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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024070404
(43)【公開日】2024-05-23
(54)【発明の名称】プローブおよび電気的接続装置
(51)【国際特許分類】
   G01R 1/073 20060101AFI20240516BHJP
   G01R 1/067 20060101ALI20240516BHJP
【FI】
G01R1/073 D
G01R1/067 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022180871
(22)【出願日】2022-11-11
(71)【出願人】
【識別番号】000153018
【氏名又は名称】株式会社日本マイクロニクス
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100070024
【弁理士】
【氏名又は名称】松永 宣行
(72)【発明者】
【氏名】那須 美佳
(72)【発明者】
【氏名】豊田 美岬
(72)【発明者】
【氏名】林▲崎▼ 孝幸
(72)【発明者】
【氏名】高瀬 美菜子
【テーマコード(参考)】
2G011
【Fターム(参考)】
2G011AA10
2G011AA15
2G011AB01
2G011AC14
2G011AE03
2G011AF07
(57)【要約】
【課題】ランドと安定して接触することが可能なプローブおよび電気的接続装置を提供する。
【解決手段】プローブは、第1端部と第2端部を有し、軸方向に垂直な断面が多角形状である柱形状の母材と、第2端部の先端面に接続する複数の側面のうち第1方向を向く側面を除いた第2端部の残余の側面および第2端部の先端面を覆う接触膜を備える。接触膜の第2端部の先端面を覆う端面は、軸方向と直交する平面である。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
検査対象物の電気的特性の検査に使用されるプローブであって、
前記検査において前記検査対象物と接触する第1端部、および第2端部を有し、軸方向に垂直な断面が多角形状である柱形状の母材と、
前記第2端部の先端面に接続する複数の側面のうち第1方向を向く側面を除いた前記第2端部の残余の側面および前記第2端部の前記先端面を覆う接触膜と
を備え、
前記接触膜の前記第2端部の前記先端面を覆う端面は、前記軸方向と直交する平面である、
プローブ。
【請求項2】
前記第1方向から見て、前記接触膜の前記端面の角部が面取りされている、請求項1に記載のプローブ。
【請求項3】
前記接触膜の外側に露出し、且つ、前記接触膜に覆われた領域に接続する前記第2端部の領域が、前記先端面の方向に向かって前記母材の断面が次第に狭くなるテーパー形状である、請求項1に記載のプローブ。
【請求項4】
前記軸方向に垂直な前記母材の断面が矩形状である、請求項1に記載のプローブ。
【請求項5】
前記母材よりも前記接触膜の導電性が高い、請求項1に記載のプローブ。
【請求項6】
ガイド穴がそれぞれ形成された第1ガイド板と第2ガイド板を離隔して配置した構成を有するプローブヘッドと、
前記ガイド穴に挿入されて前記プローブヘッドに保持される、請求項1乃至5のいずれか1項に記載のプローブと
を備え、
同一の前記プローブが貫通する前記ガイド穴について、前記第1ガイド板の前記ガイド穴に対して前記第2ガイド板の前記ガイド穴の位置が前記第1ガイド板の主面と平行なオフセット方向にずらしてオフセット配置されて、前記第1ガイド板と前記第2ガイド板の間で前記母材が湾曲した状態で保持され、
前記第1方向が前記オフセット方向である、電気的接続装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、検査対象物の電気的特性の検査に使用するプローブおよび電気的接続装置に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体集積回路などの検査対象物の電気的特性をウェハ状態で検査するために、プローブを含む電気的接続装置が使用されている。プローブを用いた検査では、プローブの一方の端部を検査対象物の電極に接触させ、プローブの他方の端部をプリント基板などに配置された端子(以下において「ランド」という。)に接触させる。ランドは、テスタなどの検査装置と電気的に接続される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2015-118064号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
検査対象物の電気的特性を正確に検査するために、プローブとランドの接触が安定している必要がある。本発明は、ランドと安定して接触することが可能なプローブおよび電気的接続装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様に係るプローブは、第1端部と第2端部を有し、軸方向に垂直な断面が多角形状である柱形状の母材と、第2端部の先端面に接続する複数の側面のうち第1方向を向く側面を除いた第2端部の残余の側面および第2端部の先端面を覆う接触膜を備える。接触膜の第2端部の先端面を覆う端面は、軸方向と直交する平面である。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、ランドと安定して接触することが可能なプローブおよび電気的接続装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の実施形態に係るプローブの構成を示す模式図である。
図2図1のII-II方向に沿った模式的な断面図である。
図3】本発明の実施形態に係るプローブの第2端部の構成を示す模式的な斜視図である。
図4】本発明の実施形態に係るプローブの第2端部の構成を示す模式的な斜視図である。
図5】本発明の実施形態に係る電気的接続装置の構成を示す模式図である。
図6】第1比較例のプローブとランドの接触した状態を示す模式図である。
図7】本発明の実施形態に係るプローブとランドの接触した状態を示す模式図である。
図8】テーパー形状ではないプローブが隣接して配置された状態を示す模式図である。
図9】テーパー形状のプローブが隣接して配置された状態を示す模式図である。
図10】第2比較例のプローブの第2端部の構成を示す模式的な斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
次に、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各部の厚みの比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることはもちろんである。以下に示す実施形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、この発明の実施形態は、構成部品の材質、形状、構造、配置及び製造方法などを下記のものに特定するものでない。
【0009】
図1に示す実施形態に係るプローブ1は、検査対象物の電気的特性の検査に使用される。プローブ1は、検査において検査対象物(図示略)と接触する一方の端部である第1端部11と、他方の端部である第2端部12を有する母材10と、母材10の第2端部12の一部を覆う接触膜13を備える。母材10は、軸方向D3に沿って延伸する柱形状である。検査対象物の検査において、第2端部12はランドと接触する。
【0010】
母材10は、軸方向D3に垂直な断面(以下において、単に「断面」という。)が多角形状である。以下では、図2に示すように、母材10の断面が矩形状である場合を例示的に説明する。第2端部12は、先端面121に接続する4つの側面を有する。即ち、第2端部12は、第1方向D1を向く第1側面S1、第1方向D1の反対を向く第2側面S2、第1方向D1に垂直な第2方向D2を向く第3側面S3、および第2方向D2の反対を向く第4側面S4を有する。以下、第1側面S1から第4側面S4のそれぞれを限定しない場合には、側面Sと表記する。
【0011】
接触膜13は、第2端部12の先端面121に接続する複数の側面のうち第1方向D1を向く側面を除いた第2端部12の残余の側面、および第2端部12の先端面121を覆う。図2図3および図4に示すように、接触膜13は、第1方向D1を向く第1側面S1を除いて、先端面121に接続する第2端部12の領域(以下、「先端領域122」と称する。)の残余の側面Sを覆う。即ち、断面が矩形状であるプローブ1では、接触膜13は、先端領域122の第2側面S2、第3側面S3および第4側面S4を覆っている。更に、図1に示すように、接触膜13は、第2端部12の先端面121を覆う。第2端部12の先端面121を覆う接触膜13の端面131は、軸方向D3と直交する平面である。
【0012】
図3および図4に示すように、接触膜13の端面131の角部は面取りされていることが好ましい。図3および図4に示す接触膜13は、第1方向D1から見て外側の側面と端面131との接続箇所がR面取りされている。
【0013】
第2端部12の先端面121は、軸方向D3と直交する平面である。また、接触膜13に覆われた先端領域122は、第1方向D1および第2方向D2から見た側面視において矩形状である。このため、第2端部12の先端面121を覆う接触膜13の端面131は平面であり、且つ、接触膜13の第2端部12の側面Sを覆う部分は端面131と直交する。
【0014】
理由を後述するように、接触膜13の外側に露出し、且つ、先端領域122に接続する第2端部12の領域(以下において、「接続領域」と称する。)が、先端面121の方向に向かって母材10の断面が次第に狭くなるテーパー形状であることが好ましい。図3および図4では、第1方向D1から見て外側の側面Sである接続領域123の第3側面S3および第4側面S4の延長部が、先端面121と鈍角をなして交差している。以下において、延長部が先端面121と鈍角をなして交差する接続領域123の側面Sを「テーパー側面」とも称する。
【0015】
検査対象物の電極とランドを電気的に接続するために、母材10および接触膜13には、金属材などの導電性材料が使用される。例えば、母材10の表面にメッキ加工により接触膜13を形成してもよい。
【0016】
母材10と接触膜13の導電性が同等、若しくは、母材10よりも接触膜13の導電性が高いように、母材10と接触膜13の材料を選択することが好ましい。このように母材10および接触膜13の材料を選択することにより、プローブ1とランドの間の電気抵抗を低減することができる。例えば、母材10に、ニッケル(Ni)、ニッケル合金、金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)、パラジウム(Pd)、パラジウム合金、ロジウム(Rh)、ロジウム合金、その他貴金属類などが好適に使用される。接触膜13に、金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)、その他貴金属類などが好適に使用される。
【0017】
プローブ1は、例えば図5に示す電気的接続装置100に使用される。電気的接続装置100では、プローブ1はプローブヘッド20によって保持されている。具体的には、プローブヘッド20に含まれる第1ガイド板21、第2ガイド板22および第3ガイド板23のガイド穴に挿入されて、複数のプローブ1がプローブヘッド20に保持される。以下では、第1ガイド板21、第2ガイド板22および第3ガイド板23のそれぞれを限定しない場合には、ガイド板と表記する。プローブヘッド20は、第1ガイド板21、第2ガイド板22、第3ガイド板23を、ガイド板の主面の面法線方向(Z方向)に相互に離隔して配置した構成を有する。
【0018】
プローブ1の第1端部11は、検査対象物2の検査時に、検査対象物2の電極パッド(図示略)と接触する。プローブ1の第2端部12の先端領域122を覆う接触膜13は、基板30のランド31に接触する。ランド31は、図示を省略するICテスタなどの検査装置と電気的に接続されている。
【0019】
図5に示すように、同一のプローブ1が貫通するガイド穴について、第2ガイド板22のガイド穴に対して第1ガイド板21のガイド穴の位置が、第2ガイド板22の主面と平行に-X方向にずらして配置されている。図5は、X方向とZ方向のいずれとも直交するY方向から見た側面図である。以下において、ガイド穴の位置をずらした配置を「オフセット配置」と称する。また、ガイド穴の位置をずらした方向を「オフセット方向」とも称する。図5で、オフセット方向は-X方向である。オフセット配置により、プローブヘッド20の内部でプローブ1の母材10が湾曲している。すなわち、第1ガイド板21と第2ガイド板22の間の中空領域200で、母材10は弾性変形により湾曲した状態である。第2ガイド板22のガイド穴の位置と第3ガイド板23のガイド穴の位置は、Z方向から見て一致している。
【0020】
第1ガイド板21のガイド穴と第2ガイド板22のガイド穴とがオフセット配置されていることにより、プローブ1の第1端部11が検査対象物2と接触すると、中空領域200においてプローブ1が座屈する。即ち、プローブ1が検査対象物2に接触した接触状態において、プローブ1が検査対象物2に接触していない非接触状態における湾曲形状からプローブ1がたわみ変形により更に湾曲する。プローブ1が更に湾曲することにより、所定の圧力でプローブ1が検査対象物2に接触する。したがって、オフセット配置により、プローブ1を用いて検査対象物2の電気的特性を安定して測定することができる。プローブ1は、非接触状態になると、検査対象物2に接触する前の形状に復帰する弾性を有する。
【0021】
プローブ1は、第1方向D1がオフセット方向と同じ向きであるように、プローブヘッド20に装着される。言い換えると、第2端部12の接触膜13に覆われていない第1側面S1は、オフセット方向と同じ向きを向いている。このため、以下に説明するように、プローブ1が所定の接触対象のランド(以下、「対象ランド」と称する。)とは異なるランドに接触することを抑制できる。
【0022】
以下に、第2端部12のすべての側面Sが接触膜13で覆われている第1比較例のプローブについて検討する。図6に示すように、オフセット配置のため、第2端部12は、Z方向に対して斜めに傾きやすい。このとき、第2端部12のすべての側面Sが接触膜13で覆われている第1比較例のプローブでは、基板30のランド間隔が狭い場合に、対象ランド31Aとオフセット方向に隣接するランド(以下、「隣接ランド」とも称する。)と第2端部12を覆う接触膜13が接近する。このため、接触膜13と隣接ランド31Bが接触する恐れがある。特に、第2端部12の位置がX方向と平行にずれた場合に、接触膜13と隣接ランド31Bの接触が発生しやすい。
【0023】
これに対し、第1側面S1が接触膜13に覆われていないプローブ1では、図7に示すように、接触膜13と隣接ランド31Bの間隔を広く確保することができる。このため、プローブ1によれば、プローブ1と隣接ランド31Bとの接触を抑制することができる。
【0024】
このように、プローブ1は、オフセット配置の影響を受けてZ方向に対してオフセット方向に傾きやすい。また、プローブ1とガイド穴との間にはXY方向にそれぞれ隙間(クリアランス)が設けられているため、オフセット方向と直交する方向、つまりY方向にプローブ1が傾くこともある。図8に示すように、Y方向にプローブ1が傾いた場合に、隣接するプローブ1に接近する。このため、Y方向に向いた第3側面S3と第4側面S4をテーパー側面として第2端部12の接続領域123をテーパー形状にすることが好ましい。第2端部12の接続領域123をテーパー形状にすることにより、図9に示すように、隣接するプローブ1同士の接触を抑制することができる。更に、接続領域123をテーパー形状にすることで、端面131の接触面積が母材10の断面積よりも小さくできるので、ランド31を押圧するプローブ1の押力を高め、プローブ1とランド31の接触安定性を向上させることができる。
【0025】
上記では、第3側面S3と第4側面S4がテーパー側面である場合を例示的に説明した。しかし、接続領域123のいずれの側面Sをテーパー側面にするかは任意である。例えば、接続領域123のすべての側面Sをテーパー側面にしてもよい。これにより、いずれの方向にプローブ1が傾いても、プローブ1同士の接触を抑制できる。或いは、プローブ1が傾きやすい方向を向いた1つの側面Sのみをテーパー側面にしてもよい。これにより、プローブ1の製造工程を短縮できる。いずれの側面Sをテーパー側面にした場合でも、第2端部12の先端面121の面積を小さくすることにより、プローブ1の位置ずれが生じても、隣接するプローブ1同士が接触することを抑制できる。
【0026】
上記に説明したように、プローブ1では、第2端部12の先端領域122を接触膜13が覆い、且つ、接触膜13の端面131が平面である。このため、プローブ1によれば、ランドと接触する接触部材15を第2端部12に埋め込んだ図10に示す第2比較例のプローブに比べて、第2端部12とランドの接触を安定させることができる。即ち、第2比較例のプローブでは、ランドとの接触が点接触である。一方、第2端部12の先端領域122を接触膜13で覆ったプローブ1では、ランドとの接触が面接触である。このため、プローブ1とランドとの接触が安定する。その結果、検査対象物とランドの間の良好な通電を実現できる。
【0027】
また、図10に示す第2比較例のプローブでは、ランドとの接触が繰り返されると、接触部材15が変形してプローブの全長が短くなる。その結果、プローブとランドの間に隙間が生じ、プローブとランドの接触不良が発生しやすい。これに対し、第2端部12の先端領域122が接触膜13で覆われているプローブ1を含む電気的接続装置100では、先端領域122の変形を抑制することができる。このため、プローブ1とランドの接触不良を防止できる。加えて、プローブ1では、接触膜13で母材10の第2端部12を覆うことで、膜の組成や膜厚の調整が比較的容易になるので、プローブ1の設計自由度を高めることができる。更に、プローブ1では、端面131に接続するすべての側面Sが端面131と直交している。このため、例えばメッキ加工された接触膜13は、側面Sが端面131から離れほど母材の断面が広くなるテーパー形状よりも母材10からの剥がれが抑制され、プローブ1の耐久性を向上できる。特にプローブ1は、接触膜13が繰り返しランドに接触するため接触膜13の耐久性が要求されるが、すべての側面Sが端面131と直交しているので、接触膜13が剥がれにくく、プローブ1の耐久性を高めることができる。
【0028】
以上に説明したように、本発明の実施形態に係るプローブ1では、第2端部12の先端領域122が、端面131が平面の接触膜13によって覆われている。このため、プローブ1によれば、第2端部12とランドを安定して接触させることができる。また、プローブ1を含む電気的接続装置100は、プローブ1のオフセット方向に平行な先端領域122の第1側面S1に、接触膜13が配置されていない。このため、電気的接続装置100によれば、隣接ランドにプローブ1が接触することを抑制できる。更に、接続領域123がテーパー形状であるプローブ1を含む電気的接続装置100によれば、隣接するプローブ1同士の接触を抑制することができる。
【0029】
(その他の実施形態)
上記のように本発明は実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述および図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例および運用技術が明らかとなろう。
【0030】
例えば、上記では、プローブ1の断面の形状が矩形状である場合について説明したが、プローブ1の断面が他の形状であってもよい。例えば、プローブ1の断面が矩形以外の多角形状であってもよい。プローブ1の断面がどのような多角形状であっても、プローブ1のオフセット方向と逆向きの側面が接触膜13で覆われていなければ、プローブ1が隣接ランドと接触することを抑制することができる。
【0031】
加えて、上記では、接触膜13に覆われたプローブ1の先端領域122に接続領域123が接続されている場合を説明したが、接触膜13は、先端領域122のすべてを覆う必要はない。例えば、端面131に接続し接触膜13が形成された面の反対側に接触膜13が形成されない面を先端領域122に設け、接触膜13が形成されない面にテーパー形状の接続領域123が接続されるようにしてもよい。
【0032】
このように、本発明は上記では記載していない様々な実施形態などを含むことはもちろんである。
【符号の説明】
【0033】
1…プローブ
10…母材
11…第1端部
12…第2端部
13…接触膜
20…プローブヘッド
21…第1ガイド板
22…第2ガイド板
23…第3ガイド板
30…基板
31…ランド
100…電気的接続装置
121…先端面
122…先端領域
123…接続領域
131…端面
S1…第1側面
S2…第2側面
S3…第3側面
S4…第4側面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10