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特開2024-70837付加製造システム、および付加製造システムを使用する方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024070837
(43)【公開日】2024-05-23
(54)【発明の名称】付加製造システム、および付加製造システムを使用する方法
(51)【国際特許分類】
   B22F 12/82 20210101AFI20240516BHJP
   B22F 10/73 20210101ALI20240516BHJP
   B22F 10/70 20210101ALI20240516BHJP
   B29C 64/165 20170101ALI20240516BHJP
   B33Y 30/00 20150101ALI20240516BHJP
   B29C 64/357 20170101ALI20240516BHJP
   B33Y 10/00 20150101ALI20240516BHJP
   B33Y 40/00 20200101ALI20240516BHJP
   B29C 64/321 20170101ALI20240516BHJP
   B22F 10/14 20210101ALN20240516BHJP
【FI】
B22F12/82
B22F10/73
B22F10/70
B29C64/165
B33Y30/00
B29C64/357
B33Y10/00
B33Y40/00
B29C64/321
B22F10/14
【審査請求】有
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023190690
(22)【出願日】2023-11-08
(31)【優先権主張番号】63/383,404
(32)【優先日】2022-11-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】390041542
【氏名又は名称】ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ブロンバーグ、ヴァディム
(72)【発明者】
【氏名】フルトン、ヴィクター
(72)【発明者】
【氏名】ボニージャ、カルロス エイチ.
(72)【発明者】
【氏名】ムック、ジョシュア タイラー
(72)【発明者】
【氏名】シャルルボア、アンソニー
(72)【発明者】
【氏名】ヴァン ディースト、ライアン ウィリアム
(72)【発明者】
【氏名】シビヤ、キャシディ シー.
(72)【発明者】
【氏名】アンドリュース、ティモシー フランシス
(72)【発明者】
【氏名】アリアパッド、アレックス ダブリュー.
(72)【発明者】
【氏名】ロイ、マチュー
(72)【発明者】
【氏名】ルデュク、パトリック
(72)【発明者】
【氏名】フール、サイモン
(72)【発明者】
【氏名】カドアレット、ジャン-フランソワ
(72)【発明者】
【氏名】ゴーチエ、パトリック
(72)【発明者】
【氏名】ラング、ジェイ マシュー
【テーマコード(参考)】
4F213
4K018
【Fターム(参考)】
4F213AC04
4F213AC05
4F213WA25
4F213WA97
4F213WB01
4F213WL02
4F213WL32
4F213WL67
4F213WL74
4F213WL87
4F213WL96
4K018CA44
4K018EA51
4K018EA60
(57)【要約】
【解決手段】付加製造システムは、未使用粉末入口を含む粉末マテリアルハンドリングシステムを含む。未使用粉末入口は未使用粉末ドラムに結合されており、未使用粉末ドラムから未使用粉末を受け取るように構成されている。付加製造システムは、さらに、バインダ入口を含む液体マテリアルハンドリングシステムを含む。バインダ入口はバインダドラムに結合されており、バインダドラムからバインダを受け取るように構成されている。付加製造システムは、また、粉末マテリアルハンドリングシステムおよび液体マテリアルハンドリングシステムに結合されている付加製造機を含む。付加製造機は、粉末マテリアルハンドリングシステムおよび液体マテリアルハンドリングシステムから未使用粉末およびバインダを受け入れ、未使用粉末およびバインダを使用してワークプロダクトを生成する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
未使用粉末ドラム(182)に結合され、前記未使用粉末ドラム(182)から未使用粉末を受け取るように構成された未使用粉末入口(174)を含む粉末マテリアルハンドリングシステム(170)と、
バインダドラム(128)に結合され、前記バインダドラム(128)からバインダを受け取るように構成されたバインダ入口(124)を含む液体マテリアルハンドリングシステム(120)と、
前記粉末マテリアルハンドリングシステム(170)および前記液体マテリアルハンドリングシステム(120)に結合され、前記未使用粉末を前記粉末マテリアルハンドリングシステム(170)から受け取り、前記液体マテリアルハンドリングシステム(120)から前記バインダを受け取る、付加製造機(110)と、
を含み、
前記付加製造機(110)は、前記未使用粉末および前記バインダを使用してワークプロダクトを製造するように構成されている、
付加製造システム(100)。
【請求項2】
少なくとも1つの気密結合を介して前記粉末マテリアルハンドリングシステム(170)に結合されている、
請求項1に記載の付加製造システム(100)。
【請求項3】
少なくとも1つの気密結合を介して前記液体マテリアルハンドリングシステム(120)に結合されている、
請求項1または請求項2に記載の付加製造システム(100)。
【請求項4】
前記付加製造機(110)が回収粉末出口(112)を含み、
前記粉末マテリアルハンドリングシステム(170)が前記付加製造機(110)から回収粉末を受け取るように、前記回収粉末出口(112)に結合された回収粉末入口(176)を前記粉末マテリアルハンドリングシステム(170)が含む、
請求項1または請求項2に記載の付加製造システム(100)。
【請求項5】
前記粉末マテリアルハンドリングシステム(170)に結合されたデパウダーシステム(200)をさらに含み、
前記粉末マテリアルハンドリングシステム(170)は、前記デパウダーシステム(200)からの回収粉末を受け取り、
前記粉末マテリアルハンドリングシステム(170)が、前記回収粉末と前記未使用粉末とを混合して混合粉末出力(180)を形成するように構成されたふるい(178)を含む、
請求項1または請求項2に記載の付加製造システム(100)。
【請求項6】
前記液体マテリアルハンドリングシステム(120)は、クリーナ入口(134)をさらに含み、
前記クリーナ入口(134)がクリーナドラム(138)からクリーナを受け取るように、前記クリーナドラム(138)に前記クリーナ入口(134)が結合されており、
前記付加製造機(110)が前記液体マテリアルハンドリングシステム(120)から前記クリーナを受け取るように、前記液体マテリアルハンドリングシステム(120)に前記付加製造機(110)が流体的に結合されている、
請求項1または請求項2に記載の付加製造システム(100)。
【請求項7】
前記付加製造機(110)は廃棄ドラム(148)に結合された廃液出口(144)を含み、
廃液は前記付加製造機(110)から前記廃液出口(144)を介して前記廃棄ドラム(148)に排出される、
請求項1または請求項2に記載の付加製造システム(100)。
【請求項8】
未使用粉末を未使用粉末ドラム(182)から粉末マテリアルハンドリングシステム(170)に気密に移送し、
前記粉末マテリアルハンドリングシステム(170)は未使用粉末入口(174)を含み、
前記未使用粉末入口(174)が前記未使用粉末ドラム(182)から前記未使用粉末を受け取るように、前記未使用粉末ドラム(182)に前記未使用粉末入口(174)が結合されており、
前記未使用粉末を、前記粉末マテリアルハンドリングシステム(170)から付加製造機(110)に気密に移送する、
付加製造システム(100)を使用する方法。
【請求項9】
気密にバインダをバインダドラム(128)から液体マテリアルハンドリングシステム(120)に移送し、
前記液体マテリアルハンドリングシステム(120)はバインダ入口(124)を含み、
前記バインダ入口(124)が前記バインダドラム(128)から前記バインダを受け取るように、前記バインダドラム(128)に前記バインダ入口(124)が結合されており、
前記バインダを、前記液体マテリアルハンドリングシステム(120)から前記付加製造機(110)に気密に移送する、
請求項8に記載の付加製造システム(100)を使用する方法。
【請求項10】
クリーナをクリーナドラム(138)から液体マテリアルハンドリングシステム(120)に気密に移送し、
前記液体マテリアルハンドリングシステム(120)は、クリーナ入口(134)を含み、
前記クリーナ入口(134)が前記クリーナドラム(138)から前記クリーナを受け取るように、前記クリーナドラム(138)に前記クリーナ入口(134)が結合されており、
前記クリーナを、前記液体マテリアルハンドリングシステム(120)から前記付加製造機(110)に気密に移送する、
請求項9に記載の付加製造システム(100)を使用する方法。
【請求項11】
前記付加製造機(110)に結合された廃液出口(144)を介して廃液を廃棄ドラム(148)に移送する、
請求項10に記載の付加製造システム(100)を使用する方法。
【請求項12】
前記付加製造機(110)に結合された回収粉末出口(112)を介して、前記粉末マテリアルハンドリングシステム(170)に結合された回収粉末入口(176)に回収粉末を移送する、
請求項8~請求項11の何れか1項に記載の付加製造システム(100)を使用する方法。
【請求項13】
前記回収粉末および前記未使用粉末を、前記粉末マテリアルハンドリングシステム(170)のふるい(178)を使用して混合して、混合粉末出力(180)を形成し、
前記ふるい(178)を使用して、混合粉末から過大粒子を除去し、
前記過大粒子を出口(179)に移送し、
前記混合粉末を付加製造機(110)に移送する、
請求項12に記載の付加製造システム(100)を使用する方法。
【請求項14】
前記付加製造機(110)からデパウダーシステム(200)にワークプロダクトを移送し、
前記デパウダーシステム(200)から前記粉末マテリアルハンドリングシステム(170)に回収粉末を移送し、
前記回収粉末と前記未使用粉末とを、前記粉末マテリアルハンドリングシステム(170)のふるい(178)を用いて混合して混合粉末出力(180)を形成し、
前記ふるい(178)を用いて混合粉末から過大粒子を除去し、
前記過大粒子を出口(179)に移送し、
前記混合粉末を前記付加製造機(110)に移送する、
請求項9~請求項11の何れか1項に記載の付加製造システム(100)を使用する方法。
【請求項15】
クリーナドラム(138)に結合されたクリーナ入口(134)を介して前記液体マテリアルハンドリングシステム(120)にクリーナを移送し、
前記付加製造機(110)が前記液体マテリアルハンドリングシステム(120)に結合され、
前記付加製造機(110)に結合された廃液出口(144)を介して廃棄ドラム(148)に廃液を移送する、
請求項14に記載の付加製造システム(100)を使用する方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、概して、付加製造システムおよびそれを使用する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
付加製造装置は多くの場合、付加製造機に装填するために、粉末およびバインダなどのビルディングマテリアルを必要とする。次いで、付加製造機は、ビルディングマテリアルを使用して、ワークプロダクトを製作することができる。ワークプロダクトが製造された後、ワークプロダクトおよび余分なビルディングマテリアルは、付加製造機から取り出されてもよい。多くの従来の付加製造システムでは、ビルディングマテリアルを手動で付加製造機に装填することができる。同様に、多くの従来の付加製造システムでは、余分なビルディングマテリアルも手動で付加製造機から除去することができる。これは、時間がかかり、マテリアルハンドリングエラーを生じる可能性がある。マテリアルハンドリングエラーはビルディングマテリアルが反応性であるか、または溶剤バインダを含む場合に、とりわけ問題となり得る。さらに、そのような手動の装填および除去は、ビルディングマテリアルおよび/または余分なビルディングマテリアルを開放環境に露出させ得る。この曝露は酸素またはデブリによる汚染を引き起こす可能性があり、これは、ビルディングマテリアルの品質および有効性を低下させる可能性がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本開示の一態様は、付加製造システム(100)であって、未使用粉末ドラム(182)に結合され、前記未使用粉末ドラム(182)から未使用粉末を受け取るように構成された未使用粉末入口(174)を含む粉末マテリアルハンドリングシステム(170)と、バインダドラム(128)に結合され、前記バインダドラム(128)からバインダを受け取るように構成されたバインダ入口(124)を含む液体マテリアルハンドリングシステム(120)と、前記粉末マテリアルハンドリングシステム(170)および前記液体マテリアルハンドリングシステム(120)に結合され、前記未使用粉末を前記粉末マテリアルハンドリングシステム(170)から受け取り、前記液体マテリアルハンドリングシステム(120)から前記バインダを受け取る、付加製造機(110)と、を含み、前記付加製造機(110)は、前記未使用粉末および前記バインダを使用してワークプロダクトを製造するように構成されている。
【図面の簡単な説明】
【0004】
図1図1は、液体マテリアルハンドリングシステム、粉末マテリアルハンドリングシステム、デパウダーシステム、および付加製造機を含む、例示的な付加製造システムを概略的に描写する。
図2A図2Aは、本明細書に示され、説明される1つまたは複数の実施形態による、液体マテリアルハンドリングシステムおよび付加製造機を含む、例示的付加製造システムの斜視図を描写する。
図2B図2Bは、本明細書に示され、説明される1つまたは複数の実施形態による、図2Aの液体マテリアルハンドリングシステムの上面図を描写する。
図3図3は、本明細書に示され、説明される1つ以上の実施形態による、粉末マテリアルハンドリングシステム、デパウダーシステム、および付加製造機を含む、例示的付加製造システムの斜視図を描写する。
図4図4は、本明細書に示され、説明される1つ以上の実施形態による、図3の粉末マテリアルハンドリングシステムの上面図を描写する。
図5図5は、本明細書に示され、説明される1つ以上の実施形態による、付加製造システムのための制御システムの例示的な内部構成要素を概略的に示す。
図6図6は、本明細書に示され、説明される1つ以上の実施形態による、付加製造装置の例示的な動作の流れ図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0005】
図面に示される実施形態は本質的に例示的なものであり、特許請求の範囲によって定義される主題を限定することを意図するものではない。例示的な実施形態の以下の詳細な説明は、同様の構造が同様の参照番号で示されている以下の図面と併せて読むと理解することができる。
【0006】
本開示のさらなる特徴および利点は以下の詳細な説明に記載され、一部はその説明から当業者に明らかであるか、または特許請求の範囲に続く詳細な説明、ならびに添付の図面を含む、本明細書に記載される実施形態を実施することによって認識される。
【0007】
前述の一般的な説明および以下の詳細な説明の両方は様々な実施形態を説明し、特許請求される主題の性質および特徴を理解するための概要またはフレームワークを提供することが意図されることを理解されたい。添付の図面は、様々な実施形態のさらなる理解を提供するために含まれ、本明細書に組み込まれ、その一部を構成する。図面は本明細書に記載される様々な実施形態を示し、説明とともに、特許請求される主題の原理および動作を説明する。
【0008】
ここで、装置、アセンブリ、および方法の様々な実施形態について詳しく説明するが、これらの実施形態は添付の図面に示されている。可能な場合は常に、同様または類似の部分を指すために、図面全体を通して同じ参照番号が使用される。付加製造システム100の一実施形態は、図1に概略的に示される付加製造機110を含む。付加製造機110は、粉末マテリアルハンドリングシステム、デパウダーシステム、および液体マテリアルハンドリングシステムを含む。付加製造機110は粉末ハンドリングシステムから未使用粉末を受け取り、液体ハンドリングシステムからバインダを受け取って、未使用粉末およびバインダを用いてワークプロダクトを製造する。付加製造装置およびそれを使用する方法の様々な実施形態が、添付の図面に具体的に関連して、本明細書でさらに詳しく説明される。
【0009】
本明細書で使用される指向性用語、例えば、上、下、右、左、前、後、上、下、は描かれたような図を参照するだけであり、別段の指定がない限り、絶対的な向きを暗示することを意図しない。
【0010】
特に明示的に記載されない限り、本明細書に記載される任意の方法は、そのステップが特定の順序で実行されることを必要とするものとして解釈されることも、任意の装置特定の向きを必要とするものとして解釈されることも、決して意図されない。したがって、方法請求項が実際にそのステップに従うべき順序を列挙していない場合、または装置またはアセンブリ請求項が実際に個々の構成要素に対する順序または向きを列挙していない場合、またはステップが具体的な順序に限定されるべきであること、または装置またはアセンブリの構成要素に対する具体的な順序または向きが列挙されていないことが、特許請求の範囲または明細書に別段具体的に述べられていない場合、順序または向きがいかなる点においても推論されることは決して意図されていない。これは、ステップの配置、動作フロー、構成要素の順序、または構成要素の向きに関する論理の問題、文法的編成または句読点から導出される平易な意味、および本明細書に記載される実施形態の数またはタイプを含む、解釈のための任意の可能な非明示的基礎に当てはまる。
【0011】
本明細書で使用される場合、単数形「1つの」などは文脈が明らかに別段の指示をしない限り、複数の指示対象を含む。したがって、たとえば、「1つの」構成要素への言及は文脈が明らかにそうでないことを示さない限り、2つ以上のそのような構成要素を有する態様を含む。
【0012】
付加製造装置は、付加製造に使用するためにマテリアルを付加製造機に装填することによって、粉末およびバインダなどのビルディングマテリアルを利用する。次に、付加製造機は、ビルディングマテリアルを使用して、ワークプロダクトを製造する。さらに、大量のマテリアルがワークプロダクトをビルドするためのプリントサイクルを実行するために付加製造のために利用され、多数のワークプロダクト製造のための迅速な切り替えを支援するために、さらに多くの量が必要とされる。現行の付加製造機では、これらのマテリアルが機械リザーバ内に手動で充填されるように中間容器内に圧送される。しかしながら、中間容器は、いくつかの理由で理想的ではない。
【0013】
第1に、粉末およびバインダなどのビルディングマテリアルの手動装填は時間がかかり、マテリアルハンドリングエラーを生じ得る。マテリアルハンドリングエラーはビルディングマテリアルが反応性であるか、または溶剤バインダを含む場合に、とりわけ問題となり得る。加えて、そのような手動の装填および除去は、ビルディングマテリアルおよび/または余分なビルディングマテリアルを外気に曝す可能性がある。さらに、この曝露は酸素またはデブリによる汚染を引き起こす可能性があり、ビルディングマテリアルの品質および有効性を低下させる可能性がある。
【0014】
本発明は付加製造機が粉末およびバインダマテリアルを受け取って、未使用粉末およびバインダを用いてワークプロダクトを製造することができるように、それぞれが付加製造機に結合される粉末マテリアルハンドリングシステム、デパウダーシステム、および液体マテリアルハンドリングシステムに関する。これらのシステムは、一緒になって、バインダ、クリーナなどの構成要素の自動移送を可能にすることによって、付加製造工程に必要な期間を短縮する。さらに、付加製造処理に関わる精度は、これらの要素をある方法で移送することによって改善され、したがって汚染を回避する。安全性はまた、溶媒などの反応性成分のための閉じたシステムを提供することによっても改善され、曝露の可能性が低減される。
【0015】
図1を参照すると、付加製造システム100が概略的に示されている。付加製造システム100は、付加製造機110を含む。付加製造機110はバインダジェットプリンター、エレクトロンビームマニュファクチャリング(EBM)システム、レーザーマニュファクチャリングシステムなどであってもよいが、これらに限定されない。簡潔にするために、本発明は付加製造機110をバインダジェットプリンターとして考察するが、任意の他の装置またはシステムも使用され得ることを理解されたい。付加製造機110は粉末を積層し、バインダを塗布することにより、被加工物を付加製造するように構成されてもよい。付加製造機110は粉末を堆積させるためのリコータアーム(図示せず)を含むことができ、粉末上にバインダを堆積させるための1つ以上のノズル(図示せず)を含むことができる。バインダは粉末の一部、例えば、バインダと接触する粉末の一部と相互作用して、固形マテリアルを形成することができる。バインダに接しない粉末は、粉末形態のままであってもよい。
【0016】
付加製造システム100はまた、液体マテリアルハンドリングシステム120と、粉末マテリアルハンドリングシステム170とを含み、また、固まっていない粉末が3次元ワークプロダクトから除去されるデパウダーシステム200を含むことができる。付加製造機110は、液体マテリアルハンドリングシステム120、粉末マテリアルハンドリングシステム170に流動的に結合され、デパウダーシステム200にも結合され得る。このようにして、付加製造機110は不活性ガスおよび廃液などの要素を液体マテリアルハンドリングシステム120に移送することができ、一方、液体マテリアルハンドリングシステム120は、バインダおよびクリーナを付加製造機110に移送することができる。
【0017】
同様に、付加製造機110は不活性ガスおよび回収粉末を粉末マテリアルハンドリングシステム170に移送することができ、一方、粉末マテリアルハンドリングシステム170は、付加製造機110がワークプロダクトをビルドするための粉末を移送する。デパウダーシステム200はまた、粉末マテリアルハンドリングシステム170および付加製造機110に流体結合されてもよい。このようにして、デパウダーシステム200は付加製造機110からワークプロダクトを受け取り、デパウダーシステム200は、その後、回収粉末を粉末マテリアルハンドリングシステム170に移送する。さらなる詳細は、以下の段落において提供される。
【0018】
図2Aを参照すると、液体マテリアルハンドリングシステム120および付加製造機110を含む付加製造システムの一部が示されている。液体マテリアルハンドリングシステム120は、液体ステーション122を含むことができる。概して、液体ステーション122は例えば、付加製造処理を実行するためのパイプ、バルブ、計器、圧力レギュレータ、フランジ、および他の構成要素および機器を含むことができる内蔵型環境である。液体ステーション122は、バインダを液体ステーション122内に受け取ることができるバインダ入口124を含む。液体ステーション122は、バインダが液体ステーション122を出ることができるバインダ出口126をさらに含むことができる。液体ステーション122は、送達のための少なくとも1つのポンプと、抽出のための少なくとも1つのポンプとを含むことができる。例えば、図2Aの実施形態では、第1ポンプ401および第2ポンプ402が送達および抽出を提供することができる。液体ステーション122はまた、1つまたは複数のバルブ403を含み、これは、第1ポンプ401および第2ポンプ402とともに、バインダ入口124およびバインダ出口126を通るバインダの流れを制御することができる。
【0019】
液体マテリアルハンドリングシステム120は、新しい又は未使用のバインダを収容することができるバインダドラム128を含む。バインダは、ワークプロダクトをビルドするために付加製造工程内で使用され得る。ビルド工程の間、バインダは、粉末床上に選択的に堆積され、領域を一緒に結合して、一度に1つの層を形成する。使用されるマテリアルは、粒状形態である金属、砂、およびセラミックであってもよい。
【0020】
バインダドラム128は、第1バインダパイプ130を介してバインダ入口124に流体結合されてもよい。バインダ出口126は、第2バインダパイプ132を介して付加製造機110に流体結合されてもよい。そのような継手、第1ポンプ401、および/または第2ポンプ402はバインダドラム128から、第1バインダパイプ130を通って、液体ステーション122に入り、第2バインダパイプ132を通って、付加製造機110に入る、流れを可能にすることができる。このようにして、付加製造機110は、入口領域115において液体マテリアルハンドリングシステム120からバインダを受け取ることができる。付加製造機110内で、バインダは、付加製造機110の1つまたは複数のノズル(図示せず)に送られて、1つまたは複数のノズルがバインダを粉末上に堆積させることができる。
【0021】
いくつかの実施形態ではバインダドラム128、第1バインダパイプ130、液体ステーション122、第2バインダパイプ132、および付加製造機110は気密に接続されてもよい。本発明で使用されるように、「気密様式」は気体(例えば、エア)が付加製造システムのドラム、入口、出口、パイプ、ポンプ、バルブ、およびシステムを逃がしたり通過したりしないようにする手段である。例えば、液体ステーション122は、気体が様々なパイプ、バルブ、ポンプなどから漏れたり入ったりするのを防ぐシールまたは他の接続部を含むことができる。これは、バインダの汚染の危険性(例えば、バインダへの環境汚染マテリアルの導入)を低減することができるので、いくつかの実施形態において有益であり得る。さらに、バインダが可燃性または化学反応性である実施形態では、封止構成要素の使用がバインダと、液体マテリアルハンドリングシステム120の外部の任意の大気または化学マテリアル、特に、バインダと組み合わせた場合に燃焼を引き起こし得るマテリアルとの相互作用を最小限に抑えることができる。
【0022】
さらに図2Aを参照すると、付加製造機110は、液体マテリアルハンドリングシステム120からクリーナを受け取ることができる。クリーナは、付加製造機110の1つ以上のノズルを洗浄またはフラッシングするための液体クリーナであってもよい。いくつかの実施形態では、液体ステーション122が、クリーナが液体ステーション122内に受け取られ得るクリーナ入口134と、バインダが液体ステーション122を出ることができるクリーナ出口136とを含むことができる。液体ステーション122は、第1ポンプ401および第2ポンプ402と、クリーナ入口134およびクリーナ出口136を通るクリーナの流れを制御することができる1つまたは複数のバルブ403とを含むことができる。
【0023】
液体マテリアルハンドリングシステム120は、クリーナを収容することができるクリーナドラム138を含むことができる。クリーナドラム138は、第1クリーナパイプ140を介してクリーナ入口134に流体的に結合され得る。クリーナ出口136は、第2クリーナパイプ142を介して付加製造機110に流体結合されてもよい。そのような結合はクリーナドラム138から、第1クリーナパイプ140を通って、液体ステーション122に入り、第2クリーナパイプ142を通って、付加製造機110に入るクリーナの流れを可能にすることができる。このようにして、付加製造機110は、液体マテリアルハンドリングシステム120からクリーナを受け取ることができる。付加製造機110内では、クリーナが1つまたは複数のノズルを掃除または洗浄することができるように、付加製造機110にクリーナが提供されてもよい。
【0024】
いくつかの実施形態では、付加製造機110が使用済み液体クリーナをパージすることができる。したがって、いくつかの実施形態では、液体ステーション122が、廃液が液体ステーション122内に受け取られることができる廃液入口146と、廃液が液体ステーション122を出ることができる廃液出口144とを含むことができる。液体マテリアルハンドリングシステム120は、1つまたは複数のノズルの洗浄、フラッシュ、または詰まりもしくは損傷を防止するために使用される使用済み液体クリーナを収容することができる廃棄ドラム148を含むことができる。廃棄ドラム148は、第1廃棄物パイプ150を介して廃液出口144に流体結合され得る。付加製造機110は、第2廃液パイプ152を介して廃液入口146に流体結合されてもよい。このような継手は使用済みクリーナが付加製造機110から、第2廃液パイプ152を通って、液体ステーション122に入り、第1廃液パイプ150を通って、廃棄ドラム148に流入することを可能にすることができる。このようにして、廃棄ドラム148は、付加製造機110から廃液を受け取ることができる。液体ステーション122は、第1ポンプ401および第2ポンプ402と、廃液入口146および廃液出口144を通る廃液の流れを制御することができる1つまたは複数のバルブ403とを含むことができる。
【0025】
いくつかの実施形態では、付加製造機110が気体供給部300に結合されてもよい。具体的には、気体が付加製造機110に入らなくてもよく、気体供給部300からの気体が付加製造機110内の唯一の気体であってもよいように、付加製造機110が気体供給部300に気密に結合されてもよい。気体供給部300は、窒素などの不活性ガスを含むことができる。したがって、いくつかの実施形態では、付加製造機110がエアを含まなくてもよく、代わりに不活性ガスのみを含んでもよい。これは、バインダの汚染またはそれとの反応を防止し得るので、いくつかの実施形態において有益であり得る。
【0026】
ここで図2Bを参照すると、付加製造機110は、バインダパイプ302を介してバインダドラム128に結合され得る。具体的には、バインダパイプ302がバインダドラム128および液体ステーション122に、バインダ気体出口301を介して気密に流体結合されてもよい。付加製造機110は、気体パイプ320を介して気体入口310に流体結合されてもよい。そのような結合は気体が付加製造機110から、気体パイプ320を通って、液体ステーション122内に、バインダ気体パイプ302を通って、バインダドラム128内に流れることを可能にし得る。このようにして、バインダドラム128は、付加製造機110から気体を受け取ることができる。液体ステーション122は、第1ポンプ401(図示せず)と、第2ポンプ402(図示せず)と、気体入口310およびバインダ気体出口301を通る気体の流れを制御することができる1つまたは複数のバルブ403(図示せず)とを含むことができる。したがって、第1バインダパイプ130を介してバインダがバインダドラム128から除去されると、バインダパイプ302を介して不活性ガスがバインダドラム128内に引き込まれる。言い換えれば、不活性ガスは、バインダドラム128からバインダを取り出すことによって生成された真空を満たすことができる。
【0027】
上述のように、バインダドラム128、第1バインダパイプ130、液体ドラム122、第2バインダパイプ132、および付加製造機110は、気密に接続されてもよい。したがって、いくつかの実施形態では、バインダがエアに接触することなく、かつエアがバインダドラム128に導入されることなく、バインダドラム128から付加製造機110に移送することができる。
【0028】
いくつかのそのような実施形態では、付加製造機110がクリーナ気体パイプ304を介してクリーナドラム138に結合され得る。具体的には、クリーナ気体パイプ304がクリーナ気体出口303を介して、クリーナドラム138および液体ステーション122に気密に流体結合されてもよい。付加製造機110は、気体パイプ320を介して気体入口310に流体結合されてもよい。そのような結合は気体が付加製造機110から、気体パイプ320を通って、液体ステーション122内に、クリーナ気体パイプ304を通って、クリーナドラム138内に流れることを可能にし得る。このようにして、クリーナドラム138は、付加製造機110から気体を受け取ることができる。液体ステーション122は、第1ポンプ401(図示せず)と、第2ポンプ402(図示せず)と、気体入口310およびクリーナ気体出口303を通る気体の流れを制御することができる1つまたは複数のバルブ403(図示せず)とを含むことができる。したがって、クリーナが第1クリーナパイプ140を介してクリーナドラム138から取り外されると、クリーナ気体パイプ304を介してクリーナドラム138内に不活性ガスが引き込まれる。言い換えれば、不活性ガスは、クリーナドラム138からクリーナを取り外すことによって生成された真空を満たすことができる。
【0029】
上述のように、クリーナドラム138、第1クリーナパイプ140、液体ステーション122、第2クリーナパイプ142、および付加製造機110は、気密に接続されてもよい。したがって、いくつかの実施形態では、クリーナがエアに接触することなく、またエアがクリーナドラム138に導入されることなく、クリーナドラム138から付加製造機110に移送することができることが理解されよう。
【0030】
さらに図2Bを参照すると、付加製造機110は、気体パイプ306を介して廃棄ドラム148に結合することができる。具体的には、気体パイプ306が例えば、シール、バルブ、または他の気密結合部を用いて、気密様式で廃棄ドラム148および付加製造機110に結合され得る。気体パイプ306は、付加製造機110から廃棄ドラム148に不活性ガスを供給するように構成され、配置されてもよい。したがって、クリーナが第1廃液パイプ150を介して廃棄ドラム148から除去されると、気体パイプ306を介して不活性ガスが廃棄ドラム148に引き込まれ得る。言い換えれば、不活性ガスは、廃棄ドラム148からクリーナを除去することによって生成された真空を満たすことができる。
【0031】
いくつかのそのような実施形態では、付加製造機110が廃ガスパイプ306を介して廃棄ドラム148に結合されてもよい。具体的には、廃ガスパイプ306が廃ガス入口305を介して、気密に、廃棄ドラム148および液体ステーション122に流体結合されてもよい。付加製造機110は、気体パイプ322を介して気体出口312に流体結合されてもよい。そのような結合は気体が廃棄ドラム148から、廃ガスパイプ306を通って、液体ステーション122内に、気体パイプ322を通って、付加製造機110内に流れることを可能にし得る。液体ステーション122は第1ポンプ401(図示せず)と、第2ポンプ402(図示せず)と、1つまたは複数のバルブ403(図示せず)とを含むことができ、これらのバルブは、廃ガス入口305および気体出口312を通る気体の流れを制御することができる。したがって、廃液が第1廃棄パイプ150を介して廃棄ドラム148に添加されると、廃棄ドラム148から廃ガスパイプ306を介して不活性ガスが引き抜かれる。言い換えれば、不活性ガスは不活性環境を維持するために廃液が廃棄ドラム148に添加されるとき、廃棄ドラム148から除去され得る。
【0032】
上述のように、廃棄ドラム148、第1廃棄パイプ150、液体ドラム122、第2廃棄パイプ152、および付加製造機110は、気密に接続され得る。したがって、いくつかの実施形態では、廃棄物がエアに接触することなく、かつ廃棄ドラム148にエアを導入することなく、廃棄ドラム148から付加製造機110に移送することができることが理解されよう。
【0033】
ここで図3を参照すると、粉末マテリアルハンドリングシステム170、付加製造機110、およびデパウダーシステム200を含む付加製造システム100の一部が示されている。粉末マテリアルハンドリングシステム170は、粉末ステーション172を含むことができる。一般に、粉末ステーションは、パイプ、バルブ、計器、圧力レギュレータ、フランジ、および付加製造処理を実行するために必要な他の必須の構成要素および機器を含む、内蔵型環境であってもよい。いくつかの実施形態では、粉末ステーション172が、未使用粉末が粉末ステーション172内に受け取られる未使用粉末入口174を含む。粉末ステーション172はまた、回収粉末入口176を含むことができ、それを通して、回収粉末、または以前に使用された粉末を、粉末ステーション172内に受け取ることができる。いくつかの実施形態では付加製造機110が回収粉末出口112を含んでもよく、回収粉末入口176は第1回収粉末パイプ116を介して回収粉末出口112に結合されてもよい。
【0034】
粉末ステーション172は回収粉末と未使用粉末とを組み合わせて、回収粉末と未使用粉末とを一緒に混合して混合粉末を形成するふるい178と、ふるい178を使用して混合粉末から未使用の粒子をろ過し、未使用の粒子を粉末出口179に移し、混合粉末を付加製造機110に移すこととを含むことができる。粉末ステーション172は粉末出口180を含むことができ、これを通して、混合粉末は、粉末ステーション172を出ることができる。粉末ステーション172は廃棄物/過大粉末出口179を含むことができ、それを通して過大粉末が粉末ステーション172を出ることができる。粉末ステーション172は、1つ以上のポンプ(図示せず)と、粉末ステーション172を通る粉末、例えば未使用粉末、回収粉末、および混合粉末の流れを制御することができる1つ以上のバルブ(図示せず)とを含むことができる。
【0035】
いくつかの実施形態では、粉末マテリアルハンドリングシステム170が回収粉末入口176またはふるい178を含まなくてもよい。そのような実施形態では、未使用粉末が未使用粉末入口174を通って粉末ステーション172に入り、回収粉末と組み合わせることなく、粉末出口180を通って粉末ステーション172を出る。このようにして、付加製造機110は、粉末ハンドリングシステム170から未使用粉末を受け取って、ワークプロダクトを製造することができる。
【0036】
ここで図4を参照すると、粉末マテリアルハンドリングシステム170は、未使用粉末を含む未使用粉末ドラム182を含む。未使用粉末ドラム182は、未使用粉末パイプ192を介して未使用粉末入口174に結合することができる。粉末マテリアルハンドリングシステム170はまた、回収粉末ドラム184を含むことができ、これは、第2回収粉末パイプ194を通して回収粉末入口176に結合することができる。粉末ステーション172の粉末出口180は、粉末移送パイプ186を介して付加製造機110に結合されてもよい。このようにして、付加製造機110は粉末、例えば、未使用粉末および回収粉末を含む混合粉末を、粉末マテリアルハンドリングシステム170から受け取ることができる。付加製造機110内では粉末が付加製造機110のリコータアーム(図示せず)に送られ、リコータアームは付加製造機110内に粉末を堆積させることができる。
【0037】
いくつかの実施形態では、粉末マテリアルハンドリングシステム170が未使用粉末ガスパイプ330を介して未使用粉末ドラム182に結合されてもよい。具体的には、未使用粉末ガスパイプ330が未使用粉末ドラム182および粉末ステーション172に気密に流体結合され得る(図示せず)。付加製造機110は、気体パイプ324を介して粉末ステーション172に流体結合されてもよい。そのような結合は気体が付加製造機110から、気体パイプ324を通って、粉末ステーション172内に、未使用粉末ガスパイプ330を通って、未使用粉末ドラム182内に流れることを可能にし得る。このようにして、未使用粉末ドラム182は、粉末マテリアルハンドリングシステム170から気体を受け取ることができる。したがって、未使用粉末が未使用粉末ドラム182から除去され、未使用粉末入口174を介して粉末ステーション172に入ると、不活性ガスが未使用粉末ガスパイプ330を介して未使用粉末ドラム182に引き込まれ得る。言い換えれば、不活性ガスは、未使用粉末ドラム182から未使用粉末を除去することによって生成された真空を満たすことができる。
【0038】
粉末マテリアルハンドリングシステム170は、回収粉末ガスパイプ332を介して回収粉末ドラム184に結合されてもよい。具体的には、回収粉末ガスパイプ332が気密に(図示せず)、回収粉末ドラム184および粉末ステーション172に流体的に結合されてもよい。付加製造機110は、気体パイプ324を介して粉末ステーション172に流体結合されてもよい。そのような結合は気体が付加製造機110から、気体パイプ324を通って、粉末ステーション172内に、回収粉末ガスパイプ332を通って、回収粉末ドラム184内に流れることを可能にし得る。このようにして、回収粉末ドラム184は、粉末マテリアルハンドリングシステム170から気体を受け取ることができる。したがって、回収粉末が回収粉末ドラム184から除去され、回収粉末入口176を介して粉末ステーション172に入ると、回収粉末ガスパイプ332を介して不活性ガスが回収粉末ドラム184に引き込まれ得る。言い換えれば、不活性ガスは、回収粉末ドラム184から回収粉末を除去することによって生成された真空を満たすことができる。
【0039】
いくつかの実施形態では、未使用粉末ドラム182および回収粉末ドラム184はそれぞれ、気密に粉末ステーション172に結合され得る。同様に、粉末ステーション172、粉末搬送パイプ186、および付加製造機110は、気密に接続されてもよい。例えば、付加製造システム100は、封止部および/又は他の気密結合部を含むことができる。これは、粉末の汚染のリスクを減少させ得るので、いくつかの実施形態において有益であり得る。
【0040】
図3を再度参照すると、付加製造システム100の一部が、付加製造機110および粉末マテリアルハンドリングシステム170を含んで示されている。付加製造システム100はまた、固まっていない粉末が3次元ワークプロダクトから除去されるデパウダーシステム200を含むことができる。いくつかの実施形態では、付加製造機110がコンベヤーシステム190を介してデパウダーシステム200にワークプロダクト(図示せず)を移送することができる。ワークプロダクトを移送する他の手段が考えられ、フォークリフトまたは自動化された乗り物を用いた手動移送など、本発明の一部であると考えられる。いくつかの実施形態では、デパウダーシステム200が粉末マテリアルハンドリングシステム170に結合されてもよい。デパウダーシステム200は回収粉末出口210を含むことができ、それを通して、回収粉末、または以前に使用された粉末は、第2回収粉末パイプ220を介して、粉末マテリアルハンドリングシステム170内の粉末ステーション172の回収粉末入口176に移送することができる。
【0041】
デパウダーシステム200から粉末ステーション172に供給された回収粉末は、次いで、ふるい178を介してふるい分けされて、回収粉末を未使用粉末と組み合わせて、混合粉末を作り出すことができる。次いで、混合粉末は粉末ステーション172から、粉末出口180および粉末移送パイプ186を通って付加製造機110に流れることができる。このようにして、付加製造機110は、デパウダーシステム200から回収粉末を受け取ることができる。
【0042】
いくつかの実施形態では、デパウダーシステム200がデパウダーガスパイプ350を介して気密に付加製造・マシン110に結合されてもよい。別の実施形態では、デパウダーステーションが付加製造システム100の外部でそれ自体の供給源に接続されたデパウダーガスパイプを有することができる。デパウダーシステム200内の気体源にかかわらず、シールまたは他の気密接続(図示せず)を使用することによって気密接続が維持される。これは、粉末の汚染のリスクを減少させ得るので、いくつかの実施形態において有益であり得る。
【0043】
図5は、付加製造システム100に含まれ得る制御装置500を示す。図5の実施形態では、付加製造システム100が1つ以上のプロセッサ502、通信路504、1つ以上のメモリモジュール506、ネットワークインターフェースハードウェア508、およびデータストレージコンポーネント510を含み、その詳細は以下の段落に記載される。
【0044】
1つまたは複数のプロセッサ502の各々は、機械可読命令および実行可能命令を実行することが可能な任意のデバイスであり得る。したがって、1つまたは複数のプロセッサ502の各々は、制御装置、集積回路、マイクロチップ、コンピュータ、または任意の他のコンピューティングデバイスであり得る。
【0045】
1つ以上のプロセッサ502は、付加製造システム100の様々な装置間の相互接続性を提供する通信路504に接続される。したがって、通信路504は任意の数のプロセッサ502を互いに通信可能に結合することができ、通信路504に結合されたモジュールが分散コンピューティング環境で動作することを可能にする。具体的には、モジュールの各々がデータを送信および/または受信することができるノードとして動作することができる。本明細書で使用されるとき、「通信可能に結合された」という語は、例えば、導電性媒体を介した電気信号、空中を介した電磁気信号、光導波路を介した光信号などの、データ信号を互いに交換することができる結合された構成要素を意味する。
【0046】
したがって、通信路504は例えば、導電性ワイヤ、導電性トレース、光導波路など、信号を伝送することが可能な任意の媒体から形成され得る。いくつかの実施形態では、通信路504がWi-Fi、Bluetooth(登録商標)、NFC(Near Field Communication)などのワイヤレス信号の送信を容易にし得る。また、通信路504は、信号を伝送可能な媒体の組み合わせで構成されていてもよい。一実施形態では、通信路504がプロセッサ、メモリ、センサ、入力デバイス、出力デバイス、および通信デバイスなどの構成要素への電気データ信号の送信を可能にするように協働する、導電性トレース、導電性ワイヤ、コネクタ、およびバスの組合せを備える。さらに、「信号」という語は媒体を通過することができる、直流、交流、正弦波、三角波、方形波、振動などの波形(例えば、電気的、光学的、磁気的、機械的、または電磁気的)を意味することに留意されたい。
【0047】
付加製造システム100は、通信路504に結合された1つ以上のメモリモジュール506を含む。1つまたは複数のメモリモジュール506はRAM、ROM、フラッシュメモリ、ハードドライブ、または機械可読および実行可能命令が1つまたは複数のプロセッサ502によってアクセスされ得るように、機械可読および実行可能命令を記憶することが可能な任意のデバイスを備え得る。機械可読および実行可能命令は例えば、プロセッサによって直接的に実行され得る機械言語、またはアセンブリ言語、オブジェクト指向プログラミング(OOP)、スクリプト言語、マイクロコードなどの任意の世代(例えば、1GL、2GL、3GL、4GL、または5GL)の任意のプログラミング言語で書かれ、機械可読および実行可能命令にコンパイルまたはアセンブルされ、1つまたは複数のメモリモジュール506上に記憶され得る、ロジックまたはアルゴリズムを備え得る。代替として、機械可読および実行可能命令は、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)構成または特定用途向け集積回路(ASIC)のいずれか、またはそれらの同等物を介して実装される論理など、ハードウェア記述言語(HDL)で書き込まれ得る。したがって、本明細書で説明される方法は、任意の従来のコンピュータプログラミング言語で、事前にプログラムされたハードウェア要素として、またはハードウェア構成要素とソフトウェア構成要素との組合せとして実装され得る。
【0048】
さらに図5を参照すると、付加製造システム100は、ネットワークインターフェースハードウェア508を含む。いくつかの実施形態では、ネットワークインターフェースハードウェア508が付加製造システム100を、リモートコンピューティングデバイス(例えば、クラウドサーバ又はエッジサーバ)又は他の車両などの1つ以上の他の外部装置に結合することもできる。ネットワークインターフェースハードウェア508は通信路504に通信可能に結合することができ、ネットワークを介して、または有線接続(例えば、ケーブル接続)を介してデータを送信および/または受信することができる任意の装置とすることができる。いくつかの実施形態では、ネットワークインターフェースハードウエア508が任意の有線またはワイヤレス通信を送信および/または受信するための通信送受信機を含むことができる。例えば、ネットワークインターフェースハードウェア508は、アンテナ、モデム、LANポート、Wi-Fiカード、WiMaxカード、移動通信ハードウェア、近距離通信ハードウェア、衛星通信ハードウェア、および/または他のネットワークおよび/または装置と通信するための任意の有線またはワイヤレスハードウェアを含むことができる。
【0049】
付加製造システム100はまた、データストレージコンポーネント510を含む。データ記憶構成要素510は、付加製造システム100の様々な構成要素によって使用されるデータを記憶することができる。制御システム500は、図6に関して以下で説明されるプロセスなどの様々なプロセスを実行するために利用され得る。
【0050】
図6は、付加製造システム100を動作させる例示的な方法600の流れ図を示す。ブロック602において、コントローラは、回収粉末がワークプロダクトを製造するために利用可能であるかどうかを判定する。コントローラが回収粉末を検出しない場合、コントローラはシステムをブロック604に導き、そこで未使用粉末が未使用粉末ドラム182から粉末マテリアルハンドリングシステム170に移送される。例えば、未使用粉末は、未使用粉末パイプ192に沿って、粉末ステーション172上の未使用粉末入口174まで移送する。工程606では、未使用粉末が付加製造機に移送される。再び図3を参照すると、粉末ステーション172は、粉末移送パイプ186を介して付加製造機110に結合された粉末出口180を含む。例えば、未使用粉末は粉末ステーション172から粉末出口180に移送し、次いで、粉末移送パイプ186を通って付加製造機110に移送する。
【0051】
そして、ブロック620で、ワークプロダクトは付加製造機から、デパウダーシステムに転送される。例えば、ワークプロダクトは、付加製造機110を出て、デパウダーシステム200に到達するまで、コンベヤーシステム190に沿って移送することができる。ブロック622において、デパウダーシステムから回収粉末は将来のビルドに使用するために、粉末マテリアルハンドリングシステムに移送される。例えば、デパウダーシステム200はワークプロダクトから粉末を回収することができ、回収粉末は、第2回収粉末パイプ220に沿って、粉末マテリアルハンドリングシステム170内の粉末ステーション172の回収粉末入口176に移送することができる。
【0052】
ブロック652において、回収粉末および未使用粉末は、ふるい178を介して混合され、混合粉末を形成することができる。例えば、回収粉末および未使用粉末は粉末ステーション172に沿って移送することができ、回収粉末および未使用粉末の両方が、ふるい178を通って導かれて、混合粉末を形成する。ブロック654において、混合粉末は、ふるい178を介して濾過され、混合粉末から過大粒子を除去することができる。例えば、ふるいは、回収粉末および未使用粉末の両方からの特定のサイズの粉末がふるい178を通って落下して、下に混合粉末を形成することを可能にし得る。
【0053】
ブロック656において、過大粒子は、出口179を介して粉末マテリアルハンドリングシステム170から移送されてもよい。例えば、過大粒子は、粉末ステーション172に沿って出口179に移送して、粉末ステーション172を出ることができる。工程658において、ふるい分けされた混合粉末は、粉末移送パイプ186を介して付加製造機110に移送されてもよい。例えば、混合粉末は、粉末ステーション172に沿って移送してもよく、粉末出口180を通って移送してもよい。混合粉末は、付加製造機110に到達するまで、粉末移送パイプ186を通って移送し続けることができる。
【0054】
しかしながら、ブロック602において、コントローラがワークプロダクトを製造するための回収粉末があると決定した場合、コントローラはシステムをブロック608に導き、回収粉末は、ドラムから粉末マテリアルハンドリングシステムに移送される。例えば、回収粉末は、回収粉末パイプ194に沿って、粉末ステーション172上の回収粉末入口176に移送する。
【0055】
ブロック610において、コントローラは、未使用粉末もまたワークプロダクトを製造するために必要であるかどうかを判定する。未使用粉末が必要とされない場合、コントローラはブロック630において、システムに、回収粉末からふるいを介して過大粒子を除去するように指示する。例えば、ふるいは、回収粉末からの所望のサイズの粉末がふるい178を通って落下して、下にふるい分けされた回収粉末を形成することを可能にすることができる。
【0056】
ブロック632において、過大粒子は、粉末マテリアルハンドリングシステムから移送される。例えば、過大粒子は、粉末ステーション172に沿って出口179に移送して、粉末ステーション172を出ることができる。工程634において、ふるい分けされた回収粉末は、付加製造機に移送される。工程640において、バインダを付加製造機110に転送することができる。例えば、バインダは、バインダドラム128から第1バインダパイプ130を介して液体マテリアルハンドリングシステム120に移送されてもよい。すなわち、バインダは第1バインダパイプ130に沿って移送し、バインダ入口124で液体ステーション122に入ることができる。バインダは、第2バインダパイプ132を介して付加製造機110に移送されてもよい。例えば、バインダはバインダ出口126で液体ステーション122を出てもよく、バインダは第2バインダパイプ132に沿って付加製造機110に移送してもよい。
【0057】
ブロック640、642、および644は図6に直列に示されているが、これらのステップは任意の順序で、または実質的に同時に行われてもよい。これらのステップが実質的に同時に行われる能力は、システム内のポンプの数によって制限される。ブロック630において、クリーナは、クリーナドラム138から第1クリーナパイプ140を介して液体マテリアルハンドリングシステム120に移送されてもよい。例えば、クリーナは第1クリーナパイプ140に沿って移送し、クリーナ入口134で液体ステーション122に入ることができる。工程632において、クリーナは、第2クリーナパイプ142を介して、液体マテリアルハンドリングシステム120から付加製造機110に移送されてもよい。例えば、クリーナはクリーナ出口136で液体ステーション122を出てもよく、バインダは第2クリーナパイプ142に沿って付加製造機110に移送してもよい。
【0058】
工程644において、廃液は、第2廃液パイプ152および第1廃液パイプ150を介して付加製造機110から廃棄ドラム148に移送されてもよい。例えば、廃液は、第2廃液パイプ152に沿って、液体ステーション122上の廃液入口146に移送することができる。次いで、廃液は、廃液出口144で液体ステーション122を出て、第1廃棄パイプ150に沿って移送して、廃棄ドラム148に入ることができる。
【0059】
ブロック610において未使用粉末が必要とされる場合、コントローラは、システムをブロック650に導いて、未使用粉末をドラムから粉末マテリアルハンドリングシステムに移送する。例えば、未使用粉末は、未使用粉末パイプ194に沿って、粉末ステーション172上の回収粉末入口176に移送する。次いで、コントローラはシステムをブロック652に導き、そこで、回収粉末および未使用粉末は、ふるい178を介して混合されて、混合粉末を形成することができる。ブロック654、656、658、640、および644も同様に続くことができる。そのようなブロックの詳細は、上で説明されている。
【0060】
前述の説明を考慮すると、物品形成に使用される粉末は未使用粉末、回収粉末、または未使用粉末と回収粉末(例えば、混合粉末)との組み合わせから得ることができることを理解されたい。
【0061】
上記を考慮して、本発明の少なくともいくつかの実施形態は、未使用粉末入口を含む粉末マテリアルハンドリングシステムを含む付加製造システムを対象とすることが理解されるべきである。未使用粉末入口は、粉末ドラムに結合され、粉末ドラムから未使用粉末を受け取るように構成される。付加製造システムは、バインダ入口を含む液体マテリアルハンドリングシステムをさらに含む。バインダ入口は、バインダドラムに結合され、バインダドラムからバインダを受け取るように構成される。付加製造システムはまた、粉末マテリアルハンドリングシステムおよび液体マテリアルハンドリングシステムに結合された付加製造機を備える。付加製造機は粉末マテリアルハンドリングシステムから未使用粉末を受け取り、液体マテリアルハンドリングシステムからバインダを受け取る。また、付加製造機は、未使用粉末とバインダとを用いて、ワークを製作するように構成されている。上述のように、このシステムは、時間が節約され、プロセス効率が改善され、自動化された性質および気密設計により安全性が向上するなど、従来技術を超える利点を提供する。
【0062】
「実質的に」および「約」という用語は、本明細書では任意の定量的比較、値、測定、または他の表現に起因し得る固有の不確実性の程度を表すために利用され得ることに留意されたい。これらの用語はまた、定量的表現が問題の主題の基本的機能の変化をもたらすことなく、記載された参照から変化し得る程度を表すために、本明細書において利用される。
【0063】
本明細書では特定の実施形態を例示し説明してきたが、特許請求される主題の趣旨および範囲から逸脱することなく、様々な他の変更および修正を行うことができることを理解されたい。さらに、特許請求される主題の様々な態様が本明細書で説明されたが、そのような態様は組み合わせて利用される必要はない。したがって、添付の特許請求の範囲は、特許請求される主題の範囲内にあるそのような全ての変更および修正を包含することが意図される。
【0064】
さらなる態様は、以下の付記の主題によって提供される。
【0065】
粉末ドラムに結合され、前記粉末ドラムから未使用粉末を受け取るように構成された未使用粉末入口を備える粉末マテリアルハンドリングシステムと、バインダドラムに結合され、前記バインダドラムからバインダを受け取るように構成されたバインダ入口を備える液体マテリアルハンドリングシステムと、前記粉末マテリアルハンドリングシステムおよび前記液体マテリアルハンドリングシステムに結合され、前記未使用粉末を前記粉末マテリアルハンドリングシステムから受け取り、前記液体マテリアルハンドリングシステムから前記バインダを受け取る、付加製造機と、を含み、前記付加製造機は、前記未処理粉末およびバインダを使用してワークプロダクトを製造するように構成されている、付加製造システム。
【0066】
気密結合を介して前記粉末ハンドリングシステムに結合される、上記付加製造システム。
【0067】
気密結合を介して前記液体マテリアルハンドリングシステムに結合される、上記付加製造システム。
【0068】
前記付加製造機が回収粉末出口を含み、前記粉末マテリアルハンドリングシステムが前記付加製造機から回収粉末を受け取るように、前記回収粉末出口に結合された回収粉末入口を前記粉末マテリアルハンドリングシステムが含む、上記付加製造システム。
【0069】
前記粉末マテリアルハンドリングシステムに結合されたデパウダーシステムをさらに含み、前記粉末マテリアルハンドリングシステムは、前記デパウダーシステムから回収粉末を受け取る、上記付加製造システム。
【0070】
前記粉末マテリアルハンドリングシステムが、回収粉末と未使用粉末とを混合して混合粉末出力を形成するように構成されたふるいを含む、上記付加製造システム。
【0071】
前記液体マテリアルハンドリングシステムは、クリーナ入口をさらに含み、前記クリーナ入口は前記クリーナ入口が前記クリーナドラムからクリーナを受け取るように、クリーナドラムに結合される、上記付加製造システム。
【0072】
前記付加製造機が前記液体マテリアルハンドリングシステムから前記クリーナを受け取るように、前記付加製造機が前記液体マテリアルハンドリングシステムに流体的に結合される、上記付加製造システム。
【0073】
前記付加製造機は廃棄ドラムに結合された廃液出口を含み、廃液は前記付加製造機から前記廃液出口を介して前記廃棄ドラムに排出される、上記付加製造システム。
【0074】
未使用粉末入口が粉末ドラムから未使用粉末を受け取るように粉末ドラムに結合された未使用粉末入口と、第1回収粉末を受け取るように構成された第1回収粉末入口と、前記第1回収粉末と前記未使用粉末とを混合して混合粉末出力を形成するように構成されたふるいと、を含む粉末マテリアルハンドリングシステムと、バインダを有する液体マテリアルハンドリングシステムと、付加製造機が前記粉末マテリアルハンドリングシステムから混合粉末出力を受け取り、前記液体マテリアルハンドリングシステムからバインダを受け取るように、前記粉末マテリアルハンドリングシステムおよび前記液体マテリアルハンドリングシステムに結合された付加製造機と、を含み、前記付加製造機が、前記混合粉末および前記バインダを使用してワークプロダクトを製造するように構成されている、付加製造システム。
【0075】
前記粉末マテリアルハンドリングシステムに結合されたデパウダーシステムをさらに含み、前記粉末マテリアルハンドリングシステムは、前記デパウダーシステムから回収粉末を受け取る、上記付加製造システム。
【0076】
前記付加製造機が回収粉末出口を含み、前記粉末マテリアルハンドリングシステムが前記付加製造機の前記回収粉末出口に結合された回収粉末入口を含み、前記粉末マテリアルハンドリングシステムが前記付加製造機から回収粉末を受け取る、上記付加製造システム。
【0077】
未使用粉末を未使用粉末ドラムから粉末マテリアルハンドリングシステムに気密に移送し、前記粉末マテリアルハンドリングシステムは未使用粉末入口を含み、前記未使用粉末入口が前記未使用粉末ドラムから前記未使用粉末を受け取るように、前記未使用粉末入口は粉末ドラムに結合され、前記未使用粉末を、前記粉末マテリアルハンドリングシステムから付加製造機に気密に移送する、付加製造システムを使用する方法。
【0078】
気密にバインダをバインダドラムから液体マテリアルハンドリングシステムに移送することをさらに含み、前記液体マテリアルハンドリングシステムはバインダ入口を含み、前記バインダ入口が前記バインダドラムから前記バインダを受け取るように、前記バインダ入口は前記バインダドラムに結合され、前記バインダを、前記液体マテリアルハンドリングシステムから前記付加製造機に気密に移送する、上記付加製造システムを使用する方法。
【0079】
クリーナをクリーナドラムから液体マテリアルハンドリングシステムに気密に移送することをさらに含み、前記液体マテリアルハンドリングシステムは、クリーナ入口を含み、前記クリーナ入口が前記クリーナドラムから前記クリーナを受け取るように、前記クリーナ入口はクリーナドラムに結合され、前記クリーナを、前記液体マテリアルハンドリングシステムから前記付加製造機に気密に移送する、上記付加製造システムを使用する方法。
【0080】
前記付加製造システムに結合された廃液出口を介して廃液を廃棄ドラムに移送することをさらに含む、上記付加製造システムを使用する方法。
【0081】
前記付加製造機に結合された回収粉末出口を介して、前記粉末マテリアルハンドリングシステムに結合された回収粉末入口に回収粉末を移送することをさらに含む、上記付加製造システムを使用する方法。
【0082】
回収粉末および未使用粉末を、粉末マテリアルハンドリングシステム内のふるいを使用して一緒に混合して、混合粉末出力を形成し、ふるいを使用して、混合粉末から過大粒子を除去し、過大粒子を出口に移送し、混合粉末を付加製造機に移送する、上記付加製造システムを使用する方法。
【0083】
前記付加製造機からデパウダーシステムにワークプロダクトを移送し、前記デパウダーシステムから前記粉末マテリアルハンドリングシステムに回収粉末を移送し、前記回収粉末と前記未使用粉末とを、前記粉末マテリアルハンドリングシステム内のふるいを用いて混合して混合粉末出力を形成し、前記ふるいを用いて前記混合粉末から過大粒子を除去し、前記過大粒子を出口に移送し、前記混合粉末を前記付加製造機に移送する、上記付加製造システムを使用する方法。
【0084】
クリーナドラムに結合されたクリーナ入口を介して前記液体マテリアルハンドリングシステムにクリーナを移送し、前記付加製造機が前記液体マテリアルハンドリングシステムに結合され、前記付加製造機に結合された廃液出口を介して廃棄ドラムに廃液を移送する、ことをさらに含む、上記付加製造システムを使用する方法。
【0085】
付加製造システムの未使用粉末入口に粉末ドラムを結合し、バインダドラムを前記付加製造システムのバインダ入口に結合する、付加製造システムを組み立てる方法であって、前記付加製造システムは、未使用粉末入口を含む粉末マテリアルハンドリングシステムを含み、前記未使用粉末入口は粉末ドラムから未使用粉末を受け取るように構成され、バインダ入口を含む液体マテリアルハンドリングシステムを含み、前記バインダ入口は前記バインダドラムからバインダを受け取るように構成され、前記粉末マテリアルハンドリングシステムおよび前記液体マテリアルハンドリングシステムに結合されている、前記付加製造機を含み、前記付加製造機は、前記未使用粉末および前記バインダを用いてワークプロダクトを製造するように構成されている、付加製造システムを組み立てる方法。
【0086】
未使用粉末入口を含み、前記未使用粉末入口が前記未使用粉末ドラムから未使用粉末を受け取るように、前記未使用粉末入口が未使用粉末ドラムに結合されている、粉末ステーションを含み、付加製造機は、前記粉末マテリアルハンドリングシステムに結合されている、粉末マテリアルハンドリングシステム。
【0087】
前記粉末ステーションに結合され、第1回収粉末を受け取るように構成された第1回収粉末入口と、ふるいと、をさらに含み、前記第1回収粉末および前記未使用粉末は前記ふるいを使用して一緒に混合されて、混合粉末出力を形成する、上記粉末マテリアルハンドリングシステム。
【0088】
前記粉末マテリアルハンドリングシステムに結合されたデパウダーシステムをさらに含み、前記粉末マテリアルハンドリングシステムは、前記デパウダーシステムから回収粉末を受け取る、上記粉末マテリアルハンドリングシステム。
【0089】
バインダ入口を含む液体ステーションを含み、前記バインダ入口が前記バインダドラムからバインダを受け取るように、バインダドラムに結合されている、液体マテリアルハンドリングシステムであって、付加製造機は、前記液体マテリアルハンドリングシステムに結合されている、液体マテリアルハンドリングシステム。
【0090】
前記液体ステーションに結合されたクリーナ入口をさらに含み、前記クリーナ入口が前記クリーナドラムからクリーナを受け取るように、前記クリーナ入口がクリーナドラムに結合されている、上記液体マテリアルハンドリングシステム。
【0091】
前記液体ステーションに結合された廃棄入口を含み、前記廃棄入口が前記付加製造機から廃液を受け取るように、前記廃棄入口が前記付加製造機に結合され、廃棄ドラムが前記液体ステーションから廃液を受け取るように、前記廃棄ドラムが前記液体ステーションと結合されている、上記液体マテリアルハンドリングシステム。
【0092】
回収粉末ドラムから粉末マテリアルハンドリングシステムに回収粉末を気密に移送し、前記粉末マテリアルハンドリングシステムは回収粉末入口を含み、前記回収粉末入口は前記回収粉末ドラムから前記回収粉末を受け取るように、前記回収粉末入口が前記回収粉末ドラムに結合され、前記回収粉末を、前記粉末マテリアルハンドリングシステムから、気密に付加製造機に移送する、付加製造システムを使用する方法。
図1
図2A
図2B
図3
図4
図5
図6