IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社PFUの特許一覧

特開2024-69837被写体判定装置、被写体判定方法および被写体判定プログラム
<>
  • 特開-被写体判定装置、被写体判定方法および被写体判定プログラム 図1
  • 特開-被写体判定装置、被写体判定方法および被写体判定プログラム 図2
  • 特開-被写体判定装置、被写体判定方法および被写体判定プログラム 図3
  • 特開-被写体判定装置、被写体判定方法および被写体判定プログラム 図4
  • 特開-被写体判定装置、被写体判定方法および被写体判定プログラム 図5
  • 特開-被写体判定装置、被写体判定方法および被写体判定プログラム 図6
  • 特開-被写体判定装置、被写体判定方法および被写体判定プログラム 図7
  • 特開-被写体判定装置、被写体判定方法および被写体判定プログラム 図8
  • 特開-被写体判定装置、被写体判定方法および被写体判定プログラム 図9
  • 特開-被写体判定装置、被写体判定方法および被写体判定プログラム 図10
  • 特開-被写体判定装置、被写体判定方法および被写体判定プログラム 図11
  • 特開-被写体判定装置、被写体判定方法および被写体判定プログラム 図12
  • 特開-被写体判定装置、被写体判定方法および被写体判定プログラム 図13
  • 特開-被写体判定装置、被写体判定方法および被写体判定プログラム 図14
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024069837
(43)【公開日】2024-05-22
(54)【発明の名称】被写体判定装置、被写体判定方法および被写体判定プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06V 40/40 20220101AFI20240515BHJP
   H04N 23/60 20230101ALI20240515BHJP
【FI】
G06V40/40
H04N5/232 290
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022180075
(22)【出願日】2022-11-10
(71)【出願人】
【識別番号】000136136
【氏名又は名称】株式会社PFU
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】岩山 暁
【テーマコード(参考)】
5B043
5C122
【Fターム(参考)】
5B043AA10
5B043CA05
5B043DA05
5C122DA19
5C122EA68
5C122FH11
5C122FH14
5C122FK23
5C122FK34
5C122GG01
5C122HA26
5C122HB01
5C122HB05
(57)【要約】
【課題】撮像画像に写る被写体が偽造物であるか否かを容易に判定する。
【解決手段】被写体判定装置が設けられた本人確認装置10は、表示面6が形成される表示装置2と、カメラ3と、表示面6に表示パターンが表示されるように表示装置2を制御する表示制御部23と、表示パターンが表示面6に表示されている最中に、被写体が写る撮像画像が撮像されるようにカメラ3を制御する撮像制御部と、表示パターンが被写体で反射して撮像画像に映り込んでいるか否かを判定する真贋判定部とを備えている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示面が形成される表示部と、
撮像部と、
前記表示面に表示パターンが表示されるように、前記表示部を制御する表示制御部と、
前記表示パターンが前記表示面に表示されている最中に、被写体が写る撮像画像が撮像されるように、前記撮像部を制御する撮像制御部と、
前記表示パターンが前記被写体で反射して前記撮像画像に映り込んでいるか否かを判定する判定部とを有する
被写体判定装置。
【請求項2】
認証対象を写す像が前記撮像画像に映し出されるサイズを判定するサイズ判定部をさらに備え、
前記撮像部の画角は、固定され、
前記判定部は、予め定められたサイズ範囲に前記サイズが含まれるときに、前記撮像画像に前記表示パターンが映り込んでいるか否かを判定する
請求項1に記載の被写体判定装置。
【請求項3】
前記表示制御部は、前記表示パターンとともに前記撮像画像が前記表示面に表示されるように、前記表示部を制御する
請求項1または請求項2に記載の被写体判定装置。
【請求項4】
前記表示パターンは、前記表示面のうちの前記撮像画像が表示される領域より前記撮像部に近い側の領域に表示される
請求項3に記載の被写体判定装置。
【請求項5】
認証対象データを取得する認証対象データ取得部と、
前記撮像画像に前記表示パターンが映り込んでいないと判定されたときに、前記認証対象データが示す認証対象と、前記撮像画像に写る認証対象とが同一であるか否かを前記撮像画像に基づいて判定する識別部
とをさらに備える請求項1に記載の被写体判定装置。
【請求項6】
前記表示制御部は、前記表示パターンと異なる他の表示パターンが前記表示面に表示されるように、前記表示部をさらに制御し、
前記撮像制御部は、前記他の表示パターンが前記表示面に表示されている最中に、前記被写体が写る他の撮像画像が撮像されるように、前記撮像部を制御し、
前記判定部は、前記他の撮像画像に前記他の表示パターンが映り込んでいるか否かをさらに判定する
請求項1に記載の被写体判定装置。
【請求項7】
認証対象データを取得する認証対象データ取得部と、
前記撮像画像に前記表示パターンが映り込んでいないと前記判定部が判定したときで、かつ、前記他の撮像画像に前記他の表示パターンが映り込んでいないと前記判定部が判定したときに、前記認証対象データが示す認証対象と、前記撮像画像に写る認証対象とが同一であるか否かを前記撮像画像に基づいて判定する識別部
とをさらに備える請求項6に記載の被写体判定装置。
【請求項8】
表示面が形成される表示部と、
撮像部
とを備える被写体判定装置
を用いて実行される被写体判定方法であり、
前記表示面に表示パターンが表示されるように、前記表示部を制御することと、
前記表示パターンが前記表示面に表示されている最中に、被写体が写る撮像画像が撮像されるように、前記撮像部を制御することと、
前記表示パターンが前記被写体で反射して前記撮像画像に映り込んでいるか否かを判定すること
とを備える被写体判定方法。
【請求項9】
表示面が形成される表示部と、
撮像部
とを備える被写体判定装置
を用いて実行される処理であり、
前記表示面に表示パターンが表示されるように、前記表示部を制御し、
前記表示パターンが前記表示面に表示されている最中に、被写体が写る撮像画像が撮像されるように、前記撮像部を制御し、
前記表示パターンが前記被写体で反射して前記撮像画像に映り込んでいるか否かを判定する
処理をコンピュータに実行させる被写体判定プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の技術は、被写体判定装置、被写体判定方法および被写体判定プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
個人の顔の画像を用いて本人確認を行う本人確認装置が知られている。本人確認装置は、さらに、画像に写る被写体が、人の顔であるか顔写真等の偽造物であるかを判定し、なりすましを防止している(特許文献1~3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003-242491号公報
【特許文献2】特開2015-215876号公報
【特許文献3】国際公開第2019/163066号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このような本人確認装置は、被写体が生体であるか偽造物であるかを判定するときに、照明条件を変えて複数回撮影したり、複雑な画像処理をしたりする必要があり、このような判定が容易ではないという問題がある。
【0005】
開示の技術は、かかる点に鑑みてなされたものであって、撮像画像に写る被写体が偽造物であるか否かを容易に判定する被写体判定装置、被写体判定方法および被写体判定プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様による被写体判定装置は、表示面が形成される表示部と、撮像部と、前記表示面に表示パターンが表示されるように、前記表示部を制御する表示制御部と、前記表示パターンが前記表示面に表示されている最中に、被写体が写る撮像画像が撮像されるように、前記撮像部を制御する撮像制御部と、前記表示パターンが前記被写体で反射して前記撮像画像に映り込んでいるか否かを判定する判定部とを有している。
【発明の効果】
【0007】
開示の被写体判定装置、被写体判定方法および被写体判定プログラムは、撮像画像に写る被写体が偽造物であるか否かを容易に判定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施例1の被写体判定装置が設けられた本人確認装置を示す斜視図である。
図2図2は、本人確認装置を示す概略側面図である。
図3図3は、本人確認装置を示すブロック図である。
図4図4は、表示制御部により作成される画面を示す図である。
図5図5は、複数の表示パターンのうちの第1表示パターンと異なる第2表示パターンが映し出されている他の画面を示す図である。
図6図6は、本人確認装置の動作を示すフローチャートである。
図7図7は、ユーザがなりすまし用IDカードを用いてなりすましを実行するときの本人確認装置となりすまし用IDカードとを示す概略側面図である。
図8図8は、カメラに近づけられたなりすまし用IDカードを示す平面図である。
図9図9は、カメラに近づけられたなりすまし用印刷物を示す平面図である。
図10図10は、カメラに近づけられたなりすまし用スマートフォンを示す平面図である。
図11図11は、カメラにより撮像されたなりすまし時撮像画像を示す図である。
図12図12は、撮像領域に人の顔が配置されているときにカメラにより撮像された撮像画像を示す図である。
図13図13は、カメラにより撮像された他のなりすまし時撮像画像を示す図である。
図14図14は、実施例2の被写体判定装置で用いられる画面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願が開示する実施形態にかかる被写体判定装置、被写体判定方法および被写体判定プログラムについて、図面を参照して説明する。なお、以下の記載により本開示の技術が限定されるものではない。また、以下の記載においては、同一の構成要素に同一の符号を付与し、重複する説明を省略する。
【実施例0010】
実施例1の被写体判定装置は、図1に示されているように、本人確認装置10に設けられている。図1は、実施例1の被写体判定装置が設けられた本人確認装置10を示す斜視図である。本人確認装置10は、筐体1と表示装置2とカメラ3とを備えている。筐体1は、箱状に形成されている。筐体1のうちの手前側の部分には、本人確認書類挿入口5が形成されている。表示装置2としては、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)が例示される。表示装置2には、表示面6が形成されている。
【0011】
図2は、本人確認装置10を示す概略側面図である。表示装置2は、筐体1の手前側の撮像領域7に表示面6が向くように配置され、筐体1に固定されている。カメラ3は、撮像領域7に配置される被写体が写る画像が撮像されるように、表示装置2の表示面6の上側に配置されている。カメラ3は、筐体1に固定され、筐体1を介して表示装置2に固定されている。カメラ3の画角θは、固定されている。すなわち、カメラ3により撮像される画像のうちの被写体を写す像は、カメラ3と被写体との間の距離が固定されているときに、拡大したり縮小したりしないで、カメラ3と被写体との間の距離が長くなると縮小し、カメラ3と被写体との間の距離が短くなると拡大する。
【0012】
図3は、本人確認装置10を示すブロック図である。本人確認装置10は、ICタグ読取装置11と制御装置12とをさらに備えている。ICタグ読取装置11は、筐体1の内部に配置されている。ICタグ読取装置11は、本人確認書類挿入口5に挿入された本人確認書類に埋め込まれたICタグからRFID(Radio Frequency IDentifier)を介して情報を読み取る。すなわち、ICタグ読取装置11は、質問電波を発信し、その質問電波により生成される電力を用いてICタグから発信される応答電波を受信することにより、ICタグに記録されている情報を読み取る。
【0013】
制御装置12は、コンピュータであり、記憶装置14とCPU15(Central Processing Unit)とを備えている。記憶装置14には、制御装置12にインストールされるコンピュータプログラムが記録され、CPU15により利用される情報が記録される。CPU15は、制御装置12にインストールされるコンピュータプログラムを実行することにより、情報処理し、記憶装置14を制御し、さらに、表示装置2とカメラ3とICタグ読取装置11とを制御する。
【0014】
制御装置12にインストールされるコンピュータプログラムは、制御装置12に複数の機能をそれぞれ実現させるための複数のコンピュータプログラムを含んでいる。その複数の機能は、認証対象データ取得部21と撮像制御部22と表示制御部23とサイズ判定部24と真贋判定部25と個人識別部26とを含んでいる。
【0015】
認証対象データ取得部21は、本人確認書類挿入口5に挿入されている本人確認書類に埋め込まれたICタグに記録されている顔データをICタグから取得するように、ICタグ読取装置11を制御する。撮像制御部22は、撮像領域7に配置される被写体が写る撮像画像が撮像されるように、カメラ3を制御する。表示制御部23は、画面を作成し、その作成された画面が表示面6に表示されるように、表示装置2を制御する。サイズ判定部24は、撮像制御部22により撮像された撮像画像を画像処理し、撮像画像に映し出される顔画像のサイズを算出する。
【0016】
真贋判定部25は、サイズ判定部24により算出された顔画像のサイズが予め定められた規定サイズ範囲に含まれているときに、撮像制御部22により撮像された撮像画像を画像処理し、予め定められた表示パターンが撮像画像に映り込んでいるか否かを判定する。個人識別部26は、真贋判定部25により表示パターンが撮像画像に映り込んでいないと判定されたときに、撮像制御部22により撮像された撮像画像を画像処理し、撮像画像に写る顔が、認証対象データ取得部21により取得された顔データが示す顔と同一であるか否かを判定する。撮像画像に写る顔が、認証対象データ取得部21により取得された顔データが示す顔と同一であるか否かを判定するアルゴリズムとしては、公知のアルゴリズムを利用すすることができる。
【0017】
表示制御部23により作成される画面31は、図4に示されているように、撮像画像表示領域32とメッセージ表示領域33と表示パターン表示領域34とを備えている。図4は、表示制御部23により作成される画面31を示す図である。撮像画像表示領域32は、画面31の概ね中央に配置されている。撮像画像表示領域32には、カメラ3により撮像された撮像画像が映し出される。メッセージ表示領域33は、撮像画像表示領域32と画面31のうちの上側の縁との間に配置され、画面31のうちの上側の縁の近傍に配置されている。メッセージ表示領域33には、本人確認装置10のユーザを案内するメッセージが映し出される。
【0018】
表示パターン表示領域34は、画面31のうちの上側の縁と撮像画像表示領域32との間に配置され、画面31のうちの上側の縁の近傍に配置されている。すなわち、表示パターン表示領域34は、画面31が表示面6に表示されるときに、表示面6のうちのカメラ3に近い側の縁の近傍に表示される。表示パターン表示領域34には、複数の表示パターンのうちの1つの表示パターンが映し出される。表示パターンとしては、第1表示パターン35が例示される。第1表示パターン35は、2つの平行線にそれぞれ沿う二重線から形成されている。
【0019】
複数の表示パターンは、互いに異なっている。すなわち、複数の表示パターンのうちの第1表示パターン35と異なる第2表示パターン36の形状は、図5に示されているように、第1表示パターン35の形状と異なっている。図5は、複数の表示パターンのうちの第1表示パターン35と異なる第2表示パターン36が映し出されている他の画面37を示す図である。第2表示パターン36は、2つの平行線にそれぞれ沿う二重線から形成されている。第2表示パターン36の二重線の間の間隔は、第1表示パターン35の二重線の間の間隔より大きい。
【0020】
[本人確認装置10の動作]
図6は、本人確認装置10の動作を示すフローチャートである。ユーザは、本人確認装置10を用いて本人確認してもらいたいときに、ユーザの顔を示す顔データが記録されているICタグが埋め込まれた本人確認書類を本人確認書類挿入口5に挿入する。本人確認書類としては、パスポート、個人番号カード(マイナンバーカード)が例示される。制御装置12は、本人確認書類が本人確認書類挿入口5に挿入されたときに、ICタグ読取装置11を制御し、本人確認書類に埋め込まれているICタグに記録されている顔データをICタグから取得する(ステップS1)。
【0021】
制御装置12は、顔データが取得された後に、カメラ3を制御し、撮像領域7に配置される被写体が写る撮像画像を撮像する(ステップS2)。制御装置12は、その撮像された撮像画像に基づいて画面を作成し、表示装置2を制御し、その作成された画面を表示面6に表示する(ステップS3)。すなわち、表示面6には、撮像画面と撮影中メッセージと第1表示パターン35とが表示されている。撮影中メッセージは、撮像領域7に配置される被写体が写る画像をカメラ3が撮影していることをユーザに案内しており、たとえば、「顔を撮影します」が例示される。ユーザは、画面が表示面6に表示された後に、表示面6に自分の顔が表示されるように、自分の顔を撮像領域7に配置する。
【0022】
制御装置12は、カメラ3により撮像された撮像画像を画像処理し、撮像画像に顔が写っているか否かを判定する(ステップS4)。制御装置12は、撮像画像に顔が写っていると判定されたときに、撮像画像を画像処理し、顔画像サイズを検出する(ステップS5)。顔画像サイズは、撮像画像のうちの顔を写す顔画像の大きさを示している。制御装置12は、その検出された顔画像サイズが予め定められた規定サイズ範囲に含まれているか否かを判定する(ステップS6)。
【0023】
制御装置12は、顔画像サイズが規定サイズ範囲から外れていたときに(ステップS6、No)、表示装置2を制御し、案内メッセージを表示面6に表示させる(ステップS7)。案内メッセージは、顔画像サイズが規定サイズ範囲より小さいときに、顔をカメラ3に近づけることを促す旨を示し、たとえば、「近づいてください」が例示される。案内メッセージは、顔画像サイズが規定サイズ範囲より小さいときに、顔をカメラ3から遠ざけることを促す旨を示し、たとえば、「遠ざかってください」が例示される。
【0024】
ユーザは、顔をカメラ3に近づけたりカメラ3から遠ざけたりして、顔画像サイズが規定サイズ範囲に含まれるように、顔が配置される位置を調整する。このとき、ユーザは、表示面6に表示される撮像画像と案内メッセージとを参考にして、顔画像サイズが規定サイズに含まれるように、顔をカメラ3に近づけたり、カメラ3から遠ざけたり容易に調整することができる。すなわち、本人確認装置10は、撮像画像と案内メッセージとが表示面6に表示されることにより、顔画像サイズが規定サイズに含まれるように、顔が配置される位置をユーザが調整する作業を容易化することができる。制御装置12は、案内メッセージが表示された後に、予め定められたサンプリング周期でステップS2~S6の処理を繰り返し実行する。
【0025】
制御装置12は、顔画像サイズが規定サイズ範囲に含まれているときに(ステップS6、Yes)、撮像画像を画像処理し、撮像画像が撮像されたタイミングに表示面6に表示されていた表示パターンが撮像画像に映り込んでいるか否かを判定する(ステップS8)。制御装置12は、撮像画像に表示パターンが映り込んでいるか否かが判定された後に、ステップS8の処理が実行された回数が、予め定められた規定回数に等しいか否かを判定する(ステップS9)。
【0026】
制御装置12は、ステップS8の処理が実行された回数が規定回数より少ないと判定されたときに(ステップS9、No)、ステップS2~S8の一連の処理を再度実行する。制御装置12は、ステップS2~S8の一連の処理が複数回実行されるときに、一連の処理ごとに、ステップS3の処理で表示面6に表示される表示パターンが異なるように、ステップS2~S8の一連の処理を実行する。たとえば、制御装置12は、前回に実行されたステップS2~S8の一連の処理のうちのステップS3の処理で第1表示パターン35が表示面6に表示されたときに、次回のステップS2~S8の一連の処理のうちのステップS3の処理で第2表示パターン36が表示面6に表示されるように、ステップS2~S8の処理を実行する。
【0027】
制御装置12は、ステップS8の処理が実行された回数が規定回数と等しいと判定されたときに(ステップS9、Yes)、ステップS8の処理で、撮像画像に表示パターンが映り込んでいると判定された回数が規定回数に等しいか否かを判定する(ステップS10)。制御装置12は、撮像画像に表示パターンが映り込んでいると判定された回数が規定回数より少ないときに(ステップS10、No)、撮像画像を画像処理し、撮像画像に写る顔が、ステップS1で取得された顔データが示す顔と同一であるか否かを判定する(ステップS11)。
【0028】
制御装置12は、撮像画像に表示パターンが映り込んでいると判定された回数が規定回数に等しいときに(ステップS10、Yes)、または、ステップS11の処理が実行された後に、表示装置2を制御し、本人認証結果を表示する(ステップS12)。本人認証結果は、撮像画像に表示パターンが映り込んでいると判定された回数が規定回数に等しいときに(ステップS10、Yes)、または、ステップS11の処理で、撮像画像に写る顔と、ICタグから取得した顔データが示す顔と同一ではないと判定されたときに、撮像画像に写る被写体が、ICタグから取得した顔データが示す顔を持つ人物とが同一ではないことを示している。本人認証結果は、ステップS11の処理で、撮像画像に写る顔と、ステップS1で取得された顔データが示す顔とが同一であると判定されたときに、撮像画像に写る被写体が、ICタグから取得された顔データが示す顔を持つ人物と同一であることを示している。
【0029】
ユーザは、図7に示されているように、なりすまし用IDカード41を用いてなりすましを実行することがある。図7は、ユーザがなりすまし用IDカード41を用いてなりすましを実行するときの本人確認装置10となりすまし用IDカード41とを示す概略側面図である。なりすまし用IDカード41としては、運転免許証、個人番号カード(マイナンバーカード))が例示される。なりすまし用IDカード41は、顔写真42を備えている。顔写真42の大きさは、人の顔の大きさより小さい。
【0030】
ユーザは、なりすまし用IDカード41を用いてなりすましを実行するときに、自分の顔を撮像領域7に配置する代わりに、なりすまし用IDカード41の顔写真42を撮像領域7に配置する。ユーザは、カメラ3の画角θが固定されていることにより、ステップS6で顔画像サイズが規定サイズ範囲に含まれると判定されるためには、予め定められた所定距離より近くに、なりすまし用IDカード41をカメラ3に近づける必要がある。
【0031】
図8は、カメラ3に近づけられたなりすまし用IDカード41を示す平面図である。なりすまし用IDカード41のうちの顔写真42が設けられている表面43は、平坦であり、光沢を有している。このため、なりすまし用IDカード41とカメラ3との間の距離が所定距離より近いときに、表示面6に映し出される表示パターンは、表面43を鏡面反射し、表面43には、表示面6に表示される表示パターンを写す鏡像44が現れる。
【0032】
ユーザは、なりすまし用IDカード41と異なる他の偽造物を用いた場合でも、なりすましを実行することができる。偽造物としては、顔写真が印刷された印刷物、顔写真が付いた冊子、顔写真を表示することができる表示機器が例示される。冊子としては、パスポートが例示される。表示機器としては、スマートフォンが例示される。
【0033】
偽造物の他の一例であるなりすまし用印刷物45は、図9に示されているように、顔写真42が印刷されている。図9は、カメラ3に近づけられたなりすまし用印刷物45を示す平面図である。なりすまし用印刷物45の顔写真42が印刷された表面46は、なりすまし用IDカード41の表面43と同様に、平坦であり、光沢を有している。このため、なりすまし用印刷物45とカメラ3との間の距離が所定距離より近いときに、表示面6に映し出される表示パターンは、表面46を鏡面反射し、表面46には、表示面6に表示される表示パターンを写す鏡像44が現れる。
【0034】
偽造物のさらに他の一例であるなりすまし用スマートフォン47には、図10に示されているように、表示面48が形成されている。図10は、カメラ3に近づけられたなりすまし用スマートフォン47を示す平面図である。表示面48には、顔写真42が表示されている。表示面48は、なりすまし用IDカード41の表面43と同様に、平坦であり、光沢を有している。このため、なりすまし用スマートフォン47とカメラ3との間の距離が所定距離より近いときに、表示面6に映し出される表示パターンは、表示面48を鏡面反射し、表示面48には、表示面6に表示される表示パターンを写す鏡像44が現れる。
【0035】
偽造物とカメラ3との間の距離が所定距離より近いときにカメラ3により撮像されたなりすまし時撮像画像51には、図11に示されているように、顔画像52が映し出されている。図11は、カメラ3により撮像されたなりすまし時撮像画像51を示す図である。顔画像52は、偽造物の顔写真42を写し、顔写真42に写る顔が写っている。なりすまし時撮像画像51がカメラ3により撮像されたタイミングに第1表示パターン35が表示面6に表示されているときに、なりすまし時撮像画像51には、映り込み53がさらに映し出されている。映り込み53は、偽造物に現れた鏡像44を写し、表示面6に映し出される第1表示パターン35の形状と概ね同じ形状のパターンを写している。映り込み53の一部は、顔画像52に重なってなりすまし時撮像画像51に映し出され、映り込み53の他部は、なりすまし時撮像画像51のうちの顔画像52と異なる背景に重なって映し出されている。
【0036】
ユーザは、画角θが固定されていることにより、ステップS6で顔画像サイズが規定サイズ範囲に含まれると判定されるためには、図2に示されているように、顔54とカメラ3との間の距離が所定距離より長くなるように、顔54をカメラ3から遠ざける必要がある。図12は、撮像領域7に人の顔が配置されているときにカメラ3により撮像された撮像画像61を示す図である。撮像画像61には、顔画像62が映し出され、顔が平坦でなくカメラ3から所定距離以上に遠ざかっていることにより、表示パターンの映り込みが映し出されていない。
【0037】
このため、本人確認装置10は、カメラ3により撮像された撮像画像に表示パターンが映り込んでいるか否かにより、照明条件を変えて複数回撮影することなく、撮像画像に写る被写体が人の顔であるか偽造物であるかの真贋を容易に判定することができる。また、本人確認装置10は、カメラ3により撮像された撮像画像に表示パターンが映り込んでいるか否かにより、複雑な画像処理をすることなく、撮像画像に写る被写体が人の顔であるか偽造物であるかの真贋を容易に判定することができる。たとえば、本人確認装置10は、撮像画像に映し出される顔画像だけを画像処理するのではなく、撮像画像のうちの顔画像と異なる背景に重なって表示パターン映り込んでいる場合も、撮像画像に写る被写体が偽造物であると判定することができる。本人確認装置10は、真贋が判定されることにより、偽造物を用いたなりすましを防止ことができ、適切に本人確認することができる。
【0038】
偽造物とカメラ3との間の距離が所定距離より近いときで、かつ、第2表示パターン36が表示面6に表示されているときには、図13に示されているように、他のなりすまし時撮像画像55がカメラ3により撮像される。図13は、カメラ3により撮像された他のなりすまし時撮像画像55を示す図である。なりすまし時撮像画像55には、なりすまし時撮像画像51と同様に、顔画像52が映し出されている。なりすまし時撮像画像51には、他の映り込み56がさらに映し出されている。映り込み56は、表示面6に映し出される第2表示パターン36が偽造物を反射して現れる鏡像を写し、第2表示パターン36の形状と概ね同じ形状のパターンを写している。映り込み56の一部は、顔画像52に重なってなりすまし時撮像画像51に映し出され、映り込み56の他部は、なりすまし時撮像画像51のうちの顔画像52と異なる背景に重なって映し出されている。映り込み56に写る表示パターンは、第2表示パターン36の形状が第1表示パターン35の形状と異なっていることにより、映り込み53に写る表示パターンと異なっている。
【0039】
カメラ3により撮像された撮像画像には、顔と異なる異物が撮像領域7に配置されているときに、その異物を写す異物画像が映り込むことがある。その異物としては、本人確認装置10またはユーザに付着した異物、ユーザが着ている衣類の柄が例示される。制御装置12は、異物画像の形状が第1表示パターン35を写す映り込み53の形状と同じときに、表示面6に表示されている第1表示パターン35を写す映り込みが撮像画像に映り込んでいると誤判定することがある。本人確認装置10は、互いに異なる複数の表示パターンが複数回のステップS8の処理でそれぞれ用いられていることにより、このような誤判定を毎回することがない。このため、本人確認装置10は、撮像画像に写る被写体が人の顔であるか偽造物であるかの真贋をより確実に判定することができる。
【0040】
[実施例1の被写体判定装置の効果]
実施例1の被写体判定装置は、表示装置2とカメラ3と表示制御部23と撮像制御部22と真贋判定部25とを備えている。表示装置2には、撮像領域7に向いている表示面6が形成されている。カメラ3は、撮像領域7に配置される被写体が写る画像が撮像されるように配置され、表示装置2に固定されている。表示制御部23は、表示面6に第1表示パターン35が表示されるように、表示装置2を制御する。撮像制御部22は、第1表示パターン35が表示面6に表示されている最中に、撮像領域7に配置される被写体が写る撮像画像が撮像されるように、カメラ3を制御する。真贋判定部25は、第1表示パターン35が被写体で反射して撮像画像に映り込んでいるか否かを判定する。
【0041】
このとき、実施例1の被写体判定装置は、第1表示パターン35が撮像画像に映り込んでいると判定されたときに、撮像画像に写る被写体が偽造物であると判定し、第1表示パターン35が撮像画像に映り込んでいないと判定されたときに、撮像画像に写る被写体が偽造物ではないと判定する。すなわち、実施例1の被写体判定装置は、照明条件を変えて複数回撮影したり、複雑な画像処理をしたりする必要がなく、撮像画像に写る被写体が偽造物であるか否かを容易に判定することができる。実施例1の被写体判定装置は、さらに、照明条件を変えるための照明装置を備える必要がなく、部品点数を低減し、製造コストを低減することができる。
【0042】
また、実施例1の被写体判定装置は、顔を写す顔画像が撮像画像に映し出されるサイズを判定するサイズ判定部24をさらに備えている。カメラ3の画角θは、固定されている。真贋判定部25は、顔を写す顔画像が撮像画像に映し出されるサイズが規定サイズ範囲に含まれるときに、撮像画像に第1表示パターン35が映り込んでいるか否かを判定する。このとき、実施例1の被写体判定装置は、偽造物の表面を反射した第1表示パターン35の鏡像44が撮像画像に映り込むように、偽造物を適切な位置に誘導することができる。
【0043】
また、実施例1の被写体判定装置の表示制御部23は、第1表示パターン35とともに撮像画像が表示面6に表示されるように、表示装置2を制御する。このとき、ユーザは、撮像画像に映し出される顔画像を参照して、顔画像のサイズが規定サイズに含まれるように、顔をカメラ3に近づけたり、カメラ3から遠ざけたり容易に調整することができる。すなわち、実施例1の被写体判定装置は、撮像画像に映し出される顔画像のサイズをユーザが調整する作業を容易化することができる。
【0044】
また、実施例1の被写体判定装置では、第1表示パターン35は、表示面6のうちの撮像画像が表示される領域よりカメラ3に近い側の領域に表示される。このとき、実施例1の被写体判定装置は、第1表示パターン35の鏡像44が撮像画像に映り込み易くすることができる。このため、実施例1の被写体判定装置は、撮像画像に写る被写体が偽造物であるか否かをより確実に判定することができる。
【0045】
また、実施例1の被写体判定装置は、認証対象データ取得部21と個人識別部26とをさらに備えている。認証対象データ取得部21は、顔データを取得する。個人識別部26は、撮像画像に第1表示パターン35が映り込んでいないと判定されたときに、顔データが示す顔と、撮像画像に写る顔とが同一であるか否かを撮像画像に基づいて判定する。このとき、実施例1の被写体判定装置は、顔データが示す顔と、撮像画像に写る顔とが同一であると判定されたときに、撮像画像に写る被写体が、認証対象データ取得部21により取得された顔データが示す顔を持つ人物と同一であると判定する。実施例1の被写体判定装置は、顔データが示す顔と、撮像画像に写る顔とが同一であると判定されたときに、または、撮像画像に写る被写体が偽造物であると判定されたときに、撮像画像に写る被写体が、認証対象データ取得部21により取得された顔データが示す顔を持つ人物と同一ではないと判定する。すなわち、実施例1の被写体判定装置は、偽造物を用いたなりすましを検出することができ、適切に本人確認することができる。
【0046】
また、実施例1の被写体判定装置の表示制御部23は、第1表示パターン35と異なる第2表示パターン36が表示面6に表示されるように、表示装置2をさらに制御する。撮像制御部22は、第2表示パターン36が表示面6に表示されている最中に、被写体が写る他の撮像画像が撮像されるように、カメラ3を制御する。真贋判定部25は、第2表示パターン36が表示面6に表示されている最中に撮像された撮像画像に第2表示パターン36が映り込んでいるか否かをさらに判定する。実施例1の被写体判定装置は、撮像画像に映り込む異物画像の形状が第1表示パターン35の映り込みの形状と同じときに、撮像画像に写る被写体が偽造物であると誤認識することがある。実施例1の被写体判定装置は、互いに異なる複数の表示パターンを用いることにより、このような誤判定を毎回することを防止することができ、撮像画像に写る被写体が偽造物であるか否かをより確実に判定することができる。
【0047】
ところで、既述の実施例1の被写体判定装置は、ステップS8の処理を規定回数繰り返して実行しているが、ステップS8の処理を複数回実行せずに、ステップS8の処理を一回だけ実行してもよい。実施例1の被写体判定装置は、ステップS8の処理を一回だけ実行した場合でも、撮像画像に写る被写体が偽造物であるか否かを容易に判定することができる。
【0048】
ところで、既述の実施例1の被写体判定装置のカメラ3は、表示装置2の表示面66の上側に配置されているが、表示面66の上側と異なる側に配置されていてもよい。このとき、表示パターン表示領域34は、表示パターン表示領域34が表示面6に表示されたときに、表示面66のうちのカメラ3に近い側の縁の近傍に表示パターン表示領域34が表示されるように、画面に配置される。実施例1の被写体判定装置は、表示装置2の表示面66の上側と異なる側にカメラ3が配置された場合でも、表示パターン表示領域34が配置される位置が適切な位置に変更されることにより、撮像画像に写る被写体が偽造物であるか否かを適切に判定することができる。
【実施例0049】
実施例2の被写体判定装置は、図14に示されているように、既述の実施例1の被写体判定装置で用いられる画面31が他の画面71に置換され、他の部分は、既述の実施例1の被写体判定装置と同じである。図14は、実施例2の被写体判定装置で用いられる画面71を示す図である。画面71は、既述の画面31と同様に、撮像画像表示領域32とメッセージ表示領域33とを備えている。画面71は、表示パターン表示領域72をさらに備えている。表示パターン表示領域72は、撮像画像表示領域32を囲み、画面71の縁に沿って配置されている。すなわち、表示パターン表示領域72は、画面71が表示面6に表示されるときに、表示面6の縁に沿って映し出される。表示パターン表示領域72には、互いに異なる複数の表示パターンのうちのいずれか1つの表示パターン73が映し出される。
【0050】
実施例2の被写体判定装置が設けられた本人確認装置は、既述の本人確認装置10と同様に利用されることができる。すなわち、本人確認装置は、表示パターンが撮像画像に映り込んでいると判定されたときに、撮像画像に写る被写体が偽造物であると判定し、表示パターンが撮像画像に映り込んでいないと判定されたときに、撮像画像に写る被写体が偽造物ではないと判定する。このため、実施例2の被写体判定装置は、既述の実施例1の被写体判定装置と同様に、撮像画像に写る被写体が偽造物であるか否かを容易に判定することができる。
【0051】
このような画面71が利用されることによれば、カメラ3が表示面6のどの側に配置された場合でも、表示面6に表示された表示パターンの鏡像が撮像画像に映り込むようにすることができる。すなわち、実施例2の被写体判定装置が設けられた本人確認装置の制御装置12にインストールされているコンピュータプログラムは、カメラ3が表示面6の上側以外の側に配置された他の本人確認装置を制御することに利用することができる。
【0052】
ところで、既述の実施例の被写体判定装置は、表示面6に撮像画像とメッセージとを表示しているが、撮像画像とメッセージとの両方または一方を表示面6に表示しなくてもよい。被写体判定装置は、撮像画像とメッセージとの両方または一方が表示面6に表示されないときでも、表示パターンが表示面6に表示されることにより、既述の実施例の被写体判定装置と同様に、撮像画像に写る被写体が偽造物であるか否かを容易に判定することができる。
【0053】
ところで、既述の実施例の被写体判定装置は、ユーザの顔を用いて個人識別しているが、顔と異なる生体情報(身体的特徴)を用いて個人識別してもよい。生体情報としては、掌形、指紋、静脈パターンが例示される。被写体判定装置は、顔と異なる生体情報を用いて本人確認する場合でも、既述の実施例の被写体判定装置と同様に、撮像画像に写る被写体が偽造物であるか否かを容易に判定することができる。
【0054】
ところで、既述の実施例の被写体判定装置は、個人識別しているが、個人識別せずに、撮像画像に写る被写体が偽造物であるか否かの真贋だけを判定してもよい。この場合でも、被写体判定装置は、撮像画像に写る被写体が偽造物であるか否かを容易に判定することができる。
【0055】
以上、実施例を説明したが、前述した内容により実施例が限定されるものではない。また、前述した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、前述した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。さらに、実施例の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換及び変更のうち少なくとも1つを行うことができる。
【符号の説明】
【0056】
10:本人確認装置
2 :表示装置(表示部)
3 :カメラ(撮像部)
6 :表示面
7 :撮像領域
21:認証対象データ取得部
22:撮像制御部
23:表示制御部
24:サイズ判定部
25:真贋判定部(判定部)
26:個人識別部(識別部)
35:第1表示パターン
36:第2表示パターン
41:なりすまし用IDカード
44:鏡像
45:なりすまし用印刷物
47:なりすまし用スマートフォン
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14