(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024070667
(43)【公開日】2024-05-23
(54)【発明の名称】操作装置及び操作ユニット
(51)【国際特許分類】
H04Q 9/00 20060101AFI20240516BHJP
H01H 9/16 20060101ALI20240516BHJP
H01H 13/02 20060101ALI20240516BHJP
F21V 23/04 20060101ALI20240516BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20240516BHJP
【FI】
H04Q9/00 371B
H01H9/16 A
H01H13/02 A
F21V23/04 500
H04Q9/00 301D
F21Y115:10
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022181293
(22)【出願日】2022-11-11
(71)【出願人】
【識別番号】505455945
【氏名又は名称】コイズミ照明株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100168583
【弁理士】
【氏名又は名称】前井 宏之
(72)【発明者】
【氏名】渡邉 望
【テーマコード(参考)】
3K014
5G052
5G206
5K048
【Fターム(参考)】
3K014AA01
3K014GA03
5G052AA23
5G052BB01
5G052JA03
5G052JA07
5G052JB05
5G206AS45N
5G206AS45Q
5G206DS17N
5G206GS03
5G206NS02
5G206RS04
5G206RS14
5G206RS24
5K048AA04
5K048BA07
5K048DA01
5K048DB01
5K048DC01
5K048FB11
5K048FB15
5K048HA01
(57)【要約】
【課題】操作しながら操作状況を容易に確認できる操作装置を提供する。
【解決手段】操作装置2は照明制御装置4と無線通信が可能である。操作装置2は、処理部9と、筐体8と、照明操作部7と、操作報知部10とを備える。処理部9は、演算処理を実行する。筐体8は、処理部9を収容する。照明操作部7は、筐体8の表面F1と裏面F2とのうちの表面F1側に設けられ、照明制御装置4を操作するための照明操作を受け付ける。操作報知部10は、筐体8の裏面F2側に設けられ、処理部9を制御するための制御操作を受け付け、制御操作に応じた報知を実行する。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
照明制御装置又は照明器具と無線通信が可能な操作装置であって、
演算処理を実行する処理部と、
前記処理部を収容する筐体と、
前記筐体の表面と裏面とのうちの前記表面側に設けられ、前記照明制御装置又は前記照明器具を操作するための照明操作を受け付ける照明操作部と、
前記筐体の前記裏面側に設けられ、前記処理部を制御するための制御操作を受け付け、前記制御操作に応じた報知を実行する操作報知部と
を備える、操作装置。
【請求項2】
前記操作報知部は、
前記制御操作を受け付ける操作部と、
前記操作部に対して離隔して配置され、前記制御操作に応じた前記報知を実行する報知部と
を有する、請求項1に記載の操作装置。
【請求項3】
前記操作部は、スイッチであり、
前記報知部は、発光する発光体であり、
前記操作部及び前記報知部は、前記筐体に収容され、
前記筐体は、
前記裏面を含む裏面部と、
前記報知部からの光が通過し、前記裏面部を貫通する第1開口部と、
前記操作部に対向し、前記裏面部を貫通する第2開口部と
を有し、
前記第1開口部の開口面積は、前記第2開口部の開口面積よりも小さい、請求項2に記載の操作装置。
【請求項4】
前記筐体は、前記裏面部の内面から前記第1開口部に向かって窪む凹部を更に有し、
前記凹部は、前記第1開口部に連通し、
前記凹部の幅は、前記内面側から前記第1開口部側に向かって狭くなる、請求項3に記載の操作装置。
【請求項5】
電池が配置される電池配置部を更に備え、
前記筐体は、略直方体であり、
前記照明操作部は、前記筐体の長手方向の一方側に配置され、
前記電池配置部は、前記筐体の前記長手方向の他方側に配置される、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の操作装置。
【請求項6】
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の操作装置と、
静止物に固定されることが可能な台座部材と
を備え、
前記台座部材には、前記操作装置が着脱自在に配置されることが可能である、操作ユニット。
【請求項7】
前記操作装置及び前記台座部材のうちの一方に配置される磁性体と、
前記操作装置及び前記台座部材のうちの他方に配置される磁石と
を更に備える、請求項6に記載の操作ユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、操作装置及び操作ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載された電子スイッチは、照明器具や換気扇などの負荷に電気的に接続されて、負荷をオンオフ制御するスイッチ本体へ制御命令の内容を無線送信する。電子スイッチは、スイッチ端末と支持部材とで構成される。支持部材は、スイッチ端末を着脱可能に嵌合保持する。スイッチ端末は、操作部であるスイッチハンドルと、補助表示部とを備える。補助表示部は、支持部材に内蔵した表示部のLED表示を導光させて表示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載された電子スイッチでは、支持部材から離れた位置で、スイッチ端末を操作する場合は、ユーザーは、支持部材のLED表示を視認できない場合がある。この場合、ユーザーは、スイッチハンドルの操作状態を確認することができない。
【0005】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、操作しながら操作状況を容易に確認できる操作装置及び操作ユニットを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に開示する操作装置は、照明制御装置又は照明器具と無線通信が可能である。操作装置は、処理部と、筐体と、照明操作部と、操作報知部とを備える。処理部は、演算処理を実行する。筐体は、前記処理部を収容する。照明操作部は、前記筐体の表面と裏面とのうちの前記表面側に設けられ、前記照明制御装置又は前記照明器具を操作するための照明操作を受け付ける。操作報知部は、前記筐体の前記裏面側に設けられ、前記処理部を制御するための制御操作を受け付け、前記制御操作に応じた報知を実行する。
【0007】
本願に開示する操作装置において、前記操作報知部は、操作部と、報知部とを有することが好ましい。操作部は、前記制御操作を受け付けることが好ましい。報知部は、前記操作部に対して離隔して配置され、前記制御操作に応じた前記報知を実行することが好ましい。
【0008】
本願に開示する操作装置において、前記操作部は、スイッチであり、前記報知部は、発光する発光体であることが好ましい。前記操作部及び前記報知部は、前記筐体に収容されることが好ましい。前記筐体は、裏面部と、第1開口部と、第2開開口部とを有することが好ましい。裏面部は、前記裏面を含むことが好ましい。第1開口部は、前記報知部からの光が通過し、前記裏面部を貫通することが好ましい。第2開口部は、前記操作部に対向し、前記裏面部を貫通することが好ましい。前記第1開口部の開口面積は、前記第2開口部の開口面積よりも小さいことが好ましい。
【0009】
本願に開示する操作装置において、前記筐体は、凹部を更に有することが好ましい。凹部は、前記裏面部の内面から前記第1開口部に向かって窪むことが好ましい。前記凹部は、前記第1開口部に連通することが好ましい。前記凹部の幅は、前記内面側から前記第1開口部側に向かって狭くなることが好ましい。
【0010】
本願に開示する操作装置は、電池配置部を更に備えることが好ましい。電池配置部には、電池が配置されることが好ましい。前記筐体は、略直方体であることが好ましい。前記照明操作部は、前記筐体の長手方向の一方側に配置されることが好ましい。前記電池配置部は、前記筐体の前記長手方向の他方側に配置されることが好ましい。
【0011】
本願に開示する操作ユニットは、上記の操作装置と、台座部材とを備える。台座部材は、静止物に固定されることが可能である。前記台座部材には、前記操作装置が着脱自在に配置されることが可能である。
【0012】
本願に開示する操作ユニットは、磁性体と、磁石とを更に備えることが好ましい。磁性体は、前記操作装置及び前記台座部材のうちの一方に配置されることが好ましい。磁石は、前記操作装置及び前記台座部材のうちの他方に配置されることが好ましい。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、操作しながら操作状況を容易に確認できる操作装置及び操作ユニットを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明の実施形態に係る照明システムを示すブロック図である。
【
図2】本実施形態に係る操作装置を示す平面図である。
【
図3】本実施形態に係る操作装置を示す裏面図である。
【
図4】(a)は、
図3のIV-IV線に沿った断面の一例を示す図である。(b)は、
図3のIV-IV線に沿った断面の他の例を示す図である。
【
図5】本実施形態に係る操作装置を示す側面図である。
【
図6】本実施形態に係る台座部材を示す平面図である。
【
図7】本実施形態に係る台座部材を示す裏面図である。
【
図8】
図6のVIII-VIII線に沿った断面図である。
【
図9】本実施形態の第1変形例に係る操作装置を示す平面図である。
【
図10】本実施形態の第2変形例に係る操作装置を示す裏面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。また、図面には、理解を容易にするために、三次元直交座標系のX軸、Y軸、及び、Z軸を記載している。
【0016】
図1~
図8を参照して、本発明の実施形態に係る照明システムSYSを説明する。
図1は、照明システムSYSを示す図である。
【0017】
図1に示すように、照明システムSYSは、少なくとも1つの操作ユニット1と、少なくとも1つの照明制御装置4と、少なくとも1つの照明器具LTとを備える。本実施形態では、照明システムSYSは複数の照明器具LTを備える。
【0018】
照明制御装置4は、照明器具LTの各々を制御する。例えば、照明制御装置4は、照明器具LTに対して、オンオフ制御を実行する。例えば、照明制御装置4は、照明器具LTに対して、調光及び/又は調色を実行することが好ましい。照明器具LTは、照明制御装置4の制御に従って、光を出射する。照明器具LTは、光源を含む。光源は、例えば、LED(Light Emitting Diode)を含む。
【0019】
照明制御装置4は、携帯端末5と無線通信が可能である。携帯端末5は、例えば、スマートフォン又はタブレット端末である。携帯端末5は、照明制御装置4に対して制御情報を送信する。照明制御装置4は、制御情報に従って、各照明器具LTを制御する。照明制御装置4は、ユーザーから接触操作されることが可能である。この場合、照明制御装置4は、ユーザーの接触操作に従って、各照明器具LTを制御する。なお、照明制御装置4は、携帯端末5と異なる端末(例えば、ノートパソコン又はデスクトップパソコン)と無線通信が可能であってもよい。
【0020】
操作ユニット1は、操作装置2と、台座部材3とを含む。操作装置2は、ユーザーから、照明制御装置4を操作するための照明操作を受け付ける。操作装置2は、照明制御装置4と無線通信が可能である。操作装置2は、照明制御装置4を介して、各照明器具LTを操作する。具体的には、操作装置2は、ユーザーの照明操作に応じて照明制御装置4に操作情報を送信することで、照明制御装置4を操作する。そして、照明制御装置4は、操作情報に従って、各照明器具LTを制御(操作)する。また、操作装置2は、携帯端末5と無線通信が可能である。なお、操作装置2は、携帯端末5と異なる端末(例えば、ノートパソコン又はデスクトップパソコン)と無線通信が可能であってもよい。
【0021】
台座部材3は、静止物に固定されることが可能である。静止物は、例えば、壁又は柱である。台座部材3には、操作装置2が着脱自在に配置されることが可能である。
【0022】
次に、操作装置2の表面F1と裏面F2とのうちの表面F1を説明する。
図2は、
図1の操作装置2を示す平面図である。
図2に示すように、操作装置2は、複数の照明操作部7と、筐体8とを備える。複数の照明操作部7は、筐体8の表面F1と裏面F2とのうちの表面F1側に設けられる。照明操作部7の各々は、ユーザーから、照明制御装置4を操作するための照明操作を受け付ける。換言すれば、照明操作部7の各々は、ユーザーから、照明制御装置4を介して各照明器具LTを操作するための照明操作を受け付ける。照明操作部7は、例えば、スイッチである。スイッチは、例えば、プッシュスイッチである。
【0023】
例えば、照明操作部7aは、照明制御装置4に接続された照明器具LTのオン/オフを指示するスイッチである。照明操作部7b~7fの各々は、照明制御装置4に接続された照明器具LTによって実現する照明シーンを指示するスイッチである。照明操作部7b~7fのそれぞれに異なる照明シーンが割り当てられている。照明シーンは、人間の生活における様々なシーンに適した照明器具LTの点灯態様を示す。具体的には、照明シーンは、複数の照明器具LTのうち特定の照明器具のみを点灯させたり、照明器具LTを任意の調光状態及び/又は調色状態で点灯させたりする態様である。
【0024】
図2の例では、筐体8は、扁平な略直方体である。筐体8は、平面視において、略長方形である。平面視は、表面F1に垂直な方向から操作装置2を視ることを示す。筐体8は、表面F1を含む表面部8aと、一対の第1側面部8cと、一対の第2側面部8dとを有する。表面部8aは、略長方形である。一対の第1側面部8cは、互いに対向し、筐体8の長辺を構成する。一対の第1側面部8cは、筐体8の長手方向D1に延びる。一対の第2側面部8dは、互いに対向し、筐体8の短辺を構成する。第2側面部8dは、第1側面部8cに対して略垂直である。
【0025】
また、
図2の例では、平面視において、複数の照明操作部7のうち、照明操作部7a~7cは、一方の第1側面部8cに対向し、当該一方の第1側面部8cに沿って配置される。複数の照明操作部7のうち、照明操作部7d~7fは、他方の第1側面部8cに対向し、当該他方の第1側面部8cに沿って配置される。
【0026】
次に、操作装置2の裏面F2を説明する。
図3は、操作装置2を示す裏面図である。
図3に示すように、操作装置2は、処理部9と、操作報知部10と、電池配置部15と、電池BTと、磁性体16とを更に備える。また、筐体8は、裏面F2を含む裏面部8bと、蓋体8Xとを有する。筐体8は、処理部9、操作報知部10、電池配置部15、電池BT、及び、磁性体16を収容する。
【0027】
図3の例では、処理部9及び操作報知部10は、筐体8の長手方向D1の一方側に配置される。
【0028】
また、
図2の例において、複数の照明操作部7は、筐体8の長手方向D1の一方側に配置される。具体的には、複数の照明操作部7は、筐体8の長手方向D1の一方側に偏って配置される。一方、
図3の例では、電池配置部15、電池BT、及び、蓋体8Xは、筐体8の長手方向D1の他方側に配置される。従って、本実施形態によれば、電池BTが配置される領域を避けて、複数の照明操作部7をまとまり良く配置できる。つまり、電池BTの配置と複数の照明操作部7の配置とが最適化され、操作装置2のサイズが大きくなることを抑制できる。また、複数の照明操作部7が筐体8の長手方向D1の一方側に偏って配置されることで、複数の照明操作部7が筐体8の長手方向D1の中央領域に配置される場合と比較して、照明操作部7に対するユーザーの操作性が向上する。例えば、ユーザーが筐体8を手で握ったときに照明操作部7を指で押し易い。
【0029】
更に
図3の例では、磁性体16は、筐体8の長手方向D1において、処理部9と電池配置部15との間に配置される。磁性体16は、筐体8の内部に固定される。
【0030】
引き続き
図3を参照して、各構成の機能を説明する。処理部9は、演算処理を実行する。処理部9は、MCU(Micro Controller Unit)のようなコンピューターと、アンテナとを有する。コンピューターは、メモリーと、プロセッサーとを有する。アンテナは、無線通信時に電波を送信又は受信する。従って、処理部9は、照明制御装置4と無線通信するための無線通信機能を有する。つまり、処理部9は、無線通信のための通信プロトコルに従った演算処理を実行する。処理部9は、例えば、無線通信モジュールである。
【0031】
一例として、処理部9は、照明制御装置4と近距離無線通信を実行する。近距離無線通信は、例えば、通信距離が数メートルから数十メートル程度の無線通信である。近距離無線通信は、例えば、Bluetooth(登録商標)に準じた通信である。なお、近距離無線通信は、Bluetoothに限定されず、例えば、ZigBee(登録商標)又はWiFiによる通信規格に準じた通信であってもよい。
【0032】
操作報知部10は、筐体8の裏面F2側に設けられる。操作報知部10は、ユーザーから、処理部9を制御するための制御操作を受け付ける。加えて、操作報知部10は、ユーザーの制御操作に応じた報知を実行する。従って、本実施形態によれば、ユーザーは、裏面F2側に設けられる操作報知部10を操作しながら操作状況を容易に確認できる。
【0033】
また、操作報知部10が筐体8の長手方向D1の一方側に配置されることで、操作報知部10が筐体8の中央領域に配置される場合と比べて、操作報知部10に対するユーザーの操作性を向上できるし、操作報知部10による報知の確認が容易になる。例えば、ユーザーが筐体8を左手で握ったときに操作報知部10が左手で隠れないため、右手による操作報知部10の操作、及び、操作報知部10による報知の確認が容易である。
【0034】
なお、比較例として、操作報知部10ではなく、報知機能を有しない操作部だけを裏面F2側に設ける場合は、裏面F2側に設けられる操作部を操作しながら操作状況を確認することはできない。従って、この場合、ユーザーにとって操作性が良くない。このように、比較例では、裏面F2側の操作性が考慮されていない。
【0035】
ここで、本実施形態において、「報知」は、光による報知である。なお、「報知」は、例えば、音による報知であってもよい。
【0036】
より詳細には、操作報知部10は、報知部11と、操作部12とを有する。操作部12は、ユーザーから制御操作を受け付ける。操作部12は、例えば、スイッチである。スイッチは、例えば、プッシュスイッチである。そして、報知部11は、制御操作に応じた報知を実行する。従って、本実施形態によれば、ユーザーは、裏面F2側に設けられる操作部12を操作しながら、報知部11によって操作状況を容易に確認できる。特に、報知部11は、平面視において、操作部12に対して離隔して配置される。従って、報知部11と操作部12とが一体として構成される場合、及び、報知部11と操作部12とが重なって配置される場合と比べて、操作時における報知部11の視認性が向上する。報知部11は、例えば、発光する発光体である。発光体は、例えば、LEDである。
【0037】
また、報知部11及び操作部12が筐体8の長手方向D1の一方側に配置されることで、報知部11及び操作部12が筐体8の中央領域に配置される場合と比べて、操作部12に対するユーザーの操作性を向上できるし、報知部11による報知の確認が容易になる。例えば、ユーザーが筐体8を左手で握ったときに報知部11及び操作部12が左手で隠れないため、右手による操作部12の操作、及び、報知部11による報知(例えば、光)の確認(例えば、視認)が容易である。
【0038】
ここで、一例として、操作部12には、処理部9を制御するための複数の機能が割り当てられてもよい。この場合、操作部12は、複数の機能をそれぞれ実行するための複数の制御操作を受け付ける。簡単のため、操作部12に対して、処理部9を制御するための2つの機能が割り当てられる場合を説明する。2つの機能は、特定通信機能及びリセット機能である。
【0039】
特定通信機能は、処理部9に対して、照明制御装置4又は携帯端末5と特定の通信を実行させる機能である。例えば、特定通信機能は、処理部9に対して、照明制御装置4又は携帯端末5と相互通信するために認証処理を実行させる機能である。「認証処理」は、例えば、ペアリングである。リセット機能は、処理部9をリセットする機能である。
【0040】
一例として、処理部9は、操作部12が操作を受け付けた時から第1時間T1が経過すると、特定通信機能を実行する。また、処理部9は、第1時間T1が経過すると、特定通信機能が実行されることを示す報知を報知部11に実行させる。この場合、特定通信機能を実行させるための制御操作は、第1時間T1以上の操作部12の操作(例えば、押下操作)である。また、例えば、特定通信機能が実行されることを示す報知は、報知部11のM回の点滅である。
【0041】
一例として、処理部9は、操作部12が操作を受け付けた時から第2時間T2が経過すると、リセット機能を実行する。また、処理部9は、第2時間T2が経過すると、リセット機能が実行されることを示す報知を報知部11に実行させる。この場合、リセット機能を実行させるための制御操作は、第2時間T2以上の操作部12の操作(例えば、押下操作)である。第2時間T2と第1時間T1とは異なる。例えば、第2時間T2は、第1時間T1より長い。また、例えば、リセット機能が実行されることを示す報知は、報知部11のN回の点滅である。点滅回数Nは点滅回数Mと異なる。例えば、点滅回数Nは、点滅回数Mより多い。
【0042】
操作部12に対して特定通信機能及びリセット機能が割り当てられる場合、ユーザーは、裏面F2側に設けられる操作部12を操作しながら、報知部11によって、特定通信機能又はリセット機能の実行状況を容易に確認できる。
【0043】
以上、
図3を参照して説明したように、1つの操作報知部10には、複数の機能が割り当てられる。つまり、操作部12に対して複数の機能が割り当てられるとともに、報知部11に対して複数の機能のそれぞれに対応した複数の報知態様が割り当てられる。従って、複数の操作報知部10を設ける場合と比較して、部品点数を低減できる。
【0044】
ここで、筐体8は、報知部11による報知が筐体8の外部に届く状態で報知部11を収容する。例えば、報知部11が発光体である場合、筐体8は、報知部11による光が筐体8の外部に出射可能な状態で報知部11を収容する。また、筐体8は、ユーザーによって操作部12に対する操作が可能な状態で操作部12を収容する。
【0045】
一例として、筐体8は、第1開口部13と、第2開口部14とを更に有する。第1開口部13及び第2開口部14は、裏面部8bに配置される。
図3の例では、第1開口部13と第2開口部14とは、筐体8の長手方向D1に沿って並んでいる。
【0046】
第1開口部13は、裏面部8bを貫通する。つまり、第1開口部13は貫通孔である。第1開口部13からは、報知部11からの光が通過する。第1開口部13は、報知部11と対向する。第2開口部14は、裏面部8bを貫通する。つまり、第2開口部14は貫通孔である。第2開口部14は、操作部12に対向する。例えば、ユーザーは、物品の先端を第2開口部14から挿入して、物品の先端によって、操作部12に対して押下操作を行う。物品は、例えば、シャープペンシル、ボールペン、ドライバー、又は、針金である。
【0047】
特に、第1開口部13の開口面積(開口領域)は、第2開口部14の開口面積(開口領域)よりも小さいことが好ましい。この好ましい例によれば、ユーザーが誤って、操作部12を操作するための物品の先端を第1開口部13に挿入しようとした場合でも、物品の先端の挿入が困難である。その結果、ユーザーに対して、物品の挿入箇所が間違っていることを気付かせることができる。つまり、ユーザーに対して、操作部12を操作するための開口部が、第1開口部13ではなく、第2開口部14であることを案内できる。
【0048】
例えば、第1開口部13及び第2開口部14は、略円形である。この場合、第1開口部13の直径は、例えば、約0.6mmである。また、第2開口部14の直径は、例えば、約1.0mmである。
【0049】
次に、第1開口部13近傍の好ましい構造を説明する。
図4(a)は、
図3のIV-IV線に沿った断面の一例を示す図である。
図4(b)は、
図3のIV-IV線に沿った断面の他の例を示す図である。
【0050】
図4(a)に示すように、第1開口部13の中心線A1と報知部11の中心線A2とが略一致している場合は、方向D2における第1開口部13と報知部11との重なり部分が大きくなるため、報知部11からの光は、第1開口部13を通して筐体8外部の広範囲に広がって出射される。従って、ユーザーによる光の視認性は良好である。方向D2は、裏面F2に略直交する方向を示す。
【0051】
一方、
図4(b)に示すように、操作装置2の製造過程において、第1開口部13の中心線A1と報知部11の中心線A2とがずれることがあり得る。この場合は、方向D2における第1開口部13と報知部11との重なり部分が小さくなるため、報知部11からの光が、第1開口部13を通して筐体8外部に十分出射されない場合があり得る。
【0052】
そこで、筐体8は凹部19を更に有することが好ましい。凹部19は、例えば、中心線A1に対して対称な構造を有する。凹部19は、裏面部8bの内面F3から第1開口部13に向かって窪む。凹部19は、第1開口部13に連通する。凹部19の幅W(
図4(a))は、裏面部8bの内面F3側から第1開口部13側に向かって狭くなる。従って、この好ましい例によれば、報知部11が出射した光LHは、凹部19の表面19aで反射されることにより、筐体8の外部から光LHを視認し易くなる。また、第1開口部13のみが形成されている場合(つまり、貫通孔が同径で垂直に形成されている場合)と異なり、光LHが筐体8に遮られ難くなり、光LHが筐体8の外部に届き易くなる。その結果、第1開口部13の中心線A1と報知部11の中心線A2とがずれている場合であっても、報知部11からの光LHは、筐体8の外部まで届き易くなり、ユーザーが光LHを視認し易くなる。よって、ユーザーによる光LHの視認性が良好になる。このように、凹部19の表面19aは、光LHの反射面を構成し、光LHを第1開口部13に導いている。
【0053】
図4(b)の例では、凹部19は、略半球形状を有する。凹部19の表面19aは曲面である。具体的には、凹部19の表面19aは略半球形状の曲面である。なお、凹部19の形状は、幅Wが内面F3側から第1開口部13側に向かって狭くなる限りにおいては、特に限定されない。例えば、凹部19は、略円錐台形状又は略テーパー形状であってもよい。
【0054】
図3に戻って、磁性体16は、例えば、磁石に引き付けられる金属(例えば、鉄)である。磁性体16が台座部材3に配置される磁石34(
図8)に引き付けられることで、操作装置2が台座部材3に保持される。磁性体16は、例えば、略円板形状を有する。
【0055】
電池配置部15には、電池BTが配置される。電池BTは、処理部9及び報知部11に電力を供給する。本実施形態では、電池BTは、略円板状の電池(例えば、ボタン型電池)である。なお、電池BTは、特に限定されず、例えば、充電式電池又は乾電池であってもよい。また、
図3の例では、処理部9と磁性体16と電池配置部15(電池BT)とは、筐体8の長手方向D1に沿って一直線上に配置される。蓋体8Xは、電池配置部15及び電池BTを覆う。
【0056】
筐体8は、扁平な直方体形状である。従って、例えば、操作装置2の各部品を方向D2(
図5)に重ねずに、表面F1に沿った方向に並べて配置できる。その結果、操作装置2を薄型化できる。
【0057】
次に、操作装置2の側面を説明する。
図5は、操作装置2を示す側面図である。
図5に示すように、操作装置2は、把持部17と、基板18とを更に備える。把持部17は、第1側面部8cの表面から窪む凹部である。把持部17は、筐体8の長手方向D1に延びる。把持部17は、ユーザーによって把持されることの可能な部分である。ユーザーは、把持部17を把持することで、台座部材3に対する操作装置2の着脱が容易である。把持部17は、例えば、2つの第1側面部8c(
図2)のそれぞれに配置される。
【0058】
基板18は、筐体8に収容される。基板18には、報知部11、操作部12、及び、処理部9(
図3)が、配置される。
【0059】
次に、
図6~
図8を参照して、台座部材3を説明する。
図6は、台座部材3を示す平面図である。
図7は、台座部材3を示す裏面図である。
図8は、
図6のVIII-VIII線に沿った断面図である。
【0060】
図6に示すように、台座部材3は、平面視において、略長方形である。平面視は、台座部材3の表面と裏面とのうち表面に垂直な方向から台座部材3を視ることを示す。台座部材3は、壁等の静止物に固定されることが可能である。そして、台座部材3には、操作装置2が着脱自在に配置されることが可能である。従って、操作装置2が台座部材3に配置されているときは、操作装置2を、例えば、壁スイッチ等の固定スイッチとして利用できる。特に、操作装置2の駆動源が電池BTであるため、配線電気工事が不要である。従って、操作装置2の設置及び増設が容易である。一方、操作装置2が台座部材3に配置されていないときは、操作装置2をリモートコントローラーとして利用できる。
【0061】
具体的には、台座部材3は、枠部30と、凹部31と、第1取付孔32と、第2取付孔33と、一対の第1側壁部36と、一対の第2側壁部37とを備える。枠部30は、凹部31を囲む。
図8に示すように、凹部31は、台座部材3の裏面側に向かって枠部30に対して窪んでいる。
【0062】
図6に戻って、凹部31は、平面視において、略長方形であり、操作装置2の外縁に沿った形状を有する。操作装置2は、着脱自在に凹部31に配置される。
【0063】
第1取付孔32及び第2取付孔33は、凹部31に配置され、凹部31を貫通する。第1取付孔32と第2取付孔33とは、台座部材3の長手方向D3に沿って一直線上に配置される。第1取付孔32及び第2取付孔33の各々に、ビス等の固定部材を通し、固定部材によって、台座部材3が、壁等の静止物に固定される。
【0064】
一対の第1側壁部36は、互いに対向し、台座部材3の長辺を構成する。一対の第1側壁部36は、台座部材3の長手方向D3に延びる。一対の第2側壁部37は、互いに対向し、台座部材3の短辺を構成する。第2側壁部37は第1側壁部36に対して略垂直である。
【0065】
図7及び
図8に示すように、台座部材3は、磁石34と、蓋体35とを更に備える。磁石34は、例えば、永久磁石である。磁石34は、凹部31の裏側に配置される。
図7及び
図8の例では、磁石34は、台座部材3の長手方向D3において、第1取付孔32と第2取付孔33との間に配置される。また、一例として、磁石34は、一対の第2側壁部37のうち、一方の第2側壁部37の側に偏って配置される。蓋体35は、磁石34を覆い、磁石34を凹部31の裏側に固定する。磁石34は、例えば、略円板形状を有する。
【0066】
図6及び
図7に示すように、平面視において、操作装置2が台座部材3に配置された状態で、操作装置2の磁性体16は台座部材3の磁石34と重なる。従って、本実施形態によれば、磁石34の引力によって磁性体16が引き付けられる。つまり、磁力によって操作装置2が台座部材3に保持される。その結果、操作装置2を台座部材3に容易に配置できるし、操作装置2が台座部材3から抜け落ちることを抑制できる。一方、磁石34の磁力によって操作装置2が台座部材3に保持されるため、操作装置2を台座部材3から取り外す作業が容易である。
【0067】
すなわち、本実施形態によれば、台座部材3に対して、操作装置2を容易に着脱できる。従って、例えば、操作装置2を固定スイッチとして使用する場合と、操作装置2をリモートコントローラーとして使用する場合とを容易に使い分けできる。また、操作装置2に磁性体16を配置することで、操作装置2に磁石を配置する場合と比較して、操作装置2が物品の機能に影響を及ぼすことを抑制できる。特に、操作装置2は、任意の場所に置かれ得るため、磁力の影響を受けやすい物品(例えば、クレジットカード又は電子機器)の近傍に置かれることもあり得る。この場合でも、操作装置2ではなく、台座部材3に磁石34を配置しているため、操作装置2が物品の機能に影響を及ぼすことを抑制できる。
【0068】
また、
図2に示すように、本実施形態によれば、操作装置2において、複数の照明操作部7を筐体8の長手方向D1の一方側に配置することで、ユーザーにとって、操作装置2の上下方向の認識が容易になる。つまり、照明操作部7が配置される側が上側である。従って、ユーザーが、操作装置2を台座部材3に配置する際に、操作装置2を上下逆に配置することを抑制できる。その結果、
図6に示すように、操作装置2の磁性体16の位置と、台座部材3の磁石34の位置とを合わせることができて、操作装置2を台座部材3に確実に保持させることができる。
【0069】
更に、本実施形態によれば、
図3に示すように、操作装置2において、電池配置部15及び電池BTを筐体8の長手方向D1の他方側に配置している。従って、電池BTが配置される領域の重量が、照明操作部7が配置される領域の重量よりも大きくなる。従って、ユーザーが操作装置2を把持する際に、電池BTが配置される領域が、必然的に下方向を向くことが多いと推測される。その結果、
図6に示すように、操作装置2を台座部材3に配置する際に、例えば、電池BTが配置される領域を支点として、照明操作部7が配置される領域を台座部材3に収容し易くなる。更に、操作装置2を台座部材3から取り外す際にも、電池BTが配置される領域を支点として、照明操作部7が配置される領域を台座部材3から取り外し易くなる。
【0070】
更に、本実施形態によれば、磁性体16が操作装置2の長手方向D1の中央に配置されず、かつ、磁石34が台座部材3の長手方向D3の中央の配置されていない。具体的には、磁性体16が操作装置2の長手方向D1の中央よりも一方の第2側面部8d側にずれた位置に配置され、かつ、磁石34が台座部材3の長手方向D3の中央よりも一方の第2側壁部37側にずれた位置に配置される。従って、操作装置2が台座部材3に対して上下逆さまに配置されることを抑制できる。理由は、次の通りである。すなわち、操作装置2を上下正しい方向で台座部材3に合わせると、磁性体16と磁石34との重複部分が大きくなり、操作装置2は台座部材3に確実に保持されるが、操作装置2を上下誤った方向で台座部材3に合わせると、磁性体16と磁石34との重複部分が小さくなり、操作装置2は台座部材3に保持され難い。従って、ユーザーは、操作装置2が上下逆であることを気付き易くなり、操作装置2を上下正しい方向で台座部材3に配置する。その結果、操作装置2が台座部材3に対して上下逆さまに配置されることを抑制できる。
【0071】
(第1変形例)
図9を参照して、本実施形態の第1変形例を説明する。第1変形例では、操作装置2Aに1つの照明操作部7が設けられる点で、上記実施形態と主に異なる。以下、第1変形例が上記実施形態と異なる点を主に説明する。
【0072】
図9は、第1変形例に係る操作装置2Aを示す平面図である。
図9に示すように、操作装置2Aは、1つの照明操作部7を備える。例えば、照明操作部7は、照明制御装置4(
図1)に接続された照明器具LTのオン/オフを指示するスイッチである。照明操作部7は、筐体8の長手方向D1の一方側に配置される。
【0073】
(第2変形例)
図10を参照して、本実施形態の第2変形例を説明する。第2変形例では、複数の操作報知部10が設けられる点で、上記実施形態と主に異なる。以下、第2変形例が上記実施形態と異なる点を主に説明する。
【0074】
図10は、第2変形例に係る操作装置2Bを示す裏面図である。
図10に示すように、操作装置2Bは、複数の操作報知部10を備える。複数の操作報知部10は、筐体8の裏面F2側に設けられる。
図10の例では、操作装置2Bは、2つの操作報知部10A、10Bを備える。
【0075】
複数の操作報知部10の各々には、1つの機能が割り当てられる。従って、第2変形例によれば、1つの操作報知部10に複数の機能が割り当てられる場合と比較して、操作時間を短縮できるし、操作状況の確認が容易になる。
【0076】
複数の操作報知部10に割り当てられる機能は、互いに異なる。具体的には、操作報知部10Aの操作部12に対して1つの機能を割り当てる。操作報知部10Aの報知部11は、操作報知部10Aの操作部12に割り当てられた機能に対応した報知を実行する。一方、操作報知部10Bの操作部12に対して、操作報知部10Aの操作部12に割り当てた機能と異なる1つの機能を割り当てる。操作報知部10Bの報知部11は、操作報知部10Bの操作部12に割り当てられた機能に対応した報知を実行する。
【0077】
一例として、操作報知部10Aの操作部12に特定通信機能を割り当てる。この場合、操作報知部10Aの操作部12が操作された直後に、処理部9に特定通信機能を実行させる。また、操作報知部10Aの操作部12が操作された直後に、操作報知部10Aの報知部11による報知を実行する。
【0078】
また、一例として、操作報知部10Bの操作部12にリセット機能を割り当てる。この場合、操作報知部10Bの操作部12が操作された直後に、処理部9にリセット機能を実行させる。また、操作報知部10Bの操作部12が操作された直後に、操作報知部10Bの報知部11による報知を実行する。
【0079】
なお、操作報知部10の数は、「2」に限定されず、「3」以上であってもよい。
【0080】
以上、図面を参照して本発明の実施形態について説明した。ただし、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施できる。また、上記の実施形態に開示される複数の構成要素は適宜改変可能である。例えば、ある実施形態に示される全構成要素のうちのある構成要素を別の実施形態の構成要素に追加してもよく、又は、ある実施形態に示される全構成要素のうちのいくつかの構成要素を実施形態から削除してもよい。
【0081】
また、図面は、発明の理解を容易にするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚さ、長さ、個数、間隔等は、図面作成の都合上から実際とは異なる場合もある。また、上記の実施形態で示す各構成要素の構成は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることは言うまでもない。
【0082】
(1)
図1において、操作装置2は、照明器具LTと無線通信が可能であってもよい。この場合、操作装置2の照明操作部7は、ユーザーから、照明器具LTを操作するための照明操作を受け付ける。操作装置2は、ユーザーの照明操作に応じて照明器具LTに操作情報を送信することで、照明器具LTを操作する。そして、照明器具LTは、操作情報に従って動作する。この場合、操作部12に割り当てられる特定通信機能は、処理部9に対して、照明器具LTと特定の通信を実行させる機能である。例えば、特定通信機能は、処理部9に対して、照明器具LTと相互通信するために認証処理を実行させる機能である。「認証処理」は、例えば、ペアリングである。
【0083】
(2)
図1において、照明制御装置4は、例えば、照明器具LTを制御するために使用されることの可能な各種通信機器(例えば、ルーター、ブリッジ、アクセスポイント、ハブ、及び、リピーター)を含む概念である。
【0084】
(3)
図2において、照明操作部7の数は、特に限定されず、「6」と異なる2以上の整数であってよい。また、照明操作部7は、プッシュスイッチに限られず、例えば、スライドスイッチ又は回転式操作子でもよい。
【0085】
(4)
図3及び
図10において、第1開口部13に、光を透過する物質(例えば、透明物質)を配置してもよい。この場合は、第1開口部13から筐体8の内部に粉塵が進入することを抑制できる。また、報知部11に粉塵が付着することを抑制できる。その結果、報知部11からの光が粉塵によって散乱されることを抑制できる。また、
図10において、例えば、複数の操作部12に対して、1つの報知部11を設けてもよい。
【0086】
(5)
図3及び
図10において、磁性体16に代えて、筐体8に磁石を配置してもよい。加えて、
図6~
図8において、磁石34に代えて、台座部材3に磁性体を配置してもよい。
【0087】
すなわち、磁性体が、操作装置2及び台座部材3のうちの一方に配置され、磁石が、操作装置2及び台座部材3のうちの他方に配置される。この場合、操作装置2が台座部材3に配置された状態で、平面視において、操作装置2及び台座部材3のうちの一方の磁性体と、操作装置2及び台座部材3のうちの他方磁石とは重なる。
【0088】
なお、
図6~
図8において台座部材3に磁石34を配置するとともに、
図3及び
図10において、磁性体16に代えて、筐体8に磁石を配置してもよい。また、操作装置2の筐体8に磁石を配置する場合、筐体8が扁平な略直方体形状であるため、操作装置2内の電気部品に磁性体の磁力が悪影響を及ぼすことを抑制するように電気部品を配置できる。例えば、筐体8の長手方向D1に沿って電気部品を並べるように配置することができる。このように、筐体8の表面F1に平行な方向への電気部品の配置の自由度が大きい。なお、例えば、扁平な略直方体形状の筐体8を、筐体8と同じ容積の立方体形状の筐体(比較例)と比較する。この場合、比較例の筐体では、筐体8と比べて、磁石から電気部品を離れた位置に配置することが困難である。
【0089】
(6)
図3及び
図10において、報知部11と操作部12とが一体として構成されてもよいし、報知部11と操作部12とが重なって配置されていてもよい。
【0090】
(7)
図6において、磁力を利用して、操作装置2を台座部材3に保持させたが、保持方法は、これに限定されない。例えば、操作装置2の裏面部8bに穴部を設け、台座部材3に爪部を設け、爪部を穴部に差し込んで、操作装置2を台座部材3に保持させてもよい。また、例えば、台座部材3に上部が開口した略直方体状の穴部を設け、穴部に操作装置2を嵌めることで、操作装置2を台座部材3に保持させてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0091】
本発明は、操作装置及び操作ユニットを提供するものであり、産業上の利用可能性を有する。
【符号の説明】
【0092】
1 操作ユニット
2、2A、2B 操作装置
3 台座部材
4 照明制御装置
7、7a~7f 照明操作部
8 筐体
8a 表面部
8b 裏面部
9 処理部
10、10A、10B 操作報知部
11 報知部
12 操作部
13 第1開口部
14 第2開口部
15 電池配置部
16 磁性体
19 凹部
34 磁石
LT 照明器具
F1 表面
F2 裏面