(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024070055
(43)【公開日】2024-05-22
(54)【発明の名称】解体工事用構造物および解体工事時の粉塵及び有害物質の飛散防止方法
(51)【国際特許分類】
E04G 23/08 20060101AFI20240515BHJP
E04G 21/28 20060101ALI20240515BHJP
【FI】
E04G23/08 Z
E04G21/28 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022180414
(22)【出願日】2022-11-10
(71)【出願人】
【識別番号】000001317
【氏名又は名称】株式会社熊谷組
(71)【出願人】
【識別番号】507142395
【氏名又は名称】株式会社ブリッジス
(71)【出願人】
【識別番号】522440773
【氏名又は名称】株式会社島村商会
(71)【出願人】
【識別番号】522440577
【氏名又は名称】株式会社MIRAIサービス
(74)【代理人】
【識別番号】110000017
【氏名又は名称】弁理士法人アイテック国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】内藤 敏
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼橋 健太郎
(72)【発明者】
【氏名】丹羽 智久
(72)【発明者】
【氏名】アパル パタル
(72)【発明者】
【氏名】森下 功
(72)【発明者】
【氏名】黒田 則夫
(72)【発明者】
【氏名】山田 勝
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 博之
【テーマコード(参考)】
2E176
【Fターム(参考)】
2E176DD61
(57)【要約】
【課題】解体工事の工期の短縮を図る。
【解決手段】解体対象建屋の解体工事に用いられる解体工事用構造物は、解体対象建屋の複数の支柱またはこの複数の支柱に支持された解体対象建屋の最上部近傍の梁に解体対象建屋の最上部を貫通して立設固定した複数の支持支柱と、解体対象建屋の上方で解体対象建屋の周囲に張り出すように複数の支持支柱に支持された屋根部と、屋根部の全周に亘って張り出し部から地上まで解体対象建屋を覆うように屋根部に取り付けられた飛散防止シートと、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
解体対象建屋の解体時の粉塵や有害物質などの飛散を抑止するために前記解体対象建屋の解体工事に用いられる解体工事用構造物であって、
前記解体対象建屋の複数の支柱または前記複数の支柱に支持された前記解体対象建屋の最上部近傍の梁に前記解体対象建屋の最上部を貫通して立設固定した複数の支持支柱と、
前記解体対象建屋の上方で前記解体対象建屋の周囲に張り出すように前記複数の支持支柱に支持された屋根部と、
前記屋根部の全周に亘って張り出し部から地上まで前記解体対象建屋を覆うように前記屋根部に取り付けられた飛散防止シートと、
を備える解体工事用構造物。
【請求項2】
請求項1記載の解体工事用構造物であって、
前記解体対象建屋は、幅20m以上で長さが30m以上で高さが20m以上の廃棄物焼却施設またはPCB処理施設である、
解体工事用構造物。
【請求項3】
解体対象建屋の解体時の粉塵や有害物質などの飛散を抑止する解体工事時の粉塵飛散防止方法であって、
前記解体対象建屋の複数の支柱または前記複数の支柱に支持された前記解体対象建屋の最上部近傍の梁に前記解体対象建屋の最上部を貫通する複数の支持支柱を立設固定し、前記解体対象建屋の上方で前記解体対象建屋の周囲に張り出すように前記複数の支持支柱に屋根部を取り付け、前記屋根部の全周に亘って張り出し部から地上まで前記解体対象建屋を覆うように前記屋根部に飛散防止シートを取り付けて解体工事用構造物を構築し、前記解体工事用構造物内部を負圧にし、前記負圧を保持した状態のまま、前記複数の支柱または前記梁を除いて前記解体対象建屋を解体する、
ことを特徴とする解体工事時の粉塵及び有害物質の飛散防止方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、解体工事用構造物および解体工事時の粉塵及び有害物質の飛散防止方法に関し、詳しくは、解体対象建屋の解体時の粉塵や有害物質などの飛散を抑止するために解体対象建屋の解体工事に用いられる解体工事用構造物、および、解体対象建屋の解体時の粉塵や有害物質などの飛散を抑止する解体工事時の粉塵及び有害物質の飛散防止方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の解体工事用構造物としては、解体対象設備を覆う用に供する解体工事用の構造物であって、解体対象設備を取り囲んだ状態で構築される内側壁面と、この内側壁面を所定の隙間空間を介してさらに取り囲むように構築される外側壁面と、を備えるものが提案されている(例えば特許文献1参照)。この構造物では、内側壁面と外側壁面はその間に構成された枠組足場とトラス構造により支持されており、更に、内側壁面と外側壁面の上部には外側壁面まで覆うように屋根が取り付けられている。そして、内側壁面における解体処理により生じた粉塵や有害物質の内側壁面からの漏洩を防止するために内側壁面内の圧力調節を行なっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述の解体工事用構造物を、廃棄物焼却施設やPCB処理施設などの大規模処理施設の解体工事に用いると、内側壁面や外側壁面を支持するための枠組足場とトラス構造などの構築に大規模な工事が必要となり、工期が長期間となると共にコストも多大なものとなってしまう。特にPCB処理施設などの有害物質の処理施設の解体工事では、飛散や雨水による地下水汚染を完全に防止する必要もある。
【0005】
本発明の解体工事用構造物および解体工事時の粉塵飛散防止方法は、解体工事の工期の短縮を図ることを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の解体工事用構造物および解体工事時の粉塵飛散防止方法は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
【0007】
本発明の解体工事用構造物は、
解体対象建屋の解体時の粉塵や有害物質などの飛散を抑止するために前記解体対象建屋の解体工事に用いられる解体工事用構造物であって、
前記解体対象建屋の複数の支柱または前記複数の支柱に支持された前記解体対象建屋の最上部近傍の梁に前記解体対象建屋の最上部を貫通して立設固定した複数の支持支柱と、
前記解体対象建屋の上方で前記解体対象建屋の周囲に張り出すように前記複数の支持支柱に支持された屋根部と、
前記屋根部の全周に亘って張り出し部から地上まで前記解体対象建屋を覆うように前記屋根部に取り付けられた飛散防止シートと、
を備える。
【0008】
本発明の解体工事用構造物では、解体対象建屋の複数の支柱または複数の支柱に支持された解体対象建屋の最上部近傍の梁に解体対象建屋の最上部を貫通するように複数の支持支柱を立設固定する。そして、この複数の支持支柱により解体対象建屋の上方で解体対象建屋の周囲に張り出す屋根部を支持する。即ち、解体対象建屋の複数の支柱や複数の支柱に支持された梁に複数の支持支柱を立設し、この複数の支持支柱に屋根部を取り付けるのである。したがって、内側壁面や外側壁面を支持するためのトラス構造などを構築する必要がないため、解体工事の工期を短縮することができると共に解体工事におけるコストを大幅に低減することができる。しかも、屋根部の全周に亘って張り出し部から地上まで解体対象建屋を覆うように飛散防止シートを屋根部に取り付けるから、解体工事の際に生じ得る粉塵や有害物質などの飛散や雨水による地下水汚染などを防止することができる。なお、解体対象建屋としては、幅20m以上で長さが30m以上で高さが20m以上の大規模な廃棄物焼却施設やPCB処理施設なども含まれる。
【0009】
本発明の解体工事時の粉塵及び有害物質の飛散防止方法は、
解体対象建屋の解体時の粉塵や有害物質などの飛散を抑止する解体工事時の粉塵飛散防止方法であって、
前記解体対象建屋の複数の支柱または前記複数の支柱に支持された前記解体対象建屋の最上部近傍の梁に前記解体対象建屋の最上部を貫通する複数の支持支柱を立設固定し、前記解体対象建屋の上方で前記解体対象建屋の周囲に張り出すように前記複数の支持支柱に屋根部を取り付け、前記屋根部の全周に亘って張り出し部から地上まで前記解体対象建屋を覆うように前記屋根部に飛散防止シートを取り付けて解体工事用構造物を構築し、前記解体工事用構造物内部を負圧にし、前記負圧を保持した状態のまま、前記複数の支柱または前記梁を除いて前記解体対象建屋を解体する、
ことを特徴とする。
【0010】
本発明の解体工事時の粉塵飛散防止方法では、解体対象建屋に対して上述の本発明の解体工事用構造物を構築し、解体対象建屋のうち解体工事用構造物を支持する複数の支柱や梁以外の部分を解体する。このように、上述の本発明の解体工事用構造物を構築して用いるから、本発明の解体工事用構造物が奏する効果と同様の効果、例えば、解体工事の工期を短縮することができるという効果や解体工事におけるコストを大幅に低減することができるという効果および大規模重機を長期にわたり使用しないことによる二酸化炭素の排出を削減できるという効果、解体工事の際に生じ得る粉塵や有害物質などの飛散や雨水による地下水汚染など防止することができるという効果を奏することができる。なお、解体対象建屋のうち解体工事用構造物を支持する複数の支柱や梁については解体工事用構造物の解体と同時に解体すればよい。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の実施形態としての解体工事用構造物20の構成の概略を示す構成図である。
【
図2】
図1に例示する実施形態の解体工事用構造物20におけるA-A断面を示す断面説明図である。
【
図3】解体対象建屋10の解体工事の工程の一例を示す工程図である。
【
図4】変形例の解体工事用構造物120の一例を示す構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
次に、本発明を実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態としての解体工事用構造物20の構成の概略を示す構成図であり、
図2は、
図1に例示する実施形態の解体工事用構造物20におけるA-A断面を示す断面説明図である。なお、
図1は、
図2のB-B断面をを示す断面説明図にも相当する。
【0013】
実施形態の解体工事用構造物20は、PCB処理施設や廃棄物焼却施設などの大規模施設(解体対象建屋10)の解体工事の際に粉塵や有害物質の飛散や雨水による地下水汚染を防止するために、解体対象建屋10を完全に覆うように構築される構造物である。実施形態の解体工事用構造物は、
図1および
図2に示すように、解体対象建屋10の全支柱12a~12hのうちの一部の支柱12a~12hに複数の接続ピース22a~22hを用いて立設固定した複数の支持支柱24a~24hと、この複数の支持支柱24a~24hに複数の大引き材26a~26hを介して取り付けれらた軽量屋根28と、軽量屋根28の外周部(4辺)に地上まで届くように取り付けられた飛散防止シート30a~30dと、を備える。なお、解体対象建屋10の周囲にはその屋根18まで届くように足場34a~34dが組み立てられている。
【0014】
複数の支持支柱24a~24hは、例えばH形鋼などにより1m~2m程度の長さに形成されている。複数の接続ピース22a~22hは、例えば鋼材により箱形形状に形成されており、一端が解体対象建屋の支柱12a~12hの頂部にボルトまたは機械式継ぎ手(例えば製品目「ブルマン」など)により固定され、他端が解体工事用構造物20の支持支柱24a~24hの下端にボルトにより固定される。即ち,こうした複数の接続ピース22a~22hを用いて複数の支持支柱24a~24hを解体対象建屋の支柱12の頂部に立設固定するのである。なお、複数の支持支柱24a~24hの間隔は、軽量屋根28の重さにもよるが10m~15m程度が好ましい。
【0015】
軽量屋根28は、例えば金属製のパイプ等により組み付けられた骨組みに飛散防止シートを覆って構成された複数の軽量屋根部材(テント屋根)によって構成されており、複数の軽量屋根部材を複数の大引き材26a~26hを介して複数の支持支柱24a~24hに取り付けられて組み付けられる。複数の大引き材26a~26hは、鋼材などにより形成されており、下端が複数の支持支柱24a~24hの頂部にボルトや機械式継ぎ手により固定されており、上端は軽量屋根部材の骨組み部にボルトや機械式継ぎ手などにより固定される。軽量屋根28は、解体対象建屋10の屋根18より外周が足場34a~34dの幅(例えば1m)程度だけ外側に張り出すように形成されている。
【0016】
飛散防止シート30a~30dは、例えばポリエステル基布の両面を塩化ビニル樹脂でコーティングしたものなどにより構成されており、その上端は軽量屋根28の側部に密着固定されており、下端は足場34a~34dの下部に飛散防止シート30a~30dの内側(解体対象建屋10側)の負圧を確保できるようにシート固定部材32a~32dによって取り付けられている。飛散防止シート30a~30dの内側(解体対象建屋10側)の負圧を確保するのは、解体工事中の粉塵や有害物質を外部に飛散させないようにするためである。
【0017】
次に、解体対象建屋10の解体工事の工程について説明する。
図3は、解体対象建屋10の解体工事の工程の一例を示す工程図である。解体対象建屋10の解体工事は、まず、解体対象建屋10の周囲に解体対象建屋壁面に沿って構築された簡易の枠組足場などからなる足場34a~34dを組む(工程S100)。
【0018】
続いて、解体対象建屋10の屋根18に複数の支持支柱24a~24hを取り付けるために支柱12a~12hの頂部上空位置に複数の貫通孔を形成し(工程S110)、解体対象建屋10の屋根18に形成した複数の貫通孔に複数の支持支柱24a~24hを挿入して解体対象建屋10の支柱12a~12hの頂部に複数の接続ピース22a~22hを用いて複数の支持支柱24a~24hを立設固定する(工程S120)。次に、複数の支持支柱24a~24hの頂部に大引き材26a~26hを介して複数の軽量屋根部材を取り付けて軽量屋根28を構成し(工程S130)、軽量屋根28の側部に飛散防止シート30a~30dを取り付けると共に飛散防止シート30a~30dの下端をシート固定部材32a~32dによって足場34a~34dの下部に取り付けて解体工事用構造物20を完成する(工程140)。
【0019】
こうして解体工事用構造物20を完成すると、内部を負圧に保持した状態で解体工事用構造物20の複数の支持支柱24a~24hの支持に必要な部材を除いて解体対象建屋10を解体する(工程S150)。
図1および
図2の例では、解体対象建屋10の全支柱のうちの支柱12a~12hを除く支柱や、梁、外壁15a~15d、屋根18、各支柱間の壁などを解体する。そして、解体工事用構造物20と共に解体対象建屋10の残余の支柱12a~12hなどを解体し(工程S160)、解体対象建屋10の解体工事を完了する。
【0020】
以上説明した実施形態の解体工事用構造物20では、解体対象建屋10の複数の支柱12a~12hに屋根18を貫通して複数の接続ピース22a~22hを用いて複数の支持支柱24a~24hを立設固定し、複数の支持支柱24a~24hに対して複数の大引き材26a~26hを介して軽量屋根28を取り付け、軽量屋根28の側部全周に飛散防止シートを取り付ける。これにより、解体対象建屋10の外周全体にトラス構造などによる枠組みを形成して屋根を取り付けてなる構造物に比して、迅速に解体工事用構造物20を構築することができる。この結果、解体対象建屋10の解体工事の工期の短縮を図ることができると共に解体工事のコストを大幅に低減することができる。しかも、解体工事用構造物20の内部を負圧に保持した状態で解体工事用構造物20の複数の支持支柱24a~24hの支持に必要な部材を除いて解体対象建屋10を解体するから、解体工事に伴って生じ得る粉塵や有害物質の飛散、雨水による地下水汚染を防止することができる。
【0021】
実施形態の解体工事時の粉塵飛散防止方法では、解体対象建屋10に対して実施形態の解体工事用構造物20を構築し、解体工事用構造物20の内部を負圧に保持した状態で解体工事用構造物20の複数の支持支柱24a~24hの支持に必要な部材を除いて解体対象建屋10を解体する。これにより、実施形態の解体工事用構造物20が奏する効果と同様な効果、即ち、解体対象建屋10の解体工事の工期の短縮を図ることができる効果や解体工事のコストを大幅に低減することができる効果、解体工事に伴って生じ得る粉塵や有害物質の飛散、雨水による地下水汚染を防止することができる効果を奏することができる。
【0022】
実施形態の解体工事用構造物20では、解体対象建屋10の複数の支柱12a~12hに屋根18を貫通して複数の接続ピース22a~22hを用いて複数の支持支柱24a~24hを立設固定し、複数の支持支柱24a~24hに対して複数の大引き材26a~26hを介して軽量屋根28を取り付けるものとした。しかし、
図4の変形例の解体工事用構造物120に示すように、解体対象建屋110の複数の支柱112a,112c,112eに複数の接続ピース122a,122c,122eを用いて複数の支持支柱124a,124c,124eを立設固定すると共に複数の支柱112a,112c,112eに支持された梁114に複数の接続ピース122b,122dを用いて複数の支持支柱124b,124dを立設固定し、複数の支持支柱124a~124eに対して複数の大引き材126a~126eを介して軽量屋根128を取り付けるものとしてもよい。この場合、解体対象建屋110の梁114は、解体工事用構造物120の複数の支持支柱124b,124dを支持する部材となるから、解体工事用構造物120の解体時に解体すればよい。
【0023】
実施形態の解体工事用構造物20では、解体対象建屋10の複数の支柱12a~12hに屋根18を貫通して複数の接続ピース22a~22hを用いて複数の支持支柱24a~24hをボルトや機械式継ぎ手で立設固定するものとした。しかし、解体対象建屋10の複数の支柱12a~12hに直接複数の支持支柱24a~24hを溶接固定により立設固定するものとしてもよい。
【0024】
実施形態の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施形態では、複数の支持支柱24a~24hが「複数の支持支柱」に相当し、軽量屋根28が「屋根部」に相当し、飛散防止シート30a~30dが「飛散防止シート」に相当する。
【0025】
なお、実施形態の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施形態が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施形態は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
【0026】
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
【産業上の利用可能性】
【0027】
本発明は、解体工事用構造物の製造産業や構築産業などに利用可能である。
【符号の説明】
【0028】
10,110 解体対象建屋、12a~12h,112a~112e 支柱、16a,16c 外壁、18 屋根、20,120 解体工事用構造物、22a~22h,112a~112e 接続ピース、24a~24h,124a~124e 支持支柱、26a~26h,126a~126e 大引き材、28 軽量屋根、30a~30d 飛散防止シート、34a~34d 足場、114 梁。