(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024070002
(43)【公開日】2024-05-22
(54)【発明の名称】コネクタセット
(51)【国際特許分類】
H01R 12/71 20110101AFI20240515BHJP
【FI】
H01R12/71
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022180326
(22)【出願日】2022-11-10
(71)【出願人】
【識別番号】000006231
【氏名又は名称】株式会社村田製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110000970
【氏名又は名称】弁理士法人 楓国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】森田 優斗
【テーマコード(参考)】
5E223
【Fターム(参考)】
5E223AB59
5E223AB65
5E223BA01
5E223BA07
5E223BB01
5E223CB31
5E223CD01
5E223DA02
5E223DB11
5E223DB25
5E223DB36
5E223EA03
(57)【要約】
【課題】本発明の目的は、第1グランド端子と第2グランド端子との間の容量に起因するLC共振回路が第1コネクタと第2コネクタとの間の高周波信号の伝送に影響を及ぼすことを抑制できるコネクタセットを提供することである。
【解決手段】第1グランド端子は、上下方向に延びる第1部分を含んでいる。第3グランド端子は、上下方向に延びる第2部分を含んでいる。第1コネクタは、第2コネクタの上に位置している。1以上の第1信号端子は、1以上の第2信号端子に接触している。第1部分と第2部分と向かい合うことにより、第1部分と第2部分との間に空間が存在しており、かつ、第1部分又は第2部分が上下方向に対して傾いていることにより、空間が下から上に行くにしたがって大きくなっている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1コネクタ及び第2コネクタを備えるコネクタセットであって、
前記第1コネクタは、第1本体部材と、第1グランド端子と、第2グランド端子と、1以上の第1信号端子と、を備えており、
前記第2コネクタは、第2本体部材と、第3グランド端子と、第4グランド端子と、1以上の第2信号端子と、を備えており、
前記第1グランド端子、前記第2グランド端子及び1以上の第1信号端子は、前記第1本体部材により支持されており、
前記第3グランド端子、前記第4グランド端子及び1以上の第2信号端子は、前記第2本体部材により支持されており、
前記第2グランド端子は、前記第1グランド端子の左に位置しており、
前記1以上の第1信号端子は、左右方向において、前記第1グランド端子と前記第2グランド端子との間に位置しており、
前記第4グランド端子は、前記第3グランド端子の左に位置しており、
前記1以上の第2信号端子は、左右方向において、前記第3グランド端子と前記第4グランド端子との間に位置しており、
前記第1グランド端子は、上下方向に延びる第1部分を含んでおり、
前記第3グランド端子は、上下方向に延びる第2部分を含んでおり、
前記第1コネクタは、前記第2コネクタの上に位置しており、
前記1以上の第1信号端子は、前記1以上の第2信号端子に接触しており、
前記第1部分と前記第2部分とが向かい合うことにより、前記第1部分と前記第2部分との間に空間が存在しており、かつ、前記第1部分及び/又は前記第2部分が上下方向に対して傾いていることにより、前記空間が下から上に行くにしたがって大きくなっている、
コネクタセット。
【請求項2】
前記第1コネクタは、第5グランド端子を、更に備えており、
前記第5グランド端子は、前記第1本体部材により支持されており、
前記第5グランド端子は、弾性変形しつつ前記第3グランド端子に接触する、
請求項1に記載のコネクタセット。
【請求項3】
前記第1部分は、第1主面、第2主面及び2つの第1側面を有しており、
前記第2部分は、第3主面、第4主面及び2つの第2側面を有しており、
前記第1主面は、前記第1本体部材から露出しており、
前記第3主面は、前記第2本体部材から露出しており、
前記第1部分の前記第2主面及び前記2つの第1側面が前記第1本体部材に埋まっていることにより、前記第1部分が前記第1本体部材に保持されており、
前記第2部分の前記第4主面及び前記2つの第2側面が前記第2本体部材に埋まっていることにより、前記第2部分が前記第2本体部材に保持されている、
請求項1又は請求項2に記載のコネクタセット。
【請求項4】
前記第1部分は、上下方向に対して傾いている、
請求項1又は請求項2に記載のコネクタセット。
【請求項5】
前記第2部分は、上下方向に対して傾いている、
請求項1又は請求項2に記載のコネクタセット。
【請求項6】
前記第1部分の下部は、前記第2部分の下部と接触している、
請求項1又は請求項2に記載のコネクタセット。
【請求項7】
前記第1グランド端子は、突起を含んでおり、
前記突起は、前記第1部分の下部に位置しており、
前記突起は、前記第2部分の下部と接触している、
請求項1又は請求項2に記載のコネクタセット。
【請求項8】
前記第1部分は、前記第2部分と接触していない、
請求項1又は請求項2に記載のコネクタセット。
【請求項9】
前記第2部分は、前記第1本体部材に接触している、
請求項1又は請求項2に記載のコネクタセット。
【請求項10】
前記第1部分から前記第2部分に向かう方向を第1方向と定義し、
前記第1グランド端子は、前記第1部分に対して前記第1方向に位置する第3部分を更に含んでおり、
前記第3グランド端子は、前記第2部分に対して前記第1方向に位置する第4部分を更に含んでおり、
前記第2部分が前記第1本体部材により前記第1方向に押されることにより、前記第4部分が前記第3部分に押し付けられている、
請求項9に記載のコネクタセット。
【請求項11】
前記第1部分と前記第2部分との間には、樹脂部材が設けられている、
請求項1又は請求項2に記載のコネクタセット。
【請求項12】
前記第1部分には貫通孔が設けられており、
前記第1本体部材は、前記貫通孔を貫通する貫通部を含んでおり、
前記貫通部は、前記第2部分と接触している、
請求項1又は請求項2に記載のコネクタセット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、第1コネクタ及び第2コネクタを備えるコネクタセットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のコネクタセットに関する発明としては、例えば、特許文献1に記載のプラグコネクタ及びレセプタクルコネクタが知られている。プラグコネクタは、第1グランド端子を備えている。レセプタクルコネクタは、第2グランド端子を備えている。プラグコネクタとレセプタクルコネクタとは、互いに結合される。この時、第1グランド端子と第2グランド端子とが面接触する。これにより、第1グランド端子と第2グランド端子とが電気的に接続される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1に記載のプラグコネクタ及びレセプタクルコネクタでは、第1グランド端子と第2グランド端子とが面接触する。ただし、第1グランド端子の表面及び第2グランド端子の表面には微細な凹凸が存在する。この場合、第1グランド端子と第2グランド端子とに微小な隙間が形成される。このような隙間が形成されると、第1グランド端子と第2グランド端子との間に容量が形成される。更に、第1グランド端子及び第2グランド端子は、インダクタンス成分を有する。インダクタンス成分及び容量は、LC共振回路を形成する。このようなLC共振回路は、ノイズの発生の原因となる。すなわち、LC共振回路は、プラグコネクタとレセプタクルコネクタとの間の高周波信号の伝送に影響を及ぼす。
【0005】
そこで、本発明の目的は、第1グランド端子と第2グランド端子との間の容量に起因するLC共振回路が第1コネクタと第2コネクタとの間の高周波信号の伝送に影響を及ぼすことを抑制できるコネクタセットを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一形態に係るコネクタセットは、
第1コネクタ及び第2コネクタを備えるコネクタセットであって、
前記第1コネクタは、第1本体部材と、第1グランド端子と、第2グランド端子と、1以上の第1信号端子と、を備えており、
前記第2コネクタは、第2本体部材と、第3グランド端子と、第4グランド端子と、1以上の第2信号端子と、を備えており、
前記第1グランド端子、前記第2グランド端子及び1以上の第1信号端子は、前記第1本体部材により支持されており、
前記第3グランド端子、前記第4グランド端子及び1以上の第2信号端子は、前記第2本体部材により支持されており、
前記第2グランド端子は、前記第1グランド端子の左に位置しており、
前記1以上の第1信号端子は、左右方向において、前記第1グランド端子と前記第2グランド端子との間に位置しており、
前記第4グランド端子は、前記第3グランド端子の左に位置しており、
前記1以上の第2信号端子は、左右方向において、前記第3グランド端子と前記第4グランド端子との間に位置しており、
前記第1グランド端子は、上下方向に延びる第1部分を含んでおり、
前記第3グランド端子は、上下方向に延びる第2部分を含んでおり、
前記第1コネクタは、前記第2コネクタの上に位置しており、
前記1以上の第1信号端子は、前記1以上の第2信号端子に接触しており、
前記第1部分と前記第2部分とが向かい合うことにより、前記第1部分と前記第2部分との間に空間が存在しており、かつ、前記第1部分及び/又は前記第2部分が上下方向に対して傾いていることにより、前記空間が下から上に行くにしたがって大きくなっている。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係るコネクタセットによれば、第1端子と第2端子との間の容量に起因するLC共振回路が第1コネクタと第2コネクタとの間の高周波信号の伝送に影響を及ぼすことを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図2】
図2は、第1コネクタ10及び第2コネクタ110の斜視図である。
【
図3】
図3は、第2コネクタ110の斜視図である。
【
図4】
図4は、コネクタセット1の端子の斜視図である。
【
図7】
図7は、コネクタセット1aの断面図である。
【
図8】
図8は、コネクタセット1bの断面図である。
【
図9】
図9は、コネクタセット1cの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(実施形態)
[コネクタセット1の構造]
以下に、本発明の一実施形態に係る第1コネクタ10及び第2コネクタ110を備えるコネクタセット1について説明する。
図1は、コネクタセット1の斜視図である。
【0010】
以下では、
図1に示すように、下方向は、第2コネクタ110及び第1コネクタ10がこの順に並ぶ方向である。また、右方向は、第1コネクタ10において第1信号端子13a~13kがこの順に並ぶ方向である。上下軸、左右軸及び前後軸は、互いに直交している。ただし、本明細書における上下軸、左右軸及び前後軸は、説明の便宜上定義した軸であり、コネクタセット1の使用時における上下軸、左右軸及び前後軸と一致していなくてもよい。
【0011】
コネクタセット1は、例えば、2つの回路基板を接続するために用いられる。コネクタセット1は、
図1に示すように、第1コネクタ10及び第2コネクタ110を備えている。第1コネクタ10と第2コネクタ110とが結合したときに、第2コネクタ110が第1コネクタ10の上に位置する。
【0012】
[第1コネクタの構造]
次に、第1コネクタ10の構造について説明する。
図2は、第1コネクタ10及び第2コネクタ110の斜視図である。
【0013】
第1コネクタ10は、
図2に示すように、第1本体部材12、第1信号端子13a~13v、第1グランド端子14r、第2グランド端子14l、第5グランド端子16ra,rb及び第6グランド端子16la,16lbを備えている。
【0014】
第1本体部材12は、
図2に示すように、突起部12a、枠部12b及び連結部12cを含んでいる。突起部12aは、下方向に見て、左右方向に延びている。より詳細には、突起部12aは、直方体状を有している。突起部12aは、下方向に見て、左右方向に延びる2本の長辺及び前後方向に延びる2本の短辺を有している。
【0015】
枠部12bは、下方向に見て、突起部12aの周囲を囲む環形状を有している。枠部12bは、下方向に見て、長方形状の内縁及び長方形状の外縁を有している。従って、枠部12bは、左右方向に延びる前辺及び後辺並びに前後方向に延びる左辺及び右辺を有している。そして、突起部12aは、下方向に見て、枠部12bに囲まれた領域内に位置している。突起部12aは、枠部12bに接していない。
【0016】
連結部12cは、
図2に示すように、下方向に見て、突起部12aと枠部12bとの間に位置し、かつ、突起部12aと枠部12bとを連結している。本実施形態では、連結部12cは、突起部12aの下部と枠部12bの下部とを連結している。第1本体部材12の材料は、絶縁材料である。第1本体部材12の材料は、例えば、樹脂である。
【0017】
第1グランド端子14rは、グランド電位に接続される。第1グランド端子14rは、
図2に示すように、第1本体部材12により支持されている。具体的には、第1グランド端子14rは、枠部12bの右辺、前辺及び後辺により支持されている。以下に、第1グランド端子14rの構造について説明する。
【0018】
第1グランド端子14rは、
図2及び
図3に示すように、第1グランド端子本体部14ra、第1グランド端子前部14rb、第1グランド端子後部14rc及び第1グランド端子カバー部14rdを含んでいる。第1グランド端子本体部14raは、枠部12bの右辺の左面、上面及び右面に設けられている。第1グランド端子本体部14raの一部分は、
図2に示すように、枠部12bの右辺に埋め込まれている。第1グランド端子前部14rbは、枠部12bの前辺の右端部の前面、上面及び後面に設けられている。第1グランド端子前部14rbの一部分は、枠部12bの前辺に埋め込まれている。第1グランド端子後部14rcは、枠部12bの後辺の右端部の前面、上面及び後面に設けられている。第1グランド端子後部14rcの一部分は、枠部12bの後辺に埋め込まれている。第1グランド端子カバー部14rdは、突起部12aの右端部に設けられている。第1グランド端子カバー部14rdの一部分は、突起部12aの右端部に埋め込まれている。
【0019】
第2グランド端子14lは、グランド電位に接続される。第2グランド端子14lは、
図2に示すように、第1本体部材12により支持されている。第2グランド端子14lは、第1グランド端子14rの左に位置している。第2グランド端子14lは、第1グランド端子14rと左右対称な構造を有しているので説明を省略する。第2グランド端子14lは、金属部材に折り曲げ加工が施されることにより作製される。第2グランド端子14lの材料は、例えば、リン青銅等の銅系材料である。
【0020】
第1信号端子13a~13vには、高周波信号が入出力する。第1信号端子13a~13vは、第1本体部材12により支持されている。第1信号端子13a~13vは、左右方向において、第1グランド端子14rと第2グランド端子14lとの間に位置している。より詳細には、第1信号端子13a~13kの一部分は、枠部12bの後辺に埋め込まれている。これにより、第1信号端子13a~13kは、突起部12aの後の領域において左右方向に並ぶように枠部12bにより支持されている。第1信号端子13a~13kは、左から右へとこの順に一列に並んでいる。第1信号端子13l~13vの一部分は、枠部12bの前辺に埋め込まれている。第1信号端子13l~13vは、突起部12aの前の領域において左右方向に並ぶように枠部12bにより支持されている。第1信号端子13l~13vは、第1信号端子13a~13kの前に位置している。第1信号端子13l~13vは、左から右へとこの順に一列に並んでいる。第1信号端子13l~13vは、棒状の金属部材に折り曲げ加工が施されることにより作製される。第1信号端子13a~13vの材料は、例えば、リン青銅等の銅系材料である。
【0021】
第5グランド端子16ra,16rbは、グランド電位に接続される。第5グランド端子16ra,16rbは、
図2に示すように、第1本体部材12により支持されている。ただし、第5グランド端子16rbは、視認できないので、図示を省略した。具体的には、第5グランド端子16raは、第1グランド端子前部14rbと第1信号端子13vとの間に位置している。第5グランド端子16raは、枠部12bの前辺により支持されている。ただし、第5グランド端子16raは、前後方向に弾性変形できる。第5グランド端子16rbは、第1グランド端子後部14rcと第1信号端子13kとの間に位置している。第5グランド端子16rbは、枠部12bの後辺により支持されている。ただし、第5グランド端子16rbは、前後方向に弾性変形できる。第5グランド端子16ra,16rbは、棒状の金属部材に折り曲げ加工が施されることにより作製される。第5グランド端子16ra,16rbの材料は、例えば、リン青銅等の銅系材料である。
【0022】
第6グランド端子16la,16lbは、グランド電位に接続される。第6グランド端子16la,16lbは、
図2に示すように、第1本体部材12により支持されている。ただし、第6グランド端子16lbは、視認できないので、図示を省略した。第6グランド端子16la,16lbは、第5グランド端子16ra,16rbと左右対称な構造を有しているので説明を省略する。第6グランド端子16la,16lbは、金属部材に折り曲げ加工が施されることにより作製される。第6グランド端子16la,16lbの材料は、例えば、リン青銅等の銅系材料である。
【0023】
以上のような第1コネクタ10では、第1本体部材12の下面が第1回路基板と向かい合うように、第1コネクタ10が第1回路基板(図示せず)に実装される。具体的には、第1信号端子13a~13vの一部分、第1グランド端子14rの一部分、第2グランド端子14lの一部分、第5グランド端子16ra,16rbの一部分及び第6グランド端子16la,16lbの一部分は、第1本体部材12の底面から露出している。そこで、これらの部分のそれぞれに半田が塗布される。これにより、第1信号端子13a~13v、第1グランド端子14r、第2グランド端子14l、第5グランド端子16ra,16rb及び第6グランド端子16la,16lbのそれぞれは、第1回路基板の電極に接続される。
【0024】
[第2コネクタの構造]
次に、第2コネクタ110の構造について説明する。
図3は、第2コネクタ110の斜視図である。
【0025】
第2コネクタ110は、
図3に示すように、第2本体部材112,第2信号端子113a~113v、第3グランド端子114r及び第4グランド端子114lを備えている。
【0026】
第2本体部材112は、底面部112a及び枠部112bを含んでいる。枠部112bは、上方向に見て、環形状を有している。より詳細には、枠部112bは、上方向に見て、長方形状の外縁及び長方形状の内縁を有している。枠部112bの外縁及び枠部112bの内縁のそれぞれは、上方向に見て、左右方向に延びる2本の長辺及び前後方向に延びる2本の短辺を有している。底面部112aは、
図4に示すように、上方向に見て、枠部112bに囲まれた領域の上面を塞いでいる。第2本体部材112の材料は、絶縁材料である。第2本体部材112の材料は、例えば、樹脂である。
【0027】
第3グランド端子114rは、グランド電位に接続される。第3グランド端子114rは、第2本体部材112により支持されている。具体的には、第3グランド端子114rは、枠部112bの右辺、前辺及び後辺により支持されている。以下に、第3グランド端子114rの構造について説明する。
【0028】
第3グランド端子114rは、
図3に示すように、第3グランド端子本体部114ra、第3グランド端子前部114rb及び第3グランド端子後部114rcを含んでいる。第3グランド端子本体部114raは、枠部12bの右辺の左面、上面及び右面に設けられている。第3グランド端子本体部114raの一部分は、
図4に示すように、枠部112bの右辺に埋め込まれている。第3グランド端子前部114rbは、枠部112bの前辺の右端部の前面、上面及び後面に設けられている。第3グランド端子前部114rbの一部分は、枠部112bの前辺に埋め込まれている。第3グランド端子後部114rcは、枠部112bの後辺の右端部の前面、上面及び後面に設けられている。第3グランド端子後部114rcの一部分は、枠部112bの後辺に埋め込まれている。
【0029】
第4グランド端子114lは、グランド電位に接続される。第4グランド端子114lは、
図3に示すように、第1本体部材12により支持されている。第4グランド端子114lは、第3グランド端子114rの左に位置している。第4グランド端子114lの構造は、第3グランド端子114rの構造と左右対称であるので、説明を省略する。第3グランド端子114r及び第4グランド端子114lは、金属部材に折り曲げ加工が施されることにより作製される。第3グランド端子114r及び第4グランド端子114lの材料は、例えば、リン青銅等の銅系材料である。
【0030】
第2信号端子113a~113vには、高周波信号が入出力する。第2信号端子113a~113vは、第2本体部材112により支持されている。第2信号端子113a~113vは、左右方向において、第3グランド端子114rと第4グランド端子114lとの間に位置している。より詳細には、第2信号端子113a~113kの一部分は、枠部112bの後辺に埋め込まれている。第2信号端子113a~113kは、左から右へとこの順に一列に並んでいる。第2信号端子113l~113vの一部分は、枠部112bの前辺に埋め込まれている。第2信号端子113l~113vは、第2信号端子113a~113kの前に位置している。第2信号端子113l~113vは、左から右へとこの順に一列に並んでいる。第2信号端子113a~113vは、棒状の金属部材に折り曲げ加工が施されることにより作製される。第2信号端子113a~113vの材料は、例えば、リン青銅等の銅系材料である。
【0031】
以上のような第2コネクタ110では、第2本体部材112の上面が回路基板と向かい合うように、第2コネクタ110が第2回路基板(図示せず)に実装される。具体的には、第2信号端子113a~113vの一部分及び第3グランド端子114rの一部分及び第4グランド端子114lの一部分は、第2本体部材112の底面から露出している。そこで、これらの部分のそれぞれに半田が塗布される。これにより、第2信号端子113a~113v及び第3グランド端子114r及び第4グランド端子114lのそれぞれは、第2回路基板の電極に接続される。
【0032】
[第1グランド端子14rと第3グランド端子114rとの関係]
ここで、第1グランド端子14rと第3グランド端子114rとの関係について説明する。
図4は、コネクタセット1の端子の斜視図である。
図5は、
図1のA-Aにおける断面図である。
図6は、
図1のB-Bにおける断面図である。
【0033】
図4に示すように、第1信号端子13a~13vのそれぞれは、第2信号端子113a~113vに接触している。また、第5グランド端子16ra,16rbは、弾性変形しつつ第3グランド端子114rに接触する。第6グランド端子16la,16lbは、弾性変形しつつ第4グランド端子114laに接触する。
【0034】
第1グランド端子14rと第3グランド端子114rとは、接触していてもよいし、接触していなくてもよい。本実施形態では、第1グランド端子14rと第3グランド端子114rとは、接触していない。
【0035】
第1グランド端子14rは、
図5に示すように、上下方向に延びる第1部分14raaを含んでいる。第1部分14raaは、第1グランド端子本体部14raの一部分である。第1部分14raaは、枠部12bの右辺の左面から露出している。より詳細には、第1部分14raaは、第1主面、第2主面及び2つの第1側面を有している。第1主面は、第1本体部材12から露出している。第1部分14raaの第2主面及び2つの第1側面が第1本体部材12に埋まっていることにより、第1部分14raaが第1本体部材12に保持されている。これにより、第1部分14raaは、第1本体部材12に保持されることにより弾性変形できない。
【0036】
第3グランド端子114rは、
図5に示すように、上下方向に延びる第2部分114raaを含んでいる。第2部分114raaは、第3グランド端子本体部114raの一部分である。第2部分114raaは、枠部112bの右辺の右面から露出している。より詳細には、第2部分114raaは、第3主面、第4主面及び2つの第2側面を有している。第3主面は、第2本体部材112から露出している。第2部分114raaの第4主面及び2つの第2側面が第2本体部材112に埋まっていることにより、第2部分114raaが第2本体部材112に保持されている。これにより、第2部分114raaは、第2本体部材112に保持されることにより弾性変形できない。
【0037】
ここで、第1部分14raaと第2部分114raaとが向かい合うことにより、第1部分14raaと第2部分114raaとの間に空間Sp1が存在している。第1部分14raaは、第2部分114raaの右に位置している。第1部分14raa及び/又は第2部分114raaが上下方向に対して傾いていることにより、空間Sp1が下から上に行くにしたがって大きくなっている。本実施形態では、第1部分14raaは、上下方向に対して傾いている。第1部分14raaの上端は、第1部分14raaの下端より右に位置している。第2部分114raaは、上下方向に対して傾いていない。ただし、第1部分14raaは、第2部分114raaと接触していない。
【0038】
第1グランド端子14rは、
図5に示すように、上下方向に延びる第1部分14rdaを含んでいる。第1部分14rdaは、第1グランド端子カバー部14rdの一部分である。第1部分14rdaは、突起部12aの右面から露出している。より詳細には、第1部分14rdaは、第1主面、第2主面及び2つの第1側面を有している。第1主面は、第1本体部材12から露出している。第1部分14rdaの第2主面及び2つの第1側面が第1本体部材12に埋まっていることにより、第1部分14rdaが第1本体部材12に保持されている。これにより、第1部分14rdaは、第1本体部材12に保持されることにより弾性変形できない。
【0039】
第3グランド端子114rは、
図5に示すように、上下方向に延びる第2部分114rabを含んでいる。第2部分114rabは、第3グランド端子本体部114raの一部分である。第2部分114rabは、枠部112bの右辺の左面から露出している。より詳細には、第2部分114rdaは、第3主面、第4主面及び2つの第2側面を有している。第3主面は、第2本体部材112から露出している。第2部分114rabの第4主面及び2つの第2側面が第2本体部材112に埋まっていることにより、第2部分114rabが第2本体部材112に保持されている。これにより、第2部分114rabは、第2本体部材112に保持されることにより弾性変形できない。
【0040】
ここで、第1部分14rdaと第2部分114rabとが向かい合うことにより、第1部分14rdaと第2部分114rabとの間に空間Sp2が存在している。第1部分14rdaは、第2部分114rabの左に位置している。第1部分14rda及び/又は第2部分114rdaが上下方向に対して傾いていることにより、空間Sp2が下から上に行くにしたがって大きくなっている。本実施形態では、第1部分14rdaは、上下方向に対して傾いている。第1部分14rdaの上端は、第1部分14rdaの下端より左に位置している。ただし、第1部分14rdaは、第2部分114rabと接触していない。
【0041】
第1グランド端子14rは、
図6に示すように、上下方向に延びる第1部分14rbaを含んでいる。第1部分14rbaは、第1グランド端子前部14rbの一部分である。第1部分14rbaは、枠部12bの前辺の後面から露出している。より詳細には、第1部分14rbaは、第1主面、第2主面及び2つの第1側面を有している。第1主面は、第1本体部材12から露出している。第1部分14rbaの第2主面及び2つの第1側面が第1本体部材12に埋まっていることにより、第1部分14rbaが第1本体部材12に保持されている。これにより、第1部分14rbaは、第1本体部材12に保持されることにより弾性変形できない。
【0042】
第3グランド端子114rは、
図6に示すように、上下方向に延びる第2部分114rbaを含んでいる。第2部分114rbaは、第3グランド端子前部114rbの一部分である。第2部分114rbaは、枠部112bの前辺の前面から露出している。より詳細には、第2部分114rbaは、第3主面、第4主面及び2つの第2側面を有している。第3主面は、第2本体部材112から露出している。第2部分114rbaの第4主面及び2つの第2側面が第2本体部材112に埋まっていることにより、第2部分114rbaが第2本体部材112に保持されている。これにより、第2部分114rbaは、第2本体部材112に保持されることにより弾性変形できない。
【0043】
ここで、第1部分14rbaと第2部分114rbaとが向かい合うことにより、第1部分14rbaと第2部分114rbaとの間に空間Sp3が存在している。第1部分14rbaは、第2部分114rbaの前に位置している。第1部分14rba及び/又は第2部分114rbaが上下方向に対して傾いていることにより、空間Sp3が下から上に行くにしたがって大きくなっている。本実施形態では、第1部分14rbaは、上下方向に対して傾いている。第1部分14rbaの上端は、第1部分14rbaの下端より前に位置している。ただし、第1部分14rbaは、第2部分114rbaと接触していない。
【0044】
なお、第1グランド端子後部14rc及び第3グランド端子後部114rcは、第1グランド端子前部14rb及び第3グランド端子前部114rbと前後対称な構造を有しているので、説明を省略する。また、第2グランド端子14l及び第4グランド端子114lは、第1グランド端子14r及び第3グランド端子114rと左右対称な構造を有しているので説明を省略する。
【0045】
[効果]
コネクタセット1によれば、第1グランド端子14rと第3グランド端子114rとの間の容量に起因するLC共振回路が第1コネクタ10と第2コネクタ110との間の高周波信号の伝送に影響を及ぼすことを抑制できる。より詳細には、第1グランド端子14rは、
図5に示すように、上下方向に延びる第1部分14raaを含んでいる。第3グランド端子114rは、
図5に示すように、上下方向に延びる第2部分114raaを含んでいる。第1部分14raaと第2部分114raaと向かい合うことにより、第1部分14raaと第2部分114raaとの間に空間Sp1が存在している。第1部分14raa又は第2部分114raaが上下方向に対して傾いていることにより、空間Sp1が下から上に行くにしたがって大きくなっている。これにより、第1部分14raaと第2部分114raaとの距離が大きくなるので、第1グランド端子14rと第3グランド端子114rとの間に形成される容量が小さくなる。そのため、LC共振回路の共振周波数が高くなる。これにより、LC共振回路の共振周波数が、第1コネクタ10及び第2コネクタ110を伝送される高周波信号の帯域から外れる。以上より、コネクタセット1によれば、第1グランド端子14rと第3グランド端子114rとの間の容量に起因するLC共振回路が第1コネクタ10と第2コネクタ110との間の高周波信号の伝送に影響を及ぼすことを抑制できる。
【0046】
ところで、第1部分14raaの第2主面及び2つの第2側面が第1本体部材12に埋まっていることにより、第1部分14raaが第1本体部材12に保持されている。よって、第1部分14raaは、第1本体部材12に保持されることにより弾性変形できない。第2部分114raaの第4主面及び2つの第2側面が第2本体部材112に埋まっていることにより、第2部分114raaが第2本体部材112に保持されている。よって、第2部分114raaは、第2本体部材112に保持されることにより弾性変形できない。そのため、第1コネクタ10と第2コネクタ110とが結合した状態によって、第1部分14raaと第2部分114raaとが接触したり、接触しなかったりする。本実施形態では、第1部分14raaは、第2部分114raaと接触していない。そこで、第5グランド端子16ra,16rbは、弾性変形しつつ第3グランド端子114rに接触する。これにより、第5グランド端子16ra,16rbが第3グランド端子114rにより確実に接触するようになる。
【0047】
また、前記の通り、第1部分14raaは、第2部分114raaと接触していない。この場合、第1グランド端子14rと第3グランド端子114rとの間に容量が形成されやすい。すなわち、第1グランド端子14rと第3グランド端子114rとの間の容量に起因するLC共振回路が第1コネクタ10と第2コネクタ110との間の高周波信号の伝送に影響を及ぼしやすい。そこで、コネクタセット1では、第1部分14raaが上下方向に対して傾いていることにより、空間Sp1が下から上に行くにしたがって大きくなっている。これにより、第1グランド端子14rと第3グランド端子114rとの間の容量に起因するLC共振回路が第1コネクタ10と第2コネクタ110との間の高周波信号の伝送に影響を及ぼすことを抑制できる。
【0048】
(第1変形例)
以下に、第1変形例に係るコネクタセット1aについて図面を参照しながら説明する。
図7は、コネクタセット1aの断面図である。
【0049】
コネクタセット1aは、第1グランド端子14rが突起14rbbを含んでいる点においてコネクタセット1と相違する。より詳細には、第1グランド端子前部14rbは、突起14rbbを含んでいる。突起14rbbは、第1部分14rbaの下部に位置している。突起14rbbは、第1部分14rbaから後方向に突出している。これにより、突起14rbbは、第2部分114rbaの下部と接触している。コネクタセット1aのその他の構造は、コネクタセット1と同じであるので説明を省略する。コネクタセット1aは、コネクタセット1と同じ効果を奏することができる。
【0050】
(第2変形例)
以下に、第2変形例に係るコネクタセット1bについて図面を参照しながら説明する。
図8は、コネクタセット1bの断面図である。
【0051】
コネクタセット1bは、第2部分114raa,114rabが第1本体部材12に接触している点においてコネクタセット1と相違する。本実施形態では、第2部分114raaは、枠部12bの右辺により左方向に押されている。第2部分114rabは、突起部12aの右端部により右方向に押されている。コネクタセット1bのその他の構造は、コネクタセット1と同じであるので説明を省略する。コネクタセット1bは、コネクタセット1と同じ効果を奏することができる。
【0052】
(第3変形例)
以下に、第3変形例に係るコネクタセット1cについて図面を参照しながら説明する。
図9は、コネクタセット1cの断面図である。
【0053】
コネクタセット1cは、第2部分114raaが第1グランド端子14rに接触している点においてコネクタセット1bと相違する。より詳細には、第1部分14rdaから第2部分114rabに向かう方向を第1方向と定義する。第1方向は、右方向である。第1グランド端子14rは、第1部分14rdaに対して右(第1方向)に位置する第1部分14raa(第3部分)を更に含んでいる。第3グランド端子114rは、第2部分114rabに対して右(第1方向)に位置する第2部分114raa(第4部分)を更に含んでいる。第2部分114rabが第1本体部材12により右方向(第1方向)に押されることにより、第2部分114raa(第4部分)が第1部分14raa(第3部分)に押し付けられている。コネクタセット1cのその他の構造は、コネクタセット1bと同じであるので説明を省略する。コネクタセット1cは、コネクタセット1bと同じ効果を奏することができる。
【0054】
(第4変形例)
以下に、第4変形例に係るコネクタセット1dについて図面を参照しながら説明する。
図10は、コネクタセット1dの断面図である。
【0055】
コネクタセット1dは、第1本体部材12が貫通部12dを更に含んでいる点においてコネクタセット1と相違する。第1部分14rbaには貫通孔Hが設けられている。貫通孔Hは、第1部分14rbaを前後方向に貫通している。貫通部12dは、貫通孔Hを貫通している。貫通部12dは、第2部分114rbaと接触している。これにより、空間Sp3が形成されている。コネクタセット1dのその他の構造は、コネクタセット1と同じであるので説明を省略する。コネクタセット1dは、コネクタセット1と同じ効果を奏することができる。
【0056】
(第5変形例)
以下に、第5変形例に係るコネクタセット1eについて図面を参照しながら説明する。
図11は、コネクタセット1eの断面図である。
【0057】
コネクタセット1dは、第1部分14rbaと第2部分114rbaとの間には、樹脂部材12eが設けられている点においてコネクタセット1と相違する。これにより、空間Sp3が形成されている。コネクタセット1eのその他の構造は、コネクタセット1と同じであるので説明を省略する。コネクタセット1eは、コネクタセット1と同じ効果を奏することができる。
【0058】
(第6変形例)
以下に、第6変形例に係るコネクタセット1fについて図面を参照しながら説明する。
図12は、コネクタセット1fの断面図である。
【0059】
コネクタセット1fは、第1部分14rbaが第2部分114rbaに接触している点においてコネクタセット1と相違する。コネクタセット1fのその他の構造は、コネクタセット1と同じであるので説明を省略する。コネクタセット1fは、コネクタセット1と同じ効果を奏することができる。
【0060】
(その他の実施形態)
本発明に係るコネクタセットは、コネクタセット1,1a~1fに限らず、その要旨の範囲内において変更可能である。また、コネクタセット1,1a~1fの構造を任意に組み合わせてもよい。
【0061】
なお、第1信号端子の数は、1以上であればよい。また、第2信号端子の数は、1以上であればよい。
【0062】
なお、第2部分は、上下方向に対して傾いていてもよい。この場合、第1部分は、上下方向に対して傾いていてもよいし、傾いていなくてもよい。
【0063】
なお、第1方向は、右方向以外の方向であってもよい。
【0064】
本発明は、以下の構造を備える。
【0065】
(1)
第1コネクタ及び第2コネクタを備えるコネクタセットであって、
前記第1コネクタは、第1本体部材と、第1グランド端子と、第2グランド端子と、1以上の第1信号端子と、を備えており、
前記第2コネクタは、第2本体部材と、第3グランド端子と、第4グランド端子と、1以上の第2信号端子と、を備えており、
前記第1グランド端子、前記第2グランド端子及び1以上の第1信号端子は、前記第1本体部材により支持されており、
前記第3グランド端子、前記第4グランド端子及び1以上の第2信号端子は、前記第2本体部材により支持されており、
前記第2グランド端子は、前記第1グランド端子の左に位置しており、
前記1以上の第1信号端子は、左右方向において、前記第1グランド端子と前記第2グランド端子との間に位置しており、
前記第4グランド端子は、前記第3グランド端子の左に位置しており、
前記1以上の第2信号端子は、左右方向において、前記第3グランド端子と前記第4グランド端子との間に位置しており、
前記第1グランド端子は、上下方向に延びる第1部分を含んでおり、
前記第3グランド端子は、上下方向に延びる第2部分を含んでおり、
前記第1コネクタは、前記第2コネクタの上に位置しており、
前記1以上の第1信号端子は、前記1以上の第2信号端子に接触しており、
前記第1部分と前記第2部分とが向かい合うことにより、前記第1部分と前記第2部分との間に空間が存在しており、かつ、前記第1部分及び/又は前記第2部分が上下方向に対して傾いていることにより、前記空間が下から上に行くにしたがって大きくなっている、
コネクタセット。
【0066】
(2)
前記第1コネクタは、第5グランド端子を、更に備えており、
前記第5グランド端子は、前記第1本体部材により支持されており、
前記第5グランド端子は、弾性変形しつつ前記第3グランド端子に接触する、
(1)に記載のコネクタセット。
【0067】
(3)
前記第1部分は、第1主面、第2主面及び2つの第1側面を有しており、
前記第2部分は、第3主面、第4主面及び2つの第2側面を有しており、
前記第1主面は、前記第1本体部材から露出しており、
前記第3主面は、前記第2本体部材から露出しており、
前記第1部分の前記第2主面及び前記2つの第1側面が前記第1本体部材に埋まっていることにより、前記第1部分が前記第1本体部材に保持されており、
前記第2部分の前記第4主面及び前記2つの第2側面が前記第2本体部材に埋まっていることにより、前記第2部分が前記第2本体部材に保持されている、
(1)又は(2)のいずれかに記載のコネクタセット。
【0068】
(4)
前記第1部分は、上下方向に対して傾いている、
(1)ないし(3)のいずれかに記載のコネクタセット。
【0069】
(5)
前記第2部分は、上下方向に対して傾いている、
(1)ないし(4)のいずれかに記載のコネクタセット。
【0070】
(6)
前記第1部分の下部は、前記第2部分の下部と接触している、
(1)ないし(5)のいずれかに記載のコネクタセット。
【0071】
(7)
前記第1グランド端子は、突起を含んでおり、
前記突起は、前記第1部分の下部に位置しており、
前記突起は、前記第2部分の下部と接触している、
(1)ないし(5)のいずれかに記載のコネクタセット。
【0072】
(8)
前記第1部分は、前記第2部分と接触していない、
(1)ないし(5)のいずれかに記載のコネクタセット。
【0073】
(9)
前記第2部分は、前記第1本体部材に接触している、
(1)ないし(5)のいずれかに記載のコネクタセット。
【0074】
(10)
前記第1部分から前記第2部分に向かう方向を第1方向と定義し、
前記第1グランド端子は、前記第1部分に対して前記第1方向に位置する第3部分を更に含んでおり、
前記第3グランド端子は、前記第2部分に対して前記第1方向に位置する第4部分を更に含んでおり、
前記第2部分が前記第1本体部材により前記第1方向に押されることにより、前記第4部分が前記第3部分に押し付けられている、
(9)に記載のコネクタセット。
【0075】
(11)
前記第1部分と前記第2部分との間には、樹脂部材が設けられている、
(1)ないし(10)のいずれかに記載のコネクタセット。
【0076】
(12)
前記第1部分には貫通孔が設けられており、
前記第1本体部材は、前記貫通孔を貫通する貫通部を含んでおり、
前記貫通部は、前記第2部分と接触している、
(1)ないし(10)のいずれかに記載のコネクタセット。
【符号の説明】
【0077】
1,1a~1f:コネクタセット
10:第1コネクタ
12:第1本体部材
12a:突起部
12b:枠部
12c:連結部
12d:貫通部
12e:樹脂部材
13a~13v:第1信号端子
14l:第2グランド端子
14r:第1グランド端子
14ra:第1グランド端子本体部
14raa,14rba,14rda:第1部分
14rb:第1グランド端子前部
14rbb:突起
14rc:第1グランド端子後部
14rd:第1グランド端子カバー部
16la,16lb:第6グランド端子
16ra,16rb:第5グランド端子
110:第2コネクタ
112:第2本体部材
112a:底面部
112b:枠部
113a~113v:第2信号端子
114l:第4グランド端子
114la:第4グランド端子
114r:第3グランド端子
114ra:第3グランド端子本体部
114raa,114rba,114rab:第2部分
114rb:第3グランド端子前部
114rc:第3グランド端子後部
H:貫通孔
Sp1~Sp3:空間