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特開2024-6890画像処理装置、制御方法、及び制御プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024006890
(43)【公開日】2024-01-17
(54)【発明の名称】画像処理装置、制御方法、及び制御プログラム
(51)【国際特許分類】
   B41J 29/42 20060101AFI20240110BHJP
   H04N 1/00 20060101ALI20240110BHJP
   G06F 3/0482 20130101ALI20240110BHJP
   G06F 3/04842 20220101ALI20240110BHJP
   B41J 29/38 20060101ALI20240110BHJP
【FI】
B41J29/42 F
H04N1/00 350
G06F3/0482
G06F3/04842
B41J29/38 201
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022187520
(22)【出願日】2022-11-24
(62)【分割の表示】P 2022558409の分割
【原出願日】2022-06-29
(71)【出願人】
【識別番号】000006633
【氏名又は名称】京セラ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001106
【氏名又は名称】弁理士法人キュリーズ
(72)【発明者】
【氏名】岡 浩史
(72)【発明者】
【氏名】伊東 伸悟
(72)【発明者】
【氏名】原 大介
【テーマコード(参考)】
2C061
5C062
5E555
【Fターム(参考)】
2C061AP01
2C061AP07
2C061AR01
2C061AS02
2C061CQ04
2C061CQ24
2C061CQ34
2C061HJ07
2C061HN04
5C062AA02
5C062AA05
5C062AB20
5C062AB23
5C062AB40
5C062AB42
5C062AC05
5C062AC22
5C062AF06
5C062AF12
5E555AA02
5E555AA05
5E555AA30
5E555AA76
5E555BA09
5E555BA10
5E555BA27
5E555BB09
5E555BB10
5E555BB27
5E555BC01
5E555CA12
5E555CB12
5E555CB33
5E555CB34
5E555CB42
5E555CC03
5E555DB03
5E555DB16
5E555DB18
5E555DB20
5E555DB39
5E555DB41
5E555DC13
5E555DC14
5E555DC18
5E555DC40
5E555DD07
5E555EA03
5E555EA07
5E555EA11
5E555EA26
5E555FA00
(57)【要約】      (修正有)
【課題】画像処理装置は、履歴ボタンを利用するユーザの利便性をさらに高める点で改善の余地がある。
【解決手段】画像処理装置は、画像処理の種別に対応した複数の機能ボタンが配列されたメニュー領域と、完了済み画像処理に対応した複数の履歴ボタンが配列された履歴領域とを並べて表示する表示部と、前記メニュー領域及び前記履歴領域のそれぞれに配置された各ボタンに対する操作を受け付ける操作部と、を有する操作パネルを備える。前記履歴領域には、完了済み画像処理の情報を画像処理ごとに個別に表示する個別履歴ボタンと、完了済み画像処理を分類条件に従って分類して得られたグループを表示するグループ履歴ボタンと、が並んで配置される。前記表示部は、前記分類条件を示す情報であって前記グループ履歴ボタンと対応付けられた分類情報を前記履歴領域において表示する。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像処理の種別に対応した複数の機能ボタンが配列されたメニュー領域と、完了済み画像処理に対応した複数の履歴ボタンが配列された履歴領域とを並べて表示する表示部と、
前記メニュー領域及び前記履歴領域のそれぞれに配置された各ボタンに対する操作を受け付ける操作部と、を有する操作パネルを備え、
前記履歴領域には、完了済み画像処理の情報を画像処理ごとに個別に表示する個別履歴ボタンと、完了済み画像処理を分類条件に従って分類して得られたグループを表示するグループ履歴ボタンと、が並んで配置され、
前記表示部は、前記分類条件を示す情報であって前記グループ履歴ボタンと対応付けられた分類情報を前記履歴領域において表示する
画像処理装置。
【請求項2】
前記分類条件は、画像処理の処理日時、画像処理の種別、及び画像処理に対応するユーザ名のいずれかである
請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記操作部は、前記分類条件を指定する設定操作をユーザから受け付け、
前記グループは、前記設定操作に応じて設定される
請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記グループ履歴ボタンの外周部のデザインは、前記個別履歴ボタンの外周部のデザインと異なる
請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記分類情報は、前記グループ履歴ボタンの内側又は前記グループ履歴ボタンの周辺に配置される
請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記履歴領域には、画像処理が発生した時系列順で複数の個別履歴ボタンが並べて配置され、
前記表示部は、最も新しい個別履歴ボタンを含む所定数の個別履歴ボタンを前記履歴領域で表示する初期状態において、前記履歴領域に対する所定操作を前記操作部が受け付けたことに応じて、最も古い個別履歴ボタンを含む所定数の個別履歴ボタンを前記履歴領域で表示し、
前記グループ履歴ボタンは、前記最も新しい個別履歴ボタン又は前記最も古い個別履歴ボタンと並べて配置される
請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記分類条件が画像処理の処理日時である場合、前記グループ履歴ボタンは、前記最も古い個別履歴ボタンと並べて配置される
請求項6に記載の画像処理装置。
【請求項8】
前記分類条件が画像処理の種別又は画像処理に対応するユーザ名である場合、前記グループ履歴ボタンは、前記最も新しい個別履歴ボタンと並べて配置される
請求項6に記載の画像処理装置。
【請求項9】
前記グループ履歴ボタンは、第1分類条件に従って分類された各完了済み画像処理と対応付けられ、
前記表示部は、前記グループ履歴ボタンと対応付けられた各完了済み画像処理を第2分類条件に従って分類したサブグループを示すサブグループ履歴ボタンを前記グループ履歴ボタン内で表示する
請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項10】
完了済み画像処理を互いに異なる分類条件に応じて分類した複数のグループ履歴ボタンを前記履歴領域において表示する場合、前記表示部は、前記複数のグループ履歴ボタンのそれぞれについて、対応する分類条件を示す前記分類情報を表示する
請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項11】
前記操作部は、前記履歴領域に情報が表示される完了済み画像処理を抽出する抽出条件を指定する操作をユーザから受け付け、
前記表示部は、前記抽出条件に合致する各完了済み画像処理と対応付けられた前記個別履歴ボタンを前記履歴領域で表示し、
前記グループ履歴ボタンは、前記分類条件及び前記抽出条件の両方に合致する各完了済み画像処理と対応付けられる
請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項12】
前記表示部は、前記グループ履歴ボタンを選択する操作を前記操作部が受け付けたことに応じて、当該選択されたグループ履歴ボタンと対応付けられた各完了済み画像処理の個別履歴ボタンを展開表示する
請求項1乃至11のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項13】
前記展開表示される前記個別履歴ボタンは、前記メニュー領域において前記複数の機能ボタンに重畳して配置される
請求項12に記載の画像処理装置。
【請求項14】
前記展開表示される前記個別履歴ボタンは、前記メニュー領域において前記複数の機能ボタンに代えて配置される
請求項12に記載の画像処理装置。
【請求項15】
前記展開表示される前記個別履歴ボタンは、前記履歴領域に配置される
請求項12に記載の画像処理装置。
【請求項16】
前記展開表示される前記個別履歴ボタンは、前記履歴領域とは別に設けられる新たな履歴領域に配置される
請求項12に記載の画像処理装置。
【請求項17】
前記新たな履歴領域は、前記履歴領域と並んで表示される
請求項16に記載の画像処理装置。
【請求項18】
前記操作部は、前記展開表示される前記個別履歴ボタンを絞り込むための絞り込み条件を指定する操作をユーザから受け付け、
前記表示部は、前記グループ履歴ボタンと対応付けられた完了済み画像処理のうち、前記指定された絞り込み条件に合致する各完了済み画像処理の前記履歴ボタンを展開表示する
請求項12に記載の画像処理装置。
【請求項19】
画像処理装置を制御する制御方法であって、
画像処理の種別に対応した複数の機能ボタンが配列されたメニュー領域と、完了済み画像処理に対応した複数の履歴ボタンが配列された履歴領域とを並べて操作パネルで表示するステップと、
前記メニュー領域及び前記履歴領域のそれぞれに配置された各ボタンに対する操作を前記操作パネルで受け付けるステップと、を備え、
前記履歴領域には、完了済み画像処理の情報を画像処理ごとに個別に表示する個別履歴ボタンと、完了済み画像処理を分類条件に従って分類して得られたグループを表示するグループ履歴ボタンと、が並んで配置され、
前記表示するステップは、前記分類条件を示す情報であって前記グループ履歴ボタンと対応付けられた分類情報を前記履歴領域において表示するステップを含む
制御方法。
【請求項20】
画像処理装置に、
画像処理の種別に対応した複数の機能ボタンが配列されたメニュー領域と、完了済み画像処理に対応した複数の履歴ボタンが配列された履歴領域とを並べて操作パネルで表示するステップと、
前記メニュー領域及び前記履歴領域のそれぞれに配置された各ボタンに対する操作を前記操作パネルで受け付けるステップと、を実行させ、
前記履歴領域には、完了済み画像処理の情報を画像処理ごとに個別に表示する個別履歴ボタンと、完了済み画像処理を分類条件に従って分類して得られたグループを表示するグループ履歴ボタンと、が並んで配置され、
前記表示するステップは、前記分類条件を示す情報であって前記グループ履歴ボタンと対応付けられた分類情報を前記履歴領域において表示するステップを含む
制御プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、画像処理装置、制御方法、及び制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、画像処理の種別に対応した機能ボタンが配列されたメニュー領域と、過去に完了した画像処理(以下、「完了済み画像処理」と称する)に対応した履歴ボタンが配列された履歴領域とを並べて表示する操作パネルを有する画像処理装置が記載されている。このような画像処理装置は、履歴ボタンを選択する操作を受け付けたことに応じて、当該履歴ボタンに対応する画像処理の設定内容が再現され、ユーザが設定内容を入力する手間を省くことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-43495号公報
【発明の概要】
【0004】
上述のような画像処理装置は、履歴ボタンを利用するユーザの利便性をさらに高める点で改善の余地がある。
【0005】
本開示は、ユーザの利便性をさらに高めることが可能な画像処理装置、制御方法、及び制御プログラムを提供する。
【0006】
本開示の第1の態様に係る画像処理装置は、画像処理の種別に対応した複数の機能ボタンが配列されたメニュー領域と、完了済み画像処理に対応した複数の履歴ボタンが配列された履歴領域とを並べて表示する表示部と、前記メニュー領域及び前記履歴領域のそれぞれに配置された各ボタンに対する操作を受け付ける操作部と、を有する操作パネルを備える。前記履歴領域には、完了済み画像処理の情報を画像処理ごとに個別に表示する個別履歴ボタンと、完了済み画像処理を分類条件に従って分類して得られたグループを表示するグループ履歴ボタンと、が並んで配置される。前記表示部は、前記分類条件を示す情報であって前記グループ履歴ボタンと対応付けられた分類情報を前記履歴領域において表示する。
【0007】
本開示の第2の態様に係る制御方法は、画像処理装置を制御する方法である。前記制御方法は、画像処理の種別に対応した複数の機能ボタンが配列されたメニュー領域と、完了済み画像処理に対応した複数の履歴ボタンが配列された履歴領域とを並べて操作パネルで表示するステップと、前記メニュー領域及び前記履歴領域のそれぞれに配置された各ボタンに対する操作を前記操作パネルで受け付けるステップと、を有する。前記履歴領域には、完了済み画像処理の情報を画像処理ごとに個別に表示する個別履歴ボタンと、完了済み画像処理を分類条件に従って分類して得られたグループを表示するグループ履歴ボタンと、が並んで配置される。前記表示するステップは、前記分類条件を示す情報であって前記グループ履歴ボタンと対応付けられた分類情報を前記履歴領域において表示するステップを含む。
【0008】
本開示の第3の態様に係る制御プログラムは、画像処理装置に、画像処理の種別に対応した複数の機能ボタンが配列されたメニュー領域と、完了済み画像処理に対応した複数の履歴ボタンが配列された履歴領域とを並べて操作パネルで表示するステップと、前記メニュー領域及び前記履歴領域のそれぞれに配置された各ボタンに対する操作を前記操作パネルで受け付けるステップと、を実行させる。前記履歴領域には、完了済み画像処理の情報を画像処理ごとに個別に表示する個別履歴ボタンと、完了済み画像処理を分類条件に従って分類して得られたグループを表示するグループ履歴ボタンと、が並んで配置される。前記表示するステップは、前記分類条件を示す情報であって前記グループ履歴ボタンと対応付けられた分類情報を前記履歴領域において表示するステップを含む。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】実施形態に係る画像処理装置の機能ブロック構成を示す図である。
図2】実施形態に係る画像処理装置の外観構成例を示す図である。
図3】実施形態に係る操作パネルの表示部に表示されるホーム画面の一例を示す図である。
図4】実施形態に係るコピー画面の一例を示す図である。
図5】実施形態に係る履歴領域(履歴ボタン)の操作時の画面表示例を示す図である。
図6】実施形態に係るグループ履歴ボタンについて説明するための図である。
図7】実施形態に係るグループ履歴ボタンがタップされた場合の画面表示例を示す図である。
図8】実施形態に係るグループ履歴ボタンがタップされた場合の他の画面表示例を示す図である。
図9】実施形態に係るグループ履歴ボタンがタップされた場合の他の画面表示例を示す図である。
図10】実施形態に係る画像処理装置の制御フローを示す図である。
図11】実施形態に係るグループ履歴ボタンに関する第1変更例について説明するための図である。
図12】実施形態に係るグループ履歴ボタンに関する第2変更例について説明するための図である。
図13】実施形態に係るグループ履歴ボタンに関する第2変更例について説明するための図である。
図14】実施形態に係るグループ履歴ボタンに関する第3変更例について説明するための図である。
図15】実施形態に係るグループ履歴ボタンに関する第3変更例について説明するための図である。
図16】実施形態に係るグループ履歴ボタンに関する第4変更例について説明するための図である。
図17】実施形態に係るグループ履歴ボタンに関する第5変更例について説明するための図である。
図18】実施形態に係るグループ履歴ボタンに関する第6変更例について説明するための図である。
図19】実施形態に係るグループ履歴ボタンに関する第6変更例について説明するための図である。
図20】実施形態に係るグループ履歴ボタンに関する第6変更例について説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図面を参照しながら、実施形態に係る画像処理装置について説明する。図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。
【0011】
(画像処理装置の構成)
図1は、実施形態に係る画像処理装置1の機能ブロック構成を示す図である。図2は、実施形態に係る画像処理装置1の外観構成例を示す図である。なお、「画像」は、文字のみを含むものであっても構わない。「画像データ」の形式は、種々のものとされてよく、例えば、ベクター形式であってもよいし、ラスター形式であってもよい。実施形態の説明では、便宜上、「画像」と「画像データ」とを厳密に区別しないことがある。「画像データ」は、画像処理が行われる過程において、適宜に形式の変換が行われてよい。
【0012】
図1に示すように、画像処理装置1は、プリンタ10と、スキャナ20と、通信部30と、操作パネル40と、制御部50と、記憶部60とを有する。画像処理装置1は、1種以上の画像処理を行うことが可能な構成を有している。実施形態では、画像処理を行うための構成として、プリンタ10、スキャナ20、及び通信部30が設けられている。プリンタ10、スキャナ20、及び通信部30は、画像処理部3を構成する。但し、画像処理装置1は、プリンタ10及びスキャナ20の一方のみを有する構成であってもよいし、通信部30を有していない構成であってもよい。
【0013】
実施形態では、画像処理部3が実行する画像処理の種別には、「プリント」、「コピー」、「スキャン」、及び「ファクシミリ(FAX)」がある。すなわち、画像処理装置1は、「プリント」、「コピー」、「スキャン」、及び「FAX」のそれぞれの機能を有する。
【0014】
「コピー」は、スキャナ20で読み取った画像をプリンタ10で用紙に印刷する機能である。「プリント」は、通信部30が外部から受信したデータに基づく画像又は画像処理装置1に接続されている記録媒体(不図示)に記憶されているデータに基づく画像をプリンタ10で印刷する機能である。「スキャン」は、スキャナ20で読み取った画像をデータとして保存する機能である。保存先は、例えば、記憶部60が含む補助記憶装置(別の観点では不揮発性メモリ)、画像処理装置1に接続されている記憶媒体、又は画像処理装置1と通信部30を介して通信を行う他の機器である。「FAX」は、通信部30が電話回線を介して外部から受信したデータをプリンタ10で用紙に印刷する機能及びスキャナ20で読み取った画像データを通信部30が外部へ電話回線を介して送信する機能である。
【0015】
画像処理部3は、必ずしもこれらの機能のすべてに対応していなくてもよい。画像処理部3は、例えば、プリント、コピー、スキャン、及びFAXのうち1つのみ又は2つのみに対応していてもよい。画像処理部3は、さらに、「メール」機能に対応していてもよい。「メール」は、電子メールに関する設定及び/又は実行を行う機能である。この機能では、例えば、通信部30によって受信されたメールの内容の一部又は全部がプリンタ10によって印刷されてよいし、スキャナ20によって読み取られた画像のデータを通信部30がメールによって送信してもよい。
【0016】
プリンタ10は、制御部50の制御下で画像印刷を行う。例えば、プリンタ10は、図2に示す給紙トレイ71に配置された用紙に印刷を行い、印刷後の用紙を排紙トレイ72に排出する。プリンタ10は、1つの給紙トレイ71のみを有していてもよいし、複数の給紙トレイ71を有していてもよい。複数の給紙トレイ71は、例えば、異なるサイズの用紙を収容することができる。別の観点では、プリンタ10は、用紙のサイズを選択する機能を有していてもよい。プリンタ10は、カラー(並びにモノクロ及びグレースケール)の印刷が可能な構成であってもよい。
【0017】
スキャナ20は、制御部50の制御下で画像スキャンを行い、画像データを生成する。具体的には、スキャナ20は、図2に示す原稿台73又はADF(Auto Document Feeder)74にセットされた原稿に対して、原稿ガラスに沿って移動する撮像装置による撮像(スキャン)を行い、画像データを生成する。
【0018】
通信部30は、制御部50の制御下で画像データ通信を行う。具体的には、通信部30は、画像処理装置1と他の機器との通信を実現する。他の機器としては、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)、携帯端末(スマートフォン等)、他の画像処理装置及びサーバが挙げられる。サーバとしては、例えば、ファイルサーバ、メールサーバ及びWebサーバが挙げられる。通信は、他の機器と直接的に行われるものであってもよいし、ネットワークを介して間接的に行われるものであってもよい。ネットワークとしては、例えば、電話網、インターネット、プライベートネットワーク及びLAN(LocalAreaNetwork)が挙げられる。また、通信は、有線通信であってもよいし、無線通信であってもよい。
【0019】
操作パネル40は、ユーザ操作(ユーザ入力)を受け付ける操作部を構成する。操作パネル40は、タッチパネルディスプレイ41を有する。図2に示すように、操作パネル40は、1つ又は複数の物理ボタン41cを有していてもよい。タッチパネルディスプレイ41は、制御部50の制御下で画像を表示する表示部41aと、表示部41aに対するタッチ操作を受け付ける操作部41bとを有する。例えば、表示部41aは、液晶ディスプレイ又は有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイによって構成される。これらのディスプレイは、規則的に配列された比較的多数の画素を有しており、画像データに基づいて任意の形状を含む画像を表示可能である。表示部41aは、カラー画像を表示可能であってもよい。操作部41bは、表示部41aに対するタッチ操作の位置を検出し、検出結果を制御部50に出力する。操作部41bは、表示部41aに重なるタッチパネルと、タッチパネルの出力をアナログ/デジタル(A/D)変換するA/D変換器とを含んでもよい。実施形態の説明では、便宜上、操作部41bに対する「操作」について、「押下」、「タッチ」、「タップ」等の具体的な態様を示す用語を用いることがあるが、これらの用語は、「所定の操作」と上位概念化されてよい。
【0020】
制御部50は、1つ又は複数のプロセッサを含んで構成され、画像処理装置1の全体を制御する。制御部50は、記憶部60に記憶されている制御プログラムを実行することによって、種々の処理を実行する。制御部50は、プリンタ10、スキャナ20、通信部30、及び操作パネル40の動作を制御する。例えば、制御部50は、操作パネル40を介してユーザからの操作(指示)を受けた場合、操作内容に応じた処理を実行する。操作パネル40は、制御部50からの指示に従い、タッチパネルディスプレイ41上で各種操作画面を表示する。なお、制御部50は、一定の動作のみを行うように構成された論理回路等を含んでいてもよい。
【0021】
記憶部60は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及び補助記憶装置等の種々のメモリを含んで構成される。なお、制御部50及び記憶部60の組み合わせは、コンピュータとして捉えられてよい。制御部50により実行されるプログラムは、例えば、記憶部60のROM及び/又は補助記憶装置に記憶されている。実施形態では、記憶部60は、画像処理部3による各完了済み画像処理について、当該画像処理が実行された日時と、当該画像処理の種別と、当該画像処理における設定内容と、当該画像処理を行ったユーザの名前(以下、「画像処理に対応するユーザ名」とも称する)とを対応付けた履歴情報を記憶する。記憶部60が記憶する履歴情報は、後述の履歴表示のために用いられる。
【0022】
プリンタ10、スキャナ20、通信部30、操作パネル40、制御部50、及び記憶部60は、例えば、バス5によって接続されている。図1では、模式的に1本のバス5に全ての構成要素が接続されているが、複数のバスが存在してもよい。例えば、アドレスバス、データバス及びコントロールバスが設けられてよい。
【0023】
なお、図2では、画像処理装置1の外観として、業務用の複合機の外観を例示している。しかしながら、画像処理装置1の運用方法は任意である。例えば、画像処理装置1は、家に置かれて、家庭的又は個人的に利用されてもよいし、会社に置かれて、特定かつ複数のユーザに利用されてもよいし、コンビニエンスストア等の店舗に置かれて、不特定多数のユーザに利用されてもよい。
【0024】
(操作パネルにおける画面表示)
図3は、実施形態に係る操作パネル40の表示部41aに表示されるホーム画面100の一例を示す図である。ホーム画面100は、例えば、ユーザが画像処理装置1の利用を開始するときに表示されている画面である。別の観点では、ホーム画面100は、画像処理装置1に電源が投入されたとき、画像処理装置1がスリープモードから復帰したとき、及び/又は画像処理装置1においてユーザの認証が成功したときに、立ち上げられる画面である。
【0025】
図3に示すように、ホーム画面100では、メニュー領域110及び履歴領域120が並んで表示される。実施形態では、ホーム画面100を左右に2分割することでメニュー領域110及び履歴領域120が構成されている。なお、メニュー領域110は、メイン表示領域と称されてもよい。履歴領域120は、タイムライン領域と称されてもよい。
【0026】
メニュー領域110では、画像処理の種別に対応した複数の機能ボタン111(111a乃至111f)が配列される。一方、履歴領域120では、完了済み画像処理に対応した複数の履歴ボタンが配列される。ここでは、履歴領域120で表示されている各履歴ボタンは、完了済み画像処理の情報を画像処理ごとに個別に表示する個別履歴ボタン121(121a乃至121c)である。すなわち、各個別履歴ボタン121は、完了済み画像処理(具体的には、完了済み画像処理ジョブ)と対応付けられている。なお、ボタンに表示される情報は、テキストであってもよいし、シンボル画像であってもよい。ボタンは、物理ボタンを模したものでなくてよい。例えば、ボタンは、テキスト及び/又はシンボル画像によってのみ示され、テキスト及び/又はシンボル画像を囲む枠線を有していなくてもよい。また、別の観点では、ユーザの操作を受け付ける領域と、その周囲の領域との境界は、枠線又は色の相違によって表現されていなくてもよい。
【0027】
メニュー領域110は、画像処理の種別(図3の例では、「コピー」、「プリント」、「スキャン」、「FAX」、「メール」、及び「文書ボックス」)に対応した複数の機能ボタン111(111a,111b,・・・)を有する。メニュー領域110は、スクロールバー112によってスクロール可能であってもよい。スクロールされる方向が左右方向である一例を示しているが、スクロールされる方向が上下方向であってもよい。
【0028】
機能ボタン111の数及び機能ボタン111に対応する機能の種類は適宜に設定されてよい。なお、以下では、機能ボタン111内に表示されたテキストによって、機能ボタン111を指すことがある。他のボタンについても同様である。図3において、機能ボタン111として、コピーボタン111a、プリントボタン111b、スキャンボタン111c、FAXボタン111d、メールボタン111e、及び文書ボックスボタン111fを例示している。
【0029】
制御部50は、ホーム画面100のメニュー領域110内のいずれかの機能ボタン111がタップされると、表示部41aに表示される画面を、その機能ボタン111に対応する機能に係る操作を行うための画面に切り替えるように表示部41aを制御する。例えば、コピーボタン111aがタップされた場合、制御部50は、ホーム画面100から、図4に示すコピー画面130に切り替える。
【0030】
コピー画面130は、画像処理の条件(ここでは、コピー条件)を設定するための複数の設定ボタン131(131a,131b,・・・)と、コピーの実行を指示するための実行ボタン132と、ホーム画面100に戻るためのキャンセルボタン(別の観点では、戻るボタン)133とを有する。設定ボタン131の数及び種類は任意である。図4の例では、設定ボタン131は、用紙選択ボタン131a、拡大/縮小ボタン131b、濃度ボタン131c、及びページ集約ボタン131dを含む。これらについては一般的なものであるから、説明を省略する。制御部50は、設定ボタン131に対する操作に応じてコピー条件を設定する。そして、実行ボタン132がタップされると、制御部50は、コピーを実行するように画像処理部3を制御する。ホーム画面100に戻るためのボタンがタップされる、又は一定の時間が経過すると、制御部50は、コピー画面130からホーム画面100に切り替えるように表示部41aを制御する。
【0031】
なお、上記の説明とは異なり、制御部50は、機能ボタン111がタップされたときに、画像処理(例えばコピー)を実行するように画像処理部3を制御してもよい。画像処理の条件(例えばコピーの設定内容)は、当該条件を設定するための専用の機能ボタン111がタップされ、処理条件を設定する専用の画面が表示され、その画面において行われてもよい。
【0032】
一方、図3に示す履歴領域120は、過去に実行した画像処理の履歴を示す表示領域である。履歴領域120の位置、形状及び面積は任意である。図3の例では、履歴領域120は、横方向を長手方向とする矩形状のホーム画面100において、横方向の一方側(図示の例では右側)に位置しており、上下方向を長手方向とする矩形状とされている。履歴領域120の幅は、ホーム画面100の幅に対して1/2未満又は1/3未満となっている。なお、ホーム画面100のうち、履歴領域120を除く大部分(例えば8割以上)は、メニュー領域110となっている。履歴領域120は、スクロールバー122によってスクロール可能であってもよい。スクロールされる方向が上下方向である一例を示しているが、スクロールされる方向が左右方向であってもよい。
【0033】
履歴領域120においてスクロールにより表示可能な最大の個別履歴ボタン121の数は、予め定められている。例えば、履歴領域120においては、完了済み画像処理ジョブのうち直近のnジョブ(n≧2)までの個別履歴ボタン121をスクロールによって表示可能である。図3の例では、履歴領域120において一度に表示可能な個別履歴ボタン121の数は、3つである。但し、履歴領域120において一度に表示可能な個別履歴ボタン121の数は2つであってもよいし、4つであってもよい。
【0034】
複数の個別履歴ボタン121(121a,121b,・・・)は、個別履歴ボタン121に対応する画像処理が実行された日時の順(すなわち、時系列順)で所定の方向に1列で並べられている。複数の個別履歴ボタン121の並び方向は任意である。複数の個別履歴ボタン121は、並び方向の一方側から他方側へ(図示の例では上方から下方へ)、新しい順に並べられてもよいし(図示の例)、古い順に並べられてもよいし、操作パネル40に対して所定の操作を行うことによって、新しい順及び古い順を切り替え可能であってもよい。なお、本実施形態の説明では、便宜上、新しい順に並べられることを前提とする。具体的には、最も新しい完了済み画像処理に対応する個別履歴ボタン(以下、「最も新しい個別履歴ボタン」とも称する)121aが最も上側に配置され、最も古い完了済み画像処理に対応する個別履歴ボタン(以下、「最も古い個別履歴ボタン」とも称する)121nが最も下側に配置される。
【0035】
機能ボタン111に対する操作又は個別履歴ボタン121に対する操作を経由して画像処理を実行したとき、制御部50は、その画像処理に係る新たな個別履歴ボタン121を追加する。個別履歴ボタン121を追加する元になった画像処理と、その個別履歴ボタン121に対する操作を経由して行われた新たな画像処理とが同じである場合においては、個別履歴ボタン121が新たに追加されてもよいし、操作された個別履歴ボタン121に対応する画像処理の実行日時が更新される(別の観点では個別履歴ボタン121の表示位置が変更される)だけであってもよい。ここでいう画像処理が同じとは、例えば、実行日時以外は同じであることであってよい。なお、個別履歴ボタン121に対する操作を経由して実行された画像処理については、本実施形態の説明とは異なり、個別履歴ボタン121が追加されなくてもよい。
【0036】
個別履歴ボタン121が生成される画像処理の種別は任意である。例えば、画像処理装置1が、メニュー領域110に例示した6つの機能を有していたとしても、その全てについて個別履歴ボタン121が生成される必要はない。例えば、「コピー」及び「プリント」(並びに「ボックス」での印刷)のように、画像処理装置1で印刷が行われる画像処理についてのみ、個別履歴ボタン121が生成されてもよい。また、例えば、「コピー」、「スキャン」、「FAX」及び「メール」のように、画像処理装置1でスキャンが行われる画像処理についてのみ、個別履歴ボタン121が生成されてもよい。また、例えば、「コピー」、「プリント」及び「スキャン」(並びに「ボックス」での印刷)のように、通信が行われない画像処理についてのみ、個別履歴ボタン121が生成されてもよい。
【0037】
他の機器(例えばPC)から通信部30へ印刷ジョブ等を含む信号が送信されて行われる画像処理については、個別履歴ボタン121が追加されてもよいし、追加されなくてもよい。追加される場合、例えば、PCから画像処理装置1へ印刷ジョブを送信したユーザが、画像処理装置1の前で印刷の失敗を確認したときに、個別履歴ボタン121を介して再印刷を行うことができる。
【0038】
上述のように、履歴領域120に表示可能な個別履歴ボタン121(スクロールによって表示されるものを含む)の数は、所定の上限値(n)以下に制限されている。従って、個別履歴ボタン121が追加されていき、個別履歴ボタン121の数が上限値に到達した後、更に新たな個別履歴ボタン121が追加されると、最も古い個別履歴ボタン121は削除される。換言すれば、最も古い個別履歴ボタン121は、表示不可能となる。なお、上限値(n)の具体的な値は任意であり、一例として、5個、10個又は20個である。また、上限値は、画像処理装置1の製造者によって設定され、画像処理装置1の管理者又はユーザによって変更不可能であってもよいし、画像処理装置1の管理者によって設定可能であってもよい。ユーザ毎に履歴領域120の表示態様を異ならせることが可能である態様では、上記上限値は、ユーザによって設定可能であってもよい。
【0039】
各個別履歴ボタン121は、対応する画像処理の情報を含んでいる(示している)。当該情報としては、例えば、画像処理が実行された日時、画像処理の種別、画像処理の条件(設定内容)、及び画像処理を行ったユーザ名が挙げられる。他の例としては、FAX機能及び/又はメール機能における通信先(送信先及び/又は受信先)が挙げられる。すなわち、各個別履歴ボタン121は、完了済み画像処理の種別、当該完了済み画像処理の設定内容、当該完了済み画像処理の処理日時、当該完了済み画像処理に対応するユーザ名、及び当該完了済み画像処理における送信先のうち、少なくとも1つの情報を示す。これにより、ユーザは、各個別履歴ボタン121が示す情報に基づいて、対応する完了済み画像処理を特定することが容易になる。
【0040】
各個別履歴ボタン121は、上述した画像処理に関する種々の情報(例えば日時、種別、設定内容及びユーザ名)のうち、少なくとも1つ以上を表示してもよい。個別履歴ボタン121内に画像処理の設定内容が表示される態様において、表示される具体的設定内容は適宜に選択されてよい。図3に示す個別履歴ボタン121aでは、色の設定内容(「カラー」又は「白黒」が例示)、倍率の設定(「100%」が例示)、用紙の設定内容(「A4」又は「自動」が例示)が例示されている。
【0041】
個別履歴ボタン121が含んでいる画像処理の情報の種類(換言すれば個別履歴ボタン121に表示される項目)は、個別履歴ボタン121同士で同一であってもよいし、異なっていてもよい。例えば、個別履歴ボタン121に表示される情報の種類は、画像処理の種別によって異なっていてもよい。より具体的には、画像処理の種別がコピーである個別履歴ボタン121は、通信先を表示するための項目を有さない一方で、画像処理の種別がFAX又はメールである個別履歴ボタン121は、通信先を表示するための項目を有してもよい。
【0042】
履歴領域120において、いずれかの個別履歴ボタン121に対する操作を操作部41bが受け付けると、制御部50は、その個別履歴ボタン121に対応する履歴情報を利用するための履歴利用画面210に切り替えるように表示部41aを制御する。図5は、実施形態に係る履歴領域120(履歴ボタン)の操作時の画面表示例を示す図である。図5の例では、過去に実行したFAXに関する個別履歴ボタン121bについて操作されたものとする。
【0043】
履歴利用画面210は、操作された履歴ボタンに対応する過去の画像処理の条件(設定内容)を初期値として、今回適用する条件を設定するための画面である。履歴利用画面210により、ユーザは、過去の設定内容を流用し、今回適用する設定内容を円滑且つ速やかに設定できる。このような履歴利用画面210の表示動作は、履歴領域120を用いる場合における一般的な表示動作である。図5の例では、履歴利用画面210は、履歴領域120を維持しつつ、ホーム画面100におけるメニュー領域110に対応する領域を履歴利用領域150として用いている。
【0044】
履歴利用領域150は、例えば、設定内容(ここでは、FAX条件)を設定するための複数の設定ボタン211(211a,211b,・・・)と、FAXの実行を指示するための実行ボタン212と、ホーム画面100に戻るための戻るボタン213とを有する。設定ボタン211は、自己に対応する設定項目の種類を示す情報を表示する。また、設定ボタン211は、自己に対応する項目における設定状態を示す情報を表示してもよい。図示の例では、設定ボタン211の上部に設定項目の種類が示されており、設定ボタン211の下部にその項目の現在の設定状態が示されている。設定ボタン211の数及び種類は任意である。ここでは、設定ボタン211は、宛先ボタン211a、片面/両面ボタン211b、濃度ボタン211c、及び宛先指定ボタン群211dを含む。これらについては一般的なものであるから、説明を省略する。宛先ボタン211a、片面/両面ボタン211b、及び濃度ボタン211cには、過去に実行したFAXにおける条件が初期値として表示されている。これらの初期値をそのまま流用する場合、ユーザは、実行ボタン212を操作(タップ)することで、過去に実行したFAXにおける条件と同じ条件でのFAXを円滑且つ速やかに実現できる。
【0045】
初期値に対して一部の条件を変更する場合、ユーザは、該当する設定ボタン211を操作することで一部条件を変更する。そして、実行ボタン212がタップされると、制御部50は、一部変更された条件でのFAXを実行するように画像処理部3を制御する。なお、ホーム画面100に戻るためのボタンがタップされる、又は一定の時間が経過すると、制御部50は、ホーム画面100に切り替えるよう表示部41aを制御する。また、上述した種々の部位のレイアウトは任意であり、図5は一例に過ぎない。
【0046】
なお、ホーム画面100において個別履歴ボタン121が選択されて履歴利用画面210に遷移したとき(遷移した直後)、種々の設定項目の初期設定は適宜なものとされてよい。例えば、個別履歴ボタン121に対応する画像処理の種別と同一の種別の画像処理については、個別履歴ボタン121に対応する画像処理が行われたときの設定が初期設定とされてよい。他の種別の画像処理についても、個別履歴ボタン121に対応する種別の画像処理と共通又は類似する項目については、個別履歴ボタン121に対応する画像処理が行われたときの設定が初期設定とされてよい。設定可能な項目(例えば処理条件)は、画像処理の種別に応じて変化するから、履歴利用画面210に表示される設定ボタン211(換言すれば設定項目)の数及び種類は変化してもよい。
【0047】
(グループ履歴ボタン)
図6は、実施形態に係るグループ履歴ボタン123について説明するための図である。以下の図面の記載においては、各ボタンで表示される内容を簡略化又は省略することがある。
【0048】
図6に示すように、履歴領域120には、完了済み画像処理を分類条件に従って分類して得られたグループを表示するグループ履歴ボタン123が個別履歴ボタン121と並んで配置される。グループ履歴ボタン123は、完了済み画像処理と1対1で対応付けられる個別履歴ボタン121とは異なり、同じ分類条件に合致する複数の完了済み画像処理からなるグループと対応付けられる。これにより、複数の完了済み画像処理を1つの履歴ボタンに対応付け、1つの履歴ボタンに対する操作によって複数の完了済み画像処理を指定することが可能になる。
【0049】
実施形態では、分類条件は、画像処理の処理日時である。すなわち、グループ履歴ボタン123は、画像処理の処理日時に応じて分類された複数の完了済み画像処理と対応付けられている。言い換えると、グループ履歴ボタン123は、過去の所定期間内における複数の完了済み画像処理と対応付けられている。これにより、1つの履歴ボタンに対する操作によって、過去の所定期間内における複数の完了済み画像処理を指定することが可能になる。
【0050】
グループ履歴ボタン123の外周部のデザインは、個別履歴ボタン121の外周部のデザインと異なる。図6の例では、グループ履歴ボタン123は、複数のボタンが重ねられたデザインを有する。これにより、ユーザは、グループ履歴ボタン123の外周部のデザインに基づいて、グループ履歴ボタン123を個別履歴ボタン121と区別することが容易になる。グループ履歴ボタン123は、少なくとも外周部のデザインが個別履歴ボタン121とは異なっていればよい。そのため、グループ履歴ボタン123の全体的なデザインが個別履歴ボタン121の外周部のデザインと異なっていてもよい。例えば、グループ履歴ボタン123の色が、個別履歴ボタン121の色と異なっていてもよい。
【0051】
グループ履歴ボタン123で表示する画像処理に関する情報は、個別履歴ボタン121と同様であってもよい。グループ履歴ボタン123は、当該グループに属する複数の完了済み画像処理のうち1つの完了済み画像処理に関する情報(例えば日時、種別、設定内容及びユーザ名)を表示してもよい。例えば、グループ履歴ボタン123では、当該1つの完了済み画像処理の設定内容が表示される。
【0052】
表示部41aは、当該分類条件を示す情報であってグループ履歴ボタン123と対応付けられた分類情報124を履歴領域120において表示する。これにより、ユーザは、表示された分類情報124に基づいて、グループ履歴ボタン123が示すグループを把握可能になる。図6の例では、分類情報124は、グループ履歴ボタン123の周辺、具体的には、グループ履歴ボタン123の上側においてグループ履歴ボタン123に沿って配置される。分類情報124を、グループ履歴ボタン123の内部ではなく、グループ履歴ボタン123の周辺に配置することにより、グループ履歴ボタン123自体をシンプルな表示にすることが可能である。但し、分類情報124は、グループ履歴ボタン123の内部に配置されてもよい。
【0053】
上述のように、履歴領域120には、画像処理が発生した時系列順で複数の個別履歴ボタン121が並べて配置される。表示部41aは、最も新しい個別履歴ボタン121aを含む所定数(例えば、3つ)の個別履歴ボタン121を履歴領域120で表示する初期状態において、履歴領域120に対する所定操作(例えば、下方向へのスクロール操作)を操作部41bが受け付けたことに応じて、最も古い個別履歴ボタン121nを含む所定数の個別履歴ボタン121を履歴領域120で表示する。実施形態では、グループ履歴ボタン123は、最も古い個別履歴ボタン121nと並べて配置される。すなわち、分類条件が画像処理の処理日時である場合において、グループ履歴ボタン123は、複数の個別履歴ボタン121の末尾の位置に配置される。履歴領域120で表示可能な個別履歴ボタン121の上限値がn(例えば、10)である場合において、グループ履歴ボタン123は、n番目に配置されてもよいし、n+1番目に配置されてもよい。
【0054】
また、上述のように、履歴領域120においては、完了済み画像処理ジョブのうち直近のnジョブまでの個別履歴ボタン121をスクロールによって表示可能である。グループ履歴ボタン123は、直近のnジョブよりも過去の複数の完了済み画像処理ジョブと対応付けられる。図6の例では、直近のnジョブのうち最も古い完了済み画像処理は、「5/5 10:00」に実行された「FAX」である。それよりも過去の複数の完了済み画像処理ジョブは、グループ履歴ボタン123に纏められている。具体的には、グループ履歴ボタン123に対応する分類条件は、「5/4 18:00以前」であり、「5/4 18:00以前」に実行された各完了済み画像処理ジョブがグループ履歴ボタン123と対応付けられている。
【0055】
表示部41aは、グループ履歴ボタン123を選択する操作(例えば、タップ)を操作部41bが受け付けたことに応じて、当該選択されたグループ履歴ボタン123と対応付けられた各完了済み画像処理の個別履歴ボタン126を展開表示する。
【0056】
図7は、実施形態に係るグループ履歴ボタン123がタップされた場合の画面表示例を示す図である。本表示例では、展開表示される個別履歴ボタン126は、メニュー領域110において複数の機能ボタン111に重畳して配置される。例えば、表示部41aは、グループ履歴ボタン123がタップされると、メニュー領域110上にポップアップ領域115を表示する。ポップアップ領域115のサイズは、メニュー領域110のサイズよりも小さい。このようなポップアップ表示により、ユーザは、展開表示される個別履歴ボタン126を円滑に操作できる。
【0057】
ポップアップ領域115には、グループ履歴ボタン123と対応付けられた各完了済み画像処理の個別履歴ボタン126が配列されている。複数の個別履歴ボタン126(126a,126b,・・・)は、個別履歴ボタン126に対応する画像処理が実行された日時の順(すなわち、時系列順)で所定の方向に1列で並べられている。複数の個別履歴ボタン126の並び方向は任意である。複数の個別履歴ボタン126は、並び方向の一方側から他方側へ(図示の例では上方から下方へ)、新しい順に並べられてもよいし(図示の例)、古い順に並べられてもよいし、操作パネル40に対して所定の操作を行うことによって、新しい順及び古い順を切り替え可能であってもよい。なお、本実施形態の説明では、ポップアップ領域115における個別履歴ボタン126は、履歴領域120における履歴ボタンと同様に、新しい順に並べられる。具体的には、最も新しい個別履歴ボタン126aが最も上側に配置され、最も古い個別履歴ボタン126nが最も下側に配置される。ポップアップ領域115は、スクロールバー127によってスクロール可能であってもよい。スクロールされる方向が上下方向である一例を示しているが、スクロールされる方向が左右方向であってもよい。ポップアップ領域115においてスクロールにより表示可能な最大の個別履歴ボタン126の数は、予め定められていてもよい。
【0058】
ポップアップ領域115に配置された個別履歴ボタン126がタップされた場合の動作は、履歴領域120に配置された個別履歴ボタン121がタップされた場合の動作と同様である。すなわち、ポップアップ領域115において、いずれかの個別履歴ボタン126に対するタップを操作部41bが受け付けると、表示部41aは、その個別履歴ボタン126に対応する履歴情報を利用するための履歴利用画面210に切り替える。
【0059】
図8は、実施形態に係るグループ履歴ボタン123がタップされた場合の他の画面表示例を示す図である。本表示例では、展開表示される個別履歴ボタン126は、メニュー領域110において複数の機能ボタン111に代えて配置される。例えば、表示部41aは、グループ履歴ボタン123がタップされると、グループ履歴ボタン123と対応付けられた各完了済み画像処理の個別履歴ボタン126をメニュー領域110に配置(配列)する。展開表示される個別履歴ボタン126を、メニュー領域110において複数の機能ボタン111に代えて配置することにより、より多くの個別履歴ボタン126を一度に表示することが可能である。
【0060】
ここでは、個別履歴ボタン126が2列に配列される一例を示しているが、個別履歴ボタン126のサイズやメニュー領域110のサイズに応じて、個別履歴ボタン126が1列又は3列に配列されてもよい。この場合のメニュー領域110は、スクロールバー127によってスクロール可能であってもよい。スクロールされる方向が上下方向である一例を示しているが、スクロールされる方向が左右方向であってもよい。
【0061】
メニュー領域110に配置された個別履歴ボタン126がタップされた場合の動作は、履歴領域120に配置された個別履歴ボタン121がタップされた場合の動作と同様である。すなわち、メニュー領域110において、いずれかの個別履歴ボタン126に対するタップを操作部41bが受け付けると、表示部41aは、その個別履歴ボタン126に対応する履歴情報を利用するための履歴利用画面210に切り替える。
【0062】
上述の表示例では、展開表示される個別履歴ボタン126がメニュー領域110に配置される。しかしながら、展開表示される個別履歴ボタン126は、履歴領域120に配置されてもよい。その場合、複数の個別履歴ボタン121に続けて、複数の個別履歴ボタン126が時系列順で履歴領域120に配列される。展開表示される個別履歴ボタン126を履歴領域120に配置することにより、個別履歴ボタン126が履歴に該当することをユーザが把握しやすくなる。
【0063】
図9は、実施形態に係るグループ履歴ボタン123がタップされた場合の他の画面表示例を示す図である。本表示例では、展開表示される個別履歴ボタン126は、グループ履歴ボタン123が配置される元の履歴領域120aとは別に設けられる新たな履歴領域120bに配置される。ここで、新たな履歴領域120bは、履歴領域120aと並んで表示される。新たな履歴領域120bを元の履歴領域120aと並べて表示することにより、元の履歴領域120aから新たな履歴領域120bへのユーザの視線の移動量及び指の移動量を少なくすることができる。
【0064】
例えば、表示部41aは、グループ履歴ボタン123がタップされると、グループ履歴ボタン123が配置される元の履歴領域120aを左側に移動し、元の履歴領域120aが配置されていた位置に新たな履歴領域120bを配置する。そして、表示部41aは、グループ履歴ボタン123と対応付けられた各完了済み画像処理の個別履歴ボタン126を新たな履歴領域120bに配置(配列)する。但し、元の履歴領域120aと新たな履歴領域120bとの位置関係が逆であってもよい。
【0065】
ここでは、新たな履歴領域120bにおいて個別履歴ボタン126が1列に配列される一例を示しているが、個別履歴ボタン126のサイズやメニュー領域110のサイズに応じて、個別履歴ボタン126が2列以上に配列されてもよい。新たな履歴領域120bは、スクロールバー127によってスクロール可能であってもよい。スクロールされる方向が上下方向である一例を示しているが、スクロールされる方向が左右方向であってもよい。
【0066】
新たな履歴領域120bに配置された個別履歴ボタン126がタップされた場合の動作は、履歴領域120に配置された個別履歴ボタン121がタップされた場合の動作と同様である。すなわち、新たな履歴領域120bにおいて、いずれかの個別履歴ボタン126に対するタップを操作部41bが受け付けると、表示部41aは、その個別履歴ボタン126に対応する履歴情報を利用するための履歴利用画面210に切り替える。
【0067】
(画像処理装置の制御フロー)
図10は、実施形態に係る画像処理装置1の制御フローを示す図である。
【0068】
ステップS1において、制御部50は、画像処理の種別に対応した複数の機能ボタン111が配列されたメニュー領域110と、完了済み画像処理に対応した複数の履歴ボタンが配列された履歴領域120とを並べて表示するように表示部41aを制御する。
【0069】
ステップS2において、操作部41bは、メニュー領域110及び履歴領域120のそれぞれに配置された各ボタンに対する操作(例えば、タップ)を受け付ける。
【0070】
履歴領域120に配置された履歴ボタン(個別履歴ボタン121又はグループ履歴ボタン123)以外のボタンに対する操作を操作部41bが受け付けた場合(ステップS3:NO)、制御部50は、操作されたボタンに応じた通常の処理(すなわち、一般的な処理)を実行する。
【0071】
個別履歴ボタン121を選択する操作を操作部41bが受け付けた場合(ステップS5:NO)、ステップS8において、制御部50は、選択された個別履歴ボタン121に応じた処理を実行する。具体的には、制御部50は、選択された個別履歴ボタン121に対応する履歴情報を利用するための履歴利用画面210に切り替えるように表示部41aを制御する。
【0072】
グループ履歴ボタン123を選択する操作を操作部41bが受け付けた場合(ステップS5:YES)、ステップS6において、制御部50は、当該選択されたグループ履歴ボタン123と対応付けられた各完了済み画像処理の個別履歴ボタン126を展開表示するように表示部41aを制御する。ステップS7において、操作部41bは、展開表示された個別履歴ボタン126のいずれかを選択する操作を受け付ける。ステップS8において、制御部50は、選択された個別履歴ボタン126に応じた処理を実行する。具体的には、制御部50は、選択された個別履歴ボタン126に対応する履歴情報を利用するための履歴利用画面210に切り替えるように表示部41aを制御する。
【0073】
(実施形態のまとめ)
実施形態に係る画像処理装置1の操作パネル40において、表示部41aは、画像処理の種別に対応した複数の機能ボタン111が配列されたメニュー領域110と、完了済み画像処理に対応した複数の履歴ボタンが配列された履歴領域120とを並べて表示する。操作部41bは、メニュー領域110及び履歴領域120のそれぞれに配置された各ボタンに対する操作を受け付ける。履歴領域120には、完了済み画像処理の情報を画像処理ごとに個別に表示する個別履歴ボタン121と、完了済み画像処理を分類条件に従って分類して得られたグループを表示するグループ履歴ボタン123と、が並んで配置される。表示部41aは、当該分類条件を示す情報であってグループ履歴ボタン123と対応付けられた分類情報124を履歴領域120において表示する。これにより、履歴ボタンを利用するユーザの利便性をさらに高めることが可能である。
【0074】
(グループ履歴ボタンに関する第1変更例)
図11は、本変更例に係るグループ履歴ボタン123について説明するための図である。
【0075】
本変更例では、グループ履歴ボタン123は、第1分類条件に従って分類された各完了済み画像処理と対応付けられている。表示部41aは、グループ履歴ボタン123と対応付けられた各完了済み画像処理を第2分類条件に従って分類したサブグループを示すサブグループ履歴ボタン125(125a,125a,125c)をグループ履歴ボタン123内で表示する。
【0076】
図示の例では、第1分類条件は、画像処理の処理日時、具体的には、月別の履歴である。表示部41aは、第1分類条件を示す分類情報124aをグループ履歴ボタン123の内部であって、サブグループ履歴ボタン125の外部で表示する。第2分類条件は、第1分類条件よりも詳細な条件、具体的には、「4/1~5/4」、「3/1~3/31」、「2/1~2/28」である。表示部41aは、第2分類条件を示す分類情報124b,124c,124dをサブグループ履歴ボタン125a,125a,125cの内部で表示する。
【0077】
グループ履歴ボタン123に対する左右のフリック操作により、期間の選択肢、すなわち、表示するサブグループ履歴ボタン125を変更可能である。グループ履歴ボタン123には、左右のフリック操作が可能であることを示す三角形のシンボル画像が付与されている。当該シンボル画像をタッチすることにより左右のスクロールが可能であってもよい。図示の例では、グループ履歴ボタン123に対する右方向へのフリック操作又はスクロール操作により、より過去の期間に対応するサブグループ履歴ボタン125がグループ履歴ボタン123内で表示される。なお、図示の例では、グループ履歴ボタン123内で1度に表示されるサブグループ履歴ボタン125が3つであるが、グループ履歴ボタン123内で1度に表示されるサブグループ履歴ボタン125が1つ又は2つであってもよいし、4つ以上であってもよい。
【0078】
表示部41aは、いずれかのサブグループ履歴ボタン125を選択する操作(例えば、タップ)を操作部41bが受け付けたことに応じて、当該選択されたサブグループ履歴ボタン125と対応付けられた各完了済み画像処理の個別履歴ボタン126を展開表示する。個別履歴ボタン126を展開表示する方法については、上述の実施形態と同様である。
【0079】
本変更例によれば、サブグループ履歴ボタン125(125a,125a,125c)をグループ履歴ボタン123内で表示することにより、サブグループ履歴ボタン125の選択により、展開表示される個別履歴ボタン126を絞り込むことが可能である。そのため、履歴ボタンを利用するユーザの利便性をさらに高めることが可能である。
【0080】
(グループ履歴ボタンに関する第2変更例)
図12は、本変更例に係るグループ履歴ボタン123について説明するための図である。
【0081】
本変更例では、分類条件は、画像処理の種別である。すなわち、グループ履歴ボタン123は、画像処理の種別に応じて分類された複数の完了済み画像処理と対応付けられている。言い換えると、グループ履歴ボタン123は、画像処理装置1の機能別の完了済み画像処理と対応付けられている。これにより、履歴ボタンに対する操作によって、過去の複数の完了済み画像処理を機能別に指定することが可能になる。
【0082】
図示の例では、グループ履歴ボタン123は、第1分類条件に従って分類された各完了済み画像処理と対応付けられている。表示部41aは、グループ履歴ボタン123と対応付けられた各完了済み画像処理を第2分類条件に従って分類したサブグループを示すサブグループ履歴ボタン125(125a,125a,125c)をグループ履歴ボタン123内で表示する。
【0083】
ここでは、第1分類条件は、画像処理の種別、具体的には、機能別の履歴である。表示部41aは、第1分類条件を示す分類情報124aをグループ履歴ボタン123の内部であって、サブグループ履歴ボタン125の外部で表示する。第2分類条件は、第1分類条件よりも詳細な条件、具体的には、「コピー」、「FAX」、「スキャン」である。表示部41aは、第2分類条件を示す分類情報124b,124c,124dをサブグループ履歴ボタン125a,125a,125cの内部で表示する。
【0084】
グループ履歴ボタン123に対する左右のフリック操作により、画像処理の種別の選択肢、すなわち、表示するサブグループ履歴ボタン125を変更可能である。グループ履歴ボタン123には、左右のフリック操作が可能であることを示す三角形のシンボル画像が付与されている。当該シンボル画像をタッチすることにより左右のスクロールが可能であってもよい。図示の例では、グループ履歴ボタン123に対する右方向へのフリック操作又はスクロール操作により、他の機能(例えば、メール、ボックス保存等)に対応するサブグループ履歴ボタン125がグループ履歴ボタン123内で表示される。なお、図示の例では、グループ履歴ボタン123内で1度に表示されるサブグループ履歴ボタン125が3つであるが、グループ履歴ボタン123内で1度に表示されるサブグループ履歴ボタン125が1つ又は2つであってもよいし、4つ以上であってもよい。
【0085】
表示部41aは、いずれかのサブグループ履歴ボタン125を選択する操作(例えば、タップ)を操作部41bが受け付けたことに応じて、当該選択されたサブグループ履歴ボタン125と対応付けられた各完了済み画像処理の個別履歴ボタン126を展開表示する。個別履歴ボタン126を展開表示する方法については、上述の実施形態と同様である。
【0086】
図12では、グループ履歴ボタン123は、履歴領域120において、時系列順の末尾の位置に配置されている。その場合、グループ履歴ボタン123を表示するために、履歴領域120について下方向へのスクロール操作を行うことが必要になり得る。そのため、本変更例では、図13に示すように、グループ履歴ボタン123は、履歴領域120において、時系列順の先頭の位置に配置されていてもよい。すなわち、分類条件が画像処理の種別である場合、グループ履歴ボタン123は、最も新しい個別履歴ボタン121aと並べて配置されてもよい。これにより、グループ履歴ボタン123をユーザがより容易に選択可能になる。
【0087】
本変更例によれば、グループ履歴ボタン123を機能別に完了済み画像処理と対応付けることができるため、ユーザが所望の機能の完了済み画像処理を指定することが容易になる。
【0088】
(グループ履歴ボタンに関する第3変更例)
図14は、本変更例に係るグループ履歴ボタン123について説明するための図である。
【0089】
本変更例では、分類条件は、画像処理に対応するユーザ名である。すなわち、グループ履歴ボタン123は、画像処理に対応するユーザ名に応じて分類された複数の完了済み画像処理と対応付けられている。言い換えると、グループ履歴ボタン123は、画像処理装置1におけるユーザ別の完了済み画像処理と対応付けられている。これにより、履歴ボタンに対する操作によって、過去の複数の完了済み画像処理をその画像処理を行ったユーザ別に指定することが可能になる。
【0090】
図示の例では、グループ履歴ボタン123は、第1分類条件に従って分類された各完了済み画像処理と対応付けられている。表示部41aは、グループ履歴ボタン123と対応付けられた各完了済み画像処理を第2分類条件に従って分類したサブグループを示すサブグループ履歴ボタン125(125a,125a,125c)をグループ履歴ボタン123内で表示する。
【0091】
ここでは、第1分類条件は、画像処理に対応するユーザ名、具体的には、ユーザ別の履歴である。表示部41aは、第1分類条件を示す分類情報124aをグループ履歴ボタン123の内部であって、サブグループ履歴ボタン125の外部で表示する。第2分類条件は、第1分類条件よりも詳細な条件、具体的には、「イトウ」、「カトウ」、「サトウ」である。表示部41aは、第2分類条件を示す分類情報124b,124c,124dをサブグループ履歴ボタン125a,125a,125cの内部で表示する。
【0092】
グループ履歴ボタン123に対する左右のフリック操作により、ユーザ名の選択肢、すなわち、表示するサブグループ履歴ボタン125を変更可能である。グループ履歴ボタン123には、左右のフリック操作が可能であることを示す三角形のシンボル画像が付与されている。当該シンボル画像をタッチすることにより左右のスクロールが可能であってもよい。図示の例では、グループ履歴ボタン123に対する右方向へのフリック操作又はスクロール操作により、他のユーザに対応するサブグループ履歴ボタン125がグループ履歴ボタン123内で表示される。なお、図示の例では、グループ履歴ボタン123内で1度に表示されるサブグループ履歴ボタン125が3つであるが、グループ履歴ボタン123内で1度に表示されるサブグループ履歴ボタン125が1つ又は2つであってもよいし、4つ以上であってもよい。
【0093】
表示部41aは、いずれかのサブグループ履歴ボタン125を選択する操作(例えば、タップ)を操作部41bが受け付けたことに応じて、当該選択されたサブグループ履歴ボタン125と対応付けられた各完了済み画像処理の個別履歴ボタン126を展開表示する。個別履歴ボタン126を展開表示する方法については、上述の実施形態と同様である。
【0094】
図14では、グループ履歴ボタン123は、履歴領域120において、時系列順の末尾の位置に配置されている。その場合、グループ履歴ボタン123を表示するために、履歴領域120について下方向へのスクロール操作を行うことが必要になり得る。そのため、本変更例では、図15に示すように、グループ履歴ボタン123は、履歴領域120において、時系列順の先頭の位置に配置されていてもよい。すなわち、分類条件がユーザ名である場合、グループ履歴ボタン123は、最も新しい個別履歴ボタン121aと並べて配置されてもよい。これにより、グループ履歴ボタン123をユーザがより容易に選択可能になる。
【0095】
本変更例によれば、グループ履歴ボタン123をユーザ別に完了済み画像処理と対応付けることができるため、所望のユーザの完了済み画像処理を指定することが容易になる。
【0096】
なお、本変更例では、ユーザ認証等により、画像処理装置1を操作するユーザを識別可能であることを前提としている。あるユーザのサブグループ履歴ボタン125が選択された場合、表示部41aは、当該ユーザの認証情報(例えば、ID、パスワード)を入力させるためのオブジェクトを表示してもよい。表示部41aは、そのようなユーザ認証に成功した場合に限り展開表示を行ってもよい。
【0097】
(グループ履歴ボタンに関する第4変更例)
図16は、本変更例に係るグループ履歴ボタン123について説明するための図である。
【0098】
本変更例では、表示部41aは、完了済み画像処理を互いに異なる分類条件に応じて分類した複数のグループ履歴ボタン123を履歴領域120において表示する。図示の例では、2つのグループ履歴ボタン123a及び123bを表示する一例を示しているが、3つ以上のグループ履歴ボタン123を履歴領域120において表示してもよい。表示部41aは、複数のグループ履歴ボタン123(123a及び123b)のそれぞれについて、対応する分類条件を示す分類情報124(124a及び124b)を表示する。
【0099】
図示の例では、グループ履歴ボタン123aの分類条件は、過去の履歴(コピー)、具体的には、5/9 10:00以前のコピーの履歴である。すなわち、グループ履歴ボタン123aは、5/9 10:00以前の各コピーと対応付けられている。一方、グループ履歴ボタン123bの分類条件は、過去の履歴(FAX)、具体的には、5/7 9:00以前のFAXの履歴である。すなわち、グループ履歴ボタン123bは、5/7 9:00以前の各FAXと対応付けられている。
【0100】
表示部41aは、いずれかのグループ履歴ボタン123を選択する操作(例えば、タップ)を操作部41bが受け付けたことに応じて、当該選択されたグループ履歴ボタン123と対応付けられた各完了済み画像処理の個別履歴ボタン126を展開表示する。個別履歴ボタン126を展開表示する方法については、上述の実施形態と同様である。
【0101】
本変更例によれば、グループ履歴ボタン123ごとに異なる分類条件を対応付けることにより、ユーザが所望の分類条件に対応するグループ履歴ボタン123を選択することが可能になり、ユーザの利便性をさらに高めることが可能である。
【0102】
(グループ履歴ボタンに関する第5変更例)
図17は、本変更例に係るグループ履歴ボタン123について説明するための図である。
【0103】
本変更例では、操作部41bは、図17(a)に示すように、履歴領域120に情報が表示される完了済み画像処理を抽出する抽出条件を指定する操作をユーザから受け付ける。図示の例では、履歴領域120には、その上部に、画像処理の種別を抽出条件として指定するためのボタン128(128a乃至128d)が配置されている。或いは、履歴領域120には、その上部に、ユーザ名を抽出条件として指定するためのボタン128(128a乃至128d)が配置されていてもよい。
【0104】
なお、グループ履歴ボタン123の分類条件は、画像処理の日時、具体的には、「5/4 18:00以前」である。すなわち、グループ履歴ボタン123には、「5/4 18:00以前」の各完了済み画像処理が対応付けられている。
【0105】
図示の例では、ボタン128aは、画像処理の種別として「全て」を選択するためのものであり、ボタン128bは、画像処理の種別として「コピー」を選択するためのものであり、ボタン128cは、画像処理の種別として「FAX」を選択するためのものであり、ボタン128dは、画像処理の種別として「スキャン」を選択するためのものである。ここでは、ボタン128c(FAX)がタップされたと仮定して説明を進める。
【0106】
図17(b)に示すように、表示部41aは、指定された抽出条件(ここでは、「FAX」)に合致する各完了済み画像処理と対応付けられた個別履歴ボタン121を履歴領域120で表示する。また、グループ履歴ボタン123は、グループ履歴ボタン123の分類条件及び抽出条件の両方に合致する各完了済み画像処理と対応付けられる。具体的には、制御部50は、「5/4 18:00以前」の各完了済み画像処理のうち「FAX」のみをグループ履歴ボタン123と対応付ける。このように、個別履歴ボタン121を画像処理の種別で絞り込む際に、グループ履歴ボタン123についても画像処理の種別を連動して絞り込む。
【0107】
表示部41aは、グループ履歴ボタン123を選択する操作(例えば、タップ)を操作部41bが受け付けたことに応じて、当該選択されたグループ履歴ボタン123と対応付けられた各完了済み画像処理の個別履歴ボタン126を展開表示する。具体的には、表示部41aは、「5/4 18:00以前」の「FAX」の個別履歴ボタン126を展開表示する。展開表示の方法については、上述の実施形態と同様である。
【0108】
本変更例によれば、個別履歴ボタン121を画像処理の種別で絞り込む際に、グループ履歴ボタン123についても画像処理の種別を連動して絞り込むことが可能である。そのため、履歴ボタンを利用するユーザの利便性をさらに高めることが可能である。
【0109】
(グループ履歴ボタンに関する第6変更例)
図18乃至図20は、本変更例に係るグループ履歴ボタン123について説明するための図である。
【0110】
まず、図18に示すように、操作部41bは、展開表示される個別履歴ボタン126を絞り込むための絞り込み条件を指定する操作をユーザから受け付ける。例えば、グループ履歴ボタン123に対する長押し操作を操作部41bが受け付けると、表示部41aは、絞り込み条件を指定するためのポップアップ領域141を表示する。ポップアップ領域141には、絞り込み条件として、処理日時(時期)を選択するためのボタン141aと、画像処理の種別(機能)を選択するためのボタン141bと、ユーザ(ユーザ名)を選択するためのボタン141cとが配置されている。ここでは、ボタン141aがタップされたと仮定して説明を進める。但し、ポップアップ領域141において、2以上のボタン141(すなわち、2以上の条件)を選択可能であってもよい。
【0111】
次に、図19に示すように、表示部41aは、処理日時(時期)を指定するためのポップアップ領域142を表示する。ポップアップ領域142には、開始日及び終了日を指定するためのオブジェクト142a乃至142cが配置されている。操作部41bは、これらのオブジェクト142a乃至142cに対する処理日時(時期)を指定する操作を受け付ける。ここでは、「2022/01/01~01/31」が絞り込み条件して指定されたと仮定して説明を進める。
【0112】
次に、図20に示すように、表示部41aは、グループ履歴ボタン123と対応付けられた完了済み画像処理のうち、指定された絞り込み条件に合致する各完了済み画像処理の個別履歴ボタン126を展開表示する。展開表示の方法については上述の実施形態と同様であるが、図示の例では、個別履歴ボタン126は、メニュー領域110において機能ボタン111に代えて配置されている。
【0113】
本変更例によれば、展開表示される個別履歴ボタン126を絞り込むことが可能であるため、履歴ボタンを利用するユーザの利便性をさらに高めることが可能である。
【0114】
(その他の実施形態)
上述の実施形態及びその変更例において、操作部41bは、グループ履歴ボタン123についての分類条件を指定する設定操作をユーザから受け付けてもよい。制御部50は、当該設定操作に応じてグループを設定してもよい。例えば、制御部50は、分類条件として処理日時を指定する設定操作を操作部41bがユーザから受け付けたことに応じて、処理日時に応じて分類された各完了済み画像処理をグループ履歴ボタン123と対応付けてもよい。或いは、制御部50は、分類条件として画像処理の種別を指定する設定操作を操作部41bがユーザから受け付けたことに応じて、画像処理の種別に応じて分類された各完了済み画像処理をグループ履歴ボタン123と対応付けてもよい。或いは、制御部50は、分類条件としてユーザ名を指定する設定操作を操作部41bがユーザから受け付けたことに応じて、ユーザ名に応じて分類された各完了済み画像処理をグループ履歴ボタン123と対応付けてもよい。
【0115】
上述の実施形態における動作フローは、必ずしもフロー図に記載された順序に沿って時系列に実行されなくてよい。例えば、動作におけるステップは、フロー図として記載した順序と異なる順序で実行されても、並列的に実行されてもよい。また、動作におけるステップの一部が削除されてもよく、さらなるステップが処理に追加されてもよい。
【0116】
上述の実施形態に係る動作を画像処理装置1に実行させるプログラムが提供されてもよい。プログラムは、コンピュータ読取り可能媒体に記録されていてもよい。コンピュータ読取り可能媒体を用いれば、コンピュータ(画像処理装置1)にプログラムをインストールすることが可能である。ここで、プログラムが記録されたコンピュータ読取り可能媒体は、非一過性の記録媒体であってもよい。非一過性の記録媒体は、特に限定されるものではないが、例えば、CD-ROMやDVD-ROM等の記録媒体であってもよい。また、画像処理装置1が行う各処理を実行する回路を集積化し、画像処理装置1の少なくとも一部を半導体集積回路(チップセット、SoC)として構成してもよい。
【0117】
本開示で使用する「に基づいて」、「に応じて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」、「のみに応じて」を意味しない。「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」及び「に少なくとも部分的に基づいて」の両方を意味する。同様に、「に応じて」という記載は、「のみに応じて」及び「に少なくとも部分的に応じて」の両方を意味する。また、「含む(include)」、「備える(comprise)」、及びそれらの変形の用語は、列挙する項目のみを含むことを意味せず、列挙する項目のみを含んでもよいし、列挙する項目に加えてさらなる項目を含んでもよいことを意味する。また、本開示において使用されている用語「又は(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。さらに、本開示で使用した「第1」、「第2」などの呼称を使用した要素へのいかなる参照も、それらの要素の量又は順序を全般的に限定するものではない。これらの呼称は、2つ以上の要素間を区別する便利な方法として本明細書で使用され得る。したがって、第1及び第2の要素への参照は、2つの要素のみがそこで採用され得ること、又は何らかの形で第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことを意味しない。本開示において、例えば、英語でのa,an,及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、これらの冠詞は、文脈から明らかにそうではないことが示されていなければ、複数のものを含むものとする。
【0118】
以上、図面を参照して実施形態について詳しく説明したが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
【0119】
(付記)
上述の実施形態に関する特徴について付記する。
【0120】
(付記1)
画像処理の種別に対応した複数の機能ボタン111が配列されたメニュー領域110と、完了済み画像処理に対応した複数の履歴ボタンが配列された履歴領域120とを並べて表示する表示部41aと、
前記メニュー領域110及び前記履歴領域120のそれぞれに配置された各ボタンに対する操作を受け付ける操作部41bと、を有する操作パネル40を備え、
前記履歴領域120には、完了済み画像処理の情報を画像処理ごとに個別に表示する個別履歴ボタン121と、完了済み画像処理を分類条件に従って分類して得られたグループを表示するグループ履歴ボタン123と、が並んで配置され、
前記表示部41aは、前記分類条件を示す情報であって前記グループ履歴ボタン123と対応付けられた分類情報124を前記履歴領域120において表示する
画像処理装置1。
【0121】
(付記2)
前記分類条件は、画像処理の処理日時、画像処理の種別、及び画像処理に対応するユーザ名のいずれかである
付記1に記載の画像処理装置1。
【0122】
(付記3)
前記操作部41bは、前記分類条件を指定する設定操作をユーザから受け付け、
前記グループは、前記設定操作に応じて設定される
付記1又は2に記載の画像処理装置1。
【0123】
(付記4)
前記グループ履歴ボタン123の外周部のデザインは、前記個別履歴ボタン121の外周部のデザインと異なる
付記1乃至3のいずれかに記載の画像処理装置1。
【0124】
(付記5)
前記分類情報124は、前記グループ履歴ボタン123の内側又は前記グループ履歴ボタン123の周辺に配置される
付記1乃至4のいずれかに記載の画像処理装置1。
【0125】
(付記6)
前記履歴領域120には、画像処理が発生した時系列順で複数の個別履歴ボタン121が並べて配置され、
前記表示部41aは、最も新しい個別履歴ボタン121aを含む所定数の個別履歴ボタン121を前記履歴領域120で表示する初期状態において、前記履歴領域120に対する所定操作を前記操作部41bが受け付けたことに応じて、最も古い個別履歴ボタン121nを含む所定数の個別履歴ボタン121を前記履歴領域120で表示し、
前記グループ履歴ボタン123は、前記最も新しい個別履歴ボタン121a又は前記最も古い個別履歴ボタン121nと並べて配置される
付記1乃至5のいずれかに記載の画像処理装置1。
【0126】
(付記7)
前記分類条件が画像処理の処理日時である場合、前記グループ履歴ボタン123は、前記最も古い個別履歴ボタン121nと並べて配置される
付記6に記載の画像処理装置1。
【0127】
(付記8)
前記分類条件が画像処理の種別又は画像処理に対応するユーザ名である場合、前記グループ履歴ボタン123は、前記最も新しい個別履歴ボタン121aと並べて配置される
付記6又は7に記載の画像処理装置1。
【0128】
(付記9)
前記グループ履歴ボタン123は、第1分類条件に従って分類された各完了済み画像処理と対応付けられ、
前記表示部41aは、前記グループ履歴ボタン123と対応付けられた各完了済み画像処理を第2分類条件に従って分類したサブグループを示すサブグループ履歴ボタン125を前記グループ履歴ボタン123内で表示する
付記1乃至8のいずれかに記載の画像処理装置1。
【0129】
(付記10)
完了済み画像処理を互いに異なる分類条件に応じて分類した複数のグループ履歴ボタン123を前記履歴領域120において表示する場合、前記表示部41aは、前記複数のグループ履歴ボタン123のそれぞれについて、対応する分類条件を示す前記分類情報124を表示する
付記1乃至9のいずれかに記載の画像処理装置1。
【0130】
(付記11)
前記操作部41bは、前記履歴領域120に情報が表示される完了済み画像処理を抽出する抽出条件を指定する操作をユーザから受け付け、
前記表示部41aは、前記抽出条件に合致する各完了済み画像処理と対応付けられた前記個別履歴ボタン121を前記履歴領域120で表示し、
前記グループ履歴ボタン123は、前記分類条件及び前記抽出条件の両方に合致する各完了済み画像処理と対応付けられる
付記1乃至10のいずれかに記載の画像処理装置1。
【0131】
(付記12)
前記表示部41aは、前記グループ履歴ボタン123を選択する操作を前記操作部41bが受け付けたことに応じて、当該選択されたグループ履歴ボタン123と対応付けられた各完了済み画像処理の個別履歴ボタン126を展開表示する
付記1乃至11のいずれかに記載の画像処理装置1。
【0132】
(付記13)
前記展開表示される前記個別履歴ボタン126は、前記メニュー領域110において前記複数の機能ボタン111に重畳して配置される
付記12に記載の画像処理装置1。
【0133】
(付記14)
前記展開表示される前記個別履歴ボタン126は、前記メニュー領域110において前記複数の機能ボタン111に代えて配置される
付記12に記載の画像処理装置1。
【0134】
(付記15)
前記展開表示される前記個別履歴ボタン126は、前記履歴領域120に配置される
付記12に記載の画像処理装置1。
【0135】
(付記16)
前記展開表示される前記個別履歴ボタン126は、前記履歴領域120とは別に設けられる新たな履歴領域120に配置される
付記12に記載の画像処理装置1。
【0136】
(付記17)
前記新たな履歴領域120は、前記履歴領域120と並んで表示される
付記16に記載の画像処理装置1。
【0137】
(付記18)
前記操作部41bは、前記展開表示される前記個別履歴ボタン126を絞り込むための絞り込み条件を指定する操作をユーザから受け付け、
前記表示部41aは、前記グループ履歴ボタン123と対応付けられた完了済み画像処理のうち、前記指定された絞り込み条件に合致する各完了済み画像処理の前記個別履歴ボタンを展開表示する
付記12乃至17のいずれかに記載の画像処理装置1。
【0138】
(付記19)
画像処理装置1を制御する制御方法であって、
画像処理の種別に対応した複数の機能ボタン111が配列されたメニュー領域110と、完了済み画像処理に対応した複数の履歴ボタンが配列された履歴領域120とを並べて操作パネル40で表示するステップS1と、
前記メニュー領域110及び前記履歴領域120のそれぞれに配置された各ボタンに対する操作を前記操作パネル40で受け付けるステップS2と、を備え、
前記履歴領域120には、完了済み画像処理の情報を画像処理ごとに個別に表示する個別履歴ボタン121と、完了済み画像処理を分類条件に従って分類して得られたグループを表示するグループ履歴ボタン123と、が並んで配置され、
前記表示するステップS1は、前記分類条件を示す情報であって前記グループ履歴ボタン123と対応付けられた分類情報124を前記履歴領域120において表示するステップを含む
制御方法。
【0139】
(付記20)
画像処理装置1に、
画像処理の種別に対応した複数の機能ボタン111が配列されたメニュー領域110と、完了済み画像処理に対応した複数の履歴ボタンが配列された履歴領域120とを並べて操作パネル40で表示するステップS1と、
前記メニュー領域110及び前記履歴領域120のそれぞれに配置された各ボタンに対する操作を前記操作パネル40で受け付けるステップS2と、を実行させ、
前記履歴領域120には、完了済み画像処理の情報を画像処理ごとに個別に表示する個別履歴ボタン121と、完了済み画像処理を分類条件に従って分類して得られたグループを表示するグループ履歴ボタン123と、が並んで配置され、
前記表示するステップS1は、前記分類条件を示す情報であって前記グループ履歴ボタン123と対応付けられた分類情報124を前記履歴領域120において表示するステップを含む
制御プログラム。
【符号の説明】
【0140】
1 :画像処理装置
3 :画像処理部
5 :バス
10 :プリンタ
20 :スキャナ
30 :通信部
40 :操作パネル
41 :タッチパネルディスプレイ
41a :表示部
41b :操作部
41c :物理ボタン
50 :制御部
60 :記憶部
71 :給紙トレイ
72 :排紙トレイ
73 :原稿台
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
【手続補正書】
【提出日】2023-01-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像処理の種別に対応した複数の機能ボタンが配列されたメニュー領域と、完了済み画像処理に対応した複数の履歴ボタンが配列された履歴領域とを並べて表示する表示部と、
前記メニュー領域及び前記履歴領域のそれぞれに配置された各ボタンに対する操作を受け付ける操作部と、を有する操作パネルを備え、
前記履歴領域には、完了済み画像処理の情報を画像処理ごとに個別に表示する個別履歴ボタンと、完了済み画像処理を分類条件に従って分類して得られたグループを表示するグループ履歴ボタンと、が並んで配置され、
前記分類条件は、画像処理の処理日時、又は画像処理に対応するユーザ名であり、
前記表示部は、前記分類条件を示す情報であって前記グループ履歴ボタンと対応付けられた分類情報を前記履歴領域において表示する
画像処理装置。
【請求項2】
前記操作部は、前記分類条件を指定する設定操作をユーザから受け付け、
前記グループは、前記設定操作に応じて設定される
請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記グループ履歴ボタンの外周部のデザインは、前記個別履歴ボタンの外周部のデザインと異なる
請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記分類情報は、前記グループ履歴ボタンの内側又は前記グループ履歴ボタンの周辺に配置される
請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記履歴領域には、画像処理が発生した時系列順で複数の個別履歴ボタンが並べて配置され、
前記表示部は、最も新しい個別履歴ボタンを含む所定数の個別履歴ボタンを前記履歴領域で表示する初期状態において、前記履歴領域に対する所定操作を前記操作部が受け付けたことに応じて、最も古い個別履歴ボタンを含む所定数の個別履歴ボタンを前記履歴領域で表示し、
前記グループ履歴ボタンは、前記最も新しい個別履歴ボタン又は前記最も古い個別履歴ボタンと並べて配置される
請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記分類条件が画像処理の処理日時である場合、前記グループ履歴ボタンは、前記最も古い個別履歴ボタンと並べて配置される
請求項に記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記分類条件が画像処理に対応するユーザ名である場合、前記グループ履歴ボタンは、前記最も新しい個別履歴ボタンと並べて配置される
請求項に記載の画像処理装置。
【請求項8】
画像処理装置を制御する制御方法であって、
画像処理の種別に対応した複数の機能ボタンが配列されたメニュー領域と、完了済み画像処理に対応した複数の履歴ボタンが配列された履歴領域とを並べて操作パネルで表示するステップと、
前記メニュー領域及び前記履歴領域のそれぞれに配置された各ボタンに対する操作を前記操作パネルで受け付けるステップと、を備え、
前記履歴領域には、完了済み画像処理の情報を画像処理ごとに個別に表示する個別履歴ボタンと、完了済み画像処理を分類条件に従って分類して得られたグループを表示するグループ履歴ボタンと、が並んで配置され、
前記分類条件は、画像処理の処理日時、又は画像処理に対応するユーザ名であり、
前記表示するステップは、前記分類条件を示す情報であって前記グループ履歴ボタンと対応付けられた分類情報を前記履歴領域において表示するステップを含む
制御方法。
【請求項9】
画像処理装置に、
画像処理の種別に対応した複数の機能ボタンが配列されたメニュー領域と、完了済み画像処理に対応した複数の履歴ボタンが配列された履歴領域とを並べて操作パネルで表示するステップと、
前記メニュー領域及び前記履歴領域のそれぞれに配置された各ボタンに対する操作を前記操作パネルで受け付けるステップと、を実行させ、
前記履歴領域には、完了済み画像処理の情報を画像処理ごとに個別に表示する個別履歴ボタンと、完了済み画像処理を分類条件に従って分類して得られたグループを表示するグループ履歴ボタンと、が並んで配置され、
前記分類条件は、画像処理の処理日時、又は画像処理に対応するユーザ名であり、
前記表示するステップは、前記分類条件を示す情報であって前記グループ履歴ボタンと対応付けられた分類情報を前記履歴領域において表示するステップを含む
制御プログラム。