるタッチ部材(300)と、を含む
ことを特徴とする振子運動開閉部によって排出調節可能な化粧品容器。
【請求項2】
前記排出調節部(200)は、前記貯蔵部(100)と結合される締結部(210)を含む
請求項1に記載の振子運動開閉部によって排出調節可能な化粧品容器。
【請求項3】
前記排出調節部(200)は、
下側に円弧状に陥没した空間を有し、前記胴体部(231)が挿入されて振子運動することができる陥没溝(221)と、
前記陥没溝(221)の下側に形成された少なくとも一つの移送口(222)と、
を備えた装着支持部(220)を含む
請求項1に記載の振子運動開閉部によって排出調節可能な化粧品容器。
【請求項4】
前記排出調節部(200)は、
円筒状を有し、前記装着支持部(200)の陥没溝(221)に挿入されて振子往復運動することができる胴体部(231)と、
前記胴体部(231)に貫設された内部空間である補助貯蔵部(232)と、
前記補助貯蔵部(232)の下端に形成された少なくとも一つの流入口(233)と、
前記補助貯蔵部の上端に形成された排出口(234)と、
を備えた振子運動開閉部(230)を含む
請求項3に記載の振子運動開閉部によって排出調節可能な化粧品容器。
【請求項5】
1個の流入口(233)または排出口(234)は、複数の通孔が群集して形成された構造を有する
請求項4に記載の振子運動開閉部によって排出調節可能な化粧品容器。
【請求項6】
前記装着支持部(220)の移送口(222)が1個であり、前記貯蔵部(100)は1個の移送口(222)と連通する1個の貯蔵部を含む
請求項4に記載の振子運動開閉部によって排出調節可能な化粧品容器。
【請求項7】
前記装着支持部(220)の移送口(222)が2個であり、前記貯蔵部(100)は2個の移送口(222)の両者と連通する1個の貯蔵部を含む
請求項4に記載の振子運動開閉部によって排出調節可能な化粧品容器。
【請求項8】
前記装着支持部(220)の移送口(222)が2個であり、前記貯蔵部(100)はそれぞれの移送口(222)とそれぞれ別個に連通する独立した2個の貯蔵部を含む
請求項4に記載の振子運動開閉部によって排出調節可能な化粧品容器。
【請求項9】
前記タッチ部材(300)は、前記排出調節部(200)の排出口(234)を通して移送される内容物を排出することができる多数の通孔(310)を含む
請求項1に記載の振子運動開閉部によって排出調節可能な化粧品容器。
【請求項10】
前記タッチ部材(300)は、前記排出調節部(200)の排出口(234)を通して移送される内容物を排出することができる中央通孔(320)を含む
請求項1に記載の振子運動開閉部によって排出調節可能な化粧品容器。
【請求項11】
前記タッチ部材(300)を覆う蓋部(400)をさらに含む
請求項1に記載の振子運動開閉部によって排出調節可能な化粧品容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は排出調節可能な化粧品容器に関するものである。具体的には、振子運動開閉部によって排出調節可能な化粧品容器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来において、パウダー材料を収納する化粧品容器は、特許文献1:韓国登録特許第10-0776286号公報のように、貯蔵部に収容されたパウダーを押圧して外部に排出する構造を有している。
【0003】
ところが、たいていの場合、貯蔵部の外に移送されたパウダーの全量が使われず、排出経路上に排出された内容物(パウダーなど)が残留することになる。
残留した内容物は空気と接触して酸化するか、または使用者の表皮と接触して材料が変性するなどの問題点があった。
特に、排出経路まで移送された内容物が再び貯蔵部で復帰すれば、貯蔵部に収容された内容物全体を汚染させることがある問題点も提起された。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】韓国登録特許第10-0776286号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明による振子運動開閉部によって排出調節可能な化粧品容器は次のような解決課題を有する。
第一、使用者が使おうとする分量の内容物を貯蔵部から容易に排出しようとする。
第二、貯蔵部から排出された内容物が再び貯蔵部に復帰しないようにしようとする。
第三、異種の内容物を排出しようとする。
本発明の解決課題は以上で言及したものに限定されず、言及しなかった他の解決課題は以下の記載から当業者に明らかに理解可能であろう。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、一側が開口した中空構造を有し、内容物を収容する少なくとも一つの貯蔵部と、前記貯蔵部の上側に連通するように結合され、貫設された補助貯蔵部を有する円筒状の胴体部が既設定の回転角度内で振子運動しながら貯蔵部との連通開閉を調節することで、貯蔵部の内容物を補助貯蔵部に移送することができる排出調節部と、前記排出調節部の上側に結合され、前記補助貯蔵部に移送された内容物を外部に排出させるタッチ部材とを含むことができる。
【0007】
本発明において、前記排出調節部は、前記貯蔵部と結合される締結部を含むことができる。
【0008】
本発明において、前記排出調節部は、下側に円弧状に陥没した空間を有し、前記胴体部が挿入されて振子運動することができる陥没溝と、前記陥没溝の下側に形成された少なくとも一つの移送口とを有する装着支持部を含むことができる。
【0009】
本発明において、前記排出調節部は、円筒状を有し、前記装着支持部の陥没溝に挿入されて振子往復運動することができる胴体部と、前記胴体部に貫設された内部空間である補助貯蔵部と、前記補助貯蔵部の下端に形成された少なくとも一つの流入口と、前記補助貯蔵部の上端に形成された排出口とを有する振子運動開閉部を含むことができる。
【0010】
本発明において、1個の流入口または排出口は、複数の通孔が群集して形成された構造を有することができる。
【0011】
本発明において、前記装着支持部の移送口が1個であり、前記貯蔵部は1個の移送口と連通する1個の貯蔵部を含むことができる。
【0012】
本発明において、前記装着支持部の移送口が2個であり、前記貯蔵部は2個の移送口の両者と連通する1個の貯蔵部を含むことができる。
【0013】
本発明において、前記装着支持部の移送口が2個であり、前記貯蔵部はそれぞれの移送口とそれぞれ別個に連通する独立した2個の貯蔵部を含むことができる。
【0014】
本発明において、前記タッチ部材は、前記排出調節部の排出口を通して移送される内容物を排出することができる多数の通孔を含むことができる。
【0015】
本発明において、前記タッチ部材は、前記排出調節部の排出口を通して移送される内容物を排出することができる中央通孔を含むことができる。
【0016】
本発明において、前記タッチ部材を覆う蓋部をさらに含むことができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明による振子運動開閉部によって排出調節可能な化粧品容器は次のような効果を有する。
第一、振子運動開閉部によって連通可否及び連通程度を調節することで、使用者が使おうとする分量の内容物を貯蔵部から容易に排出する効果がある。
【0018】
第二、振子運動開閉部を回転して貯蔵部と補助貯蔵部との連通を遮断することで、貯蔵部から排出された内容物が再び貯蔵部に復帰しないようにする効果がある。
第三、複数の貯蔵部を活用して異種の内容物を排出する効果がある。
本発明の効果は以上で言及したものに限定されず、言及しなかった他の効果は以下の記載から当業者に明らかに理解可能である。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本発明による振子運動開閉部によって排出調節可能な化粧品容器において蓋部が閉じた状態を示す斜視図である。
【
図2】
図2aは本発明による化粧品容器から蓋部を除去した状態を示す斜視図である。
図2bは
図2aの正面図である。
【
図3】本発明によるタッチ部材の実施例を示す図であり、
図3aは上面が閉鎖したタッチ部材の一実施例を示し、
図3bは中央通孔が形成されたタッチ部材の一実施例を示す。
【
図4】
図4aはタッチ部材の全体にわたって多数の通孔が形成された実施例を示す図である。
図4bはタッチ部材に1個の中央通孔が形成された実施例を示す図である。
【
図5】
図5aは本発明による化粧品容器において排出調節部及びタッチ部材が結合された状態を示す正面図である。
図5bは
図5aで、締結部が除去された状態を示す図である。
【
図6】
図6aは本発明による化粧品容器において排出調節部及びタッチ部材が結合された状態を示す斜視図である。
図6bは
図6aの正断面図である。
【
図7】
図7a及び
図7bは本発明による装着支持部をそれぞれ下側及び上側から見た斜視図である。
【
図8】
図8a及び
図8bは装着支持部に排出調節部が装着された状態を示す斜視図である。
図8cは
図8aの正断面図である。
【
図9】
図9aは本発明による排出調節部の斜視図である。
図9bは
図9aの正断面図である。
【
図10】本発明による装着支持部の移送口と往復運動開閉部の流入口とが一致する状態を示す図である。
【
図11】本発明による装着支持部の移送口と往復運動開閉部の流入口とが一致する状態を示す図である。
【
図15】
図15aは2個の移送口が形成された装着支持部の実施例を示す図である。
図15bはそれぞれの移送口が複数の通孔が群集した構造に形成された一実施例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、添付図面に基づき、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施することができるように本発明の実施例を説明する。本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が容易に理解することができるように、後述する実施例は本発明の概念と範囲を逸脱しない範疇内で多様な形態に変形可能である。できるだけ、同一又は類似の部分は図面で同じ図面符号で示す。
本明細書で使われる専門用語はただ特定の実施例を言及するためのものであり、本発明を限定しようとする意図ではない。ここで使われる単数形態は、文句がこれとはっきりと反対の意味を示さない限り、複数形態も含む。
本明細書で使われる“含む”の意味は特定の特性、領域、整数、段階、動作、要素及び/又は成分を具体化し、他の特定の特性、領域、整数、段階、動作、要素、成分及び/又は群の存在又は付加を排除するものではない。
本明細書で使われる技術用語及び科学用語を含む全ての用語は本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が一般的に理解する意味と同じ意味を有する。前もって定義された用語は関連技術文献と現在開示された内容に合う意味を有するものとさらに解釈され、定義しない限り、理想的な又は非常に公式的な意味と解釈されない。
本明細書で使われる方向に対する表現、例えば前/後/左/右の表現、上/下の表現、縦方向/横方向の表現は図面に開示した方向に基づいて解釈されることができる。
【0021】
本発明による「内容物」はパウダー(powder)、液状物質(liquid)などの物質状態に限られず、多様な物質を含むことができる。
本発明は、一実施例として、髪が薄いヒトの頭皮に塗布する黒色パウダーである「黒彩(登録商標)」などのパウダー内容物を貯蔵しておいて使うことができる。
【0022】
重力の影響下で前後に自由に動けるように一点に固定されてぶら下げられている物体を「振子」と言い、振子が運動方向のみを変更しながら同一経路を往復することを「振子運動(pendulum movement)」と言う。
本発明による「振子運動」は既設定の角度範囲内で振子のように同一経路を繰り返し往復する運動を意味する。
【0023】
以下では、図面を参照して本発明を説明しようとする。参考までに、図面は本発明の特徴を説明するために一部が誇張して表現されることもある。この場合、本明細書の全体内容に基づいて解釈されることが好ましい。
図1は本発明による振子運動開閉部によって排出調節可能な化粧品容器において蓋部が閉じた状態を示す斜視図である。
図2aは本発明による化粧品容器から蓋部を除去した状態を示す斜視図であり、
図2bは
図2aの正面図である。
【0024】
本発明は振子運動開閉部によって排出調節可能な化粧品容器であり、一側が開口した中空構造を有し、内容物を収容する少なくとも一つの貯蔵部100と、前記貯蔵部100の上側に連通するように結合され、貫設された補助貯蔵部232を有する円筒状の胴体部231が既設定の回転角度内で振子運動しながら貯蔵部100との連通開閉を調節することで、貯蔵部100の内容物を補助貯蔵部232に移送することができる排出調節部200と、前記排出調節部200の上側に結合され、前記補助貯蔵部232に移送された内容物を外部に排出させるタッチ部材300とを含む。
以下では、本発明による排出調節部200をより詳細に説明しようとする。
【0025】
本発明による排出調節部200は貯蔵部100の上側に連通するように結合され、貫設された補助貯蔵部232を有する円筒状の胴体部231が既設定の回転角度内で振子運動しながら貯蔵部100との連通開閉を調節することで、貯蔵部100の内容物を補助貯蔵部232に移送することができる。
【0026】
本発明による排出調節部200は、貯蔵部100と結合される締結部210を備えることができる。一般的には、排出調節部200の下部内側に締結ネジ部などを備えて結合することができる。
【0027】
図5aは本発明による化粧品容器において排出調節部及びタッチ部材が結合された状態を示す正面図であり、
図5bは
図5aで締結部が除去された状態を示す。
図6aは本発明による化粧品容器において排出調節部及びタッチ部材が結合された状態を示す斜視図であり、
図6bは
図6aの正断面図である。
【0028】
図6に示すように、排出調節部200は、締結部210、装着支持部220、及び振子運動開閉部230を含む。
【0029】
図7a及び
図7bは本発明による装着支持部をそれぞれ下側及び上側から見た斜視図である。
【0030】
本発明による排出調節部200は、
図7に示すように、下側に円弧状に陥没しており、前記胴体部231が振子運動可能に挿入される陥没溝221及び前記陥没溝221の下側に形成された少なくとも一つの移送口222を有する装着支持部220を備えることができる。
【0031】
図8a及び
図8bは装着支持部に排出調節部が装着された状態を示す斜視図であり、
図8cは
図8aの正断面図である。
図9aは本発明による排出調節部の斜視図であり、
図9bは
図9aの正断面図である。
【0032】
本発明による排出調節部200は、
図8に示すように、円筒状を有し、振子往復運動可能に前記装着支持部220の陥没溝221に挿入される胴体部231、前記胴体部231に貫設された内部空間である補助貯蔵部232、前記補助貯蔵部232の下端に形成された少なくとも一つの流入口233、及び前記補助貯蔵部の上端に形成された排出口234を有する振子運動開閉部230を備えることができる。
【0033】
本発明による胴体部231は陥没溝221の内部に挿入されて振子往復運動することができれば充分である。一般的には、円滑な振子運動のために、平たい円筒状(
図7a参照)を適用することができる。
図10及び
図11は本発明による装着支持部の移送口と往復運動開閉部の流入口とが一致する状態を示す。
【0034】
図10に示すように、排出調節部200の胴体部231が振子運動することで、装着支持部の移送口222と排出調節部の流入口233とが連通すると、貯蔵部に収容された内容物が移送口222及び流入口233を通して補助貯蔵部232に移送されることができる。補助貯蔵部232に移送された内容物は排出口234を通してタッチ部材に移送されることができる。
【0035】
本発明による装着支持部220の移送口222及び/または振子運動開閉部230の排出口234で、単一の流入口233または排出口234は複数の通孔が群集した構造を有することができる。
【0036】
図15aは2個の移送口が形成された装着支持部の実施例を示し、
図15bはそれぞれの移送口が群集している複数の通孔からなる構造を有する一実施例を示す。
以下では、本発明による流入口の個数及び貯蔵部の個数に対する多様な実施例を説明しようとする。
【0037】
第1実施例として、装着支持部220の移送口222が1個であり、貯蔵部100は1個の移送口222と連通する1個の貯蔵部を備えることができる。
図12a~
図12cは1個の貯蔵部及び1個の移送口を有する実施例を示す。
【0038】
図12aは装着支持部の移送口222が排出調節部の胴体部231によって閉鎖しているので、貯蔵部100の内容物は外部に排出されることができない状態である。
【0039】
図12bは排出調節部の胴体部231が振子運動することで、排出調節部の流入口233と装着支持部の移送口222とが連通する状態である。この状態で、貯蔵部100内の内容物の所定量が排出調節部の補助貯蔵部232に移送されることができる。使用者が多量の内容物を使おうとすれば、この状態を維持したままで続けて内容物を排出させることができる。
【0040】
図12cは排出調節部の胴体部231が振子運動することで、装着支持部の移送口222が排出調節部の胴体部231によって再び閉鎖した状態である。この状態で、補助貯蔵部232に残留した内容物は依然として使用者が使うことができる。使用者は、補助貯蔵部232に残留した内容物を全部使用することで、残留した内容物が再び貯蔵部100に復帰しないようにすることができる。
【0041】
第2実施例として、装着支持部220の移送口222が2個であり、貯蔵部100は2個の移送口222の両者と連通する1個の貯蔵部を備えることができる。
【0042】
図13a~
図13cは1個の貯蔵部及び2個の移送口を有する実施例を示す。
図13aは装着支持部の2個の移送口222が排出調節部の胴体部231によって閉鎖した状態である。
図13bは排出調節部の胴体部231が振子運動することで、排出調節部の流入口233と装着支持部の移送口222bとが連通した状態である。
図13bcは排出調節部の胴体部231が振子運動することで、排出調節部の流入口233と装着支持部の移送口222aとが連通した状態である。
【0043】
第2実施例は使用者がどの方向に振子運動させても内容物を容易に排出することができる実施例に相当する。
【0044】
第3実施例として、装着支持部220の移送口222が2個であり、貯蔵部100は移送口222とそれぞれ別個に連通する独立した2個の貯蔵部を備えることができる。
【0045】
図14a~
図14cは2個の貯蔵部及び2個の移送口を有する実施例を示す。
図14aは装着支持部の2個の移送口222が排出調節部の胴体部231によって閉鎖した状態である。
【0046】
図14bは排出調節部の胴体部231が振子運動することで、排出調節部の流入口233と装着支持部の移送口222bとが連通することにより、第2貯蔵部100bの内容物が排出調節部の補助貯蔵部232に移送されることができる。
【0047】
図14cは排出調節部の胴体部231が振子運動することで、排出調節部の流入口233と装着支持部の移送口222aとが連通することにより、第1貯蔵部100aの内容物が排出調節部の補助貯蔵部232に移送されることができる。
第3実施例は異種物質を独立的に貯蔵する場合に有用な実施例である。
【0048】
図14は貯蔵部が2個であり、移送口が2個である実施例を例示したが、貯蔵部が3個であり、移送口が3個である実施例などに多様に拡張して適用可能である。
以下では、本発明によるタッチ部材300を説明しようとする。
本発明によるタッチ部材300は排出調節部200の上側に結合され、前記補助貯蔵部232に移送された内容物を外部に排出させることができる。
【0049】
本発明によるタッチ部材300は、前記排出調節部200の排出口234を通して移送される内容物を排出することができる多数の通孔310を有する実施例(
図4a参照)が可能である。
【0050】
本発明によるタッチ部材300は、前記排出調節部200の排出口234を通して移送される内容物を排出することができる中央通孔320を有する実施例(
図4b参照)が可能である。
本発明は、タッチ部材300を覆う蓋部400をさらに備えることができる(
図1参照)。
【0051】
本明細書で説明する実施例と添付図面は本発明に含まれる技術的思想の一部を例示的に説明するものに過ぎない。よって、本明細書で開示した実施例は本発明の技術的思想を限定するためのものではなくて説明するためのものであるので、このような実施例によって本発明の技術思想の範囲が限定されるものではないことは明らかである。本発明の明細書及び図面に含まれた技術的思想の範囲内で当業者が容易に類推することができる変形例と具体的な実施例は全て本発明の権利範囲に含まれるものと解釈されなければならない。
【符号の説明】
【0052】
100 貯蔵部
100a 第1貯蔵部
100b 第2貯蔵部
200 排出調節部
210 締結部
220 装着支持部
221 陥没溝
222 移送口
230 振子運動開閉部
231 胴体部
232 補助貯蔵部
233 流入口
234 排出口
300 タッチ部材
310 多数の通孔
320 中央通孔
400 蓋部