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特開2024-70844メモリデバイスを動作させるための方法および装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024070844
(43)【公開日】2024-05-23
(54)【発明の名称】メモリデバイスを動作させるための方法および装置
(51)【国際特許分類】
   G11C 11/412 20060101AFI20240516BHJP
   H03K 3/356 20060101ALI20240516BHJP
   H10B 10/00 20230101ALI20240516BHJP
   H10B 99/00 20230101ALI20240516BHJP
【FI】
G11C11/412
H03K3/356 B
H03K3/356 E
H10B10/00
H10B99/00 481
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023191947
(22)【出願日】2023-11-10
(31)【優先権主張番号】10 2022 211 998.3
(32)【優先日】2022-11-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(71)【出願人】
【識別番号】591245473
【氏名又は名称】ロベルト・ボッシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング
【氏名又は名称原語表記】ROBERT BOSCH GMBH
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100161908
【弁理士】
【氏名又は名称】藤木 依子
(72)【発明者】
【氏名】タハ・ソリマン
(72)【発明者】
【氏名】トビアス・キルヒナー
【テーマコード(参考)】
5B015
5F083
5J300
【Fターム(参考)】
5B015JJ32
5B015KA13
5B015NN06
5B015QQ01
5F083BS01
5F083BS27
5F083GA11
5F083LA03
5F083LA05
5F083LA10
5F083LA12
5F083LA16
5F083LA17
5F083LA18
5J300SB01
5J300TB08
(57)【要約】
【課題】メモリデバイスを動作させるための方法および装置を提供すること。
【解決手段】メモリユニットを有するメモリデバイスを動作させるための方法であって、当該メモリユニットが、双安定フリップフロップと、当該メモリユニットに関連付けられた2つの二次制御ラインと双安定フリップフロップを制御可能に接続するための2つのアクセストランジスタとを有し、2つの二次制御ラインと双安定フリップフロップとの接続が、第1の一次制御ラインによって制御可能であり、両方のアクセストランジスタのうちの少なくとも一方の制御接続端子に制御信号を印加するステップであり、少なくとも1つのアクセストランジスタの負荷経路が、当該負荷経路の高抵抗状態に比べると少なくとも一部導電性である、ステップと、少なくとも1つのアクセストランジスタの負荷経路を通って流れる少なくとも1つの電流を特徴付ける第1の変数を決定するステップとを有する、方法。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのメモリユニット(110;110-1、110-2、110-3、…)、例えばメモリセルを有するメモリデバイス(100)を動作させるための方法であって、
前記少なくとも1つのメモリユニット(110;110-1、110-2、110-3、…)が、双安定フリップフロップ(KS)と、前記少なくとも1つのメモリユニット(110;110-1、110-2、110-3、…)に関連付けられた2つの二次制御ライン(SL2a、SL2b)、例えばビットラインと前記双安定フリップフロップ(KS)を制御可能に接続するための2つのアクセストランジスタ(T5、T6)とを有し、
例えば、前記2つの二次制御ライン(SL2a、SL2b)と前記双安定フリップフロップ(KS)との接続が、第1の一次制御ライン(SL1-1)、例えばワードラインによって制御可能であり、
両方のアクセストランジスタ(T5、T6)のうちの少なくとも一方の制御接続端子(T5-G)に制御信号、例えば制御電圧(V-CTRL)を印加(200)するステップであり、前記少なくとも1つのアクセストランジスタ(T5、T6)の負荷経路(T5-LS)が、例えば前記少なくとも1つのアクセストランジスタ(T5、T6)の前記負荷経路(T5-LS)の高抵抗状態に比べると少なくとも一部導電性であり、例えば前記少なくとも1つのアクセストランジスタ(T5、T6)の前記負荷経路(T5-LS)の低抵抗状態に比べると導電性が低い、ステップと、
前記少なくとも1つのアクセストランジスタ(T5、T6)の前記負荷経路(T5-LS)を通って流れる少なくとも1つの電流(I1a)を特徴付ける第1の変数(G1)を決定(202)するステップと
を有する、方法。
【請求項2】
前記両方のアクセストランジスタ(T5、T6)のうちの前記少なくとも一方の前記制御接続端子(T5-G)に前記制御信号(V-CTRL)を前記印加(200)するステップが、前記一次制御ライン(SL1-1)を介して実行(200a)される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
例えば前記一次制御ライン(SL1-1)を介して、両方のアクセストランジスタ(T5、T6)に前記制御信号(V-CTRL)を印加(200b)するステップを有する、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記少なくとも1つのアクセストランジスタ(T5、T6)の前記負荷経路(T5-LS)が、例えば前記少なくとも1つのアクセストランジスタ(T5、T6)の前記負荷経路(T5-LS)の前記高抵抗状態に比べると少なくとも一部導電性であるように、前記両方のアクセストランジスタ(T5、T6)のうちの前記少なくとも一方の前記制御接続端子(T5-G)に前記制御信号(V-CTRL)を印加(200)する前記ステップが、前記少なくとも1つのアクセストランジスタ(T5、T6)の閾値電圧以下である制御電圧(V-CTRL)を、前記両方のアクセストランジスタ(T5、T6)のうちの前記少なくとも一方の前記制御接続端子(T5-G)に印加(200c)することを有する、請求項1から3の少なくとも一項に記載の方法。
【請求項5】
前記メモリデバイス(100)が、複数のメモリユニット(110-1、110-2、110-3、…)、例えばメモリセルを有し、
前記複数のメモリユニット(110-1、110-2、110-3、…)の前記両方のアクセストランジスタ(T5、T6)のうちの少なくとも一方のそれぞれの制御接続端子(T5-G)に前記制御信号、例えば制御電圧(V-CTRL)を印加(210)するステップであって、前記複数のメモリユニット(110-1、110-2、110-3、…)の前記それぞれの少なくとも1つのアクセストランジスタ(T5、T6)の負荷経路(T5-LS)が、例えば前記少なくとも1つのアクセストランジスタ(T5、T6)の前記負荷経路(T5-LS)の高抵抗状態に比べると少なくとも一部導電性である、ステップと、
前記複数のメモリユニット(110-1、110-2、110-3、…)の前記少なくとも1つのアクセストランジスタ(T5、T6)の前記それぞれの負荷経路(T5-LS)を通って流れる電流(I1a、I2a、…)の合計を特徴付ける前記第1の変数(G1)を決定(212)するステップと
を含む、請求項1から4の少なくとも一項に記載の方法。
【請求項6】
前記印加(210)が、前記少なくとも第1の一次制御ライン(SL1-1)を使用して実行(210a)される、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
例えば電流ベースのアナログ/デジタル変換器デバイス(304)、例えば差動アナログ/デジタル変換器デバイス(304)を用いて前記第1の変数(G1)を決定(202a)するステップを有する、請求項1から6の少なくとも一項に記載の方法。
【請求項8】
a)前記メモリデバイス(100)を第1の、例えばデジタルの動作モード(BA-1)で少なくとも一時的に動作(220)させるステップであって、前記第1の動作モード(BA-1)で、前記両方のアクセストランジスタ(T5、T6)のうちの前記少なくとも一方の前記制御接続端子(T5-G)への前記印加(200)に関して、前記両方のアクセストランジスタ(T5、T6)のうちの前記少なくとも一方の前記閾値電圧よりも大きい制御電圧(V-CTRL)が使用される、ステップと、
b)前記メモリデバイス(100)を第2の、例えばアナログの動作モード(BA-2)で少なくとも一時的に動作(222)させるステップであって、前記第2の動作モード(BA-2)で、前記両方のアクセストランジスタ(T5、T6)のうちの前記少なくとも一方の前記制御接続端子(T5-G)への前記印加(200)に関して、前記両方のアクセストランジスタ(T5、T6)のうちの前記少なくとも一方の前記閾値電圧以下の制御電圧(V-CTRL)が使用される、ステップと、
のうちの少なくとも1つの要素を有する、請求項1から7の少なくとも一項に記載の方法。
【請求項9】
請求項1から8の少なくとも一項に記載の方法を実行するための装置(300)。
【請求項10】
a)前記両方のアクセストランジスタ(T5、T6)のうちの少なくとも一方の前記制御接続端子(T5-G)に例えば前記第1の一次制御ライン(SL1-1)を介して前記制御信号(V-CTRL)を印加するためのデバイス(302)と、
b)アナログ/デジタル変換器デバイス(304)、例えば電流ベースのアナログ/デジタル変換器デバイス(304)、例えば差動アナログ/デジタル変換器デバイス(304)と、
c)前記二次制御ライン(SL2a、SL2b)、例えばビットラインのうちの少なくとも一方に関連付けられた少なくとも1つの電位または電位差を決定するための測定デバイス(306)、例えば測定増幅器と、
のうちの少なくとも1つの要素を有する、請求項9に記載の装置(300)。
【請求項11】
少なくとも1つのメモリユニット(110;110-1、110-2、110-3、…)、例えばメモリセルを有する少なくとも1つのメモリデバイス(100)を有し、
前記少なくとも1つのメモリユニット(110;110-1、110-2、110-3、…)が、双安定フリップフロップ(KS)と、前記少なくとも1つのメモリユニット(110;110-1、110-2、110-3、…)に関連付けられた2つの二次制御ライン(SL2a、SL2b)、例えばビットラインと前記双安定フリップフロップ(KS)を制御可能に接続するための2つのアクセストランジスタ(T5、T6)とを有し、
例えば、前記2つの二次制御ライン(SL2a、SL2b)と前記双安定フリップフロップ(KS)との接続が、第1の一次制御ライン(SL1-1)、例えばワードラインによって制御可能である、
請求項9または10に記載の装置(300)。
【請求項12】
請求項9から11の少なくとも一項に記載の少なくとも1つの装置(300)による、例えばベクトル行列乗算器VMMなどのコンピューティングデバイス(400)。
【請求項13】
a)前記双安定フリップフロップ(KS)に関連付けられる電流の処理(501)、
b)前記双安定フリップフロップ(KS)の出力電流の評価(502)、
c)前記装置(300)の複数のメモリユニット(110-1、110-2、110-3、…)、例えばメモリセルの双安定フリップフロップ(KS)の出力電流の合計の決定(503)、
d)例えば人工ニューラルネットワークの推論を実行するための、例えば人工知能のアルゴリズムに関するコンピューティングデバイスの提供(504)、
e)例えば前記双安定フリップフロップ(KS)の出力電流の読出しまたは決定のための例えば従来のメモリセルの拡張(505)、
のうちの少なくとも1つの態様に関する、請求項1から8の少なくとも一項に記載の方法、および/または請求項9から11の少なくとも一項に記載の装置(300)、および/または請求項12に記載のコンピューティングデバイス(400)の使用(500)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、メモリデバイスを動作させるための方法に関する。
本開示はさらに、メモリデバイスを動作させるための装置に関する。
【発明の概要】
【0002】
例示的実施形態は、少なくとも1つのメモリユニット、例えばメモリセルを有するメモリデバイスを動作させるための方法であって、少なくとも1つのメモリユニットが、双安定フリップフロップと、少なくとも1つのメモリユニットに関連付けられた2つの二次制御ライン、例えばビットラインと双安定フリップフロップを制御可能に接続するための2つのアクセストランジスタとを有し、例えば、2つの二次制御ラインと双安定フリップフロップとの接続が、第1の一次制御ライン、例えばワードラインによって制御可能であり、両方のアクセストランジスタのうちの少なくとも一方の制御接続端子に制御信号、例えば制御電圧を印加するステップであり、少なくとも1つのアクセストランジスタの負荷経路が、例えば少なくとも1つのアクセストランジスタの負荷経路の高抵抗状態に比べると少なくとも一部導電性であり、例えば少なくとも1つのアクセストランジスタの負荷経路の低抵抗状態に比べると導電性が低い、ステップと、少なくとも1つのアクセストランジスタの負荷経路を通って流れる少なくとも1つの電流を特徴付ける第1の変数を決定するステップとを含む、方法に関する。
【0003】
さらなる例示的実施形態では、それにより、例えば、少なくとも1つのメモリユニットのメモリ内容に関する情報を取得することができる。さらなる例示的実施形態では、上記の実施形態による原理は、例えば、メモリデバイスの既存であり得る複数のメモリユニットに適用することができ、例えば、メモリデバイスの複数のメモリユニットのメモリ内容に関する情報が例えば同時に取得され、これは、さらなる例示的実施形態では、例えば、取得された情報に基づいて算術演算を実行するために使用可能である。
【0004】
さらなる例示的実施形態では、両方のアクセストランジスタのうちの少なくとも一方の制御接続端子に制御信号を印加することが、一次制御ライン、例えばワードラインを介して実行されることが企図されている。
【0005】
さらなる例示的実施形態では、少なくとも1つのメモリユニットは、スタティックRAM(ランダムアクセスメモリ)メモリセルとして設計される、またはスタティックRAMメモリセルを形成する。
【0006】
さらなる例示的実施形態では、双安定フリップフロップは、例えばMOSFETタイプの複数の電界効果トランジスタを有する。さらなる例示的実施形態では、2つのアクセストランジスタは、例えばMOSFETタイプの電界効果トランジスタとして設計される。
【0007】
さらなる例示的実施形態では、方法が、例えば一次制御ライン、例えばワードラインを介して、両方のアクセストランジスタに制御信号を印加するステップを有することが企図されている。したがって、さらなる例示的実施形態では、例えば、第1の変数の決定は、例えば2つの電流に基づいて実行することができ、そのうちの第1の電流は、第1のアクセストランジスタの負荷経路(例えばドレイン-ソース経路)を通って流れる電流であり、そのうちの第2の電流は、第2のアクセストランジスタの負荷経路を通って流れる電流である。さらなる例示的実施形態では、第1の変数は、例えば差動測定原理を使用して、第1の電流および第2の電流に基づいて決定することができる。
【0008】
さらなる例示的実施形態では、少なくとも1つのアクセストランジスタの負荷経路が、例えば少なくとも1つのアクセストランジスタの負荷経路の高抵抗状態に比べると少なくとも一部導電性である(しかし、例えば、抵抗器RDS,onによって特徴付けることができる電界効果トランジスタの場合などには、例えば低抵抗状態よりも導電性が低い)ように、両方のアクセストランジスタのうちの少なくとも一方の制御接続端子に制御信号を印加するステップが、少なくとも1つのアクセストランジスタの閾値電圧以下である制御電圧を、両方のアクセストランジスタのうちの少なくとも一方の制御接続端子に印加することを有することが企図されている。
【0009】
さらなる例示的実施形態では、制御電圧を少なくとも1つのアクセストランジスタの閾値電圧以下に設定することにより、例えば、双安定フリップフロップからの電荷の例えば意図的な「除去」、すなわち例えば双安定フリップフロップからの少なくとも1つのアクセストランジスタを通る電流の意図された導出が可能になり、電流の値は、例えば双安定フリップフロップの状態にも依存する。
【0010】
さらなる例示的実施形態では、メモリデバイスが、複数のメモリユニット、例えばメモリセルを有し、方法が、複数のメモリユニットの両方のアクセストランジスタのうちの少なくとも一方のそれぞれの制御接続端子に制御信号、例えば制御電圧を印加するステップであって、複数のメモリユニットのそれぞれの少なくとも1つのアクセストランジスタの負荷経路が、例えば少なくとも1つのアクセストランジスタの負荷経路の高抵抗状態に比べると(例えば、少なくとも1つのアクセストランジスタの閾値電圧以下の制御電圧を選択することによって)少なくとも一部導電性である、ステップと、複数のメモリユニットの少なくとも1つのアクセストランジスタのそれぞれの負荷経路を通って流れる電流の合計を特徴付ける第1の変数を決定するステップとを含み、この合計は、例えば個々のアクセストランジスタの電流からの合計電流でよく、例えば、二次制御ライン、例えばビットラインの少なくとも1つを介して、例えば、少なくとも1つの測定デバイスを含む第1の変数または合計電流を決定するためのデバイスなどに導通可能であることが企図されている。
【0011】
さらなる例示的実施形態では、印加が、少なくとも第1の一次制御ラインを使用して実行されることが企図されている。
言い換えると、さらなる例示的実施形態では、複数のメモリユニットの両方のアクセストランジスタのうちの少なくとも一方のそれぞれの制御接続端子に制御信号、例えば制御電圧を印加することによって、メモリデバイスの複数のメモリユニット、例えばメモリセルが例えば同時にアクティブ化され、複数のメモリユニットのそれぞれの少なくとも1つのアクセストランジスタの負荷経路が、例えば少なくとも1つのアクセストランジスタの負荷経路の高抵抗状態に比べると(例えば、少なくとも1つのアクセストランジスタの閾値電圧以下の制御電圧を選択することによって)少なくとも一部導電性であることが企図されている。
【0012】
さらなる例示的実施形態では、アクティブ化は、例えば閾値電圧以下の対象の制御電圧を、少なくとも第1の一次制御ライン、例えばワードラインを介して、場合によってはまた(例えば存在する限り)複数の一次制御ライン、例えばワードラインを介して加えることなどによって行うことができる。さらなる例示的実施形態では、ここで複数のメモリユニットそれぞれから導出可能な電流は、例えば、対象のメモリユニットに関連付けられた少なくとも1つのビットラインを介して導出することができ、任意選択で例えば測定することができる。
【0013】
さらなる例示的実施形態では、方法が、例えば電流ベースのアナログ/デジタル変換器デバイス、例えば差動アナログ/デジタル変換器デバイス、および/または別の適切な決定デバイス、例えば測定デバイスを用いて、第1の変数を決定するステップを有することが企図されている。
【0014】
さらなる例示的実施形態では、決定デバイス、例えば測定デバイスが、ビットラインのうちの少なくとも1つに接続される、および/または接続可能であることが企図されている。さらなる例示的実施形態では、決定デバイス、例えば測定デバイスは、例えば既存の、例えば従来の測定デバイスと例えば組み合わせることができ、例えば統合することができ、例えばアクセストランジスタが完全にアクティブ化されたときに、メモリユニットの内容を読み出すように設計され、これは例えば電圧測定によって実行可能であることが企図されている。
【0015】
さらなる例示的実施形態では、方法が、a)メモリデバイスを第1の、例えばデジタルの動作モードで少なくとも一時的に動作させるステップであって、第1の動作モードで、両方のアクセストランジスタのうちの少なくとも一方の制御接続端子への印加に関して、両方のアクセストランジスタのうちの少なくとも一方の閾値電圧よりも大きい制御電圧が使用される(例えばメモリ内容の従来の読出しのために)、ステップと、b)メモリデバイスを第2の、例えばアナログの動作モードで少なくとも一時的に動作させるステップであって、第2の動作モードで、両方のアクセストランジスタのうちの少なくとも一方の制御接続端子への印加に関して、両方のアクセストランジスタのうちの少なくとも一方の閾値電圧以下の制御電圧が使用される(例えば例示的実施形態による少なくとも1つの電流の決定のためなどに)、ステップと、のうちの少なくとも1つの要素を有することが企図されている。
【0016】
さらなる例示的実施形態は、上記の実施形態による方法を実行するための装置に関する。
さらなる例示的実施形態では、装置が、a)両方のアクセストランジスタのうちの少なくとも一方の制御接続端子に例えば第1の一次制御ラインを介して制御信号を印加するためのデバイスと、b)アナログ/デジタル変換器デバイス、例えば電流ベースのアナログ/デジタル変換器デバイス、例えば差動アナログ/デジタル変換器デバイスと、c)二次制御ライン、例えばビットラインのうちの少なくとも一方に関連付けられた少なくとも1つの電位または電位差を決定するための測定デバイス、例えば測定増幅器と、のうちの少なくとも1つの要素を有することが企図されている。
【0017】
さらなる例示的実施形態では、装置が、少なくとも1つのメモリユニット、例えばメモリセルを有する少なくとも1つのメモリデバイスを有し、少なくとも1つのメモリユニットが、双安定フリップフロップと、少なくとも1つのメモリユニットに関連付けられた2つの二次制御ライン、例えばビットラインと前記双安定フリップフロップを制御可能に接続するための2つのアクセストランジスタとを有し、例えば、2つの二次制御ラインと双安定フリップフロップとの接続が、第1の一次制御ライン、例えばワードラインによって制御可能であることが企図されている。
【0018】
さらなる例示的実施形態では、a)両方のアクセストランジスタのうちの少なくとも一方の制御接続端子に例えば第1の一次制御ラインを介して制御信号を印加するためのデバイスと、b)アナログ/デジタル変換器デバイス、例えば電流ベースのアナログ/デジタル変換器デバイス、例えば差動アナログ/デジタル変換器デバイスと、c)二次制御ライン、例えばビットラインのうちの少なくとも一方に関連付けられた少なくとも1つの電位または電位差を決定するための測定デバイス、例えば測定増幅器と、のうちの少なくとも1つの要素を例えば割り当てる、または例えば提供することによって、上記の実施形態による原理の少なくとも1つの態様で従来のメモリユニットまたはメモリデバイスを拡張できることが企図されている。さらなる例示的実施形態では、上述の態様a)、b)、c)のうちの少なくとも1つを従来のメモリユニットもしくはメモリデバイスに統合することができる、または従来のメモリユニットもしくはメモリデバイスに割り当てることができることが企図されている。
【0019】
さらなる例示的実施形態は、上記の実施形態による少なくとも1つの装置を有する、例えばベクトル行列乗算器VMMなどのコンピューティングデバイス、に関する。
さらなる例示的実施形態は、a)双安定フリップフロップに関連付けられる電流の処理、b)双安定フリップフロップの出力電流の評価、c)装置の複数のメモリユニット、例えばメモリセルの双安定フリップフロップの出力電流の合計の決定、d)例えば人工ニューラルネットワークの推論を実行するための、例えば人工知能のアルゴリズムに関するコンピューティングデバイスの提供、e)例えば双安定フリップフロップの出力電流の読出しまたは決定のための例えば従来のメモリセルの拡張、のうちの少なくとも1つの態様に関する、上記の実施形態による方法、および/または上記の実施形態による装置、および/または上記の実施形態によるコンピューティングデバイスの使用に関する。
【0020】
本発明のさらなる特徴、可能な用途、および利点は、図面の各図に示される本発明の例示的実施形態の以下の説明から明らかになる。記載または図示された全ての特徴は、特許請求の範囲におけるそれらの概要またはそれらの関係にかかわらず、また明細書または図面におけるそれらの定式化または表現にかかわらず、個別にまたは任意の組合せで本発明の主題を成す。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】例示的実施形態による簡略化された概略回路図である。
図2】例示的実施形態による簡略化された概略ブロック図である。
図3】さらなる例示的実施形態による簡略化された概略フローチャートである。
図4】さらなる例示的実施形態による簡略化された概略フローチャートである。
図5】さらなる例示的実施形態による簡略化された概略回路図である。
図6】さらなる例示的実施形態による簡略化された概略フローチャートである。
図7】さらなる例示的実施形態による使用の態様を概略的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
例示的実施形態(例えば、図1、2、および3参照)は、少なくとも1つのメモリユニット、例えばメモリセル110を有するメモリデバイス100(図1)を動作させるための方法であって、少なくとも1つのメモリユニット110が、双安定フリップフロップKSと、前記少なくとも1つのメモリユニット110に関連付けられた2つの二次制御ライン、例えばビットラインSL2a、SL2b、と双安定フリップフロップKSを制御可能に接続するための2つのアクセストランジスタT5、T6とを有し、例えば、前記2つの二次制御ラインSL2a、SL2bと前記双安定フリップフロップKSとの接続が、第1の一次制御ライン、例えばワードラインSL1-1によって制御可能であり、両方のアクセストランジスタT5、T6のうちの少なくとも一方の制御接続端子T5-G(図1)(例えば、トランジスタT5がMOSFETとして設計される場合にはゲート電極)に制御信号、例えば制御電圧V-CTRLを印加200するステップであり、少なくとも1つのアクセストランジスタT5の負荷経路T5-LSが、例えば少なくとも1つのアクセストランジスタT5の負荷経路T5-LSの高抵抗状態に比べると少なくとも一部導電性であり、例えば少なくとも1つのアクセストランジスタT5の負荷経路T5-LSの低抵抗状態に比べると導電性が低い、ステップと、少なくとも1つのアクセストランジスタT5の負荷経路T5-LSを通って流れる少なくとも1つの電流I1aを特徴付ける第1の変数G1を決定202するステップとを有する、方法に関する。
【0023】
さらなる例示的実施形態では、それにより、例えば、少なくとも1つのメモリユニット110のメモリ内容に関する情報を取得することができる。
さらなる例示的実施形態(図2)では、上記の実施形態による原理は、例えば、メモリデバイス100の既存であり得る複数のメモリユニット110-1、110-2、…、110-11、…に適用することができ、例えば、メモリデバイスの複数のメモリユニット110-1、110-2、…、110-11、…のメモリ内容に関する情報が例えば同時に取得され、これは、さらなる例示的実施形態では、例えば、取得された情報に基づいて算術演算を実行するために使用可能である。
【0024】
さらなる例示的実施形態(図1)では、両方のアクセストランジスタT5、T6のうちの少なくとも一方の制御接続端子T5-Gに制御信号V-CTRLを印加200することが、一次制御ライン、例えばワードラインSL1-1を介して実行されることが企図されている。
【0025】
さらなる例示的実施形態(図1)では、少なくとも1つのメモリユニット110は、スタティックRAM(ランダムアクセスメモリ)メモリセルとして設計される、またはスタティックRAMメモリセルを形成する。
【0026】
さらなる例示的実施形態(図1)では、双安定フリップフロップKSは、例えばMOSFETタイプの複数の電界効果トランジスタT1、T2、T3、T4を備え、これらは、例えば図1に示される方法で接続されている。参照符号BP1は、例として、第1の基準電位、例えば接地電位を表す。参照符号BP2は、例として、接地電位BP1とは異なる第2の基準電位、例えば動作電圧電位を表す。
【0027】
要素N1は、例として、双安定フリップフロップKSの第1の回路ノードを表し、そこに、メモリユニット110のメモリ内容が電位の形で存在し、例えば2つの可能な状態、例えば「1」または「0」のうちの一方を特徴付ける。これに対して逆の状態は、第2の回路ノードN2での電位の形で存在する。
【0028】
例えば従来の方法によるメモリユニットへの書込みおよび/または読出しの場合、アクセストランジスタT5、T6は例えばどちらもワードラインSL1-1を介してアクティブ化され、すなわち例えばゲート-ソース電圧を印加され、これは例えば、アクセストランジスタT5、T6の閾値電圧を比較的大きく超えている。
【0029】
したがって、読出し時、例示的実施形態によれば、回路ノードN1、N2の電位は、少なくとも1つのビットラインSL2aを介して(または、例えば両方のビットラインSL2a、SL2bを介して)決定することができ、例えば電圧測定によって検出することができる。
【0030】
書込み時、例示的実施形態によれば、対応する値は、少なくとも1つのビットラインSL2aを介して(または例えば両方のビットラインSL2a、SL2bを介して)予め与えられ、例えばそれぞれの電位の形でビットラインで印加することができる。
【0031】
アクセストランジスタT5、T6が例えばどちらもワードラインSL1-1を介してアクティブ化され、すなわち、例えばアクセストランジスタT5、T6の閾値電圧を比較的大きく超えているゲート-ソース電圧を印加されるメモリユニット110の読出しなどとは対照的に、さらなる例示的実施形態による印加200時には、少なくともアクセストランジスタT5、例えば両方のアクセストランジスタT5、T6に関するゲート-ソース電圧が例えばここでもワードラインSL1-1(図3のブロック200aも参照)を介して選択され、例えば加えられるが、このゲート-ソース電圧は、例えばアクセストランジスタT5、T6の閾値電圧以下であり、例えば、回路ノードN1、N2の電位を決定する代わりに、上述の電流I1aを決定することができる。
【0032】
さらなる例示的実施形態では、2つのアクセストランジスタT5、T6は、例えばトランジスタT1、T2、T3、T4と同一または同様の、例えばMOSFETタイプの電界効果トランジスタとして設計される。
【0033】
さらなる例示的実施形態(図3)では、方法が、例えば一次制御ライン、例えばワードラインSL1-1を介して、両方のアクセストランジスタT5、T6に制御信号V-CTRLを印加200bするステップを有することが企図されている。したがって、さらなる例示的実施形態では、例えば、第1の変数G1の決定202(図3)は、例えば2つの電流I1a、I1bに基づいて実行することができ、そのうちの第1の電流I1aは、第1のアクセストランジスタT5の負荷経路(例えばドレイン-ソース経路)T5-LSを通って流れる電流であり、そのうちの第2の電流I1bは、第2のアクセストランジスタT6の負荷経路を通って流れる電流である。さらなる例示的実施形態では、第1の変数G1は、例えば差動測定原理を使用して、第1の電流I1aおよび第2の電流I1bに基づいて決定することができる。
【0034】
さらなる例示的実施形態(図3)では、少なくとも1つのアクセストランジスタT5、T6の負荷経路が、例えば少なくとも1つのアクセストランジスタの負荷経路の高抵抗状態に比べると少なくとも一部導電性である(しかし、例えば抵抗器RDS,onによって特徴付けることができる電界効果トランジスタの場合などには、低抵抗状態よりも導電性が低い)ように、両方のアクセストランジスタT5、T6のうちの少なくとも一方の制御接続端子に制御信号V-CTRLを印加200するステップが、少なくとも1つのアクセストランジスタT5、T6の閾値電圧以下である制御電圧を、両方のアクセストランジスタのうちの少なくとも一方の制御接続端子に印加200cすることを有することが企図されている。
【0035】
さらなる例示的実施形態では、制御電圧V-CTRLを少なくとも1つのアクセストランジスタT5、T6の閾値電圧以下に設定することにより、例えば、双安定フリップフロップKSからの電荷の例えば意図的な「抽出」、すなわち例えば双安定フリップフロップKSからの少なくとも1つのアクセストランジスタT5、T6を通る電流の意図的な導出が可能になり、この電流の値は、例えば双安定フリップフロップKSの状態、すなわちメモリユニット110のメモリ内容にも依存する。
【0036】
さらなる例示的実施形態(図2)では、メモリデバイスが、複数のメモリユニット、例えばメモリセル110-1、110-2、…、110-11、…を有し、方法が、複数のメモリユニット110-1、110-2、…、110-11、…の両方のアクセストランジスタT5、T6(図1)のうちの少なくとも一方のそれぞれの制御接続端子に制御信号V-CTRL、例えば制御電圧を印加210(図4)するステップであって、複数のメモリユニット110-1、110-2、…、110-11、…のそれぞれの少なくとも1つのアクセストランジスタの負荷経路が、例えば少なくとも1つのアクセストランジスタの負荷経路の高抵抗状態に比べると(例えば、少なくとも1つのアクセストランジスタの閾値電圧以下の制御電圧を選択することによって)少なくとも一部導電性である、ステップと、複数のメモリユニット110-1、110-2、…、110-11、…の少なくとも1つのアクセストランジスタのそれぞれの負荷経路を通って流れる電流の合計を特徴付ける第1の変数G1を決定212(図4)するステップとを有し、この合計は、例えば個々のアクセストランジスタの電流からの合計電流でよく、例えば、二次制御ライン、例えばビットラインの少なくとも1つを介して、例えば少なくとも1つの測定デバイスを有する第1の変数または合計電流を決定するためのデバイスなどに導通可能であることが企図されている。
【0037】
図2は、例として、例示的実施形態による複数のメモリユニット110-1、110-2、…、110-11、…の例えば(列および/または行を有する)マトリックス状の配置を示し、例えば、複数のメモリユニット110-1、110-2、110-3、…、110-9、110-10、110-11、…のそれぞれが、それぞれ1つの一次制御ライン、例えばワードラインSL1-1、SL1-2に割り当てられている。それにより、さらなる例示的実施形態では、例えば、図2による第1の行のメモリユニット110-1、110-2、110-3、…は、第1のワードラインSL1-1によって制御可能であり、例えばアクセストランジスタT5、T6への印加200aのために、例えば制御電圧V-CTRL(図1)によって少なくとも一時的に制御可能である。したがって、同様に、さらなる例示的実施形態では、例えば、図2による第2の行のメモリユニット110-9、110-10、110-11、…は、第2のワードラインSL1-2によって制御可能であり、例えばアクセストランジスタT5、T6などへの印加のために、例えば制御電圧V-CTRL(図1)で少なくとも一時的に制御可能である。
【0038】
例えば、図2による複数のメモリユニット110-1、110-2、110-3、…、110-9、110-10、110-11、…のそれぞれが、図1と同様または同一の構成を有し、例えば、図2での対応するビットラインは、わかりやすくするために図示されていない。しかし、例として、図1の点「…」は、例えば図2の配置のように、図1によるメモリユニット110と図1には示されていないさらなるメモリユニットとの任意の組合せを表し、図1によるメモリユニット110は、ワードラインSL1-1および/またはビットラインSL2a、SL2bをそれぞれさらなる他のメモリユニットと共有する。
【0039】
さらに、図1の要素I2aは、例として、例示的実施形態による図1には示されていないさらなるメモリユニットへの印加200(図3)時に抽出される電流を表し、この電流は、例えば第1の変数G1の生成のために、例えば暗黙的に、例えば同じビットラインSL2aに割り当てることによって、フリップフロップKSの電流I1aと加算することができる。
【0040】
さらなる例示的実施形態(図4)では、印加210が、少なくとも第1の一次制御ラインSL1-1を使用して実行されることが企図されている(図4のブロック210aを参照)。
【0041】
言い換えると、さらなる例示的実施形態では、複数のメモリユニットの両方のアクセストランジスタT5、T6(図1)のうちの少なくとも一方のそれぞれの制御接続端子に制御信号V-CTRL、例えば制御電圧を印加することによって、メモリデバイスの複数のメモリユニット、例えばメモリセルが例えば同時にアクティブ化され、複数のメモリユニットのそれぞれの少なくとも1つのアクセストランジスタの負荷経路が、例えば少なくとも1つのアクセストランジスタの負荷経路の高抵抗状態に比べると(例えば、少なくとも1つのアクセストランジスタの閾値電圧以下の制御電圧を選択することによって)少なくとも一部導電性である。
【0042】
さらなる例示的実施形態では、アクティブ化は、例えば閾値電圧以下の対象の制御電圧V-CTRLを、少なくとも第1の一次制御ライン、例えばワードラインSL1-1を介して、場合によってはまた(例えば存在する限り)複数の一次制御ライン、例えばワードラインを介して加えることなどによって行うことができる(図2参照)。さらなる例示的実施形態では、ここで複数のメモリユニットのそれぞれから導出可能な電流は、例えば、対象のメモリユニットに関連付けられた少なくとも1つのビットラインを介して導出することができ(場合によっては、例えば同様にアクティブ化された他のメモリユニットの電流と加算して)、任意選択で例えば測定することができる。
【0043】
さらなる例示的実施形態(図3)では、方法が、例えば電流ベースのアナログ/デジタル変換器デバイス304(図5を参照)、例えば差動アナログ/デジタル変換器デバイス、および/または別の適切な決定デバイス、例えば測定デバイスを用いて、第1の変数G1を決定202aすることを有することが企図されている。
【0044】
さらなる例示的実施形態では、決定デバイス、例えば測定デバイスが、ビットラインSL2a、SL2b(図1)のうちの少なくとも1つに接続される、および/または接続可能であることが企図されている。さらなる例示的実施形態では、決定デバイス、例えば測定デバイスは、例えば既存の、例えば従来の測定デバイスと例えば組み合わせることができ、例えば統合することができ、例えばアクセストランジスタT5、T6が完全にアクティブ化されたときに、メモリユニットの内容を読み出すように設計され、これは例えば電圧測定によって実行可能であることが企図されている。
【0045】
図5は、さらなる例示的実施形態による簡略化された回路図を概略的に示す。メモリユニット110aが示されており、これは、例えば、図1による構成110と同様または同一の構成を有する。
【0046】
さらなる例示的実施形態(図5)は、上記の実施形態による方法を実行するための装置300に関する。
さらなる例示的実施形態(図5)では、装置300が、a)両方のアクセストランジスタT5、T6のうちの少なくとも一方の制御接続端子T5-G、T6-Gに例えば第1の一次制御ラインSL1-1を介して制御信号V-CTRLを印加するためのデバイス302と、b)アナログ/デジタル変換器デバイス304、例えば電流ベースのアナログ/デジタル変換器デバイス、例えば差動アナログ/デジタル変換器デバイスと、c)二次制御ライン、例えばビットラインSL2a、SL2bのうちの少なくとも一方に関連付けられた少なくとも1つの電位または電位差を決定するための測定デバイス306、例えば測定増幅器と、のうちの少なくとも1つの要素を有することが企図されている。
【0047】
例えば、第1の変数G1、例えば合計電流I1a+I2aは、アナログ/デジタル変換器デバイス304によって検出可能である。
さらなる例示的実施形態では、アナログ/デジタル変換器デバイス304は、例えば従来のメモリセルまたは従来の測定デバイス306に割り当てることができる。
【0048】
さらなる例示的実施形態では、アナログ/デジタル変換器デバイスは、例えばメモリユニット110aの従来の読出しに使用できるような従来の測定デバイス306などに統合することもできる(図5のブロック304’を参照)。
【0049】
さらなる例示的実施形態(図5)では、デバイス302は、例えば印加200のための制御電圧V-CTRLを第1のワードラインSL1-1に少なくとも一時的に出力するように設計される。
【0050】
さらなる例示的実施形態(図5)では、デバイス302は、例えばメモリユニット110aの従来の読出しのための読出し電圧V-READ(および/または情報の書込みのための電圧。図示せず)を第1のワードラインSL1-1に少なくとも一時的に出力するように設計される。
【0051】
言い換えると、さらなる例示的実施形態では、装置300は、例えばデバイス302によって例えばメモリデバイス110aに関する情報の従来の読出しおよび/または書込みを行うために少なくとも一時的に使用することができ、時として、装置300は、例えばデバイス302によって例示的実施形態による態様を実施するために、例えば印加200(図3)および/または決定202(例えばブロック304、304’によって)のために使用することができる。
【0052】
図5の要素G1は、例示的実施形態による、個々のビットラインSL2aに関連付けられる第1の変数G1の決定を表す。
図5の要素G1’は、要素G1と共に、さらなる例示的実施形態に従って、例えば差分評価原理に基づいて2つのビットラインSL2a、SL2bに関連付けられた第1の変数の決定を表す。
【0053】
さらなる例示的実施形態(図6)では、方法が、a)メモリデバイス100を第1の、例えばデジタルの動作モードB-1で少なくとも一時的に動作220させるステップであって、第1の動作モードB-1で、両方のアクセストランジスタのうちの少なくとも一方の制御接続端子への印加または制御に関して、両方のアクセストランジスタのうちの少なくとも一方の閾値電圧よりも大きい制御電圧が使用される(例えばメモリ内容の従来の読出しのために)、ステップと、b)メモリデバイス100を第2の、例えばアナログの動作モードB-2で少なくとも一時的に動作222させるステップであって、第2の動作モードB-2で、両方のアクセストランジスタのうちの少なくとも一方の制御接続端子への印加200に関して、両方のアクセストランジスタのうちの少なくとも一方の閾値電圧以下の制御電圧が使用される(例えば例示的実施形態による少なくとも1つの電流または第1の変数G1の決定のためなどに)、ステップと、のうちの少なくとも1つの要素を有することが企図されている。さらなる例示的実施形態では、2つの動作モードB-1、B-2は、例えば時分割多重原理に従って、動的に、すなわちメモリデバイス100の動作中に切り替えることができる。
【0054】
さらなる例示的実施形態では、複数のメモリユニットおよび例えばまた複数のワードラインを有するメモリデバイス(図2参照)のいくつかのメモリユニットを第1の動作モードB-1で動作させ、例えばそれと同時に、同じメモリデバイスの別のメモリユニットを第2の動作モードB-2で動作させることも考えられる。さらなる例示的実施形態では、これに関する粒度は、例えば、ワードラインごとのメモリユニットのアーキテクチャなどによって指定することができる。
【0055】
さらなる例示的実施形態(図5)では、装置300が、少なくとも1つのメモリユニット110a、例えばメモリセルを有する少なくとも1つのメモリデバイスを有することが企図されている。
【0056】
さらなる例示的実施形態では、a)両方のアクセストランジスタのうちの少なくとも一方の制御接続端子に例えば第1の一次制御ラインを介して制御信号を印加するためのデバイス302と、b)アナログ/デジタル変換器デバイス304、例えば電流ベースのアナログ/デジタル変換器デバイス、例えば差動アナログ/デジタル変換器デバイスと、c)二次制御ライン、例えばビットラインのうちの少なくとも一方に関連付けられた少なくとも1つの電位または電位差を決定するための測定デバイス306、例えば測定増幅器と、のうちの少なくとも1つの要素を例えば割り当てる、または例えば提供することによって、上記の実施形態による原理の少なくとも1つの態様で従来のメモリユニットまたはメモリデバイスを拡張できることが企図されている。さらなる例示的実施形態では、上述の態様a)、b)、c)のうちの少なくとも1つを従来のメモリユニットもしくはメモリデバイスに統合することができる、または従来のメモリユニットもしくはメモリデバイスに割り当てることができることが企図されている。
【0057】
さらなる例示的実施形態(図5)は、上記の実施形態による少なくとも1つの装置300を有する、例えばベクトル行列乗算器VMMなどのコンピューティングデバイス400、に関する。
【0058】
さらなる例示的実施形態(図7)は、a)双安定フリップフロップKSに関連付けられる電流の処理501、b)双安定フリップフロップKSの出力電流の評価502、c)装置300の複数のメモリユニット110-1、110-2、…、例えばメモリセルの双安定フリップフロップの出力電流の合計の決定503、d)例えば人工ニューラルネットワークの推論を実行するための、例えば人工知能のアルゴリズムに関する例えばインメモリコンピューティング(compute-in-memory)法のためのコンピューティングデバイス400の提供504、e)例えば双安定フリップフロップKSの出力電流の読出しまたは決定のための例えば従来のメモリセルの拡張505、のうちの少なくとも1つの態様に関する、上記の実施形態による方法、および/または上記の実施形態による装置300、および/または上記の実施形態によるコンピューティングデバイス400、VMMの使用500に関する。
【0059】
さらなる例示的実施形態では、上記の実施形態による原理は、例えば既存のSRAM(スタティックRAM)マクロ(例えば、複数のメモリセルを有する構造)を、例えばメモリセル自体を変更せずに修正、例えば拡張するためなどに使用することができ、したがって例えば既存のメモリセルのサイズが変わらず、市場での受入れもほとんど変わらない。
【0060】
さらなる例示的実施形態では、上記の実施形態による原理を、例えば単独で、デバイス302を修正するため、および/またはデバイス304、304’を補完するため、例えばメモリセルの従来の読出し用の既存のデバイス306に組み込むために使用することができる。代替としてまたは補完として、例えば、メモリセルの従来の読出しのための従来のデバイス306は、例えば少なくとも1つのビットラインSL2a、SL2bに関連付けられた電流の検出、例えば測定によって第1の変数G1を決定することができるように拡張することができる。
【0061】
さらなる例示的実施形態では、印加200(図3)は、例えばデバイス302を用いて、例えば複数のワードラインSL1-1、SL1-2、…に関して、例えば使用されるアクセストランジスタT5、T6の閾値電圧以下の制御電圧V-CTRLによって同時に実行することができる。すでに上述したように、さらなる例示的実施形態では、使用されるアクセストランジスタT5、T6の閾値電圧以下の制御電圧V-CTRLの印加200は、例えば、読出しまたは書込みのために使用されるアクセストランジスタT5、T6をアクティブ化するのではなく、指定された電流を抽出するためにそれぞれの負荷経路の導電率の生成がなくならない(しかし、すでに最大ではない)ように作用する。したがって、さらなる例示的実施形態では、例えば第1の変数G1の決定202のために、例えばビットラインSL2a、SL2bの少なくとも一方に沿って複数のメモリセルのそれぞれの電流を加算することができる。さらなる例示的実施形態では、決定202のために差分演算G1、G1’(図5)が提供され、これは、例えば、上記の実施形態による装置300の実装に対するサイドチャネル攻撃を難しくすることができる。
援助および支援に関する情報
本出願に至ったプロジェクトは、助成金契約第826655号に基づいて合弁会社ECSEL(合同事業)から資金提供を受けた。この合同事業は、欧州連合のホライゾン2020研究・イノベーションプログラム、およびベルギー、フランス、ドイツ、オランダ、スイスから支援を受けている。
【符号の説明】
【0062】
100 メモリデバイス
110 メモリユニット
300 装置
304 アナログ/デジタル変換器デバイス
400 コンピューティングデバイス
BA-1 動作モード
BA-2 動作モード
G1 第1の変数
I1a、I1b、I2a 電流
KS 双安定フリップフロップ
SL1-1 一次制御ライン
SL2a、SL2b 二次制御ライン
T5、T6 アクセストランジスタ
T5-G、T6-G 制御接続端子
T5-LS 負荷経路
V-CTRL 制御電圧
VMM ベクトル行列乗算器
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2024-03-05
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのメモリユニット(110;110-1、110-2、110-3、…)、例えばメモリセルを有するメモリデバイス(100)を動作させるための方法であって、
前記少なくとも1つのメモリユニット(110;110-1、110-2、110-3、…)が、双安定フリップフロップ(KS)と、前記少なくとも1つのメモリユニット(110;110-1、110-2、110-3、…)に関連付けられた2つの二次制御ライン(SL2a、SL2b)、例えばビットラインと前記双安定フリップフロップ(KS)を制御可能に接続するための2つのアクセストランジスタ(T5、T6)とを有し、
例えば、前記2つの二次制御ライン(SL2a、SL2b)と前記双安定フリップフロップ(KS)との接続が、第1の一次制御ライン(SL1-1)、例えばワードラインによって制御可能であり、
両方のアクセストランジスタ(T5、T6)のうちの少なくとも一方の制御接続端子(T5-G)に制御信号、例えば制御電圧(V-CTRL)を印加(200)するステップであり、前記少なくとも1つのアクセストランジスタ(T5、T6)の負荷経路(T5-LS)が、例えば前記少なくとも1つのアクセストランジスタ(T5、T6)の前記負荷経路(T5-LS)の高抵抗状態に比べると少なくとも一部導電性であり、例えば前記少なくとも1つのアクセストランジスタ(T5、T6)の前記負荷経路(T5-LS)の低抵抗状態に比べると導電性が低い、ステップと、
前記少なくとも1つのアクセストランジスタ(T5、T6)の前記負荷経路(T5-LS)を通って流れる少なくとも1つの電流(I1a)を特徴付ける第1の変数(G1)を決定(202)するステップと
を有する、方法。
【請求項2】
前記両方のアクセストランジスタ(T5、T6)のうちの前記少なくとも一方の前記制御接続端子(T5-G)に前記制御信号(V-CTRL)を前記印加(200)するステップが、前記一次制御ライン(SL1-1)を介して実行(200a)される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
例えば前記一次制御ライン(SL1-1)を介して、両方のアクセストランジスタ(T5、T6)に前記制御信号(V-CTRL)を印加(200b)するステップを有する、請求項に記載の方法。
【請求項4】
前記少なくとも1つのアクセストランジスタ(T5、T6)の前記負荷経路(T5-LS)が、例えば前記少なくとも1つのアクセストランジスタ(T5、T6)の前記負荷経路(T5-LS)の前記高抵抗状態に比べると少なくとも一部導電性であるように、前記両方のアクセストランジスタ(T5、T6)のうちの前記少なくとも一方の前記制御接続端子(T5-G)に前記制御信号(V-CTRL)を印加(200)する前記ステップが、前記少なくとも1つのアクセストランジスタ(T5、T6)の閾値電圧以下である制御電圧(V-CTRL)を、前記両方のアクセストランジスタ(T5、T6)のうちの前記少なくとも一方の前記制御接続端子(T5-G)に印加(200c)することを有する、請求項に記載の方法。
【請求項5】
前記メモリデバイス(100)が、複数のメモリユニット(110-1、110-2、110-3、…)、例えばメモリセルを有し、
前記複数のメモリユニット(110-1、110-2、110-3、…)の前記両方のアクセストランジスタ(T5、T6)のうちの少なくとも一方のそれぞれの制御接続端子(T5-G)に前記制御信号、例えば制御電圧(V-CTRL)を印加(210)するステップであって、前記複数のメモリユニット(110-1、110-2、110-3、…)の前記それぞれの少なくとも1つのアクセストランジスタ(T5、T6)の負荷経路(T5-LS)が、例えば前記少なくとも1つのアクセストランジスタ(T5、T6)の前記負荷経路(T5-LS)の高抵抗状態に比べると少なくとも一部導電性である、ステップと、
前記複数のメモリユニット(110-1、110-2、110-3、…)の前記少なくとも1つのアクセストランジスタ(T5、T6)の前記それぞれの負荷経路(T5-LS)を通って流れる電流(I1a、I2a、…)の合計を特徴付ける前記第1の変数(G1)を決定(212)するステップと
を含む、請求項に記載の方法。
【請求項6】
前記印加(210)が、前記少なくとも第1の一次制御ライン(SL1-1)を使用して実行(210a)される、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
例えば電流ベースのアナログ/デジタル変換器デバイス(304)、例えば差動アナログ/デジタル変換器デバイス(304)を用いて前記第1の変数(G1)を決定(202a)するステップを有する、請求項に記載の方法。
【請求項8】
a)前記メモリデバイス(100)を第1の、例えばデジタルの動作モード(BA-1)で少なくとも一時的に動作(220)させるステップであって、前記第1の動作モード(BA-1)で、前記両方のアクセストランジスタ(T5、T6)のうちの前記少なくとも一方の前記制御接続端子(T5-G)への前記印加(200)に関して、前記両方のアクセストランジスタ(T5、T6)のうちの前記少なくとも一方の前記閾値電圧よりも大きい制御電圧(V-CTRL)が使用される、ステップと、
b)前記メモリデバイス(100)を第2の、例えばアナログの動作モード(BA-2)で少なくとも一時的に動作(222)させるステップであって、前記第2の動作モード(BA-2)で、前記両方のアクセストランジスタ(T5、T6)のうちの前記少なくとも一方の前記制御接続端子(T5-G)への前記印加(200)に関して、前記両方のアクセストランジスタ(T5、T6)のうちの前記少なくとも一方の前記閾値電圧以下の制御電圧(V-CTRL)が使用される、ステップと、
のうちの少なくとも1つの要素を有する、請求項に記載の方法。
【請求項9】
請求項に記載の方法を実行するための装置(300)。
【請求項10】
a)前記両方のアクセストランジスタ(T5、T6)のうちの少なくとも一方の前記制御接続端子(T5-G)に例えば前記第1の一次制御ライン(SL1-1)を介して前記制御信号(V-CTRL)を印加するためのデバイス(302)と、
b)アナログ/デジタル変換器デバイス(304)、例えば電流ベースのアナログ/デジタル変換器デバイス(304)、例えば差動アナログ/デジタル変換器デバイス(304)と、
c)前記二次制御ライン(SL2a、SL2b)、例えばビットラインのうちの少なくとも一方に関連付けられた少なくとも1つの電位または電位差を決定するための測定デバイス(306)、例えば測定増幅器と、
のうちの少なくとも1つの要素を有する、請求項9に記載の装置(300)。
【請求項11】
少なくとも1つのメモリユニット(110;110-1、110-2、110-3、…)、例えばメモリセルを有する少なくとも1つのメモリデバイス(100)を有し、
前記少なくとも1つのメモリユニット(110;110-1、110-2、110-3、…)が、双安定フリップフロップ(KS)と、前記少なくとも1つのメモリユニット(110;110-1、110-2、110-3、…)に関連付けられた2つの二次制御ライン(SL2a、SL2b)、例えばビットラインと前記双安定フリップフロップ(KS)を制御可能に接続するための2つのアクセストランジスタ(T5、T6)とを有し、
例えば、前記2つの二次制御ライン(SL2a、SL2b)と前記双安定フリップフロップ(KS)との接続が、第1の一次制御ライン(SL1-1)、例えばワードラインによって制御可能である、
請求項に記載の装置(300)。
【請求項12】
少なくとも1つのメモリユニット(110;110-1、110-2、110-3、…)、例えばメモリセルを有する少なくとも1つのメモリデバイス(100)を有し、
前記少なくとも1つのメモリユニット(110;110-1、110-2、110-3、…)が、双安定フリップフロップ(KS)と、前記少なくとも1つのメモリユニット(110;110-1、110-2、110-3、…)に関連付けられた2つの二次制御ライン(SL2a、SL2b)、例えばビットラインと前記双安定フリップフロップ(KS)を制御可能に接続するための2つのアクセストランジスタ(T5、T6)とを有し、
例えば、前記2つの二次制御ライン(SL2a、SL2b)と前記双安定フリップフロップ(KS)との接続が、第1の一次制御ライン(SL1-1)、例えばワードラインによって制御可能である、
請求項10に記載の装置(300)。
【請求項13】
請求項9から12の少なくとも一項に記載の少なくとも1つの装置(300)による、例えばベクトル行列乗算器VMMなどのコンピューティングデバイス(400)。
【請求項14】
a)前記双安定フリップフロップ(KS)に関連付けられる電流の処理(501)、
b)前記双安定フリップフロップ(KS)の出力電流の評価(502)、
c)前記装置(300)の複数のメモリユニット(110-1、110-2、110-3、…)、例えばメモリセルの双安定フリップフロップ(KS)の出力電流の合計の決定(503)、
d)例えば人工ニューラルネットワークの推論を実行するための、例えば人工知能のアルゴリズムに関するコンピューティングデバイスの提供(504)、
e)例えば前記双安定フリップフロップ(KS)の出力電流の読出しまたは決定のための例えば従来のメモリセルの拡張(505)、
のうちの少なくとも1つの態様に関する、請求項1から8の少なくとも一項に記載の方法、および/または請求項9から12の少なくとも一項に記載の装置(300)、および/または請求項13に記載のコンピューティングデバイス(400)の使用(500)。
【外国語明細書】