(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024070001
(43)【公開日】2024-05-22
(54)【発明の名称】コネクタセット及びコネクタ
(51)【国際特許分類】
H01R 13/646 20110101AFI20240515BHJP
H01R 12/71 20110101ALI20240515BHJP
【FI】
H01R13/646
H01R12/71
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022180325
(22)【出願日】2022-11-10
(71)【出願人】
【識別番号】000006231
【氏名又は名称】株式会社村田製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110000970
【氏名又は名称】弁理士法人 楓国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】高橋 義則
【テーマコード(参考)】
5E021
5E223
【Fターム(参考)】
5E021FA05
5E021FA11
5E021FC23
5E223AB60
5E223AB65
5E223AB67
5E223BA01
5E223BA07
5E223BB01
5E223BB12
5E223CB24
5E223CB37
5E223CD01
5E223DA05
5E223DB08
5E223DB11
5E223EA31
(57)【要約】
【課題】本発明の目的は、第1端子と第2端子との間の容量に起因するLC共振回路が第1コネクタと第2コネクタとの間の高周波信号の伝送に影響を及ぼすことを抑制できるコネクタセットを提供することである。
【解決手段】第1端子は、上下軸に沿って延びている第1部分と、上下軸に沿って延びており、かつ、上下軸に直交する軸に沿って第1部分と並ぶ第2部分と、第1部分の上端と第2部分の上端とを連結する第1連結部と、を備えている。第1コネクタと第2コネクタとが結合したときに、第1コネクタは、第2コネクタの下に位置し、かつ、第2部分は、第2端子に接触する。第2部分の下端は、回路基板の電極に固定される。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1コネクタ及び第2コネクタを備えるコネクタセットであって、
前記第1コネクタは、
第1樹脂本体部材と、
第1端子と、
第3端子と、
第4端子と、
を備えており、
前記第2コネクタは、
第2端子と、
第5端子と、
第6端子と、
を備えており、
前記第1端子は、
第1部分と、
第2部分と、
第1連結部と、
を備えており、
前記第1端子、前記第3端子及び前記第4端子は、前記第1樹脂本体部材により支持されており、
前記第1部分は、上下軸に沿って延びており、
前記第2部分は、上下軸に沿って延びており、
前記第2部分は、上下軸に直交する軸に沿って前記第1部分と並んでおり、
前記第1連結部は、前記第1部分の上端と前記第2部分の上端とを連結しており、
前記第1コネクタと前記第2コネクタとが結合したときに、前記第1コネクタは、前記第2コネクタの下に位置し、かつ、前記第2部分は、前記第2端子に接触し、
前記第2部分の下端は、回路基板の電極に固定され、
前記第1樹脂本体部材は、下方向に見て、左右軸に沿って延びる前長辺部及び後長辺部、並びに、前後軸に沿って延びる左短辺部及び右短辺部を有する長方形状の環形状を有する枠部を含んでおり、
前記前長辺部は、前記後長辺部の前に位置しており、
前記左短辺部は、前記右短辺部の左に位置しており、
前記第1端子は、前記右短辺部により支持されており、
前記第3端子は、前記前長辺部の右部により支持されており、
前記第4端子は、前記後長辺部の右部により支持されており、
前記第1端子と前記第3端子とは離れて位置しており、
前記第1端子と前記第4端子とは離れて位置しており、
前記第1コネクタと前記第2コネクタとが結合したときには、前記第3端子は、前記第5端子に接触し、かつ、前記第4端子は、前記第6端子に接触し、
前記第1端子、前記第3端子及び前記第4端子は、グランド電位に接続される、
コネクタセット。
【請求項2】
前記第1端子と前記第3端子との間には、他の端子が存在せず、
前記第1端子と前記第4端子との間には、他の端子が存在しない、
請求項1に記載のコネクタセット。
【請求項3】
前記第1部分は、前記第2端子と接触していない、
請求項1又は請求項2に記載のコネクタセット。
【請求項4】
前記第2端子は、上下軸に沿って延びており、
上下軸に直交する方向における前記第2部分と前記第2端子との間隔は、上方向に行くにしたがって大きくなる、
請求項1又は請求項2に記載のコネクタセット。
【請求項5】
前記第2端子と前記第5端子とは離れて位置しており、
前記第2端子と前記第6端子とは離れて位置している、
請求項1又は請求項2に記載のコネクタセット。
【請求項6】
前記第2コネクタにおいて前記グランド電位に接続される端子の数は、前記第1コネクタにおいて前記グランド電位に接続される端子の数と異なる、
請求項1又は請求項2に記載のコネクタセット。
【請求項7】
前記第2端子は、
第3部分と
第4部分と、
第2連結部と、
を含んでおり、
前記第3部分は、上下軸に沿って延びており、
前記第4部分は、上下軸に沿って延びており、
前記第4部分は、上下軸に直交する軸に沿って前記第3部分と並んでおり、
前記第2連結部は、前記第3部分の下端と前記第4部分の下端とを連結しており、
前記第1コネクタと前記第2コネクタとが結合したときに、前記第2部分は、前記第3部分に接触する、
請求項1又は請求項2に記載のコネクタセット。
【請求項8】
第2端子、第5端子及び第6端子を備える第2コネクタに結合される第1コネクタであって、
前記第1コネクタは、
第1樹脂本体部材と、
第1端子と、
第3端子と、
第4端子と、
を備えており、
前記第1端子は、前記第1樹脂本体部材により支持されており、
前記第3端子及び前記第4端子は、前記第1樹脂本体部材により支持されており、
前記第1端子は、
第1部分と、
第2部分と、
第1連結部と、
を備えており、
前記第1部分は、上下軸に沿って延びており、
前記第2部分は、上下軸に沿って延びており、
前記第2部分は、上下軸に直交する軸に沿って前記第1部分と並んでおり、 前記第1連結部は、前記第1部分の上端と前記第2部分の上端とを連結しており、
前記第1コネクタと前記第2コネクタとが結合したときには、前記第1コネクタは、前記第2コネクタの下に位置し、かつ、前記第2部分は、前記第2端子に接触し、
前記第1樹脂本体部材は、下方向に見て、左右軸に沿って延びる前長辺部及び後長辺部、並びに、前後軸に沿って延びる左短辺部及び右短辺部を有する長方形状の環形状を有しており、
前記前長辺部は、前記後長辺部の前に位置しており、
前記左短辺部は、前記右短辺部の左に位置しており、
前記第1端子は、前記右短辺部により支持されており、
前記第3端子は、前記前長辺部の右部により支持されており、
前記第4端子は、前記後長辺部の右部により支持されており、
前記第1端子と前記第3端子とは離れて位置しており、
前記第1端子と前記第4端子とは離れて位置しており、
前記第1コネクタと前記第2コネクタとが結合したときには、前記第3端子は、前記第5端子に接触し、かつ、前記第4端子は、前記第6端子に接触し、
前記第1端子、前記第3端子及び前記第4端子は、グランド電位に接続される、
前記第2部分の下端は、回路基板の電極に固定される、
第1コネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、第1コネクタ及び第2コネクタを備えるコネクタセットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のコネクタセットに関する発明としては、例えば、特許文献1に記載のプラグコネクタ及びレセプタクルコネクタが知られている。プラグコネクタは、第1グランド端子を備えている。レセプタクルコネクタは、第2グランド端子を備えている。プラグコネクタとレセプタクルコネクタとは、互いに結合される。この時、第1グランド端子と第2グランド端子とが面接触する。これにより、第1グランド端子と第2グランド端子とが電気的に接続される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1に記載のプラグコネクタ及びレセプタクルコネクタでは、第1グランド端子と第2グランド端子とが面接触する。ただし、第1グランド端子の表面及び第2グランド端子の表面には微細な凹凸が存在する。この場合、第1グランド端子と第2グランド端子とに微小な隙間が形成される。このような隙間が形成されると、第1グランド端子と第2グランド端子との間に容量が形成される。更に、第1グランド端子及び第2グランド端子は、インダクタンス成分を有する。インダクタンス成分及び容量は、LC共振回路を形成する。このようなLC共振回路は、ノイズの発生の原因となる。すなわち、LC共振回路は、プラグコネクタとレセプタクルコネクタとの間の高周波信号の伝送に影響を及ぼす。
【0005】
そこで、本発明の目的は、第1端子と第2端子との間の容量に起因するLC共振回路が第1コネクタと第2コネクタとの間の高周波信号の伝送に影響を及ぼすことを抑制できるコネクタセット及びコネクタを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一形態に係るコネクタセットは、
第1コネクタ及び第2コネクタを備えるコネクタセットであって、
前記第1コネクタは、
第1樹脂本体部材と、
前記第1樹脂本体部材により支持されている第1端子と、
を備えており、
前記第2コネクタは、
第2端子を、
備えており、
前記第1端子は、
上下軸に沿って延びている第1部分と、
上下軸に沿って延びており、かつ、上下軸に直交する軸に沿って前記第1部分と並ぶ第2部分と、
前記第1部分の上端と前記第2部分の上端とを連結する第1連結部と、
を備えており、
前記第1コネクタと前記第2コネクタとが結合したときに、前記第1コネクタは、前記第2コネクタの下に位置し、かつ、前記第2部分は、前記第2端子に接触し、
前記第2部分の下端は、回路基板の電極に固定される。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係るコネクタセットによれば、第1端子と第2端子との間の容量に起因するLC共振回路が第1コネクタと第2コネクタとの間の高周波信号の伝送に影響を及ぼすことを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図2】
図2は、第1コネクタ10及び第2コネクタ110の斜視図である。
【
図3】
図3は、第2コネクタ110の斜視図である。
【
図4】
図4は、第1信号端子13a~13j、第2信号端子113a~113j、第1グランド端子14la,14lb,14lc及び第2グランド端子114ra,114rb,114rcの斜視図である。
【
図5】
図5は、第1グランド端子14ra及び第2グランド端子114raを前方向に見た図である。
【
図6】
図6は、第1グランド端子14lb及び第2グランド端子114lbを右方向に見た図である。
【
図7】
図7は、比較例に係るコネクタセット501の第1グランド端子514r及び第2グランド端子614rの上面図である。
【
図8】
図8は、コネクタセット1の第1グランド端子14ra,14rb,14rc及び第2グランド端子114ra,114rb,114rcの上面図である。
【
図9】
図9は、比較例に係るコネクタセット501の等価回路図である。
【
図11】
図11は、コネクタセット1aの第1グランド端子14ra及び第2グランド端子114raを前方向に見た図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(実施形態)
[コネクタセット1の構造]
以下に、本発明の一実施形態に係る第1コネクタ10及び第2コネクタ110を備えるコネクタセット1について説明する。
図1は、コネクタセット1の斜視図である。
【0010】
以下では、
図1に示すように、下方向は、第2コネクタ110及び第1コネクタ10がこの順に並ぶ方向である。また、右方向は、第1コネクタ10において第1信号端子13a~13eがこの順に並ぶ方向である。上下軸、左右軸及び前後軸は、互いに直交している。ただし、本明細書における上下軸、左右軸及び前後軸は、説明の便宜上定義した軸であり、コネクタセット1の使用時における上下軸、左右軸及び前後軸と一致していなくてもよい。
【0011】
コネクタセット1は、例えば、2つの回路基板を接続するために用いられる。コネクタセット1は、
図1に示すように、第1コネクタ10及び第2コネクタ110を備えている。第1コネクタ10と第2コネクタ110とが結合したときに、第1コネクタ10が第2コネクタ110の下に位置する。
【0012】
[第1コネクタの構造]
次に、第1コネクタ10の構造について説明する。
図2は、第1コネクタ10及び第2コネクタ110の斜視図である。
【0013】
第1コネクタ10は、
図2に示すように、第1樹脂本体部材12,第1信号端子13a~13j及び第1グランド端子14la,14lb,14lc,14ra,14rb,14rcを備えている。
【0014】
第1樹脂本体部材12は、
図2に示すように、突起部12a、枠部12b及び第1連結部12cを含んでいる。突起部12aは、下方向に見て、左右軸に沿って延びている。より詳細には、突起部12aは、直方体状を有している。突起部12aは、下方向に見て、左右軸に沿って延びる2本の長辺及び前後軸に沿って延びる2本の短辺を有している。
【0015】
枠部12bは、下方向に見て、左右軸の沿って延びる前長辺部12bf及び後長辺部12bb、並びに、前後軸に沿って延びる左短辺部12bl及び右短辺部12brを有する長方形状の環形状を有している。前長辺部12bfは、後長辺部12bbの前に位置している。左短辺部12blは、右短辺部12brの左に位置している。枠部12bは、下方向に見て、突起部12aの周囲を囲んでいる。突起部12aは、枠部12bに接していない。
【0016】
第1連結部12cは、
図2に示すように、下方向に見て、突起部12aと枠部12bとの間に位置し、かつ、突起部12aと枠部12bとを連結している。本実施形態では、第1連結部12cは、突起部12aの下部と枠部12bの下部とを連結している。第1樹脂本体部材12の材料は、絶縁材料である。第1樹脂本体部材12の材料は、例えば、樹脂である。
【0017】
第1信号端子13a~13jには、高周波信号が入出力する。第1信号端子13a~13jは、第1樹脂本体部材12により支持されている。より詳細には、第1信号端子13a~13eは、枠部12bの後長辺部12bbにより支持されている。第1信号端子13a~13eは、左から右へとこの順に一列に並んでいる。これにより、第1信号端子13a~13eは、突起部12aの後に位置している。
【0018】
第1信号端子13f~13jは、枠部12bの前長辺部12bfにより支持されている。第1信号端子13f~13jは、左から右へとこの順に一列に並んでいる。これにより、第1信号端子13f~13jは、突起部12aの前に位置している。また、第1信号端子13f~13jは、第1信号端子13a~13eの前に位置している。第1信号端子13a~13jは、棒状の金属部材に折り曲げ加工が施されることにより作製される。第1信号端子13a~13jの材料は、例えば、リン青銅等の銅系材料である。
【0019】
第1グランド端子14ra,14rb,14rcは、第1コネクタ10のグランド電位に接続される。第1グランド端子14ra,14rb,14rc(第1端子、第2端子、第3端子)は、
図2に示すように、第1樹脂本体部材12により支持されている。以下に、第1グランド端子14ra,14rb,14rcの構造について説明する。
【0020】
第1グランド端子14ra(第1端子)は、右短辺部12brにより支持されている。第1グランド端子14raの一部分は、
図2に示すように、右短辺部12brに埋め込まれている。第1グランド端子14rb(第2端子)は、前長辺部12bfの右部により支持されている。第1グランド端子14rbの一部分は、
図2に示すように、前長辺部12bfに埋め込まれている。第1グランド端子14rc(第3端子)は、後長辺部12bbの右部により支持されている。第1グランド端子14rcの一部分は、
図2に示すように、後長辺部12bbに埋め込まれている。
【0021】
第1グランド端子14ra(第1端子)と第1グランド端子14rb(第3端子)とは離れて位置しいている。第1グランド端子14raと第1グランド端子14rbとは接触していない。第1グランド端子14ra(第1端子)と第1グランド端子14rb(第3端子)との間には、他の端子が存在しない。より詳細には、第1グランド端子14raと第1グランド端子14rbと最も接近する部分には、他の端子が存在せず、かつ、第1樹脂本体部材12又は空間が存在する。同様に、第1グランド端子14ra(第1端子)と第1グランド端子14rc(第4端子)と離れて位置している。第1グランド端子14raと第1グランド端子14rcとは接触していない。第1グランド端子14ra(第1端子)と第1グランド端子14rc(第4端子)との間には、他の端子が存在しない。より詳細には、第1グランド端子14raと第1グランド端子14rcと最も接近する部分には、他の端子が存在せず、かつ、第1樹脂本体部材12又は空間が存在する。
【0022】
第1グランド端子14la,14lb,14lcは、第1グランド端子14ra,14rb,14rcと左右対称な構造を有しているので説明を省略する。第1グランド端子14la,14lb,14lc,14ra,14rb,14rcは、金属部材に折り曲げ加工が施されることにより作製される。第1グランド端子14la,14lb,14lc,14ra,14rb,14rcの材料は、例えば、リン青銅等の銅系材料である。
【0023】
以上のような第1コネクタ10では、第1樹脂本体部材12の下面が第1回路基板と向かい合うように、第1コネクタ10が第1回路基板(図示せず)に実装される。具体的には、第1信号端子13a~13jの一部分及び第1グランド端子14la,14lb,14lc,14ra,14rb,14rcの一部分は、第1樹脂本体部材12の底面から露出している。そこで、これらの部分のそれぞれに半田が塗布される。これにより、第1信号端子13a~13j及び第1グランド端子14la,14lb,14lc,14ra,14rb,14rcのそれぞれは、第1回路基板の電極に接続される。
【0024】
[第2コネクタの構造]
次に、第2コネクタ110の構造について説明する。
図3は、第2コネクタ110の斜視図である。
【0025】
第2コネクタ110は、
図3に示すように、第2樹脂本体部材112,第2信号端子113a~113j及び第2グランド端子141la,114lb,114lc,114ra,114rb,114rcを備えている。
【0026】
第2樹脂本体部材112は、底面部112a及び枠部112bを含んでいる。枠部112bは、上方向に見て、左右軸に沿って延びる前長辺部112bf及び後長辺部112bb、並びに、前後軸に沿って延びる左短辺部112bl及び右短辺部112brを有する長方形状の環形状を有している。前長辺部112bfは、後長辺部112bbの前に位置している。左短辺部112blは、右短辺部112brの左に位置している。
【0027】
底面部112aは、上方向に見て、枠部112bに囲まれた領域の上面を塞いでいる。第2樹脂本体部材112の材料は、絶縁材料である。第2樹脂本体部材112の材料は、例えば、樹脂である。
【0028】
第2信号端子113a~113jには、高周波信号が入出力する。第2信号端子113a~113jは、第2樹脂本体部材112により支持されている。より詳細には、第2信号端子113a~113eは、後長辺部112bbにより支持されている。第2信号端子113a~113eは、左から右へとこの順に一列に並んでいる。
【0029】
第2信号端子113f~113jは、前長辺部112bfにより支持されている。第2信号端子113f~113jは、第2信号端子113a~113eの前に位置している。第2信号端子113f~113jは、左から右へとこの順に一列に並んでいる。第2信号端子113a~113jは、棒状の金属部材に折り曲げ加工が施されることにより作製される。第2信号端子113a~113jの材料は、例えば、リン青銅等の銅系材料である。
【0030】
第2グランド端子114ra,114rb,114rcは、第2コネクタ110のグランド電位に接続される。第2グランド端子114ra,114rb,114rcは、第2樹脂本体部材112により支持されている。以下に、第2グランド端子114ra,114rb,114rcの構造について説明する。
【0031】
第2グランド端子114ra(第2端子)は、右短辺部112brにより支持されている。第2グランド端子114raの一部分は、
図3に示すように、右短辺部112brに埋め込まれている。第2グランド端子114rb(第5端子)は、前長辺部112bfの右部により支持されている。第2グランド端子114rbの一部分は、
図3に示すように、前長辺部112bfに埋め込まれている。第2グランド端子114rc(第6端子)は、後長辺部112bbの右部により支持されている。第2グランド端子114rcの一部分は、
図3に示すように、後長辺部112bbに埋め込まれている。
【0032】
第2グランド端子114raと第2グランド端子114rbとは離れて位置している。第2グランド端子114raと第2グランド端子114rbとは接触していない。第2グランド端子114raと第2グランド端子114rbとの間には、他の端子が存在しない。より詳細には、第2グランド端子114raと第2グランド端子114rbと最も接近する部分には、他の端子が存在せず、かつ、第1樹脂本体部材12又は空間が存在する。同様に、第2グランド端子114raと第2グランド端子114rcとは離れて位置している。第2グランド端子114raと第2グランド端子114rcとは接触していない。第2グランド端子114raと第2グランド端子114rcとの間には、他の端子が存在しない。より詳細には、第2グランド端子114raと第2グランド端子114rcと最も接近する部分には、他の端子が存在せず、かつ、第1樹脂本体部材12又は空間が存在する。
【0033】
第2グランド端子114la,114lb,114lcの構造は、第2グランド端子114ra,114rb,114rcの構造と左右対称であるので、説明を省略する。第2グランド端子114la,114lb,114lc,114ra,114rb,114rcは、金属部材に折り曲げ加工が施されることにより作製される。第2グランド端子114la,114lb,114lc,114ra,114rb,114rcの材料は、例えば、リン青銅等の銅系材料である。
【0034】
以上のような第2コネクタ110では、第2樹脂本体部材112の上面が回路基板と向かい合うように、第2コネクタ110が第2回路基板(図示せず)に実装される。具体的には、第2信号端子113a~113j及び第2グランド端子114la,114lb,114lc,114ra,114rb,114rcの一部分は、第2樹脂本体部材112の上面から露出している。そこで、これらの部分のそれぞれに半田が塗布される。これにより、第2信号端子113a~113j及び第2グランド端子114la,114lb,114lc,114ra,114rb,114rcのそれぞれは、第2回路基板の電極に接続される。
【0035】
[第1グランド端子14ra,14rb,14rcと第2グランド端子114ra,114rb,114rcとの接触]
第1グランド端子14ra,14rb,14rcと第2グランド端子114ra,114rb,114rcとの接触について説明する。
図4は、第1信号端子13a~13j、第2信号端子113a~113j、第1グランド端子14la,14lb,14lc及び第2グランド端子114ra,114rb,114rcの斜視図である。
図5は、第1グランド端子14ra及び第2グランド端子114raを前方向に見た図である。
図6は、第1グランド端子14lb及び第2グランド端子114lbを右方向に見た図である。
【0036】
図4に示すように、第1コネクタ10と第2コネクタ110とが結合したときには、第1信号端子13a~13jのそれぞれは、第2信号端子113a~113jに接触する。また、第1コネクタ10と第2コネクタ110とが結合したときには、第1グランド端子14ra(第1端子)は、第2グランド端子114ra(第2端子)に接触し、第1グランド端子14rb(第3端子)は、第2グランド端子114rb(第5端子)に接触し、かつ、第1グランド端子14rc(第4端子)は、第2グランド端子114rc(第6端子)に接触する。第1コネクタ10と第2コネクタ110とが結合したときには、第1グランド端子14laは、第2グランド端子114laに接触し、第1グランド端子14lbは、第2グランド端子114lbに接触し、かつ、第1グランド端子14lcは、第2グランド端子114lcに接触する。
【0037】
まず、第1グランド端子14raと第2グランド端子114raとの接続について説明する。
図5に示すように、第1グランド端子14raは、上下が反転したU字型形状を有している。第1グランド端子14ra(第1端子)は、第1部分14raa、第2部分14rab及び第1連結部14racを備えている。第1部分14raaは、上下軸に沿って延びている。第2部分14rabは、上下軸に沿って延びている。第2部分14rabは、第1部分14raaの左に位置している。従って、第2部分14rabは、左右軸(上下軸に直交する軸)に沿って第1部分14raaと並んでいる。第1連結部14racは、第1部分14raaの上端と第2部分14rabの上端とを連結している。
【0038】
また、第2部分14rabは、第2グランド端子114ra(第2端子)に接触している。そして、第1部分14raaの下端は、第1回路基板200の電極202aに半田により固定される。第2部分14rabの下端は、第1回路基板200の電極202bに半田により固定される。ただし、第1部分14raaは、第2グランド端子114ra(第2端子)と接触していない。
【0039】
次に、第1グランド端子14rbと第2グランド端子114rbとの接続について説明する。
図6に示すように、第1グランド端子14rbは、第1部分14rba、第2部分14rbb及び第1連結部14rbcを備えている。第1部分14rbaは、上下軸に沿って延びている。第2部分14rbbは、上下軸に沿って延びている。第2部分14rbbは、第1部分14rbaの後に位置している。従って、第2部分14rbbは、前後軸(上下軸に直交する軸)に沿って第1部分14rbaと並んでいる。第1連結部14rbcは、第1部分14rbaの上端と第2部分14rbbの上端とを連結している。
【0040】
また、第2部分14rbbは、第2グランド端子114rbに接触している。そして、第1部分14rbaの下端は、第1回路基板200の電極202cに半田により固定される。第2部分14rbbの下端は、第1回路基板200の電極202dに半田により固定される。ただし、第1部分14rbaは、第2グランド端子114rb(第2端子)と接触していない。なお、第1グランド端子14rcと第2グランド端子114rcとの接続は、第1グランド端子14rbと第2グランド端子114rbとの接続と前後対象であるので説明を省略する。以上の接続により、第1グランド端子14ra,14rb,14rc(第1端子、第3端子、第4端子)及び第2グランド端子114ra,114rb,114rcは、グランド電位に接続される。
【0041】
[効果]
コネクタセット1によれば、第1グランド端子14ra,14rb,14rcと第2グランド端子114ra,114rb,114rcとの間の容量に起因するLC共振回路が第1コネクタ10と第2コネクタ110との間の高周波信号の伝送に影響を及ぼすことを抑制できる。
図7は、比較例に係るコネクタセット501の第1グランド端子514r及び第2グランド端子614rの上面図である。
図8は、コネクタセット1の第1グランド端子14ra,14rb,14rc及び第2グランド端子114ra,114rb,114rcの上面図である。
図9は、比較例に係るコネクタセット501の等価回路図である。
図10は、コネクタセット1の等価回路図である。
【0042】
比較例に係るコネクタセット501では、第1グランド端子514rは、第1グランド端子14ra,14rb,14rcが一つにつながった構造を有している。第2グランド端子614rは、第2グランド端子114ra,114rb,114rcが一つにつながった構造を有している。この場合、第1グランド端子514rのインダクタンス値をL1とし、第2グランド端子614rのインダクタンス値をL2とし、第1グランド端子514rと第2グランド端子614rとの間に発生する容量値をC0a~C0cとする。このとき、第1グランド端子514rと第2グランド端子614rとの間の容量に起因するLC共振回路の共振周波数f0は、1/(2π√(L1+L2)・C0)である。ただし、C0=C0a+C0b+C0cである。
【0043】
一方、第1グランド端子14raのインダクタンス値をL1aとし、第2グランド端子114raのインダクタンス値をL2aとし、第1グランド端子14raと第2グランド端子114raとの間に発生する容量値をC0aとする。また、第1グランド端子14rbのインダクタンス値をL1bとし、第2グランド端子114rbのインダクタンス値をL2bとし、第1グランド端子14rbと第2グランド端子114rbとの間に発生する容量値をC0bとする。第1グランド端子14rcのインダクタンス値をL1cとし、第2グランド端子114rcのインダクタンス値をL2cとし、第1グランド端子14rcと第2グランド端子114rcとの間に発生する容量値をC0cとする。
【0044】
このとき、第1グランド端子14raと第2グランド端子114raとの間の容量に起因するLC共振回路の共振周波数faは、1/(2π√(L1a+L2a)・C0a)である。第1グランド端子14rbと第2グランド端子114rbとの間の容量に起因するLC共振回路の共振周波数fbは、1/(2π√(L1b+L2b)・C0b)である。第1グランド端子14rcと第2グランド端子114rcとの間の容量に起因するLC共振回路の共振周波数fcは、1/(2π√(L1c+L2c)・C0c)である。
【0045】
ただし、L1>L1a、L1>L1b、L1>L1c、L2>L2a、L2>L2b、L2>L2cが成立する。また、C0>C0a、C0>C0b、C0>C0cが成立する。そのため、f1<fa、f1<fb、f1<fcが成立する。これにより、コネクタセット1において、3つのLC共振回路の共振周波数が、第1コネクタ10及び第2コネクタ110を伝送される高周波信号の帯域から外れる。以上より、コネクタセット1によれば、第1グランド端子14ra,14rb,14rcと第2グランド端子114ra,114rb,114rcとの間の容量に起因するLC共振回路が第1コネクタ10と第2コネクタ110との間の高周波信号の伝送に影響を及ぼすことを抑制できる。
【0046】
また、コネクタセット1によれば、以下の理由によっても、第1グランド端子14raと第2グランド端子114raとの間の容量に起因するLC共振回路が第1コネクタ10と第2コネクタ110との間の高周波信号の伝送に影響を及ぼすことを抑制できる。より詳細には、
図5に示すように、第2部分14rabは、第2グランド端子114raに接触している。そして、第2部分14rabの下端は、第1回路基板200の電極202bに半田により固定される。これにより、第2グランド端子114raから電極202bまでの電流経路の長さは、第2部分14rabの接触部分Pから第2部分14rabの下端までの距離である。従って、第2グランド端子114raから電極202bまでの電流経路が短い。その結果、第2グランド端子114raから電極202bまでの電流経路に発生するインダクタンス値が小さくなる。そのため、第1グランド端子14raと第2グランド端子114raとの間の容量に起因するLC共振回路の共振周波数が高くなる。これにより、LC共振回路の共振周波数が、第1コネクタ10及び第2コネクタ110を伝送される高周波信号の帯域から外れる。以上より、コネクタセット1によれば、第1グランド端子14raと第2グランド端子114raとの間の容量に起因するLC共振回路が第1コネクタ10と第2コネクタ110との間の高周波信号の伝送に影響を及ぼすことを抑制できる。
【0047】
(変形例)
以下に変形例に係るコネクタセット1aについて図面を参照しながら説明する。
図11は、コネクタセット1aの第1グランド端子14ra及び第2グランド端子114raを前方向に見た図である。
【0048】
コネクタセット1aは、第2グランド端子114raの形状においてコネクタセット1aと相違する。より詳細には、第2グランド端子114raは、第3部分114raaと、第4部分114rabと、第2連結部114racと、を含んでいる。第3部分114raaは、上下軸に沿って延びている。第4部分114rabは、上下軸に沿って延びている。第4部分114rabは、上下軸に直交する軸に沿って第3部分114raaと並んでいる。第2連結部114racは、第3部分114raaの下端と第4部分114rabの下端とを連結している。第1コネクタ10と第2コネクタ110とが結合したときに、第2部分14rabは、第3部分114raaに接触する。これにより、第2グランド端子114raのばね性が高くなる。コネクタセット1aのその他の構造は、コネクタセット1と同じであるので説明を省略する。コネクタセット1aは、コネクタセット1と同じ効果を奏する。
【0049】
(その他の実施形態)
本発明に係るコネクタセット及び第1コネクタ10は、コネクタセット1及び第1コネクタ10に限らず、その要旨の範囲内において変更可能である。
【0050】
なお、第1端子ないし第6端子は、グランド端子ではなく、高周波信号が入出力する信号端子であってもよい。
【0051】
なお、第1コネクタ10は、第1グランド端子14ra、第1グランド端子14rb又は第1グランド端子14rcの少なくとも一つを備えていればよい。第2コネクタ110は、第2グランド端子114ra、第2グランド端子114rb又は第2グランド端子114rcの少なくとも一つを備えていればよい。
【0052】
なお、第2コネクタ110においてグランド電位に接続される端子の数は、第1コネクタ10においてグランド電位に接続される端子の数と異なっていてもよい。
【0053】
なお、第2グランド端子114raは、上下軸に沿って延びている。このとき、上下軸に直交する方向における第2部分14rabと第2グランド端子114raとの間隔は、上方向に行くにしたがって大きくなっていてもよい。すなわち、第2部分14rabの下端は、第2部分14rabの上端より左に位置していてもよい。
【0054】
なお、第2グランド端子114ra、第2グランド端子114rb又は第2グランド端子114rcは、互いに繋がることによって、一つのグランド端子を形成していてもよい。
【0055】
なお、第1部分14raaの下端は、電極202aに半田により固定されていなくてもよい。
【0056】
なお、本明細書において、上下軸に沿ってとは、上下軸に平行である場合、及び、上下軸に対して僅かに傾く軸に平行である場合を含む。
【0057】
本発明は、以下の構造を備える。
【0058】
(1)
第1コネクタ及び第2コネクタを備えるコネクタセットであって、
前記第1コネクタは、
第1樹脂本体部材と、
第1端子と、
第3端子と、
第4端子と、
を備えており、
前記第2コネクタは、
第2端子と、
第5端子と、
第6端子と、
を備えており、
前記第1端子は、
第1部分と、
第2部分と、
第1連結部と、
を備えており、
前記第1端子、前記第3端子及び前記第4端子は、前記第1樹脂本体部材により支持されており、
前記第1部分は、上下軸に沿って延びており、
前記第2部分は、上下軸に沿って延びており、
前記第2部分は、上下軸に直交する軸に沿って前記第1部分と並んでおり、
前記第1連結部は、前記第1部分の上端と前記第2部分の上端とを連結しており、
前記第1コネクタと前記第2コネクタとが結合したときに、前記第1コネクタは、前記第2コネクタの下に位置し、かつ、前記第2部分は、前記第2端子に接触し、
前記第2部分の下端は、回路基板の電極に固定され、
前記第1樹脂本体部材は、下方向に見て、左右軸に沿って延びる前長辺部及び後長辺部、並びに、前後軸に沿って延びる左短辺部及び右短辺部を有する長方形状の環形状を有する枠部を含んでおり、
前記前長辺部は、前記後長辺部の前に位置しており、
前記左短辺部は、前記右短辺部の左に位置しており、
前記第1端子は、前記右短辺部により支持されており、
前記第3端子は、前記前長辺部の右部により支持されており、
前記第4端子は、前記後長辺部の右部により支持されており、
前記第1端子と前記第3端子とは離れて位置しており、
前記第1端子と前記第4端子とは離れて位置しており、
前記第1コネクタと前記第2コネクタとが結合したときには、前記第3端子は、前記第5端子に接触し、かつ、前記第4端子は、前記第6端子に接触し、
前記第1端子、前記第3端子及び前記第4端子は、グランド電位に接続される、
コネクタセット。
【0059】
(2)
前記第1端子と前記第3端子との間には、他の端子が存在せず、
前記第1端子と前記第4端子との間には、他の端子が存在しない、
(1)に記載のコネクタセット。
【0060】
(3)
前記第1部分は、前記第2端子と接触していない、
(1)又は(2)に記載のコネクタセット。
【0061】
(4)
前記第2端子は、上下軸に沿って延びており、
上下軸に直交する方向における前記第2部分と前記第2端子との間隔は、上方向に行くにしたがって大きくなる、
(1)ないし(3)のいずれかに記載のコネクタセット。
【0062】
(5)
前記第2端子と前記第5端子とは離れて位置しており、
前記第2端子と前記第6端子とは離れて位置している、
(1)ないし(4)のいずれかに記載のコネクタセット。
【0063】
(6)
前記第2コネクタにおいて前記グランド電位に接続される端子の数は、前記第1コネクタにおいて前記グランド電位に接続される端子の数と異なる、
(1)ないし(5)のいずれかに記載のコネクタセット。
【0064】
(7)
前記第2端子は、
第3部分と
第4部分と、
第2連結部と、
を含んでおり、
前記第3部分は、上下軸に沿って延びており、
前記第4部分は、上下軸に沿って延びており、
前記第4部分は、上下軸に直交する軸に沿って前記第3部分と並んでおり、
前記第2連結部は、前記第3部分の下端と前記第4部分の下端とを連結しており、
前記第1コネクタと前記第2コネクタとが結合したときに、前記第2部分は、前記第3部分に接触する、
(1)ないし(6)のいずれかに記載のコネクタセット。
【0065】
(7)
第2端子、第5端子及び第6端子を備える第2コネクタに結合される第1コネクタであって、
前記第1コネクタは、
第1樹脂本体部材と、
第1端子と、
第3端子と、
第4端子と、
を備えており、
前記第1端子は、前記第1樹脂本体部材により支持されており、
前記第3端子及び前記第4端子は、前記第1樹脂本体部材により支持されており、
前記第1端子は、
第1部分と、
第2部分と、
第1連結部と、
を備えており、
前記第1部分は、上下軸に沿って延びており、
前記第2部分は、上下軸に沿って延びており、
前記第2部分は、上下軸に直交する軸に沿って前記第1部分と並んでおり、 前記第1連結部は、前記第1部分の上端と前記第2部分の上端とを連結しており、
前記第1コネクタと前記第2コネクタとが結合したときには、前記第1コネクタは、前記第2コネクタの下に位置し、かつ、前記第2部分は、前記第2端子に接触し、
前記第1樹脂本体部材は、下方向に見て、左右軸に沿って延びる前長辺部及び後長辺部、並びに、前後軸に沿って延びる左短辺部及び右短辺部を有する長方形状の環形状を有しており、
前記前長辺部は、前記後長辺部の前に位置しており、
前記左短辺部は、前記右短辺部の左に位置しており、
前記第1端子は、前記右短辺部により支持されており、
前記第3端子は、前記前長辺部の右部により支持されており、
前記第4端子は、前記後長辺部の右部により支持されており、
前記第1端子と前記第3端子とは離れて位置しており、
前記第1端子と前記第4端子とは離れて位置しており、
前記第1コネクタと前記第2コネクタとが結合したときには、前記第3端子は、前記第5端子に接触し、かつ、前記第4端子は、前記第6端子に接触し、
前記第1端子、前記第3端子及び前記第4端子は、グランド電位に接続される、
前記第2部分の下端は、回路基板の電極に固定される、
第1コネクタ。
【符号の説明】
【0066】
1:コネクタセット
10:第1コネクタ
12:第1樹脂本体部材
12a:突起部
12b:枠部
12bb:後長辺部
12bf:前長辺部
12bl:左短辺部
12br:右短辺部
12c:第1連結部
13a~13j:第1信号端子
14la~14lc,14ra~14rc:第1グランド端子
14raa,14rba:第1部分
14rab,14rbb:第2部分
14rac,14rbc:第1連結部
110:第2コネクタ
112:第2樹脂本体部材
112a:底面部
112b:枠部
112bb:後長辺部
112bf:前長辺部
112bl:左短辺部
112br:右短辺部
113a~113j:第2信号端子
114la,114lb,114lc,114ra,114rb,114rc:第2グランド端子
200:第1回路基板
202a~202d:電極
P:接触部分