(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024070982
(43)【公開日】2024-05-24
(54)【発明の名称】ストレージ装置
(51)【国際特許分類】
G11B 33/12 20060101AFI20240517BHJP
G11B 33/14 20060101ALI20240517BHJP
G11B 33/02 20060101ALI20240517BHJP
H05K 7/20 20060101ALI20240517BHJP
【FI】
G11B33/12 313C
G11B33/14 501A
G11B33/02
H05K7/20 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022181652
(22)【出願日】2022-11-14
(71)【出願人】
【識別番号】518133201
【氏名又は名称】富士通クライアントコンピューティング株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】天野 洋
【テーマコード(参考)】
5E322
【Fターム(参考)】
5E322AA01
5E322AB01
(57)【要約】
【課題】SSDインターフェースの搭載位置の取り違えを防ぐとともにコスト削減が可能なストレージ装置を提供する。
【解決手段】ストレージ装置は、隣り合う複数のスロットが設けられた筐体と、前記複数のスロットのうち対応するスロットに挿入可能な複数のSSDインターフェースと、前記複数のスロットの間に位置する突出部と、を備え、前記SSDインターフェースのそれぞれは、データの読み書きが可能な記憶媒体と、前記記憶媒体を冷却する冷却部材と、を有し、前記冷却部材は、前記複数のスロットのうち対応しないスロットに前記SSDインターフェースの一部を挿入した場合に、前記突出部と当接し、前記SSDインターフェースの対応しないスロットへの挿入を防止する当接部を有する。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
隣り合う複数のスロットが設けられた筐体と、
前記複数のスロットのうち対応するスロットに挿入可能な複数のSSDインターフェースと、
前記複数のスロットの間に位置する突出部と、
を備え、
前記SSDインターフェースのそれぞれは、データの読み書きが可能な記憶媒体と、前記記憶媒体を冷却する冷却部材と、を有し、
前記冷却部材は、前記複数のスロットのうち対応しないスロットに前記SSDインターフェースの一部を挿入した場合に、前記突出部と当接し、前記SSDインターフェースの対応しないスロットへの挿入を防止する当接部を有する、
ストレージ装置。
【請求項2】
前記冷却部材は、前記記憶媒体を搭載する面に沿うとともに前記SSDインターフェースを挿入する方向と交差する第1方向において、互いに異なる方向を向いて前記SSDインターフェース上に搭載される、
請求項1に記載のストレージ装置。
【請求項3】
前記冷却部材は、前記記憶媒体を搭載する面と交差する第2方向において、互いに異なる方向を向いて前記SSDインターフェース上に搭載される、
請求項1に記載のストレージ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ストレージ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複数のスロットが設けられた筐体と、複数のスロットに挿入される複数のブラケットと、複数のブラケットに搭載される複数のSSDインターフェースと、を有するストレージ装置が知られている。複数のブラケットは、それぞれ対応するスロットに挿入される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
保守点検時において、SSDインターフェースがスロットから取り外されることがある。上述の従来のストレージ装置では、SSDインターフェースの搭載位置の取り違えを防ぐため、対応したスロットのみに挿入可能なようにブラケットの形状が異なる。
【0005】
そのため、スロットの数に応じて異なる形状のブラケットを製造する必要があり、コストの削減が困難となっている。
【0006】
本発明が解決する課題の一例は、SSDインターフェースの搭載位置の取り違えを防ぐとともにコスト削減が可能なストレージ装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のストレージ装置は、隣り合う複数のスロットが設けられた筐体と、前記複数のスロットのうち対応するスロットに挿入可能な複数のSSDインターフェースと、前記複数のスロットの間に位置する突出部と、を備え、前記SSDインターフェースのそれぞれは、データの読み書きが可能な記憶媒体と、前記記憶媒体を冷却する冷却部材と、を有し、前記冷却部材は、前記複数のスロットのうち対応しないスロットに前記SSDインターフェースの一部を挿入した場合に、前記突出部と当接し、前記SSDインターフェースの対応しないスロットへの挿入を防止する当接部を有する。
【0008】
前記ストレージ装置では、前記冷却部材は、前記記憶媒体を搭載する面に沿うとともに前記SSDインターフェースを挿入する方向と交差する第1方向において、互いに異なる方向を向いて前記SSDインターフェース上に搭載される。
【0009】
前記ストレージ装置では、前記冷却部材は、前記記憶媒体を搭載する面と交差する第2方向において、互いに異なる方向を向いて前記SSDインターフェース上に搭載される。
【発明の効果】
【0010】
本発明の上記態様によれば、SSDインターフェースの搭載位置の取り違えを防ぐとともにコスト削減が可能なストレージ装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】
図1は、本実施形態のドライブケージの斜視図である。
【
図2】
図2は、第1実施形態のRAIDカードの断面図である。
【
図3】
図3は、第1実施形態のRAIDカードを対応するスロットに挿入した場合のドライブケージの平面図である。
【
図4】
図4は、第1実施形態のRAIDカードを対応しないスロットに挿入した場合のドライブケージの平面図である。
【
図5】
図5は、第2実施形態のRAIDカードの断面図である。
【
図6】
図6は、第2実施形態のRAIDカードを対応するスロットに挿入した場合のドライブケージの平面図である。
【
図7】
図7は、第2実施形態のRAIDカードを対応しないスロットに挿入した場合のドライブケージの平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
(実施形態)
以下、実施形態に係るドライブケージ1を図面に基づいて説明する。以下に記載する実施形態の構成、並びに当該構成によってもたらされる作用及び結果(効果)は、あくまで一例であって、以下の記載内容に限られるものではない。
【0013】
また、以下に開示される複数の実施形態には、同様の構成要素が含まれる。よって、以下では、それら同様の構成要素には共通の符号が付与されるとともに、重複する説明が省略される。なお、本明細書では、序数は、部品や部材を区別するためだけに用いられており、順番や優先度を示すものではない。
【0014】
<第1実施形態>
図1は、本実施形態のドライブケージ1の斜視図である。
図1に示すように、ドライブケージ1は、筐体11と、仕切り板12と、ストッパー13と、二つの接続部14と、を備える。さらに、ドライブケージ1には、二つのスロット15が設けられている。なお、ドライブケージ1は、ストレージ装置の一例であり、ストッパー13は、突出部の一例である。
【0015】
以下の各図では、便宜上、互いに直交する三方向が定義されている。X方向は、ドライブケージ1の長手方向に沿う方向であり、前後方向とも称され得る。Y方向は、ドライブケージ1の短手方向に沿う方向であり、左右方向とも称され得る。Z方向は、ドライブケージ1の高さ方向に沿う方向であり、上下方向とも称され得る。なお、本実施形態における前後左右上下のような方向を示す表現は、便宜上の呼称であり、ドライブケージ1の位置、姿勢、及び使用態様を限定するものではない。また、Y方向は、第1の方向の一例であり、Z方向は、第2の方向の一例である。
【0016】
筐体11は、例えば、金属製であり、直方体状の箱型に構成されている。筐体11は、上壁11aと、下壁11bと、前壁11cと、後壁11dと、左壁11eと、右壁11fと、を有する。上壁11aおよび下壁11bは、高さ方向(Z方向)と直交する方向(XY平面)に沿って延びており、互いに高さ方向(Z方向)に離間して位置している。
【0017】
前壁11cおよび後壁11dは、前後方向(X方向)と直交する方向(YZ平面)に沿って延びており、互いに前後方向(X方向)に離間して位置している。
【0018】
左壁11eおよび右壁11fは、左右方向(Y方向)と直交する方向(XZ平面)に沿って延びており、互いに左右方向(Y方向)に離間して位置している。
【0019】
仕切り板12は、筐体11の左右方向(Y方向)において、中心付近に位置するとともに、下壁11bから上壁11aに向かって突出している。言い換えると、仕切り板12は、スロット15を二つに区切っている。
【0020】
本実施形態では、仕切り板12は、前壁11cから後壁11dまで延びている。しかし、これに限らず、仕切り板12の長さは、スロット15を区切ることが可能な範囲で適宜変更して良い。
【0021】
ストッパー13は、筐体11の左右方向(Y方向)において、中心付近に位置するとともに、後壁11dから前壁11cに向かって突出している。すなわち、ストッパー13は、左右方向(Y方向)において仕切り板12と同様の位置から突出するとともに、上下方向(Z方向)において仕切り板12より上方に位置する。
【0022】
なお、本実施形態では、ストッパー13は、後壁11dから前壁11cに向かって突出しているが、左右方向において中心付近に位置していれば上壁11a又は下壁11bから突出していても良い。
【0023】
二つの接続部14は、後壁11dに取り付けられている。なお、本実施形態では、接続部14の数は二つであるが、接続部14の数は、スロット15の数と同数だけ取り付けられていれば良い。
【0024】
二つのスロット15は、前壁11cから後壁11dに向かって貫通している空間である。言い換えると、二つのスロット15は、筐体11に設けられている。スロット15は、仕切り板12により区切られることで二つに分かれている。すなわち、各スロット15は、左右方向(Y方向)において隣り合うように位置している。二つのスロット15の間には、ストッパー13が位置している。
【0025】
図2は、本実施形態のRAIDカード16の断面図であり、
図3は、本実施形態のRAIDカード16を対応するスロット15に挿入した場合のドライブケージ1の平面図である。
図3に示すように、ドライブケージ1は、二つのRAIDカード16を備える。なお、RAIDカード16は、SSDインターフェースの一例である。
【0026】
二つのRAIDカード16は、二つのスロット15のうち対応する各スロット15に対して挿入可能である。
図2、3に示すように、各RAIDカード16は、ブラケット161と、コネクタ162と、記憶媒体163と、冷却部材164と、を有する。
【0027】
ブラケット161は、搭載部161aと、取手161bと、を有する。搭載部161aは、例えば、コネクタ162と、記憶媒体163と、冷却部材164と、を搭載している。言い換えると、コネクタ162と、記憶媒体163と、冷却部材164と、は、例えば、ネジ止め等により搭載部161aに固定されている。搭載部161aの形状は、スロット15に挿入可能な形状である。
【0028】
取手161bは、搭載部161aにおける前方向(+X方向)の端部に接続されるとともに、RAIDカード16がスロット15に挿入された状態において外部に露出する部分である。すなわち、取手161bは、筐体11の前壁11cの一部である。
【0029】
コネクタ162は、搭載部161aにおける後方(-X方向)の端部に取り付けられており、RAIDカード16がスロット15に挿入された状態において接続部14と接続可能である。
【0030】
記憶媒体163は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)/SSD(Solid State Drive)のようなデータの読み書きが可能な記憶媒体である。
【0031】
冷却部材164は、例えば、ヒートシンクのような放熱や排熱を行う部材である。冷却部材164は、記憶媒体163と直接接触することにより、当該記憶媒体163の冷却を行う。そのため、冷却部材164のサイズは、記憶媒体163のサイズより大きい。
【0032】
また、冷却部材164は、当接部164aと、放熱部164bと、を有する。当接部164aは、二つのスロット15のうち、対応しないスロット15にRAIDカード16の一部が挿入された場合に、ストッパー13と当接して当該RAIDカード16の対応しないスロット15への挿入を防止する部分である。
【0033】
当接部164aは、冷却部材164の長手方向における一方の端部から左右方向に突出している。そのため、冷却部材164の形状は、左右非対称である。当接部164aが突出する長さは、対応しないスロット15にRAIDカード16の一部が挿入された場合に、ストッパー13と当接する長さである。
【0034】
そして、ストッパー13が突出する長さは、当接部164aがストッパー13に当接した際に、接続部14とコネクタ162とが接続しない長さである。言い換えると、ストッパー13が突出する長さは、当接部164aが当該ストッパー13に当接した際に、筐体11からRAIDカード16の一部がはみ出す長さである。
【0035】
なお、冷却部材164の形状は、本実施形態の形状に限らない。例えば、冷却部材164の形状は、各RAIDカード16の一部を対応しないスロット15に挿入した場合にストッパー13と接触する形状であれば適宜変更しても良い。
【0036】
本実施形態では、各冷却部材164は、互いに当接部164aが対向しない向きに取り付けられている。言い換えると、二つの冷却部材164は、左右方向において互いに逆方向を向いてRAIDカード16上に搭載されている。
【0037】
放熱部164bは、例えば、金属等で蛇腹状に形成された、熱を放熱する部分である。放熱部164bは、当接部164aを除く冷却部材164の上方向(+Z方向)を向く面に設けられるとともに、上方向に突出している。
【0038】
これにより、冷却部材164は、前後左右方向いずれの向きでもブラケット161に取り付けることができる。なお、本実施形態では、放熱部164bは、当接部164aには設けられていないが、これに限らず当接部164aに設けられても良い。
【0039】
図4は、本実施形態のRAIDカード16を対応しないスロット15に挿入した場合のドライブケージ1の平面図である。本実施形態では、各RAIDカード16は、前後方向(X方向)に沿って各スロット15に挿入可能である。
【0040】
図3に示すように、各RAIDカード16は、各スロット15から筐体11に挿入される。例えば、RAIDカード16が挿入したスロット15が対応するスロット15であった場合、各冷却部材164の当接部164aは、左右方向において互いに逆方向を向く。そのため、RAIDカード16がスロット15に挿入された際、当接部164aはストッパー13と当接しない。これにより、接続部14とコネクタ162とは接続される。
【0041】
一方で、
図4に示すように、例えば、RAIDカード16が挿入したスロット15が対応しないスロット15であった場合、各冷却部材164の当接部164aは、左右方向において互いに対向する。そのため、RAIDカード16の一部がスロット15に挿入された際、当接部164aはストッパー13と当接する。これにより、接続部14とコネクタ162とは接続されない。従って、RAIDカード16の搭載位置の取り違えを防ぐことができる。
【0042】
すなわち、本実施形態のドライブケージ1では、二つの冷却部材164が左右方向において互いに逆方向を向いてRAIDカード16上に搭載された場合、RAIDカード16の一部を対応していないスロット15に挿入すると、当接部164aがストッパー13と当接してRAIDカード16が対応しないスロット15へ挿入されることを防止することができる。
【0043】
また、本実施形態では、互いに設置方向が異なる二つの冷却部材164を使用することで、RAIDカード16の搭載位置の取り違えを防ぐことができる。そのため、ドライブケージ1の部品点数を変化しない。これにより、ドライブケージ1のコスト削減が可能である。
【0044】
なお、本実施形態では、仕切り板12とストッパー13とは、それぞれ別々に設けているが、これに限らない。例えば、仕切り板12とストッパー13とが一体となった形状の仕切り板を設けても良い。
【0045】
以上のように、本実施形態のドライブケージ1は、筐体11と、二つのRAIDカード16と、ストッパー13と、を備える。筐体11には、隣り合う二つのスロット15が設けられている。二つのRAIDカード16は、二つのスロット15のうち対応するスロット15に挿入可能であるとともに、データの読み書きが可能な記憶媒体163と、記憶媒体163を冷却する冷却部材164と、を有する。ストッパー13は、二つのスロット15の間に位置する。冷却部材164は、当接部164aを有する。当接部164aは、二つのスロット15のうち対応しないスロット15にRAIDカード16の一部を挿入した場合に、ストッパー13と当接し、RAIDカード16の対応しないスロット15への挿入を防止する。
【0046】
本実施形態のドライブケージ1では、RAIDカード16を対応するスロット15に挿入する場合、当接部164aはストッパー13と当接しない。そのため、各RAIDカード16は、各スロット15に挿入可能である。一方で、RAIDカード16の一部を対応しないスロット15に挿入する場合、当接部164aはストッパー13と当接する。そのため、各RAIDカード16は、各スロット15に挿入することができない。これにより、ドライブケージ1では、RAIDカード16の搭載位置の取り違えを防ぐことができる。
【0047】
また、本実施形態では、ドライブケージ1の部品点数は変化しない。これにより、ドライブケージ1のコスト削減が可能である。
【0048】
また、本実施形態では、冷却部材164は左右方向において互いに逆方向を向いてRAIDカード16上に搭載される。本実施形態の当接部164aは、RAIDカード16の一部を対応しないスロット15に挿入するとストッパー13と当接する。これにより、ドライブケージ1の部品点数を変化させずに、RAIDカード16の搭載位置の取り違えを防ぐことができる。従って、ドライブケージ1の更なるコスト削減が可能である。
【0049】
<第2実施形態>
図5は、第2実施形態のRAIDカード16Aの断面図であり、
図6は、本実施形態のRAIDカード16Aを対応するスロット15に挿入した場合のドライブケージ1の平面図である。
【0050】
図5、6に示すように、第2実施形態のRAIDカード16Aは、下記に説明される構成を除き、前記第1実施形態のRAIDカード16と同様の構成を備えている。よって、第2実施形態によっても、前記第1実施形態と同様の構成に基づく効果が得られる。
【0051】
第2実施形態のRAIDカード16Aでは、冷却部材164Aは、前記第1実施形態の当接部164aおよび放熱部164bと異なる当接部164a1と、164b1と、を有する。
【0052】
当接部164a1は、冷却部材164Aの短手方向における一方の角部から前後方向に突出している。なお、本実施形態では、各冷却部材164Aは、左右方向において互いに当接部164a1が隣接しない向きに取り付けられている。言い換えると、ドライブケージ1では、二つの冷却部材164Aは、上下方向において互いに逆方向を向いてRAIDカード16A上に搭載されている。
【0053】
放熱部164b1は、当接部164a1の上下方向(Z方向)を向く両面にそれぞれ設けられるとともに、上下方向にそれぞれ突出している。これにより、冷却部材164Aは、上下方向いずれの向きでもブラケット161に取り付けることができる。
【0054】
図7は、本実施形態のRAIDカード16Aを対応しないスロット15に挿入した場合のドライブケージ1の平面図である。
図6に示すように、例えば、RAIDカード16A挿入したスロット15が対応するスロット15であった場合、各冷却部材164Aの当接部164a1は、左右方向において互いに隣接しない。そのため、RAIDカード16Aがスロット15に挿入された際、当接部164a1はストッパー13と当接しない。これにより、接続部14とコネクタ162とは接続される。
【0055】
一方で、
図7に示すように、例えば、RAIDカード16Aが挿入したスロット15が対応しないスロット15であった場合、各冷却部材164Aの当接部164a1は、左右方向において互いに隣接する。そのため、RAIDカード16Aの一部がスロット15に挿入された際、当接部164a1はストッパー13と当接する。これにより、接続部14とコネクタ162とは接続されない。従って、RAIDカード16Aの搭載位置の取り違えを防ぐことができる。
【0056】
すなわち、本実施形態のドライブケージ1では、二つの冷却部材164Aが上下方向において互いに逆方向を向いてRAIDカード16A上に搭載された場合、RAIDカード16Aの一部を対応しないスロット15に挿入すると、当接部164a1がストッパー13と当接してRAIDカード16A対応しないスロット15へ挿入されることを防止することができる。
【0057】
以上のように、本実施形態のドライブケージ1では、二つの冷却部材164Aは、上下方向において逆方向に搭載された場合、当接部164a1は、RAIDカード16Aを対応しないスロット15に挿入するとストッパー13と当接する。これにより、ドライブケージ1の部品点数を変化させずに、RAIDカード16の搭載位置の取り違えを防ぐことができる。従って、ドライブケージ1の更なるコスト削減が可能である。
【0058】
以上、本発明の実施形態を説明したが、上記実施形態はあくまで一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態は、その他様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。また、各構成や、形状、等のスペック(構造や、種類、方向、形式、大きさ、長さ、幅、厚さ、高さ、数、配置、位置、材質等)は、適宜に変更して実施することができる。
【符号の説明】
【0059】
1 ドライブケージ(ストレージ装置)
13 ストッパー(突出部)
15 スロット
16、16A RAIDカード(SSDインターフェース)
163 記憶媒体
164、164A 冷却部材
164a、164a1 当接部