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特開2024-70405加熱装置、および、その加熱装置を用いた温度測定方法
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  • 特開-加熱装置、および、その加熱装置を用いた温度測定方法 図1
  • 特開-加熱装置、および、その加熱装置を用いた温度測定方法 図2
  • 特開-加熱装置、および、その加熱装置を用いた温度測定方法 図3
  • 特開-加熱装置、および、その加熱装置を用いた温度測定方法 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024070405
(43)【公開日】2024-05-23
(54)【発明の名称】加熱装置、および、その加熱装置を用いた温度測定方法
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/02 20060101AFI20240516BHJP
   G01J 5/00 20220101ALI20240516BHJP
【FI】
H01L21/02 Z
G01J5/00 101C
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022180872
(22)【出願日】2022-11-11
(71)【出願人】
【識別番号】510138741
【氏名又は名称】フェニックス電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147706
【弁理士】
【氏名又は名称】多田 裕司
(72)【発明者】
【氏名】郷田 哲也
【テーマコード(参考)】
2G066
【Fターム(参考)】
2G066AC20
2G066BA11
2G066BA23
2G066BA43
2G066BA44
2G066BA51
2G066BA55
2G066BB11
2G066BC11
2G066CA14
(57)【要約】
【課題】加熱源である発光半導体チップの近傍に温度センサが配置できる加熱装置を提供する。
【解決手段】加熱装置10を、加熱対象物Xに加熱用の光Lを放射する加熱用半導体チップ14と、光Lによって加熱される加熱対象物Xの温度を測定する温度センサ16と、加熱用半導体チップ14および温度センサ16を冷却する冷却装置18とで構成する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
加熱対象物に加熱用の光を放射する加熱用半導体チップと、
前記光によって加熱される前記加熱対象物の温度を測定する温度センサと、
前記加熱用半導体チップおよび前記温度センサを冷却する冷却装置とを備える
加熱装置。
【請求項2】
前記加熱装置は、複数の前記加熱用半導体チップおよび前記温度センサが表面に実装された基板をさらに備えている
請求項1に記載の加熱装置。
【請求項3】
前記温度センサの受光感度波長には、前記加熱用半導体チップから放射される前記光の波長が含まれない
請求項1に記載の加熱装置。
【請求項4】
前記加熱対象物と前記温度センサとの間には、前記加熱用半導体チップから放射される前記光のうち、前記温度センサの受光感度波長と一致する範囲の波長を含む前記光をカットするフィルターが配置されている
請求項1に記載の加熱装置。
【請求項5】
前記加熱用半導体チップは、レーザー、LED、あるいはVCSELである
請求項1に記載の加熱装置。
【請求項6】
前記温度センサは、フォトダイオードまたはフォトトランジスタである
請求項1に記載の加熱装置。
【請求項7】
前記冷却装置は、水冷またはペルチェ素子である
請求項1に記載の加熱装置。
【請求項8】
加熱対象物に加熱用の光を放射する加熱用半導体チップと、
前記光によって加熱される前記加熱対象物の温度を測定する温度センサと、
前記加熱用半導体チップおよび前記温度センサを冷却する冷却装置とを備える
加熱装置を用いた前記加熱対象物の温度測定方法。
【請求項9】
前記温度センサの受光感度波長に含まれない波長の光を前記加熱用半導体チップから放射する
請求項8に記載の温度測定方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ウエハ等の加熱対象物の加熱に用いられる加熱装置、および、その加熱装置を用いた温度測定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従前より、LED(発光ダイオード)等の光を発する発光半導体チップで加熱対象物を加熱する技術が開発されている(例えば、特許文献1)。
【0003】
また、特許文献1には、光を半導体チップで受光して温度測定を行う温度センサを用いて、この加熱対象物の温度を測定することも開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2022-112694号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、温度センサは、温度センサ自身の温度が変化すると温度測定結果にブレが出て精度よく測定できないことから、当該温度センサを加熱源である発光半導体チップから遠ざけて別の場所に配置するのが一般的であった。
【0006】
しかし、温度センサを加熱源から遠ざけて配置すると、加熱装置全体の構成が複雑になり、製造や調整が難しくなるといった問題があった。
【0007】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、加熱源である発光半導体チップの近傍に温度センサが配置できる加熱装置、および、その加熱装置を用いた温度測定方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一局面によれば、
加熱対象物に加熱用の光を放射する加熱用半導体チップと、
前記光によって加熱される前記加熱対象物の温度を測定する温度センサと、
前記加熱用半導体チップおよび前記温度センサを冷却する冷却装置とを備える
加熱装置が提供される。
【0009】
好適には、
前記加熱装置は、複数の前記加熱用半導体チップおよび前記温度センサが表面に実装された基板をさらに備えている。
【0010】
好適には、
前記温度センサの受光感度波長には、前記加熱用半導体チップから放射される前記光の波長が含まれない。
【0011】
好適には、
前記加熱対象物と前記温度センサとの間には、前記加熱用半導体チップから放射される前記光のうち、前記温度センサの受光感度波長と一致する範囲の波長を含む前記光をカットするフィルターが配置されている。
【0012】
好適には、
前記加熱用半導体チップは、レーザー、LED、あるいはVCSELである。
【0013】
好適には、
前記温度センサは、フォトダイオードまたはフォトトランジスタである。
【0014】
好適には、
前記冷却装置は、水冷またはペルチェ素子である。
【0015】
本発明の別の局面によれば、
加熱対象物に加熱用の光を放射する加熱用半導体チップと、
前記光によって加熱される前記加熱対象物の温度を測定する温度センサと、
前記加熱用半導体チップおよび前記温度センサを冷却する冷却装置とを備える
加熱装置を用いた前記加熱対象物の温度測定方法。
【0016】
好適には、
前記温度センサの受光感度波長に含まれない波長の光を前記加熱用半導体チップから放射する。
【発明の効果】
【0017】
本発明に係る加熱装置によれば、加熱用半導体チップおよび温度センサを冷却する冷却装を備えているので、温度センサ自身の温度を一定にすることができる。これにより、加熱源である発光半導体チップの近傍に温度センサを配置しても温度センサ自身の温度が変化して温度測定結果にブレが出るのを抑制でき、加熱対象物の温度を精度よく測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】実施形態に係る加熱装置10を示す平面図である。
図2】実施形態に係る加熱装置10を示す正面図である。
図3】電流電圧変換回路24の一例を示す図である。
図4】変形例3に係る加熱装置10を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
(加熱装置10の構成)
本実施形態に係る加熱装置10は、図1および図2に示すように、大略、基板12と、加熱用半導体チップ14と、温度センサ16と、冷却装置18とを備えている。
【0020】
基板12は、その表面に複数の加熱用半導体チップ14や温度センサ16が実装されるものであり、図示しないが、これら加熱用半導体チップ14や温度センサ16に給電等するための回路や電流電圧変換回路24も形成されている。
【0021】
また、基板12は、セラミックス、または、金属をベースにした材質で形成されている。
【0022】
さらに、基板12の表面には、一対(陽極と陰極)の加熱用半導体チップ電極パッド20と、3つ(DC電圧印加と、アウトプットと、GND)の温度センサ用電極パッド22が設けられている。
【0023】
図3に電流電圧変換回路24の一例を示す。この電流電圧変換回路24は、加熱用半導体チップ14を発光させるための回路とは別に設けられており、温度センサ16の電流信号を電圧信号に変換して読み取るようになっている。なお、電流電圧変換回路24は基板12の表面上に設けてもよいし、基板12の外に設けてもよい。
【0024】
具体的に、電流電圧変換回路24は、コンデンサ26と抵抗28とを有しており、DC電圧印加の温度センサ用電極パッド22が温度センサ16(フォトトランジスタの場合)のアノードに接続されており、温度センサ16のカソードがアウトプットの温度センサ用電極パッド22に接続されている。また、GNDの温度センサ用電極パッド22も温度センサ16のカソードにコンデンサ26を介して接続されており、アウトプットの温度センサ用電極パッド22のラインと、GNDの温度センサ用電極パッド22のラインとの間に抵抗28が架橋されている。
【0025】
加熱対象物Xの温度センシング方法について具体的に説明すると、加熱対象物Xの温度が上がるほど電流電圧変換回路24の出力電圧が高くなるため、事前に熱電対などの温度計で測定した加熱対象物Xの温度と電流電圧変換回路24の出力電圧値について相関データを取得しておき、実際に加熱装置10として使用する際に、事前に取得した相関データから加熱対象物Xの温度を計算する方法が取られる。
【0026】
加熱用半導体チップ14は、ウエハ等の加熱対象物Xを加熱するのに適した波長の光Lを放射するものであり、例えば、レーザー、LED、あるいは、VCSELが考えられる。本実施形態では、450nmの発光ピーク波長を有するLEDが使用されている。なお、加熱用半導体チップ14からの発光波長を1000nm未満とするのが好適である。また、加熱用半導体チップ14からの発光波長を300nm以上1000nm未満としてもよい。
【0027】
加熱用半導体チップ14の発光波長を1000nm未満とする理由について、温度センサ16は、加熱対象物Xを加熱した際に当該加熱対象物Xから放射される近赤外線を感知して温度を計測するため、加熱用半導体チップ14から放射される光に波長1000nm以上の光が含まれると、温度センサ16が加熱用半導体チップ14からの光Lに反応してしまい正確に温度を計測する事ができなくなるからである。
【0028】
また、紫外線による加熱対象物Xおよび温度センサ16の極端な劣化を防止するため、加熱用半導体チップ14の発光波長は300nm以上が好適である。さらに、常温(25℃付近)の温度をセンシングするためには、一般的に中赤外から遠赤外の受光素子が使用されるが、本実施形態では、近赤外のInGaAs素子を使用して少なくとも25℃から300℃までの温度をセンシングすることが可能である。
【0029】
加熱用半導体チップ14としてLEDを用いる場合、当該LEDの上面に、LEDの裏面とは極性が異なる電極パッド(図示せず)を設け、この電極パッドを金等でできたワイヤを介して基板12の回路上に接続する。
【0030】
本実施形態では、1枚の基板12の表面上に35個の加熱用半導体チップ14がダイアタッチ材等を介して実装されているが、1枚の基板12に実装される加熱用半導体チップ14の数は特に限定されるものではない。なお、加熱用半導体チップ14は、ベアチップを基板12に実装するだけでなく、基板12に実装された状態のパッケージ製品であってもよい。
【0031】
温度センサ16は、加熱用半導体チップ14からの光Lによって加熱された加熱対象物Xの温度を測定するためのセンサであり、例えば、フォトダイオードや、フォトトランジスタといった温度測定用半導体チップが考えられる。本実施形態では、900から2500nmの波長に受光感度を有するフォトダイオードが使用されている。なお、フォトダイオードの受光感度波長は、900から1600nmであってもよい。
【0032】
また、フォトダイオードについてもLEDと同様、ダイアタッチ材等を介して基板12の表面上に実装され、フォトダイオードの上面に、フォトダイオードの裏面とは極性が異なる電極パッド(図示せず)を設け、この電極パッドを金等でできたワイヤを介して基板12の回路上に接続されている。
【0033】
また、フォトダイオードやフォトトランジスタの電気信号を増大させるための部品やノイズを除去するための電子部品を温度センサ16と一緒に基板12の表面に配置してもよい。なお、温度センサ16は、ベアチップを基板12に実装するだけでなく、基板12に実装された状態のパッケージ製品であってもよい。
【0034】
本実施形態では、1枚の基板12の表面上にひとつの温度センサ16が実装されており、かつ、当該温度センサ16は、加熱用半導体チップ14が光Lを放射する方向(加熱対象物Xに向かう方向)と同じ方向に向けて配置されている。
【0035】
また、温度センサ16を基板12に実装する際には、熱伝導性が高いグリスやシート等を介して基板12を冷却装置18に固定するのが好適である。これにより、自身の温度が変化すると光電変換の特性が変化する温度測定用半導体チップの温度を安定させて、正確な温度測定を行うことができる。
【0036】
さらに言えば、温度センサ16を基板12の中央部ではなく外縁の方に配置することで、当該温度センサ16自身の温度を安定させることができる。
【0037】
冷却装置18は、発光中の加熱用半導体チップ14や温度測定中の温度センサ16を冷却してこれらの温度が一定となるように制御するための装置である。冷却装置18による冷却方式としては、例えば、水冷やペルチェ素子が考えられる。
【0038】
(加熱装置10の特性)
温度センサ16による加熱対象物Xの温度測定結果に基づいて加熱用半導体チップ14からの発光量を調整(例えば、加熱用半導体チップ14に供給する電流値を調整)して、加熱対象物Xの加熱温度が制御される。
【0039】
(変形例1)
上述した実施形態では、1枚の基板12の表面に複数の加熱用半導体チップ14と温度センサ16とが実装されていたが、これに変えて、複数の加熱用半導体チップ14が実装された基板12と、温度センサ16が実装された基板12とを別にして、これら両方の基板12を冷却装置18で一定温度に制御してもよい。
【0040】
(変形例2)
また、加熱用半導体チップ14からの発光量を多くするために、当該加熱用半導体チップ14に供給する電流値を大きくすると、加熱用半導体チップ14自身が昇温して基板12および温度センサ16まで昇温してしまい、冷却装置18では温度センサ16を一定温度に制御するのが難しい場合がある。このような場合は、加熱用半導体チップ14の電流値に応じた温度センサ16の温度測定結果の換算値、あるいは、基板12の温度に応じた温度センサ16の温度測定結果の換算値を予め用意しておくと、より正確な加熱対象物Xの温度測定が可能となる。
【0041】
(変形例3)
さらに、加熱用半導体チップ14の発光波長と、温度センサ16の受光感度波長とが互いに重ならないようにこれら発光波長と受光感度波長とを選択するのが好適である。これにより、ウエハ等の加熱対象物Xの温度をより精度良く測定することができる。また、加熱用半導体チップ14の発光中であっても加熱対象物Xの温度測定が可能となる。
【0042】
なお、加熱用半導体チップ14の発光波長と、温度センサ16の受光感度波長とが少しでも重なる場合、図4に示すように、その重なる波長の光Lをカットできるカットフィルター30を温度センサ16の表面に配置するのが好適である。
【0043】
また、加熱対象物Xから放射される近赤外線の量が温度センサ16の許容量に対して大きすぎると、温度センサ16が光飽和をおこして、加熱対象物Xの温度が上昇しても当該温度センサ16の出力電流または出力電圧が上昇しない現象が発生し正しく温度が測定できなくなる場合がある。そのような場合、温度センサ16と加熱対象物Xとの間に減光フィルターを配置する事で正しく温度が測定できる。
【0044】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0045】
10…加熱装置、12…基板、14…加熱用半導体チップ、16…温度センサ、18…冷却装置
20…加熱用半導体チップ電極パッド、22…温度センサ用電極パッド、24…電流電圧変換回路、26…コンデンサ、28…抵抗
30…カットフィルター
X…加熱対象物、L…光
図1
図2
図3
図4
【手続補正書】
【提出日】2023-02-15
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
加熱対象物に加熱用の光を放射する加熱用半導体チップと、
前記光によって加熱される前記加熱対象物の温度を測定する温度センサと、
前記加熱用半導体チップおよび前記温度センサを冷却し、前記温度センサの温度を安定させる冷却装置とを備える
加熱装置。
【請求項2】
前記加熱装置は、複数の前記加熱用半導体チップおよび前記温度センサが表面に実装された基板をさらに備えている
請求項1に記載の加熱装置。
【請求項3】
前記温度センサの受光感度波長には、前記加熱用半導体チップから放射される前記光の波長が含まれない
請求項1に記載の加熱装置。
【請求項4】
前記加熱対象物と前記温度センサとの間には、前記加熱用半導体チップから放射される前記光のうち、前記温度センサの受光感度波長と一致する範囲の波長を含む前記光をカットするフィルターが配置されている
請求項1に記載の加熱装置。
【請求項5】
前記加熱用半導体チップは、レーザー、LED、あるいはVCSELである
請求項1に記載の加熱装置。
【請求項6】
前記温度センサは、フォトダイオードまたはフォトトランジスタである
請求項1に記載の加熱装置。
【請求項7】
前記冷却装置は、水冷またはペルチェ素子である
請求項1に記載の加熱装置。
【請求項8】
加熱対象物に加熱用の光を放射する加熱用半導体チップと、
前記光によって加熱される前記加熱対象物の温度を測定する温度センサと、
前記加熱用半導体チップおよび前記温度センサを冷却し、前記温度センサの温度を安定させる冷却装置とを備える
加熱装置を用いた前記加熱対象物の温度測定方法。
【請求項9】
前記温度センサの受光感度波長に含まれない波長の光を前記加熱用半導体チップから放射する
請求項8に記載の温度測定方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
本発明の一局面によれば、
加熱対象物に加熱用の光を放射する加熱用半導体チップと、
前記光によって加熱される前記加熱対象物の温度を測定する温度センサと、
前記加熱用半導体チップおよび前記温度センサを冷却し、前記温度センサの温度を安定させる冷却装置とを備える
加熱装置が提供される。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0015】
本発明の別の局面によれば、
加熱対象物に加熱用の光を放射する加熱用半導体チップと、
前記光によって加熱される前記加熱対象物の温度を測定する温度センサと、
前記加熱用半導体チップおよび前記温度センサを冷却し、前記温度センサの温度を安定させる冷却装置とを備える
加熱装置を用いた前記加熱対象物の温度測定方法。
【手続補正書】
【提出日】2023-10-05
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
加熱対象物に加熱用の光を放射する加熱用半導体チップと、
前記光によって加熱される前記加熱対象物の温度を測定する温度センサと、
前記加熱用半導体チップおよび前記温度センサを冷却し、前記温度センサの温度を安定させる冷却装置とを備えており、
前記加熱対象物と前記温度センサとの間には、前記温度センサが光飽和をおこして前記加熱対象物の温度が上昇しても前記温度センサの出力が上昇しない現象を回避するための減光フィルタが配置されている
加熱装置。
【請求項2】
前記加熱装置は、複数の前記加熱用半導体チップおよび前記温度センサが表面に実装された基板をさらに備えている
請求項1に記載の加熱装置。
【請求項3】
前記温度センサの受光感度波長には、前記加熱用半導体チップから放射される前記光の波長が含まれない
請求項1に記載の加熱装置。
【請求項4】
前記加熱対象物と前記温度センサとの間には、前記加熱用半導体チップから放射される前記光のうち、前記温度センサの受光感度波長と一致する範囲の波長を含む前記光をカットするフィルターが配置されている
請求項1に記載の加熱装置。
【請求項5】
前記加熱用半導体チップは、レーザー、LED、あるいはVCSELである
請求項1に記載の加熱装置。
【請求項6】
前記温度センサは、フォトダイオードまたはフォトトランジスタである
請求項1に記載の加熱装置。
【請求項7】
前記冷却装置は、水冷またはペルチェ素子である
請求項1に記載の加熱装置。
【請求項8】
加熱対象物に加熱用の光を放射する加熱用半導体チップと、
前記光によって加熱される前記加熱対象物の温度を測定する温度センサと、
前記加熱用半導体チップおよび前記温度センサを冷却し、前記温度センサの温度を安定させる冷却装置とを備えており、
前記加熱対象物と前記温度センサとの間には、前記温度センサが光飽和をおこして前記加熱対象物の温度が上昇しても前記温度センサの出力が上昇しない現象を回避するための減光フィルタが配置されている
加熱装置を用いた前記加熱対象物の温度測定方法。
【請求項9】
前記温度センサの受光感度波長に含まれない波長の光を前記加熱用半導体チップから放射する
請求項8に記載の温度測定方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
本発明の一局面によれば、
加熱対象物に加熱用の光を放射する加熱用半導体チップと、
前記光によって加熱される前記加熱対象物の温度を測定する温度センサと、
前記加熱用半導体チップおよび前記温度センサを冷却し、前記温度センサの温度を安定させる冷却装置とを備えており、
前記加熱対象物と前記温度センサとの間には、前記温度センサが光飽和をおこして前記加熱対象物の温度が上昇しても前記温度センサの出力が上昇しない現象を回避するための減光フィルタが配置されている
加熱装置が提供される。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0015】
本発明の別の局面によれば、
加熱対象物に加熱用の光を放射する加熱用半導体チップと、
前記光によって加熱される前記加熱対象物の温度を測定する温度センサと、
前記加熱用半導体チップおよび前記温度センサを冷却し、前記温度センサの温度を安定させる冷却装置とを備えており、
前記加熱対象物と前記温度センサとの間には、前記温度センサが光飽和をおこして前記加熱対象物の温度が上昇しても前記温度センサの出力が上昇しない現象を回避するための減光フィルタが配置されている
加熱装置を用いた前記加熱対象物の温度測定方法が提供される