(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024069267
(43)【公開日】2024-05-21
(54)【発明の名称】プレイヤード
(51)【国際特許分類】
A47D 13/06 20060101AFI20240514BHJP
【FI】
A47D13/06
【審査請求】有
【請求項の数】32
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024028759
(22)【出願日】2024-02-28
(62)【分割の表示】P 2019165459の分割
【原出願日】2019-09-11
(31)【優先権主張番号】62/729,721
(32)【優先日】2018-09-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】517447828
【氏名又は名称】ワンダーランド スウィツァランド アーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】アンドリュー・ジェー・テイラー
(72)【発明者】
【氏名】ダニエル・エー・サック
(72)【発明者】
【氏名】パトリック・ジェー・ジー・バウワーズ
(72)【発明者】
【氏名】カーティス・エム・ハーテンスティーン
(57)【要約】
【課題】フレーム構造体を多段階的に折畳可能とすることによって複数の可搬形態を有するプレイヤードを提供すること。
【解決手段】内部空間を画成する折畳可能なフレーム構造体を備えるプレイヤードであって、フレーム構造体が、環状の上側フレーム体と、上側フレーム体から下方に延在してフレーム構造体を自立させ、上側フレーム体に対して脚回動軸回りに回動可能に連結された複数の脚フレーム体と、を備え、上側フレーム体が、少なくとも2つのフレーム部分と、隣接する2つのフレーム部分を互いに対して上フレーム回動軸回りに回動可能に接続する回動接続体と、を有する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部空間を画成する折畳可能なフレーム構造体を備えるプレイヤードであって、
前記フレーム構造体が、
上側フレーム体と、
前記上側フレーム体から下方に延在して当該フレーム構造体を自立させ、前記上側フレーム体に対して回動可能に接続された複数の脚フレーム体と、
を備え、
前記上側フレーム体が、
互いに隣接する第1フレーム部分及び第2フレーム部分を含む少なくとも2つのフレーム部分であって、前記第1フレーム部分が、当該第1フレーム部分自体に折り重ね可能である、少なくとも2つのフレーム部分と、
前記第1及び第2フレーム部分を互いに接続する回動接続体であって、それにより、前記第1及び第2フレーム部分が、上フレーム回動軸回りに回動する、回動接続体と、
を有し、
前記回動接続体が、
前記第1フレーム部分に取り付けられた第1取付部材と、
前記第2フレーム部分に取り付けられた第2取付部材であって、前記第2取付部材が、前記第1取付部材に連結され、それにより、前記上フレーム回動軸回りに回動し、当該第2取付部材が、脚フレーム取付部分を有し、前記脚フレーム取付部分が、前記第2フレーム部分の下方に延在し、前記脚フレーム体のうちの1つに対して脚回動軸回りに回動可能に接続されている、第2取付部材と、
を備えることを特徴とするプレイヤード。
【請求項2】
前記第1取付部材が、前記第1フレーム部分を折り畳むまたは折畳解除すると、前記第2取付部材及び前記第2取付部材に連結された前記脚フレーム体に対して前記第1フレーム部分と共に移動可能であることを特徴とする請求項1に記載のプレイヤード。
【請求項3】
前記上フレーム回動軸が、当該プレイヤードが床面に立つとほぼ垂直に延在することを特徴とする請求項1または2に記載のプレイヤード。
【請求項4】
前記脚フレーム取付部分が、互いに離間する2つの取付プレートを有し、
前記脚取付部分が、前記脚フレームのうち2つの前記取付プレート間に配設されている端部に回動可能に接続されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のプレイヤード。
【請求項5】
前記第2取付部材が、前記第2フレーム部分の端部が取り付けられるフレーム取付部分を有し、2つの前記取付プレートが、前記フレーム取付部分から下方に延在することを特徴とする請求項4に記載のプレイヤード。
【請求項6】
前記第1取付部材が、前記上側フレーム体の角部を少なくとも部分的に画成する曲部を有することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のプレイヤード。
【請求項7】
前記第2取付部材には、取付凹部が設けられており、
前記第2取付部材が、前記第1取付部材のうち前記取付凹部に受けられる端部に回動可能に接続されていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のプレイヤード。
【請求項8】
前記第2取付部材に連結されている前記脚フレーム体が、前記上側フレーム体に対して前記脚フレーム体をその展開位置で保持するように動作可能である脚ラッチ機構を備えることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載のプレイヤード。
【請求項9】
前記脚ラッチ機構が、前記脚フレーム体に設けられた第1ラッチ係合部と、前記第2取付部材に設けられた第2ラッチ係合部と、を有し、前記第2ラッチ係合部が、当該第2ラッチ係合部を前記第1ラッチ係合部に係合させることによって前記脚フレーム体が回動することを抑制することを特徴とする請求項8に記載のプレイヤード。
【請求項10】
前記脚フレーム体が、脚フレーム本体と、前記脚フレーム本体に沿ってスライド可能なラッチスライド体と、を有し、
前記ラッチスライド体には、前記第1ラッチ係合部が設けられていることを特徴とする請求項9に記載のプレイヤード。
【請求項11】
前記脚フレーム体が、脚フレーム本体と、前記脚フレーム本体に設けられてラッチ回動軸回りに回動可能なラッチ操作体と、を有し、
前記ラッチ操作体には、前記第1ラッチ係合部が設けられていることを特徴とする請求項9に記載のプレイヤード。
【請求項12】
前記ラッチ操作体が、操作部と、操作部の一端部から延在し、前記第1ラッチ係合部が設けられているラッチ部と、を有し、
前記操作部及び前記ラッチ部が、L字状をなし、
前記操作部と前記ラッチ部との連結部分には、前記ラッチ回動軸が設けられていることを特徴とする請求項11に記載のプレイヤード。
【請求項13】
前記第2ラッチ係合部が、前記第2取付部材に形成され、前記第1ラッチ係合部を案内するラッチ溝部であり、
前記ラッチ溝部が、前記ラッチ操作体が前記ラッチ回動軸回りに回動しているときに前記第1ラッチ係合部を案内する第1案内溝部と、前記第1案内溝部の一端部に連なり、前記脚フレーム体が前記脚回動軸回りに回動しているときに前記第1ラッチ係合部を案内する第2案内溝部と、を有することを特徴とする請求項11に記載のプレイヤード。
【請求項14】
前記脚ラッチ機構が、前記脚フレーム体の脚フレーム本体に対して第1ラッチ回動軸回りに回動可能に設けられ、第1ラッチ係合部が設けられた第1ラッチ体と、前記第2取付部材に対して第2ラッチ回動軸回りに回動可能に設けられ、前記第1ラッチ係合部と係合することによって前記脚フレーム体の回動を規制する第2ラッチ係合部が設けられた第2ラッチ体と、を有し、
前記第1ラッチ体と前記第2ラッチ体とが、第3ラッチ回動軸回りに互いに回動可能に連結されていることを特徴とする請求項8に記載のプレイヤード。
【請求項15】
前記脚ラッチ機構が、前記第1ラッチ係合部を前記第2ラッチ係合部との係合状態に付勢する付勢部材を有することを特徴とする請求項9から14のいずれか1項に記載のプレイヤード。
【請求項16】
前記第2フレーム部分が、前記上側フレーム体の折畳解除可能側を画成することを特徴とする請求項1から15のいずれか1項に記載のプレイヤード。
【請求項17】
前記第1フレーム部分には、折畳機構が設けられており、
前記折畳機構が、前記第1フレーム部分を折り畳み可能とし、伸長構成で前記フレーム部分をロック可能であることを特徴とする請求項1から16のいずれか1項に記載のプレイヤード。
【請求項18】
前記折畳機構が、前記第1フレーム部分が前記上側フレーム体の内側へ折り畳むことを可能とすることを特徴とする請求項17に記載のプレイヤード。
【請求項19】
当該プレイヤードが床面に立つと、前記第2フレーム部分が、前記第1フレーム部分よりも高く延在することを特徴とする請求項1から18のいずれか1項に記載のプレイヤード。
【請求項20】
内部空間を画成する折畳可能なフレーム構造体を備えるプレイヤードであって、
前記フレーム構造体が、
上側フレーム体と、
前記上側フレーム体に対して回動可能に接続された脚フレーム体と、
を備え、
前記脚フレーム体が、
互いに隣接て配設された第1フレーム部分及び第2フレーム部分であって、前記第1フレーム部分が、当該第1フレーム部分自体に折り重ね可能であり、前記第2フレーム部分が、上側フレーム管体を有する、第1フレーム部分及び第2フレーム部分と、
前記第1及び第2フレーム部分を互いに接続する回動接続体であって、それにより、前記第1及び第2フレーム部分が、互いに対して回動可能である、回動接続体と、
を有し、
前記回動接続体が、
前記第1フレーム部分に取り付けられた第1取付部材と、
前記第2フレーム部分の前記上側フレーム管体に取り付けられた第2取付部材であって、当該第2取付部材が、前記第1取付部材に回動可能に連結されており、当該第2取付部材が、脚フレーム取付部分を有し、前記脚フレーム取付部分が、前記第2フレーム部分の前記上側フレーム管体の下方に延在し、前記脚フレーム体に回動可能に接続されている、第2取付部材と、
を備え、
前記脚フレーム取付部分が、
互いに間隔をあけており、前記第2フレーム部分の前記上側フレーム管体の下方に空洞を少なくとも部分的に区切る2つの取付プレートであって、前記脚フレーム体の端部が、前記脚フレーム体が前記第2取付部材に対して回転する際に、2つの前記取付プレート間にある前記空洞の内側で移動可能である、2つの取付プレートを有することを特徴とするプレイヤード。
【請求項21】
前記第2取付部材が、前記第2フレーム部分の前記上側フレーム管体の端部が取り付けられるフレーム取付部分を有し、
2つの前記取付プレートが、前記フレーム取付部分から下方に延在していることを特徴とする請求項20に記載のプレイヤード。
【請求項22】
前記第2取付部材が、前記第1取付部材に回動可能に連結されており、それにより、上フレーム回動軸回りに回動し、
前記上フレーム回動軸が、当該プレイヤードが床面に立つと、ほぼ垂直に延在することを特徴とする請求項20または21に記載のプレイヤード。
【請求項23】
前記第1フレーム部分が、2つのフレーム管体と、2つの前記フレーム管体の端部を接続する折畳機構と、を有し、
前記折畳機構が、
筐体と、
2つの前記フレーム管体に各別に取り付けられ、前記筐体に回動可能に接続された2つの管体取付部材と、
前記筐体及び2つの前記管体取付け部材に対して移動可能なラッチ部材であって、当該ラッチ部材が、前記第1フレーム部分を折畳解除状態にロックするために2つの前記管体取付部材の移動を阻止するように動作可能であることを特徴とする請求項20から22のいずれか1項に記載のプレイヤード。
【請求項24】
前記ラッチ部材が、当該プレイヤードが床面に立つと垂直方向に移動可能であることを特徴とする請求項23に記載のプレイヤード。
【請求項25】
2つの前記管体取付部材が、2つの折畳回動軸回りに回動可能に前記筐体に各別に接続されていることを特徴とする請求項23または24に記載のプレイヤード。
【請求項26】
前記ラッチ部材が、2つの前記折畳回動軸間の間隙に配設されたラッチ部を有し、
2つの前記管体取付部材が、2つのラッチ突部を各別に有し、
前記ラッチ部が、前記第1フレーム部分を前記折畳解除状態でロックするために2つの前記ラッチ突起に係合されていることを特徴とする請求項25に記載のプレイヤード。
【請求項27】
前記第1取付部材が、前記上側フレーム体の角部を少なくとも部分的に画成する曲部を有することを特徴とする請求項20から26のいずれか1項に記載のプレイヤード。
【請求項28】
内部空間を画成する折畳可能なフレーム構造体を備えるプレイヤードであって、
前記フレーム構造体が、
上側フレーム体と、
前記上側フレーム体に回動可能に接続された複数の脚フレーム体と、
を備え、
前記上側フレームが、回動接続体を介して互いに隣接して接続された第1フレーム部分及び第2フレーム部分を有し、
前記第1フレーム部分が、当該第1フレーム部分自体に折り重ね可能であり、
2つのフレーム管体と、
2つの前記フレーム管体の端部を接続する折畳機構と、
を有し、
前記折畳機構が、
筐体と、
2つの前記フレーム管体に各別に取り付けられた2つの管体取付部材であって、2つの当該管体取付部材が、前記筐体に対して2つの折畳回動軸回りに回動可能に各別に接続されており、2つのラッチ突部を各別に有し、2つの前記折畳回動軸が、当該プレイヤードが床面に立つとほぼ垂直に延在する、2つの管体取付部材と、
前記筐体及び2つの前記管体取付け部材に対して移動可能なラッチ部材であって、当該ラッチ部材が、2つの前記折畳回動軸間の間隙に配設されたラッチ部を有し、当該ラッチ部材が、前記ラッチ部を2つの前記ラッチ突部と係合させるまたは2つの前記ラッチ突部から係合解除させるように移動可能である、ラッチ部材と、
を有し、
前記第1フレーム部分が、前記ラッチ部が2つの前記ラッチ突部と係合されていると、折畳解除状態でロックされており、
前記第1フレーム部分が、前記ラッチ部が2つの前記ラッチ突部から係合解除されると、前記折畳解除状態と折畳状態との間で移動可能であることを特徴とするプレイヤード。
【請求項29】
前記ラッチ部材が、当該プレイヤードが床面に立つと、垂直方向に移動可能であることを特徴とする請求項28に記載のプレイヤード。
【請求項30】
2つの前記ラッチ突部が、前記ラッチ部が2つの前記ラッチ突部から係合解除される間に、2つの前記折畳回動軸間の前記間隙を横断するように回転可能であることを特徴とする請求項28または29に記載のプレイヤード。
【請求項31】
前記回動接続体が、
前記第1フレーム部分に取り付けられた第1取付部材と、
前記第2フレーム部分に取り付けられた第2取付部材であって、当該第2取付部材が、前記第1取付部材に回動可能に連結されており、当該第2取付部材が、脚フレーム取付部分を有し、前記脚フレーム取付部分が、前記第2フレーム部分の前記上側フレーム管体の下方に延在し、前記脚フレーム体のうちの1つの端部に回動可能に接続されている、第2取付部材と、
を備えることを特徴とする請求項28から30のいずれか1項に記載のプレイヤード。
【請求項32】
前記脚フレーム部分が、互いに間隔をあけており、前記第2フレーム部分の前記上側フレーム管体の下方に空洞を少なくとも部分的に区切る2つの取付プレートであって、前記脚フレーム体の端部が、前記脚フレーム体が前記第2取付部材に対して回転すると、2つの前記取付プレート間にある前記空洞の内側で移動可能である、2つの取付プレートを有することを特徴とする請求項31に記載のプレイヤード。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2018年9月11日に出願した米国仮特許出願第62/729721号の優先権を主張しており、そのすべてを参考として本願に組み込む。
【0002】
本発明は、プレイヤードに関する。
【背景技術】
【0003】
プレイヤードは、子供が寝たり遊んだりするための安全な環境を含み、提供するように使用される。典型的には、プレイヤードは、折り畳み式であり、収容または運搬が可能である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このようなプレイヤードにおいても、フレーム構造体を多段階的に折り畳むことによって複数の可搬形態を持たせることにより、利便性を向上させることに対する要望があった。
【0005】
そこで、本発明は、フレーム構造体を多段階的に折畳可能とすることによって複数の可搬形態を有するプレイヤードを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記課題を解決するために以下のような手段を採用した。すなわち、本発明のプレイヤードは、内部空間を画成する折畳可能なフレーム構造体を備えるプレイヤードであって、前記フレーム構造体が、環状の上側フレーム体と、前記上側フレーム体から下方に延在して当該フレーム構造体を自立させ、前記上側フレーム体に対して脚回動軸回りに回動可能に連結された複数の脚フレーム体と、を備え、前記上側フレーム体が、少なくとも2つのフレーム部分と、隣接する2つの前記フレーム部分を互いに対して上フレーム回動軸回りに回動可能に接続する回動接続体と、を有することを特徴とする。
【0007】
この発明では、回動接続体を介して接続されている2つの折畳可能フレーム部分を折り畳むことにより、プレイヤードは、上側フレーム体を折り畳んだ第1折畳状態となる。そして、脚フレーム体の下端部が上側フレーム体に近接するように脚フレーム体を上側フレーム体に対して回動させると、脚フレーム体は、上側フレーム体に対して折り畳まれる。これにより、プレイヤードは、脚フレーム体を上側フレーム体に対して折り畳んだ第2折畳状態となる。
このように、プレイヤードを第1折畳状態及び第2折畳状態を有する多段階的に折り畳むことにより、プレイヤードは、複数の可搬形態を有し、プレイヤードの利便性を向上させることができる。
【0008】
また、本発明のプレイヤードでは、前記脚フレーム体が、当該脚フレーム体を前記上側フレーム体に対する展開位置で保持する脚ラッチ機構を有してもよい。
この発明では、脚ラッチ機構によって脚フレーム体の上側フレームに対する展開構造が安定して維持できる。
【0009】
また、本発明のプレイヤードでは、前記脚ラッチ機構が、前記脚フレーム体に設けられた第1ラッチ係合部と、前記上側フレーム体に設けられ、前記第1ラッチ係合部と係合することによって前記脚フレーム体の回動を規制する第2ラッチ係合部と、を有してもよい。
この発明では、第1ラッチ係合部と第2ラッチ係合部とが係合することにより、脚フレーム体の上側フレームに対する展開状態が安定して維持できる。
【0010】
また、本発明のプレイヤードでは、前記脚フレーム体が、脚フレーム本体と、当該脚フレーム本体に沿ってスライド可能に配設されたラッチスライド体と、を有し、前記ラッチスライド体には、前記第2ラッチ係合部が設けられてもよい。
この発明では、ラッチスライド体を脚フレーム本体に対してスライドさせることにより、第1ラッチ係合部と第2ラッチ係合部とを係合、係合解除する。
【0011】
また、本発明のプレイヤードでは、前記脚フレーム体が、脚フレーム本体と、前記脚フレーム本体に対してラッチ回動軸回りで回動可能に設けられたラッチ操作体と、を有し、前記ラッチ操作体には、前記第1ラッチ係合部が設けられてもよい。
この発明では、ラッチ操作体を脚フレーム本体に対してラッチ回動軸回りに回動させることにより、第1ラッチ係合部と第2ラッチ係合部とを係合、係合解除する。
【0012】
また、本発明のプレイヤードでは、前記ラッチ操作体が、操作部と、操作部の一端部から延在し、前記第1ラッチ係合部が設けられているラッチ部と、を有し、前記操作部及び前記ラッチ部が、L字状をなし、前記操作部と前記ラッチ部との連結部分には、前記ラッチ回動軸が設けられてもよい。
この発明では、操作部を操作することによって第1ラッチ係合部を第2ラッチ係合部に対して係合、係合解除する。
【0013】
また、本発明のプレイヤードでは、前記第2ラッチ係合部が、前記上側フレーム体に形成され、前記第1ラッチ係合部を案内するラッチ溝部であり、前記ラッチ溝部が、前記ラッチ操作体が前記ラッチ回動軸回りに回動しているときに前記第1ラッチ係合部を案内する第1案内溝部と、前記第1案内溝部の一端部に連なり、前記脚フレーム体が前記脚回動軸回りに回動しているときに前記第1ラッチ係合部を案内する第2案内溝部と、を有してもよい。
この発明では、第1ラッチ係合部が第1案内溝部にあるときに脚フレーム体の上側フレーム体に対する回動が規制され、第1ラッチ係合部が第2案内溝部にあるときに脚フレーム体の上側フレーム体に対する回動が可能となる。
【0014】
また、本発明のプレイヤードでは、前記脚ラッチ機構が、前記脚フレーム体の脚フレーム本体に対して第1ラッチ回動軸回りに回動可能に設けられ、第1ラッチ係合部が設けられた第1ラッチ体と、前記上側フレーム体に対して第2ラッチ回動軸回りに回動可能に設けられ、前記第1ラッチ係合部と係合することによって前記脚フレーム体の回動を規制する第2ラッチ係合部が設けられた第2ラッチ体と、を有し、前記第1ラッチ体と前記第2ラッチ体とが、第3ラッチ回動軸回りに互いに回動可能に連結されてもよい。
この発明では、第1ラッチ体を第1ラッチ回動軸回りに回動させると第2ラッチ体も第1ラッチ体の回動に伴って第2ラッチ回動軸回りに回動して第1ラッチ係合部と第2ラッチ係合部とが係合、係合解除する。
【0015】
また、本発明のプレイヤードでは、前記脚ラッチ機構が、前記第1ラッチ係合部を前記第2ラッチ係合部との係合状態に付勢する付勢部材を有してもよい。
この発明では、付勢部材によって第1ラッチ係合部と第2ラッチ係合部との係合状態が維持されるので、脚フレーム体の上側フレームに対する展開状態がより安定して維持できる。
【0016】
前記フレーム部分の少なくとも1つが、当該フレーム部分を折畳可能とし、当該フレーム部分の伸長状態でロック可能な折畳機構が設けられている折畳可能フレーム部分とされてもよい。
この発明では、折畳機構を用いて伸長状態にある折畳可能フレーム部分を折り畳むことにより、上側フレーム体をよりコンパクトに折り畳むことができる。
【0017】
また、本発明のプレイヤードでは、前記折畳機構が、前記折畳可能フレーム部分を前記上側フレーム体の内側に折り畳むことを可能としてもよい。
この発明では、折畳可能フレーム部分を内側に折り畳むことにより、折り畳んだプレイヤードをより小型化することができる。
【0018】
また、本発明のプレイヤードでは、前記上側フレーム体が、上面視で矩形環状をなしており、前記上側フレーム体が、4つの前記フレーム部分と、4つの回動接続体と、を有し、4つの前記フレーム部分のうち対向する2つが、前記折畳可能フレーム部分であり、前記脚フレーム体が、前記上側フレーム体の各隅部から下方に延在してもよい。
この発明では、上面視で矩形環状をなす上側フレーム体のうちの対向する2つのフレーム部分を折畳機構を用いて折り畳むことにより、上側フレーム体をコンパクトに折り畳むことができる。
【0019】
また、本発明のプレイヤードでは、前記上側フレーム体が、上面視で長方形環状をなしており、4つの前記フレーム部分のうち前記上側フレーム体の長辺を形成する2つの前記フレーム部分が、前記折畳可能フレーム部分であり、前記脚フレーム体が、4つの前記フレーム部分のうち前記上側フレーム体の短辺を形成する2つの前記フレーム部分に接続されてもよい。
この発明では、上面視で長方形環状をなす上側フレーム体の長辺を折畳可能フレーム部分で形成することにより、上側フレーム体をコンパクトに折り畳むことができる。
【0020】
また、本発明のプレイヤードでは、前記折畳機構が、前記折畳可能フレーム部分の中間部分に設けられていてもよい。
この発明では、折り畳んだ折畳可能フレーム部分の長さが展開時の折畳可能フレームの長さのほぼ半分となるので、折畳可能フレーム部分をよりコンパクトに折り畳むことができる。
【0021】
また、本発明のプレイヤードでは、前記折畳機構が設けられた前記フレーム部分を折り畳んだ際に自立してもよい。
この発明では、折畳可能フレーム部分を折り畳んだ後も、すなわち第1折畳状態において、プレイヤードが自立するので、折り畳んだプレイヤードの保管が容易になるなど、利便性が向上する。
【0022】
また、本発明のプレイヤードでは、前記折畳可能フレーム部分に隣接する前記フレーム部分が、折り畳んだ前記折畳可能フレーム部分が通ることを可能とするように湾曲していてもよい。
この発明では、折り畳んだ折畳可能フレーム部分をこの折畳可能フレーム部分に隣接するフレーム部分の湾曲部分の上または下に通すことにより、上側フレーム体をよりコンパクトに折り畳むことができる。
【0023】
また、本発明のプレイヤードでは、前記脚フレーム体のうちの少なくとも1つの自由端部が、車輪を有してもよい。
この発明では、プレイヤードの搬送性が向上する。
【発明の効果】
【0024】
この発明にかかるプレイヤードによれば、プレイヤードを第1折畳状態及び第2折畳状態に多段階的に折り畳むことにより、プレイヤードは、複数の可搬形態を有し、プレイヤードの利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】本発明の第1実施形態にかかるプレイヤードを示す斜視図である。
【
図5】
図4の折畳機構の動作を説明する斜視図である。
【
図6】同じく、
図4の折畳機構の動作を説明する斜視図である。
【
図8】
図7の脚フレーム体及び第2取付部材を示す斜視図である。
【
図9】
図2のフレーム構造体の第1折畳状態を示す上面図である。
【
図10】
図2のフレーム構造体の第2折畳状態を示す側面図である。
【
図11】本発明の第2実施形態にかかるプレイヤードの脚フレーム体及び第2取付部材を示す側面図である。
【
図12】本発明の第3実施形態にかかるプレイヤードの脚フレーム体及び第2取付部材を示す部分断面図である。
【
図13】本発明の第4実施形態にかかるプレイヤードの脚フレーム体及び第2取付部材を示す部分断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
[第1実施形態]
以下、本発明にかかるプレイヤードの第1実施形態を、図面に基づいて説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能とするために縮尺を適宜変更している。
本実施形態にかかるプレイヤード1は、例えば子供が寝たり遊んだりするための内部空間を画成し、
図1に示すように、フレーム構造体2と、フレーム構造体2に取り付けられた長方形筒状の織物構造体3と、を備える。ここで、
図1において、矢印A方向を前後方向、前後方向に垂直な矢印B方向を左右方向、矢印A及び矢印B方向に垂直な方向を上下方向と称する。
【0027】
フレーム構造体2は、
図1から
図3に示すように、上面視で長方形環状をなす上側フレーム体5と、上側フレーム体5の各隅部から下方に延在し、フレーム構造体2を自立させる4本の脚フレーム体6と、を備える。
上側フレーム体5は、左右方向で互いにほぼ平行に延在する2本の折畳可能フレーム部分(フレーム部分)11と、前後方向で互いにほぼ平行に延在する2本の連続フレーム部分(フレーム部分)12と、これら折畳可能フレーム部分11と連続フレーム部分12とを接続する回動接続体13と、を備える。
【0028】
折畳可能フレーム部分11は、
図2及び
図3に示すように、ほぼ水平方向に延在する2本の上側フレーム管体21と、2本の上側フレーム管体21の端部を接続する折畳機構22と、を有する。
上側フレーム管体21は、中空の管体であり、一端が回動接続体13に接続され、他端が折畳機構22に接続されている。
【0029】
折畳機構22は、
図4から
図6に示すように、上側フレーム管体21が取り付けられる2つの管体取付部材31と、管体取付部材31に対して上下移動可能であり、管体取付部材31の動作を規制するラッチ部材32と、外側筐体33と、内側筐体34と、を有する。
管体取付部材31は、ラッチ部材32、外側筐体33及び内側筐体34に対して折畳回動軸A1回りに回動可能な回動部41と、回動部41から左右方向外側に突出し、内側に上側フレーム管体21が取り付けられる取付管部42と、回動部41から左右方向内側に突出する第1ラッチ突起部43と、を有する。
回動部41は、ほぼ円柱状に形成されており、回動部41の上端部には、上方に向けて突出する第1回動突起部41Aが形成されている。一方、回動部41の下端部は、楕円状の横断面を有しており、第1カム面41Bを形成している。
【0030】
ラッチ部材32は、下方向に延在するラッチ本体部51と、ラッチ本体部51の上端部においてラッチ本体部51から前後方向内側に突出する一対の第2ラッチ突起部52と、を備える。
一対の第2ラッチ突起部52は、左右方向に間隔をあけて設けられている。第2ラッチ突起部52は、第1ラッチ突起部43の前後方向内側に配置され、第1ラッチ突起部43に対して前後方向内側から当接している。これにより、第2ラッチ突起部52は、第1ラッチ突起部43が折畳回動軸A1回りにおいて前後方向内側に回動することを規制する。
ラッチ部材32の下端部は、外側筐体33に形成された後述するスロット部62Aから外側筐体33の外方に突出している。
なお、ラッチ部材32は、バネ(図示略)によって下方に付勢されている。
【0031】
外側筐体33は、下板部61と、下板部61の前端縁に連設され、上下方向に延在する外側板部62と、下板部61から上方に突出し、一対の第2ラッチ突起部52間に配設される支持突起部63と、を有する。
下板部61は、上面視で長円状をなしており、左右方向の両端部上には、回動部41が載置されている。また、下板部61の左右方向の中央部には、左右方向の両端部よりも上方に突出するカム隆起部64が設けられている。カム隆起部64の左右方向外側面は、第2カム面64Aを形成しており、この第2カム面64Aには、回動部41の第1カム面41Bが当接している。
【0032】
外側板部62は、第2ラッチ突起部52と共に折畳回動軸A1回りでの第1ラッチ突起部43の回動を規制する。外側板部62の上側部分における左右両側部は、左右方向内側に向けて窪んでおり、管体取付部材31の折畳回動軸A1回りにおける回動を阻害しない。外側板部62の下側部分は、外側板部62の上側部分よりも左右方向の幅が大きくなっており、下方に向かうにしたがって漸次前後方向内側に向かうように湾曲している。また、外側板部62の下側部分には、ラッチ部材32の下端部が挿通されるスロット部62Aが形成されている。
【0033】
内側筐体34は、左右方向から見てC字状をなしており、頂板部71と、内側板部72と、底板部73と、を有する。頂板部71は、回動部41及びラッチ部材32を上方から覆っており、頂板部71には、回動部41の第1回動突起部41Aが挿入される第1回動孔部71Aが形成されている。内側板部72は、回動部41及び第2ラッチ突起部52を前後方向内側から覆っている。底板部73は、外側筐体33の下板部61の下方に配設されており、頂板部71と共に管体取付部材31及び外側筐体33を上下方向で挟み込む。
【0034】
連続フレーム部分12は、
図2に示すように、左右方向の内側に向かうにしたがって漸次上方に向かうように湾曲している。そして、連続フレーム部分12の両端部は、回動接続体13に取り付けられている。
【0035】
回動接続体13は、
図2、
図3、
図7及び
図8に示すように、上面視でL字状をなしており、第1取付部材81と、第1取付部材81に対して上フレーム回動軸A3回りに回動可能に連結された第2取付部材82と、を備える。
第1取付部材81には、上側フレーム管体21の端部が取り付けられている。また、第1取付部材81は、上面視で前後方向外側に向かうにしたがって左右方向の内側に向かうように湾曲しており、第1取付部材81の上下方向の幅は、前後方向外側に向かうにしたがって漸次狭くなっている。
【0036】
第2取付部材82は、
図7及び
図8に示すように、連続フレーム部分12の端部が取り付けられる連続フレーム取付部91と、連続フレーム取付部91から下方に連設され、脚フレーム体6を脚回動軸A2回りに回動可能に連結する脚フレーム取付部92と、を有する。
連続フレーム取付部91の前後方向外側の端部には、第1取付部材81の左右方向外側の端部を受ける取付凹所91Aが形成されており、この取付凹所91Aに第1取付部材81の上記端部を取り付けることにより、第1取付部材81及び第2取付部材82は、互いに対して上フレーム回動軸A3回りに回動可能に連結される。
脚フレーム取付部92は、左右方向に間隔をあけた一対の取付板部93を有しており、この取付板部93には、脚フレーム体6を脚回動軸A2回りに回動可能に取り付けるための脚回動孔部93Aが形成されている。また、取付板部93の内面には、ラッチ凹所(第2ラッチ係合部)93Bが形成されている。さらに、取付板部93の下端縁及び左右方向外側縁は、円弧状をなしている。
【0037】
脚フレーム体6は、脚フレーム管体(脚フレーム本体)101と、脚フレーム管体101の上端部に装着された脚ラッチ筒部(ラッチスライド体)102と、脚フレーム管体101の下端部に装着された脚キャップ103と、を備える。4本の脚フレーム体6のうち
図3において右側に配設されている2本の脚フレーム体6には、
図2及び
図3に示すように、脚キャップ103に替えて車輪104が取り付けられている。
【0038】
脚ラッチ筒部102は、
図7及び
図8に示すように、バネ(図示略)によって上方に付勢されている。脚ラッチ筒部102は、筒状本体部111と、筒状本体部111の上端縁から外側に突出する摺動フランジ部112と、摺動フランジ部112から上方に延在する一対の脚ラッチ突起部(第1ラッチ係合部)113と、摺動フランジ部112よりも下方において筒状本体部111から外方に突出する作動突起部114と、を有する。
【0039】
摺動フランジ部112の上面は、取付板部93の下端縁及び左右方向外側縁の円弧形状に対応する円弧状曲面をなしている。
一対の脚ラッチ突起部113は、脚フレーム体6が間に配設されるように左右方向に間隔をあけて配置されている。脚ラッチ突起部113は、取付板部93の内面に形成されたラッチ凹所93Bに配置されてラッチ凹所93Bと係合しており、ラッチ凹所93Bの前後方向の両端縁に当接することによって、脚フレーム体6が回動接続体13に対して脚回動軸A2回りに回動することを規制する。
これら脚ラッチ筒部102及び取付板部93に形成されたラッチ凹所93Bによって脚ラッチ機構が形成されている。
【0040】
織物構造体3は、
図1に示すように、上下両端が開口する筒状をなしており、フレーム構造体2に対してピンと張られている。プレイヤード1の底部には、強化織物パネル121が配置されている。なお、織物構造体3は、例えば上方に開口する箱状など、他の形状をなしてもよい。
【0041】
次に、以上のような構成のプレイヤード1の使用方法を説明する。
例えばプレイヤード1を運搬したり収納したりするために、
図1に示す展開状態からプレイヤード1を折り畳む際には、折畳可能フレーム部分11の左右方向の中間部に配置されているラッチ部材32のうち外側筐体33から露出している下端部を上方に押し込む。これにより、
図5(B)に示すように、ラッチ部材32が管体取付部材31、外側筐体33及び内側筐体34に対して上方へ移動し、第2ラッチ突起部52が管体取付部材31の第1ラッチ突起部43よりも上方に移動する。これにより、第1ラッチ突起部43と第2ラッチ突起部52とラッチ係合が解除され、回動部41が折畳回動軸A1回りに回動自在になる。
【0042】
そして、一対の折畳可能フレーム部分11の左右方向の中間部が互いに接近するように、管体取付部材31を折畳回動軸A1回りに回動させる。管体取付部材31が折畳回動軸A1回りに回動するに伴って、回動接続体13の第1取付部材81は、第2取付部材82に対して上フレーム回動軸A3回りに回動する。また、回動部41が折畳回動軸A1回りに回動するに伴って、管体取付部材31における楕円状の横断面を有する回動部41の下端部と外側筐体33の下板部61にあるカム隆起部64との間には間隙が形成されるため、
図6に示すように、回動部41の下端部は、第1回動突起部41Aを起点として、左右方向内側に傾く。
【0043】
このようにして、
図9に示すように、プレイヤード1を折り畳んで第1折畳状態とする。第1折畳状態では、プレイヤード1の左右方向の幅がプレイヤード1の展開時よりも小さくなっているため、例えば部屋間の移動が容易になる。また、脚フレーム体6に車輪104が設けられていることによっても、第1折畳状態にあるプレイヤード1の運搬が容易になる。
【0044】
さらに、第1折畳状態にあるプレイヤード1において、
図8に示すように、作動突起部114を下方に押し下げ、脚ラッチ筒部102をバネ付勢力に抗して押し下げると、脚ラッチ筒部102の脚ラッチ突起部113が第2取付部材82の取付板部93に形成されているラッチ凹所93Bから離脱し、脚ラッチ突起部113とラッチ凹所93Bとのラッチ係合が解除される。そして、脚フレーム体6を脚回動軸A2回りに回動させ、脚フレーム体6を連続フレーム部分12に近接させる。脚ラッチ突起部113とラッチ凹所93Bとのラッチ係合を解除した後は摺動フランジ部112の円弧状の上面が取付板部93の対応する円弧状の縁部に接するので、脚ラッチ筒部102を下方に押し下げることを停止して脚ラッチ筒部102が上方に付勢されても、脚フレーム体6を脚回動軸A2回りにスムーズに回動させることができる。
このようにして、
図10に示すように、プレイヤード1をさらに折り畳んで第2折畳状態とする。第2折畳状態では、プレイヤード1の上下方向の幅が小さくなるため、プレイヤード1の運搬がさらに容易になる。
【0045】
一方、折り畳んだプレイヤード1を使用するために展開するためには、上述した手順と逆の手順を行えばよい。まず、第2折畳状態にあるプレイヤード1の脚フレーム体6を脚回動軸A2回りに回動させ、脚フレーム体6を展開する。脚フレーム体6を脚回動軸A2回りに回動させて脚ラッチ筒部102の脚ラッチ突起部113が取付板部93のラッチ凹所93Bと位置合わせされると、脚ラッチ筒部102が上記バネによって上方付勢されているので、脚ラッチ突起部113がラッチ凹所93Bと係合する。これにより、プレイヤード1は、第1折畳状態となる。このとき、折り畳んだ折畳可能フレーム部分11を上方に湾曲している連続フレーム部分12の下を通って延在する。
【0046】
続いて、例えば一対の連続フレーム部分12を互いに離間させることにより、上側フレーム体5を展開する。一対の連続フレーム部分12を互いに離間させると、折畳可能フレーム部分11の上側フレーム管体21は、連続フレーム部分12に対して上フレーム回動軸A3回りに回動しながら展開される。また、一対の連続フレーム部分12を互いに離間させる動作に従って、折畳可能フレーム部分11の上側フレーム管体21及び管体取付部材31は、互いに対して折畳回動軸A1回りに回動する。管体取付部材31の回動部41が折畳回動軸A1回りに回動するに伴って、回動部41の下端部にある第1カム面41Bが下板部61のカム隆起部64にある第2カム面64Aに当接し、回動部41の下端部は、第1回動突起部41Aを起点として左右方向外側に傾く。これにより、回動部41から突出する取付管部42、ひいては取付管部42に取り付けられている上側フレーム管体21は、上側へ若干回転し、上側フレーム管体21に貼り付けられている織物構造体3に張力を付与する。
【0047】
そして、上側フレーム体5を展開すると、ラッチ部材32は、上記バネによる下方付勢力によって下方に移動し、第2ラッチ突起部52と外側筐体33とは、第1ラッチ突起部43の折畳回動軸A1回りの回動が規制される。これにより、プレイヤード1は、展開状態となる。
なお、上記説明では、第2折畳状態にあるプレイヤード1を第1折畳状態としてから展開状態としているが、プレイヤード1の展開手順は、適宜変更されてもよく、第2折畳状態にあるプレイヤード1の上側フレーム体5を展開した後に脚フレーム体6を展開させてもよい。
【0048】
以上、本実施形態にかかるプレイヤード1によれば、第1折畳状態及び第2折畳状態に多段階的に折り畳むことにより、プレイヤード1が複数の可搬形態を有するので、プレイヤード1の利便性を向上させることができる。
また、折畳可能フレーム部分11を折り畳む際に折畳可能フレーム部分11が内側に折り畳まれるので、折り畳んだプレイヤード1がより小型化される。ここで、上面視で長方形環状をなす上側フレーム体5の長辺が折畳可能フレーム部分11によって形成されているので、上側フレーム体5をコンパクトに折り畳むことができる。そして、折畳機構22が折畳可能フレーム部分11の中間部分にあり、折り畳んだ折畳可能フレーム部分11の長さが展開時の折畳可能フレーム部分11の長さのほぼ半分となるので、折畳可能フレーム部分11をよりコンパクトに折り畳むことができる。
さらに、第1折畳状態において、折り畳んだ折畳可能フレーム部分11を上方に湾曲している連続フレーム部分12の下に通って延在することにより、上側フレーム体5をよりコンパクトに折り畳むことができる。
その上、プレイヤード1が第1折畳状態にあるときに自立するので、プレイヤード1の保管が容易になり、プレイヤード1の利便性が向上する。ここで、脚フレーム体6の自由端部に車輪104が取り付けられているので、第1折畳状態にあるプレイヤード1の搬送性が向上する。
【0049】
[第2実施形態]
次に、本発明によるプレイヤードの第2実施形態を図面に基づいて説明する。なお、ここで説明する実施形態は、その基本的構成が上述した実施形態と同様である。したがって、以下の図面において上記図面と同一構成要素に同一符号を付し、この説明を省略する。
【0050】
本実施形態にかかるプレイヤード200では、
図11に示すように、回動接続体201及び脚フレーム体202の構造が第1実施形態にかかる回動接続体13及び脚フレーム体6の構造と異なる。
回動接続体201の第2取付部材211は、連続フレーム取付部91と、連続フレーム取付部91から下方に連設され、脚フレーム体202を脚回動軸A2回りに回動可能にする脚フレーム取付部212と、を有する。
取付板部213の前後方向内側部分の内面には、左右方向内側に突出するラッチリブ部(第2ラッチ係合部)213Aが形成されている。
【0051】
脚フレーム体202は、脚フレーム管体101と、脚フレーム管体101の上端部に装着された脚ラッチ筒状体221と、を備える。
脚ラッチ筒状体221は、脚フレーム管体101の上端部に装着されるラッチ筒本体222と、ラッチ筒本体222に取り付けられたラッチ操作体223と、を有する。
ラッチ筒本体222は、取付板部213に脚回動軸A2回りに回動可能に取り付けられている。
ラッチ操作体223は、L字状をなしており、操作部224と、操作部224から上方に延在するラッチ部(第1ラッチ係合部)225と、を有する。ラッチ操作体223は、操作部224とラッチ部225との接続部分にあるラッチ回動軸A4回りに回動可能にラッチ筒本体222に取り付けられている。
ラッチ部225の上端部は、一対の取付板部213間に配設されており、ラッチ部225の上端は、ラッチリブ部213Aの下端に当接することによって、脚フレーム体202が回動接続体201に対して脚回動軸A2回りに回動することを規制する。また、ラッチ部225の上端部は、コイルバネ(図示略)によって前後方向内側に付勢されている。
これらラッチ操作体223及び取付板部213に形成されたラッチリブ部213Aによって、脚ラッチ機構が形成されている。
【0052】
次に、以上のような構成のプレイヤード200の使用方法を説明する。
プレイヤード200を展開状態から第1折畳状態まで折り畳む方法は、上述した第1実施形態にかかるプレイヤード1と同様である。第1折畳状態にあるプレイヤード200を第2折畳状態へ移行させるためには、ラッチ操作体223の操作部224をバネ付勢力に抗して押し下げる。操作部224を下方に押し下げると、ラッチ部225が
図11に示す時計回り方向に移動してラッチ部225とラッチリブ部213Aとのラッチ係合が解除される。そして、脚フレーム体202を脚回動軸A2回りに回動させ、脚フレーム体202を連続フレーム部分12に近接させる。
このようにして、プレイヤード200をさらに折り畳んで第2折畳状態とする。
【0053】
以上、本実施形態にかかるプレイヤード200は、第1実施形態にかかるプレイヤード1と同様の効果を奏する。
【0054】
[第3実施形態]
次に、本発明によるプレイヤードの第3実施形態を図面に基づいて説明する。なお、ここで説明する実施形態は、その基本的構成が上述した実施形態と同様である。したがって、以下の図面において上記図面と同一構成要素に同一符号を付し、この説明を省略する。
【0055】
本実施形態にかかるプレイヤード300では、
図12(a)に示すように、第2実施形態と同様に、回動接続体301及び脚フレーム体302の構造が第1実施形態にかかる回動接続体13及び脚フレーム体6の構造と異なる。
回動接続体301の第2取付部材311は、連続フレーム取付部91と、連続フレーム取付部91から下方に連設され、脚フレーム体302を脚回動軸A2回りに回動可能にする脚フレーム取付部312と、を有する。
脚フレーム取付部312の取付板部313の前後方向内側部分には、左右方向で見てL字状のラッチスリット部(第2ラッチ係合部,ラッチ溝部)313Aが形成されている。ラッチスリット部313Aは、ほぼ前後方向に延在する第1スリット部(第1案内溝部)313Bと、第1スリット部313Bの後端からほぼ上方に延在する第2スリット部(第2案内溝部)313Cと、を有する。
【0056】
脚フレーム体302は、脚フレーム管体101と、脚フレーム管体101の上端部に装着された脚ラッチ筒状体321と、を備える。
脚ラッチ筒状体321は、脚フレーム管体101の上端部に装着されたラッチ筒本体322と、ラッチ筒本体322に取り付けられたラッチ体323と、を有する。
ラッチ筒本体322は、取付板部313に脚回動軸A2回りに回動可能に取り付けられている。
ラッチ体323は、ラッチ筒本体322に対してラッチ回動軸A5回りに回動可能に取り付けられており、ラッチ体323の上端部には、ラッチスリット部313Aに挿通されるラッチ突起部(第1ラッチ係合部)323Aが形成されている。また、ラッチ体323は、バネ(図示略)によってラッチ筒本体322から離間するように付勢されている。
これらラッチ突起部323Aを有するラッチ体323及び取付板部313に形成されたラッチスリット部313Aによって、脚ラッチ機構が形成されている。
【0057】
次に、以上のような構成のプレイヤード300の使用方法を説明する。
プレイヤード300を展開状態から第1折畳状態まで折り畳む方法は、上述した第1実施形態にかかるプレイヤード1と同様である。第1折畳状態にあるプレイヤード300を第2折畳状態へ移行させるためには、
図12(b)に示すように、ラッチ体323をバネ付勢力に抗してラッチ筒本体322に向けて押し込む。ラッチ体323を押し込むと、ラッチ体323のラッチ突起部323Aがラッチスリット部313Aの第1スリット部313Bに沿って後方に移動し、ラッチスリット部313Aとラッチ突起部323Aとの間のラッチ係合が解除される。そして、
図12(c)に示すように、脚フレーム体302を脚回動軸A2回りに回動させ、脚フレーム体302を連続フレーム部分12に近接させる。脚フレーム体302を脚回動軸A2回りに回動させるにしたがって、ラッチ突起部323Aは、ラッチスリット部313Aの第2スリット部313Cに沿って上方へ移動する。
このようにして、プレイヤード300をさらに折り畳んで第2折畳状態とする。
【0058】
以上、本実施形態にかかるプレイヤード300は、第1実施形態にかかるプレイヤード1と同様の効果を奏する。
【0059】
[第4実施形態]
次に、本発明によるプレイヤードの第4実施形態を図面に基づいて説明する。なお、ここで説明する実施形態は、その基本的構成が上述した実施形態と同様である。したがって、以下の図面において上記図面と同一構成要素に同一符号を付し、この説明を省略する。
【0060】
本実施形態にかかるプレイヤード400では、
図13(a)に示すように、第2実施形態と同様に、回動接続体401及び脚フレーム体402の構造が第1実施形態にかかる回動接続体13及び脚フレーム体6の構造と異なる。
回動接続体401の第2取付部材411は、連続フレーム取付部412と、連続フレーム取付部412から下方に連設され、脚フレーム体402を脚回動軸A2回りに回動可能にする脚フレーム取付部413と、を有する。
【0061】
脚フレーム体402は、脚フレーム管体101と、脚フレーム管体101の上端部に装着された脚ラッチ筒状体421と、を備える。
脚ラッチ筒状体421は、脚フレーム管体101の上端部に装着されたラッチ筒本体422と、ラッチ筒本体422に取り付けられたラッチ体(脚ラッチ機構)423と、を有する。
ラッチ筒本体422は、取付板部414に脚回動軸A2回りに回動可能に取り付けられている。
ラッチ体423は、一端部がラッチ筒本体422に第1ラッチ回動軸A6回りに回動可能に取り付けられている下側ラッチ部分(第1ラッチ体)424と、一端部が取付板部414に対して第2ラッチ回動軸A7回りに回動可能に取り付けられている上側ラッチ部分(第2ラッチ体)425と、を有する。
【0062】
下側ラッチ部分424は、トーションバネ(図示略)によって第1ラッチ回動軸A6回りでラッチ筒本体422から離間するように付勢されている。また、下側ラッチ部分424のうち前後方向外側の部分には、下側ラッチ係合部(第1ラッチ係合部)424Aが形成されている。これにより、下側ラッチ部分424が第1ラッチ回動軸A6回りに回動することが規制される。
上側ラッチ部分425の他端部は、下側ラッチ部分424の他端部に対して第3ラッチ回動軸A8回りに回動可能に取り付けられている。また、上側ラッチ部分425の他端部には、下側ラッチ係合部424Aと第3ラッチ回動軸A8回りで係合する上側ラッチ係合部(第2ラッチ係合部)425Aが形成されている。
なお、
図13(a)において、第1ラッチ回動軸A6と第3ラッチ回動軸A8とを結ぶ線と第2ラッチ回動軸A7と第3ラッチ回動軸A8とを結ぶ線とがなす角αは、180°未満となっており、前後方向内側に突出している。
【0063】
次に、以上のような構成のプレイヤード400の使用方法を説明する。
プレイヤード400を展開状態から第1折畳状態まで折り畳む方法は、上述した第1実施形態にかかるプレイヤード1と同様である。第1折畳状態にあるプレイヤード400を第2折畳状態へ移行させるためには、
図13(b)に示すように、ラッチ体423をラッチ筒本体422に向けて押し込む。ラッチ体423を押し込むと、下側ラッチ部分424は、第1ラッチ回動軸A6回りに前後方向外側に向けて回動し、上側ラッチ部分425は、第2ラッチ回動軸A7回りに前後方向外側に向けて回動する。そのため、下側ラッチ係合部424Aと上側ラッチ係合部425Aとの間の係合が解除され、脚フレーム体402は、脚回動軸A2回りに回動可能となる。脚フレーム体402を脚回動軸A2回りに回動させていくと、
図13(c)に示すように、上側ラッチ部分425は、第2ラッチ回動軸A7回りに回動する。下側ラッチ部分424は、上側ラッチ部分425の回動に追従する。そして、脚フレーム体402を連続フレーム部分12に近接させる。
このようにして、プレイヤード400をさらに折り畳んで第2折畳状態とする。
【0064】
以上、本実施形態にかかるプレイヤード400は、第1実施形態にかかるプレイヤード1と同様の効果を奏する。
なお、本実施形態では、下側ラッチ部分424及び上側ラッチ部分425のうちの前後方向外側の部分に下側ラッチ係合部424A及び上側ラッチ係合部425Aを各別に形成し、下側ラッチ部分424を第1ラッチ回動軸A6回りに前後方向外側に回動させることによって下側ラッチ係合部424A及び上側ラッチ係合部425Aを係合解除している。しかし、下側ラッチ部分424及び上側ラッチ部分425のうちの前後方向内側の部分に下側ラッチ係合部424A及び上側ラッチ係合部425Aを各別に形成し、下側ラッチ部分424を第1ラッチ回動軸A6回りに前後方向内側に回動させることによって下側ラッチ係合部424A及び上側ラッチ係合部425Aを係合解除してもよい。
【0065】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることができる。
例えば、フレーム構造体には、各脚フレーム体に対して脚ラッチ機構を設けているが、一部の脚フレームのみに対して脚ラッチ機構を設けてもよく、脚ラッチ機構を設けなくてもよい。
上側フレーム体は、上面視で長方形状をなしているが、正方形状など、他の矩形状をなしてもよく、六角形状などの多角形状や円状、半円状など、矩形状に限らず、他の形状をなしてもよい。
折畳可能フレーム部分は、回動接続体を介して連続フレーム部分に連結されているが、他の折畳可能フレーム部分に連結されてもよく、同じく、連続フレーム部分は、回動接続体を介して別の連続フレーム部分に連結されてもよい。
脚フレーム体の数は、フレーム構造体が織物構造体と共に内部空間を画成できれば、4本に限定されない。
上側フレーム体には、バシネットなど他の部材が取り付けられてもよい。
折畳機構は、折畳可能フレーム部分を上側フレーム体の内側に折り畳むことを可能とせず、外側に折畳可能としてもよい。
折畳機構は、折畳可能フレーム部分の中間部分に設けられていなくてもよい。
第1折畳状態にあるプレイヤードは、自立しなくてもよい。
連続フレーム部分は、湾曲部分を有していなくてもよく、上側フレーム体を折り畳んだ状態で、折り畳んだ折畳可能フレーム部分は、連続フレーム部分の上方または下方を通らなくてもよい。
全ての脚フレーム体が車輪を有してもよく、脚フレーム体は、車輪を有していなくてもよい。
【0066】
[付記項1]
内部空間を画成する折畳可能なフレーム構造体を備えるプレイヤードであって、
前記フレーム構造体が、
環状の上側フレーム体と、
前記上側フレーム体から下方に延在して当該フレーム構造体を自立させ、前記上側フレーム体に対して脚回動軸回りに回動可能に連結された複数の脚フレーム体と、
を備え、
前記上側フレーム体が、少なくとも2つのフレーム部分と、隣接する2つの前記フレーム部分を互いに対して上フレーム回動軸回りに回動可能に接続する回動接続体と、を有することを特徴とするプレイヤード。
[付記項2]
前記脚フレーム体が、当該脚フレーム体を前記上側フレーム体に対する展開位置で保持する脚ラッチ機構を有することを特徴とする付記項1に記載のプレイヤード。
[付記項3]
前記脚ラッチ機構が、前記脚フレーム体に設けられた第1ラッチ係合部と、前記上側フレーム体に設けられ、前記第1ラッチ係合部と係合することによって前記脚フレーム体の回動を規制する第2ラッチ係合部と、を有することを特徴とする付記項2に記載のプレイヤード。
[付記項4]
前記脚フレーム体が、脚フレーム本体と、当該脚フレーム本体に沿ってスライド可能に配設されたラッチスライド体と、を有し、
前記ラッチスライド体には、前記第2ラッチ係合部が設けられていることを特徴とする付記項3に記載のプレイヤード。
[付記項5]
前記脚フレーム体が、脚フレーム本体と、前記脚フレーム本体に対してラッチ回動軸回りで回動可能に設けられたラッチ操作体と、を有し、
前記ラッチ操作体には、前記第1ラッチ係合部が設けられていることを特徴とする付記項3に記載のプレイヤード。
[付記項6]
前記ラッチ操作体が、操作部と、操作部の一端部から延在し、前記第1ラッチ係合部が設けられているラッチ部と、を有し、
前記操作部及び前記ラッチ部が、L字状をなし、
前記操作部と前記ラッチ部との連結部分には、前記ラッチ回動軸が設けられていることを特徴とする付記項5に記載のプレイヤード。
[付記項7]
前記第2ラッチ係合部が、前記上側フレーム体に形成され、前記第1ラッチ係合部を案内するラッチ溝部であり、
前記ラッチ溝部が、前記ラッチ操作体が前記ラッチ回動軸回りに回動しているときに前記第1ラッチ係合部を案内する第1案内溝部と、前記第1案内溝部の一端部に連なり、前記脚フレーム体が前記脚回動軸回りに回動しているときに前記第1ラッチ係合部を案内する第2案内溝部と、を有することを特徴とする付記項5に記載のプレイヤード。
[付記項8]
前記脚ラッチ機構が、前記脚フレーム体の脚フレーム本体に対して第1ラッチ回動軸回りに回動可能に設けられ、第1ラッチ係合部が設けられた第1ラッチ体と、前記上側フレーム体に対して第2ラッチ回動軸回りに回動可能に設けられ、前記第1ラッチ係合部と係合することによって前記脚フレーム体の回動を規制する第2ラッチ係合部が設けられた第2ラッチ体と、を有し、
前記第1ラッチ体と前記第2ラッチ体とが、第3ラッチ回動軸回りに互いに回動可能に連結されていることを特徴とする付記項2に記載のプレイヤード。
[付記項9]
前記脚ラッチ機構が、前記第1ラッチ係合部を前記第2ラッチ係合部との係合状態に付勢する付勢部材を有することを特徴とする付記項3から8のいずれか1項に記載のプレイヤード。
[付記項10]
前記フレーム部分の少なくとも1つが、当該フレーム部分を折畳可能とし、当該フレーム部分の伸長状態でロック可能な折畳機構が設けられている折畳可能フレーム部分とされていることを特徴とする付記項1から9のいずれか1項に記載のプレイヤード。
[付記項11]
前記折畳機構が、前記折畳可能フレーム部分を前記上側フレーム体の内側に折り畳むことを可能とすることを特徴とする付記項10に記載のプレイヤード。
[付記項12]
前記上側フレーム体が、上面視で矩形環状をなしており、
前記上側フレーム体が、4つの前記フレーム部分と、4つの回動接続体と、を有し、
4つの前記フレーム部分のうち対向する2つが、前記折畳可能フレーム部分であり、
前記脚フレーム体が、前記上側フレーム体の各隅部から下方に延在していることを特徴とする付記項10または11に記載のプレイヤード。
[付記項13]
前記上側フレーム体が、上面視で長方形環状をなしており、
4つの前記フレーム部分のうち前記上側フレーム体の長辺を形成する2つの前記フレーム部分が、前記折畳可能フレーム部分であり、
前記脚フレーム体が、4つの前記フレーム部分のうち前記上側フレーム体の短辺を形成する2つの前記フレーム部分に接続されていることを特徴とする付記項11または12に記載のプレイヤード。
[付記項14]
前記折畳機構が、前記折畳可能フレーム部分の中間部分に設けられていることを特徴とする付記項11から13のいずれか1項に記載のプレイヤード。
[付記項15]
前記折畳可能フレーム部分を折り畳んだ際に自立することを特徴とする付記項10から14のいずれか1項に記載のプレイヤード。
[付記項16]
前記折畳可能フレーム部分に隣接する前記フレーム部分が、折り畳んだ前記折畳可能フレーム部分が通ることを可能とするように湾曲していることを特徴とする付記項10から15のいずれか1項に記載のプレイヤード。
[付記項17]
前記脚フレーム体のうちの少なくとも1つの自由端部が、車輪を有することを特徴とする付記項1から16のいずれか1項に記載のプレイヤード。
【産業上の利用可能性】
【0067】
この発明によれば、フレーム構造体を多段階的に折り畳むことによって複数の可搬形態を有するプレイヤードに関して、産業上の利用可能性が認められる。
【符号の説明】
【0068】
1 プレイヤード、2 フレーム構造体、5 上側フレーム体、6 脚フレーム体、11 折畳可能フレーム部分(フレーム部分)、12 連続フレーム部分(フレーム部分)、13 回動接続体、22 折畳機構、93B ラッチ凹所(第2ラッチ係合部)、101 脚フレーム管体(脚フレーム本体)、102 脚ラッチ筒部(ラッチスライド体)、104 車輪、113 脚ラッチ突起部(第1ラッチ係合部)、200 プレイヤード、201 回動接続体、202 脚フレーム体、213A ラッチリブ部(第2ラッチ係合部)、223 ラッチ操作体、224 操作部、225 ラッチ部(第1ラッチ係合部)、300 プレイヤード、301 回動接続体、302 脚フレーム体、313A ラッチスリット部(第2ラッチ係合部,ラッチ溝部)、313B 第1スリット部(第1案内溝部)、313C 第2スリット部(第2案内溝部)、323A ラッチ突起部(第1ラッチ係合部)、400 プレイヤード、401 回動接続体、402 脚フレーム体、423 ラッチ体(脚ラッチ機構)、424 下側ラッチ部分(第1ラッチ体)、424A 下側ラッチ係合部(第1ラッチ係合部)、425 上側ラッチ部分(第2ラッチ体)、425A 上側ラッチ係合部(第2ラッチ係合部)
【外国語明細書】