(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024069033
(43)【公開日】2024-05-21
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G01C 21/34 20060101AFI20240514BHJP
G08G 1/09 20060101ALI20240514BHJP
【FI】
G01C21/34
G08G1/09 F
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022179793
(22)【出願日】2022-11-09
(71)【出願人】
【識別番号】523286071
【氏名又は名称】株式会社NTTデータ
(74)【代理人】
【識別番号】100095407
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 満
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 悟史
【テーマコード(参考)】
2F129
5H181
【Fターム(参考)】
2F129AA02
2F129AA04
2F129CC03
2F129CC16
2F129FF02
2F129FF12
2F129FF21
2F129FF63
2F129GG17
2F129HH04
2F129HH12
5H181AA01
5H181AA14
5H181AA21
5H181BB04
5H181FF13
5H181FF33
5H181MA44
(57)【要約】
【課題】目的地設定を簡略化することが可能な情報処理システム、情報処理方法およびプログラムを提供する。
【解決手段】情報処理システムは、目的地を設定する対象物を識別する識別情報を生成する。また、目的地を設定する対象物から取得した識別情報と、目的地を示す目的地情報と、に基づいて目的地等特定情報を生成する。そして、目的地等特定情報に基づいて、目的地を設定する対象物および目的地を特定し、目的地を設定する対象物に目的地を設定するために目的地情報を送信する。これにより、目的地設定を簡略化する。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
目的地を設定する対象物を識別する識別情報を生成する識別情報生成手段と、
前記目的地を設定する対象物から取得した前記識別情報と、前記目的地を示す目的地情報と、に基づいて目的地等特定情報を生成する目的地等特定情報生成手段と、
前記目的地等特定情報に基づいて、前記目的地を設定する対象物および前記目的地を特定し、前記目的地を設定する対象物に前記目的地を設定するために前記目的地情報を送信する目的地情報送信手段と、
を備える情報処理システム。
【請求項2】
情報処理システムにおける情報処理方法であって、
目的地を設定する対象物を識別する識別情報を生成する識別情報生成ステップと、
前記識別情報生成ステップで生成された前記識別情報を、前記目的地を設定する対象物へ送信する識別情報送信ステップと、
前記目的地を設定する対象物から前記識別情報を取得する識別情報取得ステップと、
前記識別情報取得ステップで取得した前記識別情報と、前記目的地を示す目的地情報と、に基づいて目的地等特定情報を生成する目的地等特定情報生成ステップと、
前記目的地等特定情報に基づいて、前記目的地を設定する対象物および前記目的地を特定し、前記目的地を設定する対象物に前記目的地を設定するため、前記目的地情報を送信する目的地情報送信ステップと、
を備える情報処理方法。
【請求項3】
ユーザにより入力された目的地情報または外部から受信した目的地情報を取得する目的地情報取得ステップと、をさらに備え、
前記目的地等特定情報生成ステップでは、前記識別情報取得ステップで取得した前記識別情報と、前記目的地情報取得ステップで取得した前記目的地情報と、に基づいて目的地等特定情報を生成する、
請求項2に記載の情報処理方法。
【請求項4】
前記識別情報生成ステップでは、前記目的地を設定する対象物の固有情報に基づいて前記識別情報を生成し、
前記目的地情報送信ステップでは、予め前記識別情報と前記固有情報とが対応付けられた対応情報に基づいて前記固有情報を特定し、特定した前記固有情報に基づいて前記目的地を設定する対象物を特定する、
請求項2または3に記載の情報処理方法。
【請求項5】
コンピュータを、
目的地を設定する対象物を識別する識別情報を生成する識別情報生成手段、
前記目的地を設定する対象物から取得した前記識別情報と、前記目的地を示す目的地情報と、に基づいて目的地等特定情報を生成する目的地等特定情報生成手段、
前記目的地等特定情報に基づいて、前記目的地を設定する対象物および前記目的地を特定し、前記目的地を設定する対象物に前記目的地を設定するために前記目的地情報を送信する目的地情報送信手段、
として機能させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、カーナビゲーション装置における目的地設定を簡略化するための様々な工夫がなされている。例えば、特許文献1には、車両に搭載されたカーナビゲーション装置専用のICタグから目的地識別情報を読み取り、読み取った目的地識別情報が示す位置情報を目的地に設定する目的地設定システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、例えば、カーシェアリングのように事前にカーナビゲーションの機種がわからない場合には目的地の引き継ぎが出来ず、目的地設定を簡略化するという点で改善の余地があった。
【0005】
本発明は、上述のような事情に鑑みてなされたものであり、目的地設定を簡略化することが可能な情報処理システム、情報処理方法およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る情報処理システムは、
目的地を設定する対象物を識別する識別情報を生成する識別情報生成手段と、
前記目的地を設定する対象物から取得した前記識別情報と、前記目的地を示す目的地情報と、に基づいて目的地等特定情報を生成する目的地等特定情報生成手段と、
前記目的地等特定情報に基づいて、前記目的地を設定する対象物および前記目的地を特定し、前記目的地を設定する対象物に前記目的地を設定するために前記目的地情報を送信する目的地情報送信手段と、
を備える。
【0007】
上記目的を達成するため、本発明の第2の観点に係る情報処理方法は、
情報処理システムにおける情報処理方法であって、
目的地を設定する対象物を識別する識別情報を生成する識別情報生成ステップと、
前記識別情報生成ステップで生成された前記識別情報を、前記目的地を設定する対象物へ送信する識別情報送信ステップと、
前記目的地を設定する対象物から前記識別情報を取得する識別情報取得ステップと、
前記識別情報取得ステップで取得した前記識別情報と、前記目的地を示す目的地情報と、に基づいて目的地等特定情報を生成する目的地等特定情報生成ステップと、
前記目的地等特定情報に基づいて、前記目的地を設定する対象物および前記目的地を特定し、前記目的地を設定する対象物に前記目的地を設定するため、前記目的地情報を送信する目的地情報送信ステップと、
を備える。
【0008】
ユーザにより入力された目的地情報または外部から受信した目的地情報を取得する目的地情報取得ステップと、をさらに備え、
前記目的地等特定情報生成ステップでは、前記識別情報取得ステップで取得した前記識別情報と、前記目的地情報取得ステップで取得した前記目的地情報と、に基づいて目的地等特定情報を生成する、
ようにしてもよい。
【0009】
前記識別情報生成ステップでは、前記目的地を設定する対象物の固有情報に基づいて前記識別情報を生成し、
前記目的地情報送信ステップでは、予め前記識別情報と前記固有情報とが対応付けられた対応情報に基づいて前記固有情報を特定し、特定した前記固有情報に基づいて前記目的地を設定する対象物を特定する、
ようにしてもよい。
【0010】
上記目的を達成するため、本発明の第3の観点に係るプログラムは、
コンピュータを、
目的地を設定する対象物を識別する識別情報を生成する識別情報生成手段、
前記目的地を設定する対象物から取得した前記識別情報と、前記目的地を示す目的地情報と、に基づいて目的地等特定情報を生成する目的地等特定情報生成手段、
前記目的地等特定情報に基づいて、前記目的地を設定する対象物および前記目的地を特定し、前記目的地を設定する対象物に前記目的地を設定するために前記目的地情報を送信する目的地情報送信手段、
として機能させる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、目的地設定を簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】情報処理システムの一例を示すブロック図である。
【
図2】情報処理装置の一例を示すブロック図である。
【
図6】情報処理システムの動作の一例を示すフローチャートである。
【
図7】識別情報発行処理の一例を示すフローチャートである。
【
図8】目的地等特定情報生成処理の一例を示すフローチャートである。
【
図9】通知先処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
(実施の形態)
本発明を実施するための形態に係る情報処理システム、情報処理方法およびプログラムについて、図面を参照して詳細に説明する。なお、図中同一または相当する部分には同一符号を付す。以下では、本発明における情報処理システムを、
図1に示す目的地設定システム1に適用した例を用いて説明する。なお、この実施の形態における情報処理システムは、
図1に示す情報処理装置100と携帯端末200の機能を有するシステムである。
【0014】
目的地設定システム1は、
図1に示すように、A社ナビ300a、B社ナビ300b、A社通知サーバ7a、B社通知サーバ7b、情報処理装置100、携帯端末200、により構成され、それぞれがネットワーク21を介して通信可能に接続されている。なお、図示する例では、携帯端末200が単数である例を示しているが、ユーザの数分複数存在する。また、図示する例では、A社通知サーバ7a、B社通知サーバ7b、A社ナビ300a、B社ナビ300bといったように、それぞれA社とB社に対応した2つのサーバおよびナビにより構成されているが、その他にもC社およびD社に対応するサーバおよびナビなど、複数存在する。
【0015】
A社ナビ300aは、車両に搭載されたカーナビゲーション装置であり、ネットワーク21を介して情報処理装置100およびA社通知サーバ7aと各種データを送受信可能である。この実施の形態に係るカーナビゲーション装置は、携帯端末のユーザが所有する車両に限られず、例えばレンタカーや所謂カーシェアの車両などが含まれる。なお、A社ナビ300aとB社ナビ300bとでは、例えばA社製のカーナビゲーション装置であるかB社製のカーナビゲーション装置であるといった違いや、A社製の車両に搭載されたカーナビゲーション装置であるかB社製の車両に搭載されたカーナビゲーション装置であるといった違いなど、カーナビゲーション装置の種類が異なるのみで、この実施の形態における主要な機能は共通する。そのため、B社ナビ300bの説明は省略する。
【0016】
A社通知サーバ7aは、スマートフォン、タブレットやPC(Personal Computer)などの情報端末(所謂コンピュータ)であり、ネットワーク21を介して情報処理装置100およびA社ナビ300aと各種データを送受信可能である。A社通知サーバ7aは、情報処理装置100からの情報をA社ナビ300aに通知する機能を有している。なお、A社通知サーバ7aとB社通知サーバ7bでは、情報処理装置100からの情報を通知する先がA社ナビ300aであるかB社ナビ300bであるかが異なるのみで、この実施の形態における主要な機能は共通する。そのため、B社通知サーバ7bの説明は省略する。
【0017】
情報処理装置100は、スマートフォン、タブレットやPCなどの情報端末であり、ネットワーク21を介してA社ナビ300a、B社ナビ300b、A社通知サーバ7a、B社通知サーバ7b、および携帯端末200と各種データを送受信可能である。情報処理装置100は、A社ナビ300aやB社ナビ300bなどのカーナビゲーション装置の固有情報を取得し、識別情報を発行する機能を有している。固有情報は、カーナビゲーション装置の製造番号など、予め割り当てられた固有の情報である。また、詳しくは後述するが、識別情報は、固有情報とは別の、カーナビゲーション装置を特定可能な情報であり、有効期限が設定されているものをいう。なお、識別情報には有効期限が設定されていないものが含まれていてもよい。また、情報処理装置100は、携帯端末200から目的地等特定情報を取得して通知先の通知サーバを特定し、目的地情報をA社通知サーバ7aやB社通知サーバ7bといった通知サーバを介してA社ナビ300aやB社ナビ300bなどのカーナビゲーション装置へ送信する機能、すなわち目的地情報を転送する機能を有している。
【0018】
携帯端末200は、スマートフォン、タブレットやPCなどの情報端末であり、ネットワーク21を介してA社ナビ300a、B社ナビ300b、および情報処理装置100と各種データを送受信可能である。携帯端末200は、A社ナビ300aやB社ナビ300bなどのカーナビゲーション装置に表示された識別情報を取得し、設定された目的地情報と組み合わせて目的地等特定情報を生成し、情報処理装置100へ送信する機能をしている。
【0019】
次に、
図2を参照し、情報処理装置100の構成について説明する。
【0020】
図2に示すように、情報処理装置100は、記憶部110と、制御部120と、入出力部130と、通信部140と、これらを相互に接続するシステムバス(図示省略)と、を備えている。
【0021】
記憶部110は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等を備える。ROMは制御部120のCPU(Central Processing Unit)が実行するプログラム111と、プログラム111を実行する上で予め必要な各種データ(図示省略)と、ナビ特定情報112と、通知サーバ一覧113を記憶する。
【0022】
プログラム111は、後述する識別情報発行処理および通知先処理を実行するプログラムであり、予め記憶部110に記憶されている。
【0023】
ナビ特定情報112は、A社ナビ300aやB社ナビ300bなどのカーナビゲーション装置を特定するための情報の一覧(
図3参照)であり、後述する識別情報発行処理が実行されることにより記憶部110に記憶される。
【0024】
図3に示すように、ナビ特定情報112には、A社ナビ300aやB社ナビ300bなどのカーナビゲーション装置それぞれに予め割り当てられている固有の情報である固有情報と、後述する識別情報発行処理が実行されることにより生成される識別情報とが対応付けられている。
【0025】
通知サーバ一覧113は、
図4に示すように、A社通知サーバ7aやB社通知サーバ7bといった通知サーバのうち、いずれの通知サーバに目的地情報を通知すべきかを特定するための情報の一覧であり、予め記憶部110に記憶されている。これにより、A社ナビ300aやB社ナビ300bなどのカーナビゲーション装置のうち、いずれのカーナビゲーション装置に目的地情報を通知すべきかが、間接的に特定されることとなる。例えば、A社ナビ300aに目的地情報を通知する場合には、A社通知サーバ7aが通知サーバとして特定されることとなる。
【0026】
図4に示すように、通知サーバ一覧113には、通知先識別番号と通知サーバとが対応付けられている。通知先識別番号は、例えば
図3に示す固有情報の最初の3桁の番号である。なお、図示する例における通知先識別番号は固有情報の最初の3桁の番号であるが、これは一例であり、例えば末尾の4桁であってもよいし、固有情報そのものであってもよい。すなわち、いずれのカーナビゲーション装置であるか、またはいずれの種類(A社製やA社製の車両用など)のカーナビゲーション装置であるかが特定できれば、任意の情報であってよい。図示する例では、通知先識別番号が「001」であれば通知サーバとしてA社通知サーバ7aが特定されることとなる。
【0027】
制御部120は、CPUやASIC(Application Specific Integrated Circuit)等から構成される。制御部120は、記憶部110に記憶されたプログラム111に従って動作し、当該プログラム111に従った処理を実行する。制御部120は、記憶部110に記憶されたプログラム111により提供される主要な機能部として、識別情報発行部121と、通知先特定部122と、目的地情報転送部123と、を備える。
【0028】
識別情報発行部121は、A社ナビ300aやB社ナビ300bなどのカーナビゲーション装置からの発行依頼に基づいて、識別情報を発行する機能部である。具体的に、識別情報発行部121は、カーナビゲーション装置からの発行依頼に基づいて識別情報を生成し、依頼のあったカーナビゲーション装置に送信する機能や、生成した識別情報を固有情報と対応付けて、ナビ特定情報112として登録を行う機能を有する。
【0029】
通知先特定部122は、携帯端末200から受信した目的地等特定情報に基づいて、目的地情報を送信すべき通知サーバを特定する機能部である。具体的に、通知先特定部122は、ナビ特定情報112を参照し、受信した目的地等特定情報に含まれる識別情報から、最終通知先となるカーナビゲーション装置の固有情報を特定する機能を有している。また、通知先特定部122は、通知サーバ一覧113を参照し、特定した固有情報に含まれる通知先識別番号から、転送先となる通知サーバを特定する機能を有している。なお、ナビ特定情報112は、対応情報に対応する。
【0030】
目的地情報転送部123は、通知先特定部122により特定した通知サーバへ、目的地情報を転送する機能を有する機能部である。すなわち、目的地情報転送部123は、最終通知先となるカーナビゲーション装置へ目的地情報を送信するため、特定した通知サーバへ目的地情報を転送する機能を有する。
【0031】
入出力部130は、キーボード、マウス、カメラ、マイク、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等から構成され、各種データの入出力を行うための装置である。
【0032】
通信部140は、情報処理装置100が、ネットワーク21を介して、A社ナビ300a、B社ナビ300b、A社通知サーバ7a、B社通知サーバ7b、および携帯端末200などといった他の情報端末と通信を行うためのデバイスである。以上が、情報処理装置100の構成である。
【0033】
続いて携帯端末200の構成について、
図5を参照して説明する。
図5に示すように、携帯端末200は、記憶部210と、制御部220と、入出力部230と、通信部240と、これらを相互に接続するシステムバス(図示省略)と、を備えている。携帯端末200は、設定された目的地の情報である目的地情報を取得する機能を有している。また、携帯端末200は、後述する目的地等特定情報を生成する機能を有している。
【0034】
記憶部210は、ROMやRAM等を備える。ROMは制御部220のCPUが実行するプログラム211を記憶する。
【0035】
プログラム211は、後述する目的地等特定情報生成処理を実行するプログラムであり、予め記憶部110に記憶されている。
【0036】
制御部220は、CPUやASIC等から構成される。制御部220は、記憶部210に記憶されたプログラム211に従って動作し、当該プログラム211に従った処理を実行する。制御部220は、記憶部210に記憶されたプログラム211により提供される主要な機能部として、目的地等特定情報生成部221と、目的地等特定情報送信部222と、を備える。
【0037】
目的地等特定情報生成部221は、目的地情報と識別情報とを含む目的地等特定情報を生成する機能部である。具体的に、目的地等特定情報生成部221は、当該携帯端末200、別の携帯端末200、またはその他の情報端末から目的地情報を取得する機能を有する。また、目的地等特定情報生成部221は、A社ナビ300aやB社ナビ300bなどのカーナビゲーション装置から識別情報を取得する機能を有する。さらに、目的地等特定情報生成部221は、取得した目的地情報および識別情報に基づいて、目的地およびカーナビゲーション装置を特定可能な目的地等特定情報を生成する機能を有する。
【0038】
目的地等特定情報送信部222は、目的地等特定情報を情報処理装置100へ送信する機能部である。具体的に、目的地等特定情報送信部222は、目的地等特定情報生成部221により生成した目的地等特定情報を、情報処理装置100へ送信する機能を有する。
【0039】
入出力部230は、キーボード、マウス、カメラ、マイク、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等から構成され、各種データの入出力を行うための装置である。
【0040】
通信部240は、携帯端末200が、ネットワーク21を介して、A社ナビ300a、B社ナビ300b、および情報処理装置100などといった他の情報端末と通信を行うためのデバイスである。以上が、携帯端末200の構成である。
【0041】
続いて目的地設定システム1の動作について、
図6を参照して説明する。以下に示す例では、識別情報がバーコードや二次元コードなどのコードであり、目的地については、ユーザ自身の携帯端末200の操作により指定されるものとする。また、以下に示す例では、目的地を設定する車両に搭載されているカーナビゲーション装置がA社ナビ300aである場合を例に説明する。すなわち、A社ナビ300aのカーナビゲーション装置が目的地を設定する対象物である場合を例に説明する。
【0042】
まず、ユーザによるA社ナビ300aに対する操作により、A社ナビ300aによるナビの処理が開始される。具体的には、情報処置装置100に識別情報の発行を要求する操作が行われると、ナビの処理が開始される。
【0043】
ナビの処置を開始すると、A社ナビ300aは、識別情報の発行要求を情報処置装置100に対して送信する(ステップS11)。具体的に、ステップS11の処理において、A社ナビ300aは、識別情報の発行を要求するリクエスト情報を情報処理装置100に対して送信する。リクエスト情報には、カーナビゲーション装置の固有情報が含まれる。
【0044】
リクエスト情報を受信すると、情報処理装置100の側では、情報処理装置の処理が開始される。情報処理装置の処理を開始すると、情報処理装置100の制御部120は、識別情報発行処理を実行する(ステップS12)。なお、ステップS12の処理を実行する制御部120およびステップS12は、識別情報生成手段および識別情報生成ステップに対応する。
【0045】
図7は、
図6のステップS12にて実行される識別情報発行処理の一例を示すフローチャートである。
図7に示す識別情報発行処理を開始すると、制御部120は、識別情報発行部121の機能により、取得した固有情報に基づいてトークンを生成する(ステップS101)。具体的に、ステップS101の処理において、識別情報発行部121は、A社ナビ300aから受信したリクエスト情報に含まれる固有情報に基づいてGUID(Globally Unique Identifier)を生成し、これをトークンとする。なお、生成するトークンはGUIDに限られず、UUID(Universally Unique Identifier)など、固有情報とは別の情報であって、カーナビゲーション装置を一意に特定できる情報であれば任意であってよい。
【0046】
ステップS101の処理を実行した後、制御部120は、識別情報発行部121の機能により、有効期限を設定する(ステップS102)。具体的に、ステップS102の処理において、識別情報発行部121は、生成する識別情報の使用期限として予め設定された時間を現在時間に加えた時間を有効期限として設定する。この実施の形態では、例えば20分の期間が予め設定されているため、現在の時間に20分を加えた時間を有効期限として設定する。なお、有効期限については、予め任意の時間に設定可能である。
【0047】
ステップS102の処理を実行した後、制御部120は、識別情報発行部121の機能により、識別情報を生成する(ステップS103)。具体的に、ステップS103の処理において、識別情報発行部121は、ステップS101の処理で生成したトークンについて、ステップS102の処理で設定した有効期限を付加することで、使用可能期限付きのトークンである識別情報を生成する。なお、上述したように、識別情報には有効期限が設定されていないものが含まれていてもよく、その場合には、ステップS101で生成したトークンを識別情報とすればよい。
【0048】
ステップS103の処理を実行した後、制御部120は、識別情報発行部121の機能により、識別情報をナビ特定情報112に登録する(ステップS104)。具体的に、ステップS104において、識別情報発行部121は、ステップS103で生成した識別情報を、A社ナビ300aから受信した固有情報に対応付けて、ナビ特定情報112に登録する。
【0049】
図7のステップS104の処理を実行した後、制御部120は、識別情報発行部121の機能により、識別情報を送信し(ステップS105)、識別情報発行処理を終了する。具体的に、ステップS105の処理において、識別情報発行部121は、ステップS103の処理にて生成した識別情報を、リクエスト情報の送信元であるA社ナビ300aに送信する。これにより、A社ナビ300aに識別情報が発行されることとなる。なお、ステップS105の処理は、識別情報送信ステップに対応する。
【0050】
図6に戻り、ステップS12の識別情報発行処理が実行されると、リクエスト情報の送信元であるA社ナビ300aに識別情報が送信されることとなる。そして、A社ナビ300aは、受信した識別情報を表示する(ステップS13)。具体的に、ステップS13の処理において、A社ナビ300aは、受信した識別情報を表示部に表示する。上述したように、この例における識別情報はバーコードや二次元コードなどのコードであることから、当該バーコードや二次元コードなどのコードを、表示部に表示する。
【0051】
一方、携帯端末200の側では、例えばアプリケーションの起動などのユーザの操作に基づいて、携帯端末の処理が実行される。携帯端末の処理の実行を開始すると、携帯端末200は、ユーザの操作により目的地を指定する(ステップS14)。具体的に、ステップS14の処理において、携帯端末200は、ユーザの操作によって特定される目的地の緯度や経度など、地図データに含まれる情報を、目的地として指定する。なお、上述したように、この例では、ユーザ自身が携帯端末200を操作することで目的地を指定することから、当該ステップS14の処理にて目的地が指定されることとなる。これとは異なり、例えば友人など他人の携帯端末200やPCなど、ユーザ自身の携帯端末200以外の情報端末により目的地が指定された場合には、当該ステップS14の処理を行わず、ステップS15の処理を行えばよい。ユーザ自身の携帯端末200以外の情報端末により目的地が指定された場合には、後述するステップS16の処理において目的地の情報が取得されることとなる。
【0052】
ステップS14の処理を実行した後、携帯端末200は、識別情報を取得する(ステップS15)。具体的に、ステップS15の処理において、携帯端末200は、ユーザの携帯端末200に対する操作によりカメラを起動し、A社ナビ300aに表示されたコードを読み取ることにより、識別情報を取得する。上述したように、この例における識別情報はバーコードや二次元コードなどのコードであることから、ステップS15の処理では、携帯端末200におけるカメラにより当該コードを読み取ることで識別情報を取得する例を示しているが、例えばNFC(Near Field Communication)等の近接無線通信(近接場型の無線通信または非接触型の無線通信ともいう)により識別情報を取得してもよい。その他、Bluetooth(登録商標)のような近距離無線通信により識別情報を取得してもよい。なお、ステップS15の処理は、識別情報取得ステップに対応する。
【0053】
ステップS15の処理を実行した後、携帯端末200は、目的地等特定情報生成処理を実行し(ステップS16)、携帯端末の処理を終了する。なお、ステップS16の処理を実行する携帯端末200の制御部220およびステップS16は、目的地等特定情報生成手段および目的地等特定情報生成ステップに対応する。
【0054】
図8は、
図6のステップS16にて実行される目的地等特定情報生成処理の一例を示すフローチャートである。
図8に示す目的地等特定情報生成処理を開始すると、制御部220は、目的地等特定情報生成部221の機能により、目的地情報を取得する(ステップS201)。具体的に、ステップS201の処理において、目的地等特定情報生成部221は、
図6のステップS14の処理で指定した目的地の緯度や経度などの情報を目的地情報として取得する。なお、上述したように、この例では、ユーザ自身が携帯端末200を操作することで目的地を指定することから、当該ステップS14の処理にて目的地が指定される例を示しているが、例えば友人など他人の携帯端末200やPCなど、ユーザの携帯端末200以外の情報端末により目的地が指定された場合には、当該ステップS201の処理にて、ユーザ自身の携帯端末200以外の情報端末から送信された目的地情報を取得すればよい。なお、ステップS201の処理は、目的地情報取得ステップに対応する。
【0055】
図8のステップS201の処理を実行した後、制御部220は、目的地等特定情報生成部221の機能により、取得した識別情報と目的地情報に基づいて目的地等特定情報を生成する(ステップS202)。具体的に、ステップS202の処理において、目的地等特定情報生成部221は、A社ナビ300aから取得した識別情報と、ステップS201の処理で取得した目的地情報とを対応付けることで、目的地等特定情報を生成する。すなわち、目的地等特定情報には、目的地を示す目的地情報と、当該目的地を設定すべきカーナビゲーション装置を特定する情報を含む識別情報と、が含まれる。
【0056】
ステップS202の処理を実行した後、制御部220は、目的地等特定情報送信部222の機能により、目的地等特定情報を送信し(ステップS203)、目的地等特定情報生成処理を終了する。具体的に、ステップS203の処理において、目的地等特定情報送信部222は、ステップS202の処理にて生成した目的地等特定情報を、情報処理装置100に送信する。これにより、目的地を示す目的地情報と、当該目的地を設定すべきカーナビゲーション装置を特定する情報(有効期限の情報も含む)とが、情報処理装置100に送信されることとなる。
【0057】
図6に戻り、携帯端末200から目的地等特定情報を受信すると、情報処理装置100は、通知先処理を実行し(ステップS17)、情報処理装置の処理を終了する。なお、ステップS17の処理を実行する制御部120およびステップS17は、目的地情報送信手段および目的地情報送信ステップに対応する。
【0058】
図9は、
図6のステップS17にて実行される通知先処理の一例を示すフローチャートである。
図9に示す通知先処理を開始すると、制御部120は、通知先特定部122の機能により、受信した目的地等特定情報を確認し、有効期限以内であるか否かを判定する(ステップS301)。具体的に、ステップS301の処理において、通知先特定部122は、携帯端末200から受信した目的地等特定情報に含まれる識別情報の有効期限と現在時刻とを比較し、現在時刻が有効期限の時刻以前であるか否かを判定する。
【0059】
ステップS301の処理において有効期限以内でないと判定した場合(ステップS301;No)、すなわち現在時刻が有効期限の時刻後であり、有効期限切れである場合、制御部120は、そのまま通知先処理を終了する。なお、これとは別に、有効期限切れである場合、制御部120は、通知先特定部122の機能により、有効期限切れである旨を携帯端末200とA社ナビ300aの一方または両方に通知してから、通知先処理を終了してもよい。
【0060】
なお、この実施の形態では、当該情報処理装置100において有効期限以内であるか否かを判定する処理、すなわちステップS301の処理を実行する例を示しているが、この他にも、A社カーナビ300aにおいて、有効期限となったら識別情報の表示を終了する処理を行うようにしてもよい。すなわち、
図6のステップS13の処理について、有効期限の時刻となるまでの間実行し、有効期限の時刻となったら消去する処理を行えばよい。
【0061】
また、これとは異なり、携帯端末200の側にて有効期限以内であるか否かを判定する処理を行ってもよい。例えば、
図9のステップS301に相当する処理を、
図6のステップS15の処理において行ってもよい。具体的に、ステップS15の処理において識別情報を取得した際に、当該識別情報に含まれる有効期限と現在時刻とを比較してもよい。
【0062】
以上によれば、情報処理装置100の側にて識別情報の有効性を判定する必要がなくなり、処理負担を軽減することができる。また、有効期限は時刻に限られず、例えば20分間といったタイマ値であってもよい。
【0063】
図9のステップS301の処理において有効期限以内であると判定した場合(ステップS301;No)、すなわち現在時刻が有効期限の時刻以前である場合、制御部120は、通知先特定部122の機能により、受信した目的地等特定情報に基づいて固有情報を特定する(ステップS302)。具体的に、ステップS302の処理において、通知先特定部122は、
図3に示すナビ特定情報112を確認し、目的地等特定情報に含まれる識別情報に基づいて、当該目的地の通知先となるカーナビゲーション装置の固有情報を特定する。上述したように、この例では、目的地を設定する車両に搭載されているカーナビゲーション装置はA社ナビ300aであることから、当該A社ナビ300aの固有情報が特定されることとなる(図示する例における「001XXX56X」)。
【0064】
図9のステップS302の処理を実行した後、制御部120は、通知先特定部122の機能により、通知先サーバを特定する(ステップS303)。具体的に、ステップS303の処理において、通知先特定部122は、
図4に示す通知サーバ一覧113を確認し、ステップS302の処理にて特定した固有情報に含まれる通知先識別番号に基づいて通知先サーバを特定する。この例では、目的地を設定する車両に搭載されているカーナビゲーション装置はA社ナビ300aであり、ステップS302の処理にて「001XXX56X」が固有情報として特定されている。そして、上述したように、固有情報の最初の3桁の番号が通知先識別番号であることから、この例では、A社通知サーバ7aを通知先サーバとして特定する。
【0065】
図9のステップS303の処理を実行した後、制御部120は、目的地情報転送部123の機能により、目的地情報と固有情報を転送し(ステップS304)、通知先処理を終了する。具体的に、ステップS304の処理において、目的地情報転送部123は、ステップS303の処理にて特定した通知サーバに、携帯端末200から受信した目的地等特定情報に含まれる目的地情報と、ステップS302の処理で特定した固有情報と、を転送する。
【0066】
図6に戻り、ステップS17の処理により目的地情報が転送されると、A社通知サーバ7aが、A社通知サーバの処理の実行を開始する。A社通知サーバの処理を開始すると、A社通知サーバ7aは、受信した固有情報に基づいて、通知先のカーナビゲーション装置であるA社ナビ300aを特定し、当該A社ナビ300aに、目的地情報を送信し(ステップS18)、A社通知サーバの処理を終了する。
【0067】
一方、A社通知サーバ7aから目的地情報を受信したA社ナビ300aは、受信した目的地情報により示される位置を目的地として設定し(ステップS19)、ナビの処理を終了する。なお、ステップS19の処理において、例えば受信した目的地情報により示される位置を目的地として表示し、ユーザによる決定操作が行われることで目的地として設定されるようにしてもよい。その後、ユーザの操作により、目的地までの経路として、複数のいずれの経路とするかが設定されればよい。
【0068】
以上が目的地設定システム1の動作である。このように、この実施の形態における情報処理システムによれば、目的地を通知するカーナビゲーション装置を識別情報に基づいて特定し、当該特定したカーナビゲーション装置に目的地を通知することができる。よって、カーシェアリングのように事前にカーナビゲーションの機種がわからない場合においてもカーナビゲーション装置に目的地設定を設定することができ、目的地の設定を簡略化することができる。
【0069】
(変形例)
なお、この発明は、上記実施の形態に限定されず、様々な変形及び応用が可能である。例えば、上記実施の形態に係る情報処理装置100や携帯端末200は、上記で示した全ての技術的特徴を備えるものでなくてもよく、従来技術における少なくとも1つの課題を解決できるように、上記実施の形態で説明した一部の構成を備えたものであってもよい。また、下記の変形例それぞれについて、少なくとも一部を組み合わせてもよい。
【0070】
上記実施の形態では、レンタカーや所謂カーシェアの車両に搭載されたカーナビゲーション装置に目的地を設定する例を示したが、これは一例である。この他にもタクシーに搭載されたカーナビゲーション装置に目的地を設定するようにしてもよい。また、例えば自動運転の車両やドローンなど、乗車する人員がいない移動体に目的地を設定してもよい。さらに、目的地を設定する対象はカーナビゲーション装置に限られない。目的地を設定する対象は、携帯端末200とは別の携帯端末であってもよい。この場合、通知サーバは、当該携帯端末の通信会社やメーカ毎に存在すればよい。なお、上記実施の形態では通知サーバを介してカーナビゲーション装置に目的地を送信する例を示したが、当該通知サーバを介さず、直接カーナビゲーション装置に目的地を送信してもよい。
【0071】
また、上記実施の形態では、携帯端末200により目的地情報を含む目的地等特定情報を情報処理装置100に送信し、当該目的地がカーナビゲーション装置に設定される例を示したが、これは一例である。これに加え、例えば高速道路を使用するなど、いずれの経路で目的地まで行くかという経路情報についても携帯端末200で設定してもよい。この場合、
図6のステップS16の目的地等特定情報生成処理にて、目的地等特定情報に当該経路情報も含め、情報処理装置100へ送信すればよい。また、情報処理装置100は、ステップS17の通知先処理において、受信した目的地等特定情報に含まれる目的地情報と経路情報とを、A社通知サーバへ送信すればよい。これによれば、目的地の設定に限られず、経路の設定も行われるため、ユーザの操作を簡略化することができる。
【0072】
また、上記実施の形態では、目的地を設定する車両に搭載されているカーナビゲーション装置がA社ナビ300aである場合を例に説明した。これとは異なり、目的地を設定する車両に搭載されているカーナビゲーション装置がB社ナビ300bである場合は、
図6のステップS17の処理にてB社通知サーバ7bが特定され、当該B社通知サーバに目的地情報が送信されることとなる。
【0073】
なお、上記実施の形態に係る情報処理装置100は、専用の装置によらず、通常のコンピュータを用いて実現可能である。例えば、コンピュータに上述のいずれかを実行するためのプログラムを格納した記録媒体から該プログラムをコンピュータにインストールすることにより、上述の処理を実行する情報処理装置100を構成してもよい。また、複数のコンピュータが協働して動作することによって、1つの情報処理装置100を構成してもよい。
【0074】
また、上述の機能を、OS(Operating System)とアプリケーションとの分担、またはOSとアプリケーションとの協働により実現する場合等には、OS以外の部分のみを媒体に格納してもよい。
【0075】
また、搬送波にプログラムを重畳し、通信ネットワークを介して配信することも可能である。例えば、通信ネットワーク上の掲示板(BBS、Bulletin Board System)に当該プログラムを掲示し、ネットワークを介して当該プログラムを配信してもよい。そして、これらのプログラムを起動し、オペレーティングシステムの制御下で、他のアプリケーションプログラムと同様に実行することにより、上述の処理を実行できるように構成してもよい。
【符号の説明】
【0076】
1 目的地設定システム、7a A社通知サーバ、7b B社通知サーバ、21 ネットワーク、100 情報処理装置、110 記憶部、111 プログラム、112 ナビ特定情報、113 通知サーバ一覧、120 制御部、121 識別情報発行部、122 通知先特定部、123 目的地情報転送部、130、230 入出力部、140、240 通信部、200 携帯端末、210 記憶部、211 プログラム、220 制御部、221 目的地等特定情報生成部、322 目的地等特定情報送信部、300a A社ナビ、300b B社ナビ