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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024070784
(43)【公開日】2024-05-23
(54)【発明の名称】調理機器の調理本体及び調理機器
(51)【国際特許分類】
   A47J 27/00 20060101AFI20240516BHJP
【FI】
A47J27/00 103K
A47J27/00 103L
A47J27/00 103N
A47J27/00 109A
【審査請求】有
【請求項の数】15
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023058968
(22)【出願日】2023-03-31
(31)【優先権主張番号】202223012539.8
(32)【優先日】2022-11-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】515117198
【氏名又は名称】佛山市▲順▼▲徳▼区美的▲電▼▲熱▼▲電▼器制造有限公司
【氏名又は名称原語表記】FOSHAN SHUNDE MIDEA ELECTRICAL HEATING APPLIANCES MANUFACTURING CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】San Le Road #19,Beijiao,Shunde Foshan,Guangdong 528311 China
(74)【代理人】
【識別番号】100112656
【弁理士】
【氏名又は名称】宮田 英毅
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】何国達
(72)【発明者】
【氏名】周毅
(72)【発明者】
【氏名】李家孔
(72)【発明者】
【氏名】江小勇
(72)【発明者】
【氏名】趙策
(72)【発明者】
【氏名】呉育權
(72)【発明者】
【氏名】盛金旺
(72)【発明者】
【氏名】周忠宝
(72)【発明者】
【氏名】秦偉偉
【テーマコード(参考)】
4B055
【Fターム(参考)】
4B055AA03
4B055AA09
4B055BA63
4B055CA36
4B055CA71
4B055DA02
4B055DA03
4B055DA05
4B055DB14
4B055GD01
(57)【要約】      (修正有)
【課題】食物を均一に加熱することができ、食物の加熱に必要な時間が短く、調理機器の調理効率が確保されるとともに、食物を立体的に加熱してメイラード反応を十分に起こさせ、食物をより風味豊かにする調理機器の調理本体を提供する。
【解決手段】調理機器の調理本体10は、外部ケース1、外鍋2及び第1の加熱コイルを備える。外鍋は外部ケースの内側に設けられて外部ケースとともに取付スペース3を限定し、底板22、側板23及び遷移板24を備え、遷移板は底板と側板を接続するために使用される。第1の加熱コイルは取付スペース内に設けられ、側板に巻きつけて設けられ、遷移板の外側に位置する。調理本体は、食物を均一に加熱することができ、食物の加熱に必要な時間が短く、調理機器の調理効率が確保されるとともに、食物を立体的に加熱してメイラード反応を十分に起こさせ、食物をより風味豊かにする。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部ケースと、
前記外部ケースの内側に設けられ且つ前記外部ケースとともに取付スペースを限定し、底板、側板、及び前記底板と前記側板とを接続するための遷移板を備える外鍋と、
前記取付スペース内に設けられる第1の加熱コイルであって、前記側板に巻きつけて設けられ、及び/又は前記遷移板の外側に位置する第1の加熱コイルと、を備えることを特徴とする調理機器の調理本体。
【請求項2】
前記第1の加熱コイルは、第1の加熱部と第2の加熱部を備え、前記第1の加熱部は前記側板に巻きつけて設けられ、前記第2の加熱部は前記遷移板の外側に位置することを特徴とする請求項1に記載の調理機器の調理本体。
【請求項3】
前記第1の加熱部は前記取付スペースの頂部に近接して設けられることを特徴とする請求項2に記載の調理機器の調理本体。
【請求項4】
前記第1の加熱部と前記第2の加熱部との間に間隔距離があることを特徴とする請求項2に記載の調理機器の調理本体。
【請求項5】
前記外鍋の前記外部ケースに面した側壁に固定溝が設けられ、前記第1の加熱部は前記固定溝を回って前記外鍋に巻きつけられることを特徴とする請求項2に記載の調理機器の調理本体。
【請求項6】
前記固定溝は上下に並べて複数設けられ、各前記固定溝内に前記第1の加熱部の一部が設けられることを特徴とする請求項5に記載の調理機器の調理本体。
【請求項7】
前記外鍋内に設けられる内鍋をさらに備え、前記内鍋の前記側板に対応する少なくとも一部は垂直方向に沿って延びて垂直加熱部を形成し、前記第1の加熱部は前記垂直加熱部に対応して設けられることを特徴とする請求項2に記載の調理機器の調理本体。
【請求項8】
前記側板の少なくとも一部は垂直に延び、前記第1の加熱部は前記側板の垂直に延びる部分に対応して設けられることを特徴とする請求項7に記載の調理機器の調理本体。
【請求項9】
前記内鍋に最高水位線と最低水位線が設けられ、前記第1の加熱部は前記最高水位線と前記最低水位線との間に位置することを特徴とする請求項7に記載の調理機器の調理本体。
【請求項10】
前記取付スペース内に設けられるとともに前記底板の外側に位置する第2の加熱コイルをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の調理機器の調理本体。
【請求項11】
前記第2の加熱コイルと前記第1の加熱コイルは並列に設けられることを特徴とする請求項10に記載の調理機器の調理本体。
【請求項12】
請求項1~11のいずれか一項に記載の調理機器の調理本体である調理本体と、
前記調理本体に設けられて、前記調理本体を開閉する蓋体アセンブリと、を備えることを特徴とする調理機器。
【請求項13】
前記蓋体アセンブリは、
内蓋と、
前記内蓋に設けられる第3の加熱コイルと、
前記内蓋に設けられ且つ前記第3の加熱コイルの下方に位置し、前記第3の加熱コイルに通電するとき加熱される加熱蓋と、を備えることを特徴とする請求項12に記載の調理機器。
【請求項14】
前記第3の加熱コイルと前記第1の加熱コイルは直列に接続されることを特徴とする請求項13に記載の調理機器。
【請求項15】
前記取付スペース内に設けられるとともに前記底板の外側に位置し、直列に接続された前記第1の加熱コイルと前記第3の加熱コイルに並列に接続される第2の加熱コイルをさらに備え、
前記調理機器は第1のコイルスイッチと第2のコイルスイッチをさらに備え、前記第1のコイルスイッチは前記第2の加熱コイルに接続され、前記第2の加熱コイルの電源のオン/オフを制御し、
前記第2のコイルスイッチは前記第1の加熱コイルに接続され、前記第1の加熱コイルと前記第3の加熱コイルの電源のオン/オフを制御することを特徴とする請求項14に記載の調理機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は調理機器の技術分野に関し、具体的に、調理機器の調理本体及び調理機器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の調理機器では、調理本体内に加熱コイルを設置する必要があり、加熱コイルによって内鍋を加熱することによって、内鍋内部の食物を加熱する。従来の技術では、加熱コイルは通常、外鍋の底部に配置しており、下から上に温度が伝わるため、上部の食物が均一に加熱されることができず、全体の加熱に長い時間がかかり、調理機器の調理効率に影響を与え、調理機器の調理効果に影響を与え、改善する余裕がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本願は、従来の技術における上記の技術的問題の一つを少なくともある程度解決することを主旨とする。このため、本願は、食物を均一に加熱することができ、食物の加熱に必要な時間が短く、調理機器の調理効率が確保されるとともに、食物を立体的に加熱してメイラード反応を十分に起こさせ、食物をより風味豊かにする調理機器の調理本体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本願の実施例による調理機器の調理本体は、外部ケースと、前記外部ケースの内側に設けられ且つ前記外部ケースとともに取付スペースを限定し、底板、側板、及び前記底板と前記側板とを接続するための遷移板を備える外鍋と、前記取付スペース内に設けられる第1の加熱コイルであって、前記側板を取り囲んで設けられ、及び/又は前記遷移板の外側に位置する第1の加熱コイルと、を備える。
【0005】
本願の実施例の調理機器の調理本体によると、該調理本体は、食物を均一に加熱することができ、食物の加熱に必要な時間が短く、調理機器の調理効率が確保されるとともに、食物を立体的に加熱してメイラード反応を十分に起こさせ、食物をより風味豊かにする。
【0006】
また、本願の実施例による調理機器の調理本体は、次のような付加的な技術的特徴を有してもよい。
【0007】
本願のいくつかの実施例によると、前記第1の加熱コイルは、第1の加熱部及び第2の加熱部を備え、前記第1の加熱部は前記側板に巻きつけて設けられ、前記第2の加熱部は前記遷移板の外側に位置する。
【0008】
本願のいくつかの実施例によると、前記第1の加熱部は前記取付スペースの頂部に近接して設けられる。
【0009】
本願のいくつかの実施例によると、前記第1の加熱部と前記第2の加熱部との間に間隔距離がある。
【0010】
本願のいくつかの実施例によると、前記外鍋の前記外部ケースに面した側壁に固定溝が設けられ、前記第1の加熱部は前記固定溝を回って前記外鍋に巻きつけられる。
【0011】
本願のいくつかの実施例によると、前記固定溝は上下に並べて複数設けられ、各前記固定溝内に前記第1の加熱部の一部が設けられる。
【0012】
本願のいくつかの実施例によると、前記調理機器の調理本体は、前記外鍋内に設けられる内鍋をさらに備え、前記内鍋の前記側板に対応する少なくとも一部は垂直方向に沿って延びて垂直加熱部を形成し、前記第1の加熱部は前記垂直加熱部に対応して設けられる。
【0013】
本願のいくつかの実施例によると、前記側板の少なくとも一部は垂直に延び、前記第1の加熱部は前記側板の垂直に延びる部分に対応して設けられる。
【0014】
本願のいくつかの実施例によると、前記内鍋に最高水位線と最低水位線が設けられ、前記第1の加熱部は前記最高水位線と前記最低水位線との間に位置する。
【0015】
本願のいくつかの実施例によると、前記調理機器の調理本体は、前記取付スペース内に設けられるとともに前記底板の外側に位置する第2の加熱コイルをさらに備える。
【0016】
本願のいくつかの実施例によると、前記第2の加熱コイルと前記第1の加熱コイルは並列に設けられる。
【0017】
本願の他の態様による調理機器は、上記の調理機器の調理本体である調理本体と、前記調理本体に設けられて、前記調理本体を開閉する蓋体アセンブリと、を備える。
【0018】
本願のいくつかの実施例によると、前記蓋体アセンブリは、内蓋と、前記内蓋に設けられる第3の加熱コイルと、前記内蓋に設けられ且つ前記第3の加熱コイルの下方に位置し、前記第3の加熱コイルに通電するとき加熱される加熱蓋と、を備える。
【0019】
本願のいくつかの実施例によると、前記第3の加熱コイルと前記第1の加熱コイルは直列に接続される。
【0020】
本願のいくつかの実施例によると、前記調理機器は、前記取付スペース内に設けられるとともに前記底板の外側に位置し、直列に接続された前記第1の加熱コイルと前記第3の加熱コイルに並列に接続される第2の加熱コイルをさらに備え、前記調理機器は第1のコイルスイッチと第2のコイルスイッチをさらに備え、前記第1のコイルスイッチは前記第2の加熱コイルに接続されて、前記第2の加熱コイルの電源の接続/切断を制御し、前記第2のコイルスイッチは前記第1の加熱コイルに接続されて、前記第1の加熱コイル及び前記第3の加熱コイルの電源の接続/切断を制御する。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本願の実施例による調理本体の断面図である。
図2】本願の実施例による調理本体の断面図である。
図3】本願の実施例による調理機器の断面図である。
図4】本願の実施例による調理機器の回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、図面に示される本願の実施例を詳細に説明し、全図面において、同一又は類似の符号は同一又は類似の素子或いは同一又は類似の機能を有する素子を示す。以下の参考図面を介して説明する実施例は例示的なものであり、本願を説明するためのものであり、本願に対する制限として理解すべきではない。
【0023】
本願の説明において、「中心」、「縦方向」、「横方向」、「長さ」、「幅」、「厚さ」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「垂直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」、「時計回り」、「反時計回り」など方向および位置関係を示す用語は図面に示す方向または位置関係に基づき、本願の説明をしやすくするとともに記述を簡素化するためのものにすぎず、指している装置または素子が特定の方向、特定の方向での構成および操作を有しなければならないことを示すまたは暗に示すものではなく、本願を限定するものとみなすことはできないということを理解できる。
【0024】
なお、「第1の」、「第2の」といった用語は目的を説明するためのものにすぎず、相対的重要性を示す若しくは暗に示す、または当該技術的特徴の数を暗に示すとみなすことはできない。したがって、「第1の」、「第2の」と限定している特徴は1つまたは複数の該特徴を含むことを明示するまたは暗に示すことができ、本願の説明において、特に明確かつ具体的に限定している場合を除き、「複数」の概念は少なくとも2つ、例えば2つまたは3つである。
【0025】
本願において、特に明確に規定および限定する場合を除き、「取り付ける」、「互いに連結する」、「連結する」、「固定する」などの用語は広義に理解されるべきである。例えば固定接続することでもよく、取り外し可能に連結することまたは一体に連結することでもよく、機械的に連結することでもよく、電気的に連結することまたは互いに通信可能とすることでもよく、直接互いに連結することでもよく、中間の媒介するものを介して互いに連結することでもよく、2つの素子の内部が互いに連通することまたは2つの素子の相互作用関係でもよい。当事者は、具体的な状況に応じて、前記の技術的用語の本願における具体的概念を理解できる。
【0026】
本願において、特に規定および限定する場合を除き、第1の特徴が第2の特徴の「上」または「下」にあるということは第1および第2の特徴が直接接触することを含んでよく、第1および第2の特徴が直接接触せず、第1および第2の特徴の間の別の特徴を介して接触することを含んでもよい。また、第1の特徴が第2の特徴の「上」、「上方」および「上面」にあるということは第1の特徴が第2の特徴の真上および斜め上方にあることを含むか、または第1の特徴の水平高さが第2の特徴より高いことを示すに過ぎない。第1の特徴が第2の特徴の「下」、「下方」および「下面」にあるということは第1の特徴が第2の特徴の真下または斜め下方であることを含むか、または第1の特徴の水平高さが第2の特徴より低いことを示すに過ぎない。
【0027】
図1に示すように、本願の実施例による調理機器の調理本体は、圧力鍋、調理機、炊飯器などの調理機器の調理本体であってもよい。
【0028】
従来の調理機器では、調理本体内に加熱コイルを設置する必要があり、加熱コイルによって内鍋を加熱することによって、内鍋内部の食物を加熱する。従来の技術では、加熱コイルは通常、外鍋の底部に配置しており、下から上に温度が伝わるため、上部の食物が均一に加熱されることができず、全体の加熱に長い時間がかかり、調理機器の調理効率に影響を与え、調理機器の調理効果に影響を与える。
【0029】
このため、本願の実施例は、外鍋2の側部に加熱コイルが設けられる調理本体10を設計しており、これにより、調理機器内の食物が各方向において均一に加熱されることを確保し、食物の上部も均一に加熱されることができ、食物の加熱に必要な時間が短く、調理機器の調理効率が確保され、しかも、食物を立体的に加熱してメイラード反応を十分に起こさせ、食物をより風味豊かにすることができ、さらに、調理機器に十分な火力を与え、食物に対する調理機器の調理効果がより良い。
【0030】
以下、図1図4を参照して、本願の実施例による調理機器の調理本体10を説明する。
【0031】
本願の実施例による調理機器の調理本体10は、外部ケース1、外鍋2及び第1の加熱コイル5を含んでよい。
【0032】
外鍋2は外部ケース1の内側に設けられ且つ外部ケース1とともに取付スペース3を限定する。第1の加熱コイル5は取付スペース3内に設けられる。第1の加熱コイル5を取付スペース3内に設けることによって、第1の加熱コイル5の配置に必要な体積がより小さくなり、また、外鍋2と外部ケース1によって第1の加熱コイル5が保護され、コイルの露出によって調理機器の安全作動に影響を及ぼさないようにする。
【0033】
図1図3を参照し、外鍋2は底板22、側板23及び遷移板24を備え、遷移板24は底板22と側板23を接続するために使用され、外鍋2が内鍋20を収納するように、閉じた半球形状に形成されてもよい。
【0034】
さらに、第1の加熱コイル5は側板23に巻きつけて設けられ、及び/又は遷移板24の外側に位置する。つまり、第1の加熱コイル5は外鍋2の側部に位置する。これにより、内鍋20内部の食物が多い場合、第1の加熱コイル5は側部から食物を加熱することができ、食物が調理機器内で均一に加熱され、食物が立体的に加熱され、食物の加熱に必要な時間が短く、調理機器の調理効率が確保される。しかも、メイラード反応を十分に起こさせ、食物をより風味豊かにすることができ、また、側部に加熱コイルを増設したことによって、調理機器により十分な火力を与え、食物に対する調理機器の調理効果をより高める。
【0035】
本願の実施例による調理機器の調理本体10は、該調理本体10が食物を均一に加熱することができ、食物の加熱に必要な時間が短く、調理機器の調理効率が確保されるとともに、食物を立体的に加熱してメイラード反応を十分に起こさせ、食物をより風味豊かにする。
【0036】
図1図3に示すように、第1の加熱コイル5は、第1の加熱部51と第2の加熱部52を備え、第1の加熱部51は側板23に巻きつけて設けられ、第2の加熱部52は遷移板24の外側に位置する。
【0037】
第1の加熱部51は側板23の頂部に巻きつけて設けられ、第1の加熱部が側板23における頂部に近い位置、即ち底部から遠い位置で食物を加熱することができ、食物が調理機器内で均一に加熱されることができ、食物が立体的に加熱され、食物の加熱に必要な時間が短く、調理機器の調理効率が確保され、しかも、メイラード反応を十分に起こさせ、食物をより風味豊かにすることができる。
【0038】
図3を参照し、調理機器の調理本体10は内鍋20をさらに備え、内鍋20は外鍋2内に設けられる。第2の加熱コイル4と第1の加熱コイル5はいずれも、直接加熱または変化する磁場を発生させることによって内鍋20を加熱することができる。内鍋20内に食材を入れることができ、食材が内鍋20内に入れられ、内鍋20によって加熱されることができ、これにより、調理が実現される。
【0039】
内鍋20の側板23に対応する少なくとも一部は垂直方向に沿って延びて垂直加熱部を形成し、第1の加熱部51は垂直加熱部に対応して設けられる。これにより、縦方向において、内鍋20と第1の加熱部51との間の相対距離が安定して、内鍋20に対する第1の加熱部51の加熱効果がより均一になり、第1の加熱部51の加熱効果が確保され、調理機器の調理効果を高める。
【0040】
図1図3に示すように、側板23の少なくとも一部は垂直に延び、第1の加熱部51は側板23の垂直に延びる部分に対応して設けられ、該部分に設けられる第1の加熱部51は外鍋2に平行である。これにより、外鍋2内に設けられる内鍋20に平行であり、縦方向において、内鍋20と第1の加熱部51との間の相対距離が安定して、内鍋20に対する第1の加熱部51の加熱効果がより均一になり、第1の加熱部51の加熱効果が確保され、調理機器の調理効果を高める。
【0041】
内鍋20内には最高水位線と最低水位線がマークされ、第1の加熱部51の少なくとも一部は内鍋20の最高水位線と最低水位線との間の少なくとも一部の鍋体を加熱することができる。内鍋20に液体が入れられ、且つ液面の高さが第2のコイルに対応する内鍋20の鍋体の位置以上であるとき、第1の加熱部51が作動することによって内鍋20内の液体をより十分に加熱することができ、調理効率を向上させる。
【0042】
図1図3を参照し、第1の加熱部51と第2の加熱部52との間に間隔距離があるため、第1の加熱部51は第2の加熱部52から遠い端に設けられることができ、第2の加熱部52と第1の加熱部との間に発生する磁場が互いに干渉することを避け、第2の加熱部52と第1の加熱部51の両方とも良い加熱性能を有することが確保される。
【0043】
図1図3に示すような実施例を組み合わせて、外鍋2の外部ケース1に面した側壁に固定溝21が設けられ、第1の加熱部51は固定溝21を回って外鍋2に巻きつけられる。このため、第1の加熱部51は該外鍋2の側壁に設けられる固定溝21によって取付スペース3内に安定的に固定されることができ、コイル位置がずれて第1の加熱部51の加熱効果に影響を及ぼすことを避ける。
【0044】
また、固定溝21を外鍋2の外部ケース1に面した側壁に設置することによって、取付スペース3内に第1の加熱部51を固定するために必要な取付構造を設置することを回避でき、調理機器の全体構造がよりコンパクトになり、第1の加熱部51の配置が調理機器内のより多くのスペースを占有しないようにし、調理機器内のスペース利用率がより高くなる。
【0045】
図1図3に示すように、固定溝21は上下に並べて複数設けられ、各固定溝21内に第1の加熱部51の一部が設けられ、第1の加熱部51の各部分をそれぞれ固定することができる。コイル設置の安定性が確保され、第1の加熱部51の形態が変化しないため、第1の加熱部51の加熱効果が確保される。
【0046】
図1図3に示すように、調理機器の調理本体10は第2の加熱コイル4をさらに備え、第2の加熱コイル4は取付スペース3内に設けられる。第1の加熱コイル4と第2の加熱コイル5を同時に取付スペース3内に設置することによって、第1の加熱コイル4と第2の加熱コイル5の配置に必要な体積がより小さくなり、また、外鍋2と外部ケース1によって第1の加熱コイル4と第1の加熱コイル5が保護され、コイルの露出によって調理機器の安全作動に影響を及ぼさないようにする。
【0047】
また、第1の加熱コイル4と第2の加熱コイル5を取付スペース3内に同時に配置することによって、第1の加熱コイル4と第2の加熱コイル5との間の電気的接続にも役に立つ。
【0048】
第2の加熱コイル4は底板22の外側に位置する。つまり、外鍋2の底部と側部に加熱コイルが同時に設けられるため、調理機器内の食物が各方向において均一に加熱されることを確保し、食物の上部も均一に加熱することができ、食物の加熱に必要な時間が短く、調理機器の調理効率が確保される。また、食物を立体的に加熱してメイラード反応を十分に起こさせ、食物をより風味豊かにすることができる。さらに、調理機器に十分な火力を与え、食物に対する調理機器の調理効果をより高める。
【0049】
図4を参照し、第2の加熱コイル4と第1の加熱コイル5は並列に設けられる。つまり、異なるモードに応じて、調理機器は第2の加熱コイル4と第1の加熱コイル5のオン/オフをそれぞれ制御することができ、異なる加熱効果が実現される。
【0050】
例えば、いくかの動作モードで、第2の加熱コイル4と第1の加熱コイル5は同時に加熱し、他のいくかの動作モードで、第1のコイルが加熱するとともに第1の加熱コイル5が加熱せず、別のいくかの動作モードで、第1の加熱コイル5が加熱するとともに第2の加熱コイル4が加熱しない。
【0051】
具体的に、調理機器内の調理対象の食物が少ない場合、第2の加熱コイル4が加熱し、第1の加熱コイル5が加熱しないように制御してもよい。このとき、調理機器は電源を第2の加熱コイル4ではオンにして、第1の加熱コイル5ではオフにするようにそれぞれ制御し、加熱効果を確保すると同時に電力を節約するようにする。
【0052】
調理機器内の調理対象の食物が多い場合、第2の加熱コイル4と第1の加熱コイル5を同時に加熱するように制御することができる。このとき、調理機器は、電源を第2の加熱コイル4と第1の加熱コイル5でオンにするようにそれぞれ制御し、食物が各方向において均一に加熱され、調理機器の加熱効率を向上させ、食物の調理効果がより良くなり、食物をより風味豊かにすることができる。
【0053】
調理機器は上部の食材をより良く加熱する場合、第2の加熱コイル4が加熱しないが、第1の加熱コイル5が加熱するように制御してもよい。このとき、調理機器は電源を第2の加熱コイル4ではオフにし、第1の加熱コイル5ではオンにするようにそれぞれ制御し、食物の上部により多くの熱を与え、食材の異なる加熱需要を満たす。
【0054】
以上の動作モードは、実際の必要に応じて、異なる動作時間を設定することで、様々な動作モードの間で順序をつけずに交互に動作することができ、調理機器は食物の異なる調理段階で異なる調理方式を提供することによって、調理された食物をより風味豊かにすることができる。
【0055】
本願のいくつかの実施例によると、内鍋20に最高水位線と最低水位線が設けられ、第1の加熱部51は最高水位線と前記最低水位線との間に位置する。第1の加熱部51の少なくとも一部は内鍋20の最高水位線と最低水位線との間の少なくとも一部の鍋体を加熱することができ、内鍋20に液体が入れられ、且つ液面の高さが第1の加熱部51に対応する内鍋20の鍋体の位置以上であると、第1の加熱部51が作動することによって内鍋20内の液体をより十分に加熱することができ、調理効率を向上させる。
【0056】
なお、矛盾しない場合、本願における実施例及び実施例における特徴を互いに組み合わせることができる。
【0057】
本願の他の態様による調理機器は、上記の調理機器の調理本体10を備える。調理機器では、上記調理機器の調理本体10を採用することによって、調理機器の全体構造がよりコンパクトになり、調理効率がより高くなり、調理効果がより良くなる。
【0058】
図3に示すように、調理機器は蓋体アセンブリ30をさらに備え、蓋体アセンブリ30は調理本体10を開閉するように、調理本体10に設けられて、蓋体アセンブリ30が調理本体10を閉じると、調理本体10内部のスペースが閉鎖され、調理機器の保温性能がより良くなり、熱を調理に利用しやすくなり、調理効率を向上させる。
【0059】
図3を参照し、蓋体アセンブリ30は、内蓋301、第3の加熱コイル302及び加熱蓋303を備え、第3の加熱コイル302は内蓋301に設けられ、加熱蓋303は内蓋301に設けられて且つ第3の加熱コイル302の下方に位置する。第3の加熱コイル302に通電すると、磁場を形成して磁場内の加熱蓋303を加熱することができ、加熱された加熱蓋303は内鍋20の上方から内鍋20内の食物を加熱することができ、調理機器の調理効率を向上できるだけでなく、食物が立体的に加熱され、食物の上部も均一に加熱され、メイラード反応を十分に起こさせ、食物をより風味豊かにすることができる。
【0060】
図4に示すように、第3の加熱コイル302と第1の加熱コイル5は直列に接続される。つまり、調理機器は第3の加熱コイル302と第1の加熱コイル5のオン/オフを同時に制御することができ、調理機器の制御ロジックを簡素化し、調理機器の構造を簡略化することができる。
【0061】
さらに、図4を参照し、第2の加熱コイル4は、直列に接続された第1の加熱コイル5と第3の加熱コイル302に並列に接続される。つまり、異なるモードに応じて、調理機器は第2の加熱コイル4と、第3の加熱コイル302及び第1の加熱コイル5のオン/オフをそれぞれ制御することができ、異なる加熱効果を実現する。
【0062】
例えば、いくかの動作モードで、第2の加熱コイル4、第3の加熱コイル302及び第1の加熱コイル5が同時に加熱し、他のいくかの動作モードで、第1のコイルが加熱し、第1の加熱コイル5と第3の加熱コイル302が加熱せず、別のいくかの動作モードで、第1の加熱コイル5と第3の加熱コイル302が加熱し、第2の加熱コイル4が加熱しない。
【0063】
具体的に、調理機器内の調理対象の食物が少ない場合、第2の加熱コイル4が加熱し、第1の加熱コイル5と第3の加熱コイル302が加熱しないように制御してもよい。このとき、調理機器は電源を第2の加熱コイル4ではオンにして、第1の加熱コイル5と第3の加熱コイル302が直列に接続された回路ではオフにするようにそれぞれ制御し、加熱効果を確保すると同時に電力を節約するようにする。
【0064】
調理機器内の調理対象の食物が多い場合、第2の加熱コイル4と第1の加熱コイル5と第3の加熱コイル302が同時に加熱するように制御することができる。このとき、調理機器は、電源を第2の加熱コイル4と、第1の加熱コイル5と第3の加熱コイル302とが直列に接続された回路でオンにするようにそれぞれ制御して、食物が各方向において均一に加熱され、調理機器の加熱効率を向上させ、食物の調理効果がより良くなり、食物をより風味豊かにすることができる。
【0065】
調理機器は上部の食材をより良く加熱する場合、第2の加熱コイル4が加熱せず、第1の加熱コイル5と第3の加熱コイル302が加熱するように制御してもよい。このとき、調理機器は電源を第2の加熱コイル4ではオフにし、第1の加熱コイル5と第3の加熱コイル302が直列に接続された回路ではオンにするようにそれぞれ制御し、食物の上部により多くの熱を与え、食材の異なる加熱需要を満たす。
【0066】
以上の動作モードは、実際の必要に応じて、異なる動作時間を設定することで、様々な動作モードの間で順序をつけずに交互に動作することができ、調理機器は食物の異なる調理段階で異なる調理方式を提供することによって、調理された食物をより風味豊かにすることができる。
【0067】
さらに、図4を参照し、調理機器は第1のコイルスイッチK1と第2のコイルスイッチK2をさらに備え、第1のコイルスイッチK1は第2の加熱コイル4に接続されて第2の加熱コイル4の電源のオン/オフを制御し、第2のコイルスイッチK2は第1の加熱コイル5に接続されて第1の加熱コイル5と第3の加熱コイル302の電源のオン/オフを制御する。第1のコイルスイッチK1及び第2のコイルスイッチK2のオン/オフを制御することによって調理機器を異なる動作モードの間で切り替えるように制御することができる。
【0068】
例えば、いくかの動作モードで、第2の加熱コイル4、第3の加熱コイル302及び第1の加熱コイル5は同時に加熱し、このとき、第1のコイルスイッチK1及び第2のコイルスイッチK2は同時にオンになる。他のいくかの動作モードで、第1のコイルが加熱し、第1の加熱コイル5と第3の加熱コイル302が加熱せず、このとき、第1のコイルスイッチK1がオンになり、第2のコイルスイッチK2がオフになる。別のいくかの動作モードで、第1の加熱コイル5と第3の加熱コイル302が加熱し、第2の加熱コイル4が加熱せず、このとき、第1のコイルスイッチK1がオフになり、第2のコイルスイッチK2がオンになる。
【0069】
以下、図面を参照して調理機器の一具体的な実施例を説明する。
【0070】
図1図4に示すように、調理機器は、調理本体10、内鍋20及び蓋体アセンブリ30を備え、内鍋20は調理本体10内に設けられ、内鍋20内に食材を入れることができる。調理本体10と蓋体アセンブリ30はいずれも内鍋20を加熱することができ、食材が内鍋20内に入れられ、内鍋20によって加熱されることができ、これにより、調理が実現される。さらに、蓋体アセンブリ30は内鍋20を開閉するように、調理本体10に設けられて、蓋体アセンブリ30が内鍋20を閉じると、内鍋20内部のスペースが閉鎖され、調理機器の保温性能がより良くなり、熱を調理に利用しやすくなり、調理効率を向上させる。
【0071】
調理本体10は、外部ケース1、外鍋2、第2の加熱コイル4及び第1の加熱コイル5を備える。内鍋20は外鍋2内に設けられ、外鍋2は外部ケース1の内側に設けられて且つ外部ケース1とともに取付スペース3を限定する。
【0072】
外鍋2は底板22、側板23及び遷移板24を備え、底板22は遷移板24と一体に成形され、側板23は遷移板24の上方に固定して設けられ、底板22と外部ケース1との間に第1の取付スペースが限定され、遷移板24と外部ケース1との間に第2の取付スペースが限定され、側板23と外部ケース1との間に第3の取付スペースが限定される。
【0073】
第2の加熱コイル4は第1の取付スペース内に配置され、内鍋20の底部で内鍋20を加熱する。第1の加熱コイル5の第2の加熱部52は第2の取付スペースに配置される。第1の加熱コイル5の第1の加熱部51は第3の取付スペースの頂部に近い位置に配置され、即ち第2の加熱コイル4及び第2の加熱部52から遠い端の位置で食物を加熱する。これによって、食物が調理機器内で均一に加熱されることができ、食物が立体的に加熱され、食物の加熱に必要な時間が短く、調理機器の調理効率が確保され、しかも、メイラード反応を十分に起こさせ、食物をより風味豊かにすることができる。また側部に加熱コイルを増設したため、調理機器により十分な火力を与え、食物に対する調理機器の調理効果がより良い。
【0074】
側板23の外部ケース1に面した側に固定溝21が設けられ、固定溝21は上下に並べて複数設けられる。各固定溝21内に第1の加熱部51の一部が設けられ、コイル位置がずれて第1の加熱部51の加熱効果に影響を及ぼすことを避ける。
【0075】
内鍋20内には最高水位線と最低水位線がマークされ、第1の加熱部51の少なくとも一部は内鍋20の最高水位線と最低水位線との間の少なくとも一部の鍋体を加熱することができる。内鍋20に液体が入れられ、且つ液面の高さが第2のコイルに対応する内鍋20の鍋体の位置以上であるとき、第1の加熱部51が作動することによって内鍋20内の液体をより十分に加熱することができ、調理効率を向上させる。
【0076】
側板23は垂直方向に沿って延びるため、外鍋2と同形に配置された内鍋20の側壁には側板23に対応する少なくとも一部が垂直方向に沿って延び、少なくとも一部の固定溝21の位置は内鍋20の垂直方向に沿って延びる鍋体部分に対応する。これにより、該一部の固定溝21内に設けられる第1の加熱部51は内鍋20に平行であり、縦方向において、内鍋20と第1の加熱部51との間の相対距離が安定して、内鍋20に対する第1の加熱部51の加熱効果がより均一になり、第1の加熱部51の加熱効果が確保され、調理機器の調理効果を高める。
【0077】
図3を参照し、蓋体アセンブリ30は、内蓋301、第3の加熱コイル302及び加熱蓋303を備え、第3の加熱コイル302は内蓋301に設けられ、加熱蓋303は内蓋301に設けられて且つ第3の加熱コイル302の下方に位置する。第3の加熱コイル302に通電すると、磁場を形成して磁場内の加熱蓋303を加熱することができ、加熱された加熱蓋303は内鍋20の上方から内鍋20内の食物を加熱することができ、調理機器の調理効率を向上できるだけでなく、食物が立体的に加熱され、食物の上部も均一に加熱され、メイラード反応を十分に起こさせ、食物をより風味豊かにすることができる。
【0078】
さらに、図4を参照し、第2の加熱コイル4と第1の加熱コイル5は直列に接続され、直列に接続された回路は第3の加熱コイル302と並列に接続される。つまり、異なるモードに応じて、調理機器は第2の加熱コイル4と、第1の加熱コイル5及び第3の加熱コイル302のオン/オフをそれぞれ制御することができ、異なる加熱効果を実現する。
【0079】
例えば、いくかの動作モードで、第2の加熱コイル4、第3の加熱コイル302及び第1の加熱コイル5は同時に加熱し、他のいくかの動作モードで、第1のコイルが加熱し、第1の加熱コイル5と第3の加熱コイル302が加熱せず、別のいくかの動作モードで、第1の加熱コイル5と第3の加熱コイル302が加熱し、第2の加熱コイル4が加熱しない。
【0080】
具体的に、調理機器内の調理対象の食物が少ない場合、第2の加熱コイル4が加熱し、第1の加熱コイル5と第3の加熱コイル302が加熱しないように制御してもよく、このとき、調理機器は電源を第2の加熱コイル4ではオンにし、第1の加熱コイル5と第3の加熱コイル302が直列に接続された回路ではオフにするようにそれぞれ制御し、加熱効果を確保すると同時に電力を節約するようにする。
【0081】
調理機器内の調理対象の食物が多い場合、第2の加熱コイル4と第1の加熱コイル5と第3の加熱コイル302が同時に加熱するように制御することができ、このとき、調理機器は、電源を第2の加熱コイル4と、第1の加熱コイル5と第3の加熱コイル302が直列に接続された回路でオンにするようにそれぞれ制御し、食物が各方向において均一に加熱され、調理機器の加熱効率を向上させ、食物の調理効果がより良くなり、食物をより風味豊かにすることができる。
【0082】
調理機器は上部の食材をより良く加熱する場合、第2の加熱コイル4が加熱せず、第1の加熱コイル5と第3の加熱コイル302が加熱するように制御してもよく、このとき、調理機器は電源を第2の加熱コイル4ではオフにし、第1の加熱コイル5と第3の加熱コイル302が直列に接続された回路ではオンにするようにそれぞれ制御し、食物の上部により多くの熱を与え、食材の異なる加熱需要を満たす。
【0083】
以上の動作モードは、実際の必要に応じて、異なる動作時間を設定することで、様々な動作モードの間で順序をつけずに交互に動作することができ、調理機器は食物の異なる調理段階で異なる調理方式を提供することによって、調理された食物をより風味豊かにすることができる。
【0084】
本明細書の説明では、「一実施例」、「いくつかの実施例」、「例」、「具体例」、または「いくつかの例」という参考用語などの説明は、該実施例または例を組み合わせて説明する具体的な特徴、構造、材料または特点は本願の少なくとも1つの実施例または例に含まれる。本明細書では、上記用語例示的な叙述は必ずしも同じ実施例または例を対象とする必要がない。また、説明する具体的な特徴、構造、材料または特点はいずれかまたは複数の実施例または例では適切な方式で結合することができる。なお、互いに衝突しない場合、当業者は本明細書に説明される異なる実施例または例及びび異なる実施例または例の特徴を結合と組み合わせることができる。
【0085】
本願の実施例を提示し記述したが、上記実施例は例示的なものであり、本願を制限するためのものとして理解することができなく、当業者であれば、本願の範囲で上記実施例について様々な変化、修正、置換および変形が可能であることが理解できる。
【符号の説明】
【0086】
10 調理本体
1 外部ケース
2 外鍋
21 固定溝
22 底板
23 側板
24 遷移板
3 取付スペース
4 第2の加熱コイル
5 第1の加熱コイル
51 第1の加熱部
52 第2の加熱部
20 内鍋
30 蓋体アセンブリ
301 内蓋
302 第3の加熱コイル
303 加熱蓋
K1 第1のコイルスイッチ
K2 第2のコイルスイッチ
図1
図2
図3
図4
【外国語明細書】