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特開2024-68608可動式バンジージャンプ装置およびその操作方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024068608
(43)【公開日】2024-05-20
(54)【発明の名称】可動式バンジージャンプ装置およびその操作方法
(51)【国際特許分類】
   A63G 31/00 20060101AFI20240513BHJP
   B60P 3/14 20060101ALI20240513BHJP
【FI】
A63G31/00
B60P3/14 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】25
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023020780
(22)【出願日】2023-02-14
(31)【優先権主張番号】10202260007T
(32)【優先日】2022-11-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】SG
(71)【出願人】
【識別番号】517440346
【氏名又は名称】ゴー・バンジー・インターナショナル・プライヴェート・リミテッド
(71)【出願人】
【識別番号】520393831
【氏名又は名称】ボー・レタリック
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ボー・レタリック
(57)【要約】
【課題】ジャンピング構造物に対する障害または損害を解消し得るまたは少なくとも最小限に抑えることのできる、ならびに季節的要因による人気度に応じて都合よく配置換えすることができ、所要時間および所要労力の観点からバンジージャンププラットフォームの配置換え、設置、および操作の複雑さを軽減し得る、装置および方法を提供すること。
【解決手段】本発明の実施形態は、例えばトラックなどの車両と、この車両に対して結合された格納可能装置を介して車両により担持される跳下りプラットフォームと、を備える、可動式バンジージャンプ装置を提供する。跳下りプラットフォーム格納可能装置は、非バンジージャンプ位置とバンジージャンプ位置との間で少なくとも移動するように構成され、格納可能装置は、跳下りプラットフォームと、巻上げフレームまたはバンジージャンパーを係留するバンジーコードが装着され得る均等物と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両シャシと、
輸送のための第1の格納位置または橋外アクセスのための第1の伸展位置を跳下りプラットフォームに対して提供するために前記車両シャシに取り付けられた格納可能装置であって、前記跳下りプラットフォームは、前記格納可能装置に対して可動的に結合され、前記跳下りプラットフォームが前記第1の格納位置にある場合には実質的に前記車両シャシの設置面積の範囲内に保管可能であり、格納可能な前記跳下りプラットフォームがバンジージャンプのために前記第1の伸展位置にある場合には前記格納可能装置から伸展可能である、格納可能装置と、
前記跳下りプラットフォームに対して固定的に結合され、バンジーコードの一端部に対して固定されるように構成された、巻上げフレームであって、前記バンジーコードの他方の端部が、バンジージャンパーに対して固定可能である、巻上げフレームと、
を備える、可動式バンジージャンプ装置。
【請求項2】
前記格納可能装置は、前記跳下りプラットフォームが輸送のための前記第1の格納位置にある場合には第2の格納位置に配置され、前記跳下りプラットフォームがバンジージャンプのために前記第1の伸展位置にある場合には第2の伸展位置に配置されるように構成される、請求項1に記載の可動式バンジージャンプ装置。
【請求項3】
前記格納可能装置は、
前記車両シャシに対して伸展可能な中間セクションと、前記中間セクションに対して可動的に結合された端部セクションであって、前記跳下りプラットフォームが可動的に結合された端部セクションと、を備える、請求項2に記載の可動式バンジージャンプ装置。
【請求項4】
前記跳下りプラットフォームは、前記端部セクションに対して摺動可能に結合される、請求項3に記載の可動式バンジージャンプ装置。
【請求項5】
前記跳下りプラットフォームは、前記端部セクションの長さ方向に対して直交方向または平行方向に前記端部セクションから伸展可能である、請求項3または4に記載の可動式バンジージャンプ装置。
【請求項6】
前記格納可能装置に対して結合され、復帰コードの一端部に対して固定されるように構成された復帰ウィンチアームであって、前記復帰コードの他端部が、前記バンジージャンパーに対して固定可能である、復帰ウィンチアームをさらに備える、請求項2から5のいずれか一項に記載の可動式バンジージャンプ装置。
【請求項7】
前記復帰ウィンチアームは、前記格納可能装置に対して回転可能に結合され、前記跳下りプラットフォームに復帰させられた前記バンジージャンパーを位置づけることを可能にするように作動可能である、請求項6に記載の可動式バンジージャンプ装置。
【請求項8】
前記格納可能装置は、橋下アクセス装置を含む、請求項2から7のいずれか一項に記載の可動式バンジージャンプ装置。
【請求項9】
前記格納可能装置は、前記車両シャシに取り付けられ、前記跳下りプラットフォームは、前記格納可能装置に対して回転可能に結合される、請求項1に記載の可動式バンジージャンプ装置。
【請求項10】
前記格納可能装置に対して前記跳下りプラットフォームを回転可能に結合し、前記第1の格納位置から前記第1の伸展位置へと前記跳下りプラットフォームを移行するように構成されたヒンジをさらに備える、請求項9に記載の可動式バンジージャンプ装置。
【請求項11】
前記格納可能装置は、三角形構造を備え、前記三角形構造の2つの頂点を有する1つの辺が、前記跳下りプラットフォームを固定するように前記車両シャシに対して不動に取り付けられ、前記三角形構造の1つの頂点が、前記車両シャシに対して固定されず、前記格納可能装置は、前記車両シャシの長さ方向に対して平行な軸に沿って90度だけ回転するように前記跳下りプラットフォームに対して回転可能に結合され、それにより前記跳下りプラットフォームは、前記第1の格納位置から前記第1の伸展位置へと移行する、請求項9または10に記載の可動式バンジージャンプ装置。
【請求項12】
前記跳下りプラットフォームに対して結合され、復帰コードの一端部に対して固定されるように構成された復帰ウィンチアームであって、前記復帰コードの他方の一端部が、バンジージャンパーに対して固定可能である、復帰ウィンチアームをさらに備える、請求項9から11のいずれか一項に記載の可動式バンジージャンプ装置。
【請求項13】
前記復帰ウィンチアームは、前記跳下りプラットフォームに対して回転可能に結合され、前記跳下りプラットフォームに復帰させられた前記バンジージャンパーを位置づけることを可能にするように作動可能である、請求項12に記載の可動式バンジージャンプ装置。
【請求項14】
車両シャシと、前記車両シャシに取り付けられた格納可能装置と、前記格納可能装置に対して可動的に結合された跳下りプラットフォームと、前記跳下りプラットフォームに対して固定的に結合された巻上げフレームと、を備える、可動式バンジージャンプ装置を操作する方法であって、
前記格納可能装置を第2の格納位置に維持している間に、前記可動式バンジージャンプ装置を現在のバンジージャンプサイトに配置するステップと、
前記跳下りプラットフォームをバンジージャンプのために第1の伸展位置に配置するステップと、
前記巻上げフレームに対してバンジーコードの一端部を固定し、前記バンジーコードの他端部をバンジージャンパーに対して固定するステップと、
前記跳下りプラットフォームからの前記バンジージャンパーの跳下りを容易化するステップと、
を含む、方法。
【請求項15】
前記可動式バンジージャンプ装置を現在のバンジージャンプサイトに対して固定するステップの前に、
前記可動式バンジージャンプ装置を以前のバンジージャンプサイトから前記現在のバンジージャンプサイトへ輸送するステップであって、輸送するステップの最中に前記格納可能装置を第2の格納位置に配置する、ステップを含む、ステップをさらに含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記跳下りプラットフォームをバンジージャンプのために前記第1の伸展位置に配置するステップの前に、
バンジージャンプ前記跳下りプラットフォームをバンジージャンプのために前記第1の伸展位置に配置することを可能にするために、前記格納可能装置を第2の伸展位置に配置するステップをさらに含む、請求項14または15に記載の方法。
【請求項17】
前記格納可能装置を前記第2の伸展位置に配置するステップは、
前記車両シャシに対して前記格納可能装置の中間セクションを伸展させるステップであって、端部セクションが前記中間セクションに対して可動的に結合され、前記跳下りプラットフォームが前記端部セクションに対して可動的に結合される、ステップを含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記跳下りプラットフォームは、前記端部セクションに対して摺動可能に結合され、前記跳下りプラットフォームをバンジージャンプのために前記第1の伸展位置に配置するステップは、
バンジージャンプ前記端部セクションに対して前記跳下りプラットフォームを摺動可能に伸展させるステップを含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記跳下りプラットフォームを前記第1の伸展位置に配置するステップは、
前記端部セクションの長さ方向に対して直交方向または平行方向に前記端部セクションから前記跳下りプラットフォームを伸展させるステップを含む、請求項17または18に記載の方法。
【請求項20】
前記格納可能装置に対して結合される復帰ウィンチアームに対して復帰コードの一端部を固定し、前記バンジージャンパーに対して前記復帰コードの他方の一端部を固定するステップをさらに含む、請求項14から19のいずれか一項に記載の方法。
【請求項21】
前記復帰ウィンチアームは、前記格納可能装置に対して回転可能に結合され、前記バンジージャンパーの前記跳下りを容易化するステップの後に、
前記跳下りプラットフォームに復帰させられた前記バンジージャンパーを位置づけるように前記復帰ウィンチアームを回転可能に作動させるステップをさらに含む、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記格納可能装置は、橋下アクセス装置を含む、請求項14から21のいずれか一項に記載の方法。
【請求項23】
前記跳下りプラットフォームをバンジージャンプのために前記第1の伸展位置に配置するステップの前に、
バンジージャンプ前記車両シャシの長さ方向に対して平行な軸に沿って、前記格納可能装置に対して結合されるヒンジを介して90度だけ前記跳下りプラットフォームを回転させて、前記跳下りプラットフォームを第1の格納位置から前記第1の伸展位置へと移行させるステップであって、前記格納可能装置は、前記跳下りプラットフォームが前記第1の格納位置にある間に、同一位置に留められる、ステップをさらに含む、請求項14に記載の方法。
【請求項24】
前記跳下りプラットフォームに対して結合される復帰ウィンチアームに対して復帰コードの一端部を固定し、前記バンジージャンパーに対して前記復帰コードの他方の一端部を固定するステップをさらに含む、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記復帰ウィンチアームは、前記格納可能装置に対して回転可能に結合され、前記バンジージャンパーの前記跳下りを容易化するステップの後に、
前記跳下りプラットフォームに復帰させられた前記バンジージャンパーを位置づけるために前記復帰ウィンチアームを回転可能に作動させるステップをさらに含む、請求項24に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
様々な実施形態は、バンジージャンプ装置に関し、さらに詳細には可動式バンジージャンプ装置および可動式バンジージャンプ装置の操作方法に関する。
【背景技術】
【0002】
バンジージャンプは、人気のアドベンチャースポーツであり、約30年間にわたり商業的に扱われてきた。バンジージャンプでは、バンジージャンパーは、例えば建物、橋、自然の地理的特徴部、またはクレーンなどの高い構造物から跳び下りる。この高い構造物の上には、バンジージャンプ設備を配置および固定し、バンジージャンパーおよび運営人員を収容するためのジャンピングプラットフォームが設立される。
【0003】
高い下部構造体または自然の地理的特徴部の上に/に対して固定される商業用バンジージャンププラットフォームは、一般的に構築に多大な時間および費用がかかる。また、これらの構造物上にバンジージャンププラットフォームを構築することは、長期的には許容できないまたは不可逆的損害を与える障害物を作り出すことにもなり得る。
【0004】
さらに、商業的なバンジージャンププラットフォームの人気は、他のサイトとの近さ、一年の中における時期、サイトの老朽度、および他の様々な要素によって変動する。したがって、いくつかのプラットフォームでは、一年の中の限定的な期間のみ操業されることもあるが、これによりバンジージャンプ設備の利用および人員の活用が非効率的になってしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記の課題に対応するために、ジャンピング構造物に対する障害または損害を解消し得るまたは少なくとも最小限に抑えることのできる、ならびに季節的要因による人気度に応じて都合よく配置換えすることができ、所要時間および所要労力の観点からバンジージャンププラットフォームの配置換え、設置、および操作の複雑さを軽減し得る、装置および方法が必要である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の実施形態は、例えばトラックなどの車両と、この車両に対して結合された格納可能装置を介して車両により担持される跳下りプラットフォームと、を備える、可動式バンジージャンプ装置を提供する。跳下りプラットフォームは、非バンジージャンプ位置とバンジージャンプ位置との間で少なくとも移動するように構成され、格納可能装置は、跳下りプラットフォームと、巻上げフレームまたはバンジージャンパーを係留するバンジーコードが装着され得る均等物と、を備える。
【0007】
一実施形態によれば、可動式バンジージャンプ装置が提供される。この可動式バンジージャンプ装置は、車両シャシと、輸送のための第1の格納位置または橋外アクセスのための第1の伸展位置を跳下りプラットフォームに対して提供するために車両シャシに取り付けられた格納可能装置と、を備え得る。跳下りプラットフォームは、格納可能装置に対して可動的に結合され、跳下りプラットフォームが第1の格納位置にある場合には実質的に車両シャシの設置面積の範囲内に保管可能であり、跳下りプラットフォームがバンジージャンプのために第1の伸展位置にある場合には格納可能装置から伸展可能であり得る。巻上げフレームが、跳下りプラットフォームに対して固定的に結合され、バンジーコードの一端部に対して固定されるように構成され、バンジーコードの他方の端部は、バンジージャンパーに対して固定可能である。
【0008】
有利には、このバンジージャンプ装置は、配置換え、設置、および操作のためにより少ない労力を必要とし得るものであり、輸送プロセスおよび操作プロセスの両方においてより優れた安定性を実現し得、バンジージャンプサイトにてより小さい設置面積を占め得る。
【0009】
一実施形態によれば、可動式バンジージャンプ装置を操作する方法が提供される。この方法は、格納可能装置を第2の格納位置に維持している間に、可動式バンジージャンプ装置を現在のバンジージャンプサイトに配置するステップと、跳下りプラットフォームをバンジージャンプのために第1の伸展位置に配置するステップと、巻上げフレームに対してバンジーコードの一端部を固定し、バンジーコードの他端部をバンジージャンパーに対して固定するステップと、跳下りプラットフォームからのバンジージャンパーの跳び下りを容易化するステップと、を含み得る。
【0010】
有利には、可動式バンジージャンプ装置を操作するこの方法は、装置の安定的かつ安全な操作のためにより少ない労力を必要とし得る。
【0011】
図面では、同様の参照符号は、様々な図にわたり同様のパーツを概ねにおいて示す。図面は、必ずしも縮尺通りではなく、むしろ本発明の原理を示すことに一般的に重点が位置づけられる。以下の説明では、添付の図面を参照として本発明の様々な実施形態が説明される。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】様々な実施形態による、可動式バンジージャンプ装置を示す概略図である。
図2A】様々な実施形態による、格納位置にある一例の可動式バンジー装置の概略上面図である。
図2B】様々な実施形態による、図2Aの例示の可動式バンジー装置の概略側面図である。
図2C】様々な実施形態による、図2Aの例示の可動式バンジー装置の概略背面図である。
図3】様々な実施形態による、橋の断面図上に位置する図1Cの例示の可動式バンジー装置の概略図である。
図4】様々な実施形態による、バンジージャンパーに橋外跳下りプラットフォームを提供するために可動式バンジー装置の複数部分が伸展位置にある、橋の断面図上に位置する一例の可動式バンジー装置の概略背面図である。
図5】様々な実施形態による、図2A図2Cおよび図9A図9Cの可動式バンジー装置の操作方法を示す流れ図である。
図6】様々な実施形態による、バンジージャンパーがコード回収プロセスにある、図4の例示の可動式バンジー装置の概略背面図である。
図7】様々な実施形態による、図4の例示の可動式バンジージャンプ装置の概略上面図である。
図8】様々な実施形態による、図4の例示の可動式バンジージャンプ装置の伸展可能部分の詳細を示す概略図である。
図9A】様々な実施形態による、格納位置にある別の例示の可動式バンジージャンプ装置の概略上面図である。
図9B】様々な実施形態による、図9Aの例示の可動式バンジージャンプ装置の概略正面図である。
図9C】様々な実施形態による、図9Aの例示の可動式バンジージャンプ装置の概略背面図である。
図10】様々な実施形態による、橋の断面図上に位置する図9Cの例示の可動式バンジージャンプ装置の概略図である。
図11】様々な実施形態による、伸展位置にある別の例の可動式バンジー装置の概略側面図である。
図12】様々な実施形態による、バンジージャンパーが伸展した跳下りプラットフォームから跳び下りたときの、橋の断面図上に位置する図11の例示の可動式バンジージャンプ装置の概略背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下の詳細な説明は、添付の図面に関するものであり、これらの図面は、本発明を実施し得る具体的な詳細および実施形態を例として示したものである。これらの実施形態は、当業者が本発明を実施することが可能になるのに十分に詳述される。他の実施形態が使用されてもよく、本発明の範囲から逸脱することなく構造的、論理的、および電気的な変更がなされてもよい。これらの様々な実施形態は、必ずしも相互に排他的ではなく、いくつかの実施形態は、1つまたは複数の実施形態と組み合わされることにより新たな実施形態を構成することができる。
【0014】
これらの方法または装置の中の1つのコンテクストで説明される実施形態は、他の方法または装置と同様に有効である。さらに、ある方法のコンテクストで説明される実施形態は、ある装置に対して同様に有効であり、その逆もまた同様である。
【0015】
一実施形態のコンテクストで説明される特徴は、他の実施形態における同一または同様の特徴に対しても同様に適用可能であり得る。一実施形態のコンテクストで説明される特徴は、他の実施形態において明確に説明されない場合でも、他の実施形態に対しても同様に適用可能であり得る。さらに、一実施形態のコンテクストである特徴に関して説明される追加および/または組合せおよび/または代替は、他の実施形態における同一または同様の特徴に対しても同様に適用可能であり得る。
【0016】
様々な実施形態のコンテクストにおいて、ある特徴または要素に関連して使用される冠詞「1つの(a、an)」および「その(the)」は、これらの特徴または要素の中の1つまたは複数の示唆を含む。本明細書および特許請求の範囲において使用される「備える」、「含む」、「有する」、および任意のそれらの関連語は、オープンエンドなものとして意図され、列挙されたもの以外に追加の特徴または要素が存在してもよいことを意味する。
【0017】
本明細書において、「Aおよび/またはB」という形式の表現は、A、またはB、またはAおよびBの両方、を含み得る。
【0018】
様々な実施形態のコンテクストで、「~するように構成される」、「~するように配置される」、「~するように構築および配置される」、および「~するように適合化される」という表現は、互換的に使用され得る。
【0019】
第1のおよび第2のという用語は、本明細書では様々な格納位置および伸展位置を説明するために使用される場合があるが、これらの位置は、これらの用語により限定されるべきではない。これらの用語は、ある位置を他の位置から識別するためにのみ使用され得る。本明細書において、例えば「第1の」、「第2の」、および他の数字用語などの用語は、コンテクストによる指示がない限り、順位または順序を示唆するものではない。以下のコンテクストでは、「第1の」という用語は、一般的に跳下りプラットフォームに関するものであり、「第2の」という用語は、一般的に格納可能装置に関する。
【0020】
様々な実施形態のコンテクストで、「改変された」という用語は、可逆的改変および非可逆的改変の両方を含み得る。
【0021】
様々な実施形態が、バンジージャンプ装置を提供し得る。例えば、このバンジージャンプ装置は、バンジージャンパーのための例えば橋または崖などの高所であるが限定されたバンジージャンプ空間にバンジージャンププラットフォームを非労働集約的に設置し、バンジージャンプ設備および人員を収容するための安全な場所を提供することができる。
【0022】
様々な実施形態が、例えばバンジージャンパーが跳び下りるおよび復帰するためのバンジージャンプ場所を設置するステップなどの、バンジージャンプ装置の操作方法を提供し得る。
【0023】
図1は、様々な実施形態による可動式バンジージャンプ装置100を示す概略図である。図1に示すように、この可動式バンジージャンプ装置100は、車両シャシ102、格納可能装置104、跳下りプラットフォーム106、および巻上げフレーム108を備え得る。格納可能装置104は、跳下りプラットフォーム106を輸送のための第1の格納位置または橋外アクセスのための第1の伸展位置に位置づけるために、車両シャシ102に取り付けられ得る。跳下りプラットフォーム106は、格納可能装置104に対して可動的に結合され、跳下りプラットフォーム106が第1の格納位置にある場合には実質的に車両シャシ102の設置面積の範囲内に保管可能であり、跳下りプラットフォーム106がバンジージャンプを行うための第1の伸展位置にある場合には格納可能装置104から伸展可能であり得る。巻上げフレーム108は、跳下りプラットフォーム106に対して固定的に結合され、バンジーコード(例えば図4の119)に対して固定されるように構成され得る。このバンジーコードの他端部は、バンジージャンパー(例えば図4の118)に対して固定可能である。
【0024】
図1および図2A図12の一部を参照すると、車両シャシ102は、より少ない所要労力で可動式バンジー装置100に対して移動自由度を与えることができる、自己推進性または可動性を有し得る任意のタイプの車両から改変または改造することができる。車両シャシ102は、目的地であるバンジージャンプサイトへと運転または牽引され得る。また、これは、装置100の輸送を容易化し、したがって装置100が例えば崖または橋などの自然構造物または人工構造物の高さを利用することを可能にする。この車両シャシ102は、跳下りプラットフォーム106を提供するための格納可能装置104を収容し得る。「格納可能装置104を収容する」という表現は、車両シャシ102の上部に格納可能装置104を装着し得る機械係合を示し得る。格納可能装置104は、橋外アクセスのために車両シャシ102の設置面積の縁部から伸展した位置に配置され得る、または輸送のために車両シャシ102の設置面積の範囲内の位置に配置され得る。格納可能装置104のかかる伸展位置は、バンジージャンパーに対してバンジージャンプのために伸展された跳下りプラットフォーム106を提供することができ、格納可能装置104のかような格納位置は、配置換えにおいて装置100にコンパクトな構成を与えることができる。
【0025】
跳下りプラットフォーム106は、固定または非固定の様式で格納可能装置104に対して結合され得る。一例では、跳下りプラットフォーム106の移動は、格納可能装置104が移動することによってもたらされ得る。格納可能装置104が伸展位置にある場合に、跳下りプラットフォーム106は、これに応じて伸展位置にありそれにより橋外アクセスを実現し得る。別の例では、跳下りプラットフォーム106は、格納可能装置104に対して回転可能に結合されて、車両シャシ102のエッジに対して伸展し得ることにより橋外アクセスのための伸展位置を実現し得る。
【0026】
巻上げフレーム108は、安全コードの一方の端部がバンジージャンパーに対して装着され、他方の端部が巻上げフレーム108に対して直接的に装着される様式で安全なバンジージャンプを確保するように、跳下りプラットフォーム106に対して固定的に結合され得る。
【0027】
図2A図2B、および図2Cは、格納位置にある可動式バンジー装置200のそれぞれ概略上面図、概略側面図、および概略背面図である。図1を参照すると、図2A図2Cの車両シャシ(例えば図1の102)は、トラックから改造され、格納可能装置(例えば図1の102)は、跳下りプラットフォーム(例えば図1の104)が輸送のための第1の格納位置に配置されるように構成される場合に、第2の格納位置に配置されるように構成される。有利には、装置200のかかるコンパクト構成は、輸送/配置換えのために構成される。
【0028】
図3は、橋300の断面図上に位置する図2Cの可動式バンジー装置200の概略背面図である。上述したように、跳下りプラットフォーム206の移動は、格納可能装置204が移動することによってもたらされ得る。したがって、格納可能装置204が第2の格納位置に配置されるように構成され得る場合には、跳下りプラットフォーム206は、第1の格納位置に配置されるように構成され得る。図3に示すように、装置200は、適切なバンジージャンプサイトを提供するために橋300の高さを利用し得る。図3では、車両シャシ202が、橋梁検査トラックから改変または改造され得る。有利には、これにより、限定されたまたは狭いバンジージャンプ場所に対する自由度およびアクセスを得ることができる。さらに、橋梁検査トラックから改変された車両シャシ202は、操作および輸送についてより少ない労力を必要としながらも、上に装置200を配置し得る高い構造物に対して損害を与えることなく適切なバンジージャンプ場所を提供することができる。格納可能装置204のジョイントの角度は、格納可能装置204が第2の格納位置に維持され、跳下りプラットフォーム206が第1の格納位置に維持されて、可動式バンジー装置200を安定的に移動することが可能となるように、最大限に折りたたまれ得る。
【0029】
一例では、格納可能装置204は、ブームトラック、空中プラットフォームを取り付けられたトラック、または任意の適切なトラックの改変部分または改造部分であってもよい。橋梁検査トラックまたは他の適切なトラックの改変された格納可能装置204の1つの利点は、特に橋外および/または橋下にバンジージャンプ場所がある場合に、装着された跳下りプラットフォーム206に対してバンジージャンプサイトへの高いアクセス自由度を与えることができる点である。
【0030】
別の例では、格納可能装置は、バンジージャンプ用に専用設計され製造されてもよい。
【0031】
さらに別の例では、バンジージャンプサイトは、橋、崖、または可動式バンジー装置が運転、輸送、もしくは牽引され、安定的に配置され得る非常に高い任意の場所であってもよい。
【0032】
図4は、橋300の断面図上に位置する可動式バンジー装置200の概略背面図である。図4では、跳下りプラットフォーム206の位置は、第1の伸展位置と呼ばれ得、格納可能装置204の位置は、第2の伸展位置と呼ばれ得る。したがって、格納可能装置204は、跳下りプラットフォーム206がバンジージャンプのための第1の伸展位置にある場合に、第2の伸展位置に配置されるように構成される。車両シャシ202および格納可能装置204の一部分は、橋300上に留まり、格納可能装置204のいくつかの部分が、第2の伸展位置にあることにより、バンジージャンパー118に対して橋外跳下り場所が提供される。「橋外」という用語は、バンジージャンプのための高所を提供することが可能な橋から空間的に離れた位置を示し得る。橋外位置には、橋下の空間、橋の縁の外側の空間、または橋の上方の空間が含まれ得るが、これらに限定されない。「橋の縁の外側」という表現は、橋の真下以外または真上以外の位置を示し得る。
【0033】
図4に示すように、格納可能装置204は、少なくとも2つのセクションを、すなわち車両シャシ202に対して伸展可能または格納可能な中間セクション210と、中間セクション210に対して可動的に結合された端部セクション212と、を備え得る。端部セクション212は、跳下りプラットフォーム206に対して可動的に結合され得る。一例では、跳下りプラットフォーム206は、格納可能装置204の端部セクション212が跳下りプラットフォーム206と共に橋外位置に位置づけられ、これによりバンジージャンパー118がバンジージャンプを開始するための場所が提供されるように、端部セクション212に対して摺動可能に結合され得る。また、格納可能装置204の端部セクション212は、バンジージャンプ設備を操作するバンジースタッフ124に対して安全な空間を提供し得る。跳下りプラットフォーム206は、バンジージャンパー118が跳び下りることができる、および任意にはジャンプの完了後に戻ることができる場所である。格納可能装置204に1つまたは複数のセクションを有することの1つの利点は、様々な状況に適したより多数の位置を格納可能装置204がとり得る点である。輸送時には、格納可能装置204は安定的に折りたたまれることが可能となり、跳下りプラットフォーム206の準備時には、これらのセクションはバンジージャンプのために十分な空間を提供するように伸展され得る。
【0034】
一例では、跳下りプラットフォーム206は、格納可能装置204の端部セクション212に対して固定的にまたは可動的に結合され得る。
【0035】
さらに別の例では、跳下りプラットフォーム206は、格納可能装置204の端部セクション212上へと摺動可能であってもよい。有利には、摺動可能に結合された跳下りプラットフォーム206は、空間を節減し安定性を高めるために格納可能装置204の端部セクション212の頂部に重ねられるように格納され得る、あるいはバンジージャンプのための安全なおよび/または快適な空間を提供するために端部セクション212に対して伸展され得る。
【0036】
巻上げフレーム208が、跳下りプラットフォーム206に対して固定的に結合され得、バンジーコード119の一方の端部に対して固定されるように構成され得る。このバンジーコード119のもう一方の端部は、バンジージャンパー118に対して固定可能である。有利には、巻上げフレーム208により、バンジーコード119を跳下りプラットフォーム206に対して固定的に装着しこの装置の端部セクション212に対して間接的に装着することが可能であることによって、バンジージャンパーの動きが拘束または制限され得る。
【0037】
一例では、巻上げフレーム208および跳下りプラットフォーム206は、ユニボディ構造で製造され得る。
【0038】
別の例では、巻上げフレーム208および跳下りプラットフォーム206は、別個に製造され共に溶接され得る。
【0039】
別の例では、跳下りプラットフォーム206は、端部セクション212の長さ方向に対して直交方向へと端部セクション212から伸展可能であり得る。「長さ方向」という表現は、端部セクション212の長尺の方向を示し得る。
【0040】
さらに別の例では、跳下りプラットフォーム206は、端部セクション212の長さ方向に対して平行方向へと端部セクション212から伸展可能であり得る。
【0041】
さらに別の例では、車両シャシ202に取り付けられた格納可能装置204は、1つのみのセクションを備えてもよい。この1つのみのセクションに対して、跳下りプラットフォーム206は、跳下り場所を提供するためにセクション212の端部に対して固定的にまたは可動的に結合され得る。
【0042】
さらに別の例では、車両シャシ202に取り付けられた格納可能装置204は、4つ以上のセクションを備えてもよく、跳下りプラットフォーム206は、高い跳下り場所を提供し得るセクションに対して固定的にまたは可動的に結合され得る。
【0043】
また、可動式バンジージャンプ装置200は、バンジージャンプの完了後にバンジージャンパー118を復帰させるための復帰ウィンチアーム220を備え得る。復帰ウィンチアーム220は、格納可能装置204に対して結合され得、復帰コード(例えば図6の122)の端部に対して固定されるように構成され得る。この復帰コードのもう一方の端部は、バンジージャンパー118に対して固定可能であり得る。
【0044】
一例では、復帰ウィンチアーム220は、格納可能装置204に対して回転可能に結合され、跳下りプラットフォーム206上に復帰させられたバンジージャンパー118を位置づけることを可能にするように作動可能であってもよい。
【0045】
別の例では、復帰ウィンチアーム220は、格納可能装置204の端部セクション212に対して結合可能であり得る。
【0046】
さらに別の例では、関節連結された装置204は、橋下アクセス装置を実現するために橋300の下方に伸展され得る。
【0047】
図3および図4は、可動式バンジー装置200を操作する方法500を共に示す。図3および図4を参照すると、図5は、可動式バンジー装置200を操作する同一の方法500を示し、この可動式バンジー装置200は、車両シャシ(例えば202)と、車両シャシ(例えば202)に取り付けられた格納可能装置(例えば204)と、格納可能装置(例えば204)に対して可動的に結合された跳下りプラットフォーム(例えば206)と、跳下りプラットフォームに対して固定的に結合された巻上げフレーム(例えば208)と、を少なくとも備え得る。方法500では、この方法は、ステップ502で、格納可能装置204を第2の格納位置(例えば図2A図3の204)に維持しつつ、現在のバンジーサイトに可動式バンジージャンプ装置200を配置することと、ステップ504で、バンジージャンプのために第1の伸展位置に跳下りプラットフォーム(例えば図6の206)を配置することと、ステップ506で、巻上げフレーム(例えば208)に対してバンジーコード(例えば119)の一端部を固定し、バンジージャンパー(例えば118)に対してバンジーコード(例えば119)のもう一方の端部を固定することと、ステップ508で、跳下りプラットフォーム(例えば206)からのバンジージャンパー(例えば118)のジャンプを容易化することと、を含み得る。
【0048】
図3を参照すると、現在のバンジージャンプサイトに対して可動式バンジージャンプ装置(例えば200)を固定する前に、方法500は、以前のバンジージャンプサイトから現在のバンジージャンプサイトへ可動式バンジージャンプ装置(例えば200)を輸送することをさらに含んでもよく、これは、輸送の最中に格納可能装置(例えば204)を第2の格納位置に配置することを含む。図4を参照すると、バンジージャンプのために第1の伸展位置に跳下りプラットフォーム(例えば206)を配置する前に、方法500は、バンジージャンプのために第1の伸展位置に跳下りプラットフォーム(例えば206)を位置づけることを可能にするために、格納可能装置(例えば204)を第2の伸展位置に配置することをさらに含み得る。格納可能装置(例えば204)を第2の伸展位置に配置することは、車両シャシ(例えば202)に対して格納可能装置(例えば204)の中間セクション(例えば210)を伸展させることをさらに含み得る。中間セクション(例えば210)は、端部セクション(例えば212)に対して可動的に結合されてもよく、さらにこの端部セクション(例えば212)は、跳下りプラットフォーム(例えば206)に対して可動的に結合されてもよい。バンジージャンプのために第1の伸展位置に跳下りプラットフォーム(例えば206)を配置する方法は、端部セクション(例えば212)に対して跳下りプラットフォーム(例えば206)を摺動可能に伸展させることを含み得る。また、バンジージャンプのために第1の伸展位置に跳下りプラットフォーム(例えば206)を配置することは、端部セクション(例えば212)に対して跳下りプラットフォーム(例えば206)を摺動可能に伸展させることを含んでもよい。
【0049】
一例では、跳下りプラットフォーム(例えば206)は、端部セクション(例えば212)の長さ方向に対して直交方向に伸展され得る。
【0050】
別の例では、跳下りプラットフォーム(例えば206)は、端部セクション(例えば212)の長さ方向に対して平行方向に伸展され得る。
【0051】
図6は、様々な実施形態による、バンジージャンパー118がバンジーコード回収プロセスにある、図4の例示の可動式バンジー装置200の背面図である。ウィンチングシステムが、格納可能装置204の端部セクション212に対して回転可能に結合された復帰ウィンチ221と、コード回収を容易にするためにウィンチロープ122の一端部に対して回転可能に装着されたウィンチアーム220と、を少なくとも備え得る。ウィンチロープ122の他方の端部は、バンジージャンパー118に対して装着される。ウィンチングプロセスは、跳下りプラットフォーム206(元の跳下り場所)へバンジージャンパーを引き上げてまたは復帰させて戻すために、バンジースタッフ124によって手動によりまたは電気的に制御され得る。有利には、ウィンチシステムは、バンジージャンパー118が元の跳下り場所へ復帰させられることを可能にし得る、またはジャンプの完了後にバンジージャンパー118が安全な場所へ降ろされることを可能にし得る。
【0052】
バンジージャンパー118を復帰させる方法は、格納可能装置204に対して結合される復帰ウィンチアーム220に対して復帰コード122の一端部を固定するステップと、バンジージャンパー118に対して復帰コード122の他端部を固定するステップと、を含み得る。復帰させられたバンジージャンパー118は、復帰ウィンチアーム220を回転可能に作動させることにより跳下りプラットフォーム206上へと引き上げられて戻され得る。同様に、復帰させられたバンジージャンパー118は、橋下へまたは可動式バンジー装置の安全な場所へ降ろされてもよい。「橋下の」という用語は、橋の縁の外側の空間を除く、橋の真下の空間を示し得る。
【0053】
図7は、様々な実施形態による、図4の例示の可動式バンジージャンプ装置200の概略上面図である。
【0054】
図8は、様々な実施形態による、図4の例示の可動式バンジージャンプ装置の跳下りプラットフォーム206を伴う端部セクション212の概略斜視図である。バンジーコード119の一端部が、バンジージャンパー118に対して装着され得、バンジーコード119の他方の端部は、巻上げフレーム208に対して装着され得、さらにこの巻上げフレーム208は、ユニボディ構造の製造または溶接の様式で跳下りプラットフォーム206に対して結合され得る。
【0055】
図9A図9B、および図9Cは、格納位置にある可動式バンジー装置900のそれぞれ概略上面図、概略正面図、および概略背面図である。図1を参照すると、図9A図9Cの車両シャシ(例えば図1の102)は、トラックから改造され、格納可能装置(例えば図1の102)は、跳下りプラットフォーム(例えば図1の104)が輸送のために第1の格納位置に配置されるように構成される場合に、第2の格納位置に配置されるように構成される。有利には、装置200のかようなコンパクト構成は、輸送/配置換えのために構成される。
【0056】
図10は、橋300の断面図上に位置する図9Cの可動式バンジージャンプ装置の概略背面図である。図10に示すように、格納可能装置904は、車両シャシ902に取り付けられ得、跳下りプラットフォーム906は、格納可能装置904に対して回転可能に結合され得る。格納可能装置904が格納位置にある場合、跳下りプラットフォーム906も、格納位置にある。図10およびそれ以降の図において、跳下りプラットフォーム906の格納位置は、第1の格納位置と呼ばれ、格納可能装置904の格納位置は、第2の格納位置と呼ばれる。
【0057】
図11は、伸展位置にある可動式バンジージャンプ装置900の概略側面図である。図11では、跳下りプラットフォーム906は、跳下りプラットフォーム906が車両シャシの頂部に位置する第1の格納位置から、バンジージャンパー118に対して橋外跳下り場所を提供するために跳下りプラットフォーム906が車両シャシ902に対して伸展される第1の伸展位置にかけて、車両シャシ902の長さ方向に対して平行な軸に沿って90度回転され得る。
【0058】
図12は、図11の可動式バンジージャンプ装置の概略背面図である。図12に示すように、格納可能装置904は、三角形構造を備え、この三角形構造の2つの頂点を有する1つの辺が、跳下りプラットフォーム906を固定するように車両シャシ902に対して不動または固定的に取り付けられ、1つの頂点が、車両シャシ902に対して固定されずまたは可動的に結合される。格納可能装置904は、車両シャシの長さ方向に対して平行な軸に沿って90度だけ回転するように跳下りプラットフォームに対して回転可能に結合され、それにより跳下りプラットフォームは第1の格納位置から第1の伸展位置へと移行する。一例では、格納可能装置904は、車両シャシ902に対して固定的に結合されてもよく、伸展位置には配置されなくてもよい。
【0059】
別の例では、復帰ウィンチアーム(図示せず)が、跳下りプラットフォーム906に対して結合され得、復帰コードの一方の端部に対して固定されるように構成され得る。この復帰コードのもう一方の端部は、バンジージャンパー118に対して固定可能である。復帰ウィンチアームは、跳下りプラットフォーム906に対して回転可能に結合され、跳下りプラットフォーム906上に復帰させられたバンジージャンパー118を位置づけ得るように作動可能であってもよい。図9A図12では、巻上げフレームおよび復帰ウィンチアームは図示されないが、図7および図8に示す実施形態と同様の跳下りプラットフォーム906に設けられてもよい。
【0060】
バンジージャンプ装置900を操作する方法における主要ステップは、バンジージャンプ装置200を操作する方法500と同様である。個々のステップは、バンジージャンプのために第1の伸展位置に跳下りプラットフォーム906を配置する前に関するものである。装置900を操作する方法は、跳下りプラットフォーム906を第1の格納位置(例えば図10の906)から第1の伸展位置(例えば図12の906)へ移行させるために、車両シャシ902の長さ方向に対して平行な軸に沿って、関節連結された装置に対して結合されたヒンジを介して跳下りプラットフォーム906を90度回転させることを含んでもよく、格納可能装置904は、跳下りプラットフォーム906が第1の格納位置にあるため、同一位置に留まり得る。
【0061】
この方法は、跳下りプラットフォーム906に対して結合された復帰ウィンチアームに対して復帰コードの一端部を固定することと、バンジージャンパー118に対してこの復帰コードの他端部を固定することと、をさらに含む。
【0062】
復帰ウィンチアームは、格納可能装置904に対して回転可能に結合されてもよく、この方法は、バンジージャンパーのジャンプを容易化した後で、跳下りプラットフォーム906上に復帰させられたバンジージャンパー118を位置づけるために復帰ウィンチアームを回転可能に作動させることを含む。
【0063】
特定の実施形態を参照として本発明を具体的に図示し説明したが、添付の特許請求の範囲により定義されるような本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、形状および細部における様々な変更を行い得る点を当業者には理解されたい。したがって、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲と、この特許請求の範囲の意味および均等範囲に含まれるならびにしたがって包含されるように意図されたあらゆる変更と、によって示唆される。
【符号の説明】
【0064】
100 可動式バンジージャンプ装置、可動式バンジー装置
102 車両シャシ
104 格納可能装置
106 跳下りプラットフォーム
108 巻上げフレーム
118 バンジージャンパー
119 バンジーコード
122 復帰コード、ウィンチロープ
124 バンジースタッフ
200 可動式バンジー装置、可動式バンジージャンプ装置、可動式バンジージャンプ装置、バンジージャンプ装置
202 車両シャシ
204 格納可能装置
206 跳下りプラットフォーム
208 巻上げフレーム
210 中間セクション
212 端部セクション
220 復帰ウィンチアーム
221 復帰ウィンチ
300 橋
900 可動式バンジー装置、可動式バンジージャンプ装置、バンジージャンプ装置
902 車両シャシ
904 格納可能装置
906 跳下りプラットフォーム
図1
図2A
図2B
図2C
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9A
図9B
図9C
図10
図11
図12
【外国語明細書】