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特開2024-68921ヘルメット用内装構造、及び該内装構造を有するヘルメット
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  • 特開-ヘルメット用内装構造、及び該内装構造を有するヘルメット 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024068921
(43)【公開日】2024-05-21
(54)【発明の名称】ヘルメット用内装構造、及び該内装構造を有するヘルメット
(51)【国際特許分類】
   A42B 3/14 20060101AFI20240514BHJP
【FI】
A42B3/14
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022179604
(22)【出願日】2022-11-09
(71)【出願人】
【識別番号】303009663
【氏名又は名称】進和化学工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100080528
【弁理士】
【氏名又は名称】下山 冨士男
(74)【代理人】
【識別番号】100073601
【弁理士】
【氏名又は名称】前田 和男
(72)【発明者】
【氏名】神宮 航太
【テーマコード(参考)】
3B107
【Fターム(参考)】
3B107AA01
3B107BA07
3B107BA08
3B107CA02
3B107DA05
3B107DA18
3B107DA19
(57)【要約】      (修正有)
【課題】頭部サイズの大小、特に被り深さ感に対応可能であり、かつ、最適のフィット感、特に被り深さ感を得るヘルメット用内装構造を提供する。
【解決手段】ヘルメット用内装構造1は、ヘルメット本体2の被着時に当該ヘルメット本体と頭部の間に内装するヘルメット用内装構造であって、被り深さに応じて径変形可能な可変長ハンモック部3と、頭部サイズを複数段階にわたって頭部に当接させる頭周長を調整可能な頭周バンド部4と、前記可変長ハンモック部に掛け回され、前記頭周バンド部の下縁部に接触させ、ヘルメット本体の内部に設けた受部に装着するブラケット付きの内装構造取り付け具を構成する複数の取付ベルト5を有し、前記頭周バンド部の周長の調整により頭部サイズの大小に対応し、前記頭周バンド部の頭周長の調整に応じた取付ベルトの突っ張りの変化に対応して可変長ハンモック部のヘルメット本体内の高さを変動させ、被り深さの最適化を図る。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヘルメットの被着時に当該ヘルメットと被着者の頭部との間に内装するヘルメット用内装構造であって、
被り深さに応じて径変形可能な可変長ハンモック部と、
被着者の頭部サイズの大小に応じて複数段階にわたって使用者の頭部に当接させる頭周長を調整可能な頭周バンド部と、
前記可変長ハンモック部に掛け回されるとともに、前記頭周バンド部の下縁部に接触させつつヘルメットの内部に設けた受部に装着するブラケット付きの内装構造取り付け具を構成する複数の取付ベルトと
を有し、
前記頭周バンド部の頭周長の調整により被着者の頭部サイズの大小に対応するとともに、前記頭周バンド部の頭周長の調整に応じた取付ベルトの突っ張りの変化に対応して可変長ハンモック部のヘルメット内の高さ位置を変動させ、特に被着者の被り深さの最適化を図るようにしたことを特徴とするヘルメット用内装構造。
【請求項2】
ヘルメットの被着時に当該ヘルメットと被着者の頭部との間に内装するヘルメット用内装構造であって、
被り深さに応じて径を最小から最大の範囲で変形可能な孔係合式の可変長ハンモック部と、
被着者の頭部サイズの大小に応じて複数段階にわたって使用者の頭部に当接させる頭周長を調整可能なラチェット式の頭周バンド部と、
前記可変長ハンモック部に掛け回されるとともに、前記頭周バンド部の下縁部に接触させつつヘルメットの内部に設けたブラケット受部に装着するブラケット付きの内装構造取り付け具を構成する6個の取付ベルトと
を有し、
前記穴係合式の頭周バンド部の頭周長の複数段階にわたる調整により被着者の頭部サイズの大小に対応するとともに、前記頭周バンド部の頭周長の複数段階にわたる調整に応じた取付ベルトの突っ張りの変化に対応して可変長ハンモック部のヘルメット内の高さ位置を最小から最大の範囲で変動させ、特に被着者の被り深さの最小から最大の範囲にわたって最適化するようにしたことを特徴とするヘルメット用内装構造。
【請求項3】
前記頭周バンド部は、ラチェット式の連結構造で被着者の頭部に当接させる構成を採用していることを特徴とする請求項1又は2記載のヘルメット用内装構造。
【請求項4】
前記頭周バンド部の近傍には、一対の耳掛け具と、この一対の耳掛け具に連接する一対の顎止め具が設けられることを特徴とする請求項1又は2記載のヘルメット用内装構造。
【請求項5】
前記頭周バンド部の近傍には、一対の耳掛け具と、この一対の耳掛け具に連接する一対の顎止め具が設けられることを特徴とする請求項3記載のヘルメット用内装構造。
【請求項6】
請求項1又は2記載のヘルメット用内装構造を内装配置することを特徴とするヘルメット。
【請求項7】
請求項3記載のヘルメット用内装構造を内装配置することを特徴とするヘルメット。
【請求項8】
請求項4記載のヘルメット用内装構造を内装配置することを特徴とするヘルメット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヘルメット用内装構造、及び該内装構造を有するヘルメットに関するものであり、詳しくは、ヘルメット被着者(装着者・使用者)の頭部サイズの大小、特に被り深さ感に対応可能であり、かつ、最適のフィット感、被り深さ感を得ることができるヘルメット用内装構造、及び該内装構造を有するヘルメットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ヘルメット用内装構造として、被着者の頭部サイズの大小に対応可能な機能を有するものは存在するが、被着者の頭部サイズの大小に対応でき、かつ、最適のフィット感、被り深さ感を得ることができるような多機能なヘルメット用内装構造は存在しないのが実情である。
【0003】
例えば、特許文献1には、着用者の頭部を保護するためにその頭部に装着されるヘルメットであって、当該ヘルメットの平面視において互いに空間的に隔たった3個の連結部を有する帽体と、その帽体の内側に配置されるハンモックであって、3個の吊りバンド端部を有し、それら吊りバンド端部は、前記帽体の前記3個の連結部にそれぞれ連結されるものと、前記ハンモックの前記3個の吊りバンド端部のうちの少なくとも1つに設けられた穴部であって、前記3個の連結部のうち対応するものから延び出す可動片が挿通され、その可動片と当該穴部との当接により、前記少なくとも1つの吊りバンド端部が前記帽体から半径方向内向きに離間する限度が規定されるものとを含む3点ハンモック装着型ヘルメットが開示されている。
【0004】
しかしながら、この特許文献1の3点ハンモック装着型ヘルメットの場合には、ヘルメットの衝撃吸収能力を犠牲にすることなくそのヘルメットを軽量化する技術に関するものであり、このような特許文献1を含めて、本発明のような被着者の頭部サイズの大小に対応でき、かつ、最適のフィット感、特に被り深さ感を得ることができるような多機能なヘルメット用内装構造は従来存在しない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2016-145439号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、従来における上記実情に鑑み開発されたものであり、被着者の頭部サイズの大小、特に被り深さ感に対応可能であり、かつ、最適のフィット感、被り深さ感を得ることができるヘルメット用内装構造を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係るヘルメット用内装構造は、ヘルメットの被着時(装着時・使用時)に当該ヘルメットと被着者の頭部との間に内装・配置するヘルメット用内装構造であって、被り深さに応じて径変形可能な可変長ハンモック部と、被着者の頭部サイズの大小に応じて複数段階にわたって使用者の頭部に当接させる頭周長を調整可能な頭周バンド部と、前記可変長ハンモック部に掛け回されるとともに、前記頭周バンド部の下縁部に接触させつつヘルメットの内部に設けた受部に装着するブラケット付きの内装構造取り付け具を構成する複数の取付ベルトを有し、前記頭周バンド部の頭周長の調整により被着者の頭部サイズの大小に対応するとともに、前記頭周バンド部の頭周長の調整に応じた取付ベルトの突っ張りの変化に対応して可変長ハンモック部のヘルメット内の高さ位置を変動させ、特に被着者の被り深さの最適化を図るようにしたことを最も主要な特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
請求項1記載の発明によれば、頭周バンド部の頭周長の調整により被着者の頭部サイズの大小に対応するとともに、前記頭周バンド部の頭周長の調整に応じた取付ベルトの突っ張りの変化に対応して可変長ハンモック部のヘルメット内の高さ位置を変動させて被着者の被り深さの最適化を図るようにしているので、被着者の頭部サイズの大小、特に被り深さ感に対応可能であり、かつ、最適のフィット感、特に被り深さ感を得ることができるヘルメット用内装構造を実現し提供することができる。
【0009】
請求項2記載の発明によれば、頭周バンド部の最小から最大の範囲で変形可能な頭周長の調整により被着者の頭部サイズの大小に対応するとともに、前記頭周バンド部の頭周長の調整に応じた6個の取り付けベルトの突っ張りの変化に対応して可変長ハンモック部のヘルメット内の高さ位置を変動させ、被着者の被り深さの最小から最大の範囲にわたる最適化を図るようにしているので、被着者の頭部サイズの大小、特に被り深さ感に対応可能であり、かつ、最適のフィット感、特に被り深さ感を得ることができるヘルメット用内装構造を実現し提供することができる。
【0010】
請求項3記載の発明によれば、前記請求項1又は2記載のヘルメット用内装構造において、前記頭周バンドは、ラチェット式の連結構造で被着者の頭部に当接させる構成を採用しているので、被着者の頭部サイズの大小、特に被り深さ感に容易に対応することが可能なヘルメット用内装構造を実現し提供することができる。
【0011】
請求項4、5記載の発明によれば、前記請求項1又は2、或いは請求項3のいずれか1項に記載のヘルメット用内装構造において、前記頭周バンド部の近傍には、一対の耳掛け具と、この一対の耳掛け具に連接する一対の顎止め具が設けられる構成としているので、このヘルメット用内装構造の実際の利用の便宜を図ることが可能なヘルメット用内装構造を実現し提供することができる。
【0012】
請求項6~8記載の発明によれば、前記請求項1又は2、請求項3又は4のいずれか1項に記載のヘルメット用内装構造を内装・配置したヘルメットとしているので、適合する既存のヘルメットの場合においても、請求項1又は2、請求項3又は4のいずれか1項に記載の発明の効果を発揮させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1図1は被り深さ最小に調整した場合の本発明の実施例に係るヘルメット用内装構造を示す概略底面図である。
図2図2は本実施例に係るヘルメット用内装構造における可変長ハンモック部の概略構成説明図である。
図3図3は本発明の実施例に係るヘルメット用内装構造の全体構成を示す概略説明図である。
図4図4は本発明の実施例に係るヘルメット用内装構造の頭周バンド部の概略平面図である。
図5図5は本発明の実施例に係るヘルメット用内装構造の内装構造取り付け具によるヘルメットへの取付態様を示す概略説明図である。
図6図6は本発明の実施例に係るヘルメット用内装構造の可変長ハンモック部及び内装構造取り付け具を構成する取付ベルトの概略平面図である。
図7図7は被り深さ最大に調整した場合の本発明の実施例に係るヘルメット用内装構造を示す概略底面図である。
図8図8は被り深さ最小に調整した場合の本発明の実施例に係るヘルメット用内装構造の被着模型への被着態様を写真形態で示す概略説明図である。
図9図9は被り深さ最大に調整した場合の本発明の実施例に係るヘルメット用内装構造の被着模型への被着態様を写真形態で示す概略説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明は、被着者(装着者・使用者)の頭部サイズの大小、特に被り深さ感に対応可能であり、かつ、最適のフィット感、特に被り深さ感を得ることができるヘルメット用内装構造を提供するという目的を、ヘルメットの被着時に当該ヘルメットと被着者の頭部との間に内装・配置するヘルメット用内装構造であって、被り深さに応じて径を最小から最大の範囲で変形可能な可変長ハンモック部と、被着者の頭部サイズの大小に応じて複数段階にわたって使用者の頭部に当接させる頭周長を調整可能な穴係合式の頭周バンド部と、前記可変長ハンモック部に掛け回されるとともに、前記頭周バンド部の下縁部に接触させつつヘルメットの内部に設けたブラケット受部に装着するブラケット付きの内装構造取り付け具を構成する6個の取付ベルトを有し、前記穴係合式の頭周バンド部の頭周長の複数段階にわたる調整により被着者の頭部サイズの大小に対応するとともに、前記頭周バンド部の頭周長の複数段階にわたる調整に応じた取付ベルトの突っ張りの変化に対応して可変長ハンモック部のヘルメット内の高さ位置を最小から最大の範囲で変動させ、被着者の被り深さの最小から最大の範囲にわたって最適化するようにした構成により実現した。
【実施例0015】
以下、本発明の実施例に係るヘルメット用内装構造1の実施例について図面を参照して詳細に説明する。
【0016】
図1はヘルメット本体2の被り深さ最小に調整した場合の本発明の実施例に係るヘルメット用内装構造1を示すものである。
【0017】
このヘルメット用内装構造1は、被着者の頭部サイズの大小、特に被り深さ感に対応可能であり、かつ、最適のフィット感、特に被り深さ感を得ることができるものである。
【0018】
すなわち、ヘルメット本体2の被着時に当該ヘルメット本体2と被着者の頭部との間に内装・配置するヘルメット用内装構造1であって、ヘルメット本体2の被り深さに応じて径を最小から最大にわたる範囲で変形可能な可変長ハンモック部3と、被着者の頭部サイズの大小に応じて複数段階にわたって使用者の頭部に当接させる頭周長を調整可能な穴係合式の頭周バンド部4と、前記可変長ハンモック部3に掛け回されるとともに、頭周バンド部4の下縁部に接触させつつヘルメット本体2の内部6ヶ所に設けた各ブラケット受部6a乃至6fに各々装着するブラケット7a乃至7f付きの内装構造取り付け具を構成する6個構成の主に合成繊維からなる取付ベルト5を有し、前記穴係合式の頭周バンド部4の頭周長の複数段階にわたる調整により被着者の頭部サイズの大小に対応するとともに、前記頭周バンド部4の頭周長の複数段階にわたる調整に応じた取付ベルト5の突っ張りの変化に対応して可変長ハンモック部3のヘルメット本体2内の高さ位置を最小から最大の範囲で変動させ、被着者の被り深さの最小から最大(図1図8に示す最小調整時から図7図9に示す最大調整時)の範囲にわたって最適化するようにしたものである。
【0019】
図2は本実施例に係るヘルメット用内装構造1における可変長ハンモック部3の概略構成(組立前)の概略構成図である。
【0020】
前記可変長ハンモック部3は、図2示すように、半円形状を呈する同一構成のハンモック片3a、3bを2個1組として用いてつ円形状となるように組み立てて、可変長ハンモック部3とするものである。
【0021】
前記ハンモック片3a、3bには、各々4個ずつの孔3cが形成され、また、ハンモック片3a、3bの一端には各々孔調整部3d、3eが設けられて、一方のハンモック片3aの孔3cと他方のハンモック片3bの孔調整部3e、他方のハンモック片3bの孔3cと一方のハンモック片3aの孔調整部3dとを孔係合式で両者を円環状に一体化するようにしている。
【0022】
これにより、4個ずつの孔3cの位置を変えた組あわせにより、16段階の径変動を生じさせるようにしている。
【0023】
例えば、図1、又は図8に示す最小調整時(外周直径約85mm/内周直径約66mm)、図7図9に示す最大調整時(外周直径約105mm/内周直径約85mm)と径変動を生じさせるように構成している。
【0024】
前記頭周バンド部4は図4に示すように、ポリエチレン樹脂製の帯状に形成され、一端側の補助片にはラチェット受部11が設けられ、他端側の補助片にはラチェット部12が設けられている。
【0025】
すなわち、前記頭周バンド部4は、ラチェット式の連結構造で被着者の頭部サイズの大小、特に被り深さ感に対応させつつ当該頭部に当接させる構成としている。
【0026】
図5は、本実施例に係るヘルメット用内装構造1の内装構造取り付け具によるヘルメット本体2へ取付ベルト5を用いた取付態様を示すものであり、内装構造取り付け具を構成する6個構成の主に合成繊維からなる取付ベルト5に取り付けたブラケット7a乃至7fを各々各ブラケット受部6a乃至6fにカチッと音が出るまで差し込む。
【0027】
図6は本発明の実施例に係るヘルメット用内装構造の可変長ハンモック部3、頭周バンド部4、及び内装構造取り付け具を構成する取り付けベルト5を示すものである。
【0028】
前記頭周バンド部4の近傍には、一対の耳掛け具13、13が設けられ、一対の耳掛け具13、13に連接する一対の顎止め具14、14が設けられている。
なお、本発明においては、汗取り布、ストッパー等は公知のものを使用して実施することができる。
【0029】
図7は被り深さ最大に調整した場合の本発明の実施例に係るヘルメット用内装構造を示すものである。
【0030】
図8は被り深さ最小に調整した場合の本発明の実施例に係るヘルメット用内装構造の被着模型21への被着態様を写真形態で示すものである。
【0031】
図9は被り深さ最大に調整した場合の本発明の実施例に係るヘルメット用内装構造の被着模型21への被着態様を写真形態で示すものである。
【0032】
以上説明した本発明の実施例に係るヘルメット用内装構造1によれば、被着者の頭部サイズの大小、特に被り深さ感に対応可能であり、かつ、最適のフィット感、特に被り深さ感を得ることができるヘルメット用内装構造を実現し提供することができる。
【0033】
また、頭周バンド部の最小から最大の範囲で変形可能な頭周長の調整により被着者の頭部サイズの大小に対応するとともに、前記頭周バンド部の頭周長の調整に応じた6個の取り付けベルトの突っ張りの変化に対応して可変長ハンモック部のヘルメット内の高さ位置を変動させて、被着者の被り深さの最小から最大の範囲にわたる最適化を図るようにしているので、被着者の頭部サイズの大小、特に被り深さ感に対応可能であり、かつ、最適のフィット感、特に被り深さ感を得ることができるヘルメット用内装構造を実現し提供することができる。
【0034】
更に、前記頭周バンド部は、孔連結構造で被着者の頭部に当接させる構成を採用しているので、被着者の頭部サイズの大小、特に、被り深さ感に容易に対応することが可能なヘルメット用内装構造を実現し提供することができる。
【0035】
更にまた、前記頭周バンド部の近傍には、一対の耳掛け具と、この一対の耳掛け具に連接する一対の顎止め具が設けられる構成としているので、このヘルメット用内装構造の実際の利用の便宜を図ることが可能となる。
【0036】
本実施例のヘルメットによれば、既述したヘルメット用内装構造を内装配置する構成としているので、適合する既存のヘルメットの場合でも本実施例の場合と同様な効果が得られる。
【産業上の利用可能性】
【0037】
本発明に係るヘルメット用内装構造は、ヘルメットを新たに作成する場合は勿論のこと、既存のヘルメットに関してもブラケットの形状が適合すれば広範に応用することが可能である。
【符号の説明】
【0038】
1 ヘルメット用内装構造
2 ヘルメット本体
3 可変長ハンモック部
4 頭周バンド部
5 取付ベルト
13 耳掛け具
14 顎止め部
21 被着模型
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9