(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024070825
(43)【公開日】2024-05-23
(54)【発明の名称】イメージセンサ及びそれを含む電子システム
(51)【国際特許分類】
H01L 27/146 20060101AFI20240516BHJP
H01L 21/8234 20060101ALI20240516BHJP
H01L 21/336 20060101ALI20240516BHJP
H04N 25/70 20230101ALI20240516BHJP
【FI】
H01L27/146 A
H01L27/088 C
H01L27/06 102A
H01L29/78 301G
H04N25/70
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023187650
(22)【出願日】2023-11-01
(31)【優先権主張番号】10-2022-0150967
(32)【優先日】2022-11-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung-ro,Yeongtong-gu,Suwon-si,Gyeonggi-do,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】張 敬恩
(72)【発明者】
【氏名】金 聲仁
(72)【発明者】
【氏名】金 慈明
(72)【発明者】
【氏名】趙 寅▲ちょる▼
【テーマコード(参考)】
4M118
5C024
5F048
5F140
【Fターム(参考)】
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5F140CB04
(57)【要約】
【課題】イメージセンサ及びそれを含む電子システムを提供する。
【解決手段】イメージセンサは、活性領域が定義されたピクセル領域を有する基板と、ピクセル領域において活性領域上に配置されたゲート電極と、を含み、活性領域は、上面のアウトラインに沿って延びたエッジ部を含み、エッジ部は、エッジ部の他の部分の曲率半径よりもさらに大きい曲率半径を有する局部ラウンドエッジ部を含み、ゲート電極は、活性領域の上面を覆う水平ゲート部と、活性領域の側壁を覆う垂直ゲート部と、水平ゲート部及び垂直ゲート部に一体に連結され、局部ラウンドエッジ部に対面するラウンド内側コーナー部と、を含む。
【選択図】
図4B
【特許請求の範囲】
【請求項1】
活性領域が定義されたピクセル領域を有する基板と、
前記ピクセル領域において前記活性領域上に配置されたゲート電極と、を含み、
前記活性領域は、上面と、前記上面から互いに異なる方向に延びた複数の側壁と、前記上面と前記複数の側壁との間で前記上面のアウトラインに沿って延びたエッジ部と、を含み、
前記エッジ部は、前記エッジ部の他の部分の曲率半径よりもさらに大きい曲率半径を有する局部ラウンドエッジ部を含み、
前記ゲート電極は、
前記活性領域の前記上面の一部を覆う水平ゲート部と、前記活性領域の前記複数の側壁のうち、前記局部ラウンドエッジ部に隣接した1つの側壁を覆う垂直ゲート部と、前記水平ゲート部及び前記垂直ゲート部に一体に連結され、前記局部ラウンドエッジ部に対面するラウンド内側コーナー部と、を含む、イメージセンサ。
【請求項2】
前記活性領域は、ベンディング部(bending portion)を含むL字型平面状を有し、
前記局部ラウンドエッジ部は、前記ベンディング部に配置された、請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項3】
前記活性領域は、ベンディング部と、前記ベンディング部から第1水平方向に延びる線形延長部と、を含み、
前記局部ラウンドエッジ部は、前記ベンディング部及び前記線形延長部で前記エッジ部に沿って延びる部分を含む、請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項4】
前記活性領域は、第1水平方向に延びる線形延長部を含み、
前記局部ラウンドエッジ部は、前記線形延長部で前記エッジ部に沿って延びる部分を含む、請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項5】
前記ゲート電極は、前記活性領域の前記エッジ部のうち、前記局部ラウンドエッジ部が配置された局部領域と、前記エッジ部のうち、前記局部領域から外れた部分であるノルマルエッジ部と、を覆うように配置され、
前記垂直ゲート部は、前記局部領域に対応する領域にのみ配置された、請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項6】
前記活性領域において前記局部ラウンドエッジ部は、少なくとも20nmの第1曲率半径を有し、前記エッジ部のうち、前記局部ラウンドエッジ部を除いた他の部分は、8nm以下の第2曲率半径を有する、請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項7】
前記ゲート電極の両側において前記活性領域に形成され、前記局部ラウンドエッジ部を挟んで互いに離隔された第1及び第2ソース/ドレイン領域と、
前記活性領域と前記ゲート電極との間に介在されたゲート誘電膜と、をさらに含む、請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項8】
前記活性領域において前記局部ラウンドエッジ部は、前記活性領域に形成されるチャネル方向に直交する方向において前記活性領域の両側部のうち、一側部にのみ配置された、請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項9】
前記活性領域を定義する素子分離絶縁構造物をさらに含み、
前記活性領域の前記上面のうち、前記局部ラウンドエッジ部に隣接した局部上面と前記活性領域の前記複数の側壁のうち、前記局部ラウンドエッジ部に隣接した局部側壁は、前記ゲート電極で覆われ、
前記局部側壁の反対側にある側壁は、前記素子分離絶縁構造物で覆われる、請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項10】
前記ゲート電極の両側において前記活性領域に配置され、前記局部ラウンドエッジ部からの距離が互いに異なる第1及び第2ソース/ドレイン領域をさらに含む、請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項11】
素子分離絶縁構造物によって活性領域が定義されたピクセル領域を有する基板と、
前記ピクセル領域において前記活性領域の一部を覆うゲート電極を含むソースフォロワトランジスタと、を含み、
前記活性領域は、前記活性領域の上面のアウトラインに沿って延びたエッジ部を含み、前記エッジ部は、前記素子分離絶縁構造物に接するノルマルエッジ部と、前記素子分離絶縁構造物から離隔された局部ラウンドエッジ部と、を含み、前記局部ラウンドエッジ部の第1曲率半径は、前記ノルマルエッジ部の第2曲率半径よりもさらに大きく、
前記ゲート電極は、
前記活性領域の前記上面の一部を覆う水平ゲート部と、前記活性領域の複数の側壁のうち、前記局部ラウンドエッジ部に隣接した1つの側壁を覆う垂直ゲート部と、前記水平ゲート部及び前記垂直ゲート部に一体に連結され、前記局部ラウンドエッジ部に対面するラウンド内側コーナー部と、を含む、イメージセンサ。
【請求項12】
前記活性領域は、ベンディング部(bending portion)を含むL字型平面状を有し、
前記局部ラウンドエッジ部は、前記ベンディング部に配置された、請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項13】
前記第1曲率半径は、20nm~50nmの範囲内で選択され、
前記第2曲率半径は、0.1nm~8nmの範囲内で選択される、請求項11に記載のイメージセンサ。
【請求項14】
前記ソースフォロワトランジスタは、
前記ゲート電極の両側において前記活性領域に形成され、前記局部ラウンドエッジ部を挟んで互いに離隔された第1及び第2ソース/ドレイン領域と、
前記活性領域と前記ゲート電極との間に介在されたゲート誘電膜と、をさらに含む、請求項11に記載のイメージセンサ。
【請求項15】
前記活性領域において前記局部ラウンドエッジ部は、前記活性領域に形成されるチャネル方向に直交する方向において前記活性領域の両側部のうち、一側部にのみ配置された、請求項11に記載のイメージセンサ。
【請求項16】
前記活性領域の前記上面のうち、前記局部ラウンドエッジ部に隣接した局部上面と、前記活性領域の前記複数の側壁のうち、前記局部ラウンドエッジ部に隣接した局部側壁は、前記垂直ゲート部で覆われ、
前記局部側壁の反対側にある側壁は、前記素子分離絶縁構造物で覆われる、請求項11に記載のイメージセンサ。
【請求項17】
前記垂直ゲート部は、前記活性領域の前記局部ラウンドエッジ部と前記素子分離絶縁構造物との間に介在された、請求項11に記載のイメージセンサ。
【請求項18】
イメージセンサを含む少なくとも1つのカメラモジュールと、
前記少なくとも1つのカメラモジュールから提供されたイメージデータを処理するように構成されたプロセッサと、を含み、
前記イメージセンサは、
活性領域が定義されたピクセル領域を有する基板と、
前記ピクセル領域において前記活性領域上に配置されたゲート電極と、を含み、
前記活性領域は、上面と、前記上面から互いに異なる方向に延びた複数の側壁と、前記上面と前記複数の側壁との間で前記上面のアウトラインに沿って延びたエッジ部と、を含み、前記エッジ部は、前記エッジ部の他の部分の曲率半径よりもさらに大きい曲率半径を有する局部ラウンドエッジ部を含み、
前記ゲート電極は、
前記活性領域の前記上面の一部を覆う水平ゲート部と、前記活性領域の前記複数の側壁のうち、前記局部ラウンドエッジ部に隣接した1つの側壁を覆う垂直ゲート部と、前記水平ゲート部及び前記垂直ゲート部に一体に連結され、前記局部ラウンドエッジ部に対面するラウンド内側コーナー部と、を含む、電子システム。
【請求項19】
前記活性領域は、ベンディング部(bending portion)を含むL字型平面状を有し、
前記局部ラウンドエッジ部は、前記ベンディング部に配置され、
前記活性領域において前記局部ラウンドエッジ部は、少なくとも20nmの第1曲率半径を有し、前記エッジ部のうち、前記局部ラウンドエッジ部を除いた他の部分は、8nm以下の第2曲率半径を有する、請求項18に記載の電子システム。
【請求項20】
前記イメージセンサは、
前記ゲート電極の両側において前記活性領域に形成され、前記局部ラウンドエッジ部を挟んで互いに離隔された第1及び第2ソース/ドレイン領域と、
前記活性領域と前記ゲート電極との間に介在されたゲート誘電膜と、
前記活性領域を定義する素子分離絶縁構造物と、をさらに含み、
前記活性領域の前記上面のうち、前記局部ラウンドエッジ部に隣接した局部上面と、前記活性領域の前記複数の側壁のうち、前記局部ラウンドエッジ部に隣接した局部側壁は、前記ゲート電極で覆われ、
前記局部側壁の反対側にある側壁は、前記素子分離絶縁構造物で覆われる、請求項18に記載の電子システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、イメージセンサ及びそれを含む電子システムに係り、特に、トランジスタを含むイメージセンサ及びそれを含む電子システムに関する。
【背景技術】
【0002】
画像を撮影して電気的信号に変換するイメージセンサは、コンピュータ産業と通信産業の発達によってデジタルカメラ、カムコーダ、PCS(personal communication system)、ゲーム機器、警備用カメラ、医療用マイクロカメラなど多様な分野で使用されている。イメージセンサの高集積化及びピクセルサイズの微細化によって、安定的な電気的特性を確保することができる構造を有するトランジスタを具備したイメージセンサが要求されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の技術的思想が解決しようとする技術的課題は、イメージセンサが高集積化され、ピクセルサイズが微細化されても、ピクセルのノイズ特性を改善することができ、トランジスタにおいてチャネル面積の増加のみならず、必要なレベルの限界電圧を確保することで、トランジスタの電気的特性を向上させ、低照度画質を改善させうる構造を有するイメージセンサを提供することである。
【0004】
本発明の技術的思想が解決しようとする他の技術的課題は、イメージセンサが高集積化されてピクセルサイズが微細化されても、ピクセルのノイズ特性を改善することができ、トランジスタにおいてチャネル面積の増加のみならず、必要なレベルの限界電圧を確保することで、トランジスタの電気的特性を向上させ、低照度画質を改善させうる構造を有するイメージセンサを含む電子システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の技術的思想による一態様によるイメージセンサは、活性領域が定義されたピクセル領域を有する基板と、ピクセル領域において活性領域上に配置されたゲート電極と、を含み、活性領域は、上面と、上面から互いに異なる方向に延びた複数の側壁と、上面と複数の側壁との間で上面のアウトラインに沿って延びたエッジ部と、を含み、エッジ部は、エッジ部の他の部分の曲率半径よりもさらに大きい曲率半径を有する局部ラウンドエッジ部を含み、ゲート電極は、活性領域の上面の一部を覆う水平ゲート部と、活性領域の複数の側壁のうち、局部ラウンドエッジ部に隣接した1つの側壁を覆う垂直ゲート部と、水平ゲート部及び垂直ゲート部に一体に連結され、局部ラウンドエッジ部に対面するラウンド内側コーナー部と、を含む。
【0006】
本発明の技術的思想による他の態様によるイメージセンサは、素子分離絶縁構造物によって活性領域が定義されたピクセル領域を有する基板と、ピクセル領域において活性領域の一部を覆うゲート電極を含むソースフォロワトランジスタと、を含み、活性領域は、活性領域の上面のアウトラインに沿って延びたエッジ部を含み、エッジ部は、素子分離絶縁構造物に接するノルマルエッジ部と、素子分離絶縁構造物から離隔された局部ラウンドエッジ部と、を含み、局部ラウンドエッジ部の第1曲率半径は、ノルマルエッジ部の第2曲率半径よりもさらに大きく、ゲート電極は、活性領域の上面の一部を覆う水平ゲート部と、活性領域の複数の側壁のうち、局部ラウンドエッジ部に隣接した1つの側壁を覆う垂直ゲート部と、水平ゲート部及び垂直ゲート部に一体に連結され、局部ラウンドエッジ部に対面するラウンド内側コーナー部と、を含む。
【0007】
本発明の技術的思想による一態様による電子システムは、イメージセンサを含む少なくとも1つのカメラモジュールと、少なくとも1つのカメラモジュールから提供されたイメージデータを処理するように構成されたプロセッサと、を含み、イメージセンサは、活性領域が定義されたピクセル領域を有する基板と、ピクセル領域において活性領域上に配置されたゲート電極と、を含み、活性領域は、上面と、上面から互いに異なる方向に延びた複数の側壁と、上面と複数の側壁との間で上面のアウトラインに沿って延びたエッジ部と、を含み、エッジ部は、エッジ部の他の部分の曲率半径よりもさらに大きい曲率半径を有する局部ラウンドエッジ部を含み、ゲート電極は、活性領域の上面の一部を覆う水平ゲート部と、活性領域の複数の側壁のうち、局部ラウンドエッジ部に隣接した1つの側壁を覆う垂直ゲート部と、水平ゲート部及び垂直ゲート部に一体に連結され、局部ラウンドエッジ部に対面するラウンド内側コーナー部と、を含む。
【0008】
本発明の技術的思想によるイメージセンサにおいてピクセル領域に定義された活性領域のエッジ部は、エッジ部の他の部分の曲率半径よりもさらに大きい曲率半径を有する局部ラウンドエッジ部を含み、活性領域上に配置されるトランジスタのゲート電極は、活性領域の上面を覆う水平ゲート部と、活性領域の側壁を覆う垂直ゲート部と、局部ラウンドエッジ部に対面するラウンド内側コーナー部と、を含む。これにより、トランジスタは、活性領域の側壁において一部側壁のみを覆うゲート電極を含む局部FinFET構造を有する。局部FinFET構造のトランジスタでゲート電極に対面する活性領域に局部ラウンドエッジ部を含むことにより、イメージセンサが高集積化されてピクセル領域のサイズが微細化されても、ピクセルのノイズ特性を改善し、トランジスタにおいてチャネル面積の増加のみならず、必要なレベルの限界電圧を容易に確保することで、トランジスタの電気的特性を向上させ、イメージセンサの低照度画質を改善させうる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の技術的思想による実施例によるイメージセンサを説明するためのブロック図である。
【
図2】本発明の技術的思想による実施例によるイメージセンサに含まれる単位ピクセルの例示的な回路図である。
【
図3】本発明の技術的思想による実施例によるイメージセンサに含まれる単位ピクセルの他の例示的な回路図である。
【
図4A】本発明の技術的思想による実施例によるトランジスタの平面レイアウトである。
【
図5A】本発明の技術的思想による実施例によるトランジスタの平面レイアウトである。
【
図6】本発明の技術的思想による実施例によるトランジスタの平面レイアウトである。
【
図7A】本発明の技術的思想による実施例によるトランジスタの平面レイアウトである。
【
図8】本発明の技術的思想による実施例によるトランジスタの平面レイアウトである。
【
図9】本発明の技術的思想による実施例によるトランジスタの平面レイアウトである。
【
図10】本発明の技術的思想による実施例によるトランジスタの平面レイアウトである。
【
図11A】本発明の技術的思想による実施例によるトランジスタの平面レイアウトである。
【
図12A】本発明の技術的思想による実施例によるイメージセンサに含まれたピクセル領域の例示的な構造を説明するための平面レイアウトである。
【
図13A】本発明の技術的思想による実施例によるイメージセンサの製造方法を説明するための断面図である。
【
図13B】本発明の技術的思想による実施例によるイメージセンサの製造方法を説明するための断面図である。
【
図13C】本発明の技術的思想による実施例によるイメージセンサの製造方法を説明するための断面図である。
【
図13D】本発明の技術的思想による実施例によるイメージセンサの製造方法を説明するための断面図である。
【
図13E】本発明の技術的思想による実施例によるイメージセンサの製造方法を説明するための断面図である。
【
図13F】本発明の技術的思想による実施例によるイメージセンサの製造方法を説明するための断面図である。
【
図13G】本発明の技術的思想による実施例によるイメージセンサの製造方法を説明するための断面図である。
【
図13H】本発明の技術的思想による実施例によるイメージセンサの製造方法を説明するための断面図である。
【
図14A】本発明の技術的思想による実施例による電子システムのブロック図である。
【
図14B】
図14Aの電子システムに含まれたカメラモジュールの詳細ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。図面上の同じ構成要素については、同じ参照符号を使用し、それらに係わる重複説明は省略する。
図1は、本発明の技術的思想による実施例によるイメージセンサを説明するためのブロック図である。
【0011】
図1を参照すれば、本発明の技術的思想による実施例によるイメージセンサ100は、ピクセルアレイ10と、ピクセルアレイ10を制御するための回路を含みうる。例示的な実施例において、ピクセルアレイ10を制御するための回路は、カラムドライバ20、ロウドライバ30、タイミングコントローラ40、及びリードアウト回路50を含みうる。
イメージセンサ100は、イメージプロセッサ70から受信する制御命令に従って動作し、外部の客体(object)から伝達される光を電気信号に変換してイメージプロセッサ70に出力することができる。イメージセンサ100は、CMOSイメージセンサでもある。
【0012】
ピクセルアレイ10は、複数のロウ(row)ライン及び複数のカラム(column)ラインに沿ってマトリックス状に配列された2次元アレイ構造を有する複数の単位ピクセルPXUを含みうる。
【0013】
複数の単位ピクセルPXUは、それぞれフォトダイオードを含みうる。フォトダイオードは、客体から伝達される光を受光して電荷を生成しうる。イメージセンサ100は、複数の単位ピクセルPXUに含まれた複数のフォトダイオードから生成されるピクセル信号の位相差を用いて自動焦点(autofocus)機能を遂行することができる。複数の単位ピクセルPXUは、それぞれフォトダイオードで生成される電荷からピクセル信号を生成するためのピクセル回路を含みうる。
【0014】
カラムドライバ20は、相関二重サンプラ(Correlated Double Sampler, CDS)、アナログ-デジタルコンバータ(Analog-to-Digital Converter, ADC)を含みうる。相関二重サンプラは、ロウドライバ30が供給するロウ選択信号によって選択されるロウに含まれる単位ピクセルPXUとカラムラインを介して連結され、相関二重サンプリングを遂行してリセット電圧及びピクセル電圧を検出しうる。アナログ-デジタルコンバータは、相関二重サンプラが検出したリセット電圧及びピクセル電圧をデジタル信号に変換してリードアウト回路50に伝達しうる。
【0015】
リードアウト回路50は、デジタル信号を臨時に保存するラッチまたはバッファ回路、増幅回路などを含み、カラムドライバ20から受信したデジタル信号を臨時保存するか、増幅してイメージデータを生成しうる。カラムドライバ20、ロウドライバ30、及びリードアウト回路50の動作タイミングは、タイミングコントローラ40によって決定され、タイミングコントローラ40は、イメージプロセッサ70が伝送する制御命令によって動作しうる。
【0016】
イメージプロセッサ70は、リードアウト回路50が出力するイメージデータを信号処理してディスプレイ装置に出力するか、メモリのような保存装置に保存しうる。イメージセンサ100が自律走行車両に搭載される場合、イメージプロセッサ70は、イメージデータを信号処理して自律走行車両を制御するメインコントローラに伝送することができる。
【0017】
図2は、本発明の技術的思想による実施例によるイメージセンサ100に含まれうる単位ピクセルPXUの例示的な回路図である。
【0018】
図2を参照すれば、
図1に例示したイメージセンサ100のピクセルアレイ10に含まれた複数の単位ピクセルPXUは、それぞれ2個のフォトダイオード、すなわち、第1及び第2フォトダイオードPD1、PD2を含む2共有(2-shared)ピクセルを構成することができる。
【0019】
単位ピクセルPXUにおいて、第1及び第2フォトダイオードPD1、PD2は、第1及び第2トランスファートランジスタTX1、TX2を介して1つのフローティングディフュージョン領域FDを共有することができる。すなわち、第1フォトダイオードPD1に対応する第1トランスファートランジスタTX1と、第2フォトダイオードPD2に対応する第2トランスファートランジスタTX2は、1つのフローティングディフュージョン領域FDを共通ドレイン領域として共有することができる。
【0020】
1つの単位ピクセルPXUにおいて、第1及び第2フォトダイオードPD1、PD2は、リセットトランジスタRX、ソースフォロワトランジスタSF、及び選択トランジスタSXを共有することができる。リセットトランジスタRX、第1及び第2トランスファートランジスタTX1、TX2、及び選択トランジスタSXそれぞれのゲート電極は、駆動信号ラインRG、TG1、TG2、SGに連結されうる。第1及び第2フォトダイオードPD1、PD2は、それぞれ対応する第1及び第2トランスファートランジスタTX1、TX2のソース領域を構成しうる。フローティングディフュージョン領域FDは、第1及び第2トランスファートランジスタTX1、TX2の共通ドレイン領域を構成することができる。フローティングディフュージョン領域FDは、リセットトランジスタRXのソース領域と、ソースフォロワトランジスタSFのゲート電極にそれぞれ連結されうる。リセットトランジスタRXのドレイン領域とソースフォロワトランジスタSFのドレイン領域は、電源電圧Vpixで連結されうる。ソースフォロワトランジスタSFのソース領域と選択トランジスタSXのドレイン領域は、互いに共有されうる。選択トランジスタSXのソース領域には、出力電圧Voutが連結されうる。
【0021】
第1及び第2フォトダイオードPD1、PD2は、外部から入射された光の量に比例して光電荷を生成及び蓄積しうる。第1及び第2トランスファートランジスタTX1、TX2のゲート電極は、第1及び第2フォトダイオードPD1、PD2に蓄積された電荷をフローティングディフュージョン領域FDに伝送しうる。第1及び第2トランスファートランジスタTX1、TX2のそれぞれのゲート電極には、駆動信号ラインTG1、TG2から互いに相補的な信号が印加され、第1及び第2フォトダイオードPD1、PD2のうちいずれか1つからフローティングディフュージョン領域FDに電荷が伝送されうる。フローティングディフュージョン領域FDは、第1及び第2フォトダイオードPD1、PD2で生成された光電荷を伝送されて保存しうる。
【0022】
フローティングディフュージョン領域FDは、リセットトランジスタRXによって周期的にリセットされうる。リセット信号によってリセットトランジスタRXがターンオン(turn on)されれば、リセットトランジスタRXに連結された電源電圧Vpixがフローティングディフュージョン領域FDに伝達され、フローティングディフュージョン領域FDに蓄積された電荷が排出されてフローティングディフュージョン領域FDがリセットされうる。
【0023】
ソースフォロワトランジスタSFのゲート電極は、フローティングディフュージョン領域FDに連結されうる。ソースフォロワトランジスタSFは、ソースフォロワバッファ増幅器(source follower buffer amplifier)の役割を行い、フローティングディフュージョン領域FDの電気的ポテンシャルの変化を増幅しうる。ソースフォロワトランジスタSFによって増幅されたピクセル信号は、選択トランジスタSXを介して出力ラインに出力されうる。ソースフォロワトランジスタSFのドレインは、電源電圧Vpixに連結され、ソースフォロワトランジスタSFのソースは、選択トランジスタSXのドレインに連結されうる。
【0024】
選択トランジスタSXは、ロウ単位で読み取る単位ピクセルPXUを選択しうる。選択トランジスタSXがターンオンされるとき、ソースフォロワトランジスタSFのドレイン電極と連結された電源電圧Vpixが選択トランジスタSXのドレイン電極に伝達されうる。
【0025】
図3は、本発明の技術的思想による実施例によるイメージセンサ100に含まれる単位ピクセルPXUの他の例示的な回路図である。
【0026】
図3を参照すれば、
図1に例示したイメージセンサ100のピクセルアレイ10に含まれた複数の単位ピクセルPXUは、それぞれ4個のフォトダイオード、すなわち、第1ないし第4フォトダイオードPD1、PD2、PD3、PD4を含む4共有(4-shared)ピクセルを構成しうる。1つの単位ピクセルPXUにおいて、第1ないし第4フォトダイオードPD1、PD2、PD3、PD4は、第1ないし第4トランスファートランジスタTX1、TX2、TX3、TX4を介して1つのフローティングディフュージョン領域FDを共有する構造を有しうる。第1フォトダイオードPD1に対応する第1トランスファートランジスタTX1、第2フォトダイオードPD2に対応する第2トランスファートランジスタTX2、第3フォトダイオードPD3に対応する第3トランスファートランジスタTX3、及び第4フォトダイオードPD4に対応する第4トランスファートランジスタTX4は、1つのフローティングディフュージョン領域FDを共通ドレイン領域として共有しうる。1つの単位ピクセルPXUにおいて第1ないし第4フォトダイオードPD1、PD2、PD3、PD4は、リセットトランジスタRX、ソースフォロワトランジスタSF、及び選択トランジスタSXを共有することができる。駆動信号ラインTG1、TG2、TG3、TG4を介して第1ないし第4トランスファートランジスタTX1、TX2、TX3、TX4に印加される信号によって第1ないし第4フォトダイオードPD1、PD2、PD3、PD4のうち1つからフローティングディフュージョン領域FDに電荷が伝送されうる。
【0027】
本発明の技術的思想による実施例によるイメージセンサ100は、
図2または
図3に例示した回路構成を有する単位ピクセルPXUからリセット電圧及びピクセル電圧を検出し、リセット電圧とピクセル電圧との差を計算することで、ピクセル信号を獲得しうる。ピクセル電圧は、
図1に例示した複数の単位ピクセルPXUそれぞれに含まれたフォトダイオードで生成された電荷が反映された電圧でもある。
【0028】
図2及び
図3には、イメージセンサ100に含まれた単位ピクセルPXUが2共有ピクセルまたは4共有ピクセルを構成する場合を例示したが、本発明の技術的思想は、それらに限定されない。本発明の技術的思想による単位ピクセルPXUは、n個(Nは、2以上の整数)のフォトダイオードを含むN共有ピクセルを構成することができる。例えば、イメージセンサ100に含まれた複数の単位ピクセルPXUは、それぞれ2個のフォトダイオードを含む2共有ピクセル、4個のフォトダイオードを含む4共有ピクセル、または8個のフォトダイオードを含む8共有ピクセルを含みうる。
【0029】
図4A、
図4B、及び
図4Cは、本発明の技術的思想による実施例によるトランジスタTR1を説明するための図面である。さらに具体的に、
図4Aは、トランジスタTR1の平面レイアウトである。
図4Bは、
図4AのY1-Y1’線断面の例示的な構成を示す断面図である。
図4Cは、
図4AのY2-Y2’線断面の例示的な構成を示す断面図である。
図4A、
図4B、及び
図4Cに例示したトランジスタTR1は、本発明の技術的思想によるイメージセンサを構成しうる。例示的な実施例において、
図4A、
図4B、及び
図4Cに例示したトランジスタTR1は、
図2に例示したリセットトランジスタRX、ソースフォロワトランジスタSF、選択トランジスタSX、及び第1及び第2トランスファートランジスタTX1、TX2のうちから選択される少なくとも1つを構成することができる。他の例示的な実施例において、トランジスタTR1は、
図3に例示したリセットトランジスタRX、ソースフォロワトランジスタSF、選択トランジスタSX、及び第1ないし第4トランスファートランジスタTX1、TX2、TX3、TX4のうちから選択される少なくとも1つを構成することができる。
【0030】
図4A、
図4B、及び
図4Cを参照すれば、トランジスタTR1は、活性領域AC1と、活性領域AC1上に配置されたゲート電極G1を含みうる。
【0031】
活性領域AC1は、素子分離絶縁構造物116によって定義されうる。活性領域AC1は、半導体層からなりうる。例示的な実施例において、活性領域AC1は、P型不純物でドーピングされた半導体層からなりうる。例えば、活性領域AC1は、Si、Ge、SiGe、II-VI族化合物半導体、III-V族化合物半導体、またはそれらの組合わせからなる半導体層からなりうるが、それらに限定されるものではない。素子分離絶縁構造物116は、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、またはそれらの組合わせを含む絶縁膜からなりうるが、それらに限定されるものではない。ゲート電極G1は、ドーピングされたポリシリコンからなりうる。例えば、ゲート電極150は、リン(P)または砒素(As)のようなN型不純物でドーピングされたポリシリコンからなりうる。
【0032】
活性領域AC1は、第1ソース/ドレイン領域SD1及び第2ソース/ドレイン領域SD2と、活性領域AC1で第1ソース/ドレイン領域SD1と第2ソース/ドレイン領域SD2との間に配置されたチャネル領域C1を含みうる。活性領域AC1とゲート電極G1との間にゲート誘電膜128が介在されうる。ゲート誘電膜128は、シリコン酸化膜、高誘電膜、またはそれらの組合わせからなりうる。高誘電膜は、シリコン酸化膜より大きい誘電定数を有する膜であって、例えば、ハフニウム酸化膜からなりうるが、それに限定されるものではない。
【0033】
活性領域AC1は、上面T1と、上面T1から互いに異なる方向に延びた複数の側壁S1を含みうる。複数の側壁S1は、素子分離絶縁構造物116に接するか、対面しうる。活性領域AC1は、上面T1と複数の側壁S1との間で上面T1のアウトライン(outline)に沿って延びたエッジ部を含み、エッジ部は、素子分離絶縁構造物116に接するノルマルエッジ部(normal edge portion)E1と、素子分離絶縁構造物116から離隔された局部ラウンドエッジ部RE1を含みうる。局部ラウンドエッジ部RE1は、活性領域AC1のエッジ部の一部を構成しうる。本明細書で使用される用語であるノルマルエッジ部は、活性領域AC1の上面T1のエッジ部のうち、局部ラウンドエッジ部RE1を除いた他のエッジ部を意味する。
【0034】
活性領域AC1の局部ラウンドエッジ部RE1は、活性領域AC1の上面T1のエッジ部のうち、他の部分の曲率半径よりもさらに大きい曲率半径を有しうる。活性領域AC1のエッジ部において局部ラウンドエッジ部RE1の第1曲率半径は、ノルマルエッジ部E1の第2曲率半径よりもさらに大きくなる。例示的な実施例において、活性領域AC1の局部ラウンドエッジ部RE1は、少なくとも20nmの曲率半径を有し、活性領域AC1のエッジ部のうち、局部ラウンドエッジ部RE1を除いた他のエッジ部は、約8nm以下の曲率半径を有しうる。例示的な実施例において、第1曲率半径は、20nm~50nmの範囲内で選択され、第2曲率半径は、0.1nm~8nmの範囲内で選択されうる。例示的な実施例において、局部ラウンドエッジ部RE1の第1曲率半径は、約20nm~50nm、約25nm~45nm、または約25nm~40nmでもある。例えば、局部ラウンドエッジ部RE1の第1曲率半径は、約30nm~35nmでもあるが、それに限定されるものではない。
【0035】
図4Aに例示されたように、活性領域AC1は、ベンディング部(bending portion)とベンディング部から水平方向に延びる線形延長部を含むL字型平面状を有する。本明細書で使用される用語ベンディング部は、平面視において、活性領域の延長方向が変わる部分を意味する。
【0036】
活性領域AC1の局部ラウンドエッジ部RE1は、活性領域AC1のエッジ部の一部である局部領域LA1に配置されうる。局部領域LA1は、活性領域AC1のベンディング部と線形延長部それぞれの一部を含む領域でもある。活性領域AC1の局部ラウンドエッジ部RE1は、局部領域LA1において活性領域AC1のエッジ部に沿って延びる部分を含みうる。活性領域AC1の局部ラウンドエッジ部RE1は、チャネル領域C1の一部でもある。活性領域AC1のチャネル領域C1にある外側エッジ部の一部は、局部ラウンドエッジ部RE1からなり、他の一部は、ノルマルエッジ部E1からなりうる。本明細書で使用される用語である外側エッジ部は、活性領域AC1において第1ソース/ドレイン領域SD1と第2ソース/ドレイン領域SD2との間にある両側エッジ部のうち、長さのさらに長い側のエッジ部を意味する。
【0037】
図4Bに例示されたように、活性領域AC1において局部ラウンドエッジ部RE1は、チャネル領域C1に形成されるチャネル方向に直交する方向において活性領域AC1の両側部のうち、一側部にのみ配置されうる。例示的な実施例において、
図4Aに例示されたように、第1ソース/ドレイン領域SD1及び第2ソース/ドレイン領域SD2は、局部ラウンドエッジ部RE1からチャネル方向に沿う距離が互いに異なりうる。
【0038】
活性領域AC1の上面T1において局部ラウンドエッジ部RE1に隣接した局部上面と、活性領域AC1の複数の側壁S1において局部ラウンドエッジ部RE1に隣接した局部側壁は、ゲート電極G1で覆われ、局部側壁の反対側にある側壁は、素子分離絶縁構造物116で覆われうる。
【0039】
図4B及び
図4Cに例示されたように、ゲート電極G1は、水平ゲート部GH1、垂直ゲート部GV1、及びラウンド内側コーナー部GC1を含みうる。水平ゲート部GH1は、ゲート誘電膜128を挟んで活性領域AC1の上面T1の一部を覆う。垂直ゲート部GV1は、ゲート誘電膜128を挟んで活性領域AC1の複数の側壁S1において局部ラウンドエッジ部RE1に隣接した1つの側壁を覆う。ラウンド内側コーナー部GC1は、水平ゲート部GH1及び垂直ゲート部GV1に一体に連結され、ゲート誘電膜128を挟んで局部ラウンドエッジ部RE1に対面する。例示的な実施例において、ゲート電極G1は、ドーピングされたポリシリコンからなりうる。例えば、ゲート電極G1は、リン(P)または砒素(As)のようなN型不純物でドーピングされたポリシリコンからなりうる。
【0040】
図4Aに例示されたように、活性領域AC1の第1水平方向(X方向)及び第2水平方向(Y方向)に沿う外側エッジ部においてゲート電極G1は、局部領域LA1に含まれた活性領域AC1の局部ラウンドエッジ部RE1と局部領域LA5から外れたノルマルエッジ部E1を覆う。ゲート電極G1の垂直ゲート部GV1は、局部領域LA1に対応する領域にのみ配置されうる。
【0041】
図4B及び
図4Cに例示されたように、トランジスタTR1は、層間絶縁膜160で覆われうる。層間絶縁膜160は、シリコン酸化膜からなりうるが、それに限定されるものではない。
【0042】
図5A、
図5B、及び
図5Cは、本発明の技術的思想による実施例によるトランジスタTR2を説明するための図面である。さらに具体的に、
図5Aは、トランジスタTR2の平面レイアウトである。
図5Bは、
図5AのY1-Y1’線断面の例示的な構成を示す断面図である。
図5Cは、
図5AのY2-Y2’線断面の例示的な構成を示す断面図である。
図5A、
図5B、及び
図5Cに例示したトランジスタTR2は、本発明の技術的思想によるイメージセンサを構成することができる。
図5A、
図5B、及び
図5Cにおいて、
図4A、
図4B、及び
図4Cと同じ参照符号は、同一部材を示し、ここで、それらに係わる重複説明は省略する。
【0043】
図5A、
図5B、及び
図5Cを参照すれば、トランジスタTR2は、
図4A、
図4B、及び
図4Cを参照して説明したトランジスタTR1とほぼ同じ構成を有する。但し、トランジスタTR2は、活性領域AC2と、活性領域AC2上に配置されたゲート電極G2を含みうる。
【0044】
活性領域AC2は、
図4A、
図4B、及び
図4Cを参照して説明した活性領域AC1とほぼ同じ構成を有することができる。但し、活性領域AC2は、第1ソース/ドレイン領域SD1と第2ソース/ドレイン領域SD2との間に配置されたチャネル領域C2を含みうる。活性領域AC2とゲート電極G2との間にゲート誘電膜128が介在されうる。
【0045】
活性領域AC2は、上面T2と、上面T2から互いに異なる方向に延びた複数の側壁S2を含みうる。複数の側壁S2は、素子分離絶縁構造物116に接するか、対面する。活性領域AC2は、上面T2と複数の側壁S2との間で上面T2のアウトラインに沿って延びたエッジ部を含み、エッジ部は、素子分離絶縁構造物116に接するノルマルエッジ部E2と、素子分離絶縁構造物116から離隔された局部ラウンドエッジ部RE2を含みうる。局部ラウンドエッジ部RE2は、活性領域AC2のエッジ部の一部を構成することができる。
【0046】
活性領域AC2の局部ラウンドエッジ部RE2は、活性領域AC2の上面T2のエッジ部のうち、他の部分の曲率半径よりもさらに大きい曲率半径を有することができる。活性領域AC2のノルマルエッジ部E2及び局部ラウンドエッジ部RE2に係わるさらに詳細な構成は、
図4A、
図4B、及び
図4Cを参照してノルマルエッジ部E1及び局部ラウンドエッジ部RE1について説明したところとほぼ同一である。但し、活性領域AC2の局部ラウンドエッジ部RE2は、
図5Aに例示したように活性領域AC2のエッジ部の一部である局部領域LA2に配置されうる。局部領域LA2は、活性領域AC2のベンディング部とベンディング部から第1ソース/ドレイン領域SD1に向かって長く延びた線形延長部の一部を含む領域でもある。活性領域AC2の局部ラウンドエッジ部RE2は、局部領域LA2で活性領域AC2のエッジ部に沿って延びる部分を含みうる。
図5Aに例示されたように、第1ソース/ドレイン領域SD1及び第2ソース/ドレイン領域SD2は、局部ラウンドエッジ部RE2からチャネル方向に沿う距離が同じとか互いに類似してもいる。
【0047】
活性領域AC2の上面T2において局部ラウンドエッジ部RE2に隣接した局部上面と、活性領域AC2の複数の側壁S2において局部ラウンドエッジ部RE2に隣接した局部側壁は、ゲート電極G2で覆われ、局部側壁の反対側にある側壁は、素子分離絶縁構造物116で覆われうる。
【0048】
図5Bに例示されたように、ゲート電極G2は、水平ゲート部GH2、垂直ゲート部GV2、及びラウンド内側コーナー部GC2を含みうる。水平ゲート部GH2は、ゲート誘電膜128を挟んで活性領域AC2の上面T2の一部を覆う。垂直ゲート部GV2は、ゲート誘電膜128を挟んで活性領域AC2の複数の側壁S2において局部ラウンドエッジ部RE2に隣接した部分を覆う。ラウンド内側コーナー部GC2は、水平ゲート部GH2及び垂直ゲート部GV2に一体に連結され、ゲート誘電膜128を挟んで局部ラウンドエッジ部RE2に対面する。
【0049】
図5Aに例示されたように、活性領域AC2の第1水平方向(X方向)及び第2水平方向(Y方向)に沿う外側エッジ部においてゲート電極G2は、局部領域LA2に含まれた活性領域AC2の局部ラウンドエッジ部RE1は覆うが、局部領域LA2から外れたノルマルエッジ部E2は覆わない。ゲート電極G2に係わるさらに詳細な構成は、
図4A、
図4B、及び
図4Cに基づいたゲート電極G11についての説明と同一である。
【0050】
図6は、本発明の技術的思想による実施例によるトランジスタTR3の平面レイアウトである。
図6に例示したトランジスタTR3は、本発明の技術的思想によるイメージセンサを構成する。
図6において、
図4A、
図4B、及び
図4Cと同じ参照符号は、同一部材を示し、ここで、それらに係わる重複説明は省略する。
【0051】
図6を参照すれば、トランジスタTR3は、
図4A、
図4B、及び
図4Cを参照して説明したトランジスタTR1とほぼ同じ構成を有する。但し、トランジスタTR3は、活性領域AC3と、活性領域AC3上に配置されたゲート電極G3を含みうる。
【0052】
活性領域AC3は、
図4A、
図4B、及び
図4Cを参照して説明した活性領域AC1とほぼ同じ構成を有する。但し、活性領域AC3は、第1ソース/ドレイン領域SD1と第2ソース/ドレイン領域SD2との間に配置されたチャネル領域C3を含みうる。活性領域AC3は、ノルマルエッジ部E3と局部ラウンドエッジ部RE3を含みうる。活性領域AC3のチャネル領域C3にある外側エッジ部の一部は、局部ラウンドエッジ部RE3からなり、他の一部は、ノルマルエッジ部E3からなりうる。
【0053】
活性領域AC3の局部ラウンドエッジ部RE3は、ノルマルエッジ部E3の曲率半径よりもさらに大きい曲率半径を有する。活性領域AC3のノルマルエッジ部E3及び局部ラウンドエッジ部RE3に係わるさらに詳細な構成は、
図4A、
図4B、及び
図4Cを参照してノルマルエッジ部E1及び局部ラウンドエッジ部RE1について説明したところとほぼ同一である。但し、活性領域AC3の局部ラウンドエッジ部RE3は、活性領域AC3のエッジ部の一部である局部領域LA3に配置されうる。局部領域LA3は、活性領域AC3のベンディング部の一部と、ベンディング部から第1ソース/ドレイン領域SD1に向かって長く延びた線形延長部の一部とを含む領域でもある。活性領域AC3の局部ラウンドエッジ部RE3は、局部領域LA3で活性領域AC3のベンディング部及び線形延長部のエッジ部に沿って延びる部分を含みうる。第1ソース/ドレイン領域SD1及び第2ソース/ドレイン領域SD2は、局部ラウンドエッジ部RE3からチャネル方向に沿う距離が互いに異なってもいる。
【0054】
活性領域AC3の第1水平方向(X方向)に沿う外側エッジ部においてゲート電極G3は、局部領域LA3に含まれた活性領域AC3の局部ラウンドエッジ部RE3は覆うが、局部領域LA3から外れたノルマルエッジ部E2は覆わない。活性領域AC3の第2水平方向(Y方向)に沿う外側エッジ部においてゲート電極G3は、局部領域LA3に含まれた活性領域AC3の局部ラウンドエッジ部RE3と局部領域LA3から外れたノルマルエッジ部E2を覆う。ゲート電極G3に係わるさらに詳細な構成は、
図4A、
図4B、及び
図4Cを参照してゲート電極G1について説明したところとほぼ同一である。
図6のY1-Y1’線断面及びY2-Y2’線断面それぞれの構成は、
図5B及び
図5Cを参照して説明したところとほぼ同一である。
【0055】
図7A、
図7B、及び
図7Cは、本発明の技術的思想による実施例によるトランジスタTR4を説明するための図面である。さらに具体的に、
図7Aは、トランジスタTR4の平面レイアウトである。
図7Bは、
図7AのX1-X1’線断面の例示的な構成を示す断面図である。
図7Cは、
図7AのY1-Y1’線断面の例示的な構成を示す断面図である。
図7A、
図7B、及び
図7Cに例示したトランジスタTR4は、本発明の技術的思想によるイメージセンサを構成することができる。
図7A、
図7B、及び
図7Cにおいて、
図4A、
図4B、及び
図4Cと同じ参照符号は、同一部材を示し、ここで、それらに係わる重複説明は省略する。
【0056】
図7A、
図7B、及び
図7Cを参照すれば、トランジスタTR4は、
図4A、
図4B、及び
図4Cを参照して説明したトランジスタTR1とほぼ同じ構成を有する。但し、トランジスタTR4は、活性領域AC4と、活性領域AC4上に配置されたゲート電極G4を含みうる。
【0057】
活性領域AC4は、
図4A、
図4B、及び
図4Cを参照して説明した活性領域AC1とほぼ同じ構成を有する。但し、活性領域AC4は、第1ソース/ドレイン領域SD1と第2ソース/ドレイン領域SD2との間に配置されたチャネル領域C4を含みうる。活性領域AC4とゲート電極G4との間にゲート誘電膜128が介在されうる。
【0058】
活性領域AC4は、上面T4と、上面T4から互いに異なる方向に延びた複数の側壁S4を含みうる。複数の側壁S4は、素子分離絶縁構造物116に接するか、対面することができる。活性領域AC4は、上面T4と複数の側壁S4との間で上面T4のアウトラインに沿って延びたエッジ部を含み、エッジ部は、素子分離絶縁構造物116に接するノルマルエッジ部E4と、素子分離絶縁構造物116から離隔された局部ラウンドエッジ部RE4を含みうる。局部ラウンドエッジ部RE4は、活性領域AC4のエッジ部の一部を構成することができる。
【0059】
活性領域AC4の局部ラウンドエッジ部RE4は、活性領域AC4の上面T4のエッジ部のうち、他の部分の曲率半径よりもさらに大きい曲率半径を有する。活性領域AC4のノルマルエッジ部E4及び局部ラウンドエッジ部RE4に係わるさらに詳細な構成は、
図4A、
図4B、及び
図4Cを参照してノルマルエッジ部E1及び局部ラウンドエッジ部RE1について説明したところとほぼ同一である。但し、活性領域AC4の局部ラウンドエッジ部RE4は、
図7Aに例示したように活性領域AC4のエッジ部の一部である局部領域LA4に配置されうる。局部領域LA4は、活性領域AC4のベンディング部と、ベンディング部から第2ソース/ドレイン領域SD2に向かって長く延びた線形延長部の一部を含む領域でもある。活性領域AC4の局部ラウンドエッジ部RE4は、局部領域LA4で活性領域AC4のエッジ部に沿って延びる部分を含みうる。
図7Aに例示されたように、第1ソース/ドレイン領域SD1及び第2ソース/ドレイン領域SD2は、局部ラウンドエッジ部RE4からチャネル方向に沿う距離が互いに異なってもいる。
【0060】
活性領域AC4の上面T4において局部ラウンドエッジ部RE4に隣接した局部上面と活性領域AC4の複数の側壁S4において局部ラウンドエッジ部RE4に隣接した局部側壁は、ゲート電極G4で覆われ、局部側壁の反対側にある側壁は、素子分離絶縁構造物116で覆われうる。
【0061】
図7B及び
図7Cに例示されたように、ゲート電極G4は、水平ゲート部GH4、垂直ゲート部GV4、及びラウンド内側コーナー部GC4を含みうる。水平ゲート部GH4は、ゲート誘電膜128を挟んで活性領域AC4の上面T4の一部を覆う。垂直ゲート部GV4は、ゲート誘電膜128を挟んで活性領域AC4の複数の側壁S4において局部ラウンドエッジ部RE4に隣接した部分を覆う。ラウンド内側コーナー部GC4は、水平ゲート部GH4及び垂直ゲート部GV4に一体に連結され、ゲート誘電膜128を挟んで局部ラウンドエッジ部RE4に対面しうる。
【0062】
活性領域AC4の第1水平方向(X方向)に沿う外側エッジ部においてゲート電極G4は、局部領域LA4から外れたノルマルエッジ部E4を覆う。活性領域AC4の第2水平方向(Y方向)に沿う外側エッジ部においてゲート電極G4は、局部領域LA4に含まれた活性領域AC4の局部ラウンドエッジ部RE4は覆うが、局部領域LA4から外れたノルマルエッジ部E4は覆わない。ゲート電極G4に係わるさらに詳細な構成は、
図4A、
図4B、及び
図4Cを参照してゲート電極G11について説明したところと同一である。
【0063】
図8は、本発明の技術的思想による実施例によるトランジスタTR5の平面レイアウトである。
図8に例示したトランジスタTR5は、本発明の技術的思想によるイメージセンサを構成する。
図8において、
図4A、
図4B、及び
図4Cと同じ参照符号は、同一部材を示し、ここで、それらに係わる重複説明は省略する。
【0064】
図8を参照すれば、トランジスタTR5は、
図4A、
図4B、及び
図4Cを参照して説明したトランジスタTR1とほぼ同じ構成を有する。但し、トランジスタTR5は、活性領域AC5と、活性領域AC5上に配置されたゲート電極G5を含みうる。
トランジスタTR5の活性領域AC5は、
図4A、
図4B、及び
図4Cを参照して説明した活性領域AC1とほぼ同じ構成を有する。但し、トランジスタTR5の活性領域AC5は、第1ソース/ドレイン領域SD1と第2ソース/ドレイン領域SD2との間に配置されたチャネル領域C5を含みうる。
【0065】
活性領域AC5は、ノルマルエッジ部E5及び局部ラウンドエッジ部RE5を含みうる。活性領域AC5の局部ラウンドエッジ部RE5は、ノルマルエッジ部E5の曲率半径よりもさらに大きい曲率半径を有する。活性領域AC5のノルマルエッジ部E5及び局部ラウンドエッジ部RE5に係わるさらに詳細な構成は、
図4A、
図4B、及び
図4Cを参照してノルマルエッジ部E1及び局部ラウンドエッジ部RE1について説明したところとほぼ同一である。但し、活性領域AC5の局部ラウンドエッジ部RE5は、活性領域AC5のエッジ部の一部である局部領域LA5に配置されうる。局部領域LA5は、活性領域AC5のベンディング部の一部と、ベンディング部から第1ソース/ドレイン領域SD1に向かって長く延びた線形延長部の一部を含む領域でもある。活性領域AC5の局部ラウンドエッジ部RE5は、局部領域LA5において活性領域AC5のベンディング部及び線形延長部のエッジ部に沿って延びる部分を含みうる。第1ソース/ドレイン領域SD1及び第2ソース/ドレイン領域SD2は、局部ラウンドエッジ部RE3からチャネル方向に沿う距離が互いに異なってもいる。
【0066】
活性領域AC5の第1水平方向(X方向)に沿う外側エッジ部においてゲート電極G5は、局部領域LA5に含まれた活性領域AC5の局部ラウンドエッジ部RE5は覆うが、局部領域LA5から外れたノルマルエッジ部E5は覆わない。活性領域AC5の第2水平方向(Y方向)に沿う外側エッジ部においてゲート電極G5は、局部領域LA5に含まれた活性領域AC5の局部ラウンドエッジ部RE5及び局部領域LA5から外れたノルマルエッジ部E5を覆う。ゲート電極G5に係わるさらに詳細な構成は、
図4A、
図4B、及び
図4Cを参照してゲート電極G1について説明したところとほぼ同一である。
【0067】
図9は、本発明の技術的思想による実施例によるトランジスタTR6の平面レイアウトである。
図9に例示したトランジスタTR6は、本発明の技術的思想によるイメージセンサを構成する。
図9において、
図4A、
図4B、及び
図4Cと同じ参照符号は、同一部材を示し、ここで、それらに係わる重複説明は省略する。
【0068】
図9を参照すれば、トランジスタTR6は、
図4A、
図4B、及び
図4Cを参照して説明したトランジスタTR1とほぼ同じ構成を有する。但し、トランジスタTR6は、活性領域AC6と、活性領域AC6上に配置されたゲート電極G6を含みうる。
【0069】
トランジスタTR6の活性領域AC6は、
図4A、
図4B、及び
図4Cを参照して説明した活性領域AC1とほぼ同じ構成を有する。但し、トランジスタTR6の活性領域AC6は、第1ソース/ドレイン領域SD1と第2ソース/ドレイン領域SD2との間に配置されたチャネル領域C6を含みうる。
【0070】
活性領域AC6は、ノルマルエッジ部E6と局部ラウンドエッジ部RE6を含みうる。活性領域AC6の局部ラウンドエッジ部RE6は、ノルマルエッジ部E6の曲率半径よりもさらに大きい曲率半径を有する。活性領域AC6のノルマルエッジ部E6及び局部ラウンドエッジ部RE6に係わるさらに詳細な構成は、
図4A、
図4B、及び
図4Cを参照してノルマルエッジ部E1及び局部ラウンドエッジ部RE1について説明したところとほぼ同一である。但し、活性領域AC6の局部ラウンドエッジ部RE6は、活性領域AC6のエッジ部の一部である局部領域LA6に配置されうる。局部領域LA6は、活性領域AC6のベンディング部の一部と、ベンディング部から第2ソース/ドレイン領域SD2に向かって長く延びた線形延長部の一部を含む領域でもある。活性領域AC6の局部ラウンドエッジ部RE6は、局部領域LA6で活性領域AC6のベンディング部及び線形延長部のエッジ部に沿って延びる部分を含みうる。第1ソース/ドレイン領域SD1及び第2ソース/ドレイン領域SD2は、局部ラウンドエッジ部RE6からチャネル方向に沿う距離が互いに異なってもいる。
【0071】
活性領域AC6の第1水平方向(X方向)に沿う外側エッジ部においてゲート電極G6は、局部領域LA6に含まれた活性領域AC6の局部ラウンドエッジ部RE6と、局部領域LA6から外れたノルマルエッジ部E6を覆う。活性領域AC6の第2水平方向(Y方向)に沿う外側エッジ部においてゲート電極G6は、局部領域LA6に含まれた活性領域AC6の局部ラウンドエッジ部RE6は覆うが、局部領域LA6から外れたノルマルエッジ部E6は覆わない。ゲート電極G6に係わるさらに詳細な構成は、
図4A、
図4B、及び
図4Cを参照してゲート電極G1について説明したところとほぼ同一である。
【0072】
図10は、本発明の技術的思想による実施例によるトランジスタTR7の平面レイアウトである。
図10に例示したトランジスタTR7は、本発明の技術的思想によるイメージセンサを構成しうる。
図10において、
図4A、
図4B、及び
図4Cと同じ参照符号は、同一部材を示し、ここで、それらに係わる重複説明は省略する。
【0073】
図10を参照すれば、トランジスタTR7は、
図4A、
図4B、及び
図4Cを参照して説明したトランジスタTR1とほぼ同じ構成を有する。但し、トランジスタTR7は、活性領域AC7と、活性領域AC7上に配置されたゲート電極G7を含みうる。
【0074】
トランジスタTR7の活性領域AC7は、
図4A、
図4B、及び
図4Cを参照して説明した活性領域AC1とほぼ同じ構成を有する。但し、トランジスタTR7の活性領域AC7は、第1ソース/ドレイン領域SD1と第2ソース/ドレイン領域SD2との間に配置されたチャネル領域C7を含みうる。
【0075】
活性領域AC7は、ノルマルエッジ部E7及び局部ラウンドエッジ部RE7を含みうる。活性領域AC7の局部ラウンドエッジ部RE7は、ノルマルエッジ部E7の曲率半径よりもさらに大きい曲率半径を有する。活性領域AC7のノルマルエッジ部E7及び局部ラウンドエッジ部RE7に係わるさらに詳細な構成は、
図4A、
図4B、及び
図4Cを参照してノルマルエッジ部E1及び局部ラウンドエッジ部RE1について説明したところとほぼ同一である。但し、活性領域AC7の局部ラウンドエッジ部RE7は、活性領域AC6のエッジ部の一部である局部領域LA7に配置されうる。局部領域LA7は、活性領域AC7のベンディング部は含まず、ベンディング部から第2ソース/ドレイン領域SD2に向かって長く延びた線形延長部の一部のみを含む領域でもある。活性領域AC7のベンディング部は、ノルマルエッジ部E7を含み、局部ラウンドエッジ部RE7は含まない。
【0076】
活性領域AC7の局部ラウンドエッジ部RE7は、局部領域LA7で活性領域AC7の線形延長部のエッジ部に沿って延びる部分を含みうる。第1ソース/ドレイン領域SD1及び第2ソース/ドレイン領域SD2は、局部ラウンドエッジ部RE7からチャネル方向に沿う距離が互いに異なってもいる。
【0077】
活性領域AC7の第1水平方向(X方向)に沿う外側エッジ部においてゲート電極G7は、局部領域LA7から外れたノルマルエッジ部E7を覆う。活性領域AC7の第2水平方向(Y方向)に沿う外側エッジ部においてゲート電極G7は、局部領域LA7に含まれた活性領域AC7の局部ラウンドエッジ部RE7と局部領域LA7から外れたベンディング部でのノルマルエッジ部E7を覆う。ゲート電極G7に係わるさらに詳細な構成は、
図4A、
図4B、及び
図4Cを参照してゲート電極G1について説明したところとほぼ同一である。
【0078】
図11A及び
図11Bは、本発明の技術的思想による実施例によるトランジスタTR8を説明するための図面である。さらに具体的に、
図11Aは、トランジスタTR8の平面レイアウトである。
図11Bは、
図11AのX1-XY1’線及びY1Y1’線断面の例示的な構成を示す断面図である。
図11A及び
図11Bに例示したトランジスタTR8は、本発明の技術的思想によるイメージセンサを構成することができる。
図11A及び
図11Bにおいて、
図4A、
図4B、及び
図4Cと同じ参照符号は、同一部材を示し、ここで、それらに係わる重複説明は省略する。
【0079】
図11A及び
図11Bを参照すれば、トランジスタTR8は、1つのソース領域S80を共有する2個の局部トランジスタが並列に連結されたデュアルトランジスタからなりうる。トランジスタTR8は、活性領域AC8と、活性領域AC8上に配置されたゲート電極G8を含みうる。
【0080】
平面(X-Y平面)視において、活性領域AC8は、ベンディング部を含むほぼL字型平面状を有する。活性領域AC8のベンディング部にソース領域S80が配置され、活性領域AC8の一側端部に第1ドレイン領域D81が配置され、活性領域AC8の他側端部に第2ドレイン領域D82が配置されうる。活性領域AC8においてソース領域S80と第1ドレイン領域D81との間に第1チャネル領域C81が配置され、ソース領域S80と第2ドレイン領域D82との間に第2チャネル領域C82が配置されうる。活性領域AC8とゲート電極G8との間にゲート誘電膜128が介在されうる。
【0081】
活性領域AC8は、上面T8と、上面T8から互いに異なる方向に延びた複数の側壁S8を含みうる。複数の側壁S8は、素子分離絶縁構造物116に接するか、対面する。活性領域AC8は、上面T8と複数の側壁S8との間で上面T8のアウトラインに沿って延びたエッジ部を含み、エッジ部は、素子分離絶縁構造物116に接するノルマルエッジ部E8と、素子分離絶縁構造物116から離隔された第1局部ラウンドエッジ部RE81及び第2局部ラウンドエッジ部RE82を含みうる。第1局部ラウンドエッジ部RE81及び第2局部ラウンドエッジ部RE82は、それぞれ活性領域AC8のエッジ部の一部を構成することができる。
【0082】
活性領域AC8の第1局部ラウンドエッジ部RE81及び第2局部ラウンドエッジ部RE82は、それぞれ活性領域AC8の上面T8のエッジ部のうち、他の部分の曲率半径よりもさらに大きい曲率半径を有する。活性領域AC8のノルマルエッジ部E8に係わるさらに詳細な構成は、
図4A、
図4B、及び
図4Cを参照してノルマルエッジ部E1について説明したところとほぼ同一である。活性領域AC8の第1局部ラウンドエッジ部RE81及び第2局部ラウンドエッジ部RE82に係わるさらに詳細な構成は、
図4A、
図4B、及び
図4Cを参照して局部ラウンドエッジ部RE1について説明したところとほぼ同一である。但し、
図11Aに例示されたように、活性領域AC8の第1局部ラウンドエッジ部RE81は、活性領域AC8のエッジ部の一部である第1局部領域LA81に配置され、活性領域AC8の第2局部ラウンドエッジ部RE82は、活性領域AC8のエッジ部のうち他の一部である第2局部領域LA82に配置されうる。第1局部領域LA81は、活性領域AC8のベンディング部から外れた位置でベンディング部から第1ドレイン領域D81に向かって長く延びた線形延長部の一部を含む領域でもある。第2局部領域LA82は、活性領域AC8のベンディング部から外れた位置でベンディング部から第2ドレイン領域D82に向かって長く延びた線形延長部の一部を含む領域でもある。
【0083】
図11Bに例示されたように、ゲート電極G8は、水平ゲート部GH8、1対の垂直ゲート部GV8、及び一対のラウンド内側コーナー部GC8を含みうる。水平ゲート部GH8は、ゲート誘電膜128を挟んで活性領域AC8の上面T8の一部を覆う。1対の垂直ゲート部GV8それぞれは、ゲート誘電膜128を挟んで活性領域AC8の複数の側壁S8のうち、第1局部ラウンドエッジ部RE81及び第2局部ラウンドエッジ部RE82のうちから選択される1つに隣接した部分を覆う。一対のラウンド内側コーナー部GC8は、水平ゲート部GH8及び1対の垂直ゲート部GV8に一体に連結され、ゲート誘電膜128を挟んで第1局部ラウンドエッジ部RE81及び第2局部ラウンドエッジ部RE82に対面する。
【0084】
図11Aに例示されたように、活性領域AC8の第2水平方向(Y方向)に沿う外側エッジ部においてゲート電極G8は、第1局部領域LA81に含まれた活性領域AC8の第1局部ラウンドエッジ部RE81を覆う。活性領域AC8の第1水平方向(X方向)に沿う外側エッジ部においてゲート電極G8は、第2局部領域LA82に含まれた活性領域AC8の第2局部ラウンドエッジ部RE82を覆う。ゲート電極G8に係わるさらに詳細な構成は、
図4A、
図4B、及び
図4Cを参照してゲート電極G11についての説明と同一である。
【0085】
図12Aないし
図12Dは、本発明の技術的思想による実施例によるイメージセンサ100を説明するための図面である。さらに具体的に、
図12Aは、イメージセンサ100に含まれたピクセル領域PXRの例示的な構造を説明するための平面レイアウトである。
図12Bは、
図12AのA1-A1’線断面の例示的な構成を示す断面図である。
図12Cは、
図12AのA2A2’線断面の例示的な構成を示す断面図である。
図12Dは、
図12AのY12-Y12’線断面の例示的な構成を示す断面図である。
【0086】
図12Aないし
図12Dを参照すれば、イメージセンサ100は、ピクセル領域PXRを有する基板102を含みうる。
図12Aには、1個のピクセル領域PXRが例示されているが、基板102は、複数のピクセル領域PXRを含みうる。
【0087】
基板102においてピクセル領域PXRは、ピクセル分離絶縁膜120によって定義されうる。ピクセル領域PXRは、基板102内に形成されたフォトダイオードPDを含みうる。ピクセル領域PXRは、外部から入射される光をセンシングする領域でもある。例示的な実施例において、フォトダイオードPDは、
図2に例示した第1及び第2フォトダイオードPD1、PD2のうちいずれか1つ、または、
図3に例示した第1ないし第4フォトダイオードPD1、PD2、PD3、PD4のうちいずれか1つでもある。
【0088】
基板102は、半導体層からなりうる。例示的な実施例において、基板102は、P型不純物でドーピングされた半導体層からなりうる。例えば、基板102は、Si、Ge、SiGe、II-VI族化合物半導体、III-V族化合物半導体、またはそれらの組合わせからなる半導体層、または、SOI(Silicon on insulator)基板からなりうる。例示的な実施例において、基板102は、P型バルク(bulk)シリコン基板からエピタキシャル成長したP型エピタキシャル半導体層からなりうる。基板102は、互いに反対側表面であるフロントサイド面102A及びバックサイド面102Bを含みうる。
【0089】
ピクセル分離絶縁膜120は、フォトダイオードPDを取り囲む平面構造を有しうる。ピクセル分離絶縁膜120は、基板102のフロントサイド面102Aからバックサイド面102Bまで基板102の厚さ方向に長く延びる。例示的な実施例において、ピクセル分離絶縁膜120は、シリコン酸化物、シリコン窒化物、 BSG(borosilicate glass)、PSG(phosphosilicate glass)、BPSG(borophosphosilicate glass)、PE-TEOS(plasma enhanced tetraethyl orthosilicate)、FSG(fluoride silicate glass)、CDO(carbon doped silicon oxide)、OSG(organosilicate glass)、エア(air)、またはそれらの組合わせを含みうる。本明細書において用語「エア」は、大気または製造工程中に存在する他のガスを意味する。例えば、ピクセル分離絶縁膜120に含まれる金属は、タングステン(W)、銅(Cu)、またはそれらの組合わせでもある。ピクセル分離絶縁膜120に含まれうる金属窒化物は、TiN、TaN、またはそれらの組合わせでもある。ピクセル分離絶縁膜120に含まれる金属酸化物は、ITO(indium tin oxide)、酸化アルミニウム(Al2O3)、またはそれらの組合わせでもある。
【0090】
基板102のフロントサイド面102A上には、複数のトランジスタ及び配線構造物MSが配置されうる。例示的な実施例において、複数のトランジスタは、
図2を参照して説明した第1及び第2トランスファートランジスタTX1、TX2、リセットトランジスタRX、ソースフォロワトランジスタSF、及び選択トランジスタSXを含みうる。他の例示的な実施例において、複数のトランジスタは、
図3を参照して説明した第1ないし第4トランスファートランジスタTX1、TX2、TX3、TX4、リセットトランジスタRX、ソースフォロワトランジスタSF、及び選択トランジスタSXを含みうる。
【0091】
図12Aに例示したピクセル領域PXRには、ソースフォロワトランジスタSF1及びトランスファートランジスタTXが配置されうる。ソースフォロワトランジスタSF1は、
図2に例示したソースフォロワトランジスタSFまたは
図3に例示したソースフォロワトランジスタSFに対応する。
【0092】
図12Aに例示したピクセル領域PXRにおいて素子分離絶縁構造物116によって複数の活性領域AC11、AC12、AC13が定義されうる。複数の活性領域AC11、AC12、AC13は、第1活性領域AC11、第2活性領域AC12、及び第3活性領域AC13を含みうる。例示的な実施例において、素子分離絶縁構造物116は、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、またはそれらの組合わせを含む絶縁膜からなりうる。他の例示的な実施例において、素子分離絶縁構造物116は、P型不純物が高濃度にドーピングされた領域でもある。
【0093】
第1活性領域AC11は、
図4A、
図4B、及び
図4Cを参照して活性領域AC1について説明したところとほぼ同じ構成を有することができる。第1活性領域AC11は、素子分離絶縁構造物116に接するノルマルエッジ部E10と、素子分離絶縁構造物116から離隔された局部ラウンドエッジ部RE10を含みうる。局部ラウンドエッジ部RE10は、第1活性領域AC11の上面のアウトラインに沿って延びるエッジ部の一部を構成しうる。第1活性領域AC11の局部ラウンドエッジ部RE10は、第1活性領域AC11の上面のエッジ部のうち、他の部分の曲率半径よりもさらに大きい曲率半径を有する。第1活性領域AC11のエッジ部で局部ラウンドエッジ部RE10の第1曲率半径は、ノルマルエッジ部E10の第2曲率半径よりもさらに大きくなる。例示的な実施例において、第1曲率半径は、20nm~50nmの範囲内で選択され、第2曲率半径は、0.1nm~8nmの範囲内で選択されうるが、それらに限定されるものではない。
【0094】
図11Aに例示されたように、平面(X-Y平面)視において、第1活性領域AC11は、ベンディング部を含むL字型平面状を有する。局部ラウンドエッジ部RE10は、第1活性領域AC11のエッジ部の一部である局部領域LA10に配置されうる。局部領域LA10は、第1活性領域AC11のベンディング部を含む領域でもある。局部ラウンドエッジ部RE10は、第1活性領域AC11のベンディング部に配置されうる。局部ラウンドエッジ部RE10に係わるさらに詳細な構成は、
図4A、
図4B、及び
図4Cを参照して局部ラウンドエッジ部RE1について説明したところとほぼ同一である。
【0095】
ピクセル領域PXRでソースフォロワトランジスタSF1は、第1活性領域AC11と、第1活性領域AC11の一部を覆うゲート電極150を含みうる。ソースフォロワトランジスタSF1は、ゲート電極150の両側で第1活性領域AC11に形成されて局部ラウンドエッジ部RE10を挟んで互いに離隔された第1ソース/ドレイン領域SD11及び第2ソース/ドレイン領域SD12と、第1ソース/ドレイン領域SD11と第2ソース/ドレイン領域SD12との間に配置されたチャネル領域C10を含みうる。第1ソース/ドレイン領域SD11は、第1活性領域AC11の一側端部に配置され、第2ソース/ドレイン領域SD12は、第1活性領域AC11の他側端部に配置されうる。
【0096】
第1活性領域AC11の局部ラウンドエッジ部RE10は、局部領域LA10で第1活性領域AC11のエッジ部に沿って延びる部分を含みうる。第1活性領域AC11で局部ラウンドエッジ部RE10は、第1活性領域AC11に形成されるチャネル方向に直交する方向に第1活性領域AC11の両側部のうち、一側部にのみ配置されうる。局部ラウンドエッジ部RE10は、局部領域LA10で第1活性領域AC11のエッジ部に沿って延びる部分を含みうる。第1ソース/ドレイン領域SD11及び第2ソース/ドレイン領域SD12は、局部ラウンドエッジ部RE10からチャネル方向に沿う距離が互いに異なってもいる。
【0097】
ゲート電極150は、互いに一体に連結された水平ゲート部150H、垂直ゲート部150V、及びラウンド内側コーナー部150Cを含みうる。ゲート電極150の水平ゲート部150Hは、第1活性領域AC11の上面の一部を覆う。ゲート電極150の垂直ゲート部150Vは、第1活性領域AC11の複数の側壁のうち、局部ラウンドエッジ部RE10に隣接した1つの側壁の一部である局部側壁を覆う。垂直ゲート部150Vは、第1活性領域AC11の局部ラウンドエッジ部RE10と素子分離絶縁構造物116との間に介在されうる。第1活性領域AC11で垂直ゲート部150Vで覆われる局部側壁の反対側にある側壁は、素子分離絶縁構造物116で覆われうる。ラウンド内側コーナー部150Cは、水平ゲート部150H及び垂直ゲート部150Vに一体に連結されて局部ラウンドエッジ部RE10に対面する。
【0098】
第1活性領域AC11とゲート電極150との間にゲート誘電膜128が介在されうる。第1活性領域AC11と垂直ゲート部150Vとの間、及び垂直ゲート部150Vと素子分離絶縁構造物116との間にそれぞれゲート誘電膜128が介在されうる。ゲート電極150の垂直ゲート部150Vの底面の垂直レベルは、基板102のフロントサイド面102Aの垂直レベルよりさらに低い。例示的な実施例において、ゲート電極150は、ドーピングされたポリシリコンからなりうる。例えば、ゲート電極150は、リン(P)または砒素(As)のようなN型不純物でドーピングされたポリシリコンからなりうる。
【0099】
ゲート電極150の水平ゲート部150Hの上面は、絶縁キャッピングパターン(図示せず)で覆われうる。水平ゲート部150Hの側壁は、絶縁スペーサ(図示せず)で覆われうる。絶縁キャッピングパターン及び絶縁スペーサは、それぞれシリコン酸化膜、シリコン窒化膜、シリコン酸化窒化膜、またはそれらの組合わせからなりうる。ゲート電極150の水平ゲート部150Hの上面には、コンタクトプラグ162が連結されうる。
【0100】
第1活性領域AC11において、第1ソース/ドレイン領域SD11及び第2ソース/ドレイン領域SD12は、第1活性領域AC11のチャネル領域C10に形成されるチャネル方向に沿って局部ラウンドエッジ部RE10からの距離が互いに異なってもいる。一例において、
図12Aに例示されたように、第1活性領域AC11のチャネル領域C10に形成されるチャネル方向に沿って局部ラウンドエッジ部RE10から第1ソース/ドレイン領域SD11までの距離は、局部ラウンドエッジ部RE10から第2ソース/ドレイン領域SD12までの距離より長くもある。他の例において、
図12Aに例示されたところと異なり、第1活性領域AC11のチャネル領域C10に形成されるチャネル方向に沿って局部ラウンドエッジ部RE10から第1ソース/ドレイン領域SD11までの距離は、局部ラウンドエッジ部RE10から第2ソース/ドレイン領域SD12までの距離より短くもある。しかし、本発明の技術的思想は、それらに限定されない。例えば、第1ソース/ドレイン領域SD11及び第2ソース/ドレイン領域SD12は、第1活性領域AC11のチャネル領域C10に形成されるチャネル方向に沿って局部ラウンドエッジ部RE10からの距離が互いに同一または類似してもいる。
【0101】
図12B及び
図12Dに例示されたように、第1活性領域AC11の局部ラウンドエッジ部RE10とゲート電極150の垂直ゲート部150Vは、それぞれフォトダイオードPDと垂直方向(Z方向)にオーバーラップされるように配置されうる。第1活性領域AC11とフォトダイオードPDとの間にバリア領域122が配置されうる。バリア領域122は、P型不純物が高濃度にドーピングされた領域でもある。バリア領域122は、フォトダイオードPDと第1活性領域AC11との間に電子が移動することを防止するバリアの役割が行える。
【0102】
図12A及び
図12Bに例示されたように、第2活性領域AC12上にトランスファートランジスタTXが配置されうる。トランスファートランジスタTXは、ゲート電極TXGを含みうる。
図12Bに例示されたように、ゲート電極TXGの一部は、基板102に埋め込まれうる。トランスファートランジスタTXにおいて、ゲート電極TXGにおいて、基板102に埋め込まれた部分を取り囲む第2活性領域AC12のリセス表面に沿ってリセスチャネルが形成されうる。ゲート電極TXGの上面には、コンタクトプラグ162が連結されうる。トランスファートランジスタTXは、
図2を参照して説明した第1及び第2トランスファートランジスタTX1、TX2のうちいずれか1つ、または、
図3を参照して説明した第1ないし第4トランスファートランジスタTX1、TX2、TX3、TX4のうちいずれか1つを構成することができる。
【0103】
図12A及び
図12Bに例示されたように、第2活性領域AC12においてトランスファートランジスタTXの一側にフローティングディフュージョン領域FDが配置されうる。フローティングディフュージョン領域FDには、コンタクトプラグ162が連結されうる。
【0104】
図12Aに例示されたように、第3活性領域AC13は、不純物領域(図示せず)を含み、第3活性領域AC13の不純物領域には、コンタクトプラグ164が連結されうる。第3活性領域AC13の不純物領域は、接地領域において不純物領域に連結されたコンタクトプラグ164は接地コンタクトプラグでもある。
【0105】
基板102のフロントサイド面102A上でソースフォロワトランジスタSF1及びトランスファートランジスタTXを含む複数のトランジスタは、層間絶縁膜160で覆われうる。フォトダイオードPDにおいて変換された電気的信号は、基板102のフロントサイド面102A上に配置された複数のトランジスタと配線構造物MSにおいて信号処理されうる。配線構造物MSは、ソースフォロワトランジスタSF1及びトランスファートランジスタTXを含む複数のトランジスタに選択的に連結される複数のコンタクトプラグ162と、コンタクトプラグ162を介して複数のトランジスタに選択的に連結されるように構成された複数の導電ライン168、172と、複数の導電ライン168、172を覆う複数の層間絶縁膜170、174を含みうる。例示的な実施例において、ソースフォロワトランジスタSF1のゲート電極150とフローティングディフュージョン領域FDは、複数のコンタクトプラグ162及び導電ライン168を介して互いに電気的に連結可能に構成されうる。
【0106】
複数のコンタクトプラグ162、164及び複数の導電ライン168、172は、それぞれ金属、導電性金属窒化物、またはそれらの組合わせからなりうる。例えば、複数のコンタクトプラグ162、164及び複数の導電ライン168、172は、それぞれCu、Al、W、Ti、Mo、Ta、TiN、TaN、ZrN、WN、またはそれらの組合わせからなりうるが、それらに限定されるものではない。複数の層間絶縁膜160、170、174は、それぞれ酸化膜、窒化膜、またはそれらの組合わせからなりうる。
【0107】
複数の層間絶縁膜160、170、174及び複数の導電ライン168、172それぞれの層数及び配置は、
図12Bないし
図12Dに例示したところに限定されず、必要によって多様な変更及び変形が可能である。配線構造物MSに含まれた複数の導電ライン168、172は、ピクセル領域PXRに形成されたフォトダイオードPDと電気的に連結された複数のトランジスタに連結される配線を含みうる。複数のトランジスタは、
図2を参照して説明した第1及び第2トランスファートランジスタTX1、TX2、リセットトランジスタRX、ソースフォロワトランジスタSF、及び選択トランジスタSX、または、
図3を参照して説明した第1ないし第4トランスファートランジスタTX1、TX2、TX3、TX4、リセットトランジスタRX、ソースフォロワトランジスタSF、及び選択トランジスタSXを含みうる。例示的な実施例において、リセットトランジスタRXは、複数のピクセル領域PXRの周辺において行方向または列方向に沿って配置されうる。フォトダイオードPDで変換された電気的信号は、配線構造物MSで処理されうる。複数の導電ライン168、172は、フォトダイオードPDの配置と無関係に自由に配置されうる。
【0108】
図12Bないし
図12Dに例示されたように、基板102のバックサイド面102B上には、光透過構造物LTSが配置されうる。光透過構造物LTSは、バックサイド面102B上に順次に積層された第1平坦化膜182、カラーフィルタCF、第2平坦化膜184、マイクローレンズML、及び保護キャッピング膜188を含みうる。マイクローレンズMLは、保護キャッピング膜188によって保護されうる。光透過構造物LTSは、外部から入射される光を集光及びフィルタリングしてピクセル領域PXRに提供しうる。マイクローレンズMLは、フォトダイオードPDに入射される光を集光するように外側に突出している形状を有する。ピクセル領域PXRは、基板102のバックサイド面102B側から光を受信するBSI(backside illumination)構造を有する。
【0109】
光透過構造物LTSにおいて、第1平坦化膜182は、イメージセンサ100の製造工程中に基板102の損傷を防止するためのバッファ膜として使用されうる。第1平坦化膜182及び第2平坦化膜184は、それぞれシリコン酸化膜、シリコン窒化膜、樹脂、またはそれらの組合わせからなりうるが、それに限定されるものではない。
【0110】
例示的な実施例において、カラーフィルタCFは、赤色カラーフィルタ、緑色カラーフィルタ、青色カラーフィルタ、または白色カラーフィルタからなりうる。白色カラーフィルタは、可視光波長帯域の光を透過させる透明カラーフィルタでもある。例示的な実施例において、
図1に例示したピクセルアレイ10は、赤色カラーフィルタ、緑色カラーフィルタ、青色カラーフィルタ、及び白色カラーフィルタが2x2の2次元アレイ状に配列されて1つのカラーフィルタグループを構成する複数のカラーフィルタグループを含みうる。複数のカラーフィルタグループは、複数のロウライン及び複数のカラムラインに沿ってマトリックス状に配列されうる。他の例示的な実施例において、カラーフィルタCFは、シアン(cyan)、マゼンタ(magenta)、またはイエロー(yellow)のような他のカラーを有してもよい。
【0111】
光透過構造物LTSは、第1平坦化膜182上に形成された反射防止膜186をさらに含みうる。反射防止膜186は、ピクセル領域PXRのエッジ部分上でピクセル領域PXRを限定するピクセル分離絶縁膜120と垂直方向(Z方向)にオーバーラップされる位置に配置されうる。反射防止膜186の上面及び側壁は、カラーフィルタCFで覆われうる。反射防止膜186は、カラーフィルタCFを通過する入射光の側面への反射または散乱を防止する役割が行える。例えば、カラーフィルタCFと第1平坦化膜182との間の界面で反射または散乱される光子が他のセンシング領域に移動することを反射防止膜186によって阻むことができる。反射防止膜186は、金属を含みうる。例えば、反射防止膜186はW、Al、Cu、または、それらの組合わせを含みうる。
【0112】
図12Aないし
図12Dには、
図1に例示した複数の単位ピクセルPXUに含まれるピクセル領域PXRの一部構成が例示されているが、イメージセンサ100の基板102は、
図1を参照して説明した複数の単位ピクセルPXUが配置される領域と、それら周囲に配置される周辺回路領域(図示せず)と、パッド領域(図示せず)をさらに含みうる。周辺回路領域は、複数の単位ピクセルPXU(
図1参照)を制御するための多様な種類の回路を含む領域でもある。例えば、周辺回路領域は、複数のトランジスタを含みうる。周辺回路領域に配置された複数のトランジスタは、ピクセル領域PXRに形成されたフォトダイオードPDに一定の信号を提供するか、フォトダイオードPDからの出力信号を制御するように駆動されうる。例えば、周辺回路領域に配置された複数のトランジスタは、タイミング発生器(timing generator)、行デコーダ(row decoder)、行ドライバ(row driver)、相関二重サンプラ(correlated doubles ampler:CDS)、アナログデジタルコンバータ(analog to digital converter:ADC)、ラッチ部(latch)、列デコーダ(column decoder)など多様な種類のロジック回路を構成しうる。パッド領域は、複数の単位ピクセルPXUと周辺回路領域にある回路に電気的に連結される導電パッドを含みうる。導電パッドは、外部から複数の単位ピクセルPXU(
図1参照)と周辺回路領域にある回路に電源及び信号を提供する接続端子として機能することができる。
【0113】
図12Aないし
図12Dを参照して説明した本発明の技術的思想によるイメージセンサ100によれば、ピクセル領域PXRに配置されたソースフォロワトランジスタSF1は、第1活性領域AC11と、第1活性領域AC11上に配置されたゲート電極150を含み、第1活性領域AC11の上面のアウトラインに沿って延びたエッジ部は、エッジ部の他の部分の曲率半径よりもさらに大きい曲率半径を有する局部ラウンドエッジ部RE10を含む。ゲート電極150は、第1活性領域AC11の上面を覆う水平ゲート部150Hと、第1活性領域AC11の側壁を覆う垂直ゲート部150Vと、第1活性領域AC11の局部ラウンドエッジ部RE10に対面するラウンド内側コーナー部150Cを含む。これにより、ソースフォロワトランジスタSF1は、第1活性領域AC11の側壁において一部側壁のみを覆うゲート電極150を含む局部FinFET構造を有する。局部FinFET構造のソースフォロワトランジスタSF1でゲート電極150に対面する第1活性領域AC11の一部領域に局部ラウンドエッジ部RE10を含むことで、イメージセンサ100が高集積化されてピクセル領域のサイズが微細化されても、ピクセルのノイズ特性を改善することができ、ソースフォロワトランジスタSF1でチャネル面積の増加のみならず、必要なレベルの限界電圧を容易に確保することで、トランジスタの電気的特性を向上させ、イメージセンサ100の低照度画質を改善させうる。
【0114】
図12Aないし
図12Dに例示したイメージセンサ100でソースフォロワトランジスタSF1を構成する第1活性領域AC11に局部ラウンドエッジ部RE10が形成された構造を例示したが、本発明の技術的思想は、それに限定されない。例えば、トランスファートランジスタTXを構成する第2活性領域AC12にも、局部ラウンドエッジ部RE10と同一または類似した構造を有する局部ラウンドエッジ部が含まれうる。
【0115】
また、
図12Aないし
図12Dに例示したイメージセンサ100で、ソースフォロワトランジスタSF1を構成する第1活性領域AC11が、
図4A、
図4B、及び
図4Cを参照して説明した活性領域AC1と類似した構造を有する場合を例と挙げて説明したが、本発明の技術的思想は、それに限定されない。例えば、イメージセンサ100は、
図4A、
図4B、及び
図4Cに例示したトランジスタTR1、
図5A、
図5B、及び
図5Cに例示したトランジスタTR2、
図6に例示したトランジスタTR3、
図7A、
図7B、及び
図7Cに例示したトランジスタTR4、
図8に例示したトランジスタTR5、
図9に例示したトランジスタTR6、
図10に例示したトランジスタTR7、
図11A及び
図11Bに例示したトランジスタTR8、及びそれらから多様に変形及び変更された多様な構造のトランジスタから選択される少なくとも1つのトランジスタを含みうる。
【0116】
【0117】
図13Aを参照すれば、基板102内にフォトダイオードPDを形成し、基板102のフロントサイド面102A上にバッファ酸化膜112及びマスクパターンMP1を形成し、マスクパターンMP1をエッチングマスクとして用いて基板102を異方性エッチングして素子分離トレンチ114を形成することができる。素子分離トレンチ114によって基板102に複数の活性領域AC11、AC12、AC13(
図12A参照)が定義されうる。例示的な実施例において、フォトダイオードPDを形成するために基板102の一部領域にN型不純物をドーピングすることができる。
【0118】
例示的な実施例において、マスクパターンMP1は、シリコン窒化膜またはシリコン酸化窒化膜を含みうる。素子分離トレンチ114の最低面は、フォトダイオードPDから離隔されるように形成されうる。素子分離トレンチ114を形成する工程は、フォトダイオードPDを形成する工程の前または後に遂行されうる。
【0119】
図13Bを参照すれば、
図13Aの結果物において素子分離トレンチ114を満たし、マスクパターンMP1の上面を覆う素子分離絶縁膜116Aを形成し、素子分離絶縁膜116Aの一部と基板102の一部とをエッチングしてピクセル分離トレンチ118を形成することができる。ピクセル分離トレンチ118は、フォトダイオードPDの周辺でフォトダイオードPDを取り囲むように形成されうる。ピクセル分離トレンチ118によって基板102にピクセル領域PXRが定義されうる。
【0120】
図13Cを参照すれば、
図13Bの結果物においてピクセル分離トレンチ118を満たす絶縁膜を形成した後、マスクパターンMP1及びバッファ酸化膜112を除去して絶縁膜を平坦化し、基板102のフロントサイド面102Aを露出させうる。その結果、素子分離絶縁膜116Aのうち、素子分離トレンチ114を満たす部分は、素子分離絶縁構造物116として残り、絶縁膜のうち、ピクセル分離トレンチ118を満たす部分は、ピクセル分離絶縁膜120として残る。
【0121】
一方、素子分離絶縁構造物116を形成するために、基板102にP型不純物を注入する工程を遂行することもできる。
【0122】
図13Dを参照すれば、
図13Cの結果物において基板102にP型不純物を注入してフォトダイオードPD上にバリア領域122を形成し、基板102のフロントサイド面102A上にマスクパターンMP2を形成しうる。マスクパターンMP2は、素子分離絶縁構造物116の一部と第1活性領域AC11の一部とを露出させる開口RHを有しうる。マスクパターンMP2に形成された開口RHの位置は、
図12Aに例示した局部領域LA10の位置に対応する。マスクパターンMP2は、素子分離絶縁構造物116及び第1活性領域AC11それぞれに対してエッチング選択比を有する物質からなりうる。例えば、マスクパターンMP2は、シリコン窒化膜を含んでもよいが、それらに限定されるものではない。
【0123】
次いで、マスクパターンMP2をエッチングマスクとして用いて開口RHを介して露出された素子分離絶縁構造物116及び第1活性領域AC11それぞれの一部をエッチングするエッチング工程を遂行することができる。但し、エッチング工程は、素子分離絶縁構造物116のエッチング速度が第1活性領域AC11のエッチング速度よりもさらに速いエッチング雰囲気下で遂行されうる。その結果、素子分離絶縁構造物116には、第1活性領域AC11の側壁を露出させるリセス領域に形成され、第1活性領域AC11において、素子分離絶縁構造物116に対面する側壁の上側エッジ部には、局部ラウンドエッジ部RE10が形成されうる。エッチング工程のエッチング雰囲気及びエッチング時間を調節して、局部ラウンドエッジ部RE10での曲率半径を所望の範囲内にすることができる。
【0124】
図13Eを参照すれば、
図13Dの結果物においてマスクパターンMP2を除去して素子分離絶縁構造物116の上面と、第1活性領域AC11の上面を露出させた後、第1活性領域AC11の露出表面と基板102のフロントサイド面102A上に露出された表面をコンフォ-マルに覆うゲート誘電膜128を形成することができる。
【0125】
ゲート誘電膜128を形成する間、
図2を参照して説明した第1及び第2トランスファートランジスタTX1、TX2、選択トランジスタSX、及びリセットトランジスタRXを構成するゲート誘電膜、または
図3を参照して説明した第1ないし第4トランスファートランジスタTX1、TX2、TX3、TX4、選択トランジスタSX、及びリセットトランジスタRXを構成するゲート誘電膜を同時に形成することができる。
【0126】
図13Fを参照すれば、ゲート誘電膜128上にゲート電極150を形成することができる。ゲート電極150は、互いに一体に連結された水平ゲート部150H、ラウンド内側コーナー部150C、及び垂直ゲート部150Vを含むように形成されうる。
【0127】
ゲート電極150を形成する間、基板102のフロントサイド面102A上にリードアウト回路を構成するMOSトランジスタを構成するゲート構造物が共に形成されうる。例えば、ゲート電極150を形成する間、
図2を参照して説明した第1及び第2トランスファートランジスタTX1、TX2、選択トランジスタSX、及びリセットトランジスタRXを構成するゲート構造物、または
図3を参照して説明した第1ないし第4トランスファートランジスタTX1、TX2、TX3、TX4、選択トランジスタSX、及びリセットトランジスタRXを構成するゲート構造物が同時に形成されうる。
【0128】
図13Gを参照すれば、
図13Fの結果物において第1活性領域AC11を含む複数の活性領域AC11、AC12、AC13(
図12Aを参照)に不純物イオンを注入して複数の不純物領域を形成する。複数の不純物領域は、第1活性領域AC11に配置される第1ソース/ドレイン領域SD11及び第2ソース/ドレイン領域SD12を含みうる。第1活性領域AC11に第1ソース/ドレイン領域SD11及び第2ソース/ドレイン領域SD12が形成されることで、第1活性領域AC11上に配置されるソースフォロワトランジスタSF1が得られる。
【0129】
図13Hを参照すれば、
図13Gの結果物において基板102のフロントサイド面102Aと、ソースフォロワトランジスタSF1を含む複数のトランジスタを覆う層間絶縁膜160を形成した後、層間絶縁膜160を貫通して複数のトランジスタに連結される複数のコンタクトプラグ162を形成し、層間絶縁膜160上に複数の導電ライン168を形成しうる。複数の導電ライン168は、複数のコンタクトプラグ162を介して複数のトランジスタに連結可能に構成されうる。
【0130】
複数のコンタクトプラグ162は、ソースフォロワトランジスタSF1の水平ゲート部150H、第1ソース/ドレイン領域SD11、及び第2ソース/ドレイン領域SD12それぞれに連結されるコンタクトプラグ162を含みうる。図示していないが、複数のコンタクトプラグ162は、
図2を参照して説明した第1及び第2トランスファートランジスタTX1、TX2、選択トランジスタSX、及びリセットトランジスタRXを構成するゲート構造物及び不純物領域それぞれに連結されるコンタクトプラグ、または
図3を参照して説明した第1ないし第4トランスファートランジスタTX1、TX2、TX3、TX4、選択トランジスタSX、及びリセットトランジスタRXを構成するゲート構造物及び不純物領域それぞれに連結されるコンタクトプラグ162をさらに含みうる。複数のコンタクトプラグ162を形成する間、
図12Aに例示したコンタクトプラグ164も共に形成されうる。
【0131】
次いで、複数の層間絶縁膜170、174及び複数の導電ライン172を形成する。複数の層間絶縁膜170、174及び複数の導電ライン172は、層間絶縁膜160及び複数の導電ライン168と共に、基板102のフロントサイド面102Aを覆う配線構造物MSを構成しうる。
【0132】
配線構造物MSが形成された後、配線構造物MS上に支持基板(図示せず)を接着した状態で基板102の厚さを減少させうる。そのために、機械的なグラインディング(grinding)工程、CMP(chemical mechanical polishing)工程、湿式エッチング工程、及びそれらの組合わせを利用しうる。その結果、基板102のフロントサイド面102Aの反対側表面であるバックサイド面102Bにおいてピクセル分離絶縁膜120が露出されうる。基板102の露出されたバックサイド面102B及びピクセル分離絶縁膜120の露出表面上に第1平坦化膜182を形成しうる。
次いで、
図12Bないし
図12Dに例示されたように第1平坦化膜182上に反射防止膜186、カラーフィルタCF、第2平坦化膜184、マイクローレンズML、及び保護キャッピング膜188を順次に形成して光透過構造物LTSを形成しうる。その後、配線構造物MSを覆う支持基板を除去し、
図12Aないし
図12Dを参照して説明したイメージセンサ100を製造しうる。
【0133】
図13Aないし
図13Hを参照して
図12Aないし
図12Dに例示したイメージセンサ100の製造方法について説明したが、本発明の技術的思想の範囲内で多様な変形及び変更を加え、
図12Aないし
図12Dに例示したイメージセンサ100から本発明の技術的思想の範囲内で多様に変形及び変更されたイメージセンサを製造することができるということを当業者であれば、理解できるであろう。
【0134】
図14Aは、本発明の技術的思想による実施例による電子システムのブロック図であり、
図14Bは、
図14Aの電子システムに含まれたカメラモジュールの詳細ブロック図である。
【0135】
図14Aを参照すれば、電子システム1000は、カメラモジュールグループ1100、アプリケーションプロセッサ1200、PMIC(power management integrated circuit)1300、及び外部メモリ1400を含みうる。
【0136】
カメラモジュールグループ1100は、複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cを含みうる。たとえ図面には、3個のカメラモジュール1100a、1100b、1100cが配置された実施例が図示されているにしても、本発明の技術的思想が、それに限定されるものではない。一部実施例において、カメラモジュールグループ1100は、2個のカメラモジュールのみを含むように変形されて実施されうる。また、一部実施例において、カメラモジュールグループ1100は、n個(nは、4以上の自然数)のカメラモジュールを含むように変形されて実施されうる。
【0137】
以下、
図14Bを参照して、カメラモジュール1100bの詳細構成についてさらに具体的に後述するが、以下の説明は、実施例によって他のカメラモジュール1100a、1100cに対しても同様に適用されうる。
【0138】
図14Bを参照すれば、カメラモジュール1100bは、プリズム1105、光学経路フォールディング要素(Optical Path Folding Element,以下,「OPFE」)1110、アクチュエータ1130、イメージセンシング装置1140、及び保存部1150を含みうる。
【0139】
プリズム1105は、光反射物質の反射面1107を含めて外部から入射される光Lの経路を変形させうる。
【0140】
一部実施例において、プリズム1105は、第1方向(
図14BにおいてX方向)に入射される光Lの経路を前記第1方向に垂直な第2方向(
図14BにおいてY方向)に変更させうる。また、プリズム1105は、光反射物質の反射面1107の中心軸1106を中心にA方向に回転させるか、中心軸1106をB方向に回転させて第1方向(
図14BにおいてX方向)に入射される光Lの経路を垂直な第2方向(
図14BにおいてY方向)に変更させうる。この際、OPFE 1110も第1方向(
図14BにおいてX方向)及び第2方向(
図14BにおいてY方向)と垂直な第3方向(
図14BにおいてZ方向)に移動しうる。
【0141】
一部実施例において、
図14Bに図示されたように、プリズム1105のA方向の最大回転角度は、プラス(+)A方向には、1°(degree)以下であり、マイナス(-)A方向には、15°より大きくなるが、本発明の技術的思想が、それに限定されるものではない。
【0142】
一部実施例において、プリズム1105は、プラス(+)またはマイナス(-)B方向に20°前後、または10°~20°または15°~20°の間で動くことができ、ここで、動く角度は、プラス(+)またはマイナス(-)B方向に同じ角度で動くか、1°前後の範囲でほぼ類似した角度まで動ける。
【0143】
一部実施例において、プリズム1105は、光反射物質の反射面1107を中心軸1106の延長方向と平行な第3方向(例えば、
図14BにおいてZ方向)に移動しうる。
OPFE1110は、例えば、m(ここで、mは、自然数)個のグループからなる光学レンズを含みうる。m個のレンズは、第2方向(
図14BにおいてY方向)に移動してカメラモジュール1100bの光学ズーム倍率(optical zoom ratio)を変更しうる。例えば、カメラモジュール1100bの基本光学ズーム倍率をZとするとき、OPFE 1110に含まれたm個の光学レンズを移動させる場合、カメラモジュール1100bの光学ズーム倍率は、3Zまたは5Z以上の光学ズーム倍率に変更されうる。
【0144】
アクチュエータ1130は、OPFE1110または光学レンズ(以下、光学レンズと称する)を特定位置に移動させうる。例えば、アクチュエータ1130は、正確なセンシングのためにイメージセンサ1142が光学レンズの焦点距離(focal length)に位置するように光学レンズの位置を調整しうる。
【0145】
イメージセンシング装置1140は、イメージセンサ1142、制御ロジック1144、及びメモリ1146を含みうる。イメージセンサ1142は、光学レンズを介して提供される光Lを用いてセンシング対象のイメージをセンシングしうる。制御ロジック1144は、カメラモジュール1100bの全般的な動作を制御することができる。例えば、制御ロジック1144は、制御信号ラインCSLbを介して提供された制御信号によってカメラモジュール1100bの動作を制御することができる。
【0146】
メモリ1146は、キャリブレーションデータ1147のようなカメラモジュール1100bの動作に必要な情報を保存することができる。キャリブレーションデータ1147は、カメラモジュール1100bが外部から提供された光Lを用いたイメージデータの生成に必要な情報を含みうる。キャリブレーションデータ1147は、例えば、前述した回転度(degree of rotation)に係わる情報、焦点距離(focal length)に係わる情報、光学軸(optical axis)に係わる情報などを含みうる。カメラモジュール1100bが光学レンズの位置によって焦点距離が異なるマルチステート(multi-state)カメラ形態に具現される場合、キャリブレーションデータ1147は、光学レンズの各位置別(またはステート別)焦点距離値とオートフォーカシング(auto-focusing)に係わる情報を含みうる。
【0147】
保存部1150は、イメージセンサ1142を介してセンシングされたイメージデータを保存しうる。保存部1150は、イメージセンシング装置1140の外部に配置され、イメージセンシング装置1140を構成するセンサチップとスタックされた(stacked)形態に具現される。一部実施例において、保存部1150は、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)として具現されうるが、本発明の技術的思想が、それに限定されるものではない。
【0148】
イメージセンサ1142は、
図12Aないし
図12Dに例示したイメージセンサ100、または、それにより、本発明の技術的思想の範囲内で多様に変形及び変更されたイメージセンサからなりうる。
【0149】
図14A及び
図14Bを参照すれば、一部実施例において、複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cそれぞれは、アクチュエータ1130を含みうる。これにより、複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cそれぞれは、その内部に含まれたアクチュエータ1130の動作による互いに同一であるか、互いに異なるキャリブレーションデータ1147を含みうる。
【0150】
一部実施例において、複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cのうち1つのカメラモジュール(例えば、1100b)は、前述したプリズム1105とOPFE 1110を含む屈折レンズ(folded lens)形態のカメラモジュールであり、残りのカメラモジュール(例えば、1100a及び1100b)は、プリズム1105とOPFE 1110とが含まれていないバーチカル(vertical)形態のカメラモジュールでもあるが、本発明の技術的思想が、それに限定されるものではない。
【0151】
一部実施例において、複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cのうち1つのカメラモジュール(例えば、1100c)は、例えば、IR(Infrared Ray)を用いて深さ(depth)情報を抽出するバーチカル形態のデプスカメラ(depth camera)でもある。その場合、アプリケーションプロセッサ1200は、そのようなデプスカメラから提供されたイメージデータと、他のカメラモジュール(例えば、1100aまたは1100b)から提供されたイメージデータを併合(merge)して3次元デプスイメージ(3D depth image)を生成しうる。
【0152】
一部実施例において、複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cのうち少なくとも2つのカメラモジュール(例えば、1100a及び1100b)は、互いに異なる観測視野(Field of View、視野角)を有する。その場合、例えば、複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cのうち少なくとも2つのカメラモジュール(例えば、1100a、1100b)の光学レンズが互いに異なってもいるが、それに限定されるものではない。
【0153】
また、一部実施例において、複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cそれぞれの視野角は、互いに異なってもいる。その場合、複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cそれぞれに含まれた光学レンズも互いに異なってもいるが、それに限定されるものではない。
【0154】
一部実施例において、複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cそれぞれは、互いに物理的に分離して配置されうる。すなわち、1つのイメージセンサ1142のセンシング領域を複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cが分割して使用するものではなく、複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cそれぞれの内部に独立したイメージセンサ1142が配置されうる。
【0155】
図14Aを参照すれば、アプリケーションプロセッサ1200は、イメージ処理装置1210、メモリコントローラ1220、及び内部メモリ1230を含みうる。アプリケーションプロセッサ1200は、複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cと分離されて具現されうる。例えば、アプリケーションプロセッサ1200と複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cは、別途の半導体チップによって互いに分離されて具現されうる。
【0156】
イメージ処理装置1210は、複数のサブプロセッサ1212a、1212b、1212c、イメージ生成器1214、及びカメラモジュールコントローラ1216を含みうる。イメージ処理装置1210は、複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cの個数に対応する個数のサブプロセッサ1212a、1212b、1212cを含みうる。
【0157】
それぞれのカメラモジュール1100a、1100b、1100cから生成されたイメージデータは、互いに分離されたイメージ信号ラインISLa、ISLb、ISLcを介して対応するサブプロセッサ1212a、1212b、1212cに提供されうる。例えば、カメラモジュール1100aから生成されたイメージデータは、イメージ信号ラインISLaを介してサブイメージプロセッサ1212aに提供され、カメラモジュール1100bから生成されたイメージデータは、イメージ信号ラインISLbを介してサブイメージプロセッサ1212bに提供され、カメラモジュール1100cから生成されたイメージデータは、イメージ信号ラインISLcを介してサブイメージプロセッサ1212cに提供されうる。そのようなイメージデータ伝送は、例えば、MIPI(Mobile Industry Processor Interface)に基ついたカメラ直列インターフェース(CSI:Camera Serial Interface)を用いて遂行されうるが、本発明の技術的思想が、それに限定されるものではない。
【0158】
一方、一部実施例において、1つのサブイメージプロセッサが複数のカメラモジュールに対応するように配置されうる。例えば、サブイメージプロセッサ1212aとサブイメージプロセッサ1212cが、図示されたように互いに分離されて具現されるものではなく、1つのサブイメージプロセッサに統合されて具現され、カメラモジュール1100aとカメラモジュール1100cから提供されたイメージデータは、選択素子(例えば、マルチプレクサ)などを介して選択された後、統合されたサブイメージプロセッサに提供されうる。
【0159】
それぞれのサブプロセッサ1212a、1212b、1212cに提供されたイメージデータは、イメージ生成器1214に提供されうる。イメージ生成器1214は、イメージ生成情報(Generating Information)または、モード信号(Mode Signal)によってそれぞれのサブプロセッサ1212a、1212b、1212cから提供されたイメージデータを用いて出力イメージを生成しうる。
【0160】
具体的に、イメージ生成器1214は、イメージ生成情報または、モード信号によって、互いに異なる視野角を有するカメラモジュール1100a、1100b、1100cから生成されたイメージデータのうち少なくとも一部を併合(merge)して出力イメージを生成しうる。また、イメージ生成器1214は、イメージ生成情報または、モード信号によって、互いに異なる視野角を有するカメラモジュール1100a、1100b、1100cから生成されたイメージデータのうちいずれか1つを選択して出力イメージを生成しうる。
【0161】
一部実施例において、イメージ生成情報は、ズーム信号(zoom signal or zoom factor)を含みうる。また、一部実施例において、モード信号は、例えば、ユーザ(user)から選択されたモードに基づいた信号でもある。
【0162】
イメージ生成情報がズーム信号(ズームファクタ)であり、それぞれのカメラモジュール1100a、1100b、1100cが互いに異なる観測視野(視野角)を有する場合、イメージ生成器1214は、ズーム信号の種類によって互いに異なる動作を遂行することができる。例えば、ズーム信号が第1信号である場合、カメラモジュール1100aから出力されたイメージデータとカメラモジュール1100cから出力されたイメージデータを併合した後、併合されたイメージ信号と、併合に使用していないカメラモジュール1100bから出力されたイメージデータを用いて、出力イメージを生成しうる。もし、ズーム信号が第1信号と異なる第2信号である場合、イメージ生成器1214は、そのようなイメージデータ併合を遂行せず、それぞれのカメラモジュール1100a、1100b、1100cから出力されたイメージデータのうちいずれか1つを選択して出力イメージを生成しうる。しかし、本発明の技術的思想が、それに限定されず、必要によってイメージデータを処理する方法はいくらでも変形されて実施されうる。
【0163】
一部実施例において、イメージ生成器1214は、複数のサブプロセッサ1212a、1212b、1212cのうち少なくとも1つから露出時間が互いに異なっている複数のイメージデータを受信し、複数のイメージデータに対してHDR(high dynamic range)処理を遂行することで、ダイナミックレンジが増加した併合されたイメージデータを生成しうる。
【0164】
カメラモジュールコントローラ1216は、それぞれのカメラモジュール1100a、1100b、1100cに制御信号を提供することができる。カメラモジュールコントローラ1216から生成された制御信号は、互いに分離された制御信号ラインCSLa、CSLb、CSLcを介して対応するカメラモジュール1100a、1100b、1100cに提供されうる。
【0165】
複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cのうちいずれか1つ、例えば、カメラモジュール1100bは、ズーム信号を含むイメージ生成情報または、モード信号によってマスター(master)カメラモジュールと指定され、残りのカメラモジュール、例えば、カメラモジュール1100a、1100cは、スレーブ(slave)カメラと指定されうる。そのような情報は、制御信号に含まれ、互いに分離された制御信号ラインCSLa、CSLb、CSLcを介して対応するカメラモジュール1100a、1100b、1100cに提供されうる。
【0166】
ズームファクタまたは動作モード信号によってマスター及びスレーブとして動作するカメラモジュールが変更されうる。例えば、カメラモジュール1100aの視野角がカメラモジュール1100bの視野角よりも広く、ズームファクタが低いズーム倍率を示す場合、カメラモジュール1100bがマスターとして動作し、カメラモジュール1100aがスレーブとして動作することができる。逆に、ズームファクタが高いズーム倍率を示す場合、カメラモジュール1100aがマスターとして動作し、カメラモジュール1100bがスレーブとして動作することができる。
【0167】
一部実施例において、カメラモジュールコントローラ1216からそれぞれのカメラモジュール1100a、1100b、1100cに提供される制御信号は、シンクイネーブル信号(sync enable)信号を含みうる。例えば、カメラモジュール1100bがマスターカメラであり、カメラモジュール1100a、1100cがスレーブカメラである場合、カメラモジュールコントローラ1216は、カメラモジュール1100bにシンクイネーブル信号を伝送することができる。そのようなシンクイネーブル信号を提供されたカメラモジュール1100bは、提供されたシンクイネーブル信号に基づいてシンク信号(sync signal)を生成し、生成されたシンク信号をシンク信号ラインSSLを介してカメラモジュール1100a、1100cに提供することができる。カメラモジュール1100bとカメラモジュール1100a、1100cは、そのようなシンク信号に同期化されてイメージデータをアプリケーションプロセッサ1200に伝送しうる。
【0168】
一部実施例において、カメラモジュールコントローラ1216から複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cに提供される制御信号は、モード信号によるモード情報を含みうる。そのようなモード情報に基づいて複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cは、センシング速度と係わって第1動作モード及び第2動作モードで動作しうる。
【0169】
複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cは、第1動作モードにおいて、第1速度でイメージ信号を生成(例えば、第1フレームレートのイメージ信号を生成)し、それを第1速度より速い第2速度でエンコーディング(例えば、第1フレームレートより高い第2フレームレートのイメージ信号をエンコーディング)し、エンコーディングされたイメージ信号をアプリケーションプロセッサ1200に伝送しうる。この際、第2速度は、第1速度の30倍以下でもある。
【0170】
アプリケーションプロセッサ1200は、受信されたイメージ信号、すなわち、エンコーディングされたイメージ信号を内部メモリ1230、または、アプリケーションプロセッサ1200の外部にある外部メモリ1400に保存し、引き続き、内部メモリ1230または外部メモリ1400からエンコーディングされたイメージ信号を読出してデコーディングし、デコーディングされたイメージ信号に基づいて生成されるイメージデータをディスプレイしうる。例えば、イメージ処理装置1210の複数のサブプロセッサ1212a、1212b、1212cのうち、対応するサブプロセッサがデコーディングを遂行し、デコーディングされたイメージ信号に対してイメージ処理を遂行することができる。
【0171】
複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cは、第2動作モードにおいて、第1速度より遅い第3速度でイメージ信号を生成(例えば、第1フレームレートより低い第3フレームレートのイメージ信号を生成)し、イメージ信号をアプリケーションプロセッサ1200に伝送しうる。アプリケーションプロセッサ1200に提供されるイメージ信号は、エンコーディングされていない信号でもある。アプリケーションプロセッサ1200は、受信されるイメージ信号に対してイメージ処理を遂行するか、またはイメージ信号を内部メモリ1230または外部メモリ1400に保存しうる。
【0172】
PMIC1300は、複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cそれぞれに電力、例えば、電源電圧を供給しうる。例えば、PMIC1300は、アプリケーションプロセッサ1200の制御下に、パワー信号ラインPSLaを介してカメラモジュール1100aに第1電力を供給し、パワー信号ラインPSLbを介してカメラモジュール1100bに第2電力を供給し、パワー信号ラインPSLcを介してカメラモジュール1100cに第3電力を供給しうる。
【0173】
PMIC1300は、アプリケーションプロセッサ1200からの電力制御信号PCONに応答し、複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cそれぞれに対応する電力を生成し、また電力のレベルを調整しうる。電力制御信号PCONは、複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cの動作モード別に電力調整信号を含みうる。例えば、動作モードは、低電力モード(low power mode)を含み、この際、電力制御信号PCONは、低電力モードで動作するカメラモジュール及び設定される電力レベルに係わる情報を含みうる。複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cそれぞれに提供される電力のレベルは、互いに同一であるか、互いに異なってもいる。また、電力のレベルは、動的に変更されうる。
【0174】
以上、本発明を望ましい実施例を挙げて詳細に説明したが、本発明は、前記実施例に限定されず、本発明の技術的思想及び範囲内で当該分野において通常の知識を有する者によって様々な変形及び変更が可能である。
【符号の説明】
【0175】
100 イメージセンサ
116 素子分離絶縁構造物
150 ゲート電極
150C ラウンド内側コーナー部
150H 水平ゲート部
150V 垂直ゲート部
AC1 活性領域
AC11 第1活性領域
C1 チャネル領域
E1 ノルマルエッジ部
G1 ゲート電極
GC1 ラウンド内側コーナー部
LA1 局部領域
RE1 局部ラウンドエッジ部