(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024070833
(43)【公開日】2024-05-23
(54)【発明の名称】漁船設計データプラットフォームシステムおよびそのサービス実行方法
(51)【国際特許分類】
G06F 30/15 20200101AFI20240516BHJP
B63B 35/14 20060101ALI20240516BHJP
B63B 71/10 20200101ALI20240516BHJP
G06F 111/02 20200101ALN20240516BHJP
G06F 111/20 20200101ALN20240516BHJP
【FI】
G06F30/15
B63B35/14 Z
B63B71/10
G06F111:02
G06F111:20
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023190242
(22)【出願日】2023-11-07
(31)【優先権主張番号】10-2022-0150832
(32)【優先日】2022-11-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLUETOOTH
2.ZIGBEE
3.HDMI
4.コンパクトフラッシュ
5.MEMORY STICK
6.JAVA
(71)【出願人】
【識別番号】599028364
【氏名又は名称】電子部品研究院
【氏名又は名称原語表記】KOREA ELECTRONICS TECHNOLOGY INSTITUTE
【住所又は居所原語表記】25,Saenari-ro,Bundang-gu,Seongnam-si, Gyeonggi-do 463-816, Republic of Korea
(71)【出願人】
【識別番号】523421731
【氏名又は名称】コリア、マリタイム、トランスポーテーション、セーフティ、オーソリティ
【氏名又は名称原語表記】Korea Maritime Transportation Safety Authority
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100118843
【弁理士】
【氏名又は名称】赤岡 明
(74)【代理人】
【識別番号】100120385
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 健之
(72)【発明者】
【氏名】ソン、ビョンチョル
(72)【発明者】
【氏名】クウォン、キウォン
(72)【発明者】
【氏名】パク、キョンウォン
(72)【発明者】
【氏名】ソン、ジュヒョン
(72)【発明者】
【氏名】ハン、チャンホ
(72)【発明者】
【氏名】クウォン、スヨン
【テーマコード(参考)】
5B146
【Fターム(参考)】
5B146AA05
5B146AA07
5B146BA01
5B146DC03
5B146DL02
5B146EA07
(57)【要約】
【課題】 漁船設計データプラットフォームシステムが提供される。
【解決手段】 前記システムは、プラットフォームサーバを介して漁船設計データプラットフォームサービスを受け、前記漁船設計データプラットフォームサービスを実行させることにより、設計対象漁船の個別3Dモジュールの生成結果を提供し、入力された漁船情報に相応する前記個別3Dモジュールの配置結果をユーザに提供するユーザ端末と、メタデータに基づく漁船複合モジュールデータを介して前記個別3Dモジュールを生成し、前記漁船情報に相応する前記個別3Dモジュールの配置結果を生成するプラットフォームサーバとを含む。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
漁船設計データプラットフォームシステムにおいて、
プラットフォームサーバを介して漁船設計データプラットフォームサービスを受け、前記漁船設計データプラットフォームサービスを実行させることにより、設計対象漁船の個別3Dモジュールの生成結果を提供し、入力された漁船情報に相応する前記個別3Dモジュールの配置結果をユーザに提供するユーザ端末と、
メタデータに基づく漁船複合モジュールデータを介して前記個別3Dモジュールを生成し、前記漁船情報に相応する前記個別3Dモジュールの配置結果を生成するプラットフォームサーバとを含む、
漁船設計データプラットフォームシステム。
【請求項2】
前記プラットフォームサーバは、前記個別3Dモジュールに相応するヘッダ部と、3Dモジュールデータ部と、プリセットメタデータと、ダイナミックメタデータとで構成された前記漁船複合モジュールデータを介して前記個別3Dモジュールを生成するものである、
請求項1に記載の漁船設計データプラットフォームシステム。
【請求項3】
前記ヘッダ部は、前記漁船複合モジュールデータのファイルサイズ、相応する前記個別3Dモジュールの名称および特性情報を含むものである、
請求項2に記載の漁船設計データプラットフォームシステム。
【請求項4】
前記プリセットメタデータは、
前記個別3Dモジュールの座標系を示す座標系フィールドと、
前記個別3Dモジュールを取り囲む仮想の直方体の座標系上での位置を定義する基準点位置フィールドと、
前記個別3Dモジュールが漁船上に配置する時の基準接点である接点位置フィールドと、
前記個別3Dモジュールの前記漁船上に配置する時の接点のx-z平面上での変化値である接点変更フィールドと、
前記接点を中心に最大傾斜または回転ベクトルの範囲値を示す回転範囲ベクトルフィールドと、
前記個別3Dモジュールが前記漁船上に配置される場合、移動ベクトルの範囲値を示す移動範囲ベクトルフィールドと、
前記個別3Dモジュールに対する実際の大きさ値を示すモジュールサイズ絶対値フィールドと、
前記個別3Dモジュールに対する基準スケール値を示すモジュール基準スケールフィールドとを含む、
請求項2に記載の漁船設計データプラットフォームシステム。
【請求項5】
前記プリセットメタデータは、後に漁船設計データプラットフォームサービスで用いられるメタデータの追加のための少なくとも1つの予備フィールドをさらに含む、
請求項2に記載の漁船設計データプラットフォームシステム。
【請求項6】
前記ダイナミックメタデータは、前記漁船複合モジュールデータのファイルに基づいて前記個別3Dモジュールの設計時に適用される配置値の変化量アップデートのための回転ベクトルフィールドおよび移動ベクトルフィールドを含む、
請求項2に記載の漁船設計データプラットフォームシステム。
【請求項7】
前記プラットフォームサーバは、前記個別3Dモジュールに対する漁船複合モジュールデータにおけるメタデータの項目頻度および各項目あたりの値の最頻値を前記ダイナミックメタデータとして自動的にアップデートし、アップデートされた項目頻度および最頻値に基づいて前記個別3Dモジュールを自動的に生成するものである、
請求項2に記載の漁船設計データプラットフォームシステム。
【請求項8】
漁船設計データプラットフォームサーバによって行われる方法において、
ユーザ端末に漁船設計データプラットフォームサービスを提供するステップと、
前記ユーザ端末において漁船設計データプラットフォームサービスの実行によって、メタデータに基づく漁船複合モジュールデータを介して前記個別3Dモジュールを生成するステップと、
前記ユーザ端末から入力された漁船情報を受信するステップと、
前記漁船情報に相応する前記個別3Dモジュールの配置結果を生成するステップと、
前記生成された個別3Dモジュールの配置結果をユーザ端末に提供するステップとを含む、
漁船設計データプラットフォームサービス実行方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、漁船設計データプラットフォームシステムおよびそのサービス実行方法に関する。
【背景技術】
【0002】
3Dオブジェクトモジュールを用いて画面上で3Dで表される1つの製品または装置を構成する時、それぞれの3Dモジュールは、製作者が3Dモジュールを製作する時に用いた座標系、基準点位置、モジュールのスケールなどが一致しない場合が大多数である。これによって、当該3Dモジュールで製品を構成する時、モジュール間の重なり現象などのエラーが発生し、よって、新たに座標系を変換しなければならない問題が発生する。
【0003】
一方、船主や漁船設計のための設計者が漁船の諸元の入力だけでも所望の漁船製品モデルを容易に設計できるプラットフォームは、現在不在なのが現状である。すなわち、漁船船体モジュール、上部構造物モジュール、漁労システムモジュールおよびエンジンシステムモジュールを3Dモジュールでそれぞれ構成して全体漁船を構成できるプラットフォームは、現在不在なのが現状である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の実施例は、漁船設計時に用いられる漁船複合モジュールデータおよびユーザの使用による適応型アップデートになるメタデータに基づいて漁船の3D製品デザインを容易に行うことができる、漁船設計データプラットフォームシステムおよびそのサービス実行方法を提供する。
【0005】
ただし、本実施例が解決しようとする技術的課題は上記の技術的課題に限定されず、他の技術的課題が存在できる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した技術的課題を達成するための技術的手段として、本発明の第1態様による漁船設計データプラットフォームシステムは、プラットフォームサーバを介して漁船設計データプラットフォームサービスを受け、前記漁船設計データプラットフォームサービスを実行させることにより、設計対象漁船の個別3Dモジュールの生成結果を提供し、入力された漁船情報に相応する前記個別3Dモジュールの配置結果をユーザに提供するユーザ端末と、メタデータに基づく漁船複合モジュールデータを介して前記個別3Dモジュールを生成し、前記漁船情報に相応する前記個別3Dモジュールの配置結果を生成するプラットフォームサーバとを含む。
【0007】
本発明の一部の実施例において、前記プラットフォームサーバは、前記個別3Dモジュールに相応するヘッダ部と、3Dモジュールデータ部と、プリセットメタデータと、ダイナミックメタデータとで構成された前記漁船複合モジュールデータを介して前記個別3Dモジュールを生成することができる。
【0008】
本発明の一部の実施例において、前記ヘッダ部は、前記漁船複合モジュールデータのファイルサイズ、相応する前記個別3Dモジュールの名称および特性情報を含むことができる。
【0009】
本発明の一部の実施例において、前記プリセットメタデータは、前記個別3Dモジュールの座標系を示す座標系フィールドと、前記個別3Dモジュールを取り囲む仮想の直方体の座標系上での位置を定義する基準点位置フィールドと、前記個別3Dモジュールが漁船上に配置する時の基準接点である接点位置フィールドと、前記個別3Dモジュールの前記漁船上に配置する時の接点のx-z平面上での変化値である接点変更フィールドと、前記接点を中心に最大傾斜または回転ベクトルの範囲値を示す回転範囲ベクトルフィールドと、前記個別3Dモジュールが前記漁船上に配置される場合、移動ベクトルの範囲値を示す移動範囲ベクトルフィールドと、前記個別3Dモジュールに対する実際の大きさ値を示すモジュールサイズ絶対値フィールドと、前記個別3Dモジュールに対する基準スケール値を示すモジュール基準スケールフィールドとを含むことができる。
【0010】
本発明の一部の実施例において、前記プリセットメタデータは、後に漁船設計データプラットフォームサービスで用いられるメタデータの追加のための少なくとも1つの予備フィールドをさらに含むことができる。
【0011】
本発明の一部の実施例において、前記ダイナミックメタデータは、前記漁船複合モジュールデータのファイルに基づいて前記個別3Dモジュールの設計時に適用される配置値の変化量アップデートのための回転ベクトルフィールドおよび移動ベクトルフィールドを含むことができる。
【0012】
本発明の一部の実施例において、前記プラットフォームサーバは、前記個別3Dモジュールに対する漁船複合モジュールデータにおけるメタデータの項目頻度および各項目あたりの値の最頻値を前記ダイナミックメタデータとして自動的にアップデートし、アップデートされた項目頻度および最頻値に基づいて前記個別3Dモジュールを自動的に生成することができる。
【0013】
また、本発明の第2態様による漁船設計データプラットフォームサーバによって行われる方法は、ユーザ端末に漁船設計データプラットフォームサービスを提供するステップと、前記ユーザ端末において漁船設計データプラットフォームサービスの実行によって、メタデータに基づく漁船複合モジュールデータを介して前記個別3Dモジュールを生成するステップと、前記ユーザ端末から入力された漁船情報を受信するステップと、前記漁船情報に相応する前記個別3Dモジュールの配置結果を生成するステップと、前記生成された個別3Dモジュールの配置結果をユーザ端末に提供するステップとを含む。
【0014】
この他にも、本発明を実現するための他の方法、他のシステムおよび前記方法を実行するためのコンピュータプログラムを記録するコンピュータ読取可能記録媒体がさらに提供されてもよい。
【発明の効果】
【0015】
前述した本発明の一実施例によれば、船主や設計所の設計者などのユーザが漁船の諸元を入力して所望の漁船製品モデルを構成できるようにするプラットフォームを提供可能である。これにより、船体モジュール、上部構造物モジュール、漁労システムモジュールおよびエンジンシステムモジュールを船体に配置する時、配置位置や方向および角度などをエラーの発生なしに手軽に使用できるというメリットがある。
【0016】
また、漁船設計データプラットフォームで用いられるそれぞれの漁船複合モジュールデータに含まれたメタデータ情報がサービスの使用によってアップデートされて、後にユーザにトレンドに合った漁船製品構成の適用を可能にし、また、多く用いられる配置情報の平均値などをユーザに提示することにより、デザイン設計の利便性を提供することができる。
【0017】
本発明の効果は以上に言及された効果に制限されず、言及されていない他の効果は以下の記載から通常の技術者に明確に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明の一実施例による漁船設計データプラットフォームシステムを概略的に説明するための図である。
【
図2】ユーザ端末を介して表出される3D漁船および個別3Dモジュールの一例を示す図である。
【
図3】本発明の一実施例における漁船複合モジュールデータを説明するための図である。
【
図4A】本発明の一実施例における座標系の一例を示す図である。
【
図4B】本発明の一実施例における基準接点値の一例を示す図である。
【
図5】本発明の一実施例におけるダイナミックメタデータを説明するための図である。
【
図6】本発明の一実施例によるプラットフォームサーバの構成を示すブロック図である。
【
図7】本発明の一実施例による漁船設計データプラットフォームサービス実行方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明の利点および特徴、そしてそれらを達成する方法は添付した図面とともに詳細に後述する実施例を参照すれば明確になる。しかし、本発明は以下に開示される実施例に制限されるものではなく、互いに異なる多様な形態で実現可能であり、単に本実施例は本発明の開示が完全となるようにし、本発明の属する技術分野における通常の技術者に本発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本発明は請求項の範疇によってのみ定義される。
【0020】
本明細書で使用された用語は実施例を説明するためのものであり、本発明を制限しようとするものではない。本明細書において、単数形は、文言で特に言及しない限り、複数形も含む。明細書で使用される「含む(comprises)」および/または「含む(comprising)」は、言及された構成要素のほか、1つ以上の他の構成要素の存在または追加を排除しない。明細書全体にわたって同一の図面符号は同一の構成要素を指し、「および/または」は言及された構成要素のそれぞれおよび1つ以上のすべての組み合わせを含む。たとえ、「第1」、「第2」などが多様な構成要素を記述するために使用されるが、これらの構成要素はこれらの用語によって制限されないことはもちろんである。これらの用語は単に1つの構成要素を他の構成要素と区別するために使用するものである。したがって、以下に言及される第1構成要素は、本発明の技術的思想内で第2構成要素であってもよいことはもちろんである。
【0021】
他に断りがなければ、本明細書で使用されるすべての用語(技術および科学的用語を含む)は本発明の属する技術分野における通常の技術者に共通して理解できる意味で使用できる。また、一般的に使用される辞書に定義されている用語は、明らかに特別に定義されていない限り、理想的または過度に解釈されない。
【0022】
図1は、本発明の一実施例による漁船設計データプラットフォームシステム1を概略的に説明するための図である。
【0023】
本発明の一実施例による漁船設計データプラットフォームシステム1は、ユーザ端末200と、プラットフォームサーバ100とを含むことができる。
【0024】
ユーザ端末200は、ウェブ環境でプラットフォームサーバ100を介して漁船設計データプラットフォームサービスを受ける。
【0025】
ユーザは、ユーザ端末200を介して設計しようとする漁船の容量情報を入力し、長さ、広さ、深さ、上部構造物、漁労システム、エンジンなど製作しようとする漁船の諸元情報を入力することができる。
【0026】
プラットフォームサーバ100は、ユーザ端末200から漁船の容量情報および諸元情報(以下、漁船情報)を受信することにより、メタデータに基づく漁船複合モジュールデータを介して個別3Dモジュールを生成して、ユーザ端末200に提供する。この時、個別3Dモジュールは、漁船船体モジュール(P1)と、上部構造物モジュール(P2)と、漁労システムモジュール(P3)と、エンジンシステムモジュール(P4)とを含むことができる。
【0027】
また、プラットフォームサーバ100は、入力された漁船情報に相応する個別3Dモジュールの配置結果を生成し、これを受信したユーザ端末200は、設計対象漁船の個別3Dモジュールの生成結果をユーザに提供する。
【0028】
図2は、ユーザ端末200を介して表出される3D漁船および個別3Dモジュールの一例を示す図である。
【0029】
ユーザは、ユーザ端末200を介して表出された3D漁船においてそれぞれの個別3Dモジュールの配置などを調整することができる。この時、漁船設計データプラットフォームサービスは、個別3Dモジュール間で互いに重ならないように配置したり、3D漁船の構造上の範囲を外れないように個別3Dモジュールを配置することができる。
【0030】
一例として、本発明は、表出された3D漁船の漁船情報を入力値とし、個別3Dモジュールの配置可能情報および配置不可情報を出力値とする学習データを介して、プラットフォームサービスのための人工知能アルゴリズムを学習させることができる。この時、学習データは、既存の漁船イメージまたはプラットフォームサーバ100内のアップデートされた個別3Dモジュールおよび相応する漁船情報、実際の設計データに基づいて生成される。
【0031】
このような学習データを介して学習された人工知能アルゴリズムを漁船設計プラットフォームサービスに適用する場合、ユーザの入力に相応して複数の候補個別3Dモジュールを生成および格納し、複数の候補個別3Dモジュールのうちユーザの配置移動入力にマッチングされるモジュールを表示および最終的な3Dモジュールとして抽出することができる。
【0032】
また、本発明の一実施例は、人工知能アルゴリズムにより個別3Dモジュールに関する配置情報を提供することからさらに進んで、第1個別3Dモジュールと第2個別3Dモジュールとの間の相互配置情報を提供することができる。このような相互配置情報は、第1個別3Dモジュールを第1位置に配置させた後、第2個別3Dモジュールを第2位置に配置する時、相互間の間隔、機能、設計上の情報に基づいて配置可能情報または配置不可情報を出力することができる。
【0033】
一方、漁船設計データプラットフォームサービスは、設計された3D漁船それぞれの個別3Dモジュールを含み、各個別3Dモジュールは、製作が完了することにより、プラットフォーム内のリソースとして追加入力されて用いられる。
【0034】
図3は、本発明の一実施例における漁船複合モジュールデータ(A)を説明するための図である。
【0035】
本発明の一実施例において、プラットフォームサーバ100は、個別3Dモジュールに相応する漁船複合モジュールデータ(A)を介して個別3Dモジュールを生成することができる。この時、漁船複合モジュールデータ(A)は、ヘッダ部(a1)と、3Dモジュールデータ部(a2)と、プリセットメタデータ(a3)と、ダイナミックメタデータ(a4)とを含むことができる。
【0036】
一実施例として、ヘッダ部(a1)は、漁船複合モジュールデータ(A1)のファイルサイズ、相応する個別3Dモジュールの名称および特性情報を含むことができる。この時、特性情報は、船体、上部構造物、漁労システムおよび推進システムなどを表現する情報で構成される。
【0037】
一実施例として、プリセットメタデータ(a3)は、個別3Dモジュールが漁船の設計時にどのように配置されて用いられるかを表示する。このような個別3Dモジュールは、座標系フィールド(a31)と、基準点位置フィールド(a32)と、接点位置フィールド(a33)と、接点変更フィールド(a34)と、回転範囲ベクトルフィールド(a35)と、移動範囲ベクトルフィールド(a36)と、モジュールサイズ絶対値フィールド(a37)と、モジュール基準スケールフィールド(a38)とを含むことができる。
【0038】
図4Aおよび4Bは、本発明の一実施例における座標系および基準接点値の一例を示す図である。
【0039】
座標系フィールド(a31)は、個別3Dモジュールの座標系を示し、基本値として右手座標系で表示される。
【0040】
基準点位置フィールド(a32)は、個別3Dモジュールを取り囲む仮想の直方体の座標系上での位置を定義する。すなわち、基準点位置フィールド(a32)は、前記座標系上で基準点が表示され、個別3Dモジュールを取り囲む仮想の直方体を構成し、ローカル座標系の表現として、直方体が(0,0,0)を基準としてx軸およびy軸方向は(+)方向に、z軸方向は(-)方向に置かれるように構成するための情報を含む。
【0041】
接点位置フィールド(a33)は、個別3Dモジュールが漁船上に配置する時の基準接点を示す。各個別3Dモジュールが船体を基準として置かれる時に出会える基準接点が必要であり、接点位置フィールド(a33)は、これを表現する接点値を示す。
【0042】
接点変更フィールド(a34)は、個別3Dモジュールの前記漁船上に配置する時の接点のx-z平面上での変化値を示す。接点変更フィールド(a34)は、接点移動範囲が有する移動可能R値を有し、これはx-z平面上の変化値である。
【0043】
回転範囲ベクトルフィールド(a35)は、接点を中心に最大傾斜または回転ベクトルの範囲値を示す。すなわち、回転範囲ベクトルフィールド(a35)は、接点を中心に個別3Dモジュールの最大傾斜や回転を示すことができる回転ベクトルの範囲値を示す。
【0044】
移動範囲ベクトルフィールド(a36)は、個別3Dモジュールが漁船上に配置される場合の移動ベクトルの範囲値を示す。
【0045】
モジュールサイズ絶対値フィールド(a37)は、個別3Dモジュールに対する実際の大きさ値を示し、モジュール基準スケールフィールド(a38)は、個別3Dモジュールに対する基準スケール値(1cm、10cm、1mなど)を示し、プラットフォームにおいて3D漁船を構成する時に参照して使用する。
【0046】
このようなプリセットメタデータ(a3)のフィールド値は、漁船複合モジュールデータ(A)に対するファイルを構成する時、基本値として書込まれたり、または個別3Dモジュールを生成してプラットフォームサーバ100からユーザ端末200への伝送時に製作者によって書込まれてもよい。
【0047】
一方、本発明の一実施例において、プリセットメタデータ(a3)は、後に漁船設計データプラットフォームサービスで用いられるメタデータの追加のための少なくとも1つの予備フィールド(a39)をさらに含むことができる。すなわち、本発明の一実施例は、予備フィールド(a39)を有することにより、後にプラットフォームで使用するメタデータ値が生じる場合、これに対する即刻対応が可能である。
【0048】
図5は、本発明の一実施例におけるダイナミックメタデータ(a4)を説明するための図である。
【0049】
一実施例として、ダイナミックメタデータ(a4)は、漁船複合モジュールデータ(A)のファイルに基づいて個別3Dモジュールの設計時に適用される配置値の変化量アップデートのための回転ベクトルフィールド(a41)と、移動ベクトルフィールド(a42)と、予備フィールド(a43)とを含むことができる。
【0050】
また、ダイナミックメタデータ(a4)は、プラットフォームで設計される結果値に基づいてアップデートする構造であり、アップデート値の政策は、プラットフォームの実行結果を検討して運営者がアルゴリズムを定めることができる。
【0051】
一実施例として、ダイナミックメタデータ(a4)を介して、プラットフォームサーバ100は、個別3Dモジュールに対する漁船複合モジュールデータ(A)におけるメタデータの項目頻度および各項目あたりの最頻値をダイナミックメタデータ(a4)として自動的にアップデートし、アップデートされた項目頻度および最頻値に基づいて個別3Dモジュールを自動的に生成することができる。
【0052】
図6は、本発明の一実施例によるプラットフォームサーバ100の構成を示すブロック図である。
【0053】
本発明の一実施例によるプラットフォームサーバ100は、入力部110と、通信部120と、表示部130と、メモリ140と、プロセッサ150とを含む。
【0054】
入力部110は、漁船設計データプラットフォームサービスの実行過程におけるユーザ入力に対応して、入力データを発生させる。この時、ユーザ入力は、漁船情報の入力、個別3Dモジュールの選択および配置のための移動入力などであってもよい。
【0055】
入力部110は、少なくとも1つの入力手段を含む。入力部110は、キーボード(key board)、キーパッド(key pad)、ドームスイッチ(dome switch)、タッチパネル(touch panel)、タッチキー(touch key)、マウス(mouse)、メニューボタン(menu button)などを含むことができる。
【0056】
通信部120は、少なくとも1つのユーザ端末200とデータを送受信し、その他、データを送受信するために、サーバやデータ収集装置など外部装置との通信を行う。このような通信部120は、有線通信モジュールおよび無線通信モジュールをすべて含むことができる。有線通信モジュールは、電力線通信装置、電話線通信装置、ケーブルホーム(MoCA)、イーサネット(Ethernet)、IEEE1294、統合有線ホームネットワークおよびRS-485制御装置で実現できる。また、無線通信モジュールは、WLAN(wireless LAN)、Bluetooth、HDR WPAN、UWB、ZigBee、Impulse Radio、60GHz WPAN、Binary-CDMA、無線USB技術および無線HDMI技術、その他、5G(5th generation communication)、LTE-A(long term evolution-advanced)、LTE(long term evolution)、Wi-Fi(wireless fidelity)などの機能を実現するためのモジュールで構成される。
【0057】
表示部130は、プラットフォームサーバ100の動作による表示データを表示する。一例として表示部130は、3D漁船、個別3Dモジュール、漁船情報、漁船複合モジュールデータなどを画面上に表示することができる。
【0058】
表示部130は、液晶ディスプレイ(LCD;liquid crystal display)、発光ダイオード(LED;light emitting diode)ディスプレイ、有機発光ダイオード(OLED;organic LED)ディスプレイ、マイクロ電子機械システム(MEMS;micro electro mechanical systems)ディスプレイおよび電子ペーパー(electronic paper)ディスプレイを含む。表示部130は、入力部110と結合されてタッチスクリーン(touch screen)で実現できる。
【0059】
メモリ140は、漁船設計データプラットフォームサービス動作のためのプログラムを格納する。ここで、メモリ140は、電源が供給されなくても格納された情報を保持し続ける不揮発性記憶装置および揮発性記憶装置を通称するものである。例えば、メモリ140は、コンパクトフラッシュ(compact flash;CF)カード、SD(secure digital)カード、メモリスティック(memory stick)、ソリッドステートドライブ(solid-state drive;SSD)およびマイクロ(micro)SDカードなどのようなNANDフラッシュメモリ(NAND flash memory)、ハードディスクドライブ(hard disk drive;HDD)などのようなマグネチックコンピュータ記憶装置、およびCD-ROM、DVD-ROMなどのような光学ディスクドライブ(optical disc drive)などを含むことができる。
【0060】
プロセッサ150は、プログラムなどのソフトウェアを実行して、プラットフォームサーバ100の少なくとも1つの他の構成要素(例:ハードウェアまたはソフトウェア構成要素)を制御することができ、多様なデータ処理または演算を行うことができる。
【0061】
一方、本発明の一実施例において、プロセッサ150は、漁船設計データプラットフォームサービスのために、人工知能(Artificial Intelligence)アルゴリズムとして機械学習、ニューラルネットワーク(neural network)、またはディープラーニングアルゴリズムの少なくとも1つを用いることができる。一例として、人工知能(Artificial Intelligence)アルゴリズムとして機械学習、ニューラルネットワーク(neural network)、またはディープラーニングアルゴリズムの少なくとも1つを用いることができ、ニューラルネットワークの例としては、CNN(Convolutional Neural Network)、DNN(Deep Neural Network)、RNN(Recurrent Neural Network)のようなモデルを含むことができる。
【0062】
以下、
図7を参照して、本発明の一実施例による漁船設計データプラットフォームサーバ100によって行われる方法を説明する。
【0063】
図7は、本発明の一実施例による漁船設計データプラットフォームサービス実行方法のフローチャートである。
【0064】
まず、プラットフォームサーバ100は、ユーザ端末200に漁船設計データプラットフォームサービスを提供する(S110)。
【0065】
次に、ユーザ端末200において漁船設計データプラットフォームサービスの実行によって、プラットフォームサーバ100は、メタデータに基づく漁船複合モジュールデータを介して個別3Dモジュールを生成する(S120)。
【0066】
次に、プラットフォームサーバ100は、ユーザ端末200から入力された漁船情報を受信すると(S130)、漁船情報に相応する個別3Dモジュールの配置結果を生成し(S140)、生成された個別3Dモジュールの配置結果をユーザ端末200に提供する(S150)。
【0067】
一方、上述した説明において、ステップS110~ステップS150は、本発明の実施形態により、追加的なステップにさらに分割されたり、より少ないステップで組み合わされてもよい。また、一部のステップは、必要に応じて省略されてもよく、ステップ間の順序が変更されてもよい。これとともに、その他省略された内容であっても、
図1~
図6に記述された内容と
図7に記述された内容は相互適用される。
【0068】
以上、上述した本発明の一実施例は、ハードウェアであるサーバと結合されて実行されるために、プログラム(またはアプリケーション)で実現されて媒体に格納される。
【0069】
上述したプログラムは、前記コンピュータがプログラムを読込んでプログラムで実現された前記方法を実行させるために、前記コンピュータのプロセッサ(CPU)が前記コンピュータの装置インターフェースを介して読出されるC、C++、JAVA、機械語などのコンピュータ言語でコード化されたコード(Code)を含むことができる。このようなコードは、前記方法を実行する必要な機能を定義した関数などに関連する機能的なコード(Functional Code)を含むことができ、前記機能を前記コンピュータのプロセッサが所定の手順どおりに実行させるのに必要な実行手順関連の制御コードを含むことができる。また、このようなコードは、前記機能を前記コンピュータのプロセッサが実行させるのに必要な追加情報やメディアが前記コンピュータの内部または外部メモリのどの位置(アドレス)で参照されるべきかについてのメモリ参照関連コードをさらに含むことができる。また、前記コンピュータのプロセッサが前記機能を実行させるために遠隔(Remote)にある何らかの他のコンピュータやサーバなどと通信が必要な場合、コードは、前記コンピュータの通信モジュールを用いて遠隔にある何らかの他のコンピュータやサーバなどとどのように通信すべきか、通信時にどのような情報やメディアを送受信すべきかなどについての通信関連コードをさらに含むことができる。
【0070】
前記格納される媒体は、レジスタ、キャッシュ、メモリなどのような短い瞬間にデータを格納する媒体ではなく、半永久的にデータを格納し、機器によって読取(reading)可能な媒体を意味する。具体的には、前記格納される媒体の例としては、ROM、RAM、CD-ROM、磁気テープ、フロッピーディスク、光データ記憶装置などがあるが、これらに限定されない。すなわち、前記プログラムは、前記コンピュータが接続可能な多様なサーバ上の多様な記録媒体またはユーザの前記コンピュータ上の多様な記録媒体に格納される。また、前記媒体は、ネットワークで連結されたコンピュータシステムに分散して、分散方式でコンピュータの読出可能なコードが格納される。
【0071】
本発明の実施例に関連して説明された方法またはアルゴリズムのステップは、ハードウェアで直接実現されたり、ハードウェアによって実行されるソフトウェアモジュールで実現されたり、またはこれらの結合によって実現されてもよい。ソフトウェアモジュールは、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、フラッシュメモリ(Flash Memory)、ハードディスク、着脱型ディスク、CD-ROM、または本発明の属する技術分野にてよく知られた任意の形態のコンピュータ読取可能記録媒体に常駐してもよい。
【0072】
以上、添付した図面を参照して本発明の実施例を説明したが、本発明の属する技術分野における通常の技術者は、本発明がその技術的思想や必須の特徴を変更することなく他の具体的な形態で実施可能であることを理解することができる。そのため、以上に記述した実施例はあらゆる面で例示的であり、制限的ではないと理解しなければならない。
【符号の説明】
【0073】
1:漁船設計データプラットフォームシステム
100:プラットフォームサーバ
110:入力部
120:通信部
130:表示部
140:メモリ
150:プロセッサ
200:ユーザ端末