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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024070181
(43)【公開日】2024-05-22
(54)【発明の名称】移動体案内システム
(51)【国際特許分類】
   B61F 5/38 20060101AFI20240515BHJP
   E01B 25/00 20060101ALI20240515BHJP
【FI】
B61F5/38 A
E01B25/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022180648
(22)【出願日】2022-11-10
(71)【出願人】
【識別番号】591236932
【氏名又は名称】株式会社ロッソ
(74)【代理人】
【識別番号】100124017
【弁理士】
【氏名又は名称】大野 晃秀
(72)【発明者】
【氏名】早川 泰弘
(57)【要約】      (修正有)
【課題】移動体の移動をスムーズに行うことができる移動体案内システムを提供する。
【解決手段】移動体案内システムは、少なくとも2つのレールと、レールを走行する移動体と、移動体の移動方向を規制し、所定の軌道で移動するように案内する規制路と、規制路72により規制される移動体から下に伸びる被規制部74とを含む。被規制部74の先端がローラで構成されていることができる。規制路72は、被規制部74の水平方向の動きを規制する第1の規制部72aと、被規制部74の上方向の動きを規制する第2の規制部72bが設けられていることができる。規制路は、移動体の被規制部74の動きに対応するように設けられ、かつ、レール間に設けられていることができる。
【選択図】図14
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも2つのレールと、
前記レールを走行する移動体と、
前記移動体の移動方向を規制し、所定の軌道で移動するように案内する規制路と、
前記規制路により規制される前記移動体から下に伸びる被規制部とを含む移動体案内システム。
【請求項2】
請求項1において、
前記被規制部の先端がローラで構成されている移動体案内システム。
【請求項3】
請求項1において、
前記規制路は、前記被規制部の水平方向の動きを規制する第1の規制部と、
前記被規制部の上方向の動きを規制する第2の規制部が設けられている移動体案内システム。
【請求項4】
請求項1において、
前記規制路は、前記移動体の被規制部の動きに対応するように設けられ、かつ、レール間に設けられている移動体案内システム。
【請求項5】
請求項1において、
前記移動体は、
ベース体と、
前記ベース体の平面方向に沿って相対的に回動または回転可能に設けられた第1の車輪保持部と、
前記ベース体の平面方向に沿って相対的に回動または回転可能に設けられた第2の車輪保持部と、
前記第1の車輪保持部の下に装着された第1の車輪および第2の車輪と、
前記第2の車輪保持部の下に装着された第3の車輪および第4の車輪と、を含み、
前記第1の車輪と前記第2の車輪とは、それぞれ独立して転動し、
前記第3の車輪と前記第4の車輪とは、それぞれ独立して転動し、
前記第1の車輪保持部は前記ベース体に軸支された第1の軸に連結され、
前記第2の車輪保持部は前記ベース体に軸支された第2の軸に連結され、
前記被規制部は、前記第1の軸および前記第2の軸のそれぞれに同軸上に設けられている移動体案内システム。
【請求項6】
請求項5において、
前記第1の車輪および前記第2の車輪は、前記第1の車輪保持部の平面方向に沿って相対的に回転または回動可能に設けられており、
前記第3の車輪および前記第4の車輪は、前記第1の車輪保持部の平面方向に沿って相対的に回転または回動可能に設けられている移動体案内システム。
【請求項7】
請求項5において、
前記ベース体と前記第1の車輪保持部との間に前記ベース体にかかった荷重を吸収するための第1のボールベアリングが少なくとも一つ設けられており、
前記ベース体と前記第2の車輪保持部との間に前記ベース体にかかった荷重を吸収するための第2のボールベアリングが少なくとも一つ設けられている移動体案内システム。
【請求項8】
請求項5において、
前記第1の車輪保持部は、前記第1の車輪および前記第2の車輪の中央の位置において、前記第1の軸に連結され、
前記第2の車輪保持部は、前記第3の車輪および前記第4の車輪の中央の位置において、前記第2の軸に連結されている移動体案内システム。
【請求項9】
請求項5において、
前記移動体を複数含み、
前記隣り合う二つの移動体は、連結体により連結され、
前記連結体は、隣り合う二つの移動体において、一つの移動体の前記第1の軸または前記第2の軸と、他の移動体の前記第1の軸または前記第2の軸との間を連結する移動体案内システム。
【請求項10】
請求項9において、
前記連結体は、長さ調整機構を有する移動体案内システム。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レールを移動する移動体の案内システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、レールを走る移動体に車輪を設け、移動体を移動させる技術がある(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-179797号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、移動体の移動をスムーズに行うことができる移動体案内システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の移動体案内システムは、
少なくとも2つのレールと、
前記レールを走行する移動体と、
前記移動体の移動方向を規制し、所定の軌道で移動するように案内する規制路と、
前記規制路により規制される前記移動体から下に伸びる被規制部とを含む。
【0006】
本発明において、
前記被規制部の先端がローラで構成されていることができる。
【0007】
本発明において、
前記規制路は、前記被規制部の水平方向の動きを規制する第1の規制部と、
前記被規制部の上方向の動きを規制する第2の規制部が設けられていることができる。
【0008】
本発明において、
前記規制路は、前記移動体の被規制部の動きに対応するように設けられ、かつ、レール間に設けられていることができる。
【0009】
本発明の移動体は、
ベース体と、
前記ベース体の平面方向に沿って相対的に回動または回転可能に設けられた第1の車輪保持部と、
前記ベース体の平面方向に沿って相対的に回動または回転可能に設けられた第2の車輪保持部と、
前記第1の車輪保持部の下に装着された第1の車輪および第2の車輪と、
前記第2の車輪保持部の下に装着された第3の車輪および第4の車輪と、を含み、
前記第1の車輪と前記第2の車輪とは、それぞれ独立して転動し、
前記第3の車輪と前記第4の車輪とは、それぞれ独立して転動するものとすることができる。
【0010】
本発明において、
前記第1の車輪および前記第2の車輪は、前記第1の車輪保持部の平面方向に沿って相対的に回転または回動可能に設けられており、
前記第3の車輪および前記第4の車輪は、前記第1の車輪保持部の平面方向に沿って相対的に回転または回動可能に設けられていることができる。
【0011】
本発明において、
前記ベース体と前記第1の車輪保持部との間に前記ベース体にかかった荷重を吸収するための第1のボールベアリングが少なくとも一つ設けられており、
前記ベース体と前記第2の車輪保持部との間に前記ベース体にかかった荷重を吸収するための第2のボールベアリングが少なくとも一つ設けられていることができる。
【0012】
本発明において、
前記第1の車輪保持部は前記ベース体に軸支された第1の軸に連結され、
前記第2の車輪保持部は前記ベース体に軸支された第2の軸に連結されていることができる。
【0013】
本発明において、
前記第1の車輪保持部は、前記第1の車輪および前記第2の車輪の中央の位置において、前記第1の軸に連結され、
前記第2の車輪保持部は、前記第3の車輪および前記第4の車輪の中央の位置において、前記第2の軸に連結されていることができる。
【0014】
本発明の移動体群は、
本発明の移動体を複数含み、
前記隣り合う二つの移動体は、連結体により連結され、
前記連結体は、隣り合う二つの移動体において、一つの移動体の前記第1軸または前記第2の軸と、他の移動体の前記第1の軸または前記第2の軸との間を連結するものであることができる。
【0015】
本発明において、前記連結体は、長さ調整機構を有することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明の移動体案内システムによれば、移動体の移動をスムーズに行うことができ、移動体の脱線が生じ難くなる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】移動体を模式的に示す図である。
図2図1のA1-A1線に沿った断面を模式的に示す図である
図3】移動体の側面を模式的に示す図である。
図4】移動体を模式的に示す斜視図である。
図5】レール上に置かれた移動体を模式的に示す図である。
図6】レール上に置かれた移動体群を模式的に示す図である。
図7】レール上に置かれた移動体群を模式的に示す図である。
図8】レール上に置かれた移動体群を模式的に示す図である。
図9】移動体の作用効果を模式的に示す図である。
図10】移動体の使用例を模式的に示す図である。
図11】押圧装置の一例を模式的に示す図である。
図12】(A)は押圧装置の一例を模式的に示す平面図であり、(B)は押圧装置の一例を模式的に示す斜視図であり、(C)は押圧装置の一例を模式的に示す側面図である。
図13】押圧装置と押圧装置により押圧される移動体の関係例を模式的に示す図であり、(A)は平面図であり、(B)は斜視図であり、(C)は側面図である。
図14】押圧装置と押圧装置により押圧される移動体の関係例を模式的に示す図である。
図15】押圧装置の移動体に対する押圧態様を説明する図であり、レールのカーブ部分の内側にある円は、押圧装置を示し、円周上にある丸は、押圧部の位置を示す。移動体を押圧する際の押圧部の位置を示す。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。
【0019】
1.移動体案内システム
図11図14を参照しながら、移動体案内システムの一例を説明する。
【0020】
移動体10案内システムは、少なくとも2つのレール160a,160bと、レールを走行する移動体10と、前記移動体10の移動方向を規制し、所定の軌道で移動するように案内する規制路72と、規制路72により規制される移動体10から下に伸びる被規制部74とを含むことができる。被規制部74の先端がローラにより構成されていることができる。規制路72は、被規制部74の水平方向の動きを規制する第1の規制部72aと、被規制部74の上方向の動きを規制する第2の規制部72bが設けられていることができる。規制路72は、移動体10の被規制部74の動きに対応するように設けられ、かつ、レール間に設けられていることができる。
【0021】
本願発明者は、移動体10が複数連なっているときに、そのうちの一つの移動体10に載せられる載置されるもの重さが他のものと相対的に小さいか、まったく載せられていないときに、その一つの移動体10が軌道を回転しているとカーブのところで脱線することを見出した。また、同様に、すべての移動体10の上に何の載置物がない場合も同様にカーブのところで脱線することを見出した。移動体10案内システムによれば、このような脱線が生じないことを確認した。
【0022】
2.移動体の適用例
図1から図5を参照しながら、移動体の基本構成の一例を説明する。
【0023】
移動体10は、ベース体12と、第1の車輪保持部20と、第2の車輪保持部30とを含む。
【0024】
第1の車輪保持部20および第2の車輪保持部30は、ベース体12の平面方向に沿って相対的に回動または回転可能に設けられている。第1の車輪保持部20の下に、第1の車輪22aおよび第2の車輪22bが装着されている。第2の車輪保持部30の下に、第3の車輪32aおよび第4の車輪32bが装着されている。
【0025】
第1の車輪22aと第2の車輪22bとは、それぞれ独立して転動するものである。第3の車輪32aと第4の車輪32bとは、それぞれ独立して転動するものである。
【0026】
第1の車輪22aおよび第2の車輪22bは、第1の車輪保持部20の平面方向に沿って対して相対的に回転または回動可能に設けられていることができる。第3の車輪32aおよび第4の車輪32bは、第2の車輪保持部30の平面方向に沿って相対的に回転または回動可能に設けられていることができる。
【0027】
第1の車輪保持部20はベース体12に軸支された第1の軸26に連結されている。第1の軸26は、第1の車輪保持部20を回動または回転させるための軸である。第1の軸26を受ける部分は、たとえば、ピローベアリングにより構成することができる。第1の車輪保持部20は、第1の車輪22aおよび第2の車輪22bの中央の位置において、第1の軸26に連結されている。
【0028】
第2の車輪保持部30はベース体12に軸支された第2の軸36に連結されている。第2の軸36は、第2の車輪保持部30を回動または回転させるための軸である。第2の軸36を受ける部分は、たとえば、ピローベアリングにより構成することができる。第2の車輪保持部30は、第3の車輪32aおよび第4の車輪32bの中央の位置において、第2の軸36に連結されている移動体10。
【0029】
ベース体12と第1の車輪保持部20との間にベース体12にかかった荷重を吸収するための第1のボールベアリング24が少なくとも一つ、好ましくは第1の軸26の両サイドに2つ設けられていることができる。第1のボールベアリング24を設けることで、第1の車輪保持部20がベース体12からかかる荷重を第1の軸26以外に、第1のボールベアリング24でも受けることができ、かつ、ベース体12から荷重をうけつつも、第1のボールベアリング24の回転により第1の車輪保持部20とベース体12とが回転または回動のスライドが容易となる。
【0030】
ベース体12と第2の車輪保持部30との間にベース体12にかかった荷重を吸収するための第2のボールベアリング34が少なくとも一つ、好ましくは第2の軸36の両サイドに2つ設けられていることができる。第2のボールベアリング34を設けることで、第2の車輪保持部30がベース体12からかかる荷重を第2の軸36以外に、第2のボールベアリング34でも受けることができ、かつ、ベース体12から荷重をうけつつも、第2のボールベアリング34の回転により第2の車輪保持部30とベース体12とが回転または回動のスライドが容易となる。
【0031】
第1の車輪22aおよび第2の車輪22bは、たとえば、キャスターにより構成することができ、車輪を車輪装着部を介して第1の車輪保持部20に取り付けることができる。車輪装着部は、第1の車輪保持部20に回転または回動可能に設けることができる。
【0032】
第3の車輪32aおよび第4の車輪32bは、たとえば、キャスターにより構成することができ、車輪を車輪装着部を介して第2の車輪保持部30に取り付けることができる。車輪装着部は、第2の車輪保持部30に回転または回動可能に設けることができる。
【0033】
第1の車輪保持部20および第2の車輪保持部30は、たとえば長板状部材により構成することができる。
【0034】
移動体10は、第1のレール50aと第2のレール50bからなる軌道50を移動させるものとして好適である。第1の車輪22a、第2の車輪22b、第3の車輪32a、第4の車輪32bは、案内レールを転動するものであれば特に限定されないが、たとえば、案内レールの伸びる方向に対して垂直方向への動きを規制するストッパー(たとえばフランジ)が設けられた車輪であることができる。
【0035】
本願発明者は、実施の形態に係る移動体10により、図9に示すように、右カーブ、左カーブを問わず移動でき、S字カーブがある軌道にも適用することができることを見出した。つまり、車輪同士が車軸で接続されていない構造を採用することなく、右カーブおよび左カーブの軌道において移動体を移動させることができることを見出した。
【0036】
被規制部74は、第1の軸26および第2の軸36の軸上に設けることができる。
【0037】
3.移動体群
図6図8を参照しながら、移動体群を説明する。
【0038】
移動体群は、複数の移動体10を含み、隣り合う二つの移動体10は、連結体40により連結されている。連結体40は、隣り合う二つの移動体10において、一つの移動体10の第1の軸26または第2の軸36と、他の移動体10の第1の軸26または第2の軸36との間を連結している。連結体40は、長さ調整機構(たとえばターンバックル)を有することができる。
【0039】
移動体10には、ベース体12の上に何らかの物を載置してもよいし、図10に示すようにベース体12の下に運搬物を吊り下げてもよい。
【0040】
本願発明者は、複数の移動体10が連結した移動体群であっても、図9に示すように、右カーブ、左カーブを問わず移動でき、S字カーブがあるレールにも適用することができることを見出した。
【0041】
4.押圧装置
図34図39を参照しながら、押圧装置の一例を説明する。
押圧装置100は、円状の回転体110と、回転体110の外側に突出するように設けられた複数の第1の押圧部112および複数の第2の押圧部114を含むことができる。複数の第1の押圧部112および複数の第2の押圧部114は、レール160a,160b上を走行する対応する移動体10を押圧するものである。複数の第1の押圧部112の一つが移動体10を押圧しているときに、その複数の第1の押圧部112の一つと隣り合う第1の押圧部112が別の移動体10を押圧している押圧区間を有することができる。複数の第2の押圧部114の一つが移動体10を押圧しているときに、その複数の第2の押圧部114の一つと隣り合う第2の押圧部114が別の移動体10を押圧している押圧区間を有することができる。レールは円弧のカーブ部分を有し、第1の押圧部112および第2の押圧部114は移動体10をカーブ部分(湾曲部)で押圧する。カーブ部分は、移動体10の軌道によって変わるが、半円であることができる。
【0042】
円状の回転体110の中心V1は、カーブ部分のレールの円弧の中心U1よりも、カーブ部分のレール側にあることができる。円状の回転体110の中心V1は、カーブ部分の最内側のレール160bの円弧の半径の15~35%、好ましくは20~30%だけ、カーブ部分の最内側のレール160bの円弧の中心U1よりカーブ部分のレール側にあることができる。
【0043】
円状の回転体110の中心V1は、カーブ部分の最内側のレール160bの円弧の中心U1と、カーブ部分の最内側のレール160bの円弧の中央とを結んだ線上に位置することができる。円状の回転体110の半径は、カーブ部分における最内側のレール160bの円弧の半径の70~90%、好ましくは75~85%の範囲内にあることができる。
【0044】
第1の押圧部112の先端にそれぞれ第1のローラ112aを設けることができる。これにより第1の押圧部112が移動体10を押圧しながら、移動体10との関係で相対的にスライド移動がより容易となるともに、離れる際にも離れがよくなる。第2の押圧部114の先端に第2のローラ114aを設けることができる。
【0045】
回転体110は、第1の方向および第1の方向とは逆の第2の方向に回転可能とすることができ、押圧部は、第1の方向に回転体110を回転させたときに移動体10を押圧する第1の押圧部112と、第2の方向に回転体110を回転させたときに移動体10を押圧する第2の押圧部114とを含むことができる。第1の押圧部112と第2の押圧部114とは隣接して設けられていることができる。
【0046】
押圧装置100は、移動体10は複数設けられ、複数の移動体10は、直列的に連結されているものに好適である。移動体10の上に載置される載置物を回転させる片持ち回転誘導部150があってもよい。
【0047】
移動体10の台に第1の押圧部112および第2の押圧部114による垂直方向成分の力が加わるように押圧受け部(押圧受け面)120を設けることができる。たとえば、移動体10の台の切り欠き部に押し当てることができる。移動体10の台に押圧受け部120を設けるのではなく、第1の押圧部112を受ける面を台上に設けてもよく、第1の押圧部112が移動体10を押すことができるような部分(押圧面)であれば特に限定されない。第2の押圧部114を受ける面も同様の構成を採用することができる。
【0048】
回転体110は、第1の方向および第2の方向の双方向、第1の方向および第2の方向のいずれかの方向のみに回転可能にしてもよい。回転体110の押圧部は、第1の押圧部112および第2の押圧部114のいずれか一方のみでもよい。回転体110は、回転モータ130で回転させることができる。台と回転テーブルから構成されることができる。台と回転テーブルとの間に回転をスムーズにするためのボールベアリングを設けることができる。ボールベアリングを設けることで回転体110が円滑に回転し、回転体110の軸がぶれ難くなる。
【0049】
このような押圧装置100によれば、押圧されていた移動体10が押圧状態から解除された際に、移動体10がはねるのを防ぐことができる。
【0050】
本実施の形態は、本発明の範囲内において種々の変形が可能である。上記の各構成要素の任意の組み合わせが可能である。
【符号の説明】
【0051】
10 移動体
12 ベース体
20 第1の車輪保持部
22a 第1の車輪
22b 第2の車輪
24 第1のボールベアリング
26 第1の軸
30 第2の車輪保持部
32a 第3の車輪
32b 第4の車輪
34 第2のボールベアリング
36 第2の軸
40 連結体
50 軌道
50a 第1のレール
50b 第2のレール
72 規制路
72a 第1の規制部
72b 第2の規制部
74 被規制部
100 押圧装置
160a 内側レール
160b 外側レール


図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15