(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024070579
(43)【公開日】2024-05-23
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、情報処理システム及びプログラム
(51)【国際特許分類】
A63F 13/69 20140101AFI20240516BHJP
A63F 13/79 20140101ALI20240516BHJP
A63F 13/53 20140101ALI20240516BHJP
A63F 13/5375 20140101ALI20240516BHJP
【FI】
A63F13/69 500
A63F13/79 500
A63F13/69 510
A63F13/53
A63F13/69 520
A63F13/5375
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022181168
(22)【出願日】2022-11-11
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り https://nogizaka-fractal.com/news/game/266.html https://twitter.com/nogifra/status/1529742887444893696 (ウェブサイトの掲載日 令和4年5月1日、令和4年5月26日) https://apps.apple.com/jp/app/id1502223454?mt=8 https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.gu3.delta (アプリケーション配信プラットフォームでの告知日:令和4年5月1日、令和4年5月6日、配信日:令和4年5月26日)
(71)【出願人】
【識別番号】509197380
【氏名又は名称】株式会社gumi
(74)【代理人】
【識別番号】110004222
【氏名又は名称】弁理士法人創光国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100166006
【弁理士】
【氏名又は名称】泉 通博
(74)【代理人】
【識別番号】100154070
【弁理士】
【氏名又は名称】久恒 京範
(74)【代理人】
【識別番号】100153280
【弁理士】
【氏名又は名称】寺川 賢祐
(72)【発明者】
【氏名】田崎 真透
(72)【発明者】
【氏名】眞田 要
(57)【要約】
【課題】ゲームにおいてユーザがグループに加入することを促進できるようにする。
【解決手段】ゲーム管理サーバ1は、複数のユーザと、ゲームにおいて複数のユーザが加入しているグループと、を関連付けたグループ情報を取得する情報取得部134と、対象ユーザがグループ情報においてグループに関連付けられていることを条件として、ゲームにおいて利用可能なアイテムである付与アイテムを対象ユーザに付与するか否かを決定する抽選を実行する抽選処理部135と、抽選によって対象ユーザに付与された付与アイテムを示す情報を対象ユーザが利用するユーザ端末に表示させる表示制御部131と、を有する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のユーザと、ゲームにおいて前記複数のユーザが加入しているグループと、を関連付けたグループ情報を取得する情報取得部と、
対象ユーザが前記グループ情報において前記グループに関連付けられていることを条件として、前記ゲームにおいて利用可能なアイテムである付与アイテムを前記対象ユーザに付与するか否かを決定する抽選を実行する抽選処理部と、
前記抽選によって前記対象ユーザに付与された前記付与アイテムを示す情報を前記対象ユーザが利用するユーザ端末に表示させる表示制御部と、
を有する、情報処理装置。
【請求項2】
前記グループに加入している前記対象ユーザとは異なる他ユーザに、前記対象ユーザが保有する前記付与アイテム又は前記付与アイテムから生成されたアイテムである生成アイテムを利用させるアイテム処理部をさらに有する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記アイテム処理部は、一又は複数の前記対象ユーザが保有する一又は複数の前記付与アイテム又は前記生成アイテムの中から、当該付与アイテム又は当該生成アイテムの効果に基づいて前記他ユーザに利用させるアイテムである提案アイテムを選択し、
前記表示制御部は、前記他ユーザが利用する情報端末に、前記提案アイテムを示す情報を表示させる、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記他ユーザが利用を希望する前記付与アイテム又は前記生成アイテムである指定アイテムの指定を、前記対象ユーザが前記指定アイテムを保有していない状態で前記他ユーザから受け付ける受付部をさらに有し、
前記アイテム処理部は、前記抽選によって前記対象ユーザに前記指定アイテムが付与されたことに応じて、前記他ユーザによる操作を受けることなく前記指定アイテムを前記他ユーザに利用させる、
請求項2又は3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記対象ユーザが保有する前記付与アイテム又は前記付与アイテムから生成されたアイテムである生成アイテムの保有者を、前記対象ユーザから前記グループに加入している前記対象ユーザとは異なる他ユーザに変更するアイテム処理部をさらに有する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記アイテム処理部は、前記対象ユーザから前記他ユーザに前記付与アイテム又は前記生成アイテムの保有者を変更したことを条件として、前記抽選処理部に前記抽選を実行させるための権利又は前記ゲームにおいて利用可能なアイテムを前記対象ユーザに付与する、
請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記アイテム処理部は、前記対象ユーザが所定数以上前記付与アイテム又は前記生成アイテムを保有する場合に、少なくとも一部の前記付与アイテム又は前記生成アイテムの保有者を、前記対象ユーザによる操作を受けることなく前記対象ユーザから前記他ユーザに変更する、
請求項5又は6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記表示制御部は、前記対象ユーザが保有する一又は複数の前記付与アイテム又は前記付与アイテムから生成されたアイテムである生成アイテムのうち、前記対象ユーザとは異なる他ユーザが利用又は譲受を希望している前記付与アイテム又は前記生成アイテムを示す情報を、前記ユーザ端末に表示させる、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記対象ユーザが所定の複数種類の前記付与アイテム又は前記付与アイテムから生成されたアイテムである生成アイテムを保有することを条件として、前記複数種類の前記付与アイテム又は前記生成アイテムに関連付けられた効果を生じさせるアイテム処理部をさらに有する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記アイテム処理部は、前記グループに加入している前記対象ユーザとは異なる他ユーザに、前記複数種類の前記付与アイテム又は前記生成アイテムの一部であって、かつ前記対象ユーザが保有する前記付与アイテム又は前記生成アイテムを利用させる、
請求項9に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記複数種類の前記付与アイテム又は前記生成アイテムのうち、前記グループに加入している前記対象ユーザとは異なる他ユーザが保有していないアイテムである未保有アイテムの譲受の希望を前記他ユーザから受け付ける受付部をさらに有し、
前記表示制御部は、前記未保有アイテムを示す情報を前記ユーザ端末に表示させる、
請求項9に記載の情報処理装置。
【請求項12】
プロセッサが実行する、
複数のユーザと、ゲームにおいて前記複数のユーザが加入しているグループと、を関連付けたグループ情報を取得するステップと、
対象ユーザが前記グループ情報において前記グループに関連付けられていることを条件として、前記ゲームにおいて利用可能なアイテムである付与アイテムを前記対象ユーザに付与するか否かを決定する抽選を実行するステップと、
前記抽選によって前記対象ユーザに付与された前記付与アイテムを示す情報を前記対象ユーザが利用するユーザ端末に表示させるステップと、
を有する、情報処理方法。
【請求項13】
プロセッサに、
複数のユーザと、ゲームにおいて前記複数のユーザが加入しているグループと、を関連付けたグループ情報を取得するステップと、
対象ユーザが前記グループ情報において前記グループに関連付けられていることを条件として、前記ゲームにおいて利用可能なアイテムである付与アイテムを前記対象ユーザに付与するか否かを決定する抽選を実行するステップと、
前記抽選によって前記対象ユーザに付与された前記付与アイテムを示す情報を前記対象ユーザが利用するユーザ端末に表示させるステップと、
を実行させる、プログラム。
【請求項14】
情報処理装置と、前記情報処理装置と通信可能な情報端末と、を含み、
前記情報処理装置は、
複数のユーザと、ゲームにおいて前記複数のユーザが加入しているグループと、を関連付けたグループ情報を取得する情報取得部と、
対象ユーザが前記グループ情報において前記グループに関連付けられていることを条件として、前記ゲームにおいて利用可能なアイテムである付与アイテムを前記対象ユーザに付与するか否かを決定する抽選を実行する抽選処理部と、
前記抽選によって前記対象ユーザに付与された前記付与アイテムを示す情報を前記対象ユーザが利用する前記情報端末に表示させる表示制御部と、
を有し、
前記情報端末は、
前記抽選によって前記対象ユーザに付与された前記付与アイテムを示す情報を表示する表示部
を有する、情報処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゲーム内の情報を処理するための情報処理装置、情報処理方法、情報処理システム及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、オンラインゲームにおいて、同じグループに属する複数のユーザ同士で掲示板を用いて情報を共有したり、同じグループにおいてあるユーザに発生したイベントの情報を他のユーザに通知したりするシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
複数のユーザが参加するゲームにおいて、ゲーム内のグループ(コミュニティともいう)に加入したユーザは、ゲームを行うモチベーションが高まることにより、長い期間にわたってゲームを継続する傾向がある。したがって、ユーザにゲーム内のグループに加入してもらうことが望ましいが、グループ内のユーザ間で情報の授受を可能にするだけでは、グループに加入するユーザを増やすことが難しかった。
【0005】
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、ゲームにおいてユーザがグループに加入することを促進できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様の情報処理装置は、複数のユーザと、ゲームにおいて前記複数のユーザが加入しているグループと、を関連付けたグループ情報を取得する情報取得部と、対象ユーザが前記グループ情報において前記グループに関連付けられていることを条件として、前記ゲームにおいて利用可能なアイテムである付与アイテムを前記対象ユーザに付与するか否かを決定する抽選を実行する抽選処理部と、前記抽選によって前記対象ユーザに付与された前記付与アイテムを示す情報を前記対象ユーザが利用するユーザ端末に表示させる表示制御部と、を有する。
【0007】
前記情報処理装置は、前記グループに加入している前記対象ユーザとは異なる他ユーザに、前記対象ユーザが保有する前記付与アイテム又は前記付与アイテムから生成されたアイテムである生成アイテムを利用させるアイテム処理部をさらに有してもよい。
【0008】
前記アイテム処理部は、一又は複数の前記対象ユーザが保有する一又は複数の前記付与アイテム又は前記生成アイテムの中から、当該付与アイテム又は当該生成アイテムの効果に基づいて前記他ユーザに利用させるアイテムである提案アイテムを選択し、前記表示制御部は、前記他ユーザが利用する情報端末に、前記提案アイテムを示す情報を表示させてもよい。
【0009】
前記情報処理装置は、前記他ユーザが利用を希望する前記付与アイテム又は前記生成アイテムである指定アイテムの指定を、前記対象ユーザが前記指定アイテムを保有していない状態で前記他ユーザから受け付ける受付部をさらに有し、前記アイテム処理部は、前記抽選によって前記対象ユーザに前記指定アイテムが付与されたことに応じて、前記他ユーザによる操作を受けることなく前記指定アイテムを前記他ユーザに利用させてもよい。
【0010】
前記情報処理装置は、前記対象ユーザが保有する前記付与アイテム又は前記付与アイテムから生成されたアイテムである生成アイテムの保有者を、前記対象ユーザから前記グループに加入している前記対象ユーザとは異なる他ユーザに変更するアイテム処理部をさらに有してもよい。
【0011】
前記アイテム処理部は、前記対象ユーザから前記他ユーザに前記付与アイテム又は前記生成アイテムの保有者を変更したことを条件として、前記抽選処理部に前記抽選を実行させるための権利又は前記ゲームにおいて利用可能なアイテムを前記対象ユーザに付与してもよい。
【0012】
前記アイテム処理部は、前記対象ユーザが所定数以上前記付与アイテム又は前記生成アイテムを保有する場合に、少なくとも一部の前記付与アイテム又は前記生成アイテムの保有者を、前記対象ユーザによる操作を受けることなく前記対象ユーザから前記他ユーザに変更してもよい。
【0013】
前記表示制御部は、前記対象ユーザが保有する一又は複数の前記付与アイテム又は前記付与アイテムから生成されたアイテムである生成アイテムのうち、前記対象ユーザとは異なる他ユーザが利用又は譲受を希望している前記付与アイテム又は前記生成アイテムを示す情報を、前記ユーザ端末に表示させてもよい。
【0014】
前記情報処理装置は、前記対象ユーザが所定の複数種類の前記付与アイテム又は前記付与アイテムから生成されたアイテムである生成アイテムを保有することを条件として、前記複数種類の前記付与アイテム又は前記生成アイテムに関連付けられた効果を生じさせるアイテム処理部をさらに有してもよい。
【0015】
前記アイテム処理部は、前記グループに加入している前記対象ユーザとは異なる他ユーザに、前記複数種類の前記付与アイテム又は前記生成アイテムの一部であって、かつ前記対象ユーザが保有する前記付与アイテム又は前記生成アイテムを利用させてもよい。
【0016】
前記情報処理装置は、前記複数種類の前記付与アイテム又は前記生成アイテムのうち、前記グループに加入している前記対象ユーザとは異なる他ユーザが保有していないアイテムである未保有アイテムの譲受の希望を前記他ユーザから受け付ける受付部をさらに有し、前記表示制御部は、前記未保有アイテムを示す情報を前記ユーザ端末に表示させてもよい。
【0017】
本発明の第2の態様の情報処理方法は、プロセッサが実行する、複数のユーザと、ゲームにおいて前記複数のユーザが加入しているグループと、を関連付けたグループ情報を取得するステップと、対象ユーザが前記グループ情報において前記グループに関連付けられていることを条件として、前記ゲームにおいて利用可能なアイテムである付与アイテムを前記対象ユーザに付与するか否かを決定する抽選を実行するステップと、前記抽選によって前記対象ユーザに付与された前記付与アイテムを示す情報を前記対象ユーザが利用するユーザ端末に表示させるステップと、を有する。
【0018】
本発明の第3の態様のプログラムは、プロセッサに、複数のユーザと、ゲームにおいて前記複数のユーザが加入しているグループと、を関連付けたグループ情報を取得するステップと、対象ユーザが前記グループ情報において前記グループに関連付けられていることを条件として、前記ゲームにおいて利用可能なアイテムである付与アイテムを前記対象ユーザに付与するか否かを決定する抽選を実行するステップと、前記抽選によって前記対象ユーザに付与された前記付与アイテムを示す情報を前記対象ユーザが利用するユーザ端末に表示させるステップと、を実行させる。
【0019】
本発明の第4の態様の情報処理システムは、情報処理装置と、前記情報処理装置と通信可能な情報端末と、を含み、前記情報処理装置は、複数のユーザと、ゲームにおいて前記複数のユーザが加入しているグループと、を関連付けたグループ情報を取得する情報取得部と、対象ユーザが前記グループ情報において前記グループに関連付けられていることを条件として、前記ゲームにおいて利用可能なアイテムである付与アイテムを前記対象ユーザに付与するか否かを決定する抽選を実行する抽選処理部と、前記抽選によって前記対象ユーザに付与された前記付与アイテムを示す情報を前記対象ユーザが利用する前記情報端末に表示させる表示制御部と、を有し、前記情報端末は、前記抽選によって前記対象ユーザに付与された前記付与アイテムを示す情報を表示する表示部を有する。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、ゲームにおいてユーザがグループに加入することを促進できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】実施形態に係るゲーム管理システムの模式図である。
【
図2】実施形態に係るゲーム管理システムのブロック図である。
【
図3】ユーザ端末が表示するグループ加入画面の模式図である。
【
図4】ユーザ端末が表示する抽選選択画面の模式図である。
【
図5】ユーザ端末が表示する抽選詳細画面の模式図である。
【
図6】アイテム処理部が付与アイテム又は生成アイテムを付与する方法を説明するための模式図である。
【
図7】ユーザ端末が表示する抽選結果画面の模式図である。
【
図8】寄付処理及び貸与処理を説明するための模式図である。
【
図9】ユーザ端末が表示するアイテム一覧画面の模式図である。
【
図10】ユーザ端末が表示するアイテム効果画面の模式図である。
【
図11】本実施形態に係るゲーム管理サーバが実行する情報処理方法のフローチャートを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
[ゲーム管理システムSの概要]
図1は、本実施形態に係るゲーム管理システムSの模式図である。ゲーム管理システムSは、ゲーム管理サーバ1と、複数のユーザ端末2と、を含む。ゲーム管理システムSは、その他のサーバ、端末等の機器を含んでもよい。
【0023】
ゲーム管理サーバ1(情報処理装置)は、ゲームに関する情報を管理するためのコンピュータである。本実施形態に係るゲームは、ユーザがユーザ端末2において行う電子的なゲームである。本実施形態に係るゲームは任意のジャンルのゲームでよく、RPG(Role-Playing Game)、育成ゲーム、カードゲーム、スポーツゲーム、アクションゲーム、アドベンチャーゲーム、シューティングゲーム等であってよい。ゲームのプログラムは、ユーザ端末2において実行され、又はゲーム管理サーバ1において実行される。
【0024】
ゲーム管理サーバ1は、例えば、ユーザがゲームにおいて利用可能なアイテムに関する情報及びユーザがゲームにおいて加入しているグループに関する情報を管理する。本実施形態に係るアイテムは、例えば、ユーザが保有するゲーム内のキャラクタに有利な効果を生じさせる仮想的な物品である。また、アイテムは、単独では有利な効果を生じさせず、他のアイテムに変換(交換)されることによって変換後のアイテムが有利な効果を生じさせてもよい。
【0025】
本実施形態に係るグループは、ゲームを行うユーザがゲーム内で加入することのできるグループである。ゲーム管理サーバ1は、例えば、ユーザが加入を希望するグループを選択したことに応じて、選択されたグループにユーザを加入させる。ゲーム管理サーバ1は、ユーザがグループに加入していることを条件として、当該ユーザに対してアイテムを付与するための後述の抽選を実行する。
【0026】
ユーザ端末2は、複数のユーザそれぞれが利用する情報端末である。ユーザは、例えば、本実施形態に係るゲームをするプレイヤである。ユーザ端末2は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ又はゲーム機器である。ユーザ端末2は、操作を受け付けるためのタッチパネルやキーボード等の操作部と、情報を表示するための液晶ディスプレイ等の表示部と、を有する。ユーザ端末2は、インターネット等のネットワークを介してゲーム管理サーバ1と通信可能である。
【0027】
本実施形態に係るゲーム管理システムSが実行する処理の概要を以下に説明する。ユーザは、ユーザ端末2において、加入を希望するグループを選択する操作を行う。ゲーム管理サーバ1は、選択されたグループにユーザを加入させる情報を記憶部に記憶させる。ゲーム管理サーバ1は、例えば、複数のユーザと、複数のユーザが加入しているグループと、を関連付けたグループ情報を記憶部に記憶させる。
【0028】
ユーザは、ユーザ端末2において、ユーザに対して所定のアイテムを付与する抽選を受ける操作を行う。ユーザ端末2は、ユーザによる操作に応じて、抽選を受けるための抽選要求をゲーム管理サーバ1に送信する(1)。
【0029】
ゲーム管理サーバ1は、グループ情報を記憶部から取得する(2)。ゲーム管理サーバ1は、取得したグループ情報に基づいて、ユーザがいずれかのグループに加入していること(例えば、グループ情報においてユーザがグループに関連付けられていること)を条件として、所定のアイテムをユーザに付与するか否かを決定する抽選を実行する(3)。ゲーム管理サーバ1は、抽選によりユーザに付与するアイテムを決定し、決定したアイテムをユーザに付与する情報を記憶部に記憶させる。
【0030】
ゲーム管理サーバ1は、抽選によってユーザに付与されたアイテムを示す情報を表示するための表示情報をユーザ端末2に送信する(4)。ユーザ端末2は、ゲーム管理サーバ1から受信した表示情報に従って、抽選によってユーザに付与されたアイテムを示す情報を表示する。
【0031】
このように、ゲーム管理システムSは、ユーザがグループに加入していることを条件として、ユーザに所定のアイテムを付与するための抽選を実行する。これにより、ユーザが抽選を受けるために積極的にグループに加入するようになるため、ゲーム管理システムSは、ゲームにおいてユーザがグループに加入することを促進できる。
【0032】
[ゲーム管理システムSの構成]
図2は、本実施形態に係るゲーム管理システムSのブロック図である。
図2において、矢印は主なデータの流れを示しており、
図2に示したもの以外のデータの流れがあってもよい。
図2において、各ブロックはハードウェア(装置)単位の構成ではなく、機能単位の構成を示している。そのため、
図2に示すブロックは単一の装置内に実装されてもよく、あるいは複数の装置内に分かれて実装されてもよい。ブロック間のデータの授受は、データバス、ネットワーク、可搬記憶媒体等、任意の手段を介して行われてもよい。
【0033】
ゲーム管理サーバ1は、通信部11と、記憶部12と、制御部13と、を有する。ゲーム管理サーバ1は、2つ以上の物理的に分離した装置が有線又は無線で接続されることにより構成されてもよい。また、ゲーム管理サーバ1は、コンピュータ資源の集合であるクラウドによって構成されてもよい。
【0034】
通信部11は、ネットワークを介してユーザ端末2との間でデータを送受信するための通信コントローラを有する。通信部11は、ユーザ端末2からネットワークを介して受信したデータを制御部13に通知する。また、通信部11は、ネットワークを介して、制御部13から出力されたデータをユーザ端末2に送信する。
【0035】
記憶部12は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、ハードディスクドライブ等を含む記憶媒体である。記憶部12は、ゲーム管理サーバ1の外部に設けられてもよく、その場合にネットワークを介して制御部13との間でデータの授受を行ってもよい。記憶部12は、制御部13が実行するプログラムを予め記憶している。
【0036】
また、記憶部12は、ユーザが保有する一又は複数の保有アイテムを示す保有情報を記憶する。保有情報は、例えば、ユーザを識別するためのユーザ識別情報(ユーザID)と、当該ユーザが保有する一又は複数の保有アイテムを識別するためのアイテム識別情報(アイテムID)と、を関連付けた情報である。
【0037】
また、記憶部12は、ユーザが加入しているグループを示すグループ情報を記憶する。グループ情報は、例えば、複数のユーザと、当該複数のユーザが加入しているグループを識別するためのグループ識別情報(グループID)と、を関連付けた情報である。グループ情報は、グループの名称、グループの代表者等、グループに関するその他の情報をさらに含んでもよい。
【0038】
また、記憶部12は、所定のアイテムをユーザに付与するか否かを決定する抽選に関する抽選情報を記憶する。抽選情報は、例えば、ユーザに付与され得る一又は複数のアイテムと、当該一又は複数のアイテムそれぞれがユーザに付与される確率と、を関連付けた情報である。また、抽選情報は、グループと、当該グループに加入しているユーザに対して実行可能な抽選と、を関連付けた情報を含んでもよい。
【0039】
制御部13は、表示制御部131と、受付部132と、グループ処理部133と、情報取得部134と、抽選処理部135と、アイテム処理部136と、を有する。制御部13は、例えばCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサであり、記憶部12に記憶されたプログラムを実行することにより、表示制御部131、受付部132、グループ処理部133、情報取得部134、抽選処理部135及びアイテム処理部136として機能する。表示制御部131、受付部132、グループ処理部133、情報取得部134、抽選処理部135及びアイテム処理部136それぞれが行う処理については後述する。
【0040】
ユーザ端末2のプロセッサは、表示制御部131、受付部132、グループ処理部133、情報取得部134、抽選処理部135及びアイテム処理部136として機能してもよい。これにより、ユーザ端末2は、本実施形態における情報処理装置として機能する。この場合に、ユーザ端末2は通信機能を有しなくてもよい。また、ユーザ端末2のプロセッサは、表示制御部131、受付部132、グループ処理部133、情報取得部134、抽選処理部135及びアイテム処理部136のうち一部として機能してもよい。これにより、ゲーム管理サーバ1及びユーザ端末2は、共同して本実施形態における情報処理装置として機能する。
【0041】
[グループ加入処理について]
以下、ゲーム管理システムSが実行する処理について詳細に説明する。まず、ユーザをゲーム内のグループに加入させるグループ加入処理を説明する。以下、ゲームを行う複数のユーザのうち、特定のユーザ端末2を操作しているいずれかのユーザを対象ユーザという。対象ユーザは、ユーザ端末2において、ゲームにおいて存在する複数のグループのうちいずれかのグループを選択する操作を行う。ユーザ端末2は、対象ユーザにより選択されたグループを示す情報をゲーム管理サーバ1に送信する。
【0042】
ゲーム管理サーバ1において、表示制御部131は、記憶部12に予め記憶されたグループ情報に基づいて、ユーザ端末2から受信した情報が示すグループへの加入要求を受け付けるためのグループ加入画面を表示するための表示情報をユーザ端末2に送信する。ユーザ端末2は、ゲーム管理サーバ1から受信した表示情報に従って、グループ加入画面を表示部上に表示する。
【0043】
図3は、ユーザ端末2が表示するグループ加入画面の模式図である。グループ加入画面は、例えば、グループに既に加入している一又は複数のユーザを示す情報(ユーザの名前等)を含む。また、グループ加入画面は、グループの名称、グループの代表者、グループに加入しているユーザの人数等、グループに関するその他の情報を含んでもよい。
【0044】
対象ユーザは、ユーザ端末2において、グループ加入画面に表示されたグループへの加入を希望することを示す操作(例えば、
図3の「加入申請」ボタンの押下)を行う。ユーザ端末2は、対象ユーザが加入を希望するグループを示す加入要求をゲーム管理サーバ1に送信する。
【0045】
ゲーム管理サーバ1において、受付部132は、ユーザ端末2から対象ユーザが加入を希望するグループを示す加入要求を受け付ける。グループ処理部133は、記憶部12に記憶されたグループ情報に、受付部132が受け付けた加入要求を行った対象ユーザを追加する。これにより、記憶部12は、グループへの加入要求を行った対象ユーザを含む複数のユーザと、当該グループと、を関連付けたグループ情報を記憶する。
【0046】
また、ユーザ端末2は、対象ユーザが新たにグループを作成することを示す操作を行ったことに応じて、ユーザ端末2から新たにグループを作成することを示す作成要求をゲーム管理サーバ1に送信してもよい。グループ処理部133は、受付部132がユーザ端末2から新たにグループを作成することを示す作成要求を受け付けた場合に、受付部132が受け付けた作成要求を行った対象ユーザを含む新たなグループ情報を、記憶部12に記憶させる。
【0047】
また、ユーザ端末2は、対象ユーザがグループからの脱退を希望することを示す操作を行ったことに応じて、ユーザ端末2から対象ユーザが脱退を希望するグループを示す脱退要求をゲーム管理サーバ1に送信してもよい。グループ処理部133は、受付部132がユーザ端末2から対象ユーザが脱退を希望するグループを示す脱退要求を受け付けた場合に、記憶部12に記憶されたグループ情報から、受付部132が受け付けた脱退要求を行った対象ユーザを削除してもよい。
【0048】
[抽選処理について]
次に、ゲームにおいて利用可能なアイテムをユーザに付与するための抽選を実行する抽選処理を説明する。ゲーム管理サーバ1において、表示制御部131は、記憶部12に記憶されたグループ情報を取得する。表示制御部131は、取得したグループ情報が、対象ユーザがグループに加入していることを示すこと(例えば、グループ情報において対象ユーザがグループに関連付けられていること)を条件として、ユーザ端末2において抽選選択画面を表示するための操作が行われたことに応じて、抽選の選択を受け付けるための抽選選択画面を表示するための表示情報をユーザ端末2に送信する。一方、表示制御部131は、取得したグループ情報が、対象ユーザがグループに加入していないことを示すことを条件として、抽選選択画面を表示するための表示情報をユーザ端末2に送信しなくてもよい。ユーザ端末2は、ゲーム管理サーバ1から受信した表示情報に従って、抽選選択画面を表示部上に表示する。
【0049】
図4は、ユーザ端末2が表示する抽選選択画面の模式図である。抽選選択画面は、実行可能な一又は複数の抽選のうちいずれかの抽選を示す情報(抽選の名称等)を含む。表示制御部131は、例えば、抽選選択画面において所定の操作(例えば、
図4における左又は右を示すボタンの押下)が行われたことに応じて、実行可能な複数の抽選のうち別の抽選を示す情報を、ユーザ端末2に表示させる。
【0050】
また、表示制御部131は、記憶部12に記憶された抽選情報において対象ユーザが加入しているグループに関連付けられた一又は複数の抽選を示す情報を、ユーザ端末2に表示させてもよい。これにより、ゲーム管理システムSは、ユーザが加入しているグループに対して実行可能な抽選のみをユーザに通知することができる。
【0051】
表示制御部131は、抽選選択画面において所定の操作(例えば、
図4における「ラインナップ」ボタンの押下)が行われたことに応じて、記憶部12に予め記憶された抽選情報に基づいて、抽選選択画面に表示中の抽選に関する情報を表示するための抽選詳細画面を表示するための表示情報をユーザ端末2に送信する。ユーザ端末2は、ゲーム管理サーバ1から受信した表示情報に従って、抽選詳細画面を表示部上に表示する。
【0052】
図5は、ユーザ端末2が表示する抽選詳細画面の模式図である。抽選詳細画面は、例えば、抽選によってユーザに付与され得る一又は複数のアイテムを示す情報(アイテムの画像や名称等)を含む。表示制御部131は、記憶部12に記憶された抽選情報が示す一又は複数のアイテムそれぞれがユーザに付与される確率を、ユーザ端末2に表示させてもよい。表示制御部131は、記憶部12に記憶された保有情報に基づいて、抽選によってユーザに付与され得る一又は複数のアイテムそれぞれに対して、ユーザが当該アイテムを保有しているか否かを示す情報又はユーザが当該アイテムを保有している数を、ユーザ端末2に表示させてもよい。
【0053】
対象ユーザは、ユーザ端末2において、抽選選択画面に表示された抽選の実行を希望することを示す操作(例えば、
図4の「抽選実行」ボタンの押下)を行う。ユーザ端末2は、対象ユーザが実行を希望する抽選を示す抽選要求をゲーム管理サーバ1に送信する。抽選要求は、抽選選択画面における操作の種類(例えば、複数のボタンのうちいずれが押下されたか)に応じて、1回の抽選の実行を行うことを示してもよく、又は複数回の抽選の実行を行うことを示してもよい。
【0054】
ゲーム管理サーバ1において、受付部132は、ユーザ端末2から対象ユーザが実行を希望する抽選を示す抽選要求を受け付ける。情報取得部134は、受付部132が抽選要求を受け付けたことに応じて、複数のユーザと、ゲームにおいて当該複数のユーザが加入しているグループと、を関連付けたグループ情報を、記憶部12から取得する。
【0055】
抽選処理部135は、情報取得部134が取得したグループ情報において対象ユーザがグループに関連付けられていることを条件として、抽選要求が示す抽選を実行する。なお、表示制御部131がグループ情報において対象ユーザがグループに関連付けられていることを条件としてユーザ端末2に抽選選択画面を表示させているため、抽選処理部135は、グループ情報において対象ユーザがグループに関連付けられているか否かの判定を再び行わなくてもよい。抽選処理部135は、一度の抽選要求に応じて、1回の抽選の実行を行ってもよく、複数回の抽選の実行を行ってもよい。また、抽選処理部135は、情報取得部134が取得したグループ情報において対象ユーザがグループに関連付けられており、かつ対象ユーザに抽選を実行させるための権利(例えば、抽選チケット)が付与されていることを条件として、抽選を実行してもよい。
【0056】
抽選処理部135は、例えば、記憶部12から抽選要求が示す抽選の抽選情報を取得し、取得した抽選情報が示す確率に従って対象ユーザに対して一又は複数のアイテムを付与するか否かを決定する。抽選処理部135は、対象ユーザに対して、1種類のみのアイテムを付与すると決定してもよく、複数の種類のアイテムを付与すると決定してもよく、アイテムを付与しないと決定してもよい。また、抽選処理部135は、対象ユーザに対して、1つの種類の複数個のアイテムを付与してもよい。
【0057】
これにより、ゲーム管理システムSは、ユーザがグループに加入していることを条件としてユーザに所定のアイテムを付与するための抽選を実行するため、ゲームにおいてユーザがグループに加入することを促進できる。
【0058】
抽選処理部135は、記憶部12に記憶された抽選情報において、抽選要求が示す抽選に対象ユーザが加入しているグループが関連付けられていることを条件として、当該抽選を実行してもよい。一方、抽選処理部135は、抽選情報において、抽選要求が示す抽選に対象ユーザが加入しているグループが関連付けられていない場合に、当該抽選を実行しない。これにより、ゲーム管理システムSは、グループごとに実行可能な抽選を切り替えることができる。
【0059】
アイテム処理部136は、抽選処理部135が対象ユーザに対して付与すると決定した一又は複数のアイテムである付与アイテムを、対象ユーザに付与する。アイテム処理部136は、付与アイテムをそのまま対象ユーザに付与してもよく、付与アイテムから生成されたアイテムである生成アイテムを対象ユーザに付与してもよい。
【0060】
図6(a)は、アイテム処理部136が付与アイテムI1をそのまま対象ユーザに付与する方法を説明するための模式図である。この場合に、付与アイテムI1は、例えば、そのままでは対象ユーザが利用可能でないアイテムである部分アイテムIp、又は対象ユーザが利用可能なアイテムである可用アイテムIaである。アイテム処理部136は、例えば、対象ユーザのユーザIDと、付与アイテムI1である部分アイテムIp又は可用アイテムIaのアイテムIDと、を関連付けた保有情報を、記憶部12に記憶させる。これにより、抽選によって対象ユーザに付与されたアイテムは、対象ユーザの保有アイテムとなる。
【0061】
図6(b)は、アイテム処理部136が付与アイテムI1から生成された生成アイテムI2を対象ユーザに付与する方法を説明するための模式図である。この場合に、付与アイテムI1は、そのままでは対象ユーザが利用可能でないアイテムである部分アイテムIpである。アイテム処理部136は、所定の規則に従って、一又は複数の部分アイテムIpに対応する可用アイテムIaを、生成アイテムI2として生成する。アイテム処理部136は、例えば、対象ユーザのユーザIDと、生成アイテムI2である可用アイテムIaのアイテムIDと、を関連付けた保有情報を、記憶部12に記憶させる。これにより、ゲーム管理システムSは、抽選結果のアイテムを利用可能なアイテムに自動的に変換した上で対象ユーザに付与するため、対象ユーザが手作業でアイテムを変換する手間を削減することができる。
【0062】
アイテム処理部136は、記憶部12に記憶された保有情報に基づいて、対象ユーザが部分アイテムIpから生成される可用アイテムIaを保有していない場合に部分アイテムIpから可用アイテムIaを自動的に生成し、対象ユーザが部分アイテムIpから生成される可用アイテムIaを既に保有している場合に部分アイテムIpから可用アイテムIaを自動的に生成しなくてもよい。これにより、対象ユーザは、既に可用アイテムIaを保有している場合に部分アイテムIpをそのまま保有し、部分アイテムIpを後述の寄付処理により他ユーザに寄付したり、部分アイテムIpを可用アイテムIaの強化に利用したりすることができる。
【0063】
表示制御部131は、抽選によって対象ユーザに付与された付与アイテムI1又は付与アイテムI1から生成された生成アイテムI2を示す情報を含む抽選結果画面を表示するための表示情報を、対象ユーザのユーザ端末2に送信する。ユーザ端末2は、ゲーム管理サーバ1から受信した表示情報に従って、抽選結果画面を表示部上に表示する。
【0064】
図7は、ユーザ端末2が表示する抽選結果画面の模式図である。抽選結果画面は、例えば、抽選によって対象ユーザに付与された付与アイテムI1又は付与アイテムI1から生成された生成アイテムI2と、ユーザに付与された付与アイテムI1又は生成アイテムI2の個数と、を示す情報を含む。
【0065】
受付部132は、抽選結果画面においてユーザによる所定の操作(例えば、
図7の「抽選実行」ボタンの押下)が行われたことに応じて、ユーザ端末2から抽選要求を再び受け付けてもよい。抽選要求は、抽選結果画面における操作の種類(例えば、複数のボタンのうちいずれが押下されたか)に応じて、1回の抽選の実行を行うことを示してもよく、又は複数回の抽選の実行を行うことを示してもよい。
【0066】
[寄付処理及び貸与処理について]
次に、ユーザが保有するアイテムをグループ内の他ユーザに寄付又は貸与する寄付処理及び貸与処理を説明する。本実施形態において、寄付は、ユーザが保有するアイテムの保有者を別のユーザに変更することである。本実施形態において、貸与は、ユーザが保有するアイテムを、当該アイテムの保有者を変更することなく別のユーザに利用させることである。
【0067】
図8(a)は、寄付処理を説明するための模式図である。対象ユーザは、ユーザ端末2において、対象ユーザが保有しているアイテムを対象ユーザと同じグループに加入している対象ユーザとは異なる他ユーザに寄付することを示す操作を行う。他ユーザは、グループに加入している全てのユーザの中から対象ユーザによって選択されたユーザであってもよく、グループ内で特定のアイテムの寄付(譲受)を希望している一又は複数のユーザの中から対象ユーザによって選択されたユーザであってもよい。対象ユーザのユーザ端末2は、対象ユーザが寄付するアイテム及び寄付先の他ユーザを示す寄付要求をゲーム管理サーバ1に送信する。
【0068】
ゲーム管理サーバ1において、受付部132は、対象ユーザのユーザ端末2から対象ユーザが寄付するアイテム及び寄付先の他ユーザを示す寄付要求を受け付ける。アイテム処理部136は、受付部132が受け付けた寄付要求に基づいて、対象ユーザが保有する付与アイテムI1又は生成アイテムI2である部分アイテムIp又は可用アイテムIaの保有者を、対象ユーザから他ユーザに変更することを示す保有情報を記憶部12に記憶させる。これにより、ゲーム管理システムSは、グループに加入しているユーザ間でアイテムを譲渡可能にし、ユーザがグループに加入するモチベーションを向上させることができる。
【0069】
また、アイテム処理部136は、対象ユーザが所定数以上のアイテムを保有することを条件として、対象ユーザから他ユーザに自動的に当該アイテムを寄付させてもよい。アイテム処理部136は、例えば、対象ユーザが所定数以上の付与アイテムI1又は生成アイテムI2である部分アイテムIp又は可用アイテムIaを保有する場合に、少なくとも一部の付与アイテムI1又は生成アイテムI2の保有者を、対象ユーザによる操作を受けることなく対象ユーザから他ユーザに変更することを示す保有情報を記憶部12に記憶させる。対象ユーザから他ユーザに寄付させるアイテムは、対象ユーザによって予め指定された数のアイテムであってもよく、所定数以上となった分のアイテムであってもよい。
【0070】
対象ユーザから他ユーザに自動的にアイテムを寄付させる基準とする数は、例えば、対象ユーザにおいて当該アイテムの用途がなくなる数である。可用アイテムIaには例えばレベルが設定されており、レベルが高いほど可用アイテムIaの効果(強さ等)が上昇する。部分アイテムIpは、例えば、可用アイテムIaのレベルを上昇させるために利用できるものの、可用アイテムIaのレベルには上限がある。対象ユーザが保有する可用アイテムIaのレベルが上限になった場合に、対象ユーザが保有する部分アイテムIpの用途がなくなってしまう。このような場合に、ゲーム管理システムSは、過剰なアイテムを対象ユーザから他ユーザに自動的に寄付させることにより、対象ユーザに付与されたアイテムが無駄になることを抑制することができる。
【0071】
また、アイテム処理部136は、対象ユーザから他ユーザに部分アイテムIpの保有者を変更したことを条件として、他ユーザが保有する部分アイテムIpを可用アイテムIaに自動的に変換してもよい。アイテム処理部136は、例えば、部分アイテムIpの保有者を対象ユーザから他ユーザに変更した後に、所定の規則に従って、一又は複数の部分アイテムIpに対応する可用アイテムIaを、生成アイテムI2として生成する。アイテム処理部136は、例えば、他ユーザのユーザIDと、生成アイテムI2である可用アイテムIaのアイテムIDと、を関連付けた保有情報を、記憶部12に記憶させる。これにより、ゲーム管理システムSは、寄付によって対象ユーザから他ユーザに譲渡された部分アイテムIpを自動的に可用アイテムIaに変換するため、他ユーザが手作業でアイテムを変換する手間を削減することができる。
【0072】
また、アイテム処理部136は、対象ユーザから他ユーザにアイテムの保有者を変更したことを条件として、抽選処理部135に抽選を実行させるための権利(例えば、抽選チケット)又はゲームにおいて利用可能なアイテムを対象ユーザに付与してもよい。これにより、ゲーム管理システムSは、対象ユーザが他ユーザにアイテムを寄付することを促進することができる。
【0073】
図8(b)は、貸与処理を説明するための模式図である。対象ユーザと同じグループに加入している対象ユーザとは異なる他ユーザは、ユーザ端末2において、対象ユーザが保有しているアイテムを利用することを示す操作を行う。他ユーザのユーザ端末2は、他ユーザが利用するアイテム及び貸与元の対象ユーザを示す貸与要求をゲーム管理サーバ1に送信する。
【0074】
ゲーム管理サーバ1において、受付部132は、他ユーザのユーザ端末2から他ユーザが利用するアイテム及び貸与元の対象ユーザを示す貸与要求を受け付ける。アイテム処理部136は、受付部132が受け付けた貸与要求に基づいて、対象ユーザが保有する付与アイテムI1又は生成アイテムI2である可用アイテムIaを他ユーザに利用させる。アイテム処理部136は、対象ユーザが他ユーザにアイテムを貸与している場合に、対象ユーザが当該アイテムを利用できるようにしてもよく、又は対象ユーザが当該アイテムを利用できなくしてもよい。これにより、ゲーム管理システムSは、グループに加入しているユーザ間でアイテムを貸し借り可能にし、ユーザがグループに加入するモチベーションを向上させることができる。
【0075】
アイテム処理部136は、対象ユーザが他ユーザにアイテムを貸与した後に、対象ユーザ又は他ユーザがグループから脱退した場合に、他ユーザに当該アイテムを利用できなくしてもよい。これにより、ゲーム管理システムSは、ユーザがグループから脱退しづらくすることができる。
【0076】
ゲーム管理サーバ1は、対象ユーザがアイテムを入手した際に、対象ユーザから他ユーザに自動的に当該アイテムを貸与させてもよい。この場合に、受付部132は、他ユーザが利用を希望する付与アイテムI1又は生成アイテムI2である指定アイテムの指定を、対象ユーザが指定アイテムを保有していない状態で、他ユーザのユーザ端末2から受け付ける。アイテム処理部136は、抽選処理部135による抽選によって対象ユーザに指定アイテムが新たに付与されたことに応じて、他ユーザによる操作を受けることなく指定アイテムを他ユーザに利用させる。これにより、ゲーム管理システムSは、対象ユーザがアイテムを入手する前に他ユーザがアイテムの貸与を予約できるようにし、他ユーザがアイテムの貸与を受けるために対象ユーザのアイテムの保有状況を確認する手間を削減することができる。
【0077】
ゲーム管理サーバ1は、他ユーザが貸与又は寄付を希望しているアイテムを示す情報(アイテムの画像や名称等)を、対象ユーザのユーザ端末2に表示してもよい。この場合に、他ユーザは、他ユーザのユーザ端末2において、貸与又は寄付を希望するアイテムを予め選択する。表示制御部131は、対象ユーザのユーザ端末2において所定の操作が行われたことに応じて、記憶部12に予め記憶された保有情報に基づいて、対象ユーザが保有するアイテムに関する情報を表示するためのアイテム一覧画面を表示するための表示情報を対象ユーザのユーザ端末2に送信する。対象ユーザのユーザ端末2は、ゲーム管理サーバ1から受信した表示情報に従って、アイテム一覧画面を表示部上に表示する。
【0078】
図9は、ユーザ端末2が表示するアイテム一覧画面の模式図である。アイテム一覧画面は、例えば対象ユーザが保有する一又は複数のアイテムと、当該アイテムの個数と、当該アイテムのレベルと、を示す情報を含む。また、表示制御部131は、対象ユーザが保有する一又は複数のアイテムのうち、他ユーザが貸与(利用)又は寄付(譲受)を希望している付与アイテムI1又は生成アイテムI2を示す情報を、ユーザ端末2に表示させる。
【0079】
図9の例では、他ユーザが寄付を希望しているアイテムに関連付けて、「寄付希望有」のラベルが表示されている。これにより、ゲーム管理システムSは、他ユーザが貸与又は寄付を希望しているアイテムを対象ユーザが容易に把握できるようにし、グループに加入しているユーザ間でアイテムを貸与又は寄付することを促進できる。
【0080】
また、表示制御部131は、
図4に示した抽選選択画面において、当該抽選選択画面が表示している抽選によって対象ユーザに付与され得るアイテムの貸与又は寄付を希望している他ユーザを示す情報(他ユーザの名前等)を、対象ユーザのユーザ端末2に表示してもよい。これにより、ゲーム管理システムSは、実行可能な複数の抽選の中から対象ユーザが抽選を選択しやすくすることができる。
【0081】
ゲーム管理サーバ1は、対象ユーザが所定の複数種類のアイテムを保有することを条件として所定の効果を生じさせてもよい。この場合に、記憶部12は、複数種類のアイテムと、当該複数種類のアイテムによって生じる効果と、を関連付けた効果情報を予め記憶している。表示制御部131は、対象ユーザのユーザ端末2において所定の操作が行われたことに応じて、記憶部12に予め記憶された効果情報及び保有情報に基づいて、アイテムの効果に関する情報を表示するためのアイテム効果画面を表示するための表示情報を対象ユーザのユーザ端末2に送信する。対象ユーザのユーザ端末2は、ゲーム管理サーバ1から受信した表示情報に従って、アイテム効果画面を表示部上に表示する。
【0082】
図10は、ユーザ端末2が表示するアイテム効果画面の模式図である。アイテム効果画面は、例えば、効果の内容(
図10中のスキル)と、当該効果を生じさせるための複数種類のアイテムと、対象ユーザが当該複数種類のアイテムを持っているか否かと、を示す情報を含む。これにより、対象ユーザは、所定の効果を生じさせるために必要なアイテムを容易に知ることができる。
【0083】
アイテム処理部136は、記憶部12に予め記憶された効果情報及び保有情報に基づいて、対象ユーザが所定の複数種類の付与アイテムI1又は生成アイテムI2である可用アイテムIaを保有することを条件として、当該複数種類の付与アイテムI1又は生成アイテムI2に関連付けられた効果を生じさせる。これにより、ゲーム管理システムSは、対象ユーザがより多くのアイテムを得るために抽選を受けるモチベーションを向上させることができる。
【0084】
ゲーム管理サーバ1は、所定の効果を生じさせる複数種類の付与アイテムI1又は生成アイテムI2のうち一部のみを対象ユーザから他ユーザに貸与可能にしてもよい。この場合に、アイテム処理部136は、所定の効果を生じさせる複数種類の付与アイテムI1又は生成アイテムI2の一部であって、かつ対象ユーザが保有する付与アイテムI1又は生成アイテムI2を、他ユーザに利用させる。これにより、ゲーム管理システムSは、他ユーザが自身の保有していない全てのアイテムを対象ユーザから貸与することを防ぎ、他ユーザがより多くのアイテムを得るために抽選を受けるモチベーションを向上させることができる。
【0085】
ゲーム管理サーバ1は、対象ユーザから貸与することが推奨されるアイテムを他ユーザに対して提案してもよい。この場合に、アイテム処理部136は、他ユーザに対してより有利な効果が生じるように、一又は複数の対象ユーザが保有する一又は複数の付与アイテムI1又は生成アイテムI2の中から、当該付与アイテムI1又は生成アイテムI2の効果に基づいて他ユーザに利用させるアイテムである提案アイテムを選択する。
【0086】
アイテム処理部136は、例えば、一又は複数の対象ユーザが保有する一又は複数の付与アイテムI1又は生成アイテムI2の中から最もレベルの高い付与アイテムI1又は生成アイテムI2を、提案アイテムとして選択する。また、アイテム処理部136は、例えば、一又は複数の対象ユーザが保有する一又は複数の付与アイテムI1又は生成アイテムI2の中から、複数の効果のうち他ユーザに対してより有利な効果が生じる付与アイテムI1又は生成アイテムI2を、提案アイテムとして選択する。
【0087】
表示制御部131は、アイテム処理部136が選択した提案アイテムを示す情報(アイテムの画像や名称等)を、他ユーザのユーザ端末2に表示させる。
図10の例では、表示制御部131は、提案アイテムに関連付けて「レンタル可」のラベルを表示させている。これにより、ゲーム管理システムSは、他ユーザがより有利な効果を得られるように貸与するアイテムを選択しやすくすることができる。
【0088】
ゲーム管理サーバ1は、所定の効果を生じさせる複数種類の付与アイテムI1又は生成アイテムI2のうち、他ユーザが保有していないアイテムの寄付の希望を受け付けてもよい。この場合に、受付部132は、所定の効果を生じさせる複数種類の付与アイテムI1又は生成アイテムI2のうち、他ユーザが保有していないアイテムである未保有アイテムの寄付(譲受)の希望を他ユーザのユーザ端末2から受け付ける。複数種類の未保有アイテムがある場合に、受付部132は、他ユーザが指定した条件(例えば、他ユーザに対してより有利な効果が生じる順)に従って、複数種類の未保有アイテムの中から順次いずれかの未保有アイテムの寄付の希望を受け付けてもよい。
【0089】
表示制御部131は、受付部132が寄付の希望を受け付けた未保有アイテムを示す情報(未保有アイテムの画像や名称等)を、対象ユーザのユーザ端末2に表示させる。これにより、ゲーム管理システムSは、他ユーザが所定の効果を生じさせるために不足しているアイテムの寄付募集をしやすくすることができる。
【0090】
[情報処理方法のフロー]
図11は、本実施形態に係るゲーム管理サーバ1が実行する情報処理方法のフローチャートを示す図である。ゲーム管理サーバ1において、表示制御部131は、記憶部12に記憶されたグループ情報を取得する(S11)。表示制御部131は、取得したグループ情報が、対象ユーザがグループに加入していることを示すこと(例えば、グループ情報において対象ユーザがグループに関連付けられていること)を条件として(S12のYES)、実行可能な一又は複数の抽選(例えば、対象ユーザが加入しているグループに関連付けられた一又は複数の抽選)のうちいずれかの抽選を表示する抽選選択画面を、ユーザ端末2に表示させる(S13)。一方、表示制御部131は、取得したグループ情報が、対象ユーザがグループに加入していないことを示すことを条件として(S12のNO)、抽選選択画面をユーザ端末2に表示させることなく、処理を終了する。
【0091】
対象ユーザは、例えば、ユーザ端末2において、実行を希望するいずれかの抽選を抽選選択画面に表示させる操作を行った後、当該抽選選択画面に表示された抽選の実行を希望することを示す操作を行う。ユーザ端末2は、対象ユーザが実行を希望する抽選を示す抽選要求をゲーム管理サーバ1に送信する。
【0092】
ゲーム管理サーバ1において、受付部132は、ユーザ端末2から対象ユーザが実行を希望する抽選を示す抽選要求を受け付ける(S14)。
【0093】
抽選処理部135は、受付部132が抽選要求を受け付けたことに応じて、抽選要求が示す抽選を実行する(S15)。ここで抽選処理部135は、記憶部12に記憶されたグループ情報に基づいて対象ユーザがグループに加入しているか否かを再び判定し、対象ユーザがグループに加入していると判定したことを条件として抽選を実行してもよい。抽選処理部135は、例えば、記憶部12から抽選要求が示す抽選の抽選情報を取得し、取得した抽選情報が示す確率に従って対象ユーザに対して一又は複数のアイテムを付与するか否かを決定する。
【0094】
アイテム処理部136は、抽選処理部135が対象ユーザに対して付与すると決定した一又は複数のアイテムである付与アイテムを、対象ユーザに付与する(S16)。アイテム処理部136は、付与アイテムをそのまま対象ユーザに付与してもよく、付与アイテムから生成されたアイテムである生成アイテムを対象ユーザに付与してもよい。アイテム処理部136は、例えば、対象ユーザのユーザIDと、対象ユーザに付与するアイテムのアイテムIDと、を関連付けた保有情報を、記憶部12に記憶させる。
【0095】
表示制御部131は、抽選によって対象ユーザに付与された付与アイテム又は付与アイテムから生成された生成アイテムを示す情報を含む抽選結果画面を表示するための表示情報を、対象ユーザのユーザ端末2に送信する(S17)。ユーザ端末2は、ゲーム管理サーバ1から受信した表示情報に従って、抽選結果画面を表示部上に表示する。
【0096】
[実施形態の効果]
本実施形態に係るゲーム管理システムSによれば、ゲーム管理サーバ1は、ユーザがグループに加入していることを条件として、ユーザに所定のアイテムを付与するための抽選を実行する。これにより、ユーザが抽選を受けるために積極的にグループに加入するようになるため、ゲームにおいてユーザがグループに加入することを促進できる。
【0097】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の全部又は一部は、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を併せ持つ。
【符号の説明】
【0098】
S ゲーム管理システム
1 ゲーム管理サーバ
11 通信部
12 記憶部
13 制御部
131 表示制御部
132 受付部
133 グループ処理部
134 情報取得部
135 抽選処理部
136 アイテム処理部
2 ユーザ端末
【手続補正書】
【提出日】2023-04-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のユーザと、ゲームにおいて前記複数のユーザが加入しているグループと、を関連付けたグループ情報を取得する情報取得部と、
対象ユーザが前記グループ情報において前記グループに関連付けられていることを条件として、前記ゲームにおいて利用可能なアイテムである付与アイテムを前記対象ユーザに付与するか否かを決定する抽選であって、前記グループに加入している前記複数のユーザの間で共通の抽選を実行する抽選処理部と、
前記抽選によって前記対象ユーザに付与された前記付与アイテムを示す情報を前記対象ユーザが利用するユーザ端末に表示させる表示制御部と、
前記グループに加入している前記対象ユーザとは異なる他ユーザに、前記対象ユーザが保有する前記付与アイテム又は前記付与アイテムから生成されたアイテムである生成アイテムを利用させるアイテム処理部と、
を有し、
前記アイテム処理部は、前記他ユーザが前記グループから脱退した場合に、前記対象ユーザが保有する前記付与アイテム又は前記生成アイテムを前記他ユーザが利用できなくする、
情報処理装置。
【請求項2】
前記アイテム処理部は、一又は複数の前記対象ユーザが保有する一又は複数の前記付与アイテム又は前記生成アイテムの中から、当該付与アイテム又は当該生成アイテムの効果に基づいて前記他ユーザに利用させるアイテムである提案アイテムを選択し、
前記表示制御部は、前記他ユーザが利用する情報端末に、前記提案アイテムを示す情報を表示させる、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記他ユーザが利用を希望する前記付与アイテム又は前記生成アイテムである指定アイテムの指定を、前記対象ユーザが前記指定アイテムを保有していない状態で前記他ユーザから受け付ける受付部をさらに有し、
前記アイテム処理部は、前記抽選によって前記対象ユーザに前記指定アイテムが付与されたことに応じて、前記他ユーザによる操作を受けることなく前記指定アイテムを前記他ユーザに利用させる、
請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記表示制御部は、前記対象ユーザが保有する一又は複数の前記付与アイテム又は前記生成アイテムのうち、前記他ユーザが利用を希望している前記付与アイテム又は前記生成アイテムを示す情報を、前記ユーザ端末に表示させる、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記アイテム処理部は、前記対象ユーザが所定の複数種類の前記付与アイテム又は前記生成アイテムを保有することを条件として、前記複数種類の前記付与アイテム又は前記生成アイテムに関連付けられた効果を生じさせる、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記アイテム処理部は、前記他ユーザに、前記複数種類の前記付与アイテム又は前記生成アイテムの一部であって、かつ前記対象ユーザが保有する前記付与アイテム又は前記生成アイテムを利用させる、
請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
プロセッサが実行する、
複数のユーザと、ゲームにおいて前記複数のユーザが加入しているグループと、を関連付けたグループ情報を取得するステップと、
対象ユーザが前記グループ情報において前記グループに関連付けられていることを条件として、前記ゲームにおいて利用可能なアイテムである付与アイテムを前記対象ユーザに付与するか否かを決定する抽選であって、前記グループに加入している前記複数のユーザの間で共通の抽選を実行するステップと、
前記抽選によって前記対象ユーザに付与された前記付与アイテムを示す情報を前記対象ユーザが利用するユーザ端末に表示させるステップと、
前記グループに加入している前記対象ユーザとは異なる他ユーザに、前記対象ユーザが保有する前記付与アイテム又は前記付与アイテムから生成されたアイテムである生成アイテムを利用させるステップと、
前記他ユーザが前記グループから脱退した場合に、前記対象ユーザが保有する前記付与アイテム又は前記生成アイテムを前記他ユーザが利用できなくするステップと、
を有する、情報処理方法。
【請求項8】
プロセッサに、
複数のユーザと、ゲームにおいて前記複数のユーザが加入しているグループと、を関連付けたグループ情報を取得するステップと、
対象ユーザが前記グループ情報において前記グループに関連付けられていることを条件として、前記ゲームにおいて利用可能なアイテムである付与アイテムを前記対象ユーザに付与するか否かを決定する抽選であって、前記グループに加入している前記複数のユーザの間で共通の抽選を実行するステップと、
前記抽選によって前記対象ユーザに付与された前記付与アイテムを示す情報を前記対象ユーザが利用するユーザ端末に表示させるステップと、
前記グループに加入している前記対象ユーザとは異なる他ユーザに、前記対象ユーザが保有する前記付与アイテム又は前記付与アイテムから生成されたアイテムである生成アイテムを利用させるステップと、
前記他ユーザが前記グループから脱退した場合に、前記対象ユーザが保有する前記付与アイテム又は前記生成アイテムを前記他ユーザが利用できなくするステップと、
を実行させる、プログラム。
【請求項9】
情報処理装置と、前記情報処理装置と通信可能な情報端末と、を含み、
前記情報処理装置は、
複数のユーザと、ゲームにおいて前記複数のユーザが加入しているグループと、を関連付けたグループ情報を取得する情報取得部と、
対象ユーザが前記グループ情報において前記グループに関連付けられていることを条件として、前記ゲームにおいて利用可能なアイテムである付与アイテムを前記対象ユーザに付与するか否かを決定する抽選であって、前記グループに加入している前記複数のユーザの間で共通の抽選を実行する抽選処理部と、
前記抽選によって前記対象ユーザに付与された前記付与アイテムを示す情報を前記対象ユーザが利用する前記情報端末に表示させる表示制御部と、
前記グループに加入している前記対象ユーザとは異なる他ユーザに、前記対象ユーザが保有する前記付与アイテム又は前記付与アイテムから生成されたアイテムである生成アイテムを利用させるアイテム処理部と、
を有し、
前記情報端末は、
前記抽選によって前記対象ユーザに付与された前記付与アイテムを示す情報を表示する表示部
を有し、
前記アイテム処理部は、前記他ユーザが前記グループから脱退した場合に、前記対象ユーザが保有する前記付与アイテム又は前記生成アイテムを前記他ユーザが利用できなくする、
情報処理システム。
【手続補正書】
【提出日】2023-12-11
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のユーザと、ゲームにおいて複数のグループのうち前記複数のユーザが加入しているいずれかのグループである加入グループと、を関連付けたグループ情報を取得するとともに、前記複数のグループそれぞれと、前記ゲームにおいて利用可能なアイテムである付与アイテムを対象ユーザに付与するか否かを決定する複数の抽選のうち当該グループに加入している前記複数のユーザに対して実行可能な抽選と、を関連付けた抽選情報を取得する情報取得部と、
前記対象ユーザが前記グループ情報において前記加入グループに関連付けられていることを条件として、前記複数の抽選のうち前記抽選情報において前記加入グループに関連付けられている抽選であって、前記加入グループに加入している前記複数のユーザの間で共通の抽選を実行する抽選処理部と、
前記抽選によって前記対象ユーザに付与された前記付与アイテムを示す情報を前記対象ユーザが利用するユーザ端末に表示させる表示制御部と、
前記加入グループに加入している前記対象ユーザとは異なる他ユーザに、前記対象ユーザが保有する前記付与アイテム又は前記付与アイテムから生成されたアイテムである生成アイテムを利用させるアイテム処理部と、
を有し、
前記複数のグループに加入している前記複数のユーザの組み合わせは互いに異なっており、
前記アイテム処理部は、前記他ユーザが前記加入グループから脱退した場合に、前記対象ユーザが保有する前記付与アイテム又は前記生成アイテムを前記他ユーザが利用できなくする、
情報処理装置。
【請求項2】
前記アイテム処理部は、一又は複数の前記対象ユーザが保有する一又は複数の前記付与アイテム又は前記生成アイテムの中から、当該付与アイテム又は当該生成アイテムの効果に基づいて前記他ユーザに利用させるアイテムである提案アイテムを選択し、
前記表示制御部は、前記他ユーザが利用する情報端末に、前記提案アイテムを示す情報を表示させる、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記他ユーザが利用を希望する前記付与アイテム又は前記生成アイテムである指定アイテムの指定を、前記対象ユーザが前記指定アイテムを保有していない状態で前記他ユーザから受け付ける受付部をさらに有し、
前記アイテム処理部は、前記抽選によって前記対象ユーザに前記指定アイテムが付与されたことに応じて、前記他ユーザによる操作を受けることなく前記指定アイテムを前記他ユーザに利用させる、
請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記表示制御部は、前記対象ユーザが保有する一又は複数の前記付与アイテム又は前記生成アイテムのうち、前記他ユーザが利用を希望している前記付与アイテム又は前記生成アイテムを示す情報を、前記ユーザ端末に表示させる、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記アイテム処理部は、前記対象ユーザが所定の複数種類の前記付与アイテム又は前記生成アイテムを保有することを条件として、前記複数種類の前記付与アイテム又は前記生成アイテムに関連付けられた効果を生じさせる、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記アイテム処理部は、前記他ユーザに、前記複数種類の前記付与アイテム又は前記生成アイテムの一部であって、かつ前記対象ユーザが保有する前記付与アイテム又は前記生成アイテムを利用させる、
請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
プロセッサが実行する、
複数のユーザと、ゲームにおいて複数のグループのうち前記複数のユーザが加入しているいずれかのグループである加入グループと、を関連付けたグループ情報を取得するステップと、
前記複数のグループそれぞれと、前記ゲームにおいて利用可能なアイテムである付与アイテムを対象ユーザに付与するか否かを決定する複数の抽選のうち当該グループに加入している前記複数のユーザに対して実行可能な抽選と、を関連付けた抽選情報を取得するステップと、
前記対象ユーザが前記グループ情報において前記加入グループに関連付けられていることを条件として、前記複数の抽選のうち前記抽選情報において前記加入グループに関連付けられている抽選であって、前記加入グループに加入している前記複数のユーザの間で共通の抽選を実行するステップと、
前記抽選によって前記対象ユーザに付与された前記付与アイテムを示す情報を前記対象ユーザが利用するユーザ端末に表示させるステップと、
前記加入グループに加入している前記対象ユーザとは異なる他ユーザに、前記対象ユーザが保有する前記付与アイテム又は前記付与アイテムから生成されたアイテムである生成アイテムを利用させるステップと、
前記他ユーザが前記加入グループから脱退した場合に、前記対象ユーザが保有する前記付与アイテム又は前記生成アイテムを前記他ユーザが利用できなくするステップと、
を有し、
前記複数のグループに加入している前記複数のユーザの組み合わせは互いに異なっている、
情報処理方法。
【請求項8】
プロセッサに、
複数のユーザと、ゲームにおいて複数のグループのうち前記複数のユーザが加入しているいずれかのグループである加入グループと、を関連付けたグループ情報を取得するステップと、
前記複数のグループそれぞれと、前記ゲームにおいて利用可能なアイテムである付与アイテムを対象ユーザに付与するか否かを決定する複数の抽選のうち当該グループに加入している前記複数のユーザに対して実行可能な抽選と、を関連付けた抽選情報を取得するステップと、
前記対象ユーザが前記グループ情報において前記加入グループに関連付けられていることを条件として、前記複数の抽選のうち前記抽選情報において前記加入グループに関連付けられている抽選であって、前記加入グループに加入している前記複数のユーザの間で共通の抽選を実行するステップと、
前記抽選によって前記対象ユーザに付与された前記付与アイテムを示す情報を前記対象ユーザが利用するユーザ端末に表示させるステップと、
前記加入グループに加入している前記対象ユーザとは異なる他ユーザに、前記対象ユーザが保有する前記付与アイテム又は前記付与アイテムから生成されたアイテムである生成アイテムを利用させるステップと、
前記他ユーザが前記加入グループから脱退した場合に、前記対象ユーザが保有する前記付与アイテム又は前記生成アイテムを前記他ユーザが利用できなくするステップと、
を実行させ、
前記複数のグループに加入している前記複数のユーザの組み合わせは互いに異なっている、
プログラム。
【請求項9】
情報処理装置と、前記情報処理装置と通信可能な情報端末と、を含み、
前記情報処理装置は、
複数のユーザと、ゲームにおいて複数のグループのうち前記複数のユーザが加入しているいずれかのグループである加入グループと、を関連付けたグループ情報を取得するとともに、前記複数のグループそれぞれと、前記ゲームにおいて利用可能なアイテムである付与アイテムを対象ユーザに付与するか否かを決定する複数の抽選のうち当該グループに加入している前記複数のユーザに対して実行可能な抽選と、を関連付けた抽選情報を取得する情報取得部と、
前記対象ユーザが前記グループ情報において前記加入グループに関連付けられていることを条件として、前記複数の抽選のうち前記抽選情報において前記加入グループに関連付けられている抽選であって、前記加入グループに加入している前記複数のユーザの間で共通の抽選を実行する抽選処理部と、
前記抽選によって前記対象ユーザに付与された前記付与アイテムを示す情報を前記対象ユーザが利用する前記情報端末に表示させる表示制御部と、
前記加入グループに加入している前記対象ユーザとは異なる他ユーザに、前記対象ユーザが保有する前記付与アイテム又は前記付与アイテムから生成されたアイテムである生成アイテムを利用させるアイテム処理部と、
を有し、
前記情報端末は、
前記抽選によって前記対象ユーザに付与された前記付与アイテムを示す情報を表示する表示部
を有し、
前記複数のグループに加入している前記複数のユーザの組み合わせは互いに異なっており、
前記アイテム処理部は、前記他ユーザが前記加入グループから脱退した場合に、前記対象ユーザが保有する前記付与アイテム又は前記生成アイテムを前記他ユーザが利用できなくする、
情報処理システム。