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特開2024-70462太陽電池セル及び太陽電池セルの製造方法並びに太陽電池用スクリーン印刷版
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024070462
(43)【公開日】2024-05-23
(54)【発明の名称】太陽電池セル及び太陽電池セルの製造方法並びに太陽電池用スクリーン印刷版
(51)【国際特許分類】
   H01L 31/0224 20060101AFI20240516BHJP
【FI】
H01L31/04 260
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022180973
(22)【出願日】2022-11-11
(71)【出願人】
【識別番号】000000941
【氏名又は名称】株式会社カネカ
(74)【代理人】
【識別番号】110002734
【氏名又は名称】弁理士法人藤本パートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】田飼 伸匡
(72)【発明者】
【氏名】福田 将典
【テーマコード(参考)】
5F151
5F251
【Fターム(参考)】
5F151AA02
5F151BA11
5F151CB27
5F151DA03
5F151FA10
5F151FA13
5F151FA14
5F151FA16
5F151GA04
5F151GA14
5F251AA02
5F251BA11
5F251CB27
5F251DA03
5F251FA10
5F251FA13
5F251FA14
5F251FA16
5F251GA04
5F251GA14
(57)【要約】
【課題】電極間での導通不良が生じることを抑制できる太陽電池セル及びその製造方法を提供する。
【解決手段】セル表面又はセル裏面に配置された、バスバー電極22、及び、バスバー電極22に交差する関係にありバスバー電極22よりも細幅である複数のフィンガー電極21を備え、バスバー電極22とフィンガー電極21との交差箇所のうち、バスバー電極22の長手方向で最も端に位置する交差箇所にて、フィンガー電極21は、交差箇所以外に比べて幅寸法の大きい広幅部21Wを有する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
セル表面又はセル裏面に配置された、バスバー電極、及び、前記バスバー電極に交差する関係にあり前記バスバー電極よりも細幅である複数のフィンガー電極を備え、
前記バスバー電極と前記フィンガー電極との交差箇所のうち、前記バスバー電極の長手方向で最も端に位置する交差箇所にて、前記フィンガー電極は、当該交差箇所以外に比べて幅寸法の大きい広幅部を有する、太陽電池セル。
【請求項2】
前記広幅部は、前記フィンガー電極の長手方向で端部に向かうにつれ幅寸法が拡大する形状である、請求項1に記載の太陽電池セル。
【請求項3】
セル表面又はセル裏面に配置された、バスバー電極、及び、前記バスバー電極に交差する関係にあり前記バスバー電極よりも細幅である複数のフィンガー電極を備え、
前記バスバー電極と前記フィンガー電極との交差箇所のうち、前記バスバー電極の長手方向で最も端に位置する交差箇所にて、前記バスバー電極及び前記フィンガー電極の各々は、当該交差箇所を通り越して延長された延長部を有する、太陽電池セル。
【請求項4】
セル表面又はセル裏面に配置された、バスバー電極、及び、前記バスバー電極に交差する関係にあり前記バスバー電極よりも細幅である複数のフィンガー電極を備え、
前記バスバー電極と前記フィンガー電極との交差箇所のうち、前記バスバー電極の長手方向で最も端に位置する交差箇所にて、前記フィンガー電極は、当該交差箇所から前記バスバー電極の長手方向に沿うように屈曲した屈曲部を有する、太陽電池セル。
【請求項5】
請求項1~4のいずれかに記載の太陽電池セルの製造方法であって、
スクリーン印刷により、ペースト状の電極材料を前記セル表面又は前記セル裏面に転写することで、前記バスバー電極及び前記フィンガー電極を形成する、太陽電池セルの製造方法。
【請求項6】
前記フィンガー電極を先に形成し、前記バスバー電極を後に形成する、請求項5に記載の太陽電池セルの製造方法。
【請求項7】
前記フィンガー電極が未硬化の状態で前記バスバー電極に関する転写を行う、請求項6に記載の太陽電池セルの製造方法。
【請求項8】
太陽電池セルのセル表面又はセル裏面に配置された、バスバー電極、及び、前記バスバー電極に交差する関係にある複数のフィンガー電極を形成するために、前記セル表面又は前記セル裏面を覆うようにして用いられる、太陽電池用スクリーン印刷版であって、
バスバー電極印刷版と、前記バスバー電極印刷版とは別体であるフィンガー電極印刷版と、を有し、
前記バスバー電極印刷版はシート状で、ペースト状の電極材料を通すバスバー電極用貫通穴が厚み方向に貫通して設けられており、
前記フィンガー電極印刷版はシート状で、ペースト状の電極材料を通すフィンガー電極用貫通穴が複数本、厚み方向に貫通して設けられており、前記バスバー電極と前記フィンガー電極との交差予定箇所のうち、前記バスバー電極の長手方向で最も端に位置する交差予定箇所に相当する箇所において、前記フィンガー電極用貫通穴の幅寸法は、当該交差予定箇所以外の幅寸法に比べて大きい、太陽電池用スクリーン印刷版。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、太陽電池セル及び太陽電池セルの製造方法並びに太陽電池用スクリーン印刷版に関する。
【背景技術】
【0002】
太陽電池セルに備えるフィンガー電極及びバスバー電極は、スクリーン印刷により形成されることがある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-214207号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば、スクリーン印刷の手法を用いて太陽電池セルの電極を形成する場合、フィンガー電極を先に形成し、フィンガー電極の形成後にバスバー電極を形成することが行われている。この場合、先に形成されたフィンガー電極と後に形成されたバスバー電極に位置ずれが生じることがある。特に、フィンガー電極とバスバー電極とが交差して重なり合う場合、バスバー電極の長手方向で最も端に位置する交差箇所でフィンガー電極に位置ずれが生じると、フィンガー電極とバスバー電極との重なりが十分に確保できず、導通不良が生じて抵抗の増加や発熱等の不具合が生じる可能性があり、改善の余地があった。
【0005】
そこで、本発明は、かかる実情に鑑み、電極間での導通不良が生じることを抑制できる太陽電池セル及びその製造方法並びに太陽電池用スクリーン印刷版を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る太陽電池セルは、セル表面又はセル裏面に配置された、バスバー電極、及び、前記バスバー電極に交差する関係にあり前記バスバー電極よりも細幅である複数のフィンガー電極を備え、前記バスバー電極と前記フィンガー電極との交差箇所のうち、前記バスバー電極の長手方向で最も端に位置する交差箇所にて、前記フィンガー電極は、当該交差箇所以外に比べて幅寸法の大きい広幅部を有することを特徴としている。
【0007】
かかる構成によれば、フィンガー電極が広幅部を有するため、フィンガー電極を形成する際に位置ずれが多少生じても、重なり代を確保できるから、バスバー電極とフィンガー電極との導通が確保されやすい。これにより、導通不良が生じることを抑制できる。
【0008】
また、太陽電池セルは、前記広幅部は、前記フィンガー電極の長手方向で端部に向かうにつれ幅寸法が拡大する形状であってもよい。
【0009】
上記のように、端部に向かうにつれ幅寸法が拡大する形状であるため、広幅部においてフィンガー電極がバスバー電極と導通できる可能性を高められる。
【0010】
また、太陽電池セルは、セル表面又はセル裏面に配置された、バスバー電極、及び、前記バスバー電極に交差する関係にあり前記バスバー電極よりも細幅である複数のフィンガー電極を備え、前記バスバー電極と前記フィンガー電極との交差箇所のうち、前記バスバー電極の長手方向で最も端に位置する交差箇所にて、前記バスバー電極及び前記フィンガー電極の各々は、当該交差箇所を通り越して延長された延長部を有する構成であってもよい。
【0011】
上記のように、バスバー電極及び前記フィンガー電極の各々が、交差箇所を通り越して延長された延長部を有していれば、各延長部の長さ分で位置ずれを許容できるので、バスバー電極とフィンガー電極との導通が確保されやすい。これにより、導通不良が生じることを抑制できる。
【0012】
また、太陽電池セルは、セル表面又はセル裏面に配置された、バスバー電極、及び、前記バスバー電極に交差する関係にあり前記バスバー電極よりも細幅である複数のフィンガー電極を備え、前記バスバー電極と前記フィンガー電極との交差箇所のうち、前記バスバー電極の長手方向で最も端に位置する交差箇所にて、前記フィンガー電極は、当該交差箇所から前記バスバー電極の長手方向に沿うように屈曲した屈曲部を有する構成であってもよい。
【0013】
上記のように、フィンガー電極が、交差箇所からバスバー電極の長手方向に沿うように屈曲した屈曲部を有するため、屈曲部の長さ分で位置ずれを許容でき、バスバー電極とフィンガー電極との導通が確保されやすい。これにより、導通不良が生じることを抑制できる。
【0014】
また、太陽電池セルの製造方法は、前記太陽電池セルを製造する方法であって、スクリーン印刷により、ペースト状の電極材料を前記セル表面又は前記セル裏面に転写することで、前記バスバー電極及び前記フィンガー電極を形成することを特徴としている。
【0015】
上記のように、一般的な手法であるスクリーン印刷を用いてバスバー電極及びフィンガー電極を形成できるので、コスト面で有利になる。
【0016】
また、太陽電池セルの製造方法は、前記フィンガー電極を先に形成し、前記バスバー電極を後に形成してもよい。
【0017】
上記のように、先に形成した細幅であるフィンガー電極の上に、広幅であるバスバー電極を後で重ねることで、バスバー電極とフィンガー電極を確実に一体化できる。
【0018】
また、太陽電池セルの製造方法は、前記フィンガー電極が未硬化の状態で前記バスバー電極に関する転写を行ってもよい。
【0019】
上記のように、未硬化の状態であるフィンガー電極の上にバスバー電極を形成することで、バスバー電極とフィンガー電極を確実に一体化できる。
【0020】
また、本発明の太陽電池用スクリーン印刷版は、太陽電池セルのセル表面又はセル裏面に配置された、バスバー電極、及び、前記バスバー電極に交差する関係にある複数のフィンガー電極を形成するために、前記セル表面又は前記セル裏面を覆うようにして用いられる、太陽電池用スクリーン印刷版であって、バスバー電極印刷版と、前記バスバー電極印刷版とは別体であるフィンガー電極印刷版と、を有し、前記バスバー電極印刷版はシート状で、ペースト状の電極材料を通すバスバー電極用貫通穴が厚み方向に貫通して設けられており、前記フィンガー電極印刷版はシート状で、ペースト状の電極材料を通すフィンガー電極用貫通穴が複数本、厚み方向に貫通して設けられており、前記バスバー電極と前記フィンガー電極との交差予定箇所のうち、前記バスバー電極の長手方向で最も端に位置する交差予定箇所に相当する箇所において、前記フィンガー電極用貫通穴の幅寸法は、当該交差予定箇所以外の幅寸法に比べて大きいことを特徴としている。
【0021】
かかる構成によれば、バスバー電極とフィンガー電極との交差予定箇所のうち、バスバー電極の長手方向で最も端に位置する交差予定箇所に相当する箇所において、フィンガー電極用貫通穴の幅寸法が、交差予定箇所以外の幅寸法に比べて大きいので、フィンガー電極印刷版でフィンガー電極を形成する際に位置ずれが多少生じても、重なり代を確保できるから、バスバー電極とフィンガー電極との導通が確保されやすい。これにより、導通不良が生じることを抑制できる。
【発明の効果】
【0022】
以上により、本発明によれば、バスバー電極の長手方向で最も端に位置する交差箇所にて、フィンガー電極が、広幅部を有する、又はバスバー電極、フィンガー電極の各々が、交差箇所を通り越して延長された延長部を有する、又はフィンガー電極が、交差箇所からバスバー電極の長手方向に沿うように屈曲した屈曲部を有すること、更にはフィンガー電極印刷版のフィンガー電極用貫通穴の幅寸法が、交差予定箇所以外の幅寸法に比べて大きいことによって、電極間での導通不良が生じることを抑制できる太陽電池セル及びその製造方法並びに太陽電池用スクリーン印刷版を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】集合セルの正面図である。
図2】集合セルの背面図である。
図3図1におけるIIIの部分の拡大図である。
図4図1におけるIVの部分の拡大図である。
図5図3におけるV-V線断面図である。
図6】前端に位置する表面側フィンガー電極が表面側バスバー電極に対して前側へずれた状態を示す要部の正面図であり、(a)は従来例の場合を示し、(b)は本発明の場合を示している。
図7図1におけるVIIの部分の拡大図である。
図8図7におけるVIIIの部分の拡大図である。
図9図2におけるIXの部分の拡大図である。
図10図2におけるXの部分の拡大図である。
図11】(a),(b)のそれぞれは、図1におけるVIIの部分の別の形態を示す拡大図である。
図12】別の形態の集合セルの正面図である。
図13】別の形態の集合セルの背面図である。
図14】集合セルを分割して形状別に並べ替えた正面図である。
図15】複数の太陽電池セルをシングリング接続している状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の一実施形態に係る太陽電池セル及びそれの製造方法について図面を参照しつつ説明する。
【0025】
1枚の半導体基板1のセル表面(一方の面、太陽光を直接受光する受光面)1Aに、複数の表面側集電極2を備え(図1参照)、該半導体基板1のセル裏面(他方の面)1Bに、複数の裏面側集電極3を備えて(図2参照)、太陽電池の集合セル10を構成している。この太陽電池の集合セル10を複数に分割することで後述する複数の太陽電池セル11,12が形成される。尚、集合セル10は、後述する複数の太陽電池セル11,12を製造する途中の半製品(仕掛品)である。
【0026】
半導体基板1は、例えば、シリコン単結晶インゴットを横断方向に薄切りし、光閉じ込め効果を高めるためのテクスチャー加工、表面または裏面にpn接合による内部電界の形成等、を経ることにより形成される。また、半導体基板1は、矩形状(長方形又は正方形等)に構成され、原料であるインゴットの形状(円形)との関係で、4つの角部のそれぞれに、面取りにより形成された面取り部1Tを備えている。尚、図1及び図2において、表示している左右方向及び前後方向に基づいて説明する。図2は、半導体基板1を左右方向の軸心回りで180度反転させた図であるので、図1の前後方向とは反対の方向になっている。
【0027】
表面側集電極2は、半導体基板1のセル表面(一方の面)1Aの領域を、左右方向に6等分した区画内のそれぞれに形成される。各表面側集電極2は、複数の表面側フィンガー電極21と、該複数の表面側フィンガー電極21により収集された電流を集める表面側バスバー電極22と、を備えている。複数の表面側フィンガー電極21は、半導体基板1の4辺1a,1b,1c,1dのうち、前後方向で対向する一対の辺1a,1bに平行な直線状の電極であり、前後方向に一定間隔を置いて形成されている。また、表面側バスバー電極22は、複数の表面側フィンガー電極21の長手方向同一端を電気的に接続するように表面側フィンガー電極21と直角に交差する方向(前後方向)に延びている。表面側フィンガー電極21の幅は、表面側バスバー電極22の幅よりも細い。尚、左端に位置する表面側バスバー電極22の前端部が、半導体基板1の面取り部1Tに沿って形成されるように斜めに折れ曲がる折れ曲がり部22Aを構成している。この折れ曲がり部22Aは、先端(前方端)に向かうほど幅が狭くなる先細り形状で直線状に構成されている。また、折れ曲がり部22Aに接続される複数の表面側フィンガー電極21は、前側に位置するものほど長さが短くなっている。
【0028】
各表面側フィンガー電極21は、半導体基板1のセル表面(一方の面)1Aに、ペースト状の第1電極材料を配置し、該第1電極材料を硬化させることで形成される。また、各表面側バスバー電極22は、半導体基板1のセル表面(一方の面)1Aに、ペースト状の第2電極材料を配置し、該第2電極材料を硬化させることで形成される。第1電極材料と第2電極材料とは同一の材料であってもよいが、異なる材料から構成することが好ましい。例えば表面側フィンガー電極21は、表面側バスバー電極22よりも幅が細いため、電極の抵抗を小さくする目的で、表面側フィンガー電極21の第1電極材料を、表面側バスバー電極22の第2電極材料よりも体積抵抗率が小さい材料から構成することが好ましい。これに対して、表面側バスバー電極22の第2電極材料は、表面側フィンガー電極21の第1電極材料よりもセル表面に対する接着強度が大きい材料とすることが好ましい。これは、バスバー電極をセル間の接続に用いるため、実環境下でモジュールに温度サイクルが生じた際の信頼性に影響しないように、前記のように接着強度が大きい材料としている。
【0029】
裏面側集電極3は、左右方向に6等分した区画内のそれぞれに形成される。各裏面側集電極3は、複数の裏面側フィンガー電極31と、複数の裏面側フィンガー電極31により収集された電流を集める裏面側バスバー電極32と、を備えている。複数の裏面側フィンガー電極31は、半導体基板1の4辺1a,1b,1c,1dのうち、前後方向で対向する一対の辺1a,1bに平行な直線状の電極であり、前後方向に一定間隔を置いて形成されている。また、裏面側バスバー電極32は、複数の裏面側フィンガー電極31の長手方向同一端を電気的に接続するように裏面側フィンガー電極31と直角に交差する方向(前後方向)に延びている。裏面側フィンガー電極31の幅は、裏面側バスバー電極32の幅よりも細い。
【0030】
裏面側フィンガー電極31は、半導体基板1のセル裏面(他方の面)1Bに、ペースト状の第1電極材料を配置し、該第1電極材料を硬化させることで形成される。また、裏面側バスバー電極32は、半導体基板1のセル裏面(他方の面)1Bに、ペースト状の第2電極材料を配置し、該第2電極材料を硬化させることで形成される。第1電極材料と第2電極材料とは同一の材料であってもよいが、異なる材料から構成することが好ましい。例えば裏面側フィンガー電極31は、裏面側バスバー電極32よりも幅が細いため、電極の抵抗を小さくする目的で、裏面側フィンガー電極31の第1電極材料を、裏面側バスバー電極32の第2電極材料よりも体積抵抗率が小さい材料から構成されることが好ましい。これに対して、裏面側バスバー電極32の第2電極材料は、裏面側フィンガー電極31の第1電極材料よりもセル表面に対する接着強度が大きい材料とすることが好ましい。これは、バスバー電極をセル間の接続に用いるため、実環境下でモジュールに温度サイクルが生じた際の信頼性に影響しないように、前記のように接着強度が大きい材料としている。尚、裏面側フィンガー電極31の第1電極材料と表面側フィンガー電極21の第1電極材料とを同一材料で構成してもよいし、異なる材料で構成してもよい。また、裏面側バスバー電極32の第2電極材料と表面側バスバー電極22の第2電極材料とを同一材料で構成してもよいし、異なる材料で構成してもよい。
【0031】
前記表面側フィンガー電極21及び前記表面側バスバー電極22は、コスト面において有利なスクリーン印刷により形成される。この実施形態では、表面側フィンガー電極21をスクリーン印刷で先に形成した後に、表面側バスバー電極22をスクリーン印刷で形成している。このように、先に形成した細幅である表面側フィンガー電極21の上に、広幅である表面側バスバー電極22を後で重ねることで、表面側バスバー電極22と表面側フィンガー電極21を確実に一体化できる。また、図5に示すように、表面側バスバー電極22の表面側フィンガー電極21に対応する上面22Uが上方へ盛り上がることがなく、長手方向全域に亘ってフラットな上面22Uに形成することができる。
【0032】
スクリーン印刷は、シート状のフィンガー電極印刷版とフィンガー電極印刷版とは別体であるシート状のバスバー電極印刷版とを用意する。バスバー電極印刷版には、ペースト状の電極材料を通すバスバー電極用貫通穴(この実施形態では6個であるが、バスバー電極の本数によって変更することになる)が厚み方向に貫通して設けられ、フィンガー電極印刷版には、ペースト状の電極材料を通すフィンガー電極用貫通穴が複数本(本数は集合セル10の大きさによって変更することになる)、厚み方向に貫通して設けられている。そして、バスバー電極とフィンガー電極との交差予定箇所のうち、バスバー電極の長手方向で最も端に位置する交差予定箇所に相当する箇所において、フィンガー電極用貫通穴の幅寸法が、当該交差予定箇所以外の幅寸法に比べて大きい。したがって、フィンガー電極印刷版にペースト状の電極材料を供給し、スキージを電極材料に押し当てて移動させることによりフィンガー電極印刷版に形成されている穴を通して半導体基板上に電極材料を塗布する。塗布後は、バスバー電極印刷版に切り替え、該バスバー電極印刷版にペースト状の電極材料を供給し、スキージを電極材料に押し当てて移動させることにより版に形成されている穴を通して半導体基板上に電極材料を塗布する。
【0033】
ところで、先に形成された表面側フィンガー電極21と後に形成された表面側バスバー電極22は、前述のように別の版で形成されることから、印刷のタイミングが異なり、位置ずれが生じることがある。特に、表面側フィンガー電極21と表面側バスバー電極22とが交差して重なり合う場合、表面側バスバー電極22の長手方向で最も端に位置する交差箇所で表面側フィンガー電極21に位置ずれが生じると、表面側フィンガー電極21と表面側バスバー電極22との重なりが十分に確保できず、導通不良が生じることがある。具体的には、図6(a)に示すように、表面側バスバー電極22が前後方向後側へずれて印刷されると、前端の表面側フィンガー電極21に対して表面側バスバー電極22の前端が後側へずれてしまい、前端の表面側フィンガー電極21と表面側バスバー電極22の前端部との重なり合いを十分に確保できない。図6(a)では、前端の表面側フィンガー電極21が同一幅に形成された従来の表面側フィンガー電極21を示し、図6(a)では、前端の表面側フィンガー電極21の後端部と表面側バスバー電極22の前端部とが接触はしているが、重なっている部分が全くない状態を示している。図示していないが、前記とは反対に、表面側バスバー電極22が前側へずれて印刷されると、後端の表面側フィンガー電極21に対して表面側バスバー電極22の後端が前側へずれてしまい、後端の表面側フィンガー電極21と表面側バスバー電極22の後端部との重なり合いを十分に確保できない。前記位置ずれは、図3の拡大図に示すように、表面側バスバー電極22の長手方向外側端面22Gとこれに対する前端に位置する表面側フィンガー電極21の幅方向外側端面21Gとが面一になるように、表面側フィンガー電極21に対して表面側バスバー電極22を配置するため、発生してしまう。前記位置ずれが発生しても、その位置ずれを許容できるように、表面側バスバー電極22の長手方向の長さを長くすることが考えられるが、この場合、コスト面において不利になるといった不都合が発生する。そのため、表面側バスバー電極22の長手方向両端にこれに対応する端の表面側フィンガー電極21,21が面一になるように表面側バスバー電極22を位置合わせしつつ配置することになる。
【0034】
そのため、本発明では、表面側バスバー電極22と表面側フィンガー電極21とが直角に交差する交差箇所のうち、表面側バスバー電極22の長手方向で最も端で交差する交差箇所に位置する表面側フィンガー電極21Sには、当該交差箇所以外に位置する表面側フィンガー電極21に比べて幅寸法の大きい広幅部21W(図3の拡大図参照)を備える。広幅部21Wは、表面側バスバー電極22に入り込む先端側ほど幅が太くなるように構成されている。詳述すれば、広幅部21Wは、表面側バスバー電極22の長手方向の一方の端(前端)で交差する表面側フィンガー電極21の幅方向両端のうちの一端(前端)とは反対側の他端(後端)が、表面側バスバー電極22に向かう接続端側ほど他端(後端)に突出する略直角三角形状に構成されている。このように前記広幅部21Wが端部に向かうにつれ幅寸法が拡大する形状であるため、広幅部21Wにおいて表面側フィンガー電極21が表面側バスバー電極22と導通できる可能性が高められる(図6(b)参照)。この広幅部21Wは、前述したように、表面側バスバー電極22と表面側フィンガー電極21との交差予定箇所のうち、表面側バスバー電極22の長手方向で最も端に位置する交差予定箇所に相当する箇所において、フィンガー電極印刷版のフィンガー電極用貫通穴の幅寸法を、当該交差予定箇所以外の幅寸法に比べて大きく設定することで形成できる。尚、表面側フィンガー電極21の幅の好ましい範囲は、0.04~0.08mmである。これに対して、広幅部21Wの最も広くなっている部分の幅は、表面側フィンガー電極21の幅の0.5倍~2.0倍が好ましい。
【0035】
この実施形態では、集合セル10の1枚当たり6本の表面側バスバー電極22を備えているため、それぞれの表面側バスバー電極22の長手方向両端に位置する表面側フィンガー電極21,21に広幅部21Wを備えることになるが、左端に位置する表面側バスバー電極22が、折れ曲がり部22Aを備えているため、その折れ曲がり部22Aは、別の構成により前側の表面側フィンガー電極21と表面側バスバー電極22の前端部との重なり合いを十分に確保できるようにしている。
【0036】
つまり、図7及び図8に示すように、表面側バスバー電極22と表面側フィンガー電極21とが交差して重なり合う交差箇所のうち、表面側バスバー電極22の長手方向で最も端(図では前端のみ)で交差する交差箇所に位置する表面側フィンガー電極21が、交差箇所から表面側バスバー電極22の折れ曲がり部22Aの長手方向に沿うように屈曲する屈曲部21Hを有する。図7及び図8では、4つの面取り部1Tのうちの1つの面取り部1Tにのみ屈曲部21Hを備えている場合を示しているが、図1に示す他の残りの3つの面取り部1Tにも屈曲部21Hを備えることになる。また、図12に示すように、集合セル10の4辺1a,1b,1c,1dのうちの2辺1b,1dに「余白」がある場合の特殊な集合セル10を示している。この場合には、左上の面取り部1Tにのみ、図7及び図8に示す屈曲部21Hを備えることになる。図13は、図12の集合セル10をそれの表裏が反対になるようにひっくり返した状態である。図12及び図13に示す集合セル10の「余白」は、製造上の都合により形成されるものであり、必須ではない。
【0037】
屈曲部21Hは、先端側ほど幅が細くなる先細り形状になっている。このような形状にすることによって、表面側フィンガー電極21が前後方向に位置ずれしたとしても、屈曲部21Hの先端側が表面側バスバー電極22から大きく食み出てしまうことを抑制することができる。この屈曲部21Hを、図11(a)に示すように、折れ曲がり部22Aと同一幅になるように先端側ほど幅が太くなる先太り形状に構成することもできる。
【0038】
また、表面側バスバー電極22の折れ曲がり部22Aが、前端側ほど幅が細くなる先細り形状になっている。つまり、前端の表面側フィンガー電極21に比べて表面側バスバー電極22の折れ曲がり部22Aの幅が太い部分で交差することになるため、前端から第2番目に位置する表面側フィンガー電極21の表面側バスバー電極22側端部に、表面側バスバー電極22側ほど幅が太くなる広幅部21V(図8参照)を備えている。図11(a)では、前端から第3番目に位置する表面側フィンガー電極21の表面側バスバー電極22側端部にも、表面側バスバー電極22側ほど幅が太くなる広幅部21Vを備えている。この広幅部21Vは、略二等辺三角形状に構成されているが、幅広形状であれば、どのような形状であってもよい。
【0039】
屈曲部21Hに代えて、図11(b)に示すように、表面側バスバー電極22及び表面側フィンガー電極21の各々に延長部21E,22Eを備えてもよい。つまり、表面側バスバー電極22と表面側フィンガー電極21との交差箇所のうち、表面側バスバー電極22の長手方向で最も端(前端)に位置する交差箇所にて、表面側バスバー電極22及び表面側フィンガー電極21の各々に、交差箇所を通り越して延長された延長部を21E,22Eを備えてもよい。尚、前端から2番目及び3番目に位置する表面側フィンガー電極21にも延長部21Eを備えているが、無くてもよい。
【0040】
また、裏面側に備える裏面側バスバー電極32と裏面側フィンガー電極31においても同様に、図2に示すように、裏面側バスバー電極32と裏面側フィンガー電極31が直角に交差して重なる交差箇所のうち、裏面側バスバー電極32の長手方向で最も端の交差箇所に位置する裏面側フィンガー電極31に、当該交差箇所以外に位置する裏面側フィンガー電極31に比べて幅寸法の大きい広幅部31W(図9及び図10参照)を有する。広幅部31Wは、裏面側バスバー電極32に入り込む側ほど幅が太くなるように構成されている。詳述すれば、広幅部31Wは、図10に示すように、裏面側バスバー電極32の長手方向の一方の前端側で交差する裏面側フィンガー電極31の幅方向両端のうちの前端とは反対側の後端が、裏面側バスバー電極32に入り込む接続端側ほど後端に突出する略直角三角形状に構成されている。この実施形態では、6本の裏面側バスバー電極32を備えているため、それぞれの裏面側バスバー電極32の長手方向両端にそれぞれ位置する裏面側フィンガー電極31に広幅部31Wを備えることになる。
【0041】
太陽電池セルを製造する製造方法について説明する。まず、内部電界が形成された1枚の半導体基板1を用意する。この半導体基板1のセル表面1Aの領域を、左右方向に6等分した区画内のそれぞれに、表面側フィンガー電極21及び表面側バスバー電極22を形成する。具体的には、半導体基板1のセル表面1Aに、ペースト状の第1電極材料をスクリーン印刷により転写し、該第1電極材料を硬化させることで表面側フィンガー電極21を先に形成する。形成後に、表面側フィンガー電極21が未硬化の状態でペースト状の第2電極材料をスクリーン印刷により転写し、該第2電極材料を硬化させることで表面側バスバー電極22を形成する。このように、未硬化の状態である表面側フィンガー電極21の上に表面側バスバー電極22を形成することで、表面側バスバー電極22と表面側フィンガー電極21を確実に一体化できる。
【0042】
前記表面側バスバー電極22の形成時に、表面側バスバー電極22が表面側フィンガー電極21に対して前後方向に位置ずれしたとしても、表面側フィンガー電極21が広幅部21Wを有する、又は表面側フィンガー電極21及び表面側フィンガー電極21に延長部21E,22Eを備える、又は表面側フィンガー電極21に屈曲部21Hを備えるため、表面側バスバー電極22と表面側フィンガー電極21との重なり代を十分に確保できるから、表面側バスバー電極22と表面側フィンガー電極21との導通が確保されやすい。これにより、導通不良が生じることを抑制できる。
【0043】
次に、半導体基板1の上下を反対にした半導体基板1のセル裏面1Bの領域を、6等分した区画内のそれぞれに、裏面側フィンガー電極31及び裏面側バスバー電極32を形成する。具体的には、半導体基板1のセル裏面1Bに、ペースト状の第1電極材料をスクリーン印刷により転写し、該第1電極材料を硬化させることで裏面側フィンガー電極31を先に形成する。形成後に、裏面側フィンガー電極31が未硬化の状態でペースト状の第2電極材料をスクリーン印刷により転写し、該第2電極材料を硬化させることで裏面側バスバー電極32を形成する。この裏面側バスバー電極32の形成時に、裏面側バスバー電極32が裏面側フィンガー電極31に対して前後方向に位置ずれしたとしても、裏面側フィンガー電極31が広幅部31Wを備えるため、裏面側バスバー電極32と裏面側フィンガー電極31との重なり代を十分に確保できるから、裏面側バスバー電極32と裏面側フィンガー電極31との導通が確保されやすい。これにより、導通不良が生じることを抑制できる。
【0044】
前記のように半導体基板1の表裏のそれぞれに電極が形成されることにより、太陽電池の集合セル10を製造する(図14参照)。この太陽電池の集合セル10を、複数に分割することで複数(6個)の太陽電池セル11,12が形成される(図14の中間参照)。これら6個の太陽電池セル11,12のうちの、太陽電池セルの並び方向において両側に位置する2個が2隅に面取り部1T,1Tを有する同一形状の第1太陽電池セル11,11(図14の右端の上側に面取り部の位置を揃えて配置した状態を示している)であり、残った中央部分の4個が同一形状で長方形状の第2太陽電池セル12,12,12,12(図14の右端の下側参照)である。
【0045】
前記のように形成された第1太陽電池セル11,11及び第2太陽電池セル12,12,12,12は、隣り合うセル同士が導電性部材(図示せず)を介して電気的に接続され(シングリング接続という)て、太陽電池セルストリングを構成する。例えば、図15に示すように、6個の第2太陽電池セル12を接続する。具体的には、下側に位置する第2太陽電池セル12が有する表面側バスバー電極22に、上側に位置する第2太陽電池セル12が有する裏面側バスバー電極(図示せず)を重ねて導電性部材を介して接続する。
【0046】
表面側フィンガー電極21及び裏面側フィンガー電極31を形成するペースト状の導電材料としては、銀等の金属の導電性フィラーを主成分とする第1金属成分と保形性が高い合成樹脂を主成分とする第1樹脂成分とを有している。具体的には、体積抵抗が4.0~6.0μΩcmの範囲内の任意の値、粘度が600Pa・s程度、基板からフィンガー電極を引き剥がす単位幅当たりの力であるピール強度が1.5N/mm程度の導電材料とすることが好ましい。また、導電性フィラーは、球状又はうろこ状のものを用いることができる。ただし、これらの数値は、あくまでも一例であり、他の数値であってもよい。
【0047】
また、表面側のバスバー電極22及び裏面側バスバー電極32を形成するペースト状の導電材料としては、銀等の金属の導電性フィラーを主成分とする第2金属成分と第1樹脂成分よりも保形性が低い合成樹脂を主成分とする第2樹脂成分とを有している。具体的には、体積抵抗が7.0~9.0μΩcmの範囲内、粘度が250Pa・s程度、基板からバスバー電極を引き剥がす単位幅当たりの力であるピール強度が2.0N/mm程度の導電材料とすることが好ましい。また、導電性フィラーは、うろこ状のものを用いることができる。ただし、これらの数値は、あくまでも一例であり、他の数値であってもよい。
【0048】
前記した導電材料を用いることによって、表面側フィンガー電極21及び裏面側フィンガー電極31を、可及的に細い幅で形成することができる。これにより、受光面に照射される太陽光及び受光面とは反対側の裏面に反射により間接的に入射する反射光をより有効に利用することができ、発電効率を高めることができる。
【0049】
尚、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更を加え得ることは勿論である。例えば、両面受光型の太陽電池セルにも本発明は適用できる。
【0050】
前記実施形態では、フィンガー電極を先に形成し、バスバー電極を後に形成したが、バスバー電極を先に形成し、フィンガー電極を後に形成してもよい。
【0051】
また、前記実施形態では、バスバー電極が、フィンガー電極と直角に交差する方向に延びる構成であったが、フィンガー電極と斜めに交差する方向に延びる構成であってもよい。
【0052】
また、前記実施形態では、広幅部21Wを略直角三角形状に構成したが、円弧形状、同一幅で延びる長方形状、台形状等、どのような形状であってもよい。
【符号の説明】
【0053】
1…半導体基板、1A…セル表面、1B…セル裏面、1T…面取り部、1a,1b,1c,1d…4辺、2…表面側集電極、3…裏面側集電極、10…集合セル、11,12…太陽電池セル、21…表面側フィンガー電極、21E,22E…延長部、21G…幅方向外側端面、21H…屈曲部、21S…最も端に位置する表面側フィンガー電極、21V,21W…広幅部、22…表面側バスバー電極、22A…折れ曲がり部、22G…外側端面、22U…上面、31…裏面側フィンガー電極、31W…広幅部、32…裏面側バスバー電極
図1
図2
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図10
図11
図12
図13
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図15