(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024069232
(43)【公開日】2024-05-21
(54)【発明の名称】安定した光干渉断層撮像のための共通経路導波路
(51)【国際特許分類】
G01N 21/17 20060101AFI20240514BHJP
A61B 3/10 20060101ALI20240514BHJP
A61B 1/00 20060101ALI20240514BHJP
A61F 9/008 20060101ALI20240514BHJP
【FI】
G01N21/17 620
A61B3/10 100
A61B1/00 526
A61B1/00 713
A61F9/008 130
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024022818
(22)【出願日】2024-02-19
(62)【分割の表示】P 2020542596の分割
【原出願日】2019-02-25
(31)【優先権主張番号】62/637,194
(32)【優先日】2018-03-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】319008904
【氏名又は名称】アルコン インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100160705
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 健太郎
(72)【発明者】
【氏名】ガイ ホーランド
(72)【発明者】
【氏名】ムハンマド ケー.アル-カイシ
(57)【要約】
【課題】安定した光干渉断層撮像のための共通経路導波路を提供する。
【解決手段】OCT撮像システムは、OCT光ビームを射出するように動作可能なOCT光源と、OCT光ビームを試料アーム導波路に伝送される試料ビーム及び参照アーム導波路に伝送される参照ビームに分配するように動作可能なビームスプリッタと、を含み得る。試料アーム導波路及び参照アーム導波路は、クラッディング内で一緒に結合されてもよく、クラッディングは、試料アーム導波路と参照アーム導波路の互いに対する軸方向の移動を固定することにより、生成されたOCT画像の校正を改善する。シース/クラッディングを使用して、OCTシステムにおける長い参照アーム導波路ファイバと試料アーム導波路ファイバを一緒にルーティングすることにより、非対称なファイバ伸張に起因するOCT画像のオフセットを最小限に抑えること又は排除することができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
OCT光ビームを射出するように動作可能なOCT光源と、
前記OCT光ビームを、試料アーム導波路に伝送される試料ビーム、及び参照アーム導波路に伝送される参照ビームに分配するように動作可能なビームスプリッタと、
を備える、光干渉断層(OCT)撮像システムであって、
前記試料アーム導波路及び前記参照アーム導波路は、クラッディング内で一緒に結合され、前記クラッディングは、前記試料アーム導波路と前記参照アーム導波路の互いに対する軸方向の移動を低減させることにより、生成されたOCT画像の校正を改善する、光干渉断層(OCT)撮像システム。
【請求項2】
前記試料ビームをターゲットへと誘導し、戻された試料ビームを前記ターゲットから受け取るように動作可能なプローブを更に備える、請求項1に記載のOCT撮像システム。
【請求項3】
撮像検出器によって検出された干渉ビームから前記OCT画像を生成するように動作可能な撮像プロセッサを更に備える、請求項2に記載のOCT撮像システム。
【請求項4】
前記ビームスプリッタは、前記戻された試料ビームと、戻された参照ビームとから前記干渉ビームを生成するように動作可能である、請求項3に記載のOCT撮像システム。
【請求項5】
前記参照アーム導波路は前記クラッディングによって取り囲まれた第1のコアを備え、前記試料アーム導波路は前記クラッディングによって取り囲まれた第2のコアを備える、請求項1に記載のOCT撮像システム。
【請求項6】
前記クラッディングを覆って配置されたバッファを更に備える、請求項1に記載のOCT撮像システム。
【請求項7】
前記バッファを覆って配置された中空ジャケットを更に備える、請求項6に記載のOCT撮像システム。
【請求項8】
前記参照アーム導波路は、クラッディング第1セクションによって取り囲まれた第1のコアを備え、前記クラッディング第1セクションは前記第1のコアを覆って同心円状に配置され、前記試料アーム導波路は、クラッディング第2セクションによって取り囲まれた第2のコアを備え、前記クラッディング第2セクションは前記第2のコアを覆って同心円状に配置されている、請求項7に記載のOCT撮像システム。
【請求項9】
前記バッファは、前記クラッディング第1セクション及び前記クラッディング第2セクションを覆って配置される、請求項8に記載のOCT撮像システム。
【請求項10】
前記参照アーム導波路及び前記試料アーム導波路に沿って実質的に平行に延びる非伸縮性ワイヤを更に備える、請求項1に記載のOCT撮像システム。
【請求項11】
試料ビームを受け取る試料アーム導波路と、
参照ビームを受け取る参照アーム導波路と、
前記試料アーム導波路と前記参照アーム導波路とを一緒に結合するクラッディングであって、前記試料アーム導波路と前記参照アーム導波路の互いに対する軸方向の移動を低減させることにより、生成されたOCT画像の校正を改善する、クラッディングと、を備える、光干渉断層(OCT)ファイバアセンブリ。
【請求項12】
前記参照アーム導波路は前記クラッディングによって取り囲まれた第1のコアを備え、前記試料アーム導波路は前記クラッディングによって取り囲まれた第2のコアを備える、請求項11に記載のOCTファイバアセンブリ。
【請求項13】
前記クラッディングを覆って同心円状にバッファが配置される、請求項12に記載のOCTファイバアセンブリ。
【請求項14】
前記参照アーム導波路及び前記試料アーム導波路はガラスであり、前記バッファはポリマーである、請求項13に記載のOCTファイバアセンブリ。
【請求項15】
前記クラッディングを覆って配置された中空ジャケットを更に備える、請求項11に記載のOCTファイバアセンブリ。
【請求項16】
前記参照アーム導波路は、クラッディング第1セクションによって取り囲まれた第1のコアを備え、前記クラッディング第1セクションは前記第1のコアを覆って同心円状に配置され、前記試料アーム導波路は、クラッディング第2セクションによって取り囲まれた第2のコアを備え、前記クラッディング第2セクションは前記第2のコアを覆って同心円状に配置されている、請求項11に記載のOCTファイバアセンブリ。
【請求項17】
前記クラッディングは、前記第1のコア及び前記第2のコアの両方の外面に整合する、請求項16に記載のOCTファイバアセンブリ。
【請求項18】
OCT光ビームを射出するように動作可能なOCT光源と、
前記OCT光ビームを、試料アーム導波路に伝達される試料ビーム、及び参照アーム導波路に伝達される参照ビームに分配するように動作可能なビームスプリッタと、
前記試料アーム導波路と前記参照アーム導波路とを一緒に結合するクラッディングであって、前記試料アーム導波路と前記参照アーム導波路を覆ってコンフォーマルに配置され、前記試料アーム導波路と前記参照アーム導波路の互いに対する軸方向の移動を低減させることにより、生成されたOCT画像の校正を改善する、クラッディングと、
を備える、光干渉断層(OCT)撮像システム。
【請求項19】
前記参照アーム導波路は前記クラッディングによって取り囲まれた第1のコアを備え、前記試料アーム導波路は前記クラッディングによって取り囲まれた第2のコアを備える、請求項18に記載のOCT撮像システム。
【請求項20】
前記参照アーム導波路は、クラッディング第1セクションによって取り囲まれた第1のコアを備え、前記クラッディング第1セクションは前記第1のコアを覆って同心円状に配置され、前記試料アーム導波路は、前記第1のコアから分離された第2のコアを備え、前記第2のコアは、前記第2のコアを覆って同心円状に配置されたクラッディング第2セクションによって取り囲まれている、請求項18に記載のOCT撮像システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、光干渉断層(OCT)撮像システムに関し、より具体的には、OCT撮像システムの2つのファイバコア間のファイバ伸張の差を低減させることに関する。
【背景技術】
【0002】
顕微外科的処置及び眼科外科的処置の分野は急速に進化している。これら処置の多くは現在、撮像プローブの使用を伴う。これら撮像プローブは、ファイバベースのビデオ撮像、OCT撮像、及びOCT撮像ベースのコンピュータ化された操作を伴い得る。高い品質及び深さ分解能で画像化するために、撮像システム及びそれらの撮像深さは高精度で校正されるべきである。精密に校正された撮像システムは、良好な深さ校正及び良好な分解能によって、治療又は診断される組織の正確な画像を提供できる。
【0003】
いくつかの従来のOCTシステムでは、光ファイバが参照アームと試料アームに使用され得る。OCT操作の間、参照アーム導波路ファイバ及び/又は試料アーム導波路ファイバが伸張し、結果として得られる再構成されたOCT画像が、初期の校正位置に対してオフセットされる場合がある。その結果、多くの場合、参照アームと試料アームの位置を再校正することが必要になる。従来のOCTシステムの少なくともこの欠陥に関して、本開示が提供される。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示の1つ以上の実施形態は、OCT光ビームを射出するように動作可能なOCT光源と、OCT光ビームを、試料アーム導波路に伝送される試料ビーム及び参照アーム導波路に伝送される参照ビームに分配するように動作可能なビームスプリッタと、を有する光干渉断層(OCT)撮像システムを含む。試料アーム導波路及び参照アーム導波路は、クラッディング内で一緒に結合されてもよく、クラッディングは、試料アーム導波路と参照アーム導波路の互いに対する軸方向の移動を固定することにより、生成されたOCT画像の校正を改善する。
【0005】
本開示の1つ以上の実施形態は、試料ビームを受け取る試料アーム導波路と、参照ビームを受け取る参照アーム導波路と、試料アーム導波路及び参照アーム導波路を一緒に結合するクラッディングと、を有する光干渉断層(OCT)ファイバアセンブリを含む。クラッディングは、試料アーム導波路と参照アーム導波路の互いに対する軸方向の移動を最小限に抑えることにより、生成されたOCT画像の校正を改善する。
【0006】
本開示の1つ以上の実施形態は、OCT光ビームを射出するように動作可能なOCT光源と、OCT光ビームを、試料アーム導波路に伝達される試料ビーム及び参照アーム導波路に伝達される参照ビームに分配するように動作可能なビームスプリッタと、を有する光干渉断層(OCT)撮像システムを含む。OCT撮像システムは、試料アーム導波路と参照アーム導波路とを一緒に結合するクラッディングを更に含んでもよく、クラッディングは、試料アーム導波路と参照アーム導波路を覆ってコンフォーマルに配置され、試料アーム導波路と参照アーム導波路の互いに対する軸方向の移動を最小限に抑えることにより、生成されたOCT画像の校正を改善する。
【0007】
本開示の非限定的な実施形態が添付の図面を参照して例として説明され、図面は概略的であり、縮尺通りに描かれていることを意図していない。図面では、図示された同一又はほぼ同一の各構成要素は、典型的には単一の数字で表されている。明確にするために、当業者に開示を理解させるには表示が必要ない場合は、全ての図において全ての構成要素がラベル表示されているわけではなく、示された各実施形態の全ての構成要素がラベル表示されているわけでもない。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、本開示の態様による例示的なOCTシステムのブロック図を示す。
【
図2】
図2は、本開示の態様による例示的なレーザ手術システムのブロック図を示す。
【
図3】
図3は、本開示の態様によるOCTシステムの例示的なプローブの図である。
【
図4】
図4は、本開示の態様によるカニューレアセンブリのブロック図である。
【
図5】
図5は、本開示の態様による例示的なOCTファイバアセンブリの斜視図である。
【
図6】
図6は、本開示の態様による例示的なOCTファイバアセンブリの斜視図である。
【
図7】
図7は、本開示の態様による例示的なOCTファイバアセンブリの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下の詳細な説明を参照することにより、添付図面をよりよく理解することができる。
【0010】
ここで、本開示の原理の理解を促進する目的で、図面に示す実現形態に言及し、特定の用語を使用してそれら実現形態を説明する。それにもかかわらず、特段の指示がない限り、本開示の範囲を限定する意図はないと理解されるであろう。記載される装置、器具、方法の任意の変更及び更なる修正、並びに本開示の原理の任意の更なる適用は、本開示に関係する当業者は通常想到するであろうと充分に考えられる。特に、1つの実現形態に関して記載される特徴、構成要素、及び/又は工程は、本開示の他の実現形態に関して記載される特徴、構成要素、及び/又は工程と組み合わせてもよいと充分に考えられる。簡略化のため、場合によっては、同じ又は類似の部分を参照するために、図面全体を通して同じ参照番号が使用される。
【0011】
本開示は、患者の眼を診断及び/又は治療するためのシステム及び機器に広範に関する。より具体的には、本明細書で提供されるのは、光干渉断層(OCT)撮像システム及びOCTファイバアセンブリである。一実施形態では、OCT撮像システムは、OCT光ビームを射出するように動作可能なOCT光源と、OCT光ビームを、試料アーム導波路に伝送される試料ビーム及び参照アーム導波路に伝送される参照ビームに分配するように動作可能なビームスプリッタと、を含み得る。試料アーム導波路及び参照アーム導波路は、クラッディング内で一緒に結合されてもよく、クラッディングは、試料アーム導波路と参照アーム導波路の互いに対する軸方向の移動を固定することにより、生成されたOCT画像の校正を改善する。シース/クラッディングを使用して、OCTシステムにおける長い参照アーム導波路ファイバと試料アーム導波路ファイバを一緒にルーティングすることにより、非対称なファイバ伸張に起因するOCT画像のオフセットを最小限に抑えること又は排除することができる。
【0012】
本明細書の実施形態は、試料ビームと参照ビームの両方が1つのファイバコアで伝えられ、参照信号はファイバチップからの反射として生成されるという点で、既存の共通経路OCT手法に対する利点を提供する。既存の手法は、参照アーム導波路の光パワー、並びに参照アーム導波路と試料アーム間との間の固定経路長の不一致によって制限される。本明細書の実施形態は、光路を共通の物理的な経路に維持しながら光路を分離することにより、これら制限及び他の制限に対する解決策を提供する。
【0013】
図1は、本開示のいくつかの実施形態と一致するOCT撮像システム100を示す。OCTは、一定の深さの範囲でターゲットを撮像し、これらの奥行き画像をミクロン分解能で二次元画像又は三次元画像に構成することができる光撮像手法である。可能なターゲットは、人間の眼を含む生物組織を含む。OCT撮像システム100は、OCT光ビーム103をビームスプリッタ/カプラー104に射出するように構成された、OCT光源又はレーザ源102を含むことができる。いくつかの実施形態では、光源102はOCT撮像技術の要件に従って設計された、画定されたスペクトルを有する干渉光を射出することができる。いくつかの実施形態では、OCT光源102は、スーパールミネセントダイオード(SLD)、十分に広い帯域幅を有する白色光源、十分に広い帯域幅を掃引するように構成された掃引レーザ、又は離散的波長を有するコムレーザを含むことができる。ビームスプリッタ104は、OCT光ビーム103を、試料アーム導波路108に伝送される試料ビーム118及び参照アーム導波路106に伝送される参照ビーム116に分配することができる。試料ビーム118は、プローブ110(
図2)によってターゲット上へと誘導され投影されることが可能であり、試料ビームは、戻された試料ビームとして、そのターゲットから戻ることができる。参照ビーム116は、参照アーム導波路106によって、参照へと誘導されることが可能であり、参照は参照ビームを、戻された参照ビームとして戻すことができる。以下にて更に詳細に説明するように、試料アーム導波路108と参照アーム導波路106は、試料アーム導波路108と参照アーム導波路106を一緒に結合して、一方のアームの他方に対する軸方向の移動(例えば、伸張又はシフト)を最小限に抑えるためのクラッディング(
図1には示さず)を含むOCTファイバアセンブリ120の一部であり得る。
【0014】
ビームスプリッタ/カプラー104は、戻された試料ビームと戻された参照ビームを組み合わせて干渉ビーム115にすることができる。撮像検出器117が干渉ビーム115を検出することができ、撮像プロセッサ119が、検出された干渉ビーム115からOCT画像122を生成することができる。動作原理によれば、OCT撮像システム100は、戻された参照ビームと同じ光路長を有する、ターゲット内の一定の作業距離又は深さから戻された、戻された参照ビームを使用する。したがって、OCT撮像システム100を校正するために、参照アーム導波路106の長さ及び/又は位置を調整して、意図された撮像深さ又は作業距離を選択することが使用され得る。
【0015】
いくつかの実施形態では、撮像検出器117は、分光計ベースのフーリエドメインOCT撮像システム100内の、検出器アレイを有する分光計、又は掃引源フーリエドメインOCT撮像システム100内のフォトダイオード検出器であってもよい。本開示のいくつかの実施形態と一致して、撮像プロセッサ119は、画像の認識及び処理のための命令を記憶するコンピュータ可読媒体を含む1つ以上の複数のコンピューティングシステムを含んでもよい。命令は、コンピューティングシステムの1つ以上のプロセッサによって実行されて、撮像検出器117によって検出された干渉ビーム115を処理し得る。撮像プロセッサ119はまた、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、又は他のプログラマブル装置であってもよい。本開示のいくつかの実施形態によれば、ターゲットは眼内の組織に対応してもよく、それは人間の眼であってもよい。
【0016】
図2は、本開示のいくつかの実施形態と一致する、レーザ手術システム200を示す。レーザ手術システム200は、手術レーザ源212及びOCT撮像システム100を含み得る。手術レーザ源212は、手術ビーム207を、ファイバであってもよい光ケーブルの中へと誘導することができる。OCT撮像システム100は、参照ビーム214を第2の光ケーブルの中へと誘導することができる。照明光源210は、第3の光ケーブルの中へと誘導されるOCT光ビーム103を含み得る。他の実施形態では、手術ビーム207、参照ビーム214、及びOCT光ビーム103は、同じ光ケーブルの中へと誘導される。
【0017】
いくつかの実施形態では、OCT撮像システム100は、いわゆるA走査を実行することにより、個々の撮像点においてターゲットの深さ区分又は深さ領域の一次元画像を構築するように構成され得る。他の実施形態では、OCTシステム100は、スキャナ又は走査光学部品208によって、線に沿った一連の撮像点にわたって手術ビーム207を走査してもよく、その結果、B走査と呼ばれる二次元画像に組み合わせることが可能な一連のA走査が得られる。いずれの場合も、プローブ110は走査光学部品208を含んでもよい。走査光学部品208を有するOCT撮像システム100は、走査光学部品208をOCT撮像システム100に接続する走査制御線213を含んでもよい。いくつかの実施形態では、レーザ手術システム200の操作及び調整は、ユーザインターフェース205によって促進され得る。
【0018】
図示するように、レーザ手術システム200は、手術中に外科医を支援するために可視照明光を提供する照明光源210を含んでもよい。照明光源は、キセノンランプ、一群の発光ダイオード、レーザ、又はターゲットを照らすために可視光スペクトル内に収まる光を射出する任意の他の適切な光源などの、多数の手術照明光源の任意の1つであってもよい。
【0019】
いくつかの実施形態と一致して、手術レーザ源212は、ターゲットとされた網膜組織の光凝固をもたらすなどの、ターゲットとされた組織の改質をもたらすために、十分なエネルギー、電力又はフルエンスを有するレーザ光の1つ以上のビームを提供してもよい。レーザ手術システム200は、光凝固、線維柱帯切除術、又は同様に、それらレーザビームを光ケーブル207の中に誘導する他の手術用途、のためのレーザ源などの追加の手術レーザ源を含んでもよい。
【0020】
図3は、本開示のいくつかの実施形態と一致する、プローブ110を示す図である。
図3に示すように、プローブ110は、カニューレアセンブリ300、及びハンドピース又はハウジング302を含み得る。いくつかの実施形態によれば、カニューレアセンブリ300は300~700マイクロメートルの外径を有してもよい一方で、ハンドピース又はハウジング302は、これよりも大幅に大きい5~20mmの直径を有してもよい。ハンドピース又はハウジング302は、プローブ110の手動操作用に、又は遠隔操作され得る自動化装置によって保持されるロボット操作用に適合されてもよい。光ケーブル304は、OCT撮像システム100から、及び手術レーザ源212(
図2)から光を運ぶ、光ファイバなどのライトガイドを含んでもよい。眼科手術の用途では、プローブ110は眼などの眼科のターゲットの中に挿入されてもよい。制御規制プロトコルは多くの場合、プローブ110が1回使用後に廃棄されることを要求し、それにより校正が影響力の大きなプロセス工程になる。
【0021】
図4は、プローブ110用のカニューレアセンブリ300の一実施形態を示す図である。カニューレアセンブリ300は、OCT撮像ファイバ402、手術レーザファイバ404、及び照明ファイバ406を含む、ファイバ束400を含んでもよい。いくつかの実施形態と一致して、いずれも1つ以上の光ケーブルを介して、OCT撮像ファイバ402はOCT撮像システム100に結合されることができ、手術レーザファイバ404は手術レーザ源212に結合されることができ、照明ファイバ406は照明光源210に結合されることができる。任意選択的に、いくつかの実施形態と一致して、手術レーザファイバ404は、手術レーザファイバ404を通して送られた手術ビームからターゲット上に複数のスポットを発生させるボールレンズマルチスポット発生器408に結合されてもよい。
図4には、ボールレンズマルチスポット発生器408が示されているが、他の実施形態では、ファイバ束400は、複数のスポットを発生させるためのボールレンズ408の代わりに、複数の手術レーザファイバを含んでもよい。更に他の実施形態では、カニューレアセンブリ300は、マルチスポット発振器408を含まなくてもよい。
【0022】
いくつかの実施形態と一致して、OCT撮像ファイバ402は、多重モードファイバ、ファイバ束、導波路であることが可能であり、又はそうでない場合は、参照ビーム116をターゲットに送り、そしてターゲットから反射された、戻された参照ビームを検出及び処理のために伝送するように構成されていてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、OCT撮像ファイバ402は、試料アーム導波路108及び/又は参照アーム導波路106のためのファイバを含むファイバアセンブリであってもよい。カニューレアセンブリ300はまた、ファイバ束400、及びカニューレアセンブリ300の他の構成要素を包囲するカニューレチューブ410を含み得る。走査光学部品208を含む実施形態では、カニューレチューブ410は、参照ビーム116の走査を実施するための、反対方向に回転する2つのカニューレを含み得る。
【0023】
カニューレアセンブリ300は、コリメーティングレンズ及び/又は集束レンズ412を含んでもよい。いくつかの実施形態と一致して、レンズ412は、参照ビーム116が手術ビーム207に接近して追跡することができるように、OCT撮像ファイバ402から及び手術レーザファイバ404から同じ面に射出されたビームの焦点を合わせることができる。走査光学部品208を備える実施形態では、カニューレアセンブリ300は、スキャナ要素414及び416、並びに固定プレート418を含み得る。スキャナ要素414及び416は、屈折率分布型(GRIN)レンズであってもよい。スキャナ要素414及び416は、参照ビーム214、手術ビーム207、及びOCT光ビーム103を、線又は円に沿って走査することができる。
【0024】
前述のように、OCT撮像システム100の撮像深さ、性能、及び高分解能は、参照アーム導波路106の光路長を、試料アーム導波路108及びプローブ110を通る、プローブ110の端部から一定の作業距離に置かれたターゲットへの光路長と一致させることを含み得る校正に依存する。プローブ110は使い捨てなので、あらゆる処置の前に、新しいプローブが試料アーム導波路108に結合される。プローブ110のそれぞれはわずかに異なってる場合があり、したがって、新しいプローブ110のそれぞれの設置後に、深さ校正はシフトし、OCT撮像システム100の分解能は低下する。このことにより、手術ビームをその意図された深さに照準を定める外科医の能力が損なわれ、加えて、画像品質が低下して眼組織の診断がより困難になる。
【0025】
したがって、OCT撮像システム100の性能は、参照ファイバと試料ファイバとを一緒に結合するクラッディングを含めることにより改善され得る。参照アーム導波路106を試料アーム導波路108で固定することにより、例えば、ファイバが伸張した場合又は移動した場合の再校正の工程が回避される。ここで
図5~
図7を参照すると、本開示によるOCTファイバアセンブリの様々な実施形態が更に詳細に説明されることになる。最初に
図5に示すように、ファイバアセンブリ520は、クラッディング523によって取り囲まれた第1のコア521を含む参照アーム導波路506と、同じくクラッディング523によって取り囲まれた第2のコア525を含む試料アーム導波路508とを含んでもよい。いくつかの実施形態では、参照アーム導波路506及び試料アーム導波路508は、最初は同じ長さである。第1のコア521とクラッディング523とが一緒に参照アーム導波路506のファイバを表す一方で、第2のコア525とクラッディング523とが一緒に試料アーム導波路508のファイバを表す。第1のコア521及び第2のコア525、並びにクラッディング523は、ガラス又はポリマーであってもよい。図示するように、クラッディング523は、第1のコア521及び第2のコア525のそれぞれの外面に整合してもよい。クラッディング523は、第1のコア521と第2のコア525とを物理的/機械的に一緒に結合して、参照アーム導波路506と試料アーム導波路508の互いに対する軸方向の移動(例えば、軸A-A’に沿った伸張、滑り、又はシフト)を最小限に抑えることにより、生成されたOCT画像(例えば、
図1のOCT画像122)の校正を改善する。参照アーム導波路506及び/又は試料アーム導波路508が使用中に伸張又はシフトした場合、参照アーム導波路506及び試料アーム導波路508の両方は、クラッディング523に起因して等しい量だけ一緒に移動し得る。
【0026】
いくつかの実施形態では、第1のコア521及び第2のコア525は、右旋撚り又は左旋撚りでケーブル化され(例えば、撚り合わされ)てもよい。代替として、第1のコア521及び第2のコア525は、クラッディング523の長手方向軸(すなわち、軸A-A’)が第1のコア521及び第2のコア525に平行であるか又は実質的に平行であるように、クラッディング523に沿って長手方向に延びていてもよい。いくつかの実施形態では、平行であるか又は実質的に平行であると見なされるために、第1のコア521及び第2のコア525は、ファイバアセンブリ520の長さに沿って少数の撚りを含み得る。一例では、第1のコア521及び第2のコア525は、平行であるか又は実質的に平行であると見なされるために、ファイバアセンブリ520の長さに沿って3つ未満の撚りを有してもよい。別の例では、第1のコア521及び第2のコア525は、ケーブルアセンブリ1の長さに沿って1つの撚りを有してもよい。いくつかの例では、第1のコア521及び第2のコア525は、0.1~0.25の撚り/フィートを有してもよい。
【0027】
いくつかの実施形態では、第1のコア521及び第2のコア525をケーブル化することは、例えば、ファイバアセンブリ520が曲げられる、位相に敏感な用途において有益である。場合によっては、ファイバアセンブリ520が曲げられている場合、平行な導波路が異なる伸張/圧縮を受ける可能性がある。第1のコア521と第2のコア525とを撚ることにより、2つの導波路に、等価な物理的伸張/圧縮が適用され、経路長の差が更に小さく維持され、これは位相用途に有益である。いくつかの実施形態では、かなりの数の撚りが、例えば、湾曲部に沿って10を超える数が設けられてもよい。
【0028】
更に示されるように、OCTファイバアセンブリ520は、クラッディング523を覆って形成されたコーティング又はバッファ529を更に含んでもよい。いくつかの実施形態では、バッファ529はポリマーであってもよく、クラッディング523を覆ってコンフォーマルに配置されてもよい。バッファ529は、曲げられた場合に第1のコア521及び第2のコア525が壊れることを有益に防止する。バッファ529の半径方向の厚さは、OCTファイバアセンブリ520の用途及び起こり得る曲げ半径に依存して、所望に応じて選択され得る。バッファ529は、第1のコア521及び第2のコア525の更なる結合をもたらして、参照アーム導波路506と試料アーム導波路508の互いに対する軸方向の移動(例えば、軸A-A’に沿った)を最小限に抑える。
【0029】
OCTファイバアセンブリ520は、バッファ529を覆って配置された中空ジャケット531を更に含み得る。中空ジャケット531は、OCTファイバアセンブリ520の長さに沿って配置されてもよく、伸縮性材料(例えば、ポリマー)又は伸縮性が比較的小さい材料(例えば、ステンレス鋼)から作製されてもよい。
【0030】
図6に示すように、ファイバアセンブリ620は、クラッディング623によって取り囲まれた第1のコア621を含む参照アーム導波路606と、同じくクラッディング623によって取り囲まれた第2のコア625を含む試料アーム導波路608とを含んでもよい。いくつかの実施形態では、第1のコア621とクラッディング623とが一緒に参照アーム導波路606のファイバを表す一方で、第2のコア625とクラッディング623とが一緒に試料アーム導波路608のファイバを表す。図示するように、クラッディング623は、第1のコア621及び第2のコア625のそれぞれの外面に整合してもよい。クラッディング623は、有利には、参照アーム導波路606と試料アーム導波路608とを互いに固定することにより、生成されたOCT画像(例えば、
図1のOCT画像122)の校正を改善するために提供される。例えば、参照アーム導波路606及び/又は試料アーム導波路608が使用中に伸張された場合、参照アーム導波路606及び試料アーム導波路608の両方は、クラッディング623によって、等しい又は実質的に等しい量だけ伸張されるように構成されている。
【0031】
いくつかの実施形態では、第1のコア621及び第2のコア625は、右旋撚り又は左旋撚りでケーブル化され(例えば、撚り合わされ)てもよい。代替として、第1のコア621及び第2のコア625は、クラッディング623の長手方向軸(すなわち、軸A-A’)が第1のコア621及び第2のコア625に平行であるか又は実質的に平行であるように、クラッディング623に沿って長手方向に延びていてもよい。
【0032】
更に示されるように、OCTファイバアセンブリ620は、クラッディング623上に形成されたコーティング又はバッファ629を更に含んでもよい。バッファ629は、第1のコア621及び第2のコア625の更なる結合をもたらして、参照アーム導波路606と試料アーム導波路608の互いに対する軸方向の移動(例えば、軸A-A’に沿った)を最小限に抑える。
【0033】
OCTファイバアセンブリ620は、バッファ629を覆って配置された中空ジャケット631を更に含んでもよい。中空ジャケット631は、OCTファイバアセンブリ620の長さに沿って配置されてもよく、伸縮性材料(例えば、ポリマー)又は伸縮性が比較的小さい材料(例えば、ステンレス鋼)から作製されてもよい。
【0034】
この実施形態では、OCTファイバアセンブリ620は、中空ジャケット631の中に延びる非伸縮性ワイヤ632を更に含んでもよい。いくつかの実施形態では、非伸縮性ワイヤ632は、第1のコア621及び第2のコア625に平行に又は実質的に平行にクラッディング623に沿って延びている。非伸縮性ワイヤ632は、バッファ629の外面とハロージャケット(hallow jacket)631の内面との間に位置付けられてもよく、非伸縮性ワイヤ632は、OCTファイバアセンブリ620の両端で拘束されているので、第1のコア621及び/又は第2のコア625の伸張を最小化又は排除するために提供される。図示されていないが、非伸縮性ワイヤ632は、金属又はポリマーであってもよい締結具又はハウジングによって各端部にてクランプ又は固定されてもよい。いくつかの実施形態では、非伸縮性ワイヤ632は、熱的伸張を最小限に抑えるポリマー、又は実質的な機械的伸張を最小限に抑える金属ワイヤであってもよい。
【0035】
図7に示すように、ファイバアセンブリ720は、クラッディング第1セクション723Aによって取り囲まれた第1のコア721を含む参照アーム導波路706と、クラッディング第2セクション723Bによって取り囲まれた第2のコア725を含む試料アーム導波路708とを含み得る。いくつかの実施形態では、第1のコア721とクラッディング第1セクション723Aとが一緒に参照アーム導波路706のファイバを表す一方で、第2のコア725とクラッディング第2セクション723Bとが一緒に試料アーム導波路708のファイバを表す。図示するように、クラッディング第1セクション723Aが第1のコア721の外面に同心的に整合してもよい一方で、クラッディング第2セクション723Bが第2のコア725の外面に同心的に整合してもよい。
【0036】
図示するように、クラッディング第1セクション723Aとクラッディング第2セクション723Bとは互いに分離して位置付けられるが、クラッディング第1セクション723A及びクラッディング第2セクション723Bを覆って形成されるコーティング又はバッファ729によって一緒に結合されている。このようにして、コーティング又はバッファ729は、参照アーム導波路706と試料アーム導波路708とを結合するクラッディングとしての役割を担う。バッファ729は、参照アーム導波路706と試料アーム導波路708の互いに対する軸方向の移動(例えば、軸A-A’に沿った)を低減又は排除することにより、生成されたOCT画像(例えば、
図1のOCT画像122)の校正を改善する。例えば、参照アーム導波路706及び/又は試料アーム導波路708が使用中に伸張された場合、参照アーム導波路706及び試料アーム導波路708の両方が一緒に移動することになり、したがって、参照アーム導波路706及び試料アーム導波路708の相対的な長さは同じままとなる。
【0037】
いくつかの実施形態では、参照アーム導波路706及び試料アーム導波路708は、右旋撚り又は左旋撚りでケーブル化され(例えば、撚り合わされ)てもよい。代替として、参照アーム導波路706及び試料アーム導波路708は、バッファ729の長手方向軸(すなわち、軸A-A’)が参照アーム導波路706及び試料アーム導波路708に平行であるか又は実質的に平行であるように、バッファ729に沿って長手方向に延びていてもよい。
【0038】
OCTファイバアセンブリ720は、バッファ729を覆って配置された中空ジャケット731を更に含み得る。中空ジャケット731は、OCTファイバアセンブリ720の長さに沿って配置されてもよく、伸縮性材料(例えば、ポリマー)又は伸縮性が比較的小さい材料(例えば、ステンレス鋼)から作製されてもよい。
【0039】
この実施形態では、OCTファイバアセンブリ720は、バッファ729の中に延びる非伸縮性ワイヤ732を更に含んでもよい。他の実施形態では、非伸縮性ワイヤ732は、バッファ729によって取り囲まれていない。図示するように、非伸縮性ワイヤ732は、少なくとも部分的に非伸縮性ワイヤ732の長さに沿って、バッファ729によって円周方向に取り囲まれている。いくつかの実施形態では、非伸縮性ワイヤ732は、参照アーム導波路706及び試料アーム導波路708に平行に又は実質的に平行に延びている。
【0040】
要するに、本明細書に記載されるOCT撮像システム及びOCTファイバアセンブリは、有利には、クラッディングを使用して参照ファイバ及び試料ファイバを機械的/物理的に一緒に結合することにより、参照ファイバ及び試料ファイバの非対称な伸張又はシフトを防止する。その結果、どちらかのファイバが伸張するか又は移動する場合、両方のファイバが一緒に伸張するか又は移動し、OCT校正は有効なまま維持される。別の言い方をすれば、結果として得られる再構成されたOCT画像には、ファイバ経路長の違いに起因するシフトが生じない。
【0041】
本明細書で使用する場合、単数形「1つの(a)」、「1つの(an)」、及び「前記(the)」は、文脈が別途明確に示さない限り、複数形も含むことが意図され得る。用語「備える、含む(comprises)」及び/又は「備える、含む(comprising)」、又は「含む(includes)」及び/又は「含む(including)」は、本明細書で使用する場合、述べられた特徴、領域、ステップ要素及び/又は構成要素の存在を特定するが、1つ以上の他の特徴、領域、整数、ステップ、操作、要素、構成要素、及び/又はそれらの群の存在又は追加を妨げないことが更に理解されよう。
【0042】
更には、本明細書で使用する場合、単数で引用され、「1つの(a)」又は「1つの(an)」という単語を伴って続く要素又は操作は、除外が明示的に記載されない限り、複数の要素又は操作を除外しないと理解されるべきである。更には、本開示の「1つの手法」又は「1つの実施形態」への言及は、列挙された特徴も組み込んでいる追加の手法の存在を除外すると解釈されることを意図していない。
【0043】
なお更に、「下に(beneath)」、「下方(below)」、「下(lower)」、「中央(central)」、「上方(above)」、「上部(upper)」、「上(over)」などの空間的に相対的な用語は、図に示すように、ある要素と別の要素との関係を簡単に説明するために本明細書で使用され得る。空間的に相対的な用語は、図に示される向きに加えて、使用中又は操作中に装置の異なる向きを包含し得ることが理解されるであろう。
【0044】
本明細書では特定の実施形態を図示し説明してきたが、同じ目的を達成するために企図された任意の構成を、示された特定の実施形態の代わりに使用できることを理解されたい。本開示は、様々な実施形態の任意の及び全ての適合形態又は変形形態を網羅することを意図している。上記の説明は例示的な形でなされたものであり、限定的なものではないことを理解されたい。上記の実施形態の組み合わせ、及び本明細書に具体的に記載されていない他の実施形態が、上記の明細書を検討することで当業者には明らかであろう。したがって、様々な実施形態の範囲は、上記の組成物、構造、及び方法が使用される他の任意の用途を含む。
【0045】
主題は、構造的特徴及び/又は方法論的行為に特有の言語で記載されているが、添付の特許請求の範囲において規定された主題は、必ずしも上述した特定の特徴又は行為に限定されないことを理解されたい。むしろ、上述した特定の特徴及び行為は、特許請求の範囲を実現する例示的な形態として開示される。
【手続補正書】
【提出日】2024-03-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0045】
主題は、構造的特徴及び/又は方法論的行為に特有の言語で記載されているが、添付の特許請求の範囲において規定された主題は、必ずしも上述した特定の特徴又は行為に限定されないことを理解されたい。むしろ、上述した特定の特徴及び行為は、特許請求の範囲を実現する例示的な形態として開示される。
態様(1)は、OCT光ビームを射出するように動作可能なOCT光源と、
前記OCT光ビームを、試料アーム導波路に伝送される試料ビーム、及び参照アーム導波路に伝送される参照ビームに分配するように動作可能なビームスプリッタと、
を備える、光干渉断層(OCT)撮像システムであって、
前記試料アーム導波路及び前記参照アーム導波路は、クラッディング内で一緒に結合され、前記クラッディングは、前記試料アーム導波路と前記参照アーム導波路の互いに対する軸方向の移動を低減させることにより、生成されたOCT画像の校正を改善する、光干渉断層(OCT)撮像システムである。
態様(2)において、前記試料ビームをターゲットへと誘導し、戻された試料ビームを前記ターゲットから受け取るように動作可能なプローブを更に備える。
態様(3)において、撮像検出器によって検出された干渉ビームから前記OCT画像を生成するように動作可能な撮像プロセッサを更に備える。
態様(4)において、前記ビームスプリッタは、前記戻された試料ビームと、戻された参照ビームとから前記干渉ビームを生成するように動作可能である。
態様(5)において、前記参照アーム導波路は前記クラッディングによって取り囲まれた第1のコアを備え、前記試料アーム導波路は前記クラッディングによって取り囲まれた第2のコアを備える。
態様(6)において、前記クラッディングを覆って配置されたバッファを更に備える。
態様(7)において、前記バッファを覆って配置された中空ジャケットを更に備える。
態様(8)において、前記参照アーム導波路は、クラッディング第1セクションによって取り囲まれた第1のコアを備え、前記クラッディング第1セクションは前記第1のコアを覆って同心円状に配置され、前記試料アーム導波路は、クラッディング第2セクションによって取り囲まれた第2のコアを備え、前記クラッディング第2セクションは前記第2のコアを覆って同心円状に配置されている。
態様(9)において、前記バッファは、前記クラッディング第1セクション及び前記クラッディング第2セクションを覆って配置される。
態様(10)において、前記参照アーム導波路及び前記試料アーム導波路に沿って実質的に平行に延びる非伸縮性ワイヤを更に備える。
態様(11)は、試料ビームを受け取る試料アーム導波路と、
参照ビームを受け取る参照アーム導波路と、
前記試料アーム導波路と前記参照アーム導波路とを一緒に結合するクラッディングであって、前記試料アーム導波路と前記参照アーム導波路の互いに対する軸方向の移動を低減させることにより、生成されたOCT画像の校正を改善する、クラッディングと、を備える、光干渉断層(OCT)ファイバアセンブリである。
態様(12)において、前記参照アーム導波路は前記クラッディングによって取り囲まれた第1のコアを備え、前記試料アーム導波路は前記クラッディングによって取り囲まれた第2のコアを備える。
態様(13)において、前記クラッディングを覆って同心円状にバッファが配置される。
態様(14)において、前記参照アーム導波路及び前記試料アーム導波路はガラスであり、前記バッファはポリマーである。
態様(15)において、前記クラッディングを覆って配置された中空ジャケットを更に備える。
態様(16)において、前記参照アーム導波路は、クラッディング第1セクションによって取り囲まれた第1のコアを備え、前記クラッディング第1セクションは前記第1のコアを覆って同心円状に配置され、前記試料アーム導波路は、クラッディング第2セクションによって取り囲まれた第2のコアを備え、前記クラッディング第2セクションは前記第2のコアを覆って同心円状に配置されている。
態様(17)において、前記クラッディングは、前記第1のコア及び前記第2のコアの両方の外面に整合する。
態様(18)において、OCT光ビームを射出するように動作可能なOCT光源と、
前記OCT光ビームを、試料アーム導波路に伝達される試料ビーム、及び参照アーム導波路に伝達される参照ビームに分配するように動作可能なビームスプリッタと、
前記試料アーム導波路と前記参照アーム導波路とを一緒に結合するクラッディングであって、前記試料アーム導波路と前記参照アーム導波路を覆ってコンフォーマルに配置され、前記試料アーム導波路と前記参照アーム導波路の互いに対する軸方向の移動を低減させることにより、生成されたOCT画像の校正を改善する、クラッディングと、
を備える、光干渉断層(OCT)撮像システムである。
態様(19)において、前記参照アーム導波路は前記クラッディングによって取り囲まれた第1のコアを備え、前記試料アーム導波路は前記クラッディングによって取り囲まれた第2のコアを備える。
態様(20)において、前記参照アーム導波路は、クラッディング第1セクションによって取り囲まれた第1のコアを備え、前記クラッディング第1セクションは前記第1のコアを覆って同心円状に配置され、前記試料アーム導波路は、前記第1のコアから分離された第2のコアを備え、前記第2のコアは、前記第2のコアを覆って同心円状に配置されたクラッディング第2セクションによって取り囲まれている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
OCT光ビームを射出するように動作可能なOCT光源と、
前記OCT光ビームを、試料アーム導波路に伝送される試料ビーム、及び参照アーム導波路に伝送される参照ビームに分配するように動作可能なビームスプリッタと、
前記参照アーム導波路及び前記試料アーム導波路を覆って配置されたバッファと、
を備える、光干渉断層(OCT)撮像システムであって、
前記バッファは、前記試料アーム導波路と前記参照アーム導波路の互いに対する軸方向の移動を低減させることにより、生成されたOCT画像の校正を改善する、光干渉断層(OCT)撮像システム。
【請求項2】
前記参照アーム導波路は、クラッディング第1セクションによって取り囲まれた第1のコアを備え、前記クラッディング第1セクションは前記第1のコアを覆って同心円状に配置され、前記試料アーム導波路は、クラッディング第2セクションによって取り囲まれた第2のコアを備え、前記クラッディング第2セクションは前記第2のコアを覆って同心円状に配置されている、請求項1に記載のOCT撮像システム。
【請求項3】
前記参照アーム導波路及び前記試料アーム導波路は、前記参照アーム導波路及び前記試料アーム導波路に実質的に等価な物理的伸張、及び又は、圧縮が存在するように、前記バッファ内で撚られる、請求項1に記載のOCT撮像システム。
【請求項4】
前記試料ビームをターゲットへと誘導し、戻された試料ビームを前記ターゲットから受け取るように動作可能なプローブを更に備える、請求項1に記載のOCT撮像システム。
【請求項5】
撮像検出器によって検出された干渉ビームから前記OCT画像を生成するように動作可能な撮像プロセッサを更に備える、請求項4に記載のOCT撮像システム。
【請求項6】
前記ビームスプリッタは、戻された試料ビームと、戻された参照ビームとから干渉ビームを生成するように動作可能である、請求項1に記載のOCT撮像システム。
【請求項7】
前記バッファを覆って配置された中空ジャケットを更に備える、請求項1に記載のOCT撮像システム。
【請求項8】
前記参照アーム導波路及び前記試料アーム導波路に沿って実質的に平行に延びる非伸縮性ワイヤを更に備える、請求項1に記載のOCT撮像システム。
【外国語明細書】