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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024068720
(43)【公開日】2024-05-21
(54)【発明の名称】モジュラーコネクタ
(51)【国際特許分類】
   G02B 6/36 20060101AFI20240514BHJP
【FI】
G02B6/36
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022179269
(22)【出願日】2022-11-09
(71)【出願人】
【識別番号】390005049
【氏名又は名称】ヒロセ電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100168871
【弁理士】
【氏名又は名称】岩上 健
(72)【発明者】
【氏名】松本 伸一
(72)【発明者】
【氏名】樋山 善之
【テーマコード(参考)】
2H036
【Fターム(参考)】
2H036QA02
2H036QA11
2H036QA31
2H036QA42
2H036QA43
2H036QA53
2H036QA57
2H036QA59
(57)【要約】
【課題】様々な種類の端子を所望の組み合わせでまとめて保持することができるモジュラーコネクタを提供する。
【解決手段】モジュラーコネクタ1は、光ケーブル4aの一端に接続された端子を保持する端子ユニット10と、複数の端子ユニットを収容可能なスリーブケース34と、を有するモジュラーコネクタであって、端子ユニットは、端子の軸線方向に沿って当該端子の先端が挿入され、当該端子を保持するユニット前部12と、端子の挿入方向に沿ってユニット前部に着脱可能に連結され、端子の先端よりも光ケーブル4aに近い位置で当該端子を保持するユニット後部24と、を備え、スリーブケースは、端子を保持した端子ユニットが当該端子の軸線方向に沿って挿入される挿入孔36を画定するスリーブ内壁42を備え、スリーブ内壁は、端子ユニットが挿入孔に挿入されたときに、端子ユニットを保持する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケーブルの一端に接続された端子を保持する端子ユニットと、複数の前記端子ユニットを収容可能なスリーブケースと、を有するモジュラーコネクタであって、
前記端子ユニットは、
前記端子の軸線方向に沿って当該端子の先端が挿入され、当該端子を保持するユニット前部と、
前記端子の挿入方向に沿って前記ユニット前部に着脱可能に連結され、前記端子の先端よりも前記ケーブルに近い位置で当該端子を保持するユニット後部と、
を備え、
前記スリーブケースは、前記端子を保持した前記端子ユニットが当該端子の軸線方向に沿って挿入される挿入孔を画定するスリーブ内壁を備え、
前記スリーブ内壁は、前記端子ユニットが前記挿入孔に挿入されたときに、前記端子ユニットを保持するように構成されている、
モジュラーコネクタ。
【請求項2】
前記ユニット後部は、
互いに平行な一対の平板部と、
前記一対の平板部の間において当該一対の平板部を結合する結合部と、を備え、
前記一対の平板部は、前記ユニット後部が前記端子を保持したときに当該端子の軸線方向とそれぞれ平行であり、当該端子の軸線方向から見て略コ字形の断面を有する、請求項1に記載のモジュラーコネクタ。
【請求項3】
前記スリーブ内壁において、前記端子ユニットが前記挿入孔に挿入されたときに前記ユニット後部の前記平板部の一方と対向する面に、係合穴が形成されており、
前記結合部は、前記ユニット後部が前記ユニット前部に連結される側の端部において前記一対の平板部を結合するように配置され、
前記係合穴と対向する前記平板部は、
当該平板部において前記係合穴と対向する面の、前記結合部よりも前記ユニット前部に連結される側の端部から遠い位置に配置された突起部であって、前記端子ユニットが前記挿入孔に挿入されたときに前記係合穴に係合する前記突起部を備え、
前記結合部を支点として前記一対の平板部の他方に近づく方向に弾性変形可能に構成されている、
請求項2に記載のモジュラーコネクタ。
【請求項4】
前記ユニット前部は、前記ユニット後部と連結される側の端部において、前記ユニット後部が連結されたときに前記一対の平板部の間に嵌まる凸部を備え、
前記係合穴と対向する前記平板部は、前記ユニット後部が前記ユニット前部に連結されたときに、前記結合部と前記凸部とを支点として前記一対の平板部の他方に近づく方向に弾性変形可能に構成されている、
請求項3に記載のモジュラーコネクタ。
【請求項5】
前記端子ユニットは、周方向に突出するフランジ部を備える前記端子を保持し、
前記ユニット前部は、前記端子が挿入される収容孔が形成された本体を備え、
前記収容孔には、前記端子の挿入方向における当該収容孔の両端間に段差部が形成されており、前記段差部より前記端子の先端側における前記収容孔の内面は、前記端子における前記フランジ部より先端側の外周面と嵌合するように形成され、前記段差部より前記ケーブル側における前記収容孔の内面は、前記フランジ部の外周面と嵌合するように形成されている、
請求項1から4の何れか一項に記載のモジュラーコネクタ。
【請求項6】
前記挿入孔は、前記スリーブケースへの前記端子ユニットの挿入方向に直交する方向において、前記端子ユニットの幅の整数倍の幅を有するように形成されている、
請求項1から4の何れか一項に記載のモジュラーコネクタ。
【請求項7】
前記端子ユニットは、前記スリーブケースへの当該端子ユニットの挿入方向に直交する方向において、第1の幅又は当該第1の幅の整数倍の幅を有し、
前記挿入孔は、前記スリーブケースへの前記端子ユニットの挿入方向に直交する方向において、前記第1の幅の整数倍の幅を有する、
請求項6に記載のモジュラーコネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ケーブルの一端に接続された複数の端子を保持するためのモジュラーコネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複数の端子をまとめて保持する多極コネクタが使用されている。多極コネクタは、相手側の多極コネクタとの多数本のケーブルの一括接続等に使用されている。例えば、特許文献1には、端子保持部を有する断面略四角形のハウジングを上下複数段または左右複数列に結合して多極コネクタを構成可能なコネクタが開示されている。このコネクタの上下または左右に隣り合うハウジングは、各ハウジングが格子状に規則正しく配列された整列状態および整列状態から各ハウジングが上下または左右に所定間隔ずれて配列された非整列状態の多極コネクタを形成可能なように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2014-78370号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、近年、産業機器や輸送機器の高機能化に伴い、配線に用いられる端子やケーブルの種類も多様化が進んでいる。これらの端子やケーブルを種類毎に別々に接続する場合、コネクタのコスト増加や組立工数の増加等の問題が生じる可能性がある。
【0005】
そこで、上記の特許文献1に記載されたような多極コネクタを用いることも考えられる。しかしながら、この多極コネクタは、導電性のケーブルが接続された同一形状のプラグ端子を同一形状のプラグハウジングで保持し、そのプラグハウジングを組み合わせたものに過ぎず、電気端子、同軸端子、光端子等の伝送媒体が異なる様々な種類の端子を保持することは想定されていない。また、特許文献1の多極コネクタは、単にプラグ端子を後方からプラグ端子保持部に挿入して固定する構造であり、固定されたプラグ端子に圧力をかけ続ける構成ではないので、光コネクタのフェルールのように、相手端子の端面に対して軸線方向に一定の圧力をかけた状態で突き合わせ接続することが必要な端子を用いることはできない。
【0006】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、様々な種類の端子を所望の組み合わせでまとめて保持することが可能なモジュラーコネクタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の1つの実施形態に係るモジュラーコネクタは、ケーブルの一端に接続された端子を保持する端子ユニットと、複数の端子ユニットを収容可能なスリーブケースと、を有するモジュラーコネクタであって、端子ユニットは、端子の軸線方向に沿って当該端子の先端が挿入され、当該端子を保持するユニット前部と、端子の挿入方向に沿ってユニット前部に着脱可能に連結され、端子の先端よりもケーブルに近い位置で当該端子を保持するユニット後部と、を備え、スリーブケースは、端子を保持した端子ユニットが当該端子の軸線方向に沿って挿入される挿入孔を画定するスリーブ内壁を備え、スリーブ内壁は、端子ユニットが挿入孔に挿入されたときに、端子ユニットを保持するように構成されている。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、様々な種類の端子を所望の組み合わせでまとめて保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の実施形態に係るモジュラーコネクタの斜視図である。
図2】本発明の実施形態に係るモジュラーコネクタの分解斜視図である。
図3】本発明の実施形態に係るスリーブケース及び端子ユニットの斜視図である。
図4】本発明の実施形態に係る端子ユニットの分解斜視図である。
図5図3中のV-V線に沿って見た、本発明の実施形態に係る端子ユニットの側断面図である。
図6】本発明の実施形態に係るユニット前部の三面図である。
図7】本発明の実施形態に係るユニット後部の六面図である。
図8】本発明の実施形態に係るスリーブケースの三面図である。
図9】本発明の実施形態の第1変形例に係る端子ユニットの六面図である。
図10図9中のX-X線に沿って見た、本発明の実施形態の第1変形例に係る端子ユニットの側断面図である。
図11】本発明の実施形態の第2変形例に係る端子ユニットの正面図及び側面図である。
図12図11中のXII-XII線に沿って見た、本発明の実施形態の第2変形例に係る端子ユニットの側断面図である。
図13】本発明の実施形態の第3変形例に係る端子ユニットの正面図及び側面図である。
図14図13中のXIV-XIV線に沿って見た、本発明の実施形態の第3変形例に係る端子ユニットの側断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、実施形態を説明するための全ての図において、同一部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。また、各実施形態(変形例も含む)は、独立して説明されているが、互いの構成要素を組み合わせて、モジュラーコネクタを構成することを排除するものではない。
【0011】
[モジュラーコネクタの構成]
まず、図1乃至図8を参照して、本発明の一実施形態に係るモジュラーコネクタの構成について、具体的に説明する。図1は、本実施形態に係るモジュラーコネクタの斜視図である。図2は、本実施形態に係るモジュラーコネクタの分解斜視図である。図3は、本実施形態に係るスリーブケース及び端子ユニットの斜視図である。図4は、本実施形態に係る端子ユニットの分解斜視図である。図5は、図3中のV-V線に沿って見た、本実施形態に係る端子ユニットの側断面図である。図6は、本実施形態に係るユニット前部の三面図である。図7は、本実施形態に係るユニット後部の六面図である。図8は、本実施形態に係るスリーブケースの三面図である。
【0012】
最初に、図1及び図2を参照して、本実施形態に係るモジュラーコネクタ1について説明する。これらの図に示すように、モジュラーコネクタ1は、ケーブル2の一端に接続された端子を保持する端子ユニット10と、複数の端子ユニット10を収容可能なスリーブケース34とを有する。
【0013】
ここで、図1では(他の図も同様)、モジュラーコネクタ1の長手方向(又は端子、端子ユニット10及びスリーブケース34の軸線方向、端子ユニット10への端子の挿入方向、若しくはスリーブケース34への端子ユニット10の挿入方向)を「X」と表記し、モジュラーコネクタ1の短手方向であって複数の端子ユニット10が隣接して並べられる方向(幅方向又は左右方向)を「Y」と表記し、モジュラーコネクタ1の短手方向であって幅方向Yと直交する方向(高さ方向又は上下方向)を「Z」と表記している。また、本明細書では、モジュラーコネクタ1の長手方向Xにおいて、端子の先端側(相手のモジュラーコネクタ1と接続される側)を「前方」とし、ケーブル2が接続されている側を「後方」とする。
【0014】
モジュラーコネクタ1は、さらに、スリーブケース34の前端を保持するシェル46と、相手側コネクタとの接続に使用されるカップリング48と、シェル46に後方から接続され、端子ユニット10が挿入されたスリーブケース34をシェル46と共に前後から挟んで保持するボディ50と、ボディ50の後端に接続されケーブル2をモジュラーコネクタ1に固定するクランプ片52とを有する。なお、図1及び図2に示すモジュラーコネクタ1は円筒形状の外形を有しているが、規格、用途、要求仕様等に応じて直方体や多角柱等の任意の外形とすることができる。また、モジュラーコネクタ1の長手方向Xの長さは例えば50mm、外径は例えば25mmとすることができるが、やはり規格、用途、要求仕様等に応じて任意の寸法とすることができる。
【0015】
次に、図3乃至図7を参照して、本実施形態に係る端子ユニット10について説明する。これらの図に示す端子ユニット10は、端子の一例としてMT(Mechanically Transferable)フェルールを保持するものとする。この場合、端子は直方体状の外形を有し、端子の後端に光ケーブル4aが接続されている。また、端子の軸線方向中央より後方には、端子の周方向に突出するフランジ部6が設けられている。さらに、端子の後端面に当接し且つ光ケーブル4aの一部を囲むように、端子の軸線方向に沿って伸縮可能なコイルばね8が設けられている。
【0016】
図3乃至図5に示すように、端子ユニット10は、直方体状の外形を有し、軸線方向Xに沿って、スリーブケース34に形成された挿入孔36に挿入されるようになっている。この端子ユニット10は、軸線方向Xに沿って端子の先端が挿入されるユニット前部12と、端子の挿入方向Xに沿って後方からユニット前部12に着脱可能に連結されるユニット後部24とを備え、これらのユニット前部12及びユニット後部24により、端子を前後から挟み込んで保持するようになっている。
【0017】
端子ユニット10は、端子ユニット10によって保持する端子に応じて複数種類の大きさを設定することができる。例えば、高さ方向Zの寸法(高さ)は全ての端子ユニット10で共通とし、幅方向Yの寸法(幅)を、最小幅W(第1の幅)、及び最小幅Wの整数倍の幅(例えば2倍の幅2W、及び3倍の幅3W)を設定することができる。
【0018】
図5及び図6に示すように、ユニット前部12は、上下及び左右の4つの面からなる角筒形状の本体14を有し、本体14の内周に端子の先端を受け入れる収容孔16が形成されている。収容孔16は、端子の挿入方向Xに沿って前後に貫通しており、挿入された端子の先端が相手側コネクタの端子と接触可能になっている。また、収容孔16の内周は、挿入される端子と嵌合するように形成されている。本実施形態では、周方向に突出するフランジ部6を備える端子を受け入れるために、収容孔16には、ユニット前部12の前端と後端との間において段差部18が形成されている。段差部18より前端側における収容孔16の内面は、端子におけるフランジ部6より前方の外周面と嵌合するように形成され、段差部18より後端側における収容孔16の内面は、端子におけるフランジ部6の外周面と嵌合するように形成されている。これにより、ユニット前部12に端子を挿入したときに、端子のフランジ部6が収容孔16の段差部18により係止され、端子が収容孔16の前方に抜けないようになっている。さらに、収容孔16の後端部は、後述するユニット後部24の突出部30を受け入れるように、段差部18の後方よりも幅及び高さが大きく形成されている。
【0019】
また、ユニット前部12の本体14の上面及び下面には、スリーブケース34への挿入方向Xに沿って延びる直線状の突起であるガイド部20が形成されている。これらのガイド部20は、後述する挿入孔36のガイド溝38に嵌まるように形成されており、端子ユニット10をスリーブケース34の挿入孔36に挿入するときの位置合わせ用ガイドとして機能する。さらに、ユニット前部12の本体14の後端(つまりユニット後部24と連結される側の端部)に、ユニット後部24が連結されたときに後述する一対の平板部26の間に嵌まる凸部22が設けられている。凸部22は、ユニット前部12の左右の面の一方の後端において、上下方向Zにおける中央位置から後方に向かって突出するように形成されている。軸線方向Xにおける凸部22の長さは、後述するユニット後部24の結合部28の軸線方向Xにおける長さと同じになるように形成される。
【0020】
図5及び図7に示すように、ユニット後部24は、互いに平行な上下一対の平板部26と、一対の平板部26の間においてそれらの平板部26を結合する結合部28とを有し、一体に成形されている。各平板部26は、各平板部26の幅(即ちユニット後部24の幅)がユニット前部12の本体14の幅と等しく、下側の平板部26の下面から上側の平板部26の上面までの高さ(即ちユニット後部24の高さ)がユニット前部12の本体14の高さと等しくなるように形成されている。これにより、ユニット後部24がユニット前部12に連結されたときに、ユニット前部12及びユニット後部24の外周の各面が面一となる。
【0021】
結合部28は、一対の平板部26の前端且つ幅方向Yにおける一方の端部(即ち一対の平板部26の前端側の角)においてこれらの平板部26を結合するように配置される。これらの一対の平板部26と結合部28とにより、ユニット後部24は、軸線方向Xから見て略コ字形の断面形状を有する。この略コ字形の開口部から一対の平板部26の間に光ケーブル4aを差し込むことにより、光ケーブル4aに接続された端子をユニット前部12に挿入した後に、ユニット後部24をユニット前部12に連結することができる。
【0022】
また、ユニット後部24の前端には、一対の平板部26及び結合部28の前端から前方に延びるように形成された突出部30が設けられている。突出部30は、軸線方向Xから見て略コ字形の断面形状を有する。この略コ字形断面を成す突出部30の内面は、ユニット後部24をユニット前部12に連結したときに、ユニット前部12の収容孔16の内面と面一になるように形成されている。また、突出部30の外面は、ユニット後部24がユニット前部12に連結されたときに、ユニット前部12の後端部における収容孔16の内面と嵌合するように形成されている。なお、ユニット前部12とユニット後部24との連結構造としては、上記のように収容孔16に突出部30を圧入して嵌合させる構造の他、ユニット前部12及びユニット後部24の一方に設けた突起を、他方に形成した穴に係止させる構成を採用してもよい。
【0023】
また、一対の平板部26が互いに対向する面には、光ケーブル4aに接続された端子をユニット前部12に挿入した後、ユニット後部24をユニット前部12に連結したときに、光ケーブル4aのコイルばね8に後方から当接する当接部31が形成されている。当接部31の位置は、ユニット後部24をユニット前部12に連結したときにコイルばね8の長さが所定の長さとなるように設定される。これにより、端子の後端と当接部31との間で圧縮されたコイルばね8から、端子に対して端子の軸線方向に一定の力が加わり、端子の先端と相手端子の先端との間に必要な接触圧力を与えることができる。
【0024】
また、上側の平板部26の上面に、突起部32が形成されている。突起部32は、幅方向Yにおいて、ユニット後部24がユニット前部12に連結されたときに軸線方向Xから見てユニット前部12のガイド部20と重なる位置に配置され、高さはガイド部20よりも高く形成されている。また、突起部32は、軸線方向Xにおいて、結合部28よりも後方であって、端子ユニット10がスリーブケース34の挿入孔36に挿入されたときに、挿入孔36を画定するスリーブ内壁42に形成された係合穴40に係合する位置に配置されている。したがって、端子ユニット10がスリーブケース34の挿入孔36に挿入されるときには、突起部32は挿入孔36のガイド溝38に沿って移動し、係合穴40に嵌まることで、端子ユニット10がスリーブケース34に対して固定されるようになっている。
【0025】
また、下側の平板部26の下面には、ガイド部33が形成されている。このガイド部33は、ユニット前部12のガイド部20と同様に、スリーブケース34への挿入方向Xに沿って延びる直線状の突起である。ガイド部33は、ユニット後部24をユニット前部12に連結したときに、ユニット前部12のガイド部20と連続するように形成されており、後述する挿入孔36のガイド溝38に嵌まるようになっている。
【0026】
また、上述したように、ユニット前部12の凸部22の軸線方向Xにおける長さは、ユニット後部24の結合部28の軸線方向Xにおける長さと等しい。即ち、ユニット後部24をユニット前部12に連結したときに、ユニット前部12の凸部22とユニット後部24の結合部28とが幅方向Yから見て重なるようになっている。これにより、上側の平板部26は、ユニット後部24がユニット前部12に連結されたときに、凸部22と結合部28とを支点として下側の平板部26に近づく方向に弾性変形(湾曲)して、上面の突起部32をスリーブケース34の係合穴40から離脱させ、端子ユニット10をスリーブケース34の挿入孔36から取り出すことが可能となっている。
【0027】
図8に示すように、スリーブケース34は、円筒形状の本体44を有し、本体44は、端子を保持した端子ユニット10が軸線方向Xに沿って挿入される複数の挿入孔36を画定するスリーブ内壁42を備えている。各挿入孔36は、スリーブケース34の前端から後端まで貫通し、幅方向Yにおいて、端子ユニット10の最小幅Wの整数倍の幅を有する直方体状に形成されている。図8の例では、高さ方向Zにおける最上段と最下段の挿入孔36は、端子ユニット10の最小幅Wの2倍の幅2Wを有し、中央段の挿入孔36は、端子ユニット10の最小幅Wの3倍の幅3Wを有している。この場合、最上段と最下段の挿入孔36には、それぞれ、最小幅Wの端子ユニット10を2つ、又は幅2Wの端子ユニット10を1つ挿入することができ、中央段の挿入孔36には、最小幅Wの端子ユニット10を3つ、最小幅Wの端子ユニット10を1つと幅2Wの端子ユニット10を1つ、又は、幅3Wの端子ユニット10を1つ挿入することができる。
【0028】
各挿入孔36を形成するスリーブ内壁42の内、幅方向Yに平行な面(即ち上面及び下面)には、軸線方向Xに沿って延びるガイド溝38が形成されている。ガイド溝38は、最小幅Wの端子ユニット10を挿入可能な位置毎に配置される。即ち、図8の例では、最小幅Wの端子ユニット10を2つ挿入可能な最上段と最下段の挿入孔36においては、スリーブ内壁42の上面及び下面に、それぞれ、2本のガイド溝38が形成されている。また、最小幅Wの端子ユニット10を3つ挿入可能な中央段の挿入孔36においては、スリーブ内壁42の上面及び下面に、3本のガイド溝38が形成されている。
【0029】
さらに、各ガイド溝38の後端近傍に、端子ユニット10の突起部32が係合する係合穴40が形成されている。つまり、最小幅Wの端子ユニット10を2つ挿入可能な最上段と最下段の挿入孔36においては、スリーブ内壁42の上面及び下面に、それぞれ、2つの係合穴40が形成されている。また、最小幅Wの端子ユニット10を3つ挿入可能な中央段の挿入孔36においては、スリーブ内壁42の上面及び下面に、3つの係合穴40が形成されている。
【0030】
端子ユニット10がスリーブケース34の挿入孔36に挿入されるときに、端子ユニット10のガイド部20、33が挿入孔36のガイド溝38に嵌まることにより、挿入孔36に対する端子ユニット10の幅方向Yの位置決めがなされる。さらに、端子ユニット10の突起部32が挿入孔36のガイド溝38に沿って移動し、係合穴40に嵌まることで、端子ユニット10がスリーブケース34に対して固定される。また、端子ユニット10の高さ方向Zの動きは、スリーブ内壁42の上面及び下面によって規制される。これにより、スリーブ内壁42は、端子ユニット10が挿入孔36に挿入されたときに、端子ユニット10を保持する。
【0031】
[作用及び効果]
次に、上述した本実施形態に係るモジュラーコネクタ1の作用及び効果について説明する。
【0032】
本実施形態に係るモジュラーコネクタ1は、光ケーブル4aの一端に接続された端子を保持する端子ユニット10と、複数の端子ユニット10を収容可能なスリーブケース34と、を有するモジュラーコネクタ1であって、端子ユニット10は、端子の軸線方向に沿って当該端子の先端が挿入され、当該端子を保持するユニット前部12と、端子の挿入方向に沿ってユニット前部12に着脱可能に連結され、端子の先端よりも光ケーブル4aに近い位置で当該端子を保持するユニット後部24と、を備え、スリーブケース34は、端子を保持した端子ユニット10が当該端子の軸線方向に沿って挿入される挿入孔36を画定するスリーブ内壁42を備え、スリーブ内壁42は、端子ユニット10が挿入孔36に挿入されたときに、端子ユニット10を保持するように構成されている。
【0033】
このような本実施形態に係るモジュラーコネクタ1によれば、端子ユニット10が、端子の軸線方向に沿って端子の先端が挿入されるユニット前部12と、端子の挿入方向に沿ってユニット前部12に着脱可能に連結されるユニット後部24とにより、端子を前後から挟み込んで保持するようになっているので、電気端子や同軸端子に加えて、光コネクタのフェルールのように、相手端子の端面に対して軸線方向に一定の圧力をかけた状態で突き合わせ接続することが必要な端子も保持することができる。そして、スリーブケース34の挿入孔36を画定するスリーブ内壁42が、様々な種類の端子を保持した複数の端子ユニット10を保持することにより、様々な種類の端子を所望の組み合わせでまとめて保持することができる。
【0034】
また、本実施形態に係るモジュラーコネクタ1では、ユニット後部24は、互いに平行な一対の平板部26と、一対の平板部26の間において当該一対の平板部26を結合する結合部28と、を備え、一対の平板部26は、ユニット後部24が端子を保持したときに当該端子の軸線方向とそれぞれ平行であり、当該端子の軸線方向から見て略コ字形の断面を有する。このように、ユニット後部24は端子の軸線方向から見て略コ字形の断面を有するので、光ケーブル4aに接続された端子をユニット前部12に挿入した後に、ユニット後部24の略コ字形の開口部から一対の平板部26の間に光ケーブル4aを差し込み、その後ユニット後部24をユニット前部12に連結することができ、光ケーブル4aに端子を接続した状態で端子ユニット10を組み立てることができる。
【0035】
また、本実施形態に係るモジュラーコネクタ1では、スリーブ内壁42において、端子ユニット10が挿入孔36に挿入されたときにユニット後部24の平板部26の一方と対向する面に、係合穴40が形成されており、結合部28は、ユニット後部24がユニット前部12に連結される側の端部において一対の平板部26を結合するように配置され、係合穴40と対向する平板部26は、当該平板部26において係合穴40と対向する面の、結合部28よりもユニット前部12に連結される側の端部から遠い位置に配置された突起部32であって、端子ユニット10が挿入孔36に挿入されたときに係合穴40に係合する突起部32を備え、結合部28を支点として一対の平板部26の他方に近づく方向に弾性変形可能に構成されている。したがって、突起部32がスリーブ内壁42の係合穴40に係合することで、端子ユニット10をスリーブケース34に対して固定することができる。また、突起部32を備えた平板部26を、結合部28を支点として他方の平板部26に近づく方向に弾性変形させることにより、突起部32をスリーブケース34の係合穴40から離脱させることができ、端子ユニット10をスリーブケース34の挿入孔36に挿入したり挿入孔36から取り出したりすることが可能となっている。
【0036】
また、本実施形態に係るモジュラーコネクタ1では、ユニット前部12は、ユニット後部24と連結される側の端部において、ユニット後部24が連結されたときに一対の平板部26の間に嵌まる凸部22を備え、係合穴40と対向する平板部26は、ユニット後部24がユニット前部12に連結されたときに、結合部28と凸部22とを支点として一対の平板部26の他方に近づく方向に弾性変形可能に構成されている。これにより、結合部28と凸部22との2箇所を支点として、バランスよく平板部26を弾性変形させることができ、平板部26の突起部32をスリーブケース34の係合穴40から確実に離脱させることができる。
【0037】
また、本実施形態に係るモジュラーコネクタ1では、端子ユニット10は、周方向に突出するフランジ部6を備える端子を保持し、ユニット前部12は、端子が挿入される収容孔16が形成された本体14を備え、収容孔16には、端子の挿入方向における当該収容孔16の両端間に段差部18が形成されており、段差部18より端子の先端側における収容孔16の内面は、端子におけるフランジ部6より先端側の外周面と嵌合するように形成され、段差部18より光ケーブル4a側における収容孔16の内面は、フランジ部6の外周面と嵌合するように形成されている。これにより、ユニット前部12に端子を挿入したときに、端子のフランジ部6が収容孔16の段差部18により係止され、端子が収容孔16の前方に抜けないようにすることができる。
【0038】
また、本実施形態に係るモジュラーコネクタ1では、挿入孔36は、スリーブケース34への端子ユニット10の挿入方向に直交する方向において、端子ユニット10の幅の整数倍の幅を有するように形成されている。これにより、様々な種類の端子を保持した複数の端子ユニット10を並べて挿入孔36に挿入することができ、様々な種類の端子を所望の組み合わせでまとめて保持することができる。
【0039】
また、本実施形態に係るモジュラーコネクタ1では、端子ユニット10は、スリーブケース34への当該端子ユニット10の挿入方向に直交する方向において、第1の幅又は当該第1の幅の整数倍の幅を有し、挿入孔36は、スリーブケース34への端子ユニット10の挿入方向に直交する方向において、第1の幅の整数倍の幅を有する。これにより、幅の異なる様々な種類の端子を保持した複数の端子ユニット10を並べて挿入孔36に挿入することができ、様々な種類の端子を所望の組み合わせでまとめて保持することができる。
【0040】
[変形例]
次に、上述した本実施形態の変形例について説明する。図9は、本実施形態の第1変形例に係る端子ユニットの六面図である。図10は、図9中のX-X線に沿って見た、本実施形態の第1変形例に係る端子ユニットの側断面図である。図11は、本実施形態の第2変形例に係る端子ユニットの正面図及び側面図である。図12は、図11中のXII-XII線に沿って見た、本実施形態の第2変形例に係る端子ユニットの側断面図である。図13は、本実施形態の第3変形例に係る端子ユニットの正面図及び側面図である。図14は、図13中のXIV-XIV線に沿って見た、本実施形態の第3変形例に係る端子ユニットの側断面図である。
【0041】
上述した実施形態では、モジュラーコネクタ1は円筒形状の外形を有しているが、規格、用途、要求仕様等に応じて直方体や多角柱等の任意の外形及び寸法とすることができる。
【0042】
また、上述した実施形態では、端子ユニット10が、直方体状の外形を有する端子を保持する例を説明したが、円筒状の外形を有する端子を保持するように端子ユニット10を構成することもできる。図9及び図10はSC型光コネクタを保持する第1変形例を示し、図11及び図12は同軸端子を保持する第2変形例を示し、図13及び図14は電源端子を保持する第3変形例を示しているが、何れも円筒状の外形を有する端子を保持する最小幅Wの端子ユニット10を示している。これらの各変形例の端子ユニット10の外形は共通であり、同じスリーブケース34の挿入孔36に何れの変形例の端子ユニット10も挿入できるようになっている。これらの変形例の端子ユニット10においては、ユニット前部12の収容孔16が、円筒状の端子の外周面と嵌合するように円筒状に形成されている。また、上述の実施形態と同様に、ユニット後部24は、一対の平板部26と結合部28とにより、軸線方向Xから見て略コ字形の断面形状を有する。この略コ字形の開口部から一対の平板部26の間に光ケーブル54a、同軸ケーブル60a又は電源ケーブル64aを差し込むことにより、これらのケーブルに接続された端子をユニット前部12に挿入した後に、ユニット後部24をユニット前部12に連結することができる。
【0043】
図9及び図10に示す第1変形例においては、端子ユニット10は、端子の一例としてSC型の光コネクタを保持する。この場合、端子54は円筒状の外形を有し、端子54の後端に光ケーブル54aが接続されている。また、端子54の軸線方向中央近傍には、端子54の周方向に突出するフランジ部56が設けられている。さらに、端子54の後端面に当接し且つ光ケーブル54aの一部を囲むように、端子54の軸線方向に沿って伸縮可能なコイルばね58が設けられている。
【0044】
この第1変形例においても、収容孔16には、ユニット前部12の前端と後端との間において段差部18が形成されている。段差部18より前端側における収容孔16の内面は、端子54におけるフランジ部56より前方の外周面と嵌合するように形成されている。これにより、ユニット前部12に端子54を挿入したときに、端子54のフランジ部56が収容孔16の段差部18により係止され、端子54が収容孔16の前方に抜けないようになっている。また、ユニット後部24の突出部30は、円筒状の外形を有し、ユニット後部24がユニット前部12に連結されたときに、ユニット前部12の後端部における収容孔16の内面と嵌合するように形成されている。また、光ケーブル54aに接続された端子54をユニット前部12に挿入した後、ユニット後部24をユニット前部12に連結したときに、突出部30の先端が、光ケーブル54aのコイルばね58に後方から当接する。これにより、端子54の後端と突出部30との間で圧縮されたコイルばね58から、端子54に対して端子54の軸線方向に一定の力が加わり、端子54の先端と相手端子の先端との間に必要な接触圧力を与えることができる。
【0045】
図11及び図12に示す第2変形例においては、端子ユニット10は、端子の一例として同軸端子60を保持する。この場合、同軸端子60は円筒状の外形を有し、同軸端子60の後端に同軸ケーブル60aが接続される。また、同軸端子60の軸線方向中央近傍には、同軸端子60の周方向に突出するフランジ部62(圧着スリーブ)が設けられている。
【0046】
この第2変形例においても、収容孔16には、ユニット前部12の前端と後端との間において段差部18が形成されている。段差部18より前端側における収容孔16の内面の一部は、同軸端子60におけるフランジ部62より前方の外周面と嵌合するように形成されている。これにより、ユニット前部12に同軸端子60を挿入したときに、同軸端子60のフランジ部62が収容孔16の段差部18により係止され、同軸端子60が収容孔16の前方に抜けないようになっている。また、ユニット後部24の突出部30は、円筒状の外形を有し、ユニット後部24がユニット前部12に連結されたときに、ユニット前部12の後端部における収容孔16の内面と嵌合するように形成されている。また、同軸ケーブル60aに接続された同軸端子60をユニット前部12に挿入した後、ユニット後部24をユニット前部12に連結したときに、突出部30の先端が、同軸端子60のフランジ部62の後端に後方から当接する。これにより、同軸端子60の後方への移動が規制される。
【0047】
図13及び図14に示す第3変形例においては、端子ユニット10は、端子の一例として電源端子64を保持する。この場合、電源端子64は円筒状の外形を有し、電源端子64の後端に電源ケーブル64aが接続される。また、電源端子64の軸線方向中央近傍には、電源端子64の周方向に突出するフランジ部66が設けられている。
【0048】
この第3変形例においても、収容孔16には、ユニット前部12の前端と後端との間において段差部18が形成されている。段差部18より前端側における収容孔16の内面の一部は、電源端子64におけるフランジ部66より前方の外周面と嵌合するように形成されている。これにより、ユニット前部12に電源端子64を挿入したときに、電源端子64のフランジ部66が収容孔16の段差部18により係止され、電源端子64が収容孔16の前方に抜けないようになっている。また、ユニット後部24の突出部30は、円筒状の外形を有し、ユニット後部24がユニット前部12に連結されたときに、ユニット前部12の後端部における収容孔16の内面と嵌合するように形成されている。また、電源ケーブル64aに接続された電源端子64をユニット前部12に挿入した後、ユニット後部24をユニット前部12に連結したときに、突出部30の先端が、電源端子64のフランジ部66の後端に後方から当接する。これにより、電源端子64の後方への移動が規制される。
【0049】
なお、本発明の個々の実施形態は、独立したものではなく、それぞれ組み合わせて適宜実施することができる。また、上述した実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。本発明は、その要旨を逸脱しない限り、種々の形態で実施することができる。
【産業上の利用可能性】
【0050】
本発明に係るモジュラーコネクタは、例えば、自動車や航空機等の輸送機器や、産業用ロボット、コンピュータ、通信機器などのあらゆる産業機器において、電力、電気信号、光信号等をケーブルを介して伝送する等の用途に利用することができる。
【符号の説明】
【0051】
1 モジュラーコネクタ
2 ケーブル
4 端子
4a 光ケーブル
6 フランジ部
10 端子ユニット
12 ユニット前部
14 本体(ユニット前部)
16 収容孔
18 段差部
22 凸部
24 ユニット後部
26 平板部
28 結合部
32 突起部
34 スリーブケース
36 挿入孔
40 係合穴
42 スリーブ内壁
44 本体(スリーブケース)
54 端子
54a 光ケーブル
56 フランジ部
60 同軸端子
60a 同軸ケーブル
62 フランジ部
64 電源端子
64a 電源ケーブル
66 フランジ部
X 軸線方向又は挿入方向
Y 幅方向又は左右方向
Z 高さ方向又は上下方向
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14