(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024069100
(43)【公開日】2024-05-21
(54)【発明の名称】製袋包装機及び製袋包装システム
(51)【国際特許分類】
B65B 57/00 20060101AFI20240514BHJP
B65B 57/02 20060101ALI20240514BHJP
B65B 9/207 20120101ALI20240514BHJP
B65H 7/14 20060101ALI20240514BHJP
G01N 21/84 20060101ALI20240514BHJP
【FI】
B65B57/00 H
B65B57/02 C
B65B9/207
B65H7/14
G01N21/84 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022179909
(22)【出願日】2022-11-09
(71)【出願人】
【識別番号】000147833
【氏名又は名称】株式会社イシダ
(74)【代理人】
【識別番号】110000202
【氏名又は名称】弁理士法人新樹グローバル・アイピー
(72)【発明者】
【氏名】柴田 知希
(72)【発明者】
【氏名】新川 将基
(72)【発明者】
【氏名】橋本 哲
(72)【発明者】
【氏名】廣瀬 修
(72)【発明者】
【氏名】市川 誠
【テーマコード(参考)】
2G051
3E050
3F048
【Fターム(参考)】
2G051AA11
2G051AB13
2G051CA04
3E050AA02
3E050AA08
3E050AB02
3E050AB08
3E050CA02
3E050CA08
3E050CA09
3E050DC02
3E050DC08
3E050DD03
3E050DF02
3E050FA01
3E050FB01
3E050FB07
3E050GB06
3E050HA07
3E050HB03
3E050HB09
3F048AB06
3F048AC04
3F048BA08
3F048BB02
3F048CA06
3F048DA06
3F048DC11
3F048DC15
3F048EB24
(57)【要約】
【課題】筒状のフィルムにおけるフィルムの端部同士の重なり状態を精度良く判断可能な製袋包装機及び製袋包装システムを提供する。
【解決手段】製袋包装機は、シート状のフィルムを袋状に成形し、物品が内部に入った袋を製造する。製袋包装機は、成形器と、マーク板270と、を備える。成形器は、セーラとチューブとを有する。成形器は、搬送されてくるシート状のフィルムを、セーラにより、フィルムの搬送方向と直交する方向におけるフィルムの幅端部Ft1,Ft2が重なり合う筒状フィルムFtに成形する。マーク板は、第1面271を有する。第1面は、チューブに巻き付いた状態で搬送される筒状フィルムFtの、幅端部の重なり部分の搬送経路に沿って配置される。マーク板の第1面には、寸法の基準となるマークMが形成されている。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シート状のフィルムを袋状に成形し、物品が内部に入った袋を製造する製袋包装機であって、
セーラとチューブとを有し、搬送されてくる前記シート状の前記フィルムを、前記セーラにより、前記フィルムの搬送方向と直交する方向における前記フィルムの両端部が重なり合う筒状のフィルムに成形する成形器と、
前記チューブに巻き付いた状態で搬送される前記筒状の前記フィルムの前記両端部の重なり部分の搬送経路に沿って配置される第1面、を有する第1部材と、
を備え、
前記第1部材の前記第1面には寸法の基準となるマークが形成されている、
製袋包装機。
【請求項2】
前記第1部材の前記第1面を背景として、前記フィルムの前記両端部の前記重なり部分を撮像するカメラと、
前記カメラが撮像する画像を取得する取得部と、
前記画像から、前記筒状の前記フィルムにおける、前記フィルムの前記両端部の重なり状態を判断する制御部と、
を更に備え、
前記制御部は、前記画像に映し出されている前記マークに基づき、前記重なり状態を判断する、
請求項1に記載の製袋包装機。
【請求項3】
前記第1面に垂直な方向から前記第1面を見た際に、前記マークの一部が前記フィルムの前記両端部の重なり部分の前記搬送経路と重なる位置に、前記マークは配置される、
請求項1又は2に記載の製袋包装機。
【請求項4】
前記フィルムの前記両端部の前記重なり部分の搬送方向における前記マークの所定部分の長さ、又は、前記フィルムの前記両端部の前記重なり部分の搬送方向と直交する方向における前記マークの所定部分の長さ、を記憶する記憶部を更に備え、
前記制御部は、前記記憶部に記憶されている前記マークの所定部分の長さに更に基づき、前記重なり状態を判断する、
請求項2に記載の製袋包装機。
【請求項5】
前記フィルムを搬送する搬送部を更に備え、
前記画像は、前記カメラが、前記搬送部による前記フィルムの搬送中に、前記第1部材の前記第1面を背景として、前記フィルムの前記両端部の前記重なり部分を撮像した画像である、
請求項2に記載の製袋包装機。
【請求項6】
前記マークは、第1部分と、前記フィルムの前記両端部の重なり部分の搬送方向に沿って前記第1部分に隣接して配置される第2部分と、を有し、
前記第1部分と前記第2部分とは、色相、明度、及び彩度の少なくとも1つが互いに異なる、
請求項1又は2に記載の製袋包装機。
【請求項7】
前記マークは、縞状又は格子状の図柄である、
請求項6に記載の製袋包装機。
【請求項8】
シート状のフィルムを袋状に成形し、物品が内部に入った袋を製造する製袋包装システムであって、
セーラとチューブとを有し、搬送されてくる前記シート状の前記フィルムを、前記セーラにより、前記フィルムの搬送方向と直交する方向における前記フィルムの両端部が重なり合う筒状のフィルムに成形する成形器と、
前記チューブに巻き付いた状態で搬送される前記筒状の前記フィルムの前記両端部の重なり部分の搬送経路に沿って配置される第1面、を有する第1部材と、
前記第1部材の前記第1面を背景として、前記フィルムの前記両端部の前記重なり部分を撮像するカメラと、
前記カメラの撮像した画像から、前記筒状の前記フィルムにおける、前記フィルムの前記両端部の重なり状態を判断する制御部と、
を備え、
前記第1部材の前記第1面には寸法の基準となるマークが形成され、
前記制御部は、前記画像に映し出されている前記マークに基づき、前記重なり状態を判断する、
製袋包装システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、製袋包装機及び製袋包装システムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1(特開2022-20307号公報)のように、シート状のフィルムから、フィルムの両端部が重なり合う筒状のフィルムに成形し、筒状のフィルムを横シールして、物品が内部に入った袋を製造する製袋包装機が知られている。
【0003】
特許文献1(特開2022-20307号公報)の製袋包装機では、フィルムの両端部が重なり合う部分を撮像した画像から、筒状のフィルムにおけるフィルムの一端と他端との位置ずれ(フィルムの端部同士の重なり状態)を検出している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1(特開2022-20307号公報)の製袋包装機では、フィルムの一端と他端との位置のずれ方によっては、筒状のフィルムにおけるフィルムの重なり状態(フィルムの端部同士の重なり状態)を精度良く判断することが難しい場合がある。
【0005】
本発明の課題は、筒状のフィルムにおけるフィルムの端部同士の重なり状態を精度良く判断可能な製袋包装機及び製袋包装システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1観点に係る製袋包装機は、シート状のフィルムを袋状に成形し、物品が内部に入った袋を製造する。製袋包装機は、成形器と、第1部材と、を備える。成形器は、セーラとチューブとを有する。成形器は、搬送されてくるシート状のフィルムを、セーラにより、フィルムの搬送方向と直交する方向におけるフィルムの両端部が重なり合う筒状のフィルムに成形する。第1部材は、第1面を有する。第1面は、チューブに巻き付いた状態で搬送される筒状のフィルムの両端部の重なり部分の搬送経路に沿って配置される。第1部材の第1面には、寸法の基準となるマークが形成されている。
【0007】
第1観点の製袋包装機は、寸法の基準となるマークが形成されている第1面を有する第1部材を備えているため、フィルムの両端部の重なりの態様によらず、重なり状態を精度良く判断できる。
【0008】
本発明の第2観点に係る製袋包装機は、第1観点の製袋包装機であって、カメラと、取得部と、制御部と、を更に備える。カメラは、第1部材の第1面を背景として、フィルムの両端部の重なり部分を撮像する。取得部は、カメラが撮像する画像を取得する。制御部は、画像から、筒状のフィルムにおける、フィルムの両端部の重なり状態を判断する。制御部は、画像に映し出されているマークに基づき、重なり状態を判断する。
【0009】
第2観点の製袋包装機では、マークの形成されている第1面を背景とした画像に基づいて、筒状のフィルムの両端部の重なり状態を精度良く判断できる。
【0010】
本発明の第3観点に係る製袋包装機は、第1観点又は第2観点の製袋包装機であって、第1面に垂直な方向から第1面を見た際に、マークの一部がフィルムの両端部の重なり部分の搬送経路と重なる位置に、マークは配置される。
【0011】
第3観点の製袋包装機では、フィルムの両端部の重なり部分とマークとの重なり具合に基づいて、筒状のフィルムの両端部の重なり状態を精度良く判断できる。
【0012】
本発明の第4観点に係る製袋包装機は、第2観点の製袋包装機であって、記憶部を更に備える。記憶部は、フィルムの両端部の重なり部分の搬送方向におけるマークの所定部分の長さ、又は、フィルムの両端部の重なり部分の搬送方向と直交する方向におけるマークの所定部分の長さ、を記憶する。制御部は、記憶部に記憶されているマークの所定部分の長さに更に基づき、重なり状態を判断する。
【0013】
第4観点の製袋包装機では、画像から、筒状のフィルムにおけるフィルムの両端部の重なり状態を定量的に判断できる。
【0014】
本発明の第5観点に係る製袋包装機は、第2観点又は第4観点の製袋包装機であって、フィルムを搬送する搬送部を更に備える。カメラが撮像する画像は、カメラが、搬送部によるフィルムの搬送中に、第1部材の第1面を背景として、フィルムの両端部の重なり部分を撮像した画像である。
【0015】
第5観点の製袋包装機は、製袋包装機の運転中に、筒状のフィルムの両端部の重なり状態を判断できる。そのため、第5観点の製袋包装機では、製袋包装機の生産効率低下は抑制しつつ、継続的に筒状のフィルムの両端部の重なり状態を判断できる。
【0016】
本発明の第6観点に係る製袋包装機は、第1観点から第5観点のいずれかの製袋包装機であって、マークは、第1部分と、第2部分と、を有する。第2部分は、フィルムの両端部の重なり部分の搬送方向に沿って、第1部分に隣接して配置される。第1部分と第2部分とは、色相、明度、及び彩度の少なくとも1つが互いに異なる。
【0017】
第6観点の製袋包装機では、使用するフィルムの色によらず、マークを利用して筒状のフィルムの両端部の重なり状態を判断できる。
【0018】
本発明の第7観点に係る製袋包装機は、第6観点の製袋包装機であって、マークは、縞状又は格子状の図柄である。
【0019】
本発明の第8観点に係る製袋包装システムは、シート状のフィルムを袋状に成形し、物品が内部に入った袋を製造する。製袋包装システムは、成形器と、第1部材と、カメラと、制御部と、を備える。成形器は、セーラと、チューブと、を有する。成形器は、搬送されてくるシート状のフィルムを、セーラにより、フィルムの搬送方向と直交する方向におけるフィルムの両端部が重なり合う筒状のフィルムに成形する。第1部材は、第1面を有する。第1面は、チューブに巻き付いた状態で搬送される筒状のフィルムの、両端部の重なり部分の搬送経路に沿って配置される。カメラは、第1部材の第1面を背景として、フィルムの両端部の重なり部分を撮像する。制御部は、カメラの撮像した画像から、筒状のフィルムにおける、フィルムの両端部の重なり状態を判断する。第1部材の第1面には寸法の基準となるマークが形成される。制御部は、画像に映し出されているマークに基づき、重なり状態を判断する。
【発明の効果】
【0020】
本発明の製袋包装機又は製袋包装システムでは、フィルムの両端部の重なりの態様によらず、重なり状態を精度良く判断できる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本発明の一実施形態の製袋包装機を含む、製袋包装システムの一例としての計量製袋包装システムの概略斜視図である。
【
図3】
図1の製袋包装機で用いられるフィルムの表面を模式的に示す図である。
【
図5】
図1の製袋包装機の製袋包装部の概略構成図である。
【
図6】
図1の製袋包装機の製袋包装部のマーク板の周辺を描画した概略斜視図である。
【
図7】
図6のマーク板の周辺を描画した図であり、(A)は平面図であって、(B)は側面図である。
【
図8】
図1の製袋包装機において製造される袋(筒状フィルムからの切り離し前の袋)を概略的に示す図である。
【
図9】フィルムの両端部の重なり状態のパターンを示す図である。
【
図10】
図1の製袋包装機のカメラの視点で
図9(A)~(C)に描画された状態をそれぞれ観察した画像を模式的に示す図である。
【
図11】
図1の製袋包装機における、筒状フィルムの両端部の位置ずれ検出処理を示すフローチャートである。
【
図12】
図6に描画されているマーク板とは別のマーク板の例である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
図面を参照しながら、本発明の製袋包装機の実施形態を説明する。なお、以下の実施形態は、本発明の具体例に過ぎず、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0023】
以下の説明では、方向や位置関係等を説明するために、垂直、直交、水平、鉛直等の表現を用いる場合があるが、これらの表現は、厳密な意味に限定されず、実質的に垂直、直交、水平、鉛直等である場合を含む。また、以下の説明では、方向等を表すため、便宜上、前(正面)、後(背面)、上、下、左、右等の表現を使用する場合がある。特記無き場合、ここでの前、後、上、下、左、右は、図面に付された矢印の向きに従う。
【0024】
(1)全体構成
本発明の一実施形態に係る製袋包装機1000を含む、計量製袋包装システム1について、
図1~
図4を参照しながら説明する。
【0025】
計量製袋包装システム1は、製袋包装システムの一例である。計量製袋包装システム1は、
図1に示すように、組合せ計量機2000と、製袋包装機1000と、を主に含む。
【0026】
組合せ計量機2000は、製袋包装機1000の上方に配置される。組合せ計量機2000は、物品C(被包装物)の重量を複数の計量ホッパで計量し、複数の計量値を合計重量が所定の重量範囲になるように組み合わせ、組み合わせられた合計重量が所定の重量範囲内の物品Cを落下させて、製袋包装機1000に供給する。
【0027】
製袋包装機1000は、シート状のフィルムFから袋状の包装材を製袋し、内部に物品Cが収容された袋Bを製造する(
図2参照)。物品Cは、組合せ計量機2000から製袋包装機1000に供給される。
【0028】
製袋包装機1000において包装に使用されるフィルムFは、袋Bに成形された時に外面側に配置される表面Fa(
図3参照)と、裏面Fbと、を含む。表面Faには、
図3に示すように、物品Cに関する情報提供のために印刷される文字、図形、写真等の印刷Pが施されている。裏面Fbは、表面Faの裏側の、印刷が施されていない非印刷面である。フィルムFは、例えば、裏面Fbにアルミ層を有するアルミ蒸着フィルムであり、裏面Fbは銀色である。フィルムFの裏面Fbと表面Faとの間には、コントラスト差がある。
【0029】
製袋包装機1000は、
図2及び
図4に示すように、フィルム供給部100と、製袋包装部200と、制御装置300と、主に含む。フィルム供給部100は、フィルムFを製袋包装部200に供給する。製袋包装部200は、フィルムFを筒状に成形し、筒状に成形されたフィルムFを横シールして袋Bを製袋する。制御装置300は、フィルム供給部100及び製袋包装部200の各部の動作の制御や、各種の演算や処理を行う。
【0030】
(2)製袋包装機の詳細構成
(2-1)フィルム供給部
フィルム供給部100は、
図2に示すように、フィルムロール支持部110と、ガイド機構170と、を主に含む。
【0031】
フィルムロール支持部110は、シート状のフィルムFが巻き芯(図示省略)に巻き回されたフィルムロールFRを保持する。フィルムロール支持部110は、
図2に示すように、装着されたフィルムロールFRを回転可能に保持するシャフト112を有する。フィルムロール支持部110は、図示しないモータ等の駆動部を用いてシャフト112を回転させ、シャフト112に装着されたフィルムロールFRからフィルムFを繰り出す。
【0032】
ガイド機構170は、フィルムFの搬送路に沿って配置される複数のローラを含む。ガイド機構170は、フィルムロールFRから繰り出されるフィルムFを、製袋包装部200にガイドする。
【0033】
(2-2)製袋包装部
製袋包装部200について、
図5~
図8を更に参照しながら詳細を説明する。
【0034】
製袋包装部200は、
図2、
図4~
図6に示すように、成形器210と、搬送部220と、縦シール部230と、横シール部240と、カメラ250と、縦シールガイド260と、マーク板270と、を主に含む。
【0035】
(2-2-1)成形器
図2に示すように、成形器210は、セーラ212と、チューブ214と、を主に含む。
【0036】
セーラ(フォーマ本体)212は、筒状のチューブ214を取り囲むように配置され、フィルム供給部100から搬送されてくるシート状のフィルムFを、フィルムFの幅方向の端部が重なるように曲げて筒状に成形する。フィルムFの幅方向の端部は、フィルムFの搬送方向Aと直交する方向におけるフィルムFの両端部であり、本実施形態では右端部と左端部である。以下では、フィルムFの幅方向の両端部を、幅端部Ft1,Ft2と呼ぶ。セーラ212で成形された筒状フィルムFtは、筒状のチューブ214の下部側の外周面に巻きつくように案内され、チューブ214に巻き付いた状態で下方に搬送される。
【0037】
チューブ214は、鉛直方向に延び、上下の端部が開口した筒状の部材である。チューブ214は、落下してくる物品Cを上部の開口で受け取り、上部の開口から投入された物品Cを下部の開口から筒状フィルムFtの内部に供給する。
【0038】
(2-2-2)搬送部
搬送部220は、成形器210の下方に配置される。搬送部220は、
図5に示すように、筒状フィルムFtが巻き付いたチューブ214の左側及び右側にそれぞれ配置される。搬送部220は、フィルム供給部100のフィルムロールFRから引き出されるフィルムFをセーラ212へと搬送し、セーラ212で成形された筒状フィルムFtを横シール部240へ搬送する。
【0039】
搬送部220は、
図5に示すように、駆動ローラ222、従動ローラ224及びプルダウンベルト226を有する。吸着機能を有するプルダウンベルト226は、駆動ローラ222及び従動ローラ224に巻き掛けられている。駆動ローラ222は、図示しないモータ等の駆動機構と連結され、駆動機構により駆動される。プルダウンベルト226がフィルムF(筒状フィルムFt)を吸着した状態で駆動ローラ222が駆動されると、筒状フィルムFtは下方に搬送される。
【0040】
(2-2-3)縦シール部
縦シール部230は、チューブ214に巻き付いた筒状フィルムFtの幅端部Ft1、Ft2の重なり部分を上下方向に縦シールする。縦シール部230は、
図7(A)に示すように、裏面Fb同士が合わせられた状態で重ね合わせられている筒状フィルムFtの幅端部Ft1、Ft2をシールして、縦シール部分R1(
図5及び
図7参照)を形成する。
【0041】
縦シール部230は、
図5及び
図6に示すように、筒状フィルムFtの搬送方向A(本実施形態では上下方向)に沿って延びる一対のヒートシール部232、234を有する。一対のヒートシール部232、234は、チューブ214の正面側に、左右方向に並べて配置される。一対のヒートシール部232、234のそれぞれには、図示しないヒータが内蔵されており、筒状フィルムFtの、裏面Fb同士を接触させた状態で重ね合わせられている幅端部Ft1、Ft2を挟み込み、フィルムFtを加熱して熱シールする。
【0042】
(2-2-4)横シール部
横シール部240は、
図2に示すように、縦シール部230の下方に配置されている。横シール部240は、搬送部220により下方に搬送されてくる縦シール済みの筒状フィルムFtを、筒状フィルムFtの搬送方向と交差する方向(本実施形態では直交する方向)に横シールして、横シール部分R3(
図8参照)を形成する。
【0043】
横シール部240は、
図2に示すように、筒状フィルムFtの前後にそれぞれ配置される一対の回転体242を主に含む。各回転体242は、旋回可能に構成されるアーム243と、アーム243に取り付けられている、ヒータが内蔵されているシールジョー244a,244bを含む。
【0044】
両回転体242のシールジョー244aは、対となって機能して筒状フィルムFtを横シールする。また、両回転体242のシールジョー244bは、対となって機能して筒状フィルムFtを横シールする。一対のシールジョー244aと、一対のシールジョー244bとは、搬送されてくる筒状フィルムFtを交互に横シールする。
【0045】
横シール部240の動作を、一対のシールジョー244aによる筒状フィルムFtの横シールを例に説明する。一対のシールジョー244bによる筒状フィルムFtの横シールの態様は、一対のシールジョー244aによる筒状フィルムFtの横シールの態様と同様であるため、一対のシールジョー244bによる横シールに関する説明は省略する。
【0046】
一対の回転体242のアーム243のそれぞれが、図示しないモータ等の駆動機構により駆動されて旋回すると、各アーム243に取り付けられたシールジョー244aは、側面視(右側面視又は左側面視)において互いに対称な軌跡を描いて旋回する。一対の回転体242のアーム243が旋回し、一対のシールジョー244aが互いに近接すると、一対のシールジョー244aは互いに押しつけ合う状態で筒状フィルムFtを挟持するようになり、筒状フィルムFtの袋Bの上下の端部となる部分を熱シールする。なお、縦シール部230及び横シール部240のシール方法は、超音波シールであってもよい。
【0047】
なお、
図7(B)に示すように、一対のシールジョー244aの一方にはカッター246aが収容される収容溝247aが設けられ、一対のシールジョー244aの他方には受容部248aが設けられている。一対のシールジョー244aの一方に設けられたカッター246aは、図示しないエアシリンダ等の駆動機構により駆動されて、収容溝247aから突出し、一対のシールジョー244aの他方に設けられた受容部248aへと入り込む。横シール部240は、一対のシールジョー244aが熱シールを行うタイミングで、収容溝247aからカッター246aを突出させることで、一対のシールジョー244aが横シールした横シール部分R3の、筒状フィルムFtの搬送方向Aにおける中間位置D(
図8参照)で、横シール部分R3を搬送方向Aと直交する方向に切断し、袋Bと後続の筒状フィルムFtとを切り離す。一対のシールジョー244bにも、一対のシールジョー244aと同様に、一方にはカッターが設けられ、他方には受容部が設けられる。そして、カッターは、横シール部分R3の中間位置Dで横シール部分R3を横方向に切断し、袋Bと後続の筒状フィルムFtとを切り離す。詳細な説明は省略する。
【0048】
(2-2-5)縦シールガイド
縦シールガイド260は、成形器210により筒状に成形された筒状フィルムFtの幅端部Ft1、Ft2の重なり部分を、縦シール部230へと案内する部材である。
【0049】
縦シールガイド260は、
図2に示すように、筒状フィルムFtの搬送経路において、成形器210と縦シール部230との間に配置されている。
【0050】
縦シールガイド260は、筒状フィルムFtの搬送方向Aに延びる一対の板状部材262を含む。成形器210により筒状に成形された筒状フィルムFtの幅端部Ft1、Ft2の重なり部分は、板状部材262の間を通って縦シール部230へと搬送される。
【0051】
(2-2-6)マーク板
マーク板270は、筒状フィルムFtの幅方向の両端部の一端と他端との位置ずれ(筒状フィルムFtの幅端部Ft1と幅端部Ft2との位置ずれ)の判断に用いられる。マーク板270は、特許請求の範囲における第1部材の一例である。
【0052】
なお、以下では、記載が煩雑になるのを避けるため、筒状フィルムFtの幅端部Ft1と幅端部Ft2との位置ずれを、「両端部の位置ずれ」と称する場合がある。また、以下では、記載が煩雑になるのを避けるため、筒状フィルムFtの幅端部Ft1,Ft2をまとめて、符号無しで、筒状フィルムFtの両端部と呼ぶ場合がある。
【0053】
本実施形態では、マーク板270は、例えば金属製の板状の部材であるが、特許請求の範囲における第1部材は、後述する第1面271を有していれば、その形状は板状に限定されない。マーク板270は、限定されるものではないが、例えば、チューブ214の外周接線に対し垂直な方向に延びる。なお、マーク板270の素材は、金属以外(例えば、樹脂)でもよい。
【0054】
マーク板270は、筒状フィルムFtの搬送方向Aにおいて、成形器210の下流側であって、縦シール部230の上流側に配置される。例えば、マーク板270は、縦シールガイド260に取り付けられ、縦シールガイド260の下方に配置される。ただし、マーク板270は、縦シールガイド260以外の部材(例えば、図示しない製袋包装部200の支柱や梁)に取り付けられていてもよい。
【0055】
マーク板270は、チューブ214に巻き付いた状態で搬送される筒状フィルムFtの両端部の重なり部分の搬送経路に沿って配置される第1面271を有する。第1面271には寸法の基準となるマークMが形成されている。
【0056】
本実施形態では、第1面271に、マークMとして縞状の図柄が形成されている。マークMには、第1部分272と、第2部分274と、を含む。本実施形態では、第1面271に、マークMとして、筒状フィルムFtの両端部の重なり部分の搬送方向(言い換えれば、筒状フィルムFtの搬送方向A)に沿って、第1部分272、第2部分274、第1部分272が、この順に並べられて配置されている。第1部分272と第2部分274とは、互いに色が異なる。言い換えれば、第1部分272と第2部分274とは、色相、明度、及び彩度の少なくとも1つが互いに異なる。マークMがこのように、交互に配置される第1部分272と第2部分274とを有することで、マークMは縞状の図柄に見える。
【0057】
マークMは、例えば、第1部分272と第2部分274とに、互いに異なる色の塗料を塗布することで形成される。または、第1部分272と第2部分274とのいずれか一方にだけ塗料が塗布され、他方は未塗装としてもよい。また、マークMは、塗料の塗布以外の方法により形成されてもよい。例えば、マーク板270の素材に対し第1部分272の部分にだけ表面粗さを変化させる加工を施したり、第1部分272の部分にマーク板270の素材とは色の異なる部材を貼り付けたりすることで、第1部分272の色と第2部分274の色とを異ならせてもよい。なお、第1部分272と第2部分274との色を異ならせることが可能であれば、マークMの形成方法は例示の方法に限定されない。なお、マークMは、互いに色が異なる3種類以上の部分を含んでもよい。
【0058】
マーク板270は、カメラ250から筒状フィルムFtの両端部の重なり部分を撮像した際に、第1面271が筒状フィルムFtの両端部の重なり部分の背景となる位置に配置される。
【0059】
具体的に説明すると、本実施形態では、カメラ250は、
図6に示すように、筒状フィルムFtの両端部の重なり部分の搬送経路に対して左側に配置される。そのため、本実施形態では、マーク板270は、筒状フィルムFtの両端部の重なり部分の搬送経路に対して右側に、筒状フィルムFtの両端部の重なり部分の搬送経路に隣接して配置される。好ましくは、マーク板270は、第1面271が筒状フィルムFtの両端部の重なり部分の搬送経路と平行に広がるように(言い換えれば、本実施形態であれば、第1面271が前後方向及び上下方向に広がるように)、筒状フィルムFtの両端部の重なり部分の搬送経路に隣接して配置される。
【0060】
また、マークMは、好ましくは、マーク板270の第1面271に垂直な方向から第1面271を見た際に、マークMの一部が筒状フィルムFtの両端部の重なり部分の搬送経路と重なる位置に配置される。本実施形態では、第1面271は、前後方向及び上下方向に広がる鉛直面である。本実施形態では、カメラ250の配置される左側から水平方向に沿ってマーク板270の第1面271を見た際に、マークMの一部(ここでは後方側の一部分)が筒状フィルムFtの両端部の重なり部分の搬送経路と重なる位置に、マークMは配置される。なお、ここでは、筒状フィルムFtの両端部の重なり部分の搬送経路とは、後述する幅端部Ft1,Ft2の位置ずれが発生していない状態(正常状態)で、筒状フィルムFtの両端部の重なり部分が搬送される経路である。
【0061】
なお、フィルムF(筒状フィルムFt)の両端部の重なり部分の搬送方向AにおけるマークMの所定部分の長さ、又は、フィルムF(筒状フィルムFt)の両端部の重なり部分の搬送方向Aと直交する方向B(本実施形態では前後方向)におけるマークMの所定部分の長さは既知であり、この値は、後述する制御装置300の記憶部320に記憶されている。本実施形態では、第1部分272の搬送方向Aにおける長さL1、又は、第1部分272の搬送方向Aと直交する方向Bにおける長さL2が、記憶部320に記憶される。なお、記憶部320に記憶される情報は、例えば、上方側の第1部分272の後方上部の角部と、下方側の第1部分272の後方下部の角部との長さL3であってもよい。
【0062】
マーク板270の機能を説明する。
【0063】
初めに、筒状フィルムFtの両端部の重なり状態のパターンについて、
図9を参照しながら説明する。
【0064】
筒状フィルムFtの両端部の重なり状態として、1つには、
図9(A)に示すように、筒状フィルムFtの幅端部Ft1,Ft2が概ねぴったりと重なり合う状態がある。この状態では、筒状フィルムFtの幅端部Ft1の末端E1の前後位置と、筒状フィルムFtの幅端部Ft2の末端E2の前後位置とが、概ね一致する。この状態を、ここでは正常状態と呼ぶ。また、ここでは、平面視において右側に配置される幅端部を幅端部Ft1と呼び、平面視において左側に配置される幅端部を幅端部Ft2と呼ぶ。
【0065】
他の筒状フィルムFtの両端部の重なり状態としては、
図9(B)に示すように、筒状フィルムFtの幅端部Ft1の末端E1が、筒状フィルムFtの幅端部Ft2の末端E2よりも前方に配置される状態(ここでは、第1ずれ状態と呼ぶ)と、
図9(C)に示すように、筒状フィルムFtの幅端部Ft1の末端E1が、筒状フィルムFtの幅端部Ft2の末端E2よりも後方に配置される状態(ここでは、第2ずれ状態と呼ぶ)とがある。筒状フィルムFtの両端部の重なり状態が第1ずれ状態又は第2ずれ状態にある時には、縦シールの強度が不十分となって袋Bが破損しやすくなったり、袋Bの見かけが悪化したりするおそれがある。
【0066】
さて、ここで、カメラ250の視点で、正常状態にある筒状フィルムFtの両端部の重なり部分を見たとすると、
図10(A)のように、幅端部Ft2の表面Faだけが見える。一方で、カメラ250の視点で、第1ずれ状態にある筒状フィルムFtの両端部の重なり部分を見たとすると、
図10(B)のように、幅端部Ft2の表面Faに加えて、幅端部Ft1の裏面Fbが見える。正常状態と第1ずれ状態とでは、筒状フィルムFtの両端部の重なり部分の見え方が異なるため、第1ずれ状態については、両端部の位置ずれを検知することが容易である。
【0067】
これに対し、カメラ250の視点で、第2ずれ状態にある筒状フィルムFtの両端部の重なり部分を見たとすると、
図10(C)のように、幅端部Ft2の表面Faだけしか見えない。そのため、正常状態と第2ずれ状態とは、筒状フィルムFtの裏面Fbが見えるか否かという判断基準では、両端部の位置ずれを検知できない。
【0068】
しかし、ここでは、マーク板270が設けられており、正常状態(
図10(A)参照)と第2ずれ状態(
図10(C)参照)とでは、筒状フィルムFtの幅端部Ft2とマークMとの重なり方(重なり量)が変化するため、筒状フィルムFtの幅端部Ft2とマークMとの重なり方を観察することで、視点の異なるカメラを複数台用意しなくても、筒状フィルムFtの両端部の位置ずれを検知することができる。具体的には、第2ずれ状態では、正常状態に比べて、筒状フィルムFtの幅端部Ft2がマークMと比較的大きく重なるため、マークM(第1部分272又は第2部分274)の見える部分が比較的少ない場合には、筒状フィルムFtの両端部の位置ずれがあると検知できる。カメラ250の撮像する画像を利用した筒状フィルムFtの両端部の位置ずれの判断処理については後述する。
【0069】
(2-2-7)カメラ
カメラ250は、レンズ、撮像素子、画像処理プロセッサ等を含み、静止画及び/又は動画を撮影する。カメラ250は、
図10に示すように、縦シール部230で縦シールされる部分R2を含む領域を撮影する。縦シールされる部分R2は、縦シール部分R1となる前の、フィルムFの幅端部Ft1、Ft2である。
【0070】
カメラ250は、マーク板270に対応する高さ位置で、マーク板270の第1面271を背景として、筒状のフィルムFtの両端部の重なり部分(言い換えれば、縦シールされる部分R2)を撮像する。撮像方向を限定するものではないが、本実施形態では、カメラ250は、筒状フィルムFtの幅端部Ft1、Ft2を左側方から撮像する。具体的には、カメラ250は、
図9(A)に示すように、筒状フィルムFtの、幅端部Ft1、Ft2の裏面Fb同士が合わせられた部分を、幅端部Ft2と対向する側から撮像する。
【0071】
カメラ250は、例えば、製袋包装機1000の運転中に、連続して撮像を行ってもよいし、所定時間間隔で撮像してもよい。また、カメラ250は、筒状フィルムFtの両端部の位置ずれが生じやすいフィルムロールFRを取り替えるタイミングでのみ、筒状フィルムFtの幅端部Ft1、Ft2の重なり部分を撮像してもよい。本実施形態では、カメラ250は、搬送部220によるフィルムF(筒状フィルムFt)の搬送中に、マーク板270の第1面271を背景として、筒状フィルムFtの幅端部Ft1、Ft2の重なり部分を連続的に撮像する。
【0072】
(2-3)制御装置
本実施形態では、制御装置300は、フィルム供給部100及び製袋包装部200の各部の動作の制御や、各種の演算や処理を行うコンピュータである。単一のコンピュータが制御装置300として機能してもよいし、複数のコンピュータが協働して制御装置300として機能してもよい。
【0073】
制御装置300は、制御演算装置と、記憶装置(記憶部320)と、を有する。制御演算装置には、CPU(Central Processing Unit)またはGPU(Graphics Processing Unit)といったプロセッサを使用できる。制御演算装置は、記憶部320に記憶されているプログラムを読み出し、このプログラムに従って所定の演算処理や、製袋包装機1000の各部の動作の制御を行う。具体的には、制御装置300の制御演算装置は、記憶部320に記憶されているプログラムを読み出して実行することで、後述する処理を行う制御部310や、後述する機能を有する取得部330として機能する。制御部310の実行する処理の詳細については後述する。
【0074】
制御装置300には、出力装置として機能するディスプレイ280や、入力装置としての入力部282が接続されている。ディスプレイ280には、制御装置300の指令に応じて、各種情報が表示される。本実施形態では、ディスプレイ280はタッチパネル機能を有しており、ディスプレイ280が入力部282としても機能する。ただし、入力装置としての入力部282は、製袋包装機1000に設けられた物理的なスイッチやキーボード等であってもよい。また、入力装置としての入力部282は、オペレータの携帯端末から入力をインターネット等のネットワーク経由で受け付ける通信装置であってもよい。
【0075】
記憶部320には、制御演算装置に実行させるためのプログラムの他、各種の情報も記憶される。記憶部320に含まれる情報には、前述のように、マークMの第1部分272の搬送方向Aにおける長さL1、又は、第1部分272の搬送方向Aと直交する方向Bにおける長さL2を含む。この情報は、製袋包装機1000の出荷時等に記憶部320に予め記憶されてもよいし、製袋包装機1000を使用する現場で、入力部282から入力されてもよい。
【0076】
制御装置300には、フィルム供給部100や、製袋包装部200の搬送部220、縦シール部230、横シール部240、カメラ250と電気的に接続されている。制御部310は、フィルム供給部100や、製袋包装部200の各部の動作を制御する。また、取得部330は、カメラ250が撮像するマーク板270の第1面271を背景とする、筒状フィルムFtの両端部の重ね合わせ部分の画像を取得する。そして、制御部310は、取得部330の取得した画像に基づいて、筒状フィルムFtの両端部の重なり状態を判断する。特に、制御部310は、マーク板270の第1面271に形成されているマークMに基づき、筒状フィルムFtの両端部の重なり状態を判断する。
【0077】
(3)製袋包装機の基本的な動作
製袋包装機1000の基本的な動作について説明する。
【0078】
制御装置300に対し、製袋包装機1000の運転指令が入力されると、制御部310は、フィルム供給部100を動作させ、搬送部220を運転して、フィルムロール支持部110が支持するフィルムロールFRから、シート状のフィルムFを製袋包装部200の成形器210に供給する。成形器210は、シート状のフィルムFを筒状に成形して、筒状フィルムFtを形成する。筒状フィルムFtは、搬送部220により下方に搬送される。制御部310は、所定のタイミングで縦シール部230を動作させて、筒状フィルムFtの重なり部分を熱シールし、筒状フィルムFtに縦シール部分R1を形成する。縦シール部分R1が形成された筒状フィルムFtは、搬送部220によりさらに下方に搬送される。制御部310は、縦シール部230の下方に配置されている横シール部240の動作を制御して、筒状フィルムFtを、筒状フィルムFtの搬送方向Aと直交する方向に横シールして横シール部分R3を形成する。さらに、制御部310は、シールジョー244a,244bに設けられたカッターを所定のタイミングで動作させて、形成した筒状フィルムFtの横シール部分R3を、筒状フィルムFtの搬送方向Aにおける中間位置Dで横方向に切断し、上下端の封止された袋Bを製造する。なお、袋Bとなる筒状フィルムFtの内部には、袋Bの封止が行われる前に、組合せ計量機2000の供給する物品Cが入れられる。製袋包装機1000により作られた物品Cが収容された袋Bは、例えば、横シール部240の下方に配置された図示されないコンベア等により、下流側の工程へと搬送される。
【0079】
(4)位置ずれ検出処理
制御部310による、筒状フィルムFtの両端部(幅端部Ft1,Ft2)の位置ずれの検出処理を、
図11のフローチャートを参照しながら説明する。
【0080】
初めに、制御部310は、初期処理(ステップS1)を行う。初期処理は、簡潔に言えば、マーク板270のマークM部分を映した画像の1画素が、どれだけの長さを表すのかを判断する処理である。初期処理は、例えば、製袋包装機1000の運転前(例えば、製袋包装機1000の設置時)に行われる。初期処理の段階では、製袋包装機1000にフィルムFtはセットされていなくてもよい。なお、マーク板270のマークM部分を映した画像の1画素がどれだけの長さを表すかが予め分かっているような場合には、初期処理は省略されてもよい。
【0081】
初期処理では、カメラ250が撮像した画像が制御装置300に送信される。この際にカメラ250は、マーク板270のマークMを少なくとも撮像する。取得部330は、カメラ250の撮像した画像を取得する。制御部310は、この画像中に対して一般的な画像処理技術を用いて、1の第1部分272に相当する領域を検出する。そして、制御部310は、第1部分272が搬送方向Aにおいていくつの画素で表されるか、又は、第1部分272が搬送方向Aと直交する方向Bにおいていくつの画素で表されるかを計数する。なお、記憶部320に記憶される情報が、長さL1又は長さL2ではなく、上方側の第1部分272の後方上部の角部と、下方側の第1部分272の後方下部の角部との長さL3である場合には、制御部310は、この画像中に対して一般的な画像処理技術を用いて、第1部分272に相当する領域を検出し、上方側の第1部分272の後方上部の角部と、下方側の第1部分272第1部分272の後方下部の角部との間の画素数を計数する。
【0082】
前述のように、記憶部320には、第1部分272の搬送方向Aにおける長さL1、又は、第1部分272の搬送方向Aと直交する方向Bにおける長さL2が記憶されている。制御部310は、画像中の第1部分272が搬送方向Aにおいていくつの画素で表されるかという情報と、第1部分272の搬送方向Aにおける実際の長さL1とに基づいて、画像中のマークM部分の1画素がどれだけの長さを表すかを算出する。あるいは、制御部310は、第1部分272が搬送方向Aと直交する方向Bにおいていくつの画素で表されるかという情報と、第1部分272の搬送方向Aと直交する方向Bにおける長さL2とに基づいて、画像中のマークM部分の1画素がどれだけの長さを表すかを算出する。上方側の第1部分272の後方上部の角部と、下方側の第1部分272第1部分272の後方下部の角部との間の画素数を用いる場合も同様である。算出された画像中のマークM部分の1画素がどれだけの長さを表すかという情報は、記憶部320に記憶される。
【0083】
その後、製袋包装機1000の運転が開示されると(ステップS2)、カメラ250は、搬送部220によるフィルムF(筒状フィルムFt)の搬送中に、マーク板270の第1面271を背景として、筒状フィルムFtの両端部の重なり部分を撮像する。言い換えれば、カメラ250は、製袋包装機1000の稼働中に、マーク板270の第1面271を背景として、筒状フィルムFtの両端部の重なり部分を接続する。カメラ250は、これから縦シール部230で縦シールされる部分R2を撮影し、撮影した画像を制御装置300に送信する。制御装置300の取得部330は、カメラ250が撮像した画像を取得する(ステップS3)。
【0084】
なお、マークMは、前述のように、マーク板270の第1面271に垂直な方向から第1面271を見た際に、マークMの一部が筒状フィルムFtの両端部の重なり部分の搬送経路と重なる位置に配置されている。そのため、カメラ250は、マーク板270の第1面271のマークMが、少なくとも部分的にフィルムFtの両端部の重なり部分(縦シールされる部分R2)により隠れた状態の画像を撮像することになる。
【0085】
次に、制御部310は、カメラ250が撮像した画像に基づいて、筒状フィルムFtの両端部の位置ずれの有無を判断する(ステップS4)。
【0086】
具体的には、制御部310は、カメラ250が撮像した画像において、一般的な画像処理技術を用いて、カメラ250が撮像した画像中で1の第1部分272に相当する領域を検出する。そして、制御部310は、第1部分272が、筒状フィルムFtの搬送方向Aと直交する方向Bにおいて、何画素分見えているかを計数する。記憶部320には、初期処理で求めた、画像中のマークM部分の1画素がどれだけの長さを表すかという情報が記憶されているため、制御部310は、この情報と、画像において第1部分272が筒状フィルムFtの搬送方向Aと直交する方向Bにおいて何画素分見えているかの計数結果とに基づいて、カメラ250が撮像した画像中で、第1部分272がどれだけの長さ見えているかを判断できる。
【0087】
なお、本実施形態の例では、
図10(A)のように、筒状フィルムFtの両端部における位置ずれが実質的に無い正常状態では、筒状フィルムFtの搬送方向Aと直交する方向Bにおいて、筒状フィルムFtと第1部分272との重なり量は比較的小さく、カメラ250が撮像した画像中の第1部分272の見えている部分の長さが比較的長くなる。一方で、
図10(B)及び
図10(C)のように、筒状フィルムFtの両端部における位置ずれが存在する状態では(幅端部Ft1及び幅端部Ft2のいずれが前方側にずれた場合であっても)、筒状フィルムFtの搬送方向Aと直交する方向Bにおいて、筒状フィルムFtと第1部分272との重なり量は比較的大きく、カメラ250が撮像した画像中の第1部分272の見えている部分の長さは比較的短くなる。
【0088】
これを利用して、制御部310は、カメラ250が撮像した画像中の第1部分272の見えている部分の長さが比較的短ければ(所定の基準値より短ければ)筒状フィルムFtの両端部における位置ずれがあると判断し、カメラ250が撮像した画像中の第1部分272の可視部分の長さが比較的長ければ(所定の基準値より長ければ)筒状フィルムFtの両端部における位置ずれが無いと判断する。
【0089】
なお、ここでは、第1部分272の見え方に基づき筒状フィルムFtの両端部における位置ずれを判断する処理を例に説明したが、制御部310は、第2部分274の見え方に基づき筒状フィルムFtの両端部における位置ずれを判断してもよい。第1部分272及び第2部分274のどちらを判断の基準に用いるかは、例えば、フィルムFの色を考慮して、フィルムFとマークMとの違いが明確になりやすいかに基づき決定されればよい。
【0090】
また、ここでは、幅端部Ft1及び幅端部Ft2のいずれが前方側にずれた場合であっても同じ方法で筒状フィルムFtの両端部における位置ずれを判断するが、
図10(B)のように、カメラ250の撮像する画像で、幅端部Ft1の裏面Fbが見えている場合には、制御部310は、幅端部Ft1の裏面Fbがどれだけ(何画素分)見えているかで、フィルムFtの両端部における位置ずれの有無を判断してもよい。
【0091】
ステップS4において、フィルムFtの両端部における位置ずれが無いと判断した場合、処理はステップS5に進み、フィルムFtの両端部における位置ずれがあると判断した場合、処理はステップS6に進む。
【0092】
処理がステップS5に進んだ場合には、制御部310は、位置ずれが生じていないと判定し、通常の製袋動作を続行しつつ、フィルムFtの両端部における位置ずれの処理はステップS3に戻る。
【0093】
一方、処理がステップS6に進んだ場合には、制御部310は、横シール部240による横シールは継続する一方で、横シール部240における筒状フィルムFtの切断は少なくとも1回中止させる。例えば、制御部310は、横シール部240におけるフィルムF(筒状フィルムFt)の切断を1回中止させて、両端部に位置ずれがあるフィルムFtを用いて、通常の2倍の長さの袋(ダブルバッグ)を製造する。その後、フィルムFtの両端部における位置ずれの処理は、ステップS3に戻る。なお、ダブルバッグは、下流の重量検査装置で重量エラーにより排除してもよいし、オペレータ等が手動で排除してもよい。
【0094】
なお、
図11には描画されていないが、制御部310は、フィルムFtの両端部における位置ずれが発生した場合には、例えば、ディスプレイ280にエラー表示を表示させたり、図示しない通信装置からオペレータの携帯端末に対してエラーを報知させたりしてもよい。また、制御部310は、フィルムFtの両端部における位置ずれが発生した場合には、エラーの発報やダブルバッグの排出に代えて、又は、エラーの発報やダブルバッグの排出に加えて、製袋包装機1000の運転を停止してもよい。
【0095】
なお、本実施形態では、製袋包装機1000の稼働中(製袋包装機1000の運転が停止されるまで)、筒状フィルムFtの両端部の位置ずれの検出処理を継続的に実行するが、これに限定されるものではない。例えば、ステップS3及びステップS4の処理は、製袋包装機1000の運転開始時に1回だけ実行され、筒状フィルムFtの両端部の位置ずれが無い場合だけ製袋包装機1000の運転が継続され、筒状フィルムFtの両端部の位置ずれがある場合には、製袋包装機1000の運転が停止されてもよい。
【0096】
(5)特徴
(5-1)
製袋包装機1000は、シート状のフィルムFを袋状に成形し、物品Cが内部に入った袋Bを製造する。製袋包装機1000は、成形器210と、第1部材の一例としてのマーク板270と、を備える。成形器210は、セーラ212と、チューブ214と、を有する。成形器210は、搬送されてくるシート状のフィルムFを、セーラ212により、フィルムFの搬送方向Aと直交する方向におけるフィルムFの両端部が重なり合う筒状のフィルムF(筒状フィルムFt)に成形する。マーク板270は、第1面271を有する。第1面271は、チューブ214に巻き付いた状態で搬送される筒状フィルムFtの、両端部の重なり部分の搬送経路に沿って配置される。マーク板270の第1面271には、寸法の基準となるマークMが形成されている。
【0097】
マーク板270が存在しない場合には、位置ずれが
図9(C)のような態様である場合に、筒状フィルムFtにおける両端部の位置ずれを容易に判断できない場合がある。これに対し、本製袋包装機1000は、マーク板270を備えているため、フィルムFの両端部の重なりの態様によらず、重なり状態を精度良く判断できる。この製袋包装機1000を有する計量製袋包装システム1も、同様の効果を奏する。
【0098】
なお、本実施形態では、制御部310が自動で筒状フィルムFtの両端部の重なり状態を判断するが、このような態様に限定されるものではない。例えば、人が目視で筒状フィルムFtの両端部の重なり状態を判断する場合でも、マーク板270を利用すれば、筒状フィルムFtの両端部の重なりの態様によらず、筒状フィルムFtの両端部の重なり状態を精度良く判断しやすい。なお、人が目視で筒状フィルムFtの両端部の重なり状態を判断する場合には、カメラ250は設けられなくてもよい。
【0099】
(5-2)
製袋包装機1000は、カメラ250と、取得部330と、制御部310と、を備える。カメラ250は、マーク板270の第1面271を背景として、フィルムFの両端部の重なり部分を撮像する。取得部330は、カメラ250が撮像する画像を取得する。制御部310は、カメラ250が撮像する画像から、筒状のフィルムFにおける、フィルムFの両端部の重なり状態を判断する。制御部310は、カメラ250が撮像する画像に映し出されているマークMに基づき、筒状フィルムFtの両端部の重なり状態を判断する。
【0100】
この製袋包装機1000では、マークMの形成されている第1面271を背景とした画像に基づいて、筒状フィルムFtの両端部の重なり状態を精度良く判断できる。
【0101】
(5-3)
本実施形態の製袋包装機1000は、第1面271に垂直な方向から第1面271を見た際に、マークMの一部が筒状フィルムFtの両端部の重なり部分の搬送経路と重なる位置に、マークMは配置される。
【0102】
この製袋包装機1000では、筒状フィルムFtの両端部の重なり部分とマークMとの重なり具合に基づいて、筒状フィルムFtの両端部の重なり状態を精度良く判断できる。
【0103】
(5-4)
本実施形態の製袋包装機1000は、記憶部320を備える。記憶部320は、筒状フィルムFtの両端部の重なり部分の搬送方向AにおけるマークMの所定部分の長さ、又は、筒状フィルムFtの両端部の重なり部分の搬送方向Aと直交する方向BにおけるマークMの所定部分の長さを記憶する。特に、本実施形態では、記憶部320は、筒状フィルムFtの両端部の重なり部分の搬送方向AにおけるマークMの第1部分272の長さL1、又は、筒状フィルムFtの両端部の重なり部分の搬送方向Aと直交する方向BにおけるマークMの第1部分272の長さL2、を記憶する。制御部310は、記憶部320に記憶されているマークMの所定部分の長さに更に基づき、筒状フィルムFtの両端部の重なり状態を判断する。
【0104】
この製袋包装機1000では、画像から、筒状フィルムFtの両端部の重なり状態を定量的に判断できる。
【0105】
(5-5)
本実施形態の製袋包装機1000は、フィルムFを搬送する搬送部220を備える。カメラ250が撮像する画像は、カメラ250が、搬送部220によるフィルムF(筒状フィルムFt)の搬送中に、マーク板270の第1面271を背景として、筒状フィルムFtの幅端部Ft1,Ft2の重なり部分を撮像した画像である。
【0106】
この製袋包装機1000では、フィルムFを搬送した状態で(製袋包装機1000の運転中に)、筒状のフィルムFの両端部の重なり状態を判断できる。そのため、製袋包装機1000では、製袋包装機1000の生産効率低下は抑制しつつ、継続的に筒状フィルムFtの両端部の重なり状態を判断できる。
【0107】
(5-6)
本実施形態の製袋包装機1000では、マークMは、第1部分272と第2部分274とを有する。第2部分274は、筒状フィルムFtの両端部の重なり部分の搬送方向Aに沿って、第1部分272に隣接して配置される。第1部分272と第2部分274とは、色相、明度、及び彩度の少なくとも1つが互いに異なる。
【0108】
この製袋包装機1000では、使用するフィルムFの色によらず、マークMを利用して筒状のフィルムFの幅端部Ft1,Ft2の重なり状態を判断できる。
【0109】
(5-7)
本実施形態の製袋包装機1000では、マークMは縞状図柄である。なお、
図6に示した例では、マークMは、2つの第1部分272の間に第2部分274が配置された図柄であるが、これに限定されるものではない。マークMは、3つ以上の第1部分272を含み、第1部分272の間に第2部分274が配置された図柄であってもよい。
【0110】
また、上記実施形態に限定されるものではなく、マークMは、
図12に描画されているような、色相、明度、及び彩度の少なくとも1つが互いに異なる第1部分272aと第2部分274aとを千鳥格子状に配置した図柄であってもよい。なお、
図12中の二点鎖線は、説明のための線であって、実際に第1面271に付されている線ではない。
【0111】
(6)変形例
以下に、上記実施形態の変形例を示す。なお、各変形例の内容の一部または全部は、互いに矛盾しない範囲で上記実施形態の内容や他の変形例の内容と組み合わされてもよい。
【0112】
(6-1)変形例1
上記実施形態では、筒状フィルムFtの搬送方向Aにおいて、縦シール部230より上流側にマーク板270が配置されるが、これに限定されるものではなく、縦シール部230より下流側にマーク板270が配置されてもよい。この場合には、縦シール後に、筒状フィルムFtの両端部の重ね合わせ部分に位置ずれがあるかを判断することができる。
【0113】
筒状フィルムFtの両端部の位置ずれの判断を自動化する場合、カメラ250は、筒状フィルムFtの搬送方向Aにおいて、縦シール部230より下流側において、筒状フィルムFtの両端部の重ね合わせ部分を撮像する。そして、カメラ250は、マーク板270の第1面271を背景として、縦シール部分R1を撮像してもよい。そして、制御部310は、第1面271を背景とする縦シール部分R1の画像を用いて、筒状フィルムFtの両端部の重ね合わせ部分に位置ずれがあるかを判断してもよい。
【0114】
(6-2)変形例2
上記実施形態では、カメラ250は、マーク板270の第1面271に垂直な視点で筒状フィルムFtを撮像する。ただし、これに限定されるものではなく、マーク板270の第1面271を背景として筒状フィルムFtの両端部の重なり部分を撮像可能であれば、マーク板270の第1面271に垂直な視点以外で、カメラ250が筒状フィルムFtの両端部の重なり部分を撮像してもよい。
【0115】
(6-3)変形例3
製袋包装機1000は、筒状フィルムFtの両端部の位置ずれを解消するための機構を有していてもよい。例えば、フィルム供給部100は、フィルムロール支持部110及び/又はガイド機構170を左右方向に移動させるためのモータやシリンダ等の駆動機構を有してもよい。そして、制御部310は、筒状フィルムFtの両端部の位置ずれが検知された場合には、これを解消するようにフィルムロール支持部110及び/又はガイド機構170を左右方向に移動させてもよい。
【0116】
(6-4)変形例4
カメラ250の撮像する画像は、筒状フィルムFtの両端部の位置ずれの検知に加え、フィルムロールFRの交換を行った時に、使用済みフィルムロールFRのフィルムFと、交換用のフィルムロールFRのフィルムFとの接続に用いられるテープの検知に用いられてもよい。なお、カメラ250の画像から求められたテープによる接続部周りのフィルムFは、例えば、その部分のフィルムFを用いてダブルバッグを生成することで、不良品として処理される。
【0117】
カメラ250で撮像された画像に画像処理を施して、テープの検知を図ることで、従来の光学センサーでは検知の難しかった、フィルムFの色と接合用のテープの色や材質が似通っているような場合でも、精度良くテープによるフィルムFの接続部を発見することができる。
【符号の説明】
【0118】
210 :成形器
212 :セーラ
214 :チューブ
220 :搬送部
250 :カメラ
270 :マーク板(第1部材)
271 :第1面
272 :第1部分
274 :第2部分
310 :制御部
320 :記憶部
330 :取得部
1000 :製袋包装機
B :袋
C :物品
F :フィルム
Ft :筒状フィルム(筒状のフィルム)
Ft1,Ft2 :幅端部(両端部)
M :マーク
【先行技術文献】
【特許文献】
【0119】