(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024068651
(43)【公開日】2024-05-20
(54)【発明の名称】振動装置及び振動発生装置
(51)【国際特許分類】
H04R 17/00 20060101AFI20240513BHJP
【FI】
H04R17/00
【審査請求】有
【請求項の数】41
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023189178
(22)【出願日】2023-11-06
(31)【優先権主張番号】10-2022-0147658
(32)【優先日】2022-11-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2023-0088235
(32)【優先日】2023-07-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】501426046
【氏名又は名称】エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100106183
【弁理士】
【氏名又は名称】吉澤 弘司
(74)【代理人】
【識別番号】100114915
【弁理士】
【氏名又は名称】三村 治彦
(74)【代理人】
【識別番号】100125139
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 洋
(74)【代理人】
【識別番号】100209808
【弁理士】
【氏名又は名称】三宅 高志
(72)【発明者】
【氏名】金 治 完
(72)【発明者】
【氏名】金 ▲ミン▼ 祗
(72)【発明者】
【氏名】咸 龍 洙
(72)【発明者】
【氏名】金 時 顯
(72)【発明者】
【氏名】河 永 郁
【テーマコード(参考)】
5D004
【Fターム(参考)】
5D004AA00
5D004AA13
5D004BB01
5D004CD02
5D004CD07
5D004DD01
5D004FF05
(57)【要約】 (修正有)
【課題】構造及び製造工程を簡素化することができる振動装置及び振動発生装置を提供する。
【解決手段】振動装置1は、振動部10と、振動部10に接続される少なくとも一つの信号ライン92を含むフィルム部材91、少なくとも一つの信号ライン92を間に挟んでフィルム部材91及び振動部10に隣接した接着部材を含む信号ケーブル90と、を有する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
振動部と、
前記振動部に接続される少なくとも一つの信号ラインを含むフィルム部材と、
前記少なくとも一つの信号ラインを間に挟んで前記フィルム部材及び前記振動部に隣接した接着部材と、を含む、振動装置。
【請求項2】
前記接着部材は、前記少なくとも一つの信号ラインの側面を覆う、請求項1に記載の振動装置。
【請求項3】
前記接着部材は、前記少なくとも一つの信号ラインの側面を覆い、前記フィルム部材及び前記振動部に隣接する、請求項1に記載の振動装置。
【請求項4】
前記接着部材は、前記少なくとも一つの信号ラインを除き、前記フィルム部材または前記振動部に隣接する前記接着部材の接着面積が前記接着部材の全面積の25%以上に対応する、請求項1に記載の振動装置。
【請求項5】
前記接着部材は前記フィルム部材と前記少なくとも一つの信号ラインとの間に配置され、平面上で前記フィルム部材の幅と同じかそれ以下である、請求項1に記載の振動装置。
【請求項6】
前記接着部材は、前記少なくとも一つの信号ラインを覆い、前記振動部に隣接する、請求項5に記載の振動装置。
【請求項7】
前記接着部材は、前記少なくとも一つの信号ラインを除き、前記振動部に隣接する前記接着部材の接着面積が前記接着部材の全面積の25%以上に対応する、請求項5に記載の振動装置。
【請求項8】
前記接着部材は、熱可塑性物質を含む、請求項5に記載の振動装置。
【請求項9】
前記少なくとも一つの信号ラインと前記振動部との間に備えられた導電性接着部材をさらに含む、請求項1に記載の振動装置。
【請求項10】
前記導電性接着部材の幅は前記フィルム部材の幅と同じかそれ以上である、請求項9に記載の振動装置。
【請求項11】
前記導電性接着部材は、伝導性物質を含む、請求項9に記載の振動装置。
【請求項12】
前記導電性接着部材は、熱硬化性物質を含む、請求項9に記載の振動装置。
【請求項13】
前記熱硬化性物質は、前記接着部材のガラス転移温度以上の温度で安定的な接着力を有する、請求項12に記載の振動装置。
【請求項14】
前記導電性接着部材の幅は前記接着部材の幅と同じかそれ以上である、請求項9に記載の振動装置。
【請求項15】
前記フィルム部材は、
前記少なくとも一つの信号ラインの第1面を覆う第1フィルム部材と、
前記少なくとも一つの信号ラインの前記第1面と反対の第2面を覆う第2フィルム部材と、を含む、請求項1に記載の振動装置。
【請求項16】
前記接着部材は、
前記少なくとも一つの信号ラインの前記第1面と前記第1フィルム部材との間に備えられた第1接着部材と、
前記少なくとも一つの信号ラインの前記第2面と前記第2フィルム部材との間に備えられた第2接着部材と、を含む、請求項15に記載の振動装置。
【請求項17】
前記振動部は、
圧電物質を含む振動層と、
前記振動層の第1面に備えられた第1電極層と、
前記振動層の前記第1面と反対の第2面に備えられた第2電極層と、を含み、
前記フィルム部材は、
前記少なくとも一つの信号ラインのうち前記第1電極層に接続される少なくとも一つの第1信号ラインが配置された第1フィルム部材と、
前記少なくとも一つの信号ラインのうち前記第2電極層に接続される少なくとも一つの第2信号ラインが配置された第2フィルム部材と、を含む、請求項1に記載の振動装置。
【請求項18】
前記接着部材は、第1接着部材及び第2接着部材を含み、
前記第1フィルム部材は、前記第1接着部材を介して前記振動層の前記第1面上に接続され、
前記第2フィルム部材は、前記第2接着部材を介して前記振動層の前記第2面上に接続される、請求項17に記載の振動装置。
【請求項19】
前記振動層の前記第1面上に配置された第1保護部材と、
前記振動層の前記第2面上に配置された第2保護部材と、をさらに含み、
前記第1フィルム部材は、前記振動層の前記第1面と前記第1保護部材との間に配置され、
前記第2フィルム部材は、前記振動層の前記第2面と前記第2保護部材との間に配置される、請求項17に記載の振動装置。
【請求項20】
前記振動層の前記第1面と前記第1保護部材との間に配置され、前記第1フィルム部材を覆う第1接着層と、
前記振動層の前記第2面と前記第2保護部材との間に配置され、前記第2フィルム部材を覆う第2接着層と、をさらに含む、請求項19に記載の振動装置。
【請求項21】
前記振動層は、
圧電特性を有する複数の無機物質部と、
前記複数の無機物質部の間に備えられた有機物質部と、を含む、請求項17に記載の振動装置。
【請求項22】
前記振動部と重畳する前記第1フィルム部材の部分は、前記振動部と重畳する前記第2フィルム部材から幅方向に互いに離隔する、請求項17に記載の振動装置。
【請求項23】
前記振動部と重畳する前記第1フィルム部材の部分と前記振動部と重畳する前記第2フィルム部材の部分とは互いに前記振動部の反対側に配置される、請求項22に記載の振動装置。
【請求項24】
前記フィルム部材に接続される他の信号ケーブルをさらに含み、
前記他の信号ケーブルは、
前記少なくとも一つの信号ラインに接続される少なくとも一つの信号接続端子を含む第3フィルム部材と、
前記少なくとも一つの信号接続端子と前記第3フィルム部材との間に備えられた第3接着部材と、
前記少なくとも一つの信号接続端子と前記少なくとも一つの信号ラインとの間に備えられ、前記第3接着部材と異なる物質で構成された第5接着部材と、を含む、請求項1に記載の振動装置。
【請求項25】
前記第3接着部材は、前記接着部材と同じ物質を含む、請求項24に記載の振動装置。
【請求項26】
前記第3接着部材は、熱可塑性物質を含む、請求項24に記載の振動装置。
【請求項27】
前記第5接着部材の幅は、前記少なくとも一つの信号接続端子の幅と同じかそれ以上であり、前記第3接着部材の幅よりも小さい、請求項24に記載の振動装置。
【請求項28】
前記第5接着部材は、伝導性物質を含む、請求項24に記載の振動装置。
【請求項29】
前記第5接着部材は、熱硬化性物質を含む、請求項24に記載の振動装置。
【請求項30】
前記少なくとも一つの信号ラインと前記少なくとも一つの信号接続端子とは前記第5接着部材を介して電気的に接続される、請求項24に記載の振動装置。
【請求項31】
前記少なくとも一つの信号ライン及び前記少なくとも一つの信号接続端子は、前記接着部材及び前記第3接着部材によって取り囲まれる、請求項24に記載の振動装置。
【請求項32】
前記少なくとも一つの信号ライン、前記少なくとも一つの信号接続端子、及び前記第5接着部材は前記接着部材及び前記第3接着部材によって取り囲まれる、請求項24に記載の振動装置。
【請求項33】
前記他の信号ケーブルの前記第3フィルム部材は、前記少なくとも一つの信号接続端子の両面を覆い、
前記他の信号ケーブルは、
前記少なくとも一つの信号接続端子の前記第1面と反対の第2面を覆う第4フィルム部材と、
前記少なくとも一つの信号接続端子の前記第2面と前記第4フィルム部材との間に備えられた第4接着部材と、をさらに含む、請求項24に記載の振動装置。
【請求項34】
前記他の信号ケーブルは、前記振動部に接続された前記フィルム部材の一端と反対の前記フィルム部材の他端に接続される、請求項24に記載の振動装置。
【請求項35】
前記フィルム部材は前記振動部と一体に構成され、
前記他の信号ケーブルは少なくとも一回折り曲げられる、請求項24に記載の振動装置。
【請求項36】
前記接着部材は、前記少なくとも一つの信号ラインの側面の全部を覆い、前記少なくとも一つの信号ラインのうち隣接した信号ラインの間の前記振動部に直接接する、請求項1に記載の振動装置。
【請求項37】
手動振動部材と、
前記手動振動部材に接続され、前記手動振動部材を振動させる振動装置と、を含み、
前記振動装置は、請求項1~36のいずれか一つの振動装置を含む、振動発生装置。
【請求項38】
前記手動振動部材の背面に配置され、前記振動装置を覆うエンクロージャをさらに含む、請求項37に記載の振動発生装置。
【請求項39】
前記手動振動部材は、金属、プラスチック、紙、繊維、布地、皮、ガラス、ゴム、カーボン、及び鏡のうちの一つ以上の材質を含む、請求項37に記載の振動発生装置。
【請求項40】
前記手動振動部材は、映像を表示する画素を有する表示パネル、表示装置から映像が投射されるスクリーンパネル、発光ダイオード照明パネル、有機発光照明パネル、無機発光照明パネル、サイネージパネル、運送手段の内装材、運送手段の外装材、運送手段のガラスウィンドウ、運送手段の座席内装材、運送手段の天井材、建物の天井材、建物の内装材、建物のガラスウィンドウ、航空機の内装材、航空機のガラスウィンドウ、及び鏡のうちの一つ以上を含む、請求項37に記載の振動発生装置。
【請求項41】
前記振動装置の前記少なくとも一つの信号ラインに振動駆動信号を供給する振動駆動回路をさらに含み、
前記振動駆動回路は、他の信号ケーブルを介して前記少なくとも一つの信号ラインに電気的に接続される、請求項37に記載の振動発生装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は振動装置及び振動発生装置に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、電子機器のスリム化や薄型化に対する要求が高くなっている。電子機器などに適用されるスピーカーも、スリム化や薄型化に対する要求に応えて、ボイスコイル方式の代わりに薄い厚さに具現可能な圧電素子方式が注目されている。
【0003】
圧電素子を適用したスピーカーまたは振動装置は、信号ケーブルから駆動電源または駆動信号を受けて駆動するかまたは振動することができる。
【0004】
振動装置(またはフィルムアクチュエータ)は圧電素子及び電極を有するフィルムで構成され、信号ケーブルは圧電素子の電極に駆動電源を印加するための配線及びパッド電極を有するフィルムで構成され得る。振動装置及び信号ケーブルはソルダリングなどの工程を介して振動装置の電極及び信号ケーブルのパッド電極が電気的に接続され得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本明細書の発明者らは振動装置の構造及び製造工程を簡素化することができる振動装置を具現するために多様な研究及び実験を実施した。本明細書の発明者らは多様な研究及び実験を経て、振動装置の構造及び製造工程を簡素化することができる新しい構造の振動装置及びこれを含む振動発生装置を発明した。
【0006】
本明細書の実施例による解決しようとする課題は、振動装置の構造及び製造工程を簡素化することができる振動装置及びこれを含む振動発生装置を提供することである。
【0007】
本明細書の実施例による解決しようとする課題は、振動装置と信号ケーブルとのコンタクト信頼性を向上させることができる振動装置及びこれを含む振動発生装置を提供することである。
【0008】
本明細書の実施例による解決課題は以上で言及した課題に限定されず、言及しなかった他の課題は以下の記載から当業者に明確に理解可能であろう。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本明細書の実施例による振動装置は、振動部と、振動部に接続される少なくとも一つの信号ラインを含むフィルム部材と、少なくとも一つの信号ラインを間に挟んでフィルム部材及び振動部に隣接した接着部材と、を含むことができる。
【0010】
本明細書の実施例による振動発生装置は、手動振動部材と、手動振動部材に接続され、手動振動部材を振動させる振動装置と、を含むことができる。振動発生装置は、振動部と、振動部に接続される少なくとも一つの信号ラインを含むフィルム部材と、少なくとも一つの信号ラインを間に挟んでフィルム部材及び振動部に隣接する接着部材と、を含む振動装置を含むことができる。
その他の実施例の具体的な事項は詳細な説明および図面に含まれている。
【発明の効果】
【0011】
本明細書の実施例によれば、振動装置の構造及び製造工程を簡素化することができる振動装置及びこれを含む振動発生装置を提供することができる。
【0012】
本明細書の実施例によれば、振動装置と信号ケーブルとのコンタクト信頼性を向上させることができる振動装置及びこれを含む振動発生装置を提供することができる。
【0013】
本明細書の実施例によれば、振動装置の構造及び製造工程を簡素化することができるので、生産エネルギーを低減することができる振動装置及びこれを含む振動発生装置を提供することができる。
【0014】
本明細書の効果は先に言及した効果に限定されず、言及しなかった他の効果は以下の記載から当業者に明確に理解可能であろう。
【0015】
以上の解決しようとする課題、課題解決手段、および効果に記載した発明の内容が特許請求の範囲の必須特徴を特定するものではないので、特許請求の範囲の権利範囲は発明の内容に記載した事項によって限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本明細書の第1実施例による振動装置を示す図である。
【
図2】本明細書の第1実施例による
図1のA-A’線についての断面図である。
【
図3】本明細書の第1実施例による
図1のB-B’線についての断面図である。
【
図4a】本明細書の第1実施例による
図1のC-C’線についての断面図である。
【
図4b】本明細書の第1実施例による
図1のC-C’線についての断面図である。
【
図5】本明細書の第2実施例による振動装置を示す図である。
【
図6】本明細書の第2実施例による
図5のD-D’線についての断面図である。
【
図7】本明細書の第2実施例による
図5のE-E’線についての断面図である。
【
図8】本明細書の第2実施例による
図5のF-F’線についての断面図である。
【
図9】本明細書の第3実施例による振動装置を示す図である。
【
図10】本明細書の第3実施例による
図9のG-G’線についての断面図である。
【
図11】本明細書の実施例による振動部の振動層を示す斜視図である。
【
図12】本明細書の実施例による
図11に示す振動層の他の実施例を示す斜視図である。
【
図13】本明細書の実施例による
図11に示す振動層の他の実施例を示す斜視図である。
【
図14】本明細書の実施例による
図11に示す振動層の他の実施例を示す斜視図である。
【
図15】本明細書の他の実施例による振動部を示す斜視図である。
【
図16】本明細書の他の実施例による振動部を示す斜視図である。
【
図17】本明細書の他の実施例による振動部を示す斜視図である。
【
図18】本明細書の実施例による装置を示す図である。
【
図19a】本明細書の実施例による
図18のH-H’線についての断面図である。
【
図19b】本明細書の実施例による
図18のH-H’線についての他の断面図である。
【
図20】本明細書の他の実施例による装置を示す図である。
【
図21】本明細書の他の実施例による装置を示す図である。
【
図22】本明細書の他の実施例による装置を示す図である。
【
図23】本明細書の他の実施例による装置を示す図である。
【
図24】本明細書の他の実施例による装置を示す図である。
【
図25】本明細書の他の実施例による
図20~
図24に示す「a」部分の信号ケーブルの接続構造を示す図である。
【
図26】本明細書の他の実施例による
図25の信号ケーブルを示す図である。
【
図27】本明細書の他の実施例による
図26のJ-J’線についての断面図である。
【
図28】本明細書の他の実施例による
図25に示す他の信号ケーブルを示す図である。
【
図29】本明細書の他の実施例による
図28のK-K’線についての断面図である。
【
図30】本明細書の他の実施例による
図25のI-I’線についての断面図である。
【
図31】本明細書の他の実施例による
図25に示す信号ケーブルの接続構造の他の実施例を示す図である。
【
図32】本明細書の他の実施例による
図31に示す信号ケーブルを示す図である。
【
図33】本明細書の他の実施例による
図32のN-N’線についての断面図である。
【
図34】本明細書の他の実施例による
図31に示す他の信号ケーブルを示す図である。
【
図35】本明細書の他の実施例による
図34のM-M’線についての断面図である。
【
図36】本明細書の他の実施例による
図31のL-L’線についての断面図である。
【
図37】本明細書の他の実施例による信号ケーブルの接続方式を説明する図である。
【
図38】本明細書の他の実施例による
図25に示す信号ケーブルの接続構造の他の実施例を示す図である。
【
図39】本明細書の他の実施例による信号ケーブルの接続方式を説明する図である。
【
図40】本明細書の実験例による装置の音響出力特性を示す図である。
【
図41】本明細書の実施例による装置の音響出力特性を示す図である。
【
図42a】本明細書の他の実施例による装置の音響出力特性を示す図である。
【
図42b】本明細書の他の実施例による装置の音響出力特性を示す図である。
【
図43】本明細書の他の実施例による装置の音響出力特性を示す図である。
【
図44】本明細書の他の実施例による装置の音響出力特性を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本明細書の利点および特徴、並びにそれらを達成する方法は添付図面に基づいて詳細に後述する多様な例を参照すると明らかになるであろう。しかし、本明細書は以下で開示する一例に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態に具現可能であり、本明細書の一例等はただ本明細書の開示を完全にし、本明細書の技術思想が属する技術分野で通常の知識を有する者に技術思想の範疇を完全に知らせるために提供するものであり、本明細書の技術思想は請求範囲の範疇によって定義されるだけである。
【0018】
本明細書の実施例を説明するための図面に開示した形状、サイズ、比率、角度、個数などは例示的なものなので、本明細書が図示の事項に限定されるものではない。明細書全般にわたって同じ参照符号は同じ構成要素を示す。また、本明細書の説明において、関連した公知の技術についての具体的な説明が本明細書の要旨を不必要にあいまいにする可能性があると判断される場合、その詳細な説明は省略する。
【0019】
本明細書で言及する「含む」、「有する」、「なる」などを使う場合、「~のみ」を使わない限り、他の部分が付け加わることができる。構成要素を単数で表現した場合、特に明示的な記載事項がない限り、複数を含む場合を含む。
【0020】
構成要素の解釈において、誤差範囲についての別途の明示的な記載がないと言っても誤差範囲を含むものと解釈する。
【0021】
位置関係についての説明の場合、例えば「~上に」、「~の上部に」、「~の下部に」
、「~のそばに」などのように二つ部分の位置関係を説明する場合、「直ぐ」又は「直接」を使わない限り、二つ部分の間に一つ以上の他の部分が位置することもできる。
【0022】
時間関係についての説明の場合、例えば、「~の後に」、「~に引き続き」、「~の次に」、「~の前に」などのように時間的に先後関係を説明する場合、「直ぐ」又は「直接」を使わない限り、連続的ではない場合も含むことができる。
【0023】
第1、第2などを多様な構成要素を敍述するために使うが、これらの構成要素はこれらの用語に限定されない。これらの用語はただ一構成要素を他の構成要素と区別するために使用するものである。よって、以下で言及する第1構成要素は本明細書の技術的思想内で第2構成要素でもあり得る。
【0024】
本明細書の構成要素の説明において、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を使うことができる。このような用語はその構成要素を他の構成要素と区別するためのものであるだけで、その用語によって当該構成要素の本質、順番、順序でまたは個数などが限定されない。
【0025】
ある構成要素が他の構成要素に「連結」、「結合」または「接続」されると記載する場合、その構成要素はその他の構成要素に直接的に接続されるかまたは接続され得るが、特に明示的な記載事項がない限り、間接的に接続されるかまたは接続され得る各構成要素の間に他の構成要素が[介在]されることもできると理解されなければならないであろう。
【0026】
“少なくとも一つ”という用語は一つ以上のすべての組合せを含むものと理解しなければならないであろう。例えば、「第1、第2および第3構成要素のうちの少なくとも一つ」の意味は、第1、第2又は第3のそれぞれだけでなく、第1、第2および第3のうちで二つ以上の全ての構成要素の組合せを含むと言える。
【0027】
本明細書で、「装置」は、表示パネルおよび表示パネルを駆動するための駆動部を含む液晶モジュール(Liquid Crystal Module;LCM)、有機発光モジュール(OLED Module)、量子ドットモジュール(Quantum Dot Module)のような狭義の表示装置を含むことができる。そして、LCM、OLEDモジュールなどを含む完製品(complete productまたはfinal product)であるノートブック型コンピュータ、テレビ、コンピュータモニター、自動車用装置(automotive display apparatus)または車両(vehicle)の他の形態などを含む電装装置(equipment display apparatus)、スマートフォンまたは電子パッドなどのモバイル電子装置(mobile electronic apparatus)などのようなセット電子装置(set electronic apparatus)またはセット装置(set deviceまたはset apparatus)も含むことができる。
【0028】
したがって、本明細書における装置は、LCM、OLEDモジュール、及びQDモジュールなどのような狭義のディスプレイ装置自体、およびLCM、OLEDモジュール、及びQDモジュールなどを含む応用製品または最終消費者装置であるセット装置まで含むことができる。
【0029】
場合によっては、表示パネル、駆動部などからなるLCM、OLEDモジュール、QDモジュールを狭義の「表示装置」と表現し、LCM、OLEDモジュール、QDモジュールを含む完製品としての電子装置を「セット装置」と区別して表現することもできる。例えば、狭義の表示装置は、液晶(LCD)、有機発光(OLED)または量子ドット(Quantum Dot)の表示パネルと、表示パネルを駆動するための制御部であるソースPCBとを含み、セット装置は、ソースPCBに電気的に接続されてセット装置全体を制御するセット制御部であるセットPCBをさらに含むことができる。
【0030】
本明細書の実施例で使用する表示パネルは、液晶表示パネル、有機電界発光(OLED;Organic Light Emitting Diode)表示パネル、量子ドット(QD;Quantum Dot)表示パネル、及び電界発光表示パネル(electroluminescent display panel)などのすべての形態の表示パネルを使用することができる。本実施例の表示パネルは有機電界発光(OLED)表示パネル用フレキシブル基板及び/または下部のバックプレート支持構造でベゼルベンディングができる特定の表示パネルに限定されるものではない。例えば、表示パネルは、下部のバックプレート及び/またはフレキシブル基板に対して曲げられていないベゼルを有してもよく、および/またはリジッドまたはフレキシブル表示パネルであってもよい。そして、本明細書の実施例による表示装置に使用される表示パネルの形態や大きさに限定されない。
【0031】
例えば、表示パネルが有機電界発光(OLED)表示パネルの場合には、多数のゲートラインとデータライン、およびゲートライン及び/またはとデータラインとの交差領域に形成される画素(Pixel)を含むことができる。そして、各画素に選択的に電圧を印加するための素子である薄膜トランジスタを含むアレイと、アレイ上の発光素子層と、発光素子層を覆うようにアレイ上に配置される封止基板または封止層(Encapsulation)などを含んでなり得る。封止層は、外部の衝撃から薄膜トランジスタおよび発光素子層などを保護し、発光素子層に水分や酸素が浸透することを防止することができる。そして、アレイ上に形成される層は、無機発光層(inorganic light emitting layer)、例えばナノサイズの物質層(nano-sized material layer)、または量子ドット(quantum dot)などを含むことができる。
【0032】
本明細書の多くの実施例のそれぞれの特徴が部分的にまたは全体的に互いに結合または組合せ可能であり、技術的に多様な連動および駆動が可能であり、各実施例が互いに対して独立的に実施されることもでき、連関関係で一緒に実施されることもできる。
【0033】
以下、添付図面および実施例に基づいて本明細書の実施例を説明する。図面に示す構成要素のスケールは説明の便宜のために実際とは違うスケールを有するので、図面に示すスケールに限定されない。
【0034】
図1は本明細書の第1実施例による振動装置を示す図である。
図2は本明細書の第1実施例による
図1のA-A’線についての断面図である。
図3は本明細書の第1実施例による
図1のB-B’線についての断面図である。
図4a及び
図4bは本明細書の第1実施例による
図1のC-C’線についての断面図である。
【0035】
図1~
図4bを参照すると、本明細書の第1実施例による振動装置1は、振動部10を含むことができる。
【0036】
振動部10は、振動層11と、第1電極層13と、第2電極層15と、を含むことができる。
【0037】
振動層11は圧電効果を発生させることができる圧電物質または電気活性物質を含むことができる。例えば、圧電物質は、外力によって圧電物質の結晶構造に圧力またはねじれ現象が作用して、陽(+)イオンと陰(-)イオンの相対的な位置変化による誘電分極によって電位差が発生し、及び/または圧電物質の結晶構造に印加される電圧による電界によって振動が発生する特性を有し得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。振動層11は、相対的に強い振動(振動周波数)の具現ができるセラミック系の物質で構成されるかまたはペロブスカイト(perovskite)系の結晶構造を有する圧電セラミックで構成され得る。例えば、振動層11は、圧電層、圧電物質層、電気活性層、圧電物質部、電気活性部、圧電構造物、圧電複合層、圧電複合体、または圧電セラミック複合体などの他の用語で表現することができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0038】
振動層11は、相対的に強い振動の具現ができるセラミック系の物質で構成されるかまたはペロブスカイト(perovskite)系の結晶構造を有する圧電セラミックで構成され得る。ペロブスカイト結晶構造は圧電及び/または逆圧電効果を有し、配向性を有する構造であり得る。ペロブスカイト結晶構造はABO3の化学式で表現され、Aサイトは2価の金属元素からなり、Bサイトは4価の金属元素からなることができる。本明細書の実施例として、ABO3の化学式で、AサイトおよびBサイトはカチオン(cations)であり得、Oはアニオン(anions)であり得る。例えば、ABO3の化学式は、PbTiO3、PbZrO3、PbZrTiO3、BaTiO3、およびSrTiO3のうちの少なくとも1種以上を含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されるものではない。
【0039】
ペロブスカイト結晶構造は、外部応力または磁場によって、中央イオン、例えば、PbTiO3の場合、Tiイオンの位置が変動して分極(polarizationまたはpoling)が変化して圧電効果を発生させることができる。例えば、ペロブスカイト結晶構造は、外部応力または磁場によって、対称の(symmetric)構造であるキュービック(cubic)形状から非対称の(unsymmetric)構造である四角形(tetragonal)、斜方晶系形(orthorhombic)、および菱形(rhombohedral)などの形状に変わることによって圧電効果を発生させることができる。非対称の構造を有する四角形(tetragonal)、及び菱形(rhombohedral)の結晶相境界領域(Morphotropic Phase Boundary)で分極が高く、分極の再配列が容易であるので、高い圧電特性を有し得る。
【0040】
本明細書の他の実施例による振動層11は、鉛(Pb)、ジルコニウム(Zr)、チタン(Ti)、亜鉛(Zn)、ニッケル(Ni)、およびニオビオム(Nb)のうちの1種以上を含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0041】
本明細書の他の実施例による振動層11は、鉛(Pb)、ジルコニウム(Zr)、およびチタン(Ti)を含むPZT(lead zirconate titanate)系物質、または鉛(Pb)、ジルコニウム(Zr)、ニッケル(Ni)、およびニオビオム(Nb)を含むPZNN(lead zirconate nickel niobate)系物質を含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されるものではない。もしくは、振動層11は、鉛(Pb)を含まないCaTiO3、BaTiO3、およびSrTiO3のうちの少なくとも1種以上を含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0042】
第1電極層13は振動層11の第1面(または上面)に配置され得る。第1電極層13は振動層11と同じ大きさを有するか、または振動層11よりも大きいか小さい大きさを有し得る。例えば、第1電極層13は、振動層11の縁部を除いた残りの第1面の全体に形成され得る。例えば、第1電極層13は、振動層11と同じ(実質的に)形状を有し得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0043】
第2電極層15は振動層11の第1面と異なるかまたは反対の第2面(または下面)に配置され得る。第2電極層15は、振動層11と同じ大きさを有するか、または振動層11よりも大きいか小さい大きさを有し得る。例えば、第2電極層15は、振動層11の縁部を除いた残りの第2面の全体に形成され得る。例えば、第2電極層15は振動層11と同じ(実質的に)形状を有し得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0044】
本明細書の実施例による第1電極層13及び第2電極層15のうちの少なくとも一つはカーボン(carbon)を含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、第1電極層13及び第2電極層15のうちの一つ以上は、透明導電性物質、半透明導電性物質、または不透明導電性物質からなることができる。例えば、透明または半透明導電性物質は、ITO(indium tin oxide)またはIZO(indium zinc oxide)を含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。不透明導電性物質は、金(Au)、銀(Ag)、白金(Pt)、パラジウム(Pd)、モリブデン(Mo)、マグネシウム(Mg)、カーボン、またはガラスフリット(glass frit)を含む銀(Ag)などを含むかまたはこれらの合金からなることができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、カーボンは、カーボンブラック(carbon black)、ケッチェンブラック(ketjen black)、カーボンナノチューブ、及びグラファイトを含む炭素材料であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。本明細書の他の実施例によれば、第1電極層13及び第2電極層15のそれぞれは、振動層11の電気的特性及び/または振動特性を向上させるように、比抵抗の低い銀(Ag)を含むことができる。
【0045】
本明細書の実施例による振動装置1または振動部10は、第1カバー部材30をさらに含むことができる。
【0046】
第1カバー部材30は振動部10の第1面(または上面)に配置され得る。例えば、第1カバー部材30は振動部10の第1面を覆うかまたは保護するように構成され得る。例えば、振動部10で、第1面は、上面、最上面、前面、または前面部であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、第1カバー部材30は振動部10の第1電極層13を覆うように構成され得る。よって、第1カバー部材30は、例えば、装置を落とすかまたは使用者によって装置にかかる外力などの外部衝撃から振動部10の第1面及び第1電極層13を保護することができる。
【0047】
本明細書の一実施例による第1カバー部材30は接着層40を介して振動部10の第1面と接続されるかまたは結合され得る。例えば、第1カバー部材30は接着層40の第1接着層41を介して振動部10の第1面または第1電極層13に接続されるかまたは結合され得る。例えば、第1カバー部材30は、第1接着層41を媒介とするフィルムラミネーティング工程によって、振動部10の第1面または第1電極層13の少なくとも一部と接続されるかまたは結合され得る。
【0048】
本明細書の他の実施例による第1カバー部材30は、接着部材を含むことができる。この場合、実施例によれば、第1接着層41は省略することができる。例えば、第1カバー部材30は、ベースカバー部材と、ベースカバー部材に備えられ、振動部10の第1面または第1電極層13に接続されるかまたは結合された接着部材と、を含むことができる。例えば、接着部材は、接着性を有し及び/または圧縮及び/または復元の可能な電気絶縁物質を含むことができる。
【0049】
本明細書の実施例による振動装置1または振動部10は、第2カバー部材50をさらに含むことができる。
【0050】
第2カバー部材50は、振動部10の第2面(または下面)に配置され得る。例えば、第2カバー部材50は振動部10の第2面を覆うかまたは保護するように構成され得る。例えば、振動部10で、第2面は、下面、最下面、背面、または背面部であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、第2カバー部材50は振動部10の第2電極層15を覆うように構成され得る。よって、第2カバー部材50は振動部10の第2面及び第2電極層15を保護することができる。
【0051】
本明細書の一実施例による第2カバー部材50は、接着層40を介して振動部10の第2面と接続されるかまたは結合され得る。例えば、第2カバー部材50は、接着層40の第2接着層42を介して振動部10の第2面または第2電極層15に接続されるかまたは結合され得る。例えば、第2カバー部材50は、第2接着層42を媒介とするフィルムラミネーティング工程によって、振動部10の第2面または第2電極層15の少なくとも一部と接続されるかまたは結合され得る。
【0052】
本明細書の他の実施例による第2カバー部材50は、接着部材を含むことができる。この場合、実施例によれば、第2接着層42は省略することができる。例えば、第2カバー部材50は、ベースカバー部材と、ベースカバー部材に備えられ、振動部10の第2面または第2電極層15に接続されるかまたは結合された接着部材と、を含むことができる。例えば、接着部材は、接着性を有し及び/または圧縮及び/または復元の可能な電気絶縁物質を含むことができる。
【0053】
本明細書の実施例による第1カバー部材30及び第2カバー部材50のそれぞれは、プラスチック、繊維、布地、紙、皮、カーボン、及び木材のうちの1種以上の材質を含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、第1カバー部材30及び第2カバー部材50のそれぞれは互いに同じか異なる材質を含むことができる。例えば、第1カバー部材30及び第2カバー部材50のそれぞれは、ポリイミド(polyimide)フィルム、ポリエチレンテレフタレート(polyethylene terephthalate)フィルムまたはポリエチレンナフタレート(polyethylene naphthalate)などであり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0054】
本明細書の実施例による第1接着層41及び第2接着層42または接着層40は、接着性を有し及び/または圧縮及び/または復元の可能な電気絶縁物質を含むことができる。例えば、第1接着層41及び第2接着層42または接着層40は、エポキシ(epoxy)樹脂、アクリル(acrylic)樹脂、シリコン(silicone)樹脂、ウレタン(urethane)樹脂、アクリル系ポリマー、シリコン系ポリマー、またはウレタン系ポリマーを含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、第1接着層41及び第2接着層42は、感圧接着剤(Pressure Sensitive adhesive、PSA)、熱硬化性接着剤、熱可塑性接着剤、または熱ボンディング接着剤(またはホットメルト接着剤)を含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、第1接着層41及び第2接着層42は、熱硬化性接着剤または熱ボンディング接着剤を含むことができる。熱ボンディング接着剤は熱活性型または熱硬化性型であり得る。例えば、熱硬化性接着剤は、高温及び/または高湿度による湿気損傷に強い利点を活用することができる自動車応用分野に適用することができる。例えば、第1接着層41及び第2接着層42または接着層40は、振動部10の少なくとも一部を取り囲むかまたは完全に取り囲むように構成され得る。第1接着層41及び第2接着層42または接着層40は振動部10の全面を覆うか、または少なくとも一部を取り囲むように構成され得る。例えば、振動部10は接着層40の内部に挿入(または収容)されるかまたは接着層40に埋め込まれることができる。
【0055】
図4aを参照すると、本明細書の一実施例による振動装置1または振動部10は、第1カバー部材30及び第2カバー部材50を含むことができる。例えば、振動部10は第1カバー部材30と第2カバー部材50との間に配置され得る。例えば、振動部10の第1面(または第1電極層13)は第1カバー部材30によって覆われるかまたは保護されることができ、振動部10の第2面(または第2電極層15)は第2カバー部材50によって覆われるかまたは保護され得る。例えば、振動部10は第1接着層41及び第2接着層42または接着層40によって覆われるかまたは取り囲まれることができる。これにより、振動部10の第1面(または第1電極層13)及び第2面(または第2電極層15)は第1接着層41及び第2接着層42または接着層40によって覆われるかまたは保護され得る。
【0056】
図4bを参照すると、本明細書の他の実施例による振動装置1または振動部10は、第1カバー部材30及び第2カバー部材50のうちのいずれか一方を省略することができる。例えば、第1カバー部材30及び第2カバー部材50のうち第2カバー部材50は省略することができる。第2カバー部材50を省略する場合、振動部10の第2面(または下面)は接着層40または第2接着層42によって少なくとも一部を覆われるかまたは取り囲まれることができ、これにより、振動部10の第2面は接着層40または第2接着層42によって少なくとも一部を覆われるかまたは保護され得る。第2カバー部材50を省略する場合、第1カバー部材30は、カバー部材、カバーフィルム、保護部材、または保護フィルムであり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0057】
本明細書の実施例による振動装置1は、信号ケーブル(または信号ライン)90をさらに含むことができる。信号ケーブル90は振動部10の一側で振動部10の第1電極層13及び第2電極層15のそれぞれと電気的に接続され得る。例えば、信号ケーブル90は、振動部10の一側以上で振動部10の第1電極層13及び第2電極層15のそれぞれと電気的に接続され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0058】
本明細書の実施例によれば、信号ケーブル90の端部(または末端部)は、第1カバー部材30の一側縁部と第2カバー部材50の一側縁部との間に配置されるかまたは挿入(または収容)され得る。第1カバー部材30の一側縁部及び第2カバー部材50の一側縁部は信号ケーブル90の一部を収容するかまたは信号ケーブル90を上下に覆うことができる。本明細書の他の実施例によれば、信号ケーブル90の端部(または末端部)は第1カバー部材30の一側縁部と第2接着層42の一側縁部との間に配置されるかまたは挿入(または収容)され得る。第1カバー部材30の一側縁部及び第2接着層42の一側縁部は信号ケーブル90の一部を収容するかまたは信号ケーブル90を上下に覆うことができる。これにより、信号ケーブル90は振動部10と一体化することができる。例えば、本明細書の第1実施例による振動装置1は、信号ケーブル90が一体化した振動装置であり得る。例えば、信号ケーブル90は、フレキシブルケーブル、フレキシブルプリント回路ケーブル、フレキシブルフラットケーブル、フレキシブル多層プリント回路、またはフレキシブル多層プリント回路ボードで構成され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0059】
本明細書の実施例による信号ケーブル90は、フィルム部材91と、少なくとも一つの信号ライン92と、少なくとも一つの接着部材93と、を含むことができる。
【0060】
フィルム部材91は、透明またはプラスチック材質の不透明材質を含むことができる。例えば、フィルム部材91は、フッ素樹脂、ポリイミド(polyimide)系樹脂、ポリウレタン(polyurethane)系樹脂、ポリエステル(polyester)系樹脂、ポリエチレン(polyethylene)系樹脂、及びポリプロピレン(polypropylene)係樹脂を含む合成樹脂のうちのいずれか1種以上で具現することができるが、本明細書の実施例はこれに限定されるものではない。フィルム部材91はベースフィルムまたは絶縁フィルムであり得る。
【0061】
フィルム部材91は、第1方向(X)に一定の幅を有し、第1方向(X)と交差する第2方向(Y)に長く延び得る。
【0062】
少なくとも一つの信号ライン92は、少なくとも一つの第1信号ライン92a及び少なくとも一つの第2信号ライン92bを含むことができる。少なくとも一つの第1信号ライン92a及び少なくとも一つの第2信号ライン92bはフィルム部材91内に配置され得る。例えば、少なくとも一つの第1信号ライン92a及び/または少なくとも一つの第2信号ライン92bは、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、または銅(Cu)及び銀(Ag)の合金物質を含む導電性物質であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されるものではない。
【0063】
少なくとも一つの第1信号ライン92aは第2方向(Y)に(または並んで)フィルム部材91内に配置され得る。少なくとも一つの第2信号ライン92bは第2方向(Y)に(または並んで)フィルム部材91内に配置され得る。少なくとも一つの第1信号ライン92aと少なくとも一つの第2信号ライン92bとはフィルム部材91内で第1方向(X)に互いに離隔してあり得る。少なくとも一つの第1信号ライン92a及び少なくとも一つの第2信号ライン92bはフィルム部材91内に互いに平行に配置され得る。
【0064】
フィルム部材91は、第1領域A1及び第2領域A2を含むことができる。例えば、フィルム部材91の第1領域A1は第1方向(X)に一側(または左側)部分に配置され得る。フィルム部材91の第2領域A2は第1方向(X)に他側(または右側)部分に配置され得る。例えば、少なくとも一つの第1信号ライン92aはフィルム部材91の第1領域A1に配置され得る。少なくとも一つの第2信号ライン92bはフィルム部材91の第2領域A2に配置され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0065】
フィルム部材91は、少なくとも一つの信号ライン92の第1面(または上面)に配置される第1フィルム部材91aと、少なくとも一つの信号ライン92の第2面(または下面)に配置される第2フィルム部材91bと、を含むことができる。例えば、第1フィルム部材91aは少なくとも一つの第1信号ライン92a及び少なくとも一つの第2信号ライン92bの第1面(または上面)に配置され得る。第2フィルム部材91bは少なくとも一つの第1信号ライン92a及び少なくとも一つの第2信号ライン92bの第2面(または下面)に配置され得る。少なくとも一つの第1信号ライン92a及び少なくとも一つの第2信号ライン92bは第1フィルム部材91aと第2フィルム部材91bとの間に配置され得る。
【0066】
第1フィルム部材91aは少なくとも一つの信号ライン92の第1面の少なくとも一部を覆うように構成され得る。例えば、第1フィルム部材91aは少なくとも一つの第1信号ライン92a及び少なくとも一つの第2信号ライン92bの第1面の少なくとも一部を覆うように構成され得る。よって、第1フィルム部材91aは少なくとも一つの第1信号ライン92a及び少なくとも一つの第2信号ライン92bの第1面を保護することができる。
【0067】
第2フィルム部材91bは少なくとも一つの信号ライン92の第2面の少なくとも一部を覆うように構成され得る。例えば、第2フィルム部材91bは少なくとも一つの第1信号ライン92a及び少なくとも一つの第2信号ライン92bの第2面の少なくとも一部を覆うように構成され得る。よって、第2フィルム部材91bは少なくとも一つの第1信号ライン92a及び少なくとも一つの第2信号ライン92bの第2面を保護することができる。
【0068】
少なくとも一つの第1信号ライン92aは第2方向(Y)に(または並んで)第1フィルム部材91aと第2フィルム部材91bとの間に配置され得る。少なくとも一つの第1信号ライン92aはフィルム部材91の第1領域A1に配置され得る。少なくとも一つの第1信号ライン92aはフィルム部材91の第1領域A1で第1フィルム部材91aと第2フィルム部材91bとの間に配置され得る。
【0069】
少なくとも一つの第2信号ライン92bは第2方向(Y)に(または並んで)第1フィルム部材91aと第2フィルム部材91bとの間に配置され得る。少なくとも一つの第2信号ライン92bはフィルム部材91の第2領域A2に配置され得る。少なくとも一つの第2信号ライン92bはフィルム部材91の第2領域A2で第1フィルム部材91aと第2フィルム部材91bとの間に配置され得る。
【0070】
少なくとも一つの第1信号ライン92aと少なくとも一つの第2信号ライン92bとは第1フィルム部材91aと第2フィルム部材91bとの間で第1方向(X)に互いに離隔してあり得る。少なくとも一つの第1信号ライン92aと少なくとも一つの第2信号ライン92bとは第1フィルム部材91aと第2フィルム部材91bとの間で互いに平行に(または並んで)配置され得る。
【0071】
本明細書の実施例による第1フィルム部材91a及び第2フィルム部材91bは少なくとも一つの接着部材93を含むことができる。第1フィルム部材91aは、第2面(または下面)上に少なくとも一つの第1信号ライン92aと少なくとも一つの第2信号ライン92bとが結合されるかまたは接着される第1接着部材93aを含むことができる。例えば、第1接着部材93aは少なくとも一つの第1及び第2信号ライン92a、92bの第1面(または上面)と第1フィルム部材91aとの間に配置され得る。第2フィルム部材91bは、第1面(または上面)上に少なくとも一つの第1信号ライン92aと少なくとも一つの第2信号ライン92bとが結合されるかまたは接着される第2接着部材93bを含むことができる。例えば、第2接着部材93bは少なくとも一つの第1及び第2信号ライン92a、92bの第2面(または下面)と第2フィルム部材91bとの間に配置され得る。例えば、第1接着部材93a及び第2接着部材93bは、接着性を有しながら圧縮及び/または復元の可能な電気絶縁物質を含むことができる。
【0072】
第1接着部材93a及び第2接着部材93bのそれぞれは、エポキシ(epoxy)樹脂、アクリル(acrylic)樹脂、シリコン(silicone)樹脂、ウレタン(urethane)樹脂、アクリル系ポリマー、シリコン系ポリマー、またはウレタン系ポリマーを含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、第1接着部材93a及び第2接着部材93bのそれぞれは、感圧接着剤(Pressure Sensitive adhesive、PSA)、熱硬化性接着剤、熱可塑性接着剤などで構成され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。本明細書の実施例によれば、第1接着部材93a及び第2接着部材93bのそれぞれは、第1フィルム部材91aと第2フィルム部材91bとを互いに接続するかまたは結合させる媒介の役割を果たすとともに振動部10に接続するかまたは結合させる媒介の役割を果たすことができるように、熱可塑性接着剤で構成され得る。例えば、熱可塑性接着剤は、ポリエチレン(PE)、ポリカーボネート(PC)またはポリ塩化ビニル(PVC)などを含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、熱硬化性接着剤及び熱可塑性接着剤はガラス転移温度が常温以上の材質であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0073】
第1フィルム部材91aは第1接着部材93aを介して少なくとも一つの第1信号ライン92a及び少なくとも一つの第2信号ライン92bの第1面(または上面)と接続されるかまたは結合され得る。第2フィルム部材91bは第2接着部材93bを介して少なくとも一つの第1信号ライン92a及び少なくとも一つの第2信号ライン92bの第2面(または下面)と接続されるかまたは結合され得る。第1フィルム部材91aと第2フィルム部材91bとは第1接着部材93a及び第2接着部材93bを介して、少なくとも一つの第1信号ライン92a及び少なくとも一つの第2信号ライン92bを間に挟んで互いに接続されるかまたは結合され得る。
【0074】
本明細書の一実施例によれば、第1フィルム部材91aは第1接着部材93aを介して少なくとも一つの信号ライン92と接続されるかまたは結合され得る。そして、第2フィルム部材91bは第1接着部材93a及び第2接着部材93bを媒介とするフィルムラミネーティング工程によって、少なくとも一つの信号ライン92を間に挟んで第1フィルム部材91aに接続されるかまたは結合され得る。例えば、第1フィルム部材91aは第1接着部材93aを介して少なくとも一つの信号ライン92と接続されるかまたは結合された状態で、第2接着部材93bを介して第2フィルム部材91bと合着され、第1接着部材93a及び第2接着部材93bを媒介とするフィルムラミネーティング工程によって、少なくとも一つの信号ライン92を間に挟んで第2フィルム部材91bに接続されるかまたは結合され得る。
【0075】
本明細書の一実施例によれば、第2フィルム部材91bは第2接着部材93bを介して少なくとも一つの信号ライン92と接続されるかまたは結合され得る。そして、第1フィルム部材91aは、第1接着部材93a及び第2接着部材93bを媒介とするフィルムラミネーティング工程によって、少なくとも一つの信号ライン92を間に挟んで第2フィルム部材91bに接続されるかまたは結合され得る。例えば、第2フィルム部材91bは第2接着部材93bを介して少なくとも一つの信号ライン92と接続されるかまたは結合された状態で、第1接着部材93aを介して第1フィルム部材91aと合着され、第1接着部材93a及び第2接着部材93bを媒介とする、例えば、フィルムラミネーティング工程によって、少なくとも一つの信号ライン92を間に挟んで第1フィルム部材91aに接続されるかまたは結合され得る。
【0076】
本明細書の他の実施例によれば、第1フィルム部材91aは第1接着部材93aを介して第1フィルム部材91aの第1領域A1で少なくとも一つの第1信号ライン92aの第1面(または上面)と接続されるかまたは結合され得る。第2フィルム部材91bは第2接着部材93bを介して第2フィルム部材91bの第2領域A2で少なくとも一つの第2信号ライン92bの第2面(または下面)と接続されるかまたは結合され得る。例えば、第1フィルム部材91aは第1接着部材93aを介して少なくとも一つの第1信号ライン92aが接続されるかまたは結合され、第2フィルム部材91bは第2接着部材93bを介して少なくとも一つの第2信号ライン92bと接続されるかまたは結合された状態で、第1接着部材93a及び第2接着部材93bを介して互いに合着され、第1接着部材93a及び第2接着部材93bを媒介とするフィルムラミネーティング工程によって、少なくとも一つの第1信号ライン92a及び少なくとも一つの第2信号ライン92bを間に挟んで互いに接続されるかまたは結合され得る。
【0077】
本明細書の実施例による少なくとも一つの第1信号ライン92a及び少なくとも一つの第2信号ライン92bのそれぞれは、複数の第1信号ライン92-1、92-2及び複数の第2信号ライン92-3、92-4を含むことができる。複数の第1信号ライン92-1、92-2及び複数の第2信号ライン92-3、92-4は第1フィルム部材91aと第2フィルム部材91bとの間に配置され得る。
【0078】
複数の第1信号ライン92-1、92-2と複数の第2信号ライン92-3、92-4とは第1方向(X)に互いに離隔し、第1方向(X)と交差する第2方向(Y)に(または並んで)第1フィルム部材91aと第2フィルム部材91bとの間に配置され得る。複数の第1信号ライン92-1、92-2及び複数の第2信号ライン92-3、92-4のそれぞれは第1方向(X)に平行な幅WLを有し、第2方向(Y)に長く延び得る。
【0079】
複数の第1信号ライン92-1、92-2はフィルム部材91の第1領域A1(または左側領域)で第1フィルム部材91aと第2フィルム部材91bとの間に配置され得る。複数の第1信号ライン92-1、92-2は第1方向(X)に互いに離隔し、第1方向(X)と交差する第2方向(Y)に並んで第1フィルム部材91aと第2フィルム部材91bとの間に配置され得る。
【0080】
本明細書の第1実施例によれば、複数の第1信号ライン92-1、92-2のうちフィルム部材91の一側(または左側)縁部に隣接した第1信号ライン92-1はフィルム部材91の一側縁部の末端から第1方向(X)に第1間隔(または距離)D1で離隔して配置され得る。複数の第1信号ライン92-1、92-2は第1方向(X)に第2間隔(または距離)D2で互いに離隔して配置され得る。第1間隔D1は複数の第1信号ライン92-1、92-2とフィルム部材91の一側縁部の末端(または最短縁部の末端)との間の距離であり得る。第1間隔D1は第2間隔D2と同じかそれ以下であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、第1間隔D1は第2間隔D2よりも大きくてもよい。第1間隔D1は、複数の第1信号ライン92-1、92-2と第1フィルム部材91aとの間の第1接着部材93aが第1信号ライン92-1の側面を覆いながら第2接着部材93bと直接接することができる範囲内で設定することができる。もしくは、第1間隔D1は、複数の第1信号ライン92-1、92-2と第2フィルム部材91bとの間の第2接着部材93bが第1信号ライン92-1の側面を覆いながら第1接着部材93aと直接接することができる範囲内で設定することができる。もしくは、第1間隔D1は、第1接着部材93aが第2接着部材93bに直接接して第1信号ライン92-1の側面を第1接着部材93a及び第2接着部材93bが一緒に覆うことができる範囲内で設定することができる。第2間隔D2は、複数の第1信号ライン92-1、92-2の間の電気的短絡を防止することができ、第1接着部材93aが複数の第1信号ライン92-1、92-2のそれぞれの側面を覆いながら第2接着部材93bと直接接することができる範囲内で設定することができる。もしくは、第2間隔D2は、複数の第1信号ライン92-1、92-2の間の電気的短絡を防止することができるとともに、第2接着部材93bが複数の第1信号ライン92-1、92-2のそれぞれの側面を覆いながら第1接着部材93aと直接接することができる範囲内で設定することができる。もしくは、第2間隔D2は、第1接着部材93aが第2接着部材93bに直接接して、複数の第1信号ライン92-1、92-2のそれぞれの側面を第1接着部材93a及び第2接着部材93bが一緒に覆うことができる範囲内で設定することができる。
【0081】
本明細書の第1実施例によれば、複数の第2信号ライン92-3、92-4のうちフィルム部材91の他側(または右側)縁部に隣接した第2信号ライン92-4はフィルム部材91の他側縁部の末端から第1方向(X)に第1間隔D1で離隔して配置され得る。本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、フィルム部材91の他側(または右側)縁部に隣接した第2信号ライン92-4はフィルム部材91の他側縁部の末端から第1間隔D1と同じか異なる間隔で離隔して配置され得る。複数の第2信号ライン92-3、92-4は第1方向(X)に第2間隔D2と同じか異なる間隔で離隔して配置され得る。第1間隔D1は第2間隔D2と同じかそれ以下であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、第1間隔D1は第2間隔D2よりも大きくてもよい。第1間隔D1は、複数の第2信号ライン92-3、92-4と第1フィルム部材91aとの間の第1接着部材93aが第2信号ライン92-4の側面を覆いながら第2接着部材93bと直接接することができる範囲内で設定することができる。もしくは、第1間隔D1は、複数の第2信号ライン92-3、92-4と第2フィルム部材91bとの間の第2接着部材93bが第2信号ライン92-4の側面を覆いながら第1接着部材93aと直接接することができる範囲内で設定することができる。第2間隔D2は、第2信号ライン92-3、92-4の 移動による複数の第2信号ライン92-3、92-4の間の電気的短絡を防止することができ、第1接着部材93aが複数の第2信号ライン92-3、92-4のそれぞれの側面を覆いながら第2接着部材93bと直接接することができる範囲内で設定することができる。もしくは、第2間隔D2は、第2信号ライン92-3、92-4の移動による複数の第2信号ライン92-3、92-4の間の電気的短絡を防止することができ、第2接着部材93bが複数の第2信号ライン92-3、92-4のそれぞれの側面を覆いながら第1接着部材93aと直接接することができる範囲内で設定することができる。もしくは、第2間隔D2は、第1接着部材93aが第2接着部材93bと直接接して複数の第1信号ライン92-1、92-2のそれぞれの側面を第1接着部材93a及び第2接着部材93bが一緒に覆うことができる範囲内で設定することができる。
【0082】
本明細書の第1実施例によれば、複数の第1信号ライン92-1、92-2及び複数の第2信号ライン92-3、92-4のうち互いに隣接した第1信号ライン92-2と第2信号ライン92-3とは第1方向(X)に第3間隔D3で互いに離隔して配置され得る。第3間隔D3は第1間隔D1の2倍以上であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、第3間隔D3は第1間隔D1及び/または第2間隔D2と同じか異なることができる。
【0083】
本明細書の実施例によるフィルム部材91は、少なくとも一つの第1信号ライン92a及び少なくとも一つの第2信号ライン92bのうちのいずれか一つの一面(または一側)上に配置される延長部91c、91dを含むことができる。延長部91c、91dは少なくとも一つの第1信号ライン92a及び少なくとも一つの第2信号ライン92bのうちのいずれか一つの一面(または一側)上にのみ配置されることにより、少なくとも一つの第1信号ライン92a及び少なくとも一つの第2信号ライン92bのうちの一つの他面(または他側)が露出されるように構成され得る。
【0084】
フィルム部材91は、少なくとも一つの第1信号ライン92aの第1面(または上面)に配置された第1フィルム部材91aから延びた第1延長部91cと、少なくとも一つの第2信号ライン92bの第2面(または下面)に配置された第2フィルム部材91bから延びた第2延長部91dと、を含むことができる。
【0085】
第1延長部91cはフィルム部材91の第1領域A1に配置され、第2延長部91dはフィルム部材91の第2領域A2に配置され得る。例えば、第1延長部91cはフィルム部材91の第2領域A2に配置されないかまたは一部が配置され、第2延長部91dはフィルム部材91の第1領域A1に配置されないかまたは一部が配置され得る。第1延長部91cと第2延長部91dとは第1方向(X)に互いに離隔して配置され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、第1延長部91cは第2延長部91dと一部が重畳することができる。例えば、第1延長部91cは第1フィルム部材91aから突出するかまたは延びることができる。第1延長部91cは第1フィルム部材91aと一体(または単一体)に構成され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。第1延長部91cは第1フィルム部材91aから分岐して延びることができ、第2フィルム部材91bと重畳しなくてもよい。第2延長部91dは第2フィルム部材91bから突出するかまたは延びることができる。第2延長部91cは第2フィルム部材91bと一体(または単一体)に構成され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。第2延長部91dは第2フィルム部材91bから分岐して延びることができ、第1フィルム部材91aと重畳しなくてもよい。
【0086】
本明細書の第1実施例によれば、第1延長部91c及び第2延長部91dのそれぞれは第1方向(X)に幅WF1を有し、第1方向(X)に第4間隔D4で互いに離隔し、第1方向(X)と交差する第2方向(Y)に並んで延び得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、第1延長部91c及び第2延長部91dは第1方向(X)に互いに異なる幅を有し得る。第1延長部91c及び第2延長部91dは振動部10を間に挟んで互いにずれるように振動部10の第1面(または上面)及び第2面(または下面)に配置され得る。例えば、第1延長部91cは振動部10の第1面(または上面)に配置され、第2延長部91dは振動部10の第2面(または下面)に配置され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0087】
第1延長部91cは少なくとも一つの第1信号ライン92aの第1面(または上面)を覆うように構成され得る。第1延長部91cに配置された少なくとも一つの第1信号ライン92aの第2面(または下面)は、第2フィルム部材91bまたは第2延長部91dが配置されず、外部に露出され得る。これにより、第1延長部91cに配置された少なくとも一つの第1信号ライン92aの第2面は外部に露出されることにより、振動部10の第1面(または上面)に直接接することができる。例えば、第1延長部91cに配置された少なくとも一つの第1信号ライン92aの第2面は振動部10の第1電極層13と電気的に接続され得る。第1延長部91cに配置された少なくとも一つの第1信号ライン92aの第2面の少なくとも一部は振動部10の第1電極層13と直接的に接続され得る。
【0088】
第2延長部91dは少なくとも一つの第2信号ライン92bの第2面(または下面)を覆うように構成され得る。第2延長部91dに配置された少なくとも一つの第2信号ライン92bの第1面(または上面)は、第1フィルム部材91aまたは第1延長部91cが配置されず、外部に露出され得る。これにより、第2延長部91dに配置された少なくとも一つの第2信号ライン92bの第1面は外部に露出されることにより、振動部10の第2面(または下面)に直接接することができる。例えば、第2延長部91dに配置された少なくとも一つの第2信号ライン92bの第1面は振動部10の第2電極層15と電気的に接続され得る。第2延長部91dに配置された少なくとも一つの第2信号ライン92bの第1面の少なくとも一部は振動部10の第2電極層15と直接的に接続され得る。
【0089】
本明細書の実施例による第1延長部91c及び第2延長部91dは、少なくとも一つの接着部材93a、93bを含むことができる。例えば、第1延長部91cは、第1延長部91cの第2面(または下面)上に少なくとも一つの第1信号ライン92aが結合されるかまたは接着される第1接着部材93aを含むことができる。また、第2延長部91dは、第2延長部91dの第1面(または上面)上に少なくとも一つの第2信号ライン92bが結合されるかまたは接着される第2接着部材93bを含むことができる。
【0090】
本明細書の第1実施例によれば、第1延長部91cは第1接着部材93aを介して少なくとも一つの第1信号ライン92aの第1面(または上面)と接続されるかまたは結合され得る。第1接着部材93aは第1延長部91cの第2面(または下面)に配置され得る。第1接着部材93aの幅WA1は平面上で第1延長部91cの幅WF1と同じかそれ以下であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、第1接着部材93aの幅WA1は第1延長部91cの幅WF1よりも大きくてもよい。例えば、第1接着部材93aは第1延長部91cの第2面の全体に形成され得る。例えば、第1接着部材93aは少なくとも一つの第1信号ライン92aを覆うように第1延長部91cと第1電極層13との間の領域に配置され得る。
【0091】
本明細書の第1実施例によれば、第1延長部91cは第1接着部材93aを介して少なくとも一つの第1信号ライン92aを間に挟んで振動部10の第1面(または上面)に接続されるかまたは結合され得る。第1接着部材93aは少なくとも一つの第1信号ライン92aを覆いながら振動部10の第1面に隣接することができる。例えば、第1接着部材93aは少なくとも一つの第1信号ライン92aの両側面を覆いながら振動部10の第1面に直接的に接続されるかまたは結合され得る。第1延長部91cに配置された少なくとも一つの第1信号ライン92aは、第1延長部91cに形成された第1接着部材93aを媒介とするフィルムラミネーティング工程によって、第1延長部91cと振動部10との間に挿入(または収容)されて固定され得る。これにより、少なくとも一つの第1信号ライン92aを振動部10の第1電極層13と電気的に接続された状態で維持することができる。本明細書の実施例によれば、第1接着部材93aは、少なくとも一つの第1信号ライン92aを除き、振動部10と接触するかまたは接する接着面積が第1接着部材93aの全面積の25%以上になるように構成され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、接着面積は、30%以上、35%以上、40%以上、45%以上、または50%以上になるように構成され得る。例えば、第1接着部材93aは第1電極層13に直接接触するかまたは隣接する接着面積が第1接着部材93aの全面積の25%以上になるように構成され得る。例えば、接着面積は、30%以上、35%以上、40%以上、45%以上、または50%以上になるように構成され得る。例えば、第1接着部材93aは少なくとも一つの第1信号ライン92aの幅によって接着面積を構成することができる。接着面積が25%未満の場合、振動部10が第1延長部91cと接着しないから、少なくとも一つの第1信号ライン92aと振動部10の第1電極層13との間の電気的接続が切れるなどの問題が発生し得る。
【0092】
本明細書の第1実施例による少なくとも一つの第1信号ライン92aは、複数の第1信号ライン92-1、92-2を含むことができる。複数の第1信号ライン92-1、92-2は第1方向(X)に互いに離隔し、第1方向(X)と交差する第2方向(Y)に(または並んで)第1延長部91cの第2面(または下面)に配置され得る。複数の第1信号ライン92-1、92-2のそれぞれは第1方向(X)に平行な幅WLを有し、第2間隔D2で互いに離隔して配置され得る。
【0093】
本明細書の第1実施例によれば、複数の第1信号ライン92-1、92-2のうち第1延長部91cの一側(または左側)縁部に隣接した第1信号ライン92-1は第1延長部91cの一側縁部の末端から第1間隔D1で離隔して配置され得る。また、複数の第1信号ライン92-1、92-2のうち第1延長部91cの他側(または右側)縁部に隣接した第1信号ライン92-2は第1延長部91cの他側縁部の末端から第1間隔D1と同じか異なる間隔で離隔して配置され得る。第1間隔D1は第2間隔D2と同じかそれ以下であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。第1間隔D1及び第2間隔D2は、複数の第1信号ライン92-1、92-2と第1延長部91cとの間の第1接着部材93aが複数の第1信号ライン92-1、92-2のそれぞれの側面を覆いながら振動部10の第1面(または上面)と直接的に隣接することができる範囲内で設定することができる。本明細書の実施例によれば、第1接着部材93aは、複数の第1信号ライン92-1、92-2を除き、振動部10と接する接着面積が第1接着部材93aの全面積の25%以上になるように構成され得る。例えば、例えば、接着面積は、30%以上、35%以上、40%以上、45%以上、または50%以上になるように構成され得る。例えば、第1接着部材93aは、複数の第1信号ライン92-1、92-2の幅によって接着面積を構成することができる。
【0094】
本明細書の第1実施例によれば、第2延長部91dは第2接着部材93bを介して少なくとも一つの第2信号ライン92bの第2面(または下面)と接続されるかまたは結合され得る。第2接着部材93bは第2延長部91dの第1面(または上面)に配置され得る。第2接着部材93bの幅WA1は第2延長部91dの幅WF1と同じかそれ以下であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、第2接着部材93bは第2延長部91dの第1面の全体に形成され得る。
【0095】
本明細書の第1実施例によれば、第2延長部91dは第2接着部材93bを介して少なくとも一つの第2信号ライン92bを間に挟んで振動部10の第2面(または下面)に接続されるかまたは結合され得る。第2接着部材93bは少なくとも一つの第2信号ライン92bを覆いながら振動部10の第2面に隣接することができる。例えば、第2接着部材93bは少なくとも一つの第2信号ライン92bの両側面を覆いながら振動部10の第2面に直接的に接続されるかまたは結合され得る。第2延長部91dに配置された少なくとも一つの第2信号ライン92bは、第2延長部91dに形成された第2接着部材93bを媒介とするフィルムラミネーティング工程によって、第2延長部91dと振動部10との間に挿入(または収容)されて固定され得る。これにより、少なくとも一つの第2信号ライン92bを振動部10の第2電極層15と電気的に接続された状態で維持することができる。本明細書の実施例によれば、第2接着部材93bは、少なくとも一つの第2信号ライン92bを除き、振動部10と接する接着面積が第2接着部材93bの全面積の25%以上になるように構成され得る。例えば、接着面積は、30%以上、35%以上、40%以上、45%以上、または50%以上になるように構成され得る。例えば、第2接着部材93bは、第2電極層15に直接接触するかまたは接する接着面積が第2接着部材93bの全面積の25%以上になるように構成され得る。例えば、接着面積は、30%以上、35%以上、40%以上、45%以上、または50%以上になるように構成され得る。例えば、第2接着部材93bは、少なくとも一つの第2信号ライン92bの幅によって接着面積を構成することができる。
【0096】
本明細書の第1実施例による少なくとも一つの第2信号ライン92bは、複数の第2信号ライン92-3、92-4を含むことができる。複数の第2信号ライン92-3、92-4は第1方向(X)に互いに離隔し、第1方向(X)と交差する第2方向(Y)に(または並んで)第2延長部91dの第1面(または上面)に配置され得る。複数の第2信号ライン92-3、92-4のそれぞれは第1方向(X)に平行な幅WLを有し、第2間隔D2で互いに離隔して配置され得る。
【0097】
本明細書の第1実施例によれば、複数の第2信号ライン92-3、92-4のうち第2延長部91dの一側(または左側)縁部に隣接した第2信号ライン92-3は第2延長部91dの一側縁部の末端から第1間隔D1と同じか異なる間隔で離隔して配置され得る。また、複数の第2信号ライン92-3、92-4のうち第2延長部91dの他側(または右側)縁部に隣接した第2信号ライン92-4は第2延長部91dの他側縁部の末端から第1間隔D1と同じか異なる間隔で離隔して配置され得る。第1間隔D1は第2間隔D2と同じかそれ以下であり得る。第1間隔D1及び第2間隔D2は、複数の第2信号ライン92-3、92-4と第2延長部91dとの間の第2接着部材93bが複数の第2信号ライン92-3、92-4のそれぞれの側面を覆いながら振動部10の第2面(または下面)と直接的に隣接することができる範囲内で設定することができる。本明細書の実施例によれば、第2接着部材93bは、複数の第2信号ライン92-3、92-4を除き、振動部10と接する接着面積が第2接着部材93bの全面積の25%以上になるように構成され得る。例えば、接着面積は、30%以上、35%以上、40%以上、45%以上、または50%以上になるように構成され得る。例えば、第2接着部材93bは、複数の第2信号ライン92-3、92-4の幅によって接着面積を構成することができる。
【0098】
本明細書の第1実施例による振動装置1は、第1カバー部材30と第2カバー部材50との間に挿入(または収容)された信号ケーブル90の第1延長部91c及び第2延長部91dのそれぞれは振動部10を間に挟んで互いにずれるように振動部10の第1面(または上面)及び第2面(または下面)に配置され得る。第1延長部91cに配置された少なくとも一つの第1信号ライン92aは振動部10の第1電極層13と接続された状態で、第1接着部材93aが少なくとも一つの第1信号ライン92aを取り囲んで振動部10の第1面と直接的に接続されるかまたは結合され得る。また、第2延長部91dに配置された少なくとも一つの第2信号ライン92bは振動部10の第2電極層15と接続された状態で、第2接着部材93bが少なくとも一つの第2信号ライン92bを取り囲んで振動部10の第2面と直接的に接続されるかまたは結合され得る。これにより、少なくとも一つの第1信号ライン92a及び少なくとも一つの第2信号ライン92bは第1接着部材93a及び第2接着部材93bのそれぞれによって堅固に固定されることにより、信号ケーブル90の遊動による振動部10と信号ケーブル90との間の接触不良を防止することができる。また、本明細書の第1実施例による振動装置1は、少なくとも一つの第1信号ライン92a及び少なくとも一つの第2信号ライン92bを第1接着部材93a及び第2接着部材93bによって堅固に固定することができるので、振動部10と信号ケーブル90との間の電気的接続のためのソルダリング工程が不要であり、振動装置1の構造及び製造工程を簡素化することができる。
【0099】
図5は本明細書の第2実施例による振動装置を示す図である。
図6は本明細書の第2実施例による
図5のD-D’線についての断面図である。
図7は本明細書の第2実施例による
図5のE-E’線についての断面図である。
図8は本明細書の第2実施例による
図5のF-F’線についての断面図である。
図5~
図8は
図1~
図4bを参照して説明した振動装置の信号ケーブルの構造を変更し、導電性接着部材を追加として構成したものである。これにより、
図5~
図8についての説明では、信号ケーブルの変更された構造及び導電性接着部材及びこれに関連した構成を除いた残りの構成に対しては同じ図面符号を付与し、これについての重複説明は省略するかまたは簡略にする。
【0100】
図5~
図8を参照すると、本明細書の第2実施例による振動装置2は、振動部10と、第1カバー部材30と、第2カバー部材50と、信号ケーブル90と、導電性接着部材95a、95bと、を含むことができる。
【0101】
信号ケーブル90は、例えば、振動部10の一側で振動部10の第1電極層13及び第2電極層15のそれぞれと電気的に接続され得る。
【0102】
本明細書の実施例による信号ケーブル90は、フィルム部材91と、少なくとも一つの信号ライン92と、及び少なくとも一つの接着部材93と、を含むことができる。
【0103】
フィルム部材91は第1方向(X)に一定の幅を有し、第1方向(X)と交差する第2方向(Y)に長く延び得る。
【0104】
少なくとも一つの信号ライン92は、少なくとも一つの第1信号ライン92a及び少なくとも一つの第2信号ライン92bを含むことができる。少なくとも一つの第1信号ライン92a及び少なくとも一つの第2信号ライン92bはフィルム部材91内に配置され得る。例えば、少なくとも一つの第1信号ライン92a及び少なくとも一つの第2信号ライン92bは、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、または銅(Cu)及び銀(Ag)の合金物質の導電性物質であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0105】
本明細書の実施例による少なくとも一つの第1信号ライン92a及び少なくとも一つの第2信号ライン92bのそれぞれは、複数の第1信号ライン92-1、92-2及び複数の第2信号ライン92-3、92-4を含むことができる。複数の第1信号ライン92-1、92-2及び複数の第2信号ライン92-3、92-4は第1フィルム部材91aと第2フィルム部材91bとの間に配置され得る。
【0106】
本明細書の第2実施例によれば、複数の第1信号ライン92-1、92-2のうち第1信号ライン92-1はフィルム部材91の一側(または左側)縁部に配置され得る。複数の第1信号ライン92-1、92-2は第1方向(X)に第5間隔D5で互いに離隔して配置され得る。第5間隔D5は複数の第1信号ライン92-1、92-2の間の電気的短絡を防止することができる最小限の範囲内で設定することができる。
【0107】
本明細書の第2実施例によれば、複数の第2信号ライン92-3、92-4のうち第2信号ライン92-4はフィルム部材91の他側(または右側)縁部に配置され得る。複数の第2信号ライン92-3、92-4は第1方向(X)に第5間隔D5と同じか異なる間隔で互いに離隔して配置され得る。第5間隔D5は、複数の第2信号ライン92-3、92-4の間の電気的短絡を防止することができる最小限の範囲内で設定することができる。
【0108】
本明細書の第2実施例によれば、複数の第1信号ライン92-1、92-2及び複数の第2信号ライン92-3、92-4のうち互いに隣接した第1信号ライン92-2と第2信号ライン92-3とは第1方向(X)に第6間隔D6で互いに離隔して配置され得る。第6間隔D6は第5間隔D5と同じかそれ以上であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、第6間隔D6は第5間隔D5よりも小さくてもよい。
【0109】
本明細書の実施例によるフィルム部材91は、少なくとも一つの第1信号ライン92aの第1面(または上面)に配置された第1フィルム部材91aから延びた第1延長部91cと、少なくとも一つの第2信号ライン92bの第2面(または下面)に配置された第2フィルム部材91bから延びた第2延長部91dと、を含むことができる。
【0110】
本明細書の第2実施例によれば、第1延長部91c及び第2延長部91dのそれぞれは第1方向(X)に幅WF2を有し、第1方向(X)に第8間隔D8で互いに離隔し、第1方向(X)と交差する第2方向(Y)に並んで延び得る。第1延長部91c及び第2延長部91dは振動部10を間に挟んで互いにずれるように振動部10の第1面(または上面)及び第2面(または下面)に配置され得る。例えば、第1延長部91cは振動部10の第1面(または上面)に配置され、第2延長部91dは振動部10の第2面(または下面)に配置され得る。
【0111】
本明細書の実施例による第1延長部91c及び第2延長部91dは少なくとも一つの接着部材93a、93bを含むことができる。例えば、第1延長部91cは、第1延長部91cの第2面(または下面)上に少なくとも一つの第1信号ライン92aが結合されるかまたは接着される第1接着部材93aを含むことができる。また、第2延長部91dは、第2延長部91dの第1面(または上面)上に少なくとも一つの第2信号ライン92bが結合されるかまたは接着される第2接着部材93bを含むことができる。
【0112】
本明細書の第2実施例によれば、第1延長部91cは第1接着部材93aを介して少なくとも一つの第1信号ライン92aの第1面(または上面)と接続されるかまたは結合され得る。第1接着部材93aは第1延長部91cの第2面(または下面)に配置され得る。第1接着部材93aの幅WA2は第1延長部91cの幅WF2と同じかそれ以下であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、第1接着部材93aは第1延長部91cの第2面の全体に形成され得る。
【0113】
本明細書の第2実施例によれば、第2延長部91dは第2接着部材93bを介して少なくとも一つの第2信号ライン92bの第2面(または下面)と接続されるかまたは結合され得る。第2接着部材93bは第2延長部91dの第1面(または上面)に配置され得る。第2接着部材93bの幅WA2は第2延長部91dの幅WF2と同じかそれ以下であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、第2接着部材93bは第2延長部91dの第1面の全体に形成され得る。
【0114】
本明細書の第2実施例による振動装置2は、導電性接着部材95a、95bをさらに含むことができる。導電性接着部材95a、95bは、少なくとも一つの第1信号ライン92a及び少なくとも一つの第2信号ライン92bのうちのいずれか一つと振動部10との間に配置され得る。
【0115】
導電性接着部材95a、95bは、少なくとも一つの第1信号ライン92aと振動部10の第1面(または上面)との間に配置された第1導電性接着部材95aを含むことができる。導電性接着部材95a、95bは、少なくとも一つの第2信号ライン92bと振動部10の第2面(または下面)との間に配置された第2導電性接着部材95bを含むことができる。例えば、第1導電性接着部材95a及び第2導電性接着部材95bは、接着性を有するとともに電気的接続の可能な伝導性物質を含むことができる。例えば、伝導性物質は、銀(Ag)またはカーボン(carbon)を含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0116】
第1導電性接着部材95a及び第2導電性接着部材95bのそれぞれは伝導性両面テープ、伝導性両面接着パッド、または伝導性両面クッションテープであり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、第1導電性接着部材95a及び第2導電性接着部材95bのそれぞれは、感圧接着剤(Pressure Sensitive adhesive、PSA)、熱硬化性接着剤、または熱可塑性接着剤などで構成することができる。本明細書の実施例によれば、第1導電性接着部材95a及び第2導電性接着部材95bの少なくとも一つは、フィルムラミネーティング工程で高温に露出されても過度に硬化して接着特性が低下することを防止することができるように、熱硬化性接着剤で構成することができる。例えば、熱硬化性接着剤は、エポキシ(epoxy)、ポリイミド(polyimide)、またはフェノール系樹脂(phenol resin)などを含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、熱硬化性接着剤は、ガラス転移温度以上の高温で安定的な接着力を有することができる。
【0117】
第1導電性接着部材95aは振動部10の第1面(または上面)に配置され得る。第1導電性接着部材95aは第1延長部91cに配置された少なくとも一つの第1信号ライン92aと接続されるかまたは結合され得る。第1導電性接着部材95aは振動部10の第1電極層13に配置され得る。第1延長部91cに配置された少なくとも一つの第1信号ライン92aの第2面(または下面)は第1導電性接着部材95aを介して振動部10の第1電極層13と電気的に接続され得る。
【0118】
本明細書の第2実施例によれば、第1導電性接着部材95aの幅WA3は第1延長部91cの幅WF2と同じかそれ以上であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。第1導電性接着部材95aの幅WA3は第1接着部材93aの幅WA2と同じかそれ以上であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。第1導電性接着部材95aの幅WA3は第1延長部91cの幅WF2よりも小さくてもよい。例えば、第1導電性接着部材95aの幅WA3は第5間隔D5よりも大きくてもよく、よって第1導電性接着部材95aが少なくとも一つの第1信号ライン92aのそれぞれと重畳することができる。例えば、第1導電性接着部材95aは少なくとも一つの第1信号ライン92aのそれぞれに対応する部分に分割され得、各部分は対応する少なくとも一つの第1信号ライン92aの幅WLと同じかそれ以上であり得る。
【0119】
第1延長部91cに配置された複数の第1信号ライン92-1、92-2のうち第1導電性接着部材95aの一側(または左側)縁部に隣接した第1信号ライン92-1は第1導電性接着部材95aの一側縁部の末端から第7間隔D7で離隔して配置され得る。また、第1延長部91cに配置された複数の第1信号ライン92-1、92-2のうち第1導電性接着部材95aの他側(または右側)縁部に隣接した第1信号ライン92-2は第1導電性接着部材95aの他側縁部の末端から第7間隔D7と同じか異なる間隔で離隔して配置され得る。
【0120】
第2導電性接着部材95bは振動部10の第2面(または下面)に配置され得る。第2導電性接着部材95bは第2延長部91dに配置された少なくとも一つの第2信号ライン92bと接続されるかまたは結合され得る。第2導電性接着部材95bは振動部10の第2電極層15に配置され得る。第2延長部91dに配置された少なくとも一つの第2信号ライン92bの第1面(または上面)は第2導電性接着部材95bを介して振動部10の第2電極層15と電気的に接続され得る。
【0121】
本明細書の第2実施例によれば、第2導電性接着部材95bの幅WA3は第2延長部91dの幅WF2と同じかそれ以上であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。第2導電性接着部材95bの幅WA3は第2接着部材93bの幅WA2と同じかそれ以上であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0122】
第2延長部91dに配置された複数の第2信号ライン92-3、92-4のうち第2導電性接着部材95bの一側(または左側)縁部に隣接した第2信号ライン92-3は第2導電性接着部材95bの一側縁部の末端から第7間隔D7と同じか異なる間隔で離隔して配置され得る。また、第2延長部91dに配置された複数の第2信号ライン92-3、92-4のうち第2導電性接着部材95bの他側(または右側)縁部に隣接した第2信号ライン92-4は第2導電性接着部材95bの他側縁部の末端から第7間隔D7と同じか異なる間隔で離隔して配置され得る。
【0123】
本明細書の他の実施例による振動装置2または振動部10は、第1カバー部材30及び第2カバー部材50のうちのいずれか一つを省略することができる。例えば、第1カバー部材30及び第2カバー部材50のうち第2カバー部材50は省略することができる。第2カバー部材50が省略される場合、振動部10の第2面(または下面)は接着層40または第2接着層42によって覆われるかまたは取り囲まれるので、振動部10の第2面は接着層40または第2接着層42によって覆われるかまたは保護され得る。第2カバー部材50が省略される場合、第1カバー部材30は、カバー部材、カバーフィルム、保護部材、または保護フィルムであり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0124】
本明細書の第2実施例による振動装置2において、第1カバー部材30と第2カバー部材50との間に挿入(または収容)された信号ケーブル90の第1延長部91c及び第2延長部91dのそれぞれは振動部10を間に挟んで互いにずれるように振動部10の第1面(または上面)及び第2面(または下面)に配置され得る。第1延長部91cに配置された少なくとも一つの第1信号ライン92aは第1伝導性接着部材95aを介して振動部10の第1電極層13に接続されるかまたは結合され、少なくとも一つの第1信号ライン92aから第1電極層13までの電気的接続のためのソルダリング工程なしにも第1電極層13と電気的に接続され得る。また、第2延長部91dに配置された少なくとも一つの第2信号ライン92bは第2伝導性接着部材95bを介して振動部10の第2電極層15に接続されるかまたは結合され、少なくとも一つの第2信号ライン92bから第2電極層15までの電気的接続のためのソルダリング工程なしにも第2電極層15と電気的に接続され得る。これにより、少なくとも一つの第1信号ライン92a及び少なくとも一つの第2信号ライン92bは第1伝導性接着部材95a及び第2伝導性接着部材95bのそれぞれによって電気的に接続されるとともに堅固に固定されることにより、信号ケーブル90を振動部10に付着する製造工程で発生し得る信号ケーブル90の遊動や撓みによる振動部10と信号ケーブル90との間の接触不良を防止することができる。また、本明細書の第2実施例による振動装置2は、少なくとも一つの第1信号ライン92a及び少なくとも一つの第2信号ライン92bが第1伝導性接着部材95a及び第2伝導性接着部材95bによって堅固に固定でき、振動部10と信号ケーブル90との間の電気的接続のためのソルダリング工程が不要であるので、振動装置2の構造及び製造工程を簡素化することができる。
【0125】
図9は本明細書の第3実施例による振動装置を示す図である。
図10は本明細書の第3実施例による
図9のG-G’線についての断面図である。
図9及び
図10は
図1~
図4bを参照して説明した振動装置に導電性接着部材をさらに構成したものである。これにより、
図9及び
図10についての説明では、導電性接着部材及びこれに関連した構成を除いた残りの構成に対しては同じ図面符号を付与し、これについての重複説明は省略するかまたは簡略にする。
【0126】
図9及び
図10を参照すると、本明細書の第3実施例による振動装置3は、振動部10と、第1カバー部材30と、第2カバー部材50と、信号ケーブル90と、導電性接着部材95a、95bと、を含むことができる。
【0127】
信号ケーブル90は、例えば、振動部10の一側で振動部10の第1電極層13及び第2電極層15のそれぞれと電気的に接続され得る。
【0128】
本明細書の実施例による信号ケーブル90は、フィルム部材91と、少なくとも一つの第1信号ライン92aと、少なくとも一つの第2信号ライン92bと、を含むことができる。
【0129】
フィルム部材91は第1方向(X)に一定の幅を有し、第1方向(X)と交差する第2方向(Y)に長く延び得る。
【0130】
少なくとも一つの第1信号ライン92a及び少なくとも一つの第2信号ライン92bはフィルム部材91内に配置され得る。例えば、少なくとも一つの第1信号ライン92a及び少なくとも一つの第2信号ライン92bは、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、または銅(Cu)及び銀(Ag)の合金物質の導電性物質であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されるものではない。
【0131】
本明細書の実施例による少なくとも一つの第1信号ライン92a及び少なくとも一つの第2信号ライン92bのそれぞれは、複数の第1信号ライン92-1、92-2及び複数の第2信号ライン92-3、92-4を含むことができる。複数の第1信号ライン92-1、92-2及び複数の第2信号ライン92-3、92-4は第1フィルム部材91aと第2フィルム部材91bとの間に配置され得る。
【0132】
本明細書の第3実施例によれば、複数の第1信号ライン92-1、92-2のうちフィルム部材91の一側(または左側)縁部に隣接した第1信号ライン92-1はフィルム部材91の一側縁部の末端から第1間隔D1で離隔して配置され得る。複数の第1信号ライン92-1、92-2は第1方向(X)に第2間隔D2で互いに離隔して配置され得る。第1間隔D1は第2間隔D2と同じかそれ以下であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。第1間隔D1は、複数の第1信号ライン92-1、92-2と第1フィルム部材91aとの間の第1接着部材93aが第1信号ライン92-1の側面を覆いながら第2接着部材93bと直接接することができる範囲内で設定することができる。もしくは、第1間隔D1は、複数の第1信号ライン92-1、92-2と第2フィルム部材91bとの間の第2接着部材93bが第1信号ライン92-1の側面を覆いながら第1接着部材93aと直接接することができる範囲内で設定することができる。第2間隔D2は、複数の第1信号ライン92-1、92-2の間の電気的短絡を防止することができ、第1接着部材93aが複数の第1信号ライン92-1、92-2のそれぞれの側面を覆いながら第2接着部材93bと直接接することができる範囲内で設定することができる。もしくは、第2間隔D2は、複数の第1信号ライン92-1、92-2の間の電気的短絡を防止することができるとともに、第2接着部材93bが複数の第1信号ライン92-1、92-2のそれぞれの側面を覆いながら第1接着部材93aと直接接することができる範囲内で設定することができる。第1接着部材93aと第2接着部材93bとの直接接触はこの領域でのソルダリングの必要性をなくすことができる。
【0133】
本明細書の第3実施例によれば、複数の第2信号ライン92-3、92-4のうちフィルム部材91の他側(または右側)縁部に隣接した第2信号ライン92-4はフィルム部材91の他側縁部の末端から第1間隔D1と同じか異なる間隔で離隔して配置され得る。複数の第2信号ライン92-3、92-4は第1方向(X)に第2間隔D2で互いに離隔して配置され得る。第1間隔D1は第2間隔D2と同じかそれ以下であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。第1間隔D1は、複数の第2信号ライン92-3、92-4と第1フィルム部材91aとの間の第1接着部材93aが第2信号ライン92-4の側面を覆いながら第2接着部材93bと直接接することができる範囲内で設定することができる。もしくは、第1間隔D1は、複数の第2信号ライン92-3、92-4と第2フィルム部材91bとの間の第2接着部材93bが第2信号ライン92-4の側面を覆いながら第1接着部材93aと直接接することができる範囲内で設定することができる。第2間隔D2は、複数の第2信号ライン92-3、92-4の間の電気的短絡を防止することができるとともに、第1接着部材93aが複数の第2信号ライン92-3、92-4のそれぞれの側面を覆いながら第2接着部材93bと直接接することができる範囲内で設定することができる。もしくは、第2間隔D2は、複数の第2信号ライン92-3、92-4の間の電気的短絡を防止することができ、第2接着部材93bが複数の第2信号ライン92-3、92-4のそれぞれの側面を覆いながら第1接着部材93aと直接接することができる範囲内で設定することができる。
【0134】
本明細書の第3実施例によれば、複数の第1信号ライン92-1、92-2及び複数の第2信号ライン92-3、92-4のうち互いに隣接した第1信号ライン92-2と第2信号ライン92-3とは第1方向(X)に第3間隔D3で互いに離隔して配置され得る。第3間隔D3は第1間隔D1の2倍以上であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0135】
本明細書の実施例によるフィルム部材91は、少なくとも一つの第1信号ライン92aの第1面(または上面)に配置された第1フィルム部材91aから延びた第1延長部91cと、少なくとも一つの第2信号ライン92bの第2面(または下面)に配置された第2フィルム部材91bから延びた第2延長部91dと、を含むことができる。
【0136】
本明細書の第3実施例によれば、第1延長部91c及び第2延長部91dのそれぞれは第1方向(X)に幅WF1を有し、第1方向(X)に第4間隔D4で互いに離隔し、第1方向(X)と交差する第2方向(Y)に並んで延び得る。第1延長部91cと第2延長部91dとは振動部10を振動部10の第1面(または上面)及び第2面(または下面)に配置され得る。例えば、第1延長部91cは振動部10の第1面(または上面)に配置され、第2延長部91dは振動部10の第2面(または下面)に配置され得る。
【0137】
本明細書の実施例による第1延長部91c及び第2延長部91dは、少なくとも一つの接着部材93a、93bを含むことができる。例えば、第1延長部91cは、第1延長部91cの第2面(または下面)上に少なくとも一つの第1信号ライン92aが結合されるかまたは接着される第1接着部材93aを含むことができる。また、第2延長部91dは、第2延長部91dの 第1面(または上面)上に少なくとも一つの第2信号ライン92bが結合されるかまたは接着される第2接着部材93bを含むことができる。
【0138】
本明細書の第3実施例による振動装置3は、導電性接着部材95a、95bをさらに含むことができる。導電性接着部材95a、95bは少なくとも一つの第1信号ライン92a及び少なくとも一つの第2信号ライン92bのうちのいずれか一つと振動部10との間に配置され得る。導電性接着部材95a、95bは、少なくとも一つの第1信号ライン92aと振動部10の第1面(または上面)との間に配置された第1導電性接着部材95aと、少なくとも一つの第2信号ライン92bと振動部10の第2面(または下面)との間に配置された第2導電性接着部材95bと、を含むことができる。例えば、第1導電性接着部材95a及び第2導電性接着部材95bは、接着性を有するとともに電気的接続の可能な伝導性物質を含むことができる。
【0139】
本明細書の第3実施例によれば、第1延長部91cは第1接着部材93aを介して少なくとも一つの第1信号ライン92aの第1面(または上面)と接続されるかまたは結合され得る。第1接着部材93aは第1延長部91cの第2面(または下面)に配置され得る。第1接着部材93aの幅WA1は第1延長部91cの幅WF1と同じかそれ以下であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、第1接着部材93aは第1延長部91cの第2面の全体に形成され得る。
【0140】
本明細書の第3実施例によれば、第1延長部91cは第1接着部材93aを介して少なくとも一つの第1信号ライン92aを間に挟んで、振動部10の第1面(または上面)に配置された第1伝導性接着部材95aに接続されるかまたは結合され得る。第1接着部材93aは少なくとも一つの第1信号ライン92aを覆い、第1伝導性接着部材95aの第1面(または上面)に隣接することができる。例えば、第1接着部材93aは少なくとも一つの第1信号ライン92aの両側面を覆い、第1伝導性接着部材95aの第1面に直接的に接続されるかまたは結合され得る。第1延長部91cに配置された少なくとも一つの第1信号ライン92aは、第1延長部91cに形成された第1接着部材93a及び振動部10の第1面に形成された第1伝導性接着部材95aを媒介とするフィルムラミネーティング工程によって、第1延長部91cと振動部10との間に挿入(または収容)されて固定され得る。これにより、少なくとも一つの第1信号ライン92aを第1伝導性接着部材95aを介して振動部10の第1電極層13と電気的に接続された状態で維持することができる。本明細書の実施例によれば、第1接着部材93aは、少なくとも一つの第1信号ライン92aを除き、振動部10と接する接着面積が第1接着部材93aの全面積の25%以上になるように構成することができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、接着面積は、30%以上、35%以上、40%以上、45%以上、または50%以上になるように構成することができる。また、第1伝導性接着部材95aの幅WA5は第1接着部材93aの幅WA1と同じかそれ以上であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0141】
本明細書の第3実施例による少なくとも一つの第1信号ライン92aは、複数の第1信号ライン92-1、92-2を含むことができる。複数の第1信号ライン92-1、92-2は第1方向(X)に互いに離隔し、第1方向(X)と交差する第2方向(Y)に(または並んで)第1延長部91cの第2面(または下面)に配置され得る。複数の第1信号ライン92-1、92-2のそれぞれは第1方向(X)に平行な幅WLを有し、第2間隔D2で互いに離隔して配置され得る。
【0142】
本明細書の第3実施例によれば、複数の第1信号ライン92-1、92-2のうち第1延長部91cの一側(または左側)縁部に隣接した第1信号ライン92-1は第1延長部91cの一側縁部の末端から第1間隔D1で離隔して配置され得る。また、複数の第1信号ライン92-1、92-2のうち第1延長部91cの他側(または右側)縁部に隣接した第1信号ライン92-2は第1延長部91cの他側縁部の末端から第1間隔D1と同じか異なる間隔で離隔して配置され得る。第1間隔D1は第2間隔D2と同じかそれ以下であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。第1間隔D1及び第2間隔D2は、複数の第1信号ライン92-1、92-2と第1延長部91cとの間の第1接着部材93aが複数の第1信号ライン92-1、92-2のそれぞれの側面を覆いながら、振動部10の第1面(または上面)に配置された第1伝導性接着部材95aと直接的に隣接することができる範囲内で設定することができる。本明細書の実施例によれば、第1接着部材93aは、複数の第1信号ライン92-1、92-2を除き、第1伝導性接着部材95aと接する接着面積が第1接着部材93aの全面積の25%以上になるように構成することができる。例えば、接着面積は、30%以上、35%以上、40%以上、45%以上、または50%以上になるように構成することができる。例えば、第1接着部材93aは、複数の第1信号ライン92-1、92-2の幅によって接着面積を構成することができる。
【0143】
本明細書の第3実施例によれば、第1延長部91cに配置された複数の第1信号ライン92-1、92-2のうち第1導電性接着部材95aの一側(または左側)縁部に隣接した第1信号ライン92-1は第1導電性接着部材95aの一側縁部の末端から第9間隔D9で離隔して配置され得る。また、第1延長部91cに配置された複数の第1信号ライン92-1、92-2のうち第1導電性接着部材95aの他側(または右側)縁部に隣接した第1信号ライン92-2は第1導電性接着部材95aの他側縁部の末端から第9間隔D9と同じか異なる間隔で離隔して配置され得る。
【0144】
本明細書の第3実施例によれば、第2延長部91dは第2接着部材93bを介して少なくとも一つの第2信号ライン92bの第2面(または下面)と接続されるかまたは結合され得る。第2接着部材93bは第2延長部91dの第1面(または上面)に配置され得る。第2接着部材93bの幅WA1は第2延長部91dの幅WF1と同じかそれ以下であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、第2接着部材93bは第2延長部91dの第1面の全体に形成され得る。
【0145】
本明細書の第3実施例によれば、第2延長部91dは第2接着部材93bを介して少なくとも一つの第2信号ライン92bを間に挟んで振動部10の第2面(または下面)に配置された第2伝導性接着部材95bに接続されるかまたは結合され得る。第2接着部材93bは少なくとも一つの第2信号ライン92bを覆いながら第2伝導性接着部材95bの第2面(または下面)に隣接することができる。例えば、第2接着部材93bは少なくとも一つの第2信号ライン92bの両側面を覆いながら第2伝導性接着部材95bの第2面に直接的に接続されるかまたは結合され得る。第2延長部91dに配置された少なくとも一つの第2信号ライン92bは、第2延長部91dに形成された第2接着部材93b及び振動部10の第2面に形成された第2伝導性接着部材95bを媒介とするフィルムラミネーティング工程によって、第2延長部91dと振動部10との間に挿入(または収容)されて固定され得る。これにより、少なくとも一つの第2信号ライン92bを、第2伝導性接着部材95bを介して振動部10の第2電極層15と電気的に接続された状態で維持することができる。本明細書の実施例によれば、第2接着部材93bは、少なくとも一つの第2信号ライン92bを除き、振動部10と接する接着面積が第2接着部材93bの全面積の25%以上になるように構成することができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、接着面積は、30%以上、35%以上、40%以上、45%以上、または50%以上になるように構成することができる。また、第2伝導性接着部材95bの幅WA5は第2接着部材93bの幅WA1と同じかそれ以上であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0146】
本明細書の第3実施例による少なくとも一つの第2信号ライン92bは、複数の第2信号ライン92-3、92-4を含むことができる。複数の第2信号ライン92-3、92-4は第1方向(X)に互いに離隔し、第1方向(X)と交差する第2方向(Y)に(または並んで)第2延長部91dの第1面(または上面)に配置され得る。複数の第2信号ライン92-3、92-4のそれぞれは第1方向(X)に平行な幅WLを有し、第2間隔D2と同じか異なる間隔で互いに離隔して配置され得る。
【0147】
本明細書の第3実施例によれば、複数の第2信号ライン92-3、92-4のうち第2延長部91dの一側(または左側)縁部に隣接した第2信号ライン92-3は第2延長部91dの一側縁部の末端から第1間隔D1と同じか異なる間隔で離隔して配置され得る。また、複数の第2信号ライン92-3、92-4のうち第2延長部91dの他側(または右側)縁部に隣接した第2信号ライン92-4は第2延長部91dの他側縁部の末端から第1間隔D1で離隔して配置され得る。第1間隔D1は第2間隔D2と同じかそれ以下であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。第1間隔D1及び第2間隔D2は、複数の第2信号ライン92-3、92-4と第2延長部91dとの間の第2接着部材93bが複数の第2信号ライン92-3、92-4のそれぞれの側面を覆いながら、振動部10の第2面(または下面)に配置された第2伝導性接着部材95bと直接的に隣接することができる範囲内で設定することができる。本明細書の実施例によれば、第2接着部材93bは、複数の第2信号ライン92-3、92-4を除き、第2伝導性接着部材95bと接する接着面積が第2接着部材93bの全面積の25%以上になるように構成することができる。例えば、接着面積は、30%以上、35%以上、40%以上、45%以上、または50%以上になるように構成することができる。例えば、第2接着部材93bは複数の第2信号ライン92-3、92-4の幅によって接着面積を構成することができる。
【0148】
本明細書の第3実施例によれば、第2延長部91dに配置された複数の第2信号ライン92-3、92-4のうち第2導電性接着部材95bの一側(または左側)縁部に隣接した第2信号ライン92-3は第2導電性接着部材95bの一側縁部の末端から第9間隔D9で離隔して配置され得る。また、第2延長部91dに配置された複数の第2信号ライン92-3、92-4のうち第2導電性接着部材95bの他側(または右側)縁部に隣接した第2信号ライン92-4は第2導電性接着部材95bの他側縁部の末端から第9間隔D9と同じか異なる間隔で離隔して配置され得る。
【0149】
本明細書の他の実施例による振動装置3または振動部10は、第1カバー部材30及び第2カバー部材50のうちのいずれか一つを省略することができる。例えば、第1カバー部材30及び第2カバー部材50のうち第2カバー部材50は省略することができる。第2カバー部材50が省略される場合、振動部10の第2面(または下面)は接着層40または第2接着層42によって覆われるかまたは取り囲まれ、これにより、振動部10の第2面は接着層40または第2接着層42によって覆われるかまたは保護され得る。第2カバー部材50が省略される場合、第1カバー部材30は、カバー部材、カバーフィルム、保護部材、または保護フィルムであり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0150】
本明細書の第3実施例による振動装置3において、第1カバー部材30と第2カバー部材50との間に挿入(または収容)された信号ケーブル90の第1延長部91c及び第2延長部91dのそれぞれは振動部10を間に挟んで互いにずれるように振動部10の第1面(または上面)及び第2面(または下面)に配置され得る。第1延長部91cに配置された少なくとも一つの第1信号ライン92aは第1伝導性接着部材95aを介して振動部10の第1電極層13と電気的に接続された状態で、第1接着部材93aが少なくとも一つの第1信号ライン92aを取り囲んで第1伝導性接着部材95aの第1面と直接的に接続されるかまたは結合され得る。また、第2延長部91dに配置された少なくとも一つの第2信号ライン92bは第2伝導性接着部材95bを介して振動部10の第2電極層15と電気的に接続された状態で、第2接着部材93bが少なくとも一つの第2信号ライン92bを取り囲んで第2伝導性接着部材95bの第2面と直接的に接続されるかまたは結合され得る。これにより、少なくとも一つの第1信号ライン92a及び少なくとも一つの第2信号ライン92bは第1伝導性接着部材95a及び第2伝導性接着部材95bのそれぞれによって電気的に接続されるとともに第1接着部材93a及び第2接着部材93bのそれぞれによって堅固に固定されることにより、信号ケーブル90の遊動による振動部10と信号ケーブル90との間の接触不良を防止することができる。また、本明細書の第3実施例による振動装置3は、少なくとも一つの第1信号ライン92a及び少なくとも一つの第2信号ライン92bが第1伝導性接着部材95a及び第2伝導性接着部材95bによって堅固に固定され、振動部10と信号ケーブル90との間の電気的接続のためのソルダリング工程が不要であるので、振動装置3の構造及び製造工程を簡素化することができる。
【0151】
【0152】
図11を参照すると、本明細書の他の実施例による振動層11は、複数の第1部分11a及び複数の第2部分11bを含むことができる。例えば、複数の第1部分11a及び複数の第2部分11bは第1方向(X)(または第2方向(Y))に交互に繰り返し配置され得る。例えば、第1方向(X)は振動層11の横方向であり、第2方向(Y)は第1方向(X)と交差する振動層11の縦方向であり得るが、これに限定されず、第1方向(X)は振動層11の縦方向であり、第2方向(Y)は振動層11の横方向であり得る。例えば、
図11の第1の方向(X)は、
図1~
図10の第1の方向(X)と異なっていてもよく、および/または
図11の第2の方向(Y)は、
図1~
図10の第2の方向(Y)と異なっていてもよい。
【0153】
複数の第1部分11aのそれぞれは無機物質部で構成され得る。無機物質部は、圧電効果を有する圧電物質、複合圧電物質、または電気活性物質を含むことができる。
【0154】
複数の第1部分11のそれぞれは相対的に強い振動の実現が可能なセラミック系の物質からなるかペロブスカイト(perovskite)系の結晶構造を有する圧電セラミックからなり得る。ペロブスカイト結晶構造は圧電および逆圧電効果を有し、配向性を有する構造を有し得る。ペロブスカイト結晶構造はABO3の化学式で表現され、Aサイトは2価の金属元素からなり、Bサイトは4価の金属元素からなり得る。本明細書の一実施例として、ABO3の化学式で、Aサイト及びBサイトは陽イオン(cations)であり、Oは陰イオン(anions)であり得る。例えば、複数の第1部分11aのそれぞれは、PbTiO3、PbZrO3、PbZrTiO3、BaTiO3、及びSrTiO3のうちの少なくとも1種以上を含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0155】
本明細書の一実施例による複数の第1部分11aのそれぞれは複数の第2部分11bの間に配置され、第1方向X(または第2方向Y)に平行な第1幅W1を有するとともに第2方向Y(または第1方向X)に平行な長さを有し得る。複数の第2部分11bのそれぞれは第1方向X(または第2方向Y)に平行な第2幅W2を有するとともに第2方向Y(または第1方向X)に平行な長さを有し得る。第1幅W1は第2幅W2と同一であっても異なってもよい。例えば、第1幅W1は第2幅W2よりも大きくもよいが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、第1部分11aおよび第2部分11bは互いに同じか異なるサイズを有するライン形状またはストライプ形状を有し得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。ジグザグ形状、不規則形状などの他の形状も可能である。したがって、振動層11は2-2振動モードの圧電特性を有する2-2複合体(composite)構造を有することによって20kHz以下の共振周波数を有し得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、振動層11の共振周波数は、振動層11の形状、長さ、および厚さなどのうちの少なくとも一つ以上によって変更され得る。
【0156】
振動層11で、複数の第1部分11aおよび複数の第2部分11bのそれぞれは同一平面(または同一層)に互いに平行に配置(または配列)され得る。複数の第2部分11bのそれぞれは隣接した2個の第1部分11aの間のギャップを満たすように構成されることにより、隣接した第1部分11aと接続または接着され得る。これにより、振動層11は第1部分11aと第2部分11bとの側面結合(または接続)によって所望のサイズまたは長さに拡張することができる。
【0157】
振動層11で、複数の第2部分11bのそれぞれの幅W2は、振動層11または振動装置1、2、3の中間部分から両端部分(または両端)側に行くほど次第に減少し得る。
【0158】
本明細書の実施例によれば、複数の第2部分11bのうち最大の幅W2を有する第2部分11bは、振動層11または振動装置1、2、3が上下方向(Z)(または厚さ方向)に振動するとき、最大の応力が集中する部分に位置し得る。複数の第2部分11bのうち最小の幅W2を有する第2部分11bは、振動層11または振動装置1、2、3が上下方向(Z)に振動するとき、相対的に最も小さい応力が発生する部分に位置し得る。例えば、複数の第2部分11bのうち最大の幅W2を有する第2部分11bは振動層11の中間部分に配置され、複数の第2部分11bのうち最小の幅W2を有する第2部分11bは振動層11の両端部分に配置され得る。これにより、振動層11または振動装置1、2、3が上下方向(Z)に振動するとき、最大の応力が集中する部分(例えば、互いに異なる共振周波数の重畳による信号間の干渉が最大の部分)で発生する音波の干渉または共振周波数の重畳が最小化することができ、これにより低音域帯(例えば、3kHz以下)で発生する音圧低下(dip)現象が改善することができ、低音域帯での音響特性の平坦度を改善することができる。例えば、音圧低下(dip)は、音圧レベルが特定の周波数に低くなる現象であり得る。また、音響特性の平坦度は全周波数にわたって最高音圧レベルと最低音圧レベルとの間の偏差のレベル(例えば、ピーク対ピークの平坦度が増加するか、またはピーク対ピークの偏差が減少)であり得る。
【0159】
振動層11で、複数の第1部分11aのそれぞれは互いに異なるサイズ(または広さ)を有し得る。例えば、複数の第1部分11aのそれぞれのサイズ(または広さ)は振動層11または振動装置1、2、3の中間部分から両端部分(または両端)側に行くほど次第に減少するかまたは増加し得る。この場合、振動層11は互いに異なるサイズを有する複数の第1部分11aのそれぞれの振動による多様な固有振動周波数によって音響の音圧特性が向上することができ、音響の再生帯域が拡張することができる。本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0160】
複数の第2部分11bのそれぞれは複数の第1部分11aの間に配置され得る。よって、振動層11または振動装置1、2、3は第2部分11bによって第1部分11aの単位格子内のリンクによる振動エネルギーが増加することができるので、振動層11の振動特性(または変位特性)が増加することができ、振動層11の柔軟性を確保することができる。例えば、第2部分11bは、エポキシ(epoxy)系ポリマー、アクリル(acrylic)系ポリマー、およびシリコン(silicone)系ポリマーのうちの1種以上であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0161】
本明細書の実施例による複数の第2部分11bのそれぞれは有機物質部で構成され得る。例えば、有機物質部は無機物質部の間ごとに配置されることにより、無機物質部(または第1部分)に印加される衝撃を吸収することができ、無機物質部に集中するストレス(stress)をリリース(releasing)して振動層11または振動装置1、2、3の耐久性を向上させることができ、また振動層11または振動装置1、2、3に柔軟性を提供することができる。これにより、振動装置1、2、3は柔軟性を有することにより、振動部材または手動振動部材の曲面部の形状とマッチングする形状に撓うことができる。例えば、振動装置1、2、3は柔軟性を有することにより、振動部材または手動振動部材の曲面部の形状に沿って配置され得る。
【0162】
本明細書の実施例による第2部分11bは、第1部分11aに比べて低いモジュラス(modulus)および粘弾性を有し得る。よって、第1部分11aの脆性特性によって衝撃に脆弱な第1部分11aの信頼性を向上させることができる。例えば、第2部分11bは、0.01~1の損失係数および0.1~10Gpa(GigaPascal)のモジュラスを有する物質で構成され得る。
【0163】
第2部分11bに構成される有機物質部は、第1部分11aである無機物質部に比べて柔軟な特性を有する有機物質、有機ポリマー、有機圧電物質、または有機非圧電物質を含むことができる。例えば、第2部分11bは、柔軟性を有する接着部、伸縮部、ベンディング部、ダンピング部、または軟性部などと言えるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0164】
本実施例による振動層11は、複数の第1部分11aおよび第2部分11bが同一平面に配置(または接続)されることにより、単一の薄フィルム状を有し得る。例えば、振動層11は、複数の第1部分11aが一側で接続された構造を有し得る。例えば、複数の第1部分11aは、振動層11の全体で接続された構造を有し得る。例えば、振動層11は、振動特性を有する第1部分11aによって上下方向に振動することができ、柔軟性を有する第2部分11bによって曲面形状に撓うことができる。また、本実施例による振動層11で、第1部分11aのサイズおよび第2部分11bのサイズは、振動層11または振動装置1、2、3に要求される圧電特性および柔軟性によって設定することができる。本明細書の一実施例によれば、柔軟性よりも圧電特性を要求する振動層11の場合、第1部分11aのサイズを第2部分11bのサイズよりも大きく構成することができる。本明細書の他の実施例によれば、圧電特性よりも柔軟性を要求する振動層11の場合、第2部分11bのサイズを第1部分11aのサイズよりも大きく構成することができる。よって、振動層11のサイズを要求特性によって調節することができるので、振動層11の設計が容易であるという利点がある。
【0165】
第1電極層13は振動層11の第1面(または上面)に配置され得る。第1電極層13は複数の第1部分11aのそれぞれの第1面および複数の第2部分11bのそれぞれの第1面に共通して配置されるかまたは結合されることができ、複数の第1部分11aのそれぞれの第1面と電気的に接続され得る。例えば、第1電極層13は振動層11の第1面全体に配置された単一電極(または一つの電極)の形状を有し得る。例えば、第1電極層13は振動層11と実質的に同じ形状を有し得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0166】
第2電極層15は振動層11の第1面と異なる(または反対の)第2面(または背面)上に配置され得る。第2電極層15は複数の第1部分11aのそれぞれの第2面および複数の第2部分11bのそれぞれの第2面に共通して配置または結合され得、複数の第1部分11aのそれぞれの第2面と電気的に接続され得る。例えば、第2電極層15は、振動層11の第2面全体に配置された単一電極(または一つの電極)の形状を有し得る。例えば、第2電極層15は振動層11と同じ形状を有し得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0167】
本明細書の一実施例による第1電極層13および第2電極層15のうちの一つ以上は、透明導電性物質、半透明導電性物質、または不透明導電性物質からなり得る。例えば、透明または半透明導電性物質はITO(indium tin oxide)またはIZO(indium zinc oxide)を含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されるものではない。不透明導電性物質は、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、金(Au)、銀(Ag)、モリブデン(Mo)、またはマグネシウム(Mg)などを含むかこれらの合金からなり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されるものではない。
【0168】
振動層11は一定の温度雰囲気または高温から常温に変化する温度雰囲気で第1電極層13および第2電極層15に印加される一定の電圧によって分極化し得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、振動層11は、外部から第1電極層13および第2電極層15に印加される音響信号(またはボイス信号)による逆圧電効果によって収縮および/または膨張を交互に繰り返すことによって振動することができる。例えば、振動層11は、第1電極層13および第2電極層15によって垂直方向の振動および平面方向の振動によって振動することができる。振動層11は平面方向の収縮および/または膨張によって振動部材の変位を増加させることができ、よって振動をさらに向上させることができる。
【0169】
図12は本明細書の実施例による
図11に示す振動層の他の実施例を示す斜視図である。
【0170】
図12を参照すると、本明細書の他の実施例による振動層11は、第1方向Xおよび第2方向Yに沿って互いに離隔した複数の第1部分11a、および複数の第1部分11aの間に配置された第2部分11bを含むことができる。
【0171】
複数の第1部分11aのそれぞれは第1方向Xおよび第2方向Yのそれぞれに沿って互いに離隔して配置され得る。例えば、複数の第1部分11aのそれぞれは互いに同じサイズを有する六面体形態を有し、格子状に配置され得る。複数の第1部分11aのそれぞれは
図11を参照して説明した第1部分11aと実質的に同一であるので、これに対して同じ図面符号を付与し、これについての重複説明は省略するかまたは簡略にする。
【0172】
第2部分11bは第1方向Xおよび第2方向Yのそれぞれに沿って複数の第1部分11aの間に配置され得る。第2部分11bは隣接した2個の第1部分11aの間のギャップを満たすかまたは複数の第1部分11aのそれぞれを取り囲むかまたは隣接して構成されることにより、隣接した第1部分11aと接続または接着され得る。本明細書の実施例によれば、第1方向Xに沿って隣接した2個の第1部分11aの間に配置された第2部分11bの幅は第1部分11aの幅と同一であっても異なってもよく、第2方向Yに沿って隣接した2個の第1部分11aの間に配置された第2部分11bの幅は第1部分11aの幅と同一であっても異なってもよい。第2部分11bは
図11を参照して説明した第2部分11bと実質的に同一であるので、これに対しては同じ図面符号を付与し、これについての重複説明は省略するかまたは簡略にする。
【0173】
本明細書の他の実施例による振動層11は1-3振動モードの圧電特性を有する1-3複合体構造を有することによって30MHz以下の共振周波数を有し得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、振動層11の共振周波数は、振動層11の形状、長さ、および厚さなどの少なくとも一つ以上によって変更され得る。
【0174】
図13は本明細書の実施例による
図11に示す振動層の他の実施例を示す斜視図である。
【0175】
図13を参照すると、本明細書の他の実施例による振動層11は、第1方向Xおよび第2方向Yに沿って互いに離隔した複数の第1部分11a、および複数の第1部分11aの間に配置された第2部分11bを含むことができる。
【0176】
複数の第1部分11aのそれぞれは円形の平面構造を有し得る。例えば、複数の第1部分11aのそれぞれは円盤状を有し得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、複数の第1部分11aのそれぞれは、楕円形、多角形、またはドーナツ形などを含む点形態を有し得る。複数の第1部分11aのそれぞれは
図11を参照して説明した第1部分11aと実質的に同一であるので、これに対しては同じ図面符号を付与し、これについての重複説明は省略するかまたは簡略にする。
【0177】
第2部分11bは第1方向Xおよび第2方向Yのそれぞれに沿って複数の第1部分11aの間に配置され得る。第2部分11bは複数の第1部分11aのそれぞれを取り囲むかまたは隣接して構成されることにより、複数の第1部分11aのそれぞれの側面と接続または接着され得る。複数の第1部分11aおよび第2部分11bのそれぞれは同一平面(または同一層)に互いに配置(または配列)され得る。第2部分11bは
図11を参照して説明した第2部分11bと実質的に同一であるので、これに対して同じ図面符号を付与し、これについての重複説明は省略するかまたは簡略にする。
【0178】
図14は本明細書の実施例による
図11に示す振動層の他の実施例を示す斜視図である。
【0179】
図14を参照すると、本明細書の他の実施例による振動層11は、第1方向Xおよび第2方向Yに沿って互いに離隔した複数の第1部分11a、および複数の第1部分11aの間に配置された第2部分11bを含むことができる。
【0180】
複数の第1部分11aのそれぞれは三角形または三角板形の平面構造を有し得る。例えば、複数の第1部分11aのそれぞれは三角板形を有し得る。複数の第1部分11aのそれぞれは
図11を参照して説明した第1部分11aと実質的に同一であるので、これに対して同じ図面符号を付与し、これについての重複説明は省略する。
【0181】
本明細書の実施例によれば、複数の第1部分11aのうち隣接した4個の第1部分11aは四角形(または正方形)を成すように隣接して配置され得る。四角形を成す隣接した4個の第1部分11aのそれぞれの頂点は四角形の中央部(または真中部)に隣接して配置され得る。
【0182】
第2部分11bは第1方向Xおよび第2方向Yのそれぞれに沿って複数の第1部分11aの間に配置され得る。第2部分11bは複数の第1部分11aのそれぞれを取り囲むかまたは隣接して構成されることにより、複数の第1部分11aのそれぞれの側面と接続または接着され得る。複数の第1部分11aおよび第2部分11bのそれぞれは同一平面(または同一層)に互いに平行に配置(または配列)され得る。第2部分11bは
図11を参照して説明した第2部分11bと実質的に同一であるので、これに対して同じ図面符号を付与し、これについての重複説明は省略するするかまたは簡略にする。
【0183】
本明細書の他の実施例によれば、三角形を有する複数の第1部分11aのうち隣接した2N(Nは2以上の自然数)個の第1部分11aは2N角形を成すように隣接して配置され得る。例えば、複数の第1部分11aのうち隣接した6個の第1部分11aは六角形(または正六角形)を成すように隣接して配置され得る。六角形を成す隣接した6個の第1部分11aのそれぞれの頂点は六角形の中央部(または真中部)に隣接して配置され得る。第2部分11bは複数の第1部分11aのそれぞれを取り囲むかまたは隣接して構成されることにより、複数の第1部分11aのそれぞれの側面と接続または接着され得る。
【0184】
【0185】
図15を参照すると、本明細書の他の実施例による振動装置1、2、3は、2以上の振動部10-1、10-2を含むことができる。例えば、振動装置1、2、3は、第1振動部10-1及び第2振動部10-2を含むことができる。
【0186】
第1振動部10-1及び第2振動部10-2は、互いに重なるかまたは積層され得る。 例えば、 第1振動部10-1及び第2振動部10-2は、振動装置1、2、3の振幅変位及び/または振動部材(または手動振動部材)の振幅変位を最大化するように、互いに同じ方向に変位(または駆動または振動)するように互いに重なるかまたは積層され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、第1振動部10-1と第2振動部10-2とは実質的に互いに同じ大きさを有し得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、第1振動部10-1及び第2振動部10-2は、製造工程上の誤差範囲内で実質的に互いに同じ大きさを有し得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、第1振動部10-1及び第2振動部10-2は互いに異なる大きさを有し得る。これにより、第1振動部10-1及び第2振動部10-2は、振動装置1、2、3の振幅変位及び/または振動部材(または手動振動部材)の振幅変位を最大化することができる。
【0187】
第1振動部10-1及び第2振動部10-2のそれぞれは
図1~
図14を参照して説明した振動部10と同一であるかまたは実質的に同一であるので、これに対して同じ図面符号を付与し、これについての重複説明は省略する。
【0188】
第1振動部10-1及び第2振動部10-2のそれぞれは、第1カバー部材30及び第2カバー部材50を含むことができる。例えば、第1振動部10-1及び第2振動部10-2のそれぞれは第1カバー部材30と第2カバー部材50との間に配置され得る。例えば、第1振動部10-1及び第2振動部10-2のそれぞれの第1面(または上面)は第1カバー部材30によって覆われるかまたは保護され、第1振動部10-1及び第2振動部10-2のそれぞれの第2面(または下面)は第2カバー部材50によって覆われるかまたは保護され得る。
【0189】
本明細書の他の実施例による振動装置1、2、3は、接続接着部材45をさらに含むことができる。
【0190】
接続接着部材45は第1振動部10-1と第2振動部10-2との間に配置されるかまたは接続され得る。例えば、接続接着部材45は第1振動部10-1の第2カバー部材50と第2振動部10-2の第1カバー部材30との間に配置されるかまたは接続され得る。例えば、接続接着部材45は接着部材または接続部材であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0191】
接続接着部材45は、第1振動部10-1及び第2振動部10-2のそれぞれに対する密着力または接着力に優れた接着層を含む材質で構成され得る。例えば、接続接着部材45は、フォームパッド、両面テープ、または接着剤などを含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、接続接着部材45の接着層は、エポキシ(epoxy)、アクリル(acryl)、シリコン(silicone)、ウレタン(urethane)、アクリル系ポリマー、シリコン系ポリマー、またはウレタン系ポリマーなどを含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、接続接着部材45の接着層は、相対的に軟性特性を有するウレタン系の物質(または材質)を含むことができる。これにより、第1振動部10-1と第2振動部10-2との間の変位干渉による振動損失を最小化するかまたは第1振動部10-1及び第2振動部10-2のそれぞれが自由に変位(または振動または駆動)することができる。
【0192】
本明細書の他の実施例による振動装置1、2、3は、互いに同じ方向に振動(または変位または駆動)するように積層された(または重なったまたは重畳した)第1振動部10-1及び第2振動部10-2を含むことにより、変位量または振幅変位が最大化するかまたは増加することができ、よって振動部材(または手動振動部材)の変位量(または曲げ力または駆動力)または振幅変位を最大化するかまたは増加させることができる。
【0193】
図16を参照すると、本明細書の他の実施例による振動装置1、2、3は、2以上の振動部10-1、10-2を含むことができる。例えば、振動装置1、2、3は第1振動部10-1及び第2振動部10-2を含むことができる。
【0194】
第1振動部10-1及び第2振動部10-2のそれぞれは
図1~
図14を参照して説明した振動部10と同一であるかまたは実質的に同一であるので、これに対して同じ図面符号を付与し、これについての重複説明は省略する。
【0195】
第1振動部10-1及び第2振動部10-2のそれぞれは、第1カバー部材30及び第2カバー部材50のうちの少なくとも一つを含むことができる。例えば、第1振動部10-1及び第2振動部10-2のそれぞれは、第1カバー部材30及び第2カバー部材50のうちの少なくとも一つを省略することができる。
【0196】
第1振動部10-1は、第2カバー部材50を省略し、第1カバー部材30のみを含むことができる。第1振動部10-1の第1面は第1接着層41を介して第1カバー部材30と接続されるかまたは結合され得る。そして、第1振動部10-1の第2面(または下面)は、第2カバー部材50が配置されず、外部に露出され得る。
【0197】
第2振動部10-2は、第1カバー部材30を省略し、第2カバー部材50のみを含むことができる。第2振動部10-2の第2面は第2接着層42を介して第2カバー部材50と接続されるかまたは結合され得る。そして、第2振動部10-2の第1面(または上面)は、第1カバー部材30が配置されず、外部に露出され得る。
【0198】
本明細書の他の実施例による振動装置1、2、3は、接続接着部材45をさらに含むことができる。
【0199】
接続接着部材45は第1振動部10-1と第2振動部10-2との間に配置されるかまたは接続され得る。例えば、接続接着部材45は第1振動部10-1の第2面(または下面)と第2振動部10-2の第1面(または上面)との間に配置されるかまたは接続され得る。例えば、接続接着部材45は接着部材または接続部材であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0200】
第1振動部10-1の第2面(または下面)は接続接着部材45によって覆われるかまたは取り囲まれることができる。これにより、第1振動部10-1の第2面(または下面)は接続接着部材45によって覆われるかまたは保護され、第2振動部10-2に接続されるかまたは結合され得る。
【0201】
第2振動部10-2の第1面(または上面)は接続接着部材45によって覆われるかまたは取り囲まれることができる。これにより、第2振動部10-2の第1面(または上面)は接続接着部材45によって覆われるかまたは保護され、第1振動部10-1に接続されるかまたは結合され得る。
【0202】
接続接着部材45は第1振動部10-1及び第2振動部10-2のそれぞれに対する密着力または接着力に優れた接着層を含む材質で構成され得る。例えば、接続接着部材45は、フォームパッド、両面テープ、または接着剤などを含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、接続接着部材45の接着層は、エポキシ(epoxy)、アクリル(acryl)、シリコン(silicone)、ウレタン(urethane)、アクリル系ポリマー、シリコン系ポリマー、またはウレタン系ポリマーなどを含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、接続接着部材45の接着層は、相対的に軟性特性を有するウレタン系の物質(または材質)を含むことができる。これにより、第1振動部10-1と第2振動部10-2との間の変位干渉による振動損失を最小化するかまたは第1振動部10-1及び第2振動部10-2のそれぞれが自由に変位(または振動または駆動)することができる。
【0203】
本明細書の他の実施例による振動装置1、2、3は、互いに同じ方向に振動(または変位または駆動)するように積層された(または重なったまたは重畳した)第1振動部10-1及び第2振動部10-2を含むことにより、変位量または振幅変位が最大化するかまたは増加することができる。よって、振動部材(または手動振動部材)の変位量(または曲げ力または駆動力)または振幅変位を最大化するかまたは増加させることができる。
【0204】
図17を参照すると、本明細書の他の実施例による振動装置1、2、3は、二つ以上の振動部10-1、10-2を含むことができる。例えば、振動装置1、2、3は、第1振動部10-1及び第2振動部10-2を含むことができる。
【0205】
第1振動部10-1及び第2振動部10-2のそれぞれは
図1~
図14を参照して説明した振動部10と同一であるかまたは実質的に同一であるので、これに対して同じ図面符号を付与し、これについての重複説明は省略する。
【0206】
第1振動部10-1及び第2振動部10-2のそれぞれは、第1カバー部材30及び第2カバー部材50のうちの少なくとも一つを含むことができる。例えば、第1振動部10-1及び第2振動部10-2のそれぞれは、第1カバー部材30及び第2カバー部材50のうちの少なくとも一つを省略することができる。
【0207】
第2カバー部材50を省略し、第1振動部10-1は、第1カバー部材30のみを含むことができる。第1振動部10-1の第1面は第1接着層41を介して第1カバー部材30と接続されるかまたは結合され得る。そして、第1振動部10-1の第2面(または下面)は、第2カバー部材50が配置されず、外部に露出され得る。
【0208】
第2カバー部材50を省略し、第2振動部10-2は、第1カバー部材30のみを含むことができる。第2振動部10-2の第1面は第1接着層41を介して第1カバー部材30と接続されるかまたは結合され得る。そして、第2振動部10-2の第2面(または下面)は、第2カバー部材50が配置されず、外部に露出され得る。
【0209】
本明細書の他の実施例による振動装置1、2、3は、第1接続接着部材46及び第2接続接着部材47をさらに含むことができる。
【0210】
第1接続接着部材46は第1振動部10-1の第2面(または下面)に配置されるかまたは接続され、第2接続接着部材47は第2振動部10-2の第2面(または下面)に配置されるかまたは接続され得る。例えば、第1接続接着部材46は第1振動部10-1の第2面(または下面)と第2振動部10-2の第1カバー部材30との間に配置されるかまたは接続され得る。第2接続接着部材47は第2振動部10-2の第2面(または下面)に配置されるかまたは接続され得る。例えば、第1接続接着部材46及び第2接続接着部材47は接着部材または接続部材であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0211】
第1振動部10-1の第2面(または下面)は第1接続接着部材46によって覆われるかまたは取り囲まれ得る。これにより、第1振動部10-1の第2面(または下面)は第1接続接着部材46によって覆われるかまたは保護され、第2振動部10-2の第1面または第1カバー部材30に接続されるかまたは結合され得る。例えば、第1接続接着部材46は接着層40または第2接着層42と同じ物質(または材質)で構成され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0212】
第2振動部10-2の第2面(または下面)は第2接続接着部材47によって覆われるかまたは取り囲まれ得る。これにより、第2振動部10-2の第2面(または下面)は第2接続接着部材47によって覆われるかまたは保護され得る。例えば、第2接続接着部材47は接着層40または第2接着層42と同じ物質(または材質)で構成され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0213】
第1接続接着部材46及び第2接続接着部材47のそれぞれは第1振動部10-1及び第2振動部10-2のそれぞれに対する密着力または接着力に優れた接着層を含む材質で構成され得る。例えば、第1接続接着部材46及び第2接続接着部材47のそれぞれは、フォームパッド、両面テープ、または接着剤などを含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、第1接続接着部材46及び第2接続接着部材47のそれぞれの接着層は、エポキシ(epoxy)、アクリル(acryl)、シリコン(silicone)、ウレタン(urethane)、アクリル系ポリマー、シリコン系ポリマー、またはウレタン系ポリマーなどを含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、第1接続接着部材46及び第2接続接着部材47のそれぞれの接着層は、相対的に軟性特性を有するウレタン系の物質(または材質)を含むことができる。これにより、第1振動部10-1と第2振動部10-2との間の変位干渉による振動損失を最小化するかまたは第1振動部10-1及び第2振動部10-2のそれぞれが自由に変位(または振動または駆動)することができる。
【0214】
本明細書の他の実施例による振動装置1、2、3は、互いに同じ方向に振動(または変位または駆動)するように積層された(または重なったまたは重畳した)第1振動部10-1及び第2振動部10-2を含むことにより、変位量または振幅変位が最大化するかまたは増加することができる。よって、振動部材(または手動振動部材)の変位量(または曲げ力または駆動力)または振幅変位を最大化するかまたは増加させることができる。
【0215】
図18は本明細書の実施例による装置を示す図である。
図19aは本明細書の実施例による
図18のH-H’線についての断面図である。
図19bは
図4bと関連した本明細書の実施例による
図18のH-H’の他線についての断面図である。
【0216】
図18及び
図19aを参照すると、本明細書の実施例による装置は、手動振動部材100及び一つ以上の振動発生装置200を含むことができる。
【0217】
本明細書の実施例による「装置」は、表示装置、音響装置、音響発生装置、サウンドバー、アナログサイネージ(analog signage)、またはデジタルサイネージ(digital signage)などであり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0218】
「表示装置」は、黒白またはカラー映像を具現する複数の画素を含む表示パネルと、表示パネルを駆動するための駆動部と、を含むことができる。例えば、表示パネルは、液晶表示パネル、有機発光表示パネル、発光ダイオード表示パネル、電気泳動表示パネル、電気湿潤表示パネル、マイクロ発光ダイオード表示パネル、または量子ドット発光表示パネルなどであり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、有機発光表示パネルで、画素は有機発光層などの有機発光素子を含むことができ、画素はカラー映像を構成する複数の色のうちのいずれか一つを具現する副画素であり得る。これにより、本明細書の実施例による「装置」は、液晶表示パネルまたは有機発光表示パネルなどの表示パネルを含む完製品(complete productまたはfinal product)であるノートブック型コンピュータ、テレビ、コンピュータモニター、車両用または自動車用装置(automotive apparatus)または車両(vehicle)の他の形態などを含む電装装置(equipment apparatus)、スマートフォンまたは電子パッドなどのモバイル電子装置(mobile electronic apparatus)などのようなセット電子装置(set electronic apparatus)またはセット装置(set deviceまたはset apparatus)も含むことができる。
【0219】
アナログサイネージは、広告用看板、ポスター、または案内板などであり得る。アナログサイネージは、文章、絵、及び/または記号などのコンテンツを含むことができる。コンテンツは装置の手動振動部材100側で視認できるように配置され得る。コンテンツは手動振動部材100に直接付着されるか、またはコンテンツが印刷などによって付着された紙などの媒体が手動振動部材100に付着され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0220】
手動振動部材100は一つ以上の振動発生装置200の駆動(または振動)によって振動することができる。例えば、手動振動部材100は、一つ以上の振動発生装置200の駆動によって振動及び音響のうちの一つ以上を発生させることができる。
【0221】
本明細書の一実施例による手動振動部材100は、黒白またはカラー映像を具現する複数の画素を有する表示部(または画面)を含む表示パネルであり得る。これにより、手動振動部材100は、一つ以上の振動発生装置200の駆動によって振動及び音響のうちの一つ以上を発生させることができる。例えば、手動振動部材100は表示部に映像を表示しながら振動発生装置200の駆動によって振動することにより、表示部に映像と同期する音響を発生させるかまたは出力することができる。本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、手動振動部材100は、振動対象物、表示部材、表示パネル、サイネージパネル、手動振動プレート、前面カバー、前面部材、振動パネル、サウンドパネル、手動振動パネル、音響出力プレート、音響振動プレート、または映像スクリーンなどであり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0222】
本明細書の他の実施例による手動振動部材100は、一つ以上の振動発生装置200によって振動して音響を出力するのに適した材料特性を有する金属材質を含むかまたは非金属材質(または複合非金属材質)を含むことができる。例えば、手動振動部材100は、金属、プラスチック、紙、繊維、布地、皮、ガラス、ゴム、カーボン、及び鏡のうちの1種以上の材質を含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、手動振動部材100は、金属、プラスチック、紙、繊維、布地、皮、ガラス、ゴム、カーボン、及び鏡のうちの1種以上の材質を含む振動プレートであり得る。例えば、紙はスピーカー用コーンであり得る。例えば、紙コーンはパルプまたは発泡プラスチックなどであり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0223】
本明細書の他の実施例による手動振動部材100は、映像を表示する画素を有する表示パネルを含むかまたは非表示パネルを含むことができる。例えば、手動振動部材100は、映像を表示する画素を有する表示パネル、表示装置から映像が投射されるスクリーンパネル、照明パネル、サイネージパネル、運送手段の内装材、運送手段の外装材、運送手段のガラスウィンドウ、運送手段の座席内装材、運送手段の天井材、建物の天井材、建物の内装材、建物のガラスウィンドウ、航空機の内装材、航空機のガラスウィンドウ、及び鏡のうちの1種以上を含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、非表示パネルは、発光ダイオード照明パネル(または装置)、有機発光照明パネル(または装置)、または無機発光照明パネル(または装置)を含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0224】
一つ以上の振動発生装置200は手動振動部材100を振動させるように構成され得る。一つ以上の振動発生装置200は接続部材150を介して手動振動部材100の背面100aに接続されるように構成され得る。これにより、一つ以上の振動発生装置200は手動振動部材100を振動させることにより、手動振動部材100の振動によって振動及び音響のうちの一つ以上を発生させるかまたは出力することができる。
【0225】
一つ以上の振動発生装置200は、
図1~
図17を参照して説明した振動装置1、2、3のうちの一つ以上を含むことができる。これにより、
図1~
図17に示す振動装置1、2、3についての説明は
図18及び
図19aに示す振動発生装置200についての説明に含まれ得るので、これに対して同じ図面符号を付与し、これについての重複説明は省略する。
【0226】
接続部材150は振動発生装置200の少なくとも一部と手動振動部材100の少なくとも一部との間に配置され得る。接続部材150は振動発生装置200の少なくとも一部と手動振動部材100の少なくとも一部との間に接続され得る。本明細書の実施例による接続部材150は、振動発生装置200の縁部を除いた振動発生装置200の中心部と手動振動部材100との間に接続され得る。例えば、接続部材150は部分付着方式で振動発生装置200の中心部と手動振動部材100との間に接続され得る。振動発生装置200の中心部(または真中部)は振動の中心となる部分であるので、振動発生装置200の振動を接続部材150を介して効率的に手動振動部材100に伝達することができる。振動発生装置200の縁部は接続部材150及び/または手動振動部材100に接続されず、接続部材150及び手動振動部材100のそれぞれから離隔した浮上状態であるので、振動発生装置200の屈曲振動(またはベンディング振動)の際、振動発生装置200の縁部の振動が接続部材150及び/または手動振動部材100によって抑制(または減少)されず、よって振動発生装置200の振動幅(または変位幅)が増大することができる。よって、振動発生装置200の振動による手動振動部材100の振動幅(または変位幅)が増大し、よって手動振動部材100の振動によって発生する低音域帯の音響特性及び音圧特性がさらに向上することができる。振動部材の振動の振幅が大きい場合、低音域帯の音圧を増加させることができるので、低音域帯の特性を向上させることができる。本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、接続部材150は手動振動部材100と振動発生装置200のいずれか一部(例えば、中心部、縁部、複数の部分または全部)との間に接続され得る。
【0227】
本明細書の他の実施例による接続部材150は全面接着方式で一つ以上の振動発生装置200の前面全体及び手動振動部材100の背面100aと接続されるかまたは接着され得る。
【0228】
本明細書の実施例による接続部材150は、表示パネルまたは手動振動部材100の背面及び一つ以上の振動発生装置200のそれぞれに対する密着力または接着力に優れた接着層を含む材質で構成され得る。例えば、接続部材150は、フォームパッド、両面テープ、または接着剤などを含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、接続部材150の接着層は、エポキシ(epoxy)、アクリル(acryl)、シリコン(silicone)、ウレタン(urethane)、アクリル系ポリマー、シリコン系ポリマー、またはウレタン系ポリマーなどを含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、接続部材150の接着層は、ウレタン系よりも相対的に接着力に優れ、硬度が高い特性を有するアクリル系物質(または材質)を含むことができる。これにより、一つ以上の振動発生装置200の振動を手動振動部材100に効率的に伝達することができる。
【0229】
図19bを参照すると、本明細書の他の実施例による一つ以上の振動発生装置200は手動振動部材100と直接接続されるように構成され得る。例えば、一つ以上の振動発生装置200は、手動振動部材100との接着面積を増加させるために、接続部材150などのような別途の中間手段(または中間接着部材)なしに手動振動部材100と直接接続されるように構成され得る。例えば、一つ以上の振動発生装置200の第2接着層42は手動振動部材100の背面100aに直接接続され得る。例えば、一つ以上の振動発生装置200の第2接着層42は手動振動部材100の背面100aに直接付着され得る。例えば、一つ以上の振動発生装置200は、熱ボンディング接着剤を含む第2接着層42が手動振動部材100の背面100aに熱及び圧力によって直接付着または結合され得る。
【0230】
図18、
図19a及び
図19bを参照すると、本明細書の一実施例による装置は、支持部材300及び結合部材350をさらに含むことができる。
【0231】
支持部材300は手動振動部材100の背面100aに配置され得る。支持部材300は振動発生装置200を覆うように手動振動部材100の背面100aに配置され得る。支持部材300は手動振動部材100の背面100a及び振動発生装置200の両者を覆うように手動振動部材100の背面100aに配置され得る。例えば、支持部材300は手動振動部材100と同じ大きさを有し得る。例えば、支持部材300は、振動発生装置200及びギャップ空間GSを間に挟んで手動振動部材100の背面全体を覆うことができる。ギャップ空間GSは、互いに向き合う手動振動部材100と支持部材300との間に配置された結合部材350によって形成され得る。ギャップ空間GSはエアギャップ、収納空間、振動空間、または音響空間などで表現することができるが、この用語に限定されるものではない。例えば、支持部材300は振動発生装置200の一部を覆うかまたは振動発生装置200を露出させることができる。
【0232】
支持部材300は、ガラス材質と、金属材質及びプラスチック材質のうちのいずれか1種の材質と、を含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。支持部材300は、ガラス材質と、金属材質及びプラスチック材質などのうちの少なくとも1種以上の材質とを積層した積層構造を含むことができる。
【0233】
手動振動部材100及び支持部材300のそれぞれは正方形を有するかまたは長方形を有し得るが、これに限定されず、多角形、非多角形、円形、または楕円形を有することもできる。例えば、本明細書の一実施例による装置が音響装置またはサウンドバーに適用されるとき、手動振動部材100及び支持部材300のそれぞれは、長辺の長さが短辺の長さよりも2倍以上長い長方形を有し得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0234】
結合部材350は手動振動部材100の背面縁部と支持部材300の前面縁部との間に接続されるように構成されることにより、互いに向き合う手動振動部材100と支持部材300との間にギャップ空間GSを形成することができる。
【0235】
本明細書の一実施例による結合部材350は、接着性を有しながら圧縮及び復元の可能な弾性材料を含むことができる。例えば、結合部材350は、両面テープ、断面テープ、または両面接着フォームパッドを含むことができるが、これに限定されず、接着性を有しながら圧縮及び復元の可能なゴムパッドまたはシリコンパッドなどのような弾性パッドを含むことができる。例えば、結合部材350はエラストマーで形成され得る。
【0236】
本明細書の他の実施例によれば、支持部材300は、手動振動部材100の背面縁部を支持する側壁部をさらに含むことができる。支持部材300の側壁部は支持部材300の前面縁部から手動振動部材100の背面縁部側に突出するかまたはベンディングされることにより、手動振動部材100と支持部材300との間にギャップ空間GSを形成することができる。この場合、結合部材350は支持部材300の側壁部と手動振動部材100の背面縁部との間に接続されるように構成され得る。これにより、支持部材300は一つ以上の振動発生装置200を覆い、手動振動部材100の背面を支持することができる。例えば、支持部材300は一つ以上の振動発生装置200を覆い、手動振動部材100の背面縁部を支持することができる。
【0237】
本明細書の他の実施例によれば、手動振動部材100は、支持部材300の前面縁部と接続される側壁部をさらに含むことができる。手動振動部材100の側壁部は手動振動部材100の背面縁部から支持部材300の前面縁部側に突出するかまたはベンディングされることにより、手動振動部材100と支持部材300との間にギャップ空間GSを形成することができる。手動振動部材100は側壁部によって剛性が増加することができる。この場合、結合部材350は手動振動部材100の側壁部と支持部材300の背面縁部との間に接続されるように構成され得る。これにより、支持部材300は一つ以上の振動発生装置200を覆い、手動振動部材100の背面100aを支持することができる。例えば、支持部材300は一つ以上の振動発生装置200を覆い、手動振動部材100の背面縁部を支持することができる。
【0238】
本明細書の一実施例による装置は、一つ以上のエンクロージャ(enclosure;250)をさらに含むことができる。
【0239】
エンクロージャ250は一つ以上の振動発生装置200を個別的に覆うように手動振動部材100の背面部に接続されるかまたは結合され得る。例えば、エンクロージャ250は結合部材251を介して手動振動部材100の背面100aに接続されるかまたは結合され得る。エンクロージャ250は手動振動部材100の背面100aに一つ以上の振動発生装置200を覆うかまたは取り囲む密閉空間を構成することができる。例えば、エンクロージャ250は、密閉部材、密閉キャップ、密閉ボックス、またはサウンドボックスであり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。密閉空間は、エアギャップ、振動空間、音響空間、または響き空間であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、エンクロージャ250は手動振動部材100の背面100aに一つ以上の振動発生装置200を覆うかまたは取り囲み、外部(例えば、ギャップ空間GS)と連通する空間を構成することができる。
【0240】
エンクロージャ250は、金属材質または非金属材質(または複合非金属材質)のうちの1種以上の材質を含むことができる。例えば、エンクロージャ250は、金属材質、プラスチック、及び木材のうちの1種以上の材質を含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0241】
本明細書の一実施例によるエンクロージャ250は、手動振動部材100または振動発生装置200の振動の際、手動振動部材100に作用する空気(air)によるインピーダンス成分を一定に維持させることができる。例えば、手動振動部材100の周辺の空気(air)は手動振動部材100の振動に対して抵抗し、周波数によって異なる抵抗及びリアクタンス成分を有するインピーダンス成分として作用する。これにより、エンクロージャ250は手動振動部材100の背面100aに一つ以上の振動発生装置200を取り囲む密閉空間を構成することにより、空気(air)によって手動振動部材100に作用するインピーダンス成分(またはエアインピーダンスまたは弾性インピーダンス)を一定に維持させ、これにより音響特性及び/または音圧特性を向上させ、音響の音質を向上させることができる。
【0242】
図20は本明細書の他の実施例による装置を示す図である。
図20は
図18及び
図19に示す装置の背面を示す図である。例えば、装置はテレビを含むことができる。
【0243】
図20を参照すると、本明細書の他の実施例による装置は、表示パネルまたは手動振動部材100の背面に配置された一つ以上の振動発生装置200と、ソースPCB450と、制御PCB470と、を含むことができる。本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、ソースPCB450及び制御PCB470は表示パネルまたは手動振動部材100の背面に配置されず、手動振動部材100の一つ以上の側面(例えば、ベゼル領域)に配置され得る。
【0244】
一つ以上の振動発生装置200は表示パネルまたは手動振動部材100の背面に配置され得る。一つ以上の振動発生装置200は、
図1~
図17を参照して説明した振動装置1、2、3のうちの一つ以上を含むことができる。例えば、一つ以上の振動発生装置200は、第1振動発生装置210及び第2振動発生装置220を含むことができる。
【0245】
第1振動発生装置210及び第2振動発生装置220のそれぞれは、信号ケーブル90を含むことができる。信号ケーブル90は
図1~
図10を参照して説明した信号ケーブル90と同一であるかまたは実質的に同一であるので、これについての重複説明は省略するかまたは簡略にする。
【0246】
第1振動発生装置210は表示パネルまたは手動振動部材100の第1領域A1に配置され得る。例えば、表示パネルまたは手動振動部材100の第1領域A1は、第1背面領域、左側領域、または背面左側領域であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。第1振動発生装置210は第1領域A1よりも小さい大きさ(または面積)を有するように構成され得る。第1振動発生装置210は第1領域A1内の多様な位置に配置され得る。例えば、第1振動発生装置210は第1領域A1の上(または上側)または下の領域に配置され得る。
【0247】
例えば、第1振動発生装置210は接続部材150によって手動振動部材100の第1領域A1に対応する手動振動部材100の背面に付着または結合され得る(
図19a参照)。例えば、第1振動発生装置210の第1カバー部材30または第2カバー部材50は接続部材150によって手動振動部材100の第1領域A1に対応する手動振動部材100の背面に付着または結合され得る(
図4b及び
図19a参照)。
【0248】
他の例として、第1振動発生装置210は、接続部材150などのような別途の中間手段(または中間接着部材)なしに、手動振動部材100の第1領域A1に対応する手動振動部材100の背面に直接付着または結合され得る。例えば、第1振動発生装置210の第2接着層42は手動振動部材100の第1領域A1に対応する手動振動部材100の背面に直接付着または結合され得る(
図4b及び
図19b参照)。
【0249】
第2振動発生装置220は表示パネルまたは手動振動部材100の第2領域A2に配置され得る。例えば、表示パネルまたは手動振動部材100の第2領域A2は、第2背面領域、右側領域、または背面右側領域であり得る。第2振動発生装置220は第2領域A2よりも小さい大きさ(または面積)を有するように構成され得る。第2振動発生装置220は第2領域A2内の多様な位置に配置され得る。例えば、第2振動発生装置220は第2領域A2内の上(または上側)または下の領域に配置され得る。
【0250】
例えば、第2振動発生装置220は接続部材150によって手動振動部材100の第2領域A2に対応する手動振動部材100の背面に付着または結合され得る(
図19a参照)。例えば、第2振動発生装置220の第1カバー部材30または第2カバー部材50は接続部材150によって手動振動部材100の第2領域A2に対応する手動振動部材100の背面に付着または結合され得る(
図4b及び19a参照)。
【0251】
他の例として、第2振動発生装置220は、接続部材150などのような別途の中間手段(または中間接着部材)なしに、手動振動部材100の第2領域A2に対応する手動振動部材100の背面に直接付着または結合され得る。例えば、第2振動発生装置220の第2接着層42は手動振動部材100の第2領域A2に対応する手動振動部材100の背面に直接付着または結合され得る(
図4b及び
図19b参照)。
【0252】
ソースPCB450は表示パネルまたは手動振動部材100の一つ以上の側端に配置され得る。例えば、ソースPCB450は表示パネルまたは手動振動部材100の下端(または下側)縁部に配置され得る。ソースPCB450はドライブIC440を含むフレキシブルフィルム430に接続され得る。
【0253】
制御PCB470は表示パネルまたは手動振動部材100の背面に配置され得る。制御PCB470は、振動駆動回路(または音響処理回路)を含むことができる。例えば、振動駆動回路(または音響処理回路)は制御PCB470内に内蔵され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0254】
本明細書の実施例によれば、一つ以上の振動発生装置200は信号ケーブル90を介して制御PCB470の振動駆動回路(または音響処理回路)に直接的にまたは間接的に接続され得る。例えば、一つ以上の振動発生装置200は信号ケーブル90を介してソースPCB450に接続され得る。振動駆動回路(または音響処理回路)から提供される振動駆動信号は第1ケーブル460を介してソースPCB450に伝達され、ソースPCB450に伝達された振動駆動信号は第2ケーブル465を介して他のソースPCB450に伝達され得る。一つ以上の振動発生装置200は他のソースPCB450に接続された信号ケーブル90を介して振動駆動回路(または音響処理回路)から提供される振動駆動信号を受けるようになる。
【0255】
図20を参照すると、本明細書の他の実施例による一つ以上の振動発生装置200は表示パネルまたは手動振動部材100の上端(または上側)領域に配置され、ソースPCB450は表示パネルまたは手動振動部材100の下端(または下側)領域に配置され得る。そして、一つ以上の振動発生装置200は一定の長さを有する信号ケーブル90が一体化して構成され得る。この場合、信号ケーブル90は一つ以上の振動発生装置200とソースPCB450との間の離隔距離よりも短い長さを有し得る。これにより、一つ以上の振動発生装置200は、信号ケーブル90の長さの延長のために、他の信号ケーブル190をさらに含むことができる。他の信号ケーブル190を構成するので、一つ以上の振動発生装置200は制御PCB470に接続され、振動駆動信号を受けることができる。例えば、一つ以上の振動発生装置200に接続された信号ケーブル90(または第1信号ケーブル)は他の信号ケーブル190(または第2信号ケーブル)と接続されるかまたは結合され得る。信号ケーブル90(または第1信号ケーブル)は他の信号ケーブル190(または第2信号ケーブル)と物理的に結合され、電気的に接続され得る。例えば、他の信号ケーブル190(または第2信号ケーブル)は第2方向(Y)に延びた一字形を有し得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。他の信号ケーブル190(または第2信号ケーブル)は信号ケーブル90(または第1信号ケーブル)とソースPCB450との間を最短距離で接続するように構成され得る。
【0256】
【0257】
図21を参照すると、本明細書の他の実施例による装置は、表示パネルまたは手動振動部材100の背面に配置された一つ以上の振動発生装置200と、ソースPCB450と、制御PCB470と、を含むことができる。
【0258】
一つ以上の振動発生装置200は表示パネルまたは手動振動部材100の背面に配置され得る。一つ以上の振動発生装置200は、
図1~
図17を参照して説明した振動装置1、2、3のうちの一つ以上を含むことができる。例えば、一つ以上の振動発生装置200は、第1振動発生装置210及び第2振動発生装置220を含むことができる。
【0259】
第1振動発生装置210及び第2振動発生装置220のそれぞれは、信号ケーブル90を含むことができる。信号ケーブル90は
図1~
図10を参照して説明した信号ケーブル90と同一であるかまたは実質的に同一であるので、これについての重複説明は省略するかまたは簡略にする。
【0260】
第1振動発生装置210は表示パネルまたは手動振動部材100の第1領域A1に配置され得る。例えば、表示パネルまたは手動振動部材100の第1領域A1は、第1背面領域、左側領域、または背面左側領域であり得る。第1振動発生装置210は第1領域A1よりも小さい大きさ(または面積)を有するように構成され得る。第1振動発生装置210は第1領域A1内の多様な位置に配置され得る。例えば、第1振動発生装置210は第1領域A1内の上端(または上側)領域に配置され得る。
【0261】
第2振動発生装置220は表示パネルまたは手動振動部材100の第2領域A2に配置され得る。例えば、表示パネルまたは手動振動部材100の第2領域A2は、第2背面領域、右側領域、または背面右側領域であり得る。第2振動発生装置220は第2領域A2よりも小さい大きさ(または面積)を有するように構成され得る。第2振動発生装置220は第2領域A2内の多様な位置に配置され得る。例えば、第2振動発生装置220は第2領域A2内の上端(または上側)領域に配置され得る。
【0262】
ソースPCB450は表示パネルまたは手動振動部材100の一つ以上の側縁部に配置され得る。例えば、ソースPCB450は表示パネルまたは手動振動部材100の下端縁部に配置され得る。ソースPCB450はドライブIC440を含むフレキシブルフィルム430に接続され得る。
【0263】
制御PCB470は表示パネルまたは手動振動部材100の背面に配置され得る。制御PCB470は、振動駆動回路(または音響処理回路)を含むことができる。例えば、振動駆動回路(または音響処理回路)は制御PCB470内に内蔵され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0264】
本明細書の実施例によれば、一つ以上の振動発生装置200は信号ケーブル90を介して制御PCB470の振動駆動回路(または音響処理回路)に直接的にまたは間接的に接続され得る。例えば、一つ以上の振動発生装置200は信号ケーブル90を介して制御PCB470に接続され得る。振動駆動回路(または音響処理回路)から提供される振動駆動信号は信号ケーブル90を介して一つ以上の振動発生装置200に伝達され得る。
【0265】
図21を参照すると、本明細書の他の実施例による一つ以上の振動発生装置200は表示パネルまたは手動振動部材100の上端(または上側)領域に配置され、制御PCB470は表示パネルまたは手動振動部材100の中間下端(または中間下側)領域に配置され得る。そして、一つ以上の振動発生装置200は一定の長さを有する信号ケーブル90が一体化して構成され得る。この場合、信号ケーブル90は一つ以上の振動発生装置200と制御PCB470との間の離隔距離よりも短い長さを有し得る。また、例えば、信号ケーブル90は、制御PCB470に接続されるように、少なくとも一回折り曲げられ得る。これにより、一つ以上の振動発生装置200は、信号ケーブル90の長さの延長及び折曲ように、他の信号ケーブル190をさらに含むことができる。他の信号ケーブル190を構成するので、一つ以上の振動発生装置200は制御PCB470に接続され、振動駆動信号を受けることができる。
【0266】
例えば、一つ以上の振動発生装置200に接続された信号ケーブル90(または第1信号ケーブル)は他の信号ケーブル190(または第2信号ケーブル)と接続されるかまたは結合され得る。信号ケーブル90(または第1信号ケーブル)は他の信号ケーブル190(または第2信号ケーブル)と物理的に結合され、電気的に接続され得る。例えば、他の信号ケーブル190(または第2信号ケーブル)は第2方向(Y)に延びてから第1方向(X)に向かうように少なくとも一回折り曲げられた形態を有し得る。他の信号ケーブル190(または第2信号ケーブル)は信号ケーブル90(または第1信号ケーブル)と制御PCB470との間をL字形に接続するように構成され得る。
【0267】
【0268】
図22を参照すると、本明細書の他の実施例による装置は、表示パネルまたは手動振動部材100の背面に配置された一つ以上の振動発生装置200と、ソースPCB450と、及びメインボード500と、を含むことができる。
【0269】
一つ以上の振動発生装置200は表示パネルまたは手動振動部材100の背面に配置され得る。一つ以上の振動発生装置200は、
図1~
図17を参照して説明した振動装置1、2、3のうちの一つ以上を含むことができる。例えば、一つ以上の振動発生装置200は、第1振動発生装置210及び第2振動発生装置220を含むことができる。
【0270】
第1振動発生装置210及び第2振動発生装置220のそれぞれは、信号ケーブル90を含むことができる。信号ケーブル90は
図1~
図10を参照して説明した信号ケーブル90と同一であるかまたは実質的に同一であるので、これについての重複説明は省略するかまたは簡略にする。
【0271】
第1振動発生装置210は表示パネルまたは手動振動部材100の第1領域A1に配置され得る。例えば、表示パネルまたは手動振動部材100の第1領域A1は、第1背面領域、左側領域、または背面左側領域であり得る。第1振動発生装置210は第1領域A1よりも小さい大きさ(または面積)を有するように構成され得る。第1振動発生装置210は第1領域A1内の多様な位置に配置され得る。例えば、第1振動発生装置210は第1領域A1内の中間領域に配置され得る。
【0272】
第2振動発生装置220は表示パネルまたは手動振動部材100の第2領域A2に配置され得る。例えば、表示パネルまたは手動振動部材100の第2領域A2は、第2背面領域、右側領域、または背面右側領域であり得る。第2振動発生装置220は第2領域A2よりも小さい大きさ(または面積)を有するように構成され得る。第2振動発生装置220は第2領域A2内の多様な位置に配置され得る。例えば、第2振動発生装置220は第2領域A2内の中間領域に配置され得る。
【0273】
メインボード500は表示パネルまたは手動振動部材100の背面に配置され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。メインボード500は表示パネルまたは手動振動部材100の背面に備えられた支持プレート310に配置され得る。支持プレート310は、
図18及び
図19を参照して説明した支持部材300を含むことができる。例えば、支持プレート310は手動振動部材100の背面一部を覆うように構成され得る。メインボード500は支持プレート310に実装され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。メインボード500は、振動駆動回路(または音響処理回路)を含むことができる。例えば、振動駆動回路(または音響処理回路)はメインボード500内に内蔵され得る。支持プレート310は、少なくとも一つのホール320をさらに含むことができる。少なくとも一つのホール320は一つ以上の振動発生装置200に接続された信号ケーブル90が通過する通路であり得る。
【0274】
図22を参照すると、本明細書の他の実施例による一つ以上の振動発生装置200は表示パネルまたは手動振動部材100の中間領域の両側縁部に配置され、メインボード500は表示パネルまたは手動振動部材100の中間領域に配置され得る。そして、一つ以上の振動発生装置200は一定の長さを有する信号ケーブル90が一体化して構成され得る。この場合、信号ケーブル90は一つ以上の振動発生装置200とメインボード500との間の離隔距離よりも短い長さを有し得る。これにより、一つ以上の振動発生装置200は、信号ケーブル90の長さの延長のするように、他の信号ケーブル190をさらに含むことができる。他の信号ケーブル190を構成するので、一つ以上の振動発生装置200は制御PCB470に接続され、振動駆動信号を受けることができる。例えば、一つ以上の振動発生装置200に接続された信号ケーブル90(または第1信号ケーブル)は他の信号ケーブル190(または第2信号ケーブル)と接続されるかまたは結合され得る。信号ケーブル90(または第1信号ケーブル)は他の信号ケーブル190(または第2信号ケーブル)と物理的に結合され、電気的に接続され得る。例えば、他の信号ケーブル190(または第2信号ケーブル)は第1方向(X)に延びた一字形を有し得る。他の信号ケーブル190(または第2信号ケーブル)は信号ケーブル90(または第1信号ケーブル)とソースPCB450との間を最短距離で結合するように構成され得る。
【0275】
【0276】
図23を参照すると、本明細書の他の実施例による装置は、表示パネルまたは手動振動部材100の背面に配置された一つ以上の振動発生装置200と、ソースPCB450と、メインボード500と、を含むことができる。
【0277】
一つ以上の振動発生装置200は表示パネルまたは手動振動部材100の背面に配置され得る。一つ以上の振動発生装置200は、
図1~
図17を参照して説明した振動装置1、2、3のうちの一つ以上を含むことができる。例えば、一つ以上の振動発生装置200は、第1振動発生装置210と、第2振動発生装置220と、第3振動発生装置230と、第4振動発生装置240と、を含むことができる。
【0278】
第1振動発生装置210、第2振動発生装置220、第3振動発生装置230、及び第4振動発生装置240のそれぞれは、信号ケーブル90を含むことができる。信号ケーブル90は
図1~
図10を参照して説明した信号ケーブル90と同一であるかまたは実質的に同一であるので、これについての重複説明は省略するかまたは簡略にする。例えば、第1振動発生装置210、第2振動発生装置220、第3振動発生装置230及び第4振動発生装置240は、同じ形状及び長さ、または相異なる形状及び長さの信号ケーブル90を含むことができる。
【0279】
第1振動発生装置210は表示パネルまたは手動振動部材100の第1領域A1に配置され得る。例えば、表示パネルまたは手動振動部材100の第1領域A1は、第1背面領域、左側領域、または背面左側領域であり得る。第1振動発生装置210は第1領域A1よりも小さい大きさ(または面積)を有するように構成され得る。第1振動発生装置210は第1領域A1内の多様な位置に配置され得る。例えば、第1振動発生装置210は第1領域A1の中間領域の一側(または左側)の縁部に配置され得る。
【0280】
第2振動発生装置220は表示パネルまたは手動振動部材100の第1領域A1に配置され得る。第2振動発生装置220は第1領域A1よりも小さい大きさ(または面積)を有するように構成され得る。第2振動発生装置220は第1領域A1内の多様な位置に配置され得る。例えば、第2振動発生装置220は第1領域A1の上(または上側)の縁部に配置され得る。
【0281】
第3振動発生装置230は表示パネルまたは手動振動部材100の第2領域A2に配置され得る。例えば、表示パネルまたは手動振動部材100の第2領域A2は、第2背面領域、右側領域、または背面右側領域であり得る。第3振動発生装置230は第2領域A2よりも小さい大きさ(または面積)を有するように構成され得る。第3振動発生装置230は第2領域A2内の多様な位置に配置され得る。例えば、第3振動発生装置230は第2領域A2の中間領域の他側(または右側)の縁部に配置され得る。
【0282】
第4振動発生装置240は表示パネルまたは手動振動部材100の第2領域A2に配置され得る。第4振動発生装置240は第2領域A2よりも小さい大きさ(または面積)を有するように構成され得る。第4振動発生装置240は第2領域A2内の多様な位置に配置され得る。例えば、第4振動発生装置240は第2領域A2の上(または上側)の縁部に配置され得る。
【0283】
メインボード500は表示パネルまたは手動振動部材100の背面に配置され得る。メインボード500は表示パネルまたは手動振動部材100の背面に備えられた支持プレート310に配置され得る。支持プレート310は、
図18及び
図19を参照して説明した支持部材300を含むことができる。例えば、支持プレート310は手動振動部材100の背面一部を覆うように構成され得る。メインボード500は支持プレート310に実装され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。メインボード500は、振動駆動回路(または音響処理回路)を含むことができる。例えば、振動駆動回路(または音響処理回路)はメインボード500内に内蔵され得る。支持プレート310は、少なくとも一つのホール320をさらに含むことができる。少なくとも一つのホール320は一つ以上の振動発生装置200に接続された信号ケーブル90が通過する通路であり得る。
【0284】
図23を参照すると、本明細書の他の実施例による一つ以上の振動発生装置200は表示パネルまたは手動振動部材100の中間領域の両側縁部及び上端縁部に配置され、メインボード500は表示パネルまたは手動振動部材100の中間領域に配置され得る。そして、一つ以上の振動発生装置200は一定の長さを有する信号ケーブル90が一体化して構成され得る。この場合、信号ケーブル90は一つ以上の振動発生装置200とメインボード500との間の離隔距離よりも短い長さを有し得る。これにより、一つ以上の振動発生装置200は、信号ケーブル90の長さの延長のために、他の信号ケーブル190をさらに含むことができる。他の信号ケーブル190を構成するので、一つ以上の振動発生装置200は制御PCB470に接続され、振動駆動信号を受けることができる。例えば、一つ以上の振動発生装置200のうち第1振動発生装置210及び第3振動発生装置230に接続された信号ケーブル90(または第1信号ケーブル)は第1方向(X)に延びた一字形を有する他の信号ケーブル190(または第2信号ケーブル)が接続され得る。また、一つ以上の振動発生装置200のうち第2振動発生装置220及び第4振動発生装置240に接続された信号ケーブル90(または第1信号ケーブル)は第2方向(Y)に延びてから第1方向(X)に向かうように少なくとも一回折り曲げられた形態を有する他の信号ケーブル190(または第2信号ケーブル)が接続され得る。本明細書の実施例によれば、一つ以上の振動発生装置200を構成するので、マルチチャネルを含む振動装置を具現することができる。そして、一つ以上の振動発生装置200の配置の自由度が向上することができる。
【0285】
【0286】
図24を参照すると、本明細書の他の実施例による装置は、表示パネルまたは手動振動部材100の背面に配置された一つ以上の振動発生装置200と、ソースPCB450と、メインボード500と、を含むことができる。
【0287】
一つ以上の振動発生装置200は表示パネルまたは手動振動部材100の背面に配置され得る。一つ以上の振動発生装置200は、
図1~
図17を参照して説明した振動装置1、2、3のうちの一つ以上を含むことができる。例えば、一つ以上の振動発生装置200は、第1振動発生装置210と、第2振動発生装置220と、第3振動発生装置230と、第4振動発生装置240と、を含むことができる。
【0288】
第1振動発生装置210、第2振動発生装置220、第3振動発生装置230、及び第4振動発生装置240のそれぞれは、信号ケーブル90を含むことができる。信号ケーブル90は
図1~
図10を参照して説明した信号ケーブル90と同一であるかまたは実質的に同一であるので、これについての重複説明は省略するかまたは簡略にする。
【0289】
第1振動発生装置210は表示パネルまたは手動振動部材100の第1領域A1に配置され得る。例えば、表示パネルまたは手動振動部材100の第1領域A1は、第1背面領域、左側領域、または背面左側領域であり得る。第1振動発生装置210は第1領域A1よりも小さい大きさ(または面積)を有するように構成され得る。第1振動発生装置210は第1領域A1内の多様な位置に配置され得る。例えば、第1振動発生装置210は第1領域A1の中間領域の一側(または左側)の縁部に配置され得る。
【0290】
第2振動発生装置220は表示パネルまたは手動振動部材100の第1領域A1に配置され得る。第2振動発生装置220は第1領域A1よりも小さい大きさ(または面積)を有するように構成され得る。第2振動発生装置220は第1領域A1内の多様な位置に配置され得る。例えば、第2振動発生装置220は第1領域A1の上端領域の一側(または左側)の縁部に配置され得る。
【0291】
第3振動発生装置230は表示パネルまたは手動振動部材100の第2領域A2に配置され得る。例えば、表示パネルまたは手動振動部材100の第2領域A2は、第2背面領域、右側領域、または背面右側領域であり得る。第3振動発生装置230は第2領域A2よりも小さい大きさ(または面積)を有するように構成され得る。第3振動発生装置230は第2領域A2内の多様な位置に配置され得る。例えば、第3振動発生装置230は第2領域A2の中間領域の他側(または右側)の縁部に配置され得る。
【0292】
第4振動発生装置240は表示パネルまたは手動振動部材100の第2領域A2に配置され得る。第4振動発生装置240は第2領域A2よりも小さい大きさ(または面積)を有するように構成され得る。第4振動発生装置240は第2領域A2内の多様な位置に配置され得る。例えば、第4振動発生装置240は第2領域A2上端領域の他側(または右側)の縁部に配置され得る。
【0293】
メインボード500は表示パネルまたは手動振動部材100の背面に配置され得る。メインボード500は表示パネルまたは手動振動部材100の背面に備えられた支持プレート310に配置され得る。支持プレート310は、
図18及び
図19を参照して説明した支持部材300を含むことができる。例えば、支持プレート310は手動振動部材100の背面一部を覆うように構成され得る。メインボード500は支持プレート310に実装され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。メインボード500は、振動駆動回路(または音響処理回路)を含むことができる。例えば、振動駆動回路(または音響処理回路)はメインボード500内に内蔵され得る。支持プレート310は、少なくとも一つのホール320をさらに含むことができる。少なくとも一つのホール320は一つ以上の振動発生装置200に接続された信号ケーブル90が通過する通路であり得る。
【0294】
図24を参照すると、本明細書の他の実施例による一つ以上の振動発生装置200は表示パネルまたは手動振動部材100の中間領域の両側縁部及び上端領域の両側縁部に配置され、メインボード500は表示パネルまたは手動振動部材100の中間領域に配置され得る。そして、一つ以上の振動発生装置200は一定の長さを有する信号ケーブル90が一体化して構成され得る。この場合、信号ケーブル90は一つ以上の振動発生装置200とメインボード500との間の離隔距離よりも短い長さを有し得る。これにより、一つ以上の振動発生装置200は、信号ケーブル90の長さの延長するように、他の信号ケーブル190をさらに含むことができる。他の信号ケーブル190を構成するので、一つ以上の振動発生装置200は制御PCB470に接続され、振動駆動信号を受けることができる。例えば、一つ以上の振動発生装置200のうち第1振動発生装置210及び第3振動発生装置230に接続された信号ケーブル90(または第1信号ケーブル)は第1方向(X)に延びた一字形を有する他の信号ケーブル190(または第2信号ケーブル)が接続され得る。また、一つ以上の振動発生装置200のうち第2振動発生装置220及び第4振動発生装置240に接続された信号ケーブル90(または第1信号ケーブル)は第1方向(X)に延びてから第2方向(Y)に延び、さらに第1方向(X)に向かうように少なくとも2回折り曲げられた形態を有する他の信号ケーブル190(または第2信号ケーブル)が接続され得る。本明細書の実施例によれば、一つ以上の振動発生装置200を構成するので、マルチチャネルを含む振動装置を具現することができる。そして、一つ以上の振動発生装置200の配置の自由度が向上することができる。
【0295】
図25は本明細書の他の実施例による
図20~
図24の「a」部分の信号ケーブルの接続構造を示す図である。
図26は本明細書の他の実施例による
図25の信号ケーブルを示す図である。
図27は本明細書の他の実施例による
図26のJ-J’線についての断面図である。
図28は本明細書の他の実施例による
図25に示す他の信号ケーブルを示す図である。
図29は本明細書の他の実施例による
図28のK-K’線についての断面図である。
図30は本明細書の他の実施例による
図25のI-I’線についての断面図である。
【0296】
図25を参照すると、本明細書の他の実施例による装置は、信号ケーブル90(または第1信号ケーブル)と他の信号ケーブル190(または第2信号ケーブル)とが互いに接続されるかまたは結合され得る。例えば、本明細書の他の実施例による信号ケーブル90(または第1信号ケーブル)は、他の信号ケーブル190(または第2信号ケーブル)と接続されるかまたは結合されることにより、振動発生装置200に提供される信号接続経路を伸ばすように構成され得る。例えば、信号ケーブル90(または第1信号ケーブル)は、他の信号ケーブル190(または第2信号ケーブル)との接続部分が外部コネクタに締結できるコネクタ構造に構成され得る。例えば、信号ケーブル90(または第1信号ケーブル)の接続部分の幅は信号ケーブル90(または第1信号ケーブル)のフィルム部材91の幅と同じかそれ以下であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。また、他の信号ケーブル190(または第2信号ケーブル)の接続部分の幅は信号ケーブル90(または第1信号ケーブル)の接続部分の幅と同じかそれ以上であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0297】
図26及び
図27を参照すると、本明細書の他の実施例による信号ケーブル90(または第1信号ケーブル)は、端子部97を含むことができる。端子部97は信号ケーブル90の端部(または末端部または一側)に配置され得る。端子部97は信号ケーブル90が振動部10に接続された部分の反対側端部(または末端部または一側)に配置され得る。端子部97は、振動駆動回路(または音響処理回路)と電気的に接続されるかまたは振動駆動回路(または音響処理回路)と電気的に接続されるコネクタ構造を含むことができる。
【0298】
端子部97は、フィルム部材91の他側縁部に配置された少なくとも一つの端子92pを含むことができる。少なくとも一つの端子92pは一定の間隔で配置され得る。例えば、端子部97は、フィルム部材91の他側縁部に配置された少なくとも一つの信号ライン92のそれぞれの一部を露出させて少なくとも一つの端子92pとして構成することができる。少なくとも一つの端子92pのそれぞれは少なくとも一つの信号ライン92に対応し得る。少なくとも一つの端子92pのそれぞれは少なくとも一つの信号ライン92から延びて構成され得る。
【0299】
少なくとも一つの端子92pはフィルム部材91上に配置され得る。少なくとも一つの端子92pはフィルム部材91の幅方向(またはX方向)に互いに離隔してあり得る。少なくとも一つの端子92pは接着部材93を間に挟んでフィルム部材91上に配置され得る。少なくとも一つの端子92pは接着部材93を介してフィルム部材91の第1面(または上側面または上面)に接続されるかまたは結合され得る。少なくとも一つの端子92pのうちフィルム部材91の幅方向(またはX方向)に両側に配置された端子はフィルム部材91の両縁部に配置され得る。
【0300】
図28及び
図29を参照すると、本明細書の他の実施例による振動装置は、他の信号ケーブル190(または第2信号ケーブル)をさらに含むことができる。他の信号ケーブル190(または第2信号ケーブル)は振動装置に接続された信号ケーブル90(または第1信号ケーブル)に電気的に接続され得る。他の信号ケーブル190は信号ケーブル90と結合され、振動装置と振動駆動回路との間の接続経路を延ばすように構成され得る。
【0301】
他の信号ケーブル190は、端子接続部196及び端子部197を含むことができる。端子接続部196は他の信号ケーブル190の一側端部(または末端部)に配置され得る。端子部197は他の信号ケーブル190の他側端部(または末端部)に配置され得る。
【0302】
端子接続部196は信号ケーブル90の端子部97と接続されるかまたは結合され得る。他の信号ケーブル190の端子部197は信号ケーブル90の端子部97と同様に構成され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。他の信号ケーブル190の端子部197は信号ケーブル90の端子部97の役割を取り替えることができる。他の信号ケーブル190の端子部197は、振動駆動回路(または音響処理回路)と電気的に接続されるかまたは振動駆動回路(または音響処理回路)と電気的に接続されるコネクタ構造を含むことができる。
【0303】
端子接続部196は、フィルム部材191(または第3フィルム部材)と、接着部材193(または第3接着部材)と、少なくとも一つの信号接続端子192pと、導電性接着部材195(または第5接着部材)と、を含むことができる。
【0304】
フィルム部材191は一定の幅を有し、一定の長さを有するように延び得る。フィルム部材191は信号ケーブル90のフィルム部材91と同様に構成され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。フィルム部材191は、透明または不透明プラスチック材質を含むことができる。例えば、フィルム部材191は、フッ素樹脂、ポリイミド(polyimide)系樹脂、ポリウレタン(polyurethane)系樹脂、ポリエステル(polyester)系樹脂、ポリエチレン(polyethylene)系樹脂、及びポリプロピレン(polypropylene)系樹脂を含む合成樹脂のうちのいずれか一つ以上で具現され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0305】
少なくとも一つの信号接続端子192pはフィルム部材191上に配置され得る。少なくとも一つの信号接続端子192pはフィルム部材191の幅方向(またはX方向)に互いに離隔してあり得る。少なくとも一つの信号接続端子192pは接着部材193を間に挟んでフィルム部材191上に配置され得る。少なくとも一つの信号接続端子192pは接着部材193を介してフィルム部材191の第1面(または上側面または上面)に接続されるかまたは結合され得る。接着部材193は、接着性を有しながら圧縮及び復元の可能な電気絶縁物質を含むことができる。例えば、接着部材193は、エポキシ(epoxy)樹脂、アクリル(acrylic)樹脂、シリコン(silicone)樹脂、またはウレタン(urethane)樹脂を含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、接着部材193は、感圧接着剤(Pressure Sensitive adhesive、PSA)、熱硬化性接着剤、及び熱可塑性接着剤などで構成され得る。例えば、熱可塑性接着剤はホットメルト(hot-melt)接着剤であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0306】
少なくとも一つの信号接続端子192p上には導電性接着部材195が配置され得る。導電性接着部材195は接着部材193と異なる物質で構成され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。導電性接着部材195は少なくとも一つの信号接続端子192pの第1面(または上側面または上面)上に配置され得る。導電性接着部材195の幅は少なくとも一つの信号接続端子192pの幅と同じかそれ以上であり、接着部材193の幅よりも小さくてもよいが、本明細書の実施例はこれに限定されない。導電性接着部材195は、信号接続端子192pに対する接着力を有し、信号ケーブル90と接続された後に優れた安全性及び電気的特性を有することができる材料で構成され得る。例えば、導電性接着部材195は、接着性を有するとともに電気的接続の可能な伝導性物質を含むことができる。例えば、伝導性物質は、銀(Ag)またはカーボン(carbon)を含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0307】
導電性接着部材195は、伝導性両面テープ、伝導性両面接着パッド、または伝導性両面クッションテープであり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、導電性接着部材195は、感圧接着剤(Pressure Sensitive adhesive、PSA)、熱硬化性接着剤、熱可塑性接着剤などで構成され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。本明細書の実施例によれば、導電性接着部材195は、フィルムラミネーティング工程で高温に露出されても過度に硬化して接着特性が低下することを防止することができるように、熱硬化性接着剤で構成され得る。例えば、熱硬化性接着剤は、エポキシ(epoxy)、ポリイミド(polyimide)、またはフェノール系樹脂(phenol resin)などを含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、熱硬化性接着剤はガラス転移温度と同じまたは以上の高温で安定的な接着力を有することができる。
【0308】
図30を参照すると、本明細書の他の実施例による信号ケーブル90(または第1信号ケーブル)と他の信号ケーブル190(または第2信号ケーブル)とは互いに接続されるかまたは結合され得る。例えば、信号ケーブル90と他の信号ケーブル190との結合は、信号ケーブル90の端子部97と他の信号ケーブル190の端子接続部196とを互いに整合させ、整合された信号ケーブル90の端子部97と他の信号ケーブル190の端子接続部196とを合着させることによって接続するかまたは結合することができる。
【0309】
信号ケーブル90と他の信号ケーブル190とが結合された部分は、他の信号ケーブル190の導電性接着部材195を介して信号ケーブル90の少なくとも一つの端子92pと他の信号ケーブル190の少なくとも一つの信号接続端子192pとが電気的に接続され得る。信号ケーブル90の接着部材93と他の信号ケーブル190の接着部材193とは信号ケーブル90の少なくとも一つの端子92p及び他の信号ケーブル190の少なくとも一つの信号接続端子192pを間に挟んで互いに接続されるかまたは結合され得る。これにより、少なくとも一つの端子92pと少なくとも一つの信号接続端子192pとは接着部材93、接着部材193、及び導電性接着部材195によって堅固に固定されることにより、信号ケーブル90と他の信号ケーブル190との間の接触不良を防止することができる。
【0310】
図31は本明細書の他の実施例による
図25に示す信号ケーブルの接続構造の他の実施例を示す図である。
図32は本明細書の他の実施例による
図31に示す信号ケーブルを示す図である。
図33は本明細書の他の実施例による
図32のN-N’線についての断面図である。
図34は本明細書の他の実施例による
図31に示す他の信号ケーブルを示す図である。
図35は本明細書の他の実施例による
図34のM-M’線についての断面図である。
図36は本明細書の他の実施例による
図31のL-L’線についての断面図である。
図31~
図36は
図25~
図30を参照して説明した信号ケーブルの接続構造を変更したものである。これにより、
図31~
図36についての説明では、信号ケーブルの接続構造において変更された構成を除いた残りの構成に対しては同じ図面符号を付与し、これについての重複説明は省略するかまたは簡略にする。
【0311】
図31を参照すると、本明細書の他の実施例による装置は、信号ケーブル90(または第1信号ケーブル)と他の信号ケーブル190(または第2信号ケーブル)とが互いに接続されるかまたは結合され得る。例えば、本明細書の他の実施例による信号ケーブル90(または第1信号ケーブル)は他の信号ケーブル190(または第2信号ケーブル)と接続されるかまたは結合されることにより、振動発生装置200に提供される信号接続経路を延ばすように構成され得る。例えば、信号ケーブル90(または第1信号ケーブル)は、他の信号ケーブル190(または第2信号ケーブル)との接続部分が互いに対応する構造に構成され得る。例えば、信号ケーブル90(または第1信号ケーブル)及び他の信号ケーブル190(または第2信号ケーブル)のそれぞれの接続部分は実質的に互いに同じ構造を有し得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、信号ケーブル90(または第1信号ケーブル)と他の信号ケーブル190(または第2信号ケーブル)とのそれぞれの接続部分は製造工程上の誤差範囲内で実質的に互いに同じ構造を有し得る。例えば、信号ケーブル90(または第1信号ケーブル)の接続部分の幅は信号ケーブル90(または第1信号ケーブル)のフィルム部材91の幅と同一であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。また、他の信号ケーブル190(または第2信号ケーブル)の接続部分の幅は信号ケーブル90(または第1信号ケーブル)の接続部分の幅と製造工程上の誤差範囲内で実質的に同一であり得る。
【0312】
図32及び
図33を参照すると、本明細書の他の実施例による信号ケーブル90(または第1信号ケーブル)は、端子部97を含むことができる。端子部97は信号ケーブル90の端部(または末端部または一側)に配置され得る。端子部97は信号ケーブル90が振動部10に接続された部分の反対側端部(または末端部または一側)に配置され得る。端子部97は、他の信号ケーブル190の接続構造に対応する構造を含むことができる。
【0313】
端子部97は、フィルム部材91の他側縁部に配置された少なくとも一つの端子92pを含むことができる。少なくとも一つの端子92pは一定の間隔で配置され得る。例えば、端子部97はフィルム部材91の他側縁部に配置された少なくとも一つの信号ライン92のそれぞれの一部を露出させて少なくとも一つの端子92pとして構成することができる。少なくとも一つの端子92pのそれぞれは少なくとも一つの信号ライン92に対応し得る。少なくとも一つの端子92pのそれぞれは少なくとも一つの信号ライン92から延びて構成され得る。
【0314】
少なくとも一つの端子92pはフィルム部材91上に配置され得る。少なくとも一つの端子92pはフィルム部材91の幅方向(またはX方向)に互いに離隔してあり得る。少なくとも一つの端子92pは接着部材93を間に挟んでフィルム部材91上に配置され得る。少なくとも一つの端子92pは接着部材93を介してフィルム部材91の第1面(または上側面または上面)に接続されるかまたは結合され得る。少なくとも一つの端子92pのうちフィルム部材91の幅方向(またはX方向)に両側に配置された端子はフィルム部材91の両縁部の末端(または一側)から一定の間隔で離隔して配置され得る。
【0315】
図34及び
図35を参照すると、本明細書の他の実施例による振動装置は、他の信号ケーブル190(または第2信号ケーブル)をさらに含むことができる。他の信号ケーブル190(または第2信号ケーブル)は振動装置に接続された信号ケーブル90(または第1信号ケーブル)に電気的に接続され得る。他の信号ケーブル190は信号ケーブル90と結合されて振動装置と振動駆動回路との間の接続経路を延ばすように構成され得る。
【0316】
他の信号ケーブル190は、端子接続部196及び端子部197を含むことができる。端子接続部196は他の信号ケーブル190の一側端部(または末端部)に配置され得る。端子部197は他の信号ケーブル190の他側端部(または末端部)に配置され得る。
【0317】
端子接続部196は信号ケーブル90の端子部97と接続されるかまたは結合され得る。他の信号ケーブル190の端子部197は信号ケーブル90の端子部97と同様に構成され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。他の信号ケーブル190の端子部197は信号ケーブル90の端子部97の役割を取り替えることができる。他の信号ケーブル190の端子部197は、振動駆動回路(または音響処理回路)と電気的に接続されるかまたは振動駆動回路(または音響処理回路)と電気的に接続されるコネクタ構造を含むことができる。
【0318】
端子接続部196は、フィルム部材191(または第3フィルム部材)と、接着部材193(または第3接着部材)と、少なくとも一つの信号接続端子192pと、導電性接着部材195(または第5接着部材)と、を含むことができる。
【0319】
フィルム部材191は一定の幅を有し、一定の長さを有するように延び得る。フィルム部材191は信号ケーブル90のフィルム部材91と同様に構成され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。フィルム部材191は、透明または不透明プラスチック材質を含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、フィルム部材191は、フッ素樹脂、ポリイミド(polyimide)系樹脂、ポリウレタン(polyurethane)系樹脂、ポリエステル(polyester)系樹脂、ポリエチレン(polyethylene)系樹脂、及びポリプロピレン(polypropylene)系樹脂を含む合成樹脂のうちのいずれか一つ以上で具現され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0320】
少なくとも一つの信号接続端子192pはフィルム部材191上に配置され得る。少なくとも一つの信号接続端子192pはフィルム部材191の幅方向(またはX方向)に互いに離隔してあり得る。少なくとも一つの信号接続端子192pは接着部材193を間に挟んでフィルム部材191上に配置され得る。少なくとも一つの信号接続端子192pは接着部材193を介してフィルム部材191の第1面(または上側面または上面)に接続されるかまたは結合され得る。接着部材193は、接着性を有しながら圧縮及び復元の可能な電気絶縁物質を含むことができる。例えば、接着部材193は、エポキシ(epoxy)樹脂、アクリル(acrylic)樹脂、シリコン(silicone)樹脂、またはウレタン(urethane)樹脂を含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、接着部材193は、感圧接着剤(Pressure Sensitive adhesive、PSA)、熱硬化性接着剤、及び熱可塑性接着剤などで構成され得る。例えば、熱可塑性接着剤はホットメルト(hot-melt)接着剤であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0321】
少なくとも一つの信号接続端子192p上には導電性接着部材195が配置され得る。導電性接着部材195は接着部材193と異なる物質で構成され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。導電性接着部材195は少なくとも一つの信号接続端子192pの第1面(または上側面または上面)上に配置され得る。導電性接着部材195の幅は少なくとも一つの信号接続端子192pの幅と同じかそれ以上であり、接着部材193の幅よりも小さくてもよい。例えば、導電性接着部材195の一側(または左側)縁部はフィルム部材191または接着部材193の一側縁部の末端から一定の間隔L1で離隔して配置され得る。また、導電性接着部材195の他側(または右側)縁部はフィルム部材191または接着部材193の他側縁部の末端から一定の間隔L1で離隔して配置され得る。導電性接着部材195は、接着性を有するとともに電気的接続の可能な伝導性物質を含むことができる。例えば、伝導性物質は、銀(Ag)またはカーボン(carbon)を含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0322】
導電性接着部材195は、伝導性両面テープ、伝導性両面接着パッド、または伝導性両面クッションテープであり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、導電性接着部材195は、感圧接着剤(Pressure Sensitive adhesive、PSA)、熱硬化性接着剤、または熱可塑性接着剤などで構成され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。本明細書の実施例によれば、導電性接着部材195はフィルムラミネーティング工程のフィルムラミネーティングの温度に露出されても過度に硬化して接着特性が低下することを防止することができるように、熱硬化性接着剤で構成され得る。例えば、熱硬化性接着剤は、エポキシ(epoxy)、ポリイミド(polyimide)、またはフェノール系樹脂(phenol resin)などを含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、熱硬化性接着剤はガラス転移温度以上の高温で安定的な接着力を有し得る。
【0323】
図36を参照すると、本明細書の他の実施例による信号ケーブル90(または第1信号ケーブル)と他の信号ケーブル190(または第2信号ケーブル)とは互いに接続されるかまたは結合され得る。例えば、信号ケーブル90と他の信号ケーブル190との結合は、信号ケーブル90の端子部97と他の信号ケーブル190の端子接続部196とを互いに整合させ、整合された信号ケーブル90の端子部97と他の信号ケーブル190の端子接続部196とを高温で合着させることによって接続するかまたは結合することができる。
【0324】
信号ケーブル90と他の信号ケーブル190とが結合された部分は、他の信号ケーブル190の導電性接着部材195を介して信号ケーブル90の少なくとも一つの端子92pと他の信号ケーブル190の少なくとも一つの信号接続端子192pとが電気的に接続され得る。信号ケーブル90の接着部材93と他の信号ケーブル190の接着部材193とは信号ケーブル90の少なくとも一つの端子92p及び他の信号ケーブル190の少なくとも一つの信号接続端子192pを取り囲んで接続されるかまたは結合され得る。これにより、少なくとも一つの端子92pと少なくとも一つの信号接続端子192pとは、接着部材93、接着部材193、及び導電性接着部材195によって堅固に固定されることにより、信号ケーブル90と他の信号ケーブル190との間の接触不良を防止することができる。
【0325】
図37は本明細書の他の実施例による信号ケーブルの接続方式を説明する図である。
【0326】
図37を参照すると、本明細書の他の実施例による信号ケーブル90(または第1信号ケーブル)と他の信号ケーブル190(または第2信号ケーブル)とは、信号ケーブル90の少なくとも一つの信号端子92pと他の信号ケーブル190の少なくとも一つの信号接続端子192pとが互いに対応するように整合させ、整合された状態で高温で合着させることによって接続するかまたは結合することができる。この場合、他の信号ケーブル190の少なくとも一つの信号接続端子192p上には導電性接着部材195が配置され得る。導電性接着部材195は、信号ケーブル90の少なくとも一つの信号端子92pと他の信号ケーブル190の少なくとも一つの信号接続端子192pとの間に配置され得る。少なくとも一つの信号端子92pと少なくとも一つの信号接続端子192pとは導電性接着部材195を介して互いに電気的に接続され得る。
【0327】
図38は本明細書の他の実施例による
図25に示す信号ケーブルの接続構造の他の実施例を示す図である。
図39は本明細書の他の実施例による信号ケーブルの接続方式を説明する図である。
【0328】
図38及び
図39を参照すると、本明細書の他の実施例による装置は、信号ケーブル90(または第1信号ケーブル)と他の信号ケーブル190(または第2信号ケーブル)とが互いに接続されるかまたは結合され得る。
【0329】
本明細書の他の実施例による信号ケーブル90(または第1信号ケーブル)は、少なくとも一つのホール98をさらに含むことができる。少なくとも一つのホール98は信号ケーブル90の厚さ方向に貫通するように構成され得る。例えば、少なくとも一つのホール98はフィルム部材91の一面(または一側)と、一面と反対の他面(または他側)とを貫通するように構成され得る。少なくとも一つのホール98は、信号ケーブル90と他の信号ケーブル190との接続または結合過程で互いに整列させるための役割を果たすことができる。例えば、少なくとも一つのホール98は、信号ケーブル90の接続または結合位置をガイドする役割またはアラインする役割を果たすことができる。
図39に示すように、信号ケーブル90の少なくとも一つのホール98は信号ケーブルの結合ジグ600に設けられたアライン突起610に結合することにより、信号ケーブル90の整合位置をアラインするかまたは固定させることができる。
【0330】
本明細書の他の実施例による他の信号ケーブル190(または第2信号ケーブル)は、少なくとも一つのホール198をさらに含むことができる。少なくとも一つのホール198は他の信号ケーブル190の厚さ方向に貫通するように構成され得る。例えば、少なくとも一つのホール198は、フィルム部材191の一面(または一側)と、一面と反対の他面(または他側)とを貫通するように構成され得る。少なくとも一つのホール198は、信号ケーブル90と他の信号ケーブル190との接続または結合過程で互いに整列させるための役割を果たすことができる。例えば、少なくとも一つのホール198は他の信号ケーブル190の接続または結合位置をガイドする役割またはアラインする役割を果たすことができる。
図39に示すように、他の信号ケーブル190の少なくとも一つのホール198は信号ケーブルの結合ジグ600に設けられたアライン突起620に結合することにより、他の信号ケーブル90の整合位置をアラインするかまたは固定させることができる。
【0331】
図40は本明細書の実験例による装置の音響出力特性を示す図である。
図41は本明細書の実施例による装置の音響出力特性を示す図である。
図40及び
図41で、横軸は周波数(Frequency、Hz(hertz))を示し、縦軸は音圧(Sound Pressure Level;SPL、dB(decibel))を示す。
【0332】
図40は、
図5~
図8で説明した導電性接着部材を感圧接着剤(Pressure Sensitive adhesive、PSA)で構成し、高温(85℃)及び高湿(85%RH(相対湿度%RH))で経過時間による音響出力特性を示す。
図41は、
図5~
図8で説明した導電性接着部材を熱硬化性接着剤で構成し、高温(85℃)及び高湿(85%RH(相対湿度%RH))で経過時間による音響出力特性を示す。
図40で、細点線は経過時間が0時間を示し、点線は経過時間が168時間を示し、実線は経過時間が336時間を示す。
図41で、細点線は経過時間が0時間を示し、点線は経過時間が168時間を示し、一点鎖線は経過時間が336時間を示し、実線は経過時間が500時間を示す。
【0333】
図40及び
図41を参照すると、導電性接着部材を感圧接着剤で構成する場合、336時間が経過したとき、音響出力特性が急激に低下した。これから信号ラインのコンタクト不良が発生したことが分かる。例えば、感圧接着剤は、信号ラインとフィルム部材とを接続する高温合着工程で信号ラインのコンタクト不良が発生し得る。そして、導電性接着部材を熱硬化性接着剤で構成する場合、環境条件で500時間が経過しても音響出力特性が一定のレベルに維持された。これから、信号ラインのコンタクト信頼性が維持されたことが分かる。
【0334】
図42a及び
図42bは本明細書の他の実施例による装置の音響出力特性を示す図である。
図43及び
図44は本明細書の実施例による装置の音響出力特性を示す図である。
図42a~
図44で、横軸は周波数(Frequency、Hz(hertz))を示し、縦軸は音圧(Sound Pressure Level;SPL、dB(decibel))を示す。
【0335】
図42a及び
図42bは、
図1~
図4bで説明した振動装置の場合、
図1~
図4bで説明した振動装置の構成に
図31~
図36で説明した他の信号ケーブル190を適用した場合、及びそれに高温(50℃)及び高湿(80%RH(相対湿度%RH))で所定の時間が経過した場合の音響出力特性を示すグラフである。
図43は、
図1~
図4bで説明した振動装置の場合、
図1~
図4bで説明した振動装置の構成に
図31~
図36で説明した他の信号ケーブル190を適用した場合、及びそれに低温(0℃)で所定の時間が経過した場合の音響出力特性を示すグラフである。
図44は、
図1~
図4bで説明した振動装置の場合、
図1~
図4bで説明した振動装置の構成に
図31~
図36で説明した他の信号ケーブル190を適用した場合、及びそれに熱衝撃(thermal shock)(-20℃~60℃)を適用した場合の音響出力特性を示すグラフである。高温(50℃)、高湿(80%RH(相対湿度%RH))及び熱衝撃(-20℃~60℃)の条件が本明細書の内容を限定するものではない。
【0336】
図42aで、細点線は他の信号ケーブル190を構成しない場合の音響出力特性を示す。点線は他の信号ケーブル190を構成した場合の音響出力特性を示す。実線は他の信号ケーブル190を構成し、経過時間が168時間の場合の音響出力特性を示す。
図42bで、細点線は他の信号ケーブル190を構成しない場合の音響出力特性を示す。点線は他の信号ケーブル190を構成し、経過時間が336時間の場合の音響出力特性を示す。実線は他の信号ケーブル190を構成し、経過時間が500時間の場合の音響出力特性を示す。
【0337】
図42a及び
図42bを参照すると、高温(50℃)及び高湿(80%RH(相対湿度%RH))で500時間が経過しても音響出力特性が一定のレベルに維持された。これから、信号ラインのコンタクト信頼性が維持されたことが分かる。
【0338】
図43で、細点線は他の信号ケーブル190を構成しない場合の音響出力特性を示す。点線は他の信号ケーブル190を構成した場合の音響出力特性を示す。実線は他の信号ケーブル190を構成し、低温(0℃)で経過時間が144時間の場合の音響出力特性を示す。
【0339】
図43を参照すると、低温(0℃)で144時間が経過しても音響出力特性が一定のレベルに維持された。これから、信号ラインのコンタクト信頼性が維持されたことが分かる。
【0340】
図44で、細点線は他の信号ケーブル190を構成しない場合の音響出力特性を示す。点線は他の信号ケーブル190を構成し、熱衝撃を適用した場合の音響出力特性を示す。実線は他の信号ケーブル190を構成し、100サイクルの熱衝撃を適用した場合の音響出力特性を示す。
【0341】
図44を参照すると、熱衝撃(-20℃~60℃)でも音響出力特性が一定のレベルに維持された。これから、信号ラインのコンタクト信頼性が維持されたことが分かる。
【0342】
図42a~
図44を参照すると、本明細書の実施例による装置は、高温及び高湿の環境条件、低温の環境条件、及び熱衝撃の環境条件を経ても音響出力特性が一定のレベルに維持された。これから、信号ラインのコンタクト信頼性が維持されたことが分かる。
【0343】
本明細書の実施例による装置の振動装置は、モバイルデバイス、映像電話機、スマートウォッチ(smart watch)、ウォッチフォン(watch phone)、ウェアラブル機器(wearable apparatus)、フォールダブル機器(foldable apparatus)、ローラブル機器(rollable apparatus)、ベンダブル機器(bendable apparatus)、フレキシブル機器(flexible apparatus)、カーブド機器(curved apparatus)、スライディング機器(sliding apparatus)、可変型機器(variable apparatus)、電子手帳、電子本、PMP(portable multimedia player)、PDA(personal digital assistant)、MP3プレーヤー、モバイル医療機器、デスクトップPC(desktop PC)、ラップトップPC(laptop PC)、ネットブックコンピュータ(netbook computer)、ワークステーション(workstation)、ナビゲーション、車両用ナビゲーション、車両用表示装置、車両用装置、劇場用装置、劇場用表示装置、テレビ、ウォールペーパー(wallpaper)機器、サイニジ(signage)機器、ゲーム機器、ノートブックPC、モニター、カメラ、カムコーダー、および家電機器などに適用されるかまたは含まれることができる。そして、本明細書の装置は有機発光照明装置または無機発光照明装置に適用するかまたは含まれることができる。
【0344】
本明細書の一つ以上の実施例による振動装置及びこれを含む装置は以下のように説明することができる。
【0345】
本明細書の一つ以上の実施例による振動装置は、振動部と、振動部に接続される少なくとも一つの信号ラインを含むフィルム部材と、少なくとも一つの信号ラインを間に挟んでフィルム部材及び振動部に隣接した接着部材と、を含むことができる。
【0346】
本明細書の一つ以上の実施例によれば、接着部材は少なくとも一つの信号ラインの側面を覆うことができる。
【0347】
本明細書の一つ以上の実施例によれば、接着部材は少なくとも一つの信号ラインの側面を覆い、フィルム部材及び振動部に隣接することができる。
【0348】
本明細書の一つ以上の実施例によれば、フィルム部材または振動部に隣接する接着部材の接着面積は、少なくとも一つの信号ラインを除き、接着部材の全面積の25%以上に対応し得る。
【0349】
本明細書の一つ以上の実施例によれば、接着部材はフィルム部材と少なくとも一つの信号ラインとの間に配置され、平面上でフィルム部材の幅と同じかそれ以下であり得る。
【0350】
本明細書の一つ以上の実施例によれば、接着部材は少なくとも一つの信号ラインを覆い、振動部に隣接することができる。
【0351】
本明細書の一つ以上の実施例によれば、振動部に隣接する接着部材の接着面積は、少なくとも一つの信号ラインを除き、接着部材の全面積の25%以上に対応し得る。
【0352】
本明細書の一つ以上の実施例によれば、接着部材は熱可塑性物質を含むことができる。
【0353】
本明細書の一つ以上の実施例によれば、振動装置は、少なくとも一つの信号ラインと振動部との間に導電性接着部材をさらに含むことができる。
【0354】
本明細書の一つ以上の実施例によれば、導電性接着部材の幅は、フィルム部材の幅と同じかそれ以上であり得る。
【0355】
本明細書の一つ以上の実施例によれば、導電性接着部材は、伝導性物質を含むことができる。
【0356】
本明細書の一つ以上の実施例によれば、導電性接着部材は、熱硬化性物質を含むことができる。
【0357】
本明細書の一つ以上の実施例によれば、熱硬化性物質は、接着部材のガラス転移温度以上の温度で安定的な接着力を有することができる。
【0358】
本明細書の一つ以上の実施例によれば、導電性接着部材の幅は接着部材の幅と同じかそれ以上であり得る。
【0359】
本明細書の一つ以上の実施例によれば、フィルム部材は、少なくとも一つの信号ラインの第1面を覆う第1フィルム部材と、少なくとも一つの信号ラインの第1面と反対の第2面を覆う第2フィルム部材と、を含むことができる。
【0360】
本明細書の一つ以上の実施例によれば、接着部材は、少なくとも一つの信号ラインの第1面と第1フィルム部材との間にある第1接着部材と、少なくとも一つの信号ラインの第2面と第2フィルム部材との間にある第2接着部材と、を含むことができる。
【0361】
本明細書の一つ以上の実施例によれば、振動部は、圧電物質を含む振動層と、振動第1面に備えられた第1電極層と、振動層の第1面と反対の第2面に備えられた第2電極層と、を含み、フィルム部材は、少なくとも一つの信号ラインのうち第1電極層に接続される少なくとも一つの第1信号ラインが配置された第1フィルム部材と、少なくとも一つの信号ラインのうち第2電極層に接続される少なくとも一つの第2信号ラインが配置された第2フィルム部材と、を含むことができる。
【0362】
本明細書の一つ以上の実施例によれば、接着部材は、第1接着部材及び第2接着部材を含み、第1フィルム部材は第1接着部材を介して振動層の第1面上に接続され、第2フィルム部材は第2接着部材を介して振動層の第2面上に接続され得る。
【0363】
本明細書の一つ以上の実施例によれば、振動装置は、振動第1面上に配置された第1保護部材と、振動層の第2面上に配置された第2保護部材と、をさらに含むことができる。第1フィルム部材は振動層の第1面と第1保護部材との間に配置され、第2フィルム部材は振動層の第2面と第2保護部材との間に配置され得る。
【0364】
本明細書の一つ以上の実施例によれば、振動装置は、振動第1面と第1保護部材との間に配置され、第1フィルム部材を覆う第1接着層と、振動層の第2面と第2保護部材との間に配置され、第2フィルム部材を覆う第2接着層と、をさらに含むことができる。
【0365】
本明細書の一つ以上の実施例によれば、振動層は、圧電特性を有する複数の無機物質部と、複数の無機物質部の間に備えられた有機物質部と、を含むことができる。
【0366】
本明細書の一つ以上の実施例によれば、振動部と重畳する第1フィルム部材の部分は、振動部と重畳する第2フィルム部分から幅方向に離隔してあり得る。
【0367】
本明細書の一つ以上の実施例によれば、振動部と重畳する第1フィルム部材の部分と振動部と重畳する第2フィルム部材の部分とは振動部の反対側に配置され得る。
【0368】
本明細書の一つ以上の実施例によれば、振動装置は、フィルム部材に接続される他の信号ケーブルをさらに含むことができる。他の信号ケーブルは、少なくとも一つの信号ラインに接続される少なくとも一つの信号接続端子を含む第3フィルム部材と、少なくとも一つの信号接続端子と第3フィルム部材との間に備えられた第3接着部材と、少なくとも一つの信号接続端子と少なくとも一つの信号ラインとの間に備えられ、第3接着部材と異なる物質で構成された第5接着部材と、を含むことができる。
【0369】
本明細書の一つ以上の実施例によれば、第3接着部材は、接着部材と同じ物質を含むことができる。
【0370】
本明細書の一つ以上の実施例によれば、第3接着部材は、熱可塑性物質を含むことができる。
【0371】
本明細書の一つ以上の実施例によれば、第5接着部材の幅は、少なくとも一つの信号接続端子の幅と同じかそれ以上であり、第3接着部材の幅よりも小さくてもよい。
【0372】
本明細書の一つ以上の実施例によれば、第5接着部材は、伝導性物質を含むことができる。
【0373】
本明細書の一つ以上の実施例によれば、第5接着部材は、熱硬化性物質を含むことができる。
【0374】
本明細書の一つ以上の実施例によれば、少なくとも一つの信号ラインと少なくとも一つの信号接続端子とは第5接着部材によって電気的に接続され得る。
【0375】
本明細書の一つ以上の実施例によれば、少なくとも一つの信号ライン及び少なくとも一つの信号接続端子は接着部材及び第3接着部材によって取り囲まれ得る。
【0376】
本明細書の一つ以上の実施例によれば、少なくとも一つの信号ライン、少なくとも一つの信号接続端子及び第5接着部材は、接着部材及び第3接着部材によって取り囲まれ得る。
【0377】
本明細書の一つ以上の実施例によれば、他の信号ケーブルの第3フィルム部材は少なくとも一つの信号接続端子の両面を覆われることができる。他の信号ケーブルは、少なくとも一つの信号接続端子の第1面と反対の第2面を覆う第4フィルム部材と、少なくとも一つの信号接続端子の第2面と第4フィルム部材との間に備えられた第4接着部材と、をさらに含むことができる。
【0378】
本明細書の一つ以上の実施例によれば、他の信号ケーブルは、振動部に接続されたフィルム部材の一端と反対のフィルム部材の他端に接続され得る。
【0379】
本明細書の一つ以上の実施例によれば、フィルム部材は振動部と一体に構成され、他の信号ケーブルは少なくとも一回折り曲げられ得る。
【0380】
本明細書の一つ以上の実施例によれば、接着部材は少なくとも一つの信号ラインの側面全部を覆い、少なくとも一つの信号ラインのうち隣接した信号ラインの間の振動部に直接接することができる。
【0381】
本明細書の一つ以上の実施例による振動発生装置は、手動振動部材と、手動振動部材に接続されて手動振動部材を振動させる振動装置と、を含むことができる。振動発生装置は、振動部と、振動部に接続される少なくとも一つの信号ラインを含むフィルム部材と、少なくとも一つの信号ラインを間に挟んでフィルム部材及び振動部に隣接した少なくとも一つの接着部材と、を含む振動装置を含むことができる。
【0382】
本明細書の一つ以上の実施例によれば、振動発生装置は、手動振動部材の背面に配置され、振動発生装置を覆うエンクロージャをさらに含むことができる。
【0383】
本明細書の一つ以上の実施例によれば、手動振動部材は、金属、プラスチック、紙、繊維、布地、皮、ガラス、ゴム、カーボン、及び鏡のうちの一つ以上の材質を含むことができる。
【0384】
本明細書の一つ以上の実施例によれば、手動振動部材は、映像を表示する画素を有する表示パネル、表示装置から映像が投射されるスクリーンパネル、発光ダイオード照明パネル、有機発光照明パネル、無機発光照明パネル、サイネージパネル、運送手段の内装材、運送手段の外装材、運送手段のガラスウィンドウ、運送手段の座席内装材、運送手段の天井材、建物の天井材、建物の内装材、建物のガラスウィンドウ、航空機の内装材、航空機のガラスウィンドウ、及び鏡のうちの一つ以上を含むことができる。
【0385】
本明細書の一つ以上の実施例によれば、振動発生装置は、振動装置の少なくとも一つの信号ラインに振動駆動信号を供給する振動駆動回路をさらに含むことができる。振動駆動回路は他の信号ケーブルを介して少なくとも一つの信号ラインに電気的に接続され得る。
【0386】
以上添付図面に基づいて本明細書の実施例をより詳細に説明したが、本明細書は必ずしもこのような実施例に限定されるものではなく、本明細書の技術思想を逸脱しない範囲内で多様に変形実施可能である。よって、本明細書に開示した実施例は本明細書の技術思想を限定するためのものではなく説明するためのものであり、このような実施例によって本明細書の技術思想の範囲が限定されるものではない。したがって、以上で記述した実施例はすべての面で例示的なものであり、限定的なものではないことを理解しなければならない。本明細書の保護範囲は特許請求の範囲によって解釈されなければならなく、それと同等な範囲内にあるすべての技術思想は本明細書の権利範囲に含まれるものと解釈されなければならない。
【符号の説明】
【0387】
1、2、3 振動装置
10 振動部
11 振動層
13 第1電極層
15 第2電極層
30 第1カバー部材
50 第2カバー部材
90 信号ケーブル
91 フィルム部材
92 信号ライン
93 接着部材
95 導電性接着部材