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  • 特開-計測装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024068898
(43)【公開日】2024-05-21
(54)【発明の名称】計測装置
(51)【国際特許分類】
   F16T 1/48 20060101AFI20240514BHJP
   G01K 1/14 20210101ALI20240514BHJP
   G01K 7/01 20060101ALI20240514BHJP
【FI】
F16T1/48
G01K1/14 L
G01K7/01 C
【審査請求】有
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022179560
(22)【出願日】2022-11-09
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-03-06
(71)【出願人】
【識別番号】000137889
【氏名又は名称】株式会社ミヤワキ
(74)【代理人】
【識別番号】100115381
【弁理士】
【氏名又は名称】小谷 昌崇
(74)【代理人】
【識別番号】100136353
【弁理士】
【氏名又は名称】高尾 建吾
(72)【発明者】
【氏名】吉川 成雄
【テーマコード(参考)】
2F056
【Fターム(参考)】
2F056CL12
2F056JT08
(57)【要約】
【課題】電源ICの電圧出力動作の停止と再開とが繰り返し継続されるという事態を回避することが可能な計測装置を得る。
【解決手段】電源回路は、電池と、保護回路を含み、電池からの入力電圧に基づく所定の出力電圧を電気回路に対して出力する電源ICと、電源ICを制御する制御部と、を有する。保護回路は、電源ICの温度がしきい値以上となった場合に電源ICの電圧出力動作を停止させ、電源ICの温度がしきい値未満となった場合に電源ICの電圧出力動作を再開させる。制御部は、所定期間内において保護回路が電源ICの電圧出力動作を再開させた回数が所定値以上である場合、電源ICの駆動を停止する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スチームトラップの物理量を計測する計測装置であって、
前記スチームトラップに当接されるプローブと、
前記プローブから伝達される前記スチームトラップの前記物理量に対して、電気信号への変換を含む電気的な処理を施すことにより、前記スチームトラップの計測データを出力する電気回路と、
前記電気回路に駆動用の電力を供給する電源回路と、
を備え、
前記電源回路は、
電池と、
保護回路を含み、前記電池からの入力電圧に基づく所定の出力電圧を前記電気回路に対して出力する電源ICと、
前記電源ICを制御する制御部と、
を有し、
前記保護回路は、前記電源ICの温度がしきい値以上となった場合に前記電源ICの電圧出力動作を停止させ、前記電源ICの温度が前記しきい値未満となった場合に前記電源ICの前記電圧出力動作を再開させ、
前記制御部は、所定期間内において前記保護回路が前記電源ICの前記電圧出力動作を再開させた回数が所定値以上である場合、前記電源ICの駆動を停止する、計測装置。
【請求項2】
表示部をさらに備え、
前記制御部は、前記電源ICの駆動を停止する前に、異常発生情報を前記表示部に表示する、請求項1に記載の計測装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、計測装置に関し、特に、スチームトラップの物理量を計測する計測装置に関する。
【背景技術】
【0002】
蒸気配管系を備えたプラント等においては、熱交換又は放熱等によって配管系内に復水(ドレン)が生じることがある。この復水を配管系内に滞留させると運転効率が低下する原因となるため、一般には、配管系の適所にスチームトラップを設置し、このスチームトラップによって復水を配管系の外部に排出するようにしている。
【0003】
経年劣化又は作動不良等によってスチームトラップのシール性能が損なわれると、蒸気配管系内の蒸気がスチームトラップを介して外部に漏出し、無駄な蒸気損失を招くこととなる。そのため、1年に1回等の定期的に、スチームトラップの状態を点検する作業が行われる。
【0004】
下記特許文献1には、スチームトラップの状態を診断するための計測装置及び診断装置が開示されている。計測装置は可搬型の計測装置であり、診断装置はタブレット端末又はノートパソコン等であり、計測装置と診断装置とは相互に無線通信が可能である。計測装置は、各スチームトラップの表面温度を計測する温度センサと、各スチームトラップの振動強度を計測する振動センサと、温度センサ及び振動センサから出力された計測データを記憶する記憶部と、当該計測データを診断装置に送信する通信部と、表示部とを備えている。診断装置は、計測装置から受信した計測データに基づいて各スチームトラップの状態(正常又は異常)を診断し、その診断の結果を示す診断データを計測装置に送信する。計測装置は、診断装置から受信した診断データに基づいて、各スチームトラップに関する診断の結果を表示部に表示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2018-84418号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
計測装置は、電気回路が形成された回路基板を内蔵しており、当該電気回路には、電源回路から駆動用電力が供給される。
【0007】
図3は、計測装置が備える電源回路100の構成を示す図である。電源回路100は、電池161、ヒューズ素子162、及び、電源IC164を備えている。電源IC164は、電池161からの入力電圧に基づく所定の出力電圧を電気回路103に対して出力する。
【0008】
結露又は異物等に起因して電源配線又は電気回路103内において負荷ショートが発生すると、通常動作時の電流値より大きい第1電流値以上の過大な電流が、電源IC164から電気回路103に流れる。それによって、電源IC164の温度はやがて上昇する。電源IC164は、内部に保護回路171を有している。保護回路171は、電源IC164の温度がしきい値以上となった場合に、電源IC164の電圧出力動作を停止させる。これによって、第1電流値以上の過電流によって電源IC164内部のFET等の回路素子が熱破壊することが防止される。その後、電源IC164の温度が低下してしきい値未満となった場合、保護回路171は電源IC164の電圧出力動作を再開させる。
【0009】
ヒューズ素子162は、上記第1電流値より大きい第2電流値(例えば数アンペア)以上の電流が流れた場合に、電池161と電源IC164との接続を遮断する。これよって、第2電流値以上の過電流から電源IC164及び電気回路103を保護する。
【0010】
上記の通り、保護回路171は、電源IC164の温度がしきい値未満となった場合に、電源IC164の電圧出力動作を再開させる。この時、負荷ショートが継続していると、第1電流値以上の過大な電流が再び流れ、保護回路171は再び電源IC164の電圧出力動作を停止させる。その結果、保護回路171による電源IC164の電圧出力動作の停止と再開とが繰り返し継続される。
【0011】
本発明はかかる課題を解決するために成されたものであり、電源ICの電圧出力動作の停止と再開とが繰り返し継続されるという事態を回避することが可能な計測装置を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の第1態様に係る計測装置は、スチームトラップの物理量を計測する計測装置であって、前記スチームトラップに当接されるプローブと、前記プローブから伝達される前記スチームトラップの前記物理量に対して、電気信号への変換を含む電気的な処理を施すことにより、前記スチームトラップの計測データを出力する電気回路と、前記電気回路に駆動用の電力を供給する電源回路と、を備え、前記電源回路は、電池と、保護回路を含み、前記電池からの入力電圧に基づく所定の出力電圧を前記電気回路に対して出力する電源ICと、前記電源ICを制御する制御部と、を有し、前記保護回路は、前記電源ICの温度がしきい値以上となった場合に前記電源ICの電圧出力動作を停止させ、前記電源ICの温度が前記しきい値未満となった場合に前記電源ICの前記電圧出力動作を再開させ、前記制御部は、所定期間内において前記保護回路が前記電源ICの前記電圧出力動作を再開させた回数が所定値以上である場合、前記電源ICの駆動を停止する。
【0013】
第1態様によれば、制御部は、所定期間内において保護回路が電源ICの電圧出力動作を再開させた回数が所定値以上である場合、電源ICの駆動を停止する。これにより、電源ICの電圧出力動作の停止と再開とが繰り返し継続されるという事態を回避することが可能となる。
【0014】
本発明の第2態様に係る計測装置は、第1態様において、表示部をさらに備え、前記制御部は、前記電源ICの駆動を停止する前に、異常発生情報を前記表示部に表示する。
【0015】
第2態様によれば、制御部は、電源ICの駆動を停止する前に、異常発生情報を表示部に表示する。これにより、計測装置の故障を作業者に知らせることが可能となる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、電源ICの電圧出力動作の停止と再開とが繰り返し継続されるという事態を回避することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の実施の形態に係る可搬型の計測装置の構成を簡略化して示す図である。
図2】電源回路の構成を簡略化して示す図である。
図3】背景技術に係る計測装置が備える電源回路の構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、異なる図面において同一の符号を付した要素は、同一又は相応する要素を示すものとする。
【0019】
図1は、本発明の実施の形態に係る可搬型の計測装置1の構成を簡略化して示す図である。計測装置1は、スチームトラップの物理量(温度及び振動)を計測する機能と、その計測結果に基づいてスチームトラップの状態を診断する機能とを備えている。但し、診断機能は、計測装置1の外部装置(診断装置又はサーバ装置等)が備えても良い。
【0020】
蒸気配管系を備えたプラント等においては、配管系内に生じた復水(ドレン)を配管系の外部に排出するために、配管系の適所に複数のスチームトラップが設置されている。スチームトラップは、1年に1回等の定期点検によって、その状態が点検される。定期点検の作業者は、可搬型の計測装置1を携帯してプラント内を移動することにより、計測装置1によって各スチームトラップを順に点検する。なお、スチームトラップの点検は、定期点検に限らず、不定期な点検であっても良い。
【0021】
計測装置1は、プローブ(温度プローブP1及び振動プローブP2)と、電源回路2と、電気回路3とを備えている。電気回路3は、計測装置1が内蔵する回路基板上に形成されており、温度センサ11、増幅回路12、AD変換回路13、振動センサ21、フィルタ回路22、増幅回路23、AD変換回路24、制御部31、操作部41、表示部42、記憶部43、及び通信部44を有している。
【0022】
温度プローブP1及び振動プローブP2は、例えばステンレス製の円筒状パイプの外観形状を有している。温度プローブP1は、振動プローブP2の内側の空間において、振動プローブP2の内周面に対して非接触に、同心の位置関係で配置されている。温度プローブP1及び振動プローブP2は、計測対象であるスチームトラップに当接されることによって、当該スチームトラップの温度及び振動を温度センサ11及び振動センサ21に伝達する。
【0023】
温度センサ11は、例えば一対の熱電対素線と温度計測回路とを備えて構成されており、温度プローブP1から伝達された温度を電気信号に変換して出力する。温度センサ11から出力された電気信号は、増幅回路12に入力される。増幅回路12は、入力された電気信号を増幅して出力する。増幅回路12から出力された電気信号は、AD変換回路13に入力される。AD変換回路13は、入力されたアナログの電気信号をディジタルデータに変換して出力する。AD変換回路13から出力された、温度計測値を示すディジタルデータ(温度データ)は、制御部31に入力される。
【0024】
振動センサ21は、例えば圧電型加速度センサを備えて構成されており、振動プローブP2から伝達された振動を電気信号に変換して出力する。振動センサ21から出力された電気信号は、フィルタ回路22に入力される。フィルタ回路22は、入力された電気信号のうち所定の周波数帯域の電気信号を通過して出力する。フィルタ回路22から出力された電気信号は、増幅回路23に入力される。増幅回路23は、入力された電気信号を増幅して出力する。増幅回路23から出力された電気信号は、AD変換回路24に入力される。AD変換回路24は、入力されたアナログの電気信号をディジタルデータに変換して出力する。AD変換回路24から出力された、振動計測値を示すディジタルデータ(振動データ)は、制御部31に入力される。
【0025】
操作部41は、作業者が各種の情報を入力するための操作スイッチ等によって構成されている。表示部42は、液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイ等を用いて構成されている。但し、タッチパネル式ディスプレイを使用することにより、操作部41と表示部42とが一体として構成されても良い。記憶部43は、フラッシュメモリ等の書き換え可能な半導体メモリ等を用いて構成されている。通信部44は、Bluetooth(登録商標)等の任意の通信方式に対応した通信モジュールを備えて構成されている。
【0026】
制御部31は、CPU等を備えて構成されている。制御部31は、当該CPUが所定のプログラムを実行することによって実現される機能として、診断部51を有している。診断部51は、AD変換回路13,24から入力された測定データ(温度データ及び振動データ)に基づいてスチームトラップの状態を診断し、その診断の結果を示す診断データを出力する。例えば、診断部51は、入力された温度データと予め設定された所定の温度しきい値とを比較し、また、入力された振動データと予め設定された所定の振動しきい値とを比較する。診断部51は、これら二つの比較結果の組合せに応じて、スチームトラップが正常であるか異常(蒸気漏出、ドレン排出不良、又は閉塞)であるかを診断する。制御部31は、スチームトラップの診断データを含めて診断結果情報(点検日及び診断結果等)を作成し、当該診断結果情報を記憶部43に記憶する。また、制御部31は、診断データを表示部42に入力する。これにより、スチームトラップの診断結果が表示部42に表示される。さらに、制御部31は、スチームトラップの診断結果情報を通信部44に入力する。通信部44は、入力された診断結果情報を、計測装置1の外部のデータ処理装置に送信する。
【0027】
電源回路2は、電気回路3が備える複数の要素(素子、回路、及び装置等)の各々を駆動するための電力を、電気回路3に供給する。
【0028】
図2は、電源回路2の構成を簡略化して示す図である。電源回路2は、電池61、ヒューズ素子62、電源IC64、電源スイッチ80、シリーズレギュレータ81、及び制御部82を備えている。制御部82は、マイコン等を用いて構成されている。電池61の後段にヒューズ素子62が接続されており、ヒューズ素子62の後段に電源IC64が接続されており、電源IC64の後段に、負荷回路である電気回路3が接続されている。電池61は、例えばアルカリ乾電池である。電源IC64は、例えばスイッチングレギュレータを備えて構成されている。電源回路2は、電池61から電気回路3に駆動用電力を供給する。
【0029】
電源IC64は、電池61からの入力電圧V1に基づく所定の出力電圧V2を電気回路3に対して出力する。つまり、電源IC64は、電池61からヒューズ素子62を介して入力された入力電圧V1を、FETのスイッチング動作によって出力電圧V2に変換する。そして、出力電圧V2を出力する電圧出力動作によって、出力電圧V2を電気回路3の駆動電力として出力する。電源IC64は、内部に保護回路71を有している。また、電源IC64は、Lowアクティブのイネーブル端子70を有している。イネーブル端子70は制御部82に接続されており、制御部82からイネーブル端子70にイネーブル信号S1が入力される。
【0030】
結露又は異物等に起因して電源配線又は電気回路3内において負荷ショートが発生すると、通常動作時の電流値より大きい第1電流値以上の過大な電流が、電源IC64から電気回路3に流れる。それによって、電源IC64の温度はやがて上昇する。保護回路71は、電源IC64の温度がしきい値以上となったことを温度センサによって検出すると、電源IC64の電圧出力動作を停止させる。これによって、第1電流値以上の過電流によって電源IC64内部のFET等の回路素子が熱破壊することが防止される。その後、電源IC64の温度が低下して上記しきい値未満となったことを温度センサによって検出すると、保護回路71は電源IC64の電圧出力動作を再開させる。
【0031】
ヒューズ素子62は、上記第1電流値より大きい第2電流値(例えば数アンペア)以上の電流が流れた場合に、電池61と電源IC64との接続を遮断する。これよって、第2電流値以上の過電流から電源IC64及び電気回路3を保護する。
【0032】
制御部82は、電源IC64を制御する。作業者によって電源スイッチ80がオンされると、その旨を示す検出信号がシリーズレギュレータ81から制御部82に入力される。当該検出信号が入力されることにより、制御部82は、Lowレベルのイネーブル信号S1をイネーブル端子70に入力することによって、電源IC64を起動してその駆動を開始する。
【0033】
また、制御部82には、電源IC64からの出力電圧V2が入力される。制御部82は、出力電圧V2の変化を検出することによって、保護回路71による電源IC64の電圧出力動作の停止及び再開を検出することができる。制御部82は、所定期間内(例えば数秒間)において保護回路71が電源IC64の電圧出力動作を再開させた回数をカウントし、その回数が所定値(例えば3回)以上であることを検出した場合、Highレベルのイネーブル信号S1をイネーブル端子70に入力することによって、電源IC64をシャットダウンしてその駆動を停止する。また、制御部82は、電源IC64の駆動を停止する前に、「異常が検出されました。シャットダウンします。」等の文字メッセージのテキストデータを含む異常発生情報を表示部42に入力する。表示部42は、上記文字メッセージを含む異常発生情報を表示することにより、作業者にエラーの発生を通知する。制御部82が電源IC64をシャットダウンしてその駆動を停止することにより、作業者は計測装置1を使用不能な状態となる。
【0034】
本実施形態に係る計測装置1によれば、制御部82は、所定期間内において保護回路71が電源IC64の電圧出力動作を再開させた回数が所定値以上である場合、電源IC64の駆動を停止する。これにより、電源IC64の電圧出力動作の停止と再開とが繰り返し継続されるという事態を回避することが可能となる。
【0035】
また、制御部82は、電源IC64の駆動を停止する前に、異常発生情報を表示部42に表示する。これにより、計測装置1の故障を作業者に知らせることが可能となる。
【符号の説明】
【0036】
1 計測装置
2 電源回路
3 電気回路
42 表示部
61 電池
64 電源IC
71 保護回路
82 制御部
P1 温度プローブ
P2 振動プローブ
図1
図2
図3
【手続補正書】
【提出日】2023-10-11
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項1】
スチームトラップの物理量を計測する計測装置であって、
前記スチームトラップに当接されるプローブと、
前記プローブから伝達される前記スチームトラップの前記物理量に対して、電気信号への変換を含む電気的な処理を施すことにより、前記スチームトラップの計測データを出力する電気回路と、
前記電気回路に駆動用の電力を供給する電源回路と、
を備え、
前記電源回路は、
電池と、
保護回路を含み、前記電池からの入力電圧に基づく所定の出力電圧を前記電気回路に対して出力する電源ICと、
前記電源ICとは異なる出力安定化回路によって駆動され、前記電源ICの外部から前記電源ICを制御する制御部と、
を有し、
前記保護回路は、前記電源ICの温度がしきい値以上となった場合に前記電源ICの電圧出力動作を停止させ、前記電源ICの温度が前記しきい値未満となった場合に前記電源ICの前記電圧出力動作を再開させ、
前記制御部は、所定期間内において前記保護回路が前記電源ICの前記電圧出力動作を再開させた回数が所定値以上である場合、前記電源ICの駆動を停止する、計測装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】
本発明の第1態様に係る計測装置は、スチームトラップの物理量を計測する計測装置であって、前記スチームトラップに当接されるプローブと、前記プローブから伝達される前記スチームトラップの前記物理量に対して、電気信号への変換を含む電気的な処理を施すことにより、前記スチームトラップの計測データを出力する電気回路と、前記電気回路に駆動用の電力を供給する電源回路と、を備え、前記電源回路は、電池と、保護回路を含み、前記電池からの入力電圧に基づく所定の出力電圧を前記電気回路に対して出力する電源ICと、前記電源ICとは異なる出力安定化回路によって駆動され、前記電源ICの外部から前記電源ICを制御する制御部と、を有し、前記保護回路は、前記電源ICの温度がしきい値以上となった場合に前記電源ICの電圧出力動作を停止させ、前記電源ICの温度が前記しきい値未満となった場合に前記電源ICの前記電圧出力動作を再開させ、前記制御部は、所定期間内において前記保護回路が前記電源ICの前記電圧出力動作を再開させた回数が所定値以上である場合、前記電源ICの駆動を停止する。