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特開2024-6897基地局装置及び端末装置と、各装置で遂行されるDCI調節方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024006897
(43)【公開日】2024-01-17
(54)【発明の名称】基地局装置及び端末装置と、各装置で遂行されるDCI調節方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/232 20230101AFI20240110BHJP
   H04W 72/231 20230101ALI20240110BHJP
【FI】
H04W72/232
H04W72/231
【審査請求】有
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022194758
(22)【出願日】2022-12-06
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-10-12
(31)【優先権主張番号】10-2022-0079650
(32)【優先日】2022-06-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】514005836
【氏名又は名称】エスケー テレコム カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】SK TELECOM CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】キム、ガン ホ
(72)【発明者】
【氏名】ナ、ミン ス
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067EE02
5K067EE10
5K067JJ13
(57)【要約】
【課題】DCI(Downlink Control Information)のサイズを調節して伝送するための技術を提供する。
【解決手段】装置及び方法は、DCIの一部情報(変換対象のビット値)をPDCCHの位置情報(スケジューリング位置)に変換して伝達する方式を通して、DCIのサイズを最小化しながら最大限多くの情報を含めて伝達する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末に伝送するためのDownlink Control Information(DCI)の全体情報のうち一部情報を変換するための特定情報を決定する決定部;及び
上記DCIで上記一部情報を省略した後、上記決定した特定情報を基に伝送し、上記端末がDCIの伝送を受ける過程で把握される上記特定情報から上記一部情報を獲得して上記全体情報で構成されたDCIを獲得することができるようにする制御部;を含むことを特徴とする基地局装置。
【請求項2】
上記特定情報は、
上記端末へのDCI伝送に用いるPDCCH(Physical Downlink Control Channel)のスケジューリング位置であることを特徴とする請求項1に記載の基地局装置。
【請求項3】
DCI内の変換対象の一部情報が有する情報値とPDCCHのスケジューリング位置との間の変換関係が定義される情報を上記端末と共有する共有部をさらに含み;
上記決定部は、
上記定義された情報を用いて、上記DCIを構成する全体情報のうち変換対象の一部情報が有する情報値に応じてPDCCHのスケジューリング位置を決定することを特徴とする請求項1に記載の基地局装置。
【請求項4】
上記制御部は、
上記DCIで上記一部情報を省略した後、上記決定したスケジューリング位置のPDCCHを用いて伝送することを特徴とする請求項3に記載の基地局装置。
【請求項5】
上記共有部は、
RRC Reconfiguration message内のpdcch-Configuration Commonに定義する新規IEを用いて、上記定義された情報を上記端末に伝達する方式で共有することを特徴とする請求項3に記載の基地局装置。
【請求項6】
PDCCHのスケジューリング位置単位でDCI内の一部情報の変換有無が設定される情報を上記端末に予め伝達するか、DCI単位でDCI内の一部情報の変換有無を上記端末に伝達して、
上記端末が上記PDCCHのスケジューリング位置から上記一部情報が省略される以前の全体情報で構成されたDCIを獲得する動作を選択的に遂行することができるようにする通知部をさらに含むことを特徴とする請求項2に記載の基地局装置。
【請求項7】
上記決定部は、
予め定義されたDCI内の情報位置に応じて、上記端末に伝送するための上記DCIから変換対象の上記一部情報を決定することを特徴とする請求項1に記載の基地局装置。
【請求項8】
Downlink Control Information(DCI)受信時、上記DCIの伝送を受ける過程で把握される特定情報から上記DCIで省略された一部情報を獲得する情報獲得部;及び
上記獲得した一部情報を用いて、上記一部情報が省略される以前の全体情報で構成されたDCIを獲得する制御部;を含むことを特徴とする端末装置。
【請求項9】
上記特定情報は、
上記DCIの伝送に用いられたPDCCH(Physical Downlink Control Channel)のスケジューリング位置であることを特徴とする請求項8に記載の端末装置。
【請求項10】
DCI内の変換対象の一部情報が有する情報値とPDCCHのスケジューリング位置との間の変換関係が定義される情報を基地局と共有する共有部をさらに含み;
上記情報獲得部は、
上記定義された情報を用いて、上記DCIの伝送に用いられたPDCCHのスケジューリング位置によるものと確認される情報値を上記省略された一部情報の情報値として獲得することを特徴とする請求項9に記載の端末装置。
【請求項11】
上記情報獲得部は、
上記DCIの伝送に用いられたPDCCHのスケジューリング位置がDCI内の一部情報の変換対象と予め設定された位置であるか、上記DCIにDCI内の一部情報が変換されることを示す特定フィールドが含まれるか、上記DCIがDCI内の一部情報が変換される場合に用いられる専用DCIフォーマットを有する場合、
上記DCIの伝送に用いられたPDCCHのスケジューリング位置から上記DCIで省略された一部情報を獲得することを特徴とする請求項9に記載の端末装置。
【請求項12】
基地局装置で遂行されるDownlink Control Information(DCI)調節方法において、
端末に伝送するためのDCIの全体情報のうち一部情報を変換するための特定情報を決定する段階;及び
上記DCIで上記一部情報を省略した後、上記決定した特定情報を基に伝送し、上記端末がDCIの伝送を受ける過程で把握される上記特定情報から上記一部情報を獲得して上記全体情報で構成されたDCIを獲得することができるようにする段階;を含むことを特徴とするDCI調節方法。
【請求項13】
端末装置で遂行されるDownlink Control Information(DCI)調節方法において、
DCI受信時、上記DCIの伝送を受ける過程で把握される特定情報から上記DCIで省略された一部情報を獲得する段階;及び
上記獲得した一部情報を用いて、上記一部情報が省略される以前の全体情報で構成されたDCIを獲得する段階;を含むことを特徴とするDCI調節方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本出願は、2022年6月29日付で出願された韓国特許出願第10-2022-0079650号に基づき優先権を主張する。上記出願の開示は参照によりその全体が組み込まれる。
【0002】
本発明は、DCI(Downlink Control Information)のサイズを調節して伝送するための技術に関するものである。
【背景技術】
【0003】
PDCCH(Physical Downlink Control Channel)は、制御チャネルであり、PDSCH(Physical Downlink Shared Channel)に対するスケジューリング情報やPUSCH(Physical Uplink Shared Channel)に対するスケジューリング承認の伝送に使用される。
【0004】
PDCCHを用いて伝送される上述の情報は、規格に定義されているDCI(Downlink Control Information)フォーマットに合わせて生成及び伝達される。
【0005】
DCIは、その用途によって色々な種類のフォーマットが定義されている。
【0006】
このようにDCIの伝送に用いられるPDCCHは、制御情報を含んでいる重要なチャネルであるため、安定的な伝送が非常に重要である。
【0007】
よって、PDCCHを用いて伝送されるDCIは、最小限のサイズで最大限多くの情報を含むことができるように設計される必要がある。これは、DCIのサイズが小さいほど、PDCCH伝送時、より補数化して伝送することが可能であるからである。
【0008】
このために、基地局がRRCメッセージを通して色々なプロファイル(Profile)を前もって生成し端末に伝達しておき、DCIではプロファイルのインデックス(Index)だけ伝達する方式を通して、DCIのサイズを最小化するための多様な技法が存在する。
【0009】
しかし、上述の既存技法も、DCIを通して端末に伝達しようとする情報が多い場合、各情報別に伝達しなければならないインデックスが多くなるため、DCIのサイズを最小化して最大限多くの情報を含めて伝達するという目的を十分に満たすには限界を有する。
【0010】
よって、本発明では、既存技法の限界を越えて、DCIのサイズを最小化して最大限多くの情報を含めて伝達することができる方案を提案しようとする。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明で到逹しようとする目的は、DCIのサイズを最小化して最大限多くの情報を含めて伝達することができる新しい方式のDCI伝送技術を提案及び実現することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記目的を達成するための本発明の一実施例による基地局装置は、端末に伝送するためのDownlink Control Information(DCI)の全体情報のうち一部情報を変換するための特定情報を決定する決定部;及び、上記DCIで上記一部情報を省略した後、上記決定した特定情報を基に伝送し、上記端末がDCIの伝送を受ける過程で把握される上記特定情報から上記一部情報を獲得して上記全体情報で構成されたDCIを獲得することができるようにする制御部;を含むことを特徴とする。
【0013】
上記目的を達成するための本発明の一実施例による端末装置は、Downlink Control Information(DCI)受信時、上記DCIの伝送を受ける過程で把握される特定情報から上記DCIで省略された一部情報を獲得する情報獲得部;及び、上記獲得した一部情報を用いて、上記一部情報が省略される以前の全体情報で構成されたDCIを獲得する制御部;を含むことを特徴とする。
【0014】
上記目的を達成するための本発明の一実施例による基地局装置で遂行されるDownlink Control Information(DCI)調節方法は、端末に伝送するためのDCIの全体情報のうち一部情報を変換するための特定情報を決定する段階;及び、上記DCIで上記一部情報を省略した後、上記決定した特定情報を基に伝送し、上記端末がDCIの伝送を受ける過程で把握される上記特定情報から上記一部情報を獲得して上記全体情報で構成されたDCIを獲得することができるようにする段階;を含むことを特徴とする。
【0015】
上記目的を達成するための本発明の一実施例による端末装置で遂行されるDownlink Control Information(DCI)調節方法は、DCI受信時、上記DCIの伝送を受ける過程で把握される特定情報から上記DCIで省略された一部情報を獲得する段階;及び、上記獲得した一部情報を用いて、上記一部情報が省略される以前の全体情報で構成されたDCIを獲得する段階;を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
よって、本発明の基地局装置及び端末装置と、各装置で遂行されるDCI調節方法によれば、DCIのサイズを最小化しながら最大限多くの情報を含めて伝達することができる新しい方式のDCI伝送技術を実現することにより、PDCCHリソースをより補数化して安定的に伝送することができる効果、さらにはDCIのサイズ最小化を通して節減されたビットリソースを他の用途に規格化して活用することができる効果まで期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】予め定義された既存の一般的なDCIフォーマットを示した一例示図である。
図2】本発明の一実施例による基地局装置及び端末装置の構成を示した構成図である。
図3】本発明で適用するDCIのビット値によるPDCCHの位置情報変換関係を示した一例示図である。
図4】本発明で新規IE定義を通して提案技術を実現する実施例を示した図面である。
図5】本発明で新規IE定義を通して提案技術を実現する実施例を示した図面である。
図6】本発明で新規IE定義を通して提案技術を実現する実施例を示した図面である。
図7】本発明の一実施例によるDCI調節方法の流れを基地局の観点で示したフローチャートである。
図8】本発明の一実施例によるDCI調節方法の流れを端末の観点で示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本明細書で使われている技術的用語は単に特定の実施例を説明するために用いられたもので、本明細書に開示されている技術の思想を限定しようとする意図ではないことに留意しなければならない。また、本明細書で使われている技術的用語は、本明細書で特別に他の意味として定義されていない限り、本明細書に開示されている技術の属する分野で通常の知識を有する者によって一般的に理解される意味として解釈されなければならず、過度に包括的な又は縮小した意味として解釈されてはならない。また、本明細書で使われている技術的な用語が本明細書に開示されている技術の思想を正確に表現できていない誤った技術的用語であるときは、当業者が正しく理解できる技術的用語に替えて理解されなければならない。また、本明細書で使われている一般的な用語は、辞書に定義されているところ、又は前後の文脈上によって解釈されなければならず、過度に縮小した意味として解釈されてはならない。
【0019】
また、本明細書で使われている単数の表現は、文脈上明白に異なる意味をなさない限り、複数の表現を含む。本明細書で、“構成される”又は“含む”などの用語は、明細書上に記載されている色々な構成要素、又は色々な段階を必ず全て含むものと解釈されてはならず、そのうち一部の構成要素又は一部の段階は含まなくてもよく、又は追加の構成要素又は段階をさらに含んでもよいと解釈されなければならない。
【0020】
また、本明細書で使われている第1、第2などのように序数を含む用語は、多様な構成要素を説明するにあたって使われ得るが、上記構成要素は上記用語によって限定されてはならない。上記用語は一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的でのみ使われる。例えば、本発明の権利範囲を逸脱しない範囲で、第1構成要素は第2構成要素と命名されることができ、同様に第2構成要素も第1構成要素と命名されることができる。
【0021】
以下、添付図面を参照しながら本明細書に開示されている実施例を詳しく説明するが、図面符号にかかわらず同一又は類似の構成要素は同一の参照番号を付与し、これに関して重複する説明は省略することにする。
【0022】
また、本明細書に開示されている技術を説明するにあたって、関連する公知技術に関する具体的な説明が本明細書に開示されている技術の要旨を不明瞭にすると判断される場合、その詳細な説明を省略する。また、添付図面は本明細書に開示されている技術の思想を容易に理解できるようにするためのものであるだけで、添付図面によってその技術の思想が制限されることと解釈されてはならないことに留意しなければならない。
【0023】
以下、添付図面を参照して本発明の実施例について説明する。
【0024】
本発明は、DCI(Downlink Control Information)のサイズを調節して伝送するための技術に関するものである。
【0025】
PDCCH(Physical Downlink Control Channel)は、制御チャネルであり、PDSCH(Physical Downlink Shared Channel)に対するスケジューリング情報やPUSCH(Physical Uplink Shared Channel)に対するスケジューリング承認の伝送に用いられる。
【0026】
PDCCHを用いて伝送される上述の情報は、規格に定義されているDCI(Downlink Control Information)フォーマットに合わせて生成及び伝達される。
【0027】
DCIは、その用途によって色々な種類のフォーマットが定義されている。
【0028】
例えば、図1は、5GでPDSCHスケジューリング情報を伝達するために用いられるDCI Format 1_0を示している。
【0029】
図1を見ると、DCI Format 1_0の場合、MCS(modulation and coding scheme、変調及び符号化)情報、PDSCHの周波数/時間位置など多様な情報を含んでいることが分かる。
【0030】
このようにDCIの伝送に用いられるPDCCHは、制御情報を含んでいる重要なチャネルであるため、安定的な伝送が非常に重要である。
【0031】
よって、PDCCHを用いて伝送されるDCIは、最小限の大きさ(Size)で最大限多くの情報を含むことができるように設計される必要がある。これは、DCIのサイズが小さいほど、PDCCHで伝送するとき、より補数化して伝送することが可能であるからである。
【0032】
図1に示されているDCI Format 1_0の場合を見ても、28+alpha(273RB基準16bit)に過ぎないビット数だけでPDSCH伝送のためのスケジューリング情報を多様に含んでいることが分かる。
【0033】
このために、基地局がRRCメッセージを通して色々なプロファイルを前もって生成し端末に伝達しておき、DCIではプロファイルのインデックスのみ伝達する方式を通して、DCIのサイズを最小化するための多様な技法が存在する。
【0034】
しかし、上述の既存技法も、DCIを通して端末に伝達しようとする情報が多い場合、各情報別に伝達しなければならないインデックスが多くなるため、DCIのサイズを最小化して最大限多くの情報を含めて伝達するという目的を十分に満たすには限界を有する。
【0035】
よって、本発明では、既存技法の限界を越えて、DCIのサイズをより最小化して最大限多くの情報を含めて伝達することができる新しい方式のDCI伝送技術を提案及び実現しようとする。
【0036】
以下、図2を参照して、本発明で提案する新しい方式のDCI伝送技術を実現する基地局装置及び端末装置の構成を具体的に説明する。
【0037】
具体的な説明に先立って、本発明は、4G(LTE)、5G(NR)いずれにも適用されることができ、今後6Gなどにも拡張して適用可能であろう。ただし、以下の説明では、説明の便宜上、NR規格に基づいて本発明の特徴及び多様な実施例を説明する。
【0038】
先ず、図2を参照して、本発明の一実施例による基地局装置100の構成を具体的に説明する。
【0039】
図2に示されているように、本発明の実施例による基地局装置100は、決定部110、制御部120を含むことができる。
【0040】
そして、本発明の一実施例による基地局装置100は、共有部130、通知部140をさらに含んで構成されることができる。
【0041】
また、本発明の一実施例による基地局装置100は、上述の構成以外に、同種の通信ネットワーク(5G)の他の基地局及び/又は異種の通信ネットワーク(LTE)の他の基地局との通信、端末10との通信機能を担当する通信部(図示せず)の構成をさらに含むことができる。
【0042】
このような基地局装置100の構成全体ないしは少なくとも一部は、ハードウェアモジュール形態又はソフトウェアモジュール形態で具現されるか、ハードウェアモジュールとソフトウェアモジュールとが組み合わされた形態でも具現されることができる。
【0043】
ここで、ソフトウェアモジュールとは、例えば、基地局装置100内で演算を制御するプロセッサによって実行される命令語として理解されることができ、このような命令語は、基地局装置100内のメモリに搭載された形態を有することができる。
【0044】
結局、本発明の実施例による基地局装置100は、上述の構成を通して、本発明で提案する新しい方式のDCI伝送技術を実現する。
【0045】
以下、本発明の基地局装置100内の各構成についてより具体的に説明することにする。
【0046】
決定部110は、端末10に伝送するためのDownlink Control Information(DCI)の全体情報のうち一部情報を変換するための特定情報を決定する機能を担当する。
【0047】
このとき、特定情報は、端末10へのDCI伝送に用いるPDCCH(Physical Downlink Control Channel)のスケジューリング位置、すなわち該当PDCCHを伝送するためにスケジューリングしたリソースの位置情報と定義することができる。
【0048】
すなわち、決定部110は、端末10に伝送するためのDCIの全体情報(Bit stream)のうち一部情報(変換対象のビット値)を変換するためのPDCCHの位置情報(スケジューリング位置)を決定することができる。
【0049】
併せて、決定部110は、予め定義されたDCI内の情報位置に応じて、端末10に伝送するための上記DCIから変換対象の一部情報を決定することができる。
【0050】
制御部120は、伝送する上記DCIで上記一部情報(変換対象のビット値)を省略した後、上記決定した特定情報、すなわちPDCCHの位置情報(スケジューリング位置)を基に伝送する機能を担当する。
【0051】
より具体的に、端末(UE)に対するPDCCHリソースは、周波数軸内の多様な位置にスケジューリングされることができる。
【0052】
一例として、NR規格によれば、6RBの倍数位置にPDCCHがスケジューリングされることができる。よって、BWP BW=100MHz,subcarrier-spacing=30kHzを仮定する場合(すなわち、273RB)、PDCCHがスケジューリングされることができる周波数リソースの位置が最大45個存在する。
【0053】
よって、もしDCI内の特定ビットを該当DCIの伝送に用いられるPDCCHの位置情報(スケジューリング位置)と連携させることができるならば、基地局が特定ビットが省略されたDCIを特定ビットと連携された位置情報のPDCCHを用いて伝送し、端末がPDCCH位置情報から受信DCIの特定ビットを得ることができるはずである。
【0054】
よって、本発明によれば、端末10の観点で最終獲得するDCIは、次の数式1のように定義することができる。
[数式1]
DCI=PDCCHを介して受信したDCI Bits+PDCCHの位置情報から獲得したBits
【0055】
すなわち、本発明は、DCI内の特定ビットを該当DCIの伝送に用いられるPDCCHの位置情報と連携させる構成を前提として、新しい方式のDCI伝送技術を実現する。
【0056】
以下の説明では、共有部130に関する具体的な説明を先にする。
【0057】
共有部130は、DCI内の特定ビットを該当DCIの伝送に用いられるPDCCHの位置情報と連携させる構成と関連がある。
【0058】
このような共有部130は、DCI内の変換対象の一部情報が有する情報値(以下、ビット値)とPDCCHの位置情報(以下、スケジューリング位置)との間の変換関係が定義される情報を端末10と共有する機能を担当する。
【0059】
具体的な実施例を説明すれば、共有部130によって基地局装置100と端末10との間で共有される上述の定義された情報は、次の2つの実施例によりその形態が異なり得る。
【0060】
先ず、第1実施例によれば、基地局装置100と端末10との間では、DCI内の変換対象のビット値とPDCCHのスケジューリング位置との間の変換関係を同一に事前定義することができる。
【0061】
この場合、共有部130によって基地局装置100と端末10との間で共有される上述の「定義された情報」とは、同一に事前定義された「DCI内の変換対象のビット値とPDCCHのスケジューリング位置との間の変換関係」とする。
【0062】
例えば、次の数式2によるDCI内の変換対象のビット値とPDCCHのスケジューリング位置との間の変換関係を事前定義することができる。
[数式2]
【数1】

ここで、Location to DCI bitsは、PDCCHのスケジューリング位置に変換されるDCI内の一部情報が有するビット値、すなわち変換対象のビット値を意味する。
【0063】
よって、6RBの倍数位置にPDCCHがスケジューリングされることができる上述のNR規格を前提として、Number of Total RBs=273RB、PDCCH RB Scheduling step size=6RBである場合と仮定するとき、図3に示されているように、PDCCHのスケジューリング位置としてPDCCHのStart RB Offsetが0RBである場合には変換対象のビット値が00000、RB Offsetが6RBである場合には00001、RB Offsetが12RBである場合には00010、RB Offsetが18RBである場合には00011、・・・、192RBである場合には11111とマッピング(Mapping)されることができる。
【0064】
このような第1実施例の場合、決定部110は、端末10と共有される予め定義された情報、すなわち端末10と同一に事前定義した情報(例:数式2)を用いて、上述の一部情報が有する情報値、すなわち変換対象のビット値に応じてPDCCHのスケジューリング位置を決定することができる。
【0065】
先に説明したように、基地局装置100(決定部110)は、DCI内の情報位置を予め定義することにより、DCI内のどのようなビット値を変換対象とするかについて定義しておくことができる。
【0066】
例えば、DCI内のどのようなビット値を変換対象とするかについてのDCI内の情報位置は、1)最後n bitと定義されてもよく、2)前からn bitと定義されてもよく、3)x番目bitからと定義されてもよい。
【0067】
そして、このようなDCI内の情報位置は、規格化過程で選択及び定義する方式で基地局装置100(決定部110)と端末10との間で同一に定義されてもよく、又は、基地局装置100(決定部110)で選択してRRCメッセージを通して端末10に知らせる方式で基地局装置100(決定部110)と端末10との間で同一に定義されてもよい。
【0068】
よって、もし、DCIの最後5Bitを変換対象とするDCI内の情報位置が予め定義されているとすれば、上述の第1実施例の場合、決定部110は端末10に伝送するDCIの最後5bitを変換対象と決定し、この5bitのビット値に応じてPDCCHのスケジューリング位置を決定することができる。例えば、決定部110は、DCIの最後5bitのビット値が00001である場合、PDCCHのスケジューリング位置としてPDCCH Start RB Offset=6RBと決定することができる。
【0069】
次に、第2実施例を説明すると、基地局装置100からRRCメッセージを通してPDCCH start RB Offset別のビット値情報を端末10に伝達して知らせることができる。
【0070】
この場合、共有部130によって基地局装置100と端末10との間で共有される上述の「定義された情報」とは、端末10に伝達される「PDCCH start RB Offset別のビット値情報」とする。
【0071】
例えば、本発明では、RRC Reconfiguration message内のpdcch-Configuration Commonに、「PDCCH start RB Offset別のビット値情報」を伝達するための新規IEを定義することができる。
【0072】
このように定義される新規IEは、locationToDciConversionInfo IEと指称することができる。
【0073】
この場合、共有部130は、RRC Reconfiguration message内のpdcch-Configuration Commonに定義する新規IE、すなわちlocationToDciConversionInfo IEを用いて、「PDCCH start RB Offset別のビット値情報」を端末10に伝達する方式で共有することができる。
【0074】
より具体的に説明すると、図4を参照すれば、frequencyDomainResources IEは、3GPP(登録商標) 5G規格に予め定義されているIEであり、CORESET(Control Resource Set)のFrequency Domain Configurationを示すことができる。
【0075】
frequencyDomainResources IEの各bitは6RBsに該当し、1はCORESETに該当することを、0は該当しないことを意味する。そして、PDCCHはCORESETとして割り当てられた領域にだけ割り当てられることができる。
【0076】
そして、図4に示されているように、本発明で提案する新規IE、すなわちlocationToDciConversionInfo IEは、PDCCHのStart RB Offset別のビット値(Mapping)情報を伝達するのに用いられることができる。ここで、locationToDciConversionInfo IE内で「,」で区分されるそれぞれのlineはfrequencyDomainResourcesで「1」と定義されたRB位置にマッピングされる。
【0077】
図4の例示によれば、locationToDciConversionInfoの一番目ビット値(00000)はRB Offset=0に該当し、二番目ビット値(001011)はfrequencyDomainResourcesで二番目「1」に該当するRB Offset=18RB位置に該当する。RB Offset 6、12の場合、frequencyDomainResourcesが「0」であるため、PDCCHリソースが割り当て不可能であって、locationToDciConversionInfoにマッピング情報が定義されず省略された。
【0078】
すなわち、共有部130は、図4に示されているように、RRC Reconfiguration message内のpdcch-Configuration Commonに新規で定義するlocationToDciConversionInfo IEにPDCCHのStart RB Offset別のビット値(Mapping)情報を含めて伝送することにより、端末10に伝達し共有することができる。
【0079】
このような第2実施例の場合、決定部110は、端末10と共有される予め定義された情報、すなわち新規定義したlocationToDciConversionInfo IEを通して端末10に伝達した情報(例:図4参照)を用いて、上述の一部情報が有する情報値、すなわち変換対象のビット値に応じてPDCCHのスケジューリング位置を決定することができる。
【0080】
このときも、基地局装置100(決定部110)は、規格化過程で選択及び定義する方式又はRRCメッセージを通して端末10に知らせる方式などでDCI内の情報位置を予め定義することにより、DCI内のどのようなビット値を変換対象とするかについて定義しておくことができる(上述の1)~3))。
【0081】
よって、もしDCIの最後n bitを変換対象とするDCI内の情報位置が予め定義されているならば、上述の第2実施例の場合、決定部110は端末10に伝送するDCIの最後n bitを変換対象と決定し、この最後n bitのビット値に応じてPDCCHのスケジューリング位置を決定することができる。例えば、決定部110は、最後n bitのBit streamが0001011である場合、PDCCHのスケジューリング位置としてPDCCH Start RB Offset=18RBと決定することができる。
【0082】
そして、制御部120は、上述のように伝送するDCI内の一部情報、すなわち変換対象のビット値を変換するためのPDCCHのスケジューリング位置(例:PDCCHのStart RB Offset)が決定部110によって決定されると、伝送するDCIで変換対象のビット値を省略した後、上記決定したスケジューリング位置のPDCCHを用いて伝送することができる。
【0083】
よって、本発明の端末10は、PDCCHを介してDCIの伝送を受ける過程で把握されるPDCCH位置情報、すなわちスケジューリング位置から受信DCIの省略された特定ビット(=変換対象のビット値)を獲得することができ、これを用いて上述の数式1のように全体情報で構成されたDCIを獲得することができるのである。
【0084】
次に、図2を参照して、本発明の一実施例による端末装置10の構成を具体的に説明する。
【0085】
図2に示されているように、本発明の実施例による端末装置10は、情報獲得部11、制御部12を含むことができる。
【0086】
そして、本発明の一実施例による端末装置10は、共有部13をさらに含んで構成されることができる。
【0087】
このような端末装置10の構成全体ないしは少なくとも一部は、ハードウェアモジュール形態又はソフトウェアモジュール形態で具現されるか、ハードウェアモジュールとソフトウェアモジュールとが組み合わされた形態でも具現されることができる。
【0088】
ここで、ソフトウェアモジュールとは、例えば、端末装置10内で演算を制御するプロセッサによって実行される命令語と理解されることができ、このような命令語は端末装置10内のメモリに搭載された形態を有することができる。
【0089】
結局、本発明の実施例による端末装置10は、上述の構成を通して、本発明で提案する新しい方式のDCI伝送技術を実現する。
【0090】
以下、本発明の端末装置10内の各構成についてより具体的に説明することにする。
【0091】
情報獲得部11は、Downlink Control Information(DCI)受信時、上記DCIの伝送を受ける過程で把握される特定情報から上記DCIで省略された一部情報を獲得する機能を担当する。
【0092】
このとき、特定情報は、DCIの伝送に用いられたPDCCH(Physical Downlink Control Channel)のスケジューリング位置、すなわち該当PDCCHを伝送するためにスケジューリングしたリソースの位置情報と定義することができる。
【0093】
すなわち、情報獲得部11は、DCI受信時、該当DCIの伝送に用いられたPDCCHの位置情報(スケジューリング位置)から受信DCIで省略された一部情報(変換対象のビット値)を獲得することができる。
【0094】
制御部12は、情報獲得部11で獲得した一部情報(変換対象のビット値)を用いて、一部情報(変換対象のビット値)が省略される以前の全体情報で構成されたDCIを獲得する機能を担当する。
【0095】
先に説明したように、本発明は、DCI内の特定ビット(変換対象のビット値)を該当DCIの伝送に用いられるPDCCHの位置情報と連携させる構成を前提として、新しい方式のDCI伝送技術を実現する。
【0096】
以下の説明では、共有部13に関する具体的な説明を先にする。
【0097】
共有部13は、DCI内の特定ビット(変換対象のビット値)を該当DCIの伝送に用いられるPDCCHの位置情報と連携させる構成と関連がある。
【0098】
このような共有部13は、DCI内の変換対象の一部情報が有する情報値(以下、ビット値)とPDCCHの位置情報(以下、スケジューリング位置)との間の変換関係が定義される情報を基地局100と共有する機能を担当する。
【0099】
具体的に、上述の基地局装置100に対する第1実施例によれば、共有部13によって基地局100と端末装置10との間で共有される上述の「定義された情報」とは、同一に事前定義された「DCI内の変換対象のビット値とPDCCHのスケジューリング位置との間の変換関係」であり得る。
【0100】
このような第1実施例の場合、情報獲得部11は、基地局100と共有される予め定義された情報、すなわち基地局100と同一に事前定義した情報(例:数式2)を用いて、今回のDCIの伝送に用いられたPDCCHのスケジューリング位置によるものと確認されるビット値を今回のDCIで省略された一部情報の情報値、すなわち変換対象のビット値として獲得することができる。
【0101】
このとき、本発明では、前に説明したように規格化過程で選択及び定義する方式又は基地局100がRRCメッセージを通して端末10に知らせる方式などでDCI内の情報位置を予め定義することにより、DCI内のどのようなビット値を変換対象とするかについて定義しておくことができる(上述の1)~3))。
【0102】
よって、もし、DCIの最後5Bitを変換対象とするDCI内の情報位置が予め定義されているとすれば、上述の第1実施例の場合、情報獲得部11は、今回のDCIの伝送に用いられたPDCCHのスケジューリング位置が例えばPDCCH Start RB Offset=6RBである場合、省略されたDCIの最後5bitに該当する変換対象のビット値として00001を獲得することができる。
【0103】
次に、上述の基地局装置100に対する第2実施例によると、共有部13によって基地局100と端末装置10との間で共有される上述の「定義された情報」とは、基地局100がRRCメッセージを通して伝達する「PDCCH start RB Offset別のビット値情報」であり得る。
【0104】
このような第2実施例の場合、情報獲得部11は、基地局100と共有される予め定義された情報、すなわち基地局100から新規定義したlocationToDciConversionInfo IEを通して伝達された情報(例:図4参照)を用いて、今回のDCIの伝送に用いられたPDCCHのスケジューリング位置によるものと確認されるビット値を今回のDCIで省略された一部情報の情報値、すなわち変換対象のビット値として獲得することができる。
【0105】
このときも、本発明では、規格化過程で選択及び定義する方式又は基地局100がRRCメッセージを通して端末10に知らせる方式などでDCI内の情報位置を予め定義することにより、DCI内のどのようなビット値を変換対象とするかについて定義しておくことができる(上述の1)~3))。
【0106】
よって、もし、DCIの最後n bitを変換対象とするDCI内の情報位置が予め定義されているならば、上述の第2実施例の場合、情報獲得部11は、今回のDCIの伝送に用いられたPDCCHのスケジューリング位置が例えばPDCCH Start RB Offset=18RBである場合、省略されたDCIの最後n bitに該当する変換対象のビット値として0001011を獲得することができる。
【0107】
以上、説明したように、本発明によると、DCIの一部情報(変換対象のビット値)をPDCCHの位置情報(スケジューリング位置)に変換して伝達する方式を通して、DCIのサイズを最小化しながら最大限多くの情報を含めて伝達することができる新しい方式のDCI伝送技術を実現している。
【0108】
さらに、上述の本発明の実施例ではPDCCHの位置情報としてFrequency domainのスケジューリング位置を言及して説明しているが、これは、一実施例に過ぎない。
【0109】
すなわち、本発明によって、DCI内の一部情報、すなわち変換対象のビット値をPDCCHの位置情報に変換して伝達する方式/技法は、PDCCHの位置情報としてFrequency domainのみならずTime domainまで拡張されたスケジューリング位置を活用することが可能であり、例えば、PDCCHを1個以上Symbolで伝送する場合にはDCIの一部情報(変換対象のビット値)をPDCCHのFrequency/Time domainスケジューリング位置に変換して伝達することも可能であるだろう。
【0110】
一方、本発明により、DCI内の一部情報、すなわち変換対象のビット値をPDCCHの位置情報に変換して伝達する方式/技法を適用することが効率的ではない又は不可能な状況が存在し得る。
【0111】
例えば、同一スロット(Slot)内でPDCCHの位置情報に変換しなければならないDCIの情報が同一であるUEが2台以上存在する場合、又は、PDCCHの位置情報を通して変換することができないDCI Bit streamを伝送しなければならない場合(例:11101を位置情報に変換して伝送しなければならないが、該当Bit streamに対するPDCCHの位置情報が定義されていない場合)などが、このような状況に該当し得る。
【0112】
よって、本発明では、端末(UE)をして、伝送されたDCIがDCI内の一部情報をPDCCHの位置情報に変換して伝送されたものなのかを認知することができるようにする技術をさらに提案している。
【0113】
このために、本発明の基地局装置100は、通知部140の構成をさらに含むことができる。
【0114】
通知部140は、PDCCHの位置情報(以下、スケジューリング位置)単位でDCI内の一部情報の変換有無が設定される情報を端末10に予め伝達するか、DCI単位でDCI内の一部情報の変換有無を端末10に伝達して、端末10がPDCCHのスケジューリング位置からDCI内の一部情報が省略される以前の全体情報で構成されたDCIを獲得する動作を選択的に遂行することができるようにする機能を担当する。
【0115】
一実施例を説明すれば、通知部140は、PDCCHのスケジューリング位置単位でDCI内の一部情報の変換有無が設定される情報を端末10に予め伝達して知らせることができ、本発明ではこのための新規IEを定義することができる。
【0116】
より具体的に、図5に示されているように、本発明では、PDCCHのスケジューリング位置単位でDCI内の一部情報の変換有無が設定される情報を伝達するのに利用する目的で、新規IE、すなわちfrequencyLocationToDciInfo IEを定義することができる。
【0117】
ここで、frequencyLocationToDciInfo IEの各bitは、frequencyDomainResources IEのCORESETに対応して、該当PDCCHの位置(情報)がDCI内の一部情報の変換と関連があるか否か(相関有無)を表す。「1」は関係があることを表し、「0」は関係がないことを表す。
【0118】
すなわち、通知部140は、図5に示されているように、RRC Reconfiguration message内のpdcch-Configuration Commonに新規で定義するfrequencyLocationToDciInfo IEに、各PDCCHの位置(情報)がDCI内の一部情報の変換と関連があるか否かを示す情報(「1」又は「0」)を含めて端末10に伝送することができる。
【0119】
この場合、本発明の端末装置10で情報獲得部11は、上記DCIの伝送に用いられたPDCCHのスケジューリング位置がDCI内の一部情報の変換対象と予め設定された位置である場合、上記DCIの伝送に用いられたPDCCHのスケジューリング位置から上記DCIで省略された一部情報を獲得することができる。
【0120】
すなわち、情報獲得部11は、今回のDCIの伝送に用いられたPDCCHのスケジューリング位置がDCI内の一部情報の変換対象と予め設定された位置である場合、言い換えれば、RRCメッセージのfrequencyLocationToDciInfo IEから確認した情報で「1」に該当する位置である場合、PDCCHのスケジューリング位置から今回のDCIで省略された変換対象のビット値を獲得することができる。
【0121】
一方、情報獲得部11は、今回のDCIの伝送に用いられたPDCCHのスケジューリング位置がRRCメッセージのfrequencyLocationToDciInfo IEから確認した情報で「0」に該当する位置である場合、変換対象のビット値の獲得を試みない。
【0122】
さらには、本発明で上述のfrequencyLocationToDciInfo IEを新規定義して使用する場合、上述の図4を参照して説明したlocationToDciConversionInfo IEは、これ以上frequencyDomainResourcesではなく図5を参照して説明したfrequencyLocationToDciInfoと連携されることができる。
【0123】
すなわち、図6に示されているように、本発明では、新規IEとしてfrequencyLocationToDciInfo IE及びlocationToDciConversionInfo IEを定義し、frequencyLocationToDciInfoとlocationToDciConversionInfoが共に用いられる実施例として具現されることができる。
【0124】
上述の実施例による方式は、規格に定義されているDCIのフォーマットを修正する必要がないという長所を有する。ただし、DCI内の一部情報の変換と関連のないPDCCHリソース位置を割り当てなければならないため、調節可能なDCIのビット個数に制限を有する。
【0125】
一方、他の実施例を説明すると、通知部140は、DCI単位でDCI内の一部情報の変換有無を、次の2つの方式で端末10に伝達して知らせることができる。
【0126】
先ず、一つ目の方式は、DCIに該当DCIの一部情報が変換されたか否かを示す特定フィールドが追加される方式である。
【0127】
この場合、通知部140は、DCI内の一部情報(変換対象のビット値)をPDCCHの位置情報(スケジューリング位置)に変換した場合、該当DCI内の特定フィールドにこれを示す情報が含められて伝送されるようにする。
【0128】
次の表1は、DCI Format 1_0に上述の特定フィールド「PDCCH location to DCI info conversion indicator」が追加された例を示している。
【表1】
【0129】
この場合、本発明の端末装置10で情報獲得部11は、上記DCIにDCI内の一部情報が変換されることを示す特定フィールドが含まれる場合、上記DCIの伝送に用いられたPDCCHのスケジューリング位置から上記DCIで省略された一部情報を獲得することができる。
【0130】
すなわち、情報獲得部11は、今回のDCI内の特定フィールドからDCI内の一部情報が変換されることを示す情報(例:1)が確認される場合、PDCCHのスケジューリング位置から今回のDCIで省略された変換対象のビット値を獲得することができる。
【0131】
一方、情報獲得部11は、今回のDCI内の特定フィールドからDCI内の一部情報が変換されないことを示す情報(例:0)が確認される場合、変換対象のビット値の獲得を試みない。
【0132】
この方式は、DCIビット数が1bit増えるという短所があるが、これを通して節減可能なDCIのビット数がより大きいため、最終的にはDCIサイズの最小化が可能である。
【0133】
次に、二つ目の方式は、DCI内の一部情報が変換される場合に用いられる専用DCIフォーマットを新規で定義して使用する方式である。
【0134】
この場合、通知部140は、DCI内の一部情報(変換対象のビット値)をPDCCHの位置情報(スケジューリング位置)に変換した場合、専用DCIフォーマットが用いられるようにする。
【0135】
この場合、本発明の端末装置10で情報獲得部11は、上記DCIが専用DCIフォーマットを有する場合、上記DCIの伝送に用いられたPDCCHのスケジューリング位置から上記DCIで省略された一部情報を獲得することができる。
【0136】
すなわち、情報獲得部11は、今回のDCIが専用DCIフォーマットを有する場合、PDCCHのスケジューリング位置から今回のDCIで省略された変換対象のビット値を獲得することができる。
【0137】
一方、情報獲得部11は、今回のDCIが専用DCIフォーマットを有しない場合、変換対象のビット値の獲得を試みない。
【0138】
以上、説明したように、本発明の多様な実施例によれば、DCIの一部情報(変換対象のビット値)をPDCCHの位置情報(スケジューリング位置)に変換して伝達する方式を通して、DCIのサイズを最小化しながら最大限多くの情報を含めて伝達することができる新しい方式のDCI伝送技術を実現している。
【0139】
これにより、本発明によれば、DCIのサイズを最小化しながら最大限多くの情報を含めて伝達することができるため、PDCCHリソースをより補数化して安定的に伝送することができる効果、さらにはDCIのサイズ最小化を通して節減されたビットリソースを他の用途に規格化して活用することもできる効果まで期待できる。
【0140】
以下、図7乃至図8を参照して、本発明の一実施例によるDCI調節方法を説明する。
【0141】
先ず、図7を参照して、本発明の一実施例によるDCI調節方法を基地局の観点で説明する。
【0142】
本発明の一実施例によるDCI調節方法で、基地局装置100は、DCI内の変換対象の一部情報が有する情報値(以下、ビット値)とPDCCHの位置情報(以下、スケジューリング位置)との間の変換関係が定義される情報を端末10と共有する(S100)。
【0143】
共有する方式は、DCI内の変換対象のビット値とPDCCHのスケジューリング位置との間の変換関係を同一に事前定義する方式(上述の第1実施例)、RRCメッセージを通してPDCCH start RB Offset別のビット値情報を端末10に伝達して知らせる方式(上述の第2実施例)が可能である。
【0144】
本発明の一実施例によるDCI調節方法で、基地局装置100は、端末10に伝送するためのDCI(Bit stream)を生成すると(S110)、今回のDCIで一部情報の位置情報変換可否を確認することができる(S120)。
【0145】
例えば、基地局装置100は、今回のDCI内の一部情報をPDCCHの位置情報に変換して伝達する方式/技法を適用することが効率的ではない又は不可能な状況と判断する場合、変換不可能と確認することができる(S120 No)。
【0146】
基地局装置100は、変換不可能と確認したら(S120 No)、既存のような方式で今回のDCIの伝送に用いるPDCCHをスケジューリングした後、今回のDCIを該当PDCCHで伝送する。
【0147】
一方、本発明の一実施例によるDCI調節方法で、基地局装置100は、変換可能と確認したら(S120 Yes)、S100段階を経て端末10と共有された情報を用いて、今回のDCIの全体情報(Bit stream)のうち一部情報(変換対象のビット値)に応じてPDCCHのスケジューリング位置を決定することができる(S130)。
【0148】
そして、本発明の一実施例によるDCI調節方法で、基地局装置100は、伝送する今回のDCIで一部情報(変換対象のビット値)を省略した後、S130段階で決定したスケジューリング位置のPDCCHで伝送することができる(S140)。
【0149】
本発明の一実施例によるDCI調節方法で、基地局装置100は、端末10がOFFになる又は移動などの理由で接続解除されない限り(S160 No)、S110段階及びそれ以降の段階を遂行して端末10へのDCI伝送時ごとに本発明の動作を遂行することができる。
【0150】
よって、本発明の端末10は、PDCCHを介してDCIの伝送を受ける過程で把握されるPDCCH位置情報、すなわちスケジューリング位置から受信DCIの省略された特定ビット(=変換対象のビット値)を獲得することができ、これを用いて上述の数式1のように全体情報で構成されたDCIを獲得することができる。
【0151】
次に、図8を参照して、本発明の一実施例によるDCI調節方法を端末の観点で説明する。
【0152】
本発明の一実施例によるDCI調節方法で、端末装置10は、DCI内の変換対象の一部情報が有する情報値(以下、ビット値)とPDCCHの位置情報(以下、スケジューリング位置)との間の変換関係が定義される情報を基地局100と共有する(S10)。
【0153】
共有する方式は、DCI内の変換対象のビット値とPDCCHのスケジューリング位置との間の変換関係を同一に事前定義する方式(上述の第1実施例)、RRCメッセージを通してPDCCH start RB Offset別のビット値情報の伝達を基地局100から受ける方式(上述の第2実施例)が可能である。
【0154】
本発明の一実施例によるDCI調節方法で、端末装置10は、自身に割り当てられたPDCCHを介して伝送されるDCIを受信し(S11)、このとき、今回のDCIで一部情報の位置情報変換が適用されたか否かを確認することができる(S12)。
【0155】
例えば、端末装置10は、本発明で新規で定義するfrequencyLocationToDciInfo IEから、各PDCCHの位置(情報)がDCI内の一部情報の変換と関連があるか否かを示す情報(例:「1」又は「0」)を見て確認するか、今回のDCIの特定フィールド内の関連情報を見て確認するか、今回のDCIが専用DCIフォーマットによるか否かを見て確認することができる。
【0156】
端末装置10は、変換が適用されていないと確認したら(S12 No)、既存のような方式でPDCCHをデコーディングしてPDCCHを介して受信したDCI Bitsを最終DCIとして獲得する(S15)。
【0157】
一方、本発明の一実施例によるDCI調節方法で、端末装置10は、変換が適用されたと確認したら(S12 Yes)、S10段階を経て基地局100と共有された情報を用いて、該当DCIの伝送に用いられたPDCCHのスケジューリング位置による特定ビット値(=変換対象のビット値)、すなわち受信DCIで省略された一部情報を獲得することができる(S13)。
【0158】
そして、本発明の一実施例によるDCI調節方法で、端末装置10は、PDCCHをデコーディングして得られるDCI BitsとS13段階で獲得したビット値(=変換対象のビット値)を用いて、上述の数式1のように全体Bit streamで構成された最終DCIを獲得することができる(S14)。
【0159】
本発明の一実施例によるDCI調節方法で、端末装置10は、電源OFF、移動などの理由で基地局100との接続が解除されない限り(S16 No)、S10段階及びそれ以降の段階を遂行してDCI受信時ごとに本発明の動作を遂行することができる。
【0160】
以上、説明したように、本発明の多様な実施例によれば、DCIの一部情報(変換対象のビット値)をPDCCHの位置情報(スケジューリング位置)に変換して伝達する方式を通して、DCIのサイズを最小化しながら最大限多くの情報を含めて伝達することができる新しい方式のDCI伝送技術を実現している。
【0161】
これにより、本発明によれば、DCIのサイズを最小化しながら最大限多くの情報を含めて伝達することができるため、PDCCHリソースをより補数化して安定的に伝送することができる効果、さらにはDCIのサイズ最小化を通して節減されたビットリソースを他の用途に規格化して活用することもできる効果まで期待できる。
【0162】
一方、本明細書で説明する機能的な動作と主題の具現物は、デジタル電子回路で具現されるか、本明細書で開示する構造及びその構造的な等価物を含むコンピュータソフトウェア、ファームウェアあるいはハードウェアで具現されるか、これらのうち一つ以上の結合で具現されることができる。本明細書で説明する主題の具現物は、一つ以上のコンピュータプログラム製品、すなわち、処理システムの動作を制御するために或いはこれによる実行のために有形のプログラム保存媒体上にエンコードされたコンピュータプログラム命令に関する一つ以上のモジュールとして具現されることができる。
【0163】
コンピュータで読み取り可能な媒体は、機械で読み取り可能な保存装置、機械で読み取り可能な保存基板、メモリ装置、機械で読み取り可能な電波型信号に影響を及ぼす物質の組成物或いはこれらのうち一つ以上の組み合わせであり得る。
【0164】
本明細書で“システム”や“装置”とは、例えばプログラマブルプロセッサ、コンピュータあるいは多重プロセッサやコンピュータを含んでデータを処理するためのあらゆる機構、装置及び機械を包括する。処理システムは、ハードウェアに付け加えて、例えばプロセッサファームウェアを構成するコード、プロトコルスタック、データベース管理システム、オペレーティングシステムあるいはこれらのうち一つ以上の組み合わせなど、要請時コンピュータプログラムに対する実行環境を形成するコードを含むことができる。
【0165】
コンピュータプログラム(プログラム、ソフトウェア、ソフトウェアアプリケーション、スクリプトあるいはコードとしても知られている)は、コンパイル又は解釈された言語やアプリオリあるいは手続き型言語を含むプログラミング言語の如何なる形態でも作成されることができ、独立型プログラムやモジュール、コンポーネント、サブルーティンあるいはコンピュータ環境での使用に適した他のユニットを含み如何なる形態でも展開されることができる。コンピュータプログラムは、ファイルシステムのファイルに必ずしも対応するものではない。プログラムは、要請されたプログラムに提供される単一ファイル内に、あるいは多重の相互作用するファイル(例えば、一つ以上のモジュール、下位プログラムあるいはコードの一部を保存するファイル)内に、あるいは他のプログラムやデータを保有するファイルの一部(例えば、マークアップ言語文書内に保存される一つ以上のスクリプト)内に保存されることができる。コンピュータプログラムは、一つのサイトに位置するか複数のサイトにわたり分散して通信ネットワークにより相互接続された多重コンピュータや一つのコンピュータ上で実行されるように展開されることができる。
【0166】
一方、コンピュータプログラム命令語とデータの保存に適したコンピュータで読み取り可能な媒体は、例えば、EPROM、EEPROM及びフラッシュメモリ装置のような半導体メモリ装置、例えば、内部ハードディスクや外付型ディスクのような磁気ディスク、磁気光学ディスク及びCD-ROMとDVD-ROMディスクを含みあらゆる形態の非揮発性メモリ、媒体及びメモリ装置を含むことができる。プロセッサとメモリは、特殊目的の論理回路によって補充されるか、それに統合されることができる。
【0167】
本明細書で説明した主題の具現物は、例えばデータサーバーのようなバックエンドコンポーネントを含むか、例えばアプリケーションサーバーのようなミドルウェアコンポーネントを含むか、例えばユーザーが本明細書で説明した主題の具現物と相互作用可能なウェブブラウザやグラフィックユーザーインターフェースを有するクライアントコンピュータのようなフロントエンドコンポーネントあるいはそのようなバックエンド、ミドルウェアあるいはフロントエンドコンポーネントの一つ以上のあらゆる組み合わせを含む演算システムで具現されることもできる。システムのコンポーネントは、例えば通信ネットワークのようなデジタルデータ通信の如何なる形態や媒体によっても相互接続可能である。
【0168】
本明細書は多数の特定の具現物の詳細事項を含むが、これらは如何なる発明や請求可能なものの範囲に対しても制限的なものとして理解されてはならず、むしろ特定の発明の特定の実施形態の特有の特徴に関する説明として理解されなければならない。同様に、個別的な実施形態の文脈で本明細書に記述されている特定の特徴は、単一実施形態で組み合わせて具現されることもできる。反対に、単一実施形態の文脈で記述した多様な特徴も個別的にあるいは如何なる適切な下位組み合わせでも複数の実施形態で具現可能である。さらに、特徴が特定の組み合わせで動作できるが、一つ以上の特徴は一部の場合にその組み合わせから排除されることができ、その請求された組み合わせは下位組み合わせや下位組み合わせの変形物に変更されることができる。
【0169】
また、本明細書では特定の手順で図面に動作を描写しているが、これは、望ましい結果を得るために図示されたその特定の手順や順序通りにそのような動作を行うべきであるとか、全ての図示された動作が行われなければならないと理解されてはならない。特定の場合、マルチタスキングと並列プロセッシングが有利であり得る。また、上述の実施形態の多様なシステムコンポーネントの分離は、かかる分離をあらゆる実施形態で要求することと理解されてはならず、説明したプログラムコンポーネントとシステムは一般的に単一のソフトウェア製品として共に統合されるか多重ソフトウェア製品にパッケージされることができるという点を理解しなければならない。
【0170】
このように、本明細書は、その提示された具体的な用語に本発明を制限しようとする意図ではない。従って、上述の例を参照して本発明を詳しく説明したが、当業者であれば本発明の範囲を逸脱しない範囲で本例に対する改造、変更及び変形を加えることができる。本発明の範囲は、上記詳細な説明よりは後述の特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の意味及び範囲そしてその等価概念から導き出される全ての変更又は変形された形態が本発明の範囲に含まれることと解釈されなければならない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8