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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024069150
(43)【公開日】2024-05-21
(54)【発明の名称】自動車用の装置
(51)【国際特許分類】
   F28F 9/00 20060101AFI20240514BHJP
   F28F 9/02 20060101ALI20240514BHJP
【FI】
F28F9/00 321
F28F9/02 301E
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023183730
(22)【出願日】2023-10-26
(31)【優先権主張番号】10 2022 211 833.2
(32)【優先日】2022-11-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(71)【出願人】
【識別番号】506292974
【氏名又は名称】マーレ インターナショナル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
【氏名又は名称原語表記】MAHLE International GmbH
【住所又は居所原語表記】Pragstrasse 26-46, D-70376 Stuttgart, Germany
(74)【代理人】
【識別番号】110001427
【氏名又は名称】弁理士法人前田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ブラント ヴィンフリート
(72)【発明者】
【氏名】ディルガー ビルギット
(72)【発明者】
【氏名】キリンク ヤシン
(72)【発明者】
【氏名】シュミーデル カイ-トーステン
(72)【発明者】
【氏名】シュタンゲ フランク
(72)【発明者】
【氏名】ツィンク ラルフ
【テーマコード(参考)】
3L065
【Fターム(参考)】
3L065AA40
(57)【要約】      (修正有)
【課題】本発明は、オイルを冷却するための熱交換器と、請求項1の前文に係るオイルフィルタを流体的に接続するための接続ポイントとを有する自動車用装置に関する。
【解決手段】本発明は、自動車用の装置(1)に関する。この装置(1)は、ベースプレート(7)と熱交換器ブロック(6)を備えた熱交換器(2)と、接続ポイント(3)とを有する。接続ポイント(3)は、ベースプレート(7)の側部に、熱交換器ブロック(6)に対して間隔をあけて形成されている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車用の装置(1)であって、
ベースプレート(7)と熱交換器ブロック(6)とを備えたオイル冷却用の熱交換器(2)を有し、前記熱交換器ブロック(6)は前記ベースプレート(7)の取付面(9)に固定され、
オイルフィルタ(4)を流体接続するための接続ポイント(3)を有し、前記接続ポイント(3)は、前記ベースプレート(7)の取付面(9)において側部に形成され、前記熱交換器ブロック(6)に対して間隔をあけて配置されている装置。
【請求項2】
請求項1に記載の装置において、
前記接続ポイント(3)は、前記熱交換器ブロック(6)から前記オイルフィルタ(4)へオイルを送り出すためのオイル入口(12a)を有し、前記オイル入口(12a)は、前記ベースプレート(7)を少なくとも部分的に貫通する入口開口(13a)で形成され、及び/または、
前記接続ポイント(3)は、前記オイルフィルタ(4)からオイルを排出するためのオイル出口(12b)を有し、前記オイル出口(12b)は、前記ベースプレート(7)を貫通する出口開口(13b)で形成されている
ことを特徴とする装置。
【請求項3】
請求項2に記載の装置において、
前記装置(1)は、前記オイルフィルタ(4)を固定するための中空円筒形のねじニップル(14)を有し、前記ねじニップル(14)は前記ベースプレート(7)に固定され、好ましくは前記ベースプレート(7)にはんだ付けされ、
前記ねじニップル(14)は、前記接続ポイント(3)の出口開口(13b)に、外部に対して流体密状態で配置され、前記接続ポイント(3)のオイル出口(12b)を形成する
ことをを特徴とする装置。
【請求項4】
請求項1から3の何れか1項に記載の装置において、
前記装置(1)はオイルフィルタ(4)を有し、前記オイルフィルタ(4)は、前記ベースプレート(7)の取付面(9)に、外部に対して流体密状態で配置され、且つ前記接続ポイント(3)に流体的に連通している
ことを特徴とする装置。
【請求項5】
請求項3及び4に記載の装置において、
前記オイルフィルタ(4)が前記ねじニップル(14)に、好ましくはねじ止めされて固定接続され、それによって前記オイルフィルタ(4)のフィルタ出口(19b)が前記接続ポイント(3)のオイル出口(12b)に流体的に接続され、且つ
前記オイルフィルタ(4)が前記ベースプレート(7)において入口開口(13a)の周りに流体密状態で位置し、それによって前記オイルフィルタ(4)のフィルタ入口(19a)が前記接続ポイント(3)のオイル入口(12a)に流体的に連通する
ことを特徴とする装置。
【請求項6】
請求項1から5の何れか1項に記載の装置において、
前記装置(1)がオイルフィルタハウジング(5)を有し、前記オイルフィルタハウジング(1)は前記ベースプレート(7)における取付面(9)の反対側に位置するベースプレート(7)の面に固定され、好ましくは前記ベースプレート(7)にねじ止めされる
ことを特徴とする装置。
【請求項7】
請求項6に記載の装置において、
前記オイルフィルタハウジング(5)に、前記接続ポイント(3)からオイルを排出するためのオイル流出路(11b)が形成され、且つ
前記オイル流出路(11b)は、前記オイルフィルタハウジング(5)に形成され、前記接続ポイント(3)、特に前記接続ポイント(3)のオイル出口(12b)に流体的に連通する
ことを特徴とする装置。
【請求項8】
請求項1から7のいずれか1項に記載の装置において、
前記装置(1)は、前記熱交換器ブロック(4)から前記接続ポイント(3)へ通じるオイル流入路(11a)を有し、かつ
前記オイル流入路(11a)は、
オイルの流れ方向に対して横方向に、少なくとも片側が前記ベースプレート(7)で外部に対して区画されている
ことを特徴とする装置。
【請求項9】
少なくとも請求項6及び8に記載の装置において、
前記ベースプレート(7)は一体であり、オイル流入路(11a)は前記ベースプレート(7)とオイルフィルタハウジング(5)との間に形成され、全体が前記ベースプレート(7)と前記オイルフィルタハウジング(7)とで外部に対して区画されている
ことを特徴とする装置。
【請求項10】
請求項8に記載の装置において、
前記ベースプレート(7)は、第1部分プレート(7a)と、前記第1部分プレート(7a)上に位置する第2部分プレート(7b)とを有し
前記熱交換器ブロック(6)が前記第1部分プレート(7a)に固定接続され、前記第1部分プレート(7a)が前記第2部分プレート(7b)に固定接続され、
前記オイル流入路(11a)は、前記第1部分プレート(7a)と前記第2部分プレート(7b)との間に形成され、全体が前記第1部分プレート(7a)と前記第2部分プレート(7b)とで外部に対して区画されている
ことを特徴とする装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オイルを冷却するための熱交換器と、請求項1の前文に係るオイルフィルタを流体的に接続するための接続ポイントとを有する自動車用装置に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車では、オイルを熱交換器で冷却し、その後にオイルフィルタで濾過できる。熱交換器とオイルフィルタは、一般に、互いに別々にオイルフィルタハウジングに固定され、オイルフィルタハウジングに形成されたオイル流入路を通じて互いに流体的に接続される。熱交換器とオイルフィルタは一般に金属で形成され、オイルフィルタハウジングは一般にプラスチックで形成される。そのため、熱交換器及び特にオイルフィルタは、オイルフィルタハウジングへの機械的な接続が複雑になりやすい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
したがって、本発明の目的は、一般的なタイプの装置について、上述の問題点が解消された、改良された実施形態または少なくともそれに代わる実施形態を提案することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明によれば、この問題は独立請求項1の主題により解決される。有利な実施形態は従属請求項の主題である。
【0005】
本発明は、概略的には熱交換器のベースプレートを介してオイルフィルタをオイルフィルタハウジングに機械的に接続するという考え方に基づいている。
【0006】
本発明に係る装置は、自動車用に構成されている。この装置は、ベースプレートと熱交換器ブロックとを備えたオイル冷却用の熱交換器を有する。熱交換器ブロックは、ベースプレートの取付面に固定されている。さらに、この装置は、オイルフィルタを流体的に接続するための接続ポイントを有する。接続ポイントは、ここではベースプレートの取付面において側部に形成され、熱交換器ブロックに対して間隔をあけて配置されている。
【0007】
ベースプレート及び/または熱交換器ブロックは、特に金属から形成することができる。熱交換器は、例えば、積層型のプレート熱交換器にすることができ、熱交換器の熱交換器ブロックは、積層方向に互いに重ねられた複数の積層プレートから適宜形成できる。そして、熱交換器ブロックの積層方向の最後の積層プレートは、ベースプレートに例えばはんだ付けなどで固定接続することができる。ベースプレートの取付面は、平面状またはそれぞれ平坦な形状にすることができる。
【0008】
接続ポイントは、ベースプレートの熱交換器ブロックに対して側部に間隔を隔てて形成される。接続ポイントは、オイルフィルタがオイル流入路を介して熱交換器ブロックに流体的に接続(連通)可能であり、オイル流出路を介して自動車へのさらなる構成要素に流体的に連通可能であるように構成される。さらに、接続ポイントは、オイルフィルタがベースプレートの取付面で熱交換器ブロックに対して横へ間隔をあけて固定できるように形成されている。したがって、オイルフィルタは、熱交換器のベースプレートに直接、簡易な態様で固定できる。さらに、外部に対するオイルフィルタのシールも簡素化できる。
【0009】
この装置は、熱交換器ブロックから接続ポイントに通じるオイル流入路を有するようにしてもよい。オイル流入路は、ベースプレートによって外側で、ここでは少なくとも片側でオイル流入路内のオイルの流れ方向に対して横で区画することができる。言い換えると、オイル流入路は、ベースプレートに隣接してその全長にわたって延びることができるので、ベースプレートにはオイルが直接作用する。ここで、装置の2つの可能な実施形態が考えられる。
【0010】
装置の第1の実施態様では、ベースプレートは、第1部分プレートと、第1部分プレート上に位置する第2部分プレートとを有するようにすることができる。そして、熱交換器ブロックを第1部分プレートに固定接続し、第1部分プレートを第2部分プレートに固定接続することができる。言い換えると、第1部分プレートは、熱交換器ブロックと第2部分プレートとの間に配置することができる。オイル流入路は、ここでは第1部分プレートと第2部分プレートとの間に形成でき、第1部分プレートと第2部分プレートとによって外側を全体的に区画することができる。部分プレートは、金属製で例えばそれぞれ厚さを2mmにすることができる。2つの部分プレートは、互いに固定接続され、特に、互いにはんだ付けされ得る。この実施態様では、オイル流入路は、オイル流入路内のオイルの流れ方向に対して横方向に、一方の側を第1部分プレートで区切り、他方の側を第2部分プレートで区切ることができる。このために、第2部分プレートは、それに応じた形状にし、且つ熱交換器ブロックから接続ポイントに通じるとともに片側が開放された凹部を有するようにすることができる。そして、この凹部は第1部分プレートで閉じることができる。
【0011】
オイル流入路は、一端では第1部分プレートを介して熱交換器ブロックに流体的に連通するようにすることができる。このために、第1部分プレートに連続する開口を設けることができ、この開口はオイル流入路から熱交換器ブロックへ直接に通じる。オイル流入路は、他端ではオイル流入路からオイルフィルタにオイルを送り出すために設けられた接続ポイントのオイル入口を終端にすることができる。オイル入口は、ここでは、第1部分プレートの入口開口で形成でき、その入口開口を介してオイル流入路はオイルフィルタのフィルタ入口に流体的に連通可能である。オイルフィルタからオイルを排出するために設けられた接続ポイントのオイル出口は、ベースプレートの全体を貫通し、したがって2つの部分プレートを貫通することができる。このために、2枚の部分プレートに連続した排出口を形成できる。オイル入口とオイル出口は、ここでは第2部分プレートで互いに流体的に分離することができる。
【0012】
本装置の第2の実施態様において、ベースプレートは、一体の材料から一体に、または個々に形成することができる。ここでは、ベースプレートは金属製とすることができ、例えば厚さを4mmにすることができる。そして、オイル流入路は、装置のベースプレートとオイルフィルタハウジングとの間に形成することができ、ベースプレートとオイルフィルタハウジングとによって外側を全体的に区画することができる。言い換えると、オイル流入路は、オイル流入路内のオイルの流れ方向に対して横方向に、一方の側をベースプレートで、他方の側をオイルフィルタハウジングで区切ることができる。このために、オイルフィルタハウジングは、熱交換器ブロックから接続ポイントに通じる、片側が開放された凹部を有するようにすることができる。片側が開放されたオイルフィルタハウジングの窪みは、ベースプレートで閉じることができる。
【0013】
オイル流入路は、一端ではベースプレートを介して熱交換器ブロックに流体的に連通させることができる。このために、ベースプレートに連続する開口を設けることができ、この開口はオイル流入路から熱交換器ブロックに直接に通じる。オイル流入路は、他端ではオイル流入路からオイルフィルタにオイルを送り出すために設けられた接続ポイントのオイル入口を終端にすることができる。オイル入口は、ここでは、ベースプレートの入口開口で形成でき、その入口開口を介してオイル流入路はオイルフィルタのフィルタ入口に流体的に連通可能である。オイルフィルタからオイルを排出するために設けられた接続ポイントのオイル出口も、ベースプレートを貫通してもよい。このために、ベースプレートに連続する出口開口を形成することができる。オイル入口とオイル出口は、ここではベースプレートとオイルフィルタハウジングを介して互いに流体的に分離するようにしてもよい。
【0014】
前述したように、接続ポイントは、熱交換器ブロックからオイルフィルタにオイルを送り出すためのオイル入口を有することができる。オイル入口は、ここでは、ベースプレートを少なくとも部分的に貫通してオイル流入路に通じる入口開口で形成することができる。この装置の第1の実施態様では、入口開口が第1部分プレートを貫通してもよく、この装置の第2の実施態様ではベースプレートの全体を貫通してもよい。接続ポイントは、オイルフィルタからオイルを排出するためのオイル出口を設けるようにすることもできる。オイル出口は、ベースプレートを貫通する出口開口で形成できる。この装置の第1の実施態様においても第2の実施態様においても、出口開口はベースプレートの全体を貫通するようにしてもよい。
【0015】
この装置は、オイルフィルタを固定するための中空円筒形のねじニップルを有するようにすることができる。このねじニップルは、ベースプレートに固定することができ、好ましくはベースプレートにはんだ付けすることができる。ねじニップルは、この装置の第1の実施態様では第2部分プレートに、この装置の第2の実施態様ではベースプレートの全体に、確実に固定でき、好ましくははんだ付けで接続できる。ねじニップルは、ここでは、接続ポイントの出口開口に、外部に対して流体密状態で配置でき、接続ポイントのオイル出口にすることができる。ねじニップルは、特に、ベースプレートにオイルフィルタを固定するように、そしてオイルフィルタのフィルタ出口を接続ポイントのオイル出口に流体的に連通させるように構成することができる。
【0016】
この装置はオイルフィルタを有するようにしてもよい。そして、オイルフィルタは、ベースプレートの取付面に、外部に対して流体密状態で配置でき、且つ接続ポイントに流体的に連通させることができる。オイルフィルタは、特に、オイルフィルタからオイルを排出するためのフィルタ出口と、オイルフィルタにオイルを供給するためのフィルタ入口とを有するようにすることができる。オイルフィルタは、特に、長手方向の中心軸を有する鉢状ハウジングと、ハウジング内に長手方向の中心軸と同軸に配置された環状のフィルタエレメントとを有するようにすることができる。フィルタエレメントは、ここでは、フィルタエレメントに対して外側の未加工面(未処理面)と、フィルタエレメントに対して内側の清浄面とを有するようにすることができる。そして、未加工面はフィルタ入口に流体的に連通することが好適で、清浄面は流体出口に流体的に連通することが好適である。したがって、流体出口は、ハウジングの長手方向中心軸に対して横に流体入口で包囲されるようにすることができ、または、流体入口は、それぞれ、ハウジングの長手方向中心軸に対して側部に流体出口の周りで延びるようにすることができる。流体入口と流体出口がハウジングの開放側に形成され、オイルフィルタがハウジングの開放側をベースプレートの取付側に向けた状態でベースプレートに固定されることを理解されたい。
【0017】
オイルフィルタは、前述のねじニップルに固定接続することができ、それによってオイルフィルタのフィルタ出口を接続ポイントのオイル出口に流体的に連通させることができる。特に、オイルフィルタをねじニップルに螺合させることができる。このために、オイルフィルタは、オイルフィルタの清浄面に流体的に連通し且つオイルフィルタの流体出口を形成する対応の接続片を有するようにすることができる。さらに、オイルフィルタは、ベースプレートに流体密状態で位置し、入口開口の周りに延び、それによってオイルフィルタのフィルタ入口は接続ポイントのオイル入口及びオイル流入路に流体的に連通することができる。このために、オイルフィルタは、そのハウジングをベースプレート上に位置させ、ハウジングとベースプレートとの間に成形したシールを配置できる。
【0018】
この装置は、オイルフィルタハウジングを有し、オイルフィルタハウジングがベースプレートの取付面の反対側に位置するベースプレート側面に固定されるようにしてもよい。特に、オイルフィルタハウジングはベースプレートにねじ込むことができる。オイルフィルタハウジングは例えばプラスチックで形成することができる。オイルフィルタハウジングは、さらに、接続ポイントからオイルを排出するためのオイル流出路を有することができる。オイル流出路は、ここではオイルフィルタハウジングに形成することができ、接続ポイントに流体的に連通させることも、接続ポイントのオイル出口にそれぞれ流体的に連通させることもできる。
【0019】
本発明のさらなる重要な特徴及び利点は、従属請求項、図面、及び図面を用いた関連の説明から明らかになるであろう。
【0020】
前述の特徴及び以下にさらに説明する特徴は、本発明の範囲から逸脱することなく、それぞれ示された組み合わせにおいてだけでなく、他の組み合わせでも、または単独でも使用可能であることを理解されたい。
【0021】
本発明の好ましい実施形態を図面に示しており、以下においてより詳細に説明するが、同一の参照番号は、同一、類似または機能的に同一の構成要素を指す。以下の図は概略図である。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1図1は、熱交換器、オイルフィルタ及びオイルフィルタハウジングを備えた、本発明の第1実施形態に係る装置を示す図である。
図2図2は、本発明の第1実施形態に係る図1の装置をオイルフィルタがない状態で示す図である。
図3図3は、本発明の第1実施形態に係る図2の装置を熱交換器の熱交換器ブロックがない状態で示す図である。
図4図4は、本発明の第1実施形態に係る図3の装置を熱交換器の第1部分プレートがない状態で示す図である。
図5図5は、本発明の第1実施形態に係る図4の装置を熱交換器の第2部分プレートがない状態で示す図である。
図6図6は、本発明の第1実施形態に係る、熱交換器を備えた装置を示す図である。
図7図7は、本発明の第1実施形態に係る装置のオイルフィルタでの断面図である。
図8図8は、熱交換器、オイルフィルタ及びオイルフィルタハウジングを備えた本発明の第2実施形態に係る装置を示す図である
図9図9は、本発明の第2実施形態に係る図8の装置をオイルフィルタがない状態で示す図である。
図10図10は、本発明の第2実施形態に係る図9の装置を熱交換器の熱交換器ブロックがない状態で示す図である。
図11図11は、本発明の第2実施形態に係る装置を熱交換器のベースプレートがない状態で示す図である。
図12図12は、本発明の第2実施形態に係る、熱交換器を備えた装置を示す図である。
図13図13は、本発明の第2実施形態に係る装置のオイルフィルタでの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
図1から図7は、本発明の第1実施形態に係る自動車用の装置1を示す。図8から図13は、本発明の第2実施形態に係る自動車用の装置1を示す。この2つの実施形態について、以下でより詳細に説明する。
【0024】
図1は、本発明に係る装置1の斜視図である。この装置1は、熱交換器2、接続ポイント3、オイルフィルタ4、及びオイルフィルタハウジング5を有する。熱交換器2は、熱交換器ブロック6とベースプレート7とを有する。熱交換器ブロック6は、ここでは当業者に知られた態様の複数の積層プレート8で構成されている。熱交換器ブロック6は、ベースプレート7の取付面9に配置され、ベースプレート7に例えばはんだ付けでしっかりと連結されている。接続ポイント3は、ベースプレート7の取付面9の側部に形成され、熱交換器ブロック6に対して間隔をあけて配置されている。オイルフィルタ4は、ベースプレート7の取付面9に固定され、接続ポイント3に流体的に連通している。オイルフィルタハウジング5は、ベースプレート7に熱交換器ブロック6とは反対向きに配置され、複数のねじ10によりベースプレートにねじ止めされている。
【0025】
図1において、装置1は、熱交換器ブロック6からオイルフィルタ4に通じるオイル流入路11aと、オイルフィルタ4から自動車のさらに他の構成部品に通じるオイル流出路11bとをさらに有する。第1実施形態では、ベースプレート7は2つの部分に分かれており、第1部分プレート7aと第2部分プレート7bとを有する。2つの部分プレート7a、7bは、ここでは例えばはんだ付けで互いにしっかりと接続されている。第1部分プレート7aはここでは熱交換器ブロック6に面する側に配置され、第2部分プレート2bはオイルフィルタハウジング5に面する側に配置されている。オイル流入路11aは、ここでは全体が第1部分プレート7aと第2部分プレート7bとの間に形成され、2つの部分プレート7a、7bだけにより外部から区画されている。このため、第2部分プレート7bはそれに応じた形状である。オイル流出路11bは、オイルフィルタハウジング5に形成され、オイルフィルタハウジング5によって外部に対して区画されている。
【0026】
図2は、本発明の第1実施形態に係る装置1を、オイルフィルタ4がない状態で示す図である。図2では、接続ポイント3が特に明確に示されている。接続ポイント3は、ここではオイル流入路11a及びオイル流出路11bをオイルフィルタ4と接続する。オイル流入路11aは、ここでは一端が熱交換器ブロック6内に開口し、他端は接続ポイント3のオイル入口12aを介してオイルフィルタ4内に開口している。オイル入口12aは、第1部分プレート7aを通って2つの部分プレート7a、7b間のオイル流入路11aに通じる複数箇所の入口開口13aで形成されている。オイル流出路11bは、接続ポイント3のオイル出口12bを介してオイルフィルタ4に開口している。オイル出口12bは、ここでは2つの部分プレート7a、7bを貫通する出口開口13bで形成されている。出口開口13bには、接続ポイント3のオイル出口12bになるねじニップル14が配置されている。ここで、ねじニップル14は、例えばはんだ付けで第2部分プレート7bにしっかりと接続される。ここで、オイルフィルタ4は、ねじニップル14にねじ込むことができ、それによって接続ポイント3に、そしてベースプレート7に確実に流体的に接続することができる。
【0027】
図3は、本発明の第1実施形態に係る装置1を熱交換器ブロック6とオイルフィルタ4がない状態で示す図である。図3では特に、熱交換器ブロック6をオイル流入路11aに通じさせる第1部分プレート7aの開口15が示されている。
【0028】
図4は、本発明の第1実施形態に係る装置を、第1部分プレート7a、熱交換器ブロック6、及びオイルフィルタ4がない状態で示す図である。図4では特に、第2部分プレート7bに片側で開口する凹部22によって形成されたオイル流入路11aの経路が示されている。
【0029】
図5は、本発明の第1実施形態に係る装置1を、2つの部分プレート7a,7b、熱交換器ブロック6、及びオイルフィルタ4がない状態で示す図である。図5では特に、凹部22に形成された第2部分プレート7bを受けるために、オイルフィルタハウジング5に凹部23が示されている。さらに、オイルフィルタハウジング5には開口16が示され、オイル流出路11bは接続ポイント3または各オイル出口12bもしくは各出口開口13bにこの開口16を介して開口している。
【0030】
図6は、本発明の第1実施形態に係る装置1を、熱交換器2と接続ポイント3のみを有する状態で示す図である。
【0031】
図7は、本発明の第1実施形態に係る装置1のオイルフィルタ4での断面図である。図7に示されているように、オイルフィルタ4は、長手方向の中心軸LAを有する鉢状ハウジング17とフィルタエレメント18とを有する。フィルタエレメント18は、ハウジング17内に長手方向の中心軸LAと同軸上に配置され、フィルタ入口19aを有する外側からフィルタエレメント18の周囲を通る未加工面(未処理面)と、フィルタ出口19bを有するフィルタエレメント18内の内部清浄面とを区画する。フィルタ入口19a及びフィルタ出口19bは、オイルフィルタ4の鉢状ハウジング17における、オイルフィルタ4の長手方向LAに対して横方向に開口する側に形成されている。流体出口19bは、ここではねじニップル14と螺合する連結片20により形成される。これにより、オイルフィルタ4の流体出口19bは、接続ポイント3の出口開口13bに、もしくは接続ポイント3のオイル出口12bにそれぞれ、またはオイル流出路11bにそれぞれ、流体的に接続される。さらに、オイルフィルタ4のハウジング17は、入口開口13aの周りに、またはベースプレート7のオイル入口12にそれぞれ、またはベースプレート7の第1部分プレート7aのオイル入口12にそれぞれ位置し、形成されたシール21によって外部に対してシールされている。これにより、オイルフィルタ4の流体入口19aは、入口開口13aに、または接続ポイント3のオイル入口12aにそれぞれ、またはオイル流入路11aにそれぞれ、流体的に連通する。
【0032】
図8は、本発明の第2実施形態に係る装置1を示す図である。第2実施形態では、図1図7の第1実施形態とは異なり、ベースプレート7が一体に形成され、オイル流入路11aがベースプレート7とオイルフィルタハウジング5との間に形成されている。以下では、これによって生じる第1実施形態と第2実施形態との相違について個別に説明する。その他の点では装置1の2つの実施形態は一致する。
【0033】
図9は、本発明の第2実施形態に係る装置を、オイルフィルタ4がない状態で示す図である。図9に示されているように、入口開口13a及び出口開口13bは、ベースプレート7に形成され、ベースプレート7の全体を貫通する。
【0034】
図10は、本発明の第2実施形態に係る図9の装置を、熱交換器ブロックとオイルフィルタ4がない状態で示す図である。開口15は、ここでは熱交換器ブロック6からベースプレート7の全体を通過してオイル流入路11aに通じている。
【0035】
図11は、本発明の第2実施形態に係る装置を、ベースプレート7と熱交換器ブロック6とオイルフィルタ4がない状態で示す図である。ここでは、オイルフィルタハウジング5に凹部24が示され、これがオイル流入路11aを形成している。凹部24は片側が開放され、ベースプレート7で閉じられている。このことにより、オイル流入路11aは、その全体がオイルフィルタハウジング5とベースプレート7との間に位置している。
【0036】
図12は、本発明の第2実施形態に係る、熱交換器と接続ポイント3のみを備えた装置を示す図である。
【0037】
図13は、本発明の第2実施形態に係る装置のオイルフィルタでの断面図である。ここでは特に、ベースプレート7とオイルフィルタハウジング5との間に形成されたオイル流入路11aが示されている。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
【外国語明細書】