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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024070214
(43)【公開日】2024-05-22
(54)【発明の名称】半導体装置
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/3205 20060101AFI20240515BHJP
   H01L 21/336 20060101ALI20240515BHJP
【FI】
H01L21/88 J
H01L29/78 301X
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023142059
(22)【出願日】2023-09-01
(31)【優先権主張番号】10-2022-0149410
(32)【優先日】2022-11-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung-ro,Yeongtong-gu,Suwon-si,Gyeonggi-do,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】李 斗鉉
(72)【発明者】
【氏名】リム,カーン
(72)【発明者】
【氏名】申 憲宗
(72)【発明者】
【氏名】朴 珍▲よん▼
【テーマコード(参考)】
5F033
5F140
【Fターム(参考)】
5F033GG02
5F033JJ03
5F033JJ07
5F033JJ08
5F033JJ11
5F033JJ14
5F033JJ15
5F033JJ17
5F033JJ18
5F033JJ19
5F033JJ20
5F033JJ21
5F033JJ32
5F033JJ33
5F033JJ34
5F033KK03
5F033KK07
5F033KK08
5F033KK11
5F033KK14
5F033KK15
5F033KK18
5F033KK19
5F033KK20
5F033KK21
5F033MM30
5F033RR03
5F033RR04
5F033RR06
5F033RR08
5F033TT07
5F033VV04
5F033VV05
5F140AA00
5F140AC36
5F140BA01
5F140BA05
5F140BA06
5F140BA07
5F140BA08
5F140BB05
5F140BB06
5F140BD11
5F140BD12
5F140BD13
5F140BF01
5F140BF05
5F140BF06
5F140BF07
5F140BF10
5F140BG03
5F140BG08
5F140BG11
5F140BG12
5F140BG14
5F140CA01
5F140CC02
5F140CC03
5F140CC10
(57)【要約】      (修正有)
【課題】集積度を向上させた半導体装置を提供する。
【解決手段】半導体装置は、第1面100a及び第1面と対向する第2面100bを含む基板100、基板の第1面上でそれぞれが第1水平方向DR1に延び、第1水平方向に順次離隔した第1ないし第3アクティブパターンF1~F3、第1アクティブパターン上で第1水平方向と異なる第2水平方向DR2に延びる第1ゲート電極G1、第1アクティブパターンと第2アクティブパターンを分離し、第2水平方向に延び、第1ゲート電極と第1水平方向に離隔した第1アクティブカットFC1、第2アクティブパターンと第3アクティブパターンを分離し、第2水平方向に延び、第1アクティブカットと第1水平方向に離隔した第2アクティブカットFC2及び第1アクティブカットと第2アクティブカットの間で、第2アクティブパターンを垂直方向DR3に貫通して基板の内部に延びる第1貫通ビア160を含む。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1面および前記第1面と対向する第2面を含む基板;
前記基板の前記第1面上でそれぞれが第1水平方向に延び、前記第1水平方向に順次離隔した第1ないし第3アクティブパターン;
前記第1アクティブパターン上で前記第1水平方向と異なる第2水平方向に延びる第1ゲート電極;
前記第1アクティブパターンと前記第2アクティブパターンを分離し、前記第2水平方向に延び、前記第1ゲート電極と前記第1水平方向に離隔した第1アクティブカット;
前記第2アクティブパターンと前記第3アクティブパターンを分離し、前記第2水平方向に延び、前記第1アクティブカットと前記第1水平方向に離隔した第2アクティブカット;および
前記第1アクティブカットと前記第2アクティブカットの間で、前記第2アクティブパターンを垂直方向に貫通して前記基板の内部に延びる第1貫通ビアを含む、半導体装置。
【請求項2】
前記第1アクティブカットの上面、前記第2アクティブカットの上面および前記第1貫通ビアの上面それぞれは同一平面上に形成される、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記第1アクティブパターン上で前記第1ゲート電極の少なくとも一側に配置されるソース/ドレイン領域;および
前記ソース/ドレイン領域を覆う上部層間絶縁膜をさらに含み、
前記第1貫通ビアの上面は上部層間絶縁膜の上面と同一平面上に形成される、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記基板の内部に配置され、前記第1貫通ビアと連結される下部ビア;および
前記基板の前記第2面上に配置され、前記下部ビアと連結される下部配線層をさらに含む、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記第1アクティブカットおよび前記第2アクティブカットそれぞれは前記下部ビアと前記垂直方向に離隔した、請求項4に記載の半導体装置。
【請求項6】
前記基板の内部に配置され、前記第1貫通ビアと連結される下部配線層をさらに含む、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項7】
前記基板の前記第1面上で前記第3アクティブパターンと前記第1水平方向に離隔した第4アクティブパターン;
前記第3アクティブパターンと前記第4アクティブパターンを分離し、前記第2水平方向に延び、前記第2アクティブカットと前記第1水平方向に離隔した第3アクティブカット;および
前記第2アクティブカットと前記第3アクティブカットの間で、前記第3アクティブパターンを前記垂直方向に貫通して前記基板の内部に延びる第2貫通ビアをさらに含む、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項8】
第1面および前記第1面と対向する第2面を含む基板;
前記基板の前記第1面上でそれぞれが第1水平方向に延び、前記第1水平方向に順次離隔した第1ないし第3アクティブパターン;
前記基板の前記第1面上で前記第1ないし第3アクティブパターンそれぞれと前記第1水平方向と異なる第2水平方向に離隔した第4アクティブパターン;
前記第1アクティブパターン上で前記第2水平方向に延びる第1ゲート電極;
前記第1アクティブパターンと前記第2アクティブパターンを分離し、前記第2水平方向に延び、前記第1ゲート電極と前記第1水平方向に離隔した第1アクティブカット;
前記第4アクティブパターン上で前記第2水平方向に延び、前記第1アクティブカットと前記第2水平方向に離隔した第2ゲート電極;
前記第1アクティブカットと前記第2ゲート電極を分離するゲートカット;
前記第2アクティブパターンと前記第3アクティブパターンを分離し、前記第2水平方向に延び、前記第1アクティブカットと前記第1水平方向に離隔した第2アクティブカット;および
前記第1アクティブカットと前記第2アクティブカットの間で、前記第2アクティブパターンを垂直方向に貫通して前記基板の内部に延びる第1貫通ビアを含む、半導体装置。
【請求項9】
前記第1アクティブカットと前記第2アクティブカットの間に配置されるソース/ドレイン領域;および
前記第1アクティブカットと前記第2アクティブカットの間で前記第2水平方向に延び、前記ソース/ドレイン領域と電気的に接続されるソース/ドレインコンタクトをさらに含み、
前記第1貫通ビアは前記ソース/ドレイン領域および前記ソース/ドレインコンタクトそれぞれを前記垂直方向に貫通する、請求項8に記載の半導体装置。
【請求項10】
前記第1貫通ビアは前記第1アクティブカットおよび前記第2アクティブカットのうち少なくとも一つと前記垂直方向にオーバーラップする、請求項8に記載の半導体装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は半導体装置に関する。具体的には、本発明は、MBCFETTM(Multi-Bridge Channel Field Effect Transistor)を含む半導体装置に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体装置の密度を高めるためのスケーリング(scaling)技術の一つとして、基板上にフィン(fin)またはナノワイヤ(nanowire)形状のシリコンボディを形成してシリコンボディの表面上にゲートを形成するマルチゲートトランジスタ(multi gate transistor)が提案された。
【0003】
このようなマルチゲートトランジスタは3次元のチャネルを用いるので、スケーリングすることが容易である。また、マルチゲートトランジスタのゲート長さを長くしなくても、電流制御能力を向上させることができる。のみならず、ドレイン電圧によってチャネル領域の電位が影響を受けるSCE(short channel effect)を効果的に抑制することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、パワーレールまたは接地レールである下部配線層が基板の下部に配置され、下部配線層に連結された貫通ビアが2個のアクティブカットの間に配置されることによって、集積度を向上させた半導体装置を提供することにある。
【0005】
本発明が解決しようとする課題は以上で言及した課題に制限されず、言及されていないまた他の課題は以下の記載から当業者に明確に理解されるものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するための本発明の技術的思想による半導体装置のいくつかの実施形態は、第1面および第1面と対向する第2面を含む基板、基板の第1面上でそれぞれが第1水平方向に延び、第1水平方向に順次離隔した第1ないし第3アクティブパターン、第1アクティブパターン上で第1水平方向と異なる第2水平方向に延びる第1ゲート電極、第1アクティブパターンと第2アクティブパターンを分離し、第2水平方向に延び、第1ゲート電極と第1水平方向に離隔した第1アクティブカット、第2アクティブパターンと第3アクティブパターンを分離し、第2水平方向に延び、第1アクティブカットと第1水平方向に離隔した第2アクティブカット、および第1アクティブカットと第2アクティブカットの間で、第2アクティブパターンを垂直方向に貫通して基板の内部に延びる第1貫通ビアを含む。
【0007】
前記課題を解決するための本発明の技術的思想による半導体装置の他のいくつかの実施形態は、第1面および第1面と対向する第2面を含む基板、基板の第1面上でそれぞれが第1水平方向に延び、第1水平方向に順次離隔した第1ないし第3アクティブパターン、基板の第1面上で第1ないし第3アクティブパターンそれぞれと第1水平方向と異なる第2水平方向に離隔した第4アクティブパターン、第1アクティブパターン上で第2水平方向に延びる第1ゲート電極、第1アクティブパターンと第2アクティブパターンを分離し、第2水平方向に延び、第1ゲート電極と第1水平方向に離隔した第1アクティブカット、第4アクティブパターン上で第2水平方向に延び、第1アクティブカットと第2水平方向に離隔した第2ゲート電極、第1アクティブカットと第2ゲート電極を分離するゲートカット、第2アクティブパターンと第3アクティブパターンを分離し、第2水平方向に延び、第1アクティブカットと第1水平方向に離隔した第2アクティブカット、および第1アクティブカットと第2アクティブカットの間で、第2アクティブパターンを垂直方向に貫通して基板の内部に延びる第1貫通ビアを含む。
【0008】
前記課題を解決するための本発明の技術的思想による半導体装置のまた他のいくつかの実施形態は、第1面および第1面と対向する第2面を含む基板、基板の第1面上でそれぞれが第1水平方向に延び、第1水平方向に順次離隔した第1ないし第3アクティブパターン、基板の第1面上で第1ないし第3アクティブパターンそれぞれと第1水平方向と異なる第2水平方向に離隔した第4アクティブパターン、第1アクティブパターン上で垂直方向に互いに離隔して積層された第1複数のナノシート、第1および第2アクティブパターン上で垂直方向に互いに離隔して積層された第2複数のナノシート、第1アクティブパターン上で第2水平方向に延び、第1複数のナノシートを囲む第1ゲート電極、第1および第2アクティブパターン上で第2水平方向に延び、第2複数のナノシートを囲む第2ゲート電極、第1アクティブパターンと第2アクティブパターンを分離し、第2水平方向に延び、第1ゲート電極と第1水平方向に離隔して、第2複数のナノシートおよび第2ゲート電極を垂直方向に貫通する第1アクティブカット、第4アクティブパターン上で第2水平方向に延び、第1アクティブカットと第2水平方向に離隔した第3ゲート電極、第1アクティブカットと第3ゲート電極を分離し、第1水平方向に延びるゲートカット、第2アクティブパターンと第3アクティブパターンを分離し、第2水平方向に延び、第1アクティブカットと第1水平方向に離隔した第2アクティブカット、第1アクティブカットと第2アクティブカットの間で、第2アクティブパターンを垂直方向に貫通して基板の内部に延びる第1貫通ビア、基板の内部に配置され、第1貫通ビアと連結される下部ビア、および基板の第2面上に配置され、下部ビアと連結される下部配線層を含み、第1アクティブカットの上面、第2アクティブカットの上面および第1貫通ビアの上面それぞれは同一平面上に形成され、第1アクティブカットおよび第2アクティブカットそれぞれは下部ビアと垂直方向に離隔する。
【0009】
本発明のその他具体的な内容は詳細な説明および図面に含まれている。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明のいくつかの実施形態による半導体装置を説明するためのレイアウト図である。
図2図1のA-A’線に沿って切断した断面図である。
図3図1のB-B’線に沿って切断した断面図である。
図4図1のC-C’線に沿って切断した断面図である。
図5図1のD-D’線に沿って切断した断面図である。
図6図1のE-E’線に沿って切断した断面図である。
図7】本発明のいくつかの実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための中間段階図である。
図8】本発明のいくつかの実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための中間段階図である。
図9】本発明のいくつかの実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための中間段階図である。
図10】本発明のいくつかの実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための中間段階図である。
図11】本発明のいくつかの実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための中間段階図である。
図12】本発明のいくつかの実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための中間段階図である。
図13】本発明のいくつかの実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための中間段階図である。
図14】本発明のいくつかの実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための中間段階図である。
図15】本発明のいくつかの実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための中間段階図である。
図16】本発明のいくつかの実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための中間段階図である。
図17】本発明のいくつかの実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための中間段階図である。
図18】本発明のいくつかの実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための中間段階図である。
図19】本発明のいくつかの実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための中間段階図である。
図20】本発明のいくつかの実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための中間段階図である。
図21】本発明のいくつかの実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための中間段階図である。
図22】本発明のいくつかの実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための中間段階図である。
図23】本発明のいくつかの実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための中間段階図である。
図24】本発明のいくつかの実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための中間段階図である。
図25】本発明のいくつかの実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための中間段階図である。
図26】本発明のいくつかの実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための中間段階図である。
図27】本発明のいくつかの実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための中間段階図である。
図28】本発明のいくつかの実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための中間段階図である。
図29】本発明のいくつかの実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための中間段階図である。
図30】本発明のいくつかの実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための中間段階図である。
図31】本発明のいくつかの実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための中間段階図である。
図32】本発明のいくつかの実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための中間段階図である。
図33】本発明のいくつかの実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための中間段階図である。
図34】本発明の他のいくつかの実施形態による半導体装置を説明するための断面図である。
図35】本発明の他のいくつかの実施形態による半導体装置を説明するための断面図である。
図36】本発明のまた他のいくつかの実施形態による半導体装置を説明するための断面図である。
図37】本発明のまた他のいくつかの実施形態による半導体装置を説明するための断面図である。
図38】本発明のまた他のいくつかの実施形態による半導体装置を説明するための断面図である。
図39】本発明のまた他のいくつかの実施形態による半導体装置を説明するための断面図である。
図40】本発明のまた他のいくつかの実施形態による半導体装置を説明するための断面図である。
図41】本発明のまた他のいくつかの実施形態による半導体装置を説明するための断面図である。
図42】本発明のまた他のいくつかの実施形態による半導体装置を説明するための断面図である。
図43】本発明のまた他のいくつかの実施形態による半導体装置を説明するためのレイアウト図である。
図44図43のF-F’線に沿って切断した断面図である。
図45】本発明のまた他のいくつかの実施形態による半導体装置を説明するためのレイアウト図である。
図46図45のG-G’線に沿って切断した断面図である。
図47】本発明のまた他のいくつかの実施形態による半導体装置を説明するためのレイアウト図である。
図48図47のH-H’線に沿って切断した断面図である。
図49】本発明のまた他のいくつかの実施形態による半導体装置を説明するための断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下のいくつか実施形態による半導体装置に関する図面では、例示的に、半導体装置がナノシート(nanosheet)を含むトランジスタ(MBCFETTM(Multi-Bridge Channel Field Effect Transistor))またはフィン型パターン形状のチャネル領域を含むフィン型トランジスタ(FinFET)を含むことで説明するが、本発明の技術的思想はこれに制限されるものではない。他のいくつかの実施形態で、半導体装置はトンネリングトランジスタ(tunneling FET)または3次元(3D)トランジスタを含み得るのはもちろんである。また、また他のいくつかの実施形態による半導体装置は、バイポーラ接合(bipolar junction)トランジスタまたは横型二重拡散トランジスタ(LDMOS)などを含むこともできる。
【0012】
以下では、図1ないし図6を参照して本発明のいくつかの実施形態による半導体装置について説明する。
【0013】
図1は本発明のいくつかの実施形態による半導体装置を説明するためのレイアウト図である。図2図1のA-A’線に沿って切断した断面図である。図3図1のB-B’線に沿って切断した断面図である。図4図1のC-C’線に沿って切断した断面図である。図5図1のD-D’線に沿って切断した断面図である。図6図1のE-E’線に沿って切断した断面図である。
【0014】
図1ないし図6を参照すると、本発明のいくつかの実施形態による半導体装置は、基板100、第1ないし第4アクティブパターンF1,F2,F3,F4、フィールド絶縁膜105、第1ないし第6複数のナノシートNW1~NW6、第1ないし第6ゲート電極G1~G6、ゲートスペーサ111、ゲート絶縁膜112、キャッピングパターン113、第1および第2ソース/ドレイン領域SD1,SD2、第1上部層間絶縁膜120、第1および第2アクティブカットFC1,FC2、ゲートカットGC、下部ビア130、下部層間絶縁膜140、下部配線層150、第1貫通ビア160、第1ないし第4ソース/ドレインコンタクトCA1,CA2,CA3,CA4、シリサイド層SL、ソース/ドレインコンタクト分離層CAS、第1ないし第3ゲートコンタクトCB1,CB2,CB3、エッチング停止膜170、第2上部層間絶縁膜175、第1および第2ビアV1,V2、第3上部層間絶縁膜180および上部配線層190を含む。
【0015】
基板100はシリコン基板またはSOI(silicon-on-insulator)であり得る。これとは異なり、基板100はシリコンゲルマニウム、SGOI(silicon germanium on insulator)、アンチモン化インジウム、鉛テルル化合物、インジウム砒素、インジウムリン化物、ガリウム砒素またはアンチモン化ガリウムを含み得るが、本発明の技術的思想はこれに制限されるものではない。
【0016】
基板100は第1面100aおよび第1面100aと対向する第2面100bを含む。例えば、基板100の第1面100aは基板100の上面と定義され、基板100の第2面100bは基板100の下面と定義される。
【0017】
以下では、第1水平方向DR1および第2水平方向DR2それぞれは基板100の第1面100aと平行な方向と定義される。第2水平方向DR2は第1水平方向DR1と異なる方向と定義される。垂直方向DR3は第1水平方向DR1および第2水平方向DR2それぞれと垂直な方向と定義される。
【0018】
第1ないし第4アクティブパターンF1,F2,F3,F4それぞれは基板100の第1面100a上で第1水平方向DR1に延び得る。例えば、第2アクティブパターンF2は第1アクティブパターンF1と第1水平方向DR1に離隔し得る。第3アクティブパターンF3は第2アクティブパターンF2と第1水平方向DR1に離隔し得る。第4アクティブパターンF4は第1ないし第3アクティブパターンF1,F2,F3それぞれと第2水平方向DR2に離隔し得る。第1ないし第4アクティブパターンF1,F2,F3,F4それぞれは基板100の第1面100aから垂直方向DR3に突出し得る。例えば、第1ないし第4アクティブパターンF1,F2,F3,F4それぞれは基板100の一部であり得、基板100から成長したエピ層(epitaxial layer)を含み得る。
【0019】
フィールド絶縁膜105は基板100の第1面100a上に配置される。フィールド絶縁膜105は第1ないし第4アクティブパターンF1,F2,F3,F4それぞれの側壁を囲み得る。例えば、第1ないし第4アクティブパターンF1,F2,F3,F4それぞれの上面はフィールド絶縁膜105の上面より垂直方向DR3に突出し得る。ただし、本発明の技術的思想はこれに制限されるものではない。他のいくつかの実施形態で、第1ないし第4アクティブパターンF1,F2,F3,F4それぞれの上面はフィールド絶縁膜105の上面と同一平面上に形成される。フィールド絶縁膜105は、例えば、酸化膜、窒化膜、酸窒化膜またはこれらの組み合わせ膜を含み得る。
【0020】
第1複数のナノシートNW1は第1アクティブパターンF1上に配置される。第1複数のナノシートNW1は第1アクティブパターンF1と第1ゲート電極G1が交差する部分に配置される。第2複数のナノシートNW2は第2アクティブパターンF2上に配置される。第2複数のナノシートNW2は第2アクティブパターンF2と第2ゲート電極G2が交差する部分に配置される。第3複数のナノシートNW3は第3アクティブパターンF3上に配置される。第3複数のナノシートNW3は第3アクティブパターンF3と第3ゲート電極G3が交差する部分に配置される。
【0021】
第4複数のナノシートNW4は第4アクティブパターンF4上に配置される。第4複数のナノシートNW4は第4アクティブパターンF4と第4ゲート電極G4が交差する部分に配置される。第5複数のナノシートNW5は第4アクティブパターンF4上に配置される。第5複数のナノシートNW5は第4アクティブパターンF4と第5ゲート電極G5が交差する部分に配置される。第5複数のナノシートNW5は第4複数のナノシートNW4と第1水平方向DR1に離隔し得る。第6複数のナノシートNW6は第4アクティブパターンF4上に配置される。第6複数のナノシートNW6は第4アクティブパターンF4と第6ゲート電極G6が交差する部分に配置される。第6複数のナノシートNW6は第5複数のナノシートNW5と第1水平方向DR1に離隔し得る。
【0022】
第1ないし第6複数のナノシートNW1~NW6それぞれは垂直方向DR3に互いに離隔して積層された複数のナノシートを含み得る。図2ないし図5には第1ないし第6複数のナノシートNW1~NW6それぞれが垂直方向DR3に互いに離隔して積層された3個のナノシートを含む場合が示されているが、これは説明の便宜のためであり、本発明の技術的思想はこれに制限されるものではない。他のいくつかの実施形態で、第1ないし第6複数のナノシートNW1~NW6それぞれは垂直方向DR3に互いに離隔して積層された4個以上のナノシートを含み得る。
【0023】
例えば、第1ないし第6複数のナノシートNW1~NW6それぞれはシリコン(Si)を含み得る。ただし、本発明の技術的思想はこれに制限されるものではない。他のいくつかの実施形態で、第1ないし第6複数のナノシートNW1~NW6それぞれはシリコンゲルマニウム(SiGe)を含み得る。
【0024】
第1ゲート電極G1は第1アクティブパターンF1およびフィールド絶縁膜105上で第2水平方向DR2に延び得る。第1ゲート電極G1は第1複数のナノシートNW1を囲み得る。第2ゲート電極G2は第1アクティブパターンF1、第2アクティブパターンF2およびフィールド絶縁膜105上で第2水平方向DR2に延び得る。第2ゲート電極G2は第1ゲート電極G1と第1水平方向DR1に離隔し得る。第2ゲート電極G2は第2複数のナノシートNW2を囲み得る。第3ゲート電極G3は第2アクティブパターンF2、第3アクティブパターンF3およびフィールド絶縁膜105上で第2水平方向DR2に延び得る。第3ゲート電極G3は第2ゲート電極G2と第1水平方向DR1に離隔し得る。第3ゲート電極G3は第3複数のナノシートNW3を囲み得る。
【0025】
第4ゲート電極G4は第4アクティブパターンF4およびフィールド絶縁膜105上で第2水平方向DR2に延び得る。第4ゲート電極G4は第1ゲート電極G1と第2水平方向DR2に離隔し得る。第4ゲート電極G4は第4複数のナノシートNW4を囲み得る。第5ゲート電極G5は第4アクティブパターンF4およびフィールド絶縁膜105上で第2水平方向DR2に延び得る。第5ゲート電極G5は第4ゲート電極G4と第1水平方向DR1に離隔し得る。第5ゲート電極G5は第2ゲート電極G2と第2水平方向DR2に離隔し得る。第5ゲート電極G5は第5複数のナノシートNW5を囲み得る。第6ゲート電極G6は第4アクティブパターンF4およびフィールド絶縁膜105上で第2水平方向DR2に延び得る。第6ゲート電極G6は第5ゲート電極G5と第1水平方向DR1に離隔し得る。第6ゲート電極G6は第3ゲート電極G3と第2水平方向DR2に離隔し得る。第6ゲート電極G6は第6複数のナノシートNW6を囲み得る。
【0026】
第1ないし第6ゲート電極G1~G6それぞれは、例えば、チタン窒化物(TiN)、タンタル炭化物(TaC)、タンタル窒化物(TaN)、チタンシリコン窒化物(TiSiN)、タンタルシリコン窒化物(TaSiN)、タンタルチタン窒化物(TaTiN)、チタンアルミニウム窒化物(TiAlN)、タンタルアルミニウム窒化物(TaAlN)、タングステン窒化物(WN)、ルテニウム(Ru)、チタンアルミニウム(TiAl)、チタンアルミニウム炭窒化物(TiAlC-N)、チタンアルミニウム炭化物(TiAlC)、チタン炭化物(TiC)、タンタル炭窒化物(TaCN)、タングステン(W)、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、コバルト(Co)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、ニッケル(Ni)、白金(Pt)、ニッケル白金(Ni-Pt)、ニオブ(Nb)、ニオブ窒化物(NbN)、ニオブ炭化物(NbC)、モリブデン(Mo)、モリブデン窒化物(MoN)、モリブデン炭化物(MoC)、タングステン炭化物(WC)、ロジウム(Rh)、パラジウム(Pd)、イリジウム(Ir)、オスミウム(Os)、銀(Ag)、金(Au)、亜鉛(Zn)、バナジウム(V)およびこれらの組み合わせのうち少なくとも一つを含み得る。第1ないし第6ゲート電極G1~G6それぞれは導電性金属酸化物、導電性金属酸窒化物などを含み得、上述した物質が酸化された形態を含むこともできる。
【0027】
ゲートスペーサ111は第1複数のナノシートNW1のうち最上部ナノシートの上面およびフィールド絶縁膜105上で第1ゲート電極G1の両側壁に沿って第2水平方向DR2に延び得る。ゲートスペーサ111は第2複数のナノシートNW2のうち最上部ナノシートの上面およびフィールド絶縁膜105上で第1アクティブカットFC1の両側壁に沿って第2水平方向DR2に延び得る。ゲートスペーサ111は第3複数のナノシートNW3のうち最上部ナノシートの上面およびフィールド絶縁膜105上で第2アクティブカットFC2の両側壁に沿って第2水平方向DR2に延び得る。
【0028】
ゲートスペーサ111は第4複数のナノシートNW4のうち最上部ナノシートの上面およびフィールド絶縁膜105上で第4ゲート電極G4の両側壁に沿って第2水平方向DR2に延び得る。ゲートスペーサ111は第5複数のナノシートNW5のうち最上部ナノシートの上面およびフィールド絶縁膜105上で第5ゲート電極G5の両側壁に沿って第2水平方向DR2に延び得る。ゲートスペーサ111は第6複数のナノシートNW6のうち最上部ナノシートの上面およびフィールド絶縁膜105上で第6ゲート電極G6の両側壁に沿って第2水平方向DR2に延び得る。
ゲートスペーサ111は、例えば、シリコン窒化物(SiN)、シリコン酸窒化物(SiON)、シリコン酸化物(SiO)、シリコン酸炭窒化物(SiOCN)、シリコンホウ素窒化物(SiBN)、シリコン酸ホウ素窒化物(SiOBN)、シリコン酸炭化物(SiOC)およびこれらの組み合わせのうち少なくとも一つを含み得る。ただし、本発明の技術的思想はこれに制限されるものではない。
【0029】
ゲート絶縁膜112は第1ないし第6ゲート電極G1~G6それぞれとゲートスペーサ111の間に配置される。ゲート絶縁膜112は第1ないし第6ゲート電極G1~G6それぞれの第1水平方向DR1の側壁上に配置される。ゲート絶縁膜112は第1ないし第6ゲート電極G1~G6それぞれと第1ないし第4アクティブパターンF1,F2,F3,F4それぞれの間に配置される。ゲート絶縁膜112は第1ないし第6ゲート電極G1~G6それぞれとフィールド絶縁膜105の間に配置される。
【0030】
ゲート絶縁膜112は第1ゲート電極G1と第1複数のナノシートNW1の間に配置される。ゲート絶縁膜112は第2ゲート電極G2と第2複数のナノシートNW2の間に配置される。ゲート絶縁膜112は第3ゲート電極G3と第3複数のナノシートNW3の間に配置される。ゲート絶縁膜112は第4ゲート電極G4と第4複数のナノシートNW4の間に配置される。ゲート絶縁膜112は第5ゲート電極G5と第5複数のナノシートNW5の間に配置される。ゲート絶縁膜112は第6ゲート電極G6と第6複数のナノシートNW6の間に配置される。
【0031】
ゲート絶縁膜112はシリコン酸化物、シリコン酸窒化物、シリコン窒化物、またはシリコン酸化物より誘電定数が大きい高誘電率物質のうち少なくとも一つを含み得る。高誘電率物質は、例えば、ハフニウム酸化物(hafnium oxide)、ハフニウムシリコン酸化物(hafnium silicon oxide)、ハフニウムアルミニウム酸化物(hafnium aluminum oxide)、ランタン酸化物(lanthanum oxide)、ランタンアルミニウム酸化物(lanthanum aluminum oxide)、ジルコニウム酸化物(zirconium oxide)、ジルコニウムシリコン酸化物(zirconium silicon oxide)、タンタル酸化物(tantalum oxide)、チタン酸化物(titanium oxide)、バリウムストロンチウムチタン酸化物(barium strontium titanium oxide)、バリウムチタン酸化物(barium titanium oxide)、ストロンチウムチタン酸化物(strontium titanium oxide)、イットリウム酸化物(yttrium oxide)、アルミニウム酸化物(aluminum oxide)、鉛スカンジウムタンタル酸化物(lead scandium tantalum oxide)、または鉛亜鉛ニオブ酸塩(lead zinc niobate)のうち一つ以上を含み得る。
【0032】
他のいくつかの実施形態による半導体装置は、ネガティブキャパシタ(Negative Capacitor)を用いたNC(Negative Capacitance)FETを含み得る。例えば、ゲート絶縁膜112は強誘電体の特性を有する強誘電体物質膜と、常誘電体の特性を有する常誘電体物質膜を含み得る。
【0033】
強誘電体物質膜は負のキャパシタンスを有し得、常誘電体物質膜は正のキャパシタンスを有し得る。例えば、2個以上のキャパシタが直列連結され、それぞれのキャパシタのキャパシタンスが正の値を有する場合、全体キャパシタンスはそれぞれの個別のキャパシタのキャパシタンスより減少する。反面、直列連結された2個以上のキャパシタのキャパシタンスのうち少なくとも一つが負の値を有する場合、全体キャパシタンスは正の値を有し、それぞれの個別のキャパシタンスの絶対値より大きくてもよい。
【0034】
負のキャパシタンスを有する強誘電体物質膜と、正のキャパシタンスを有する常誘電体物質膜が直列に連結される場合、直列に連結された強誘電体物質膜および常誘電体物質膜の全体的なキャパシタンス値は増加し得る。全体的なキャパシタンス値が増加することを用いて、強誘電体物質膜を含むトランジスタは常温で60mV/decade未満のサブスレッショルドスィング(subthreshold swing(SS))を有することができる。
【0035】
強誘電体物質膜は強誘電体の特性を有することができる。強誘電体物質膜は、例えば、ハフニウム酸化物(hafnium oxide)、ハフニウムジルコニウム酸化物(hafnium zirconium oxide)、バリウムストロンチウムチタン酸化物(barium strontium titanium oxide)、バリウムチタン酸化物(barium titanium oxide)および鉛ジルコニウムチタン酸化物(lead zirconium titanium oxide)のうち少なくとも一つを含み得る。ここで、一例として、ハフニウムジルコニウム酸化物(hafnium zirconium oxide)はハフニウム酸化物(hafnium oxide)にジルコニウム(Zr)がドープされた物質であり得る。他の例として、ハフニウムジルコニウム酸化物(hafnium zirconium oxide)はハフニウム(Hf)とジルコニウム(Zr)と酸素(O)の化合物であり得る。
【0036】
強誘電体物質膜はドープされたドーパントをさらに含み得る。例えば、ドーパントはアルミニウム(Al)、チタン(Ti)、ニオブ(Nb)、ランタン(La)、イットリウム(Y)、マグネシウム(Mg)、シリコン(Si)、カルシウム(Ca)、セリウム(Ce)、ジスプロシウム(Dy)、エルビウム(Er)、ガドリニウム(Gd)、ゲルマニウム(Ge)、スカンジウム(Sc)、ストロンチウム(Sr)およびスズ(Sn)のうち少なくとも一つを含み得る。強誘電体物質膜がどのような強誘電体物質を含むかによって、強誘電体物質膜に含まれたドーパントの種類は変わる。
強誘電体物質膜がハフニウム酸化物を含む場合、強誘電体物質膜に含まれたドーパントは、例えば、ガドリニウム(Gd)、シリコン(Si)、ジルコニウム(Zr)、アルミニウム(Al)およびイットリウム(Y)のうち少なくとも一つを含み得る。
【0037】
ドーパントがアルミニウム(Al)の場合、強誘電体物質膜は3~8at%(atomic%)のアルミニウムを含み得る。ここで、ドーパントの比率はハフニウムおよびアルミニウムの合計に対するアルミニウムの比率であり得る。
【0038】
ドーパントがシリコン(Si)の場合、強誘電体物質膜は2~10at%のシリコンを含み得る。ドーパントがイットリウム(Y)の場合、強誘電体物質膜は2~10at%のイットリウムを含み得る。ドーパントがガドリニウム(Gd)の場合、強誘電体物質膜は1~7at%のガドリニウムを含み得る。ドーパントがジルコニウム(Zr)の場合、強誘電体物質膜は50~80at%のジルコニウムを含み得る。
【0039】
常誘電体物質膜は常誘電体の特性を有することができる。常誘電体物質膜は、例えば、シリコン酸化物(silicon oxide)および高誘電率を有する金属酸化物のうち少なくとも一つを含み得る。常誘電体物質膜に含まれた金属酸化物は、例えば、ハフニウム酸化物(hafnium oxide)、ジルコニウム酸化物(zirconium oxide)およびアルミニウム酸化物(aluminum oxide)のうち少なくとも一つを含み得るが、これに制限されるものではない。
【0040】
強誘電体物質膜および常誘電体物質膜は同じ物質を含み得る。強誘電体物質膜は強誘電体の特性を有するが、常誘電体物質膜は強誘電体の特性は有さなくてもよい。例えば、強誘電体物質膜および常誘電体物質膜がハフニウム酸化物を含む場合、強誘電体物質膜に含まれたハフニウム酸化物の結晶構造は常誘電体物質膜に含まれたハフニウム酸化物の結晶構造と異なる。
【0041】
強誘電体物質膜は強誘電体の特性を有する厚さを有する。強誘電体物質膜の厚さは、例えば、0.5~10nmであり得るが、これに制限されるものではない。それぞれの強誘電体物質ごとに強誘電体の特性を示す臨界厚さが変わるので、強誘電体物質膜の厚さは強誘電体物質によって変わる。
【0042】
一例として、ゲート絶縁膜112は一つの強誘電体物質膜を含むことができる。他の例として、ゲート絶縁膜112は互いに離隔した複数の強誘電体物質膜を含むことができる。ゲート絶縁膜112は複数の強誘電体物質膜と、複数の常誘電体物質膜が交互に積層された積層膜構造を有することができる。
【0043】
キャッピングパターン113は第1ないし第6ゲート電極G1~G6、ゲート絶縁膜112およびゲートスペーサ111それぞれ上で第2水平方向DR2に延び得る。例えばキャッピングパターン113はゲートスペーサ111の上面と接し得る。ただし、本発明の技術的思想はこれに制限されるものではない。他のいくつかの実施形態で、キャッピングパターン113はゲートスペーサ111の間に配置されることができる。キャッピングパターン113は、例えば、シリコン窒化物(SiN)、シリコン酸窒化物(SiON)、シリコン酸化物(SiO)、シリコン炭窒化物(SiCN)、シリコン酸炭窒化物(SiOCN)およびこれらの組み合わせのうち少なくとも一つを含み得る。ただし、本発明の技術的思想はこれに制限されるものではない。
【0044】
第1アクティブカットFC1は第2水平方向DR2に延び得る。第1アクティブカットFC1は第1ゲート電極G1と第1水平方向DR1に離隔し得る。第5ゲート電極G5は第1アクティブカットFC1と第2水平方向DR2に離隔し得る。第1アクティブカットFC1はキャッピングパターン113、第2ゲート電極G2および第2複数のナノシートNW2を垂直方向DR3に貫通して基板100の内部に延び得る。第1アクティブカットFC1は第1アクティブパターンF1と第2アクティブパターンF2を分離し得る。
【0045】
例えば、第1アクティブカットFC1はゲートスペーサ111の内側壁と接し得る。例えば、第1アクティブカットFC1は第2複数のナノシートNW2の間で第2ゲート電極G2と接し得る。例えば、第1アクティブカットFC1の上面はキャッピングパターン113の上面と同一平面上に形成される。ただし、本発明の技術的思想はこれに制限されるものではない。他のいくつかの実施形態で、第1アクティブカットFC1の上面はキャッピングパターン113の上面より高く形成されることができる。
第2アクティブカットFC2は第2水平方向DR2に延び得る。第2アクティブカットFC2は第1アクティブカットFC1と第1水平方向DR1に離隔し得る。第6ゲート電極G6は第2アクティブカットFC2と第2水平方向DR2に離隔し得る。第2アクティブカットFC2はキャッピングパターン113、第3ゲート電極G3および第3複数のナノシートNW3を垂直方向DR3に貫通して基板100の内部に延び得る。第2アクティブカットFC2は第2アクティブパターンF2と第3アクティブパターンF3を分離し得る。
【0046】
例えば、第2アクティブカットFC2はゲートスペーサ111の内側壁と接し得る。例えば、第2アクティブカットFC2は第3複数のナノシートNW3の間で第3ゲート電極G3と接し得る。例えば、第2アクティブカットFC2の上面はキャッピングパターン113の上面と同一平面上に形成される。ただし、本発明の技術的思想はこれに制限されるものではない。他のいくつかの実施形態で、第2アクティブカットFC2の上面はキャッピングパターン113の上面より高く形成されることができる。
【0047】
第1アクティブカットFC1および第2アクティブカットFC2それぞれは、例えば、シリコン窒化物(SiN)、シリコン酸窒化物(SiON)、シリコン酸化物(SiO)、シリコン酸炭窒化物(SiOCN)またはこれらの組み合わせのうちの一つを含み得る。ただし、本発明の技術的思想はこれに制限されるものではない。
【0048】
ゲートカットGCは第1ないし第3アクティブパターンF1,F2,F3それぞれと第4アクティブパターンF4の間で第1水平方向DR1に延び得る。ゲートカットGCは第1ゲート電極G1と第4ゲート電極G4を分離し得る。ゲートカットGCは第2ゲート電極G2と第5ゲート電極G5を分離し得る。また、ゲートカットGCは第1アクティブカットFC1と第5ゲート電極G5を分離し得る。ゲートカットGCは第3ゲート電極G3と第6ゲート電極G6を分離し得る。また、ゲートカットGCは第2アクティブカットFC2と第6ゲート電極G6を分離し得る。
【0049】
例えば、ゲートカットGCの側壁は第1アクティブカットFC1および第2アクティブカットFC2それぞれと接し得る。ただし、本発明の技術的思想はこれに制限されるものではない。例えば、第1ないし第6ゲート電極G1~G6それぞれとゲートカットGCの間にゲート絶縁膜112が配置される。ただし、本発明の技術的思想はこれに制限されるものではない。他のいくつかの実施形態で、第1ないし第6ゲート電極G1~G6それぞれはゲートカットGCと接し得る。
【0050】
ゲートカットGCはフィールド絶縁膜105の内部まで延び得る。他の例として、ゲートカットGCは基板100の第1面100aの下に延びることもできる。ゲートカットGCの上面はキャッピングパターン113の上面と同一平面上に形成される。ゲートカットGCは、例えば、シリコン窒化物(SiN)、シリコン酸窒化物(SiON)、シリコン酸化物(SiO)、シリコン酸炭窒化物(SiOCN)またはこれらの組み合わせのうちの一つを含み得る。ただし、本発明の技術的思想はこれに制限されるものではない。
【0051】
第1ソース/ドレイン領域SD1は第1ないし第3アクティブパターンF1,F2,F3それぞれ上で第1ゲート電極G1、第1アクティブカットFC1および第2アクティブカットFC2それぞれの少なくとも一側に配置される。例えば、第1ソース/ドレイン領域SD1は第1アクティブパターンF1上で第1ゲート電極G1の両側に配置される。第1ソース/ドレイン領域SD1は第2アクティブパターンF2上で第1アクティブカットFC1と第2アクティブカットFC2の間に配置される。第1ソース/ドレイン領域SD1は第3アクティブパターンF3上で第2アクティブカットFC2の一側に配置される。
【0052】
第2ソース/ドレイン領域SD2は第4アクティブパターンF4上で第4ないし第6ゲート電極G4,G5,G6それぞれの少なくとも一側に配置される。例えば、第2ソース/ドレイン領域SD2は第4アクティブパターンF4上で第4ないし第6ゲート電極G4,G5,G6それぞれの両側に配置される。
【0053】
第1上部層間絶縁膜120はフィールド絶縁膜105上に配置される。第1上部層間絶縁膜120は第1および第2ソース/ドレイン領域SD1,SD2それぞれを覆い得る。第1上部層間絶縁膜120はゲートスペーサ111、キャッピングパターン113、ゲートカットGCそれぞれの側壁を囲み得る。例えば、第1上部層間絶縁膜120の上面はキャッピングパターン113の上面、第1アクティブカットFC1の上面および第2アクティブカットFC2の上面それぞれと同一平面上に形成される。
【0054】
第1上部層間絶縁膜120は、例えば、シリコン酸化物、シリコン窒化物、シリコン酸窒化物および低誘電率物質のうち少なくとも一つを含み得る。低誘電率物質は、例えば、Fluorinated TetraEthylOrthoSilicate(FTEOS)、Hydrogen SilsesQuioxane(HSQ)、Bis-benzoCycloButene(BCB)、TetraMethylOrthoSilicate(TMOS)、OctaMethylcyCloTetraSiloxane(OMCTS)、HexaMethylDiSiloxane(HMDS)、TriMethylSilyl Borate(TMSB)、DiAcetoxyDitertiaryButoxySiloxane(DADBS)、TriMethylSilil Phosphate(TMSP)、PolyTetraFluoroEthylene(PTFE)、TOSZ(Tonen SilaZen)、FSG(Fluoride Silicate Glass)、polypropylene oxideのようなpolyimide nanofoams、CDO(Carbon Doped silicon Oxide)、OSG(Organo Silicate Glass)、SiLK、Amorphous Fluorinated Carbon、silica aerogels、silica xerogels、mesoporous silicaまたはこれらの組み合わせを含み得るが、本発明の技術的思想はこれに制限されるものではない。
【0055】
第1ソース/ドレインコンタクトCA1は第1ゲート電極G1と第1アクティブカットFC1の間で第2水平方向DR2に延び得る。第1ソース/ドレインコンタクトCA1は第1上部層間絶縁膜120を垂直方向DR3に貫通して第1ソース/ドレイン領域SD1に連結され得る。第2ソース/ドレインコンタクトCA2は第1アクティブカットFC1と第2アクティブカットFC2の間で第2水平方向DR2に延び得る。第2ソース/ドレインコンタクトCA2は第1上部層間絶縁膜120を垂直方向DR3に貫通して第1ソース/ドレイン領域SD1に連結され得る。
【0056】
第3ソース/ドレインコンタクトCA3は第4ゲート電極G4と第5ゲート電極G5の間で第2水平方向DR2に延び得る。第3ソース/ドレインコンタクトCA3は第1上部層間絶縁膜120を垂直方向DR3に貫通して第2ソース/ドレイン領域SD2に連結され得る。第4ソース/ドレインコンタクトCA4は第5ゲート電極G5と第6ゲート電極G6の間で第2水平方向DR2に延び得る。第4ソース/ドレインコンタクトCA4は第1上部層間絶縁膜120を垂直方向DR3に貫通して第2ソース/ドレイン領域SD2に連結され得る。
【0057】
例えば、第1ないし第4ソース/ドレインコンタクトCA1,CA2,CA3,CA4それぞれの上面は第1上部層間絶縁膜120の上面と同一平面上に形成される。図2図3および図6には第1ないし第4ソース/ドレインコンタクトCA1,CA2,CA3,CA4それぞれが単一膜で形成される場合が示されているが、これは説明の便宜のためであり、本発明の技術的思想はこれに制限されるものではない。すなわち、第1ないし第4ソース/ドレインコンタクトCA1,CA2,CA3,CA4それぞれは多重膜で形成されることができる。第1ないし第4ソース/ドレインコンタクトCA1,CA2,CA3,CA4それぞれは導電性物質を含むことができる。
【0058】
シリサイド層SLは第1および第2ソース/ドレインコンタクトCA1,CA2それぞれと第1ソース/ドレイン領域SD1の間に配置される。シリサイド層SLは第3および第4ソース/ドレインコンタクトCA3,CA4それぞれと第2ソース/ドレイン領域SD2の間に配置される。シリサイド層SLは、例えば、金属シリサイド物質を含み得る。
【0059】
第1ゲートコンタクトCB1はキャッピングパターン113を垂直方向DR3に貫通して第1ゲート電極G1に連結され得る。第2ゲートコンタクトCB2はキャッピングパターン113を垂直方向DR3に貫通して第4ゲート電極G4に連結され得る。第3ゲートコンタクトCB3はキャッピングパターン113を垂直方向DR3に貫通して第5ゲート電極G5に連結され得る。
【0060】
例えば、第1ないし第3ゲートコンタクトCB1,CB2,CB3それぞれの上面は第1上部層間絶縁膜120の上面と同一平面上に形成される。図4および図5には第1ないし第3ゲートコンタクトCB1,CB2,CB3それぞれが単一膜で形成される場合が示されているが、これは説明の便宜のためであり、本発明の技術的思想はこれに制限されるものではない。すなわち、第1ないし第3ゲートコンタクトCB1,CB2,CB3それぞれは多重膜で形成されることができる。第1ないし第3ゲートコンタクトCB1,CB2,CB3それぞれは導電性物質を含むことができる。
【0061】
例えば、ソース/ドレインコンタクト分離層CASは第2ソース/ドレインコンタクトCA2と第4ソース/ドレインコンタクトCA4を分離し得る。図示していないが、ソース/ドレインコンタクト分離層CASは第1ソース/ドレインコンタクトCA1と第3ソース/ドレインコンタクトCA3を分離し得る。例えば、ソース/ドレインコンタクト分離層CASはゲートカットGCと接し得る。
【0062】
例えば、ソース/ドレインコンタクト分離層CASの上面は第1ないし第4ソース/ドレインコンタクトCA1,CA2,CA3,CA4それぞれの上面と同一平面上に形成される。ソース/ドレインコンタクト分離層CASは、例えば、シリコン窒化物(SiN)、シリコン酸窒化物(SiON)、シリコン酸炭窒化物(SiOCN)またはこれらの組み合わせのうちの一つを含み得る。ただし、本発明の技術的思想はこれに制限されるものではない。
【0063】
第1貫通ビア160は第1アクティブカットFC1と第2アクティブカットFC2の間に配置される。第1貫通ビア160は第2ソース/ドレインコンタクトCA2、第1ソース/ドレイン領域SD1および第2アクティブパターンF2それぞれを垂直方向DR3に貫通して基板100の内部に延び得る。第1貫通ビア160の上部は第1アクティブカットFC1および第2アクティブカットFC2それぞれと接し得る。例えば、第1貫通ビア160は第2複数のナノシートNW2および第3複数のナノシートNW3それぞれと接し得る。
【0064】
例えば、第1貫通ビア160の上部は第1アクティブカットFC1および第2アクティブカットFC2それぞれと垂直方向DR3にオーバーラップし得る。第1貫通ビア160の上面は第1アクティブカットFC1の上面および第2アクティブカットFC2の上面それぞれと同一平面上に形成される。第1貫通ビア160の上面は第1上部層間絶縁膜120の上面と同一平面上に形成される。第1貫通ビア160の上面は第1ないし第4ソース/ドレインコンタクトCA1,CA2,CA3,CA4それぞれの上面と同一平面上に形成される。
【0065】
第1貫通ビア160は、例えば、チタン(Ti)、チタン窒化物(TiN)、タンタル(Ta)、タンタル窒化物(TaN)、タンタル炭窒化物(TaCN)、タングステン(W)、タングステン窒化物(WN)、タングステン炭窒化物(WCN)、ジルコニウム(Zr)、ジルコニウム窒化物(ZrN)、バナジウム(V)、バナジウム窒化物(VN)、ニオブ(Nb)、ニオブ窒化物(NbN)およびこれらの組み合わせのうちの一つを含み得る。また、第1貫通ビア160は、例えば、モリブデン(Mo)、銅(Cu)、炭素(C)、銀(Ag)、コバルト(Co)、タンタル(Ta)、インジウム(In)、スズ(Sn)、亜鉛(Zn)、マンガン(Mn)、マグネシウム(Mg)、クロム(Cr)、ゲルマニウム(Ge)、ストロンチウム(Sr)、白金(Pt)、アルミニウム(Al)、ルテニウム(Ru)、イリジウム(Ir)およびロジウム(Rh)のうち少なくとも一つを含み得る。
【0066】
下部ビアトレンチ130Tは基板100の内部に配置される。下部ビアトレンチ130Tは基板100の第2面100bから基板100の内部に向かってリセスされ得る。すなわち、下部ビアトレンチ130Tの上面は基板100の内部に形成されることができる。
【0067】
下部ビア130は下部ビアトレンチ130Tの内部に配置される。例えば、下部ビア130の下面は基板100の第2面100bと同一平面上に形成される。下部ビア130は第1貫通ビア160と連結され得る。すなわち、下部ビア130は第1貫通ビア160と接することができる。例えば、下部ビア130は第1アクティブカットFC1および第2アクティブカットFC2それぞれと垂直方向DR3にオーバーラップし得る。例えば、下部ビア130は第1アクティブカットFC1および第2アクティブカットFC2それぞれと垂直方向DR3に離隔し得る。
【0068】
下部ビア130は下部ビア絶縁膜131および下部ビアフィリング膜132を含み得る。下部ビア絶縁膜131は下部ビアトレンチ130Tの側壁および上面に沿って配置される。ただし、下部ビア絶縁膜131は下部ビア130が第1貫通ビア160と接する部分には配置されない。下部ビア絶縁膜131は、例えば、シリコン窒化物(SiN)、シリコン酸化物(SiO)、シリコン酸窒化物(SiON)、シリコン酸炭化物(SiOC)およびシリコン酸炭窒化物(SiOCN)のうち少なくとも一つを含み得る。ただし、本発明の技術的思想はこれに制限されるものではない。
【0069】
下部ビアフィリング膜132は下部ビア絶縁膜131上で下部ビアトレンチ130Tの内部を埋め得る。下部ビアフィリング膜132は第1貫通ビア160と接し得る。下部ビアフィリング膜132は、例えば、モリブデン(Mo)、銅(Cu)、炭素(C)、銀(Ag)、コバルト(Co)、タンタル(Ta)、インジウム(In)、スズ(Sn)、亜鉛(Zn)、マンガン(Mn)、チタン(Ti)、クロム(Cr)、ゲルマニウム(Ge)、ストロンチウム(Sr)、白金(Pt)、マグネシウム(Mg)、アルミニウム(Al)、ジルコニウム(Zr)、タングステン(W)、ルテニウム(Ru)、イリジウム(Ir)およびロジウム(Rh)のうち少なくとも一つを含み得る。ただし、本発明の技術的思想はこれに制限されるものではない。
【0070】
下部層間絶縁膜140は基板100の第2面100b上に配置される。下部層間絶縁膜140は、例えば、シリコン酸化物、シリコン窒化物、シリコン酸窒化物および低誘電率物質のうち少なくとも一つを含み得る。
【0071】
下部配線層150は基板100の第2面100b上に配置される。下部配線層150は下部層間絶縁膜140の内部に配置される。下部配線層150は第2水平方向DR2に延び得る。下部配線層150は下部ビア130と連結され得る。下部配線層150は下部ビア130と接し得る。
【0072】
例えば、下部配線層150の第1水平方向DR1の幅は下部ビア130の第1水平方向DR1の幅より大きくてもよい。ただし、本発明の技術的思想はこれに制限されるものではない。図2図3図5および図6には下部配線層150が単一膜で形成される場合が示されているが、これは説明の便宜のためであり、本発明の技術的思想はこれに制限されるものではない。すなわち、下部配線層150は多重膜で形成されることができる。下部配線層150は導電性物質を含み得る。例えば、下部配線層150は電源が供給されるパワーレールまたは接地される接地レールのうちいずれか一つであり得る。
【0073】
エッチング停止膜170は第1上部層間絶縁膜120、キャッピングパターン113、第1ないし第3ゲートコンタクトCB1,CB2,CB3、第1ないし第4ソース/ドレインコンタクトCA1~CA4、ゲートカットGC、第1および第2アクティブカットFC1,FC2および第1貫通ビア160それぞれの上面上に配置される。図2ないし図6にはエッチング停止膜170が単一膜で形成される場合が示されているが、本発明の技術的思想はこれに制限されるものではない。他のいくつかの実施形態で、エッチング停止膜170は多重膜で形成されることができる。エッチング停止膜170は、例えば、アルミニウム酸化物、アルミニウム窒化物、ハフニウム酸化物、ジルコニウム酸化物、シリコン酸化物、シリコン窒化物、シリコン酸窒化物および低誘電率物質のうち少なくとも一つを含み得る。第2上部層間絶縁膜175はエッチング停止膜170上に配置される。第2上部層間絶縁膜175は、例えば、シリコン酸化物、シリコン窒化物、シリコン酸窒化物および低誘電率物質のうち少なくとも一つを含み得る。
【0074】
第1上部ビアV1は第2上部層間絶縁膜175およびエッチング停止膜170を垂直方向DR3に貫通して第1ないし第4ソース/ドレインコンタクトCA1~CA4のうちいずれか一つに連結され得る。第2上部ビアV2は第2上部層間絶縁膜175およびエッチング停止膜170を垂直方向DR3に貫通して第1ないし第3ゲートコンタクトCB1,CB2,CB3のうちいずれか一つに連結され得る。
【0075】
図2ないし図6には第1上部ビアV1および第2上部ビアV2それぞれが単一膜で形成される場合が示されているが、これは説明の便宜のためであり、本発明の技術的思想はこれに制限されるものではない。すなわち、第1上部ビアV1および第2上部ビアV2それぞれは多重膜で形成されることができる。第1上部ビアV1および第2上部ビアV2それぞれは導電性物質を含むことができる。
【0076】
第3上部層間絶縁膜180は第2上部層間絶縁膜175上に配置される。第3上部層間絶縁膜180は、例えば、シリコン酸化物、シリコン窒化物、シリコン酸窒化物および低誘電率物質のうち少なくとも一つを含み得る。上部配線層190は第3上部層間絶縁膜180の内部に配置される。上部配線層190は第1上部ビアV1および第2上部ビアV2のうちいずれか一つに連結され得る。図2ないし図6には上部配線層190が単一膜で形成される場合が示されているが、これは説明の便宜のためであり、本発明の技術的思想はこれに制限されるものではない。すなわち、上部配線層190は多重膜で形成されることができる。上部配線層190は導電性物質を含むことができる。
【0077】
本発明のいくつかの実施形態による半導体装置は、パワーレールまたは接地レールである下部配線層150が基板100の下部に配置され、下部配線層150に連結された第1貫通ビア160が2個のアクティブカットFC1,FC2の間に配置されることによって、半導体装置の集積度を向上させることができる。
【0078】
以下では、図2ないし図33を参照して本発明のいくつかの実施形態による半導体装置の製造方法について説明する。
【0079】
図7ないし図33は本発明のいくつかの実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための中間段階図である。
【0080】
図7および図8を参照すると、基板100の第1面100a上に積層構造体10が形成される。積層構造体10は基板100の第1面100a上に交互に積層された第1半導体層11および第2半導体層12を含み得る。例えば、積層構造体10の最下部には第1半導体層11が形成され、積層構造体10の最上部には第2半導体層12が形成される。ただし、本発明の技術的思想はこれに制限されるものではない。他のいくつかの実施形態で、第1半導体層11は積層構造体10の最上部にも形成されることができる。第1半導体層11は、例えば、シリコンゲルマニウム(SiGe)を含み得る。第2半導体層12は、例えば、シリコン(Si)を含み得る。
【0081】
次に、積層構造体10の一部がエッチングされる。積層構造体10がエッチングされる間基板100の一部もエッチングされる。このようなエッチング工程により、基板100の第1面100a上で積層構造体10の下部にアクティブパターンFおよび第4アクティブパターンF4それぞれが定義される。アクティブパターンFおよび第4アクティブパターンF4それぞれは第1水平方向DR1に延び得る。
【0082】
次に、基板100の第1面100a上にフィールド絶縁膜105が形成される。フィールド絶縁膜105はアクティブパターンFおよび第4アクティブパターンF4それぞれの側壁を囲み得る。例えば、アクティブパターンFおよび第4アクティブパターンF4それぞれの上面はフィールド絶縁膜105の上面より高く形成される。
【0083】
次に、フィールド絶縁膜105の上面、露出したアクティブパターンFおよび第4アクティブパターンF4それぞれの側壁、積層構造体10の側壁および上面を覆うようにパッド酸化膜20が形成される。例えば、パッド酸化膜20はコンフォーマルに形成される。パッド酸化膜20は、例えば、シリコン酸化物(SiO)を含み得る。
【0084】
図9および図10を参照すると、積層構造体10およびフィールド絶縁膜105上でパッド酸化膜20上に第2水平方向DR2に延びる第1ないし第3ダミーゲートDG1,DG2,DG3および第1ないし第3ダミーキャッピングパターンDC1,DC2,DC3が形成される。具体的には、第2ダミーゲートDG2は第1ダミーゲートDG1と第1水平方向DR1に離隔し得る。第3ダミーゲートDG3は第2ダミーゲートDG2と第1水平方向DR1に離隔し得る。第1ダミーキャッピングパターンDC1は第1ダミーゲートDG1上に配置される。第2ダミーキャッピングパターンDC2は第2ダミーゲートDG2上に配置される。第3ダミーキャッピングパターンDC3は第3ダミーゲートDG3上に配置される。
【0085】
第1ないし第3ダミーゲートDG1,DG2,DG3および第1ないし第3ダミーキャッピングパターンDC1,DC2,DC3が形成される間、基板100上で第1ないし第3ダミーゲートDG1,DG2,DG3それぞれと垂直方向DR3にオーバーラップする部分を除いた残りのパッド酸化膜20が除去され得る。
【0086】
次に、第1ないし第3ダミーゲートDG1,DG2,DG3それぞれの側壁、第1ないし第3ダミーキャッピングパターンDC1,DC2,DC3それぞれの側壁および上面、露出した積層構造体10の側壁および上面、フィールド絶縁膜105の上面を覆うようにスペーサ物質層SMが形成される。例えば、スペーサ物質層SMはコンフォーマルに形成される。スペーサ物質層SMは、例えば、シリコン窒化物(SiN)、シリコン酸炭窒化物(SiOCN)、シリコンホウ素炭窒化物(SiBCN)、シリコン炭窒化物(SiCN)、シリコン酸窒化物(SiON)およびこれらの組み合わせのうち少なくとも一つを含み得る。
【0087】
図11を参照すると、第1ないし第3ダミーゲートDG1,DG2,DG3および第1ないし第3ダミーキャッピングパターンDC1,DC2,DC3をマスクとして用いて積層構造体(図9および図10の10)がエッチングされてソース/ドレイントレンチSTが形成される。例えば、ソース/ドレイントレンチSTはアクティブパターンFおよび第4アクティブパターンF4それぞれの内部に延び得る。
【0088】
ソース/ドレイントレンチSTが形成される間、第1ないし第3ダミーキャッピングパターンDC1,DC2,DC3それぞれの上面上に形成されたスペーサ物質層(図9および図10のSM)および第1ないし第3ダミーキャッピングパターンDC1,DC2,DC3それぞれの一部が除去され得る。第1ないし第3ダミーキャッピングパターンDC1,DC2,DC3および第1ないし第3ダミーゲートDG1,DG2,DG3それぞれの側壁上に残っているスペーサ物質層(図9および図10のSM)はゲートスペーサ111と定義される。
【0089】
例えば、ソース/ドレイントレンチSTが形成された後に、アクティブパターンF上で第1ダミーゲートDG1の下部に残っている第2半導体層(図9および図10の12)は第1複数のナノシートNW1と定義される。ソース/ドレイントレンチSTが形成された後に、アクティブパターンF上で第2ダミーゲートDG2の下部に残っている第2半導体層(図9および図10の12)は第2複数のナノシートNW2と定義される。ソース/ドレイントレンチSTが形成された後に、アクティブパターンF上で第3ダミーゲートDG3の下部に残っている第2半導体層(図9および図10の12)は第3複数のナノシートNW3と定義される。
【0090】
図示していないが、ソース/ドレイントレンチSTが形成された後に、第4アクティブパターンF4上で第1ダミーゲートDG1の下部に残っている第2半導体層(図9および図10の12)は第4複数のナノシートNW4と定義される。ソース/ドレイントレンチSTが形成された後に、第4アクティブパターンF4上で第2ダミーゲートDG2の下部に残っている第2半導体層(図9および図10の12)は第5複数のナノシートNW5と定義される。ソース/ドレイントレンチSTが形成された後に、第4アクティブパターンF4上で第3ダミーゲートDG3の下部に残っている第2半導体層(図9および図10の12)は第6複数のナノシートNW6と定義される。
【0091】
図12ないし図14を参照すると、アクティブパターンF上に形成されたソース/ドレイントレンチSTの内部に第1ソース/ドレイン領域SD1が形成される。また、第4アクティブパターンF4上に形成されたソース/ドレイントレンチSTの内部に第2ソース/ドレイン領域SD2が形成される。例えば、第1ソース/ドレイン領域SD1の上面は第1複数のナノシートNW1のうち最上部ナノシートの上面より高く形成される。ただし、本発明の技術的思想はこれに制限されるものではない。
【0092】
次に、第1および第2ソース/ドレイン領域SD1,SD2それぞれの側壁および上面、ゲートスペーサ111、第1ないし第3ダミーキャッピングパターン(図11のDC1,DC2,DC3)それぞれを覆うように第1上部層間絶縁膜120が形成される。次に、平坦化工程により第1ないし第3ダミーゲートDG1,DG2,DG3それぞれの上面が露出する。
【0093】
図15および図16を参照すると、アクティブパターンFと第4アクティブパターンF4の間で第1水平方向DR1に延びるゲートカットGCが形成される。ゲートカットGCはフィールド絶縁膜105の内部に延び得る。ゲートカットGCは第1ないし第3ダミーゲートDG1,DG2,DG3それぞれを第2水平方向DR2に分離される。
【0094】
図17および図18を参照すると、第1ないし第3ダミーゲート(図12のDG1,DG2,DG3)、パッド酸化膜(図12の20)および第1半導体層(図12の11)それぞれが除去される。第1ダミーゲート(図12のDG1)が除去された部分は第1ゲートトレンチGT1と定義される。第2ダミーゲート(図12のDG2)が除去された部分は第2ゲートトレンチGT2と定義される。第3ダミーゲート(図12のDG3)が除去された部分は第3ゲートトレンチGT3と定義される。
【0095】
図19および図20を参照すると、第1ないし第3ダミーゲート(図12のDG1,DG2,DG3)、パッド酸化膜(図12の20)および第1半導体層(図12の11)それぞれが除去された部分にゲート絶縁膜112が形成される。例えば、ゲート絶縁膜112はゲートカットGCの側壁にも形成される。例えば、ゲート絶縁膜112はコンフォーマルに形成される。
【0096】
次に、アクティブパターンF上で第1ダミーゲート(図12のDG1)、パッド酸化膜(図12の20)および第1半導体層(図12の11)それぞれが除去された部分に第1ゲート電極G1が形成される。アクティブパターンF上で第2ダミーゲート(図12のDG2)、パッド酸化膜(図12の20)および第1半導体層(図12の11)それぞれが除去された部分に第2ゲート電極G2が形成される。アクティブパターンF上で第3ダミーゲート(図12のDG3)、パッド酸化膜(図12の20)および第1半導体層(図12の11)それぞれが除去された部分に第3ゲート電極G3が形成される。
【0097】
また、第4アクティブパターンF4上で第1ダミーゲート(図12のDG1)、パッド酸化膜(図12の20)および第1半導体層(図12の11)それぞれが除去された部分に第4ゲート電極G4が形成される。第4アクティブパターンF4上で第2ダミーゲート(図12のDG2)、パッド酸化膜(図12の20)および第1半導体層(図12の11)それぞれが除去された部分に第5ゲート電極G5が形成される。第4アクティブパターンF4上で第3ダミーゲート(図12のDG3)、パッド酸化膜(図12の20)および第1半導体層(図12の11)それぞれが除去された部分に第6ゲート電極G6が形成される。
【0098】
次に、ゲートスペーサ111、ゲート絶縁膜112、第1ないし第6ゲート電極G1~G6それぞれの上部の一部がエッチングされる。次に、ゲートスペーサ111、ゲート絶縁膜112、第1ないし第6ゲート電極G1~G6それぞれの上部の一部がエッチングされた部分にキャッピングパターン113が形成される。例えば、キャッピングパターン113の上面は第1上部層間絶縁膜120の上面と同一平面上に形成されることができるが、本発明の技術的思想はこれに制限されるものではない。
【0099】
図21および図22を参照すると、キャッピングパターン113、第2ゲート電極G2、第2複数のナノシートNW2およびアクティブパターン(図19のF)それぞれを垂直方向DR3に貫通して基板100の内部に延びる第1アクティブカットFC1が形成される。キャッピングパターン113、第3ゲート電極G3、第3複数のナノシートNW3およびアクティブパターン(図19のF)それぞれを垂直方向DR3に貫通して基板100の内部に延びる第2アクティブカットFC2が形成される。第1アクティブカットFC1および第2アクティブカットFC2によりアクティブパターン(図19のF)は第1ないし第3アクティブパターンF1,F2,F3に分離される。例えば、第1アクティブカットFC1および第2アクティブカットFC2それぞれはゲートカットGCの側壁と接し得る。
【0100】
図23ないし図25を参照すると、例えば、第1上部層間絶縁膜120およびゲートカットGCそれぞれを垂直方向DR3に貫通して第1アクティブパターンF1上に形成された第1ソース/ドレイン領域SD1および第4アクティブパターンF4上に形成された第2ソース/ドレイン領域SD2それぞれに連結されるソース/ドレインコンタクト(CA1,図3のCA3)が形成される。ソース/ドレインコンタクト(CA1,図3のCA3)は第2水平方向DR2に延び得る。また、第1上部層間絶縁膜120およびゲートカットGCそれぞれを垂直方向DR3に貫通して第2アクティブパターンF2上に形成された第1ソース/ドレイン領域SD1および第4アクティブパターンF4上に形成された第2ソース/ドレイン領域SD2それぞれに連結されるソース/ドレインコンタクトCA2,CA4が形成される。ソース/ドレインコンタクトCA2,CA4は第2水平方向DR2に延び得る。
【0101】
また、第1ないし第4ソース/ドレインコンタクト(CA1,CA2,図3のCA3,CA4)それぞれと第1および第2ソース/ドレイン領域SD1,SD2それぞれの間にシリサイド層SLが形成される。また、キャッピングパターン113を垂直方向DR3に貫通して第5ゲート電極G5に連結される第3ゲートコンタクトCB3が形成される。
【0102】
次に、ソース/ドレインコンタクト(CA1,図3のCA3)およびソース/ドレインコンタクトCA2,CA4それぞれを第2水平方向DR2に分離するソース/ドレインコンタクト分離層CASが形成される。ソース/ドレインコンタクト分離層CASはソース/ドレインコンタクト(CA1,図3のCA3)を第1ソース/ドレインコンタクトCA1および第3ソース/ドレインコンタクト(図3のCA3)に分離し得る。また、ソース/ドレインコンタクト分離層CASはソース/ドレインコンタクトCA2,CA4を第2ソース/ドレインコンタクトCA2および第4ソース/ドレインコンタクトCA4に分離し得る。
【0103】
図26および図27を参照すると、第1アクティブカットFC1と第2アクティブカットFC2の間で、第2ソース/ドレインコンタクトCA2、第1ソース/ドレイン領域SD1および第2アクティブパターンF2を垂直方向DR3に貫通して基板100の内部に延びる第1貫通ビア160が形成される。第1貫通ビア160は第1アクティブカットFC1および第2アクティブカットFC2それぞれの側壁と接し得る。
【0104】
図28ないし図30を参照すると、第1上部層間絶縁膜120、キャッピングパターン113、第1ないし第3ゲートコンタクトCB1,CB2,CB3、第1ないし第4ソース/ドレインコンタクトCA1~CA4、ゲートカットGC、第1および第2アクティブカットFC1,FC2および第1貫通ビア160それぞれの上面上にエッチング停止膜170および第2上部層間絶縁膜175が順次形成される。
【0105】
次に、第2上部層間絶縁膜175およびエッチング停止膜170それぞれを垂直方向DR3に貫通して第1,第2および第4ソース/ドレインコンタクトCA1,CA2,CA4のいずれか一つに連結される第1上部ビアV1が形成される。また、第2上部層間絶縁膜175およびエッチング停止膜170それぞれを垂直方向DR3に貫通して第5ゲート電極G5に連結される第3ゲートコンタクトCB3に連結される第2上部ビアV2が形成される。次に、第2上部層間絶縁膜175上に第3上部層間絶縁膜180および上部配線層190が形成される。
【0106】
図31ないし図33を参照すると、図28ないし図30に示す製造工程が行われた後に、上下が反転する。上下が反転された状態で、基板100の第2面100bに下部ビアトレンチ130Tが形成される。下部ビアトレンチ130Tは基板100の第2面100bから基板100の内部に延び得る。下部ビアトレンチ130Tが形成される間、第1貫通ビア160の一部がエッチングされ得る。すなわち、下部ビアトレンチ130Tにより第1貫通ビア160が露出することができる。
【0107】
次に、下部ビアトレンチ130Tの側壁および底面に沿って下部ビア絶縁膜131が形成される。この場合、下部ビア絶縁膜131は第1貫通ビア160の表面には形成されない。次に、下部ビアトレンチ130Tの内部で下部ビア絶縁膜131上に下部ビアフィリング膜132が埋められ得る。
【0108】
図2ないし図6を参照すると、基板100の第2面100b上に下部層間絶縁膜140および下部配線層150が形成される。下部層間絶縁膜140および下部配線層150が形成された後に、上下を反転させれば図2ないし図6に示す半導体装置が製造されることができる。
【0109】
以下では、図34および図35を参照して本発明の他のいくつかの実施形態による半導体装置について説明する。図2ないし図6に示す半導体装置との差異点を中心に説明する。
【0110】
図34および図35は本発明の他のいくつかの実施形態による半導体装置を説明するための断面図である。
【0111】
図34および図35を参照すると、本発明の他のいくつかの実施形態による半導体装置は、第1貫通ビア260が貫通ビア絶縁膜261および貫通ビアフィリング膜262を含み得る。
【0112】
貫通ビア絶縁膜261は第1貫通ビア260の側壁を形成する。貫通ビア絶縁膜261は、例えば、シリコン窒化物(SiN)、シリコン酸化物(SiO)、シリコン酸窒化物(SiON)、シリコン酸炭化物(SiOC)およびシリコン酸炭窒化物(SiOCN)のうち少なくとも一つを含み得る。ただし、本発明の技術的思想はこれに制限されるものではない。
【0113】
貫通ビアフィリング膜262は貫通ビア絶縁膜261上に配置される。貫通ビアフィリング膜262は貫通ビア絶縁膜261上で第1貫通ビア260の内部を埋め得る。貫通ビアフィリング膜262は、例えば、モリブデン(Mo)、銅(Cu)、炭素(C)、銀(Ag)、コバルト(Co)、タンタル(Ta)、インジウム(In)、スズ(Sn)、亜鉛(Zn)、マンガン(Mn)、チタン(Ti)、クロム(Cr)、ゲルマニウム(Ge)、ストロンチウム(Sr)、白金(Pt)、マグネシウム(Mg)、アルミニウム(Al)、ジルコニウム(Zr)、タングステン(W)、ルテニウム(Ru)、イリジウム(Ir)およびロジウム(Rh)のうち少なくとも一つを含み得る。ただし、本発明の技術的思想はこれに制限されるものではない。
【0114】
第3上部ビアV3は第2上部層間絶縁膜175およびエッチング停止膜170を垂直方向DR3に貫通して第1貫通ビア260に連結され得る。例えば、第3上部ビアV3は貫通ビアフィリング膜262に連結され得る。図35には第3上部ビアV3が単一膜で形成される場合が示されているが、これは説明の便宜のためであり、本発明の技術的思想はこれに制限されるものではない。すなわち、第3上部ビアV3は多重膜で形成されることができる。第3上部ビアV3は導電性物質を含むことができる。例えば、上部配線層290は第2ソース/ドレインコンタクトCA2上に配置された第1上部ビアV1および第3上部ビアV3それぞれと連結され得る。
【0115】
以下では、図36を参照して本発明のまた他のいくつかの実施形態による半導体装置について説明する。図2ないし図6に示す半導体装置との差異点を中心に説明する。
【0116】
図36は本発明のまた他のいくつかの実施形態による半導体装置を説明するための断面図である。
【0117】
図36を参照すると、本発明のまた他のいくつかの実施形態による半導体装置は、下部ビア330が第1アクティブカットFC1および第2アクティブカットFC2それぞれと接し得る。
【0118】
例えば、下部ビアトレンチ330Tにより第1アクティブカットFC1および第2アクティブカットFC2それぞれが露出し得る。下部ビア330は下部ビアトレンチ330Tの内部に配置される。下部ビア330は下部ビア絶縁膜331および下部ビアフィリング膜332を含み得る。下部ビア絶縁膜331は下部ビアトレンチ330Tの側壁および上面に沿って配置される。ただし、下部ビア絶縁膜331は下部ビア330が第1貫通ビア360と接する部分には配置されない。下部ビアフィリング膜332は下部ビア絶縁膜331上で下部ビアトレンチ330Tの内部を埋め得る。下部ビアフィリング膜332は第1貫通ビア360と接し得る。
【0119】
以下では、図37を参照して本発明のまた他のいくつかの実施形態による半導体装置について説明する。図2ないし図6に示す半導体装置との差異点を中心に説明する。
【0120】
図37は本発明のまた他のいくつかの実施形態による半導体装置を説明するための断面図である。
【0121】
図37を参照すると、本発明のまた他のいくつかの実施形態による半導体装置は、下部配線層450が基板100の内部に配置される。
【0122】
例えば、下部配線層450は第1貫通ビア160と連結され得る。すなわち、下部配線層450は第1貫通ビア160と接し得る。例えば、下部配線層450の下面は基板100の第2面100bと同一平面上に形成される。例えば、下部配線層450は第1アクティブカットFC1および第2アクティブカットFC2それぞれと垂直方向DR3に離隔し得る。
【0123】
下部配線層450は下部配線層絶縁膜451および下部配線層フィリング膜452を含み得る。下部配線層絶縁膜451は下部配線層450の側壁および上面を形成する。ただし、下部配線層絶縁膜451は下部配線層450が第1貫通ビア160と接する部分には配置されない。下部配線層絶縁膜451は、例えば、シリコン窒化物(SiN)、シリコン酸化物(SiO)、シリコン酸窒化物(SiON)、シリコン酸炭化物(SiOC)およびシリコン酸炭窒化物(SiOCN)のうち少なくとも一つを含み得る。ただし、本発明の技術的思想はこれに制限されるものではない。
【0124】
下部配線層フィリング膜452は下部配線層絶縁膜451上で下部配線層450の内部を埋め得る。下部配線層フィリング膜452は第1貫通ビア160と接し得る。下部配線層フィリング膜452は、例えば、モリブデン(Mo)、銅(Cu)、炭素(C)、銀(Ag)、コバルト(Co)、タンタル(Ta)、インジウム(In)、スズ(Sn)、亜鉛(Zn)、マンガン(Mn)、チタン(Ti)、クロム(Cr)、ゲルマニウム(Ge)、ストロンチウム(Sr)、白金(Pt)、マグネシウム(Mg)、アルミニウム(Al)、ジルコニウム(Zr)、タングステン(W)、ルテニウム(Ru)、イリジウム(Ir)およびロジウム(Rh)のうち少なくとも一つを含み得る。ただし、本発明の技術的思想はこれに制限されるものではない。
【0125】
以下では、図38を参照して本発明のまた他のいくつかの実施形態による半導体装置について説明する。図2ないし図6に示す半導体装置との差異点を中心に説明する。
【0126】
図38は本発明のまた他のいくつかの実施形態による半導体装置を説明するための断面図である。
【0127】
図38を参照すると、本発明のまた他のいくつかの実施形態による半導体装置は、下部配線層550が基板100の内部に配置される。
例えば、下部配線層550は第1貫通ビア560と連結され得る。すなわち、下部配線層550は第1貫通ビア560と接し得る。例えば、下部配線層550の下面は基板100の第2面100bと同一平面上に形成される。例えば、下部配線層550は第1アクティブカットFC1および第2アクティブカットFC2それぞれと接し得る。
【0128】
下部配線層550は下部配線層絶縁膜551および下部配線層フィリング膜552を含み得る。下部配線層絶縁膜551は下部配線層550の側壁および上面を形成する。ただし、下部配線層絶縁膜551は下部配線層550が第1貫通ビア560と接する部分には配置されない。下部配線層フィリング膜552は下部配線層絶縁膜551上で下部配線層550の内部を埋め得る。下部配線層フィリング膜552は第1貫通ビア560と接し得る。
【0129】
以下では、図39を参照して本発明のまた他のいくつかの実施形態による半導体装置について説明する。図2ないし図6に示す半導体装置との差異点を中心に説明する。
【0130】
図39は本発明のまた他のいくつかの実施形態による半導体装置を説明するための断面図である。
【0131】
図39を参照すると、本発明のまた他のいくつかの実施形態による半導体装置は、第1貫通ビア660が第1アクティブカットFC1および第2アクティブカットFC2それぞれと第1水平方向DR1に離隔し得る。
【0132】
以下では、図40を参照して本発明のまた他のいくつかの実施形態による半導体装置について説明する。図2ないし図6に示す半導体装置との差異点を中心に説明する。
【0133】
図40は本発明のまた他のいくつかの実施形態による半導体装置を説明するための断面図である。
【0134】
図40を参照すると、本発明のまた他のいくつかの実施形態による半導体装置は、第1貫通ビア760の上部が第1アクティブカットFC1と接し得る。ただし、第2アクティブカットFC2は第1貫通ビア760と第1水平方向DR1に離隔し得る。
【0135】
以下では、図41および図42を参照して本発明のまた他のいくつかの実施形態による半導体装置について説明する。図2ないし図6に示す半導体装置との差異点を中心に説明する。
【0136】
図41および図42は本発明のまた他のいくつかの実施形態による半導体装置を説明するための断面図である。
【0137】
図41および図42を参照すると、本発明のまた他のいくつかの実施形態による半導体装置は、フィン型トランジスタ(FinFET)を含み得る。例えば、本発明のまた他のいくつかの実施形態による半導体装置は、基板100、第1ないし第4アクティブパターンF81,F82,F83,F84、フィールド絶縁膜105、第1および第5ゲート電極G81,G85、ゲートスペーサ811、ゲート絶縁膜812、キャッピングパターン113、第1ソース/ドレイン領域SD81、第1上部層間絶縁膜120、第1および第2アクティブカットFC81,FC82、ゲートカットGC、下部ビア130、下部層間絶縁膜140、下部配線層150、第1貫通ビア860、第1ソース/ドレインコンタクトCA1、シリサイド層SL、第3ゲートコンタクトCB3、エッチング停止膜170、第2上部層間絶縁膜175、第1および第2上部ビアV1,V2、第3上部層間絶縁膜180および上部配線層190を含み得る。以下では図1ないし図6で説明した構成については説明を省略する。
【0138】
第1ないし第4アクティブパターンF81,F82,F83,F84それぞれは基板100の第1面100a上で第1水平方向DR1に延び得る。例えば、第2アクティブパターンF82は第1アクティブパターンF81と第1水平方向DR1に離隔し得る。第3アクティブパターンF83は第2アクティブパターンF82と第1水平方向DR1に離隔し得る。第4アクティブパターンF84は第1ないし第3アクティブパターンF81,F82,F83それぞれと第2水平方向DR2に離隔し得る。第1ないし第4アクティブパターンF81,F82,F83,F84それぞれは基板100の第1面100aから垂直方向DR3に突出し得る。
【0139】
第1ゲート電極G81は第1アクティブパターンF81およびフィールド絶縁膜105上で第2水平方向DR2に延び得る。第1アクティブカットFC81は第1ゲート電極G81と第1水平方向DR1に延び得る。第2アクティブカットFC82は第1アクティブカットFC81と第1水平方向DR1に延び得る。第1アクティブカットFC81および第2アクティブカットFC82それぞれは第2水平方向DR2に延び得る。第5ゲート電極G85は第4アクティブパターンF84およびフィールド絶縁膜105上で第2水平方向DR2に延び得る。第5ゲート電極G85は第1アクティブカットFC81と第2水平方向DR2に離隔し得る。
【0140】
ゲートスペーサ811は第1ゲート電極G81および第5ゲート電極G85それぞれの第1水平方向DR1の両側壁に沿って第2水平方向DR2に延び得る。ゲート絶縁膜812は第1ゲート電極G81および第5ゲート電極G85それぞれとフィールド絶縁膜105の間に配置される。ゲート絶縁膜812は第1ゲート電極G81と第1アクティブパターンF81の間に配置される。ゲート絶縁膜812は第5ゲート電極G85と第4アクティブパターンF84の間に配置される。ゲート絶縁膜812は第1ゲート電極G81および第5ゲート電極G85それぞれとゲートスペーサ811の間に配置される。
【0141】
第1ソース/ドレイン領域SD81は第1アクティブパターンF81上で第1ゲート電極G81の両側に配置される。第1貫通ビア860は第1アクティブカットFC81と第2アクティブカットFC82の間に配置される。第1貫通ビア860の上部は第1アクティブカットFC81および第2アクティブカットFC82それぞれと接し得る。第1貫通ビア860は第2アクティブパターンF82を垂直方向DR3に貫通して基板100の内部に延び得る。第1貫通ビア860は下部ビア130に連結され得る。
【0142】
以下では、図43および図44を参照して本発明のまた他のいくつかの実施形態による半導体装置について説明する。図1ないし図6に示す半導体装置との差異点を中心に説明する。
【0143】
図43は本発明のまた他のいくつかの実施形態による半導体装置を説明するためのレイアウト図である。図44図43のF-F’線に沿って切断した断面図である。
【0144】
図43および図44を参照すると、本発明のまた他のいくつかの実施形態による半導体装置は、第5アクティブパターンF95、第7複数のナノシートNW97、第7ゲート電極G97、第8ゲート電極G98、第3アクティブカットFC93、第5ソース/ドレインコンタクトCA95および第6ソース/ドレインコンタクトCA96を含み得る。
【0145】
第5アクティブパターンF95は基板100の第1面100a上で第1水平方向DR1に延び得る。第5アクティブパターンF95は第3アクティブパターンF3と第1水平方向DR1に離隔し得る。第7複数のナノシートNW97は第5アクティブパターンF95上に配置される。第7複数のナノシートNW97は第3および第5アクティブパターンF3,F95それぞれと第7ゲート電極G97が交差する部分に配置される。第7複数のナノシートNW97は垂直方向DR3に互いに離隔して積層された複数のナノシートを含み得る。第7ゲート電極G97は第3アクティブパターンF3および第5アクティブパターンF95上で第2水平方向DR2に延び得る。第8ゲート電極G98は第4アクティブパターンF94上で第2水平方向DR2に延び得る。第8ゲート電極G98は第7ゲート電極G97と第2水平方向DR2に離隔し得る。ゲートカットGC9は第7ゲート電極G97および第8ゲート電極G98を分離し得る。
【0146】
第3アクティブカットFC93は第2水平方向DR2に延び得る。第3アクティブカットFC93は第2アクティブカットFC2と第1水平方向DR1に離隔し得る。第8ゲート電極G98は第3アクティブカットFC93と第2水平方向DR2に離隔し得る。第3アクティブカットFC93はキャッピングパターン113、第7ゲート電極G97および第7複数のナノシートNW97を垂直方向DR3に貫通して基板100の内部に延び得る。第3アクティブカットFC93は第3アクティブパターンF3と第5アクティブパターンF95を分離し得る。第5ソース/ドレインコンタクトCA95は第2アクティブカットFC2と第3アクティブカットFC93の間で第2水平方向DR2に延び得る。第6ソース/ドレインコンタクトCA96は第6ゲート電極G6と第8ゲート電極G98の間で第2水平方向DR2に延び得る。
【0147】
第2貫通ビア960は第2アクティブカットFC2と第3アクティブカットFC93の間に配置される。第2貫通ビア960は第5ソース/ドレインコンタクトCA95、第1ソース/ドレイン領域SD1および第3アクティブパターンF3それぞれを垂直方向DR3に貫通して基板100の内部に延び得る。第2貫通ビア960の上部は第2アクティブカットFC2および第3アクティブカットFC93それぞれと接し得る。例えば、第2貫通ビア960は第3複数のナノシートNW3および第7複数のナノシートNW97それぞれと接し得る。例えば、第2貫通ビア960の上部は第2アクティブカットFC2および第3アクティブカットFC93それぞれと垂直方向DR3にオーバーラップし得る。第2貫通ビア960の上面は第2アクティブカットFC2の上面および第3アクティブカットFC93の上面それぞれと同一平面上に形成される。第2貫通ビア960の上面は第1上部層間絶縁膜120の上面と同一平面上に形成される。
【0148】
下部ビアトレンチ930Tは基板100の内部に配置される。下部ビアトレンチ930Tは基板100の第2面100bから基板100の内部に向かってリセスされ得る。下部ビア930は下部ビアトレンチ930Tの内部に配置される。下部ビア930は第1貫通ビア160および第2貫通ビア960それぞれに連結され得る。例えば、下部ビア930は第2アクティブカットFC2および第3アクティブカットFC93それぞれと垂直方向DR3にオーバーラップし得る。例えば、下部ビア930は第2アクティブカットFC2および第3アクティブカットFC93それぞれと垂直方向DR3に離隔し得る。
【0149】
下部ビア930は下部ビア絶縁膜931および下部ビアフィリング膜932を含み得る。下部ビア絶縁膜931は下部ビアトレンチ930Tの側壁および上面に沿って配置される。ただし、下部ビア絶縁膜931は下部ビア930が第1貫通ビア160および第2貫通ビア960それぞれと接する部分には配置されない。下部ビアフィリング膜932は下部ビア絶縁膜931上で下部ビアトレンチ930Tの内部を埋め得る。下部ビアフィリング膜932は第1貫通ビア160および第2貫通ビア960それぞれと接し得る。下部配線層950は基板100の第2面100b上に配置される。下部配線層950は下部層間絶縁膜140の内部に配置される。下部配線層950は第2水平方向DR2に延び得る。下部配線層950は下部ビア930と連結され得る。
【0150】
以下では、図45および図46を参照して本発明のまた他のいくつかの実施形態による半導体装置について説明する。図1ないし図6に示す半導体装置との差異点を中心に説明する。
【0151】
図45は本発明のまた他のいくつかの実施形態による半導体装置を説明するためのレイアウト図である。図46図45のG-G’線に沿って切断した断面図である。
【0152】
図45および図46を参照すると、本発明のまた他のいくつかの実施形態による半導体装置は、第7複数のナノシートNW107、第7ゲート電極G107、第8ゲート電極G108、第5ソース/ドレインコンタクトCA105および第6ソース/ドレインコンタクトCA106を含み得る。
【0153】
第7複数のナノシートNW107は第2アクティブパターンF102および第3アクティブパターンF103それぞれ上に配置される。第7複数のナノシートNW107は第2および第3アクティブパターンF102,F103と第7ゲート電極G107が交差する部分に配置される。第7複数のナノシートNW107は垂直方向DR3に互いに離隔して積層された複数のナノシートを含み得る。第3ゲート電極G103は第2アクティブパターンF102上で第2水平方向DR2に延び得る。第7ゲート電極G107は第2アクティブパターンF102および第3アクティブパターンF103上で第2水平方向DR2に延び得る。第8ゲート電極G108は第4アクティブパターンF104上で第2水平方向DR2に延び得る。第8ゲート電極G108は第7ゲート電極G107と第2水平方向DR2に離隔し得る。ゲートカットGC10は第7ゲート電極G107および第8ゲート電極G108を分離し得る。
【0154】
第2アクティブカットFC102は第2水平方向DR2に延び得る。第2アクティブカットFC102は第3ゲート電極G103と第1水平方向DR1に離隔し得る。第8ゲート電極G108は第2アクティブカットFC102と第2水平方向DR2に離隔し得る。第2アクティブカットFC102はキャッピングパターン113、第7ゲート電極G107および第7複数のナノシートNW107を垂直方向DR3に貫通して基板100の内部に延び得る。第5ソース/ドレインコンタクトCA105は第3ゲート電極G103と第2アクティブカットFC102の間で第2水平方向DR2に延び得る。第6ソース/ドレインコンタクトCA106は第6ゲート電極G6と第8ゲート電極G108の間で第2水平方向DR2に延び得る。
【0155】
第1貫通ビア1060は第1アクティブカットFC1と第2アクティブカットFC102の間に配置される。第1貫通ビア1060は第2ソース/ドレインコンタクトCA2、第5ソース/ドレインコンタクトCA105、キャッピングパターン113、第3ゲート電極G103、第1ソース/ドレイン領域SD1および第2アクティブパターンF102それぞれを垂直方向DR3に貫通して基板100の内部に延び得る。第1貫通ビア1060の上部は第1アクティブカットFC1および第2アクティブカットFC102それぞれと接し得る。例えば、第1貫通ビア1060は第2複数のナノシートNW2および第7複数のナノシートNW107それぞれと接し得る。例えば、第1貫通ビア1060の上部は第1アクティブカットFC1および第2アクティブカットFC102それぞれと垂直方向DR3にオーバーラップし得る。
【0156】
下部ビアトレンチ1030Tは基板100の内部に配置される。下部ビアトレンチ1030Tは基板100の第2面100bから基板100の内部に向かってリセスされ得る。下部ビア1030は下部ビアトレンチ1030Tの内部に配置される。下部ビア1030は第1貫通ビア1060に連結され得る。例えば、下部ビア1030は第1アクティブカットFC1および第2アクティブカットFC102それぞれと垂直方向DR3にオーバーラップし得る。例えば、下部ビア1030は第1アクティブカットFC1および第2アクティブカットFC102それぞれと垂直方向DR3に離隔し得る。
【0157】
下部ビア1030は下部ビア絶縁膜1031および下部ビアフィリング膜1032を含み得る。下部ビア絶縁膜1031は下部ビアトレンチ1030Tの側壁および上面に沿って配置される。ただし、下部ビア絶縁膜1031は下部ビア1030が第1貫通ビア1060と接する部分には配置されない。下部ビアフィリング膜1032は下部ビア絶縁膜1031上で下部ビアトレンチ1030Tの内部を埋め得る。下部ビアフィリング膜1032は第1貫通ビア1060と接し得る。下部配線層1050は基板100の第2面100b上に配置される。下部配線層1050は下部層間絶縁膜140の内部に配置される。下部配線層1050は第2水平方向DR2に延び得る。下部配線層1050は下部ビア1030と連結され得る。
【0158】
以下では、図47および図48を参照して本発明のまた他のいくつかの実施形態による半導体装置について説明する。図1ないし図6に示す半導体装置との差異点を中心に説明する。
【0159】
図47は本発明のまた他のいくつかの実施形態による半導体装置を説明するためのレイアウト図である。図48図47のH-H’線に沿って切断した断面図である。
【0160】
図47および図48を参照すると、本発明のまた他のいくつかの実施形態による半導体装置は、第1貫通ビア1160がソース/ドレインコンタクトを垂直方向DR3に貫通しない。
【0161】
第1アクティブカットFC1と第2アクティブカットFC2の間にソース/ドレインコンタクトが配置されない。第1貫通ビア1160は第1上部層間絶縁膜120、第1ソース/ドレイン領域SD1および第2アクティブパターンF2それぞれを垂直方向DR3に貫通して基板100の内部に延び得る。第1貫通ビア1160の側壁は第1ソース/ドレイン領域SD1上で第1上部層間絶縁膜120と接し得る。
【0162】
ゲートカットCGの上面上にソース/ドレインコンタクト分離層(図6のCAS)が配置されない。例えば、第4ソース/ドレインコンタクトCA4はゲートカットCGと第2水平方向DR2に離隔し得る。例えば、第4ソース/ドレインコンタクトCA4とゲートカットCGの間に第1上部層間絶縁膜120が配置される。
【0163】
第3上部ビアV113は第2上部層間絶縁膜175およびエッチング停止膜170を垂直方向DR3に貫通して第1貫通ビア1160に連結され得る。図48には第3上部ビアV113が単一膜で形成される場合が示されているが、これは説明の便宜のためであり、本発明の技術的思想はこれに制限されるものではない。すなわち、第3上部ビアV113は多重膜で形成されることができる。第3上部ビアV113は導電性物質を含み得る。例えば、上部配線層1190は第4ソース/ドレインコンタクトCA4上に配置された第1上部ビアV1および第3上部ビアV113それぞれと連結され得る。
【0164】
以下では、図49を参照して本発明のまた他のいくつかの実施形態による半導体装置について説明する。図47および図48に示す半導体装置との差異点を中心に説明する。
【0165】
図49は本発明のまた他のいくつかの実施形態による半導体装置を説明するための断面図である。
【0166】
図49を参照すると、本発明のまた他のいくつかの実施形態による半導体装置は、第1貫通ビア1260が貫通ビア絶縁膜1261および貫通ビアフィリング膜1262を含み得る。
【0167】
貫通ビア絶縁膜1261は第1貫通ビア1260の側壁を形成する。貫通ビア絶縁膜1261は、例えば、シリコン窒化物(SiN)、シリコン酸化物(SiO)、シリコン酸窒化物(SiON)、シリコン酸炭化物(SiOC)およびシリコン酸炭窒化物(SiOCN)のうち少なくとも一つを含み得る。貫通ビアフィリング膜1262は貫通ビア絶縁膜1261上に配置される。貫通ビアフィリング膜1262は貫通ビア絶縁膜1261上で第1貫通ビア1260の内部を埋め得る。貫通ビアフィリング膜1262は、例えば、モリブデン(Mo)、銅(Cu)、炭素(C)、銀(Ag)、コバルト(Co)、タンタル(Ta)、インジウム(In)、スズ(Sn)、亜鉛(Zn)、マンガン(Mn)、チタン(Ti)、クロム(Cr)、ゲルマニウム(Ge)、ストロンチウム(Sr)、白金(Pt)、マグネシウム(Mg)、アルミニウム(Al)、ジルコニウム(Zr)、タングステン(W)、ルテニウム(Ru)、イリジウム(Ir)およびロジウム(Rh)のうち少なくとも一つを含み得る。第3上部ビアV113は第2上部層間絶縁膜175およびエッチング停止膜170を垂直方向DR3に貫通して第1貫通ビア1260に連結され得る。例えば、第3上部ビアV113は貫通ビアフィリング膜1262に連結され得る。
【0168】
以上、添付する図面を参照して本発明の技術的思想による実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態で製造することができ、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者は本発明の技術的思想や必須の特徴を変更せず他の具体的な形態で実施できることを理解することができる。したがって、上記一実施形態はすべての面で例示的なものであり、限定的なものではないと理解しなければならない。
【符号の説明】
【0169】
100 基板
105 フィールド絶縁膜
F1~F4 第1ないし第4アクティブパターン
NW1~NW6 第1ないし第6複数のナノシート
G1~G6 第1ないし第6ゲート電極
111 ゲートスペーサ
112 ゲート絶縁膜
SD1,SD2 第1および第2ソース/ドレイン領域
FC1,FC2 第1および第2アクティブカット
120 第1上部層間絶縁膜
GC ゲートカット
130 下部ビア
140 下部層間絶縁膜
150 下部配線層
160 第1貫通ビア
CA1~CA4 第1ないし第4ソース/ドレインコンタクト
CB1~CB3 第1ないし第3ゲートコンタクト
170 エッチング停止膜
175 第2上部層間絶縁膜
V1,V2 第1および第2ビア
180 第3上部層間絶縁膜
190 上部配線層
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33
図34
図35
図36
図37
図38
図39
図40
図41
図42
図43
図44
図45
図46
図47
図48
図49