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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024068920
(43)【公開日】2024-05-21
(54)【発明の名称】収容箱
(51)【国際特許分類】
   B65F 1/16 20060101AFI20240514BHJP
   B65D 43/26 20060101ALI20240514BHJP
   B65F 1/06 20060101ALI20240514BHJP
【FI】
B65F1/16
B65D43/26
B65F1/06 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022179603
(22)【出願日】2022-11-09
(71)【出願人】
【識別番号】000241496
【氏名又は名称】豊田鉄工株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106781
【弁理士】
【氏名又は名称】藤井 稔也
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 義則
(72)【発明者】
【氏名】宮下 長武
(72)【発明者】
【氏名】成瀬 敦康
【テーマコード(参考)】
3E023
3E084
【Fターム(参考)】
3E023GA01
3E023GB02
3E023GC01
3E023GD02
3E023GD04
3E023MA07
3E023MB01
3E023MB02
3E023MC02
3E084AA05
3E084AA14
3E084AA24
3E084AB10
3E084BA03
3E084CA03
3E084CB04
3E084CC03
3E084DA03
3E084DC03
3E084FA06
3E084GA08
3E084GB06
3E084GB12
3E084GB17
3E084LD30
(57)【要約】
【課題】操作性を向上することができる収容箱を提供する。
【解決手段】ごみ箱は、上部開口13を有するハウジング10と、上部開口13を開閉可能に構成された外蓋20と、ハウジング10の内部において外蓋20の下方に設けられ、ハウジング10内の下部空間S1と上部空間S2との連通状態を変更可能に構成された内蓋30とを備える。外蓋20は、外蓋20に対して下方への操作力が作用していない状態において上部開口13を閉塞する第1位置に位置するとともに、操作力が作用することで第1位置よりも下方の第2位置まで降下可能に設けられている。内蓋30は、常には、下部空間S1と上部空間S2との間を閉塞する閉塞位置にある。ごみ箱は、外蓋20が第1位置から第2位置に移動することに連動して、下部空間S1と上部空間S2との間を連通する連通位置に内蓋30を移動させる連動機構40を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部開口を有するハウジングと、
前記上部開口を開閉可能に構成された外蓋と、
前記ハウジングの内部において前記外蓋の下方に設けられ、前記ハウジング内の下部空間と上部空間との連通状態を変更可能に構成された内蓋と、を備え、
前記外蓋は、前記外蓋に対して下方への操作力が作用していない状態において前記上部開口を閉塞する第1位置に位置するとともに、前記操作力が作用することで前記第1位置よりも下方の第2位置まで降下可能に設けられており、
前記内蓋は、常には、前記下部空間と前記上部空間との間を閉塞する閉塞位置にあり、
前記外蓋が前記第1位置から前記第2位置に移動することに連動して、前記下部空間と前記上部空間との間を連通する連通位置に前記内蓋を移動させる連動機構を備える、
収容箱。
【請求項2】
前記ハウジングの前記上部開口の周縁部には、上下方向に交差して延びる軸線を中心に回動可能に構成されたロックレバーが設けられており、
前記ロックレバーは、前記第1位置にある前記外蓋に係合することで前記ハウジングに対して前記外蓋をロックする第1係合部と、前記第1係合部とは前記軸線を挟んで反対側に位置する第2係合部と、を有しており、
前記ハウジングの内部には、上方に向けて付勢される規制部材が設けられており、
前記第1係合部が前記外蓋と係合可能な位置まで前記軸線を中心に前記ロックレバーを回転付勢する付勢部材が設けられており、
前記規制部材は、前記外蓋が前記上部開口を開放している状態において前記第2係合部に係合することで前記第1係合部を前記外蓋に干渉しない位置に保持するように構成されており、
前記外蓋は、前記第1位置から前記第2位置に移動する際に、前記規制部材を下方に向けて押圧することで前記規制部材と前記第2係合部との係合状態を解除するように構成されている、
請求項1に記載の収容箱。
【請求項3】
一対の前記内蓋が上下方向に交差する方向において並んで設けられており、
一対の前記内蓋は、前記閉塞位置において互いに対向する一方、前記連通位置において互いに離れる対向部を有している、
請求項1または請求項2に記載の収容箱。
【請求項4】
前記対向部の各々は、互いに噛み合う噛合部を有する、
請求項3に記載の収容箱。
【請求項5】
前記対向部の各々は、互いに磁気吸着し合う吸着部が設けられている、
請求項3に記載の収容箱。
【請求項6】
前記連動機構は、
上下方向に移動可能に設けられ、前記外蓋の下面に当接することで前記外蓋を介して前記操作力により駆動される第1駆動部と、
上下方向に移動可能に設けられ、前記外蓋が前記第1位置から前記第2位置に移動する際に、前記第1駆動部よりも後に前記外蓋の下面に当接することで前記外蓋を介して前記操作力により駆動される第2駆動部と、
前記第1駆動部及び前記第2駆動部に係合され、前記操作力を一対の前記内蓋を前記閉塞位置から前記連通位置に移動させる駆動力に変換する変換機構と、を備えており、
前記第1駆動部の駆動に要する荷重が、前記第2駆動部の駆動に要する荷重よりも小さく設定されている、
請求項3に記載の収容箱。
【請求項7】
一対の前記内蓋は、前記対向部同士の対向方向に沿ってスライド可能に設けられている、
請求項3に記載の収容箱。
【請求項8】
一対の前記内蓋は、上下方向に交差して延びる一対の回動軸線を中心にそれぞれ回動可能に設けられている、
請求項3に記載の収容箱。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、収容箱に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、汚物を収容する汚物処理装置が記載されている。
汚物処理装置は、上部開口を有するハウジングと、上部開口を開閉可能に構成された蓋と、ハウジングの内部において蓋の下方に設けられ、ハウジング内の下部空間と上部空間との連通状態を変更可能に構成された閉鎖機構とを備えている。
【0003】
閉鎖機構は、ハウジングの内部に配置される袋を左右両側から挟むことで袋の中間部を閉じる一対の挟み部材と、挟み部材同士を近接及び離間させる駆動機構とを備えている。
ハウジングの外部には、駆動機構を操作する操作レバーが設けられている。
【0004】
こうした汚物処理装置では、使用者は、蓋を開けた後に、一対の挟み部材によって閉じられた袋の中間部上に汚物を載置する。その後、使用者は、蓋を閉じた後に、操作レバーを操作することで挟み部材同士を離間させる。これにより、袋の中間部が開放されることで汚物が落下して袋の内部に収容される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平7-133003号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載の汚物処理装置の場合、汚物を袋の内部に収容するために、蓋を閉じた後に操作レバーを操作する必要がある。このため、使用者は、蓋を閉じた後に蓋から手を離して操作レバーを操作することになる。その結果、操作手順が煩雑になるおそれがある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するための収容箱は、上部開口を有するハウジングと、前記上部開口を開閉可能に構成された外蓋と、前記ハウジングの内部において前記外蓋の下方に設けられ、前記ハウジング内の下部空間と上部空間との連通状態を変更可能に構成された内蓋と、を備え、前記外蓋は、前記外蓋に対して下方への操作力が作用していない状態において前記上部開口を閉塞する第1位置に位置するとともに、前記操作力が作用することで前記第1位置よりも下方の第2位置まで降下可能に設けられており、前記内蓋は、常には、前記下部空間と前記上部空間との間を閉塞する閉塞位置にあり、前記外蓋が前記第1位置から前記第2位置に移動することに連動して、前記下部空間と前記上部空間との間を連通する連通位置に前記内蓋を移動させる連動機構を備える。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、収容箱の第1実施形態の分解斜視図である。
図2図2は、図1の収容箱を構成する連動機構の分解斜視図である。
図3図3は、図1の3-3線に沿った断面図である。
図4図4は、図3に対応する図であって、外蓋が第1位置にある状態の断面図である。
図5図5は、第1実施形態の第1駆動部が押し込み操作された状態を示す断面図である。
図6図6は、第1実施形態の第2駆動部が押し込み操作された状態を示す断面図である。
図7図7は、第1実施形態の外蓋の第2位置を示す断面図である。
図8図8は、対向部を示す断面図である。
図9図9は、第2実施形態の連動機構を示す断面図である。
図10図10は、第2実施形態の連動機構の作用を示す断面図である。
図11図11は、第3実施形態の連動機構を示す断面図である。
図12図12は、第3実施形態の連動機構の作用を示す断面図である。
図13図13は、第4実施形態における収容箱を示す分解斜視図である。
図14図14は、第4実施形態の連動機構を示す分解斜視図である。
図15図15は、図13の15-15線に沿った断面図である。
図16図16は、第4実施形態の第1駆動部が押し込み操作された状態を示す断面図である。
図17図17は、第4実施形態の第2駆動部が押し込み操作された状態を示す断面図である。
図18図18は、第4実施形態のロック機構を示す斜視図である。
図19図19は、第4実施形態のロック機構を示す断面図である。
図20図20は、第4実施形態の規制部材が押し込み操作された状態を示す断面図である。
図21図21は、第4実施形態のロックレバーが外蓋をロックした状態を示す断面図である。
図22図22は、第5実施形態の連動機構を示す断面図である。
図23図23は、第5実施形態の連動機構の作用を示す断面図である。
図24図24は、第6実施形態の連動機構を示す断面図である。
図25図25は、第6実施形態の連動機構の作用を示す断面図である。
図26図26は、対向部の第1変更例を示す斜視図である。
図27図27は、対向部の第2変更例を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図1図8を参照して、収容箱を汚物用ごみ箱(以下、ごみ箱)として具体化した第1実施形態について説明する。
図1に示すように、ごみ箱は、ハウジング10と、外蓋20と、内蓋30と、連動機構40とを備えている。
【0010】
<ハウジング10>
図1に示すように、ハウジング10は、上部開口13を有している。
ハウジング10は、直方体形状であることが好ましい。
【0011】
ハウジング10は、平面視長方形状の底壁11と、底壁11の周縁の全周から上方に向かって延在するとともに上部開口13を形成する周壁12とを有している。
なお、以降において、底壁11の長辺方向及び短辺方向を、それぞれ単に長さ方向L及び幅方向Wとして説明する。
【0012】
また、収容箱は、長さ方向Lにおいて対称な構造を有している。このため、以降においては長さ方向Lにおける一側の構成について説明し、他側の構成については説明を省略することがある。
【0013】
周壁12は、長さ方向Lにおいて互いに対向する一対の第1周壁12aと、幅方向Wにおいて互いに対向する一対の第2周壁12bとを有している。
第2周壁12bの内面には、長さ方向Lに延びる遮蔽板部14aが突設されている。遮蔽板部14aは、上下方向Zにおいて互いに離間して一対設けられていることが好ましい。第2周壁12bの内面には、上下方向Zに延在するとともに遮蔽板部14a同士の間を連結する連結リブ14bが突設されている。連結リブ14bは、長さ方向Lにおいて互いに離間して複数設けられていることが好ましい。
【0014】
ハウジング10は、樹脂製であることが好ましい。
<外蓋20>
図1に示すように、外蓋20は、上部開口13を開閉可能に構成されている。
【0015】
外蓋20は、平面視長方形状の頂壁21と、頂壁21の周縁の全周から下方に向かって延在する側壁22とを有している。
側壁22は、外蓋20の外面を形成する外壁22aと、外壁22aの内側において溝部26を介して隣り合う内壁22bとを有している。溝部26は、下方に向かって開口している。溝部26には、周壁12の上端縁が挿入される。
【0016】
頂壁21の上面には、把手部27が設けられている。把手部27は、例えば頂壁21に凹設されていることが好ましい。本実施形態の把手部27は、長さ方向Lに延在するとともに、幅方向Wにおいて間隔をあけて一対設けられている。
【0017】
図4に示すように、外蓋20は、外蓋20に対して下方への操作力が作用していない状態において上部開口13を閉塞する第1位置P1に位置する。
一方、図7に示すように、外蓋20は、操作力が作用することで第1位置P1よりも下方の第2位置P2まで降下可能に設けられている。
【0018】
内壁22bには、後述する連動機構40の第1駆動部50の上端に当接する当接部25が設けられている。
<内蓋30>
図1に示すように、内蓋30は、ハウジング10の内部において外蓋20の下方に設けられ、ハウジング10内の下部空間S1と上部空間S2との連通状態を変更可能に構成されている。
【0019】
内蓋30は、常には、下部空間S1と上部空間S2との間を閉塞する閉塞位置にある。
内蓋30は、幅方向Wにおいて並んで設けられていることが好ましい。
一対の内蓋30は、基本的には幅方向Wにおいて対称な構造を有している。このため、以降においては幅方向Wにおける一側の内蓋30について説明し、他側の内蓋30については説明を省略することがある。また以降においては、閉塞位置にある内蓋30の構造について説明する。
【0020】
内蓋30は、底部31と、第1側部32と、一対の第2側部33とを有している。
底部31は、長さ方向L及び幅方向Wに沿って延在する平板状である。
第1側部32は、幅方向Wにおける底部31の外側に連なるとともに、外側ほど上側に位置するように設けられている。第1側部32は、幅方向Wの外側ほど上側に位置するように湾曲していることが好ましい。第1側部32の上端には、幅方向Wの外側に突出する突出部32aが設けられている。突出部32aは、長さ方向Lにおいて第1側部32の全体にわたって設けられていることが好ましい。
【0021】
一対の第2側部33は、底部31及び第1側部32の長さ方向Lにおける両端に設けられている。一対の第2側部33の外面には、上下方向Zに沿って延在する溝部33aが設けられている。なお、一対の第2側部33の内面には、溝部33aに対応する突出部33bが設けられている。
【0022】
内蓋30は、長さ方向Lに沿って延在する回動軸線Cを中心に回動可能に設けられている。回動軸線Cは、溝部33aを通って延在している。
ここで、一対の底部31には、閉塞位置において互いに対向する一方、下部空間S1と上部空間S2との間を連通する連通位置において互いに離れる対向部36が設けられている。
【0023】
図8に示すように、対向部36は、底部31から下方に向かって突出している。図8の右方の対向部36aの対向面には、図8の左方の対向部36に向かって突出する凸部37が設けられている。また、図8の左方の対向部36bの対向面には、凸部37が噛合される凹部38が設けられている。凸部37及び凹部38は、対向部36aの内面の長さ方向L全体にわたって延在していることが好ましい。
【0024】
なお、本実施形態では、凸部37及び凹部38によって噛合部が構成されている。
対向部36の各々には、互いに磁気吸着し合う永久磁石(以下、磁石39)が設けられている。磁石39は、幅方向Wにおいて互いに対向している。なお、磁石39が、本発明における吸着部である。
【0025】
図3に示すように、第1側部32と遮蔽板部14aとは、幅方向Wにおいて対向している。突出部32aの下面は、上側の遮蔽板部14aの上面と当接するとともに、第1側部32と遮蔽板部14aとの幅方向Wにおける隙間を覆っている。内蓋30と第2周壁312bとの間は、上下方向Zにおいて遮蔽板部14aによって遮蔽されている。また、突出部32aは、遮蔽板部14aによって、底壁11に向かって回動軸線Cを中心に回動することが規制されている。
【0026】
<連動機構40>
図2に示すように、連動機構40は、第1周壁12aの内面に設けられている。
図2及び図3に示すように、連動機構40は、ケース部41と、第1駆動部50と、第2駆動部60と、変換機構70とを備えている。
【0027】
連動機構40は、外蓋20が第1位置P1から第2位置P2に移動することに連動して、連通位置に内蓋30を移動させるように構成されている。
なお、連動機構40は、幅方向Wにおいて対称な構造を有している。このため、以降においては幅方向Wにおける一側の構成について説明し、他側の構成については説明を省略することがある。
【0028】
(ケース部41)
図2及び図3に示すように、ケース部41は、第1周壁12aの内面に突設された枠状である。
【0029】
ケース部41は、下壁42と、下壁42の幅方向Wにおける両端から上方に向かって延在する一対の側壁43と、一対の側壁43の上端同士を連結する上壁44とを有している。
【0030】
幅方向Wにおける下壁42の中央部分には、下壁42から上方に向かって延在する一対のガイド壁46が設けられている。ガイド壁46は、幅方向Wにおいて互いに離間して設けられている。
【0031】
幅方向Wにおける上壁44の中央部には、切欠部44bが設けられている。
(第2駆動部60)
図2及び図3に示すように、第2駆動部60は、上下方向Zに沿って延在する本体部61と、一対のギア部67と、付勢部材69とを有している。
【0032】
本体部61は、基部62と、一対の上側支持部63と、下側支持部64とを有している。一対の上側支持部63は、幅方向Wにおける基部62の両側から第1周壁12aに向かって突出している。一対の上側支持部63は、上下方向Zに沿って延在するとともに、幅方向Wにおいて互いに間隔をあけて設けられている。
【0033】
下側支持部64は、一対の上側支持部63よりも下方に設けられている。
本体部61のうち上下方向Zにおいて一対の上側支持部63と下側支持部64との間には、基部62のみが設けられている収容部62aが設けられている。
【0034】
下側支持部64は、基部62から第1周壁12aに向かって突出している。下側支持部64の上端面には、幅方向Wにおける下側支持部64の中央部に位置する平坦部65と、幅方向Wにおける平坦部65の両側に位置する一対の傾斜部66とが設けられている。傾斜部66は、幅方向Wにおいて平坦部65から離れるほど下側に位置するように傾斜している。
【0035】
本体部61は、切欠部44bに挿通されるとともに、一対のガイド壁46の間に挿通されている。本体部61は、一対のガイド壁46によって上下方向Zに移動可能に案内される。
【0036】
本体部61の下端面には、上下方向Zに延在する収容穴68が開口している。
下壁42の上面のうち一対のガイド壁46同士の間の部分と、収容穴68との間には、第2駆動部60を上方に向けて付勢する付勢部材69が設けられている。本実施形態では、付勢部材69としてコイルばねを用いている。
【0037】
一対のギア部67は、幅方向Wにおける基部62の一対の側面からそれぞれ突出している。ギア部67は、基部62のうち上下方向Zにおいてガイド壁46と上壁44との間に設けられている。ギア部67には、上下方向Zにおいて等間隔にて複数の歯部67aが設けられている。
【0038】
(第1駆動部50)
図2及び図3に示すように、第1駆動部50は、第2駆動部60の基部62と一対の上側支持部63とによって区画された溝部分に収容されている。第1駆動部50は、長尺の平板状である。
【0039】
第1駆動部50は、上下方向Zに移動可能に設けられている。
図4に示すように、第1駆動部50の上端は、第1位置P1における外蓋20の下面と当接している。
【0040】
一方、第2駆動部60の本体部61の上端は、第1位置P1における外蓋20の下面よりも下方に位置している。
第1駆動部50は、外蓋20を介して下方への操作力が作用されることで下方に移動するように駆動される。
【0041】
第2駆動部60は、外蓋20が第1位置P1から第2位置P2に移動する際に、第1駆動部50よりも後に外蓋20の下面に当接することで外蓋20を介して上記操作力により下方に移動するように駆動される。
【0042】
(変換機構70)
図2及び図3に示すように、変換機構70は、第1駆動部50及び第2駆動部60に係合され、上記操作力を一対の内蓋30を閉塞位置から連通位置に移動させる駆動力に変換するように構成されている。
【0043】
変換機構70は、一対の回動軸部79と、一対の回動部材75とを備えている。
一対の回動軸部79は、第1周壁12aから内側に向かって突出している。一対の回動軸部79は、上記一対の回動軸線C上に設けられている。
【0044】
回動軸部79には、回動部材75が回動可能に支持されている。
回動部材75は、外歯車71と、軸部72と、カム73と、係合突部74とを有している。回動部材75は、一体に形成されている。
【0045】
外歯車71は、第2駆動部60の歯部67aに噛合する複数の歯部71aを有している。複数の歯部71aは、外歯車71の周方向において等間隔にて設けられている。
外歯車71は、第2駆動部60の降下に伴って互いに噛合する複数の歯部67aと複数の歯部71aとにより回転されることで、回動軸線Cを中心に回動される。
【0046】
軸部72は、外歯車71における第1周壁12a側の面に設けられている。
カム73は、軸部72から軸部72の外周側に向かって突出している。カム73は、外歯車71よりも外周側に突出している。カム73は、軸部72の径方向において軸部72から離れるほど軸部72の周方向における幅が小さくされた先細状である。
【0047】
カム73の先端部は、外蓋20が第1位置P1にある状態において、第1駆動部50の下端を支持する。カム73は、第1駆動部50により押圧されることで、回動軸線Cを中心に回転される。
【0048】
ここで、上述したように、カム73の先端部は、外歯車71の歯部71aと第2駆動部60の歯部67aとの噛合位置よりも回動軸線Cから常に遠い位置となる。このため、第1駆動部50のみによってカム73を下方に押圧する際の操作力が、第2駆動部60のみによって外歯車71を回転させる際の操作力に比べて小さくなる。すなわち、第1駆動部50の駆動に要する荷重が、第2駆動部60の駆動に要する荷重よりも小さく設定されている。
【0049】
図1に示すように、ケース部41の開口周縁には、ケース部41の開口を閉塞するカバー48が取り付けられている。カバー48には、一対の係合突部74を逃がす一対の貫通孔48aが設けられている。
【0050】
係合突部74は、内蓋30の溝部33aに係合されている。
図6に示すように、ハウジング10の内部には、市販のごみ袋(図8の二点鎖線)が収容されている。ごみ袋は、例えばポリエチレン製である。
【0051】
第2周壁12bの内面には、ごみ袋の開口縁を掛けるための一対の引掛部(図示略)が設けられている。引掛部は、内蓋30の上方に設けられている。
次に、本実施形態の作用について説明する。
【0052】
図3に示すように、内蓋30は、常には、閉塞位置にある。使用者は、ごみ箱の内部に対象物(図示略)を収容する際に、まずは、外蓋20を開くとともに内蓋30の上面に対象物を載置する。
【0053】
続いて、図4に示すように、上部開口13を閉塞すべく外蓋20を第1位置P1まで移動させる。その後、図5図7に順に示すように、外蓋20を下方に向けて押し込み操作することで外蓋20を第1位置P1から第2位置P2に移動させる。これにより、外蓋20の移動に連動して、連動機構40が内蓋30を連通位置まで移動させることで、下部空間S1と上部空間S2との間が連通するようになる。
【0054】
その結果、対象物は、自重により落下して下部空間S1に収容される。
このように、本実施形態によれば、上部開口13を閉塞すべく外蓋20を第1位置P1まで移動させ、続いて、第1位置P1から第2位置P2まで外蓋20を移動させるという一連の操作によって内蓋30を開くことができる。
【0055】
その後、使用者が外蓋20から手を離すと、圧縮されている付勢部材69の復元力によって第2駆動部60及び第1駆動部50が上方に移動する。これにより、外蓋20は第1位置P1まで復帰するとともに、外蓋20の移動に連動して、連動機構40が内蓋30を移動させることで、下部空間S1と上部空間S2との間が遮断されるようになる。
【0056】
次に、本実施形態の効果について説明する。
(1)ごみ箱は、外蓋20が第1位置P1から第2位置P2に移動することに連動して、下部空間S1と上部空間S2との間を連通する連通位置に内蓋30を移動させる連動機構40を備えている。
【0057】
こうした構成によれば、上記作用を奏することから、操作性を向上することができる。
(2)一対の内蓋30は、閉塞位置において互いに対向する一方、連通位置において互いに離れる対向部36を有している。
【0058】
こうした構成によれば、一対の内蓋30における対向部36同士を互いに近づける方向に移動させることで、下部空間S1を閉塞することができる。したがって、下部空間S1の密閉性を高めることができる。
【0059】
(3)対向部36の各々は、互いに噛み合う凸部37及び凹部38を有している。
こうした構成によれば、一対の内蓋30が閉塞位置にあるときに、一対の対向部36の凸部37及び凹部38が互いに噛み合うことでラビリンス構造が形成される。したがって、一対の内蓋30による下部空間S1の密閉性を高めることができる。
【0060】
また、上記構成によれば、対向部36によってごみ袋の両側を挟み込む際には、対向部36が平坦な構成である場合と比べて、対象物である汚物が収容される下部空間S1の密閉性を高めることができる。したがって、下部空間S1の臭気などが上部空間S2に漏出することを抑制できる。
【0061】
(4)対向部36の各々は、互いに磁気吸着し合う磁石39が設けられている。
こうした構成によれば、一対の内蓋30が閉塞位置にあるときに、一対の対向部36の磁石39が互いに吸着し合うことで対向部36同士の間の隙間が小さくなる。したがって、一対の内蓋30による下部空間S1の密閉性を高めることができる。
【0062】
(5)連動機構40は、第1駆動部50と、第2駆動部60と、変換機構70とを備えている。第1駆動部50の駆動に要する荷重が、第2駆動部60の駆動に要する荷重よりも小さく設定されている。
【0063】
こうした構成によれば、図5に示すように、外蓋20を第1位置P1から第2位置P2に移動させる際、まずは、外蓋20の下面が第1駆動部50に当接することで第1駆動部50が駆動される。これにより、第1駆動部50に係合される変換機構70を通じて、上記操作力が一対の内蓋30を閉塞位置から連通位置に移動させる駆動力に変換される。
【0064】
その後、図6及び図7に示すように、外蓋20の下面が第2駆動部60に当接することで第2駆動部60が駆動される。これにより、第2駆動部60に係合される変換機構70を通じて、上記操作力が一対の内蓋30を閉塞位置から連通位置に移動させる駆動力に変換される。
【0065】
この点、上記構成によれば、第1駆動部50の駆動に要する荷重が、第2駆動部60の駆動に要する荷重よりも小さく設定されているので、一対の内蓋30を駆動させるための初期荷重を低減することができる。
【0066】
(6)一対の内蓋30は、長さ方向Lに沿って延びる一対の回動軸線Cを中心にそれぞれ回動可能に設けられている。
こうした構成によれば、閉塞位置における一対の内蓋30の上面の面積を大きくしながらも、一対の内蓋30を閉塞位置から連通位置に移動させるために上下方向Zに直交するハウジング10の断面積が増大することを抑制できる。したがって、ごみ箱を小型化することができる。
【0067】
<第2実施形態>
以下、図9及び図10を参照して、第2実施形態について説明する。
本実施形態では、第1駆動部50及び第2駆動部60を備えていない点、及び駆動部160を備えている点が第1実施形態と相違している。
【0068】
以下、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
なお、以降において、第2実施形態の構成のうち第1実施形態の構成と同一または対応する構成については、第1実施形態の構成の符号「**」に「100」を加算した符号「1**」を付すことで重複する説明を省略することがある。
【0069】
図9に示すように、駆動部160は、上下方向Zに沿って延在する本体部161と、付勢部材169とを有している。
変換機構170は、一対の回動軸部179と、一対の回動部材176と、一対のリンク機構177とを備えている。
【0070】
回動軸部179には、回動部材176が回動軸線Cを中心に回動可能に支持されている。
回動部材176は、円板状のベース部175と、ベース部175に連結されたアーム部173と、ベース部175に連結された係合突部174とを有している。
【0071】
アーム部173は、ベース部175からベース部175の径方向の外側に向かって突出している。
係合突部174は、内蓋130の溝部133aに係合されている。
【0072】
リンク機構177は、第1リンク部材171と、第2リンク部材172とを有している。
本体部161には、一対のリンク機構177の第1リンク部材171が固定されている。一対の第1リンク部材171は、上下方向Zに沿って延在するとともに幅方向Wにおいて並んで設けられている。
【0073】
第2リンク部材172は、第1リンク部材171の下端部に対して、長さ方向Lに延在する軸線C1を中心に回動可能に連結されている。
第2リンク部材172の先端部には、アーム部173の先端部が長さ方向Lに延在する軸線C2を中心に回動可能に連結されている。
【0074】
次に、本実施形態の作用について説明する。
外蓋120を第1位置P1から第2位置P2に移動させる際、外蓋120の下面が駆動部160に当接することで駆動部160が押し込み操作される。
【0075】
このとき、駆動部160の押し込み操作に伴って、第1リンク部材171が下方に移動する。これにより、第2リンク部材172の基端部が下方に向けて押し込まれるとともに第2リンク部材172の先端部が下方に向けて押し込まれる。また、第2リンク部材172の先端部が下方に押し込まれることで、アーム部173が回動軸線Cを中心に下方に向かって回転される。そして、アーム部173の回転に伴って、係合突部174に係合されている内蓋130が回動軸線Cを中心に回転する。
【0076】
これにより、図9及び図10に示すように、一対の内蓋130が閉塞位置から連通位置に移動される。
上説明した本実施形態に係る収容箱によれば、第1実施形態の効果(1)~(4)、及び効果(6)と同様な効果を奏することができる。
【0077】
<第3実施形態>
以下、図11及び図12を参照して、第3実施形態について説明する。
本実施形態では、第1駆動部50及び第2駆動部60を備えていない点、及び駆動部260を備えている点が第1実施形態と相違している。
【0078】
以下、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
なお、以降において、第3実施形態の構成のうち第1実施形態の構成と同一または対応する構成については、第1実施形態の構成の符号「**」に「200」を加算した符号「2**」を付すことで重複する説明を省略することがある。
【0079】
図11に示すように、駆動部260は、上下方向Zに沿って延在する本体部261と、付勢部材269とを有している。
本体部261は、幅方向Wにおける本体部261の両側面からそれぞれ突出する一対の突出部262を有している。
【0080】
突出部262は、上下方向Zにおいてケース部241の上壁244とガイド壁246との間に設けられている。
突出部262の下面262aは、幅方向Wにおいて本体部261から離れるほど上側に位置するように傾斜している。
【0081】
変換機構270は、一対の回動軸部279と、一対の回動部材276とを備えている。
回動軸部279には、回動部材276が回動軸線Cを中心に回動可能に支持されている。
【0082】
回動部材276は、ベース部271と、アーム部272と、係合突部274とを有している。
アーム部272は、ベース部271からベース部271の径方向の外側に向かって突出している。
【0083】
係合突部274は、内蓋230の溝部233aに係合されている。
次に、本実施形態の作用について説明する。
外蓋220を第1位置P1から第2位置P2に移動させる際、外蓋220の下面が駆動部260に当接することで駆動部260が押し込み操作される。
【0084】
このとき、駆動部260の押し込み操作に伴って、本体部261が下方に移動する。これにより、突出部262の下面262aによってアーム部272が下方に向けて押し込まれる。そして、アーム部272の回転に伴って、係合突部274に係合されている内蓋230が回動軸線Cを中心に回転する。
【0085】
これにより、図11及び図12に示すように、一対の内蓋230が閉塞位置から連通位置に移動される。
上説明した本実施形態に係る収容箱によれば、第1実施形態の効果(1)~(4)、及び効果(6)と同様な効果を奏することができる。
【0086】
<第4実施形態>
以下、図13図21を参照して、第4実施形態について説明する。
本実施形態では、連動機構340により一対の内蓋330が閉塞位置と連通位置との間をスライド移動させる点、及びロック機構380を備えている点が第1実施形態と相違している。
【0087】
以下、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
なお、以降において、第4実施形態の構成のうち第1実施形態の構成と同一または対応する構成については、第1実施形態の構成の符号「**」に「300」を加算した符号「3**」を付すことで重複する説明を省略することがある。
【0088】
図13に示すように、収容箱は、ハウジング310と、外蓋320と、一対の内蓋330と、一対の連動機構340とを備えている。
<ハウジング310>
図13に示すように、ハウジング310の内部には、一対の固定蓋314が設けられている。
【0089】
一対の固定蓋314は、幅方向Wにおいて一対の第2周壁312bと隣り合って設けられるとともに、第2周壁312bの内面に固定されている。
固定蓋314は、上壁314aと、一対の側壁314bとを有している。
【0090】
上壁314aは、幅方向Wにおいて第2周壁312bから離れるほど下側に位置するように傾斜している。
一対の側壁314bは、長さ方向Lにおける上壁314aの両端から下方に延在している。側壁314bは、上壁314aを斜辺とする側面視直角三角形状である。
【0091】
一方の第2周壁312bの上端部には、軸受部316が設けられている。軸受部316は、長さ方向Lにおいて互いに間隔をあけて2つ設けられている。軸受部316は、下方に向けて開口する断面C字状である。
【0092】
他方の第2周壁312bの上端部には、切欠部315が設けられている。切欠部315は、長さ方向Lにおける第2周壁312bの中央部に設けられている。切欠部315は、上部開口313の周縁部313aから下方に延びる一対の側縁315bと、一対の側縁315bの下端同士を連結する下縁315aとを有している。
【0093】
<外蓋320>
図13に示すように、外蓋320は、略長方形板状である。
外蓋320の一辺には、複数の軸受部320aが一体に設けられている。軸受部320aは、例えば筒状である。軸受部320aは、長さ方向Lにおいて互いに間隔をあけて3つ設けられている。軸受部320a同士の間に、ハウジング310の軸受部316が位置している。
【0094】
軸受部320a及び軸受部316には、軸部材326が挿通されている。
外蓋320は、軸部材326の軸線を中心に回動されることで上部開口313を開閉可能に構成されている。
【0095】
第2周壁312bの上端部と外蓋本体320Aとの間には、開き側に向けて外蓋本体320Aを付勢する付勢部材327が設けられている。付勢部材327は、例えばコイルばねであり、軸部材326の外周面のうち軸受部316と軸受部320aとの間において露出する部分に装着されている。
【0096】
外蓋320の上面のうち軸受部320aとは反対側の部分には、係合凹部328が設けられている。外蓋320の下面のうち係合凹部328の反対側の部分には、押圧部329が突設されている。
【0097】
<内蓋330>
図13に示すように、一対の内蓋330は、平面視長方形板状である。
一対の内蓋330は、幅方向Wにおいて並んで設けられている。
【0098】
一対の内蓋330は、基本的には幅方向Wにおいて対称な構造を有している。このため、以降においては幅方向Wにおける一側の内蓋330について説明し、他側の内蓋330については説明を省略することがある。また以降においては、閉塞位置にある内蓋330の構造について説明する。
【0099】
一対の内蓋330は、幅方向Wにおいて一対の固定蓋314の間に設けられている。一対の固定蓋314及び一対の内蓋330は、幅方向Wにおいて隙間無く並んでいる。
内蓋330の上面は、上下方向Zにおいて固定蓋314の下面よりも僅かに下方に位置している。
【0100】
内蓋330は、幅方向Wに沿ってスライド可能に設けられている。
内蓋330の長さ方向Lにおける両端部には、後述する連結突部378aに連結される一対の連結孔331が設けられている。一対の連結孔331は、幅方向Wにおいて互いに離間して設けられている。連結孔331は、平面視四角形状であることが好ましい。
【0101】
<連動機構340>
図14及び図15に示すように、連動機構340は、ガイド部341と、第1駆動部350と、第2駆動部360と、変換機構370とを備えている。
【0102】
(ガイド部341)
ガイド部341は、後述する一対のギア連結部材375の幅方向Wにおけるスライド移動を案内するものである。ガイド部341は、第1周壁312aの内面に突設された枠状である。ガイド部341は、幅方向Wに沿って延びるとともに上下方向Zに互いに間隔をあけて設けられる下壁342及び上壁344と、上下方向Zに沿って延びるとともに幅方向Wにおける下壁342及び上壁344の両端同士を連結する一対の側壁343とを有している。下壁342、上壁344、及び一対の側壁343によって、ハウジング310の内側に向かって開口する開口部345が形成されている。第1周壁312aの内面からの下壁342の突出長さは、一対の側壁343及び上壁344の突出長さよりも大きい。
【0103】
(第2駆動部360)
第2駆動部360は、一対の回動軸部(第1回動軸部379a,第2回動軸部379b)の間であって、第2回動軸部379b寄りの位置に設けられている。
【0104】
第2駆動部360は、本体部361と、第2ガイド部367と、付勢部材369とを有している。
第2ガイド部367は、第1周壁312aの内面から突出する一対のガイド壁367a,367bを有している。一対のガイド壁367a,367bは、上下方向Zに延在するとともに幅方向Wにおいて互いに間隔をあけて設けられている。一対のガイド壁367a,367bの下端は、ガイド部341の上壁344に連結されている。ガイド壁367a,367bの上端部同士は連結されている。
【0105】
一対のガイド壁367a,367bの間には、本体部361が上下方向Zに移動可能に収容されている。
本体部361は、第2ガイド部367の上端から上方に突出している。
【0106】
本体部361における第2回動軸部379b側の側面には、ラックギア362が設けられている。ラックギア362には、複数の歯部362aが上下方向Zに並んで設けられている。
【0107】
一対のガイド壁367a,367bのうち第2回動軸部379b側のガイド壁367bには、上下方向Zに延在する切欠367cが設けられている。切欠367cを通じてラックギア362が露出している。
【0108】
なお、ラックギア362には、後述する外側ギア部372Bが噛合される。
本体部361の下端と上壁344の上面との間には、本体部361を上方に向けて付勢する付勢部材369が設けられている。
【0109】
(第1駆動部350)
第1駆動部350は、一対の回動軸部379a,379bの間であって、第1回動軸部379a寄りの位置に設けられている。
【0110】
第1駆動部350は、本体部351と、第1ガイド部357とを有している。
第1ガイド部357は、上下方向Zに沿って延在する矩形筒状であり、第1周壁312aの内面に突設されている。
【0111】
本体部351の上端部には、第1ガイド部357の上端に当接されることで本体部351の下方への移動を規制する規制突部352が設けられている。
図15に示すように、第1駆動部50の本体部351の上端は、第1位置P1における外蓋320の下面と当接している。
【0112】
一方、第2駆動部360の本体部361の上端は、第1位置P1における外蓋20の下面よりも下方に位置している。
(変換機構370)
図14及び図15に示すように、変換機構370は、第1駆動部350及び第2駆動部360に係合され、外蓋20を介した下方への操作力を一対の内蓋330を閉塞位置から連通位置に移動させる駆動力に変換するように構成されている。
【0113】
変換機構370は、第1回動軸部379aと、第2回動軸部379bと、第1回動部材371と、第2回動部材372と、一対のギア連結部材375とを備えている。
第1回動軸部379aには、第1回動部材371が回動可能に支持されている。
【0114】
第1回動部材371は、外歯車である第1ギア部371Aを有している。第1ギア部371Aは、略半円形状である。第1ギア部371Aには、第1ギア部371Aの周方向に複数の歯部371aが並んで設けられている。
【0115】
第1ギア部371Aにおける第1周壁312aに対向する端面には、突出部371bが設けられている。突出部371bは、例えば円柱状である。突出部371bは、内蓋330が閉塞位置にある状態において、第1駆動部350の本体部351の下端面に当接するように構成されている。
【0116】
第2回動軸部379bには、第2回動部材372が回転可能に支持されている。第2回動部材372は、いずれも外歯車である第2ギア部372Aと、外側ギア部372Bとを有している。第2ギア部372Aは、略半円形状である。
【0117】
第2ギア部372Aは、第1ギア部371Aの歯部371aに噛合する複数の歯部372aを有している。
外側ギア部372Bは、第2ギア部372Aにおける第1周壁312aに対向する端面に設けられている。
【0118】
外側ギア部372Bの外径は、第2ギア部372Aの外径よりも小さい。
外側ギア部372Bは、第2駆動部360のラックギア362の歯部362aに噛合する複数の歯部372bを有している。
【0119】
ギア連結部材375は、全体として幅方向W及び長さ方向Lに延在する板状である。
ギア連結部材375は、挿入部376と、ラックギア部377と、連結部378とを有している。
【0120】
挿入部376は、ガイド部341の開口部345に挿入されている。ギア連結部材375は、挿入部376がガイド部341によって支持されることで、幅方向Wにおいてスライド移動可能に設けられている。
【0121】
連結部378は、内蓋330が連結される部分である。連結部378には、上方に向かって突出する一対の連結突部378aが設けられている。連結突部378aが、内蓋330の連結孔331に下方から挿入されることで、ギア連結部材375と内蓋330とが連結されている。
【0122】
ラックギア部377は、長さ方向Lにおいて挿入部376と連結部378との間に設けられている。ラックギア部377の上面には、複数の歯部377aが幅方向Wにおいて並んで設けられている。
【0123】
一方のギア連結部材375のラックギア部377の歯部377aは、第1回動部材371の第1ギア部371Aの歯部371aに噛合されている。
他方のギア連結部材375のラックギア部377の歯部377aは、第2回動部材372の第2ギア部372Aの歯部372aに噛合されている。
【0124】
ここで、第1回動部材371の回動中心と突出部371bとの間の長さR3は、外側ギア部372Bの半径R4よりも大きく設定されている。このため、第1駆動部350のみによって第1回動部材371を回転させる際の操作力が、第2駆動部360のみによって第2回動部材372を回転させる際の操作力よりも小さくなる。すなわち、第1駆動部350の駆動に要する荷重が、第2駆動部360の駆動に要する荷重よりも小さく設定されている。
【0125】
図15に示すように、第1周壁312aの内面には、第1駆動部350の第1ガイド部357、第2駆動部360の第2ガイド部367、第1回動部材371、及び第2回動部材372を覆うカバー348が設けられている。
【0126】
<ロック機構380>
図18図21に示すように、ロック機構380は、ハウジング310に対して外蓋320を第1位置P1においてロックするものである。
【0127】
ロック機構380は、ロックレバー381と、回転軸384と、第1付勢部材385と、規制部材386と、第2付勢部材399と、支持部391とを備えている。
第2周壁312bの切欠部315の下縁315aには、ロックレバー381が長さ方向Lに延在する軸線CLを中心に回動可能に支持されている。
【0128】
(ロックレバー381)
ロックレバー381は、一対の側縁315bの間に設けられている。
ロックレバー381は、軸受部381aと、軸受部381aの外周面から延びる第1係合部382と、軸受部381aの外周面から延びるとともに第1係合部382とは軸線CLを挟んで反対側に位置する第2係合部383とを有している。
【0129】
軸受部381aは、例えば筒状である。軸受部381aは、長さ方向Lにおいて互いに間隔をあけて2つ設けられている。
第1係合部382は、第1位置P1にある外蓋320に係合することでハウジング310に対して外蓋320をロックするように構成されている。第1係合部382は、軸受部381aの外周面から軸受部381aの径方向に延びるとともに切欠部315を閉塞可能なベース部382aと、ベース部382aの先端から屈曲して延びる爪部382bとを有している。
【0130】
第2係合部383は、長さ方向Lにおけるベース部382aの中央部に設けられている。
下縁315aには、軸受部388が設けられている。軸受部388は、長さ方向Lにおいて互いに間隔をあけて2つ設けられている。軸受部388は、下方に向けて開口する断面C字状である。
【0131】
軸受部381a及び軸受部388には、回転軸384が挿通されている。
第2周壁312bの上端部とロックレバー381との間には、第1係合部382が外蓋320の係合凹部328と係合可能な位置まで軸線CLを中心にロックレバー381を回転付勢する第1付勢部材385が設けられている。第1付勢部材385は、例えばコイルばねであり、回転軸384の外周面のうち軸受部381aと軸受部388との間において露出する部分に装着されている。
【0132】
第1付勢部材385が、本発明における付勢部材に相当する。
第2周壁312bの内面のうち切欠部315の下方には、支持部391が固定されている。
【0133】
支持部391は、支持部本体391aとカバー398とにより形成されている。
支持部391には、規制部材386及び規制部材386を上方に向けて付勢する第2付勢部材399が収容されている。第2付勢部材399は、例えばコイルばねである。支持部本体391aは、上部開口を有しており、規制部材386の上部を露出させた状態で収容している。
【0134】
支持部本体391aの底部には、第2付勢部材399が固定されている。規制部材386は、第2付勢部材399の上端に取り付けられている。
図18及び図19に示すように、規制部材386は、外蓋320が上部開口313を開放している状態において第2係合部383に係合する係合凹部387を有している。第2係合部383が係合凹部387に係合されることで第1係合部382が外蓋320に干渉しない位置に保持される。
【0135】
規制部材386は、外蓋320を第1位置P1から第2位置P2に移動させる際に、外蓋320の押圧部329によって下方に向けて押圧されることで、第2係合部383との係合状態が解除されるように構成されている。
【0136】
次に、本実施形態の作用について説明する。
図15に示すように、内蓋330は、常には、閉塞位置にある。使用者は、収容箱の内部に対象物(図示略)を収容する際に、まずは、外蓋320を開くとともに内蓋330の上面に対象物を載置する。
【0137】
続いて、図15に示すように、上部開口313を閉塞すべく外蓋320を第1位置P1まで移動させる。
その後、図15図17に順に示すように、外蓋320を下方に向けて押し込み操作することで外蓋320を第1位置P1から第2位置P2に移動させる。
【0138】
第1位置P1においては、外蓋320の下面は、第1駆動部350の本体部351の上端に当接されている一方、第2駆動部360の本体部361の上端との間に隙間が形成されている。
【0139】
このため、外蓋320が押し込み操作されると、まずは、外蓋320を介して第1駆動部350の本体部351が下方に移動するとともに、第1駆動部350の本体部351の下端によって突出部371bが押下される。これにより、第1回動部材371が回転するとともに第1回動部材371に噛合されている第2回動部材372が回転する。
【0140】
図16に示すように、外蓋320が更に押し込まれると、外蓋320の下面が第2駆動部360の本体部361の上端に当接することで、外蓋320を介して第2駆動部360の本体部361が下方に移動する。これにより、本体部361のラックギア362と第2回動部材372の外側ギア部372Bとの噛合により、第2回動部材372が回転するとともに第2回動部材372に噛合されている第1回動部材371が回転する。なお、このとき、第1駆動部350の本体部351の上端と外蓋320の下面との間には隙間が形成されているので、第1駆動部350は外蓋320を介して駆動されない。
【0141】
図17に示すように、外蓋320が第2位置P2まで押し込まれる途中において、突出部371bは、第1駆動部350の本体部351の下端よりも下方に位置することになる。ここで、規制突部352がカバー348の上面に当接することで、本体部351の下方への移動が規制される。
【0142】
以上説明した本実施形態に係る収容箱によれば、第1実施形態の効果(1)~(5)に加えて、新たに以下に示す効果が得られるようになる。
(7)規制部材386は、外蓋320が上部開口313を開放している状態において第2係合部383に係合することで第1係合部382を外蓋320に干渉しない位置に保持するように構成されている。外蓋320は、第1位置P1から第2位置P2に移動する際に、規制部材386を下方に向けて押圧することで規制部材386と第2係合部383との係合状態を解除するように構成されている。
【0143】
こうした構成によれば、図18に示すように、外蓋320が上部開口313を開放している状態においては、ロックレバー381の第2係合部383が規制部材386に係合されることで、第1係合部382が外蓋320に干渉しない位置に保持される。
【0144】
一方、図19及び図20に示すように、外蓋320を第1位置P1から第2位置P2に移動させると、外蓋320によって規制部材386が下方に向けて押圧されることで、規制部材386と第2係合部383との係合状態が解除される。これにより、ロックレバー381が第1付勢部材385によって回転付勢されることで、第1係合部382が外蓋320と係合可能な位置まで回転される。
【0145】
そして、図21に示すように、外蓋320が第1位置P1に復帰すると、第1係合部382が外蓋320に係合することでハウジング310に対して外蓋320がロックされる。このように、外蓋320が第1位置P1から第2位置P2まで移動した場合にのみ、すなわち内蓋330が開いて下部空間S1と上部空間S2との間が連通された場合にのみ、ハウジング310に対して外蓋320がロックされる。したがって、汚物が上部空間S2内に残ったままハウジング310に対して外蓋320がロックされることを防止できる。
【0146】
(8)一対の内蓋330は、幅方向Wに沿ってスライド可能に設けられている。
こうした構成によれば、下部空間S1内に内蓋330が進入することがないので、下部空間S1に収容される汚物に内蓋330が干渉することを抑制ができる。
【0147】
<第5実施形態>
以下、図22及び図23を参照して、第5実施形態について説明する。
本実施形態では、連動機構470がリンク機構460及びワイヤ471を備えている点が、第4実施形態と相違している。
【0148】
なお、以降において、第5実施形態の構成のうち第4実施形態の構成と同一または対応する構成については、第4実施形態の構成の符号「**」に「100」を加算した符号「4**」を付すことで重複する説明を省略することがある。
【0149】
<外蓋420>
外蓋420は、第4実施形態と同様、軸部材426の軸線を中心に回動されることで上部開口413を開閉可能に構成されている。
【0150】
外蓋420の下面のうち軸部材426とは反対側の部分には、押圧突部425が設けられている。
<連動機構440>
ハウジング410の内部には、軸部材441の軸線を中心に板状の駆動部材442が傾動可能に設けられている。軸部材441の軸線は、外蓋420の軸部材426の軸線と平行であり、且つハウジング410の内部において軸部材426とは反対側の位置に設けられている。
【0151】
駆動部材442の下方には、リンク機構460が設けられている。
リンク機構460は、上下方向Zに延在する第1リンク部材461と、第1リンク部材461の下端に連結され、長さ方向Lに延びる軸線を中心に傾動可能に構成された一対の第2リンク部材462とを有している。
【0152】
第1リンク部材461は、幅方向Wにおけるハウジング410の中央部に位置している。第1リンク部材461の上端には、幅方向Wの両側に向かって突出する受け部461aが設けられている。
【0153】
受け部461aの上端は、駆動部材442の下面に当接されている。
一対の第2リンク部材462は、下側ほど幅方向Wにおいて互いに離れるように傾斜して延在している。
【0154】
第2リンク部材462同士の間には、第2リンク部材462同士を互いに近づける方向に付勢する付勢部材469が設けられている。付勢部材469は、例えば引張コイルばねである。
【0155】
第2リンク部材462の下端には、長さ方向Lに延びる軸線を中心に回転可能な下側ローラ462aが連結されている。
ハウジング410の底壁411の上面には、一対のガイド面443aを有するガイド部材443が設けられている。ガイド部材443は、第1リンク部材461の直下に頂点を有する断面二等辺三角形状である。ガイド面443aは、上記二等辺三角形の2つの等辺に対応しており、幅方向Wにおいて上記頂点から離れるほど下側に位置するように傾斜している。
【0156】
一対の内蓋430は、第2実施形態と同様、ガイド部(図示略)により幅方向Wにおいてスライド可能に設けられている。
ハウジング410の内部には、幅方向Wにおいて一対の内蓋430よりも外側に一対の上側ローラ472が設けられている。上側ローラ472は、第1周壁412aに対して長さ方向Lに延びる軸線を中心に回転可能に設けられている。
【0157】
一対の内蓋430には、ワイヤ471の両端が連結されている。
ワイヤ471は、一方の内蓋430から幅方向Wの外側に延びるとともに、一方の上側ローラ472、一方の下側ローラ462a、他方の下側ローラ462a、及び他方の上側ローラ472に順に掛け渡されて他方の内蓋430まで延びている。
【0158】
ワイヤ471は、一対の下側ローラ462aによって一対のガイド面443aに対して押し付けられている。
次に、本実施形態の作用について説明する。
【0159】
図22及び図23に示すように、外蓋420が押し込み操作されると、押圧突部425により駆動部材442が下方に向けて押し込まれる。これにより、駆動部材442に当接されている受け部461aを介して第1リンク部材461が下方に移動するとともに、一対の第2リンク部材462が下方に移動しつつ、下側ローラ462aがガイド面443aに沿って移動する。これにより、下側ローラ462a同士が幅方向Wにおいて互いに離れるようになる。これにより、ワイヤ471のうちガイド面443aに沿う部分が長くなる分だけ、ワイヤ471の両端が幅方向Wに引っ張られることで、一対の内蓋430が幅方向Wにおいて互いに離れるようにスライド移動する。
【0160】
上説明した本実施形態に係る収容箱によれば、第4実施形態の効果(1)~(5)、(7)、及び(8)と同様な効果を奏することができる。
<第6実施形態>
以下、図24及び図25を参照して、第6実施形態について説明する。
【0161】
本実施形態では、内蓋530の構成及びリンク機構560の構成が第5実施形態と相違している。
なお、以降において、第6実施形態の構成のうち第4実施形態の構成と同一または対応する構成については、第4実施形態の構成の符号「3**」に「200」を加算した符号「5**」を付すことで重複する説明を省略することがある。
【0162】
一対の内蓋530は、一対の第2周壁512bの内面にそれぞれ隣接して設けられる軸部531を中心に回動可能に設けられている。軸部531は、長さ方向Lに延在している。
【0163】
第2周壁512bと内蓋530の下面との間には、内蓋530を閉塞位置に向けて付勢する付勢部材532が設けられている。
<連動機構540>
リンク機構560は、第1リンク部材561と、一対の第2リンク部材562とを有している。
【0164】
第1リンク部材561は、上下方向Zに延在する第1部分561Aと、第1部分561Aの下端から幅方向Wの両側に向かって延在する第2部分561Bとを有しており、逆T字状である。
【0165】
一対の第2リンク部材562は、第2部分561Bの両端に連結され、長さ方向Lに延びる軸線を中心に傾動可能に構成されている。第2リンク部材562は、上方に向かって延在している。第2リンク部材562の先端部は、内蓋530に連結されている。第2リンク部材562と内蓋530とは、長さ方向Lに延びる軸線を中心に回動可能に構成されている。
【0166】
次に、本実施形態の作用について説明する。
図24及び図25に示すように、外蓋520が押し込み操作されると、押圧突部525により駆動部材542が下方に向けて押し込まれる。これにより、駆動部材542に当接されている受け部561aを介して第1リンク部材561が下方に移動するとともに、一対の第2リンク部材562が下方に移動することで、一対の内蓋530が軸部531を中心に下方に向かって回動する。
【0167】
上説明した本実施形態に係る収容箱によれば、第4実施形態の効果(1)~(5)、(7)、及び(8)と同様な効果を奏することができる。
<変更例>
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
【0168】
・第1実施形態および第4実施形態において、第1駆動部50,350を省略することもできる。この場合、第2駆動部60,360の本体部61,361の上端を第1位置P1における外蓋20,320の下面に当接するように設けることもできる。
【0169】
・第1実施形態では、対向部36における噛合部が凸部37及び凹部38であったが、これに限定されない。図26に示すように、対向部636は、上側凸部636aと、上側凸部636aより下側から突出する下側凸部636bとが、長さ方向Lにおいて交互に配置されていてもよい。また、図27に示すように、対向部736は、長さ方向Lにおいて凸部737と凹部738とが交互に配置されるものであってもよい。
【0170】
・第1実施形態~第6実施形態では、一対の内蓋30,130,230,330,430,530を設けるようにしたが、内蓋を1つにしてもよい。その場合、長さ方向Lに延在するとともに、一方の第2周壁の内面に隣接する軸部を設ける。内蓋は、軸部を中心に回動可能であるように設けられてもよい。
【0171】
・第4実施形態において、規制部材386を省略することもできる。この場合、ロックレバー381を手動により回転操作することで外蓋320の係合凹部328に係合させればよい。
【0172】
・ハウジング10は、樹脂製に限定されない。ハウジングは、金属製であってもよい。
・収容箱は、汚物用ごみ箱に限定されない。保管容器として使用してもよい。
<付記>
上記実施形態は、以下の付記に記載する構成を含む。
【0173】
[付記1]上部開口を有するハウジングと、前記上部開口を開閉可能に構成された外蓋と、前記ハウジングの内部において前記外蓋の下方に設けられ、前記ハウジング内の下部空間と上部空間との連通状態を変更可能に構成された内蓋と、を備え、前記外蓋は、前記外蓋に対して下方への操作力が作用していない状態において前記上部開口を閉塞する第1位置に位置するとともに、前記操作力が作用することで前記第1位置よりも下方の第2位置まで降下可能に設けられており、前記内蓋は、常には、前記下部空間と前記上部空間との間を閉塞する閉塞位置にあり、前記外蓋が前記第1位置から前記第2位置に移動することに連動して、前記下部空間と前記上部空間との間を連通する連通位置に前記内蓋を移動させる連動機構を備える、収容箱。
【0174】
[付記2]前記ハウジングの前記上部開口の周縁部には、上下方向に交差して延びる軸線を中心に回動可能に構成されたロックレバーが設けられており、前記ロックレバーは、前記第1位置にある前記外蓋に係合することで前記ハウジングに対して前記外蓋をロックする第1係合部と、前記第1係合部とは前記軸線を挟んで反対側に位置する第2係合部と、を有しており、前記ハウジングの内部には、上方に向けて付勢される規制部材が設けられており、前記第1係合部が前記外蓋と係合可能な位置まで前記軸線を中心に前記ロックレバーを回転付勢する付勢部材が設けられており、前記規制部材は、前記外蓋が前記上部開口を開放している状態において前記第2係合部に係合することで前記第1係合部を前記外蓋に干渉しない位置に保持するように構成されており、前記外蓋は、前記第1位置から前記第2位置に移動する際に、前記規制部材を下方に向けて押圧することで前記規制部材と前記第2係合部との係合状態を解除するように構成されている、[付記1]に記載の収容箱。
【0175】
[付記3]一対の前記内蓋が上下方向に交差する方向において並んで設けられており、一対の前記内蓋は、前記閉塞位置において互いに対向する一方、前記連通位置において互いに離れる対向部を有している、[付記1]または[付記2]に記載の収容箱。
【0176】
[付記4]前記対向部の各々は、互いに噛み合う噛合部を有する、[付記3]に記載の収容箱。
[付記5]前記対向部の各々は、互いに磁気吸着し合う吸着部が設けられている、[付記3]または[付記4]に記載の収容箱。
【0177】
[付記6]前記連動機構は、上下方向に移動可能に設けられ、前記外蓋の下面に当接することで前記外蓋を介して前記操作力により駆動される第1駆動部と、上下方向に移動可能に設けられ、前記外蓋が前記第1位置から前記第2位置に移動する際に、前記第1駆動部よりも後に前記外蓋の下面に当接することで前記外蓋を介して前記操作力により駆動される第2駆動部と、前記第1駆動部及び前記第2駆動部に係合され、前記操作力を一対の前記内蓋を前記閉塞位置から前記連通位置に移動させる駆動力に変換する変換機構と、を備えており、前記第1駆動部の駆動に要する荷重が、前記第2駆動部の駆動に要する荷重よりも小さく設定されている、[付記3]から[付記5]のいずれか一つに記載の収容箱。
【0178】
[付記7]一対の前記内蓋は、前記対向部同士の対向方向に沿ってスライド可能に設けられている、[付記3]から[付記6]に記載の収容箱。
[付記8]一対の前記内蓋は、上下方向に交差して延びる一対の回動軸線を中心にそれぞれ回動可能に設けられている、[付記3]から[付記6]に記載の収容箱。
【符号の説明】
【0179】
10,310…ハウジング
11…底壁
12…周壁
12a,412a…第1周壁
12b,512b…第2周壁
13,313,413…上部開口
14a…遮蔽板部
14b…連結リブ
20,120,220,320,420,520…外蓋
21…頂壁
22…側壁
22a…外壁
22b…内壁
25…当接部
26…溝部
27…把手部
30,130,230,330,430,530…内蓋
31…底部
32…第1側部
32a…突出部
33…第2側部
33a,133a,233a…溝部
33b…突出部
36,36a,36b,636,736…対向部
37…凸部
38…凹部
39…磁石
40,340,440,540…連動機構
41,241…ケース部
42…底壁
43…側壁
44,244…上壁
44b…切欠部
46,246…ガイド部
48,348…カバー
48a…貫通孔
50,350…第1駆動部
60,360…第2駆動部
61…本体部
62…基部
62a…収容部
63…上側支持部
64…下側支持部
65…平坦部
66…傾斜部
67…ギア部
67a…歯部
68…収容穴
69…付勢部材
70,170,270,370…変換機構
71…外歯車
71a…歯部
72…軸部
73…カム
74…係合突部
75…回動部材
79…回動軸部
160…駆動部
161…本体部
169…付勢部材
171…第1リンク部材
172…第2リンク部材
173…アーム部
174…係合突部
175…ベース部
176…回動部材
177…リンク機構
179…回動軸部
260…駆動部
261…本体部
262…突出部
262a…下面
269…付勢部材
271…ベース部
272…アーム部
274…係合突部
276…回動部材
279…回動軸部
313a…周縁部
314…固定蓋
314a…上壁
314b…側壁
315…切欠部
315a…下縁
315b…側縁
316…軸受部
320a…軸受部
320A…外蓋本体
326…軸部材
327…付勢部材
328…係合凹部
329…押圧部
331…連結孔
341…ガイド部
342…下壁
343…側壁
344…上壁
345…開口部
351…本体部
352…規制突部
357…第1ガイド部
361…本体部
362…ラックギア
362a…歯部
367…第2ガイド部
367a,367b…ガイド壁
367c…切欠
369…付勢部材
371…第1回動部材
371A…第1ギア部
371a…歯部
371b…突出部
372…第2回動部材
372A…第2ギア部
372a…歯部
372B…外側ギア部
372b…歯部
375…ギア連結部材
376…挿入部
377…ラックギア部
377a…歯部
378…連結部
378a…連結突部
379a…第1回動軸部
379b…第2回動軸部
380…ロック機構
381…ロックレバー
381a…軸受部
382…第1係合部
382a…ベース部
382b…爪部
383…第2係合部
384…回転軸
385…第1付勢部材
386…規制部材
387…係合凹部
388…軸受部
391…支持部
391a…支持部本体
398…カバー
399…第2付勢部材
426…軸部材
425…押圧突部
441…軸部材
442…駆動部材
443…ガイド部材
443a…ガイド面
460…リンク機構
461…第1リンク部材
461a…受け部
462…第2リンク部材
462a…下側ローラ
469…付勢部材
471…ワイヤ
472…上側ローラ
525…押圧突部
531…軸部
542…駆動部材
560…リンク機構
561…第1リンク部材
561a…受け部
561A…第1部分
561B…第2部分
562…第2リンク部材
636a…上側凸部
636b…下側凸部
737…凸部
738…凹部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27