(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024070989
(43)【公開日】2024-05-24
(54)【発明の名称】負荷軽減用端末、負荷軽減用サーバ、負荷軽減システム装置、負荷軽減用端末の制御方法、負荷軽減用サーバの制御方法、プログラム及び記録媒体
(51)【国際特許分類】
G06F 15/00 20060101AFI20240517BHJP
H04L 67/08 20220101ALI20240517BHJP
G06F 9/46 20060101ALI20240517BHJP
G06F 9/50 20060101ALI20240517BHJP
【FI】
G06F15/00 410B
H04L67/08
G06F9/46 420Z
G06F9/50 150Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022181662
(22)【出願日】2022-11-14
(71)【出願人】
【識別番号】000232092
【氏名又は名称】NECソリューションイノベータ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115255
【弁理士】
【氏名又は名称】辻丸 光一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100201732
【弁理士】
【氏名又は名称】松縄 正登
(74)【代理人】
【識別番号】100154081
【弁理士】
【氏名又は名称】伊佐治 創
(74)【代理人】
【識別番号】100227019
【弁理士】
【氏名又は名称】安 修央
(72)【発明者】
【氏名】中田 佳孝
(57)【要約】 (修正有)
【課題】仮想デスクトップ環境における負荷を軽減する負荷軽減システム装置等を提供する。
【解決手段】負荷軽減システム装置100は、互いに仮想デスクトップ接続された端末及びサーバを含む。端末は、サーバから端末側起動指示情報を取得し、端末側起動指示情報に基づいて端末アプリケーションを制御し、表示同期用情報を生成する端末アプリケーション制御部、表示同期用情報をサーバに送信し、仮想デスクトップ画面を取得する通信部及び仮想デスクトップ画面の擬似ウインドウに端末アプリケーションのウインドウを表示した表示画面を生成する表示制御部を含む。サーバは、端末側起動指示情報を生成するアプリケーション制御部、端末側起動指示情報を端末に送信し、端末アプリケーションの表示同期用情報を取得し、仮想デスクトップ画面を端末に送信する通信部及び擬似ウインドウを含む仮想デスクトップ画面を生成する表示制御部を含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信部、端末アプリケーション制御部、及び表示制御部を含み、
前記通信部は、サーバと仮想デスクトップ接続し、且つ、前記サーバから端末アプリケーションを起動する端末側起動指示情報を取得し、
前記端末アプリケーション制御部は、前記端末側起動指示情報に基づいて端末アプリケーションを制御し、且つ、前記端末アプリケーションの表示同期用情報を生成し、
前記通信部は、前記表示同期用情報を前記サーバに送信し、且つ、前記サーバから端末アプリケーションのウインドウを表示する疑似ウインドウを含む仮想デスクトップ画面を取得し、
前記表示制御部は、前記仮想デスクトップ画面の擬似ウインドウに前記端末アプリケーションのウインドウを表示した表示画面を生成する、
仮想デスクトップの負荷軽減用端末。
【請求項2】
前記端末アプリケーション制御部は、前記サーバのサーバアプリケーションを起動するサーバ側起動指示情報を生成し、
前記通信部は、前記サーバ側起動指示情報を前記サーバに送信する、請求項1記載の負荷軽減用端末。
【請求項3】
前記端末アプリケーションが所定の情報を取得し、
前記端末アプリケーション制御部は、前記所定の情報に基づいて、前記端末アプリケーションの制御及び前記サーバ側起動指示情報の生成の少なくとも一方を実行する、請求項2記載の負荷軽減用端末。
【請求項4】
通信部、アプリケーション制御部、及び表示制御部を含み、
前記通信部は、端末と仮想デスクトップ接続し、
前記アプリケーション制御部は、前記端末の端末アプリケーションを起動する端末側起動指示情報を生成し、
前記通信部は、前記端末側起動指示情報を前記端末に送信し、且つ、前記端末から、前記端末アプリケーションの表示同期用情報を取得し、
前記表示制御部は、前記表示同期用情報に基づいて、前記端末アプリケーションのウインドウを表示する擬似ウインドウを生成し、前記擬似ウインドウを含む仮想デスクトップ画面を生成し、
前記通信部は、前記仮想デスクトップ画面を前記端末に送信する、
仮想デスクトップの負荷軽減用サーバ。
【請求項5】
サーバのサーバアプリケーションが所定の情報を取得し、
前記アプリケーション制御部は、前記所定の情報に基づいて、前記サーバアプリケーションの制御及び前記端末側起動指示情報の生成の少なくとも一方を実行する、請求項4記載の負荷軽減用サーバ。
【請求項6】
前記通信部は、前記端末から前記サーバアプリケーションを起動するサーバ側起動指示情報を取得し、
前記アプリケーション制御部は、前記サーバ側起動指示情報に基づいて前記サーバアプリケーションを制御する、請求項5記載の負荷軽減用サーバ。
【請求項7】
通信工程、端末アプリケーション制御工程、及び表示制御工程を含み、
前記通信工程は、負荷軽減用端末をサーバと仮想デスクトップ接続し、且つ、前記サーバから端末アプリケーションを起動する端末側起動指示情報を取得し、
前記端末アプリケーション制御工程は、前記端末側起動指示情報に基づいて端末アプリケーションを制御し、且つ、前記端末アプリケーションの表示同期用情報を生成し、
前記通信工程は、前記表示同期用情報を前記サーバに送信し、且つ、前記サーバから端末アプリケーションのウインドウを表示する疑似ウインドウを含む仮想デスクトップ画面を取得し、
前記表示制御工程は、前記仮想デスクトップ画面の擬似ウインドウに前記端末アプリケーションのウインドウを表示した表示画面を生成する、
仮想デスクトップの負荷軽減用端末の制御方法。
【請求項8】
通信工程、アプリケーション制御工程、及び表示制御工程を含み、
前記通信工程は、負荷軽減用端末とサーバとを仮想デスクトップ接続し、
前記アプリケーション制御工程は、前記端末の端末アプリケーションを起動する端末側起動指示情報を生成し、
前記通信工程は、前記端末側起動指示情報を前記端末に送信し、且つ、前記端末から、前記端末アプリケーションの表示同期用情報を取得し、
前記表示制御工程は、前記表示同期用情報に基づいて、前記端末アプリケーションのウインドウを表示する擬似ウインドウを生成し、前記擬似ウインドウを含む仮想デスクトップ画面を生成し、
前記通信工程は、前記仮想デスクトップ画面を前記端末に送信する、
仮想デスクトップの負荷軽減用サーバの制御方法。
【請求項9】
通信手順、端末アプリケーション制御手順、及び表示制御手順を含み、
前記通信手順は、負荷軽減用端末をサーバと仮想デスクトップ接続し、且つ、前記サーバから端末アプリケーションを起動する端末側起動指示情報を取得し、
前記端末アプリケーション制御手順は、前記端末側起動指示情報に基づいて端末アプリケーションを制御し、且つ、前記端末アプリケーションの表示同期用情報を生成し、
前記通信手順は、前記表示同期用情報を前記サーバに送信し、且つ、前記サーバから端末アプリケーションのウインドウを表示する疑似ウインドウを含む仮想デスクトップ画面を取得し、
前記表示制御手順は、前記仮想デスクトップ画面の擬似ウインドウに前記端末アプリケーションのウインドウを表示した表示画面を生成し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項10】
通信手順、アプリケーション制御手順、及び表示制御手順を含み、
前記通信手順は、負荷軽減用端末とサーバとを仮想デスクトップ接続し、
前記アプリケーション制御手順は、前記端末の端末アプリケーションを起動する端末側起動指示情報を生成し、
前記通信手順は、前記端末側起動指示情報を前記端末に送信し、且つ、前記端末から、前記端末アプリケーションの表示同期用情報を取得し、
前記表示制御手順は、前記表示同期用情報に基づいて、前記端末アプリケーションのウインドウを表示する擬似ウインドウを生成し、前記擬似ウインドウを含む仮想デスクトップ画面を生成し、
前記通信手順は、前記仮想デスクトップ画面を前記端末に送信し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、負荷軽減用端末、負荷軽減用サーバ、負荷軽減システム装置、負荷軽減用端末の制御方法、負荷軽減用サーバの制御方法、プログラム及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
リモートワーク等において、仮想デスクトップ(VDI:Virtual Desktop Infrastructure)を利用し、サーバ等、遠隔地にある装置のアプリケーションを、端末から遠隔で操作する技術が知られている(特許文献1等)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の技術においては、サーバとクライアント端末とを通信回線により接続し、アプリケーションの処理はサーバで行われるため、サーバ側に負荷が集中し、利用するアプリケーションの種類や接続するクライアント端末の数等の影響で、クライアント端末から見た際に動作が遅くなるなどの問題がある。また、この際、端末側の装置リソースはほとんど利用されておらず、持て余している。
【0005】
そこで、本発明は、仮想デスクトップ環境における負荷を軽減可能な負荷軽減用端末、負荷軽減用サーバ、負荷軽減システム装置、負荷軽減用端末の制御方法、負荷軽減用サーバの制御方法、プログラム及び記録媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、本発明の負荷軽減用端末は、
通信部、端末アプリケーション制御部、及び表示制御部を含み、
前記通信部は、サーバと仮想デスクトップ接続し、且つ、前記サーバから端末アプリケーションを起動する端末側起動指示情報を取得し、
前記端末アプリケーション制御部は、前記端末側起動指示情報に基づいて端末アプリケーションを制御し、且つ、前記端末アプリケーションの表示同期用情報を生成し、
前記通信部は、前記表示同期用情報を前記サーバに送信し、且つ、前記サーバから端末アプリケーションのウインドウを表示する疑似ウインドウを含む仮想デスクトップ画面を取得し、
前記表示制御部は、前記仮想デスクトップ画面の擬似ウインドウに前記端末アプリケーションのウインドウを表示した表示画面を生成する。
【0007】
本発明の負荷軽減用サーバは、
通信部、アプリケーション制御部、及び表示制御部を含み、
前記通信部は、端末と仮想デスクトップ接続し、
前記アプリケーション制御部は、前記端末の端末アプリケーションを起動する端末側起動指示情報を生成し、
前記通信部は、前記端末側起動指示情報を前記端末に送信し、且つ、前記端末から、前記端末アプリケーションの表示同期用情報を取得し、
前記表示制御部は、前記表示同期用情報に基づいて、前記端末アプリケーションのウインドウを表示する擬似ウインドウを生成し、前記擬似ウインドウを含む仮想デスクトップ画面を生成し、
前記通信部は、前記仮想デスクトップ画面を前記端末に送信する。
【0008】
本発明の負荷軽減システム装置は、
端末及びサーバを含み、
前記端末及び前記サーバは、互いに仮想デスクトップ接続され、
前記端末は、前記本発明の負荷軽減用端末であり、
前記サーバが、前記本発明の負荷軽減用サーバである、
仮想デスクトップの負荷軽減用システム装置である。
【0009】
本発明の負荷軽減用端末の制御方法は、
通信工程、端末アプリケーション制御工程、及び表示制御工程を含み、
前記通信工程は、負荷軽減用端末をサーバと仮想デスクトップ接続し、且つ、前記サーバから端末アプリケーションを起動する端末側起動指示情報を取得し、
前記端末アプリケーション制御工程は、前記端末側起動指示情報に基づいて端末アプリケーションを制御し、且つ、前記端末アプリケーションの表示同期用情報を生成し、
前記通信工程は、前記表示同期用情報を前記サーバに送信し、且つ、前記サーバから端末アプリケーションのウインドウを表示する疑似ウインドウを含む仮想デスクトップ画面を取得し、
前記表示制御工程は、前記仮想デスクトップ画面の擬似ウインドウに前記端末アプリケーションのウインドウを表示した表示画面を生成する。
【0010】
本発明の負荷軽減用サーバの制御方法は、
通信工程、アプリケーション制御工程、及び表示制御工程を含み、
前記通信工程は、負荷軽減用端末とサーバとを仮想デスクトップ接続し、
前記アプリケーション制御工程は、前記端末の端末アプリケーションを起動する端末側起動指示情報を生成し、
前記通信工程は、前記端末側起動指示情報を前記端末に送信し、且つ、前記端末から、前記端末アプリケーションの表示同期用情報を取得し、
前記表示制御工程は、前記表示同期用情報に基づいて、前記端末アプリケーションのウインドウを表示する擬似ウインドウを生成し、前記擬似ウインドウを含む仮想デスクトップ画面を生成し、
前記通信工程は、前記仮想デスクトップ画面を前記端末に送信する。
【0011】
本発明の第1のプログラムは、
通信手順、端末アプリケーション制御手順、及び表示制御手順を含み、
前記通信手順は、負荷軽減用端末をサーバと仮想デスクトップ接続し、且つ、前記サーバから端末アプリケーションを起動する端末側起動指示情報を取得し、
前記端末アプリケーション制御手順は、前記端末側起動指示情報に基づいて端末アプリケーションを制御し、且つ、前記端末アプリケーションの表示同期用情報を生成し、
前記通信手順は、前記表示同期用情報を前記サーバに送信し、且つ、前記サーバから端末アプリケーションのウインドウを表示する疑似ウインドウを含む仮想デスクトップ画面を取得し、
前記表示制御手順は、前記仮想デスクトップ画面の擬似ウインドウに前記端末アプリケーションのウインドウを表示した表示画面を生成し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0012】
本発明の第2のプログラムは、
通信手順、アプリケーション制御手順、及び表示制御手順を含み、
前記通信手順は、負荷軽減用端末とサーバとを仮想デスクトップ接続し、
前記アプリケーション制御手順は、前記端末の端末アプリケーションを起動する端末側起動指示情報を生成し、
前記通信手順は、前記端末側起動指示情報を前記端末に送信し、且つ、前記端末から、前記端末アプリケーションの表示同期用情報を取得し、
前記表示制御手順は、前記表示同期用情報に基づいて、前記端末アプリケーションのウインドウを表示する擬似ウインドウを生成し、前記擬似ウインドウを含む仮想デスクトップ画面を生成し、
前記通信手順は、前記仮想デスクトップ画面を前記端末に送信し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0013】
本発明の記録媒体は、前記本発明の第1のプログラム又は第2のプログラム(以下、第1のプログラム及び第2のプログラムをまとめて、「本発明のプログラム」ということがある。)を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、仮想デスクトップ環境における負荷を軽減可能である。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】
図1は、実施形態1負荷軽減システム装置の一例の構成を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、実施形態1の負荷軽減用端末のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【
図3】
図3は、実施形態1の負荷軽減用サーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【
図4】
図4は、実施形態1の負荷軽減システム装置が含む負荷軽減用端末及び負荷軽減用サーバにおける処理の一例を示すフローチャートである。
【
図5】
図5は、実施形態1の負荷軽減システム装置の利用の例を説明するための模式図である。
【
図6】
図6は、実施形態1の負荷軽減システム装置の利用の例を説明するための模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
次に、本発明の実施形態について図を用いて説明する。本発明は、以下の実施形態には限定されない。以下の各図において、同一部分には、同一符号を付している。また、各実施形態の説明は、特に言及がない限り、互いの説明を援用でき、各実施形態の構成は、特に言及がない限り、組合せ可能である。
【0017】
[実施形態1]
本実施形態の負荷軽減システム装置について、
図1を用いて説明する。
図1は、本実施形態の負荷軽減用端末10、及び負荷軽減用サーバ20を含む負荷軽減システム装置100の一例の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、負荷軽減用端末10及び負荷軽減用サーバ20は、例えば、通信回線網30を介して接続されている。通信回線網30は、特に制限されず、公知のネットワークを使用でき、例えば、有線でも無線でもよい。通信回線網30は、例えば、インターネット回線、WWW(World Wide Web)、電話回線、LAN(Local Area Network)、SAN(Storage Area Network)、DTN(Delay Tolerant Networking)、LPWA(Low Power Wide Area)、L5G(ローカル5G)、等があげられる。無線通信としては、例えば、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、ローカル5G、LPWA等が挙げられる。前記無線通信としては、各装置が直接通信する形態(Ad Hoc通信)、インフラストラクチャ(infrastructure通信)、アクセスポイントを介した間接通信等であってもよい。負荷軽減システム装置100は、負荷軽減用端末10及び負荷軽減用サーバ20を含むため、例えば、負荷軽減システム100ともいう。図示していないが、負荷軽減用端末10及び負荷軽減用サーバ20は、例えば、通信回線網を介して、システム管理者の外部端末とも接続可能であり、システム管理者は、前記外部端末から負荷軽減用端末10及び負荷軽減用サーバ20の管理を実施してもよい。負荷軽減システム装置100は、例えば、負荷軽減用端末10、及び負荷軽減用サーバ20の少なくとも一方を複数含んでもよい。
【0018】
以下、負荷軽減システム装置100が含む負荷軽減用端末10について説明する。
図1に示すように、負荷軽減用端末10(以下、「本端末10」ともいう)は、通信部11、端末アプリケーション制御部12、及び表示制御部13を含む。図示していないが、本端末10は、例えば、入力部、出力部、表示部及び/又は記憶部を含んでもよい。
【0019】
本端末10は、例えば、前記各部を含む1つの装置でもよいし、前記各部が、通信回線網を介して接続可能な装置でもよい。また、本端末10は、通信回線網を介して、後述する外部装置と接続可能である。通信回線網は、特に制限されず、公知のネットワークを使用でき、例えば、有線でも無線でもよい。通信回線網は、例えば、前述の通りである。無線通信としては、例えば、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、ローカル5G、LPWA等が挙げられる。前記無線通信としては、各装置が直接通信する形態(Ad Hoc通信)、インフラストラクチャ(infrastructure通信)、アクセスポイントを介した間接通信等であってもよい。本端末10は、例えば、システムとしてサーバに組み込まれていてもよい。また、本端末10は、例えば、本発明のプログラムがインストールされたパーソナルコンピュータ(PC、例えば、デスクトップ型、ノート型)、スマートフォン、タブレット端末等であってもよい。さらに、本端末10は、例えば、前記各部のうち少なくとも一つがサーバ上にあり、その他の前記各部が端末上にあるような、クラウドコンピューティングやエッジコンピューティング等の形態であってもよい。
【0020】
図2に、本端末10のハードウェア構成のブロック図を例示する。本端末10は、例えば、中央処理装置(CPU、GPU等)101、メモリ102、バス103、記憶装置104、入力装置105、出力装置106、通信デバイス107等を含む。本端末10の各部は、それぞれのインタフェース(I/F)により、バス103を介して相互に接続されている。
【0021】
中央処理装置101は、コントローラ(システムコントローラ、I/Oコントローラ等)等により、他の構成と連携動作し、本端末10の全体の制御を担う。本端末10において、中央処理装置101により、例えば、本発明のプログラムやその他のプログラムが実行され、また、各種情報の読み込みや書き込みが行われる。具体的には、例えば、中央処理装置101が、通信部11、端末アプリケーション制御部12、及び表示制御部13として機能する。本端末10は、演算装置として、CPU、GPU(Graphics Processing Unit)、APU(Accelerated Processing Unit)等の他の演算装置を備えてもよいし、これらの組合せを備えてもよい。
【0022】
バス103は、例えば、外部装置とも接続できる。前記外部装置は、例えば、外部記憶装置(外部データベース等)、プリンタ、外部入力装置、外部表示装置、外部撮像装置等があげられる。本端末10は、例えば、バス103に接続された通信デバイス(通信部)107により、外部ネットワーク(前記通信回線網)に接続でき、外部ネットワークを介して、他の装置と接続することもできる。
【0023】
メモリ102は、例えば、メインメモリ(主記憶装置)が挙げられる。中央処理装置101が処理を行う際には、例えば、後述する記憶装置104に記憶されている本発明のプログラム等の種々の動作プログラムを、メモリ102が読み込み、中央処理装置101は、メモリ102からデータを受け取って、プログラムを実行する。前記メインメモリは、例えば、RAM(ランダムアクセスメモリ)である。また、メモリ102は、例えば、ROM(読み出し専用メモリ)であってもよい。
【0024】
記憶装置104は、例えば、前記メインメモリ(主記憶装置)に対して、いわゆる補助記憶装置ともいう。前述のように、記憶装置104には、本発明のプログラムを含む動作プログラムが格納されている。記憶装置104は、例えば、記録媒体と、記録媒体に読み書きするドライブとの組合せであってもよい。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、内蔵型でも外付け型でもよく、HD(ハードディスク)、CD-ROM、CD-R、CD-RW、MO、DVD、フラッシュメモリー、メモリーカード等が挙げられる。記憶装置104は、例えば、記録媒体とドライブとが一体化されたハードディスクドライブ(HDD)、及びソリッドステートドライブ(SSD)であってもよい。本端末10が前記記憶部を含む場合、例えば、記憶装置104は、前記記憶部として機能する。
【0025】
本端末10において、メモリ102及び記憶装置104は、ログ情報、外部データベース(図示せず)や外部の装置から取得した情報、本端末10によって生成した情報、本端末10が処理を実行する際に用いる情報等の種々の情報を記憶することも可能である。この場合、メモリ102及び記憶装置104は、例えば、前述の本装置のユーザの情報等を記憶していてもよい。なお、少なくとも一部の情報は、例えば、メモリ102及び記憶装置104以外の外部サーバに記憶されていてもよいし、複数の端末にブロックチェーン技術等を用いて分散して記憶されていてもよい。
【0026】
本端末10は、例えば、さらに、入力装置105、出力装置106を備える。入力装置105は、例えば、タッチパネル、トラックパッド、マウス等のポインティングデバイス;キーボード;カメラ、スキャナ等の撮像手段;ICカードリーダ、磁気カードリーダ等のカードリーダ;マイク等の音声入力手段;等があげられる。出力装置106は、例えば、LEDディスプレイ、液晶ディスプレイ等の表示装置;スピーカ等の音声出力装置;プリンタ;等があげられる。本実施形態において、入力装置105と出力装置106とは、別個に構成されているが、入力装置105と出力装置106とは、タッチパネルディスプレイのように、一体として構成されてもよい。
【0027】
以下、負荷軽減システム装置100が含む負荷軽減用サーバ20(負荷軽減用サーバ20)について説明する。
図1に示すように、負荷軽減用サーバ20(以下、「本サーバ20」ともいう)は、通信部21、アプリケーション制御部22、及び表示制御部23を含む。図示していないが、本サーバ20は、例えば、入力部、出力部、表示部及び/又は記憶部を含んでもよい。
【0028】
本サーバ20は、例えば、前記各部を含む1つの装置でもよいし、前記各部が、通信回線網を介して接続可能な装置でもよい。また、本サーバ20は、通信回線網を介して、後述する外部装置と接続可能である。通信回線網は、特に制限されず、公知のネットワークを使用でき、例えば、有線でも無線でもよい。通信回線網は、例えば、前述の通りである。無線通信としては、例えば、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、ローカル5G、LPWA等が挙げられる。前記無線通信としては、各装置が直接通信する形態(Ad Hoc通信)、インフラストラクチャ(infrastructure通信)、アクセスポイントを介した間接通信等であってもよい。本サーバ20は、例えば、システムとしてサーバに組み込まれていてもよい。また、本サーバ20は、例えば、本発明のプログラムがインストールされたパーソナルコンピュータ(PC、例えば、デスクトップ型、ノート型)、スマートフォン、タブレット端末等であってもよい。さらに、本サーバ20は、例えば、前記各部のうち少なくとも一つがサーバ上にあり、その他の前記各部が端末上にあるような、クラウドコンピューティングやエッジコンピューティング等の形態であってもよい。
【0029】
図3に、本サーバ20のハードウェア構成のブロック図を例示する。本サーバ20は、例えば、中央処理装置(CPU、GPU等)201、メモリ202、バス203、記憶装置204、入力装置205、出力装置206、通信デバイス207等を含む。本サーバ20の各部は、それぞれのインタフェース(I/F)により、バス203を介して相互に接続されている。
【0030】
中央処理装置201は、コントローラ(システムコントローラ、I/Oコントローラ等)等により、他の構成と連携動作し、本サーバ20の全体の制御を担う。本サーバ20において、中央処理装置201により、例えば、本発明のプログラムやその他のプログラムが実行され、また、各種情報の読み込みや書き込みが行われる。具体的には、例えば、中央処理装置201が、通信部21、アプリケーション制御部22、及び表示制御部23として機能する。本サーバ20は、演算装置として、CPU、GPU(Graphics Processing Unit)、APU(Accelerated Processing Unit)等の他の演算装置を備えてもよいし、これらの組合せを備えてもよい。
【0031】
バス203は、例えば、外部装置とも接続できる。前記外部装置は、例えば、外部記憶装置(外部データベース等)、プリンタ、外部入力装置、外部表示装置、外部撮像装置等があげられる。本サーバ20は、例えば、バス203に接続された通信デバイス(通信部)207により、外部ネットワーク(前記通信回線網)に接続でき、外部ネットワークを介して、他の装置と接続することもできる。
【0032】
メモリ202は、例えば、メインメモリ(主記憶装置)が挙げられる。中央処理装置201が処理を行う際には、例えば、後述する記憶装置204に記憶されている本発明のプログラム等の種々の動作プログラムを、メモリ202が読み込み、中央処理装置201は、メモリ202からデータを受け取って、プログラムを実行する。前記メインメモリは、例えば、RAM(ランダムアクセスメモリ)である。また、メモリ202は、例えば、ROM(読み出し専用メモリ)であってもよい。
【0033】
記憶装置204は、例えば、前記メインメモリ(主記憶装置)に対して、いわゆる補助記憶装置ともいう。前述のように、記憶装置204には、本発明のプログラムを含む動作プログラムが格納されている。記憶装置204は、例えば、記録媒体と、記録媒体に読み書きするドライブとの組合せであってもよい。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、内蔵型でも外付け型でもよく、HD(ハードディスク)、CD-ROM、CD-R、CD-RW、MO、DVD、フラッシュメモリー、メモリーカード等が挙げられる。記憶装置204は、例えば、記録媒体とドライブとが一体化されたハードディスクドライブ(HDD)、及びソリッドステートドライブ(SSD)であってもよい。本サーバ20が前記記憶部を含む場合、例えば、記憶装置204は、前記記憶部として機能する。
【0034】
本サーバ20において、メモリ202及び記憶装置204は、ログ情報、外部データベース(図示せず)や外部の装置から取得した情報、本サーバ20によって生成した情報、本サーバ20が処理を実行する際に用いる情報等の種々の情報を記憶することも可能である。この場合、メモリ202及び記憶装置204は、例えば、前述の本装置のユーザの情報等を記憶していてもよい。なお、少なくとも一部の情報は、例えば、メモリ202及び記憶装置204以外の外部サーバに記憶されていてもよいし、複数の端末にブロックチェーン技術等を用いて分散して記憶されていてもよい。
【0035】
本サーバ20は、例えば、さらに、入力装置205、出力装置206を備える。入力装置205は、例えば、タッチパネル、トラックパッド、マウス等のポインティングデバイス;キーボード;カメラ、スキャナ等の撮像手段;ICカードリーダ、磁気カードリーダ等のカードリーダ;マイク等の音声入力手段;等があげられる。出力装置206は、例えば、LEDディスプレイ、液晶ディスプレイ等の表示装置;スピーカ等の音声出力装置;プリンタ;等があげられる。本実施形態において、入力装置205と出力装置206とは、別個に構成されているが、入力装置205と出力装置206とは、タッチパネルディスプレイのように、一体として構成されてもよい。
【0036】
つぎに、本実施形態の負荷軽減方法の一例を、
図4のフローチャートに基づき説明する。本実施形態の負荷軽減方法は、例えば、
図1に示す負荷軽減システム装置100を用いて、次のように実施する。なお、本実施形態の負荷軽減方法は、
図1の負荷軽減システム装置100の使用には限定されない。
図4は、左側のS11~S14が、負荷軽減用端末10の処理、すなわち負荷軽減用端末10の制御方法の一例を示すフローチャートであり、右側のS21~S24が、負荷軽減用サーバ20の処理、すなわち負荷軽減用サーバ20の制御方法の一例を示すフローチャートである。
【0037】
まず、負荷軽減用端末10及び負荷軽減用サーバ20の処理に先立ち、端末10とサーバ20とを互いに仮想デスクトップ接続する。前記仮想デスクトップ接続は、特に制限されず、公知の仮想デスクトップ(VDI:Virtual Desktop Infrastructure)技術により接続することができる。負荷軽減用端末10と負荷軽減用サーバ20は、互いに仮想デスクトップ接続されているため、例えば、負荷軽減用端末10を操作するユーザは、負荷軽減用端末10の操作を介して、負荷軽減用サーバ20を間接的に操作することができる。
【0038】
つぎに、負荷軽減用サーバ20のアプリケーション制御部22は、端末10の端末アプリケーションを起動する端末側起動指示情報を生成する(S21、アプリケーション制御工程)。前記端末側起動指示情報は、例えば、端末10において起動される端末アプリケーションが格納されたパスを指定する情報を含む。また、前記端末側起動指示情報は、例えば、起動された端末アプリケーションが参照する情報、及び、前記情報の格納場所を指定する情報を含んでもよい。前記端末アプリケーションは、例えば、端末10のメモリ102又は記憶装置104に格納されたアプリケーション(プログラム)であってもよいし、端末10がアクセス可能な他のサーバ又はクラウド上にあるアプリケーション(プログラム)であってもよい。前記端末アプリケーションの具体例としては、例えば、ウェブブラウザ、文書作成ソフトウェア、表計算ソフトウェア、動画再生ソフトウェア、コミュニケーションソフトウェア、及びCAD(Computer Aided Design)、画像編集ソフトウェア等があげられるが、これらの例には制限されない。アプリケーション制御部22は、例えば、仮想デスクトップ接続されたユーザの操作により前記端末側起動指示情報を生成できる。前記ユーザの操作は、特に制限されず、例えば、前記端末アプリケーションの起動を直接指示する操作でもよいし、前記端末アプリケーションの起動を間接的に指示する操作でもよい。前記端末アプリケーションの起動を直接指示する操作は、例えば、前記端末アプリケーションのパスを指定するショートカットファイルの選択があげられる。この場合、予め端末アプリケーションのパス情報を格納したショートカットファイルをサーバ20側に配置しておくことができる。前記端末アプリケーションの起動を間接的に指示する操作は、例えば、サーバ20のインターフェース上(例えば、Shellの右クリックメニュー)からの起動、及び、前記端末アプリケーションと関連付けられた所定の拡張子のファイルの選択等があげられる。前記所定の拡張子は、特に制限されず、例えば、任意の拡張子が設定できる。つぎに、サーバ20の通信部21は、前記端末側起動指示情報を端末10に送信する(S22A、通信工程)。
【0039】
負荷軽減用端末10は、通信部11により、サーバ20から端末アプリケーションを起動する端末側起動指示情報を取得する(S11、通信工程)。つぎに、端末アプリケーション制御部12は、前記端末側起動指示情報に基づいて端末アプリケーションを制御する(S12A、端末アプリケーション制御工程)。具体的に、アプリケーション制御部12は、例えば、前記端末側起動指示情報が含む端末アプリケーションのパスに基づいて起動する端末アプリケーションを特定し、特定したアプリケーションを起動することができる。また、端末アプリケーション制御部12は、前記端末アプリケーションの表示同期用情報を生成する(S12B、端末アプリケーション制御工程)。具体的に、端末アプリケーション制御部12は、例えば、端末アプリケーションから、前記端末アプリケーションの状態情報を取得する。前記状態情報は、例えば、端末アプリケーションを表示するウインドウの位置情報(例えば、画面上のX座標、Y座標、レイヤー情報(例えば、最前面か否か等));ウインドウの大きさ情報(例えば、幅、高さ);ウインドウの状態情報(例えば、最小化ウインドウ、最大化ウインドウ、又は標準のウインドウ等);等の情報を含む。そして、端末アプリケーション制御部12は、取得した前記状態情報を前記表示同期用情報として生成する。そして、通信部11は、前記表示同期用情報をサーバ20に送信する(S13A、通信工程)。
【0040】
負荷軽減用サーバ20の通信部21は、端末10から前記端末アプリケーションの表示同期用情報を取得する(S22B、通信工程)。つぎに、表示制御部23は、前記表示同期用情報に基づいて、前記端末アプリケーションのウインドウを表示する擬似ウインドウを生成し(S23A、表示制御工程)、前記擬似ウインドウを含む仮想デスクトップ画面を生成する(S23B、表示制御工程)。具体的に、表示制御部23は、前記表示同期用情報から、端末アプリケーションのウインドウの位置、大きさ、状態等を参照し、端末アプリケーションの状態と表示を同期させる疑似ウインドウを生成し、前記疑似ウインドウを含む仮想デスクトップ画面を生成できる。そして、通信部21は、前記仮想デスクトップ画面を端末10に送信する(S24、通信工程)。これにより、仮想デスクトップ画面において、端末アプリケーションのウインドウを疑似的に表示することが可能となる。
【0041】
負荷軽減用端末10の通信部11は、前記サーバから端末アプリケーションのウインドウを表示する疑似ウインドウを含む仮想デスクトップ画面を取得する(S13B、通信工程)。つぎに、表示制御部13は、前記仮想デスクトップ画面の擬似ウインドウに前記端末アプリケーションのウインドウを表示した表示画面を生成する(S14、表示制御工程)。これにより、負荷軽減用端末10のユーザは、仮想デスクトップ接続により、端末10を経由してサーバ20の仮想デスクトップを操作しながら、端末10の端末アプリケーションを起動・操作することが可能となる。
【0042】
また、サーバ20において、例えば、サーバのサーバアプリケーションが所定の情報を取得し、アプリケーション制御部22は、前記所定の情報に基づいて、前記サーバアプリケーションの制御及び前記端末側起動指示情報の生成の少なくとも一方を実行する、という態様であってもよい。この場合、前記サーバアプリケーションがサーバのウェブブラウザであってもよく、アプリケーション制御部22は、前記ウェブブラウザが取得したURLに基づいて、前記ウェブブラウザの制御及び前記端末側起動指示情報の生成の少なくとも一方を実行してもよい。この場合、通信部21は、端末10から前記サーバアプリケーションを起動するサーバ側起動指示情報を取得し、アプリケーション制御部22は、前記サーバ側起動指示情報に基づいて前記サーバアプリケーションを制御する。
【0043】
また、端末10の端末アプリケーション制御部12は、例えば、前記サーバのサーバアプリケーションを起動するサーバ側起動指示情報を生成してもよい。この場合、通信部11は、例えば、前記サーバ側起動指示情報を前記サーバに送信する。また、端末10は、例えば、前記端末アプリケーションが所定の情報を取得し、端末アプリケーション制御部12は、前記所定の情報に基づいて、前記端末アプリケーションの制御及び前記サーバ側起動指示情報の生成の少なくとも一方を実行する、といった態様であってもよい。具体的に、例えば、前記端末アプリケーションが端末のウェブブラウザであり、端末アプリケーション制御部12は、前記ウェブブラウザが取得したURLに基づいて、前記ウェブブラウザの制御及び前記サーバ側起動指示情報の生成の少なくとも一方を実行することが好ましい。
【0044】
図5を用いて、本実施形態の負荷軽減システムの利用の一例を説明する。
図5に示すように、クライアント端末(負荷軽減用端末)10と、VDIサーバ(負荷軽減用サーバ)20とは、リモートデスクトップ接続され、リモートデスクトッププロトコルにより通信している。クライアント端末10とVDIサーバ10とは、互いの通信部(通信部11及び通信部21)により、互いに取得・生成した各種情報を通信し、同期処理を行う。ユーザは、クライアント端末10を操作してVDIサーバ20の仮想デスクトップを操作している。ユーザは、例えば、VDIサーバ20のデスクトップショートカットから、クライアント端末10の端末アプリケーションを起動するショートカットを選択し、VDIサーバ20のアプリケーション制御部22は、選択された端末アプリケーションを起動する端末側起動指示情報を生成する。なお、
図5に示すように、VDIサーバ20のアプリケーション制御部22及び表示制御部23をまとめて、アプリケーション制御用プログラム(AP制御用PG)ともいう。クライアント端末10の端末アプリケーション制御部12は、前記端末側起動指示情報に基づいて、指定された端末アプリケーション(AP)を起動し、端末アプリケーションの状態を監視し、アプリケーションの位置や状態を含む各種状態情報を表示同期用情報として生成する。VDIサーバ20の表示制御部23は、前記表示同期用情報に基づいて疑似ウインドウを含む仮想デスクトップ画面を生成する。クライアント端末10の表示制御部13は、前記仮想デスクトップ画面を取得し、前記疑似ウインドウに端末アプリケーションのウインドウを表示する。
【0045】
つぎに、
図6を用いて、本実施形態の負荷軽減システムの利用の別の例を説明する。本例では、例えば、まず、アプリケーション制御部22は、VDIサーバ20のウェブブラウザがページ遷移を行う際にページ遷移通知を受け取る。前記ページ遷移通知は、例えば、ウェブブラウザが遷移しようとしていたウェブサーバ40のウェブページを特定するURLを含む。アプリケーション制御部22は、前記ページ遷移通知から遷移対象のウェブページを特定するURLを取得する。そして、アプリケーション制御部22は、ウェブブラウザが取得したURLが、例えば、VDIサーバ20が属するイントラネット内のウェブページを指定するURLである場合は、VDIサーバ20のウェブブラウザでページ遷移を行うように前記ウェブブラウザを制御する。一方、例えば、前記URLが前記イントラネット外のウェブページを指定するURLである場合、アプリケーション制御部22は、VDIサーバ20のウェブブラウザに対し、ページ遷移をキャンセルする指示を出力し、前記ウェブブラウザのページ遷移をキャンセルするように前記ウェブブラウザを制御する。そして、アプリケーション制御部22は、クライアント端末10の端末ウェブブラウザに対し、前記URLで指定されたウェブサイトを開くように指示する端末側起動指示情報を生成する。クライアント端末10の端末アプリケーション制御部12は、前記端末側起動指示情報が含むブラウザのパスに基づいて特定される端末ウェブブラウザに対し、端末URLで特定されたウェブサーバ40のウェブサイトに遷移するように制御を行う。また、アプリケーション制御部12は、端末ウェブブラウザの状態を監視し、ウェブブラウザのウインドウの位置や状態を含む各種状態情報を表示同期用情報として生成する。VDIサーバ20の表示制御部23は、前記表示同期用情報に基づいて疑似ウインドウを含む仮想デスクトップ画面を生成する。クライアント端末10の表示制御部13は、前記仮想デスクトップ画面を取得し、前記疑似ウインドウに前記端末ウェブブラウザのウインドウを表示する。なお、本例では、VDIサーバ20のウェブブラウザが取得したURLに基づいてVDIサーバ20のウェブブラウザ又はクライアント端末10のウェブブラウザを制御する場合について説明したが、本発明は、上記の例には何ら制限されない。具体的に、例えば、本発明は、クライアント端末10のウェブブラウザが取得したURLに基づいて、VDIサーバ20のウェブブラウザ又はクライアント端末10のウェブブラウザを制御することも可能である。本発明は、負荷軽減用端末及び負荷軽減用サーバをこのように制御することで、例えば、ユーザがアクセスしようとしているウェブサイトに応じて、実際にアクセスを行う装置を、クライアントおよびVDIのいずれかに限定することができるため、VDI側のセキュリティ向上の効果も得ることができる。
【0046】
本実施形態の負荷軽減システム装置(負荷軽減用端末及び負荷軽減用サーバ)によれば、例えば、仮想デスクトップ環境において、サーバが有するアプリケーションだけでなく、端末が有する端末アプリケーションを起動できる。また、仮想デスクトップ画面において、端末アプリケーションのウインドウを表示、操作することが可能となる。これにより、例えば、仮想デスクトップ環境において起動すると負荷が高いようなアプリケーションを端末側で起動・制御することにより、処理負荷を分散できる。このため、例えば、操作性を損なわずに仮想デスクトップ環境の負荷を軽減できる。また、本発明によれば、例えば、サーバ側のハードウェアリソースだけでなく、端末側のハードウェアリソースも利用可能となるため、ハードウェア資源の効率的な運用が可能となる。
【0047】
[実施形態2]
本実施形態のプログラムは、前述の負荷軽減用端末の制御方法の各工程を、コンピュータに実行させるためのプログラムである。具体的に、本実施形態のプログラムは、コンピュータに、通信手順、端末アプリケーション制御手順、及び表示制御手順を実行させるためのプログラムである。
【0048】
前記通信手順は、負荷軽減用端末をサーバと仮想デスクトップ接続し、且つ、前記サーバから端末アプリケーションを起動する端末側起動指示情報を取得し、
前記端末アプリケーション制御手順は、前記端末側起動指示情報に基づいて端末アプリケーションを制御し、且つ、前記端末アプリケーションの表示同期用情報を生成し、
前記通信手順は、前記表示同期用情報を前記サーバに送信し、且つ、前記サーバから端末アプリケーションのウインドウを表示する疑似ウインドウを含む仮想デスクトップ画面を取得し、
前記表示制御手順は、前記仮想デスクトップ画面の擬似ウインドウに前記端末アプリケーションのウインドウを表示した表示画面を生成する。
【0049】
また、本実施形態のプログラムは、コンピュータを、通信手順、端末アプリケーション制御手順、及び表示制御手順として機能させるプログラムということもできる。
【0050】
本実施形態のプログラムは、前記本発明の負荷軽減用端末及び負荷軽減用端末の制御方法における記載を援用できる。前記各手順は、例えば、「手順」を「処理」と読み替え可能である。また、本実施形態のプログラムは、例えば、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。前記記録媒体は、例えば、非一時的なコンピュータ可読記録媒体(non-transitory computer-readable storage medium)である。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、ハードディスク(HD)、フラッシュメモリ(例えば、SSD(Solid State Drive)、USBフラッシュメモリ、SD/SDHCカード等)、光ディスク(例えば、CD‐R/CD‐RW、DVD‐R/DVD‐RW、BD‐R/BD‐RE等)、光磁気ディスク(MO)、フロッピー(登録商標)ディスク(FD)等があげられる。また、本実施形態のプログラム(例えば、プログラミング製品、又はプログラム製品ともいう)は、例えば、外部のコンピュータから配信される形態であってもよい。前記「配信」は、例えば、通信回線網を介した配信でもよいし、有線で接続された装置を介した配信であってもよい。本実施形態のプログラムは、配信された装置にインストールされて実行されてもよいし、インストールされずに実行されてもよい。
【0051】
[実施形態3]
本実施形態のプログラムは、前述の負荷軽減用サーバの制御方法の各工程を、コンピュータに実行させるためのプログラムである。具体的に、本実施形態のプログラムは、コンピュータに、通信手順、アプリケーション制御手順、及び表示制御手順を実行させるためのプログラムである。
【0052】
前記通信手順は、負荷軽減用端末とサーバとを仮想デスクトップ接続し、
前記アプリケーション制御手順は、前記端末の端末アプリケーションを起動する端末側起動指示情報を生成し、
前記通信手順は、前記端末側起動指示情報を前記端末に送信し、且つ、前記端末から、前記端末アプリケーションの表示同期用情報を取得し、
前記表示制御手順は、前記表示同期用情報に基づいて、前記端末アプリケーションのウインドウを表示する擬似ウインドウを生成し、前記擬似ウインドウを含む仮想デスクトップ画面を生成し、
前記通信手順は、前記仮想デスクトップ画面を前記端末に送信する。
【0053】
また、本実施形態のプログラムは、コンピュータを、通信手順、アプリケーション制御手順、及び表示制御手順として機能させるプログラムということもできる。
【0054】
本実施形態のプログラムは、前記本発明の負荷軽減用サーバ及び負荷軽減用サーバの制御方法における記載を援用できる。前記各手順は、例えば、「手順」を「処理」と読み替え可能である。また、本実施形態のプログラムは、例えば、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。前記記録媒体は、例えば、非一時的なコンピュータ可読記録媒体(non-transitory computer-readable storage medium)である。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、ハードディスク(HD)、フラッシュメモリ(例えば、SSD(Solid State Drive)、USBフラッシュメモリ、SD/SDHCカード等)、光ディスク(例えば、CD‐R/CD‐RW、DVD‐R/DVD‐RW、BD‐R/BD‐RE等)、光磁気ディスク(MO)、フロッピー(登録商標)ディスク(FD)等があげられる。また、本実施形態のプログラム(例えば、プログラミング製品、又はプログラム製品ともいう)は、例えば、外部のコンピュータから配信される形態であってもよい。前記「配信」は、例えば、通信回線網を介した配信でもよいし、有線で接続された装置を介した配信であってもよい。本実施形態のプログラムは、配信された装置にインストールされて実行されてもよいし、インストールされずに実行されてもよい。
【0055】
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をできる。
【0056】
<付記>
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のように記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
通信部、端末アプリケーション制御部、及び表示制御部を含み、
前記通信部は、サーバと仮想デスクトップ接続し、且つ、前記サーバから端末アプリケーションを起動する端末側起動指示情報を取得し、
前記端末アプリケーション制御部は、前記端末側起動指示情報に基づいて端末アプリケーションを制御し、且つ、前記端末アプリケーションの表示同期用情報を生成し、
前記通信部は、前記表示同期用情報を前記サーバに送信し、且つ、前記サーバから端末アプリケーションのウインドウを表示する疑似ウインドウを含む仮想デスクトップ画面を取得し、
前記表示制御部は、前記仮想デスクトップ画面の擬似ウインドウに前記端末アプリケーションのウインドウを表示した表示画面を生成する、
仮想デスクトップの負荷軽減用端末。
(付記2)
前記端末アプリケーション制御部は、前記サーバのサーバアプリケーションを起動するサーバ側起動指示情報を生成し、
前記通信部は、前記サーバ側起動指示情報を前記サーバに送信する、付記1記載の負荷軽減用端末。
(付記3)
前記端末アプリケーションが所定の情報を取得し、
前記端末アプリケーション制御部は、前記所定の情報に基づいて、前記端末アプリケーションの制御及び前記サーバ側起動指示情報の生成の少なくとも一方を実行する、付記2記載の負荷軽減用端末。
(付記4)
前記端末アプリケーションが端末のウェブブラウザであり、
前記端末アプリケーション制御部は、前記ウェブブラウザが取得したURLに基づいて、前記ウェブブラウザの制御及び前記サーバ側起動指示情報の生成の少なくとも一方を実行する、付記3記載の負荷軽減用端末。
(付記5)
通信部、アプリケーション制御部、及び表示制御部を含み、
前記通信部は、端末と仮想デスクトップ接続し、
前記アプリケーション制御部は、前記端末の端末アプリケーションを起動する端末側起動指示情報を生成し、
前記通信部は、前記端末側起動指示情報を前記端末に送信し、且つ、前記端末から、前記端末アプリケーションの表示同期用情報を取得し、
前記表示制御部は、前記表示同期用情報に基づいて、前記端末アプリケーションのウインドウを表示する擬似ウインドウを生成し、前記擬似ウインドウを含む仮想デスクトップ画面を生成し、
前記通信部は、前記仮想デスクトップ画面を前記端末に送信する、
仮想デスクトップの負荷軽減用サーバ。
(付記6)
サーバのサーバアプリケーションが所定の情報を取得し、
前記アプリケーション制御部は、前記所定の情報に基づいて、前記サーバアプリケーションの制御及び前記端末側起動指示情報の生成の少なくとも一方を実行する、付記5記載の負荷軽減用サーバ。
(付記7)
前記サーバアプリケーションがサーバのウェブブラウザであり、
前記アプリケーション制御部は、前記ウェブブラウザが取得したURLに基づいて、前記ウェブブラウザの制御及び前記端末側起動指示情報の生成の少なくとも一方を実行する、付記6記載の負荷軽減用サーバ。
(付記8)
前記通信部は、前記端末から前記サーバアプリケーションを起動するサーバ側起動指示情報を取得し、
前記アプリケーション制御部は、前記サーバ側起動指示情報に基づいて前記サーバアプリケーションを制御する、付記6又は7記載の負荷軽減用サーバ。
(付記9)
端末及びサーバを含み、
前記端末及び前記サーバは、互いに仮想デスクトップ接続され、
前記端末は、付記1から4のいずれかに記載の負荷軽減用端末であり、
前記サーバが、付記5から8のいずれかに記載の負荷軽減用サーバである、
仮想デスクトップの負荷軽減用システム装置。
(付記10)
通信工程、端末アプリケーション制御工程、及び表示制御工程を含み、
前記通信工程は、負荷軽減用端末をサーバと仮想デスクトップ接続し、且つ、前記サーバから端末アプリケーションを起動する端末側起動指示情報を取得し、
前記端末アプリケーション制御工程は、前記端末側起動指示情報に基づいて端末アプリケーションを制御し、且つ、前記端末アプリケーションの表示同期用情報を生成し、
前記通信工程は、前記表示同期用情報を前記サーバに送信し、且つ、前記サーバから端末アプリケーションのウインドウを表示する疑似ウインドウを含む仮想デスクトップ画面を取得し、
前記表示制御工程は、前記仮想デスクトップ画面の擬似ウインドウに前記端末アプリケーションのウインドウを表示した表示画面を生成する、
仮想デスクトップの負荷軽減用端末の制御方法。
(付記11)
前記端末アプリケーション制御工程は、前記サーバのサーバアプリケーションを起動するサーバ側起動指示情報を生成し、
前記通信工程は、前記サーバ側起動指示情報を前記サーバに送信する、付記10記載の負荷軽減用端末の制御方法。
(付記12)
前記端末アプリケーションが所定の情報を取得し、
前記端末アプリケーション制御工程は、前記所定の情報に基づいて、前記端末アプリケーションの制御及び前記サーバ側起動指示情報の生成の少なくとも一方を実行する、付記11記載の負荷軽減用端末の制御方法。
(付記13)
前記端末アプリケーションが端末のウェブブラウザであり、
前記端末アプリケーション制御工程は、前記ウェブブラウザが取得したURLに基づいて、前記ウェブブラウザの制御及び前記サーバ側起動指示情報の生成の少なくとも一方を実行する、付記12記載の負荷軽減用端末の制御方法。
(付記14)
通信工程、アプリケーション制御工程、及び表示制御工程を含み、
前記通信工程は、負荷軽減用端末とサーバとを仮想デスクトップ接続し、
前記アプリケーション制御工程は、前記端末の端末アプリケーションを起動する端末側起動指示情報を生成し、
前記通信工程は、前記端末側起動指示情報を前記端末に送信し、且つ、前記端末から、前記端末アプリケーションの表示同期用情報を取得し、
前記表示制御工程は、前記表示同期用情報に基づいて、前記端末アプリケーションのウインドウを表示する擬似ウインドウを生成し、前記擬似ウインドウを含む仮想デスクトップ画面を生成し、
前記通信工程は、前記仮想デスクトップ画面を前記端末に送信する、
仮想デスクトップの負荷軽減用サーバの制御方法。
(付記15)
サーバのサーバアプリケーションが所定の情報を取得し、
前記アプリケーション制御工程は、前記所定の情報に基づいて、前記サーバアプリケーションの制御及び前記端末側起動指示情報の生成の少なくとも一方を実行する、付記14記載の負荷軽減用サーバの制御方法。
(付記16)
前記サーバアプリケーションがサーバのウェブブラウザであり、
前記アプリケーション制御工程は、前記ウェブブラウザが取得したURLに基づいて、前記ウェブブラウザの制御及び前記端末側起動指示情報の生成の少なくとも一方を実行する、付記15記載の負荷軽減用サーバの制御方法。
(付記17)
前記通信工程は、前記端末から前記サーバアプリケーションを起動するサーバ側起動指示情報を取得し、
前記アプリケーション制御工程は、前記サーバ側起動指示情報に基づいて前記サーバアプリケーションを制御する、付記15又は16記載の負荷軽減用サーバの制御方法。
(付記18)
通信手順、端末アプリケーション制御手順、及び表示制御手順を含み、
前記通信手順は、負荷軽減用端末をサーバと仮想デスクトップ接続し、且つ、前記サーバから端末アプリケーションを起動する端末側起動指示情報を取得し、
前記端末アプリケーション制御手順は、前記端末側起動指示情報に基づいて端末アプリケーションを制御し、且つ、前記端末アプリケーションの表示同期用情報を生成し、
前記通信手順は、前記表示同期用情報を前記サーバに送信し、且つ、前記サーバから端末アプリケーションのウインドウを表示する疑似ウインドウを含む仮想デスクトップ画面を取得し、
前記表示制御手順は、前記仮想デスクトップ画面の擬似ウインドウに前記端末アプリケーションのウインドウを表示した表示画面を生成し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
(付記19)
前記端末アプリケーション制御手順は、前記サーバのサーバアプリケーションを起動するサーバ側起動指示情報を生成し、
前記通信手順は、前記サーバ側起動指示情報を前記サーバに送信する、付記18記載のプログラム。
(付記20)
前記端末アプリケーションが所定の情報を取得し、
前記端末アプリケーション制御手順は、前記所定の情報に基づいて、前記端末アプリケーションの制御及び前記サーバ側起動指示情報の生成の少なくとも一方を実行する、付記19記載のプログラム。
(付記21)
前記端末アプリケーションが端末のウェブブラウザであり、
前記端末アプリケーション制御手順は、前記ウェブブラウザが取得したURLに基づいて、前記ウェブブラウザの制御及び前記サーバ側起動指示情報の生成の少なくとも一方を実行する、付記20記載のプログラム。
(付記22)
通信手順、アプリケーション制御手順、及び表示制御手順を含み、
前記通信手順は、負荷軽減用端末とサーバとを仮想デスクトップ接続し、
前記アプリケーション制御手順は、前記端末の端末アプリケーションを起動する端末側起動指示情報を生成し、
前記通信手順は、前記端末側起動指示情報を前記端末に送信し、且つ、前記端末から、前記端末アプリケーションの表示同期用情報を取得し、
前記表示制御手順は、前記表示同期用情報に基づいて、前記端末アプリケーションのウインドウを表示する擬似ウインドウを生成し、前記擬似ウインドウを含む仮想デスクトップ画面を生成し、
前記通信手順は、前記仮想デスクトップ画面を前記端末に送信し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
(付記23)
サーバのサーバアプリケーションが所定の情報を取得し、
前記アプリケーション制御手順は、前記所定の情報に基づいて、前記サーバアプリケーションの制御及び前記端末側起動指示情報の生成の少なくとも一方を実行する、付記22記載のプログラム。
(付記24)
前記サーバアプリケーションがサーバのウェブブラウザであり、
前記アプリケーション制御手順は、前記ウェブブラウザが取得したURLに基づいて、前記ウェブブラウザの制御及び前記端末側起動指示情報の生成の少なくとも一方を実行する、付記23記載のプログラム。
(付記25)
前記通信手順は、前記端末から前記サーバアプリケーションを起動するサーバ側起動指示情報を取得し、
前記アプリケーション制御手順は、前記サーバ側起動指示情報に基づいて前記サーバアプリケーションを制御する、付記23又は24記載のプログラム。
(付記26)
通信手順、端末アプリケーション制御手順、及び表示制御手順を含み、
前記通信手順は、負荷軽減用端末をサーバと仮想デスクトップ接続し、且つ、前記サーバから端末アプリケーションを起動する端末側起動指示情報を取得し、
前記端末アプリケーション制御手順は、前記端末側起動指示情報に基づいて端末アプリケーションを制御し、且つ、前記端末アプリケーションの表示同期用情報を生成し、
前記通信手順は、前記表示同期用情報を前記サーバに送信し、且つ、前記サーバから端末アプリケーションのウインドウを表示する疑似ウインドウを含む仮想デスクトップ画面を取得し、
前記表示制御手順は、前記仮想デスクトップ画面の擬似ウインドウに前記端末アプリケーションのウインドウを表示した表示画面を生成し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
(付記27)
前記端末アプリケーション制御手順は、前記サーバのサーバアプリケーションを起動するサーバ側起動指示情報を生成し、
前記通信手順は、前記サーバ側起動指示情報を前記サーバに送信する、付記26記載の記録媒体。
(付記28)
前記端末アプリケーションが所定の情報を取得し、
前記端末アプリケーション制御手順は、前記所定の情報に基づいて、前記端末アプリケーションの制御及び前記サーバ側起動指示情報の生成の少なくとも一方を実行する、付記27記載の記録媒体。
(付記29)
前記端末アプリケーションが端末のウェブブラウザであり、
前記端末アプリケーション制御手順は、前記ウェブブラウザが取得したURLに基づいて、前記ウェブブラウザの制御及び前記サーバ側起動指示情報の生成の少なくとも一方を実行する、付記28記載の記録媒体。
(付記30)
通信手順、アプリケーション制御手順、及び表示制御手順を含み、
前記通信手順は、負荷軽減用端末とサーバとを仮想デスクトップ接続し、
前記アプリケーション制御手順は、前記端末の端末アプリケーションを起動する端末側起動指示情報を生成し、
前記通信手順は、前記端末側起動指示情報を前記端末に送信し、且つ、前記端末から、前記端末アプリケーションの表示同期用情報を取得し、
前記表示制御手順は、前記表示同期用情報に基づいて、前記端末アプリケーションのウインドウを表示する擬似ウインドウを生成し、前記擬似ウインドウを含む仮想デスクトップ画面を生成し、
前記通信手順は、前記仮想デスクトップ画面を前記端末に送信し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
(付記31)
サーバのサーバアプリケーションが所定の情報を取得し、
前記アプリケーション制御手順は、前記所定の情報に基づいて、前記サーバアプリケーションの制御及び前記端末側起動指示情報の生成の少なくとも一方を実行する、付記30記載の記録媒体。
(付記32)
前記サーバアプリケーションがサーバのウェブブラウザであり、
前記アプリケーション制御手順は、前記ウェブブラウザが取得したURLに基づいて、前記ウェブブラウザの制御及び前記端末側起動指示情報の生成の少なくとも一方を実行する、付記31記載の記録媒体。
(付記33)
前記通信手順は、前記端末から前記サーバアプリケーションを起動するサーバ側起動指示情報を取得し、
前記アプリケーション制御手順は、前記サーバ側起動指示情報に基づいて前記サーバアプリケーションを制御する、付記31又は32記載の記録媒体。
【産業上の利用可能性】
【0057】
本発明によれば、例えば、仮想デスクトップ環境において、サーバが有するアプリケーションだけでなく、端末が有する端末アプリケーションを起動できる。また、仮想デスクトップ画面において、端末アプリケーションのウインドウを表示、操作することが可能となる。これにより、例えば、仮想デスクトップ環境において起動すると負荷が高いようなアプリケーションを端末側で起動・制御することにより、処理負荷を分散できる。このため、本発明は、例えば、操作性を損なわずに仮想デスクトップ環境の負荷を軽減できる。また、本発明によれば、サーバ側のハードウェアリソースだけでなく、端末側のハードウェアリソースも利用可能となるため、ハードウェア資源の効率的な運用が可能となる。このため、本発明は、通信分野、IT分野等において好適に利用できる。
【符号の説明】
【0058】
100 負荷軽減システム装置
10 負荷軽減用端末
11 通信部
12 端末アプリケーション制御部
13 表示制御部
101 中央処理装置
102 メモリ
103 バス
104 記憶装置
105 入力装置
106 出力装置
20 負荷軽減用サーバ
21 通信部
22 アプリケーション制御部
23 表示制御部
201 中央処理装置
202 メモリ
203 バス
204 記憶装置
205 入力装置
206 出力装置