(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024006877
(43)【公開日】2024-01-17
(54)【発明の名称】一体型構造コンポーネントおよびこれを含む車両フロアシステム
(51)【国際特許分類】
B62D 25/20 20060101AFI20240110BHJP
【FI】
B62D25/20 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】19
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022175536
(22)【出願日】2022-11-01
(31)【優先権主張番号】10-2022-0080653
(32)【優先日】2022-06-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】591251636
【氏名又は名称】現代自動車株式会社
【氏名又は名称原語表記】HYUNDAI MOTOR COMPANY
【住所又は居所原語表記】12, Heolleung-ro, Seocho-gu, Seoul, Republic of Korea
(71)【出願人】
【識別番号】500518050
【氏名又は名称】起亞株式会社
【氏名又は名称原語表記】KIA CORPORATION
【住所又は居所原語表記】12, Heolleung-ro, Seocho-gu, Seoul, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】弁理士法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】韓 昇 佑
【テーマコード(参考)】
3D203
【Fターム(参考)】
3D203AA02
3D203BB04
3D203BB12
3D203BB20
3D203BB22
3D203CB04
(57)【要約】
【課題】一体型構造コンポーネントおよびこれを含む車両フロアシステムを提供する。
【解決手段】本発明の一体型構造コンポーネントは、フロントクロス部と、前記フロントクロス部に対して離隔したリヤクロス部と、前記フロントクロス部および前記リヤクロス部を連結するセンター延長部と、前記フロントクロス部の両端および前記リヤクロス部の両端を個別に連結する一対の縁延長部とを含むことができる。前記フロントクロス部、前記リヤクロス部、前記センター延長部、および前記一対の縁延長部は、単一体を形成する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フロントクロス部と、
前記フロントクロス部に対して離隔したリヤクロス部と、
前記フロントクロス部および前記リヤクロス部を連結するセンター延長部と、
前記フロントクロス部の両端および前記リヤクロス部の両端を個別に連結する一対の縁延長部と、を含み、
前記フロントクロス部、前記リヤクロス部、前記センター延長部、および前記一対の縁延長部は、単一体を形成することを特徴とする一体型構造コンポーネント。
【請求項2】
前記フロントクロス部は、その両端に個別に連結された一対のフロント拡張部を含み、
各フロント拡張部の断面積が、前記フロントクロス部の各端部から車両の室外に向かって次第に増加するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の一体型構造コンポーネント。
【請求項3】
各フロント拡張部は、対向する一対のテーパ壁を有し、
前記一対のテーパ壁は、前記フロントクロス部の長さ方向の軸線に対して対向する方向に傾斜していることを特徴とする請求項2に記載の一体型構造コンポーネント。
【請求項4】
前記リヤクロス部は、その両端に個別に連結された一対のリヤ拡張部を含み、
各リヤ拡張部の断面積が、前記リヤクロス部の各端部から車両の室外に向かって次第に増加するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の一体型構造コンポーネント。
【請求項5】
各リヤ拡張部は、対向する一対のテーパ壁を有し、
前記一対のテーパ壁は、前記リヤクロス部の長さ方向の軸線に対して対向する方向に傾斜していることを特徴とする請求項4に記載の一体型構造コンポーネント。
【請求項6】
前記センター延長部の長さ方向の軸線は、前記フロントクロス部の長さ方向の軸線および前記リヤクロス部の長さ方向の軸線に対して直交することを特徴とする請求項1に記載の一体型構造コンポーネント。
【請求項7】
前記センター延長部に対して対称的に位置した一対のサイド延長部をさらに含み、
各サイド延長部の長さ方向の軸線は、前記センター延長部の長さ方向の軸線に平行することを特徴とする請求項1に記載の一体型構造コンポーネント。
【請求項8】
前記各サイド延長部の高さは、前記フロントクロス部の高さより低いことを特徴とする請求項7に記載の一体型構造コンポーネント。
【請求項9】
前記フロントクロス部、前記リヤクロス部、前記センター延長部、前記一対の縁延長部、および前記一対のサイド延長部は、同じ材質および同じ厚さを有することを特徴とする請求項7に記載の一体型構造コンポーネント。
【請求項10】
前記フロントクロス部は、その両端に個別に提供された一対のフロント拡張部を有し、
前記リヤクロス部は、その両端に個別に提供された一対のリヤ拡張部を有し、
各縁延長部は、それに対応するフロント拡張部からそれに対応するリヤ拡張部まで延びることを特徴とする請求項1に記載の一体型構造コンポーネント。
【請求項11】
対向する一対のフランジを有するフロアと、
前記一対のフランジに個別に結合される一対のサイドシルインナーと、
前記フロアに結合される一体型構造コンポーネントと、を含み、
前記一体型構造コンポーネントは、フロントクロス部と、前記フロントクロス部に対して離隔したリヤクロス部と、前記フロントクロス部および前記リヤクロス部を連結するセンター延長部と、前記フロントクロス部の両端および前記リヤクロス部の両端を個別に連結する一対の縁延長部とを含み、
前記フロントクロス部、前記リヤクロス部、前記センター延長部、および前記一対の縁延長部は、単一体を形成することを特徴とする車両フロアシステム。
【請求項12】
前記一体型構造コンポーネントは、前記センター延長部に対して対称的に位置した一対のサイド延長部をさらに含み、
前記センター延長部は、前記フロントクロス部および前記リヤクロス部に対して直交し、 前記センター延長部は、前記一対のサイド延長部に対して平行であることを特徴とする請求項11に記載の車両フロアシステム。
【請求項13】
前記フロントクロス部、前記リヤクロス部、前記センター延長部、前記センター延長部と対向する各サイド延長部の間に提供された閉ループ形状のフランジ構造をさらに含み、
前記閉ループ形状のフランジ構造が前記フロアに結合されることを特徴とする請求項12に記載の車両フロアシステム。
【請求項14】
前記フロントクロス部は、その両端に個別に連結された一対のフロント拡張部を含み、
各フロント拡張部の断面積が、前記フロントクロス部の各端部から車両の室外に向かって次第に増加するように構成されていることを特徴とする請求項11に記載の車両フロアシステム。
【請求項15】
前記フロント拡張部は、前記サイドシルインナーに結合される結合壁を含み、
前記フロント拡張部、前記サイドシルインナー、および前記フロアは、内側キャビティを限定し、
補強材が前記内側キャビティに配置されることを特徴とする請求項14に記載の車両フロアシステム。
【請求項16】
前記リヤクロス部は、その両端に個別に連結された一対のリヤ拡張部を含み、
各リヤ拡張部の断面積が、前記リヤクロス部の各端部から車両の室外に向かって次第に増加するように構成されていることを特徴とする請求項11に記載の車両フロアシステム。
【請求項17】
前記リヤ拡張部は、前記サイドシルインナーに結合される結合壁を含み、
前記リヤ拡張部、前記サイドシルインナー、および前記フロアは、内側キャビティを限定し、
補強材が前記内側キャビティに配置されることを特徴とする請求項16に記載の車両フロアシステム。
【請求項18】
各縁延長部は、それに対応するサイドシルインナー、および前記フロアの対応するフランジと少なくとも部分的に重なって結合されるように構成されていることを特徴とする請求項11に記載の車両フロアシステム。
【請求項19】
前記フロアの各フランジは、それに対応するサイドシルインナーの室内側壁に結合されることを特徴とする請求項11に記載の車両フロアシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一体型構造コンポーネントおよびこれを含む車両フロアシステムに関し、より詳細には、フロントクロス部、リヤクロス部、センター延長部、および縁延長部が単一体を形成した一体型構造コンポーネントおよびこれを含む車両フロアシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
車両は、スチール素材で製造されたフロアを有し、複数の相関コンポーネント(associated component)が、締結具、溶接などによりフロアに付着される。複数の相関コンポーネントは、フロアの強度および剛性を強化し、車両シートなどの室内艤装品(interior components)を車体に装着するように構成される。例えば、複数の相関コンポーネントは、複数のクロスメンバー、複数の縦メンバー、複数のブラケットであることができる。
【0003】
このように、複数の相関コンポーネントが、締結具、溶接などによりフロアに組み付けられることから、組立工程の単純化、室内艤装品のレイアウト、室内スタイリングの単純化などを実現し難いことがある。
従来技術によると、複数のクロスメンバー、複数の縦メンバー、複数のブラケットがフロアに個別に結合されることにより、その組立部品数および結合部が相対的に多く、その重量が全体的に大きくなり、その組立工程が複雑になる欠点がある。
【0004】
また、従来技術によると、フロアと相関コンポーネントとのギャップ/段差(height difference)の管理のために過剰な品質管理費がかかり、製造公差のバラツキ(variation in manufacturing tolerance)によってフロアと相関コンポーネントとの間隙を確保することができないため、異音、BSR(Buzz、Squeak and Rattle)などが発生する可能性が高い。
【0005】
この背景技術の部分に記載の事項は、発明の背景に関する理解を高めるために作成されたものであり、本技術が属する分野において通常の知識を有する者にとって周知の従来技術ではない事項を含み得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記のような点を考慮して導き出されたものであり、フロントクロス部、リヤクロス部、センター延長部、および縁延長部が単一体を形成することで、車両の剛性、強度、および衝突性能などを改善することができ、美麗な外観のフロアシステムを提供することができる一体型構造コンポーネントおよびこれを含む車両フロアシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記のような目的を達成するための本発明の実施形態による一体型構造コンポーネントは、フロントクロス部と、前記フロントクロス部に対して離隔したリヤクロス部と、前記フロントクロス部および前記リヤクロス部を連結するセンター延長部と、前記フロントクロス部の両端および前記リヤクロス部の両端を個別に連結する一対の縁延長部とを含み、前記フロントクロス部、前記リヤクロス部、前記センター延長部、および前記一対の縁延長部は、単一体を形成することを特徴とする。
このように、フロアに付着されるフロントクロス部、リヤクロス部、センター延長部、一対の縁延長部が単一体を形成することで、車体の剛性、強度、衝突性能を改善することができ、美麗な外観のフロアシステムを提供することができる。
【0009】
前記フロントクロス部は、その両端に個別に連結された一対のフロント拡張部を含むことができる。各フロント拡張部の断面積が前記フロントクロス部の各端部から車両の室外に向かって次第に増加するように構成されることができる。
このように、フロントクロス部は、その両端に提供されたフロント拡張部により、車両の側面衝突時に衝突荷重を安定的に伝達および分配することができる。
【0010】
各フロント拡張部は、対向する一対のテーパ壁を有することができ、前記一対のテーパ壁は、前記フロントクロス部の長さ方向の軸線に対して対向する方向に傾斜することができる。
これにより、フロント拡張部は、その傾斜したテーパ壁によって衝突荷重のロードパスを安定的に形成することができる。
【0011】
前記リヤクロス部は、その両端に個別に連結された一対のリヤ拡張部を含むことができ、各リヤ拡張部の断面積が前記リヤクロス部の各端部から車両の室外に向かって次第に増加するように構成されることができる。
このように、リヤクロス部は、その両端に提供されたリヤ拡張部により、車両の側面衝突時に衝突荷重を安定的に伝達および分配することができる。
【0012】
各リヤ拡張部は、対向する一対のテーパ壁を有することができ、前記一対のテーパ壁は、前記リヤクロス部の長さ方向の軸線に対して対向する方向に傾斜することができる。
これにより、リヤ拡張部は、その傾斜したテーパ壁によって衝突荷重のロードパスを安定的に形成することができる。
【0013】
前記センター延長部の長さ方向の軸線は、前記フロントクロス部の長さ方向の軸線および前記リヤクロス部の長さ方向の軸線に対して直交することができる。
このように、センター延長部がフロントクロス部およびリヤクロス部と直交することで、フロントクロス部とリヤクロス部との間のロードパスを安定的に限定することができ、センター延長部がフロントクロス部およびリヤクロス部を車両の長さ方向およびフロアの長さ方向に沿って連結することで、車体の剛性およびNVH性能を改善することができる。
【0014】
前記センター延長部に対して対称的に位置した一対のサイド延長部をさらに含み、各サイド延長部の長さ方向の軸線は、前記センター延長部の長さ方向の軸線に平行にすることができる。
このように、一対のサイド延長部がセンター延長部に対して対称的に位置することにより、フロントクロス部とリヤクロス部との間のロードパスをより安定的に限定することができ、一対のサイド延長部がフロントクロス部およびリヤクロス部を車両の長さ方向およびフロアの長さ方向に沿って連結することで、車体の剛性およびNVH性能を改善することができる。
【0015】
前記各サイド延長部の高さは、前記フロントクロス部の高さより低い。
これにより、車両シートがフロントクロス部およびリヤクロス部に装着される時にサイド延長部によって干渉または妨害されることが防止されることができ、フラットフロアシステムを効果的に実現することができる。
【0016】
前記フロントクロス部、前記リヤクロス部、前記センター延長部、前記一対の縁延長部、および前記一対のサイド延長部は、同じ材質および同じ厚さを有する。
これにより、フロントクロス部、リヤクロス部、センター延長部、一対の縁延長部、および一対のサイド延長部は、ホットスタンピング工法などにより、正確且つ容易に成形されることができる。
【0017】
前記フロントクロス部は、その両端に個別に提供された一対のフロント拡張部を有し、前記リヤクロス部は、その両端に個別に提供された一対のリヤ拡張部を有し、各縁延長部は、それに対応するフロント拡張部からそれに対応するリヤ拡張部まで延びるように構成される。
これにより、各縁延長部がそれに対応するフロントクロス部のフロント拡張部およびリヤクロス部のリヤ拡張部を車両の長さ方向に連結することで、一体型構造コンポーネントは、フロア、サイドシルインナーなどに強固に結合することができる。
【0018】
本発明の実施形態による車両フロアシステムは、対向する一対のフランジを有するフロアと、前記一対のフランジに個別に結合される一対のサイドシルインナーと、前記フロアに結合される一体型構造コンポーネントとを含み、前記一体型構造コンポーネントは、フロントクロス部と、前記フロントクロス部に対して離隔したリヤクロス部と、前記フロントクロス部および前記リヤクロス部を連結するセンター延長部と、前記フロントクロス部の両端および前記リヤクロス部の両端を個別に連結する一対の縁延長部とを含み、前記フロントクロス部、前記リヤクロス部、前記センター延長部、および前記一対の縁延長部は、単一体を形成することを特徴とする。
【0019】
前記一体型構造コンポーネントは、前記センター延長部に対して対称的に位置した一対のサイド延長部をさらに含み、前記センター延長部は、前記フロントクロス部および前記リヤクロス部に対して直交し、 前記センター延長部は前記一対のサイド延長部に対して平行である。
【0020】
前記フロントクロス部は、前記リヤクロス部と対向するフランジを有し、前記リヤクロス部は、前記フロントクロス部と対向するフランジを有し、前記センター延長部は、前記フロントクロス部のフランジおよび前記リヤクロス部のフランジを連結するフランジを有し、前記各サイド延長部は、前記フロントクロス部のフランジおよび前記リヤクロス部のフランジを連結するフランジを有することができる。前記フロントクロス部のフランジ、前記リヤクロス部のフランジ、前記センター延長部のフランジ、前記各サイド延長部のフランジは、閉ループ形状に連結され、前記フロントクロス部のフランジ、前記リヤクロス部のフランジ、前記センター延長部のフランジ、および前記各サイド延長部のフランジは、前記フロアに結合される。
このように、フロントクロス部、リヤクロス部、センター延長部、および各サイド延長部の間で閉ループ形状のフランジ構造を形成することで、一体型構造コンポーネントは、フロアにより強固に結合することができる。
【0021】
前記フロントクロス部は、その両端に個別に連結された一対のフロント拡張部を含み、各フロント拡張部の断面積が前記フロントクロス部の各端部から車両の室外に向かって次第に増加するように構成できる。
【0022】
前記フロント拡張部は、前記サイドシルインナーに結合される結合壁を含み、前記フロント拡張部、前記サイドシルインナー、および前記フロアは、内側キャビティを限定することができる。補強材が前記内側キャビティに配置されることができる。
このように補強材が、フロント拡張部、サイドシルインナー、およびフロアによって限定された内側キャビティに配置されることで、補強材が外部に露出することが防止されることができ、美麗な外観のフロアシステムを提供することができ、補強材がフロント拡張部の剛性を補強できることから、車両の側面衝突時にサイドシルインナーの折り曲げ、回転などが防止されることができ、衝突性能が改善することができる。
【0023】
前記リヤクロス部は、その両端に個別に連結された一対のリヤ拡張部を含み、各リヤ拡張部の断面積が前記リヤクロス部の各端部から車両の室外に向かって次第に増加するように構成されることができる。
【0024】
前記リヤ拡張部は、前記サイドシルインナーに結合される結合壁を含み、前記リヤ拡張部、前記サイドシルインナー、および前記フロアは、内側キャビティを限定し、補強材が前記内側キャビティに配置されることができる。
このように、補強材が、リヤ拡張部、サイドシルインナー、およびフロアによって限定された内側キャビティに配置されることで、補強材が外部に露出することが防止されることができ、美麗な外観のフロアシステムを提供することができ、補強材がリヤ拡張部の剛性を補強できることから、車両の側面衝突時にサイドシルインナーの折り曲げ、回転などが防止されることができ、衝突性能が改善することができる。
【0025】
前記フロント拡張部は、前記リヤ拡張部と対向するフランジを有し、前記リヤ拡張部は、前記フロント拡張部と対向するフランジを有し、各サイド延長部は、それに対応する縁延長部と対向するフランジを有し、各縁延長部は、それに対応するサイド延長部と対向するフランジを有することができる。前記フロントクロス部のフランジ、前記リヤクロス部のフランジ、前記フロント拡張部のフランジ、前記リヤ拡張部のフランジ、前記各サイド延長部のフランジ、および前記各縁延長部のフランジは、閉ループ形状に連結されることができる。前記フロントクロス部のフランジ、前記リヤクロス部のフランジ、前記フロント拡張部のフランジ、前記リヤ拡張部のフランジ、前記各サイド延長部のフランジ、および前記各縁延長部のフランジは、前記フロアに結合される。
このように、フロントクロス部、リヤクロス部、各サイド延長部、各縁延長部の間で閉ループ形状のフランジ構造を形成することで、一体型構造コンポーネントは、フロアにより強固に結合することができる。
【0026】
各縁延長部は、それに対応するサイドシルインナー、および前記フロアの対応するフランジと少なくとも部分的に重なって結合される。
このように、各縁延長部、フロアのフランジ、およびサイドシルインナーが三重に重なって結合されることで、一体型構造コンポーネント、フロア、およびサイドシルインナーの間の結合剛性が強化できる。
【0027】
前記フロアの各フランジは、それに対応するサイドシルインナーの室内側壁に結合される。
このように、フロアの各フランジが車両の長さ方向に沿ってサイドシルインナーの室内側壁に結合されることで、車両の側面衝突時にサイドシルインナーの回転および変形などが防止できる。
【発明の効果】
【0028】
本発明によると、フロアに付着される複数の相関コンポーネントが単一体を形成されることで、車両の剛性、強度、衝突性能などを改善することができ、美麗な外観のフロアシステムを提供することができる。特に、フロントクロス部、リヤクロス部、センター延長部、および一対の縁延長部が単一体を形成することで、車両衝突の発生時に、フロントクロス部、リヤクロス部、センター延長部、および一対の縁延長部は、互いに対して独立して挙動しないことから、車両の衝突性能が大幅に向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【
図1】本発明の実施形態による一体型構造コンポーネントが適用された車両を図示した図である。
【
図2】本発明の実施形態による車両フロアシステムを図示した平面図である。
【
図3】本発明の実施形態による一体型構造コンポーネントを図示した平面図である。
【
図6】
図4のC-C線に沿って図示した断面図である。
【
図7】
図5のD-D線に沿って図示した断面図である。
【
図8】
図4のE-E線に沿って図示した断面図である。
【
図9】
図5のF-F線に沿って図示した断面図である。
【
図10】
図4のG-G線に沿って図示した断面図である。
【
図11】
図5のH-H線に沿って図示した断面図である。
【
図12】
図5のI-I線に沿って図示した断面図である。
【
図13】本発明の実施形態による車両フロアシステムの一部を図示した斜視図である。
【
図17】本発明の実施形態による車両フロアシステムに形成された複数の結合ラインを図示した平面図である。
【
図18】車両の側面衝突時に衝突荷重が車両フロアシステムに伝達されることを図示した平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、本発明の一部の実施形態について例示的な図面により詳細に説明する。各図面の構成要素に参照符号を付けるに際し、同一の構成要素に対しては、できるだけ同一の符号を有するようにしている。また、本発明の実施形態を説明するに際し、関連する公知の構成または機能に関する具体的な説明が本発明の実施形態に関する理解を妨げる場合は、その詳細な説明を省略する。
【0031】
本発明の実施形態の構成要素を説明するにあたり、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を使用することができる。このような用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのものであって、その用語によって当該構成要素の本質や順番または順序などが限定されない。また、他に定義されない限り、技術的もしくは科学的な用語をはじめ、ここで使用されるすべての用語は、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者によって一般的に理解されるものと同一の意味を有する。一般的に使用される辞書に定義されているような用語は、関連技術の文脈上有する意味と一致する意味を有するものと解釈すべきであり、本出願で明白に定義しない限り、理想的もしくは過剰に形式的な意味に解釈されない。
【0032】
図1および
図2を参照すると、本発明の実施形態による一体型構造コンポーネント10は、締結具、溶接などによりフロア5に固定されるように構成される。フロア5は、車両の前方に向かう前縁と、車両の後方に向かう後縁を有する。一対のサイドシル6が、締結具、溶接などによりフロア5の両側縁に個別に連結される。フロア5は、前縁が車両の前方構造と連結されたセンターフロアパネルである。
【0033】
図14~
図16を参照すると、フロア5は、対向する一対のフランジ5aを有する。一対のフランジ5aはフロア5の両側縁(opposed side edge)に個別に提供される。各フランジ5aは、フロア5の対応する縁から垂直に延びる。各サイドシル6はサイドシルインナー7およびサイドシルインナー7に結合したサイドシルアウター(図示せず)を含む。サイドシルインナー7は、客室に向かう室内側壁7aと、室内側壁7aの上端縁から水平に延びた上部壁7bと、室内側壁7aの下端縁から水平に延びた下部壁7cとを含む。サイドシルインナー7の室内側壁7aは、垂直に延びる。すなわち、フロア5の各フランジ5aは、サイドシルインナー7の室内側壁7aに合致する形状であり、フロア5の各フランジ5aがサイドシルインナー7の室内側壁7aに結合される。
【0034】
図3を参照すると、一体型構造コンポーネント10は、フロントクロス部11(front cross portion)と、フロントクロス部11の裏側に位置したリヤクロス部12と、フロントクロス部11およびリヤクロス部12を連結するセンター延長部13(central extension portion)と、一対の縁延長部18(edge extension portion)とを含む。
【0035】
一実施形態によると、フロントクロス部11、リヤクロス部12、およびセンター延長部13、および一対の縁延長部18は、ホットスタンピング工法により単一体(unitary one-piece structure)を形成する。すなわち、フロントクロス部11、リヤクロス部12、センター延長部13、一対の縁延長部18は、いずれも同じ材質で製造される。
【0036】
一実施形態によると、一体型構造コンポーネント10は、1.4G~1.8G範囲の強度を有するスチール材質で製造される。
【0037】
一実施形態によると、一体型構造コンポーネント10は、スポット溶接(spot welding)により、フロア5、サイドシルインナー7に結合される。
【0038】
[フロントクロス部]
図2を参照すると、フロントクロス部11は、リヤクロス部12よりもフロア5の前縁の近くに配置される。フロントクロス部11は、車両の幅方向に沿って延び、フロントクロス部11は、車両シートの装着のための既存の車両のフロントクロスメンバーまたはフロントシートクロスメンバーに該当する。
【0039】
図4および
図6を参照すると、フロントクロス部11は、第1上部壁21と、第1上部壁21から車両の後方に向かって離隔した第2上部壁22と、第1上部壁21と第2上部壁22との間で位置した陥没壁23(recessed wall)と、第1上部壁21に連結された第1フランジ24と、第2上部壁22に連結された第2フランジ25とを含む。第1フランジ24は、フロントクロス部11の前縁に沿って延び、第2フランジ25は、フロントクロス部11の後縁に沿って延びる。
【0040】
図3を参照すると、第1上部壁21、第2上部壁22、陥没壁23、第1フランジ24、および第2フランジ25は、フロントクロス部11の長さ方向の軸線に沿って延びる。第1上部壁21、第2上部壁22、陥没壁23、第1フランジ24、および第2フランジ25は、互いに平行にすることができる。
【0041】
図6を参照すると、第1上部壁21は、水平に延び、第1上部壁21の前縁は、第1フロント連結壁21aを介して第1フランジ24の後縁に連結される。第1フロント連結壁21aは、第1上部壁21から第1フランジ24に傾斜して延びる。第1上部壁21の後縁は、第1リヤ連結壁21bを介して陥没壁23の前縁に連結される。第1リヤ連結壁21bは、第1上部壁21から陥没壁23に傾斜して延びる。
【0042】
図6を参照すると、第2上部壁22は、水平に延び、第2上部壁22の前縁は、第2フロント連結壁22aを介して陥没壁23の後縁に連結される。第2フロント連結壁22aは、第2上部壁22から陥没壁23に傾斜して延びる。第2上部壁22の後縁は、第2リヤ連結壁22bを介して第2フランジ25の前縁に連結される。第2リヤ連結壁22bは、第2上部壁22から第2フランジ25に傾斜して延びる。
【0043】
図6を参照すると、陥没壁23が、第1リヤ連結壁21bの下端と第2フロント連結壁22aの下端との間に水平に延びることで、陥没壁23は、第1上部壁21および第2上部壁22からフロア5に向かって陥没することができる。第1フランジ24が第1フロント連結壁21aの下端から水平に延びることで、第1フランジ24は、第1上部壁21からフロア5に向かって陥没することができ、第2フランジ25が第2リヤ連結壁22bの下端から水平に延びることで、第2フランジ25は、第2上部壁22からフロア5に向かって陥没することができる。陥没壁23の深さは、第1フランジ24の深さおよび第2フランジ25の深さと同一である。第1フランジ24、第2フランジ25、および陥没壁23は、締結具、溶接などにより、フロア5に結合される。
【0044】
一実施形態によると、フロントクロス部11の第1フランジ24、第2フランジ25、および陥没壁23は、スポット溶接により、フロア5に結合される。
【0045】
図6を参照すると、第1フランジ24は、第1溶接ポイントw1を介してフロア5に結合される。複数の第1溶接ポイントw1が第1フランジ24に沿って所定のピッチで離隔して配列されることで、
図17のように第1結合ライン61がフロントクロス部11の第1フランジ24に沿って延びる。
【0046】
図6を参照すると、第2フランジ25は、第2溶接ポイントw2を介してフロア5に結合される。複数の第2溶接ポイントw2が第2フランジ25に沿って所定のピッチで離隔して配列されることで、
図17のように、第2結合ライン62がフロントクロス部11の第2フランジ25に沿って延びる。
【0047】
図6を参照すると、陥没壁23は、複数の第3溶接ポイントw3を介してフロア5に結合される。複数の第3溶接ポイントw3が陥没壁23に沿って所定のピッチで離隔して配列されることで、
図17のように、第3結合ライン63が陥没壁23に沿って延びる。
【0048】
図6を参照すると、フロントクロス部11は、第1上部壁21、第2上部壁22、陥没壁23、第1フランジ24、および第2フランジ25を介して「M」字状の断面を有し、これにより、フロントクロス部11の剛性が強化することができる。フロントクロス部11の第1上部壁21および第2上部壁22は、第1高さh1を有する。
【0049】
[フロント拡張部]
図3を参照すると、フロントクロス部11は、その両端(opposed ends)に個別に連結された一対のフロント拡張部16(front enlarged portion)を有する。各フロント拡張部16は、フロントクロス部11の対応する端部から車両の室外に向かって延びる。各フロント拡張部16の中心軸線は、フロントクロス部11の長さ方向の軸線に整列される。
【0050】
図5を参照すると、各フロント拡張部16は、対向する一対のテーパ壁16a、16b(tapered wall)を有する。一対のテーパ壁16a、16bは、車両の前方に向かう第1テーパ壁16aと、車両の後方に向かう第2テーパ壁16bとを含む。第1テーパ壁16aは、フロントクロス部11の第1フロント連結壁21aからフロント拡張部16の中心軸線に対して傾斜した方向に沿って延びる。第2テーパ壁16bは、フロントクロス部11の第2リヤ連結壁22bからフロント拡張部16の中心軸線に対して傾斜した方向に沿って延びる。すなわち、第1テーパ壁16aおよび第2テーパ壁16bは、各フロント拡張部16の中心軸線およびフロントクロス部11の長さ方向の軸線に対して対向する方向に傾斜する(inclined in opposite directions)。これにより、各フロント拡張部16の断面積がフロントクロス部11の各端部から車両の室外に向かって次第に増加することができる。そして、直線延長壁16c(straight extension wall)が第1テーパ壁16aから車両の前方に向かって延びることができ、直線延長壁16cは、締結具、溶接などにより、サイドシル6のサイドシルインナー7に結合される。
【0051】
図5を参照すると、各フロント拡張部16は、フロントクロス部11の第1上部壁21および第2上部壁22から延びた上部壁27と、上部壁27の前縁に連結された第1フランジ28と、上部壁27の後縁に連結された第2フランジ29とを含む。
【0052】
第1フランジ28は、フロント拡張部16の前縁に沿って延び、第2フランジ29は、フロント拡張部16の後縁に沿って延びる。
図5を参照すると、第1フランジ28は、フロントクロス部11の第1フランジ24から傾斜して延び、第2フランジ29は、フロントクロス部11の第2フランジ25から傾斜して延びる。
【0053】
図7を参照すると、第1フランジ28は、第1テーパ壁16aを介して上部壁27の前縁に連結される。第1フランジ28が第1テーパ壁16aの下端から水平に延びることで、第1フランジ28は、上部壁27からフロア5に向かって陥没することができる。第2フランジ29は、第2テーパ壁16bを介して上部壁27の後縁に連結される。第2フランジ29が第2テーパ壁16bの下端から水平に延びることで、第2フランジ29は、上部壁27からフロア5に向かって陥没することができる。第1フランジ28および第2フランジ29は、締結具、溶接などにより、フロア5に結合される。フロント拡張部16の上部壁27は、第2高さh2を有し、上部壁27の第2高さh2は、フロントクロス部11の第1および第2上部壁21、22の第1高さh1と同一であることができる。すなわち、フロント拡張部16の上部壁27は、フロントクロス部11の第1および第2上部壁21、22と同一平面上に位置する(is flush with)。
【0054】
一実施形態によると、各フロント拡張部16の第1フランジ28および第2フランジ29は、スポット溶接により、フロア5に結合される。
【0055】
図7を参照すると、第1フランジ28は、第4溶接ポイントw4を介してフロア5に結合される。複数の第4溶接ポイントw4が第1フランジ28に沿って所定のピッチで離隔して配列されることで、
図17のように、第4結合ライン64が各フロント拡張部16の第1フランジ28に沿って延びる。
【0056】
図7を参照すると、第2フランジ29は、第5溶接ポイントw5を介してフロア5に結合される。複数の第5溶接ポイントw5が第2フランジ29に沿って所定のピッチで離隔して配列されることで、
図17のように、第5結合ライン65が各フロント拡張部16の第2フランジ29に沿って延びる。
【0057】
図14を参照すると、各フロント拡張部16は、上部壁27から車両の室外に向かって延びた結合壁27aを含み、結合壁27aは、上部壁27に対して傾斜した方向に延びる。結合壁27aは、締結具、溶接などにより、サイドシルインナー7に結合される。一実施形態によると、各フロント拡張部16の結合壁27aは、スポット溶接により、サイドシルインナー7に結合される。
【0058】
図3を参照すると、フロントクロス部11の陥没壁23は、その両端に連結された一対のサイド連結壁23aを有する。
図14を参照すると、陥没壁23は各サイド連結壁23aを介してそれに対応するフロント拡張部16の上部壁27に連結される。
【0059】
[リヤクロス部]
図2を参照すると、リヤクロス部12は、フロントクロス部11よりもフロア5の後縁の近くに配置される。リヤクロス部12は、車両の幅方向に沿って延び、リヤクロス部12は、車両シートの装着のための既存の車両のリヤクロスメンバーまたはリヤシートクロスメンバーに該当する。
【0060】
図4および
図8を参照すると、リヤクロス部12は、第1上部壁31と、第1上部壁31から車両の後方に向かって離隔した第2上部壁32と、第1上部壁31と第2上部壁32との間に位置した陥没壁33と、第1上部壁31に連結された第1フランジ34と、第2上部壁32に連結された第2フランジ35とを含む。第1フランジ34は、リヤクロス部12の前縁に沿って延び、第2フランジ35は、リヤクロス部12の後縁に沿って延びる。
【0061】
図3を参照すると、第1上部壁31、第2上部壁32、陥没壁33、第1フランジ34、および第2フランジ35は、リヤクロス部12の長さ方向の軸線に沿って延びる。第1上部壁31、第2上部壁32、陥没壁33、第1フランジ34、および第2フランジ35は、互いに平行である。
【0062】
図8を参照すると、第1上部壁31は、水平に延び、第1上部壁31の前縁は、第1フロント連結壁31aを介して第1フランジ34の後縁に連結される。第1フロント連結壁31aは、第1上部壁31から第1フランジ34に傾斜して延びる。第1上部壁31の後縁は、第1リヤ連結壁31bを介して陥没壁33の前縁に連結される。第1リヤ連結壁31bは、第1上部壁31から陥没壁33に傾斜して延びる。
【0063】
図8を参照すると、第2上部壁32は、車両の後方に向かって下向きに傾斜して延び、第2上部壁32の前縁は、第2フロント連結壁32aを介して陥没壁33の後縁に連結される。第2フロント連結壁32aは、第2上部壁32から陥没壁33に傾斜して延びる。第2上部壁32の後縁は、第2リヤ連結壁32bを介して第2フランジ35の前縁に連結される。第2リヤ連結壁32bは、第2上部壁32から第2フランジ35に傾斜して延びる。
【0064】
図8を参照すると、陥没壁33が第1リヤ連結壁31bの下端と第2フロント連結壁32aの下端との間に水平に延び、陥没壁33は、第1上部壁31および第2上部壁32からフロア5に向かって陥没する。第1フランジ34が第1フロント連結壁31aの下端から水平に延び、第1フランジ34は、第1上部壁31からフロア5に向かって陥没し、、第2フランジ35が第2リヤ連結壁32bの下端から水平に延び、第2フランジ35は、第2上部壁32からフロア5に向かって陥没する。第1フランジ34、第2フランジ35、および陥没壁33は、締結具、溶接などにより、フロア5に結合される。
【0065】
一実施形態によると、リヤクロス部12の第1フランジ34、第2フランジ35、および陥没壁33は、スポット溶接により、フロア5に結合される。
【0066】
図8を参照すると、第1フランジ34は、第6溶接ポイントw6を介してフロア5に結合される。複数の第6溶接ポイントw6が第1フランジ34に沿って所定のピッチで離隔して配列されることで、
図17のように、第6結合ライン66がリヤクロス部12の第1フランジ34に沿って延びる。
【0067】
図8を参照すると、第2フランジ35は、第7溶接ポイントw7を介してフロア5に結合される。複数の第7溶接ポイントw7が第2フランジ35に沿って所定のピッチで離隔して配列されることで、
図17のように、第7結合ライン67がリヤクロス部12の第2フランジ35に沿って延びる。
【0068】
図8を参照すると、陥没壁33は、複数の第8溶接ポイントw8を介してフロア5に結合される。複数の第8溶接ポイントw8が陥没壁33に沿って所定のピッチで離隔して配列されることで、
図17のように、第8結合ライン68が陥没壁33に沿って延びる。
【0069】
図8を参照すると、リヤクロス部12は、第1上部壁31、第2上部壁32、陥没壁33、第1フランジ34、第2フランジ35を介して変形された「M」字状の断面を有し、これにより、リヤクロス部12の剛性が強化することができる。リヤクロス部12の第1上部壁31は、第3高さh3を有する。
【0070】
[リヤ拡張部]
図3を参照すると、リヤクロス部12は、その両端に個別に連結された一対のリヤ拡張部17を有する。各リヤ拡張部17は、リヤクロス部12から車両の室外に向かって延びる。各リヤ拡張部17の中心軸線は、リヤクロス部12の長さ方向の軸線に整列される。
【0071】
図5を参照すると、各リヤ拡張部17は、対向する一対のテーパ壁17a、17bを有する。一対のテーパ壁17a、17bは、車両の前方に向かう第1テーパ壁17aと、車両の後方に向かう第2テーパ壁17bとを含む。第1テーパ壁17aは、リヤクロス部12の第1フロント連結壁31aから拡張部17の中心軸線に対して傾斜した方向に沿って延びる。第2テーパ壁17bは、リヤクロス部12の第2リヤ連結壁32bからリヤ拡張部17の中心軸線に対して傾斜した方向に沿って延びる。すなわち、第1テーパ壁17aおよび第2テーパ壁17bは、各リヤ拡張部17の中心軸線およびリヤクロス部12の長さ方向の軸線に対して対向する方向に傾斜することができる。これにより、各リヤ拡張部17の断面積は、一対のテーパ壁17a、17bを介してリヤクロス部12の各端部から車両の室外に向かって次第に増加する。また、直線延長壁17c(straight extension wall)が第2テーパ壁17bから車両の後方に向かって延び、直線延長壁17cは、締結具、溶接などにより、サイドシル6のサイドシルインナー7に結合される。
【0072】
図5を参照すると、各リヤ拡張部17は、リヤクロス部12の第1上部壁31および第2上部壁32から延びた上部壁36と、上部壁36の前縁に連結された第1フランジ38と、上部壁36の後縁に連結された第2フランジ39とを含む。
【0073】
図5を参照すると、第1フランジ38は、リヤクロス部12の第1フランジ34から傾斜して延び、第2フランジ39は、リヤクロス部12の第2フランジ35から傾斜して延びる。
【0074】
図9を参照すると、上部壁36は、車両の前方から車両の後方に向かって傾斜して延び、リヤ平坦壁37が後方連結壁36aを介して上部壁36の裏側に連結される。リヤ平坦壁37は、水平に延びる。
【0075】
図9を参照すると、第1フランジ38は、第1テーパ壁17aを介して上部壁36の前縁に連結される。第1フランジ38が第1テーパ壁17aの下端から水平に延び、第1フランジ38は上部壁36からフロア5に向かって陥没する。第2フランジ39は、第2テーパ壁17bを介してリヤ平坦壁37の後縁に連結される。第2フランジ39が第2テーパ壁17bの下端から水平に延びることで、第2フランジ39は上部壁36およびリヤ平坦壁37からフロア5に向かって陥没する。第1フランジ38および第2フランジ39は、締結具、溶接などにより、フロア5に結合される。
【0076】
一実施形態によると、各リヤ拡張部17の第1フランジ38および第2フランジ39は、スポット溶接により、フロア5に結合される。
【0077】
図9を参照すると、第1フランジ38は、第9溶接ポイントw9を介してフロア5に結合される。複数の第9溶接ポイントw9が第1フランジ38に沿って所定のピッチで離隔して配列されることで、
図17のように、第9結合ライン69が各リヤ拡張部17の第1フランジ38に沿って延びる。また、第9結合ライン69は、第6結合ライン66に連続して連結される。
【0078】
図9を参照すると、第2フランジ39は、第10溶接ポイントw10を介してフロア5に結合される。複数の第10溶接ポイントw10が第2フランジ39に沿って所定のピッチで離隔して配列されることで、
図17のように、第10結合ライン70が各リヤ拡張部17の第2フランジ39に沿って延びる。また、第10結合ライン70は、第7結合ライン67に連続して連結される。
【0079】
図16を参照すると、各リヤ拡張部17は、上部壁36から車両の室外に向かって延びた結合壁36bを含み、結合壁36bは、室外側連結壁36cを介して上部壁36に連結される。結合壁36bは、上部壁36に対して傾斜した方向に延び、結合壁36bは、締結具、溶接などにより、サイドシルインナー7に結合される。一実施形態によると、各リヤ拡張部17の結合壁36bは、スポット溶接により、サイドシルインナー7に結合される。また、各リヤ拡張部17は、上部壁36から車両の室内に向かって延びた室内側平坦壁36dを含み、室内側平坦壁36dは、室内側連結壁36eを介して上部壁36に連結される。
【0080】
図3を参照すると、リヤクロス部12の陥没壁33は、その両端に連結された一対のサイド連結壁33aを有する。
図16を参照すると、陥没壁33は、各サイド連結壁33aおよび室内側平坦壁36dを介して、それに対応する上部壁36に連結される。
【0081】
[センター延長部]
図2を参照すると、センター延長部13は、フロントクロス部11およびリヤクロス部12を一体に連結するように構成される。特に、センター延長部13の長さ方向の軸線は、フロントクロス部11の長さ方向の軸線およびリヤクロス部12の長さ方向の軸線に対して直交することができる。センター延長部13は、フロントクロス部11およびリヤクロス部12を連結するように、フロア5の中心縦軸線(central longitudinal axis)に沿って延びることができ、これにより、センター延長部13は、フロア5の中心縦軸線に沿って延びた既存の車両のセンター縦メンバー(central longitudinal member)に該当する。
【0082】
図4および
図10を参照すると、センター延長部13は、第1上部壁41と、第1上部壁41に対して車両の幅方向に沿って離隔した第2上部壁42と、第1上部壁41と第2上部壁42との間に位置した陥没壁43と、第1上部壁41に連結された第1フランジ44と、第2上部壁42に連結された第2フランジ45とを含む。
【0083】
図4を参照すると、第1上部壁41、第2上部壁42、陥没壁43、第1フランジ44、および第2フランジ45は、センター延長部13の長さ方向に沿って延び、互いに平行である。陥没壁43は、フロア5の中心縦軸線に沿って延び、第1上部壁41および第2上部壁42は、陥没壁43に対して対称的である。第1上部壁41および第2上部壁42は、フロントクロス部11の第2上部壁22から車両の長さ方向に沿って延びる。第1上部壁41および第2上部壁42は、フロントクロス部11の第2上部壁22からリヤクロス部12に向かって延び、第1フランジ44および第2フランジ45は、フロントクロス部11の第2フランジ25からリヤクロス部12の第1フランジ34まで延びる。
【0084】
図10を参照すると、第1上部壁41は、水平に延び、第1上部壁41の外側縁は、第1外側連結壁41aを介して第1フランジ44に連結される。第1外側連結壁41aは、第1上部壁41から第1フランジ44に傾斜して延びる。第1上部壁41の内側縁は、第1内側連結壁41bを介して陥没壁43に連結される。第1内側連結壁41bは、第1上部壁41から陥没壁43に傾斜して延びる。
【0085】
図10を参照すると、第2上部壁42は、水平に延び、、第2上部壁42の内側縁は、第2内側連結壁42aを介して陥没壁43に連結される。第2内側連結壁42aは、第2上部壁42から陥没壁43に傾斜して延びる。第2上部壁42の外側縁は、第2外側連結壁42bを介して第2フランジ45に連結される。第2外側連結壁42bは、第2上部壁42から第2フランジ45に傾斜して連結される。
【0086】
図4を参照すると、第1外側連結壁41aおよび第2外側連結壁42bは、フロントクロス部11の第2リヤ連結壁22bおよびリヤクロス部12の第1フロント連結壁31aを連結することができ、第1フランジ44および第2フランジ45は、フロントクロス部11の第2フランジ25およびリヤクロス部12の第1フランジ34を連結することができる。
【0087】
図10を参照すると、陥没壁43が第1内側連結壁41bの下端と第2内側連結壁42aの下端との間に水平に延びることで、陥没壁43は、第1上部壁41および第2上部壁42からフロア5に向かって陥没する。第1フランジ44が第1外側連結壁41aの下端から水平に延びることで、第1フランジ44は、第1上部壁41からフロア5に向かって陥没し、第2フランジ45が第2外側連結壁42bの下端から水平に延びることで、第2フランジ45は、第2上部壁42からフロア5に向かって陥没する。陥没壁43の深さは、第1フランジ44の深さおよび第2フランジ45の深さより相対的に浅い。第1フランジ44および第2フランジ45は、締結具、溶接などにより、フロア5に結合される。
【0088】
一実施形態によると、センター延長部13の第1フランジ44および第2フランジ45は、スポット溶接により、フロア5に結合される。
【0089】
図10を参照すると、第1フランジ44は、第11溶接ポイントw11を介してフロア5に結合される。複数の第11溶接ポイントw11が第1フランジ44に沿って所定のピッチで離隔して配列されることで、
図17のように、第11結合ライン71がセンター延長部13の第1フランジ44に沿って延びる。
【0090】
図10を参照すると、第2フランジ45は、第12溶接ポイントw12を介してフロア5に結合される。複数の第12溶接ポイントw12が第2フランジ45に沿って所定のピッチで離隔して配列されることで、
図17のように、第12結合ライン72がセンター延長部13の第2フランジ45に沿って延びる。
【0091】
図10を参照すると、センター延長部13は、第1上部壁41、第2上部壁42、陥没壁43、第1フランジ44、および第2フランジ45を介して「M」字状の断面を有し、これにより、センター延長部13の剛性が強化することができる。センター延長部13の第1上部壁41および第2上部壁42は、第4高さh4を有しう、センター延長部13の第1および第2上部壁41、42の第4高さh4は、フロントクロス部11の第1および第2上部壁21、22の第1高さh1と同一である。すなわち、フロントクロス部11の第1および第2上部壁21、22は、センター延長部13の第1および第2上部壁41、42と同一平面上に位置する。センター延長部13の陥没壁43は、第5高さh5を有し、陥没壁43の第5高さh5は、リヤクロス部12の第1上部壁31の第3高さh3と同一である。すなわち、センター延長部13の陥没壁43は、リヤクロス部12の第1上部壁31と同一平面上に位置する。
【0092】
[サイド延長部]
図2および
図3を参照すると、本発明の実施形態による一体型構造コンポーネント10は、センター延長部13に対して対称的に位置する一対のサイド延長部14をさらに含む。各サイド延長部14は、フロントクロス部11およびリヤクロス部12を一体に連結するように構成される。特に、各サイド延長部14の長さ方向の軸線は、フロントクロス部11の長さ方向の軸線およびリヤクロス部12の長さ方向の軸線に対して直交し、各サイド延長部14の長さ方向の軸線は、センター延長部13の長さ方向の軸線に平行である。
【0093】
一実施形態によると、一対のサイド延長部14は、フロントクロス部11、リヤクロス部12、センター延長部13、および一対の縁延長部18とともに、ホットスタンピング工法により単一体を形成する。すなわち、フロントクロス部11、リヤクロス部12、センター延長部13、一対の縁延長部18、および一対のサイド延長部14は、いずれも同じ材質で製造される。
【0094】
図5および
図11を参照すると、各サイド延長部14は、第1上部壁51と、第1上部壁51に対して車両の幅方向に沿って離隔した第2上部壁52と、第1上部壁51と第2上部壁52との間に位置した陥没壁53と、第1上部壁51に連結された第1フランジ54と、第2上部壁52に連結された第2フランジ55とを含む。
図17を参照すると、第1フランジ54は、センター延長部13の対応するフランジ44、45と対向する。具体的には、左側のサイド延長部14の第1フランジ54は、センター延長部13の第1フランジ44と対向し、右側のサイド延長部14の第1フランジ54は、センター延長部13の第2フランジ45と対向する。第2フランジ55は、それに対応する縁延長部18と対向する。具体的には、左側のサイド延長部14の第2フランジ55は、左側縁延長部18の下部壁59と対向することができ、右側のサイド延長部14の第2フランジ55は、右側の縁延長部18の下部壁59と対向する。
【0095】
図5を参照すると、第1上部壁51、第2上部壁52、陥没壁53、第1フランジ54、および第2フランジ55は、各サイド延長部14の長さ方向に沿って延び、互いに平行である。第1上部壁51および第2上部壁52は、陥没壁53に対して対称的である。第1上部壁51および第2上部壁52は、フロントクロス部11からリヤクロス部12に向かって延びる。第1上部壁51の前方端および第2上部壁52の前方端は、フロント連結壁56を介して連結され、第1上部壁51の後方端および第2上部壁52の後方端は、リヤ連結壁57を介して連結される。第1フランジ54および第2フランジ55は、フロントクロス部11の第2フランジ25からリヤクロス部12の第1フランジ34まで延びる。
【0096】
図5を参照すると、各サイド延長部14は、フロント連結壁56からフロントクロス部11に向かって延びた2個のフロント延長壁14a、14bと、リヤ連結壁57からリヤクロス部12に向かって延びた2個のリヤ延長壁14c、14dとを含む。
【0097】
図11を参照すると、第1上部壁51は、水平に延び、第1上部壁51の外側縁は、第1外側連結壁51aを介して第1フランジ54に連結される。第1外側連結壁51aは、第1上部壁51から第1フランジ54に傾斜して延びる。第1上部壁51の内側縁は、第1内側連結壁51bを介して陥没壁53に連結される。第1内側連結壁51bは、第1上部壁51から陥没壁53に傾斜して延びる。
【0098】
図11を参照すると、第2上部壁52は、水平に延び、第2上部壁52の外側縁は、第2外側連結壁52aを介して第2フランジ55に連結される。第2外側連結壁52aは、第2上部壁52から第2フランジ55に傾斜して連結される。第2上部壁52の内側縁は、第2内側連結壁52bを介して陥没壁53に連結される。第2内側連結壁52bは、第2上部壁52から陥没壁53に傾斜して延びる。
【0099】
図5を参照すると、第1外側連結壁51aおよび第2外側連結壁52aは、フロントクロス部11の第2リヤ連結壁22bおよびリヤクロス部12の第1フロント連結壁31aを連結し、第1フランジ54および第2フランジ55は、フロントクロス部11の第2フランジ25およびリヤクロス部12の第1フランジ34を連結する。
【0100】
図11を参照すると、陥没壁53が第1内側連結壁51bの下端と第2内側連結壁52bの下端との間に水平に延びることで陥没壁53は、第1上部壁51および第2上部壁52からフロア5に向かって陥没する。第1フランジ54が第1外側連結壁51aの下端から水平に延びることで、第1フランジ54は、第1上部壁51からフロア5に向かって陥没し、第2フランジ55が第2外側連結壁52aの下端から水平に延びることで、第2フランジ55は、第2上部壁52からフロア5に向かって陥没する。陥没壁53の深さは、第1フランジ54の深さおよび第2フランジ55の深さより相対的に浅いことができる。第1フランジ54および第2フランジ55は、締結具、溶接などにより、フロア5に結合される。
【0101】
一実施形態によると、各サイド延長部14の第1フランジ54および第2フランジ55は、スポット溶接により、フロア5に結合される。
【0102】
図11を参照すると、第1フランジ54は、第13溶接ポイントw13を介してフロア5に結合される。。複数の第13溶接ポイントw13が第1フランジ54に沿って所定のピッチで離隔して配列されることで、
図17のように、第13結合ライン73が各サイド延長部14の第1フランジ54に沿って延びる。
【0103】
図11を参照すると、第2フランジ55は、第14溶接ポイントw14を介してフロア5に結合される。複数の第14溶接ポイントw14が第2フランジ55に沿って所定のピッチで離隔して配列されることで、
図17のように、第14結合ライン74が各サイド延長部14の第2フランジ55に沿って延びる。
【0104】
図11を参照すると、各サイド延長部14は、第1上部壁51、第2上部壁52、陥没壁53、第1フランジ54、および第2フランジ55を介して「M」字状の断面を有する。各サイド延長部14の高さは、フロントクロス部11の高さより相対的に低い。具体的には、各サイド延長部14の第1上部壁51および第2上部壁52は、第6高さh6を有することができ、各サイド延長部14の第1および第2上部壁51、52の第6高さh6は、フロントクロス部11の第1および第2上部壁21、22の第1高さh1、リヤクロス部12の第1上部壁31の第3高さh3、およびセンター延長部13の第1および第2上部壁41、42の第4高さh4より相対的に低い。
【0105】
フロントクロス部11、リヤクロス部12は、衝突の発生時に、衝突エネルギーを吸収でき、センター延長部13および一対のサイド延長部14は、車体の剛性およびNVH性能を改善できる。
【0106】
[縁延長部]
図2および
図3を参照すると、一対の縁延長部18は、センター延長部13および一対のサイド延長部14に対して対称的に位置する。各縁延長部18は、フロントクロス部11の端部およびリヤクロス部12の対応する端部を一体に連結するように構成される。
【0107】
図5を参照すると、各縁延長部18は、それに対応するフロント拡張部16およびリヤ拡張部17を一体に連結するように車両の長さ方向に延びる。各縁延長部18は、フロント拡張部16の結合壁27aおよびリヤ拡張部17の結合壁36bを連結する上部壁58と、フロント拡張部16の第2フランジ29およびリヤ拡張部17の第1フランジ38を連結する下部壁59と、フロント拡張部16の第2テーパ壁16bおよびリヤ拡張部17の第1テーパ壁17aを連結する連結壁58aとを含む。上部壁58は、フロント拡張部16の結合壁27aからリヤ拡張部17の結合壁36bまで延び、下部壁59は、フロント拡張部16の第2フランジ29からリヤ拡張部17の第1フランジ38まで延び、、連結壁58aは、フロント拡張部16の第2テーパ壁16bからリヤ拡張部17の第1テーパ壁17aまで延びる。連結壁58aは、上部壁58および下部壁59を連結する。各縁延長部18の上部壁58、連結壁58a、下部壁59は、締結具、溶接などにより、フロア5のフランジ5a、およびサイドシルインナー7に結合される。
【0108】
一実施形態によると、各縁延長部18の下部壁59および連結壁58aは、スポット溶接により、フロア5のフランジ5aに結合され、、各縁延長部18の上部壁58は、スポット溶接により、サイドシルインナー7の上部壁7bに結合される。
【0109】
図12を参照すると、各縁延長部18の下部壁59は、第15溶接ポイントw15を介してフロア5に結合される。複数の第15溶接ポイントw15が下部壁59に沿って所定のピッチで離隔して配列されることで、
図17のように、第15結合ライン75は、各縁延長部18の下部壁59に沿って延びる。
【0110】
図12を参照すると、各縁延長部18の連結壁58aは、第16溶接ポイントw16を介してフロア5のフランジ5aに結合される。複数の第16溶接ポイントw16が連結壁58aに沿って所定のピッチで離隔して配列されることで、
図17のように、第16結合ライン76は、各縁延長部18の連結壁58aに沿って延びる。
【0111】
図12を参照すると、各縁延長部18の上部壁58は、第17溶接ポイントw17を介してサイドシルインナー7の上部壁7bに結合される。複数の第17溶接ポイントw17が上部壁58に沿って所定のピッチで離隔して配列されることで、
図17のように、第17結合ライン77は、各縁延長部18の上部壁58に沿って延びる。
【0112】
各縁延長部18がそれに対応するフロント拡張部16およびリヤ拡張部17を車両の長さ方向に連結することで、フロント拡張部16、各縁延長部18、およびリヤ拡張部17は、直線状に延び、これにより、一体型構造コンポーネント10の側面の剛性が大幅に強化することができる。また、各フロント拡張部16の結合壁27a、各縁延長部18の上部壁58、および各リヤ拡張部17の結合壁36bが、締結具、溶接などにより、サイドシルインナー7の上部壁7bにともに結合されることで、一体型構造コンポーネント10とサイドシルインナー7との結合剛性が強化することができ、車両の側面衝突時に、サイドシルインナー7の折り曲げ、回転などが防止されることから、客室およびバッテリーなどが安定的に保護される。
【0113】
一実施形態によると、フロントクロス部11、リヤクロス部12、センター延長部13、各サイド延長部14、各フロント拡張部16、各リヤ拡張部17、および各縁延長部18は、同じ材質および同じ厚さを有するように構成される。これにより、一体型構造コンポーネント10は、ホットスタンピング工法により、精密に成形できる。
【0114】
[構造コンポーネントの装着]
図2を参照すると、2個のフロントインナーシートブラケット2aが、締結具、溶接などにより、フロントクロス部11に個別に装着され、2個のフロントアウターシートブラケット3aが、締結具、溶接などにより、一対のフロント拡張部16に個別に装着される。フロントシート(図示せず)が、フロントインナーシートブラケット2aおよびフロントアウターシートブラケット3aを介してフロントクロス部11に装着される。2個のリヤインナーシートブラケット2bが、締結具、溶接などにより、リヤクロス部12に個別に装着され、2個のリヤアウターシートブラケット3bが、締結具、溶接などにより、一対のリヤ拡張部17に個別に装着される。リヤシート(図示せず)が、リヤインナーシートブラケット2bおよびリヤアウターシートブラケット3bを介してリヤクロス部12に装着される。
【0115】
図13を参照すると、本発明の実施形態による一体型構造コンポーネント10が、締結具、溶接などにより、フロア5およびサイドシルインナー7に結合される。
【0116】
図14を参照すると、フロントアウターシートブラケット3aが、締結具、溶接などにより、それに対応するフロント拡張部16に結合される。フロントクロス部11の陥没壁23が、複数の第3溶接ポイントw3を介してフロア5に結合される。複数の第3溶接ポイントw3が、陥没壁23に沿って所定のピッチで離隔して配列されることで、
図17のように、第3結合ライン63が陥没壁23に沿って延びる。フロント拡張部16の結合壁27aが、第18溶接ポイントw18を介してサイドシルインナー7の上部壁7bに結合される。複数の第18溶接ポイントw18が、結合壁27aに沿って所定のピッチで離隔して配列されることで、
図17のように、第18結合ライン78が結合壁27aに沿って延びる。フロント拡張部16の下方に位置したフロア5のフランジ5aは、第19溶接ポイントw19を介してサイドシルインナー7の室内側壁7aに結合される。複数の第19溶接ポイントw19が、フロント拡張部16の結合壁27aの下方でサイドシルインナー7の室内側壁7aおよびフロア5のフランジ5aに沿って所定のピッチで離隔して配列されることで、
図17のように、第19結合ライン79が延びる。
【0117】
図14を参照すると、フロント拡張部16、サイドシルインナー7の室内側壁7a、フロア5は、内側キャビティ(interior cavity)を限定し、内側キャビティは、外部に対して覆い隠され、補強材91が、フロント拡張部16、サイドシルインナー7の室内側壁7a、フロア5によって限定された内側キャビティに配置される。このように、補強材91が、フロント拡張部16、サイドシルインナー7、およびフロア5によって限定された内側キャビティに配置されることで、補強材91が外部に露出することが防止されることから、美麗な外観のフロアシステムを提供でき、補強材91がフロント拡張部16の剛性を補強でき、車両の側面衝突時に、サイドシルインナー7の折り曲げ、回転などが防止され、衝突性能が改善できる。
【0118】
図15を参照すると、一体型構造コンポーネント10の各縁延長部18が、締結具、溶接などにより、それに対応するサイドシルインナー7およびフロア5のフランジ5aに結合される。各縁延長部18の下部壁59が、第15溶接ポイントw15を介してフロア5に結合される。複数の第15溶接ポイントw15が下部壁59に沿って所定のピッチで離隔して配列されることで、
図17のように、第15結合ライン75は、各縁延長部18の下部壁59に沿って延びる。各縁延長部18の連結壁58aが第16溶接ポイントw16を介してフロア5のフランジ5aに結合され、フロア5のフランジ5aが第16溶接ポイントw16を介してサイドシルインナー7の室内側壁7aに結合される。すなわち、各縁延長部18の連結壁58a、フロア5のフランジ5a、およびサイドシルインナー7の室内側壁7aは、第16溶接ポイントw16を介して三重に重なって結合される。これにより、一体型構造コンポーネント10、フロア5のフランジ5a、サイドシルインナー7の間の結合恒性が強化できる。複数の第16溶接ポイントw16が連結壁58aに沿って所定のピッチで離隔して配列されることで、
図17のように、第16結合ライン76は、各縁延長部18の連結壁58aに沿って延びる。各縁延長部18の上部壁58は、第17溶接ポイントw17を介してサイドシルインナー7の上部壁7bに結合される。複数の第17溶接ポイントw17が上部壁58に沿って所定のピッチで離隔して配列されることで、
図17のように、第17結合ライン77は、各縁延長部18の上部壁58に沿って延びる。
【0119】
図16を参照すると、リヤアウターシートブラケット3bが、締結具、溶接などにより、それに対応するリヤ拡張部17に結合され、リヤクロス部12の陥没壁33が複数の第8溶接ポイントw8を介してフロア5に結合される。複数の第8溶接ポイントw8が陥没壁33に沿って所定のピッチで離隔して配列されることで、
図17のように、第8結合ライン68が陥没壁33に沿って延びる。リヤ拡張部17の結合壁36bが、第20溶接ポイントw20を介してサイドシルインナー7の上部壁7bに固定される。複数の第20溶接ポイントw20が結合壁36bに沿って所定のピッチで離隔して配列されることで、
図17のように、第20結合ライン80が結合壁36bに沿って延びる。リヤ拡張部17の下方に位置したフロア5のフランジ5aは、第21溶接ポイントw21を介してサイドシルインナー7の室内側壁7aに固定される。複数の第21溶接ポイントw21が、リヤ拡張部17の結合壁36bの下方で、サイドシルインナー7の室内側壁7aおよびフロア5のフランジ5aに沿って所定のピッチで離隔して配列されることで、
図17のように、第21結合ライン81が延びる。
【0120】
図16を参照すると、リヤ拡張部17、サイドシルインナー7の室内側壁7a、フロア5は、内側キャビティを限定し、内側キャビティは、外部に対して覆い隠される。補強材92が、リヤ拡張部17、サイドシルインナー7の室内側壁7a、フロア5によって限定された内側キャビティに配置される。このように、補強材92がリヤ拡張部17、サイドシルインナー7、およびフロア5によって限定された内側キャビティに配置されることで、補強材92が外部に露出することが防止されることから、美麗な外観のフロアシステムを提供でき、補強材92がリヤ拡張部17の剛性を補強できることから、車両の側面衝突時に、サイドシルインナー7の折り曲げ、回転などが防止され、衝突性能が改善できる。
【0121】
図17を参照すると、第1結合ライン61がフロントクロス部11の第1フランジ24に沿って延び、一対の第4結合ライン64が一対のフロント拡張部16の第1フランジ28に沿って延び、一対の第4結合ライン64が第1結合ライン61に連続して連結される。第2結合ライン62がフロントクロス部11の第2フランジ25に沿って延び、一対の第5結合ライン65が一対のフロント拡張部16の第2フランジ29に沿って延び、一対の第5結合ライン65が第2結合ライン62に連続して連結される。第3結合ライン63がフロントクロス部11の陥没壁23に沿って延びる。このように、フロントクロス部11の第1フランジ24、第2フランジ25、および陥没壁23が第1結合ライン61、第2結合ライン62、および第3結合ライン63を介してフロア5に強固に結合できる。各フロント拡張部16の第1フランジ28および第2フランジ29が第4結合ライン64および第5結合ライン65を介してフロア5に強固に結合できる。
【0122】
図17を参照すると、第6結合ライン66がリヤクロス部12の第1フランジ34に沿って延び、一対の第9結合ライン69が一対のリヤ拡張部17の第1フランジ38に沿って延び、一対の第9結合ライン69が第6結合ライン66に連続して連結される。第7結合ライン67がリヤクロス部12の第2フランジ35に沿って延び、一対の第10結合ライン70が一対のリヤ拡張部17の第2フランジ39に沿って延び、一対の第10結合ライン70が第7結合ライン67に連続して連結される。第8結合ライン68がリヤクロス部12の陥没壁33に沿って延びる。このように、リヤクロス部12の第1フランジ34、第2フランジ35、および陥没壁33が第6結合ライン66、第7結合ライン67、および第8結合ライン68を介してフロア5に強固に結合することができる。各リヤ拡張部17の第1フランジ38および第2フランジ39が第9結合ライン69および第10結合ライン70を介してフロア5に強固に結合することができる。
【0123】
図17を参照すると、第11結合ライン71がセンター延長部13の第1フランジ44に沿って延び、第12結合ライン72がセンター延長部13の第2フランジ45に沿って延び、第13結合ライン73が各サイド延長部14の第1フランジ54に沿って延びる。
【0124】
センター延長部13の第1フランジ44がフロントクロス部11の第2フランジ25およびリヤクロス部12の第1フランジ34を連結することで、第11結合ライン71は、第2結合ライン62および第6結合ライン66を連結できる。センター延長部13の第2フランジ45がフロントクロス部11の第2フランジ25およびリヤクロス部12の第1フランジ34を連結することで、第12結合ライン72は、第2結合ライン62および第6結合ライン66を連結できる。各サイド延長部14の第1フランジ54がフロントクロス部11の第2フランジ25およびリヤクロス部12の第1フランジ34を連結することで、第13結合ライン73は、第2結合ライン62および第6結合ライン66を連結できる。
【0125】
本発明の実施形態によると、フロントクロス部11、リヤクロス部12、センター延長部13、および各サイド延長部14の間に提供された閉ループ形状のフランジ構造を含む。具体的には、センター延長部13の左側領域で、フロントクロス部11の第2フランジ25、センター延長部13の第1フランジ44、左側のサイド延長部14の第1フランジ54、およびリヤクロス部12の第1フランジ34が閉ループ形状に連結されることで、閉ループ形状の左側フランジ構造25、44、54、34が提供される。センター延長部13の右側領域で、フロントクロス部11の第2フランジ25、センター延長部13の第2フランジ45、右側のサイド延長部14の第1フランジ54、およびリヤクロス部12の第1フランジ34が閉ループ形状に連結されることで、閉ループ形状の右側フランジ構造25、45、54、34が提供される。すなわち、一体型構造コンポーネント10は、センター延長部13の両側に対称的に配列された閉ループ形状を有する2個のフランジ構造を有し、これにより、各センター延長部13、フロントクロス部11、リヤクロス部12、および各サイド延長部14は、フロア5に強固に結合できる。
【0126】
図17を参照すると、第15結合ライン75が各縁延長部18の下部壁59に沿って延び、第14結合ライン74が各サイド延長部14の第2フランジ55に沿って延びる。各縁延長部18の下部壁59がフロント拡張部16の第2フランジ29およびリヤ拡張部17の第1フランジ38を連結することで、第15結合ライン75は、第5結合ライン65および第9結合ライン69を連結できる。各サイド延長部14の第2フランジ55がフロントクロス部11の第2フランジ25およびリヤクロス部12の第1フランジ34を連結することで、第14結合ライン74は、第2結合ライン62および第6結合ライン66を連結できる。
【0127】
本発明の実施形態によると、フロントクロス部11、リヤクロス部12、各サイド延長部14、および各サイド延長部14と対向する各縁延長部18の間に提供された閉ループ形状のフランジ構造を含む。具体的には、センター延長部13の左側縁領域で、フロントクロス部11の第2フランジ25、フロント拡張部16の第2フランジ29、左側のサイド延長部14の第2フランジ55、リヤクロス部12の第1フランジ34、リヤ拡張部17の第1フランジ38、および左側の縁延長部18の下部壁59が連結されることで、閉ループ形状の左側フランジ構造25、29、55、34、38、59が提供される。センター延長部13の右側縁領域で、フロントクロス部11の第2フランジ25、フロント拡張部16の第2フランジ29、右側のサイド延長部14の第2フランジ55、リヤクロス部12の第1フランジ34、リヤ拡張部17の第1フランジ38、および右側の縁延長部18の下部壁59が閉ループ形状に連結されることで、閉ループ形状の右側フランジ構造25、29、55、34、38、59が提供される。すなわち、一体型構造コンポーネント10は、その左右両側縁領域に対称的に配列された2個の閉ループ形状のフランジ構造を有し、これにより、各サイド延長部14、フロントクロス部11、リヤクロス部12、および縁延長部18は、フロア5に強固に結合できる。
【0128】
図17を参照すると、第19結合ライン79および第21結合ライン81が、第16結合ライン76に対して車両の長さ方向に整列される。これにより、第19結合ライン79、第16結合ライン76、および第21結合ライン81は、車両の長さ方向に沿って直線状に連結される。
【0129】
図17を参照すると、第18結合ライン78および第20結合ライン80が、第17結合ライン77に車両の長さ方向に整列される。これにより、第18結合ライン78、第17結合ライン77、および第20結合ライン80は、車両の長さ方向に沿って直線状に連結される。
【0130】
図18を参照すると、車両の側面衝突の発生時に、衝突荷重がサイドシル6のサイドシルインナー7を介して一体型構造コンポーネント10の縁延長部18で伝達され、衝突荷重が縁延長部18からフロント拡張部16およびリヤ拡張部17に分配される。フロント拡張部16は、一対のテーパ壁16a、16bを介して衝突荷重をフロントクロス部11に安定的に伝達する。フロント拡張部16の各テーパ壁16a、16bは、ロードパスの役割を果たす。リヤ拡張部17は、一対のテーパ壁17a、17bを介して衝突荷重をリヤクロス部12に安定的に伝達する。リヤ拡張部17の各テーパ壁17a、17bは、ロードパスの役割を果たす。
【0131】
図14、
図15、
図16を参照すると、フロア5の各フランジ5aが、スポット溶接により、サイドシルインナー7の室内側壁7aに全体的に結合されることから、車両の側面衝突時に、サイドシルインナー7が回転するか客室に向かって変形することが最小化される。
【0132】
以上の説明は、本発明の技術思想を例示的に説明したものに過ぎず、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者であれば、本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲で様々な修正および変形が可能である。
【0133】
したがって、本発明に開示されている実施形態は、本発明の技術思想を限定するためのものではなく、説明するためのものであって、このような実施形態によって本発明の技術思想の範囲が限定されるものではない。本発明の保護範囲は、下記の請求の範囲によって解釈すべきであり、それと同等な範囲内にあるすべての技術思想は、本発明の権利範囲に含まれるものと解釈すべきである。
【符号の説明】
【0134】
1 車両
2a フロントインナーシートブラケット
2b リヤインナーシートブラケット
3a フロントアウターシートブラケット
3b リヤアウターシートブラケット
5 フロア
5a フランジ(フロア)
6 サイドシル
7 サイドシルインナー
7a 室内側壁
7b 上部壁
7c 下部壁
10 一体型構造コンポーネント
11 フロントクロス部
12 リヤクロス部
13 センター延長部
14 サイド延長部
14a、14b フロント延長壁
14c、14d リヤ延長壁
16 フロント拡張部
16a、16b テーパ壁(フロント拡張部)
16c 直線延長壁
17 リヤ拡張部
17a、17b テーパ壁(リヤ拡張部)
17c 直線延長壁
18 縁延長部
21 第1上部壁(フロントクロス部)
21a 第1フロント連結壁
21b 第1リヤ連結壁
22 第2上部壁(フロントクロス部)
22a 第2フロント連結壁
22b 第2リヤ連結壁
23 陥没壁(フロントクロス部)
23a サイド連結壁
24 第1フランジ(フロントクロス部)
25 第2フランジ(フロントクロス部)
27 上部壁(フロント拡張部)
27a 結合壁
28 第1フランジ(フロント拡張部)
29 第2フランジ(フロント拡張部)
31 第1上部壁(リヤクロス部)
31a 第1フロント連結壁
31b 第1リヤ連結壁
32 第2上部壁(リヤクロス部)
32a 第2フロント連結壁
32b 第2リヤ連結壁
33 陥没壁(リヤクロス部)
33a サイド連結壁
34 第1フランジ(リヤクロス部)
35 第2フランジ(リヤクロス部)
36 第1上部壁(リヤ拡張部)
36a 後方連結壁
36b 結合壁
36c 室外側連結壁
36d 室内側平坦壁
36e 室内側連結壁
37 リヤ平坦壁(リヤ拡張部)
38 第1フランジ(リヤ拡張部)
39 第2フランジ(リヤ拡張部)
41 第1上部壁(センター延長部)
41a 第1外側連結壁
41b 第1内側連結壁
42 第2上部壁(センター延長部)
42a 第2内側連結壁
42b 第2外側連結壁
43 陥没壁(センター延長部)
44 第1フランジ(センター延長部)
45 第2フランジ(センター延長部)
51 第1上部壁(サイド延長部)
51a 第1外側連結壁
51b 第1内側連結壁
52 第2上部壁(サイド延長部)
52a 第2外側連結壁
52b 第2内側連結壁
53 陥没壁(サイド延長部)
54 第1フランジ(サイド延長部)
55 第2フランジ(サイド延長部)
56 フロント連結壁
57 リヤ連結壁
58 上部壁(縁延長部)
58a 連結壁(縁延長部)
59 下部壁(縁延長部)
61 第1結合ライン
62 第2結合ライン
63 第3結合ライン
64 第4結合ライン
65 第5結合ライン
66 第6結合ライン
67 第7結合ライン
68 第8結合ライン
69 第9結合ライン
70 第10結合ライン
71 第11結合ライン
72 第12結合ライン
73 第13結合ライン
74 第14結合ライン
75 第15結合ライン
76 第16結合ライン
77 第17結合ライン
78 第18結合ライン
79 第19結合ライン
80 第20結合ライン
81 第21結合ライン
91、92 補強材
W1~W21 溶接ポイント