(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024068622
(43)【公開日】2024-05-20
(54)【発明の名称】リバリー修復のための装置及び方法
(51)【国際特許分類】
B05D 1/26 20060101AFI20240513BHJP
B41J 3/407 20060101ALI20240513BHJP
B05D 7/14 20060101ALI20240513BHJP
B05D 3/12 20060101ALI20240513BHJP
B41J 2/01 20060101ALI20240513BHJP
【FI】
B05D1/26 Z
B41J3/407
B05D7/14 M
B05D7/14 S
B05D3/12 C
B41J2/01 123
B41J2/01 109
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023142239
(22)【出願日】2023-09-01
(31)【優先権主張番号】17/983,166
(32)【優先日】2022-11-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】523043898
【氏名又は名称】ザ・ボーイング・カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(74)【代理人】
【識別番号】100163522
【弁理士】
【氏名又は名称】黒田 晋平
(74)【代理人】
【識別番号】100154922
【弁理士】
【氏名又は名称】崔 允辰
(72)【発明者】
【氏名】カースタ・ラーソン-スミス
(72)【発明者】
【氏名】シェーン・アーサー
(72)【発明者】
【氏名】エドワード・グリーン
(72)【発明者】
【氏名】マシュー・メリーン
(72)【発明者】
【氏名】アレクサンドラ・コロナ
(72)【発明者】
【氏名】テレル・ライリー
【テーマコード(参考)】
2C056
4D075
【Fターム(参考)】
2C056EE17
2C056FB09
2C056HA27
2C056HA42
4D075AA01
4D075AC06
4D075AC09
4D075AC88
4D075AC91
4D075AC93
4D075AC94
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4D075BB02X
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4D075CA48
4D075DA27
4D075DC08
4D075EA33
4D075EA43
(57)【要約】
【課題】本発明は、リバリー修復のための装置及び方法を提供する。
【解決手段】本明細書に開示されているのは、表面修復並びにリバリー印刷システム及び方法である。この方法は、変更済表面画像を有する航空機部品を受け取るステップと、変更済表面画像の特性に基づいて、塗料修復プロセス、デカール修復プロセス、又はインクジェット修復プロセスのうちの1つから修復プロセスを選択するステップとを含む。この方法はまた、変更済表面画像上で表面に塗料を塗布するステップを含む。デカール修復プロセスの選択に対応して、この方法は、変更済表面画像及び変更済表面画像に関連付けられた第2の画像の特性に基づいてデカール上に第1の画像を印刷するステップと、変更済表面画像上で少なくとも部分的にデカールを表面に貼り付けるステップとを含む。インクジェット修復プロセスの選択に対応して、この方法は、変更済表面画像の特性に基づいて表面の少なくとも一部にインクジェット修復プロセスを実行するステップを含む。
【選択図】
図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
航空機部品(340)の表面上に変更済表面画像を有する前記航空機部品(340)を受け取るステップと、
前記変更済表面画像の特性に基づいて、複数の修復プロセスから修復プロセスを選択するステップと、
前記修復プロセスとしての塗料修復プロセス(122)の選択に対応して、前記変更済表面画像上で前記表面に塗料を塗布するステップと、
前記修復プロセスとしてのデカール修復プロセス(124)の選択に対応して、前記変更済表面画像及び前記変更済表面画像に関連付けられた第2の画像の前記特性に基づいて、デカール上に第1の画像を印刷し、前記変更済表面画像上で少なくとも部分的に前記デカールを前記表面に貼り付けるステップと、
前記修復プロセスとしてのインクジェット修復プロセス(126)の選択に対応して、前記変更済表面画像の前記特性に基づいて、前記表面の少なくとも一部に対して前記インクジェット修復プロセスを実行するステップと
を含む、方法。
【請求項2】
さらに、前記インクジェット修復プロセス(126)の選択に対応して、
前記表面上の前記変更済表面画像を、前記表面と前記変更済表面画像との間のベースコートに至るまで除去し、
インクジェット印刷画像を作成するために、印刷媒体としてインクを使用して第3の画像を前記表面上にインクジェット印刷し、
前記第3の画像上にクリアコートを塗布する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記変更済表面画像を除去することが、溶剤ワイプを使用することを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
さらに、前記インクジェット修復プロセス(126)の選択に対応して、前記変更済表面画像を除去する前に、前記変更済表面画像上のクリアコートを除去し、前記変更済表面画像を除去した後に、前記変更済表面画像が除去された箇所にベースコートを塗布する、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記表面上の前記変更済表面画像の画像スキャンを生成して生成済画像スキャンを作成するステップと、
前記生成済画像スキャンを分析して前記変更済表面画像の前記特性を判定するステップと
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記修復プロセスを選択するステップが、前記生成済画像スキャンを分析することから判定された前記変更済表面画像の前記特性に基づいて、前記修復プロセスを自動的に選択するステップを含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記デカール上に前記第1の画像を印刷するステップが、
前記生成済画像スキャンを分析することから判定された前記変更済表面画像の前記特性に基づいて、前記デカールのサイズを選択するステップと、
前記生成済画像スキャンを分析することから判定された前記変更済表面画像の前記特性に基づいて、印刷媒体としてインクを使用して前記第1の画像を前記デカール上にインクジェット印刷するステップと
を含む、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記インクジェット修復プロセスを実行するステップが、前記生成済画像スキャンを分析することから判定された前記変更済表面画像の前記特性に基づく、請求項5に記載の方法。
【請求項9】
航空機部品の表面上の変更済表面画像の画像スキャンを生成する撮像装置(205)と、
プロセッサ(210)と
を備え、
前記プロセッサが、
前記変更済表面画像の特性を判定するために、前記画像スキャンを分析し、
前記変更済表面画像の前記特性に基づいて、複数の修復プロセスから1つの修復プロセスを選択する、
ように構成されている、システム(200)。
【請求項10】
前記修復プロセスとしてのデカール修復プロセスの選択に基づいてデカールを生成するデカール生成装置(215)をさらに備える、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記デカール生成装置(215)が、
前記変更済表面画像の特性に基づいて前記デカールのサイズを選択し、
前記変更済表面画像の変更されていないバージョンに基づいて、印刷媒体としてインクを使用して第1の画像を前記デカール上にインクジェット印刷する
ようにさらに構成されている、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記変更済表面画像の変更されていないバージョンに基づいて、前記表面上に第1の画像を印刷するインクジェット印刷装置をさらに備える、請求項9に記載のシステム。
【請求項13】
前記インクジェット印刷装置(220)が、
前記表面上の前記変更済表面画像を、前記表面と前記変更済表面画像との間のベースコートに至るまで除去し、
前記変更済表面画像の前記変更されていないバージョンに基づいて前記表面上に前記第1の画像をインクジェット印刷し、
前記第1の画像上にクリアコートを塗布する
ようにさらに構成されている、請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記インクジェット印刷装置(220)が、溶剤ワイプを使用して前記変更済表面画像を除去するようにさらに構成されている、請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記インクジェット印刷装置(220)が、
前記変更済表面画像を除去する前にクリアコートを除去し、
前記変更済表面画像を除去した後、ベースコートを塗布する
ようにさらに構成されている、請求項13に記載のシステム。
【請求項16】
航空機部品の表面上の変更済表面画像の画像スキャンを生成する撮像装置(205)と、
プロセッサ(210)と
を備え、
前記プロセッサが、
前記変更済表面画像の特性を判定するために、前記画像スキャンを分析し、
前記変更済表面画像の前記特性に基づいて、複数の修復プロセスから1つの修復プロセスを選択する
ように構成されている、装置。
【請求項17】
前記プロセッサ(210)が、前記修復プロセスとしてのデカール修復プロセスの選択に対応して、
前記変更済表面画像の前記特性に基づいてデカールのサイズを選択し、
前記変更済表面画像の変更されていないバージョンに基づいて、前記デカール上に印刷する画像を決定する
ようにさらに構成されている、請求項16に記載の装置。
【請求項18】
前記プロセッサ(210)が、前記修復プロセスとしての塗料修復プロセス又は前記インクジェット修復プロセスの選択に対応して、前記変更済表面画像の変更されていないバージョンに基づいて前記表面上に塗るための又はインクジェット印刷するための画像を決定するようにさらに構成されている、請求項16に記載の装置。
【請求項19】
前記プロセッサ(210)が、前記変更済表面画像の前記特性に基づいて、変更済表面画像除去命令を提供するようにさらに構成されている、請求項16に記載の装置。
【請求項20】
前記プロセッサ(210)が、選択された前記修復プロセスに基づいて、塗料修復設備プロセッサ(330)、デカール製造設備、又はインクジェット塗布設備(310)に修復命令を送信するようにさらに構成されている、請求項16に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、複雑な航空機部品を修復することに関し、より詳細には、製作中の画像及び製作後の画像を修復するために様々なプロセスを使用することに関する。
【背景技術】
【0002】
航空機の表面に塗布された材料の適切な接着は困難であり得る。材料を航空機の表面に接着することは、材料が航空機の表面上の変更済み画像の修復に関連する場合に、より複雑になる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本出願の主題は、現状の最新技術に対応して、特に、現在利用可能な技術によってまだ完全には解決されていない航空機表面上の画像を識別及び修復するという欠点に対応して開発された。したがって、本出願の主題は、従来技術の上述の欠点の少なくともいくつかを克服する方法及びシステムを提供するために開発された。
【0004】
以下は、本明細書に開示される主題の、特許請求されてもよいし、されなくてもよい例の非網羅的なリストである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一例では、方法は、航空機の表面上に変更済表面画像を有する航空機又は航空機部品を受け取るステップを含む。航空機部品を受け取ると、この方法は、変更済表面画像の特性に基づいて、塗料修復プロセス、デカール修復プロセス、又はインクジェット修復プロセスのうちの1つから修復プロセスを選択するステップを含む。塗料修復プロセスの選択に対応して、この方法は、変更済表面画像上の表面に塗料を塗布するステップも含む。デカール修復プロセスの選択に対応して、この方法はまた、変更済表面画像及び/又は変更済表面画像に関連付けられた第2の画像の特性に基づいて、デカール上に第1の画像を印刷するステップと、変更済表面画像上で少なくとも部分的にデカールを表面に貼り付けるステップとを含む。インクジェット修復プロセスの選択に対応して、この方法は、変更済表面画像の特性に基づいて、表面の少なくとも一部にインクジェット修復プロセスを実行するステップも含む。
【0006】
別の例では、システムは、撮像装置とプロセッサとを含む。撮像装置は、航空機部品の表面上の変更済表面画像の画像スキャンを生成する。プロセッサは、変更済表面画像の特性を判定するために画像スキャンを分析し、変更済表面画像の特性に基づいて、複数の修復プロセスから1つの修復プロセスを選択する。複数の修復プロセスは、塗料修復プロセスと、デカール修復プロセスと、インクジェット修復プロセスとを含む。
【0007】
さらに別の例では、装置は、撮像装置と、プロセッサとを含む。撮像装置は、航空機部品の表面上の変更済表面画像の画像スキャンを生成する。プロセッサは、変更済表面画像の特性を判定するために画像スキャンを分析し、変更済表面画像の特性に基づいて、複数の修復プロセスから1つの修復プロセスを選択する。複数の修復プロセスは、塗料修復プロセスと、デカール修復プロセスと、インクジェット修復プロセスとを含む。
【0008】
本開示の主題の記載された形態、構造、利点、及び/又は特性は、1以上の例及び/又は実施態様において任意の適切な方法で組み合わせることができる。以下の説明では、本開示の主題の例の完全な理解を与えるために、多くの特定の詳細が提供される。関連技術の当業者は、本開示の主題が、特定の例又は実施態様の特定の形態、詳細、構成要素、材料、及び/又は方法のうちの1以上を使用せずに実施され得ることを認識されよう。他の例では、追加の形態及び利点が、すべての例又は実施態様に存在しない可能性がある特定の例及び/又は実施態様で認識され得る。さらに、いくつかの例では、本開示の主題の態様を不明瞭にすることのないように、周知の構造、材料、又は動作が詳細に図示又は記載されない場合もある。本開示の主題の形態及び利点は、以下の説明及び添付の特許請求の範囲を読めばより完全に明らかになり、又は、以下に記載される主題の実施によって知ることができよう。
【0009】
主題の利点をより容易に理解できるようにするために、上で簡単に説明した主題のより具体的な説明を、添付の図面に示されている特定の例を参照することによって提供する。これらの図面は主題の典型的な実施例のみを描写していることを理解し、したがってそれらがその範囲を限定しているとみなすべきではない。本主題は、図面の使用により、さらなる特異性及び詳細とともに記載され説明される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1A】本開示の1以上の例による、表面画像修復を実行するための方法の概略フロー図である。
【
図1B】本開示の1以上の例による、表面画像修復を実行するための方法の概略フロー図である。
【
図2】本開示の1以上の例による、
図1A及び
図1Bの方法を実行する構成要素のブロック図である。
【
図3】本開示の1以上の例による、塗料/画像除去、表面調製、印刷、及び仕上げ環境の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本明細書を通しての「1つの例(one example)」、「一例(an example)」、又は同様の用語への言及は、例に関連して説明されている特定の形態、構造、又は特性が本開示の少なくとも1つの例に含まれることを意味する。本明細書全体にわたる「1つの例では」、「一例では」という語句及び同様の用語の出現は、必ずしもそうではないが、すべてが同じ例を参照し得る。同様に、「実施態様」という用語の使用は、本開示の1以上の例に関連して説明される特定の形態、構造、又は特性を有する実施態様を意味するが、そうでないことを示す明確な相関関係がない場合、実施態様は、1以上の例に関連付けられ得る。
【0012】
本明細書では、「印刷された」又は「インクジェット印刷された(inkjet printed)」又は「インクジェット印刷された(ink-jet printed)」又は「インクジェット印刷された(ink jet printed)」という用語を参照して、印刷媒体としてインクを使用して印刷面を形成する方法を意味する。インクは、固体又は液体などのインクであってもよい。「塗装された」又は「塗装する」という用語は、塗布方法において塗料を使用するプロセスを指す。「デカール」という用語は、表面に付着可能な別個に印刷された可撓性材料を指す。内部及び外部デカールは、塗装されていない技術的なマーキング、ロゴ、旗及びリバリー用に航空機に使用される。デカールは、デジタル印刷デザイン(すなわち、アップリケ、大面積のグラフィックデカール、航空フィルムなど)を有する粘着フィルムである。航空機製造業者はデカールを使用し、アフターマーケット業者はそれらを装飾的なリバリーのために使用し、それらは、通常、写実的画像用に、及び、塗料を用いて実現するのが困難な/費用がかかる他の設計要素(例えばフェード)用に使用される。デカールは、航空会社の顧客に費用対効果の高いブランド差別化を提供し、コスト及びフローを追加することなく、複雑なリバリーの使用を可能にし、速度を向上させ、有害物質の使用を減らし、重量を減らすことができる。
【0013】
以下の詳細な説明は、本開示を実施するための装置、システム、及び方法の両方を提供するように意図されている。本開示の実際の範囲は、添付の特許請求の範囲によって定義される。
【0014】
図1Aを参照すると、一例によれば、航空機部品のリバリーを修復する方法100が示されている。本明細書で使用される場合、リバリーは、部品の外面に施される(例えば、印刷、塗装、接着される)様々な単純又は包括的な画像のいずれかである。特定の例では、航空機のリバリーは、色彩、グラフィック、及び印刷上の識別子を含む記号のセットを含み、操作者が航空機の操作者を識別するために、航空機に施す。
【0015】
方法100は、表面画像/リバリー修復を必要とする航空機部品を受け取るステップ(ブロック105)を含む。本明細書で定義されるように、修復を必要とする航空機の表面上の画像/リバリーは、画像が、意図された表面画像又は最初に適用された画像に対して変更されているため、又はそれとは異なるため、変更済表面画像と呼ばれる。さらに、方法100は、航空機部品の表面上の変更済表面画像の特性を手動及び/又は自動で判定するステップ(ブロック110)を含む。変更済表面画像の特性は、塗料及び/又はインクの欠陥(例えば、滲み、低彩度又は高彩度、バンディングエラー、表面汚染(例えば、破片、グリース、流体、又は他の汚染物質)、スプレーしぶき、伸張、収縮、エッジ欠陥、ウォッシュアウト、カラーアウテージ(color outage)など)、粒子汚染(例えば、ほこり、糸くず、昆虫など)、クレータ(例えば、フィッシュアイ)、滲み、水滴、雪崩、不適切な塗料付着、ゴースト、曇り、くすみ、色かぶり、微細なくぼみ、テープ又はマスキングによって引き起こされる変形、微細なブリスター、オレンジピール、又は同等の表面欠陥を含むことができる。画像の特性はまた、変更済表面画像のサイズ及び位置を含むことができる。
【0016】
さらに、方法100は、塗料欠陥検出システムを使用して、変更済表面画像の判定された特性に基づいて、及び/又は元のリバリーがどのように施されたかに基づいて、修復プロセスを手動又は自動で選択するステップ(ブロック115)を含む。ブロック115で選択された修復プロセスが塗料修復プロセス122である場合、方法100は、変更済表面画像の判定された特性に基づいて、変更済表面画像の表面領域を調製することを含む(ブロック120)。表面調製は、圧縮空気を適用すること、洗浄溶剤又はシンナーを適用すること、湿ったワイパーで拭き取ること、タックラグを適用すること、サンディング、研磨、又は任意の同等の表面調製技術を含むことができる。ブロック120において表面が調製された後、方法100の塗料修復プロセス122は、変更済表面画像の判定された特性に基づいて、変更済表面画像に関連付けられた表面の画像領域と視覚的にブレンドするために着色塗料を噴霧及び/又は塗布するステップ(ブロック125)と、塗布された塗料の上に仕上げコートを塗布するステップ(ブロック130)とを含む。
【0017】
ブロック115で選択された修復プロセスがデカール修復プロセス124である場合、方法100は、変更済表面画像の判定された特性に基づいてサイズ設定されたデカール上に画像を印刷するステップ(ブロック140)を含む。画像がデカール上に印刷された後、方法100のデカール修復プロセス124は、変更済表面画像に関連付けられた領域を調製するステップと、デカールを貼り付けるステップと、デカール上に仕上げコートを塗布するステップとを含む(ブロック145)。
【0018】
図1A及び
図1Bを参照すると、ブロック115で選択された修復プロセスがインクジェット修復プロセス126である場合、方法100は、変更済表面画像の判定された特性に基づいて、変更済表面画像が位置する航空機部品にクリアコートがあるかどうかを判定するステップ(ブロック150)を含む。クリアコートを有する航空機部品は、航空隊の航空機(fleet aircraft)上に存在する航空機部品を示しているか、又はクリアコートの塗布後に画像損傷/変更が生じた新しい航空機部品である。
【0019】
ブロック150において判定されるように、クリアコートが存在しない場合、方法100のインクジェット修復プロセス126は、溶剤ワイプを使用して変更済表面画像を除去するステップ(ブロック155)と、除去された画像の領域上にリバリーをインクジェット印刷するステップ(ブロック160)と、変更済表面画像の判定された特性に基づいてクリアコートを塗布するステップ(ブロック165)とを含み、その後、方法100は終了する。これは、典型的には、クリアコート塗布の前に新しい航空機部品にインクジェット印刷を適用した後、画像が変更された場合である。
【0020】
ブロック150において判定されるように、クリアコートが存在する場合、方法100のインクジェット修復プロセス126は、クリアコートを機械的に研磨するステップ(ブロック170)と、白色ベースコートを塗布するステップ(ブロック175)とを含み、修復中の領域がリバリーの交換を必要とすると判定された場合(ブロック180)、方法100のインクジェット修復プロセス126のブロック160及びブロック165に進み、方法100は終了する。
【0021】
図2を参照すると、特定の例によれば、システム200は、方法100のステップの少なくともいくつかを実行する。システム200は、撮像装置205と、プロセッサ210と、デカール生成装置215と、インクジェット印刷装置220とを含む。撮像装置205は、航空機部品の表面上の変更済表面画像の画像スキャンを生成する。撮像装置205は、航空機部品のアナログ又はデジタル画像を記録することができる任意のカメラ装置であってもよい。追加的に又は代替的に、撮像装置205は、孔食、水滴、汚染物質付着、又は、塗布された表面材料の予想される厚さを追加する、若しくは予想される厚さから除外される他の異常を検出するために、航空機部品の表面の深度値を感知することができる。撮像装置205は、例えば、超音波装置、レーダセンサ、及び/又は光検知測距(「LIDAR」)センサであってもよい。
【0022】
プロセッサ210は、生成済画像スキャンを分析して変更済表面画像の特性を生み出し、変更済表面画像の特性に基づいて複数の修復プロセスから1つの修復プロセスを選択する。デカール生成装置215は、デカール修復プロセスの少なくとも一部を実行する。デカール生成装置215は、デカールのサイズを選択し、変更済表面画像の特性に基づいてデカールにリバリーを印刷することができる。様々な実施形態では、デカール生成装置215は、航空機部品にデカールを貼り付け、デカール上にクリアコートを塗布するためのロボット制御された部品を含むことができる。
【0023】
インクジェット印刷装置220は、インクジェット修復プロセスの少なくとも一部を実行する。インクジェット印刷装置220は、表面処理用具を用いて、表面上の変更済表面画像をベースコートに至るまで除去し、表面上にリバリーをインクジェット印刷するように構成されている。サンディングが行われた場合は、ベースコートは、リバリーをインクジェット印刷する前に塗布されてもよい。リバリーは、表面上の変更済表面画像(例えば、元の画像の変更が行われている)に関連付けられた変更されていない表面画像(例えば、原画像)に関連付けられている。インクジェット印刷装置220は、クリアコート塗布器を用いて、少なくともインクジェット印刷画像上にクリアコートを塗布するようにさらに構成されている。接着促進剤も塗布され得る。様々な実施形態では、インクジェット印刷装置220は、航空機部品にリバリーを施すため、及び/又はリバリーの上にクリアコートを塗布するためのロボット制御された部品を含んでいてもよい。
【0024】
様々な実施形態では、インクジェット印刷装置220は、溶剤ワイプ又は同等の製品を使用して変更済表面画像を除去するように構成されている。インクジェット印刷装置220は、変更済表面画像を除去する前に存在しているクリアコートに対応してクリアコートを除去し、インクジェット印刷画像を適用する前に両方ともベースコートを塗布することができる。
【0025】
図3を参照すると、いくつかの例によれば、航空機格納庫300は、互いに隣接してそれぞれが独立して環境制御される複数の表面処理ベイを含む。本明細書で使用される場合、特に明記しない限り、「ベイ」は、塗料除去ベイ302、表面調製ベイ305、リバリー塗装ベイ310、及び表面仕上げベイ315を意味する。表面処理ベイは、航空機部品340上の変更済みリバリーを修復するために使用される。様々な実施形態において、表面処理ベイは、塗料除去ベイ302、表面調製ベイ305、リバリー塗装ベイ310、及び表面仕上げベイ315を含む。
【0026】
様々な実施形態では、各ベイ内への、及び各ベイ間の航空機部品340の移動は、天井クレーンシステム、航空機牽引車、追跡システムなどの様々な運動装置によって実行されてもよい。航空機部品340又は航空機部品は、表面処理ベイの外部であるが未だ航空機格納庫300内である環境に曝されることなく、隣接するベイ間を移動することができる。各ベイは、各ベイ間に密閉可能なドア又はパーティション325、330、335と、塗料除去ベイ302への密閉可能な入口パーティション350と、表面仕上げベイ315への密閉可能な出口パーティション355とを備えて隣接して配置されているため、修復処理が塗料除去ベイ302で開始してから修復処理が表面仕上げベイ315で終了するまで、航空機部品340の周囲で環境十全性が維持される。言い換えれば、各ベイ内の環境が制御され、パーティション325、330、335が密閉可能であるため、航空機部品340又は複数の部品は、表面処理ベイの外部の環境に曝されることなく、隣接するベイ間で移動することができる。
【0027】
塗料除去ベイ302及び表面調製ベイ305は、可動ドア又はパーティション325によって分離されている。パーティション325は、塗料除去ベイ302の環境を表面調製ベイ305の環境から分離した状態に保つために、密閉可能であってもよい。塗料除去ベイ302では、任意の画像、デカール、表面欠陥などが、プロセッサ210によって判定された特性に基づいて、様々な異なるプロセスによって除去又は固定される。塗料除去ベイ302は、航空隊の航空機並びに製造中の航空機に表面処理を施すことを可能にする。塗料除去ベイ302は、加熱換気空調(「HVAC」)システム304と、撮像装置205と、火災抑制システムと、塗料除去ベイ302で使用又は生産される材料を安全に取り扱うための装置とを含むことができる。
【0028】
パーティション325は、表面調製ベイ305の環境を塗料除去ベイ302の環境から一時的に分離(例えば、隔離又は密閉)した状態に保つために密閉可能であってもよい。塗料除去ベイ302で行われるプロセスが完了した後、パーティション325が開かれ、航空機部品340は、運動装置を介して表面調製ベイ305内に移動される。航空機格納庫300は、複数の航空機を異なるベイで同時に処理するように構成され得るため、航空機部品340は、表面調製ベイ305内にある航空機部品340がどれでもリバリー塗装ベイ310に移動されるまで、表面調製ベイ305内に移動されない。
【0029】
表面調製ベイ305では、航空機部品340の表面は、プライマー、ベースコート、又はモノコートのいずれかが塗布される前に調製される。航空機部品340は、完全に組み立てられた航空機又は完全に組み立てられた航空機の一部、例えば、限定はしないが、垂直安定板を備える又は備えていない胴体、翼を備える又は備えていない胴体、取り付けられていない翼、取り付けられていない垂直安定板、又は取り付けられていないエレベータであってもよい。スキャンされた航空機部品の判定された特性に基づいて調製される表面のこれらの部分のみを露出させるために、マスカント又はカバーが航空機部品340の表面に適用される。マスカントはまた、周囲領域を、洗浄材(すなわち、溶剤、塗料除去剤など)から保護し、修復領域の外側の領域を損傷することから保護するために使用される。表面の露出部分はまた、リバリー塗装ベイ310内でリバリーを受け取ることができる。したがって、マスカントの材料がスプレーしぶき防止用に使用され、調製プロセス中に損なわれない場合、マスカント又はカバーは、調製及び印刷プロセス全体にわたって所定の位置に留まることができる。車輪格納室のカバーは、塗料除去ベイ302、表面調製ベイ305、リバリー塗装ベイ310、及び表面仕上げベイ315で行われるプロセスのためにカバーを残すことができる一例である。
【0030】
マスカントが表面に塗布された後、微粒子が表面から除去される。表面調製ベイ305は、表面上に強制空気を加えて表面から微粒子を除去するための空気圧縮機を含むことができる。追加的に又は代替的に、表面調製ベイ305は、表面から微粒子を除去するために表面に適用される溶剤、湿性ワイプ、ドライワイプ、及び/又はタックラグを含んでもよい。次いで、判定された特性及び表面保護要件に基づいて、プライマー、ベースコート、又はモノコートのうちの1以上が、航空機の表面材料特性、航空機表面に施されるリバリーの特性に従って塗布される。
【0031】
表面調製ベイ305は、湿度、空気圧、空気質などを、表面の調製、並びに、ベースコート及び/又はモノコートの塗布を促進するレベルに維持するHVACシステム307を含むことができる。表面調製ベイ305は、表面の乾燥又は表面に塗布された材料の硬化が行われる場合、加熱装置309を含むことができる。表面調製ベイ305で実行されるプロセスは、手動で実行されてもよい。しかしながら、ロボット装置又は機械的に補助された装置も使用することができる。任意の完全ロボット装置は、操作者がプロセスを制御することを可能にするためのユーザインターフェースを有するコントローラ/プロセッサによって自動的に制御されてもよい。
【0032】
表面調製ベイ305では、航空機部品340の表面は、スキャンされた航空機部品の判定された特性に基づいてマスキングされ、洗浄される。次いで、プライマーは、航空機の表面材料特性、塗装されるべきリバリー、及び表面保護の要件に従って塗布される。表面調製ベイ305及びリバリー塗装ベイ310は、可動ドア又はパーティション330によって分離されている。パーティション330は、リバリー塗装ベイ310の環境を表面調製ベイ305の環境から一時的に分離(例えば、隔離又は密閉)した状態に保つために密閉可能であってもよい。表面調製ベイ305内で実行されるプロセスが完了した後、パーティション330が開かれ、航空機部品340は、運転装置を介して、リバリー塗装ベイ310内に移動される。航空機格納庫300は、複数の航空機を異なるベイで同時に処理するように構成され得るため、航空機部品340は、リバリー塗装ベイ310内にある航空機部品340がどれでも表面仕上げベイ315に移動されるまで、リバリー塗装ベイ310内に移動されない。
【0033】
リバリー塗装ベイ310では、判定された特性に基づいて、航空機部品340の表面の少なくとも一部にリバリーが施される。リバリー塗装ベイ310は、効率的で効果的なリバリー塗装に関連付けられた様々な所定の要件に従う環境的形態を含む。例えば、リバリー塗装ベイ310は、湿度、空気圧、空気質などを所定のレベルに維持するHVACシステム312を含むことができる。リバリー塗装ベイ310は、限定はしないが、自動ロボット・インクジェット・システムなどのリバリー塗装装置を含む。リバリー塗装ベイ310は、表面の乾燥又は表面に塗布された材料の硬化が行われる場合、加熱装置314を含むことができる。リバリー塗装ベイ310内で実行されるプロセスは、手動の塗装技術を使用して手動で実行されてもよい。特定の例では、航空機格納庫300は、異なるベイ内の複数の航空機を同時に処理するように構成されている。そのような例では、航空機部品340は、リバリー塗装ベイ310内にある航空機部品340がどれでもリバリー塗装ベイ310から表面仕上げベイ315内に移動されるまで、リバリー塗装ベイ310内に移動されない。
【0034】
表面仕上げベイ315では、限定はしないが、判定された特性に基づいて、拾い塗り及びクリアコートの塗布などの表面仕上げステップが実行される。表面仕上げベイ315は、湿度、空気圧、空気質などを、表面の調製及びクリアコートの塗布を促進するレベルに維持するHVACシステム317を含むことができる。表面仕上げベイ315は、表面の乾燥又は表面に塗布された材料の硬化が行われる場合、加熱装置319を含むことができる。表面仕上げベイ315内で実行されるプロセスは、手動で実行されてもよいが、ロボット装置又は機械的に補助された装置も使用することができる。任意の完全ロボット装置は、操作者がプロセスを制御することを可能にするためのユーザインターフェースを有するコントローラ/プロセッサによって自動的に制御されてもよい。パーティション335は、表面仕上げベイ315の環境をリバリー塗装ベイ310の環境から一時的に分離(例えば、隔離又は密閉)した状態に保つために密閉可能であってもよい。
【0035】
リバリー塗装ベイ310及び表面仕上げベイ315は、可動ドア又はパーティション335によって分離されている。パーティション335は、リバリー塗装ベイ310の環境を表面仕上げベイ315の環境から分離した状態に保つために密閉可能であってもよい。リバリー塗装ベイ310で実行されるプロセスが完了すると、パーティション335が開かれ、予め表面仕上げベイ315内にある任意の航空機又は航空機部品が出て行くことを条件に、航空機部品340が表面仕上げベイ315内に移動される。
【0036】
様々な実施形態では、航空機部品340の移動は、天井クレーンシステム、航空機牽引車、追跡システムなどの様々な装置によって実行されてもよい。航空機部品340又は航空機部品は、表面処理ベイの外部の環境に曝されることなく、隣接するベイ間で移動されてもよい。
【0037】
塗料除去ベイ302、リバリー塗装ベイ310、及び/又は表面仕上げベイ315は、航空機、又は、胴体若しくは翼などの航空機部品340に応じてサイズ設定されてもよい。特定の例では、表面調製ベイ305、リバリー塗装ベイ310、及び表面仕上げベイ315は、コストを改善し、熱/冷気、湿度、及び空気質を制御する複雑さを軽減するためにサイズが制限される。また、複数の隣接するベイ内で航空機部品340のためのプロセスを実行することにより、ウイングスタンド及びスタッカ/リフトの必要性が少なくなるため、安全性が向上し、それによって衝突回避インシデントが減少する。
【0038】
様々な実施形態では、リバリー塗装ベイ310は、自動ロボット制御アクチュエータ及びノズルを含むリバリー作製システム(例えば、インクジェット印刷装置220)を含むことができる。インクジェット印刷装置220は、制御経路及びリアルタイムセンサ情報を使用して、プロセッサ210から受信した特性に基づいて航空機部品のリバリー印刷を実行するためのロボット印刷システムを制御する。
【0039】
様々な実施形態では、インクジェット印刷装置220は、プロセッサ、入力/出力(「I/O」)装置、及びメモリ装置を含む訓練及び/又は制御システムを含むことができる。プロセッサは、I/O装置及びメモリ装置とデータ通信する。メモリ装置は、プロセッサによって実行されるとき、いくつかの所定のタスクを実行するプログラムコード命令(すなわち、ソフトウェア)を含むコンピュータ可読媒体である。プロセッサは、塗装される航空機部品の3次元(3D)デジタルモデルを受信する。3Dモデルは、メモリ装置に記憶されてもよく、又は3Dモデルは、別の3Dモデル生成システムから受信されてもよい。メモリ装置は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読出し専用メモリ(ROM)、又は他のメモリ構造などの非一過性コンピュータ可読媒体を含む。
【0040】
様々な実施形態では、インクジェット印刷装置220は、センサから受信したシミュレートされたセンサデータ又は実際のセンサデータを受信する。シミュレートされた、又は実際のセンサデータは、湿度、大気圧、又は他の環境データなどの環境情報を含む。追加的に又は代替的に、シミュレートされた、又は実際のセンサデータは、シミュレートされた、又は実際の測定情報を含む。
【0041】
様々な実施形態では、インクジェット印刷装置220は、ロボット部品、プリントヘッドアセンブリ、及び/又はメモリ装置を含むことができる。プリントヘッドアセンブリは、複数のプリントヘッドと、複数のアクチュエータと、複数のセンサとを含む。プリントヘッドアセンブリは、ロボット制御されている。本明細書で使用される場合、ロボットシステムは、1以上のロボットコントローラ、アクチュエータアーム、モータ、ホイール、プーリ、エンドエフェクタなどを含むことができ、これらはいくつかの例では当技術分野で周知である。ロボットシステムのロボットコントローラは、ロボットシステムの作動可能な構成要素の作動を制御するようにプログラム化できる。
【0042】
上述したように、ロボットコントローラは、他のアクチュエータ/モータ及びプリントヘッドアセンブリのアクチュエータの動きを制御するために、プリントヘッドアセンブリ及び他のアクチュエータ/モータに動作コマンドを送信するようにプログラムされる。
【0043】
様々な実施形態では、センサは、ロボットコントローラ、アクチュエータ/モータ、及びプリントヘッドアセンブリによって実行される印刷動作を含む、印刷システムの動作中にデータをスキャン及び収集するように構成されている。いくつかの例では、センサは、デジタルカメラ又は他のそのようなビジョンセンサなどのビジョンデータセンサ、飛行時間型カメラ、LIDARセンサ又は他のそのような距離測定センサなどの距離データセンサ、干渉計、プロフィロメータ又は他のそのような表面トポグラフィセンサなどのトポグラフィセンサ、容量性トランスデューサ、又は超音波トランスデューサを含む。
【0044】
1つの非限定的な例では、センサは、航空機部品の外形表面及び周囲領域の表面トポグラフィデータをスキャンして収集するように構成された表面スキャンレーザを含む。表面トポグラフィデータは、表面粗さデータ、表面撮像データ、場所/位置決めデータ、高さ感知データ、角度配向データ、及び任意の他のそのような表面データを含むことができる。
【0045】
印刷に関して本明細書に記載される方法及びプロセスはまた、限定はしないが、処理される物体の外形表面に沿って適用される洗浄、研磨、下塗り、保護、修復、又は他のそのような表面処理などの、他の表面処理用具とともに使用されてもよい。
【0046】
この段落の以下の部分は、本明細書に開示される主題の実施例1について説明する。実施例1によれば、方法は、航空機の表面上に変更済表面画像を有する航空機部品を受け取るステップを含む。航空機部品を受け取ると、この方法は、変更済表面画像の特性に基づいて、塗料修復プロセス、デカール修復プロセス、又はインクジェット修復プロセスのうちの1つから修復プロセスを選択するステップを含む。塗料修復プロセスの選択に対応して、この方法は、変更済表面画像上の表面に塗料を塗布するステップも含む。デカール修復プロセスの選択に対応して、この方法はまた、変更済表面画像及び変更済表面画像に関連付けられた第2の画像の特性に基づいてデカール上に第1の画像を印刷するステップと、変更済表面画像上で少なくとも部分的にデカールを表面に貼り付けるステップとを含む。インクジェット修復プロセスの選択に対応して、この方法は、変更済表面画像の特性に基づいて、表面の少なくとも一部にインクジェット修復プロセスを実行するステップも含む。
【0047】
この段落の以下の部分は、本明細書に開示される主題の実施例2について説明する。上記の実施例1を包含する実施例2によれば、この方法はまた、表面上の変更済表面画像を、表面と変更済表面画像との間のベースコートに至るまで除去するステップと、インクジェット印刷画像を作成するために表面上に第3の画像をインクジェット印刷するステップと、第3の画像上にクリアコートを塗布するステップとを含む。
【0048】
この段落の以下の部分は、本明細書に開示される主題の実施例3について説明する。上記の実施例2を包含する実施例3によれば、この方法はまた、溶剤ワイプを使用して変更済表面画像を除去するステップを含む。
【0049】
この段落の以下の部分は、本明細書に開示される主題の実施例4について説明する。上記の実施例2~3の一方を包含する実施例4によれば、この方法は、さらにインクジェット修復プロセスの選択に対応して、変更済表面画像を除去する前に、変更済表面画像上のクリアコートを除去するステップと、変更済表面画像を除去した後に、変更済表面画像が除去された箇所にベースコートを塗布するステップとをさらに含む。
【0050】
この段落の以下の部分は、本明細書に開示される主題の実施例5について説明する。上記の実施例1~4のいずれか1つを包含する実施例5によれば、インクジェット修復プロセスの選択に対応して、この方法は、変更済表面画像を除去する前に、変更済表面画像上のクリアコートを除去するステップを含み、この方法は、変更済表面画像を除去した後に、変更済表面画像が除去された箇所にベースコートを塗布するステップを含む。
【0051】
この段落の以下の部分は、本明細書に開示される主題の実施例6について説明する。上記の実施例5を包含する実施例6によれば、この方法は、生成済画像スキャンを作成するために表面上の変更済表面画像の画像スキャンを生成するステップと、変更済表面画像の特性を判定するために生成済画像スキャンを分析するステップとを含む。
【0052】
この段落の以下の部分は、本明細書に開示される主題の実施例7について説明する。上記の実施例5又は実施例6を包含する実施例7によれば、デカール上に第1の画像を印刷するステップは、生成済画像スキャンを分析することから判定された変更済表面画像の特性に基づいて、デカールのサイズを選択するステップと、生成済画像スキャンを分析することから判定された変更済表面画像の特性に基づいて、デカール上に第1の画像を印刷するステップとを含む。
【0053】
この段落の以下の部分は、本明細書に開示される主題の実施例8について説明する。上記の実施例5~7のいずれか1つを包含する実施例8によれば、インクジェット修復プロセスを実行するステップは、生成済画像スキャンを分析することから判定された変更済表面画像の特性に基づく。
【0054】
この段落の以下の部分は、本明細書に開示される主題の実施例9について説明する。実施例9によれば、システムは、撮像装置とプロセッサとを含む。撮像装置は、航空機部品の表面上の変更済表面画像の画像スキャンを生成する。プロセッサは、変更済表面画像の特性を判定するために画像スキャンを分析し、変更済表面画像の特性に基づいて、複数の修復プロセスから1つの修復プロセスを選択する。複数の修復プロセスは、塗料修復プロセスと、デカール修復プロセスと、インクジェット修復プロセスとを含む。
【0055】
この段落の以下の部分は、本明細書に開示される主題の実施例10について説明する。上記の実施例9を包含する実施例10によれば、システムは、デカール修復プロセスの選択に基づいてデカールを生成するデカール生成装置をさらに含む。
【0056】
この段落の以下の部分は、本明細書に開示される主題の実施例11について説明する。上記の実施例10を包含する実施例11によれば、デカール生成装置は、変更済表面画像の特性に基づいてデカールのサイズをさらに選択し、変更済表面画像の変更されていないバージョンに基づいてデカール上に第1の画像を印刷する。
【0057】
この段落の以下の部分は、本明細書に開示される主題の実施例12について説明する。上記の実施例9~11のいずれか1つを包含する実施例12によれば、システムは、変更済表面画像の変更されていないバージョンに基づいて表面上に第1の画像を印刷するインクジェット印刷装置をさらに含む。
【0058】
この段落の以下の部分は、本明細書に開示される主題の実施例13について説明する。上記の実施例12を包含する実施例13によれば、表面と変更済表面画像との間のベースコートに至るまで、インクジェット印刷装置が表面上の変更済表面画像をさらに除去するか、又は、インクジェット印刷装置に関連付けられた用具(例えば、溶剤ワイプ)が表面上の変更済表面画像を除去するために使用され、インクジェットは、変更済表面画像の変更されていないバージョンに基づいて第1の画像を表面に印刷し、接着促進剤を塗布し、第1の画像及び接着促進剤の上にクリアコートを塗布する。
【0059】
この段落の以下の部分は、本明細書に開示される主題の実施例14について説明する。上記の実施例13を包含する実施例14によれば、インクジェット印刷装置は、溶剤ワイプを使用して変更済表面画像をさらに除去する。
【0060】
この段落の以下の部分は、本明細書に開示される主題の実施例15について説明する。上記の実施例13又は14を包含する実施例15によれば、インクジェット印刷装置は、変更済表面画像を除去する前にクリアコートをさらに除去し、変更済表面画像を除去した後にベースコートを塗布する。
【0061】
この段落の以下の部分は、本明細書に開示される主題の実施例16について説明する。実施例16によれば、装置は、撮像装置とプロセッサとを含む。撮像装置は、航空機部品の表面上の変更済表面画像の画像スキャンを生成する。プロセッサは、変更済表面画像の特性を判定するために画像スキャンを分析し、変更済表面画像の特性に基づいて、複数の修復プロセスから1つの修復プロセスを選択する。複数の修復プロセスは、塗料修復プロセスと、デカール修復プロセスと、インクジェット修復プロセスとを含む。
【0062】
この段落の以下の部分は、本明細書に開示される主題の実施例17について説明する。上記の実施例16を包含する実施例17によれば、プロセッサは、デカール修復プロセスの選択に対応して、変更済表面画像の特性に基づいてデカールのサイズをさらに選択し、変更済表面画像の変更されていないバージョンに基づいてデカールに印刷する画像を決定する。
【0063】
この段落の以下の部分は、本明細書に開示される主題の実施例18について説明する。上記の実施例16又は実施例17を包含する実施例18によれば、プロセッサは、塗料修復プロセス又はインクジェット修復プロセスの選択に対応して、変更済表面画像の変更されていないバージョンに基づいて、表面上に塗るための又はインクジェット印刷するための画像をさらに決定する。
【0064】
この段落の以下の部分は、本明細書に開示される主題の実施例19について説明する。上記の実施例16~18のいずれか1つを包含する実施例19によれば、プロセッサは、変更済表面画像の特性に基づいて、変更済表面画像除去命令をさらに提供する。
【0065】
この段落の以下の部分は、本明細書に開示される主題の実施例20について説明する。上記の実施例16~19のいずれか1つを包含する実施例20によれば、プロセッサは、選択された修復プロセスに基づいて、塗料修復設備、デカール製造設備、又はインクジェット塗布設備に修復命令をさらに送信する。
【0066】
上記の説明では、「上」、「下」、「上側の」、「下側の」、「水平」、「垂直」、「左」、「右」、「上方」、「下方」などの特定の用語が使用され得る。このような用語は、該当する箇所で、相対的な関係を扱う際の説明を明確にするために使用される。しかし、このような用語は、絶対的な関係、配置、及び/又は配向を意味することは意図されていない。例えば、ある物体に対して「上側の」面は、その物体を単に反転させることによって、「下側の」面になり得る。それでも、これはやはり同一の物体である。また、「含む(including)」、「備える(comprising)」、「有する(having)」、及びこれらの変化形は、明確に指定しない限り、「含むがこれに限定されない」ことを意味する。項目の列挙は、明確に指定しない限り、任意の項目、又はすべての項目が、互いに排他的及び/又は互いに包括的であることを意味しない。「a」、「an」、及び「the」という用語もまた、明確に指定しない限り、「1以上」を指す。さらに、「複数」という用語は、「少なくとも2つ」と定義することができる。
【0067】
さらに、本明細書の例で、1つの要素が別の要素に「結合」される場合、直接的な結合と間接的な結合とが含まれ得る。直接的な結合は、ある要素が別の要素に結合されており、何らかの接触状態にあることとして定義することができる。間接的な結合は、相互に直接接触しておらず結合された要素間に1以上のさらなる要素を有する2つの要素間の結合として定義することができる。さらに、本明細書で使用される場合、ある要素を別の要素に固定することは、直接固定すること及び間接的に固定することを含み得る。また、本明細書で使用される場合、「隣接する」は、必ずしも接触していることを示すものではない。例えば、ある要素が別の要素に接触することなく、その要素に隣接している場合がある。
【0068】
本明細書で使用される場合、「少なくとも1つ」という語句は、項目のリストとともに使用される場合、列挙された項目の1以上の異なる組み合わせが使用され得ることも、リスト内の項目の1つのみが必要とされ得ることも意味する。項目は、特定の物体、事物、又はカテゴリであってよい。言い換えれば、「少なくとも1つ」とは、項目の任意の組み合わせ又は項目の数がリストから使用され得るが、リスト内の項目のすべてが必要とされるわけではないことを意味する。例えば、「項目A、項目B、及び項目Cの少なくとも1つ」は、項目A;項目A及び項目B;項目B;項目A、項目B、及び項目C;又は、項目B及び項目Cを意味する場合がある。場合によっては、「項目A、項目B、及び項目Cのうちの少なくとも1つ」は、例えば、これらに限定されないが、項目Aの2つ、項目Bの1つ、及び項目Cの10個;項目Bの4つと項目Cの7つ;又は他の適切な組み合わせを意味する場合がある。
【0069】
特に明記しない限り、「第1の」、「第2の」などの用語は、本明細書では単に符号として用いられ、これらの用語が参照する項目に順序、位置、又は階層の要件を課すことを意図するものではない。さらに、例えば「第2の」項目への参照は、例えば「第1の」又はより小さい番号を付けられた項目、及び/又は、例えば「第3の」又はより大きい番号を付けられた項目の存在を必要としたり排除したりするものではない。
【0070】
本明細書で使用される場合、特定の機能を実行する「ように構成された(configured to)」システム、装置、構造、物品、要素、構成要素、又はハードウェアは、さらなる修正後に特定機能を実行する可能性を単に有するのではなく、いかなる変更もなく特定の機能を実際に実行することが可能である。言い換えれば、特定の機能を実行する「ように構成された」システム、装置、構造、物品、要素、構成要素、又はハードウェアは、特定の機能を実行するために、具体的に選択、作成、実装、利用、プログラム化、及び/又は設計されている。本明細書で使用される場合、「ように構成された」とは、システム、装置、構造、物品、要素、構成要素、又はハードウェアが、さらに変更することなく特定の機能を実行することを可能にする、システム、装置、構造、物品、要素、構成要素、又はハードウェアの既存の特性を示す。この開示の目的のために、特定の機能を実行する「ように構成された」ものとして説明されているシステム、装置、構造、物品、要素、構成要素、又はハードウェアは、追加的に又は代替的に、その機能を実行する「ように適応された(adapted to)」及び/又は「ように動作可能な(operative to)」ものとして説明される場合がある。
【0071】
本明細書に含まれる概略フローチャート図は、一般的に論理フローチャート図として示されている。このように、図示された順序及びラベル付けされたステップは、提示された方法の一例を示している。他のステップ及び方法は、機能、論理、又は効果において、図示された方法の1以上のステップ、又はその一部と同等であると考えることができる。また、使用されている書式及び記号は、この方法の論理ステップを説明するために提供されており、この方法の範囲を限定するものではないことが理解されよう。フローチャート図に様々な矢印の種類及び線の種類が使用されている場合があるが、これらは、対応する方法の範囲を限定するものではないことが理解されよう。実際に、いくつかの矢印又はその他のコネクタは、方法の論理フローのみを示すために用いられてもよい。例えば、矢印は、記載されている方法の列挙されたステップ間の不特定の継続期間の待機期間、又はモニタ期間を示すことができる。さらに、特定の方法が発生する順序は、示されている対応するステップの順序に厳密に従っても、従わなくてもよい。
【0072】
当業者は、本明細書に記載のコントローラ、装置、ユニット、及び/又はプロセスの少なくとも一部をデータ処理システムに統合できることを認識するであろう。当業者は、データ処理システムが、一般に、システム・ユニット・ハウジング、ビデオ表示装置、揮発性又は不揮発性メモリなどのメモリ、マイクロプロセッサ又はデジタル信号プロセッサなどのプロセッサ、オペレーティングシステム、ドライバ、グラフィカル・ユーザ・インターフェース、及びアプリケーションプログラムなどの計算エンティティ、1以上の対話装置(例えば、タッチパッド、タッチスクリーン、アンテナなど)、並びに/あるいはフィードバックループ及び制御モータ(例えば、位置及び/又は速度を感知するためのフィードバック、構成要素及び/又は量を移動及び/又は調整するための制御モータ)のうちの1以上を含むことを認識するであろう。データ処理システムは、データコンピューティング/通信、及び/又は、ネットワークコンピューティング/通信システムに通常見られるものなどの適切な市販の構成要素を利用して実装されてもよい。
【0073】
上記/以下の開示で使用されるコントローラ/プロセッサという用語は、特定の方法で配置された1以上の構成要素の集合、又は、1以上の特定の時点で特定の方法で動作するように構成され得る、及び/又は、1以上のさらなる時点で1以上のさらなる方法で動作するようにも構成され得る、1以上の汎用構成要素の集合を指すことができる。例えば、同じハードウェア、又はハードウェアの同じ部分は、第1のタイプのコントローラとして(例えば、第1の時間において)、第2のタイプのコントローラとして(例えば、場合によっては、第1の時間と一致するか、第1の時間と重複するか、又は第1の時間に続くことができる第2の時間において)、及び/又は、第3のタイプのコントローラなどとして(例えば、場合によっては、第1の時間及び/又は第2の時間と一致するか、重複するか、又はそれに続くことができる第3の時間において)、順次/並列時間で構成/再構成することができる。再構成可能及び/又は制御可能な構成要素(例えば、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイなど)は、第1の目的を有する第1のコントローラとして、次いで第2の目的を有する第2のコントローラとして、次いで第3の目的を有する第3のコントローラなどとして構成することができる。再構成可能な、及び/又は制御可能な構成要素の遷移は、わずか数ナノ秒で起こり得るか、若しくは数分間、数時間、又は数日間にわたって起こり得る。
【0074】
例えば、コントローラの中央処理装置/プロセッサなどは、その命令に従ってその論理ゲートを構成することによって、様々な時点で、画面上にグラフィックを表示するためのコンポーネント/モジュールとして、記憶媒体にデータを書き込むためのコンポーネント/モジュールとして、ユーザ入力を受信するためのコンポーネント/モジュールとして、及び2つの大きな素数を乗算するためのコンポーネント/モジュールとして動作することができる。そのような再構成は、肉眼では見えない可能性があり、いくつかの実施形態では、構成要素の様々な部分、例えば、スイッチ、論理ゲート、入力、及び/若しくは出力のアクティブ化、非アクティブ化、並びに/又は、再ルーティングを含むことができる。したがって、上記/以下の開示に見られる例では、例が複数の構成要素/モジュールを含むか又は列挙する場合、この例は、同じハードウェアが、列挙された構成要素/モジュールのうちの2つ以上を同時に又は離散的な時間若しくはタイミングで実装することができる可能性を含む。複数の構成要素/モジュールの実装は、より多くの構成要素/モジュールを使用するか、より少ない構成要素/モジュールを使用するか、又は構成要素/モジュールの数と同じ数の構成要素/モジュールを使用するかにかかわらず、単に実装上の選択であり、一般に構成要素/モジュール自体の動作に影響を及ぼすものではない。したがって、本開示における複数の個別の構成要素/モジュールの任意の列挙は、これらに限定されないが、複数の構成要素/モジュールの機能を実行するために経時的にそれ自体を再構成する単一の構成要素/モジュール、及び/又は、同様に再構成する複数の構成要素/モジュール、及び/又は専用の再構成可能な構成要素/モジュールを含む、任意の数の基礎となる構成要素/モジュールとしてのそれらの構成要素/モジュールの実装を含むことを理解されたい。
【0075】
前述の詳細な説明は、ブロック図、フローチャート、及び/又は例を使用して、装置及び/又はプロセスの様々な実施形態を説明した。そのようなブロック図、フローチャート、及び/又は例が1以上の機能及び/又は動作を含む限り、そのようなブロック図、フローチャート、又は例のうちの各機能及び/又は動作は、米国特許法第101条の特許性のある主題に限定されて、広範囲のハードウェア、ソフトウェア(例えば、ハードウェア仕様としての役割を果たすハイレベルのコンピュータプログラム)、ファームウェア、又は実質的にそれらの任意の組み合わせによって個別に及び/又は集合的に実施することができることが当業者によって理解されよう。一実施形態では、本明細書に記載の主題のいくつかの部分は、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、又は他の統合フォーマットを介して実装されてもよい。しかしながら、当業者であれば、本明細書に開示された実施形態のいくつかの態様は、全体的又は部分的に、米国特許法第101条の特許性のある主題に限定されて、(例えば、1以上のコンピュータシステム上で動作する1以上のプログラムとして、)1以上のコンピュータ上で実行される1以上のコンピュータプログラムとして、(例えば、1以上のマイクロプロセッサ上で動作する1以上のプログラムとして、)1以上のプロセッサ上で実行される1以上のプログラムとして、ファームウェアとして、又はそれらの実質的に任意の組み合わせとして、集積回路内で同等に実装することができ、回路を設計すること、並びに/又はソフトウェア(例えば、ハードウェア仕様としての役割を果たすハイレベルのコンピュータプログラム)及び/若しくはファームウェアのためのコードを書き込むことは、本開示に照らして当業者の技術の範囲内で十分であることを認識するであろう。さらに、本明細書に記載の主題の機構は、様々な形態のプログラム製品として配布することができ、本明細書に記載の主題の例示的な実施形態は、実際に配布を実行するために使用される特定のタイプの信号担持媒体に関係なく適用されることが当業者には理解されよう。信号担持媒体の例には、これらに限定されないが、以下のもの、すなわち、フロッピーディスク、ハードディスクドライブ、コンパクトディスク(CD)、デジタルビデオディスク(DVD)、デジタルテープ、コンピュータメモリなどの記録可能なタイプの媒体と、デジタル及び/又はアナログ通信媒体(例えば、光ファイバケーブル、導波路、有線通信リンク、無線通信リンク(例えば、送信機、受信機、送信ロジック、受信ロジックなど))などの伝送型媒体とを含む。
【0076】
添付の特許請求の範囲に関して、当業者は、そこに記載された動作が一般に任意の順序で実行され得ることを理解するであろう。また、様々な動作フローが順番に示されているが、様々な動作は、図示されている順序以外の順序で実行されてもよく、又は同時に実行されてもよいことを理解されたい。そのような代替的な順序付けの例は、文脈上特段の指示がない限り、重複した、介在した、中断した、並べ替えられた、増加した、予備の、補足的な、同時の、逆の、又はその他の変形順序付けを含むことができる。さらに、「に対応する(responsive to)」、「に関連する(related to)」、又は他の過去時制の形容詞のような用語は、一般に、文脈上特段の指示がない限り、そのような変形を除外することを意図しない。
【0077】
開示された主題を例示的な実施形態に関して説明してきたが、特許請求の範囲に記載された特許請求された主題の範囲から逸脱することなく、様々な変更を加えることができることが当業者には理解されよう。
【0078】
本主題は、その趣旨又は本質的な特性から逸脱することなく、他の特定の形態で具現化され得る。説明された例は、すべての点で単に例示的であって、限定的ではないとみなされるべきである。特許請求の範囲の意味及び同等性の範囲内にあるすべての変更は、それらの範囲内に含まれる。
【符号の説明】
【0079】
100 方法、122 塗料修復プロセス、124 デカール修復プロセス、126 インクジェット修復プロセス、200 システム、205 撮像装置、210 プロセッサ、215 デカール生成装置、220 インクジェット印刷装置、300 航空機格納庫、302 塗料除去ベイ、304 加熱換気空調(「HVAC」)システム、305 表面調製ベイ、307 HVACシステム、309 加熱装置、310 リバリー塗装ベイ、312 HVACシステム、314 加熱装置、315 表面仕上げベイ、317 HVACシステム、319 加熱装置、325 パーティション、330 パーティション、335 パーティション、340 航空機部品、350 密閉可能な入口パーティション、355 密閉可能な出口パーティション
【外国語明細書】