(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024070163
(43)【公開日】2024-05-22
(54)【発明の名称】オンライン診療システム及びオンライン診療システムのオンライン診療方法
(51)【国際特許分類】
G16H 80/00 20180101AFI20240515BHJP
【FI】
G16H80/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022180606
(22)【出願日】2022-11-10
(71)【出願人】
【識別番号】522441024
【氏名又は名称】三浦 哲哉
(74)【代理人】
【識別番号】100134072
【弁理士】
【氏名又は名称】白浜 秀二
(72)【発明者】
【氏名】三浦 哲哉
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA04
(57)【要約】 (修正有)
【課題】外国人にとって国内の医療機関が提供するオンライン診療と同等の医療サービスを展開するオンライン診療システム及び治療方法を提供する。
【解決手段】所定のネットワークを介して、医療サービスを提供するサーバ装置と、日本語とは異なる言語を母国語とする第1のユーザが操作する第1のデータ端末2-1~2-Nと、日本語を母国語とする複数の第2のユーザが操作する複数の第2のデータ端末3-1~3-Nと、第1のデータ端末を操作する第1のユーザと、複数の第2のユーザとの診療会話の通訳を行う複数の第3のユーザが操作する複数の第3のデータ端末4-1~4-Nとが通信可能なオンライン診療システムであって、構築部16-1がネットワーク6を介して第1のデータ端末~第3のデータ端末に対して相互に医療サービスに関わる情報をオンラインで交換するプラットフォームをネットワーク6上に構築する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定のネットワークを介して、医療サービスを提供するサーバ装置と、日本語とは異なる言語を母国語とする第1のユーザが操作する第1のデータ端末と、日本語を母国語とする複数の第2のユーザが操作する複数の第2のデータ端末と、前記第1のデータ端末を操作する第1のユーザと、前記第2のデータ端末を操作する複数の第2のユーザとの診療会話の通訳を行う複数の第3のユーザが操作する複数の第3のデータ端末とが通信可能なオンライン診療システムであって、
前記サーバ装置は、
前記ネットワークを介して前記第1~第3のデータ端末に対して相互に医療サービスに関わる情報をオンラインで交換するプラットフォームを構築する構築手段と、
前記プラットフォームを介して、前記第1のデータ端末から前記第2のユーザによる医療サービス提供を予約する予約手段と、
前記第1のデータ端末を操作する前記第1のユーザが希望する言語を選択する言語選択手段と、
前記プラットフォームを介して、前記予約手段が第1のデータ端末から前記第2のユーザによる医療サービス提供の予約を受け付けた後、前記第1のデータ端末を操作する第1のユーザから受診したい診療科目を特定する特定手段と、
前記特定手段が特定した診療科目に対応する複数の第2のユーザの中から診療可能な第2のユーザを選別する選別手段と、
前記選別手段により前記診療可能な第2のユーザが選別された後、該選別された前記第2のユーザと、前記第1のユーザとの間で診療会話を仲介する第3のユーザを前記言語選択手段により選択された言語に基づいて選択する通訳選択手段と、
前記通訳選択手段が選択した第3のユーザが操作する前記第3のデータ端末を介しつつ、前記第1のユーザが操作する前記第1のデータ端末と、第2のユーザが操作する前記第2のデータ端末とのオンライン診療トーク通信を確立させる確立手段と、
を備えることを特徴とするオンライン診療システム。
【請求項2】
前記選別手段は、診療科目毎に設定された診療ルームに待機する複数の第2のユーザの専門医療分野に従いオンライン診療すべき前記第2のユーザを選択することを特徴とする請求項1に記載のオンライン診療システム。
【請求項3】
前記通訳選択手段は、言語毎に設定された通訳ルームに待機する複数の第3のユーザの母国語に従い通訳サービスを行う前記第3のユーザを選択することを特徴とする請求項1に記載のオンライン診療システム。
【請求項4】
前記第2のデータ端末は、
オンライン診療を担当した前記第2のユーザが選択する薬剤を前記第1のユーザに処方するための電子処方箋を作成する作成手段と、
前記作成手段が作成した電子処方箋を前記サーバ装置に転送する転送手段と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載のオンライン診療システム。
【請求項5】
前記サーバ装置は、
前記転送手段により転送された前記電子処方箋に基づいて薬剤の集薬を外部薬局の薬剤師が操作する第4のデータ端末に手配する手配手段と、
を備えることを特徴とする請求項4に記載のオンライン診療システム。
【請求項6】
前記サーバ装置は、
前記第4のデータ端末に手配した薬剤を前記第1のユーザに配送する国際貨物配送窓口への配送を指示する配送指示手段を備えることを特徴とする請求項5に記載のオンライン診療システム。
【請求項7】
前記サーバ装置は、
前記プラットフォームが提供する医療サービスルーティーンに従い確定する前記第3のユーザを介して前記第1のユーザと、前記第2のユーザとの間で交わされるオンライン診療トークを記録する記録手段と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載のオンライン診療システム。
【請求項8】
前記サーバ装置は、
前記第2のデータ端末を操作する前記第2のユーザに支払うべき医療サービスに対する対価、前記第3のユーザによる通訳サービスに対する対価、前記第1のユーザが医療サービスに基づいて処方される薬剤を調剤する第4のユーザに対する対価、前国際貨物として国外発送される薬剤の配送サービスに対する対価を電子決済する決済手段を備えることを特徴とする請求項1に記載のオンライン診療システム。
【請求項9】
前記サーバ装置は、
前記第1のデータ端末を操作して前記プラットフォームに接続する第1のユーザに紐づけて特定する咳、特定部位の痛み、発熱度合、息苦しさ、だるさを含む症状、症状から想定される病名、処方した薬剤名、処方量、前記第1のユーザに医療サービスを提供した前記第2のユーザの名前、経過観察期間を所定のフォームに従う電子カルテに記録するカルテ管理手段を備えることを特徴とする請求項1に記載のオンライン診療システム。
【請求項10】
前記サーバ装置は、
前記構築手段は、前記ネットワークを介して前記第1~第3のデータ端末に対して相互に医療サービスに関わる情報をオンライン会議形式で交換するプラットフォームを構築することを特徴とする請求項1に記載のオンライン診療システム。
【請求項11】
所定のネットワークを介して、医療サービスを提供するサーバ装置と、日本語とは異なる言語を母国語とする第1のユーザが操作する第1のデータ端末と、日本語を母国語とする複数の第2のユーザが操作する複数の第2のデータ端末と、前記第1のデータ端末を操作する第1のユーザと、前記第2のデータ端末を操作する複数の第2のユーザとの診療会話の通訳を行う複数の第3のユーザが操作する複数の第3のデータ端末とが通信可能なオンライン診療システムのオンライン診療方法であって、
前記サーバ装置は、
前記ネットワークを介して前記第1~第3のデータ端末に対して相互に医療サービスに関わる情報をオンラインで交換するプラットフォームを構築する構築ステップと、
前記プラットフォームを介して、前記第1のデータ端末から前記第2のユーザによる医療サービス提供を予約する予約ステップと、
前記第1のデータ端末を操作する前記第1のユーザが希望する言語を選択する言語選択ステップと、
前記プラットフォームを介して、前記予約ステップで第1のデータ端末から前記第2のユーザによる医療サービス提供の予約を受け付けた後、前記第1のデータ端末を操作する第1のユーザから受診したい診療科目を特定する特定ステップと、
前記特定ステップが特定した診療科目に対応する複数の第2のユーザの中から診療可能な第2のユーザを選別する選別ステップと、
前記選別ステップにより前記診療可能な第2のユーザが選別された後、該選別された前記第2のユーザと、前記第1のユーザとの間で診療会話を仲介する第3のユーザを前記言語選択ステップで選択された言語に基づいて選択する通訳選択ステップと、
前記通訳選択ステップで選択した第3のユーザが操作する前記第3のデータ端末を介しつつ、前記第1のユーザが操作する前記第1のデータ端末と、第2のユーザが操作する前記第2のデータ端末とのオンライン診療トーク通信を確立させる確立ステップと、
を備えることを特徴とするオンライン診療システムのオンライン診療方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークを介して外国における患者が操作するデータ端末と接続して、医療相談をオンラインで行うオンライン医療サービスを提供するオンライン診療システム及びオンライン診療システムのオンライン診療方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、国内のクリニック等のドクターが開設するホームページ上でオンライン診療を行った後、処方箋を発行して薬剤を発送するシステムとして、下記特許文献1、2が公開されている。
【0003】
下記特許文献1には、「診察室外に端末装置を設置し、診察室の端末装置と信号線で結び、端末装置の画面を通じて医師の診察を受けられるようにするため、診察室外の端末装置ロの人検出部10で人を検出し、読取部12で診察券11の患者識別情報を読取り、カルテ識別部1でカルテを識別し表示部3に表示する。判別部2でカルテに医師の診断なしで投薬可の記載を判別し、投薬可の場合はプリンタ18で処方箋を出力する。カメラ17で患者を撮像し、画像を静止画信号に生成し、音声入力部15よりの信号と切換えて入出力部19を介し診察室の端末装置イに送出する。入出力部8よりの静止画信号は所要の処理を行って表示部3の画面に表示し、音声信号は音声出力部6より出力する。医師の操作でカメラ7の画像を静止画信号に生成し、質問等は音声入力部5より入力し、適宜切換えて端末措置ロに送り、画像は表示部13に表示し、音声は音声出力部16より出力する。」ことが開示されている。
【0004】
また、下記特許文献2には、「より適切な医師や病院に対してオンライン診察の予約成立に寄与することができるオンライン診察システム、オンライン予約方法、患者側端末プログラム、医師側端末プログラム及び記録媒体を提供するため、オンライン診察システム1は、複数の患者側端末100、複数の医師側端末300及び中継装置200を備える。患者側端末100は、患者側に対して問診の内容を提示すると共に問診回答を入力させる画像を表示させる第1表示制御部及びオンライン診察を予約する予約先の複数の候補を提示すると共に患者側に複数の候補からいずれかを選択させる画像を表示させる第2表示制御部を備える。第2表示制御部による表示を通じて選択された予約先の医師側端末300は、第1表示制御部による表示を通じて入力された問診回答の情報又は当該問診回答の情報から生成された回答生成情報に基づいてオンライン診察の予約を拒否可能な操作画像制御部を備える。」ことが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平8-87558号公報
【特許文献2】特開2022―033384号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、2つのシステム例は、あくまでも患者が国内法の下でオンライン医療を受けることを前提としたシステムであるため、国内法の制約上、外国人を対象としてオンライン診療を行うシステムは提案されていなかった。
【0007】
また、上記システムにおいて、患者に対して、処方する薬剤は、薬剤メーカーが生産し、国の承認を受けた適正な品質の薬剤である。なお、特定の輸入薬については、国の規制の枠を超える場合もあるので、その点については言及しない。
【0008】
一方、世界中に病で苦しむ外国人にとって、身近に入手可能な当該国で製造または安価な薬剤について、効能、効果が明確でなく、信頼性が十分とはいえず、日本で製造、承認された薬剤を処方してもらうことを希望する外国人は、少なからず存在する。
【0009】
また、外国人が日本のドクターの診療と、日本で製造、承認された薬剤の処方を望むオンライン診療を行うためには、病状説明における言語の壁、および日本から配送される薬剤に対する当該国の法律、規制(輸出入規制法)が障害となる場合もある。
【0010】
このように外国人に対して、日本で医療に従事する、例えば北海道のドクターによる診療と薬剤の処方する場合、国内における患者に対するオンラインアプローチが異なること、並びに医療環境が異なることから、所定のサーバ装置上で、上記特許文献1,2に記載される構成では、外国人に対して丁重な医療サービスを提供できないという課題が指摘されていた。
【0011】
本発明は、上記課題を開設するためになされたもので、本発明は、日本国外に在住する外国人に対して国内の医療機によるオンライン診療と同等の医療サービスを展開できるオンライン診療システム及びオンライン診療システムのオンライン診療方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明に係るオンライン診療システムは、所定のネットワークを介して、医療サービスを提供するサーバ装置と、日本語とは異なる言語を母国語とする第1のユーザが操作する第1のデータ端末と、日本語を母国語とする複数の第2のユーザが操作する複数の第2のデータ端末と、前記第1のデータ端末を操作する第1のユーザと、前記第2のデータ端末を操作する複数の第2のユーザとの診療会話の通訳を行う複数の第3のユーザが操作する複数の第3のデータ端末とが通信可能なオンライン診療システムであって、前記サーバ装置は、前記ネットワークを介して前記第1~第3のデータ端末に対して相互に医療サービスに関わる情報をオンラインで交換するプラットフォームを構築する構築手段と、前記プラットフォームを介して、前記第1のデータ端末から前記第2のユーザによる医療サービス提供を予約する予約手段と、前記第1のデータ端末を操作する前記第1のユーザが希望する言語を選択する言語選択手段と、前記プラットフォームを介して、前記予約手段が第1のデータ端末から前記第2のユーザによる医療サービス提供の予約を受け付けた後、前記第1のデータ端末を操作する第1のユーザから受診したい診療科目を特定する特定手段と、前記特定手段が特定した診療科目に対応する複数の第2のユーザの中から診療可能な第2のユーザを選別する選別手段と、前記選別手段により前記診療可能な第2のユーザが選別された後、該選別された前記第2のユーザと、前記第1のユーザとの間で診療会話を仲介する第3のユーザを前記言語選択手段により選択された言語に基づいて選択する通訳選択手段と、前記通訳選択手段が選択した第3のユーザが操作する前記第3のデータ端末を介しつつ、前記第1のユーザが操作する前記第1のデータ端末と、第2のユーザが操作する前記第2のデータ端末とのオンライン診療トーク通信を確立させる確立手段と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、外国人にとって国内の医療機関が提供するオンライン診療と同等の医療サービスを展開できる外国人のためのオンライン診療システム及びオンライン診療システムのオンライン診療方法を提供する利便性、ユーザビリティに優れたシステムを構築できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図面は、本発明の特定の実施の形態を示し、発明の不可欠な構成ばかりでなく、選択的及び好ましい実施の形態を含む。
【
図1】本実施形態を示すオンライン診療システムの構成を説明するブロック図。
【
図2】
図1に示したオンラインサーバの構成を説明するブロック図。
【
図3】
図1に示したオンラインサーバに接続するデータ端末の構成を説明するブロック図。
【
図4】
図3に示したRAMに記憶されるプログラムの構成を説明するブロック図。
【
図5】
図1に示した診療プラットフォームMPFが提供するオンライン画面の一例を示す図。
【
図6】本実施形態を示すオンライン診療システムのオンライン診療方法の一例を示すフローチャート。
【
図7】本実施形態を示すオンライン診療システムのオンラインサーバの構成を説明するブロック図。
【
図8】本実施形態を示すオンライン診療システムのオンラインサーバの構成を説明するブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
次に本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。下記の実施の形態は、
図1~
図8に示すオンライン診療システムに関し、発明の不可欠な構成ばかりでなく、選択的及び好ましい実施の形態を含む。
【0016】
<システム構成の説明>
〔第1実施形態〕
図1は、本実施形態を示すオンライン診療システムの構成を説明するブロック図である。以下に示すオンライン診療システムでは、所定のネットワークを介して、医療サービスを提供するサーバ装置と、日本語とは異なる言語を母国語とする第1のユーザが操作する第1のデータ端末と、日本語を母国語とする複数の第2のユーザが操作する複数の第2のデータ端末と、第1のデータ端末を操作する第1のユーザと、第2のデータ端末を操作する複数の第2のユーザとの診療会話の通訳を行う複数の第3のユーザが操作する複数の第3のデータ端末とが通信可能な例を示すが、これらの他に特定機能を実行するデータ端末を含めたシステム構成としてもよい。なお、オンライン診療システムでは、第1のユーザは、日本語以外の言語を母国語とする場合も含まれる。
【0017】
ここで、オンライン診療システは、オンラインサーバ1に構築される診療プラットフォームMPF上で日本語とは異なる言語を母国語とする第1のユーザが操作する複数の第1のデータ端末2-1~2-Nと、日本語を母国語とする複数の第2のユーザが操作する複数の第2のデータ端末3-1~3-Nと、第1のデータ端末を操作する第1のユーザと、第2のデータ端末を操作する複数の第2のユーザとの診療会話の通訳を行う複数の第3のユーザが操作する複数の第3のデータ端末4-1~4-Nとの情報交換をオンラインミーティング形式で支援する。なお、端末間の構成については後述する。
【0018】
なお、第1のデータ端末2-1~2-N、第2のデータ端末3-1~3-N、第3のデータ端末4-1~4-Nは、ネットワーク6等の所定の通信媒体を介して、オンラインサーバ1に接続するブラウザアプリがインストールされており、パッド装置、PC装置、スマートフォン等で構成されるものとする。
【0019】
また、第1のデータ端末2-1~2-N、第2のデータ端末3-1~3-N、第3のデータ端末4-1~4-Nには、オンラインサーバ1からダウンロードするWEBアプリケーション(診療問診ツール)がインストールされており、該WEBアプリケーションがAPIを介して、第1のデータ端末2-1~2-N、第2のデータ端末3-1~3-N、第3のデータ端末4-1~4-Nと双方向に通信可能とし、かつ、所定のユーザインタフェース画面を操作することで、第1のデータ端末2-1~2-N、第2のデータ端末3-1~3-Nとの情報交換、第1のデータ端末2-1~2-Nと第2のデータ端末3-1~3-Nとの言語情報を相互に翻訳する第3のデータ端末4-1~4-Nとの言語情報交換を行うプラットフォームが構築される。
【0020】
図1において、オンラインサーバ1は、診療プラットフォームMPFをメモリ資源(例えば
図2に示す外部メモリ18からRAM16に読み出される)上に構築し、第1のデータ端末2-1~2-Nと、第2のデータ端末3-1~3-Nとがブラウザを介して通信可能に接続されている。ここで、第1のデータ端末2-1~2-Nと、第2のデータ端末3-1~3-Nとの違いは、オンライン会議で使用する言語が異なる。言語の種類は、中国語、英語、ロシア語、韓国語、フランス語、スペイン語、アラビア語、ドイツ語等を含むものとする。
【0021】
第3のデータ端末4-1~4-Nを操作するユーザは、複数の言語を双方向に通訳可能な言語技能を有するものとし、一人のユーザが複数の言語を通訳する場合と、それぞれ異なる言語を通訳するユーザが複数人でグループを構成する場合がある。5-1~5-Nは第4のデータ端末で、外部薬局の薬剤師が操作し、第1のデータ端末2-1~2-Nを操作するユーザに対する問診応答に基づいて、第2のデータ端末を操作するユーザ(医師免許を交付された医者(日本人、外国人を含む))が発行する電子処方箋を受け取り、該電子処方箋に従い薬庫から指定された薬(飲み薬、塗り薬を含む)を集薬する。
【0022】
なお、外部薬局の薬剤師が薬庫から集薬した薬剤は、第1のユーザである患者が指定した外国の住所宛に配送サービスを介して集配されるものとする。配送サービスは、海外貨物を運送したり、空輸したりする業者によるものであるが、本発明の適用に限定はないので詳細は説明しない。
【0023】
また、診療プラットフォーム上で提供されるログイン、診療、問診、処方に関する表示画面(UI画面)は、第1のデータ端末2-1~2-Nのユーザが自在に選択できるものとし、その選択状態に基づいてオンライン参加可能な第3のデータ端末4-1~4-Nのいずれかが選抜される。
【0024】
図2は、
図1に示したオンラインサーバ1の構成を説明するブロック図であり、
図1に示したものと同一のものには同じ符号を付してその説明を省略する。
【0025】
図2は、
図1に示したオンラインサーバ1の構成を説明するブロック図である。なお、説明上、
図1に示した第1のデータ端末2-1~2-Nと、第2のデータ端末3-1~3-N、第3のデータ端末4-1~4-N、第4のデータ端末5-1~5-Nの接続した状態を示す。
【0026】
図2において、11は通信部で、ネットワーク6に接続された第1のデータ端末2-1~2-Nと、第2のデータ端末3-1~3-N、第3のデータ端末4-1~4-N、第4のデータ端末5-1~5-Nを接続して通信を制御する。
【0027】
13はCPUで、外部メモリ18に記憶されたオペレーティングシステム(OS)を起動し、APIを通じてインストールされた各種アプリケーションを起動する。14は医療従事者データベースで、上述した第1のデータ端末2-1~2-Nを操作するユーザ、すなわち、診療科目毎にグループが構成され、診療する科目毎に医者情報を記憶して管理する。
【0028】
なお、医者情報には、専門医としての診療経験や、参加する学会名、メールアドレス、オンラインプラットフォームに参加するスケジュール、その他の付随する関連情報も含まれている。
【0029】
15はキーボードで、起動しているアプリケーションに対する数値入力、テキスト入力、アイコン指示などを行う。16は容量を拡張可能なRAMで、外部メモリ18にインストールされたプラットフォームの基本プログラムを展開して記憶する。
【0030】
16-1は構築部で、ネットワーク1を介して第1~第3のデータ端末に対して相互に医療サービスに関わる情報をオンラインで交換する診療プラットフォームMPFを構築する。16-2は予約部で、診療プラットフォームMPFを介して、第1のデータ端末から前記第2のユーザによる医療サービス提供の予約スケジュールを管理する機能を提供する。
16-3は言語選択部で、第1のデータ端末を操作する前記第1のユーザが希望する言語を選択する機能を提供する。
【0031】
16-4は特定部で、診療プラットフォームMPFを介して、前記予約手段が第1のデータ端末から前記第2のユーザによる医療サービス提供の予約を受け付けた後、前記第1のデータ端末を操作する第1のユーザから受診したい診療科目を特定する機能を提供する。
16-5は選別部で、特定部16-4が特定した診療科目に対応する複数の第2のユーザの中から診療可能な第2のユーザを選別する機能を提供する。
【0032】
16-6は通訳選択部で、選別部16-5により診療可能な第2のユーザが選別された後、該選別された前記第2のユーザと、第1のユーザとの間で診療会話を仲介する第3のユーザを選択された言語に基づいて選択する機能を提供する。
【0033】
16-7は確立部で、通訳選択部16-6が選択した第3のユーザが操作する第3のデータ端末を介しつつ、第1のユーザが操作する第1のデータ端末と、第2のユーザが操作する前記第2のデータ端末とのオンライン診療トーク通信を確立させる機能を提供する。
【0034】
16-8は手配部で、後述する
図4に示す転送部103-2により転送された電子処方箋に基づいて薬剤の集薬を外部薬局の薬剤師が操作する第4のデータ端末5-1-~5-Nに手配する機能を提供する。
【0035】
16-9は配送指示部で、第4のデータ端末5-1~5-Nに手配した薬剤を第1のデータ端末を操作する第1のユーザに配送する国際貨物配送窓口への配送を指示する機能を提供する。
【0036】
なお、選別部16-5は、診療科目毎に設定された診療ルームに待機する複数の第2のユーザの専門医療分野に従いオンライン診療すべき第2のユーザ(専門医)を選択するものとする。
【0037】
また、通訳選択部16-6は、言語毎に設定された通訳ルームに待機する複数の第3のユーザの母国語に従い通訳サービスを行う第3のユーザ(通訳者)を選択するものとする。
【0038】
なお、外部メモリ18は、診療プラットフォームMPFが提供する医療サービスルーティーンに従い確定する第3のデータ端末を操作する第3のユーザ(通訳者)を介して第1のデータ端末を操作する第1のユーザと、第2のデータ端末を操作する第2のユーザとの間で交わされるオンライン診療トークを記録する記録機能を提供する。
【0039】
図3は、
図1に示したオンラインサーバに接続するデータ端末の構成を説明するブロック図である。
【0040】
図3において、101はCPUで、ROM102に記憶されたOS,制御プログラムをRAM103にロードして実行することにより、各種のアプリケーションを実行する。110はキーボードで、各種情報を入力したり、ディスプレイ111に表示されるユーザインタフェース画面(UI画面)に表示されたアイコンをクリックしたりする。104は通信部で、ネットワーク1に接続される各端末、オンラインサーバ1に接続する通信を制御する。
【0041】
図4は、
図3に示したRAM103に記憶されるプログラムの構成を説明するブロック図である。なお、本例は、
図1に示した第2のデータ端末3-1~3-Nが備えるRAM103を例とする。
【0042】
図4において、103-1は作成部で、オンライン診療を担当した前記第2のユーザが選択する薬剤を前記第1のユーザに処方するための電子処方箋を作成する機能を提供する。103-2は転送部で、作成部103-1が作成した電子処方箋を前記サーバ装置に転送する機能を提供する。
【0043】
図5は、
図1に示した診療プラットフォームMPFが提供するオンライン画面の一例を示す図である。なお、(1)~(9)は表示画面の推移を示す。なお、全ての表示画面(1)~(9)は記録されるが、第1のデータ端末2-1~2-Nのディスプレイ111には、必要な表示画面が表示されるように制御されている。
【0044】
図5において、ディスプレイ111に表示される表示画面(1)では、第1のデータ端末2-1~2-Nがインストールした診断アプリケーションを起動してログインのためのIDとパスワード(PASS)を入力する。ここで、第1のデータ端末2-1~2-Nが操作する患者がログイン処理で承認された場合、ディスプレイ111の表示画面(1)は表示画面(2)に切り替わる。
【0045】
ここで、第1のデータ端末2-1~2-Nが操作する患者は、診療を希望する診療科名a~dの中から選択する。なお、選択する診療科名の数は、1つに限らず、複数の組合せも許容される。例えば内科と、婦人科といった具合である。
【0046】
次に、ディスプレイ111の表示画面(2)は表示画面(3)に切り替わる。
【0047】
ここで、第1のデータ端末2-1~2-Nが操作する患者は、担当の医者を表示された画面中の医者D1~D3のプロフィールを参照しながら(言語別に対応している)、診療を希望する医者を選択する。
【0048】
表示画面(3)において、項目Y1と項目Y2は、コネクトされる患者と、医者とが特定される領域であって、問診が開始されると、患者名と、医者名とが表示される。
【0049】
ここで、第1のデータ端末2-1~2-Nが操作する患者が外国人の場合は、表示画面(4)に示すように、項目Y2で特定される医者が操作する第2のデータ端末3-1~3-Nを操作して、通訳者(項目Y3)を選択することができる。
【0050】
この状態で、患者、医者、通訳者が相互に応答し合いながら、患者の症状を特定するための問診フェーズが進行する。
ここで、医者が患者の症状を特定できると、表示画面(4)から表示画面(5)に切り替わり、医者が主導して診断フェーズが進行する。
【0051】
なお、表示画面(4)上では、医者と通訳者、患者と通訳者とのコミュニケーションが逐一対応する状態を示している。
表示画面(5)において、患者に対する問診により、医者は患者の症状を確定すると、処方フェーズに入り、表示画面(6)に切り替わる。
ここで、表示画面(6)では、医者が第2のデータ端末3-1~3-Nを操作して、処方剤を入力する。本例では、A薬をx錠、B薬をy錠処方する例である。
【0052】
このようにして処方処理が進行すると、第1のデータ端末2-1~2-Nを操作する患者は、薬代、診療代、配送代、通訳代を合算した支払いを電子決済するためのボタンBT1を指示する。なお、患者がアプリケーションに登録する際に、電子決済による支払のためのツールとしてクレジット決済が選択されるものとする。
【0053】
次に、第2のデータ端末3-1~3-Nが操作するディスプレイ111には、カルテ登録画面が表示されるため、医者は、ボタンBT2を指示すると、当該患者による電子カルテがオンラインサーバ1に接続される外部メモリ18に検索情報を付記して登録される。
【0054】
次に、診療会議に参加した患者は、第1のデータ端末2-1~2-Nを操作して、ディスプレイ111に表示されるログアウト画面上でボタンBT3を指示することで一連のオンライン診療処理が終了する。
【0055】
このように、外国の患者と、日本の医薬を処方する医者と、その言語を通訳する通訳者とがネットワーク6を介してそれぞれのコミュニケーションを成立させることで、外国人であっても、日本の医療にもとづく処方薬を国際郵便を介して取得することができる。
【0056】
図6は、本実施形態を示すオンライン診療システムのオンライン診療方法の一例を示すフローチャートである。なお、S1~S6、S21~S23、S31、S41、S51はそれぞれステップを示す。なお、各ステップは、第1のデータ端末2-1~2-N、第2のデータ端末3-1~3-N、第3のデータ端末4-1~4-N、第4のデータ端末5-1~5-NのCPU101がROM102に記憶されるプログラムをRAM103にロードして実行することで実現される。同様に、オンラインサーバ1のCPU13が外部メモリ18に記憶される制御プログラムを実行することで実現される。
【0057】
第1のデータ端末2-1~2-Nの患者と、オンラインサーバ1との間では、ステップS21において、第1のデータ端末2-1~2-Nが操作する患者からオンラインサーバ1に対して診療予約申請が実行され、オンラインサーバ1側で予約のOKが承認されると(S1)、その旨が第1のデータ端末2-1~2-Nの患者に通知される。
【0058】
そして、予約日時に、第1のデータ端末2-1~2-Nの患者は、オンラインサーバ1に接続して登録したIDとパスワードを入力して、所定のログイン処理を実行する(S22)。
【0059】
そして、オンラインサーバ1は、入力されたIDとパスワードが登録された情報と合致すると判断した場合は、第1のデータ端末2-1~2-NにログインOKに基づく接続応答を行う(S2)。
次に、オンラインサーバ1は、診療プラットフォーム画面を第1のデータ端末2-1~2-Nに提示する(S3)。
【0060】
これにより、第1のデータ端末2-1~2-Nのディスプレイ111は、
図5に示した表示画面(2)、(3)を表示するので、患者は、表示画面(3)を操作して、診療科名、医者を選択する(S4)。
【0061】
ここで、第1のデータ端末2-1~2-Nの患者と、第2のデータ端末3-1~3-Nの医者と、言語通訳を担う第3のデータ端末4-1~4-Nの通訳者がオンライン上での会議が進行する(S5)。この際、第3のデータ端末4-1~4-Nの通訳者は、第1のデータ端末2-1~2-Nの患者と、第2のデータ端末3-1~3-Nの医者との同時通訳し(S41)、第1のデータ端末2-1~2-Nの患者と、第2のデータ端末3-1~3-Nの医者との問診処理が進行する(S31)。
【0062】
なお、この際、オンラインサーバ1では、第1のデータ端末2-1~2-Nの患者と、第2のデータ端末3-1~3-Nの医者との問診処理に伴う会話が外部メモリ18上に記録される(S6)。
【0063】
次に、第1のデータ端末2-1~2-Nの患者と、第2のデータ端末3-1~3-Nの医者との間で診療処方処理が実行され(S7)、患者の症状に適した薬剤を処方する処方箋が作成される。そして、第2のデータ端末3-1~3-Nの医者が第4のデータ端末5-1~5-Nを操作する薬剤師に作成した電子処方箋を送付する(S51)。
【0064】
なお、上記ステップでは、電子決済処理と、薬剤の国際郵便配送処理については省略している。したがって、薬剤の送付は、船便、航空便など自由に選択できるものとする。
【0065】
〔第1実施形態の効果〕
本実施形態によれば、日本国外に在住する外国人に対して国内の医療機関が提供するオンライン診療と同等の医療サービスを提供できる。
【0066】
〔第2実施形態〕
図7は、本実施形態を示すオンライン診療システムのオンラインサーバの構成を説明するブロック図である。
第2実施形態では、
図2に示したオンラインサーバ1において、
図7に示す第2のデータ端末3-1~3-Nを操作する第2のユーザに支払うべき医療サービスに対する対価、第3のデータ端末4-1~4-Nを操作する第3のユーザによる通訳サービスに対する対価、第1のユーザが医療サービスに基づいて処方される薬剤を調薬する第4のデータ端末5-1~5-Nを操作する第4のユーザに対する対価、国際郵便として国外発送される薬剤の配送サービスに対する対価を電子決済する決済処理を組み入れる決済部16-20を備える構成を特徴とする。
【0067】
〔第2実施形態の効果〕
本実施形態によれば、患者が支払うべき医者の診療代、薬剤師による調薬する
調薬代、調薬された薬剤の発送代をまとめて診療プラットフォーム上で一括処理することができ、患者による代金支払い負担を減らすことができる。
【0068】
〔第3実施形態〕
図8は、本実施形態を示すオンライン診療システムのオンラインサーバの構成を説明するブロック図である。
【0069】
第3実施形態では、第1のデータ端末を操作してプラットフォームに接続する第1のユーザに紐づけて特定する咳、特定部位の痛み、発熱度合、息苦しさ、だるさを含む症状、症状から想定される病名、処方した薬剤名、処方量、第1のユーザに医療サービスを提供した第2のユーザの名前、経過観察期間を所定のフォームに従う電子カルテに記録するカルテ管理手段16-21を備える構成を特徴とする。
【0070】
〔第3実施形態の効果〕
本実施形態によれば、国外に定住する外国人の患者に対しても、正規の診療記録を残すことで、担当が異なる医者であっても診療記録の経緯を踏まえて、再来患者に適正な医療サービスと医薬処方サービスを提供することができる。
以上の記載した本発明に関する開示は、少なくとも下記事項に要約することができる。
【0071】
(1)所定のネットワークを介して、医療サービスを提供するサーバ装置と、日本語とは異なる言語を母国語とする第1のユーザが操作する第1のデータ端末と、日本語を母国語とする複数の第2のユーザが操作する複数の第2のデータ端末と、前記第1のデータ端末を操作する第1のユーザと、前記第2のデータ端末を操作する複数の第2のユーザとの診療会話の通訳を行う複数の第3のユーザが操作する複数の第3のデータ端末とが通信可能なオンライン診療システムであって、前記サーバ装置は、前記ネットワークを介して前記第1~第3のデータ端末に対して相互に医療サービスに関わる情報をオンラインで交換するプラットフォームを構築する構築手段と、前記プラットフォームを介して、前記第1のデータ端末から前記第2のユーザによる医療サービス提供を予約する予約手段と、前記第1のデータ端末を操作する前記第1のユーザが希望する言語を選択する言語選択手段と、前記プラットフォームを介して、前記予約手段が第1のデータ端末から前記第2のユーザによる医療サービス提供の予約を受け付けた後、前記第1のデータ端末を操作する第1のユーザから受診したい診療科目を特定する特定手段と、前記特定手段が特定した診療科目に対応する複数の第2のユーザの中から診療可能な第2のユーザを選別する選別手段と、前記選別手段により前記診療可能な第2のユーザが選別された後、該選別された前記第2のユーザと、前記第1のユーザとの間で診療会話を仲介する第3のユーザを前記言語選択手段により選択された言語に基づいて選択する通訳選択手段と、前記通訳選択手段が選択した第3のユーザが操作する前記第3のデータ端末を介しつつ、前記第1のユーザが操作する前記第1のデータ端末と、第2のユーザが操作する前記第2のデータ端末とのオンライン診療トーク通信を確立させる確立手段と、を備えることを特徴とする。
【0072】
(2)前記選別手段は、診療科目毎に設定された診療ルームに待機する複数の第2のユーザの専門医療分野に従いオンライン診療すべき前記第2のユーザを選択することを特徴とする。
【0073】
(3)前記通訳選択手段は、言語毎に設定された通訳ルームに待機する複数の第3のユーザの母国語に従い通訳サービスを行う前記第3のユーザを選択することを特徴とする。
【0074】
(4)前記第2のデータ端末は、オンライン診療を担当した前記第2のユーザが選択する薬剤を前記第1のユーザに処方するための電子処方箋を作成する作成手段と、前記作成手段が作成した電子処方箋を前記サーバ装置に転送する転送手段と、を備えることを特徴とする。
【0075】
(5)前記サーバ装置は、前記転送手段により転送された前記電子処方箋に基づいて薬剤の集薬を外部薬局の薬剤師が操作する第4のデータ端末に手配する手配手段と、を備えることを特徴とする。
【0076】
(6)前記サーバ装置は、前記第4のデータ端末に手配した薬剤を前記第1のユーザに配送する国際貨物配送窓口への配送を指示する配送指示手段を備えることを特徴とする。
【0077】
(7)前記サーバ装置は、前記プラットフォームが提供する医療サービスルーティーンに従い確定する前記第3のユーザを介して前記第1のユーザと、前記第2のユーザとの間で交わされるオンライン診療トークを記録する記録手段と、を備えることを特徴とする。
【0078】
(8)前記サーバ装置は、前記第2のデータ端末を操作する前記第2のユーザに支払うべき医療サービスに対する対価、前記第3のユーザによる通訳サービスに対する対価、前記第1のユーザが医療サービスに基づいて処方される薬剤を調剤する第4のユーザに対する対価、前記国際貨物として国外発送される薬剤の配送サービスに対する対価を電子決済する決済手段を備えることを特徴とする。
【0079】
(9)前記サーバ装置は、前記第1のデータ端末を操作して前記プラットフォームに接続する第1のユーザに紐づけて特定する咳、特定部位の痛み、発熱度合、息苦しさ、だるさを含む症状、症状から想定される病名、処方した薬剤名、処方量、前記第1のユーザに医療サービスを提供した前記第2のユーザの名前、経過観察期間を所定のフォームに従う電子カルテに記録するカルテ管理手段を備えることを特徴とする。
【0080】
(10)前記サーバ装置は、前記構築手段は、前記ネットワークを介して前記第1~第3のデータ端末に対して相互に医療サービスに関わる情報をオンライン会議形式で交換するプラットフォームを構築することを特徴とする。
【0081】
(11)所定のネットワークを介して、医療サービスを提供するサーバ装置と、日本語とは異なる言語を母国語とする第1のユーザが操作する第1のデータ端末と、日本語を母国語とする複数の第2のユーザが操作する複数の第2のデータ端末と、前記第1のデータ端末を操作する第1のユーザと、前記第2のデータ端末を操作する複数の第2のユーザとの診療会話の通訳を行う複数の第3のユーザが操作する複数の第3のデータ端末とが通信可能なオンライン診療システムのオンライン診療方法であって、前記サーバ装置は、前記ネットワークを介して前記第1~第3のデータ端末に対して相互に医療サービスに関わる情報をオンラインで交換するプラットフォームを構築する構築ステップと、前記プラットフォームを介して、前記第1のデータ端末から前記第2のユーザによる医療サービス提供を予約する予約ステップと、前記第1のデータ端末を操作する前記第1のユーザが希望する言語を選択する言語選択ステップと、前記プラットフォームを介して、前記予約手段が第1のデータ端末から前記第2のユーザによる医療サービス提供の予約を受け付けた後、前記第1のデータ端末を操作する第1のユーザから受診したい診療科目を特定する特定ステップと、前記特定ステップが特定した診療科目に対応する複数の第2のユーザの中から診療可能な第2のユーザを選別する選別ステップと、前記選別ステップにより前記診療可能な第2のユーザが選別された後、該選別された前記第2のユーザと、前記第1のユーザとの間で診療会話を仲介する第3のユーザを前記言語選択ステップで選択された言語に基づいて選択する通訳選択ステップと、前記通訳選択ステップで選択した第3のユーザが操作する前記第3のデータ端末を介しつつ、前記第1のユーザが操作する前記第1のデータ端末と、第2のユーザが操作する前記第2のデータ端末とのオンライン診療トーク通信を確立させる確立ステップと、を備えることを特徴とする。
【符号の説明】
【0082】
1 オンラインサーバ
2-1~2-N 第1のデータ端末
3-1~3-N 第2のデータ端末
4-1~4-N 第3のデータ端末
5-1~5-N 第4のデータ端末
MPF 診療プラットフォーム