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特開2024-6917浮上ステージ目詰まり防止装置、基板処理機器及び基板処理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024006917
(43)【公開日】2024-01-17
(54)【発明の名称】浮上ステージ目詰まり防止装置、基板処理機器及び基板処理方法
(51)【国際特許分類】
   B05C 13/02 20060101AFI20240110BHJP
   B05C 11/00 20060101ALI20240110BHJP
   B05C 11/10 20060101ALI20240110BHJP
   B05C 5/00 20060101ALI20240110BHJP
   B05D 1/26 20060101ALI20240110BHJP
   B05D 3/00 20060101ALI20240110BHJP
   B08B 3/02 20060101ALI20240110BHJP
【FI】
B05C13/02
B05C11/00
B05C11/10
B05C5/00 101
B05D1/26 Z
B05D3/00 C
B08B3/02 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023005783
(22)【出願日】2023-01-18
(31)【優先権主張番号】10-2022-0079380
(32)【優先日】2022-06-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】598123150
【氏名又は名称】セメス株式会社
【氏名又は名称原語表記】SEMES CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】77,4sandan 5-gil,Jiksan-eup,Seobuk-gu,Cheonan-si,Chungcheongnam-do,331-814 Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000671
【氏名又は名称】IBC一番町弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】イ,ボン ムン
【テーマコード(参考)】
3B201
4D075
4F041
4F042
【Fターム(参考)】
3B201AA02
3B201AB02
3B201BB22
3B201BB83
3B201BB92
3B201CC15
4D075AC02
4D075AC73
4D075AC78
4D075AC86
4D075CA48
4D075DA06
4D075DC24
4D075EA33
4F041AA05
4F041AB01
4F041BA05
4F041BA13
4F041BA59
4F042AA06
4F042BA08
4F042CC03
4F042CC04
4F042CC07
4F042DF05
4F042DF10
4F042DF11
4F042DF15
4F042DH09
(57)【要約】      (修正有)
【課題】浮上ステージで基板を移送する設備における浮上ステージ目詰まり防止装置、基板処理機器及び基板処理方法を提供する。
【解決手段】浮上ステージ目詰まり防止装置は、基板1を浮上させる浮上ステージ10と、浮上ステージの上側に配置されたノズル300との間で移動する移動部材210と、移動部材に設置され、移動部材によって浮上ステージとノズルとの間に移動して浮上ステージをカバーリングするカバー220と、を含む。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板を浮上させる浮上ステージ側に往復移動する移動部材と、
前記移動部材に設置され、前記移動部材によって前記浮上ステージ側に移動して前記浮上ステージをカバーリングするカバーと、を含む、浮上ステージ目詰まり防止装置。
【請求項2】
前記移動部材は、前記基板をホールディングして移送させるグリッパーである、請求項1に記載の浮上ステージ目詰まり防止装置。
【請求項3】
前記カバーは、前記基板がローディングされる前記グリッパーの基板ローディング部分とは反対側の部分である前記グリッパーのカバー装着部分に設けられた、請求項2に記載の浮上ステージ目詰まり防止装置。
【請求項4】
前記浮上ステージは、前記基板の移送方向に入口浮上部分、塗布浮上部分及び出口浮上部分に分けられ、
前記カバーは、プレート形状として前記浮上ステージにおいて前記ノズルの下側に配置された前記塗布浮上部分の上面をカバーできるように、前記塗布浮上部分の上面のサイズよりは大きく形成された、請求項1に記載の浮上ステージ目詰まり防止装置。
【請求項5】
前記カバーは、上面の縁に落下防止顎が形成された、請求項1に記載の浮上ステージ目詰まり防止装置。
【請求項6】
前記カバーは、上面に複数個の溝が形成された、請求項1に記載の浮上ステージ目詰まり防止装置。
【請求項7】
前記ノズルが設けられたノズル支持体に設けられ、前記ノズルの下側での前記基板を感知する基板感知センサと、をさらに含み、
前記移動部材は、前記浮上ステージの両側に配置されたレールに設けられた移動体であり、
前記移動体は、前記基板感知センサと制御部によって電気的に連携され、前記基板感知センサが前記ノズルの下側での前記基板の部材を感知する際に、前記浮上ステージと前記ノズルとの間に移動する、請求項1に記載の浮上ステージ目詰まり防止装置。
【請求項8】
前記ノズルが設けられたノズル支持体に設けられ、前記ノズルの下側での前記基板を感知する基板感知センサと、をさらに含み、
前記移動部材は、前記ノズル支持体に設けられた回転体であり、
前記回転体は、前記基板感知センサと制御部によって電気的に連携され、前記基板感知センサが前記ノズルの下側における前記基板の部材を感知する際に、前記浮上ステージと前記ノズルとの間で回転する、請求項1に記載の浮上ステージ目詰まり防止装置。
【請求項9】
基板を浮上させる浮上ステージの両側で前記浮上ステージの長さ方向に沿って配置されたレールと、
前記レールに配置され、前記レールに沿って移動し、前記基板をホールディングして移送させる移動部材と、
前記移動部材に設置され、前記移動部材によって前記浮上ステージ側に移動して前記浮上ステージをカバーリングするカバーと、
前記浮上ステージの上側に配置され、前記浮上ステージ側に移動した前記基板に薬液を塗布して前記基板を処理するノズルと、を含む、基板処理機器。
【請求項10】
前記浮上ステージは、前記基板の移送方向に入口浮上部分、塗布浮上部分及び出口浮上部分に分けられ、
前記カバーは、プレート形状として前記浮上ステージにおいて、前記ノズルの下側に配置された前記塗布浮上部分の上面をカバーできるように、前記塗布浮上部分の上面のサイズよりは大きく形成された、請求項9に記載の基板処理機器。
【請求項11】
前記カバーは、上面の両側部に落下防止顎が形成された、請求項9に記載の基板処理機器。
【請求項12】
前記カバーは、上面に複数個の溝が形成された、請求項9に記載の基板処理機器。
【請求項13】
前記浮上ステージの上側に配置され、前記カバーをクリーニングするクリーニングユニットをさらに含む、請求項9に記載の基板処理機器。
【請求項14】
前記クリーニングユニットは、前記カバーの上面のパーティクルを吸入するサクション部材を含む、請求項13に記載の基板処理機器。
【請求項15】
前記クリーニングユニットは、前記カバーの上面に洗浄液を噴射する洗浄部材を含む、請求項13に記載の基板処理機器。
【請求項16】
前記クリーニングユニットは、前記洗浄部材と並んで配置され、前記洗浄液を超音波振動させる超音波発生部材をさらに含む、請求項15に記載の基板処理機器。
【請求項17】
前記クリーニングユニットは、前記洗浄部材と並んで配置され、前記洗浄液で濡れた前記カバーを乾燥させる乾燥部材をさらに含む、請求項15に記載の基板処理機器。
【請求項18】
前記クリーニングユニットは、
前記カバーの上面の異物パーティクルやインクを吸入するサクション部材と、
前記カバーの上面に洗浄液を噴射する洗浄部材と、
前記洗浄液を超音波振動させる超音波発生部材と、
前記洗浄液で濡れた前記カバーを乾燥させる乾燥部材と、を含み、
前記サクション部材、洗浄部材、超音波発生部材及び乾燥部材が前記移動部材の移動方向に順次配置された、請求項13に記載の基板処理機器。
【請求項19】
基板のローディング位置にグリッパーを移動させて前記グリッパーに基板をローディングする基板ローディング段階と、
前記基板を浮上させる浮上ステージの上側に配置されたノズルと前記浮上ステージとの間にカバーを移動させて前記浮上ステージをカバーリングするカバーリング段階と、
前記基板がローディングされた前記グリッパーを前記浮上ステージ側に移動させて前記浮上ステージ上で前記基板を処理する基板移送段階と、を含む、基板処理方法。
【請求項20】
前記カバーが前記基板がローディングされる前記グリッパーの基板ローディング部分とは反対側の部分である前記グリッパーのカバー装着部分に設けられ、前記基板ローディング段階の進行時に、前記カバーリング段階が行われる、請求項19に記載の基板処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、浮上ステージで基板を移送する設備における浮上ステージ目詰まり防止装置、基板処理機器及び基板処理方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
フラットパネル形状のディスプレイを製造する工程では、ガラスなどで製作された被処理基板の表面にRGBインク(RED、GREEN、BLACK)、レジスト液などの薬液を塗布するコーティング工程が伴われる。
【0003】
ディスプレイのサイズが小さかった従来には、ディスプレイの素材となる基板の中央部に薬液を塗布しながら基板を回転させることにより、基板の表面に薬液を塗布するスピンコーティング方法が用いられていた。
【0004】
しかしながら、ディスプレイのサイズが大型化するにつれて、スピンコーティング方式はほとんど使用されなくなり、基板の幅に対応する長さを有するスリット形状のノズルの下側を通過するように基板を浮上ステージ上で移動させながら、基板の表面にノズルから噴射された薬液を塗布する方式のコーティング方法が使用されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】韓国公開特許公報第10-2020-0097640号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、浮上ステージのエア吸入孔が詰まることを防止する浮上ステージ目詰まり防止装置、基板処理機器及び基板処理方法を提供することにその目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するために、本発明による浮上ステージ目詰まり防止装置は、基板を浮上させる浮上ステージ側に移動する移動部材と、上記移動部材に設置され、上記移動部材によって上記浮上ステージ側に移動して上記浮上ステージをカバーリングするカバーと、を含む。
【0008】
上記移動部材は、上記基板をホールディングして移送させるグリッパーであることができる。
【0009】
上記カバーは、上記基板がローディングされる上記グリッパーの基板ローディング部分とは反対側の部分である上記グリッパーのカバー装着部分に設けられることができる。
【0010】
上記浮上ステージは、上記基板の移送方向に入口浮上部分、塗布浮上部分、及び出口浮上部分に分けられ、上記カバーはプレート形状として上記浮上ステージにおいて上記ノズルの下側に配置された部分の上面をカバーできるように上記塗布浮上部分の上面サイズよりは大きく形成されることができる。
【0011】
上記カバーは、上面の縁に落下防止顎が形成されることができる。
【0012】
上記カバーは、上面に複数個の溝が形成されることができる。
【0013】
他の実施形態として、本発明は、上記ノズルが設けられたノズル支持体に設けられ、上記ノズルの下側での上記基板を感知する基板感知センサと、をさらに含むことができる。
【0014】
このとき、一例として、上記移動部材は、上記浮上ステージの両側に配置されたレールに設けられた移動体であり、上記移動体は上記基板感知センサと制御部によって電気的に連携されて、上記基板感知センサが上記ノズルの下側での上記基板の部材を感知する際に、上記浮上ステージと上記ノズルとの間に移動することができる。
【0015】
他の一例として、上記移動部材は上記ノズル支持体に設けられた回転体であり、上記回転体は上記基板感知センサと制御部によって電気的に連携され、上記基板感知センサが上記ノズルの下側での上記基板の部材を感知する際に、上記浮上ステージと上記ノズルとの間で回転することができる。
【0016】
一方、本発明の他の側面によると、基板を浮上させる浮上ステージの両側で上記浮上ステージの長さ方向に沿って配置されたレールと、上記レールに配置され、上記レールに沿って移動し、上記基板をホールディングして移送させる移動部材と、上記移動部材に設置され、上記移動部材によって上記浮上ステージ側に移動して上記浮上ステージをカバーリングするカバーと、上記浮上ステージの上側に配置され、上記浮上ステージ側に移動した上記基板に薬液を塗布して上記基板を処理するノズルと、を含む基板処理機器が提供されることができる。
【0017】
上記カバーの上側に配置され、上記カバーをクリーニングするクリーニングユニットと、をさらに含むことができる。上記クリーニングユニットは、上記カバーの上面の異物パーティクルやインクを吸入するサクション部材を含むことができる。上記クリーニングユニットは、上記カバーの上面に洗浄液を噴射する洗浄部材を含むことができる。このとき、上記クリーニングユニットは、上記洗浄部材と並んで配置され、上記洗浄液を超音波振動させる超音波発生部材をさらに含むことができる。上記クリーニングユニットは、上記洗浄部材と並んで配置され、上記洗浄液で濡れた上記カバーを乾燥させる乾燥部材をさらに含むことができる。
【0018】
上記クリーニングユニットは、他の一例として、上記カバーの上面の異物パーティクルやインクを吸入するサクション部材と、上記カバーの上面に洗浄液を噴射する洗浄部材と、上記洗浄液を超音波振動させる超音波発生部材と、上記洗浄液で濡れた上記カバーを乾燥させる乾燥部材と、を含み、上記サクション部材、洗浄部材、超音波発生部材及び乾燥部材が上記移動部材の移動方向に順次配置されることができる。
【0019】
さらに、本発明のまた他の側面によると、基板のローディング位置にグリッパーを移動させて上記グリッパーに基板をローディングする基板ローディング段階と、上記基板を浮上させる浮上ステージ側にカバーを移動させて上記浮上ステージをカバーリングするカバーリング段階と、上記基板がローディングされた上記グリッパーを上記浮上ステージ側に移動させて上記浮上ステージ上で上記基板を処理する基板処理段階と、を含む基板処理方法が提供されることができる。
【0020】
このとき、上記カバーが上記基板がローディングされる上記グリッパーの基板ローディング部分とは反対側の部分である上記グリッパーのカバー装着部分に設けられ、上記基板ローディング段階の進行時の上記カバーリング段階が行われることができる。
【発明の効果】
【0021】
本発明は、浮上ステージとノズルとの間に移動して浮上ステージをカバーリングするカバーを含むことで、浮上ステージのエア吸入孔が詰まることを防止する効果を有する。
【0022】
また、本発明は、カバーをクリーニングするクリーニングユニットを含むことで、異物パーティクルやインクが付着されたカバーの上面をクリーニングすることができる利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】浮上ステージの一側で従来技術によるグリッパーが基板をローディングすることを示した平面図である。
図2図1の浮上ステージが異物パーティクル及びインクによって詰まることを示した側断面図である。
図3】本発明の第1実施形態による基板処理機器の浮上ステージ目詰まり防止装置において移動部材にカバーが設けられたことを示した平面図である。
図4】浮上ステージ目詰まり防止装置のカバーによって浮上ステージの塗布浮上部分がカバーリングされることを示した平面図である。
図5図4のカバーによって異物パーティクル及びインクによる浮上ステージの汚染が遮断されることを示した断面図である。
図6】本発明の第2実施形態による基板処理機器の浮上ステージ目詰まり防止装置におけるカバーを示した平面図及び断面図である。
図7】本発明の第3実施形態による基板処理機器の浮上ステージ目詰まり防止装置におけるクリーニングユニットとしてサクション部材を示した図面である。
図8】本発明の第4実施形態による基板処理機器の浮上ステージ目詰まり防止装置におけるクリーニングユニットとして洗浄部材及び乾燥部材を示した図面である。
図9】本発明の第5実施形態による基板処理機器の浮上ステージ目詰まり防止装置におけるクリーニングユニットとして洗浄部材、超音波発生部材及び乾燥部材を示した図面である。
図10】本発明の第6実施形態による基板処理機器の浮上ステージ目詰まり防止装置におけるクリーニングユニットとして、サクション部材、洗浄部材、超音波発生部材及び乾燥部材を示した図面である。
図11】本発明の第7実施形態による基板処理機器の浮上ステージ目詰まり防止装置を示した図面である。
図12】本発明の第8実施形態による基板処理機器の浮上ステージ目詰まり防止装置を示した図面である。
図13】本発明の他の側面による基板処理方法を示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、添付の図面を参照して、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者が本発明を容易に実施することができるように好ましい実施形態を詳細に説明する。但し、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明するに当たり、関連する公知の機能又は構成に対する具体的な説明が本発明の要旨を曖昧にする可能性があると判断される場合には、その詳細な説明を省略する。なお、類似した機能及び作用をする部分については、図面全体にわたって同一符号を付与する。なお、本明細書において、「上」、「上部」、「上面」、「下」、「下部」、「下面」、「側面」などの用語は図面を基準としたものであり、実際には構成要素が配置される方向によって変わることができる。
【0025】
なお、明細書全体において、ある部分が他の部分と「連結」されているとするとき、これは「直接的に連結」されている場合だけでなく、その間に他の構成要素を挟んで「間接的に連結」されている場合も含まれる。さらに、ある構成要素を「含む」とは、特に反対される記載がない限り、他の構成要素を除外するのではなく、他の構成要素をさらに含むことができることを意味する。
【0026】
図1は、浮上ステージの一側で従来技術によるグリッパーが基板をローディングすることを示した平面図であり、図2は、図1の浮上ステージが異物パーティクル及びインクによって詰まることを示した側断面図である。
【0027】
図面を参照すると、従来技術によるグリッパー2は、基板1をローディングした後、基板1に対する薬液塗布のために基板1をホールディングして浮上ステージ10側に移送させる。
【0028】
浮上ステージ10の上側にはノズル21が配置され、ノズル21は浮上ステージ10とノズル21との間を移送される基板1に薬液を噴射する。このとき、薬液は一例としてRGBインク(RED、GREEN、BLUE)であることができ、ディスプレイの素材として使用される基板1をカラー基板にするために使用される。また、浮上ステージ10は、基板1をエアで浮上させるためのエア孔10aを含む。このとき、エア孔10aは、エアを噴出するエア噴出孔10aaと、エアが吸入されるエア吸入孔10abを含む。エア噴出孔10aaは、エアを基板1が位置された上側に噴出して基板1を一定程度浮上させる。エア吸入孔10abは、基板1が位置された上側のエアを吸入して基板1を引っ張る。このようなエア吸入孔10abは、エア噴出孔10aaから噴出されたエアによって浮上された基板1が揺らさずに安定した状態で浮上されるようにする。浮上ステージ10は、基板1の移送方向に入口浮上部分11、塗布浮上部分12及び出口浮上部分13に分けられることができる。浮上ステージ10においてノズル21の下側に位置された部分である塗布浮上部分12は、他の部分に比べて比較的より多くのエア噴出孔10aa及びエア吸入孔10abが形成される。これはノズル21によって薬液が基板1の上面に吐出する段階で、基板1の浮上高さを下げながら基板1と浮上ステージ10の離隔距離を精密に制御し、基板1の揺れをさらに防止して、安定した浮上が維持されるようにする。
【0029】
ノズル21によって薬液が噴射される際に、基板1の上面が薬液で塗布されるが、このような塗布の前にグリッパー2が基板1のローディングのために基板ローディング位置(図1における浮上ステージ10の左側位置)に移動する。
【0030】
基板1がグリッパー2によってノズル21の下側に配置される際に、ノズル21によって薬液が噴射されて、基板1の上面が薬液で塗布される。ところで、基板1の塗布前にグリッパー2が基板1のローディングのために基板ローディング位置に移動して待機する間、浮上ステージ10で塗布浮上部分12は基板1によって覆われないため、オープンされた状態を維持するようになる。浮上ステージ10は、基板1を浮上させない間にも継続的に作動された状態を維持するため、周辺にある異物のパーティクルPが浮上ステージ10における塗布浮上部分12のエア孔10aを詰めることがある。特に、周辺にある異物のパーティクルPがエア孔10aのうちエア吸入孔10abに流入されると、エア吸入孔10abは詰まり易くなる。また、ノズル21に残っていたインクIが落ちてエア吸入孔10abに流入される場合、エア吸入孔10abは詰まるようになる。これにより、基板1の塗布段階で基板1の浮上が精密に制御されないため、吐出される薬液の弾着不良が発生するようになる。しかし、このようなエア吸入孔10abの目詰まりはリアルタイムで感知することは難しく、追って基板1の検査段階で不良検出時に認識するようになる。結局的に汚染された浮上ステージ10を分解した後に洗浄作業を行う必要があるため、基板1の塗布工程が長時間行われず、生産性が低下する。
【0031】
図3は、本発明の第1実施形態による基板処理機器の浮上ステージ目詰まり防止装置において移動部材にカバーが設けられたことを示した平面図であり、図4は、浮上ステージ目詰まり防止装置のカバーによって浮上ステージの塗布浮上部分がカバーリングされることを示した平面図であり、図5は、図4のカバーによってパーティクル及びインクによる浮上ステージの汚染が遮断されることを示した断面図である。
【0032】
図面を参照すると、本発明の基板処理機器1000は、浮上ステージ目詰まり防止装置200及びノズル300を含む。浮上ステージ目詰まり防止装置200は、移動部材210及びカバー220を含む。移動部材210は、基板1を浮上させる浮上ステージ10側に往復移動する。具体的には、移動部材210は、浮上ステージ10と浮上ステージ10の上側に配置されたノズル300との間で移動する。カバー220は、移動部材210に設けられ、移動部材210によって浮上ステージ10側に、すなわち、浮上ステージ10とノズル300との間に移動して浮上ステージ10をカバーリングする。具体的に浮上ステージ(図4の10)は、基板1の移送方向に入口浮上部分11、塗布浮上部分12、及び出口浮上部分13に分けられることができるが、カバー220はノズル300の下側の塗布浮上部分12をカバーリングすることができる。
【0033】
ここで、本発明の基板処理機器1000はレール100をさらに含むことができる。レール100は、基板1を浮上させる浮上ステージ10の両側において、浮上ステージ10の長さ方向に沿って配置される。移動部材210はレール100に配置され、レール100に沿って移動する構造をとることができる。移動部材210は、図面には示されていないが、モータによって駆動力を受けて移動することができる。
【0034】
一例として、移動部材210は、図面に示されたように基板1をホールディングして移送させるグリッパー211であることができる。このとき、カバー220はグリッパー211の一部分に設けられることができる。具体的には、図面に示されたように、グリッパー211で基板1がローディングされる基板ローディング部分211aとは反対側の部分であるカバー装着部分211bにカバー220が設けられることができる。カバー220は、プレート形状として浮上ステージ10においてノズル300の下側に配置された部分である、浮上ステージ10の塗布浮上部分12の上面をカバー可能な大きさで、すなわち塗布浮上部分12の上面のサイズよりも大きく形成される。
【0035】
基板1の塗布前にグリッパー211が基板1のローディングのために、移動部材210は図3の位置から図4の位置である基板ローディング位置に移動して待機する間、カバー220が塗布浮上部分12の上面を覆うことができる。これにより、カバー220は、周辺にある異物のパーティクル(図5のP)が浮上ステージ10の塗布浮上部分12にあるエア孔(図5の10a)に流入されることを防ぐことができる。また、カバー220は、ノズル300に残っていたインク(図5のI)が落ちて浮上ステージ10の塗布浮上部分12のエア孔10aに流入されることを防ぐことができる。
【0036】
すなわち、グリッパー211で基板1がローディングされる基板ローディング部分211aが基板ローディング位置にある間、グリッパー211で基板1がローディングされる基板ローディング部分211aとは反対側の部分であるカバー装着部分211bに設けられたカバー220は、ノズル300と浮上ステージ10の塗布浮上部分12との間に配置される。これにより、周辺の異物パーティクルPやノズル300のインクIが塗布浮上部分12のエア孔10aではなくカバー220に落ちることにより、異物パーティクルPやインクIが浮上ステージ10のエア孔10aを詰めることを防止することができる。これにより、エア孔10aを詰めている異物パーティクルPやインクIの除去のための浮上ステージ10の洗浄作業が不要となることによって、時間及び費用的な側面において生産性を向上させることができる。
【0037】
さらに、移動部材210は、図面には示されていないが、他の一例としてグリッパー211ではなく別途の部材であることができる。すなわち、移動部材210は、グリッパー211ではなく別途の部材としてレール100に設けられて移動する構造を取ることもでき、レール100に設けられずに移動する構造を取ることもできる。
【0038】
一方、上記ノズル300は、浮上ステージ10の上側に配置され、浮上ステージ10側に移動した、すなわち浮上ステージ10とノズル300との間に移送された基板1に薬液を塗布して、基板1をコーティング処理する。この場合、薬液は一例としてRGBインク(RED、GREEN、BLUE)であることができ、ディスプレイの素材として使用される基板1をカラー基板とするために使用されることができる。
【0039】
図6は、本発明の第2実施形態による基板処理機器の浮上ステージ目詰まり防止装置におけるカバーを示した平面図及び断面図である。
【0040】
図面を参照すると、上記カバー220は、上面の縁に落下防止顎221が形成されることができる。落下防止顎221は、カバー220の上面から縁に沿って上側に突出するように形成される。落下防止顎221は、カバー220の上面に落ちた周辺の異物パーティクルPやノズル(図5の21)のインクIがカバー220の外側に離脱して落下することを遮断することができる。
【0041】
具体的には、カバー220の上面に離れた周辺の異物パーティクルPがカバー220の上面からカバー220の移動などの外力によって移動することができるが、カバー220は異物パーティクルPがカバー220の外側に移動することを遮断する。また、カバー220の上面に落ちたインクIがカバー220の上面からカバー220の移動などの外力によって流れることがあるが、カバー220はインクIがカバー220の外側に流れることを遮断する。
【0042】
そして、カバー220は、上面に複数個の溝222が形成されることができる。カバー220の上面に落ちたインクIが複数個の溝222に吸収されることで、カバー220の上面からインクIが脱落することを確実に防止することができる。
【0043】
具体的には、複数個の溝222はカバー220の上面に、図示されたように一例として斜めに交差した配列構造をなすことができる。さらに、複数個の溝222は、図面には示されていないが垂直に交差した配列構造をなすことができる。これによって、インクIがカバー220の上面からどの方向に流れても、交差した複数個の溝222に当たるようになり、複数個の溝222に吸収される。
【0044】
図7は、本発明の第3実施形態による基板処理機器の浮上ステージ目詰まり防止装置におけるクリーニングユニットとしてサクション部材を示した図面である。
【0045】
図面を参照すると、本発明は、クリーニングユニット230をさらに含むことができる。クリーニングユニット230は、カバー220の上側に配置され、カバー220をクリーニングする役割を果たす。このようなクリーニングユニット230によるカバー220のクリーニングは、適正期間を経て周期的に行うことができる。
【0046】
具体的には、クリーニングユニット230は、サクション部材231を含むことができる。
【0047】
上記サクション部材231は、カバー220の上面の異物パーティクル(図6のP)またはインク(図6のI)を吸入する。サクション部材231は、強い吸入力でカバー220の上面の異物パーティクルやインクを吸入することで、カバー220の上面で異物パーティクルやインクを除去することができる。このようなサクション部材231は、具体的な構成が本発明によって限定されず、従来の如何なるサクション構成も活用することができる。
【0048】
図8は、本発明の第4実施形態による基板処理機器の浮上ステージ目詰まり防止装置におけるクリーニングユニットとして洗浄部材及び乾燥部材を示した図面である。
【0049】
図面を参照すると、クリーニングユニット230は洗浄部材232及び乾燥部材234を含むことができる。
【0050】
上記洗浄部材232は、カバー220の上面に洗浄液を噴射する。洗浄液は、純水などが活用されることができる。カバー220の上面に落ちた異物パーティクルは、時間が経つとカバー220の上面に固着される。固着された異物パーティクルは、カバー220の上面から容易に除去されず、洗浄部材232によって洗浄液が噴射されることで、容易に除去されることができる。また、カバー220の上面に落ちたインクは、すぐ乾燥して固くなる。固くなったインクは、洗浄部材232によってカバー220の上面に洗浄液が噴射されることで溶解し、容易に除去されることができる。このような洗浄部材232は、具体的な構成が本発明によって限定されず、従来の如何なる洗浄構成も活用できる。一方、異物パーティクルまたはインクによって汚染された洗浄液は除去されることができる。一例として、カバー220の一側に排水口(図示せず)が形成され、カバー220の上面の洗浄液が一側に排水できるが、このとき、カバー220の一側の下側には排水された洗浄液を受ける収容部材(図示せず)が配置されることができる。
【0051】
上記乾燥部材234は、洗浄部材232と並んで配置され、洗浄液で濡れたカバー220を乾燥させる。クリーニング段階から再び塗布段階に迅速に切り替えるために、乾燥部材234は、洗浄液によって濡れたカバー220を乾燥させることができる。乾燥部材234は、乾燥方式として複数列を用いた乾燥方式、熱風を用いた乾燥方式などの従来の如何なる乾燥方式も用いられることができる。このような乾燥部材234は、具体的な構成が本発明によって限定されず、従来の如何なる乾燥構成も活用できる。
【0052】
図9は、本発明の第5実施形態による基板処理機器の浮上ステージ目詰まり防止装置におけるクリーニングユニットとして洗浄部材、超音波発生部材及び乾燥部材を示した図面である。
【0053】
図面を参照すると、クリーニングユニット230は、洗浄部材232、超音波発生部材233、及び乾燥部材234を含むことができる。このとき、洗浄部材232及び乾燥部材234に対する具体的な説明は、図8に基づいて既に詳述したため省略する。
【0054】
上記超音波発生部材233は、洗浄部材232と並んで配置され、洗浄液を超音波振動させる。すなわち、超音波発生部材233は、洗浄部材232から噴射された洗浄液に超音波を発生させて洗浄液を超音波で振動させる。このように超音波によって洗浄液が振動されることで、カバー220の上面の異物パーティクルやインクに対する除去率を高めることができる。すなわち、超音波によって振動された洗浄液により洗浄効果を増大させることができる。このような超音波発生部材233は、具体的な構成が本発明によって限定されず、従来の如何なる超音波発生の構成も活用できる。
【0055】
図10は、本発明の第6実施形態による基板処理機器の浮上ステージ目詰まり防止装置におけるクリーニングユニットとして、サクション部材、洗浄部材、超音波発生部材及び乾燥部材を示した図面である。
【0056】
図面を参照すると、クリーニングユニット230は、サクション部材231、洗浄部材232、超音波発生部材233、及び乾燥部材234を含むことができる。このとき、サクション部材231、洗浄部材232、超音波発生部及び乾燥部材234に対する具体的な説明は、図7図9に基づいて既に詳述したため省略する。
【0057】
クリーニングユニット230は、サクション部材231、洗浄部材232、超音波発生部材233、及び乾燥部材234が移動部材210の移動方向に順次配置される。すなわち、移動部材210が移動しながら移動部材210に設けられたカバー220が移動するが、カバー220の移動方向にサクション部材231、洗浄部材232、超音波発生部材233及び乾燥部材234が順次配置される。カバー220が移動すると、最初にサクション部材231によってカバー220の上面の異物パーティクルやインクが吸入される。この後、洗浄部材232によりカバー220の上面に洗浄液を噴射する。次に、超音波発生部材233により洗浄液を超音波振動させて洗浄効果を増大させる。最後に、乾燥部材234によって洗浄液で濡れたカバー220を乾燥させる。このように、最初はサクション部材231の吸入によって異物パーティクルやインクを除去した後、洗浄部材232の洗浄液噴射で固着された異物パーティクルやインクを除去する。また、洗浄時に超音波発生部材233で洗浄効果を高め、乾燥部材234によって洗浄液で濡れたカバー220を迅速に乾燥させる。このような順次的な過程を介して、カバー220の上面の異物パーティクル及びインクを効果的に除去することができる。
【0058】
図11は、本発明の第7実施形態による基板処理機器の浮上ステージ目詰まり防止装置を示した図面である。
【0059】
図面を参照すると、本発明は基板感知センサSをさらに含むことができる。基板感知センサSは、ノズル300が設けられたノズル支持体310に設けられ、ノズル300の下側での基板1を感知する。基板1の塗布前にグリッパー211が基板1のローディングのために、基板ローディング位置に移動して待機する間、浮上ステージ10において塗布浮上部分12は基板1によって覆われなくなるが、このとき、ノズル300の下側の基板1がない状態である基板1の部材(absense)を基板感知センサSが感知することができる。
【0060】
移動部材210は、浮上ステージ10とノズル300との間で移動するように構成される。このような移動部材210は、上述した実施形態とは異なって、グリッパー211ではなく別途の部材である移動体212であることができる。具体的に移動体212は、図示されたように、浮上ステージ10の両側に配置されたレール100に設けられる。このとき、レール100はグリッパー211が設けられた部材であることができ、これとは別途の部材であることができる。また、移動体212は、制御部Cによって基板感知センサSと電気的に連携される。このような移動体212は、基板感知センサSがノズル300の下側での基板1の部材感知時に浮上ステージ10とノズル300との間に移動する構造をとることができる。基板感知センサSがノズル300の下側の基板1の部材(基板1がない状態)を感知すると、移動体212はレール100から移動しながら浮上ステージ10とノズル300との間に移動する。このとき、移動体212が周辺構成と干渉しないようにノズル300が設けられたノズル支持体310は上昇することができる。これにより、移動体212に設けられたカバー220は、浮上ステージ10においてノズル300の下側に位置された塗布浮上部分12の上面を覆うことができる。これにより、カバー220は、周辺にある異物のパーティクルが浮上ステージ10から塗布浮上部分12のエア孔10aに流入されることを防ぐことができる。また、カバー220は、ノズル300に残っていたインクが落ちてエア孔10aに流入されることを防ぐことができる。具体的には、移動体212に含まれた駆動モータ(図示せず)は、基板感知センサSと制御部Cによって電気的に連携されることができる。よって、移動体212は、基板感知センサSのデータに基づいて制御部Cによって駆動モータが制御され、駆動モータによって移動する構造をとることができる。
【0061】
図12は、本発明の第8実施形態による基板処理機器の浮上ステージ目詰まり防止装置を示した図面である。
【0062】
図面を参照すると、本発明は基板感知センサSをさらに含むことができる。基板感知センサSは、ノズル300が設けられたノズル支持体310に設けられ、ノズル300の下側での基板1を感知する。基板1の塗布前にグリッパー211が基板1のローディングのために基板ローディング位置に移動して待機する間、浮上ステージ10における塗布浮上部分12は、基板1によって覆われなくなるが、このとき、ノズル300の下側の基板1がない状態である基板1の部材を基板感知センサSが感知することができる。
【0063】
移動部材210は、浮上ステージ10とノズル300との間で移動するように構成される。このような移動部材210は、上述した実施形態とは異なって、グリッパー211ではなく別途の部材である回転体213であることができる。具体的に回転体213は、図示されたようにノズル支持体310に設けられる。また、回転体213は、制御部Cによって基板感知センサSと電気的に連携される。このような回転体213は、基板感知センサSがノズル300の下側における基板1の部材感知時に浮上ステージ10とノズル300との間で回転する構造をとることができる。基板感知センサSがノズル300の下側の基板1の部材(基板1がない状態)を感知すると、回転体213は回転しながら浮上ステージ10とノズル300との間に移動する。このとき、回転体213が周辺構成と干渉しないようにノズル300が設けられたノズル支持体310は上昇することができる。これによって、回転体213に設けられたカバー220は、浮上ステージ10においてノズル300の下側に位置された塗布浮上部分12の上面を覆うことができる。これにより、カバー220は、周辺にある異物のパーティクルが浮上ステージ10から塗布浮上部分12のエア孔10aに流入されることを防ぐことができる。また、カバー220は、ノズル300に残っていたインクが落ちてエア孔に流入されることを防ぐことができる。具体的には、図面のように回転体213に含まれた駆動モータ213aが基板感知センサSと制御部Cによって電気的に連携されることができる。よって、回転体213は、基板感知センサSのデータに基づいて制御部Cにより駆動モータ213aが制御され、駆動モータ213aによって回転される構造をとることができる。
【0064】
図13は、本発明の他の側面による基板処理方法を示したフローチャートである。
【0065】
図面を参照すると、本発明の基板処理方法は、基板ローディング段階S100、カバーリング段階S110及び基板処理段階S200を含む。
【0066】
上記基板ローディング段階S100は、図4に示されたように、基板1のローディング位置にグリッパー211を移動させてグリッパー211に基板1をローディングする段階である。また、カバーリング段階S110は、図4に示されたように、基板1を浮上させる浮上ステージ10側にカバー220を移動させ、すなわち浮上ステージ10の上側に配置されたノズル300と浮上ステージ10との間にカバー220を移動させて浮上ステージ10をカバーリングする段階である。最後に、基板処理段階S200は、浮上ステージ10側にグリッパー211を移動させて、浮上ステージ10上で基板1を処理する段階である。このとき、基板1の処理は、ノズル300によって薬液が塗布されるコーティング工程であることができる。
【0067】
このとき、カバー220がグリッパー211で基板1がローディングされる基板ローディング部分211aとは反対側の部分であるカバー装着部分211bに設けられることができるが、このような設置構造によって基板ローディング段階S100の進行時にカバーリング段階S110が行われる。すなわち、図4に示されたように、グリッパー211で基板1がローディングされる基板ローディング部分211aが基板ローディング位置に移動する間、グリッパー211で基板1がローディングされる基板ローディング部分211aとは反対側の部分であるカバー装着部分211bに設けられたカバー220は、ノズル300と浮上ステージ10との間に移動するようになる。さらに、グリッパー211に基板1がローディングされる間、カバー220はノズル300と浮上ステージ10との間に配置され、浮上ステージ10をカバーリングする。
【0068】
このようにカバー220によって浮上ステージ10がカバーリングされることで、周辺の異物パーティクルやノズル300のインクが浮上ステージ10のエア孔10aに落ちないようになる。すなわち、周辺の異物パーティクルやノズル300のインクがカバー220に落ちることによって、異物パーティクルやインクが浮上ステージ10のエア孔10aを詰めることを防止することができる。結果的に、エア孔10aを詰めている異物パーティクルやインクを除去するための浮上ステージ10の洗浄作業が不要となるため、時間及び費用的な側面において生産性を向上させることができる。
【0069】
以上、添付された図面を参照して、本発明の実施形態を説明したが、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者は、本発明の技術的思想や必須の特徴を変更せず、他の具体的な形態で実施されることができるということが理解できる。それ故に、以上で記述した実施形態はすべての面で例示的なものであり、限定的ではないものと理解すべきである。
【符号の説明】
【0070】
1 基板10 浮上ステージ
10a エア孔10aa エア噴出孔
10ab エア吸入孔11 入口浮上部分
12 塗布浮上部分13 出口浮上部分
100 レール200 浮上ステージ目詰まり防止装置
210 移動部材211 グリッパー
211a 基板ローディング部分211b カバー装着部分
212 移動体213 回転体
213a 駆動モータ220 カバー
221 落下防止顎222 溝
230 クリーニングユニット231 サクション部材
232 洗浄部材233 超音波発生部材
234 乾燥部材300 ノズル
310 ノズル支持体S 基板感知センサ
C 制御部P パーティクル
I インクS100 基板ローディング段階
S110 カバーリング段階S200 基板処理段階
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13