(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024070067
(43)【公開日】2024-05-22
(54)【発明の名称】防火区画壁、倉庫
(51)【国際特許分類】
E04B 1/94 20060101AFI20240515BHJP
E04B 2/56 20060101ALI20240515BHJP
【FI】
E04B1/94 L
E04B2/56 633A
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022180437
(22)【出願日】2022-11-10
(71)【出願人】
【識別番号】000003621
【氏名又は名称】株式会社竹中工務店
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】水野 皓太
(72)【発明者】
【氏名】飯田 正憲
【テーマコード(参考)】
2E001
2E002
【Fターム(参考)】
2E001DE01
2E001EA03
2E001FA01
2E001GA12
2E001HA06
2E002EA01
2E002EA02
2E002FB03
2E002KA01
2E002MA36
(57)【要約】
【課題】防火区画壁を構成するコンクリート製の腰壁部分を、床スラブと腰壁を一体のコンクリートで施工する工法と比して、腰壁部分を床スラブに容易に取り付け取り外しをすることができる構成を得る。
【解決手段】防火区画壁は、矩形板状でプレキャスト製のコンクリート壁部と、コンクリート壁部の下縁に沿って延び、下縁に取り付けられると共に耐火処理が施された鋼材と、を有した腰壁部分と、板状でコンクリート壁部の上縁に下端が取り付けられ、天井まで延びる耐火性の上壁部分と、鋼材を床スラブに着脱可能に取り付ける取付部と、を備える。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
矩形板状でプレキャスト製のコンクリート壁部と、前記コンクリート壁部の下縁に沿って延び、前記下縁に取り付けられると共に耐火処理が施された鋼材と、を有した腰壁部分と、
板状で前記コンクリート壁部の上縁に下端が取り付けられ、天井まで延びる耐火性の上壁部分と、
前記鋼材を床スラブに着脱可能に取り付ける取付部と、
を備える防火区画壁。
【請求項2】
前記鋼材は、下フランジ部に貫通孔が形成されたH鋼であって、
前記取付部は、前記床スラブに埋め込まれたナットに前記貫通孔を通して締め込まれるボルトを含んで構成されている、
請求項1に記載の防火区画壁。
【請求項3】
前記貫通孔は、前記H鋼の長手方向から見て、前記H鋼のウエブ部を挟んで両側に形成されている、
請求項2に記載の防火区画壁。
【請求項4】
請求項2又は3に記載の前記防火区画壁と、
前記防火区画壁の前記H鋼が取り付けられているナットが埋め込まれると共に、前記防火区画壁を取り付け可能とする他のナットが予め埋め込まれている床スラブと、
を備える倉庫。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、防火区画壁、及び倉庫に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、プレキャスト製の腰壁を床スラブに設置する設置工法が記載されている。具体的には、腰壁の内部に上下方向に延びて挿入されている鉄筋の下端を、床スラブに埋め込まれた鉄板に溶接することで、プレキャスト製の腰壁を床スラブに設置するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来、パレットに載せされた荷を保管する物流倉庫などでは、予め決められた床面積毎に防火区画を分けるため、防火区画壁を設置しなければならない。また、このような物流倉庫では、フォークリフトを用いてパレットに載せされた荷を運ぶため、フォークリフトの刃先が当たる防火区隔壁の腰壁部分は、強度のあるコンクリート製とすることが望まれる。
【0005】
ここで、このような物流倉庫においては、防火区画のレイアウトの見直しが必要となる場合がある。しかし、従来のように床スラブと腰壁を一体のコンクリートで施工する工法では、腰壁が配置される位置を容易に変更することができない。
【0006】
本開示の課題は、防火区画壁を構成するコンクリート製の腰壁部分を、床スラブと腰壁を一体のコンクリートで施工する場合と比して、腰壁部分を床スラブに容易に取り付け取り外しをすることである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1態様に係る防火区画壁は、矩形板状でプレキャスト製のコンクリート壁部と、前記コンクリート壁部の下縁に沿って延び、前記下縁に取り付けられると共に耐火処理が施された鋼材と、を有した腰壁部分と、板状で前記コンクリート壁部の上縁に下端が取り付けられ、天井まで延びる耐火性の上壁部分と、前記鋼材を床スラブに着脱可能に取り付ける取付部とを備えることを特徴とする。
【0008】
上記構成によれば、取付部によって腰壁部分の鋼材が床スラブに着脱可能に取り付けられている。このため、防火区画壁を構成するコンクリート製の腰壁部分を、床スラブと腰壁を一体のコンクリートで施工する場合と比して、腰壁部分を床スラブに容易に取り付け取り外しをすることができる。
【0009】
第2態様に係る防火区画壁は、第1態様に記載の防火区画壁において、前記鋼材は、下フランジ部に貫通孔が形成されたH鋼であって、前記取付部は、前記床スラブに埋め込まれたナットに前記貫通孔を通して締め込まれるボルトを含んで構成されていることを特徴とする。
【0010】
上記構成によれば、ボルトを床スラブに埋め込まれたナットに締め付けることで、鋼材を床スラブに取り付け、ボルトをナットに対して緩めることで、鋼材を床スラブから取り外すことができる。
【0011】
第3態様に係る防火区画壁は、第2態様に記載の防火区画壁において、前記貫通孔は、前記H鋼の長手方向から見て、前記H鋼のウエブ部を挟んで両側に形成されていることを特徴とする。
【0012】
上記構成によれば、貫通孔は、H鋼の長手方向から見て、H鋼のウエブ部を挟んで両側に形成されている。換言すれば、H鋼は、H鋼の長手方向から見て、H鋼のウエブ部を挟んで両側で床スラブに取り付けられている。
【0013】
このため、ウエブ部に対して一方側だけで、H鋼が床スラブに取り付けられている場合と比して、防火区画壁の表側及び裏側からの荷重に対して防火区画壁が傾くのを抑制することができる。
【0014】
第4態様に係る倉庫は、第2又は第3態様に記載の前記防火区画壁と、前記防火区画壁の前記H鋼が取り付けられているナットが埋め込まれると共に、前記防火区画壁を取り付け可能とする他のナットが予め埋め込まれている床スラブと、を備えることを特徴とする。
【0015】
上記構成によれば、床スラブには、防火区画壁を取り付け可能とする他のナットが予め埋め込まれている。このため、防火区画壁を移動させて、他のナットを用いて防火区画壁を床スラブに取り付けることで、防火区画のレイアウト変更が容易となる。
【発明の効果】
【0016】
本開示によれば、防火区画壁を構成するコンクリート製の腰壁部分を、床スラブと腰壁を一体のコンクリートで施工する場合と比して、腰壁部分を床スラブに容易に取り付け取り外しをすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本開示の実施形態に係る倉庫であって、パレットが置かれる階を示した平面図である。
【
図2】本開示の実施形態に係る防火区画壁、及び床スラブを示した拡大断面図である。
【
図3】本開示の実施形態に係る防火区画壁、及び床スラブを示した分解斜視図である。
【
図4】本開示の実施形態に係る防火区画壁、及び床スラブを示した断面図である。
【
図5】本開示の実施形態に係る倉庫であって、パレットが置かれる階のレイアウト変更後を示した平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本開示の実施形態に係る防火区画壁、及び倉庫の一例について
図1~
図5に従って説明する。なお、図中に示す矢印Hは、鉛直方向であって上下方向を示し、矢印Wは、水平方向であって、幅方向を示し、矢印Dは、水平方向であって、奥行き方向を示す。また、矢印H、矢印W、及び矢印Dは、互いに直交する。
【0019】
(物流倉庫10)
物流倉庫10は、所謂パレット自動倉庫であって、パレットに載せされた荷を収容すると共に保管する倉庫である。ここで、パレットとは、フォークリフトを用いて荷を搬送するために用いると共に搬送される荷が載せられるものである。物流倉庫10は、倉庫の一例である。
【0020】
物流倉庫10においてパレットに載せられた荷が保管される階は、
図1に示されるように、複数の防火区画壁12及び防火シャッター20によって複数の防火区画に分けられている。
【0021】
また、物流倉庫10においてパレットに載せられた荷が保管される階の床スラブ14には、
図2に示されるように、端部が折り曲げられたL字状の鉄筋16が埋め込まれている。
【0022】
具体的には、一対の鉄筋16の短辺部16aが、防火区画壁12の厚さ方向に対向して鉛直方向に延び、一対の鉄筋16の長辺部16bが、互いに遠ざかるように水平方向に延びている。そして、長辺部16bの端部がU字状に折り曲げられている。さらに、一対の鉄筋16は、防火区画壁12が延びる方向に沿って間隔を空けて複数設けられている。
【0023】
また、短辺部16aには雄ねじが形成されており、円筒状のインサートナット22の下端部分に短辺部16aの雄ねじがねじ込まれている。そして、このインサートナット22は、床スラブ14に埋め込まれており、インサートナット22の上端は、床スラブ14の上面から突出することなく、床スラブ14の上面に露出している。これにより、床スラブ14には、防火区画壁12が取り付けられる一対の取付穴24が、防火区画壁12の厚さ方向に対向するように設けられている。インサートナット22は、ナットの一例である。
【0024】
そして、この一対の取付穴24は、
図3に示されるように、防火区画壁12の延びる方向に間隔を空けて複数設けられている。
【0025】
ここで、取付穴24については、
図1に示されるように、防火区画壁12が配置されている部分以外にも設けられている。つまり、物流倉庫10においては、防火区画壁12が取り付けられているインサートナット22以外にも、他のインサートナット22が床スラブ14に予め埋め込まれている。
【0026】
〔防火区画壁12〕
防火区画壁12は、
図4に示されるように、床スラブ14から天井28まで延びており、腰壁部分40と、腰壁部分40の上方に配置されている上壁部分30とを備えている。
【0027】
-上壁部分30-
上壁部分30は、
図4に示されるように、板状で、腰壁部分40の上縁40aに下端30aが取り付けられ、天井まで延びる耐火性の壁である。本実施形態では、一例として、上壁部分30は、軽量鉄骨下地と、軽量鉄骨下地に取り付けられた石膏ボートとを用いて形成されている。
【0028】
-腰壁部分40-
腰壁部分40は、板状で板面方向から見て矩形とされるプレキャスト製のコンクリート壁部42と、コンクリート壁部42の下縁42aに沿って延び、下縁42aに取り付けられると共に耐火処理が施されたH鋼46とを有している。本実施形態では、腰壁部分40の高さは、一例として、1〔m〕とされ、コンクリート壁部42の厚さは、一例として、200〔mm〕とされている。H鋼46は、鋼材の一例である。
【0029】
プレキャスト製のコンクリート壁部42の内部には鉄筋が設けられており、H鋼46においてコンクリート壁部42の下縁42aに接する上フランジ部46aには、コンクリート壁部42の内部に設けられる鉄筋が溶接される。このようにして、コンクリート壁部42の下縁42aにH鋼46が取り付けられている。また、このH鋼46には、耐火被覆等の耐火処理が施されている。
【0030】
図3に示されるように、H鋼46の下フランジ部46bには、取付穴24と上下方向で対向するように、貫通孔46dが形成されている。具体的には、貫通孔46dは、H鋼46のウエブ部46cを挟んで両側に形成されている。
【0031】
そして、
図2に示されるように、両ねじボルト44を、貫通孔46dに挿入して取付穴24からインサートナット22の上方部分にねじ込む。さらに、両ねじボルト44においてH鋼46の下フランジ部46bから上方に露出した部分にナット48を締め込むことで、腰壁部分40のH鋼46が床スラブ14に取り付けられるようになっている。両ねじボルト44は、ボルトの一例である。
【0032】
このように、両ねじボルト44、及びナット48を含んで、腰壁部分40のH鋼46を床スラブ14に着脱可能に取り付ける取付部38が構成されている。ここで、着脱可能とは、溶接を用いることなく、ナット又はボルトを締め付ける又は緩めることで、着脱されることをいう。
【0033】
(作用)
次に、防火区画壁12、及び物流倉庫10の作用について説明する。
【0034】
前述したように、防火区画壁12は、腰壁部分40を備え、腰壁部分40は、高さ1〔m〕とされ、コンクリート壁部42とH鋼46とを含んで構成されている。そこで、物流倉庫10においてパレットに載せられた荷が保管される階では、パレットに載せられた荷を運ぶため、フォークリフトが用いられる。具体的には、フォークリフトが、荷が載せられたパレットを持ち上げて走行することで、パレットに載せられた荷が運ばれる。
【0035】
ここで、走行中に誤ってフォークリフトの刃先が、腰壁部分40のコンクリート壁部42に当たってしまうことがある。しかし、コンクリート壁部42は、厚さ200〔mm〕とされ、コンクリート壁部42の内部には鉄筋が設けられている。このため、フォークリフトの刃先がコンクリート壁部42に当たっても、コンクリート壁部42に傷が生じるが、コンクリート壁部42が損壊してしまうのが抑制される。
【0036】
また、物流倉庫10においてパレットに載せられた荷が保管される階では、荷の量及び荷の大きさ等に応じて防火区画のレイアウトを変更しなければならないことがある。ここで、荷が保管される階の床スラブ14には、防火区画壁12が取り付けられているインサートナット22以外にも、他のインサートナット22が床スラブ14に予め埋め込まれている。
【0037】
このため、上壁部分30を解体し、ナット48及び両ねじボルト44を取り外すことで腰壁部分40を現在の位置から移動させることができる。具体的には、他のインサートナット22が予め埋め込まれている床スラブ14の部分に、腰壁部分40を移動させ、ナット48及び両ねじボルト44を用いて腰壁部分40を床スラブ14に取り付ける。さらに、上壁部分30を構築させ、防火シャッター20を配置することで、
図5に示されるように、防火区画のレイアウト変更が可能となる。
【0038】
(まとめ)
以上説明したように、防火区画壁12については、腰壁部分40のH鋼46を床スラブ14に着脱可能に取り付ける取付部38が設けられている。これにより、防火区画壁を構成する腰壁部分40を、床スラブと腰壁を一体のコンクリートで施工する工法と比して、腰壁部分40を床スラブ14に容易に取り付け取り外しをすることができる。
【0039】
また、防火区画壁12については、両ねじボルト44をH鋼46の貫通孔46dを通してインサートナット22に締め込み、ナット48を両ねじボルト44に締め込むことで、H鋼46を床スラブ14に取り付けることができる。また、ナット48を両ねじボルト44から緩めて取り外し、両ねじボルト44をインサートナット22から緩めて取り外すことで、H鋼46を床スラブ14から取り外すことができる。
【0040】
換言すれば、両ねじボルト44とナット48とが組み合わされたボルトを貫通孔46dを通してインサートナット22に締め込こむことで、H鋼46を床スラブ14に取り付けることができる。また、両ねじボルト44とナット48とが組み合わされたボルトをインサートナット22から緩めて取り外すことで、H鋼46を床スラブ14から取り外すことができる。
【0041】
また、防火区画壁12については、ウエブ部46cを挟んで両側で、H鋼46が床スラブ14に取り付けられている。これにより、ウエブ部に対して一方側だけでH鋼が床スラブに取り付けられている場合と比して、防火区画壁12の表側及び裏側からの荷重に対して防火区画壁12が傾くのを抑制することができる。
【0042】
また、物流倉庫10については、床スラブ14には、防火区画壁12を取り付け可能とする他のインサートナット22が予め埋め込まれている。このため、防火区画壁12を移動させて、予め埋め込まれている他のインサートナット22を用いて防火区画壁12を取り付けることで、防火区画のレイアウト変更が容易となる。さらに、予め埋め込まれている他のインサートナット22については、床スラブ14の床面から突出していないため、フォークリフトの走行の障害とはならない。
【0043】
なお、本開示を特定の実施形態について詳細に説明したが、本開示は係る実施形態に限定されるものではなく、本開示の範囲内にて他の種々の実施形態をとることが可能であることは当業者にとって明らかである。特許請求の範囲、明細書および図面の記載から当業者が認識することができる技術的思想に反しない限り、変更、削除、付加、及び各実施形態の組み合わせが可能である。
【0044】
また、上記実施形態では特に説明しなかったが、H鋼46の断面が変形するのを防止するリブ板を、ウエブ部46cを挟んで両側に設けてもよい。
【0045】
また、上記実施形態では特に説明しなかったが、防火区画壁12については、防火区画壁12が延びる水平方向に複数に分割されていてもよく、一体化されていてもよい。
【0046】
(((1)))
矩形板状でプレキャスト製のコンクリート壁部と、前記コンクリート壁部の下縁に沿って延び、前記下縁に取り付けられると共に耐火処理が施された鋼材と、を有した腰壁部分と、
板状で前記コンクリート壁部の上縁に下端が取り付けられ、天井まで延びる耐火性の上壁部分と、
前記鋼材を床スラブに着脱可能に取り付ける取付部と、
を備える防火区画壁。
【0047】
(((2)))
前記鋼材は、下フランジ部に貫通孔が形成されたH鋼であって、
前記取付部は、前記床スラブに埋め込まれたナットに前記貫通孔を通して締め込まれるボルトを含んで構成されている、
(((1)))に記載の防火区画壁。
【0048】
(((3)))
前記貫通孔は、前記H鋼の長手方向から見て、前記H鋼のウエブ部を挟んで両側に形成されている、
(((2)))に記載の防火区画壁。
【0049】
(((4)))
(((2)))又は(((3)))に記載の前記防火区画壁と、
前記防火区画壁の前記H鋼が取り付けられているナットが埋め込まれると共に、前記防火区画壁を取り付け可能とする他のナットが予め埋め込まれている床スラブと、
を備える倉庫。
【符号の説明】
【0050】
10 物流倉庫(倉庫の一例)
12 防火区画壁
14 床スラブ
22 インサートナット(ナットの一例)
28 天井
30 上壁部分
30a 下端
38 取付部
40 腰壁部分
40a 上縁
42 コンクリート壁部
42a 下縁
44 両ねじボルト(ボルトの一例)
46 H鋼(鋼材の一例)
46b 下フランジ部
46c ウエブ部
46d 貫通孔